説明

包装機に注入製品を供給するための装置

製品、詳細には注入製品を包装機に供給するための装置(1)は、製品を収集し且つ輸送するための手段(2,6)と製品自体を運搬するための手段(8)を具備するタイプから成る。運搬手段(8)は、振動するチャネリング手段を備えるタイプから成り、収集手段(2,6)からの製品を受け取るためと包装機の動作ステーション(10)に製品を供給するために収集手段(2,6)に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装機に製品を供給するための装置に関する。詳細には、本発明は、茶、コーヒ、カモミール、ハーブ等の注入製品を、注入パケットを作製するための自動包装機に供給するために有利に使用でき、それは、本明細書が明確に言及するが本発明の要旨を限定することはない。
【背景技術】
【0002】
通常、フィルタバッグ、におい袋、ろ紙ポッド、等などの注入パケットを作製するための自動機械は、自動機械自体の一部を形成し、且つ詳細には注入製品の計量された分量を、パケットを作製するために使用されるフィルタ材料のウェブ上に設置するための供給ステーションを含む、製造ラインに沿って交互に配置された複数のステーションから成る。
【0003】
供給ステーションは全体としては、順に周知のタイプから成り、また直立のチューブ状ダクトにより画成されて、ダクトの開放した漏斗状の頂端部の中に注入製品が設置され、そしてダクトの底端部は、注入製品をチューブ状ダクトから受け取るためと、ろ紙のウェブ上に製品の計量された分量を設置する計量装置のホッパに注入製品を供給するために設計された運搬手段と接続される。
【0004】
この種の応用に最も広範に使用される運搬手段は、次の二つのタイプに大雑把に分割できる:例えば米国特許第4,628,973号明細書に記載される第一のタイプは、基本的には中空の円錐台体から成る回転ドラムを具備する。円錐台体の張出した頂端部は、前述のチューブ状ダクトの底端部を収納するが、円錐台体の底端部は、計量装置のホッパの中に一部挿入される。
【0005】
この種の回転ドラムを備えた供給ステーションは、注入製品を供給するために極めて有効であり且つ数年の間広範に使用されてきた。これらの供給ステーションはしかしながら、特に現代の包装機が通常的に動作する高速において固有の動作限界を有する。
【0006】
例えば欧州特許出願第1,340,669A2号明細書に記載される第二のタイプの運搬手段は、直立のチューブ状ダクトの下に取り付けられ、また計量装置のホッパの中に、好ましくはホッパ自体に斜めに入っている一対のプーリの周囲に向けられたエンドレス・コンベヤ・ベルトを具備する。
【0007】
この解決方法は、詳細には計量装置ホッパに供給される注入製品の粉末状特性のため、少なからぬ欠点を有する。
【0008】
実際、注入製品の粒子は、コンベヤプーリに付着する傾向があり、プーリをジャムさせ、また最終的にコンベヤの故障と長時間ダウンをもたらしている。
【0009】
さらに、注入製品の粒子及び粉塵を取り除くためにコンベヤとコンベヤプーリを洗浄することは、困難で骨の折れる仕事であり、コンベヤ駆動構造とコンポーネントが完全に解体されることを必要とする場合が多い。
【0010】
本発明の目的は、前述の従来技術の欠点を克服する注入製品供給装置を提供することである。
【0011】
詳細には、本発明の目的は、簡素であると同時に効率的であり、また高い製造速度で動作する包装機に注入製品を供給できる供給装置を提供することである。
【発明の開示】
【0012】
本発明はしたがって、製品、詳細には注入製品を包装機に供給するための装置を提供し、装置は、製品を収集し且つ輸送するための手段と製品自体を運搬するための手段とを具備するタイプから成っていて、運搬手段は、収集手段からの製品を受け取るためと包装機の動作ステーションに製品を供給するために収集手段に接続されていて、装置は、運搬手段が振動するチャネリング手段を具備することを特徴としている。
【0013】
前述の目的に関連する本発明の技術的特徴は、以下の請求項に明瞭に記載され、その利点は、単に事例によって規定される本発明の好適な非限定の実施形態を示し且つ正面図において本発明に記載の供給装置を表す添付の図面を参照して理解する詳細説明から明らかである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
添付図面を参照して、符号1は、注入製品(茶、コーヒ、カモミール、等)を自動包装機(周知のタイプから成り、それ故図示せず)に供給するために使用される供給装置の全体を示し、その自動包装機はパケット(同様に、周知のタイプから成り、図示せず)を作製するために設計される。さらに具体的に言うと、装置1は、包装機自体の動作する供給ステーションの一体化された一部を形成する。
