説明

制御装置の入力回路

【課題】フォトカプラのオン電流のバラツキが大きくても制御装置に対してオン信号を安定的に与えることができるようにする。
【解決手段】トランジスタTr1が、フォトカプラ4への入力電流Iaがフォトカプラ4のオン電流の上限値を上回る所定の第4電流を超えることが想定されることを条件としてフォトカプラ4の入力に対して通電するようにスイッチングする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力側にフォトカプラが設けられてなる制御装置の入力回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、制御装置の入力に設けられた入力回路としては、その出力側にフォトカプラを設け一次側と二次側とを絶縁する回路構成が用いられているものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1記載の構成によれば、フォトカプラの入力電流を変換してフォトカプラから出力信号を制御装置内に与えるようになっている。
【特許文献1】特開平8−292806号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで近年、例えばプログラマブルコントローラ等の制御装置には高速応答化の要求があり、従来に比較してフォトカプラを高速応答可能な素子に変更する必要を生じている。フォトカプラを高速応答可能な素子に変更すると、多数のフォトカプラ間で入力電流のレベルの動作レベルに大きく違いが生じ、当該フォトカプラの出力がオンするときの入力電流値(オン電流)のバラツキが大きくなる傾向がある。このとき、例えば特許文献1に開示されている回路構成を適用してもオン電流のバラツキを低減することができず、制御装置に対してオン信号を安定的に与えることができない。
【0004】
また、例えばプログラマブルコントローラ等の制御装置の場合には、一般的に入力回路の電圧電流特性が所定規格による規定を満たす必要がある。この場合、特許文献1に開示されている回路構成を適用しても適格に出力信号を制御装置に与えることができないことが確認されている。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、フォトカプラのオン電流のバラツキが大きくても制御装置に対してオン信号を安定的に与えることができるようにした制御装置の入力回路を提供することにあり、第2の目的は、制御装置に対してオンオフ信号を適格に与えることができるようにした制御装置の入力回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、出力側にフォトカプラを設け当該フォトカプラの入力電流のレベルが動作レベルを上回るように設定された所定レベルを超えるとオン信号を制御装置に出力するものを対象としたものである。この構成によれば、フォトカプラの入力電流が所定レベルを超えたことが想定されることを条件としてフォトカプラに通電するように切換えるため、フォトカプラのオン電流のバラツキが大きくても制御装置に対してオン信号を安定的に与えることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、出力側にフォトカプラを設け当該フォトカプラの入力電流のレベルに応じてオンオフ信号を制御装置に出力する制御装置の入力回路を対象としたものである。第1の入力電圧電流領域を、入力回路本体が出力オンとなるように規定された入力回路本体に対する入力電圧電流の動作領域と定義し、第2の入力電圧電流領域を、入力回路本体が出力オフとなるように規定された入力回路本体に対する入力電圧電流の動作領域と定義する。この場合、スイッチング回路は、入力回路本体に印加される入力電圧電流が第1および第2の入力電圧電流領域間において不定出力可能に規定された第3の入力電圧電流領域内の入力電圧電流であることを条件として、フォトカプラに対する入力電流をオンオフ通電切換えする。
【0008】
このため、入力回路に与えられる入力電圧電流が第3の入力電圧電流領域の条件を満たしているときに、スイッチング回路がフォトカプラに対する入力電流をオンに切換える。この場合、フォトカプラの入力に対して電流が安定的に供給され、第1の入力電圧電流領域内で規定された電圧電流が入力回路に与えられるようになると、フォトカプラがオン信号を出力信号として出力するようになる。したがって、入力回路の出力がオンとして適格に保証されるようになる。
【0009】
