説明

内燃機関のための新鮮ガス供給装置及びこのような新鮮ガス供給装置を運転する方法

本発明は、排ガスターボチャージャ2を備える内燃機関1のための新鮮ガス供給装置20であって、排ガスターボチャージャ2からの圧縮された給気流動28を流入させる給気入口9と、好ましくはフラップ回転軸24を中心に旋回可能な少なくとも1つのフラップ弁23により閉鎖位置で閉鎖可能な弁区分17を介して給気入口9に接続されている出口10と、少なくとも1つのフラップ弁23を閉鎖位置に移動させるために、少なくとも1つのフラップ弁23に連結されている調節装置22と、圧縮空気を出口10に流入させる圧縮空気入口11とを備え、圧縮空気入口11が、圧縮空気が圧縮空気流動30において弁区分17の方向で少なくとも1つのフラップ弁23に向けて配向されているように配置されている、排ガスターボチャージャ2を備える内燃機関1のための新鮮ガス供給装置20、並びに、新鮮ガス供給装置20を運転する相応の方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のための新鮮ガス供給装置に関する。本発明は、このような新鮮ガス供給装置を運転する方法にも関する。
【0002】
内燃機関、例えばディーゼルエンジンが、排ガスターボチャージャを備える事例は少なくない。図1は、内燃機関1を示している。内燃機関1の排ガス管路14は、排ガスターボチャージャ2の排ガスタービン4に接続されている。排ガスタービン4は、排ガスターボチャージャ2の圧縮機3を駆動する。圧縮機3は、新鮮ガス入口8からの吸気を圧縮して、内燃機関1の吸気管路13内の吸気圧を上昇させる。吸気圧の上昇は、例えば、内燃機関1を備える車両の加速特性を改善し、燃料消費量の低減を達成する。
【0003】
しかし、排ガスターボチャージャ2は、内燃機関1のあらゆる運転状態において、十分な空気を圧送して十分な吸気圧を形成可能なわけではない。例えば、排ガスターボチャージャ2を備えるディーゼルエンジン等のピストン機関は、例えば「ターボラグ」と称呼される運転状態を加速時に有している。この場合、内燃機関1は、アクセルを踏み込んだとき、所定の遅延時間後に初めて回転数上昇という形で反応する。この遅延時間中、排ガスエネルギ、すなわち十分な排ガス圧が、排ガスターボチャージャ2を駆動するために提供されず、ひいては、適当な吸気圧を有する圧縮された吸気が提供されない。この「ターボラグ」を解消するために、以下のような解決策の提案がなされている。圧縮空気が、例えば空気圧縮機7からの供給を受ける圧縮空気容器6から、内燃機関1の所要吸気量の増大時にこの所要吸気量をカバーするために、制御されて内燃機関1の吸気管路13に導入される。導入は、新鮮ガス供給装置20によってなされる。新鮮ガス供給装置20は、ターボチャージャ2の圧縮機3、あるいは流動方向で下流に接続された給気冷却器5と、吸気管路13との間に配置されている。
【0004】
このような新鮮ガス供給装置20は、図2及び図3に概略断面図で、2つの運転状態あるいは位置で示してある。新鮮ガス供給装置20は、ハウジングボディ21を有しており、給気入口9でもって給気冷却器5に接続され、出口10でもって吸気管路13に接続され、圧縮空気入口11でもって圧縮空気管路12を介して圧縮空気容器6に接続されている。給気入口9と出口10との間には、入口区分16と出口区分18との間に、弁区分17が存在している。弁区分17には、弁区分17を開閉するためのフラップ弁23が配置されている。フラップ弁23は、有利には、フラップ回転軸24を中心に旋回可能に形成されている。圧縮空気入口11を有する圧縮空気管路12は、吹込開口19を介して出口区分18と連通している。その際、圧縮空気管路12は、圧縮空気流動30が出口区分18の出口10に向けて配向されているように配置されている。
【0005】
図2は、補助空気あるいは圧縮空気用の位置にある新鮮空気供給装置20を示している。その際、フラップ弁23は、弁区分19、ひいては入口区分16と出口区分18との接続を閉鎖するように、フラップ回転軸24を中心に旋回されている。フラップ弁23は、この閉鎖位置で、外縁部でもってハウジングボディ21のストッパ区分25に当接し、弁区分17を閉鎖する。
【0006】
図3は、給気用の位置にある新鮮空気供給装置20を示している。フラップ弁23は、反時計回りにフラップ回転軸24を中心に旋回されており、弁区分17を開放している。給気流動28は、内燃機関1の吸気管路13に流入する吸気流動29を形成するために、弁区分17を通って出口区分18及び出口10に流入可能である。この場合、圧縮空気流動30は存在しない。圧縮空気管路12は、例えば弁により閉鎖されている。
