説明

制御装置、ユニット接続制御方法、及びプログラム

【課題】 新らたに開発する制御装置のコストを低減するとともに、開発期間を短縮することを図る。
【解決手段】 CPUボード100が複数のI/F部を備え、中継ボード300−1〜300−3の各々が、CPUボード100に対して複数のI/F部を介してそれぞれ接続可能である。CPUボード100の記憶装置は、CPUボード100に接続を許される中継ボードのID番号を記憶する。CPUボード100は、CPUボード100のI/F部に接続された中継ボードのID番号を獲得し、記憶装置に記憶されたID番号に基づき、I/F部に接続された中継ボードが正常な接続状態にあるか否かを判定する。前記判定によって正常な接続状態にあると判定された場合、I/F部に接続された中継ボードのCPUボード100への接続を確定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、ユニット接続制御方法、及びプログラムに関し、特に、複写機や、該複写機に連結されるシート搬送装置などを構成する複数の制御ユニットからなる制御装置、該制御装置に適用されるユニット接続制御方法、及び該ユニット接続制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、電子写真技術を用いたLBP(レーザビームプリンタ)や複写機、該複写機に連結されるシート搬送装置などに含まれる制御装置においては、従来、メイン制御部が設けられ、該メイン制御部にCPUが搭載されている。メイン制御部には全ての制御が集約され、メイン制御部が、被制御装置内に点在する各ユニットに対して、直接駆動するようになっている。例えば、モータ駆動ユニットがメイン制御部から離れた位置にある場合、メイン制御部が、モータを駆動する駆動信号を生成し、その駆動信号を、配線を通じてモータ駆動ユニットに伝送し、モータ駆動ユニットはその駆動信号により駆動されている。
【0003】
また従来、複数CPUを搭載した制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、被制御装置を機能別に分類し、それぞれ1つの制御単位として複数ユニットを構成する。各ユニット内には、ユニットを制御するためのCPUが設けられる。ユニット間では多重通信を行い、各ユニットではユニット間の制御の整合性を取りながら自ユニットを制御する。これにより、多重通信に必要な接続線を除いた他の接続線の設置数を低減することができる。また、全体を制御するためのメイン制御部の設置が不要になる。
【特許文献1】特開平8−297436号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の制御装置を新規に設計しようとした場合に、一般に制御対象(負荷)や制御仕様が旧制御装置とは変るので、旧制御装置の構成を流用して新制御装置を開発することが難しい。そのため、新制御装置の設計の都度、制御対象装置の構成に最適な電気回路基板の開発を行わなければならなかった。
【0005】
また、たとえ旧制御装置の構成を流用できたとしても、旧制御装置の電気回路基板を構成する複数の回路ブロックのうちの僅かなブロック程度であった。
【0006】
そのため、新制御装置ごとに個別の開発費用や開発期間が必要となるので、各新制御装置のコストが高くなるほか、開発期間短縮の妨げとなっていた。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、新らたに開発する制御装置のコストを低減するとともに、開発期間を短縮することを図った制御装置、ユニット接続制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、複数のユニットからなる制御装置において、前記複数のユニットのうち、複数の接続手段を備えた第1のユニットと、前記複数のユニットのうち、前記第1のユニットに対して前記各接続手段を介してそれぞれ接続可能な複数の第2のユニットと、前記第1のユニットに設けられ、該第1のユニットに接続を許される第2のユニットの識別符号を記憶する記憶手段と、前記第1のユニットに設けられ、前記接続手段に接続された第2のユニットの識別符号を獲得し、前記記憶手段に記憶された識別符号に基づき、前記接続手段に接続された第2のユニットが正常な接続状態にあるか否かを判定する判定手段と、前記第1のユニットに設けられ、前記判定手段によって正常な接続状態にあると判定された場合、前記接続手段に接続された第2のユニットの前記第1のユニットへの接続を確定する確定手段とを有することを特徴とする制御装置が提供される。
【0009】
また、請求項10記載の発明によれば、複数のユニットからなる制御装置であって、該複数のユニットのうち複数の接続手段を備えた第1のユニットと、前記複数のユニットのうち前記第1のユニットに対して前記各接続手段を介してそれぞれ接続可能な複数の第2のユニットとを備えた制御装置に適用されるユニット接続制御方法において、前記第1のユニットに接続を許される第2のユニットの識別符号を記憶装置に格納する格納ステップと、前記接続手段に接続された第2のユニットの識別符号を獲得し、前記記憶装置に格納された識別符号に基づき、前記接続手段に接続された第2のユニットが正常な接続状態にあるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて正常な接続状態にあると判定された場合、前記接続手段に接続された第2のユニットの前記第1のユニットへの接続を確定する確定ステップとを有することを特徴とするユニット接続制御方法が提供される。
【0010】
さらに、上記ユニット接続制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、制御単位である各ユニットに機能が分割され、複数の第2のユニットの各々が共通のインターフェース(接続手段)を通じて第1のユニットに接続されるので、機能ユニット毎の開発や、機能ユニットの流用が容易となる。このため、新らたに開発する制御装置のコストを低減できるとともに、開発期間を短縮することが可能となる。
【0012】
また、第1のユニットに接続される第2のユニットの識別符号を調べることで、第2のユニットが複数存在する場合の適切な接続を確認することができる。
【0013】
また、制御装置に電源が入れられたあと、各機能ユニットが互いに通信を行える状態になってから識別符号を調べるようにするので、各機能ユニットの電源の立ち上がりの遅れなどにより識別符号が認識されない誤検出を防止できる。
【0014】
また、第2のユニットの追加や削除などで、制御装置内部のユニット構成に変更があった場合でも、使用するユニットを変更できるので、冗長度が向上する。
【0015】
また、前記冗長性を確保しつつも、記憶手段に記憶された識別符号以外の識別符号を持った第2のユニットの場合には、異常な接続状態を保持するので、こうした接続状態を変更することで、不用意な接続や、接続ミスにより制御装置に悪影響がでる可能性を未然に防止できる。
【0016】
また、複数のユニットは、互いの接続関係において少なくとも上位、中位、下位の3つの階層構造を有し、前記第1のユニットが前記上位の階層に位置するとともに、前記複数の第2のユニットが前記中位の階層に位置する第1の制御形態と、前記第1のユニットが前記中位の階層に位置し、前記複数の第2のユニットが前記下位の階層に位置する第2の制御形態とがあり得る。これにより、複数のユニットの適切な接続を確認することができる。また、前記第1の制御形態において第1のユニットと第2のユニットとの接続が確定したあと、前記第2の制御形態において第1のユニットと第2のユニットとの接続が調べられるので、各第2のユニットの機能に適合した接続制御を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図2は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す要部断面図である。
【0019】
本実施の形態の画像形成装置は、電子写真方式を採用しており、画像読取部1Rと画像出力部1Pとで構成される。画像読取部1Rが原稿の画像を読み取り、画像出力部1Pが、画像読取部1Rからの画像情報に基づき、画像を転写材Pに形成する。画像出力部1Pは、中間転写方式を採用してカラー画像を出力するものであり、4つの基本色に対応した4つの画像形成部が並列に配されている。まず、画像読取部1Rについて、図3および図4を参照して説明する。
【0020】
図3は、画像読取部1Rの概略構成を示す断面図である。
【0021】
原稿台ガラス1203上に置かれた原稿1204を原稿照明ランプ1201が照明し、原稿1204の画像は、第1ミラー1205、第2ミラー1206、第3ミラー1207、レンズ1208を介してカラーCCD1209上に結像する。カラーCCD1209は主走査方向に並んだ複数の撮像素子で構成され、原稿1204の画像を主走査方向の1ライン分として読み取る。原稿照明ランプ1201と第1ミラー1205とが搭載された読み取り部1210は、矢印A方向(副走査方向)に移動し、これによってカラーCCD1209において各ラインの画像が順次読み取られる。その際、第2ミラー1206及び第3ミラー1207も矢印A方向に移動し、原稿1204面からカラーCCD1209までの距離(光路長)が一定となるように不図示の駆動系によって駆動される。
【0022】
画像読取部1Rで行われる原稿1204の画像の読み取りシーケンスについて次に説明する。
【0023】
オペレータにより、原稿読み取りのコマンドが入力されると(具体的にはコピーボタンを押すなどの操作による)、画像読取部1Rは、不図示の駆動系により読み取り部1210を、図3の配置位置(以下これを「ホームポジション」という)から矢印B方向に移動させる。これによって読み取り部1210は、シェーディング補正板1211の真下に移動する。次に画像読取部1Rは、原稿照明ランプ1201を点灯させてシェーディング補正板1211を照明し、シェーディング補正板1211の1ライン分の画像をミラー1205、ミラー1206、ミラー1207、レンズ1208を介してカラーCCD1209へ導く。
【0024】
