説明

光学活性エポキシ化合物及び光学活性スルホキシド化合物の製造方法、並びに該方法に用いる配位子、錯体及び該錯体の製造方法

【課題】光学活性エポキシ化合物及び光学活性スルホキシド化合物の製造方法、並びに該方法に用いる配位子、錯体及び該錯体の製造方法の提供。
【解決手段】下記式(21a)、式(21b)、式(22)等


で表される構造を有する光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体及び光学活性チタンサラン錯体と、当該錯体を触媒として用いるオレフィン化合物又はスルフィド化合物の不斉酸化反応による、光学活性エポキシ化合物又は光学活性スルホキシド化合物の製造方法、並びに該方法に用いる配位子、錯体及び該錯体の製造方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)
【化1】


(式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)
【化2】


(部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のXは、酸素原子又は硫黄原子であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のYは、単結合、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、エチレン基(該エチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、−SO−、カルボニル基、−CH(C1−4アルキル基)−(該−CH(C1−4アルキル基)−中の該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又は−CH(C6−14アリール基)−(該−CH(C6−14アリール基)−中の該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のZは、C3−12アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C3−8シクロアルキル基、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表され、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、C6−18アリール基又は、2つのRが一緒になり環を形成する場合は、C3−5の二価の基であり、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(該光学活性チタン錯体は、光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体、又は光学活性チタンサラン錯体である。)を触媒として使用し、下記式(5)、式(6)、式(7)、式(8)、式(9)及び式(10)
【化3】


(式(5)及び式(6)中のR、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基(該アミノ基は、保護基で保護されていないか、又は保護されている。)、C1−4アルキルアミノ基(該アルキルアミノ基は、保護基で保護されていないか、又は保護されている。)、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、カルボキシル基、ホルミル基、C1−4アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C6−12アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、カルバモイル基、C1−4アルキルスルフィニル基、C6−7アリールスルフィニル基、C1−4アルキルスルホニル基、C6−12アリールスルホニル基、スルファモイル基、モノC1−3アルキルアミノスルホニル基、又はジC1−3アルキルアミノスルホニル基であり、
式(5)、式(6)、式(9)及び式(10)中のRは、水素原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、式(5)、式(6)、式(9)及び式(10)中のR10は、水素原子、C1−22アルキル基、C1−4アルコキシ基、C6−10アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、若しくはC1−4アルコキシ基で置換されている。)である。但し、式(5)、式(6)、式(9)及び式(10)中のRとR10とが、互いに一緒になり下記式(11)、式(12)、式(13)及び式(14)
【化4】


(式(11)、式(12)、式(13)及び式(14)中のR12は、それぞれ独立して、水素原子、又はC1−4アルキル基である。)の何れかで表される二価の基を形成してもよい。式(6)中のR11は、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)である。
式(7)及び式(8)中のR及びRは、それぞれ独立して、水素原子、C1−22アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、C6−10アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、若しくはC1−4アルコキシ基で置換されている。)、ベンゾイルオキシ基、ベンジルオキシ基、若しくは、ピバロイルオキシ基で置換されている。)、C3−8シクロアルキル基(該シクロアルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、ベンゾイルオキシ基、ベンジルオキシ基、若しくは、ピバロイルオキシ基で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)である。
式(9)及び式(10)中の環部分構造Aは、ベンゼン環と縮合する5員環、6員環又は7員環(該5員環、該6員環又は該7員環は何れも、無置換であるか、又はh個の置換基R13(該R13はハロゲン原子、水酸基、C1−6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、C1−4アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルカルボニルオキシ基(該アルキルカルボニルオキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルカルボニルアミノ基(該アルキルカルボニルアミノ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、水酸基、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、C1−4アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルカルボニルオキシ基(該アルキルカルボニルオキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルカルボニルアミノ基(該アルキルカルボニルアミノ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)で置換されている。)、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、カルバモイル基、スルホ基、スルホアミノ基、スルファモイル基、スルホニル基、アミノ基、カルボキシル基、C1−6アルキルアミノ基(該アルキルアミノ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、ジC1−6アルキルアミノ基(該ジアルキルアミノ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニルアミノ基(該アルキルカルボニルアミノ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルスルホンアミド基(該アルキルスルホンアミド基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C6−14アリールスルホンアミド基(該アリールスルホンアミド基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルアミノカルボニル基(該アルキルアミノカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基(該ジアルキルアミノカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルスルホニル基(該アルキルスルホニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C6−14アリールスルホニル基(該アリールスルホニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC6−14アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、hは1〜6の整数を意味し、hが2〜6の場合、R13は同じでも異なっていてもよい。)で置換されており、環の構成原子として1個から3個の酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を単独、若しくは組み合わせて含むことができ、環内の不飽和結合の数は、縮合するベンゼン環の不飽和結合を含め、1、2又は3個であり、環を構成する炭素原子は、カルボニル又はチオカルボニルであってもよい。)である。)の何れかで表される不飽和化合物を酸化剤で不斉エポキシ化することを特徴とする下記式(15)、式(16)、式(17)、式(18)、式(19)及び式(20)
【化5】


