説明

包装食品及びその包装食品の製造方法

【課題】包装食品の購入者や使用者が、包装された食品を個々の食品単体に分けたり形良く整形したりする必要性がなく、そのままの状態で使用することができる新規な包装食品及び包装食品の製造方法を提供する。
【解決手段】載置シート4と、この載置シート4上にそれぞれ離間して配置されてなるとともに整形された複数の食品3と、この載置シート4上に載置された食品3を包装してなる包装材2と、を備え、上記包装材2内は、脱気され密閉状態とされてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、包装材により包装された包装食品及び包装食品の製造方法に関し、特に、完成品とされる食品に載置したり付着したりする食品が包装された包装食品及びその包装食品の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品の種類には、単一の素材からなるものばかりではなく、主体となる食品に載置したり付着させたりすることにより、主体となる食品の風味や食感を向上させたり、或いは外観を良好なものとする食品が存在する。例えば、桜の花の塩漬(桜花漬)は、主体となる饅頭,餅又はアンパンに載置したり付着させたりすることにより、また、桜の花の糖蜜漬(桜花蜜漬)に関しては、ゼリー,錦玉かん,ケーキ等のデザートに添えられることにより、上記饅頭やデザート等の外観を向上させたり風味を替えたりするものとして、これまで使用されている。ここで、上記桜花漬の製造方法と、その販売方法を簡単に説明すると、先ず、開花した桜の花を軸とともに採取し、容器内に食塩とともに漬け込み、所定の時間を経過した後に取り出すものであり、取り出された桜花漬は、適当な量を樹脂製包装材内に収容して販売される。また、例えば、上記桜花漬を付着した饅頭を製造する作業においては、先ず、上記包装材から桜花漬を取り出し、桜花単体をトレー等に多数並べ、コンベアにより順次搬送されてくる饅頭に載置していく。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の包装食品としての桜花漬では、上述した通り、包装材から取り出した桜花漬をトレー等に並べなければ、コンベアにより所定のスピードで搬送されてくる饅頭等の食品に効率良く順番に載置していくことはできないばかりか、包装材内に収容された桜花は、その方向性も形も全て皆不規則で且つ相互に絡まりあっている場合が多いことから、作業者は一つ一つを分離し、外観も良好となるよう整形し、不揃いな軸の長さも切断して揃え、トレー上に並べる作業もまた極めて面倒で長時間を要する作業となっている。このことは、上述した桜花漬ばかりではなく、上記桜蜜漬においても同様であり、従来の包装材により包装された食品を、順番に搬送されてくるゼリー,ケーキ等のデザートに対して、一枚一枚の花びらが桜の木に咲いた花のように、方向性も全体の形状も形良く揃えた上で上記デザートに載置し又は付着させていく作業は、極めて面倒であり、トレー等に予め整列させる作業も極めて過酷な作業となる。
【0004】
そこで、本発明は、上述した従来の方法食品が有する課題を解決するために提案されたものであって、包装食品の購入者や使用者が、包装された食品を個々の食品単体に分けたり形良く整形したりする必要性がなく、そのままの状態で使用することができる新規な包装食品及び包装食品の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明(請求項1記載の発明)は、包装食品に係るものであって、載置シートと、この載置シート上にそれぞれ離間して配置されてなるとともに整形された複数の食品と、この載置シート上に載置された食品を包装してなる包装材と、を備え、上記包装材内は、脱気され密閉状態とされてなることを特徴とするものである。
【0006】
この第1の発明に係る包装食品は、載置シートと、食品と、包装材とを備えてなるものであり、上記載置シートと包装材は、特に素材が限定されるものではないばかりか、形状についても限定されるものではなく、さらに肉厚も特に限定されず、フィルムであっても良い。また、これらは、透明,半透明又は不透明であるとを問わず、また、これらは単層であっても複層であっても良い。但し、形状に関しては、方形状とされることが一般的であり、また、包装される食品にもよるが、内部に包装された食品の状態や数が視認される必要がある場合には、透明な素材を使用することが好ましい。また、上記包装材は、外周側全体が溶着されているものであっても良いし、また、方形状に成形されているものにあっては、三方又は二方が溶着されているものであても良い。