説明

化学分析装置と共に使用するスライドカートリッジおよび試薬試験スライド、並びにその化学分析装置

【要約】 化学分析装置とともに使用するスライドカートリッジは、一緒に固定されしかし互いに対して回転可能な上部リングと下部リングとを含む。上部と下部リングはそれらの間に、乾燥した検体の試験スライドを受け入れる複数の反応室を規定する。下部リングの底面に形成されたギアトラックは、スライドカートリッジを回転させるために化学分析装置のステッピングモータに取り付けられたピニオンギアとかみ合う。スライドカートリッジは、試料流体計量装置の下かつ反射率計の上方で回転させられる。試料流体計量装置は上部リングに形成された複数の偵察窓を介して試験スライド上に試料流体を載せ、反射率計は、スライドカートリッジの下部リングに形成された監視窓を介して見つけられた試験スライド上で比色測定を行う。スライドカートリッジが使用される化学分析装置は、反射率計、試料流体計量装置およびスライドカートリッジを回転させるためのステッピングモータを含む。
【効果】スライドカートリッジは、測定が正しく行われるように試験スライドを適切に方向づけるので、化学分析装置は、試験スライドを適切な温度を維持しながら、断続的にスライドカートリッを回転させ、要求された流体を見つけて、反射率測定および試験測定の分析を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は自動的に流体を分析する化学分析装置に関し、そして特に“乾燥化学”分析装置に関する。より特定的には、この発明は、試料の光学的特性における変化が化学分析装置によって検知されて分析される、生物学的流体試験の目的に特に適合された化学分析装置に関する。この発明の分析装置は、特に人間および家畜への応用に対して有用である。
【背景技術】
【0002】
種々の分析装置が、本質的に乾燥した、分析要素を含む自動化された試験手順のために開発され、それらの要素は実質的な保管と取扱いに便利である。“乾燥した”、分析要素は、好ましくは試験スライドの形をしている。試験スライドは、例えば血清のような、その上に載せられた生物学的流体の成分と反応するための、必要で自由な作用物質を含む多層要素として形成される。ある種の反応が光学的密度における変化を比色的に(colorimetrically)示し、それは反射率計または他の装置によって検知され、試験要素から反射される光量は反応に従って変化し、流体に存在する特定の成分の量を示している。
乾燥した検体を含むそのような試験スライドはこの技術分野においてよく知られており、タカシ・セキネ等に対して発行された米国特許第4,647,431号に記載されている。乾燥スライドを利用する計器はまた、例えばメイン州のウエストブルック(Westbrook)にあるアイデックス・ラボラトリーズ株式会社(IDEXX Laboratories, Inc)のベッテスト(商標)(VETTEST)分析装置、ニューヨーク州のロチェスタ(Rochester)にあるオルソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社(Ortho-Clinical Diagnostics, Inc)のヴィトロス(商標)(VITROS)分析装置が知られている。
【0003】
非常に能力がある“乾燥した化学”分析装置は、トーマス・ハイト等に対して発行された米国特許番号5,089,229号に記載されており、その開示はこの明細書に参照文献によって取り込まれている。上述のハイト等の‘229特許に記載された化学分析装置は、複数の試薬試験スライドを保持できるように適合された回転可能なターンテーブル、試料計量装置、恒温器または温度制御器、反射率計、スライド投入メカニズム、スライド排出メカニズム、関連する電子回路、コンピュータまたはマイクロプロセサおよびソフトウエアを含む。回転可能なターンテーブルは、好ましくはその円周のまわりに最高12個までのスライドを保持する。試験スライドは、個々に密封されている。それらは開封され、そして直ちにスライドをターンテーブルへ移すスライド投入メカニズムに置かれる。ターンテーブルは、試薬試験スライドを計量装置の下に置き、その装置は各スライド上に所定量の試料を載せる。ターンテーブルはまた、反射率計の上方にスライドを運ぶ。試験完了後、排出メカニズムはターンテーブルから自動的に試薬スライドを取り外す。
【0004】
ハイト等の‘229特許に記載された化学分析装置には、回転可能なターンテーブルが化学分析装置に組み込まれた部分として形成されている。それは、化学分析装置が修理のために分解される必要がある状況を除いて取り外されることはない。乾燥分析試験スライドは個々に事前包装され、そしてオペレータによって挿入メカニズムを使用してターンテーブル上に1度に1個挿入される。生物学的流体の通常の試験において、しばしば同じ試験スライドが使用される。同じ化学試薬を含む多様な試験スライドが、代理機能性(redundancy)のため、試験結果を平均するためまたは試験精度の確認のために、試験において同時に使用される時がある。しばしば、ある種の流体試験のために、オペレータは普通の試験では使用されない特別の試薬試験スライドを選びたくなることがある。
【発明の開示】
【0005】
この発明の目的は、化学分析装置で使用する、事前装着された試薬試験スライドを運ぶためのカートリッジを提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、化学分析装置で使用する、事前装着された試薬試験スライドを運ぶための、事前包装されて密封された保管カートリッジを提供することである。
【0007】
この発明の更なる目的は、試験スライドのための反応室を与える化学分析装置と共に使用する試薬試験スライドカートリッジを提供することである。
【0008】
この発明の更に他の目的は、化学分析装置によって受け入れられ、その中で回転可能な、事前装着された試薬試験スライドを運ぶためのカートリッジを提供することである。
【0009】
この発明の更なる目的は、ユーザによって挿入可能な、選択された試薬試験スライドを閉じ込めて(captively)受け入れるためのカートリッジを提供することである。
【0010】
この発明の更に他の目的は、その上に運ばれた各試験スライド上に計量された量の試料流体を選択的に載せることができるように、化学分析装置の試料計量装置と結合して動作する試薬試験スライドを運ぶためのカートリッジを提供することである。
【0011】
この発明の更なる目的は、比色測定のために試験スライドを反射率計に選択的にさらすことができるように、化学分析装置の反射率計と結合して動作する試薬試験スライドを運ぶためのカートリッジを提供することである。
【0012】
この発明の更に他の目的は、事前装着された試験スライドを運ぶためのカートリッジを提供することであり、そのカートリッジは化学分析装置に容易にかつ素早く挿入されそして試験完了後に処分のためそれから取り外される。
【0013】
この発明の更なる目的は、事前装着された試験スライドを運ぶカートリッジと結合して使用する化学分析装置を提供することである。
【0014】
この発明の更なる目的は、スライドカートリッジによって受け入れ可能な試薬試験スライドを提供することである。
【0015】