(式(15)、式(16)、式(17)、式(18)、式(19)及び式(20)中のR、R、R、R、R、R10、R11、R、R及び環部分構造Aは、前記と同じである。)の何れかで表される光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項2】
は、部分構造式(AA)(部分構造式(AA)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AA)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項1に記載の式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)及び式(2’)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(該光学活性チタン錯体は、光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体、又は光学活性チタンサラン錯体である。)を触媒として使用する請求項1に記載の式(15)、式(16)、式(17)、式(18)、式(19)及び式(20)の何れかで表される光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項3】
は、部分構造式(AB)(部分構造式(AB)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AB)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項1に記載の式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(該光学活性チタン錯体は、光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体、又は光学活性チタンサラン錯体である。)を触媒として使用する請求項1に記載の式(15)、式(16)、式(17)、式(18)、式(19)及び式(20)の何れかで表される光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項4】
下記式(5)及び式(6)
【化6】


(前記式(5)及び式(6)中のR、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、シアノ基、ニトロ基、メシルアミノ基、ジメシルアミノ基、トリフルオロメチルスルホニルアミノ基、ジトリフルオロメチルスルホニルアミノ基、トシルアミノ基、ベンジルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n−プロポキシカルボニルアミノ基、i−プロポキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基ベンジルメチルアミノ基、ベンジルエチルアミノ基、ベンジル−n−プロピルアミノ基、ベンジル−n−ブチルアミノ基、アセチルメチルアミノ基、アセチルエチルアミノ基、アセチル−n−プロピルアミノ基、ベンゾイルメチルアミノ基、ベンゾイルエチルアミノ基、ベンゾイル−n−プロピルアミノ基、ベンゾイル−n−ブチルアミノ基、t−ブトキシカルボニルメチルアミノ基、t−ブトキシカルボニルエチルアミノ基、t−ブトキシカルボニル−n−プロピルアミノ基、t−ブトキシカルボニル−n−ブチルアミノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、モノクロロメチル基、エチル基、ペンタフルオロエチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、メチルカルボニル基、トリフルオロメチルカルボニル基、モノクロロメチルカルボニル基、エチルカルボニル基、ペンタフルオロエチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、i−プロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、i−ブチルカルボニル基、s−ブチルカルボニル基、t−ブチルカルボニル基、フェニルカルボニル基、o−トルオイル基、m−トルオイル基、p−トルオイル基、o−ビフェニリルカルボニル基、m−ビフェニリルカルボニル基、p−ビフェニリルカルボニル基、1−ナフチルカルボニル基、2−ナフチルカルボニル基、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピルスルホニル基、i−プロピルスルホニル基、n−ブチルスルホニル基、i−ブチルスルホニル基、s−ブチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基、メチルアミノスルホニル基、エチルアミノスルホニル基、n−プロピルアミノスルホニル基、i−プロピルアミノスルホニル基、ジメチルアミノスルホニル基、ジエチルアミノスルホニル基、ジ−n−プロピルアミノスルホニル基、又は、ジ−i−プロピルアミノスルホニル基であり、前記式(5)及び式(6)中のRは、水素原子、メチル基、トリフルオロメチル基、モノクロロメチル基、エチル基、ペンタフルオロエチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、若しくは、t−ブトキシ基であり、前記式(5)及び式(6)中のR10は、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、へキシル基、へプチル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、イコシル基、ドコシル基、フェニル基、o−フルオロフェニル基、m−フルオロフェニル基、p−フルオロフェニル基、o−クロロフェニル基、m−クロロフェニル基、p−クロロフェニル基、o−ブロモフェニル基、m−ブロモフェニル基、p−ブロモフェニル基、o−トリル基、m−トリル基、p−トリル基、o−エチルフェニル基、m−エチルフェニル基、p−エチルフェニル基、o−(t−ブチル)フェニル基、m−(t−ブチル)フェニル基、p−(t−ブチル)フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、o−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、若しくは、p−メトキシフェニル基であり、又は、前記式(5)及び式(6)中のRとR10とが互いに一緒になり二価の基を形成してもよい。前記式(5)の化合物は、二価の基である前記式(11)、式(12)、式(13)又は式(14)
【化7】


