説明

加速度センサーを用いたエレベーターの階運行情報の報知・表示装置

本発明は、エレベーターの現位置を演算してユーザーにエレベーターが位置している階情報を提供するエレベーターの階運行情報の表示装置に関するものであり、既存のエレベーター駆動システムと電気的に接続されないことから、表示装置の取付工程が簡素で且つ容易であり、しかも、エレベーターごとに異なるプロトコルが用いられても、統合的に実現することが可能になるという効果を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加速度センサーを用いたエレベーターの階運行情報の表示装置に係り、さらに詳しくは、エレベーターを駆動させるための既存のエレベーター内部システムへの電気的な接続状態若しくは未接続状態で、エレベーターの現在の階(位置)を感知・演算して運行情報と異常情報などを表示・案内するエレベーターの階運行情報の表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、高層ビル内の移動手段であるエレベーターは、各階の高さに対する位置値とエレベーターの移動による現位置が分かる階位置検出装置が内部システムと電気的に接続されて、各階の呼び出し(calling)に応じて呼出階まで動くように制御される。
【0003】
かような検出装置としては、主として機構的なスイッチ類または光の透過および反射を用いた光学センサーが用いられ、各階を移動しつつ進行方向および現位置をリアルタイムにて表示する外部報知装置と接続されてユーザーにエレベーターの運行情報を提供する。
【0004】
しかしながら、この種の外部報知装置は、エレベーターに搭乗する場所に限って設けられており、さらに、最近には、建物の高層化・大型化が進んでいることに伴い、エレベーターの運行距離および搭乗待ち時間が延びているのが現状である。
【0005】
このため、搭乗待ち時間を節約するために、エレベーター外部の他の装置または他の場所(例えば、事務室、宅内など)で現在のエレベーターの階位置などを知りたい場合があるが、従来には、当該エレベーターシステムとプロトコルを合わせた専用の通信装備を用いることを余儀なくされており、しかも、当該エレベーター製造社との資料公開や技術協議などが別途に求められていた。
【0006】
さらに、複数のエレベーター製造社ごとに異なる種類のエレベーターシステムと通信を行うためのハードウェア的な連結問題があるだけではなく、エレベーターごとに異なるプロトコルに用いられるために統合的に実現できる構成品を開発することは極めて困難であるのが現状である。
【0007】
このように従来の場合には、実際にエレベーターシステムと直接的に電気的に接続されてエレベーターの階位置などを表示する構造であるため、電気的な接続による既存製品の規格問題、既存製品との信号干渉問題、駆動の信頼性問題などの種々の問題点が発生し、これらを理由に、実際にエレベーター製造社との協力を得るとともに技術情報を共有することが困難であり、これにより、対応費用および時間が多大にかかるという問題点がある。
【0008】
また、既設のエレベーターから別途に信号を分離するための作業が複雑で且つ困難であるため、設置効率および費用の面で問題があり、設置のためには一時的にエレベーターの運行を止めなければならないという不都合がある。
【0009】
この理由から、エレベーターを駆動させるための内部システムに影響を与えることなく、エレベーターの現在の階を感知・演算して案内可能なエレベーターの階運行情報の表示装置が切望される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、エレベーターの外部に設けられて、エレベーターの現在階が認識可能であるが、既存のエレベーター駆動システムに全く影響を与えることなく設置および動作可能なエレベーターの階運行情報の表示装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明のエレベーターの階運行情報の表示装置は、エレベーターを駆動させるための内部システムに影響を与えることなく、エレベーターの現在の階を感知・演算するエレベーターの階運行情報の報知・表示装置において、エレベーターの内部または外部に設けられて、前記エレベーターの垂直移動による加速度の変化を測定する加速度センサーと、前記加速度センサーからの情報に基づいて、前記エレベーターの上昇、下降および停止の運行方向状態を検出する運行方向検出部と、前記加速度センサーからの情報に基づいて、前記エレベーターの移動開始による加速遅延時間と、前記エレベーターの移動停止による減速遅延時間を算出する移動/停止遅延時間算出部と、前記エレベーターが運行される各階において、現在の階からエレベーターが移動する方向の次の階までのエレベーターの移動所要時間を測定する移動時間測定部と、前記エレベーターが運行される各階において、各階別の階高差によるエレベーターの移動遅延時間を測定・格納する階高差補償部と、前記加速度センサー、運行方向検出部、移動/停止遅延時間算出部、移動時間測定部および階高差補償部の出力情報のうちのいずれか1以上の情報に基づいて、前記エレベーターの現位置および運行情報を演算する位置演算部と、前記位置演算部において演算された階位置情報と運行情報を出力して表示する出力部と、を備える。