この発明の1つの形態に従って、化学分析装置と共に使用するスライドカートリッジは、一緒に固定されるが、互いに対して少なくとも部分的に回転可能である、嵌合する(mating)上部リングと下部リングの1対を含む。それらは、それらの間に乾燥検体試験スライドが存在する1つまたはそれ以上の反応室を規定する。下部リングは、比色測定のために化学分析装置の反射率計に各試験スライドがさらされるように一連の開口部または監視窓を有する。上部リングは、試料流体が化学分析装置の試料計量装置によってスライドカートリッジを介して各試験スライド上に載せられて試験されるように複数の偵察窓(spotter port)を含む。上部リングはまた、各試験スライド上に載せられた試料流体の蒸発を防ぐために、選択的に試験スライドの試薬スライドに覆いをしたり、覆いを取ったりするために複数の反応室のふたを有する。
【0016】
この発明の1つの形態に従って形成される化学分析装置は、事前装着されたまたはユーザによって挿入された試験スライドと共にスライドカートリッジを受入れ、そして分析装置の動作のための関連する電子回路およびソフトウエアと同様に、反射率計および試料計量装置を含む。分析装置は、計量装置と整列するようにスライドカートリッジを回転させ、計量装置は各スライド上で試料流体を試験されるように載せる。それはまた、試料流体が試験スライド試薬に対して有する比色効果を定めるため、各試験スライド上で測定を行う反射率計と整列するようにスライドカートリッジを回転させる。分析が完了すると、それによって運ばれて使用された試験スライドを含む、スライドカートリッジの全体はユーザによって取り外されて適切に処分される。
【0017】
更にこの発明に従って、試験スライドは特に、この発明のスライドカートリッジによって受け入れられ、スライドカートリッジに閉じ込められるように組み立てられる。好ましくは、試薬試験スライドは台形の形であり、それによって多数の試薬試験スライドがスライドカートリッジによって運ばれる。そして、より小さな半径を有するスライドカートリッジが使われ、方向を間違えることなくユーザによる試験スライドの挿入を容易にする。
【0018】
この発明のこれらのおよび他の目的、特徴および有利な点は、添付図面と関連して読まれるべき、それの例示的な実施例についての以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
最初に図1〜12を参照して、化学分析装置と共に使用するこの発明の1つの形態に従って形成されたスライドカートリッジ1は、好ましくは1対の、嵌合し、一緒に固定される、しかし互いに対して少なくとも部分的に回転可能な上部および下部リング2、4を含む。より詳細に記載されるように、上部と下部リング2、4は、乾燥検体試験スライド8がその中に存在するかもしれない、前述のセキネ等の特許に記載されたものに類似の1つの反応室、または複数の個々の反応室6をそれらの間に規定する。リング2と4は、例えばプラスチック、ガラス、繊維、金属またはその組み合わせなどの適した材料から製造される。
【0020】
下部リング4は、間隔を置いて下部リングの周囲に円周上に配置される複数の試薬試験スライド8を保持するためのトレイとして動作する。それは、主要部(primary)または底壁10、および底壁10に対して同じ方向に垂直に延び、半径方向に間隔を置いて配置される、そして底壁の反対側の端部に取り付けられる内側と外側側壁12、14(図11参照)を含む。内側と外側側壁12、14の間の半径方向の間隔は、好ましくは、それによって受け入れられる試薬試験スライドの奥行きよりもわずかに大きい。
【0021】
図5に示されるように、底壁10はその上面から上側に突き出る仕切りまたはリブ16を含む。リブ16は、下部リング4の円周に周期的に互いに間隔を置いて配置され、隣接するリブはリブ対を規定する。各対のリブ16は、1つの試験スライドが対応するリブ16の対の間の下部リングに保持されるように、互いに試薬試験スライド8の幅よりもわずかに広い間隔を置いて配置される。リブ16は、下部リングのカートリッジにより受け入れられる試験スライドを保持するだけでなく、下部リングの側壁12、14および底壁10並びに上部リング2の底面の表面によって、各試験スライドのための個々の反応室6を規定する。したがって、この発明のスライドカートリッジは、試薬試験スライド8を受け入れる複数の反応室6を提供する。あるいは、スライドカートリッジは、仕切り壁またはわずかに立ち上げられたリブで形成されていない場合、主としてその上部と下部リング2、4によって定められる、複数の試験スライドを受け入れる1つの反応室を有する。
【0022】
図4および6に示されているように、下部リング4の底壁10は、その厚さを通して形成される、下部リングの円周上に間隔を置いて配置される複数の開口部または監視窓18を含む。監視窓18は、スライドカートリッジに装着される試薬試験スライド8のフィルム20の露出された底面と整列するように、特に底壁10に位置する。これらの監視窓18は、対応する反応室6から取り外されるべき試験スライド8がなくても、試験スライドが下部リングの底壁10を通して化学分析装置の反射率計22に対して露出されるように配置される。言い換えれば、試験スライド8が各反応室6にとどまっている間に、比色測定が反射率計22によって行われる。
【0023】
下部リング4は、内側側壁12から半径方向に外側に延びるハブ24を更に含む。図4に示すように、ハブ24の底面上に、複数のギア歯26が円周状に形成される。歯26は、マイクロプロセサまたはコンピュータ34、および関連するソフトウエアを含む電子回路32によってその回転が制御される化学分析装置のモータ、好ましくは逆回転可能なDCステッピングモータ30(または制御された動きを伝える任意の他の機械的手段)の軸に取り付けられたピニオンギアとかみ合う。化学分析装置によって受け入れられるとき、モータ30ならびにモータを制御する関連する電子回路32およびソフトウエアは、カートリッジがその中で回転できるようにする。回転の程度は正確に知られており、分析装置の電子回路とソフトウエアによって制御される。
【0024】
図4および6に示されるように、下部リング4の外側側壁14は、それを通って試薬試験スライド8を受け入れるための挿入溝36を、その厚さを通して形成する。スライドは、カートリッジの製造業者によって事前装着されるか、または試験を行う前にオペレータによって選択的に装着される。各スライド挿入溝36は、対応する反応室6と、整列するように配置されて連通している。溝36の高さは、試験スライド8のフレーム38の厚さよりもわずかに厚くすることが好ましい。その結果、対応する反応室6に装着されるとき、反応室がスライドのための十分に閉じられた受入れ可能な空間とするため、試験スライドがスライド挿入溝36を少なくとも部分的にふさいで密封する。その空間は、その上に載せられた試料流体の蒸発を最小限にし、培養中および分析中にスライドを所定の温度で保存する。
【0025】
図5に示されるように、下部リング4の内側側壁12は複数のタブ40を含み、各タブは、対応する反応室6内の半径方向に、そして反応室によって受け入れられる試験スライド8の厚さよりもわずかに大きな長さで底壁10の上面の上方に突き出ている。各タブ40は、スライドカートリッジ内に挿入される試験スライド8をぴったりと受け入れ、適当な場所に試験スライドを保持するのを助ける。
【0026】