【0015】
添付図面に図示されるように、装置1は、ふた4と嵌合され注入製品が置かれる、張出し開放頂端部3と、中空の垂直チューブ状要素6に接続される底端部5を有するほぼ漏斗状の容器2を具備する。
【0016】
チューブ状要素6の底端部7は、運搬手段8で終わり且つ通じ、運搬手段は、チューブ状要素6自体を通って容器2から落下する注入製品を受け取るためと、包装機の動作する供給ステーションの一部を形成する通常の計量装置10のホッパ9に注入製品を供給する(矢印F)ために設計される。
【0017】
さらに具体的に言うと、チューブ状要素6は、運搬手段8に落下する注入製品の分量を制御するように運搬手段8からの底端部7の距離を調整するための手動の調整手段11を備える。
【0018】
添付図面を参照して、運搬手段8は、ほぼチューブ状のダクト12を具備し、その第一の部分13はチューブ状要素6の端部7の下に置かれ、その第二の部分14はホッパ9に向けて傾斜され且つホッパ9自体の中に通じている。
【0019】
ダクト12は、詳細にはその第一の部分13において、振動する作動手段15により支持され且つそれと連結され、作動手段は規定の振幅の振動運動をダクト12に付与するよう設計されてダクト12自体の上の注入製品を迅速に計量装置10のホッパ9に向けて供給する。
【0020】
ダクト12はその頂部に、洗浄が迅速且つ容易に実施できるように保守目的のためにダクト12の内側に容易なアクセスを提供する、開放する/閉鎖する要素16を備えることが好ましい。
【0021】
チューブ状要素6上に配置され且つ動作する、注入製品中に存在するかもしれない金属粒子を把持するための永久磁石手段17があって、該金属粒子が要素6に沿って進行しないよう且つホッパ9に到達しないようにしている。
【0022】
使用中、手段17により把持される金属粒子は、包装機の保守に関与するスタッフにより除去できる。
【0023】
記載された本発明は、様々な方法で修正且つ改作でき、それによって独創的概念の要旨から逸脱することはない。さらに、本発明の細部の全ては、技術的に等価な要素により代替できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明に記載の供給装置を表す正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品、詳細には注入製品を包装機に供給するための装置(1)であって、
前記装置は、前記製品を収集し且つ輸送するための手段(2,6)と前記製品を運搬するための手段(8)とを具備するタイプから成っていて、
前記運搬手段(8)は、前記収集手段(2,6)からの前記製品を受け取るためと前記包装機の動作ステーション(10)に前記製品を供給するために前記収集手段(2,6)に接続されているものにおいて、
前記運搬手段(8)は、振動するチャネリング手段(12)を具備することを特徴とする、
注入製品を包装機に供給するための装置。
【請求項2】
前記チャネリング手段(12)は、ほぼチューブ形状のダクト(12)を具備し、前記ダクト(12)の少なくとも一部(13)は、前記ダクト(12)自体に規定の振幅の振動運動を付与するために設計された作動手段(15)に接続されていることを特徴とする、 請求項1に記載の注入製品を包装機に供給するための装置。
【請求項3】
前記チャネリング手段(12)は、それらの頂部に、前記チャネリング手段(12)自体の内側へアクセスを提供する、開放する/閉鎖する要素(16)を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の注入製品を包装機に供給するための装置。
【請求項4】
前記注入製品を収集し且つ輸送するための前記手段(2,6)は、前記注入製品中に存在するかもしれない金属粒子を把持するための永久磁石手段(17)に連結されることを特徴とする、請求項1−3のいずれか1項に記載の注入製品を包装機に供給するための装置。

【図1】
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【公表番号】特表2008−518847(P2008−518847A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538546(P2007−538546)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003361
【国際公開番号】WO2006/048762
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(594073646)イ.エンメ.ア.インドゥストリア マッキーネ アウトマティケ ソチエタ ペル アツィオニ (29)
【Fターム(参考)】