説明

半導体発光素子及びその製造方法

【課題】電極パッドによる光吸収を低減した半導体発光素子を提供する。
【解決手段】一対の主表面間に複数の化合物半導体層を備える化合物半導体発光ユニットUと、一方の主表面11上の表面電極281と電気的に導通する電極パッドE2を支持基板S上に並設する。これにより、電極パッドE2の直下に化合物半導体発光ユニットUの発光層として機能する活性層232が存在しない構成を実現している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化合物半導体を用いた半導体発光素子及びその製造方法に関するもので、特に光取り出し効率の高い半導体発光素子構造及びその製造方法を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体発光素子である発光ダイオード(以下LEDと称す)は、近年、GaN系やAlGaInP系の高品質結晶を有機金属気相成長法(以下MOVPE法と称す)で成長出来ることから、青色、緑色、橙色、黄色及び赤色の高輝度LEDが製作出来るようになった。そして、LEDの高輝度化に伴いその用途は、自動車のブレーキランプや液晶ディスプレイのバックライト等へ広がり、その需要は年々増加している。
【0003】
MOVPE法によって高品質の結晶が成長可能になったことにより、現在、半導体発光素子の内部効率は理論限界値に近づきつつある。しかし、半導体発光素子からの光取り出し効率はまだまだ低く、光取り出し効率を向上させることが重要な課題になっている。例えば、高輝度赤色LEDはAlGaInP系の材料で形成され、導電性のGaAs基板上に格子整合する組成のAlGaInP系の材料からなるn型AlGaInP層とp型AlGaInP層とそれらに挟まれたAlGaInP又はGaInPからなる発光領域として機能する活性層を有するダブルヘテロ構造となっている。しかしながら、GaAs基板のバンドギャップは活性層のバンドギャップよりも狭いために、活性層からの光の多くがGaAs基板に吸収され、光の取り出し効率が著しく低下する。活性層とGaAs基板の間に、屈折率の異なる半導体層からなる多層反射膜構造を形成することによってGaAs基板での光の吸収を低減し、光取り出し効率を向上させる方法もある。しかし、この方法では多層反射膜構造へ限定された入射角を持つ光しか反射することが出来ない。そこで、AlGaInP系の材料からなるダブルヘテロ構造を反射率の高い金属膜を介して、GaAs基板よりも熱伝導率の高いSi支持基板に貼り付け、その後成長用として使用したGaAs基板を除去する方法が提案されている(特許文献1)。この方法を用いた場合、反射膜として金属膜を用いているため、金属膜への光の入射角を選ばずに高い反射が可能になり、LEDの高輝度化が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−175462号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された技術によって貼り合わせ型のLEDチップの高輝度化が実現できた結果、従来のLEDチップに比較してより小型チップで同程度以上の発光出力が得られるようになった。チップを小形化することによって、ウエハ当りのチップ所得数が増加するため、LEDチップのコスト低減効果も大きい。一般に、LEDにおいては、外部より電流注入するために直径80μm程度以上の電極パッドが必要となる。この電極パッドは発光層に対して光取り出し面側に存在するため、光吸収領域として機能し、発光出力の向上を妨げる要因になる。特に、小型チップにおいては、発光層面積に対して電極パッド面積の比が大きくなり、小型チップにおいて発光出力を高くすることに限界がある。
【0006】
本発明の1つの目的は、高発光出力の半導体発光素子を提供することにある。
本発明の別の目的は、電極パッドによる光吸収を低減した半導体発光素子を提供することにある。
本発明の他の目的は、高発光出力の半導体発光素子の製造方法を提供することにある。
本発明の更に別の目的は実施例の説明から明らかになろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成する本発明半導体発光素子の特徴とするところは、表面上に反射金属膜、裏面上に裏面電極が設けられ、反射金属膜上に設けられた透明誘電体膜に少なくとも反射金属膜とは反対側に露出する櫛歯形状の界面電極を備える導電性の支持基板と、互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、第一の主表面に隣接する第一の導電型層、前記第一の導電型層に隣接する発光領域として機能する活性層、前記活性層に隣接する第二の導電型層を有し、第一の主表面と第二の主表面が、第一の導電型層、活性層及び第二の導電型層が露出し、第一の主表面となす角度が第二の主表面となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された化合物半導体発光ユニットと、化合物半導体発光ユニットの第一の主表面にオーミック接合した櫛歯状の表面電極と、表面電極に電気的に導通する電極パッドとを具備し、化合物半導体発光ユニットと電極パッドは、支持基板の上方の同一面に化合物半導体発光ユニットは電気的導通状態を有して、電極パッドは絶縁状態を有して並設されている点にある。
【0008】