複数のクリップ42は、好ましくは下部リング4の底壁10に弾力的に形成され、各クリップ42は対応するスライド挿入溝36の近くに配置される。各弾力性のあるクリップ42は、反応室6の中に突き出ているかかり(barb)44のある自由端を有する。試験スライドが充分にスライドカートリッジに挿入されると、スライドの一方端は下部リングの対応するタブ40の内側に受け入れられ、スライドの他方端は弾力性のあるクリップ42のかかり44によってかみ合わされる。このように、試験スライドの横方向側面のリブ16、タブ40および弾力性のあるクリップ42は、スライドカートリッジの適当な位置に試験スライド8を協力して保持して、カートリッジに対する動きを減少させまたは妨げる。弾力性のあるクリップ42は更に、スライドカートリッジが化学分析装置内で回転するときに、試験スライド8が不注意でスライド挿入溝36を通して滑り出ないようにする。
【0027】
スライドカートリッジの上部リング2は、主要部または上壁46、および半径方向に互いに間隔を置いて配置され、上壁の反対側の端部から上壁46に対して垂直に延びる内側および外側側壁48、50(図11参照)を含む。2つのリングが一緒に固定され、しかし少なくとも互いに対して部分的に回転できるように、上部リング2は下部リング4上に押さえつけて合わされる。上部と下部リング2、4を一緒に保持し、それらが互いに回転できるような好ましい構造について記載する。
【0028】
図11に関して、下部リング4の内側と外側側壁12、14は、周期的に円周上に間隔を置いて配置され、自由なすえ付け端部(free standing end)を有する、弾力性のあるクリップ52を含んでいることがわかる。各弾力性のあるクリップの自由なすえ付の端部は、その1つの表面に形成されたかかり54を含む。内側側壁12のクリップ52は、外側側壁14の対応するクリップ52と半径方向に整列して配置され、互いに向き合うかかり54を有する。クリップ52は、上部リング2を下部リング4の場所に保持するために配置されるが、下部リング4に対して少なくとも部分的に回転できるようにする。
【0029】
切込み56は、上部リング2の各内側と外側側壁48、50の上端部に刻まれ、下部リング4の内側と外側側壁12、14の弾力性のあるクリップ52の間隔と同じ円周の間隔を置いて、各側壁の周囲に周期的に配置される。上部リング2の内側と外側側壁48、50の切り込まれた部分56は、2つのリングが一緒に嵌合されるときに、上部リング2が下部リング4に対して少なくとも所定の距離で回転できるように十分な円弧を規定する。
すなわち、その内側と外側側壁48、50を含む上部リング2の半径方向の外側の幅は、側壁を含む上部リング2が、その側壁間の下部リング4によって受け入れられるように、下部リング4の内側の幅、すなわち内側と外側側壁12、14の間よりもわずかに小さい。2つのリングが押さえつけて一緒に合わされると、下部リングの内側と外側側壁12、14に形成された弾力性のあるクリップ52のかかり54は、切込み56の底で上部リングの内側と外側側壁48、50のくぼんだ端部とかみ合い、下部リング4の範囲内に上部リング2を保持する。前述のように、半径方向に測定された上部リング2の幅は、上部リング2が下部リング4の内側と外側側壁12、14の間にある下部リングの範囲内に収まるように、下部リング4の内側と外側側壁12、14の間の半径方向の距離よりもわずかに小さい。しかし、弾力性のあるクリップ52のかかり54は、上部と下部リング2、4が少なくとも部分的に互いに対して回転できるように、切込み56で上部リングの側壁のくぼんだ端部とゆるくかみ合う。より詳細に記載されるように、上部リング2の側壁に形成された切込み56の弧状の長さは、試験スライド8の覆いを取ったり、試料を置いたり、再び覆いをしたりできるように、リングの要求される相対的な動きの全範囲を保証する。
【0030】
または、この発明のスライドカートリッジは、図7(B)の断面図に示される、上部と下部のリング2、4が一緒にスナップ止めできる構造を有する。より具体的には、下部リング4は、下部リングの外側と内側側壁14、12から反対方向に半径方向に外側に向かってそれぞれ延びる第1および第2のフランジ58、60を含む。上部リング2は、上部リングの主要部または上壁46から半径方向に反対延びる弾力性のあるかぎ形の端部62と共に形成され、各かぎ形の端部62は更にそれから下方向に延びて自由端でのかかりまたは突起64を含む。上部と下部リング2、4は、下部リングの第1と第2フランジ58、60に上部リングの弾力性のあるかぎ形の端部62を押し付けることによって、一緒に合わされるようにスナップ止めされる。その結果、かぎ形の端部62のかかりまたは突起64は、上部と下部リングを一緒に保持するために第1および第2のフランジ58,60の底面とかみ合う。上部リング2のかぎ形の端部62および下部リング4の第1および第2フランジ58、60は、上部と下部リングが一緒に嵌合しているが、上部と下部リングは少なくとも部分的に互いに対して回転できるように、その2つの間に十分なあそびがあることを保証する寸法である。もちろん、合わせるための同じスナップ止めと、回転可能な上部と下部リングの嵌合とを提供するために、かぎ形の端部62および上部リングと下部リングの第1と第2フランジ58,60の配置は、下部リング4に存在するかぎ形の端部62および上部リング2に存在する第1と第2フランジ58、60と交換できると考えられる。ただ1つのかぎ形の端部62および第1と第2フランジ58、60の1つは、上部リング2を下部リング4に対して回転可能に固定するために、配置されることが更に考えられる。
【0031】
図3、7および8に示されるように、偵察窓66は、上部リング2の上壁46の厚さを通して形成される。偵察窓66は、上部リング2のまわりの所定の位置で、リングの半径方向の幅の中央に、円周上に離れて配置されている。偵察窓66は、化学分析装置の計量装置が乾燥した検体を含む各試験スライド8のフィルム20の上側の各偵察窓66を介して所定量の試料流体を載せることができるように配置される。
【0032】
反応室のふた70はまた、上部リング2の上壁46に形成され、反応室のふた70は上壁の周りの円周上に所定の距離だけ互いに離れて配置され、各反応室のふた70は偵察窓66と交互に配置される。反応室のふた70は、上部リングの上壁46の厚さを通して形成された開口部72に密着して存在する。それらは、開口部72を規定する壁の端部の上壁に弾力的にヒンジ止めされ、そして試験スライドがこの発明のスライドカートリッジに装着されるとき、弾力的かつ選択的に試験スライド8とかみ合ってその検体フィルム側を覆うために、それらが上壁46の底面の下方に延びるように配置される。上部リング2は、反応室のふた70が選択的に試験スライド8に覆いをしたり、覆いを取ったりできるようにするために、下部リング4上で少なくとも部分的に回転できる。反応室のふた70は、試験スライド8上に載せられた流体サンプルの蒸発を最小にするために配置される。
【0033】
図11に示されるように、回転制御アーム74またはレバーは、上部リング2に固定して取り付けられ、下部リング4の厚さを通して形成された弧状の溝76を通って延びる。ソレノイド80または化学分析装置によって制御されるモータの軸に取り付けられるアーム78は、上部リングを所定の円弧を通して下部リング4に対して回転させるために、上部リング2の制御アーム74と選択的にかみ合う。上部リング2は、好ましくは、偵察窓66が検体フィルム20と整列して配置され、下部リング4に装着された対応する試験スライド8の検体フィルム20上に直接位置する第1の位置と、反応室のふた70が検体フィルム20と整列して配置され、各試験スライドの検体フィルム20を覆う第2の位置との間で回転させられる。溝76の弧状の長さは、上部と下部リング2、4の相対的な動きの範囲を決める。