カラーCCD1209で読み取られたシェーディング補正板1211の1ライン分の画素毎(撮像素子毎)の出力信号は不図示の画像処理回路によって、全ての画素の出力レベルが所定のレベルになるようにシェーディング補正値が作成される。この補正値を原稿1204の読み取りデータに対して適用することによって、原稿照明ランプ1201の照度ムラ、レンズ1208の周辺光量落ち、カラーCCD1209の画素毎の感度ムラが補正され、原稿画像の読み取りムラが補正される。シェーディング補正値の作成が終了すると、読み取り部1210は、不図示の駆動系によりさらに矢印B方向に移動され、流し読みウインドウ1212の直下に配置される。この流し読みウインドウ1212については、後述する。
【0025】
流し読みウインドウ1212の真下は、原稿画像の読み取りスタート位置であり、この位置から不図示の駆動系が、読み取り部1210を矢印A方向に加速移動させる。その後、読み取り部1210は所定の速度で等速駆動され、圧板1213に押さえ込まれて平面性を維持した原稿1204の先端部(図3における原稿1204の左端)に達するまで等速駆動される。
【0026】
読み取り部1210の読み取り位置が原稿1204の先端部に達すると、カラーCCD1209が原稿1204を1ラインずつ順次読み取り開始する。
【0027】
不図示の駆動系は、読み取り部1210が原稿1204の先端部に達した後も、読み取り部1210を矢印A方向に所定の速度で等速駆動する。そして、読み取り部1210が原稿1204の終端(図3における原稿1204の右端)に達すると、不図示の駆動系は、読み取り部1210の駆動を停止する。その後、不図示の駆動系は、読み取り部1210を矢印B方向に移動させて、図3に示した配置位置、即ちホームポジションに戻す。これにより、画像読取部1Rでは一連の画像読み取り処理が終了して、次回の読み取りに備え待機する。
【0028】
以上で、画像読取部1Rで行われる基本的な画像読み取り動作についての説明を終了する。
【0029】
ところで、上記の画像読取部1Rにオートドキュメントフィーダ(ADF)が装着されることもある。ADFは、大量の原稿を自動的に連続交換する機能を有しており、原稿を人手によって1枚1枚取り替える手間を省くことができ、また複写時間を短縮することができる。ADFが装着された画像読取部1Rについて、図4を参照して以下に説明する。
【0030】
図4は、ADFが装着された画像読取部1Rの概略構成を示す断面図である。
【0031】
図4に示す画像読取部1Rでは、図3の圧板1213に代わってADF1300が装着される。
【0032】
こうした画像読取部1Rにおいて、読み取り部1210がホームポジション(図3に示す位置)に位置しているとき、オペレータにより原稿読み取りのコマンドが入力されると、不図示の駆動系及び不図示の画像処理回路が、前述のシェーディング補正値を作成する。その後、図4に示す部材配置になるよう各部材を移動し、読み取り部1210の位置を固定する。この位置には流し読みウインドウ1212が位置し、流し読みウインドウ1212にはADF1300の搬送ローラ1305が位置する。
【0033】
ADF1300の給紙トレイ1301には、通常、複数枚数の原稿が載置される。読取りが開始されると、原稿は1枚ずつ給紙トレイ1301から給紙ローラ1302,1303によって給紙され、矢印方向に回転する搬送ローラ1305によって、ガイド1304、1307、1306と搬送ローラ1305との間のスリットを通り、排紙トレイ1308に排出される。
【0034】
搬送ローラ1305の回転スピードは、読取り倍率によって決定される。搬送ローラ1305によって搬送される原稿は、流し読みウインドウ1212を介して読み取り部1210によって読み取られる。
【0035】
このように、図3または図4に示す構成の画像読取部1Rによって原稿が読み取られ、得られた画像データは順次、画像出力部1Pに送出される。画像出力部1Pは、送られた画像データに基づき画像形成を実行する。
【0036】
図2に戻って、画像出力部1Pは、画像形成部10、給紙ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、及び制御部80(図2では不図示)から構成される。
【0037】
画像形成部10には、4つの画像形成部10a、10b、10c、10dが並設されており、それらの構成は同一である。4つの画像形成部10a、10b、10c、10dにおいて、像担持体としての感光ドラム11a、11b、11c、11dがその中心で軸支され、矢印方向に回転駆動される。感光ドラム11a〜11dの外周面に対向して、その回転方向に順に、一次帯電器12a、12b、12c、12d、光学系の露光部13a、13b、13c、13d、折り返しミラー16a、16b、16c、16d、現像装置14a、14b、14c、14dが配置されている。
【0038】
一次帯電器12a〜12dは、感光ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで、露光部13a〜13dが、記録画像信号に応じて変調した、例えばレーザービームなどの光線を発光し、該光線が、折り返しミラー16a〜16dを介して感光ドラム11a〜11d上に照射される。これにより、感光ドラム11a〜11d上に静電潜像が形成される。
【0039】
現像装置14a〜14dは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、これを「トナー」と称する。)をそれぞれ収納しており、これらの現像装置14a〜14dによって感光ドラム11a〜11d上の上記静電潜像が顕像化される。顕像化された可視画像(現像像)は、中間転写ユニット30の中間転写ベルト31における画像転写領域Ta、Tb、Tc、Tdに転写される。
【0040】
感光ドラム11a〜11dの回転方向における、中間転写ベルト31の画像転写領域Ta〜Tdよりも後の各位置に、クリーニング装置15a、15b、15c、15dがそれぞれ設けられる。クリーニング装置15a、15b、15c、15dは各々、中間転写ベルト31に転写されずに感光ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。
【0041】
以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が中間転写ベルト31に順次行われる。
【0042】
給紙ユニット20は、カセット21a、21b、手差しトレイ27、ピックアップローラ22a、22b、26、給紙ローラ対23a〜23e、給紙ガイド24a〜24c、およびレジストローラ25a、25bで構成される。カセット21a、21bおよび手差しトレイ27は、転写材Pを収納するものであり、ピックアップローラ22a、22b、26はそれぞれ、カセット21a、21b内もしくは手差しトレイ27より転写材Pを1枚ずつ送り出すためのものである。給紙ローラ対23a〜23eおよび給紙ガイド24a〜24cは、各ピックアップローラ22a、22b、26から送り出された転写材Pをレジストローラ25a、25bまで搬送するためのものである。レジストローラ25a、25bは、画像形成部10での画像形成タイミングに合わせて転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのものである。
【0043】
ここで中間転写ユニット30について詳細に説明する。
【0044】
中間転写ベルト31は、巻架ローラとして、中間転写ベルト31を駆動するための駆動ローラ32と、中間転写ベルト31の回動に従動する従動ローラ33と、中間転写ベルト31を挟んで二次転写領域Teに対向する二次転写対向ローラ34とに巻架される。これらのうち駆動ローラ32と従動ローラ33との間に一次転写平面Aが形成される。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタンまたはクロロプレン)がコーティングされた構造になっており、これによって、中間転写ベルト31との間でのスリップを防いでいる。駆動ローラ32はパルスモータ(不図示)によって矢印方向へ回転駆動される。
【0045】
一次転写平面Aは各画像形成部10a〜10dに対向し、各感光ドラム11a〜11dが、中間転写ベルト31の一次転写面Aに対向するように配置されている。よって一次転写面Aに一次転写領域Ta〜Tdが位置することになる。各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31とが対向する一次転写領域Ta〜Tdにおいては、中間転写ベルト31の裏側に一次転写用帯電器35a〜35dがそれぞれ配置されている。
【0046】
二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップによって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。また、中間転写ベルト31上の二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングブレード51、及び廃トナーを収納する廃トナーボックス52が設けられている。
【0047】
定着ユニット40は、定着ローラ41aと、ローラ41bと、ガイド43と、内排紙ローラ44と、外排紙ローラ45とから構成される。定着ローラ41aは、内部にハロゲンヒーターなどの熱源を備える。ローラ41bは、定着ローラ41aに加圧される。ローラ41bにも熱源を備えるようにしてもよい。ガイド43は、定着ローラ41aとローラ41bとからなる定着ローラ対41のニップ部へ転写材Pを導くためのガイドである。内排紙ローラ44および外排紙ローラ45は、定着ローラ対41から排出されてきた転写材Pをさらに装置外部に導き出すためのローラである。
【0048】
中間転写ベルト31の一次転写面A上で、画像形成部10a〜10dの各々より下流の位置で、駆動ローラ32より上流の位置に、レジずれを検知するレジセンサ60が設けられる。このレジセンサ60は、各感光ドラム11a〜11d間の機械的取り付け誤差および各感光ドラム11a〜11d上で形成される各カラー画像のレジストレーションのずれ、つまり色ずれ(レジずれ)を補正するために用いられる。このレジストレーションずれは、各露光部13a〜13dによって発生するレーザービーム光の光路長誤差、光路変化、LEDの環境温度による反り等の原因により発生する。
【0049】
画像出力部1Pを構成する制御部80は、図1を参照して詳述するが、上記の各ユニット内の機構の動作を制御するためのCPU101、ドライバ基板200などから構成される。この制御部80より画像形成動作開始信号が発せられると、選択された用紙サイズ等により選択された給紙段から転写材Pの給紙が開始される。
