説明

医用画像ファイル出力装置および医用画像診断装置

【課題】個人情報の漏洩を防止すると共に誰でも利用しやすい一般的画像ファイル形式の医用画像ファイルを出力する。
【解決手段】被検体を走査して得られた第1の画像に人が判読可能な態様による個人情報を付加した第2の画像を入力し、第2の画像中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成し、第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして出力する。
【効果】個人情報を人が判読不能にした画像ファイルを出力するので、個人情報の漏洩を防止することが出来る。画像ファイルは一般的画像ファイル形式であるから誰でも利用しやすく、学会発表やWEB掲載などに便利である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像ファイル出力装置および医用画像診断装置に関し、さらに詳しくは、個人情報の漏洩を防止することが出来る医用画像ファイル出力装置および医用画像診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被検体を走査して医用画像(例えば断層像)を生成し、入力された個人情報を暗号化し医用画像に付加して暗号化個人情報付き医用画像を生成し、その暗号化個人情報付き医用画像を記憶する医用画像保存システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2006−167294号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の医用画像保存システムでは、暗号化個人情報付き医用画像を公開した場合や暗号化個人情報付き医用画像が流出してしまった場合でも、医用画像中の個人情報が暗号化されているため、個人情報の漏洩を防止することが出来る。
しかし、現存する大半の医用画像診断装置から出力される画像ファイルは、被検体を走査して得られた医用画像に人が判読可能な態様による個人情報を付加した非暗号化個人情報付き医用画像である。このような既に作成された非暗号化個人情報付き医用画像には、上記従来の医用画像保存システムは対応できない問題点がある。また、上記従来の医用画像保存システムでは、非暗号化個人情報付き医用画像を操作者が直ちに見ることが出来ない(暗号化個人情報付き医用画像を経由しなければならない)問題点がある。
そこで、本発明の目的は、既に作成された非暗号化個人情報付き医用画像に対しても個人情報の漏洩を防止することが出来る医用画像ファイル出力装置および非暗号化個人情報付き医用画像を操作者が直ちに見ることが出来ると共に個人情報の漏洩を防止した画像ファイルを出力することが出来る医用画像診断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の観点では、本発明は、被検体を走査して得られた第1の画像に人が判読可能な態様による個人情報を付加した第2の画像を入力する第2の画像入力手段と、前記第2の画像中の前記個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成する第3の画像生成手段と、前記第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして出力する画像ファイル出力手段とを具備したことを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第1の観点による医用画像ファイル出力装置では、第2の画像(例えば既に作成された非暗号化個人情報付き医用画像)を入力すると、その第2の画像中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成し、その第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして出力する。この画像ファイルは、一般的画像ファイル形式であるから、専用ソフトを持たない者でも医用画像を簡便に見ることが出来る。そして、個人情報が付加された領域は人が判読不能な態様になっているから、個人情報の漏洩を防止することも出来る。
【0005】
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点による医用画像ファイル出力装置において、前記一般的画像ファイル形式が、JPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のいずれかであることを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第2の観点による医用画像ファイル出力装置では、JPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のいずれかの画像ファイルを出力するから、専用ソフトを持たない者でも医用画像を簡便に見ることが出来る。
【0006】
第3の観点では、本発明は、前記第1または前記第2の観点による医用画像ファイル出力装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換可能な態様であることを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第3の観点による医用画像ファイル出力装置では、第2の画像中の個人情報が付加された領域を例えば可逆性マスクする。マスクを外すソフトを用いれば、個人情報を見ることが出来る。
【0007】