【0034】
あるいは、図3に示されているように、回転制御アームは、上部リング2の内側側壁12に取り付けられ、それから半径方向に外側に延びるタブ82であってもよい。下部リング4は、下部リングの内側側壁12の上面から上方に延びる突起84を含む。突起84は、上部リング2の上壁46の厚さを通して形成される弧状の溝86によって受け入れられる。回転制御アーム74(すなわちこの実施例におけるタブ82)は、所定の円弧を通して上部リング2を下部リング4に対して回転させるように、ソレノイド80または化学分析装置によって制御されるモータの軸に取り付けられたアーム78によって同様に選択的にかみ合わされる。言い換えれば、この実施例および前に記載した実施例では、モータ30が下部リングを回転させている間に、ソレノイドアーム78は、上部リング2の動きを止めるために回転制御アーム74とかみ合わせることができる。あるいは、アーム78は、モータに取り付けられる場合、モータ30および下部リング4のギア歯26とかみ合うピニオンギア28が下部リングを回転させないようにしている間に、下部リング4上の上部リング2を回転させる方向と反対方向となるように回転制御アーム74に力を働かせる。それが溝の反対側の端部とかみ合うまで上部リングと下部リングが互いに対して回転するとき、突起84は溝86を介して動く。このようにして、溝86の弧状の長さは、上部と下部リング2、4の相対的な動きの範囲を決める。
【0035】
この発明のスライドカートリッジと化学分析装置に使用される試験スライド8は、例えば前述のセキネ等の特許または‘229ハイト等の特許に示されているように、矩形の形をしたフレーム38を有する。リブ対の隣接するリブ16それ自体は、互いに平行に配置され、試験スライドがリブ16とリブ16の間に密着して受け入れられるように、試験スライド8の幅よりもわずかに大きな距離だけ互いに離れて配置される。あるいは、この発明に従って、図15に示されるように、試験スライド8は台形の形をしていてもよい。それらの間に試験スライド8を受け入れる各リブ16対は、下部リング4の底壁10の上面に半径方向に配置され、再び試験スライドの幅よりわずかに広い間隔を置いて配置される。それらは、上部と下部リングが組み立てられた後に下部リングの外側側壁に形成されたスライド挿入溝36を介して挿入されるか、または下部リングが開かれ、容易に近づける間でかつ上部リングと共に組み立てられる前に、下部リング4の底壁10に直接置かれるときのいずれかのときに、リブ16は下部リング4の適当な場所に試験スライドを導くことを助ける。リブ16は、対応する反応室6内部のカートリッジに各試験スライド8の位置を維持し、試験スライドが下部のリングの底壁10に形成される監視窓18上の適当な位置にあることを保証する。
【0036】
台形の形をした試薬試験スライド8を有する有利な点は、この形により、より多くの試験スライドを与えられた半径の下部リング4に装着できるようになることである。または言い換えると、従来の矩形の試験スライドが使用される状況と比べて、より小さな半径の下部リング4が与えられた数の試験スライドに対して使用できるようになることである。さらに、試薬試験スライド8の台形の形は、それらがスライドカートリッジに挿入されるときに、試験スライドが適切に方向付けられることを保証する。各リブ対のリブ16は、試験スライドの台形の輪郭を部分的に定め、もしスライド挿入溝36を介して逆向きまたは横向きに挿入されるならば、それら間に試験スライドを受け入れない。
【0037】
また、各試験スライド8は、好ましくは、フレーム38の片側に刻まれ、好ましくはスライドフレームのより長い(すなわちベース)側面に沿って位置する情報88を含む。
たとえば、情報はスライドのタイプ、製造日付、満了日付、ロット番号および/または較正情報を含むことができる。情報は、例えばバーコードまたはユニバーサル製品コード(UPC)などの、読むのに適した形式である。情報88はまた、スライドカートリッジに挿入するときにスライドが上下逆にして挿入されることを防止するため、ユーザが適切に試験スライドを方向づけることを助ける。
【0038】
情報88は、好ましくはその中に配置されたスライドカートリッジの上方の化学分析装置に取り付けられる、例えば光学的なコード読取器のような情報読取器90によって読み取られる。プラスチック、ガラス等から形成される明るいまたは透明な窓92は、上部リング2を介して形成される開口部に取り付けられる。各窓92は、情報88が刻まれた対応する試験スライド8のその部分が見えるように位置が決められる。必要ならば、窓92は偵察窓66と整列して配置され、図3に示されるように、上部リング2は、窓92が各スライドに刻まれた情報を選択的に見えるようにするために、下部リングに対して回転させられる。スライドカートリッジが化学分析装置の内部で回転すると、情報88は、各窓92を介して情報読取器90により読み取られる。そして、それによって発生した信号は、分析段階で使用する電子回路32およびその関連するソフトウエアに与えられる。化学分析装置の一部を形成しているマイクロプロセサまたはコンピュータ34は、これらの信号を検知して、その情報を翻訳し、そしてどのような試験が実行されるべきかを決める。あるいは、上部と下部リング2、4のいずれか一方、または両方は、上部または下部リングのいずれかを通して情報読取器により読み取られるように、部分的にまたは全体的に明るいまたは透明な材料から形成される。
【0039】
この発明のスライドカートリッジは、複数の事前装着された試験スライド8を有する。生物学的流体分析に使用される共通の試験スライドは、1つはカルシウム(Ca)試験のため、別のものはアンモニア(NH)試験のため、3番目のものはブドウ糖(Glu)試験のためのものを含む。試験スライド8は、上部リングに合わせてスナップ止めされる前に、スライドカートリッジの下部リング4に装着され、または上部と下部リングが一緒に組み立てられた後に、下部リング4の外側側壁14に形成されたスライド挿入溝36を通して事前装着される。あるいは、下部リング4の外側側壁14に形成されるスライド挿入溝36を通して試験スライドを挿入することにより、利用可能な(例えば、空の)反応室6に、ユーザによって試験スライド8が挿入される。事前装着された試験スライドを有するスライドカートリッジでは、上部リング2は、反応室のふた70が各試験スライド8のフィルム20で覆われた検体を覆うように、下部リング上で回転する。そして、スライド上の検体の悪化を防止し、事前装着された試験スライドの保存期間を延長するために、スライドカートリッジの全体が包装される。乾燥剤または真空封止の有無にかかわらず湿気を通さない包装が好ましい。
【0040】
ユーザは包装からスライドカートリッジを取り出し、要望に従って追加のスライドをスライドカートリッジに挿入し、そしてスライドカートリッジを化学分析装置内に置く。
【0041】