【0007】
一変化態様において、フラップ弁23は、圧力が、(ここでは図示しない)吸気管路13への吸気流動29の流動方向で、出口区分18内において、入口区分16内の給気流動28の圧力より高いとき、その閉鎖位置(図2)へと旋回する。このことは、内燃機関1へのトルク要求時、圧縮空気管路12に、図示しない形式で、吹き込むべき補助空気のための圧縮空気流動30が提供されることによりなされる。しかし、このためには、最初に、相応の圧力が形成されなければならず、これにより損失が発生する場合がある。この圧縮空気の吹込は、実際には、車両において提供可能な圧縮空気が限られているため、圧縮空気損失が発生しない場合に限り、実施可能である。この理由から、フラップ弁23は、給気流動28とは逆向きの入口区分16への圧縮空気流動30の逆流を防止する。フラップ弁23は、調節装置22に連結されている。調節装置22は、通常、戻しばねにより形成されている。戻しばねは、フラップ弁23を、給気流動28の圧力が足りないとき、図2に示した閉鎖位置、すなわち圧縮空気用の位置へと旋回させる。このようなばねを備える調節装置22、すなわち「ばね式逆止弁」においては、閉鎖時間が過度に長くなる場合がある。それゆえ、過度に大量の圧縮空気が、入口区分16内に、かつ給気冷却器5あるいは圧縮機3方向で流動する場合がある。
【0008】
国際公開第2006/089779号パンフレットが、ターボ過給型のピストン内燃機関の新鮮空気供給のための装置及びこの装置を運転する方法において開示している別の態様において、フラップ弁23は、調節装置22、例えば調節モータとして形成された調節装置22により調節される。さらに圧縮空気入口11は、出口10に接続され、量調整装置(図示せず)、例えば弁を介して、圧縮空気容器6に接続されている。図示しない制御装置は、量調整装置及び調節モータを制御するために役立つ。「キックダウン」時のトルク要求の場合、量調整装置は、圧縮空気流動30を圧縮空気入口11を通して出口10に供給する。予めフラップ弁23は、調節装置22によって閉鎖されるので、圧縮空気流動30は、給気入口9を介して排ガスターボチャージャ2の圧縮機3内に、吸気方向あるいは給気流動28とは逆向きに流入することはなく、出口10を介して吸気管路13に向かって流動する。圧縮空気供給の終了時、このフラップ弁23は、再び開放され、量調整装置は、閉鎖される。この時点で、排ガスターボチャージャ2の圧縮機3による入口区分16内の給気流動28の圧力は、再び十分である。
【0009】
調節装置22として戻しばねを備えるフラップ弁23は、圧力の損失、ひいては時間的な損失に加え、これらの損失に伴うエネルギの消費を招く場合がある。他方、電気的な調節装置22、例えば、位置センサ及び対応する制御部を備えるサーボモータは、比較的多数の部品数及び相応のコストを生む。
【0010】
それゆえ、本発明の課題は、改良された新鮮ガス供給装置を提供することである。別の課題は、新鮮ガス供給装置を運転する相応の方法を提供することである。
【0011】
上記課題は、請求項1の特徴を備える新鮮ガス供給装置及び請求項7の特徴を備える方法により解決される。
【0012】
本発明の有利な思想は、吹き込むべき圧縮空気を、給気流動あるいは吸気流動に対して逆向きに、弁、特に少なくとも1つのフラップ弁に向けて配向することにある。
【0013】
この場合、有利には、少なくとも1つのフラップ弁が、ばね式逆止フラップ弁(Feder−Rueckschlagklappenventil)として形成され、調節装置が、戻しばねとして形成されていてよい。この簡単な形態は、少数の部品数で有利に実施可能である。
【0014】
少なくとも1つのフラップ弁は、偏心的にフラップ回転軸に連結されている。これにより、フラップ弁に作用する流動及び圧力の関係により、これにより助成される旋回運動が生じる。
【0015】
このために、少なくとも1つのフラップ弁が、給気流動と協働する第1の吹付区分と、圧縮空気流動と協働する第2の吹付区分とを備えると、有利である。
【0016】
この場合、圧縮空気流動が、少なくとも1つのフラップ弁の第2の吹付区分に向けて、少なくとも1つのフラップ弁を閉鎖位置に移動させるために配向されていると、有利である。この場合、簡単な機械的なばね式逆止弁の閉鎖時間の大幅な短縮の利点が生じる。これは、車両内の圧縮空気装置におけるシステム圧が、例えば8バールであるのに対して、内燃機関の低負荷時の給気圧が、トルク要求時、1バールより明らかに低いことによる。この短い閉鎖時間により、圧縮空気損失は低減される。これにより、トルク要求に対する内燃機関の反応時間、すなわち、この内燃機関を備える車両の加速は、向上する。