【0012】
ここで、前記エレベーターが運行される全階において、前記エレベーターの運行可能な階の範囲が設定・格納される運行範囲設定部をさらに備えてもよい。
【0013】
また、前記加速度センサーは、前記エレベーターの内部および外部のどの位置に取り付けられてもエレベーターの垂直移動による加速度が測定可能に、前記加速度センサーの動作方向を手動または自動で調整する動作方向調整部をさらに備えてもよい。
【0014】
さらに、前記位置演算部は、前記加速度センサーから出力された加速度信号の変化値が予め設定された基準値以上である場合、あるいは、前記出力された加速度信号の変化持続時間が予め設定された基準時間以下である場合には、前記出力部を介して当該警告放送および警告文句を出力してもよい。
【0015】
さらに、前記出力部は、前記運行方向検出部によってエレベーターの停止が認知されると、位置演算部において演算された到着階情報を音声または文字情報として出力してもよい。
【0016】
加えて、前記エレベーターに搭乗した人員数の増減によるエレベーター全重量の変化に対応して、前記エレベーターの平均移動速度と、前記加速度センサーからの情報に基づいて取得された前記エレベーターの移動速度とを比較して、エレベーターの移動時間が遅延若しくは短縮された度合いを算出する重量差補償部をさらに備えてもよい。
【0017】
さらに、前記位置演算部は、前記エレベーターの現位置を演算するに際して、前記重量差補償部からの情報に基づいて、取得された前記エレベーターの移動遅延時間の補償値を考慮して前記エレベーターの現位置を演算し、前記補償値をデータベース化して繰り返される演算エラーを修正してもよい。
【0018】
さらに、エレベーターの上昇と下降状態および階情報を複数の発光素子の点灯および消灯で表示する表示パネルの上部に設けられ、前記表示パネルの発光状態を感知する光感知センサーと、前記光感知センサーにおいて感知された結果値を受け取って前記エレベーターの位置情報を補正する補正部と、をさらに備え、前記位置演算部は、前記位置演算部において演算された階情報および運行情報演算値に、前記補正部において演算された前記エレベーターの階情報および運行情報演算値を反映して、エレベーターの現位置の誤差値を補正してもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるエレベーターの階運行情報の表示装置によれば、既存のエレベーター駆動システムと電気的に接続されないことから、表示装置の取付工程が簡素で且つ容易であり、しかも、エレベーターごとに異なるプロトコルが用いられても、統合的に実現することが可能になるというメリットがある。
【0020】
また、前記運行情報表示装置は、エレベーターの内部または外部に取り付けるに際して、エレベーター駆動システムと電気的に接続することなく取り付け可能であることから、エレベーターの安全運行のために必須とされる電気的安定性試験を再度受けることが不要であり、直ちに適用してエレベーターを運行することができる。
【0021】
さらに、事務室や宅内のリビングルームなどに前記運行情報表示装置が取り付けられる場合、ユーザーがリアルタイムにて音響または画像を通じてエレベーターの運行情報を得ることができ、エレベーターの搭乗待ち時間を最小化させることができる。
【0022】
さらに、複合的なエレベーターの現位置検出手段が運用されることから、一方の位置検出手段の運用にエラーおよび制限事項が発生しても、他方の位置検出手段の運用による運行情報が検出されるので、装置の運用上の空白を極力抑えることができるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置の構成図である。
【図2】図2は、通常のエレベーターの外部正面図である。
【図3】図3は、図2の表示パネルに光感知センサーが取り付けられていることを示す拡大図である。
【図4】図4は、図1の位置演算部からのエレベーターの運行状態情報の検出を示すフローチャートである。
【図5】図5は、図1の位置演算部からのエレベーターの位置情報の検出を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態による階運行情報表示装置の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付図面に基づき、本発明による好適な実施形態を詳述する。これに先立って、本明細書および特許請求の範囲に用いられている用語や単語は、通常の辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自分の発明を最良の方法により説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的な思想に当てはまる意味と概念として解釈されるべきである。
【0025】
よって、本明細書に記載の実施形態と図示の構成は、本発明の最適な実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をいずれも代弁するものではないため、本願の出願時点においてこれらを代替できる種々の均等物と変形例があり得るということが理解できるであろう。