【0050】
すなわち、制御部80より画像形成動作開始信号が発せられると、まず例えばピックアップローラ22aにより、カセット21aから転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして給紙ローラ対23c、23dによって転写材Pが給紙ガイド24b、24cの間を案内されてレジストローラ25a、25bまで搬送される。その時点では、レジストローラ25a、25bの回転は停止されており、転写材Pの先端がニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10a〜10dが画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25a、25bが回転を始める。レジストローラ25a、25bの回転開始タイミングは、転写材Pと、画像形成部10から中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが、二次転写領域Teにおいてちょうど一致するように設定されている。
【0051】
一方、画像形成部10では、制御部80から画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向の一番上流にある感光ドラム11d上に形成されたトナー像(現像像)が、高電圧が印加された一次転写用帯電器35dによって一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写される。
【0052】
中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。画像形成部10cでは、一次転写領域Tdから一次転写領域Tcまでの間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、一次転写領域Tcでは、一次転写領域Tdで転写されたトナー像の上にレジストレーション(画像位置)を合わせて次のトナー像が転写される。他の色の一次転写領域Tb、Taについても同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト31上に一次転写される。
【0053】
その後、転写材Pが二次転写領域Teに進入して、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。そして、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー像が転写材Pの表面に一括転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド43によって、定着ローラ対41のニップ部まで正確に案内される。そして定着ローラ対41の熱及びニップの圧力によってトナー画像が転写材Pの表面に定着される。その後、内外排紙ローラ44、45により搬送され、転写材Pは機外に排出される。
【0054】
図1は、画像出力部1Pに設けられた制御部80の構成を示すブロック図である。
【0055】
図1には、画像出力部1P内の各部材を機能別に分類し、各々を被制御単位として構成した場合の各ユニット(ボード)を示す。なお、画像出力部1Pだけでなく、図2に示す画像形成装置内の各部材を機能別に分類し、各々を被制御単位として構成するようにしてもよい。
【0056】
図1中100は、特定ユニットであるCPUボードであり、CPU101、ROM102、RAM103、ASIC(特定用途向けIC、Application Specific Integrated Circuit)104、通信IC105から構成される。200は、DC負荷を駆動するためのドライバボードであり、CPUボード100を含むほか、ASIC201、ドライバ(drv)202から構成される。ドライバ(drv)202はモータM1を駆動する。CPUボード100とドライバボード200とは、各々のASIC104とASIC201との間で高速シリアル通信を行うことによって接続されている。なお、本実施の形態ではASIC104とASIC201との間で高速シリアル通信を行うが、CPUボード100上のCPU101とドライバボード200上のASIC201との間でシリアル通信を行うようにしてもよい。
【0057】
CPUボード100のASIC104には、中継ボード300およびドライバ(drv)基板500−1〜500−4が接続される。
【0058】
図5は、中継ボード300およびドライバ基板(ドライバユニット)500−1〜500−4を示すブロック図である。
【0059】
中継ボード300は、複数の異なるドライバ基板が接続可能な整合ユニットである。すなわち、CPUボード(特定ユニット)100と各ドライバ基板500−1〜500−4との間で整合を行い、且つ各ドライバ基板500−1〜500−4の持つ特性に応じた細かな制御を行うためのユニットである。また、各ドライバ基板500−1〜500−4は、機能別に分類した画像出力部1P内の各部材の駆動をそれぞれ行うためのユニットである。本実施の形態では4つのユニットに分類しており、ドライバ基板500−1は給紙部、ドライバ基板500−2は紙搬送部、ドライバ基板500−3は両面搬送部、ドライバ基板500−4は排紙部の機能に係るものである。画像出力部1Pまたは画像形成装置には他にも分類すべき機能ユニットが存在するが、説明を簡単にするためにここでは省略する。
【0060】
まず、中継ボード300について説明する。
【0061】
図5においてI/F部310は、CPUボード(特定ユニット)100と接続するコネクタである。I/F部310を介して中継ボード300のCPU301がCPUボード(特定ユニット)100とシリアル方式で接続する。CPU301は、ROM/RAMを内蔵した所謂1チップCPUであり、CPUボード(特定ユニット)100との間でコマンドのやり取りを行い、コマンドに対応した負荷制御等を行う。
【0062】
CPU301にはCPUバスを介してASIC302が接続される。ASIC302は、各ドライバ基板500−1〜500−4へ送信されるべきI/F信号を生成する。ここで生成されたI/F信号はそれぞれ、各ドライバ基板500−1〜500−4に接続されている各負荷を駆動するための信号であり、I/Fコネクタ311,312,313,314にシリアル方式で出力される。
【0063】
次に、各ドライバ基板500−1〜500−4について、ドライバ基板500−1を代表として説明する。
【0064】
図5においてドライバ基板500−1は、I/Fコネクタ501を介して中継ボード300のI/Fコネクタ311と接続される。I/Fコネクタ501にはASIC502が接続され、ASIC502にはI/Fコネクタ500−11,500−12が接続される。ASIC502は、中継ボード300から送られたシリアルI/F信号をパラレルI/F信号に変換して、I/Fコネクタ500−11,500−12に出力する。またASIC502は、I/Fコネクタ500−11,500−12から送られたパラレル信号をシリアル信号に変換して中継ボード300へ送信する。
【0065】
また、ドライバ基板500−1はID設定部503を備える。ID設定部503には、ドライバ基板500−1を識別するためのID(ドライバ基板500−1では「01」)が予め設定され、ID設定部503は、このIDを、ASIC502を介して中継ボード300へ送信する。ここで、ID設定部503は、4ビットのDIPスイッチ等から構成される。
【0066】
なお、I/Fコネクタ501、ASIC502、およびID設定部503は、4つのドライバ基板500−1〜500−4の全てにおいて共通の構成である。
【0067】
I/Fコネクタ500−11にはステッピングモータ500−13が接続され、I/Fコネクタ500−12にはステッピングモータ500−13およびセンサ500−15が接続されるものとする。
【0068】
次に、ドライバ基板(ユニット)500−1での信号の流れについて説明する。
【0069】
図6は、中継ボード300とドライバ基板(ユニット)500−1との間で送受信されるシリアルI/F信号の形態を示す図である。
【0070】
中継ボード300からドライバ基板(ユニット)500−1に送信される信号は16ビットのシリアル信号であり、これをTx信号とする。また、ドライバ基板(ユニット)500−1から中継ボード300に送信される信号は20ビットのシリアル信号であり、これをRx信号とする。
【0071】
ドライバ基板(ユニット)500−1では、受信したTx信号を16ビットのパラレル信号に変換する。この信号変換を、図7を参照して説明する。
【0072】
図7は、ドライバ基板(ユニット)500−1における信号形態の変換の様子を示す図である。
【0073】
ASIC502は、16ビットのシリアルTx信号をパラレル信号に変換し、該パラレル信号におけるビット15〜ビット12の4ビット分をステッピングモータ500−13の位相信号に、ビット11〜ビット8の4ビット分をステッピングモータ500−14の位相信号に割り当てる。残りのビット7〜ビット0の8ビット分は予備としている。
【0074】
一方、20ビットのパラレル信号に関しては、ビット19〜ビット16の4ビット分にID設定部503からのID信号を、ビット15の1ビット分にセンサ500−15からの出力信号を割り当てる。残りのビット14〜ビット0の15ビット分を予備とし、該パラレル信号をシリアル信号に変換してRx信号として中継ボード300に送信する。
【0075】
このようにして中継ボード300とドライバ基板500−1との間のインターフェースを実現している。なお、ドライバ基板500−2、500−3、500−4については、接続されている負荷の違いとID設定部503でのIDの違いとがあるものの、基本的な考え方はドライバ基板500−1と同一であり、ここでの説明は省略する。
【0076】
次に、中継ボード300がCPUボード(特定ユニット)100からコマンドを受けて、ドライバ基板500−1を駆動する動作を具体的に説明する。
【0077】
まず、電源を投入した直後の通信で、ドライバ基板(ユニット)500−1におけるID設定部503に設定されているID(01)をASIC502がシリアルRx信号に変換し、中継ボード300に送信する。これを受信した中継ボード300では、I/Fコネクタ311に接続されているユニットが、給紙部機能のドライバ基板(ユニット)500−1であることを検知することができる。