また、上記食品は、塩漬け、シロップ漬け、わさび漬け、唐辛子漬け、酒漬け、洋酒漬け、オイル漬け等のように、加工されたものであることが好ましく、また、こうした加工により本来の形状が崩れ、崩れた形状を復元できる性質を有する食品であることが望ましい。こうした食品の例としては、桜,梅,桃,菊,菜等の花や、海草、葉等を挙げることができる。なお、上記花に関しては、茎や枝と一体とされているものでも良いし、花びら単体であっても良い。また、この発明においては、上記食品は、載置シート上に複数配列されている必要があり、個々の食品と食品との間はやや離間していることが望ましい。また、これらの食品は、必ずしも、単一の種類である必要はなく、複数種類の食品が配列されているものであっても良い。また、各食品の配列方法は、行列状とされているものばかりではなく、特定の列に並んだ列が個々の食品の距離の半分の距離分交互にずれた状態とされているものであっても良いし、食品の大きさや長さによってはこれら以外の配列状態とされたものであっても良い。なお、上記食品は整形されている必要があり、その整形状態は、食品の種類や大きさによっても異なるが、その食品が、例えば饅頭やアンパン或いはデザート等のような主体となる食品に載置されたり付着等されたりする性質のものである場合には、そのまま上記主体となる食品に載置し又は付着等できる状態にまで形が整えられた状態である。
【0007】
さらに、上記載置シート上に多数配列された食品の上には、被覆シートが被覆されているものであっても良く、さらにこうした被覆シートを構成要素とする場合には、該載置シートと被覆シートとは、必ずしも、それぞれ独立したものばかりではなく、一箇所又は二箇所において連続し又は溶着されてなるものであっても良い。すなわち、例えば、上記載置シートと被覆シートとが同一の方形状に成形されている場合において、一辺(折曲部)において折曲され互いに連続し、一方が上記載置シートとなされ、他方が被覆シートとされているものであっても良いし、さらに上記一辺に直交する他の辺が溶着されてなるものであっても良い。
【0008】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、載置シート及び被覆シートと、上記載置シートと被覆シートとの間にそれぞれ離間して配列された複数の下側食品と、上記被覆シート上にそれぞれ離間して配列されてなるとともに整形された複数の上側食品と、上記載置シート,被覆シート及び複数の下側食品並びに上側食品とを一体的に包装してなる包装材と、を備え、上記包装材内は、脱気され密閉状態とされてなることを特徴とするものである。
【0009】
この第2の発明に係る包装食品は、要約すれば、少なくとも上下二段に食品が配列されてなるものであり、食品は、少なくとも、載置シートと被覆シートとの間、及び被覆シート上に配列されている必要がある。この発明において、上記載置シートと被覆シートとは、必ずしも、それぞれ独立したものばかりではなく、一箇所又は二箇所において連続し又は溶着されてなるものであっても良い。すなわち、例えば、上記載置シートと被覆シートとが同一の方形状に成形されている場合において、一辺(折曲部)において折曲され互いに連続し、一方が上記載置シートとなされ、他方が被覆シートとされているものであっても良いし、さらに上記一辺に直交する他の辺が溶着されてなるものであっても良い。また、この第2の発明においては、上記被覆シート上に配列された上側食品を被覆する第2の被覆シートを構成要素とするものであっても良い。
【0010】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、上記第2の発明において、前記被覆シート上に配列された個々の上側食品は、前記載置シート上に配列された個々の下側食品の間に位置してなることを特徴とするものである。
【0011】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、上記第1,第2又は第3の何れかの包装食品において、前記食品又は下側食品及び上側食品は、加工され全体が整形された花であり、少なくとも前記包装材、又は被覆シートと包装材とは、透明な素材によるフィルムからなることを特徴とするものである。
【0012】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、包装食品の製造方法に係るものであって、載置シート上に整形された複数の食品をそれぞれ離間して配列する工程と、上記載置シート上に載置された複数の食品を、開口が形成された包装材内に収容する工程と、上記包装材内から空気を脱気する工程と、上記包装材に形成された開口を密閉する工程と、を有してなることを特徴とするものである。
【0013】