【0026】
まず、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置の構成を示す構成図である。
【0027】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置は、加速度センサー10と、運行方向検出部20と、移動/停止遅延時間測定部30と、移動時間測定部40と、階高差補償部50と、重量差補償部60と、出力部70と、運行範囲設定部80と、補正部90および位置演算部100を備える。
【0028】
ここで、前記位置演算部100は、加速度センサー10と、運行方向検出部20と、移動/停止遅延時間算出部30と、移動時間測定部40と、階高差補償部50と、重量差補償部60および補正部90において検出された出力情報のうちのいずれか1以上の情報に基づいて、前記エレベーターの現位置および運行情報を演算する機能を有する。
以下、前記位置演算部100の演算機能について詳述する。
【0029】
一方、本発明の加速度センサー10は、エレベーターの内部または外部に取り付けられて、エレベーターの運行による垂直移動時に発生する加速度の変化、すなわち、加速度の増加および減少の度合いを測定し、このような加速度測定値は、前記運行方向検出部20に送られる。
【0030】
ここで、図1には、前記加速度センサー10の加速度測定値が、前記運行方向検出部20にのみ送られると示されているが、本発明はこれに制限されず、加速度センサー10の加速度測定値は、選択的に位置演算部100、移動/停止遅延時間算出部30、移動時間測定部40、階高差補償部50および重量差補償部60にも送られるということは言うまでもない。
【0031】
このような加速度センサー10は、エレベーターが上昇するときに発生する加速度の変化と、下降するときに発生する加速度の変化を区別して測定可能に設けられることが好ましい。
【0032】
通常の加速度センサーは、反応する移動方向に対する軸の数量によって分けられる。すなわち、通常の加速度センサーは、x軸、y軸、z軸などの3軸に対する加速度測定が行える3軸加速度センサーと、x軸、y軸、z軸のうちの予め設定された2軸に対する加速度測定が行える2軸加速度センサー、およびx軸、y軸、z軸のうちの予め設定された1軸に対する加速度測定が行える1軸加速度センサーに分けられる。
【0033】
かような加速度センサーは、前記センサーが用いられる場所、用途(使用目的)に応じて使い分けられる。本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置に設けられる加速度センサー10は、エレベーターの垂直移動による加速度の変化のみを測定するので、相対的に安価であり、回路の構成が単純な前記1軸加速度センサーを用いて設けられるということが、経済的な価値を考慮したときに好ましいが、これに限定されない。
【0034】
このため、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置に設けられる加速度センサー10は、上記の1軸加速度センサーであることを想定して説明する。
【0035】
一方、前記加速度センサー10は、エレベーターの内部および外部のどの位置に取り付けられてもエレベーターの垂直移動による加速度が測定可能に、前記加速度センサー10の動作方向(軸の方向)を調整したり、前記エレベーターの階運行情報の表示装置を逆に取り付けた場合に出力の絶対値の極性を自動的に変える動作方向調整部11を備えてなることが好ましい。
【0036】
前記動作方向調整部11は、加速度センサー10付き本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置が、エレベーターの壁面、天井または底面に取り付けられても正常に加速度が測定可能に、前記加速度センサー10が作動する動作方向、すなわち、加速度センサー10が反応する軸方向を、エレベーターが垂直移動する方向(軸)に向かって自動的に調整する機能を有する。
【0037】
また、前記動作方向調整部11は、本発明のエレベーターの階運行情報の表示装置が逆に取り付けられた場合でも、出力の絶対値の極性を調整する機能を有する。
【0038】
例を挙げて説明すれば、エレベーターの壁面に取り付けられる加速度センサー10は、取り付けに際して、エレベーターの垂直移動方向と軸方向とが一致するように取り付けられる。しかしながら、エレベーターの壁面からエレベーターの天井または底面に移される必要がある場合または上面と下面が逆になって取り付けられる場合、既設の軸方向は、エレベーターの移動方向と直角(90°)または反対の方向を向くこととなる。
【0039】
この場合、前記動作方向調整部11により既設の軸方向をさらに90°または180°調整して、エレベーターの移動方向と加速度センサー10の軸方向とを一致させることにより、加速度センサー10により正常に加速度が測定可能である。
【0040】
一方、上述のように、前記加速度センサー10は、エレベーターが上昇するとき発生する加速度の測定値と、下降するときに発生する加速度の測定値とを区別して測定するように設けられるが、このようなエレベーターの移動方向による加速度の区別された測定値を基準として、前記運行方向検出部20は、エレベーターの上昇および下降または停止などエレベーターが実際に運行されている方向を検出する機能を有する。