第4の観点では、本発明は、前記第3の観点による医用画像ファイル出力装置において、前記第3の画像生成手段は、前記第3の画像を生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第4の観点による医用画像ファイル出力装置では、第2の画像中の個人情報が付加された領域を例えば可逆性マスクする際に、入力されたユーザ名とパスワードを用いなければマスクを正しく外せないようにマスクする。これにより、安全性を高めることが出来る。
【0008】
第5の観点では、本発明は、前記第1または前記第2の観点による医用画像ファイル出力装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換不能な態様であり、前記第3の画像生成手段は、前記第2の画像中の前記個人情報を読み取り暗号化して暗号化個人情報ファイルを作成し、前記暗号化個人情報ファイルを出力する暗号化個人情報ファイル出力手段をさらに具備したことを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第5の観点による医用画像ファイル出力装置では、第2の画像中の個人情報が付加された領域を例えば非可逆性マスクするので、第3の画像からの個人情報の漏洩を完全に防ぐことが出来る。なお、個人情報は、暗号化した別ファイルとして出力するから、失われてしまうことはない。
【0009】
第6の観点では、本発明は、前記第5の観点による医用画像ファイル出力装置において、前記第3の画像生成手段は、前記暗号化個人情報ファイルを生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第6の観点による医用画像ファイル出力装置では、暗号化個人情報ファイルを生成する際に、入力されたユーザ名とパスワードを用いなければ個人情報を復元できないように暗号化する。これにより、安全性を高めることが出来る。
【0010】
第7の観点では、本発明は、前記第1から前記第6のいずれかの観点による医用画像ファイル出力装置において、前記画像ファイル出力手段は、前記画像ファイルをハードディスクまたは可搬メディアへ出力することを特徴とする医用画像ファイル出力装置を提供する。
上記第7の観点による医用画像ファイル出力装置では、画像ファイルを例えばパソコンのハードディスクや可搬型ハードディスクのような可搬メディアへ出力する。学会発表などのために画像ファイルを持ち出して紛失した場合、医用画像は見られてしまうが、個人情報の漏洩は防止することが出来る。
【0011】
第8の観点では、本発明は、被検体を走査する走査手段と、前記走査により得られたデータから第1の画像を生成する第1の画像生成手段と、人が判読可能な態様による個人情報を前記第1の画像に付加した第2の画像を生成する第2の画像生成手段と、前記第2の画像を表示する画像表示手段と、前記第2の画像中の前記個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成する第3の画像生成手段と、前記第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして出力する画像ファイル出力手段とを具備したことを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第8の観点による医用画像診断装置では、被検体を走査して得られた第1の画像に人が判読可能な態様による個人情報を付加した第2の画像を表示することが出来る。すなわち、人が判読可能な個人情報付き医用画像を操作者が直ちに見ることが出来る(人が判読不能な個人情報付き医用画像を経由しなくてもよい)。他方、出力するのは、第2の画像中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換した第3の画像を一般的画像ファイル形式にした画像ファイルであるから、専用ソフトを持たない者でも医用画像を簡便に見ることが出来ると共に個人情報の漏洩を防止することも出来る。
【0012】
第9の観点では、本発明は、前記第8の観点による医用画像診断装置において、前記一般的画像ファイル形式が、JPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のいずれかであることを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第9の観点による医用画像診断装置では、JPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のいずれかの画像ファイルを出力するから、専用ソフトを持たない者でも医用画像を簡便に見ることが出来る。
【0013】
第10の観点では、本発明は、前記第8または前記第9の観点による医用画像診断装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換可能な態様であることを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第10の観点による医用画像診断装置では、第2の画像中の個人情報が付加された領域を例えば可逆性マスクする。マスクを外すソフトを用いれば、個人情報を見ることが出来る。
【0014】
第11の観点では、本発明は、前記第10の観点による医用画像診断装置において、前記画像ファイルを入力する画像ファイル入力手段と、前記画像ファイルから前記第3の画像を再生成し該第3の画像中の前記人が判読不能な態様に変換された領域を人が判読可能な態様に再変換して前記第2の画像を再生成する画像再生成手段を具備したことを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第11の観点による医用画像診断装置では、画像ファイルから第2の画像を再生成するので、個人情報を見ることが出来る。