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、載置シート上に整形された複数の下側食品をそれぞれ離間して配列する工程と、上記複数の下側食品を被覆するように被覆シートを載置する工程と、上記被覆シート上に整形された複数の上側食品をそれぞれ離間して配列する工程と、上記載置シート,被覆シート及び複数の上側食品並びに下側食品を、開口が形成された包装材内に一体的に収容する工程と、上記包装材内から空気を脱気する工程と、上記包装材に形成された開口を密閉する工程と、を有してなることを特徴とするものである。
【0014】
なお、上記第5の発明及び第6の発明に係る開口が形成された包装材とは、例えば、全体形状が方形状となされ、一辺に開口が形成されたものばかりはなく、互いに直交する二つの辺により開口を形成しているものであっても良い。また、これらの発明は、何れも上記開口を密閉する工程の後に、加熱処理することにより殺菌する工程を備えているものであっても良い。
【発明の効果】
【0015】
上記第1の発明(請求項1記載の発明)によれば、上記包装材から載置シートと共に食品を取り出すことにより、包装された食品を個々の食品単体に分けたり形良く整形したりする必要性がなく、そのままの状態で使用することができる。すなわち、この包装食品によれば、包装材を開封するだけで、そのまま食品を載置シート上から摘むなどして、例えば、コンベア等により搬送されてくる饅頭やアンパン或いはデザートの主体となる食品等に極めて簡単且つ迅速に付着させ又は載置等することができ、この結果、コンベアの速度をこれまでの速度よりも高速化することも可能となり、ひいては一層食品の製造時間の短縮化に貢献することができる。しかも、この発明に係る包装食品では、脱気され密閉状態とされていることから、早期に酸化,腐敗する危険性も防止することができるばかりではなく、内部に包装され且つ整形された食品の形が内部で崩れたり偏ったりする危険性も防止できる。
【0016】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)によれば、一つの包装材内に少なくとも2倍の食品を包装することが可能となる。
【0017】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、被覆シート上に配列された個々の上側食品は、前記載置シート上に配列された個々の下側食品の間に位置してなることから、上下二段に食品を包装した場合であっても、全体の厚みを薄くすることができ、ひいては単位容積当たりに多数の包装食品を収容することができる。
【0018】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)によれば、外部から包装された花の外観や数を視認することができ、取引の対象物である食品の品質や必要数量或いは残存数量を明確に把握することが可能となる。
【0019】
また、第5の発明(請求項5記載の発明)及び第6の発明(請求項6記載の発明)に係る包装食品の製造方法によれば、前記第1又は第2の発明に係る包装食品を製造することができるばかりではなく、包装された食品が早期に酸化,腐敗する危険性も防止することができ、内部に包装され且つ整形された食品の形が内部で崩れたり偏ったりする危険性も防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る包装食品1を、図面を参照しながら詳細に説明するとともに、この包装食品1の製造工程を各工程順に詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態に係る包装食品1の構成について説明する。
【0021】
この第1の実施の形態に係る包装食品1は、図1に示すように、全体形状は長方形状に成形されてなるものであり、透明な包装材2により包装されている。なお、この包装材2は、上下のフィルム2a,2b(図2参照)が、四辺に対応した溶着部2c・・・2fにおいて溶着されてなるものである。そして、この包装材2内には、本発明を構成する食品としての多数の桜花漬(単体)3が、それぞれ間隔を空けて配列されている。この桜花漬3は、塩漬けされた桜の花3a及びやや短く切断された軸(枝)3bとからなるものであり、上記桜の花3aは、各花びら(符号は省略する。)が開花された状態に略近い状態で整形されている。
【0022】
そして、上記桜花漬3は、図2に示すように、載置シート4と被覆シート5との間に配置されている。これら載置シート4と被覆シート5とは、何れも独立した薄いシート体(フィルム)であるとともに透明な樹脂により成形されたものである。そして、上記包装材2の内部は、脱気され密閉されており、上記各桜花漬3は上記載置シート4と被覆シート5とにより密着しているとともに、互いに離間した桜花漬3と桜花漬3との間は載置シート4と被覆シート5とが密着し、さらに、被覆シート5の上面は上記フィルム2aの下面に密着し、載置シート4の下面は上記フィルム2bの上面と密着している。