【0041】
また、前記運行方向検出部20は、上述のように、加速度センサー10から送られてきた加速度測定値を用いて検出したエレベーターの運行方向を前記位置演算部100に送る。
【0042】
エレベーターは、停止状態で運行を開始したときには、エレベーターの平均移動速度を基準として、徐々に増速して加速がつき、予め設定された所定の速度に達する前に加速度が減って速度が一定になる。
【0043】
ここで、本発明においては、このように前記エレベーターが移動し始めて前記所定の速度に達するまでにかかる時間を「加速遅延時間」と定義し、エレベーターが前記所定の速度にて移動する間に、速度が減って停止するまでにかかる時間を「減速遅延時間」と定義する。
【0044】
前記移動/停止遅延時間算出部30は、加速度センサー10から送られてきた加速度変化の測定値に基づいて、前記移動/停止遅延時間算出部30は、エレベーターの移動開始による前記加速遅延時間と、エレベーターの移動停止による前記減速遅延時間を算出する機能を有する。
【0045】
一方、移動時間測定部40は、前記エレベーターが運行される各階において、現在の階からエレベーターが移動する方向の次の階までのエレベーターの移動所要時間を測定する。
【0046】
そして、前記階高差補償部50は、エレベーターが運行される各階において、予め設定された基準階高を基準として、各階別の階高差によるエレベーターの移動遅延時間を測定・格納する機能を有する。
【0047】
ここで、階高さは、ある階の底面から隣り合う上階または下階の底面までの離間距離である。また、前記基準階高は、エレベーターが運行される各階のうち最も低い階の高さであってもよく、場合によっては、前記各階の平均高さであってもよいことはいうまでもない。
【0048】
さらに、前記移動遅延時間は、エレベーターに搭乗してエレベーターが運行される各階間の移動所要時間を測定するなどの経験的な手段または方法によって算出することができ、建物の設計図から算出される各階の階高と、エレベーター駆動システムに予め設定されたエレベーターの移動速度または前記加速度センサー10において測定された加速度情報から算出されるエレベーターの移動速度に基づいて算出することができる。
【0049】
一方、運行範囲設定部80は、前記エレベーターが運行される全体階において、エレベーターの運行可能な階の範囲を設定または格納する機能を有する。
【0050】
しかしながら、前記建物の各階中には、場合によって、選択的にエレベーターが当該階で停止しないようにエレベーターの駆動システムが設定されることがある。このため、前記運行範囲設定部80は、上記のようにエレベーターが運行されない階に関する情報が含まれて格納されるように設けられることが好ましい。
【0051】
ここで、上述のように、前記エレベーターの運行可能な階数に関する情報と、エレベーターが運行されない階に関する情報は、前記位置演算部100に送られるということは言うまでもない。
【0052】
一方、一般に、エレベーターを運行するに当たって、搭乗者の安全を考慮して、エレベーターの用途または規格によって定められた定格重量を基準として、搭乗人員(搭載物品を含む)が超える場合には、警告音または案内放送を流すことによって搭乗人員を制限している。
【0053】
しかしながら、前記定格重量を超えない範囲内で運行されるエレベーターの自重を含む全重量につき、搭乗人員がない場合にはエレベーターの自重が全重量となり、前記定格重量まで搭乗人員が満員である場合の全重量は、エレベーターの自重に搭乗人員の重量を加えた重量となる。
【0054】
このため、エレベーター駆動システムにおける前記エレベーターを移動させる駆動モーターの出力が一定である場合には、搭乗人員がないときと満員であるときの前記エレベーターの移動速度には違いが出、前記移動速度の違いによって各階別の移動時間も違いが出るということはいうまでもない。
本発明の重量差補償部60は、このような搭乗人員数の違いによるエレベーターの遅延移動時間を算出する機能を有する。
【0055】
すなわち、エレベーターに搭乗した人員数の増減によるエレベーター全重量の変化に対応して、エレベーターの平均移動速度と、前記加速度センサー10からの情報に基づいて取得されたエレベーターの移動速度とを比較して、エレベーターの移動時間が遅延若しくは短縮された度合いを算出する。
【0056】
ここで、前記階位置情報は、エレベーターが運行される各階において、現在エレベーターが位置している現在の階の位置を意味し、前記運行情報は、エレベーターの移動方向、すなわち、上昇中であるか、下降中であるか、停止中であるかを示すエレベーターの運行情報を意味する。
【0057】
また、前記位置演算部100は、エレベーターの現位置を演算するに当たって、重量差補償部60からの算出された結果値の情報に基づいて、取得されたエレベーターの移動遅延時間の補償値を考慮して、エレベーターの現位置を演算するように設けられることが好ましい。
【0058】