(式(11)、式(12)、式(13)及び式(14)中のR12は、メチル基である。)から一つ選ばれる組み合わせで記載できる化合物であり、式(11)の置換位置については、R側は酸素原子、R側は炭素原子に位置である。前記式(6)の化合物は、前記式(12)及び式(13)から一つ選ばれる組み合わせで記載できる化合物であり、前記式(6)中のR11は、メチル基である。)の何れかで表される不飽和化合物を酸化剤で不斉エポキシ化することを特徴とする下記式(15)及び式(16)
【化8】


(式(15)及び式(16)中のR、R、R、R、R、R10及びR11は、前記と同じである。)の何れかで表される請求項1から請求項3の何れか1項に記載の光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項5】
下記式(7)及び式(8)
【化9】


(前記式(7)及び式(8)中のRは、メチル基、ベンゾイルオキシメチル基、ベンジルオキシメチル基、フェニルメチル基、エチル基、2−ベンゾイルオキシエチル基、2−ベンジルオキシエチル基、フェニルエチル基、n−プロピル基、3−ベンゾイルオキシ−n−プロピル基、3−ベンジルオキシ−n−プロピル基、n−ブチル基、4−ベンゾイルオキシ−n−ブチル基、4−ベンジルオキシ−n−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、5−ベンゾイルオキシ−n−ペンチル基、5−ベンジルオキシ−n−ペンチル基、n−へキシル基、6−ベンゾイルオキシ−n−へキシル基、6−ベンジルオキシ−n−へキシル基、n−へプチル基、7−ベンゾイルオキシ−n−へプチル基、7−ベンジルオキシ−n−へプチル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、c−プロピル基、c−ブチル基、c−ペンチル基、3−ベンゾイル−c−ペンチル基、3−ベンジルオキシ−c−ペンチル基、c−ヘキシル基、3−ベンゾイル−c−ヘキシル基、3−ベンジルオキシ−c−ヘキシル基、4−ベンゾイル−c−ヘキシル基、4−ベンジルオキシ−c−ヘキシル基、フェニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、4−エチルフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−ナフチル基、6−ブロモ−2−ナフチル基、6−メトキシ−2−ナフチル基、2−ビフェニリル基、3−ビフェニリル基、又は4−ビフェニリル基であり、前記式(7)及び式(8)中のRは、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、c−プロピル基、c−ブチル基、c−ペンチル基、c−ヘキシル基である。)の何れかで表される不飽和化合物を酸化剤で不斉エポキシ化することを特徴とする下記式(17)及び式(18)
【化10】


(式(17)及び式(18)中のR及びRは、前記と同じである。)の何れかで表される請求項1から請求項3の何れか1項に記載の光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項6】
下記式(9)及び式(10)
【化11】


(前記式(9)及び式(10)中の環部分構造Aは、式(a)、式(b)、式(c)、式(d)、式(e)、式(f)、式(g)、式(h)、式(i)、式(j)、式(k)、式(l)、式(m)、式(n)、式(o)、式(p)、式(q)、式(r)、式(s)、式(t)、式(u)、式(v)、式(w)、式(x)、式(y)、式(z)、式(aa)、式(ab)、式(ac)、式(ad)、式(ae)、式(af)、式(ag)及び式(ah)
【化12】