図13に示されているように、化学分析装置94は、モータの軸に取り付けられたピニオンギア28とかみ合うスライドカートリッジ1を支える。モータは、好ましくは逆回転可能なDCステッピングモータ30であり、化学分析装置の電子回路32およびソフトウエアによって制御可能に駆動される。モータ30によるスライドカートリッジの制御された回転は、化学分析装置が、分析装置の他のステーション(例えば計量装置68および反射率計22)に対して各試験スライド8を正確に位置させるようにすることができる。モータのピニオンギア28は、下部リングのハブ24に形成された歯のあるギアトラック26とかみ合い、動作中に、各試験スライド8が化学分析装置の試料計量装置68の下および反射率計22の上方に順次位置するようにスライドカートリッジを回転させる。
あるいは、カートリッジを方向づける充分な制御が達成されるならば、カートリッジと相互作用する回転駆動/制御のいかなる組合せもここでは考慮される。
【0042】
化学分析装置94は、モータのピニオンギア28とかみ合うスライドカートリッジ1を種々の方法で支えることができると考えられる。たとえば、1つの方法は、複数の間隔を置いて配置される、自由に回転できる下部ローラ96を有することである。下部ローラは、下部リングの外側側壁14の下端部がその上に収まるようにする。ローラ96は、スライドカートリッジのギアトラック26がモータのピニオンギア28とかみ合うように、ピニオンギア28に対して位置決めされる。スライドカートリッジのギアトラック26がモータのピニオンギア28から離れること防止するために、複数の、間隔を置いて配置される、自由に回転できる上部ローラ98は、それは回転するかまたは軸方向に位置まで移動するかのいずれかであるが、スライドカートリッジが化学分析装置の上部と下部ローラ98、96の間に挟まれてその間で自由に回転できるように、上部リング2または下部リング4のいずれか一方の外側側壁の上端部とかみ合う。
【0043】
上部リング2は、ソレノイド80に取り付けられたアーム78、または上部リングの回転制御アーム74と選択的にかみ合うモータの軸を有することによって、少なくとも下部リング4に対して部分的に回転させられる。アーム78は、下部リング4に対して上部リング2を回転させる回転制御アーム74を動かすか、または単に回転制御アーム74とかみ合うかのいずれかであり、そしてステッピングモータ30は、上部リングに対して下部リングを回転させるように下部リング4を駆動する。
【0044】
偵察窓66が試験スライドのフィルム20で覆われた検体と整列するように、上部リング2は下部リング4に対して回転させられる。モータ30は、各偵察窓66が化学分析装置の試料計量装置68と順次整列するように、スライドカートリッジを回転させる。計量装置68は、偵察窓66を介して各試験スライド8上に試験されるために所定量の流体試料を載せる。各試験スライドが見つけられた後、回転制御アーム74は、載せられた試料流体の蒸発を防止するために反応室のふた70が各試験スライドのフィルム20で覆われた検体を再び覆うことができるように、反対方向に上部リング2を回転させるため、ソレノイドまたはモータアーム78によって再びかみ合わされる。
【0045】
試験スライドは、試料流体の載置および反射率測定の前またはその間では、所定の温度、好ましくは約37℃で保存される。この目的のために、化学分析装置は、熱源102、および例えば熱電対のような温度センサ104を有する恒温室100を含む。そこでは、スライドカートリッジ1の全体は試験スライドを所望の温度で保存するために回転させられる。あるいは、スライドカートリッジ1は、例えば金属のような材料から作られる。それは、熱導電性があり、加熱される、そして放射、対流、または熱伝導のいずれかによってスライドカートリッジに熱を与える熱源102からの所定の温度で保存される。
【0046】
スライドカートリッジは、下部リング4に形成された監視窓18を通して試験スライドフィルムからの所定の波長の光を反射することによって各試験スライドのフィルム20における比色変化を測定する化学分析装置の上方で断続的に回転させられる。
【0047】
図14に示されるように、化学分析装置はまた、試料計量装置68に接続された電子回路32、モータ30、光学センサ90、112、ソレノイド80と反射率計22、ソフトウエアおよび測定データを格納したり、化学分析装置を操作したり、反射率計22によって取り込まれた測定値を解析するための関連するメモリ106を有するコンピュータまたはマイクロプロセサ34、および試料流体上の試験が分析装置によって実行された結果をユーザに示すディスプレイ108を含む。これらの構成要素の各々の操作および構造、並びに電子回路およびソフトウエアは、前述の米国特許第5,089,229号で開示されたものと類似しており、その開示は参照文献としてこの明細書に組み入れられている。
【0048】
試料の化学分析が完了した後、使用された試験スライド8を含むこの発明のスライドカートリッジ1は、それから試験スライドを取り外すことなく、化学分析装置から取り外されて適切に処分される。
【0049】
ハブ24の底面は、表面に形成され、その登録コードとして作用する一連の切込みまたは突起110を更に含む。切込みまたは突起110の各セットは、対応する反応室6または下部リング4に形成された監視窓18と半径方向に整列して配置される。そしてスライドカートリッジが回転させられるとき、下部リング4の下に配置されて切込みまたは突起110と整列するように配置される、化学分析装置の光学的な読取器またはセンサ112によって検出される。切込みまたは突起110によって規定される登録コードは、反射率計22によって取り込まれた測定値が対応する試験スライド8に適切に関係づけられるように、化学分析装置がスライドカートリッジの各試験スライド8の位置を登録できるようにする。
【0050】
図9〜12は、この発明に従って形成されるスライドカートリッジの別の実施例を示す。図1〜8に示されているそれらの構成要素と構造および機能において類似する、図9〜12に示されているスライドカートリッジの構成要素のために、同じ参照番号が使用されており、そしてそれらの構成要素の構造は前に説明されており、図9〜12に示された実施例について更に説明はしない。
【0051】
図9〜12に示されているように、下部リング2の外側側壁14は、前に記載され、図6に示されたスライド挿入開口部を定める同じ構造を有する必要はない。むしろ、下部リングの外側側壁14は実質的に欠けたところがなく、そしてスライド挿入溝36は、下部リングの底壁10と交わる外側側壁14の下端部に形成される。
【0052】
より具体的には、この発明のスライドカートリッジの形成において、組み立てられたスライドカートリッジを形成するために、上部リング2がその上に押さえつけて合わせられる前に、多くの試薬試験スライド8が下部リング4の上に事前装着される。しかし、1またはそれ以上の反応室6は、ユーザが試験スライドをカートリッジに挿入するために空のままにされている。図9から12に図示されたスライドカートリッジでは、例えば、この目的のために空のままにされている4つの反応室6があり、そして残りの反応室は試薬試験スライド8が事前に装着されている。したがって、事前装着された試薬試験スライドを運ぶ反応室のために、スライド挿入溝が下部リングの外側側壁14に形成される必要はない。これは、図1〜8に示されたスライドカートリッジの実施例、または図9〜12に示されている実施例のいずれかにあてはまる。
【0053】
