説明

光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法

【課題】
簡易かつ迅速に光ファイバ側コネクタと光デバイス側コネクタとの当接位置を割り出すことができる光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法を提供する。
【解決手段】
本発明に係る光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法は、光ファイバ側コネクタc1および光デバイス側コネクタc2の内、一方のコネクタを第1のコネクタ81として上方に、他方のコネクタを第2のコネクタ82として第1のコネクタ81の鉛直下方にそれぞれ位置させると共に、これら第1および第2のコネクタ81、82を接合する部位が離間した状態で対向するように配置する第1の工程と、第1のコネクタ81を第2のコネクタ82上に落下させ、これら第1および第2のコネクタ81、82どうしを当接させる第2の工程と、第1のコネクタ81を上昇手段28により上昇させて第1および第2のコネクタ81、82間が所定間隔Lとなるように離間させる第3の工程とを含むものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバと発光素子や受光素子などの光デバイスとの光軸調整方法に係り、特に、簡易かつ迅速に光ファイバ側コネクタと光デバイス側コネクタとの当接位置を割り出すことができるものに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット等の通信網の整備に伴い、大容量の情報を高速で送受信するものとして光ファイバを用いた光通信の比重が益々大きくなっている。この光通信にあっては、光ファイバおよびこれらに接続される発光素子や受光素子等の光デバイスが主な役目を担っており、とりわけ光ファイバと光デバイスとの光軸合わせは極めて重要な要素技術である。
【0003】
この光ファイバおよび光デバイスは、例えば、図10(b)に示したように、光ファイバb1側に光ファイバ側コネクタc1が、光デバイスb2側に光デバイス側コネクタc2が取り付けられているもので、これらコネクタc1、c2の光軸を合わせる場合、まず、両コネクタc1、c2の接合部を鉛直方向に対向させて僅かに離間させて保持し、例えば、発光素子(光デバイスb2)から光を発しながら受光側の光ファイバb1にこの光を導いて受光強度を測定し、コネクタc1、c2を水平方向に相対移動させながら、この受光強度が最大になる位置を探索して光軸合わせを行うものであり、その後、コネクタc1、c2どうしはレーザー溶接等により接合される。
【0004】
ここで、上述した光ファイバ側コネクタc1と光デバイス側コネクタc2とを僅かに離間させるのは、両コネクタc1、c2を接触した状態で相対移動させると、コネクタc1、c2どうしの摩擦により移動が円滑に行われず、レーザー光の受光強度の測定が不安定となり、正確な光軸合わせができないためである。
【0005】
このような光ファイバ側コネクタc1と光デバイス側コネクタc2との離間にあっては、従来、例えば、特許文献1の請求項4、図2等に記載されているように、下方に配置する第2のコネクタ(同図の部品12)側に力覚センサなどの接触検知手段を設け、上方に配置する第1のコネクタ(同図の部品11)を第2のコネクタに近づけ、これら両コネクタの接触を検知した後、その接触位置から力覚センサにおける力がゼロになる位置まで第1のコネクタを上方向に引き上げるようにして行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−107160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述したような光ファイバと光デバイスとの位置決め方法にあっては、接触検知手段により光ファイバ側コネクタと光デバイス側コネクタとの接触の有無を確実に検知することができるものの、該接触検知手段を設ける分、装置が大掛かりになると共に、製造コストの大幅な上昇を招くという問題点があった。