(前記式(a)、式(b)、式(e)、式(f)、式(g)、式(h)、式(i)、式(j)、式(k)、式(l)、式(m)、式(n)、式(p)、式(q)、式(v)、式(w)、式(x)、式(ab)、式(ae)、式(af)及び式(ag)中のR14及びR15は、それぞれ独立して、水素原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、アミノ基、水酸基、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)、C1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルオキシ基(該アルキルカルボニルオキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C3−8シクロアルキルカルボニル基(該シクロアルキルカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルスルホニル基(該アルキルスルホニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、カルボキシル基、C6−14アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはC2−9ヘテロアリールカルボニル基で置換されている。)、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)、C1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニル基、C3−8シクロアルキルカルボニル基、C1−6アルコキシカルボニル基、C1−4アルキルスルホニル基(該アルキルスルホニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C6−14アリールスルホニル基(該アリールスルホニル基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリールスルホニル基(該ヘテロアリールスルホニル基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)、カルボキシル基、C6−14アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。又はC2−9ヘテロアリールカルボニル基(該ヘテロアリールカルボニル基は、無置換であるか、又はq個の置換基R20(該R20はR13と同じ意味を表し、qは1〜3の整数を表し、qが2又は3の場合、R20は同じでも異なっていてもよい。)で置換されている。)であり、前記式(a)、式(b)、式(c)、式(d)、式(f)、式(g)、式(h)、式(j)、式(k)、式(m)、式(n)、式(o)、式(p)、式(q)、式(r)、式(s)、式(t)、式(u)、式(v)、式(w)、式(y)、式(z)、式(aa)、式(ab)、式(ac)、式(ad)、式(ae)及び式(af)中のR16,R17,R18及びR19が、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、アミノ基、水酸基、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリール基(該へテロアリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルオキシ基(該アルキルカルボニルオキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C3−8シクロアルキルカルボニル基(該シクロアルキルカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−6アルコキシカルボニル基(該アルコキシカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルキルスルホニル基(該アルキルスルホニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、カルボキシル基、C6−14アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)若しくはC2−9ヘテロアリールカルボニル基で置換されている。)、C3−8シクロアルキル基(該シクロアルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、アミノ基若しくは水酸基で置換されている。)、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、カルボキシル基、アミノ基、水酸基、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)若しくはC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)で置換されている。)、C1−6チオアルコキシ基(該チオアルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、カルボキシル基、水酸基、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、若しくはC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)で置換されている。)、水酸基、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、スルホ基、C1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C6−14アリールアミノ基(該アリールアミノ基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリールアミノ基(該ヘテロアリールアミノ基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルスルホンアミド基、カルバモイル基、C1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニル基、C6−14アリールカルボニル基(該アリールカルボニル基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリールカルボニル基(該ヘテロアリールカルボニル基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C1−6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1−4アルキルスルホニル基(該アルキルスルホニル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C6−14アリールスルホニル基(該アリールスルホニル基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリールスルホニル基(該ヘテロアリールスルホニル基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、カルボ
キシル基、若しくはC2−9非芳香族性ヘテロシクリル基(該非芳香族性ヘテロシクリル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、アミノ基、カルボキシル基、若しくは水酸基で置換されている。)、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C6−14アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、C2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はr個の置換基R21(該R21はR13と同じ意味を表し、rはqと同じ意味を表す。)で置換されている。)、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ホルミル基、ホルムアミド基、アミノ基、C1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルスルホンアミド基、カルバモイル基、C1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニル基、C1−6アルコキシカルボニル基、スルファモイル基、C1−4アルキルスルホニル基、カルボキシル基、若しくはC6−14アリールカルボニル基で置換されている。)であり、前記式(c)、式(d)、式(p)、式(q)、式(v)、式(w)、式(ab)、式(ac)及び式(ad)中のQは、O(酸素原子)、S(硫黄原子)、SO(スルフィル基)又はSO2(スルホニル基)を意味する。)の何れかであって、式(9)及び式(10)中のRとR10とは、互いに一緒になり下記式(11)
【化13】


(二価の基である式(11)中のR12は、メチル基であり、式(11)の置換位置については、R側は酸素原子、R10側は炭素原子に位置する。)で表される二価の基である。)の何れかで表される不飽和化合物を酸化剤で不斉エポキシ化することを特徴とする下記式(19)及び式(20)
【化14】


(式(19)及び式(20)中の環部分構造A、R及びR10は、前記と同じである。)の何れかで表される請求項1から請求項3の何れか1項に記載の光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項7】
式(9)又は式(10)中の環部分構造Aが、式(a)、式(b)、式(i)、式(k)、式(o)、式(p)、式(s)、式(v)、式(y)、式(ae)、式(ag)及び式(ah)
【化15】


