説明

半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置及びピン

【課題】低コストでプリント基板の反りを防止できる半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、及びピンを提供する。
【解決手段】本明細書に開示されている半導体装置の製造方法は、基板10をステージ20の真空吸着面に押し付けた状態で吸着させ、基板10の貫通孔12とステージ20の貫通孔22とに共通にピン50を挿入して基板10をステージに仮固定した後に、真空吸着を解除する。これにより、低コストで基板10の反りを矯正してステージ20に倣わせることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置及びピンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリント基板(以下、基板と称する)に半導体素子の実装方法が知られている。基板に半導体チップを実装する工程においては、基板と半導体チップとの接合強度や位置合わせの精度を確保するために、基板の反りが矯正された状態で半導体チップを実装することが好ましい。基板の反りを矯正する技術としては、真空吸着によって基板を平板状のステージに吸着させて反りを矯正することが考えられる。また、半導体チップの実装前の基板をステージへ押圧して反りを矯正することや、ステージに粘着性を有したゲル状物質をコーティングしてこの粘着力によって基板の反りを矯正することが考えられる。基板の反りの矯正は、基板と基板に実装された半導体チップとの間に充填されるアンダーフィル材が硬化するまで必要である。
【0003】
【特許文献1】特開2000−150775号公報
【特許文献2】特開平10−86958号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、真空吸着によって基板の反りを矯正する場合、基板の厚みなどによっては反りの矯正に対する復元力が大きいため、大きな吸着力が必要になる場合がある。この場合には、吸引力の強い真空ポンプを必要とするため製造装置のコストが増える。また、強力な吸引力を確保するためには、ステージに形成された吸引孔の個数や配置にも創意工夫が必要となり、ステージのコストアップにも繋がる。
【0005】
また、基板をステージへ押圧して反りを矯正する場合、押圧するための押圧部材と基板との接触部分には半導体チップを実装できないため、基板に対する実装領域が狭くなりコストアップに繋がる。
【0006】
また、粘着力を利用して基板の反りを矯正する場合、粘着力の低下を防止するために定期的にゲル状物質のメンテナンスが必要となりコストアップに繋がる。また、このようなゲル状物質は一般的に耐熱温度が低いため、アンダーフィル材を熱硬化する際に問題が発生する恐れもある。
【0007】
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、低コストでプリント基板の反りを防止できる半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、及びピンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本明細書に開示されている半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置では、プリント基板をステージの真空吸着面に押し付けた状態で吸着させ、プリント基板の貫通孔とステージの穴とに共通にピンを挿入してプリント基板をステージに仮固定した後に、真空吸着を解除する。これにより、低コストでプリント基板の反りを矯正してステージに倣わせることができる。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本明細書に開示されているピンは、非弾性材料である心材と、前記心材を耐熱性を有した弾性材料によりコーティングしたコーティング層とを備えている。これによりピンの挿抜が容易となり、低コストでプリント基板の反りを矯正できる。
【発明の効果】
【0010】