上述の目的を達成する本発明半導体発光素子の他の特徴とするところは、表面上に反射金属膜及び透明誘電体膜が順に設けられ、この透明誘電体膜に少なくとも反射金属膜とは反対側に露出する櫛歯形状の界面電極が設けられた導電性の支持基板と、互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、第一の主表面に隣接する第一の導電型層、前記第一の導電型層に隣接する発光領域として機能する活性層、前記活性層に隣接する第二の導電型層を有し、第一の主表面と第二の主表面が、第一の導電型層、活性層及び第二の導電型層が露出し、第一の主表面となす角度が第二の主表面となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された化合物半導体発光ユニットと、化合物半導体発光ユニットの第一の主表面にオーミック接合した櫛歯状の表面電極と、表面電極に電気的に導通する第一の電極パッドと、界面電極に電気的に導通する第二の電極パッドとを具備し、化合物半導体発光ユニット、第一及び第二の電極パッドは、支持基板の上方の同一面に化合物半導体発光ユニット及び第二の電極パッドは電気的導通状態を有して、第一の電極パッドは絶縁状態を有して並設されている点にある。
【0009】
上述の本発明半導体発光素子は、表面電極及び/又は界面電極をドット状の集合体で形成することが好ましい。また、表面電極と界面電極は第一の主表面または第二の主表面に投影した場合に重ならないように構成するのが好ましい。
【0010】
上述の目的を達成する本発明半導体発光素子の製造方法の特徴とするところは、表面上に反射金属膜をそれぞれ有する支持基板を準備する工程と、反射金属膜上に、少なくとも反射金属膜とは反対側に露出する櫛歯形状の界面電極が設けられ透明誘電体膜を形成する工程と、互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、第一の主表面に隣接する第一の導電型層、前記第一の導電型層に隣接する発光領域として機能する活性層、前記活性層に隣接する第二の導電型層を有し、第一の主表面と第二の主表面が、第一の導電型層、活性層及び第二の導電型層が露出し、第一の主表面となす角度が第二の主表面となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された化合物半導体発光ユニットを準備する工程と、化合物半導体発光ユニットを支持基板の透明誘電体膜及び界面電極上に載置接着する工程と、化合物半導体発光ユニットの第一の主表面において第一の導電型層にオミックコンタクトする表面電極を形成する工程と、支持基板の透明誘電体膜上に電極パッドを形成する工程と、側面上に透明絶縁膜を介して表面電極と電極パッドを電気的に接続する透明導電膜を形成する工程と、界面電極に電気的に導通する電極手段を形成する工程とを具備する点にある。電極手段としては支持基板上に形成した裏面電極、支持基板の上方の面に化合物半導体発光ユニットと並設した電極パッドを意味する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、化合物半導体発光ユニットと電極パッドが、支持基板の上方の同一面に化合物半導体発光ユニットは電気的導通状態を有して、電極パッドは絶縁状態を有して並設されているため、電極パッドの直下に化合物半導体発光ユニットが存在せず、換言すれば電極パッドの直下に発光領域として機能する活性層が存在しない構成になっているため、活性層から一方の主表面側に向かう光及び活性層から反射金属膜側に向かい反射金属膜側で反射されて一方の主表面側に向かう光が電極パッドによって吸収されることなく効率よく外部に放出される。これによって、高発光出力の半導体発光素子を実現できる。更に、表面電極及び/又は界面電極をドット状の集合体で形成することにより、表面電極及び/又は界面電極による光吸収の確立を低減でき、高発光出力の半導体発光素子を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明半導体発光素子の一実施例を示す概略平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う概略断面図である。
【図3】図2に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略断面図である。
【図4】図3に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略平面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う概略断面図である。
【図6】本発明半導体発光素子の他の実施例を示す概略平面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う概略断面図である。
【図8】図7に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略断面図である。
【図9】図8に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略断面図である。
【図10】図1及び図2に示す半導体発光素子を製造する場合の出発材料としてのLED用エピタキシャルウエハの概略断面図である。
【図11】LED用エピタキシャルウエハに界面電極を形成する工程を説明する概略断面図である。
【図12】LED用エピタキシャルウエハに支持基板を貼り合わせる工程を説明する概略断面図である。
【図13】LED用エピタキシャルウエハからGaAs基板を除去する工程を説明する概略断面図である。