加えて、前記位置演算部100は、前記加速度センサー10、運行方向検出部20、移動/停止遅延時間算出部30、移動時間測定部40、階高差補償部50、重量差補償部60および補正部90において検出された出力情報のうちのいずれか1以上の情報に基づいて、前記エレベーターの現位置を演算し、演算された階位置情報と運行情報は、別途の出力手段としての出力部70を介して出力されるように設けられる。
【0059】
ここで、前記出力部70は、前記位置演算部100と有無線通信ネットワークを介して接続されるように設けられるだけではなく、家庭内のリビングルームおよび事務室または各階のエレベーター搭乗場所などユーザーの設置目的に応じて選択的に設けられる。
以下、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置に補正部がさらに設けられる構成を説明する。
【0060】
本発明の位置演算部100は、上述のように、前記補正部90を備えていない構成でも、エレベーターの位置情報と運行情報を演算して出力部70を介してユーザーに情報を提供することができる。
【0061】
しかしながら、エレベーターが運行される建物が30階以上の超高層ビルである場合、各モジュール(前記加速度センサー10、移動/停止遅延時間算出部30、移動時間測定部40、階高差補償部50、重量差補償部60)からの出力値の微細な誤差が累積されることがある。
【0062】
このため、本発明のエレベーターの階運行情報の表示装置の位置演算部100は、位置演算部100において演算された階情報および運行情報演算値に、前記補正部90において演算されたエレベーターの階情報および運行情報演算値を反映して、エレベーターの現位置の誤差値を補償するように設けられてもよい。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置は、光感知センサー91付き補正部90をさらに備えてもよい。
【0063】
ここで、図2は、通常のエレベーターの外部正面図であり、図3は、図2の表示パネルに光感知センサー91および補正部90が接続されている状態を示す構成図である。
【0064】
図2および図3を参照すると、通常のエレベーターの上部には、ユーザーにエレベーターの現位置情報を知らせる表示パネル92が設けられ、前記表示パネル92の上部には、エレベーター駆動システムの制御によって、エレベーターの位置情報および運行情報を点灯および消灯で表示する発光素子93が設けられる。
【0065】
前記発光素子93は、図3に示すように、1文字当たりに7個のセグメントからなるLED7セグメント発光素子であってもよく、外部から光が感知できるフラットパネルディスプレイ(FPD)装置であれば、いかなるものも採用可能である。
【0066】
また、前記発光素子93の一方の面には光感知センサー91が設けられて、前記各発光素子93に対する発光有無の感知し、光感知センサー91は、一つの数字を組み合わせて表し得る7個のセグメントであれば、制限なしに設置可能である。
【0067】
このような構成下で、前記補正部90は、発光素子93および光感知センサー91と回路的に接続されて、前記発光素子93の点灯および消灯による光感知センサー91の感知値を受け取り、エレベーターの昇降状態の変化に対応して変更される前記選択されたセグメントに対する発光状態変化を用いて、現在位置しているエレベーターの階情報を演算することができる。
【0068】
例を挙げて説明すれば、図3に示すように、7個のセグメントのうち最下端の発光素子93aに前記光感知センサー91を取り付けた場合には、前記発光素子93aが点灯されるべき階は、各2階、各3階、各5階、各6階、各8階および各10階(10階、20階、30階...)であり、消灯されるべき階は、各1階、各4階、各7階、各9階である。
【0069】
ここで、前記補正部90は、このようなエレベーターの各階別に前記セグメントの発光状態変化値をデータベース化して格納し、前記セグメントに対する現在の発光状態と、前記エレベーターの上昇または下降後の発光状態を前記データベース化された値と比較して、前記エレベーターの現在の階情報を演算することとなる。
【0070】
このため、前記位置演算部100は、補正部90において演算された前記エレベーターの階情報演算値を、前記位置演算部100において演算された階情報および運行情報演算値に反映して、エレベーターの現位置の誤差値を補正することができる。
【0071】
以下では、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置における、位置情報および運行情報が演算されて表示される動作原理について説明する。
【0072】
図4は、図1の位置演算部100からのエレベーターの運行状態情報の検出を示すフローチャートである。図4を参照すると、エレベーターの運行中に運行または停止に応じて加速度が発生したり、既存の加速度測定値が変化すれば、加速度センサー10は、これを測定して測定された加速度の変化による測定値を位置演算部100に送る。
【0073】
次いで、位置演算部100は、前記測定値が雑音信号であるかどうかを判断するが、ここで、前記雑音信号は、予め設定された加速度変化の予想範囲から外れた加速度の測定値である(S310)。
【0074】
正常に作動するエレベーターにおいて、運行中または停止中に測定される加速度の変化は、一定の速度の大きさで加速されてエレベーター駆動システムに設定されたエレベーターの移動速度に達するが、このように正常の状態で一定の速度の大きさで加速される加速度変化の予想範囲を事前に測定・設定して位置演算部100に格納する。