本明細書に開示の半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、及びピンは、低コストでプリント基板の反りを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、半導体装置の製造装置1の模式図である。半導体装置の製造装置1は、後述する基板10の反りを矯正する矯正機構部2、基板10に半導体チップ18を実装する実装機構部3、アンダーフィル材を塗布するアンダーフィル塗布機構部4、アンダーフィル材を硬化させる熱硬化炉5を含む。レール8によってステージ20は各部へと搬送される。
【0012】
図2は、基板10とステージ20との斜視図である。基板10は、絶縁性を有したガラスエポキシ樹脂により形成されたプリント配線基板。尚、基板10は、セラミックやガラスポリミイド樹脂であってもよい。基板10の大きさは、長さ150mm程度、幅80mm程度、厚み0.3mm程度であるが、これに限定されない。また、基板10には、ステージ20に基板10を倣わせるための貫通孔12が形成されている。貫通孔12は、6箇所形成されている。また、貫通孔12の一方の面には、後述する複数の半導体チップを実装するための実装エリア14が格子状に形成されている。貫通孔12は、実装エリア14から退避した位置、及び実装エリア14間に形成されている。
【0013】
ステージ20は、基板10を矯正機構部2、実装機構部3、アンダーフィル塗布機構部4、熱硬化炉5へと搬送可能であり、平板状に形成されている。また、ステージ20にも貫通孔22が6箇所に形成されている。貫通孔22は、貫通孔12と対応する位置にそれぞれ形成されている。尚、貫通孔22は、ステージ20を貫通しているが、貫通していない有底の穴であってもよい。
【0014】
次に、半導体装置の製造方法について説明する。図3乃至図11は、半導体装置の製造方法の説明図である。
【0015】
まず、基板10をステージ20の真空吸着面に押し付けた状態で吸着させる工程について説明する。図3Aに示すように、矯正機構部2内でステージ20の上面に基板10を載置する。図3Aに示すように、基板10には反りが発生している。ステージ20に対する基板10の位置決めは、撮像カメラによる画像処理によって行われる。尚、位置決めはこの方法に限定されず、例えば、ステージ20上に形成した位置決め用の突起に、基板10に形成された位置決め用の切欠、又は孔を係合することによって行ってもよい。
【0016】
矯正機構部2には、押圧ヘッド(押圧部材)30が搭載されている。押圧ヘッド30は金属によりブロック状に形成されている。図3Bに示すように、押圧ヘッド30により基板10をステージ20に押圧する。押圧により、基板10はステージ20に倣わされて反りが矯正される。
【0017】
基板10が押圧ヘッド30により押圧された状態で、真空ポンプ40を作動させる。真空ポンプ40はステージ20とホース(不図示)等を介して接続されている。真空ポンプ40を作動させることにより、基板10は、ステージ20の上面に真空吸着される。
【0018】
図4Aは、真空吸着の説明図であってステージ20の断面構成を示している。ステージ20には吸引通路28と、吸引通路28に連通した吸引孔29とが形成されている。吸引孔29は、ステージ20の上面に貫通している。尚、図2等のその他の図においては、吸引孔29について図示は省略して有る。吸引孔29の径は、貫通孔22の径よりも小さく形成されている。真空ポンプ40の作動によって、吸引通路28、吸引孔29が真空状態となってそれに伴って発生する吸引力により基板10はステージ20の上面に吸着される。従って、ステージ20の上面が真空吸着面に相当する。尚、ステージ20には、吸引孔ではなく、吸引溝を形成してもよい。
【0019】
真空ポンプ40を継続して作動させて、図4Bに示すように押圧ヘッド30を基板10から退避させる。押圧ヘッド30が退避しても、真空ポンプ40が作動しているため、基板10はステージ20へ吸着された状態が維持される。これにより、基板10は反りが矯正された状態でステージ20に吸着保持される。
【0020】
尚、真空ポンプ40の吸引力は、反った基板10を吸引力のみでステージ20に倣わせることができない程度に設定されている。即ち、押圧ヘッド30によって基板10がステージ20に押圧されることにより、基板10が強制的にステージ20に倣わされた状態となる。この状態で真空ポンプ40が作動することにより、基板10がステージ20に吸着される。このように真空ポンプ40には、吸引力の小さいものを採用することができる。
【0021】