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明は、光ファイバの端部に取り付けられる光ファイバ側コネクタと、発光素子や受光素子などの光デバイスに取り付けられる光デバイス側コネクタとを接合し、前記光ファイバの光軸と前記光デバイスの光軸とが一致するように位置決めを行う光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法であって、前記光ファイバ用コネクタおよび前記光デバイス側コネクタの内、一方のコネクタを第1のコネクタとして上方に、他方のコネクタを第2のコネクタとして前記一方のコネクタの鉛直下方にそれぞれ位置させると共に、これら第1および第2のコネクタを接合する部位が離間した状態で対向するように配置する第1の工程と、前記第1のコネクタを前記第2のコネクタ上に落下させ、これら第1および第2のコネクタを当接させる第2の工程と、前記第1のコネクタを上昇手段により上昇させて前記第1および第2のコネクタ間が所定間隔となるように離間させる第3の工程と、前記第1のコネクタまたは/および前記第2のコネクタを水平方向に相対移動させて前記光ファイバおよび前記光デバイスの光軸合わせを行う第4の工程と、を備えている光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法である。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法において、衝撃吸収手段を備え、第1のコネクタが第2のコネクタ上に落下したとき、これら第1および第2のコネクタの衝突による衝撃を緩和するようにしたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法によれば、光ファイバ用コネクタおよび前記光デバイス側コネクタの内、一方のコネクタを第1のコネクタとして上方に、他方のコネクタを第2のコネクタとして前記一方のコネクタの鉛直下方にそれぞれ位置させると共に、これら第1および第2のコネクタを接合する部位が離間した状態で対向するように配置する第1の工程と、前記第1のコネクタを前記第2のコネクタ上に落下させ、これら第1および第2のコネクタを当接させる第2の工程と、前記第1のコネクタを上昇手段により上昇させて前記第1および第2のコネクタ間が所定間隔となるように離間させる第3の工程と、を備えているため、簡易かつ迅速に光ファイバ側コネクタと光デバイス側コネクタとの当接位置を割り出すことができ、以降行われる第1および第2のコネクタの離間および光軸合わせに円滑に移行することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法の効果に加え、衝撃吸収手段を備え、第1のコネクタが第2のコネクタ上に落下したとき、これら第1および第2のコネクタの衝突による衝撃を緩和するようにしたため、第1および第2のコネクタの衝突により光デバイスや光ファイバが損傷するのを防止することができ、光ファイバと光デバイスとを確実に接続して安定した光通信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法を実施するためのコネクタ接合装置の一例を示した概略的正面図である。
【図2】図1の概略的側面図である。
【図3】図1の上部ユニット付近を拡大して示した概略的側面図である。
【図4】図1の上部ユニット付近を拡大して示した概略図であり、図4(a)は正面図を、図4(b)は左側面図をそれぞれ示している。
【図5】図4の概略的平面図である。
【図6】図1の下部ユニット付近を拡大して示した概略的正面図である。
【図7】図6の概略的平面図である。
【図8】図1のコネクタ接合装置を用いたシステムの一例を示したブロック図である。
【図9】本発明の光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法に係る工程を説明するための要部の一部切断概略的拡大図であり、図9(a)は第1の工程を、図9(b)は第2の工程を、図9(c)は第3および第4の工程を、図9(d)はコネクタどうしの接合工程をそれぞれ示している。
【図10】本発明に用いられる光ファイバ、光デバイスおよびこれらのコネクタを示した概略図であり、図10(a)は光軸調整前の図を、図10(b)は光軸調整後の図をそれぞれ示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施例を、図1〜図10を参照して説明する。Aは、コネクタ接合装置であり、コネクタ接合装置Aは、図10(b)に示したように、光ファイバ側コネクタc1が取り付けられた光ファイバb1の光軸と、光デバイス側コネクタc2が取り付けられた光デバイスb2の光軸とを合わせて両コネクタc1、c2どうしを接合するもので、図1に示したように、概略的に、機体1と、上部ユニット2と、下部ユニット3と、接合手段4とにより構成されている。