【0015】
第12の観点では、本発明は、前記第11の観点による医用画像診断装置において、前記第3の画像生成手段は、前記第3の画像を生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求し、前記画像再生成手段は、第2の画像を再生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第12の観点による医用画像診断装置では、第3の画像を生成する際に、入力されたユーザ名とパスワードを用いなければ3の画像から第2の画像を再生成できないように第2の画像を第3の画像に変換する。また、第2の画像を再生成する際に、ユーザ名とパスワード入力を要求する。入力されたユーザ名とパスワードを用いなければ第2の画像を再生性できないので、安全性を高めることが出来る。
【0016】
第13の観点では、本発明は、前記第1または前記第2の観点による医用画像診断装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換不能な態様であり、前記第3の画像生成手段は、前記第2の画像中の前記個人情報を読み取り暗号化して暗号化個人情報ファイルを作成し、前記暗号化個人情報ファイルを出力する暗号化個人情報ファイル出力手段をさらに具備したことを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第13の観点による医用画像診断装置では、第2の画像中の個人情報が付加された領域を例えば非可逆性マスクするので、第3の画像からの個人情報の漏洩を完全に防ぐことが出来る。なお、個人情報は、暗号化した別ファイルとして出力するから、失われてしまうことはない。
【0017】
第14の観点では、本発明は、前記第13の観点による医用画像診断装置において、前記暗号化個人情報ファイルを入力する暗号化個人情報ファイル入力手段と、前記暗号化個人情報ファイルから前記個人情報を復元する個人情報復元手段と、前記画像ファイルを入力する画像ファイル入力手段と、前記画像ファイルから前記第3の画像を再生成し該第3の画像中の前記人が判読不能な態様に変換された領域に前記復元した個人情報を埋め込む個人情報復元画像生成手段を具備したことを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第14の観点による医用画像診断装置では、暗号化個人情報ファイルから個人情報を復元し、画像ファイルから再生成した第3の画像に個人情報を付加して個人情報復元画像を生成するので、元の第2の画像に相当する画像を見ることが出来る。
【0018】
第15の観点では、本発明は、前記第14の観点による医用画像診断装置において、前記第3の画像生成手段は、前記暗号化個人情報ファイルを生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求し、前記個人情報復元手段は、前記個人情報を復元する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第15の観点による医用画像診断装置では、暗号化個人情報ファイルを生成する際に、入力されたユーザ名とパスワードを用いなければ個人情報を復元できないように暗号化する。これにより、安全性を高めることが出来る。また、ユーザ名とパスワードを入力すれば、個人情報を復元できる。
【0019】
第16の観点では、本発明は、前記第14の観点による医用画像診断装置において、前記第3の画像生成手段は、前記暗号化個人情報ファイルを生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求し、前記個人情報復元手段は、前記復元した個人情報を埋め込む前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第16の観点による医用画像診断装置では、暗号化個人情報ファイルを生成する際に、入力されたユーザ名とパスワードを用いなければ個人情報復元画像を生成できないように暗号化する。これにより、安全性を高めることが出来る。また、ユーザ名とパスワードを入力すれば、個人情報復元画像を生成できる。
【0020】
第17の観点では、本発明は、前記第8から前記第16のいずれかの観点による医用画像診断装置において、前記画像ファイル出力手段は、前記画像ファイルをハードディスクまたは可搬メディアへ出力することを特徴とする医用画像診断装置を提供する。
上記第17の観点による医用画像診断装置では、画像ファイルを例えばパソコンのハードディスクや可搬型ハードディスクのような可搬メディアへ出力する。学会発表などのために画像ファイルを持ち出して紛失した場合、医用画像は見られてしまうが、個人情報の漏洩は防止することが出来る。
【発明の効果】
【0021】
本発明の医用画像ファイル出力装置によれば、既に作成された非暗号化個人情報付き医用画像(第2の画像)に対しても個人情報の漏洩を防止した画像ファイルを出力することが出来る。また、本発明の医用画像診断装置によれば、非暗号化個人情報付き医用画像(第2の画像)を操作者が直ちに見ることが出来ると共に個人情報の漏洩を防止した画像ファイルを出力することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0023】