【図14】n型(Siドープ)GaAsコンタクト層表面に表面電極を形成する工程を説明する概略断面図である。
【図15】n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層の表面にテクスチャ構造を構成する工程を説明する概略断面図である。
【図16】化合物半導体発光ユニットを形成する工程を説明する概略断面図である。
【図17】化合物半導体発光ユニットの第一の主表面及び側面に透明誘電体膜を形成する工程を説明する概略断面図である。
【図18】支持基板の裏面に裏面電極を形成する工程を説明する概略断面図である。
【図19】p型(Mgドープ)GaPコンタクト層表面に電極パッドを形成する工程を説明する概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の最良の実施形態は、化合物半導体発光ユニットと電極パッドが、支持基板の上方の同一面に並設されている。具体的には、化合物半導体発光ユニットは電気的導通状態を有して、電極パッドは絶縁状態を有して支持基板上の反射金属膜より上方の同一面に並設されている。
【0014】
化合物半導体発光ユニットは、互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、第一の主表面に隣接するn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層、第二の主表面に隣接するp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層及びn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層とp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層に隣接するアンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層(発光領域)を有し、第一の主表面と第二の主表面が、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層、アンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層及びp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層が露出し、第一の主表面となす角度が第二の主表面12となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された構成を有している。
【0015】
支持基板は大面積の導電性Siからなり、その表面に反射金属膜が、裏面に裏面電極が形成されている。反射金属膜は発光波長に対して80%以上の反射率を有する金属膜からなる。具体的にはAu、Ag、Alの何れか又はその合金からなることが好ましい。裏面電極は、これに代わって電極パッドを化合物半導体発光ユニットと同一面に並設する場合には省略される。
【0016】
活性層を含む化合物半導体発光ユニットと反射金属膜との間に活性層で発生する光に対して透明な誘電体膜を挟んでおり、その膜厚は発光波長λ、透明誘電体膜の屈折率をnとした場合、(2×λ)/(4×n)以上の厚さであることが好ましい。また、具体的には透明誘電体膜はその加工性からSiO、SiNであることが好ましい。この透明誘電体膜には界面電極が形成されている。具体的には、透明誘電体膜に貫通孔が形成され、その貫通孔に電極材料が埋設された構造、又は透明誘電体膜に化合物半導体発光ユニット側に開口する凹部が形成され、その凹部に電極材料が埋設された構造を有している。貫通孔または凹部は幅の狭い櫛歯形状が好ましく、それをドット状の集合体で構成するのが更にこのましい。
【0017】
化合物半導体発光ユニットと電極パッドを並設する面は、反射金属膜上に形成される透明誘電体膜の表面、または透明誘電体膜上に形成された化合物半導体からなるコンタクト層の表面になる。裏面電極の代わりに電極パッドを設ける場合も同じ面に設けられる。
【0018】
化合物半導体発光ユニットの表面に設けられる表面電極と電極パッドとは透明導電膜により電気的に接続される。
以下、本発明半導体発光素子及びその製造方法を図面を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0019】
図1から図5は本発明半導体発光素子の一実施例を示している。
図1及び図2は本発明半導体発光素子の一実施例の基本構成を示す概略平面図及び概略断面図で、図において、Sは導電性シリコン(Si)からなる支持基板、26は支持基板Sの表面側に金属密着層27を介して形成された反射金属膜、251は反射金属膜26上に形成され貫通孔を有する透明誘電体膜、242は透明誘電体膜251の貫通孔に充填して形成された界面電極、E1は支持基板Sの裏面側に形成された裏面電極である。