【0015】
機体1は、上部ユニット2と、下部ユニット3と、接合手段4とを一体的に固定するもので、図1に示したように、正面視、両側に支柱11、11が立設され、これら支柱11、11の上端部を繋ぐように取付部材12が横架されている。
【0016】
前述の上部ユニット2は、図1、図2に示したように、取付部材12に取り付けられているものであり、図3に示したように、把持手段21と、固定手段25と、上昇手段28とを備えている。なお、この上部ユニット2は、同図に示したように、取付部材12に取り付けられた軸受け13に軸支された軸14により、アーム29を介して回動自在に取り付けられているもので、例えば、エアシリンダ7により回動され、図2の仮想線で図示したように、機体1の前方に可動できるようになっている。
【0017】
把持手段21は、光ファイバ側コネクタc1および光デバイス側コネクタc2の内、一方のコネクタを第1のコネクタ81として上方に位置するように把持するもので、本実施例にあっては、第1のコネクタ81として光ファイバ側コネクタc1を例示しており、この第1のコネクタ81は、図4に示したように、慣用のチャック21aにより接合部が下方を向くように着脱自在に固定されている。
【0018】
また、把持手段21には、図3に示したように、側面視、略L字状のブラケット22が取り付けられており、このブラケット22の背面側には、図4、図5に示したように、側方に張り出した張出部23aを有する平板状の係止片23がネジ止め等により固定されている。この把持手段21および係止片23は、上下方向に移動できるように、ブラケット22に取り付けられたスライダ24を介してガイドレール26に摺動自在に取り付けられている(図5参照)。
【0019】
固定手段25は、把持手段21を係脱可能に固定するもので、例えば、図5に示したように、張出部23aを係止部材25a、25aにより前後方向から挟持するように設けられている。この係止部材25a、25aは、図示していないエアシリンダ等により、図5の矢印で示した方向に進退できるようになっており、係止部材25a、25aの係止片23への係止が解除されたときには、把持手段21は、自重により降下するものである。
【0020】
上昇手段28は、アーム29に取り付けられ、把持手段21を固定手段25により固定した状態で該固定手段25と共に上昇させるものであり、後記するように、第1および第2のコネクタ81、82どうしが当接した状態から所定間隔となるように離間させるもので、モータやエアシリンダ等のアクチュエータが用いられる。
【0021】
ところで、コネクタ接合装置Aには、図4(a)、(b)に示したように、衝撃吸収手段27を設けてもよく、この衝撃吸収手段27は、固定手段25による把持手段21の係止が解除されて第1のコネクタ81が第2のコネクタ82上に落下したとき、これら第1および第2のコネクタ81、82の衝突による衝撃を緩和するもので、例えば、バネ部材27aであり、このバネ部材27aの上端は、ガイドレール26の側部に取り付けられた取付部材27bに、下端は、ブラケット22にそれぞれ取り付けられている。
【0022】
前述の下部ユニット3は、図6、図7に示したように、水平方向に移動可能なXYステージ31と、このXYステージ31に取付部材34を介して取り付けられたコネクタホルダ35とを備えている。
【0023】
XYステージ31には、図7に示したように、該XYステージ31を、前後方向に移動させるX軸アクチュエータ32と、左右方向に移動させるY軸アクチュエータ33とが取り付けられ、これらのアクチュエータ32、33は、後記する制御手段6からの駆動信号を受信して水平方向を自在に移動できるようになっている。
【0024】
コネクタホルダ35は、光ファイバ用コネクタc1および光デバイス側コネクタc2の内、他方のコネクタを第2のコネクタ82として前述の一方のコネクタ(第1のコネクタ81)の鉛直下方に位置するように保持するもので、本実施例にあっては、第2のコネクタ82として光デバイス側コネクタc2を例示しており、この第2のコネクタ82は、図6、図7に示したように、慣用のチャック35aにより接合部が上方(第1のコネクタ81側)を向くように着脱自在に固定されている。
【0025】