【0017】
圧縮空気入口は、圧縮空気流動を少なくとも1つのフラップ弁の第2の吹付区分に向けて流動に関して好適に変向するために形成されている吹込開口を備えて形成されていてよい。こうして、組付スペースは低減されている。それというのも、これにより、圧縮空気管路接続部の、車両のエンジンルーム内での位置が、存在する設備に適合されるからである。
【0018】
以下に、本発明について、実施の形態を基に、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】排ガスターボチャージャと従来技術における新鮮ガス供給装置とを備える内燃機関の概略断面図である。
【図2】圧縮空気用の位置にある従来技術における従来慣用の新鮮ガス供給装置の概略断面図である。
【図3】給気用の位置にある図2に示した従来慣用の新鮮ガス供給装置の概略断面図である。
【図4】給気用の位置にある本発明に係る新鮮ガス供給装置の一実施の形態の概略断面図である。
【図5】補助空気用の位置にある図4に示した本発明に係る新鮮ガス供給装置の概略断面図である。
【0020】
図中、同一の構成要素あるいは機能同一の機能単位には、同一の符号を付した。
【0021】
図1乃至図3については、既に上述した通りであり、必要のない限り、これ以上の説明はしない。
【0022】
図4は、給気用の位置にある本発明に係る新鮮ガス供給装置20の一実施の形態の概略断面図である。
【0023】
新鮮ガス供給装置20は、図4で見て右側に配置された給気入口9(図1も参照)と、左側に配置された出口10とを備える略円筒状のハウジングボディ21を有している。給気入口9には、入口区分16が接続している。入口区分16は、フラップ弁23を備える弁区分17を介して出口区分18に移行している。
【0024】
給気入口9には、排ガスターボチャージャ2の圧縮機3が、給気冷却器5(図1参照)を介して接続されている。圧縮機3は、給気流動28を提供する。給気流動28は、新鮮ガス供給装置20を、新鮮ガス供給装置20の長手方向で、給気入口9を通って出口10に向かって貫流し、吸気流動29として出口10を同じ方向で後にする。
【0025】
出口10の近傍には、出口区分18への圧縮空気管路12の開口部としての吹込開口19を備える圧縮空気入口11が配置されている。圧縮空気管路12及び圧縮空気入口11は、新鮮ガス供給装置20に関して、圧縮空気流動30(図5参照)が給気流動28とは逆向きに弁区分17に向けられているように配置されている。換言すれば、圧縮空気管路12は、新鮮ガス供給装置20の長手方向に対して所定の角度をなして吸気管路13(図1参照)の吸気流動29の方向とは逆向きに弁区分17に向けられているように、新鮮ガス供給装置20に取り付けられている。
【0026】
フラップ弁23は、フラップ回転軸24を中心に旋回可能に配置されており、本実施の形態では調節装置22に連結されている。調節装置22は、戻しばね(図示せず)を備えて形成されている。戻しばねは、フラップ弁23を時計回りに、図5に示した閉鎖位置あるいは圧縮空気用の位置へと、ハウジングボディ21のストッパ区分25に向かって強制あるいは付勢する。フラップ弁23は、このために形成された環状の縁部で弁区分17を封止し、これにより、弁区分17は閉鎖されている。図5は、この位置を示している。
【0027】
内燃機関1の運転時、吸気流動29は、出口区分18内に負圧を発生させる。この負圧は、給気流動28と相俟って、フラップ弁23を反時計回りに旋回させる。図4に示す、フラップ弁23の完全に開いた位置(フラップ弁23が新鮮ガス供給装置20の長手方向に対して平行な位置)で、弁区分17は開放されている。フラップ弁23は、このために偏心的にフラップ回転軸24に取り付けられており、フラップ弁23の長い方の区分に、すなわちフラップ回転軸24からプラップ弁23の中心を越えてその縁部まで、第1の吹付区分26と、第1の吹付区分26とは反対側の第2の吹付区分27とを有している。第1の吹付区分26は、給気流動28が第1の吹付区分26と相俟って、フラップ弁23を調節装置22の戻しばねの力に抗して反時計回りに旋回させるモーメントを生じるように、給気流動28と協働する。もちろん、フラップ弁23は、目下の圧力及び流動の状況に応じて、弁区分17を拡大又は縮小可能である。
【0028】