図9〜12は、この発明のスライドカートリッジにスライド挿入溝36を形成する別の構造を示している。この特有の形状において、外側側壁14は、ユーザがユーザ選択可能な試薬スライドをそのような反応室に挿入できるように、空の反応室6と整列して配置され、そして対応する円周の周りの部分上の下端部でわずかに短くされている。そのような部分上の下部リングの外側側壁の短くされた下部端114は、下部リング4の底壁10とかみ合わず、それによってその間に空間を規定する。さらに、底壁10は、下部リングに対して概略的に半径方向に、または互いに対して平行に、底壁10の幅を部分的に横切って延びる厚さを介して形成された溝またはカット116を含む。カット116は、例えば下部リングの上面に形成されたリブ16に密着し、反応室6の横方向側面の近くに位置する。底壁に形成された隣接するカット116は、ユーザが外側側壁14の短くされた部分114と側壁の短くされた部分のすぐ下のヒンジ止めされた部分118との間に選択された試験スライドを挿入できるようにするため、下方に曲げられた底壁10の重要部分(major portion)の弾力性がある、ヒンジ止めされた部分118をその間に規定する。このようにして、側壁の短くされた部分114およびその下に直接位置するヒンジ止めされた底壁の部分118は、このように規定されたスライド挿入溝36と整列して配置された特定の空の反応室6内にユーザが選択された試験スライドを装着できるようにする目的のために、その間にスライド挿入溝36を規定する。
【0054】
スライド挿入溝36内への試薬試験スライドの挿入を更に容易にするために、ヒンジ止めされた底壁の部分118の取り付けられていないまたは自由な端部は、削除部分120を規定するためにくぼまされる。それは好ましくはくぼみであり、削除部分120はそれを介して対応する反応室6内への試薬試験スライド8の挿入を容易にするため、スライド挿入溝にさらに奥行きを与える。
【0055】
この発明のスライドカートリッジ1は、化学分析装置の操作を容易にする。事前装着されたスライド8を有することによって、スライドカートリッジは、オペレータが個々の試験スライドを取り扱ったり、スライドフィルム20をできるかぎり誤って触ったりすることなく化学分析装置に置かれる。試験スライド投入メカニズムまたは排出メカニズムは、この発明のスライドカートリッジには必要とされない。スライドカートリッジ1は、単に化学分析装置内に置かれ、そして分析完了後に、その中に残っている使用されたスライドと共に取り外されて、適切に処理される。スライドカートリッジの構造は、複数の反応室6を規定し、対応する反応室の場所に各試験スライドを保持する。協力して上部リング2を回転させることは、計量装置68が偵察窓66を介して各試験スライド上に試料流体を載せるように選択的に回転させたり、スライドが見つけられるといつも各反応室6が閉ざされたままとなることを保証するため、反応室のふた70が試験スライドフィルム20を覆うように逆回転させたりする。
【0056】
スライドカートリッジを形成する完全な、円形の上部と下部リング2、4の好ましい実施例がこの明細書に記載されている。しかし、例えば円弧または不完全な円を形成するリングの2つの曲がった上部と下部の切断部などの部分的な、不完全なリングが使用されてもよく、好ましいリングの形をしたスライドカートリッジにおいて前に説明された特徴と類似の特徴を有するようにできる。
【0057】
スライドカートリッジは、好ましくは16個の試験スライドを受け入れるが、より少ない、または16個以上の試験スライドを受け入れるスライドカートリッジを有することもこの発明の範囲内であると考えられる。スライドカートリッジが16個の試薬試験スライドを受け入れるように組み立てられている場合、上部と下部リングは、試験スライドを覆いあるいは覆わない(例えば、偵察窓66を介した試料流体の載置)ようにするため、互いに対して約11.25度だけ回転させられる必要がある。
【0058】
この発明の試験スライドは、スライドカートリッジ内においてそれらが適切に方向づけられ、そして分析装置によって測定が正しく行われることを保証するため、スライドカートリッジと化学分析装置の両者と協力する。化学分析装置は、試験スライドの適切な温度を維持し、断続的にスライドカートリッジを回転させ、要求された流体を見つけて、反射率測定および試験測定の分析を実行し、そしてさらにディスプレイ108でユーザに分析結果を与えるために、スライドカートリッジと連動して動作する。
【0059】
この発明の例示となる実施例が添付の図面を参照してこの明細書に記載されているが、発明はまさにそれらの実施例に限定されず、そして種々の他の変化および変形は、この技術分野の当業者によってこの発明の範囲および精神から逸脱することなくその中で達成されると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は、この発明の一形態に従って形成されたスライドカートリッジの上面等角投影図である。
【図2】図2は、図1に示されたこの発明のスライドカートリッジの底面等角投影図である。
【図3】図3は、この発明に従って形成され、図1および図2に示されたスライドカートリッジの上面等角投影の分解組み立て図であり、試薬試験スライドの挿入と装着を表している。
【図4】図4は、図1〜3に示されたこの発明のスライドカートリッジの上面等角投影の分解組立図である。
【図5】図5は、この発明に従って形成され、図3に示されたスライドカートリッジの部分の詳細な上面等角投影図である。
【図6】図6は、この発明に従って形成され、図4に示されたスライドカートリッジの部分の詳細な底面等角投影図である。
【図7】図7(A)は、この発明に従って形成され、図3に示されたスライドカートリッジの部分の上面図であり、スライドカートリッジの構成要素の第1の相対的な位置を表し、図7(B)は、図7(A)のVIIB−VIIB線に沿った、図7(A)に示されたスライドカートリッジの断面図である。
【図8】図8は、この発明に従って形成され、図3に示されたスライドカートリッジの部分の上面図であり、スライドカートリッジの構成要素の第2の相対的な位置を示す。
【図9】図9は、この発明に従って形成されたスライドカートリッジの第2実施例の上面等角投影図である。
【図10】図10は、この発明に従って形成され、図9に示されたスライドカートリッジの第2実施例の底面等角投影図である。
【図11】図11は、この発明に従って形成され、図9および10に示されたスライドカートリッジの上面底面等角投影の分解組立図である。
【図12】図12は、この発明に従って形成され、図9および10に示されたスライドカートリッジの底面等角投影の分解組立図である。
【図13】図13は、この発明に従って形成され、この発明のスライドカートリッジと共に動作する化学分析装置の図解断面図である。
【図14】図14は、この発明に従って形成された化学分析装置の回路と種々の構成要素のブロック図である。
【図15】図15は、この発明に従って形成され、この発明のスライドカートリッジおよび化学分析装置と共に使用する試薬試験スライドの上面等角投影図である。
【符号の説明】
【0061】
1 ・・・スライドカートリッジ
2 ・・・上部リング
4 ・・・下部リング
6 ・・・反応室
8 ・・・試験スライド
20 ・・・フィルム
38 ・・・フレーム
94 ・・・化学分析装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学分析装置と共に使用し、および複数の試薬試験スライダをその中に保持するスライドカートリッジにおいて、
第1リング、および