【0023】
以下、上述した包装食品1の製造方法について、各工程順に詳細に説明する。この実施の形態においては、先ず、図3に示すように、上記長方形状に成形された載置シート4を用意し、この上に、上記多数の桜花漬(単体)3を順次配列する(食品配列工程)。これらの桜花漬3と桜花漬3との距離は、約2mm〜10mm程度とし、花3aを構成する複数の花弁を整えるとともに、それぞれが全て同一の方向となるように配列する。そして、上記食品配列工程が終了すると、次いで、図4に示すように、上記配列された全体の桜花漬3を覆うように、上方から被覆シート5を被覆する(被覆シート被覆工程)。なお、この実施の形態において、上記被覆シート5は、上記載置シート4と同一の素材により同一の形状に成形されたものであり、被覆シート5はその外郭が載置シート4の外郭と一致するようにする。そして、こうした被覆シート被覆工程が終了すると、次いで、これら載置シート4,被覆シート5及び多数の桜花漬3(以下、被包装物という。)を包装材2内に収容する(収容工程)。この包装材2は、図5に示すように、全体形状が長方形状に成形されてなるものであり、上下のフィルム2a,2bが三辺に対応した溶着部2c,2d,2eにおいて溶着され袋状に成形されたものであり、開口2gを有している。したがって、上記載置シート4,被覆シート5及び多数の桜花漬3を、この開口2gから内部に挿入し収容する。
【0024】
なお、このように、包装材2内に上記被包装物を収容させる場合には、図6に示すように、支持具6を使用することにより行うことができる。この支持具6は、上記被包装物を上面で支持する支持板7を備えている。この支持板7は、木又は樹脂により平板状に成形され、上面は平滑になされ、長さ幅は、上記載置シート4や被覆シート5の長さ幅よりもやや長く広いものとされている。また、この支持板7の左端からは一方の起立部8が形成されており、右端からは他方の起立片9が形成されている。これら一方及び他方の起立片8,9の高さは、それぞれ上記被包装物の高さと同じかやや高いものとされている。そして、こうした支持具6を使用して、上記被包装物を包装材2内に収容させる場合には、該被包装物を支持した支持具6を上記包装材2に形成された開口2gから内部に図6中矢印方向に挿入し、最も奥まで挿入した後に、上記被包装物が包装材2内に残置されるように、該被包装物を滑らせながら支持具6のみを手前に引き抜く。
【0025】
そして、上述した収容工程が終了すると、次いで、上記包装材2の開口2gから該包装材2内の空気を図示しない脱気装置により脱気する(脱気工程)とともに、上記開口2gを形成する上下のフィルム2a,2bを溶着する(溶着工程)。こうした脱気工程及び溶着工程により、包装材2の開口2gが密閉されるとともに、該包装材2内に収容された上記被収容物が内部で密着する。すなわち、上記載置シート4と被覆シート5とが内側に配列された上記多数の桜花漬3を隙間なく挟んだ状態で密着するとともに、載置シート4及び被覆シート5と上下のフィルム2a,2bも隙間なく密着される。
【0026】
したがって、上述した製造方法により製造された上記包装食品1によれば、例えば饅頭,アンパン等の主体となる食品に上記桜花漬3を載置し又は付着させる工程においては、上記包装材2に包装された桜花漬3を単体となるように分離する必要もなければ花3aを丁寧に整形する必要もなく、そのままの状態で使用することができ、極めて作業性が向上する。しかも、上記包装材2内に多数包装された桜花漬3は、上述した通り、包装材2内において隙間なく密着されていることから、早期に酸化,腐敗する危険性も防止することができるばかりではなく、内部に包装され且つ整形された多数の桜花漬3の形が内部で崩れたり偏ったりする危険性も防止できる。また、上述した包装食品の製造方法によれば、被覆シート5により食品である多数の桜花漬3を被覆した上で包装材2内に収容するものであることから、上から押圧して多数の桜花漬3を扁平状にし、その後に包装材2内に収容することが可能となる。
【0027】
なお、上述した実施の形態では、載置シート4と被覆シート5との間に桜花漬3を多数配列したものを説明したが、本発明は、食品である桜花漬3を二段(或いは三段)に積み重ねた状態で包装されているものであっても良い。すなわち、図7及び図8は、本発明の第2の実施の形態に係る包装食品11を示すものであり、包装材12と、載置シート13と第1の被覆シート14と第2の被覆シート15と、上記載置シート13と第1の被覆シート14との間に配列され整形された下側食品としての桜花漬16と、上記第1の被覆シート14と第2の被覆シート15との間に配列され整列された上側食品としての桜花漬17とから構成されている。なお、上記各上側食品としての個々の桜花漬17の配置位置は、上記下側食品としての個々の桜花漬16との間に位置するように配置されている。