【0078】
他のユニットがI/Fコネクタ311に接続された場合はそれを検出し、ASIC302の内部で通信のチャンネルを切り替えることにより、正しいインターフェース制御を行うことが可能である。つまり、中継ボード300におけるI/Fコネクタ311〜314の各々には、どのドライバ基板(ユニット)も接続できるようになっており、中継ボード300は、接続されたドライバ基板(ユニット)のIDを検知することにより、接続されたドライバ基板(ユニット)に応じたインターフェース制御を行うことができる。
【0079】
次に、中継ボード300が、CPUボード(特定ユニット)100から「給紙動作を行う」というコマンドを受けた場合を例に挙げて中継ボード300の動作を説明する。
【0080】
中継ボード300上のCPU301には、ドライバ基板(ユニット)500−1に接続されたモータ500−13,500−14等の動作を制御するためのプログラムが格納されている。このプログラムによって、モータ500−13,500−14に対して適正な駆動信号が適正なタイミングで与えられるようになっている。この駆動信号は、I/Fコネクタ311からシリアル形式で出力され、ドライバ基板(ユニット)500−1上のI/Fコネクタ501を介してASIC502に入力される。このシリアル駆動信号は、ASIC502でシリアル/パラレル変換され、I/Fコネクタ500−11またはI/Fコネクタ500−12を介してステッピングモータ500−13またはステッピングモータ500−14を駆動する。
【0081】
また、給紙動作における紙搬送のタイミングを検出するセンサ500−15での検知信号は、I/Fコネクタ500−12を介してASIC502に入力される。ASIC502では、センサ500−15からの検知信号をパラレル/シリアル変換し、I/Fコネクタ501を介して中継ボード300に転送する。これにより、給紙動作における紙搬送のタイミングが中継ボード300に通知される。
【0082】
ところで、例えばドライバ基板(ユニット)500−1に接続されたステッピングモータ500−13またはステッピングモータ500−14を他のモータ、例えばDCモータに変更した場合に、該モータの駆動の最適化といった微調整が必要になる。こうした微調整が、本実施の形態では、中継ボード300におけるCPU301で実行するプログラムを変更し、ドライバ基板(ユニット)500−1のハードウェアを変更するのみで可能である。例えば、中継ボード300のハードウェアやCPUボード100を変更する必要はない。給紙ユニットの構成が変更されてセンサが増加した場合なども同様である。
【0083】
また、画像出力部1Pの構成変更に伴いドライバ基板(ユニット)の数が増加した場合でも、中継ボード300上のI/Fコネクタの数を増やし、CPU301におけるプログラムを変更するのみで対応できる。すなわち、画像出力部1P全体の制御を司るCPUボード(特定ユニット)100に対しては、ハードウェア、ソフトウェアともに変更が一切必要ないので、CPUボード(特定ユニット)100の汎用性を高めることが可能である。
【0084】
なお、中継ボード300において、CPUボード100とドライバ基板(ユニット)500−1〜500−4との間の信号の接続関係を任意に設定できるようにしてもよい。こうした任意設定を可能にする中継ボード300Aを、図8を参照して説明する。
【0085】
図8は、CPUボード100とドライバ基板(ユニット)500−1〜500−4との間の信号の接続関係を任意に設定できる中継ボード300Aの構成を示すブロック図である。図1および図5に示す構成と同一部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0086】
中継ボード300Aには、CPU301A、ASIC302A、I/FコネクタJ301〜J304が設けられる。ASIC302Aには、CPU301Aからの指示に従った信号の接続やその変更を行う接続/変更ブロック302−1が設けられる。またASIC302Aには、CPUボード(特定ユニット)100から入力されたシリアル信号をパラレル変換し、またドライバ基板500−1から入力されたパラレル信号をシリアル信号に変換するP−S変換ブロック302−2が設けられる。P−S変換ブロック302−2にはまた、ドライバ基板500−1〜500−4から各ID番号が入力される。
【0087】
ドライバ基板(ユニット)500−1を代表として説明すると、ドライバ基板500−1は、I/Fコネクタ501を介して中継ボード300AのI/FコネクタJ301と接続される。
【0088】
ドライバ基板500−1〜500−4の各ID信号は、中継ボード300AのI/FコネクタJ301、J302,J303,J304の各第1番ピンにそれぞれ送られるように構成される。そして各ID信号は、P−S変換ブロック302−2の各ID0端子に送信される。中継ボード300AのCPU301Aは、これらのP−S変換ブロック302−2のID0端子に送信されたID信号に基づき、I/FコネクタJ301、J302,J303,J304に接続されたドライバ基板を識別する。そしてCPU301Aは、該識別結果に基づき接続/変更ブロック302−1を制御して、接続/変更ブロック302−1に入力した各信号を、接続ドライバ基板に対応した出力先に出力するようにする。
【0089】
なお例えばドライバ基板500−4のように、ドライバ基板500−4から出力されるI/F信号中にアナログ信号が含まれる場合には、CPU301Aが、接続/変更ブロック302−1を制御して、このアナログ信号をP−S変換ブロック302−2のアナログ端子AN0に送信するようにする。すなわち、CPU301Aは、ドライバ基板からのアナログ信号の送信の有無およびドライバ基板からのID番号に応じて、例えばアナログスイッチを用いて接続/変更ブロック302−1を制御する。これにより、デジタル信号とアナログ信号とが混在する場合でも、接続/変更ブロック302−1は、入出力信号をプログラマブルに接続/変更可能である。
【0090】
次に、図1に示す高圧制御用整合ユニットである中継ボード400、及び該中継ボード400に接続される高圧電源機能ユニット(ドライバ基板)600−1〜600−4について説明する。
【0091】
図9は、高圧制御用整合ユニットである中継ボード400の構成を示すブロック図である。
【0092】
図9において、401は、CPUボード(特定ユニット)100との通信を行う通信制御ブロックである。402は、CPU等で構成される高圧動作制御ブロックであり、通信制御ブロック401を介してCPUボード(特定ユニット)100からの指令を受け取る。そして高圧動作制御ブロック402は、高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400に接続される各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の動作をシーケンシャルに制御する。403は高圧安定化制御ブロックであり、高圧動作制御ブロック402からのシーケンシャルな指令に応じて、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の出力信号を安定化制御する。404a,404b,404c・・・は接続コネクタであり、それぞれが同じ形式で構成され、機能が同じコネクタである。接続コネクタ404a,404b,404c・・・には、異なる高圧電源機能ユニットが一対一で接続される。405、406は、接続コネクタ404a,404b,404c・・・にそれぞれ接続されるマルチプレクサ(MPX)であり、各接続コネクタに入力されたアナログ信号から所望の信号を選択して出力する。407,408は、マルチプレクサ405、406にそれぞれ接続されるA/D変換器であり、マルチプレクサ405、406からそれぞれ出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0093】
こうした構成の高圧制御用整合ユニット(中継ボード)400の動作を以下に説明する。
【0094】
先ず、通信制御ブロック401が、画像出力部1P全体の制御を司るCPUボード(特定ユニット)100から、カラーモードや印刷倍率、印刷用紙サイズなどを含んだモード情報を受け取り、該モード情報を高圧動作制御ブロック402に伝達する。高圧動作制御ブロック402はモード情報を受け取り、かつプリント開始信号を受け取ると、高圧安定化制御ブロック403に対して逐次指令する。すなわち、高圧安定化制御ブロック403に指令を出すことで、受け取ったモード情報に基づいたモード制御を各高圧電源機能ユニットに行わせる。
【0095】
一方、高圧安定化制御ブロック403は、マルチプレクサ405,406に対して選択すべき信号を切り替えさせる。そして、A/D変換手段407、408を介して、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4からのアナログの電圧信号のレベルを表すデジタル値を取得する。高圧安定化制御ブロック403は、この電圧信号レベルを表すデジタル値を、上記モード情報に基づいた設定値と比較して、対応の高圧電源機能ユニットに対して出力制御用の駆動情報を送出する。
【0096】
こうしたマルチプレクサの選択すべき信号の切り替えから、電圧信号レベルを表すデジタル値の取得、駆動情報の送出までの高圧安定化制御ブロック403による制御は、各高圧電源機能ユニットに対して所定間隔で繰り返される。これによって、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4から画像出力部1Pにそれぞれ出力される高圧信号は、所定の出力値に制御される。また、各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4は、前述のCPUボード(特定ユニット)100からのモード情報に基づいて、所定の画像形成プロセスに従った出力動作で制御され、これによって、画像出力部1Pにおいて所望の画像形成が実行される。
【0097】
次に、画像形成プロセスに用いられる各高圧電源機能ユニット600−1〜600−4のうちの1つについて、図10を参照して説明する。
【0098】
図10は、高圧電源機能ユニット600−1の構成を示すブロック図である。高圧電源機能ユニット600−2〜600−4も、基本的には高圧電源機能ユニット600−1と同じ構成であり、ここでは高圧電源機能ユニット600−1だけを説明する。