(前記式(a)、式(b)、式(i)、式(k)、式(o)、式(p)、式(s)、式(v)、式(y)、式(ae)、式(ag)又は式(ah)であり、式(a)、式(b)、式(i)、式(k)、式(p)、式(v)、式(ae)及び式(ag)中のR14及びR15が水素原子、メチル基であり、式(a)、式(b)、式(k)、式(o)、式(p)、式(s)、式(v)、式(y)及び式(ae)中のR16、R17及びR18が、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、又はC1−6アルキル基(該アルキル基は、ハロゲン原子、C1−6アルコキシ基(該アルコキシ基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、アミノ基、水酸基、C1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルオキシ基(該アルキルカルボニルオキシ基は、ハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C1−6アルキルカルボニル基(該アルキルカルボニルオキシ基は、ハロゲン原子で任意に置換されていてもよい。)、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C3−8シクロアルキルカルボニル基又はC1−6アルコキシカルボニル基で任意に置換されていてもよい。)であり、QはO(酸素原子)である。)の何れかで表される不飽和化合物を酸化剤で不斉エポキシ化することを特徴とする式(19)及び式(20)(式(19)及び式(20)中の環部分構造A、R及びR10は、前記と同じである。)の何れかで表される請求項1から請求項3の何れか1項に記載の光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項8】
前記の酸化剤が過酸化水素水であることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の光学活性エポキシ化合物の製造方法。
【請求項9】
式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)、式(22’)、式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)
【化16】


(式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)、式(22’)、式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)中のRは、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)
【化17】


(部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のXは、酸素原子又は硫黄原子であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のYは、単結合、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、エチレン基(該エチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、−SO−、カルボニル基、−CH(C1−4アルキル基)−(該−CH(C1−4アルキル基)−中の該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又は−CH(C6−14アリール基)−(該−CH(C6−14アリール基)−中の該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のZは、C3−12アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C3−8シクロアルキル基、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表され、
式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)、式(22’)、式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、
式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)、式(22’)、式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)中のRは、C6−18アリール基又は、2つのRが一緒になって環を形成する場合は、C3−5の二価の基であり、
式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)、式(22’)、式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)中のRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基であり、
式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)、式(22’)、式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)中のMは、TiJ(該TiJにおいて、Tiはチタン原子であり、J及びJは、それぞれ独立して、水酸基、ハロゲン原子、C1−4アルコキシ基を示すか、JとJが一緒になって酸素原子を示すか、又は、JとJが一緒になって環を形成することにより、光学活性チタン錯体である式(25)
【化18】


(式(25)中の部分構造式O−E−Oは、下記式(26a)、下記式(26a’)、下記式(26b)、下記式(26b’)、下記式(27)、下記式(27’)、下記式(28a)、下記式(28a’)、下記式(28b)、下記式(28b’)、下記式(29)及び下記式(29’)
【化19】


(式(26a)、式(26a’)、式(26b)、式(26b’)、式(27)、式(27’)、式(28a)、式(28a’)、式(28b)、式(28b’)、式(29)及び式(29’)中のR、R、R及びRは前記と同じであり、このとき、式(25)中の2つの部分構造式O−E−Oは互いに同じである。)の何れかで表される。)で表されるチタン二核錯体を形成する場合を示す。)である。)の何れかで表される光学活性チタン錯体。
【請求項10】
は、部分構造式(AA)(部分構造式(AA)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AA)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項9に記載の式(21a)、式(21a’)、式(21b)、式(21b’)、式(22)及び式(22’)の何れかで表される光学活性チタン錯体。
【請求項11】
は、部分構造式(AB)(部分構造式(AB)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AB)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項9に記載の式(23a)、式(23a’)、式(23b)、式(23b’)、式(24)及び式(24’)の何れかで表される光学活性チタン錯体。
【請求項12】
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)
【化20】


(式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)
【化21】


(部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のXは、酸素原子又は硫黄原子であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のYは、単結合、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、エチレン基(該エチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、−SO−、カルボニル基、−CH(C1−4アルキル基)−(該−CH(C1−4アルキル基)−中の該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又は−CH(C6−14アリール基)−(該−CH(C6−14アリール基)−中の該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のZは、C3−12アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C3−8シクロアルキル基、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表され、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、C6−18アリール基又は、2つのRが一緒になり環を形成する場合は、C3−5の二価の基であり、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表される光学活性配位子。
【請求項13】
は、部分構造式(AA)(部分構造式(AA)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AA)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項12に記載の式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)及び式(2’)の何れかで表される光学活性配位子。
【請求項14】
は、部分構造式(AB)(部分構造式(AB)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AB)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項12に記載の式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)の何れかで表される光学活性配位子。
【請求項15】
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)
【化22】