また、押圧ヘッド30により基板10を矯正するので、真空ポンプ40の吸引力を向上させるために、吸引通路28の形状や、吸引孔29の個数、位置などを工夫しなくても基板10にステージ20を吸着させることが可能となる。このため、ステージ20の製造コストを抑制できる。
【0022】
次に、ピン50により基板10をステージ20に仮固定する工程について説明する。図5Aに示すように、挿抜ハンド(挿抜手段)60によってピン50を貫通孔12に挿入する。この際に、ピン50は、貫通孔12と貫通孔22とに共通に挿入される。これにより、図5Bに示すように6箇所にピン50が挿入されて、ステージ20に対して基板10が仮固定される。尚、挿抜ハンド60は、矯正機構部2に搭載されており、昇降可能である。
【0023】
図6は、ピン50の説明図であり、図6A、図6Bは、ピン50の斜視図である。図6Cは、ピン50の部分断面図である。ピン50は、円柱状の胴体部51と、胴体部51よりも径方向に大きく胴体部51の中腹に形成されたストッパ部53と、胴体部51の上端に形成されたフランジ部55とを有している。フランジ部55は、段部を介して軸方向に並んだ円板部55a、55bを有している。円板部55a、55bは略同一形状であり最も径が大きい。尚、胴体部51の径は1mm程度であり、ピン50の全長は8mm程度である。
【0024】
図6Cに示すように、ピン50の心材50aは、非弾性材料により形成されている。詳細には、心材50aは、ステンレスなどの剛性を有した金属により形成されている。尚、心材50aは金属に限定されず、剛性を有したエンジニアプラスチックであってもよい。心材50aの外面には、耐熱性のある弾性材料によりコーティングされたコーティング層50bが形成されている。具体的にはコーティング層50bは、ゴム、例えば、シリコンゴムや、フッ素ゴムである。尚、耐熱性のあるゴムが採用されている理由は、後述するアンダーフィルを熱硬化する工程において、基板10はピン50と共に加熱されるからである。
【0025】
ピン50の挿入について説明する。図7はピン50の挿入の説明図であり、図7Aはピン50を挿入する前の基板10とステージ20との断面図、図7Bはピン50が挿入された状態での基板10とステージ20との断面図である。
【0026】
図7Aに示すように、貫通孔12の径は貫通孔22の径よりも若干大きめに形成されている。この理由は、基板10とステージ20との位置決めの誤差を考慮したものである。貫通孔12と貫通孔22とが同径であると、位置決めの誤差によっては、ピン50を挿入することが困難となる場合があるからである。
【0027】
図7Bに示すように、貫通孔12、22に共通にピン50が挿入されると、胴体部51は、貫通孔12、22内に挿入される。胴体部51は、貫通孔12、22の径よりも小さく形成されている。この際に、フランジ部55によって挿入位置が規定される。即ち、円板部55bと基板10の貫通孔12周辺部とが当接して、ピン50の軸方向での挿入位置が規定される。即ち、円板部55bは、貫通孔12の径よりも大きく形成されている。また、ストッパ部53は、貫通孔22の径よりも若干大きく形成されている。
【0028】
ストッパ部53は、貫通孔22の径より若干大きく形成されるため、ピン50が貫通孔12、22に挿入された際には、ストッパ部53のコーティング層50bが若干圧縮された状態となる。これにより、コーティング層50bの弾性復元力によって、貫通孔22とストッパ部53とが固定される。これにより、貫通孔12、22にピン50が挿入された状態が維持される。
【0029】
但し、前述したように、コーティング層50bは弾性を有したゴムであるが、心材50aは剛性を有した材料により形成されている。この理由は、仮にピン50全体をゴムなどの弾性材料により形成すると、貫通孔12、22への挿入の際に、摺動抵抗が大きくなりすぎ、挿入が困難となる恐れがあるからである。しかしながら、ピン50全体を金属などにより形成すると、貫通孔12、22への挿入は容易となるが、貫通孔12、22から容易に抜け落ちる恐れがある。従って、剛性を有した心材50aの外面に弾性材料であるコーティング層50bを形成することにより、ピン50の挿入の容易さを確保しつつピン50が抜け落ちることを防止している。
【0030】
尚、挿抜ハンド60は、ピン50のフランジ部55を掴んで貫通孔12、22に挿入する。また、後述するピン50を抜去する際にも、挿抜ハンド60はフランジ部55を掴む。フランジ部55は、挿入の深さを規定する機能を有していると共に、挿抜ハンド60による抜去作業の容易化をも図っている。