【0099】
高圧電源機能ユニット600−1において601は、高圧制御用整合ユニット400に接続するための高圧ドライバ用コネクタである。602は駆動ブロックであり、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット400から送られてくるPWM(Pulse Width Modulation)信号等の形態の駆動情報に基づいてスイッチング動作を行う。603はトランス等で構成される変圧ブロックであり、駆動ブロック602で発生された駆動信号(交流電圧)を増幅する。604は信号平滑ブロックであり、変圧ブロック603で増幅された駆動信号(交流電圧)を所定の極性に平滑し、得られた高圧直流を出力端607へ出力する。608は、出力端607から負荷に出力された高圧直流のリターン経路を構成する接地端である。
【0100】
605は電圧検出ブロックであり、信号平滑ブロック604から出力端607へ出力された高圧直流の電圧値を検出し、高圧制御用整合ユニット400へ送る。606は電流検出ブロックであり、出力端607から負荷へ出力された高圧直流の電流値を検出し、高圧制御用整合ユニット400へ送る。
【0101】
以上のように構成される高圧電源機能ユニット600−1の動作について、以下に説明する。
【0102】
高圧制御用整合ユニット400から高圧ドライバ用コネクタ601を介してPWM信号等の形態の駆動情報が駆動ブロック602に送信されると、駆動ブロック602は、駆動情報に基づいたスイッチング動作を行い、所望の電力を得るための駆動信号を生成する。変圧ブロック603は、この駆動信号を受けて高圧の交流電圧を出力する。平滑ブロック604は、この高圧の交流電圧を予め定められた所定の極性に整流し、出力端607に高圧直流として出力する。
【0103】
信号平滑ブロック604から出力端607へ出力された高圧直流の電圧値は、電圧検出ブロック605において、高圧制御用整合ユニット400内のA/D変換器407またはA/D変換器408でデジタル値に変換可能な電圧レベルとなるように分圧される。そして、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット400に送られる。また、出力端607から負荷へ出力された高圧直流は、接地端608に流入し、電流検出ブロック606を通過して信号平滑ブロック604、更には変圧ブロック603に戻される。この時、電流検出ブロック606は、この負荷電流の電流値を検出し、高圧ドライバ用コネクタ601を介して高圧制御用整合ユニット400に送信する。
【0104】
かくして、高圧制御用整合ユニット400が、高圧電源機能ユニット600−1の出力電圧値および出力電流値を、それらの検出値に基づき所望の値に制御することができる。
【0105】
なお、高圧制御用整合ユニット400が、マルチプレクサ405またはマルチプレクサ406を動作させることによって、複数の高圧電源機能ユニット600−1〜600−4の出力電圧値および電流値をそれぞれ時分割で制御することができる。
【0106】
次に、図2に示す画像形成装置に複数の付属装置(デッキ)1001〜1003を装着した場合におけるこれらの複数の付属装置(デッキ)1001〜1003における制御形態の3つの例について、図11〜図13を参照して説明する。なお、複数の付属装置(デッキ)1001〜1003の各々における制御形態には基本的には差がないので、図11〜図13では、付属装置(デッキ)1001を代表に挙げて説明する。
【0107】
図11は、付属装置(デッキ)1001における第1の制御形態を示すブロック図である。
【0108】
付属装置(デッキ)1001は複数の給紙ユニット1001b、1001cを内蔵し、該給紙ユニット1001b、1001cはそれぞれ、1つのCPU、複数のドライバ基板、および各ドライバ基板に接続された負荷装置を有する。さらに、第1の制御形態における付属装置(デッキ)1001では、画像出力部1PのCPUボード100とのLAN構成の通信線と複数の給紙ユニット1001b、1001cとの間に1つCPU/中継基板1001aが接続される。こうした構成により、CPUボード100は、複数の給紙ユニット1001b、1001c内の複数のCPUではなく、CPU/中継基板1001aの1つのCPUに対して交信を行えば良いので、CPUボード100側の負担が軽減される。なお、この第1の制御形態では、付属装置(デッキ)1001内に複数のCPUを設ける構成について限定するものであり、これらのCPU間の通信形態を限定するものではない。
【0109】
図12は、付属装置(デッキ)1001における第2の制御形態を示すブロック図である。
【0110】
第2の制御形態における付属装置(デッキ)1001は複数の給紙ユニットを内蔵し、1つの給紙ユニットは、CPU/中継基板1001dと、複数のドライバ基板および各ドライバ基板に接続された負荷装置からなるドライバ負荷部1001eとを有する。また、他の1つの給紙ユニットは、CPU/中継基板1001fと、複数のドライバ基板および各ドライバ基板に接続された負荷装置からなるドライバ負荷部1001gとを有する。
【0111】
第2の制御形態における付属装置(デッキ)1001では、画像出力部1PのCPUボード100とのLAN構成の通信線と、CPU/中継基板1001dおよびCPU/中継基板1001fとが直接接続される。こうした構成により、第2の制御形態では、付属装置(デッキ)1001内のCPU/中継基板1001dおよびCPU/中継基板1001fの各CPUが、画像出力部1PのCPUボード100と直接交信することが可能である。したがって、付属装置(デッキ)1001が画像出力部1PのCPUボード100と高速の交信を実現することができる。
【0112】
図13は、付属装置(デッキ)1001における第3の制御形態を示すブロック図である。
【0113】
第3の制御形態は、基本的に第2の制御形態と同じであるが、他の1つの給紙ユニットがCPU/中継基板1001hとドライバ負荷部1001iとを有し、CPU/中継基板1001hが、CPU/中継基板1001dと接続される。すなわち、画像出力部1PのCPUボード100とのLAN構成の通信線にCPU/中継基板1001dだけが直接接続される。そして、CPU/中継基板1001dが、画像出力部1PのCPUボード100から送られた情報をCPU/中継基板1001hへ伝達する。なお、第1の制御形態のように、LANに接続されたCPUが他のCPUを支配する構成ではない。また第3の制御形態は、各CPU間での通信方式を限定するものではない。
【0114】
上記第1乃至第3の制御形態のいずれか1つを固定的に本画像形成装置において実行するようにしても、また、任意の1つを選択して実行し、他のものに変更することも可能にしてもよい。
【0115】
また、画像出力部1PのCPUボード100とLAN接続されるCPUまたは各給紙ユニット内のCPUが、各給紙ユニットで発生するエラーに対して、画像出力部1Pに通知するか、各給紙ユニット内で解決するかを判断しつつ、上記の第1乃至第3の制御形態のいずれかを適宜選択するように構成してもよい。
【0116】
また、上記では付属装置(デッキ)1001が複数の給紙ユニットを内蔵するものとして説明したが、付属装置(デッキ)は、他の機能をもつ複数のユニットを内蔵するようにしてもよい。
【0117】
なお、図1に示すレーザ・スキャナ・ボード700およびスキャナユニット900に対しても、上記と同様に、本発明を適用するが、それらの説明は省略する。またなお、コントローラ800については、本発明と直接の関係がないため、それらの説明を省略する。
【0118】
ところで、図1においては、CPUボード(特定ユニット)100に対して中継ボード(整合ユニット)300,400を接続する構成を示しているが、多数の中継ボードが、CPUボード100に対して任意の接続インターフェースを介して接続される構成があり得る。そうした構成においては、CPUボード100は、CPUボード100に対して接続されている中継ボードを識別する必要がある。こうした中継ボードの識別について、以下に説明する。
【0119】
ここでは例えば、CPUボード(特定ユニット)100に対して3つの中継ボード(整合ユニット)300−1〜300−3が接続されるものとして説明を行なう。中継ボード300−1〜300−3は各々、ID信号を出力するための8極DIPスイッチ(DIPSW)を備えるとともに、CPUボード100に接続するためのI/F部を備える。また、CPUボード100は、中継ボードに接続するための3つのI/F部を備えるものとする。
【0120】
こうしたCPUボード100と中継ボード300−1〜300−3との接続状態として図14〜図16に示す3つの接続状態があり得る。
【0121】
図14は、CPUボード100と中継ボード300−1〜300−3との重複接続状態を示す図である。すなわち、中継ボード300−1がID信号「1」を出力してCPUボード100に接続し、中継ボード300−2がID信号「2」を出力してCPUボード100に接続しているとする。そのとき、中継ボード300−3も、中継ボード300−2と重複するID信号「2」を出力してCPUボード100に接続している場合である。
【0122】
図15は、CPUボード100と中継ボード300−1〜300−3との過多接続状態を示す図である。すなわち、中継ボード300−1がID信号「1」を出力してCPUボード100に接続し、中継ボード300−2がID信号「2」を出力してCPUボード100に接続しているとする。そのとき、中継ボード300−3が、CPUボード100が想定しているID信号以外のID信号「3」を出力してCPUボード100に接続している場合である。なお、図14および図15に示す状態では、CPUボード100は、ID信号「1」またはID信号「2」を出力する中継ボードの接続だけを想定している。
【0123】
図16は、CPUボード100と中継ボード300−1〜300−3との不足接続状態を示す図である。すなわち、中継ボード300−1がID信号「1」を出力してCPUボード100に接続し、中継ボード300−2がID信号「2」を出力してCPUボード100に接続して、接続が確率しているとする。そのとき、中継ボード300−3が、CPUボード100に対して接続を確立しておらず、中継ボード300−3から出力されるID信号も不明である場合である。なお、図16に示す状態では、CPUボード100は、ID信号「1」、ID信号「2」、またはID信号「3」を出力する中継ボードの接続を想定している。