第1リングに固定された第2リングを含み、第1リングと第2リングは少なくとも部分的に互いに回転可能であり、第1リングと第2リングはそれらの間に複数の試薬試験スライドの少なくとも1つの試薬試験スライドがその中に受け入れられる少なくとも1つの反応室を規定し、スライドカートリッジは少なくとも1つの試薬試験スライドの試験のために化学分析装置によって受け入れられ、少なくとも1つの試薬試験スライドの試験が化学分析装置によって行われた後にそれから取り外されることを特徴とする、スライドカートリッジ。
【請求項2】
化学分析装置と共に使用し、および複数の試薬試験スライダをその中に保持するためのスライドカートリッジにおいて、
第1リング、および
第1リングに固定された第2リングを含み、第1リングと第2リングは少なくとも部分的に互いに回転可能であり、第1リングは第1主要壁、および半径方向に間隔を置いて配置される、第1主要壁から垂直に延びる内側側壁と外側側壁を含み、第1主要壁は上面を有するとともに上面から上側に突出するリブを含み、リブは第1リングの円周の周りに互いに間隔を置いて配置され、隣接するリブはその間に複数の試薬試験スライドの各試薬試験スライド、第2リングおよび内側と外側側壁を受入れ、そして第1リングのリブはその間に複数の試薬試験スライドを受け入れるための複数の反応室を規定し、反応室は第1リングと第2リングの間に円周上に並んで配置されて1つの平面上に存在し、スライドカートリッジは複数の試薬試験スライドを試験するために化学分析装置によって受け入れられ、化学分析装置によって複数の試薬試験スライドの試験が行われた後にそれから取り外されることを特徴とする、スライドカートリッジ。
【請求項3】
化学分析装置と共に使用する、および複数の試薬試験スライダをその中に保持するためのスライドカートリッジにおいて、
第1リング、および
第1リングに固定された第2リングを含み、第1リングと第2リングは少なくとも部分的に互いに回転可能であり、第1リングは第1主要壁を含み、そして第2リングは第2主要壁を含み、第1リングと第2リングは一緒になって複数の試薬試験スライドをその間に受け入れる複数の反応室を規定し、反応室は第1と第2のリングの間で円周状に並んで配置されて1つの平面上に存在し、スライドカートリッジは複数の試薬試験スライドを試験するために化学分析装置によって受け入れられ、化学分析装置によって複数の試薬試験スライドの試験が行われた後にそれから取り外されることを特徴とする、スライドカートリッジ。
【請求項4】
第1リングの第1主要壁はその厚さを介して複数の監視窓を形成し、複数の監視窓の各監視窓は複数の反応室の各反応室と整列して第1主要壁に位置し、各反応室によって受け入れられた試薬試験スライドは複数の監視窓の各監視窓を介して少なくとも部分的に露出される、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項5】
第1リングはその中に複数のスライド挿入開口部を形成し、複数のスライド挿入開口部の各スライド挿入開口部は複数の反応室の各反応室と整列して配置され、試薬試験スライドがそれを通って各反応室内に入れるようにそれらと連通する、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項6】
第1リングは少なくとも1つの側壁を含み、そして複数のスライド挿入開口部が少なくとも1つの側壁の厚さを通して形成される、請求項5記載のスライドカートリッジ。
【請求項7】
第1リングの第1主要壁は主要部分および主要部分に弾力性のあるヒンジ止めされた撓み可能部分を含み、たわみ可能部分は対応する反応室と整列して配置され、第1主要壁のたわみ可能部分は少なくとも部分的に複数のスライド挿入開口部の各スライド挿入開口部を規定する、請求項5記載のスライドカートリッジ。
【請求項8】
第1リングの第1主要壁は複数の弾力性のあるクリップを含み、複数の弾力性のあるクリップの各弾力性のあるクリップは複数のスライド挿入開口部の各スライド挿入開口部の近くに配置され、各弾力性のあるクリップは反応室内に試薬試験スライドを保存することを助けるために対応する反応室によって受け入れられた試薬試験スライドとかみ合わされる、請求項5記載のスライドカートリッジ。
【請求項9】
第1リングは少なくとも1つの側壁を含み、少なくとも1つの側壁は複数の間隔を置いて配置されたタブを含み、複数のタブの各タブは半径方向に少なくとも1つの側壁から複数の反応室の各反応室内に延び、複数のタブの各タブは第1主要壁に部分的に重ねて置かれ、そして対応するタブと第1リングの第1主要壁との間に試薬試験スライドが密着して受け入れられるようにそれから所定の距離を置いて配置される、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項10】
第1リングは露出された表面を含み、露出された表面はギア歯の円形のトラックをその上に形成する、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項11】
第2リングの第2主要壁はその厚さを通して複数の間隔を置いて配置された偵察窓を形成し、第2リングは複数の偵察窓の各偵察窓が複数の反応室の各反応室によって受け入れられる試薬試験スライドと少なくとも部分的に整列して選択的に位置するように第1リングに対して回転可能である、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項12】
第2リングの第2主要壁は間隔を置いて配置された複数の反応室のふたを含み、複数の各反応室のふたの各反応室のふたは第2主要壁に弾力的にヒンジ止めされており、第2主要壁の厚さを通して形成された対応する開口部に存在し、第2リングは複数の反応室のふたの各反応室のふたが複数の反応室の各反応室によって受け入れられる試薬試験スライドと少なくとも部分的に整列して選択的に位置するように第1リングに対して回転可能である、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項13】
第2リングはそれの第2主要壁から延びる回転制御アームを含む、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項14】
回転制御アームは第1リングに形成された溝を通して延びる、請求項13記載のスライドカートリッジ。
【請求項15】
台形の形をした各試薬試験スライドをその間に密着して受け入れるために、第1リングの隣接するリブは互いに分かれる、請求項2記載のスライドカートリッジ。
【請求項16】
第1リングは互いに半径方向に間隔を置いた関係で配置され、取り付けられ、そして第1主要壁から実質的に垂直に延びる第1側壁と第2側壁を更に含み、そして第2リングは、互いに半径方向に間隔を置いた関係で放射状に配置され、取り付けられる、第2主要壁から実質的に垂直に延びる第1側壁と第2側壁を更に含み、第2リングは第2リングの第1側壁と第2側壁が第1リングの第1側壁と第2側壁の間に挟まれるように、第1リングによって少なくとも部分的に受け入れられる、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項17】
第1リングと第2リングのうち少なくとも1つの第1側壁と第2側壁の少なくとも1つはその上に間隔を置いて配置された複数の弾力性のあるクリップを含み、そして