【0031】
尚、ピン50の代わりにねじを採用することは好ましくない。ねじを採用すると、基板のねじ孔との螺合時にねじ孔が削れてゴミが発生する恐れがあるからである。
【0032】
次に、真空吸着を解除する工程について説明する。ピン50により基板10がステージ20に仮固定された状態で、真空ポンプ40の作動を停止する。ピン50によって、基板10の反りが矯正された状態でステージ20に仮固定されるので、真空ポンプ40の作動を停止しても基板10には反りは発生しない。
【0033】
このように、ピン50によって基板10の反りが矯正された状態でステージ20に仮固定できるので、真空ポンプ40の作動期間を短くすることができる。即ち、ピン50を用いずに真空ポンプ40の作動のみによって基板10をステージ20に吸着させる場合は、後述するアンダーフィル材を熱硬化させる工程まで、真空ポンプ40を作動させておく必要がある。しかしながら、上述したようにピン50によって仮固定することにより、真空ポンプ40の作動を早期に停止できるので、真空ポンプ40の作動に伴うコストを抑制できる。
【0034】
また、アンダーフィル材を熱硬化させる工程まで真空ポンプ40を作動させておくためには、ステージ20が熱硬化炉5に至るまでの間、ステージ20と真空ポンプ40との接続を確保する必要がある。このような接続を常時確保しようとすると、そのため必要な機構が複雑になって製造装置のコストの増大に繋がる。しかしながら、上述したように、ステージ20が矯正機構部2に搬送されている間だけ真空ポンプ40は作動すればよい。このため、実装機構部3、アンダーフィル塗布機構部4、熱硬化炉5において基板10をステージ20へ真空吸着する必要はなく、そのための設備を設ける必要はない。
【0035】
次に、基板10に半導体チップ18を実装する工程について説明する。図8Aは、実装工程の説明図である。ステージ20を実装機構部3へ搬送して、チップ実装ヘッド70により基板10の実装エリア14に半導体チップ18を実装する。チップ実装ヘッド70は実装機構部3に搭載されている。チップ実装ヘッド70は、吸着力によって半導体チップ18を保持する。半導体チップ18の実装は、実装エリア14内に形成された接続用の電極(不図示)と半導体チップ18に形成されたはんだバンプ(不図示)とを、チップ実装ヘッド70により圧着して接合する。接合の際には、ステージ20の底面に配置されたヒータ(不図示)を作動させて、基板10全体を加熱する。ヒータは実装機構部3に搭載されている。全ての半導体チップ18が実装されるとヒータの作動は停止される。
【0036】
次に基板10と半導体チップ18との間にアンダーフィル材を充填する工程について説明する。図8Bは、アンダーフィル材を充填する工程の説明図である。基板10に複数の半導体チップ18を実装した後、ステージ20はアンダーフィル塗布機構部4へと搬送される。充填ノズル80は、アンダーフィル塗布機構部4に搭載されている。充填ノズル80によって、基板10と複数の半導体チップ18との間に液状の樹脂であるアンダーフィル材を充填する。詳細には、複数の半導体チップ18の隙間からアンダーフィル材を流し込む。全ての半導体チップ18と基板10との間にアンダーフィル材が充填されると、ステージ20は熱硬化炉5へと搬送される。
【0037】
次に、アンダーフィル材を熱硬化させる工程について説明する。図9は、アンダーフィル材を熱硬化させる工程についての説明図である。ステージ20が熱硬化炉5へと搬送される。熱硬化炉5内では200℃〜250℃程度に設定されている。熱硬化炉5内に基板10が所定時間放置されることにより、アンダーフィル材が熱硬化する。尚、ピン50は基板10と共に加熱される。
【0038】
次に、アンダーフィル材の硬化後にピン50を抜去する工程について説明する。図10は、ピン50を抜去する工程についての説明図である。アンダーフィル材を熱硬化した後は、図10Aに示すようにステージ20を矯正機構部2へと搬送し挿抜ハンド60によりピン50を抜去する。この際に、挿抜ハンド60は、フランジ部55を掴んでピン50を抜去する。図10Bは、全てのピン50が抜去された基板10を示している。
【0039】
その後、基板10に実装された複数の半導体チップ18毎に切り出しが行われ、切り出し工程後に半導体チップ18を樹脂により封止するモールド工程が行われる。以上により、図11に示すように、単一の半導体チップ18と切り出された基板10aとを有した半導体装置1aが製造される。