しかも逆に、入力回路に与えられる入力電圧電流が第3の入力電圧電流領域の条件を満たしているときに、スイッチング回路がフォトカプラに対する入力をオフに切換えると、フォトカプラの入力側に対して電流が供給されなくなる。この場合にはフォトカプラが常にオフ信号を出力信号として出力するようになる。したがって、入力回路の出力がオフとして適格に保証されるようになる。これにより、制御装置に対して適格にオンオフ出力信号を与えることができる。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、スイッチング回路がフォトカプラに対して入力電流を通電切換えしたときに、たとえフォトカプラに流れる電流が多くなり例えば抵抗素子等に流れる電流が多くなることで製品の発熱量が多くなったとしても、電流抑制回路がフォトカプラに対する入力電流を抑制するため、従来に比較して製品の発熱量を抑制できる。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、電圧検出回路が、フォトカプラの入力側の電圧を検出し、スイッチング回路は、電圧検出回路の検出電圧に応じてフォトカプラに対する入力電流をオンオフ通電切換えする。したがって、電圧検出回路の検出電圧に応じてフォトカプラに対して通電切換えすることができ、入力側の電圧を検出する構成を設けるだけで前述発明に係る回路を構成できるようになり、より簡単な回路で構成することができる。このとき、請求項5記載の発明のように、電圧検出回路を、入力回路の入力端子側電圧を検出するように構成することが望ましい。この場合、入力端子間の電圧を正確に測定することができ、より簡単な回路で構成できる。
【0012】
請求項6記載の発明のように、電圧検出回路とスイッチング回路との間に介在して電流抑制回路が設けられていることが望ましい。このような構成によれば、より実用性の高い回路を構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の制御装置をプログラマブルコントローラに適用した一実施形態について、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、制御装置とその入力回路の一例を詳細な電気的構成図により示している。また図3は、プログラマブルコントローラの電気的構成を概略的なブロック図により示している。
【0014】
図1に示すように、プログラマブルコントローラ(以下、PCと称す)1は、入力回路本体2と、制御装置たるPC本体3とを備えて構成されている。また図3に示すように、PC本体3は、入力回路2の出力信号が与えられる論理演算部9と、論理演算部9の論理演算結果を出力するための出力インタフェースとしての出力回路8と、論理演算部9の論理演算結果を外部に通信するための通信部7とを備えている。
【0015】
入力回路2の出力側には、フォトカプラ4が設けられている。このフォトカプラ4は、入力側にフォトダイオードが構成されると共に出力側にフォトトランジスタが構成されている。
【0016】
PC本体3には論理演算部9が組込まれており、この論理演算部9により所定の論理演算が行われるようになっている。このPC本体3には近年高速入力が要求されており、入力回路2の出力側には高速用のフォトカプラ4を使用する必要がある。具体的には、入力回路2の入力端子INおよびCOMに与えられるパルス信号の周期がこれまでは数百μs〜数msであったのに対し、数μs〜十数μsと短くなってきている。
【0017】
この高速用のフォトカプラ4は、低速用のフォトカプラに比較するとオン電流のバラツキが大きい。例えばある素子では、低速用のフォトカプラが0.1〜1.5mA程度のオン電流のバラツキであるのに対し、高速用のフォトカプラ4は、0.1〜5mA程度のオン電流のバラツキがある。そこで、この高速用のフォトカプラ4を安定的および適格に使用できるように構成する必要があり、図1に示す回路構成を採用している。
【0018】
この図1に示すように、入力回路2の入力端子INおよびCOM間には、抵抗R1およびR2とダイオードD1とが直列接続されており、入力回路2の入力側に閉ループが構成されている。
【0019】
抵抗R1およびR2は、入力端子INおよびCOMに与えられる電圧を分圧する分圧回路5(電圧検出回路に相当)として構成されており、この分圧回路5の分圧電圧V1がNPN型のトランジスタTr1のベースに与えられるようになっている。トランジスタTr1は、そのコレクタ−エミッタ間がフォトカプラ4の入力側のダイオードに通ずる通電経路に設けられている。分圧回路5とフォトカプラ4との間には、その通電経路に対して電流抑制回路6および高調波ノイズ除去用のコンデンサC1が設けられている。また、フォトカプラ4の出力はプルアップ抵抗R6を介してPC本体3に入力されている。
【0020】