高い所要空気量を伴うトルク要求時、ターボチャージャ2は、この空気を即座には提供し得ない。この場合、付加的に圧縮空気が、例えば圧縮空気管路12に設けられた図示しない弁を介して、圧縮空気流動30において、圧縮空気管路12と吹込開口19とを通して出口区分18内に、フラップ弁23が調節装置のばねの戻し力に加えて圧縮空気流動30により助成されて弁区分17を閉鎖するように、弁区分17に向けて吹き込まれる。圧縮空気流動30は、第2の吹付区分27に向かって方向付けられており、その流動力(動圧)を介して、フラップ弁23におけるフラップ回転軸24を中心とした時計回りのモーメントを、フラップ弁23を閉鎖するために生じさせる。車両内の圧縮空気装置におけるシステム圧は、一般的には少なくとも8バールであり、内燃機関1の低負荷時(この運転領域でのみ、圧縮空気流動30による外部過給が使用される。)、給気流動28の給気圧は、1バールより明らかに低いので、フラップ弁23の閉鎖時間は、かなり短縮される。出口区分18内の圧縮空気流動30のこの高い動圧により、フラップ弁23は、この補助空気の吹込中、安定に閉鎖されている。
【0029】
フラップ弁23が閉じられていることにより、供給される圧縮空気により相応の排ガス流を得て、より迅速に加速するターボチャージャ2の給気圧も、より迅速に上昇する。給気圧が所定の値に到達すると、圧縮空気管路12内に設けられた量調整装置あるいは弁(図示せず)は、詳細には説明しない形式で閉鎖され、出口領域18内の圧縮空気流動30の動圧は、減少する。フラップ弁23は、第1の吹付区分26において作用する給気流動28により助成されて、再び開放可能である(図4)。
【0030】
新鮮ガス供給装置20を運転する方法は、内燃機関へのトルク要求を求める第1の方法ステップを有している。このとき、内燃機関1の別の運転パラメータ、例えば給気流動28の圧力及び/又は内燃機関の回転数を監視して、決定の考慮に入れることができる。これに応じて、トルク要求があり、給気流動28が低い圧力を形成するにすぎないか、又は圧力を形成しないとき、第2の方法ステップにおいて、圧縮空気を新鮮ガス供給装置20内に給気流動28の方向とは逆向きに吹き込む。このとき、フラップ弁23は、閉鎖される。給気圧が上昇するか、あるいは給気流動28が内燃機関1、ひいてはターボチャージャ2のより高い回転数に基づいて増大すると、圧縮空気の吹込を調節する。
【0031】
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明は、添付の特許請求の範囲の枠内で改変可能である。
【0032】
例えば、1つより多くの戻しばねが調節装置22として設けられていてもよい。
【0033】
例えば、圧縮空気管路12は、2以上の通路に分岐し、少なくとも部分的に新鮮ガス供給装置20の周囲で2以上の吹込開口でもって出口区分18に開口してもよい。
【0034】
1つより多くのフラップ弁23が設けられていてもよい。
【0035】
ハウジングボディ21は、別の形態、例えば楕円形の横断面を有していてもよい。ハウジングボディ21は、長手方向で弧状に、又は屈曲して形成されていてもよい。
【0036】
フラップ弁23は、少なくとも1つの側縁が直線状に延びていて、フラップ回転軸24を備えており、フラップ弁23がこの側縁を中心に旋回可能となった逆止弁であってもよい。
【0037】
吹込開口19は、流動に関して好適に、圧縮空気流を適当にフラップ弁23の第2の吹付区分27に向けて変向するように形成されていてよい。
【符号の説明】
【0038】
1 内燃機関
2 排ガスターボチャージャ
3 圧縮機
4 排ガスタービン
5 給気冷却器
6 圧縮空気容器
7 空気圧縮機
8 新鮮ガス入口
9 給気入口
10 出口
11 圧縮空気入口
12 圧縮空気管路
13 吸気管路
14 排ガス管路
15 排ガス出口
16 入口区分
17 弁区分
18 出口区分
19 吹込開口
20 新鮮ガス供給装置
21 ハウジングボディ
22 調節装置
23 フラップ弁
24 フラップ回転軸
25 ストッパ区分
26 第1の吹付区分
27 第2の吹付区分
28 給気流動
29 吸気流動
30 圧縮空気流動

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排ガスターボチャージャ(2)を備える内燃機関(1)のための新鮮ガス供給装置(20)であって、
a)前記排ガスターボチャージャ(2)からの圧縮された給気流動(28)を流入させる給気入口(9)と、
b)少なくとも1つの弁、好ましくはフラップ回転軸(24)を中心に旋回可能なフラップ弁(23)により閉鎖位置で閉鎖可能な弁区分(17)を介して前記給気入口(9)に接続されている出口(10)と、
c)前記少なくとも1つの弁、特に前記フラップ弁(23)を前記閉鎖位置に移動させるために、前記少なくとも1つの弁、特に前記フラップ弁(23)に連結されている調節装置(22)と、