Uは、互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面11及び第二の主表面12間に、第一の主表面11に隣接するn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231、第二の主表面12に隣接するp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233及びn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231とp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233に隣接するアンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層(発光領域)232を有し、第一の主表面11と第二の主表面12が、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231、アンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層232及びp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233が露出し、第一の主表面11となす角度が第二の主表面12となす角度より大きくなるように傾斜した側面13で連結された化合物半導体発光ユニットである。281は第一の主表面11の一部においてn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231にn型(Siドープ)GaAsコンタクト層22を介してオーミック接合する表面電極、231Rはn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231の第一の主表面11の残部に微細凹凸を形成したテクスチャ構造部である。241はp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233と界面電極242を結合するp型(Mgドープ)GaPコンタクト層である。252は第一の主表面11の表面電極281を形成した部分を除く面、側面13及びp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241上に形成された透明誘電体膜、E2はp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241上に透明誘電体膜を介して形成された電極パッド、282は透明誘電体膜252上に形成され、表面電極281と電極パッドE2を電気的に接続する透明導電膜である。電極パッドE2を形成する面は化合物半導体発光ユニットUを一部エッチング除去することにより形成されている。換言すれば、化合物半導体発光ユニットUと電極パッドE2は、支持基板Sの上方の同一面即ちp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241の表面上に、化合物半導体発光ユニットUは直接(電気的導通状態を有して)、電極パッドE2は透明誘電体膜252を介して並設された構造になっている。透明導電膜282は電極パッドE2と透明誘電体膜252の間に伸びていること、表面電極281上に伸びていることが接続抵抗を小さくする点で好ましい。界面電極242は図面上でY軸と平行をなす部分242Yと、部分242YからX軸方向に伸びる複数の直線状の部分242Xとによって櫛歯状に形成されている。表面電極281はX軸方向に伸びる複数の直線状の部分281Xを備えている。表面電極281と界面電極242は両者をそれらと平行な同一面に投影した時に重ならないように形成されている。これによって、表面電極281の下方に活性層232が存在しても、界面電極242が存在しないため、表面電極281の直下の活性層232に電流が流れず発光が生じない構成になっている。
【0020】
図1及び図2に示す構造の半導体発光素子は、まず、界面電極242と電極パッドE2間に活性層が存在しない構成になっているため、活性層で発生した光が電極パッドE2で吸収される可能性がなくなり、光取り出し効率が向上する。また、第一の主表面11の表面電極281を形成しない面にはテクスチャ構造部が形成されているため、平面にした場合に比較して反射する角度が多種類存在し、第一の主表面11に向かった光を取り出せる確立が高くできる効果がある。更に、化合物半導体発光ユニットUの側面が傾斜面になっているため、発光点から放射状に発光する光に対して側面部分における臨界角以下の割合を大きくなり、外部に光を取り出せる確立が高くなる。更にまた。支持基板S側に反射金属膜26が存在するため、活性層から支持基板側に向かった光が光取り出し面側に反射され、光が取り出せる確立が高くなる。これら理由から、光取り出し効率の高い半導体発光素子を実現できる。
【0021】
図3は図1及び図2に示す本発明半導体発光素子の一実施例の変形例を示す概略断面図で、表面電極281をドット状にした点が図2と相違している。ドット状の表面電極281はn型(Siドープ)GaAsコンタクト層22に図1の複数個の貫通孔221を設け、この貫通孔221に表面電極281を形成した点で図1及び図2の半導体発光素子と相違している。平面図は図2と同一であり、省略してある。この構成にすることにより、導電性金属からなる表面電極281が第一の主表面11側から見るとドット状になっており、活性領域から第一の主表面11側に向かう光に対して吸収領域が少なくなり、光取り出し効率を向上することが出来る。
【0022】
図4及び図5は図3に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略平面図及び概略断面図で、界面電極242を複数個のドット状の集合体で形成した点で図3の半導体発光素子と相違している。この構成にすることにより、活性層から支持基板S側に向かった光が反射金属膜26で第一の主表面11側に反射される光に対する吸収領域が少なくなり、図3の半導体発光素子より光取り出し効率を向上することが出来る。図では表面電極281及び界面電極242の双方をドット状にしているが、界面電極242のみをドット状にしてもよい。