図1は、実施例1に係る超音波診断装置100の構成説明図である。
この超音波診断装置100は、超音波探触子1と、超音波探触子1を駆動して被検体内を超音波ビームで走査する送受信部2と、制御部3と、後述する第2の画像などを表示する画像表示部4と、操作者が個人情報や指示を入力するための操作部5と、後述する画像ファイルをハードディスクや可搬メディアに記録したりハードディスクや可搬メディアから読み込んだりするための記録部6とを具備している。
【0024】
制御部3は、走査を制御する走査部3aと、走査により得られたデータから第1の画像を生成する第1の画像生成部3bと、人が判読可能な態様による個人情報を第1の画像に付加した第2の画像を生成する第2の画像生成部3cと、第2の画像中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成する第3の画像生成部3dと、第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして記録部6へ出力したり一般的画像ファイル形式の画像ファイルを記録部6から入力したりする画像ファイル入出力部3eと、入力された画像ファイルから第3の画像を再生成し該第3の画像中の人が判読不能な態様に変換された領域を人が判読可能な態様に再変換して第2の画像を再生成する第2の画像再生成部3fとを含んでいる。
【0025】
図2は、超音波診断装置100による走査処理の手順を示すフロー図である。
この走査処理は、操作者の指示により起動される。
ステップS1では、操作者は、被検体の個人情報(患者名、年齢、住所など)を操作部5から入力するか、既入力の個人情報を選択する。
【0026】
ステップS2では、超音波探触子1,送受信部2および走査部3aにより被検体を走査し、第1の画像生成部3bは図5に示す如き第1の画像G1を生成する。
ステップS3では、第2の画像生成部3cは、人が判読可能な態様による個人情報を第1の画像G1に付加し、図6に示す如き第2の画像G2を生成する。
ステップS4では、画像表示部4は、第2の画像G2を表示する。操作者は、リアルタイムに表示される第2の画像G2を見て、診断を行うことが出来る。
【0027】
ステップS5では、画像ファイル出力処理への移行が操作者により指示されたなら図3の画像ファイル出力処理へ移行し、そうでないならステップS6へ進む。
ステップS6では、処理終了が操作者により指示されたなら処理を終了し、そうでないならステップS2に戻る。
【0028】
図3は、実施例1に係る画像ファイル出力処理の手順を示すフロー図である。
ステップR1では、操作者は、ユーザ名およびパスワードを操作部5から入力する。
ステップR2では、第3の画像生成部3dは、ユーザ名およびパスワードを用いて復元可能に、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様にマスクし、図7に示す如き第3の画像G3を生成する。
ステップR3では、画像ファイル入出力部3eは、第3の画像G3からJPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のような一般的画像ファイル形式の画像ファイルを作成する。
ステップR4では、画像ファイル入出力部3eは、画像ファイルを記録部6へ出力する。画像ファイルでは個人情報が隠蔽されているから、例えば学会発表で画像ファイルを公開しても個人情報は守られる。また、画像ファイルをハードディスクに保存したパソコンが盗難にあったり、画像ファイルを保存した可搬メディアが流出しても、個人情報は守られる。
【0029】
ステップR5では、走査処理への移行が操作者により指示されたなら図2の走査処理へ移行し、そうでないならステップR6へ進む。
ステップR6では、処理終了が操作者により指示されたなら処理を終了し、そうでないならステップR5に戻る。
【0030】
図4は、画像ファイル表示処理の手順を示すフロー図である。
この画像ファイル表示処理は、操作者の指示により起動される。
ステップD1では、画像ファイル入出力部3eは、記録部6から画像ファイルを入力する。
ステップD2では、第2の画像再生成部3fは、入力した画像ファイルから第3の画像G3を生成し、画像表示部4は、第3の画像G3を表示する。
【0031】
ステップD3では、操作者は、ユーザ名およびパスワードを操作部5から入力する。
ステップD4では、第2の画像再生成部3fは、第3の画像G3中のマスクされた領域を、ユーザ名およびパスワードを用いて逆マスク処理する。ユーザ名およびパスワードが正しいなら、マスクされていた領域は正しく復元され、元の第2の画像G2が再生成される。他方、ユーザ名およびパスワードが正しくないなら、再生成された第2の画像は依然として人が判読不能な態様の領域を持ったままとなる。
ステップD5では、再生成した第2の画像を表示する。表示された第2の画像を見れば、入力したユーザ名およびパスワードが正しかったか否かが判る。
【0032】
ステップD6では、操作者がユーザ名およびパスワードを再入力する指示を入力したならステップD3に戻り、そうでないならステップD7へ進む。
ステップD7では、処理終了が操作者により指示されたなら処理を終了し、そうでないならステップD6に戻る。
【0033】
実施例1の超音波診断装置100によれば次の効果が得られる。
(1)人が判読可能な個人情報付き医用画像である第2の画像G2を操作者が直ちに見ることが出来る。
(2)個人情報を人が判読不能にした画像ファイルを出力するので、個人情報の漏洩を防止することが出来る。
(3)画像ファイルは一般的画像ファイル形式であるから誰でも利用しやすく、学会発表やWEB掲載などに便利である。