(式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)
【化23】


(部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のXは、酸素原子又は硫黄原子であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のYは、単結合、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、エチレン基(該エチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)、−SO−、カルボニル基、−CH(C1−4アルキル基)−(該−CH(C1−4アルキル基)−中の該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又は−CH(C6−14アリール基)−(該−CH(C6−14アリール基)−中の該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のZは、C3−12アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C3−8シクロアルキル基、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、部分構造式(AA)及び部分構造式(AB)中のRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表され、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、又はC1−4アルコキシ基であり、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、C6−18アリール基又は、2つのRが一緒になり環を形成する場合は、C3−5の二価の基であり、
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のRは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、C1−4アルコキシ基、ニトロ基又はシアノ基である。)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(該光学活性チタン錯体は、光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体、又は光学活性チタンサラン錯体である。)を触媒として使用し、下記式(30)
【化24】


(式(30)中のR22及びR23は、異なる置換基であり、それぞれ独立して、C6−12アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C2−5アルキルカルボニルオキシ基、C2−5アルコキシカルボニル基、ニトロ基、若しくはシアノ基によって置換されている。)、C6−12アリールメチル基(該アリールメチル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C2−5アルキルカルボニルオキシ基、C2−5アルコキシカルボニル基、ニトロ基、若しくはシアノ基によって置換されている。)、又はC1−6アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、若しくはシアノ基によって置換されている。)である。但し、R22がC6−12アリール基であり、そのC6−12アリール基のオルト位にC1−4アルキル基、若しくはC1−4アルコキシ基が置換している場合、R23は該C1−4アルキル基、若しくは該C1−4アルコキシ基と一緒になって環を形成するC2−4の二価の基であってもよい。)で表されるスルフィド化合物を酸化剤で不斉酸化することを特徴とする下記式(31)
【化25】


(式(31)中のR22及びR23は、前記と同じであり、*で示された硫黄原子の絶対配置は(R)又は(S)を意味する。)で表される光学活性スルホキシド化合物の製造方法。
【請求項16】
式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)(式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)、式(2’)、式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)中のR、R、R及びRは、請求項15と同じである。)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(該光学活性チタン錯体は、光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体、又は光学活性チタンサラン錯体である。)を触媒として使用し、下記式(32)
【化26】


(式(32)中のR22及びR23は、請求項15と同じである。)で表されるラセミ、若しくは光学純度の低いスルホキシド化合物の一方の光学異性体を酸化剤で選択的に酸化することによって下記式(33)
【化27】


(式(33)中のR22及びR23は、請求項15と同じである。)で表されるスルホン化合物へ誘導し、速度論的分割により式(31)
【化28】


(式(31)中のR22及びR23は、請求項15と同じである。)で表される光学活性スルホキシド化合物を得ることを特徴とする光学活性スルホキシド化合物の製造方法。
【請求項17】
は、部分構造式(AA)(部分構造式(AA)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AA)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基であり、部分構造式(AA)中のRは、水素原子、又はメトキシ基である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項15に記載の式(1a)、式(1a’)、式(1b)、式(1b’)、式(2)及び式(2’)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体又は光学活性チタンサラン錯体)を触媒として使用する請求項15又は請求項16に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造方法。
【請求項18】
は、部分構造式(AB)(部分構造式(AB)中のXは、酸素原子であり、部分構造式(AB)中のYは、メチレン基(該メチレン基は、無置換であるか、又はフッ素原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のZは、C6−22アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、C1−4アルキル基(該アルキル基は、無置換であるか、又はハロゲン原子、若しくはC6−16アリール基で置換されている。)、C6−16アリール基(該アリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)、若しくはC1−4アルコキシ基で任意に置換されている。)又はC2−9ヘテロアリール基(該ヘテロアリール基は、無置換であるか、又はハロゲン原子で置換されている。)であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子であり、部分構造式(AB)中のRは、水素原子である。)であり、Rは、水素原子であり、Rは、二価の基であるテトラメチレン基であり、Rは、水素原子である請求項15に記載の式(3a)、式(3a’)、式(3b)、式(3b’)、式(4)及び式(4’)の何れかで表される光学活性配位子とチタン化合物とを反応させて得られる光学活性チタン錯体(光学活性チタンサレン錯体、光学活性チタンサラレン錯体又は光学活性チタンサラン錯体)を触媒として使用する請求項15又は請求項16に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造方法。
【請求項19】
前記の酸化剤が過酸化水素水、又は尿素―過酸化水素付加体であることを特徴とする請求項15から請求項18の何れか1項に記載の光学活性スルホキシド化合物の製造方法。

【公開番号】特開2011−231017(P2011−231017A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−195810(P2009−195810)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】