【0124】
図17は、図14および図15に示す状態におけるCPUボード100が備える接続IDテーブルを示す図である。この接続IDテーブルは、CPUボード100に対して接続が許される中継ボードのID信号、機能を示すものである(「接続必須ID」欄に「対象」と表記)。
【0125】
図18は、図14に示す重複接続状態におけるCPUボード100に対して接続された中継ボードのID信号ごとの接続数を示す図である。ID信号「2」を出力する中継ボードが2つ接続されていることが分かる。
【0126】
図19は、図15に示す過多接続状態におけるCPUボード100に対して接続された中継ボードのID信号ごとの接続数を示す図である。図17に示すように、ID信号「3」を出力する中継ボードの接続は想定していない(非対象)にも拘らず、ID信号「3」を出力する中継ボードが1つ接続されていることが分かる。
【0127】
図20は、図16に示す状態におけるCPUボード100が備える接続IDテーブルを示す図である。この接続IDテーブルによれば、ID信号「3」を出力する中継ボードの接続が想定されている(対象)。
【0128】
図21は、図16に示す不足接続状態におけるCPUボード100に対して接続された中継ボードのID信号ごとの接続数を示す図である。図20に示すように、ID信号「3」を出力する中継ボードの接続が想定されている(対象)にも拘らず、ID信号「3」を出力する中継ボードが接続されていないことが分かる。
【0129】
こうしたCPUボード100に対する中継ボードの接続異常をCPUボード100が検出し該異常に対応する方法を、図22〜図27を参照して説明する。
【0130】
図22および図23は、CPUボード100において行われる中継ボードの接続対応処理の手順を示すフローチャートである。
【0131】
まず、CPUボード100に電源が供給されると、CPUボード100は、接続されている中継ボードと通信を行うために、I/F部を初期化し、シリアル通信を開始する(S1001)。この時、CPUボード100に接続されている中継ボードからID信号を獲得するまでに必要な所定時間を接続検出確定タイマにセットする(S1003)。そして、接続検出確定タイマが、該所定時間を計時してタイムアップするまで待機する(S1005)。接続検出確定タイマがタイムアップすると(S1005でYES)、ステップS1007へ進む。
【0132】
ステップS1007では、CPUボード100は各I/F部を介して、接続された中継ボードからのID信号を集計する。そしてCPUボード100は、集計されたID信号に基づき、CPUボード100に接続された中継ボードの接続状態を検査すべく、検査対象ID番号chk_idに初期値1をセットするとともに、最大ID番号chk_id_maxに値Xをセットする(S1009)。検査対象ID番号chk_idは、1から順に増加する整数であり、値Xは、図17や図20に示す例によれば「6」である。
【0133】
次に、検査対象ID番号chk_idが最大ID番号chk_id_maxよりも大きいか否かを判別し(S1011)、大きいならばステップS1023へ進み、検査対象ID番号chk_idが最大ID番号chk_id_max以下であればステップS1013へ進む。
【0134】
ステップS1013では、検査対象ID番号chk_idが表わす数字に対応するID番号が、図17や図20に示す「接続必須ID」欄において「対象」となっているか否かを判別する。その結果、「対象」となっているならばステップS1015へ進み、「非対象」となっているならばステップS1019へ進む。
【0135】
ステップS1015では、図24を参照して後述するID重複検出処理を行い、次のステップS1017では、図25を参照して後述するID不足検出処理を行う。ステップS1019では、図26を参照して後述するID過多検出処理を行う。
【0136】
そして、ステップS1021では、検査対象ID番号chk_idを1だけインクリメントして、ステップS1011に戻る。
【0137】
ステップS1011〜ステップS1021を繰り返し実行することで、CPUボード100に接続された全部の中継ボードの接続状態に関しての異常検査を行うことができる。
【0138】
図24〜図26を参照して後述するようにステップS1015,S1017,S1019での各検出処理の実行の結果、接続アラームが発生されることがある。ステップS1023では、こうした接続アラームが発生しているか否かを判別する。その結果、接続アラームが発生していればステップS1025へ進み、発生していなければステップS1027へ進む。
【0139】
ステップS1025では、図27を参照して後述する接続ID変更処理を行う。その後、CPUボード100に接続された全部の中継ボードに対する接続を確定する(S1027)。
【0140】
次にドライバ基板接続アラームが発生しているか否かを判別する(S1029)。このドライバ基板接続アラームは、図35および図36を参照して後述するドライバ基板接続対応処理のステップS3021,S3023,S3025の実行の結果、発生されるものである。その判別の結果、ドライバ基板接続アラームが発生していればステップS1031へ進み、発生していなければ本中継ボード接続対応処理を終了する。
【0141】
ステップS1031では、図27を参照して後述する接続ID変更処理を行う。その後、各中継ボードに接続されたドライバ基板に対する接続を確定し、確定したドライバ基板接続情報を対応の中継ボードに返信し(S1033)、本中継ボード接続対応処理を終了する。
【0142】
図24は、図22のステップS1015で行われるID重複検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0143】
まず、CPUボード100は、CPUボード100に接続された中継ボードのID番号ごとの接続数を調べ、この接続数が2以上であるか否かを判別する(S2031)。接続数が2以上であるならば、ステップS2033へ進み、1以下であれば本ID重複検出処理を終了する。
【0144】
ステップS2033では、ID重複接続状態を示す接続アラームをセットし、本ID重複検出処理を終了する。
【0145】
図25は、図22のステップS1017で行われるID不足検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0146】
まず、CPUボード100は、CPUボード100に接続された中継ボードのID番号ごとの接続数を調べ、この接続数が0であるか否かを判別する(S2011)。接続数が0であるならば、ステップS2013へ進み、0でなければ本ID不足検出処理を終了する。
【0147】
ステップS2013では、ID不足接続状態を示す接続アラームをセットし、本ID不足検出処理を終了する。
【0148】
図26は、図22のステップS1019で行われるID過多検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0149】
まず、CPUボード100は、CPUボード100に接続された中継ボードのID番号ごとの接続数を調べ、この接続数が1以上であるか否かを判別する(S2001)。接続数が1以上であるならば、ステップS2003へ進み、0ならば本ID過多検出処理を終了する。
【0150】
ステップS2003では、ID過多接続状態を示す接続アラームをセットし、本ID過多検出処理を終了する。
【0151】
図27は、図23のステップS1025およびステップS1031で行われる接続ID変更処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0152】
まず、ID過多接続状態またはID不足接続状態が発生しているか否かを、図22のステップS1019またはステップS1017の実行結果から判別する(S2041)。そしてID過多接続状態またはID不足接続状態が発生しているならばステップS2043へ進み、どちらも発生してなければ本接続ID変更処理を終了する。
【0153】
ステップS2043では、ID番号を変更する入力操作の受け付けを開始する。そして、変更されたID番号の確定を待つ(S2045)。変更されたID番号が確定されると(S2045でYES)、本接続ID変更処理を終了する。
【0154】
次に、各中継ボードに対して任意の接続インターフェースを介して複数のドライバ基板が接続される構成もあり得、そうした構成においては、各中継ボードが、中継ボードに対して接続されているドライバ基板を識別する必要がある。こうした中継ボードによるドライバ基板の識別について、以下に説明する。
【0155】
図28は、CPUボードと3つの中継ボードと7つのドライバ基板との接続例を示す図である。
【0156】
ここでは、CPUボード(特定ユニット)100と3つの中継ボード(整合ユニット)300−1〜300−3とが正常な接続関係にあるとする。そして、中継ボード300−1に対して3つのドライバ基板500−11〜500−13が接続され、中継ボード300−2に対して2つのドライバ基板500−21〜500−22が接続され、中継ボード300−3に対して2つのドライバ基板500−31〜500−32が接続されるものとする。
【0157】
なお、各ドライバ基板は、ID信号を出力するための8極DIPスイッチ(DIPSW)を備えるとともに、対応の中継ボードに接続するためのI/F部を備える。また、各中継ボードは、ドライバ基板に接続するためのI/F部を備えるものとする。
【0158】
こうした中継ボードとドライバ基板との接続状態にも、前述の図14〜図16に示す3つの接続状態と同じ接続状態があり得る。
【0159】
例えば、中継ボード300−1とドライバ基板500−11〜500−13との間には、過多接続状態が発生している。すなわち、ドライバ基板500−11がID信号「1」を出力して中継ボード300−1に接続し、ドライバ基板500−12がID信号「2」を出力して中継ボード300−1に接続しているとする。そのとき、ドライバ基板500−13が、中継ボード300−1が想定しているID信号以外のID信号「3」を出力して中継ボード300−1に接続している場合である。なお、中継ボード300−1は、後述のようにID信号「1」またはID信号「2」を出力するドライバ基板の接続だけを想定している。
【0160】