【0075】
しかしながら、エレベーターの運行中に、場合によって、エレベーターの内部に搭乗した人員が底面を足で蹴ったりジャンプをする場合、または、エレベーター駆動システムの異常による急下降などが発生すれば、エレベーターの速度および加速度は一定ではない大きさの変化があるはずであり、加速度センサー10においては、瞬間的な加速度の変化が測定され、前記位置演算部100は、前記瞬間的な加速度の測定値が前記加速度変化の予想範囲から外れた場合に、該測定値を雑音信号として認識するように設けられる。
【0076】
加えて、位置演算部100は、前記雑音信号が認識される場合、エレベーターの内部に設けられた警告信号出力装置(図示せず)を介して搭乗者に余計な行動の自制を促す当該警告文句または警告放送を出力するように設けられることが好ましい(S320)。
【0077】
一方、エレベーターの運行中に発生した加速度信号が前記加速度変化の予想範囲に属する場合に、位置演算部100は、これを正常のエレベーター運行による加速度の変化として認知して、現在のエレベーターの運行状態、すなわち、エレベーターが移動中であるか否かを判断する(S330)。
【0078】
エレベーターが運行中である場合には、位置演算部100は、前記加速度信号が上昇する方向(+)への加速度であるか、下降する方向(−)への加速度であるかを判断する(S340)。
【0079】
ここで、上記のように上昇または下降する方向への加速度であるかを判断する基準は、前記運行方向検出部20において検出された情報に基づいて定まる。このため、前記加速度信号が上昇する方向(+)である場合には、出力部70を介して、エレベーターの移動方向を上昇状態に切り替えるか、あるいは、維持し(S341)、下降する方向である場合には、下降状態に切り替えるか、あるいは、維持する(S342)。
【0080】
次いで、移動/停止遅延時間算出部30は、エレベーターが上昇または下降することにより発生する加速遅延時間を算出して、位置演算部100に送る(S370)。
【0081】
また、前記S330において、エレベーターが運行中であると判断された場合には、これは、エレベーターが停止するために加速度が減少したことであるため、前記出力部70を介してエレベーターの運行方向を停止状態に切り替えるということと認知し、前記移動/停止遅延時間算出部30は、エレベーターの移動停止による減速遅延時間を算出して位置演算部100に算出値を送る(S350)。
【0082】
次いで、加速度信号が消えると、エレベーターが停止したことと認知して、位置演算部100は、エレベーターの内部に設けられた案内信号出力装置(図示せず)を介して当該階に対する位置案内文句または案内放送を出力する(S360)。
【0083】
図5は、図1の位置演算部100からのエレベーターの位置情報の検出を示すフローチャートである。図5を参照すると、本発明のエレベーターの階運行情報の表示装置をエレベーターの内部または外部に取り付けた後、前記表示装置を初期化させ、階情報を設定・入力する(S410)。
【0084】
ここで、前記階情報としては、加速度センサー10の動作方向(軸方向)、エレベーターが運行される階の各階高および基準階高、エレベーター駆動システムによるエレベーターの移動速度、エレベーターの運行可能な階情報および加速度変化の予想範囲などの本発明のエレベーターの階運行情報の表示装置を駆動するために必要とされる初期入力情報が挙げられる。
【0085】
このような初期入力情報の設定・入力が完了すれば、位置演算部100は、加速度センサー10の測定値に基づいて、エレベーターが移動し始めたか、あるいは、停止状態であるかを判断する(S420)。
【0086】
次いで、前記判断の結果、エレベーターが移動し始めたと判断された場合、重量差補償部60は、搭乗人員数の違いによるエレベーターの遅延移動時間を算出して位置演算部100に送り、重量差による遅延時間の補償を行う(S430)。
【0087】
また、階高差補償部50は、エレベーターが運行される各階別の階高差による階高差遅延時間を測定・格納して位置演算部100に送り、階高差による遅延時間の補償を行う(S440)。
【0088】
さらに、移動/停止遅延時間算出部30は、加速度センサー10から送られてきた加速度測定値に基づいて、エレベーターの移動開始による加速遅延時間またはエレベーターの停止による減速遅延時間を算出して位置演算部100に送ることにより、移動および停止による遅延時間の補償を行う(S450)。
【0089】
以下、移動時間測定部40において、現在の階からエレベーターが停止する次の階までエレベーターの移動所要時間を測定して位置演算部100に送り、位置演算部100は、前記移動所要時間と重量差補償部60、階高差補償部50、移動/停止遅延時間算出部30から出力された情報を総合的に演算して、予め設定された単位時間が経過したときに、出力部70を介して増減された階位置情報を出力する(S460)。
ここで、前記単位時間は、エレベーターが所定の速度で移動したときの平均移動速度を考慮して定められることが好ましい。
【0090】