電流抑制回路6は、例えば定電圧回路6aの出力側に対して抵抗R5が直列接続されることにより構成されている。定電圧回路6aは、NPN型のトランジスタTr2と、抵抗R4と、定電圧ダイオードD2とが図示形態で接続されることにより構成されている。フォトカプラ4の入力側には抵抗R3が並列接続されている。
【0021】
ところで、このPC1には所定の規格が定められている。図2には、この規格の入力電圧および入力電流特性を概略的に示している。入力端子INおよびCOMには、パルス信号が与えられる。このパルス信号は、数μs〜十数μs程度の周期を有する信号であり、その振幅も変動する。このとき、入力電圧電流特性が図2の領域X1内であるときに入力回路本体2の出力がオンするように規格が定められており、入力電圧電流特性が図2の領域X2内であるときに出力がオフするように規格が定められている。
【0022】
領域X2は、本発明の第2の入力電圧電流領域に相当しており、その領域は、例えば入力電圧が0V以上で所定の第1電圧V1以下、且つ、入力電流が0A以上で所定の第5電流I5以下の条件を満たす入力電圧電流領域、または、入力電圧が0V以上で所定の第2電圧V2以下、且つ、入力電流が0A以上で所定の第2電流I2以下の条件を満たす入力電圧電流領域である。この領域X2内の電圧電流特性の信号が与えられた場合には、入力回路本体2の出力を必ずオフとして出力する必要がある。尚、図2において、第1電圧V1<第2電圧V2、で且つ、第1電流I1<第2電流I2<第3電流I3<第4電流I4<第5電流I5の関係がある。
【0023】
また、領域X1は、本発明の第1の入力電圧電流領域に相当しており、その領域は、例えば入力電圧が所定の第2電圧V2以上で所定の第3電圧V3以下、且つ、入力電流が所定の第3電流I3以上で所定の第5電流I5以下の条件を満たす入力電圧電流領域である。この領域X1内の電圧電流特性の信号が与えられた場合には、入力回路本体2の出力を必ずオンとして出力する必要がある。
【0024】
これらの領域X1およびX2間に設けられた入力電圧電流領域となる領域X3は、不定出力可能な領域と規定されており、規格上ではオンオフの何れの出力も可能である。具体的には、領域X3は、所定の第1電圧V1を超える電圧で且つ所定の第2電圧V2未満となる入力電圧で且つ所定の第2電流I2を超える電流で且つ所定の第5電流I5以下となる入力電流の条件を満たす入力電圧電流領域である。この領域X3内の電圧電流特性の信号が与えられた場合には、入力回路本体2の出力は必ずしもオンもしくはオフに規定されない。
【0025】
このような条件のもとで量産時のバラツキ等にも絶えうる設計を行う必要がある。そこで、本実施形態ではこのような条件のもとで規格を満たすことができる実施形態を説明する。
【0026】
上記構成の作用について説明する。
前述したように、入力端子INおよびCOMにはパルス信号が入力される。このパルス信号は、数μs〜十数μs程度の周期を有する信号であり、その振幅も変動する。そこで本実施形態では入力電圧電流が過渡的に変動した場合のオンオフ特性について説明を行う。図2に示す特性A1〜A3は、本実施形態に係る特性を示しており、特性Bは、従来技術に係る特性を示している。
【0027】
入力電圧Vinおよび入力電流Iinが共に0V、0Aの場合には、フォトカプラ4の入力側には電流Iaが流れないため、フォトカプラ4の出力はオフとなる。この場合、前記した規格を満たす。入力電圧Vinおよび入力電流Iinが除々に上昇すると、ノードN1に対する印加電圧および電流も除々に増加する。すると、コンデンサC1には充電されるが、トランジスタTr1がオフしている間はフォトカプラ4の入力側には電流Iaは流れない。
【0028】
さらに入力電圧Vinおよび入力電流Iinが増加し、分圧回路5の分圧電圧V1がトランジスタTr1のベースエミッタ間電圧となると、トランジスタTr1はオフ状態からオン状態に遷移する。このとき、オン状態に移行するときの入力回路本体2の各回路素子の設定状態を、フォトカプラ4の入力側に流れる電流Iaが所定の第4電流I4以上の電流となるようにすることが望ましい。この所定の第4電流I4は、フォトカプラ4のオン電流のレベル(動作レベル)のバラツキの上限値(例えば、5mA)を考慮して予め定められた所定の電流値であり、少なくともこの上限値を上回るレベルで設定された電流値である。尚、図2には、フォトカプラ4の素子毎のオン電流のバラツキ範囲H2(例えば、下限値0.1mA、上限値5mA)を示している。
【0029】
これまでは、比較的応答特性が遅くても良好な出力特性を得ることができるため、オン電流のバラツキの小さいフォトカプラ(図2のバラツキ範囲H1参照)を使用していたが、近年の応答特性の迅速化の要求に伴いオン電流のバラツキ範囲H2の特性を備えたフォトカプラ4を使用する必要を生じている。