また例えば、中継ボード300−2とドライバ基板500−21〜500−22との間には、不足接続状態が発生している。すなわち、ドライバ基板500−21がID信号「1」を出力して中継ボード300−2に接続して、接続が確率しているとする。そのとき、ドライバ基板500−22が、中継ボード300−2に対して接続を確立しておらず、ドライバ基板500−22から出力されるID信号も不明である場合である。
【0161】
また例えば、中継ボード300−3とドライバ基板500−31〜500−32との間には、重複接続状態が発生している。すなわち、ドライバ基板500−31がID信号「1」を出力して中継ボード300−3に接続しているとする。そのとき、ドライバ基板500−32も、ドライバ基板500−31と重複するID信号「1」を出力してCPUボード100に接続している場合である。
【0162】
図29は、図28に示す中継ボード300−1が備える接続IDテーブルを示す図である。この接続IDテーブルは、中継ボード300−1に対して接続が許されるドライバ基板のID信号、駆動対象を示すものである(「接続必須ID」欄に「対象」と表記)。
【0163】
図30は、図28に示す中継ボード300−2が備える接続IDテーブルを示す図である。この接続IDテーブルは、中継ボード300−2に対して接続が許されるドライバ基板のID信号、駆動対象を示すものである(「接続必須ID」欄に「対象」と表記)。
【0164】
図31は、図28に示す中継ボード300−3が備える接続IDテーブルを示す図である。この接続IDテーブルは、中継ボード300−3に対して接続が許されるドライバ基板のID信号、駆動対象を示すものである(「接続必須ID」欄に「対象」と表記)。
【0165】
図32は、中継ボード300−1に対して接続されたドライバ基板のID信号ごとの接続数を示す図である。図29に示すように、ID信号「3」を出力するドライバ基板の接続は想定していない(非対象)にも拘らず、ID信号「3」を出力するドライバ基板が接続されて、過多接続状態であることが分かる。
【0166】
図33は、中継ボード300−2に対して接続されたドライバ基板のID信号ごとの接続数を示す図である。図30に示すように、ID信号「2」を出力するドライバ基板の接続が想定されている(対象)にも拘らず、ID信号「2」を出力するドライバ基板が接続されておらず、不足接続状態であることが分かる。
【0167】
図34は、中継ボード300−3に対して接続されたドライバ基板のID信号ごとの接続数を示す図である。ID信号「1」を出力するドライバ基板が2つ接続されて、重複接続状態であることが分かる。
【0168】
こうした各中継ボードに対するドライバ基板の接続異常を各中継ボードが検出し該異常に対応する方法を、図35〜図39を参照して説明する。
【0169】
図35および図36は、中継ボード300−1〜300−3の各々において行われるドライバ基板の接続対応処理の手順を示すフローチャートである。
【0170】
まず、中継ボード300−1〜300−3の各々に電源が投入されると、各中継ボードがCPUボード100に対して出力するID番号が確定するまでに必要な所定時間を計時するための中継ボードID確定タイマに該所定時間をセットする(S3001)。そして、この中継ボードID確定タイマが上記所定時間を計時してタイムアップするまで待機する(S3003)。中継ボードID確定タイマがタイムアップすると(S3003でYES)、ステップS3005に進み、各中継ボードのIDを確定する。
【0171】
次のステップS3007では、各中継ボードは、接続されているドライバ基板と通信を行うために、I/F部を初期化し通信を開始する。この時、中継ボードに接続されているドライバ基板からID信号を獲得するまでに必要な所定時間をドライバ基板ID確定タイマにセットする(S3009)。そして、ドライバ基板ID確定タイマが、該所定時間を計時してタイムアップするまで待機する(S3011)。ドライバ基板ID確定タイマがタイムアップすると(S3011でYES)、ステップS3013へ進む。
【0172】
ステップS3013では、各中継ボードは各I/F部を介して、接続されたドライバ基板からのID信号を集計する。そして各中継ボードは、集計されたID信号に基づき、各中継ボードに接続されたドライバ基板の接続状態を検査すべく、検査対象ID番号d_chk_idに初期値1をセットするとともに、最大ID番号d_chk_id_maxに値Yをセットする(S3015)。検査対象ID番号d_chk_idは、1から順に増加する整数であり、値Yは、図29〜図31に示す例によれば「6」である。
【0173】
次に、検査対象ID番号d_chk_idが最大ID番号d_chk_id_maxよりも大きいか否かを判別し(S3017)、大きいならばステップS3027へ進み、検査対象ID番号d_chk_idが最大ID番号d_chk_id_max以下であればステップS3019へ進む。
【0174】
ステップS3019では、検査対象ID番号d_chk_idが表わす数字に対応するID番号が、図29〜図31に示す「接続必須ID」欄において「対象」となっているか否かを判別する。その結果、「対象」となっているならばステップS3023へ進み、「非対象」となっているならばステップS3021へ進む。
【0175】
ステップS3023では、図38を参照して後述するドライバ基板ID重複検出処理を行い、次のステップS3025では、図39を参照して後述するドライバ基板ID不足検出処理を行う。ステップS3021では、図37を参照して後述するドライバ基板ID過多検出処理を行う。
【0176】
そして、ステップS3027では、検査対象ID番号d_chk_idを1だけインクリメントして、ステップS3017に戻る。
【0177】
ステップS3017〜ステップS3027を繰り返し実行することで、中継ボードに接続された全部のドライバ基板の接続状態に関しての異常検査を行うことができる。
【0178】
図37〜図39を参照して後述するようにステップS3021,S3023,S3025での各検出処理の実行の結果、ドライバ基板接続アラームが発生されることがある。ステップS3027では、こうしたドライバ基板接続アラームが発生しているか否かを判別する。その結果、ドライバ基板接続アラームが発生していればステップS3029へ進み、発生していなければステップS3033へ進む。
【0179】
ステップS3029では、各中継ボードがCPUボード100に対して、ステップS3021,S3023,S3025での各検出処理の実行によって発生したドライバ基板接続アラームを通知する。こうした通知に基づき、CPUボード100が、図23のステップS1031およびステップS1033を実行する。
【0180】
ステップS3031では、CPUボード100が、図23のステップS1031における接続ID変更処理を終了して、CPUボード100によるステップS1033における確定情報の返信を待つ。確定情報の返信があったならば(S3031でYES)ステップS3033へ進む。
【0181】
ステップS3033では、中継ボードに接続された全部のドライバ基板に対する接続を確定し、本ドライバ基板接続対応処理を終了する。
【0182】
図37は、図35のステップS3021で行われるドライバ基板ID過多検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0183】
まず、各中継ボードは、中継ボードに接続されたドライバ基板のID番号ごとの接続数を調べ、この接続数が1以上であるか否かを判別する(S4001)。接続数が1以上であるならば、ステップS4003へ進み、0ならば本ドライバ基板ID過多検出処理を終了する。
【0184】
ステップS4003では、ID過多接続状態を示すドライバ基板接続アラームをセットし、本ドライバ基板ID過多検出処理を終了する。
【0185】
図38は、図36のステップS3023で行われるドライバ基板ID重複検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0186】
まず、各中継ボードは、中継ボードに接続されたドライバ基板のID番号ごとの接続数を調べ、この接続数が2以上であるか否かを判別する(S4031)。接続数が2以上であるならば、ステップS4033へ進み、1以下であれば本ドライバ基板ID重複検出処理を終了する。
【0187】
ステップS4033では、ID重複接続状態を示すドライバ基板接続アラームをセットし、本ドライバ基板ID重複検出処理を終了する。
【0188】
図39は、図36のステップS3025で行われるドライバ基板ID不足検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【0189】
まず、各中継ボードは、中継ボードに接続されたドライバ基板のID番号ごとの接続数を調べ、この接続数が0であるか否かを判別する(S4011)。接続数が0であるならば、ステップS4013へ進み、0でなければ本ドライバ基板ID不足検出処理を終了する。
【0190】
ステップS4013では、ID不足接続状態を示すドライバ基板接続アラームをセットし、本ドライバ基板ID不足検出処理を終了する。
【0191】
〔他の実施の形態〕
本発明の目的は、上記の実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0192】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0193】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0194】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0195】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0196】
【図1】画像出力部に設けられた制御部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す要部断面図である。
【図3】画像読取部の概略構成を示す断面図である。
【図4】ADFが装着された画像読取部の概略構成を示す断面図である。
【図5】中継ボードおよびドライバ基板(ドライバユニット)を示すブロック図である。
【図6】中継ボードとドライバ基板(ユニット)との間で送受信されるシリアルI/F信号の形態を示す図である。
【図7】ドライバ基板(ユニット)における信号形態の変換の様子を示す図である。