【0034】
なお、DICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)のように個人情報の漏洩が元々防止されているシステムへは第2の画像G2のまま出力してもよい。
【実施例2】
【0035】
図8は、実施例2に係る医用画像ファイル出力装置200の構成説明図である。
この医用画像ファイル出力装置200は、制御部11と、第2の画像などを表示する画像表示部12と、操作者が個人情報や指示を入力するための操作部13と、画像ファイルをハードディスクや可搬メディアに記録したりハードディスクや可搬メディアから読み込んだりするための記録部14とを具備している。
【0036】
制御部11は、人が判読可能な態様による個人情報が付加された医用画像(以下、図6の第2の画像G2を想定する)を出力する医用画像診断装置Aから出力される第2の画像G2を入力する第2の画像入力部11cと、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換した画像(以下、図7の第3の画像G3を想定する)を生成する第3の画像生成部11dと、第3の画像G3を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして記録部14へ出力したり一般的画像ファイル形式の画像ファイルを記録部14から入力したりする画像ファイル入出力部11eと、入力された画像ファイルから第3の画像G3を再生成し該第3の画像G3中の人が判読不能な態様に変換された領域を人が判読可能な態様に再変換して第2の画像G2を再生成する第2の画像再生成部11fとを含んでいる。
【0037】
図9は、医用画像ファイル出力装置200による画像ファイル出力処理の手順を示すフロー図である。
ステップR0では、医用画像診断装置Aから出力される第2の画像G2を入力する。
ステップR1では、操作者は、ユーザ名およびパスワードを操作部13から入力する。
ステップR2では、第3の画像生成部11dは、ユーザ名およびパスワードを用いて復元可能に、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様にマスクし、第3の画像G3を生成する。
ステップR3では、画像ファイル入出力部11eは、第3の画像G3から一般的画像ファイル形式の画像ファイルを作成する。
ステップR4では、画像ファイル入出力部11eは、画像ファイルを記録部14へ出力する。そして、処理を終了する。
【0038】
第3の画像G3では個人情報が隠蔽されているから、例えば学会発表で第3の画像G3を公開しても個人情報は守られる。また、第3の画像G3をハードディスクに保存したパソコンが盗難にあったり、第3の画像G3を保存した可搬メディアが流出しても、個人情報は守られる。
【0039】
記録部14から画像ファイルを読み込んで表示する処理手順は、図4と同一である。
【0040】
実施例2の医用画像ファイル出力装置200によれば次の効果が得られる。
(1)従来の医用画像診断装置Aで作成された、人が判読可能な個人情報付き医用画像である第2の画像G2に対して、個人情報の漏洩を防止した画像ファイルを出力することが出来る。
(2)個人情報を人が判読不能にした画像ファイルを出力するので、個人情報の漏洩を防止することが出来る。
(3)画像ファイルは一般的画像ファイル形式であるから誰でも利用しやすく、学会発表やWEB掲載などに便利である。
【実施例3】
【0041】
図10は、実施例3に係る超音波診断装置300の構成説明図である。
この超音波診断装置300は、超音波探触子1と、超音波探触子1を駆動して被検体内を超音波ビームで走査する送受信部2と、制御部3と、後述する第2の画像などを表示する画像表示部4と、操作者が個人情報や指示を入力するための操作部5と、後述する画像ファイルをハードディスクや可搬メディアに記録したりハードディスクや可搬メディアから読み込んだりするための記録部6とを具備している。
【0042】
制御部3は、走査を制御する走査部3aと、走査により得られたデータから第1の画像を生成する第1の画像生成部3bと、人が判読可能な態様による個人情報を第1の画像に付加した第2の画像を生成する第2の画像生成部3cと、第2の画像中の個人情報が付加された領域から個人情報を抽出して暗号化し暗号化個人情報ファイルを生成すると共に当該領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成する第3の画像生成部3dと、第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして記録部6へ出力したり一般的画像ファイル形式の画像ファイルを記録部6から入力したりする画像ファイル入出力部3eと、暗号化個人情報ファイルを記録部6へ出力したり記録部6から入力したりする暗号化個人情報ファイル入出力部3gと、入力された画像ファイルから第3の画像を再生成すると共に入力された暗号化個人情報ファイルから個人情報を復元し第3の画像に付加して個人情報復元画像を生成する個人情報復元画像生成部3hとを含んでいる。
【0043】
被検体を走査する処理手順は、図2と同一である。
【0044】
図11は、実施例3に係る画像ファイル出力処理の手順を示すフロー図である。
ステップR11では、操作者は、ユーザ名およびパスワードを操作部5から入力する。