【0040】
以上説明したように、ピン50によって基板10の反りを矯正することができる。例えば、押圧部材を用いて基板をステージに常時押圧することによって反りを矯正すると、押圧部材と基板との接触部分には半導体チップを実装できないため、基板に対する実装エリアが狭くなりコストアップに繋がる。また、ステージに粘着性を有したゲル状物質をコーティングしてこの粘着力によって基板の反りを矯正する場合には、粘着力維持のためのメンテナンスが必要となりコストアップに繋がる。本実施例のようにピン50を用いることにより、実装領域を確保しつつメンテナンスを必要としないので、低コストで基板10の反りを矯正できる。
【0041】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0042】
本実施例においては、フリップチップ実装での場合について示したが、これに限定されず、例えばSMT(Surface Mounting Technology)基板などの一般のプリント基板にも採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】半導体装置の製造装置の模式図である
【図2】基板とステージとの斜視図である。
【図3】基板をステージに吸着させる工程の説明図である。
【図4】基板をステージに吸着させる工程の説明図である。
【図5】ピンにより基板をステージに仮固定する工程の説明図である。
【図6】ピンの説明図である。
【図7】ピンの挿入の説明図である。
【図8】基板に半導体チップを実装する工程と、アンダーフィル材を充填する工程との説明図である。
【図9】アンダーフィル材を熱硬化させる工程についての説明図である。
【図10】ピンを抜去する工程についての説明図である。
【図11】半導体装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
1 半導体装置の製造装置 10 基板
12、22 貫通孔 18 半導体チップ
30 押圧ヘッド(押圧部材) 40 真空ポンプ
50 ピン 50a 心材
50b コーティング層 51 胴体部
53 ストッパ部 55 フランジ部
60 挿抜ハンド(挿抜手段) 70 チップ実装ヘッド
80 充填ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント基板をステージの真空吸着面に押し付けた状態で吸着させる工程と、
前記プリント基板に形成された貫通孔と前記ステージに形成された穴とに共通にピンを挿入して前記プリント基板を前記ステージに仮固定する工程と、
前記真空吸着を解除する工程と、を含む半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記真空吸着を解除した後に前記プリント基板に半導体チップを実装する工程と、
前記プリント基板と前記半導体チップとの間に液状樹脂を充填する工程と、
前記液状樹脂を硬化させる工程と、
前記液状樹脂の硬化後に前記ピンを抜去する工程と、を更に含む請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項3】
プリント基板を真空吸着可能なステージと、
前記ステージに配置された前記プリント基板を前記ステージに押圧する押圧手段と、
前記プリント基板に形成された貫通孔と前記ステージに形成された穴とに共通にピンを挿入し前記挿入された前記固定ピンを抜去する挿抜手段と、を備えた半導体装置の製造装置。
【請求項4】
半導体装置の製造過程において半導体チップが実装される前のプリント基板をステージに倣わせるためのピンにおいて、
非弾性材料である心材と、
前記心材を耐熱性を有した弾性材料によりコーティングしたコーティング層と、を備えたピン。
【請求項5】
胴体部と、
前記胴体部よりも径方向に大きいストッパ部と、
前記胴体部の一端に形成されたフランジ部と、を備えた請求項4に記載のピン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2010−10356(P2010−10356A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−167369(P2008−167369)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】