以下、本発明の第2の実施形態による、第1の実施形態のエレベーターの階運行情報の表示装置付き運行情報表示端末の構成を説明する。
図6は、本発明のエレベーターの階運行情報の表示装置付き階運行情報表示装置の構成を示す図である。
【0091】
図6を参照すると、本発明の第2の実施形態による運行情報表示端末200は、第1の実施形態のエレベーターの階運行情報の表示装置を構成する各モジュールのうち出力部70を除くあらゆるモジュールが含まれ、また、格納部210、A/D変換器220、文字発生器230、音声発生器240、増幅器260、スピーカー242、画像信号重合回路250、カメラ部251、画像格納装置252および画像受信器253をさらに備える。
【0092】
ただし、本発明の第2の実施形態における前記スピーカー242と画像格納装置252および画像受信器253は、本発明の第1の実施形態における出力部70を代替する構成要素であり、同じ機能を行うということを理解する必要がある。
【0093】
前記A/D変換器220は、加速度センサー10からの出力情報をデジタル信号に変換する機能をし、前記格納部210には、本発明の第1の実施形態による前記エレベーターの階運行情報の表示装置の位置演算部100をはじめとする各モジュールに出力される情報が格納される。
【0094】
また、音声発生器200は、出力部70からの出力情報を音声として出力し、文字発生器230は、前記出力部70からの出力情報を文字として出力し、前記増幅器260は、前記音声発生器240からの音声信号を増幅してスピーカー242に送る。
【0095】
さらに、カメラ部251は、エレベーターの内部または外部の画像を撮像し、撮像された画像情報を画像信号重合回路250に送り、前記画像信号重合回路250は、前記カメラ部251からの画像入力信号と、前記文字発生器からの情報が一緒に出力されるように各情報を重なり合わせる機能を有する。
【0096】
ここで、前記画像信号重合回路250は、重なり合わせた情報を出力して、ユーザーが本発明の階運行情報を閲覧または確認するために設けられた画像格納装置252と画像受信器253に画像信号を出力する。
【0097】
このような本発明の第2の実施形態による運行情報表示端末200の動作原理を説明すると、加速度センサー10からの加速度測定値は、A/D変換器220を経てデジタル信号に変換されて格納部210に格納される。
【0098】
また、前記加速度測定値は位置演算部100に送られ、位置演算部100は、本発明の第1の実施形態によるエレベーターの階運行情報の表示装置における階位置および運行情報の演算方法と同様にして、各構成モジュールからの情報を受け取ってこれらを演算し、演算されたエレベーターの位置および運行情報の結果値を音声発生器240と文字発生器230に送る。
【0099】
次いで、前記音声発生器240は、前記結果値に基づいて、前記増幅器260、スピーカーを介してユーザーにエレベーターの位置および運行情報を音声で知らせるように音声情報信号を送る。
【0100】
また、前記文字発生器230は、前記結果値に基づいて、画像信号重合回路250を経て前記カメラ部251において撮像された画像信号情報と重なり合わせられ、画像格納装置252と画像受信器253を介してユーザーにエレベーターの位置および運行情報を画像で知らせるように文字情報信号を送る。
【0101】
一方、本発明の第1の実施形態または第2の実施形態のエレベーターの階運行情報の表示装置は、図2に示すエレベーターのように、一般の建物において運行されるエレベーターに加えて、その形態とは無関係に、建設現場や造船所などで用いられる垂直移動をする運搬装備または運搬装置にも適用可能であり、当該装備または装置の位置および運行情報が表示可能であるということはいうまでもない。
【0102】
以上述べたように、本発明はたとえ限定された実施形態と図面によって説明されたが、本発明はこれにより何ら限定されることなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を持った者にとって、本発明の技術思想と後述する特許請求の範囲の均等範囲内において種々に修正および変形可能であるということはいうまでもない。
【0103】
本発明によって形成された高放熱性のための絶縁層を備える金属基板は、耐電圧性、耐熱性および熱伝導性に優れた特性を有し、製造過程が極めて簡単であり、これによる場合、経済的に且つ効率的に高放熱性の絶縁層を備える金属基板を生産することができる。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明によって製造されたエレベーターの階運行情報の表示装置は、既存のエレベーター駆動システムと電気的に接続されないことから、表示装置の取付工程が簡素で且つ容易であり、しかも、エレベーターごとに異なるプロトコルが用いられても、統合的に実現することができるので、これによる場合、経済的に且つ効率的にエレベーターの階運行情報が表示される表示装置を生産することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターを駆動させるための内部システムに影響を与えることなく、エレベーターの現在の階を感知・演算するエレベーターの階運行情報の報知・表示装置において、