ステップR12では、第3の画像生成部3dは、第2の画像(以下、図6の第2の画像G2を想定する)中の個人情報が付加された領域から個人情報を抽出し、ユーザ名およびパスワードを用いて復元可能に暗号化し、暗号化個人情報ファイルを生成する。さらに、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に且つ復元不能にマスクして図13に示す如き第3の画像G3’を生成する。
ステップR13では、画像ファイル入出力部3eは、第3の画像G3’からJPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のような一般的画像ファイル形式の画像ファイルを作成する。
ステップR14では、画像ファイル入出力部3eは、画像ファイルを記録部6へ出力する。また、暗号化個人情報ファイル入出力部3gは、暗号化個人情報ファイルを記録部6へ出力する。画像ファイルでは個人情報が消去されているから、例えば学会発表で画像ファイルを公開しても個人情報は守られる。また、画像ファイルおよび暗号化個人情報ファイルをハードディスクに保存したパソコンが盗難にあったり、画像ファイルおよび暗号化個人情報ファイルを保存した可搬メディアが流出しても、個人情報は守られる。
【0045】
ステップR15では、走査処理への移行が操作者により指示されたなら走査処理へ移行し、そうでないならステップR16へ進む。
ステップR16では、処理終了が操作者により指示されたなら処理を終了し、そうでないならステップR15に戻る。
【0046】
図12は、画像ファイル表示処理の手順を示すフロー図である。
この画像ファイル表示処理は、操作者の指示により起動される。
ステップD11では、画像ファイル入出力部3eは、記録部6から画像ファイルを入力する。また、暗号化個人情報ファイル入出力部3gは、記録部6から暗号化個人情報ファイルを入力する。
ステップD12では、個人情報復元画像生成部3hは、入力した画像ファイルから第3の画像G3’を生成し、画像表示部4は、第3の画像G3’を表示する。
【0047】
ステップD13では、操作者は、ユーザ名およびパスワードを操作部5から入力する。
ステップD14では、個人情報復元画像生成部3hは、入力した暗号化個人情報ファイルからユーザ名およびパスワードを用いて個人情報を復元し、第3の画像G3’に付加し、図14に示す如き個人情報復元画像G4を生成する。ユーザ名およびパスワードが正しいなら、正しく復元された個人情報が付加される。他方、ユーザ名およびパスワードが正しくないなら、でたらめの情報が付加される。
ステップD15では、生成した個人情報復元画像を表示する。表示された個人情報復元画像を見れば、入力したユーザ名およびパスワードが正しかったか否かが判る。
【0048】
ステップD16では、操作者がユーザ名およびパスワードを再入力する指示を入力したならステップD13に戻り、そうでないならステップD17へ進む。
ステップD17では、処理終了が操作者により指示されたなら処理を終了し、そうでないならステップD16に戻る。
【0049】
実施例3の超音波診断装置300によれば次の効果が得られる。
(1)人が判読可能な個人情報付き医用画像である第2の画像G2を操作者が直ちに見ることが出来る。
(2)個人情報を人が判読不能にした画像ファイルを出力するので、個人情報の漏洩を防止することが出来る。
(3)画像ファイルは一般的画像ファイル形式であるから誰でも利用しやすく、学会発表やWEB掲載などに便利である。
【実施例4】
【0050】
図15は、実施例4に係る医用画像ファイル出力装置400の構成説明図である。
この医用画像ファイル出力装置400は、制御部11と、第2の画像などを表示する画像表示部12と、操作者が個人情報や指示を入力するための操作部13と、画像ファイルをハードディスクや可搬メディアに記録したりハードディスクや可搬メディアから読み込んだりするための記録部14とを具備している。
【0051】
制御部11は、人が判読可能な態様による個人情報が付加された医用画像(以下、図6の第2の画像G2を想定する)を出力する医用画像診断装置Aから出力される第2の画像G2を入力する第2の画像入力部11cと、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域から個人情報を抽出して暗号化し暗号化個人情報ファイルを生成すると共に当該領域を人が判読不能な態様に変換した画像(以下、図13の第3の画像G3’を想定する)を生成する第3の画像生成部11dと、第3の画像G3’を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして記録部14へ出力したり一般的画像ファイル形式の画像ファイルを記録部14から入力したりする画像ファイル入出力部11eと、暗号化個人情報ファイルを記録部14へ出力したり記録部14から入力したりする暗号化個人情報ファイル入出力部11gと、入力された画像ファイルから第3の画像G3’を再生成すると共に入力された暗号化個人情報ファイルから個人情報を復元し第3の画像G3’に付加して個人情報復元画像(以下、図14の個人情報復元画像G4を想定する)を生成する個人情報復元画像生成部11hとを含んでいる。
【0052】
図16は、医用画像ファイル出力装置400による画像ファイル出力処理の手順を示すフロー図である。
ステップR10では、医用画像診断装置Aから出力される第2の画像G2を入力する。
ステップR11では、操作者は、ユーザ名およびパスワードを操作部13から入力する。
ステップR12では、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域から個人情報を抽出し、ユーザ名およびパスワードを用いて復元可能に暗号化し、暗号化個人情報ファイルを生成する。さらに、第2の画像G2中の個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に且つ復元不能にマスクして図13に示す如き第3の画像G3’を生成する。