前述の接合手段4は、第1のコネクタ81と第2のコネクタ82とを接合するものであり、非接触で接合ができるような手段が好ましく、例えば、レーザー照射ユニットである。このレーザー照射ユニットによれば、レーザー光の照射面積を調整することにより、両コネクタ81、82の間が数〜数十μm離間していても溶接が可能であり、非接触で接合するため、第1のコネクタ81と第2のコネクタ82とが相対的に位置ズレするのを抑制することができる。なお、接合手段4は、必ずしも両コネクタ81、82を全周に亘って溶接できるものではなくてもよく、例えば、120°間隔でスポット的に溶接できるように、接合手段4を3方向に等分に配置するようにしてもよい。
【0026】
次に、上記のように構成されるコネクタ接合装置Aを用いたシステムの一例について説明すると、図8に示したように、上部ユニット2、下部ユニット3および接合手段4は、いずれも制御手段6に接続されており、第2のコネクタ82に発光素子(例えば、レーザーダイオード(LD)などの光デバイスb2)が接続されている場合にあっては、制御手段6に接続された電源61をONにして下部ユニット3に装着された発光素子(光デバイスb2)から光を発し、この光を上部ユニット2に装着された光ファイバb1により受光して光強度計62により受光強度を測定し、この受光強度信号を制御手段6に回帰させる。そして、下部ユニット3において、アクチュエータ32、33(図7参照)によりXYステージ31を水平方向に移動させ、受光強度が最大となる位置を探索して、その値が最大となる位置において第1および第2のコネクタ81,82を接合手段4により接合する。
【0027】
一方、第2のコネクタ82に受光素子(例えば、フォトダイオード(PD)などの光デバイスb2)が接続されている場合にあっては、制御手段6に接続された光源63を介して上部ユニット2に装着された光ファイバb1から光を発し、この光を下部ユニット3に装着された受光素子(光デバイスb2)により受光して電流計64により電流を測定し、この電流信号を制御手段6に回帰させる。そして、下部ユニット3において、アクチュエータ32、33(図7参照)によりXYステージ31を水平方向に移動させ、電流が最大となる位置を探索して、その値が最大となる位置において第1および第2のコネクタ81,82を接合手段4により接合する。
【0028】
次に、光ファイバb1と光デバイスb2との光軸調整方法について、図9(a)〜(b)を参照して説明すると、まず、図9(a)に示したように、光ファイバ側コネクタc1および光デバイス側コネクタc2の内、一方のコネクタ(本実施例にあっては、光ファイバ側コネクタc1)を、把持手段21のチャック21aに固定し、第1のコネクタ81として上方に、他方のコネクタ(本実施例にあっては、光デバイス側コネクタc2)を、コネクタホルダ35のチャック35aに固定し、第2のコネクタ82として前述の一方のコネクタ(第1のコネクタ81)の鉛直下方に、それぞれ位置させると共に、これら第1および第2のコネクタ81、82を接合する部位が離間した状態で対向するように配置する(第1の工程)。なお、第1のコネクタ81には光ファイバb1が、第2のコネクタ82には光デバイスb2があらかじめ装着されているものとする。
【0029】
そして、第1の工程の後、固定手段25(図4、図5参照)を作動させ、係止部材25a、25aによる張出部23aの係止を解除して把持手段21を降下させることにより第1のコネクタ81を第2のコネクタ82上に落下させ、図9(b)に示したように、これら第1および第2のコネクタ81、82どうしを当接させる(第2の工程)。なお、把持手段21は、スライダ24がガイドレール26に摺動した状態で降下するため、第2のコネクタ82の鉛直上方にある第1のコネクタ81は、確実に第2のコネクタ82上に当接する。
【0030】
そして、第2の工程の後、固定手段25を再び作動させて係止部材25a、25aにより張出部23aを係止し、この係止状態で、把持手段21に把持された第1のコネクタ81を上昇手段28により上昇させて、図9(c)に示したように、第1および第2のコネクタ81、82間が所定間隔L(少なくとも第1および第2のコネクタ81、82が離間し、かつ、接合手段4により第1および第2のコネクタ81、82が確実に接合できる間隔であって、例えば、接合手段4がレーザー溶接である場合は、0〜数十μmの範囲内の間隔)となるように離間させる(第3の工程)。
【0031】