d)圧縮空気を前記出口(10)に流入させる圧縮空気入口(11)とを備え、該圧縮空気入口(11)は、圧縮空気が圧縮空気流動(30)において前記弁区分(17)方向で前記少なくとも1つの弁、特に前記フラップ弁(23)に向けて配向されているように配置されている、
ことを特徴とする、排ガスターボチャージャを備える内燃機関のための新鮮ガス供給装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのフラップ弁(23)は、ばね式逆止フラップ弁として形成されており、前記調節装置(22)は、戻しばねとして形成されている、請求項1記載の新鮮ガス供給装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのフラップ弁(23)は、偏心的に前記フラップ回転軸(24)に連結されている、請求項1又は2記載の新鮮ガス供給装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのフラップ弁(23)は、前記給気流動(28)と協働する第1の吹付区分(26)と、前記圧縮空気流動(30)と協働する第2の吹付区分(27)とを備える、請求項1から3までのいずれか1項記載の新鮮ガス供給装置。
【請求項5】
前記圧縮空気流動(30)は、前記少なくとも1つのフラップ弁(23)の前記第2の吹付区分(27)に向けて、該少なくとも1つのフラップ弁(23)を閉鎖位置に移動させるために配向されている、請求項4記載の新鮮ガス供給装置。
【請求項6】
前記圧縮空気入口(11)は、前記圧縮空気流動(30)を前記少なくとも1つのフラップ弁(23)の前記第2の吹付区分(27)に向けて流動に関して好適に変向するために形成されている吹込開口(19)を備えて形成されている、請求項5記載の新鮮ガス供給装置。
【請求項7】
排ガスターボチャージャ(2)を備える内燃機関(1)のための新鮮ガス供給装置(20)を運転する方法であって、該新鮮ガス供給装置(2)が、
前記排ガスターボチャージャ(2)からの圧縮された給気流動(28)を流入させる給気入口(9)と、
好ましくはフラップ回転軸(24)を中心に旋回可能な少なくとも1つのフラップ弁(23)により閉鎖位置で閉鎖可能な弁区分(17)を介して前記給気入口(9)に接続されている出口(10)と、
前記少なくとも1つのフラップ弁(23)に連結されている調節装置(22)と、
圧縮空気を前記出口(10)に流入させる圧縮空気入口(11)と、
を備え、
前記方法は、以下の方法ステップ、すなわち:
a)前記内燃機関(1)のトルク要求を求め、前記給気流動(28)を監視し、
b)圧縮空気を前記新鮮ガス供給装置(20)内に、圧縮空気流動(30)において、前記給気流動(28)の方向とは逆向きに前記少なくとも1つのフラップ弁(23)に向けて吹き込み、
c)その際、前記調節装置(22)が前記少なくとも1つのフラップ弁(23)を、前記弁区分(17)を閉鎖するために調節し、前記圧縮空気流動(30)が前記少なくとも1つのフラップ弁(23)の閉鎖運動を助成し、
d)前記圧縮空気の吹込を前記給気流動(28)の監視に基づいて終了する、
という方法ステップを有することを特徴とする、排ガスターボチャージャを備える内燃機関のための新鮮ガス供給装置を運転する方法。
【請求項8】
前記圧縮空気を前記圧縮空気流動(30)において前記少なくとも1つのフラップ弁(23)に向けて吹き込む、請求項7記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−517413(P2013−517413A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548404(P2012−548404)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【国際出願番号】PCT/EP2011/050280
【国際公開番号】WO2011/086069
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(597007363)クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア ヌッツファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (110)
【氏名又は名称原語表記】Knorr−Bremse Systeme fuer Nutzfahrzeuge GmbH
【住所又は居所原語表記】Moosacher Strasse 80, D−80809 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】