【0028】
このように構成された第2の実施の形態に係る包装食品11によれば、前記第1の実施の形態に係る包装食品1の二倍の食品(桜花漬16,17)を包装することができるばかりではなく、全体の厚みを薄くすることができ、ひいては単位容積当たりに多数の包装食品(桜花漬16,17)を収容することができる。
【0029】
なお、本発明は、前記第1の実施の形態においては、必ずしも被覆シート5を構成要素とする必要はなく、また、第2の実施の形態においては、必ずしも第2の被覆シート15を構成要素とする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る包装食品の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す包装食品のA−A線断面図である。
【図3】載置シート上に多数の桜花漬を配列した状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す桜花漬に被覆シートを被覆する工程を示す斜視図である。
【図5】包装材を示す斜視図である。
【図6】支持具に支持された載置シートと桜花漬と被覆シートを一体的に包装材に包装する工程を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る包装食品を示す斜視図である。
【図8】図7に示す包装食品のB−B線断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 包装食品
2 包装材
3 桜花漬(食品)
4 載置シート
5 被覆シート
11 包装食品
12 包装材
13 載置シート
14 第1の被覆シート
15 第2の被覆シート
16 桜花漬(下側食品)
17 桜花漬(上側食品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置シートと、この載置シート上にそれぞれ離間して配置されてなるとともに整形された複数の食品と、この載置シート上に載置された食品を包装してなる包装材と、を備え、
上記包装材内は、脱気され密閉状態とされてなることを特徴とする包装食品。
【請求項2】
載置シート及び被覆シートと、上記載置シートと被覆シートとの間にそれぞれ離間して配列された複数の下側食品と、上記被覆シート上にそれぞれ離間して配列されてなるとともに整形された複数の上側食品と、上記載置シート,被覆シート及び複数の下側食品並びに上側食品とを一体的に包装してなる包装材と、を備え、
上記包装材内は、脱気され密閉状態とされてなることを特徴とする包装食品。
【請求項3】
前記被覆シート上に配列された個々の上側食品は、前記載置シート上に配列された個々の下側食品の間に位置してなることを特徴とする請求項2記載の包装食品。
【請求項4】
前記食品又は下側食品及び上側食品は、加工され全体が整形された花であり、少なくとも前記包装材、又は被覆シートと包装材とは、透明な素材によるフィルムからなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の何れかの包装食品。
【請求項5】
載置シート上に整形された複数の食品をそれぞれ離間して配列する工程と、
上記載置シート上に載置された複数の食品を、開口が形成された包装材内に収容する工程と、
上記包装材内から空気を脱気する工程と、
上記包装材に形成された開口を密閉する工程と、
を有してなることを特徴とする包装食品の製造方法。
【請求項6】
載置シート上に整形された複数の下側食品をそれぞれ離間して配列する工程と、
上記複数の下側食品を被覆するように被覆シートを載置する工程と、
上記被覆シート上に整形された複数の上側食品をそれぞれ離間して配列する工程と、
上記載置シート,被覆シート及び複数の上側食品並びに下側食品を、開口が形成された包装材内に一体的に収容する工程と、
上記包装材内から空気を脱気する工程と、
上記包装材に形成された開口を密閉する工程と、
を有してなることを特徴とする包装食品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−298470(P2006−298470A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−126661(P2005−126661)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(502166857)山眞産業株式会社 (1)
【Fターム(参考)】