ステップR13では、画像ファイル入出力部11eは、第3の画像G3’からJPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のような一般的画像ファイル形式の画像ファイルを作成する。
ステップR14では、画像ファイル入出力部11eは、画像ファイルを記録部14へ出力する。また、暗号化個人情報ファイル入出力部11gは、暗号化個人情報ファイルを記録部14へ出力する。そして、処理を終了する。
【0053】
第3の画像G3’では個人情報が消去されているから、例えば学会発表で第3の画像G3’を公開しても個人情報は守られる。また、第3の画像G3’および暗号化個人情報ファイルをハードディスクに保存したパソコンが盗難にあったり、第3の画像G3’および暗号化個人情報ファイルを保存した可搬メディアが流出しても、個人情報は守られる。
【0054】
記録部14から画像ファイルを読み込んで表示する処理手順は、図12と同一である。
【0055】
実施例4の医用画像ファイル出力装置400によれば次の効果が得られる。
(1)従来の医用画像診断装置Aで作成された、人が判読可能な個人情報付き医用画像である第2の画像G2に対して、個人情報の漏洩を防止した画像ファイルを出力することが出来る。
(2)個人情報を人が判読不能にした画像ファイルを出力するので、個人情報の漏洩を防止することが出来る。
(3)画像ファイルは一般的画像ファイル形式であるから誰でも利用しやすく、学会発表やWEB掲載などに便利である。
【実施例5】
【0056】
本発明は、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断装置にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明の医用画像ファイル出力装置および医用画像診断装置は、個人情報の漏洩を防止すると共に、誰でも利用しやすい一般的画像ファイル形式の医用画像ファイルを出力するのに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例1に係る超音波診断装置を示す構成説明図である。
【図2】実施例1に係る走査処理の手順を示すフロー図である。
【図3】実施例1に係る画像ファイル出力処理を示すフロー図である。
【図4】実施例1に係る画像ファイル表示処理を示すフロー図である。
【図5】被検体を走査して得られた第1の画像を示す例示図である。
【図6】第1の画像に個人情報を付加した第2の画像を示す例示図である。
【図7】第2の画像中の個人情報を隠蔽した第3の画像を示す例示図である。
【図8】実施例2に係る医用画像ファイル出力装置を示す構成説明図である。
【図9】実施例2に係る画像ファイル出力処理を示すフロー図である。
【図10】実施例3に係る超音波診断装置を示す構成説明図である。
【図11】実施例3に係る画像ファイル出力処理を示すフロー図である。
【図12】実施例3に係る画像ファイル表示処理を示すフロー図である。
【図13】第2の画像中の個人情報を消去した第3の画像を示す例示図である。
【図14】復元した個人情報を付加した個人情報復元画像を示す例示図である。
【図15】実施例4に係る医用画像ファイル出力装置を示す構成説明図である。
【図16】実施例4に係る画像ファイル出力処理を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0059】
1 超音波探触子
3 制御部
3d,11d 第3の画像生成部
3e,11e 画像ファイル入出力部
3f,11f 第2の画像再生成部
3g,11g 暗号化個人情報ファイル入出力部
3h,11h 個人情報復元画像生成部
100,300 超音波診断装置
200,400 医用画像ファイル出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体を走査して得られた第1の画像に人が判読可能な態様による個人情報を付加した第2の画像を入力する第2の画像入力手段と、前記第2の画像中の前記個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成する第3の画像生成手段と、前記第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして出力する画像ファイル出力手段とを具備したことを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の医用画像ファイル出力装置において、前記一般的画像ファイル形式が、JPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のいずれかであることを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の医用画像ファイル出力装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換可能な態様であることを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項4】