【0030】
この場合、トランジスタTr1を設けることなくフォトカプラ4を使用して得た特性Bを参照すると、特に、入力電流Iinが所定の第6電流I6以上で第4電流I4未満となる条件を満たす電流である場合には、領域X1内の入力電圧電流特性であるにも関わらず、フォトカプラ4の出力がオンとなっていない場合も考えられる。したがって、入力回路本体2の出力をオンとしなければならない規格を満たすことができない。尚、第6電流I6は、図2に示すように、トランジスタTr1を設けることなく構成した場合において、入力電圧が第2電圧V2を跨ぐときの電流値である。
【0031】
そこで、本実施形態では、フォトカプラ4の入力電流の動作レベルの上限値を上回るように予め設定された電流値I4を電流Iaが超えたことが想定されるときにフォトカプラ4の入力側に通電するようにトランジスタTr1を切換えている。すなわち、トランジスタTr1が、フォトカプラ4の入力側に通電するように瞬時に切換える。このときの特性を、図2の特性A1〜A3に示している。尚、特性A2は、電流抑制回路6を設けていない場合の特性の一例を示しており、特性A3は、電流抑制回路6を設けたときの特性の一例を示している。
【0032】
入力電流Iinが第4電流I4を超えたときにトランジスタTr1がオンし、電圧電流特性の傾きが変化している(特性A1およびA2,A3参照)。第4電流I4以下のときにはフォトカプラ4の入力側に電流Iaが流れることがなくなり、フォトカプラ4の出力を安定的にオフに保持することができる。逆に、第4電流I4を超える電流値であるときにはフォトカプラ4の入力側に電流Iaが流れ、フォトカプラ4の入力側に通電電流を流すことができる。フォトカプラ4の入力側に流れる電流Iaが第4電流I4を超えていれば必ず出力をオンできるため、この場合、出力を安定的にオンにすることができるようになる。
【0033】
したがって、入力電流Iinが所定の第6電流I6以上で第4電流I4未満となる条件を満たす電流であったとしても、フォトカプラ4の入力側には電流が流れることなく、入力回路本体2の出力がオン状態になるという不具合を防止することができる。
また、電流抑制回路6を設けた場合、特性A3に示すように、入力回路本体2に流れる電流を抑制することができ、特に抵抗R5に流れる電流を抑制することができ、入力回路本体2の発熱量を抑えることができる。
【0034】
また、領域X3内の入力電圧電流特性であるときにトランジスタTr1の切換えを行うように入力回路本体2の回路を構成することも好ましい。
入力電圧Vinおよび入力電流Iinが領域X3内の入力電圧電流特性を満たしているときに、トランジスタTr1がフォトカプラ4に対する入力電流Iaをオンするように切換えると、フォトカプラ4には通電されるようになる。この場合、フォトカプラ4の入力に対して電流Iaが安定的に供給されるようになり、領域X1内で規定された電圧電流が入力回路本体2に入力電圧電流VinおよびIinとして入力され、必要に応じて例えばフォトカプラ4の動作レベルの上限値を上回る第4電流I4を超える電流がフォトカプラ4の入力に与えられる。すると、フォトカプラ4が常にオン信号を出力信号として出力するようになる。したがって、入力回路本体2の出力がオンとして適格に保証されるようになる。
【0035】
この後、入力電圧Vinおよび入力電流Iinが低下し、入力回路本体2に与えられる入力電圧電流VinおよびIinが領域X3内の条件を満たしているときに、トランジスタTr1がフォトカプラ4の入力側に流れる電流Iaをオフに切換えると、フォトカプラ4の入力側に対して電流が供給されなくなる。この場合にはフォトカプラ4の出力が常にオフ状態に保持される。したがって、入力回路本体2の出力がオフとして適格に保証されるようになる。これにより、PC本体3に対して適格にオンオフ出力信号を与えることができる。
【0036】
本実施形態によれば、トランジスタTr1が、フォトカプラ4に対する入力電流が所定の第4電流I4を超えることが想定されることを条件としてフォトカプラ4の入力に対して通電するように切換えるため、フォトカプラ4のオン電流のバラツキが大きくてもPC本体3に対してオン信号を安定的に与えることができる。
【0037】
本実施形態によれば、領域X2の入力電圧電流条件を満たしているときに、トランジスタTr1がオンオフ切換えするようになっているため、領域X1の入力電圧電流条件の場合には入力回路本体2の出力がオンとして適格に保証されるようになり、領域X2の入力電圧電流条件の場合には入力回路本体2の出力がオフとして適格に保証されるようになる。
【0038】