【0023】
図1及び図2、図3、図4及び図5に示す半導体発光素子の初期特性を表1に示す。初期特性は半導体発光素子に20mA通電した時の特性である。表1から、界面電極242及び表面電極281をドット状にすることで発光出力が増加していることが判る。順方向電圧については構造の違いに基づく顕著な相違は見られなかった。
【表1】

【0024】
図1及び図2、図3、図4及び図5に示す半導体発光素子の信頼性試験の結果を表2に示す。信頼性試験は25℃の環境下で70mAを1000時間通電した後の特性変化である。表2から、素子構造に関係なく発光出力の低下及び順方向電圧の増加も僅かであり、良好な結果が得られた。
【表2】

【実施例2】
【0025】
図6及び図7は本発明半導体発光素子の異なる実施例を示す概略平面図及び概略断面図で、界面電極242に電気的に連らなる電極パッドE3をp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241上にp型オーミック層(例えばp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5P層)E31を介して形成すると共に支持基板Sの裏面に形成した裏面電極E1を除去した点を特徴としている。具体的には、化合物半導体発光ユニットUを一部エッチング除去することにより、p型(Mgドープ)GaPコンタクト層241を露出し、この露出面に直接またはコンタクト層E31を介して電極パッドE3を形成すると共に透明誘電体膜251のp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241側に電極パッドE3と略同形状の界面電極242を埋設している。換言すれば、化合物半導体発光ユニットU、電極パッドE2及び電極パッドE3は、支持基板Sの上方の同一面即ちp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241の表面上に、化合物半導体発光ユニットU及び電極パッドE3は直接(電気的導通状態を有して)、電極パッドE2は透明誘電体膜252を介して並設された構造になっている。露出面は電極パッドE2を形成した側とは反対側に形成するのが、界面電極242との導通上好ましい。この実施例においても、界面電極242は図面でY軸と平行をなす部分242Yと、部分242YからX軸方向に伸びる複数の直線状の部分242Xとによって櫛歯状に形成されている。また、表面電極281はX軸方向に伸びる複数の直線状の部分281Xを備えている。
【0026】
図8は図6及び図7に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略断面図で、p型(Mgドープ)GaPコンタクト層241をp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233に合わせてエッチング除去して透明誘電体膜251を露出し、この露出面上に透明誘電体膜252を介して電極パッドE2を、露出面に露出した界面電極242上に電極パッドE3をそれぞれ形成した点で図6及び図7の半導体発光素子と相違している。平面図は図6と同一であり、省略してある。
【0027】
図9は図8に示す本発明半導体発光素子の変形例を示す概略断面図で、n型(Siドープ)GaAsコンタクト層22に複数個の貫通孔を設け、この貫通孔に表面電極281を形成した点で図8の半導体発光素子と相違している。平面図は図6と同一であり、省略してある。この構成にすることにより、導電性金属からなる表面電極281が第一の主表面11側から見るとドット状になっており、活性領域から第一の主表面11側に向かう光に対して吸収領域が少なくなり、光取り出し効率を向上することが出来る。
【0028】
図6及び図7、図8、図9に示す半導体発光素子の初期特性を表3に示す。初期特性は半導体発光素子に20mA通電した時の特性である。表3から、界面電極242及び表面電極281をドット状にすることで発光出力が増加していることが判る。順方向電圧については構造の違いに基づく顕著な相違は見られなかった。
【表3】

【0029】
図6及び図7、図8、図9に示す半導体発光素子の信頼性試験の結果を表4に示す。信頼性試験は25℃の環境下で70mAを1000時間通電した後の特性変化である。表4から、素子構造に関係なく発光出力の低下及び順方向電圧の増加も僅かであり、良好な結果が得られた。
【表4】

【実施例3】
【0030】
図10〜図19は図1及び図2に示す本発明半導体発光素子の製造方法を説明する概略工程図である。図10は発光波長630nm付近の赤色LED用エピタキシャルウエハである。このウエハは大面積を有するものであるが、図では1個の半導体発光素子に対応する大きさで示してある。赤色LED用エピタキシャルウエハは次の方法で製造される。n型GaAs(単結晶)基板211上にMOVPE法でアンドープ(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pエッチングストップ層212、n型(Siドープ)GaAsコンタクト層22、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231、アンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層232、p型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233、p型(Mgドープ)GaPコンタクト層241を順次成長させた。