請求項3に記載の医用画像ファイル出力装置において、前記第3の画像生成手段は、前記第3の画像を生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の医用画像ファイル出力装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換不能な態様であり、前記第3の画像生成手段は、前記第2の画像中の前記個人情報を読み取り暗号化して暗号化個人情報ファイルを作成し、前記暗号化個人情報ファイルを出力する暗号化個人情報ファイル出力手段をさらに具備したことを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項6】
請求項5に記載の医用画像ファイル出力装置において、前記第3の画像生成手段は、前記暗号化個人情報ファイルを生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の医用画像ファイル出力装置において、前記画像ファイル出力手段は、前記画像ファイルをハードディスクまたは可搬メディアへ出力することを特徴とする医用画像ファイル出力装置。
【請求項8】
被検体を走査する走査手段と、前記走査により得られたデータから第1の画像を生成する第1の画像生成手段と、人が判読可能な態様による個人情報を前記第1の画像に付加した第2の画像を生成する第2の画像生成手段と、前記第2の画像を表示する画像表示手段と、前記第2の画像中の前記個人情報が付加された領域を人が判読不能な態様に変換して第3の画像を生成する第3の画像生成手段と、前記第3の画像を一般的画像ファイル形式の画像ファイルにして出力する画像ファイル出力手段とを具備したことを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項9】
請求項8に記載の医用画像診断装置において、前記一般的画像ファイル形式が、JPEG形式,PIC形式,アクロバット形式のいずれかであることを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載の医用画像診断装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換可能な態様であることを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項11】
請求項10に記載の医用画像診断装置において、前記画像ファイルを入力する画像ファイル入力手段と、前記画像ファイルから前記第3の画像を再生成し該第3の画像中の前記人が判読不能な態様に変換された領域を人が判読可能な態様に再変換して前記第2の画像を再生成する画像再生成手段を具備したことを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項12】
請求項11に記載の医用画像診断装置において、前記第3の画像生成手段は、前記第3の画像を生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求し、前記画像再生成手段は、第2の画像を再生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項13】
請求項8または請求項9に記載の医用画像診断装置において、前記人が判読不能な態様は、人が判読可能な態様に再変換不能な態様であり、前記第3の画像生成手段は、前記第2の画像中の前記個人情報を読み取り暗号化して暗号化個人情報ファイルを作成し、前記暗号化個人情報ファイルを出力する暗号化個人情報ファイル出力手段をさらに具備したことを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項14】
請求項13に記載の医用画像診断装置において、前記暗号化個人情報ファイルを入力する暗号化個人情報ファイル入力手段と、前記暗号化個人情報ファイルから前記個人情報を復元する個人情報復元手段と、前記画像ファイルを入力する画像ファイル入力手段と、前記画像ファイルから前記第3の画像を再生成し該第3の画像中の前記人が判読不能な態様に変換された領域に前記復元した個人情報を埋め込む個人情報復元画像生成手段を具備したことを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項15】
請求項14に記載の医用画像診断装置において、前記第3の画像生成手段は、前記暗号化個人情報ファイルを生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求し、前記個人情報復元手段は、前記個人情報を復元する前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項16】
請求項14に記載の医用画像診断装置において、前記第3の画像生成手段は、前記暗号化個人情報ファイルを生成する前にユーザ名とパスワードの入力を要求し、前記個人情報復元手段は、前記復元した個人情報を埋め込む前にユーザ名とパスワードの入力を要求することを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項17】
請求項8から請求項16のいずれかに記載の医用画像診断装置において、前記画像ファイル出力手段は、前記画像ファイルをハードディスクまたは可搬メディアへ出力することを特徴とする医用画像診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−237426(P2008−237426A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−80466(P2007−80466)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】