【図8】CPUボードとドライバ基板(ユニット)との間の信号の接続関係を任意に設定できる中継ボードの構成を示すブロック図である。
【図9】高圧制御用整合ユニットである中継ボードの構成を示すブロック図である。
【図10】高圧電源機能ユニットの構成を示すブロック図である。
【図11】付属装置(デッキ)における第1の制御形態を示すブロック図である。
【図12】付属装置(デッキ)における第2の制御形態を示すブロック図である。
【図13】付属装置(デッキ)における第3の制御形態を示すブロック図である。
【図14】CPUボードと中継ボードとの重複接続状態を示す図である。
【図15】CPUボードと中継ボードとの過多接続状態を示す図である。
【図16】CPUボードと中継ボードとの不足接続状態を示す図である。
【図17】図14および図15に示す状態におけるCPUボードが備える接続IDテーブルを示す図である。
【図18】図14に示す重複接続状態におけるCPUボードに対して接続された中継ボードのID信号ごとの接続数を示す図である。
【図19】図15に示す過多接続状態におけるCPUボードに対して接続された中継ボードのID信号ごとの接続数を示す図である。
【図20】図16に示す状態におけるCPUボードが備える接続IDテーブルを示す図である。
【図21】図16に示す不足接続状態におけるCPUボードに対して接続された中継ボードのID信号ごとの接続数を示す図である。
【図22】CPUボードにおいて行われる中継ボードの接続対応処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図23】CPUボードにおいて行われる中継ボードの接続対応処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図24】図22のステップS1015で行われるID重複検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【図25】図22のステップS1017で行われるID不足検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【図26】図22のステップS1019で行われるID過多検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【図27】図23のステップS1025およびステップS1031で行われる接続ID変更処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【図28】CPUボードと3つの中継ボードと7つのドライバ基板との接続例を示す図である。
【図29】図28に示す中継ボード(300−1)が備える接続IDテーブルを示す図である。
【図30】図28に示す中継ボード(300−2)が備える接続IDテーブルを示す図である。
【図31】図28に示す中継ボード(300−3)が備える接続IDテーブルを示す図である。
【図32】中継ボード(300−1)に対して接続されたドライバ基板のID信号ごとの接続数を示す図である。
【図33】中継ボード(300−2)に対して接続されたドライバ基板のID信号ごとの接続数を示す図である。
【図34】中継ボード(300−3)に対して接続されたドライバ基板のID信号ごとの接続数を示す図である。
【図35】中継ボードの各々において行われるドライバ基板の接続対応処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図36】中継ボードの各々において行われるドライバ基板の接続対応処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図37】図35のステップS3021で行われるドライバ基板ID過多検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【図38】図36のステップS3023で行われるドライバ基板ID重複検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【図39】図36のステップS3025で行われるドライバ基板ID不足検出処理の詳しい手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0197】
100 CPUボード(第1のユニット)
300−1〜300−3 中継ボード(第2のユニット、第1のユニット)
500−11〜500−32 ドライバ基板(第2のユニット)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユニットからなる制御装置において、
前記複数のユニットのうち、複数の接続手段を備えた第1のユニットと、
前記複数のユニットのうち、前記第1のユニットに対して前記各接続手段を介してそれぞれ接続可能な複数の第2のユニットと、
前記第1のユニットに設けられ、該第1のユニットに接続を許される第2のユニットの識別符号を記憶する記憶手段と、
前記第1のユニットに設けられ、前記接続手段に接続された第2のユニットの識別符号を獲得し、前記記憶手段に記憶された識別符号に基づき、前記接続手段に接続された第2のユニットが正常な接続状態にあるか否かを判定する判定手段と、
前記第1のユニットに設けられ、前記判定手段によって正常な接続状態にあると判定された場合、前記接続手段に接続された第2のユニットの前記第1のユニットへの接続を確定する確定手段と
を有することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記判定手段は所定のタイミングで動作されることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項3】
前記第1のユニットに設けられ、前記判定手段によって異常な接続状態にあると判定された場合、所定の条件が満たされるとき、識別符号を変更する識別符号変更処理を実行する変更手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項4】
前記異常な接続状態は、前記複数の接続手段のうち第2のユニットが接続を許されない接続手段に第2のユニットが接続された第1の異常接続状態と、前記複数の接続手段のうち第2のユニットが接続を許される接続手段に第2のユニットが接続されていない第2の異常接続状態と、前記第1のユニットに対して接続された第2のユニットの識別番号ごとの接続数に2以上の接続数が存在する第3の異常接続状態とであることを特徴とする請求項3記載の制御装置。
【請求項5】
前記所定の条件は、前記接続手段に接続された第2のユニットが前記第1の異常接続状態または前記第2の異常接続状態にあることを特徴とする請求項4記載の制御装置。
【請求項6】
前記複数のユニットは、互いの接続関係において複数の階層構造を有し、
前記第1のユニットは第1の階層に位置し、前記複数の第2のユニットは、前記第1の階層に隣り合う下位の第2の階層に位置することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項7】
前記複数のユニットは、互いの接続関係において少なくとも上位、中位、下位の3つの階層構造を有し、
前記第1のユニットは前記上位の階層に位置し、前記複数の第2のユニットは、前記中位の階層に位置することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項8】
前記複数のユニットは、互いの接続関係において少なくとも上位、中位、下位の3つの階層構造を有し、
前記第1のユニットは前記中位の階層に位置し、前記複数の第2のユニットは、前記下位の階層に位置することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項9】
前記制御装置は、画像形成装置および該画像形成装置に接続される付属装置であることを特徴とする請求項1記載の制御装置。
【請求項10】
複数のユニットからなる制御装置であって、該複数のユニットのうち複数の接続手段を備えた第1のユニットと、前記複数のユニットのうち前記第1のユニットに対して前記各接続手段を介してそれぞれ接続可能な複数の第2のユニットとを備えた制御装置に適用されるユニット接続制御方法において、
前記第1のユニットに接続を許される第2のユニットの識別符号を記憶装置に格納する格納ステップと、
前記接続手段に接続された第2のユニットの識別符号を獲得し、前記記憶装置に格納された識別符号に基づき、前記接続手段に接続された第2のユニットが正常な接続状態にあるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて正常な接続状態にあると判定された場合、前記接続手段に接続された第2のユニットの前記第1のユニットへの接続を確定する確定ステップと
を有することを特徴とするユニット接続制御方法。
【請求項11】
複数のユニットからなる制御装置であって、該複数のユニットのうち複数の接続手段を備えた第1のユニットと、前記複数のユニットのうち前記第1のユニットに対して前記各接続手段を介してそれぞれ接続可能な複数の第2のユニットとを備えた制御装置に適用されるユニット接続制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、
前記第1のユニットに接続を許される第2のユニットの識別符号を記憶装置に格納する格納ステップと、
前記接続手段に接続された第2のユニットの識別符号を獲得し、前記記憶装置に格納された識別符号に基づき、前記接続手段に接続された第2のユニットが正常な接続状態にあるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて正常な接続状態にあると判定された場合、前記接続手段に接続された第2のユニットの前記第1のユニットへの接続を確定する確定ステップと
を有することを特徴とするプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate


【公開番号】特開2007−41287(P2007−41287A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−225344(P2005−225344)
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】