MOVPE法における成長温度は650℃とし、成長雰囲気の圧力は50Torr、各層の成長速度は0.3〜1.0nm/sec、V/III比は約200前後とした。因みにここでいうV/III比とは分母をTMGa(トリメチルガリウム)やTMAl(トリメチルアルミニウム)などのIII族原料のモル数とし、分子をAsH(アルシン)、PH(ホスフィン)などのV族原料のモル数とした場合の比率(商)を指す。MOVPE法において用いる原料としては、例えばTMGa、TEGa(トリエチルガリウム)、TMAl、TMIn(トリメチルインジウム)等も有機金属や、AsH、PHなどの水素化物ガスを用いた。n型半導体層の添加物原料としてはSi(ジシラン)を使用した。p型半導体層の導電型決定不純物の添加物原料としては、CpMg(ビスシクロペンタジエニルマグネシウム)を用いた。その他にも、n型層の導電型決定不純物の添加物原料としては、HSe(セレン化水素)、SiH、DETe(ジエチルテルル)を用いることが出来る。また、p型層のp型添加物原料として、DMZn(ジメチルジンク)、DEZn(ジエチルジンク)を用いることも出来る。
【0031】
図11は界面電極242を形成する工程を示している。図10に示すLED用エピタキシャルウエハをMOVPE装置から搬出した後、プラズマCVD装置に搬入してp型GaPコンタクト層241表面に透明誘電体膜としてのSiO膜251を成膜し、レジストやマスクアライナなどの一般的なフォトリソグラフィー技術を駆使し、フッ酸系エッチング液でSiO膜251に平面図で櫛歯状を有する貫通孔を形成し、その貫通孔に真空蒸着法によって単一からなるオーミック接合部となる界面電極242を形成する。オーミック接合部を形成する材料としてはAuZn合金を用いた。また、界面電極242は後で形成する表面電極281の直下以外の領域に位置するように配置されている。
【0032】
図12はLED用エピタキシャルウエハに支持基板Sを貼り合わせる工程を示している。図11で得られた界面電極付きLED用エピタキシャルウエハ上に反射金属膜26としてAl、Ti、Auをそれぞれ順に蒸着した積層金属層を形成する。反射金属膜26のAlが反射膜、Tiが拡散防止バリア層、Auが接合層としてそれぞれ機能する。支持基板Sとして準備した導電性Siからなる支持基板Sの表面上にTi、Pt,Auを順に蒸着して金属密着層27を形成する。金属密着層27のTiがオーミックコンタクト層、Ptga拡散防止バリア層、Auが接合層としてそれぞれ機能する。次に、界面電極付きLED用エピタキシャルウエハと支持基板Sを反射金属膜26と金属密着層27を接触させた状態で、圧力0.01Torr雰囲気で30kg/cm2の荷重を負荷した状態で、温度350℃で30分間保持することによって貼り合わせている。
【0033】
図13はLED用エピタキシャルウエハからGaAs基板211を除去する工程を示している。まず、支持基板Sを貼り合わせたLED用エピタキシャルウエハをアンモニア水と過酸化水素水の混合液に浸漬して、GaAs基板211をエッチング除去し、(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pエッチングストップ層212を露出する。次に、塩酸でエッチングストップ層212を除去し、n型(Siドープ)GaAsコンタクト層22を露出する。
【0034】
図14はn型(Siドープ)GaAsコンタクト層22表面に表面電極281を形成する工程を示している。図13の工程で露出されたn型(Siドープ)GaAsコンタクト層22表面にレジストやマスクアライナなどの一般的なフォトリソグラフィー技術を駆使し、真空蒸着法によって幅10μmの線状で櫛歯状に配置された表面電極281を形成する。この表面電極281はAuGa合金層、Ti層、Au層を順に蒸着して形成される。表面電極281形成後、硫酸と過酸化水素水と水の混合液からなるエッチング液を用いて、表面電極281直下以外のn型(Siドープ)GaAsコンタクト層22をエッチング除去し、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231を露出する。
【0035】
図15は図14で露出したn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231の表面にテクスチャ構造部231Rを構成する工程を示している。n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231の露出表面にフォトリソグラフィー技術を用いて1.0μm〜3.0μm周期のパターニングを行い、ウエットエッチング法で微細な凹凸を形成する。
【0036】