そして、第3の工程の後、同図に示したように、第2のコネクタ82を、XYステージ31の作動により水平方向に相対移動させて光ファイバb1および光デバイスb2の光軸合わせを行う(第4の工程)もので、具体的には、図8に示したように、制御手段6に接続された電源61をONにして下部ユニット3に装着された発光素子(光デバイスb2)から光を発し、この光を上部ユニット2に装着された光ファイバb1により受光して光強度計62により受光強度を測定し、この受光強度信号を制御手段6に回帰させる。そして、下部ユニット3において、アクチュエータ32、33(図7参照)によりXYステージ31を水平方向に移動させ、受光強度が最大となる位置を探索して、その値が最大となる位置において、図9(d)に示したように、第1および第2のコネクタ81,82を、レーザー照射ユニット(接合手段4)を用いてレーザー溶接する。
【0032】
ところで、上述した実施例にあっては、第1のコネクタ81を光ファイバ側コネクタc1とし、第2のコネクタ82を光デバイス側コネクタc2とした例について示したが、光ファイバ側コネクタc1と光デバイス側コネクタc2とを入れ替えてもよく、第1のコネクタ81を光デバイス側コネクタc2とし、第2のコネクタ82を光ファイバ側コネクタc1とするようにしてもよい。
【0033】
また、上述した実施例にあっては、光デバイスb2として発光素子を用いた例について示したが、光デバイスb2として受光素子を用いてもよく、かかる場合、図8に示したように、制御手段6に接続された光源63を介して光ファイバb1から光を発し、この光を受光素子(光デバイスb2)により受光し、電流計64により電流を測定し、この電流信号を制御手段6に回帰させ、XYステージ31を水平方向に移動させ、電流が最大となる位置を探索して、その値が最大となる位置において第1および第2のコネクタ81,82を接合手段4により接合するようにしてもよい。
【0034】
また、上述した実施例にあっては、XYステージ(31)を下部ユニット3に設ける例について示したが、このXYステージは、上部ユニット2に設けたり、上部ユニット2および下部ユニット3の両方に設けてもよく、第1のコネクタ81、または、第1のコネクタ81および第2のコネクタ82を水平方向に相対移動するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
A コネクタ接合装置
b1 光ファイバ
b2 光デバイス
c1 光ファイバ側コネクタ
c2 光デバイス側コネクタ
2 上部ユニット
21 把持手段
23 係止片
25 固定手段
27 衝撃吸収手段
28 上昇手段
3 下部ユニット
31 XYステージ
35 コネクタホルダ
4 接合手段
81 第1のコネクタ
82 第2のコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバの端部に取り付けられる光ファイバ側コネクタと、発光素子や受光素子などの光デバイスに取り付けられる光デバイス側コネクタとを接合し、前記光ファイバの光軸と前記光デバイスの光軸とが一致するように位置決めを行う光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法であって、
前記光ファイバ用コネクタおよび前記光デバイス側コネクタの内、一方のコネクタを第1のコネクタとして上方に、他方のコネクタを第2のコネクタとして前記一方のコネクタの鉛直下方にそれぞれ位置させると共に、これら第1および第2のコネクタを接合する部位が離間した状態で対向するように配置する第1の工程と、
前記第1のコネクタを前記第2のコネクタ上に落下させ、これら第1および第2のコネクタどうしを当接させる第2の工程と、
前記第1のコネクタを上昇手段により上昇させて前記第1および第2のコネクタ間が所定間隔となるように離間させる第3の工程と、
前記第1のコネクタまたは/および前記第2のコネクタを水平方向に相対移動させて前記光ファイバおよび前記光デバイスの光軸合わせを行う第4の工程と、を備えていることを特徴とする光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法。
【請求項2】
衝撃吸収手段を備え、第1のコネクタが第2のコネクタ上に落下したとき、これら第1および第2のコネクタの衝突による衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバと光デバイスとの光軸調整方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−81107(P2011−81107A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232197(P2009−232197)
【出願日】平成21年10月6日(2009.10.6)
【出願人】(000183819)株式会社駿河生産プラットフォーム (25)
【Fターム(参考)】