第1リングと第2リングのうち少なくとも1つの第1側壁と第2側壁の少なくとも1つは切り込まれた部分の範囲内にくぼんだ端部を規定する複数の間隔を置いて配置された切り込まれた部分を含み、隣接する弾力性のあるクリップの間の空間および隣接する切り込まれた部分の間の空間は実質的に同じであり、その結果第2リングが第1リングによって部分的に受け入れられ、それによって第1リングに固定されるとき、弾力性のあるクリップが切り込まれた部分によって規定されたくぼんだ端部とかみ合う、請求項16記載のスライドカートリッジ。
【請求項18】
第1リングと第2リングのうちの一方は少なくともそれに取り付けられた1つのかぎの形の端部を含み、第1リングと第2リングのうちの他方は少なくともそれに取り付けられた1つのフランジを含み、少なくとも1つのかぎの形の端部は第1リングを第2リングに回転可能に固定するため少なくとも1つのフランジとかみ合う、請求項3記載のスライドカートリッジ。
【請求項19】
化学分析装置と共に使用する試薬試験スライドであって、試薬試験スライドは化学試薬を運ぶフィルム部分およびフィルム部分を囲んで支えるフレームを有し、フレームは互いに平行ではない少なくとも2つの対向する端部を有することを特徴とする、試薬試験スライド。
【請求項20】
フレームは概略的に台形の形である、請求項19記載の試薬試験スライド。
【請求項21】
化学分析装置と共に使用し、そしてその中に複数の試薬試験スライドを保持するためのスライドカートリッジおよび複数の試験スライドの組合せにおいて、
スライドカートリッジは、第1リング、および第1リングに固定された第2リングを含み、第1リングと第2リングは少なくとも部分的に互いに回転可能であり、第1リングは第1主要壁を含みそして第2リングは第2主要壁を含み、第1リングと第2リングはその間に複数の試薬試験スライドを受け入れるための複数の反応室を一緒に規定し、反応室は第1リングと第2リングの間に並んで円周上に配列されて1つの平面に存在し、スライドカートリッジは複数の試薬試験スライドを試験するための化学分析装置によって受け入れられ、複数の試薬試験スライドの試験が化学分析装置によって完了した後にそれから取り外され、さらに
複数の試験スライドの各試薬試験スライドは化学試薬を運ぶフィルム部分およびフィルム部分を囲んで支えるフレームを有し、フレームは互いに平行ではない少なくとも2つの対向する端部を有し、複数の試薬試験スライドは各試薬試験スライドの少なくとも2つの対向する平行ではない端部が第1リングの第1主要壁の各隣接するリブのごく近くに位置するようにスライドカートリッジによって受け入れられ、試薬試験スライドは第1リングと第2リングの間に並んで円周上に配置されて1つの平面に存在し、複数の試薬試験スライドの各試薬試験スライドは複数の反応室の対応する反応室によって受け入れられることを特徴とする、組合せ。
【請求項22】
その間に各試薬試験スライドを受け入れる下部リングの隣接するリブは下部リングに対して実質的に半径方向に延び、そして
各試薬試験スライドの少なくとも2つの対向する平行ではない端部は、対応する反応室の対応する隣接したリブの間に受け入れられるときに、下部リングに対して実質的に半径方向に延びる、請求項21記載の組合せ。
【請求項23】
複数の試薬試験スライドを分析するための化学分析装置において、
反射率計、
試料流体計量装置、
複数の試薬試験スライドを反射率計および試料流体計量装置の作用がおよぶほど近くに運ぶ、取り外し可能なスライドカートリッジを支える支持部、
取り外し可能なスライドカートリッジが応答し、それに対して回転するモータ、および
試料流体計量装置が複数の試薬試験スライドの各試薬試験スライドに試料流体を載せるように、選択的に複数の試験スライドの各試薬試験スライドが少なくともスライドカートリッジを介して部分的に露出されるようにする可動アームを含むことを特徴とする、化学分析装置。
【請求項24】
複数の試薬試験スライドを分析するための化学分析装置、および化学分析装置と共に使用しおよびその中に複数の試薬試験スライドを保持するためのスライドカートリッジの組合せにおいて、
スライドカートリッジは第1主要壁を有する第1リングおよび第2主要壁を有する第2リングを含み、第1リングと第2リングはその間に複数の試薬試験スライドを受け入れるための複数の反応室を一緒に規定し、反応室は第1リングと第2リングの間に円周上に並んで配列されて1つの平面に存在し、スライドカートリッジは複数の試薬試験スライドを試験するための化学分析装置によって受け入れられそして複数の試薬試験スライドの試験が化学分析装置によって行われた後にそれから取り外され、
化学分析装置は反射率計、複数の試薬試験スライドの各試薬試験スライドに試料流体を載せるための試料流体計量装置、反射率計および試料流体計量装置の近くのスライドカートリッジを支える支持部を含み、スライドカートリッジは支持部から取り外し可能であり、モータ、モータは取り外し可能なスライドカートリッジに動作可能に連結されて選択的にスライドカートリッジを回転させ、支持部は取り外し可能なスライドカートリッジにモータを連結するが化学分析装置からスライドカートリッジの取り外しできるようにモータに対して位置し、およびスライドカートリッジと選択的にかみ合って選択的に第2リングが第1リングに対して少なくとも部分的に回転できるアームを含み、
ここで複数の試薬試験スライドの各試薬試験スライドは、試料流体計量装置がスライドカートリッジによって運ばれた複数の試薬試験スライドの各試薬試験スライドに試料流体を載せるように、第2リングを介して少なくとも部分的に露出されることを特徴とする、組合せ。
【請求項25】
スライドカートリッジの第1リングはその上にギア歯の円形のトラックを形成する露出された表面を含み、そして
化学分析装置のモータはそれに動作可能に連結されたピニオンギアを含み、ピニオンギアはスライドカートリッジを回転させるためにスライドカートリッジのギア歯の円形のトラックとかみ合うことを特徴とする、請求項24記載の組合せ。
【請求項26】
モータはステッピングモータである、請求項24記載の組合せ。
【請求項27】
化学分析装置と共に使用するスライドカートリッジにおいて、
第1リング、
第1リングに可動的に固定された第2リング、第1リングと第2リングは互いに少なくとも部分的に回転可能であり、および
第1リングと第2リングの間に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つの試薬試験スライドを含むことを特徴とする、スライドカートリッジ。
【請求項28】
化学分析装置と共に使用するスライドカートリッジにおいて、化学分析装置の駆動メカニズムとかみ合うように適合された複数の歯を有する第1リング部材を含むことを特徴とする、スライドカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−506944(P2007−506944A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523226(P2006−523226)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2004/025073
【国際公開番号】WO2005/019796
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(300004500)アイデックス ラボラトリーズ インコーポレイテッド (30)
【Fターム(参考)】