図16は化合物半導体発光ユニットUを形成すると共にp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241表面に電極パッドE2を形成する領域を形成する工程を示している。フォトリソグラフィー技術を用いてn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231、アンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層232及びp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233を第一主表面11側から塩酸系のウエットエッチング液でエッチングする。これによって、p型(Mgドープ)GaPコンタクト層241表面に電極パッドE2を載置する領域が形成されると共に、互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面11及び第二の主表面12間に、第一の主表面11に隣接するn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231、第二の主表面12に隣接するp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233及びn型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231とp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233に隣接するアンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層(発光領域)232を有し、第一の主表面11と第二の主表面12が、n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層231、アンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層232及びp型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層233が露出し、第一の主表面11となす角度が第二の主表面12となす角度より大きくなるように傾斜した側面13で連結された化合物半導体発光ユニットUが形成される。図では1個の化合物半導体発光ユニットUを示しているが、実際の製造工程では大面積の支持基板上に多数の化合物半導体発光ユニットUが並設される方式が採用される。
【0037】
図17は化合物半導体発光ユニットUの第一の主表面11及び側面13に透明誘電体膜252を形成する工程を示している。プラズマCVD装置で化合物半導体発光ユニットUの表面に透明誘電体膜としてのSiO膜252を成膜し、レジストやマスクアライナなどの一般的なフォトリソグラフィー技術を駆使してSiO膜252を選択的にエッチングして表面電極281を露出する。
【0038】
図18は支持基板Sの裏面に裏面電極E1を形成する工程を示している。支持基板Sの裏面側即ち化合物半導体発光ユニットUを形成した側とは反対側の表面に真空蒸着法によって外部接続電極として機能する裏面電極E1を形成する。この裏面電極E1はTi、Auをそれぞれ順に蒸着し、窒素ガス雰囲気中にて400℃に加熱して、5分間維持することで合金処理をしている。
【0039】
図19はp型(Mgドープ)GaPコンタクト層241表面に電極パッドE2を形成する工程を示している。p型(Mgドープ)GaPコンタクト層241の露出表面にフォトリソグラフィー技術及び真空蒸着法によってT1,Auをそれぞれ順に蒸着して電極パッドE2を形成する。電極パッドE2と表面電極281は化合物半導体発光ユニットUの側面13に形成された透明誘電体膜252上に形成される透明導電膜282によって電気的に導通状態にされる。透明導電膜282としては例えばはITO膜が使用され、スパッタリング装置により成膜し、レジストやマスクアライナなどの一般的なフォトリソグラフィー技術を駆使してITO膜を選択的にエッチングして成形される。透明誘電体膜252は表面電極281上に成膜すること、及び電極パッドE2の直下に形成するのが接続抵抗を低減する点で好ましい。ITO原料ターゲットとしてはSn濃度が重量%濃度において5%のものを使用した。装置はRFマグネトロンスパッタ装置であり、RFの投入電力は50W、酸素ガス導入なし、チャンバー内圧力0.05Pa、成膜時間30分で成膜した。この時得られたITO膜の厚さを同時バッチに投入したダミー基板サンプルを分光エリプソメトリにて評価した結果、ITO膜の膜厚は500nm、屈折率1.98であった。
【0040】
本発明を代表的な実施例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、次のような変形が可能である。
1.本実施例では支持基板としてSi基板を用いているが、LED素子プロセスに耐え得る支持基板であれば用いることが可能である。具体的には、Ge基板、GaAs基板、GaP基板、その他のメタル基板が使用できる。
2.本実施例では活性層をバルク層としているが、多重量子井戸等でもその効果は同等である。
3.本発明はLEDの発光波長に依存せずにその効果が得られるので、発光波長に関係なく適用できる。
4.本実施例においては、光取り出し面側をn型ドーピング層としているが、p型ドーピング層構造としても同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0041】
S 支持基板
U 化合物半導体発光ユニット
E1 裏面電極
E2、E3 電極パッド
211 GaAs基板
212 アンドープ(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pエッチングストップ層
22 n型(Siドープ)GaAsコンタクト層
231 n型(Siドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層
232 アンドープ(Al0.1Ga0.70.5In0.5P活性層
233 p型(Mgドープ)(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pクラッド層