本実施形態によれば、電流抑制回路6を設けているため、抵抗R5やフォトカプラ4に対して流れる電流を抑制することができ、発熱量を抑制できる。
本実施形態によれば、分圧回路5がフォトカプラ4の入力側に設けられ、分圧回路5の分圧電圧V1によりトランジスタTr1のオンオフ切換えをしているため、より簡単な回路により構成することができる。
本実施形態によれば、分圧回路5は入力回路本体2の入力端子INおよびCOM間側の電圧を検出しているため、入力端子INおよびCOM間の電圧をより正確に測定することができ、より簡単な回路で構成することができる。
本実施形態によれば、分圧回路5とトランジスタTr1との間に介在して電流抑制回路6が設けられているため、より実用性の高い回路を構成することができる。
【0039】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形もしくは拡張が可能である。
【0040】
定電圧回路6a、コンデンサC1、ダイオードD1、抵抗R1およびR2、R3、R5は必要に応じて設ければ良い。
領域X1を、入力電圧電流VinおよびIinが所定の第2電圧V2以上で且つ、所定の第3電流I3以上となる領域と規定したが、これに限定されるものではない。領域X3も同様にこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態の回路構成を概略的に示す図(その1)
【図2】回路の電圧電流特性および規定を概略的に示す図
【図3】回路構成を概略的に示す図(その2)
【符号の説明】
【0042】
図面中、2は入力回路本体(制御装置の入力回路)、3はプログラマブルコントローラ本体(制御装置)、4はフォトカプラ、5は分圧回路(電圧検出回路)、6は電流抑制回路、9は論理演算部、Tr1はトランジスタ(スイッチング回路)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力側にフォトカプラを設け当該フォトカプラの入力電流のレベルが動作レベルを超えるとオン信号を制御装置に出力するように構成された制御装置の入力回路において、
前記フォトカプラの入力に通ずる通電経路に設けられ前記フォトカプラの入力電流の動作レベルを上回るように設定された所定レベルを超えることが想定されることを条件として前記フォトカプラに通電するように切換えるスイッチング回路を備えたことを特徴とする制御装置の入力回路。
【請求項2】
出力側にフォトカプラを設け当該フォトカプラの入力電流のレベルに応じてオンオフ信号を制御装置に出力するように構成された制御装置の入力回路において、
入力回路本体が出力オンとなるように規定された前記入力回路本体に対する入力電圧電流の動作領域を第1の入力電圧電流領域とし、
前記入力回路本体が出力オフとなるように規定された前記入力回路本体に対する入力電圧電流の動作領域を第2の入力電圧電流領域としたときに、
前記入力回路本体に印加される入力電圧電流が、前記第1および第2の入力電圧電流領域間において不定出力可能に規定された第3の入力電圧電流領域内の入力電圧電流であることを条件として、前記フォトカプラに対する入力電流をオンオフ通電切換えするスイッチング回路を備えたことを特徴とする制御装置の入力回路。
【請求項3】
前記スイッチング回路により前記フォトカプラに対して入力電流が通電切換えされたときに当該フォトカプラに対する入力電流を抑制する電流抑制回路を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の制御装置の入力回路。
【請求項4】
前記フォトカプラの入力側の電圧を検出する電圧検出回路を備え、
前記スイッチング回路は、前記電圧検出回路の検出電圧に応じて前記フォトカプラに対して通電切換えすることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の制御装置の入力回路。
【請求項5】
前記電圧検出回路は、前記入力回路の入力端子側電圧を検出することを特徴とする請求項4記載の制御装置の入力回路。
【請求項6】
前記電圧検出回路と前記スイッチング回路との間に介在して前記電流抑制回路が設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の制御装置の入力回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−181034(P2007−181034A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−378697(P2005−378697)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】