エレベーターの内部または外部に設けられて、前記エレベーターの垂直移動による加速度の変化を測定する加速度センサーと、
前記加速度センサーからの情報に基づいて、前記エレベーターの上昇、下降および停止の運行方向状態を検出する運行方向検出部と、
前記加速度センサーからの情報に基づいて、前記エレベーターの移動開始による加速遅延時間と、前記エレベーターの移動停止による減速遅延時間を算出する移動/停止遅延時間算出部と、
前記エレベーターが運行される各階において、現在の階からエレベーターが移動する方向の次の階までのエレベーターの移動所要時間を測定する移動時間測定部と、
前記エレベーターが運行される各階において、各階別の階高差によるエレベーターの移動遅延時間を測定・格納する階高差補償部と、
前記加速度センサー、運行方向検出部、移動/停止遅延時間算出部、移動時間測定部および階高差補償部の出力情報のうちのいずれか1以上の情報に基づいて、前記エレベーターの現位置および運行情報を演算する位置演算部と、
前記位置演算部において演算された階位置情報と運行情報を出力して表示する出力部と、
を備えるエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項2】
前記エレベーターが運行される全階において、前記エレベーターの運行可能な階の範囲が設定・格納される運行範囲設定部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項3】
前記加速度センサーは、
前記エレベーターの内部および外部のどの位置に取り付けられてもエレベーターの垂直移動による加速度が測定可能に、前記加速度センサーの動作方向を手動または自動で調整する動作方向調整部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項4】
前記位置演算部は、
前記加速度センサーから出力された加速度信号の変化値が予め設定された基準値以上である場合、あるいは、前記出力された加速度信号の変化持続時間が予め設定された基準時間以下である場合には、前記出力部を介して当該警告放送および警告文句を出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項5】
前記出力部は、
前記運行方向検出部によってエレベーターの停止が認知されると、位置演算部において演算された到着階情報を音声または文字情報として出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項6】
前記エレベーターに搭乗した人員数の増減によるエレベーター全重量の変化に対応して、前記エレベーターの平均移動速度と、前記加速度センサーからの情報に基づいて取得された前記エレベーターの移動速度とを比較して、エレベーターの移動時間が遅延若しくは短縮された度合いを算出する重量差補償部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項7】
前記位置演算部は、前記エレベーターの現位置を演算するに際して、前記重量差補償部からの情報に基づいて、取得された前記エレベーターの移動遅延時間の補償値を考慮して前記エレベーターの現位置を演算し、前記補償値をデータベース化して繰り返される演算エラーを修正することを特徴とする請求項6に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。
【請求項8】
エレベーターの上昇と下降状態および階情報を複数の発光素子の点灯および消灯で表示する表示パネルの上部に設けられ、前記表示パネルの発光状態を感知する光感知センサーと、
前記光感知センサーにおいて感知された結果値を受け取って前記エレベーターの位置情報を補正する補正部と、
をさらに備え、
前記位置演算部は、前記位置演算部において演算された階情報および運行情報演算値に、前記補正部において演算された前記エレベーターの階情報および運行情報演算値を反映して、エレベーターの現位置の誤差値を補正することを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの階運行情報の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−505180(P2013−505180A)
【公表日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−530755(P2012−530755)
【出願日】平成21年9月22日(2009.9.22)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005390
【国際公開番号】WO2011/037280
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(512073002)ノア テクノロジー シーオー. インク. (1)
【氏名又は名称原語表記】NOR TECHNOLOGY CO. INC.
【住所又は居所原語表記】502, K−Center Anyang, 1591−9, Gwanyang−dong, Dongan−gu Anyang−si, Gyeonggi−do 431−060 (KR)
【Fターム(参考)】