241 p型(Mgドープ)GaPコンタクト層
242 界面電極
251,252 透明誘電体膜(SiO膜)
26 反射金属膜
27 金属密着層
281 表面電極
282 透明導電膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面上に反射金属膜、裏面上に裏面電極が設けられ、前記反射金属膜上に設けられた透明誘電体膜に少なくとも前記反射金属膜とは反対側に露出する櫛歯形状の界面電極を備える導電性の支持基板と、
互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、前記第一の主表面に隣接する第一の導電型層、前記第一の導電型層に隣接する発光領域として機能する活性層、前記活性層に隣接する第二の導電型層を有し、前記第一の主表面と前記第二の主表面が、前記第一の導電型層、前記活性層及び前記第二の導電型層が露出し、前記第一の主表面となす角度が前記第二の主表面となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された化合物半導体発光ユニットと、
前記化合物半導体発光ユニットの前記第一の主表面にオーミック接合した櫛歯状の表面電極と、
前記表面電極に電気的に導通する電極パッドを具備し、
前記化合物半導体発光ユニットと前記電極パッドは、前記支持基板の上方の同一面に前記化合物半導体発光ユニットは電気的導通状態を有して、前記電極パッドは絶縁状態を有して並設されていることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項2】
前記表面電極と前記界面電極は前記第二の主表面に投影した時に重なり合わないように形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
【請求項3】
前記表面電極がドットの集合で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体発光素子。
【請求項4】
前記界面電極がドットの集合で構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の半導体発光素子。
【請求項5】
表面上に反射金属膜及び透明誘電体膜が順に設けられ、前記透明誘電体膜に少なくとも前記反射金属膜とは反対側に露出する櫛歯形状の界面電極が設けられた導電性の支持基板と、
互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、前記第一の主表面に隣接する第一の導電型層、前記第一の導電型層に隣接する発光領域として機能する活性層、前記活性層に隣接する第二の導電型層を有し、前記第一の主表面と前記第二の主表面が、前記第一の導電型層、前記活性層及び前記第二の導電型層が露出し、前記第一の主表面となす角度が前記第二の主表面となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された化合物半導体発光ユニットと、
前記化合物半導体発光ユニットの前記第一の主表面にオーミック接合した櫛歯状の表面電極と、
前記表面電極に電気的に導通する第一の電極パッドと、
前記界面電極に電気的に導通する第二の電極パッドを具備し、
前記化合物半導体発光ユニット、前記第一及び第二の電極パッドは、前記支持基板の上方の同一面に前記化合物半導体発光ユニット及び前記第二の電極パッドは電気的導通状態を有して、前記第一の電極パッドは絶縁状態を有して並設されていることを特徴とする半導体発光素子。
【請求項6】
前記表面電極と前記界面電極は前記第二の主表面に投影した時に重なり合わないように形成されていることを特徴とする請求項5記載の半導体発光素子。
【請求項7】
前記表面電極がドットの集合で構成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の半導体発光素子。
【請求項8】
前記界面電極がドットの集合で構成されていることを特徴とする請求項5、6又は7記載の半導体発光素子。
【請求項9】
表面上に反射金属膜を有する支持基板を準備する工程と、
前記反射金属膜上に、少なくとも前記反射金属膜とは反対側に露出する櫛歯形状の界面 電極が設けられ透明誘電体膜を形成する工程と、
互いに反対側に位置し略平行をなす第一の主表面及び第二の主表面間に、第一の主表面に隣接する第一の導電型層、前記第一の導電型層に隣接する発光領域として機能する活性層、前記活性層に隣接する第二の導電型層を有し、前記第一の主表面と前記第二の主表面が、前記第一の導電型層、前記活性層及び前記第二の導電型層が露出し、前記第一の主表面となす角度が前記第二の主表面となす角度より大きくなるように傾斜した側面で連結された化合物半導体発光ユニットを準備する工程と、
前記化合物半導体発光ユニットを前記支持基板の前記透明誘電体膜及び前記界面電極上に載置接着する工程と、
前記化合物半導体発光ユニットの前記第一の主表面において前記第一の導電型層にオミックコンタクトする表面電極を形成する工程と、
前記支持基板上方の前記透明誘電体膜上に電極パッドを形成する工程と、
前記側面上に透明絶縁膜を介して前記表面電極と前記電極パッドを電気的に接続する透明導電膜を形成する工程と、
前記界面電極に電気的に導通する電極手段を形成する工程と、
を特徴とする半導体発光素子の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate