説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】受光部及び発光部を含む光学的センサーとして構成された半導体装置において、その小型化を図る。
【解決手段】半導体チップ1を構成する半導体基板10の表面に受光部10P及び発光部10Lが配置されており、それらと対向して、接着剤15を介して支持体16が貼り合わされている。そして、支持体16の表面から受光部10Pを露出する第1の開口部16Aが設けられ、それと離間して、支持体16の表面から発光部10Lを露出する第2の開口部16Bが設けられている。また、半導体基板10の表面には第1の電極12A及び第2の電極12Bが配置され、それらと電気的に接続されたバンプ電極24A,24Bが半導体基板10の裏面に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、ある対象物に発光部から光を照射し、その反射光を受光部で感知することにより、該対象物の位置を測定する光学的センサー及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ある対象物の位置を測定する手段の1つとして、光学的センサーが知られている。この光学的センサーは、受光部と発光部を有し、例えば、測定の対象物に発光部から光パルスを照射し、その対象物から反射された光パルスの輝度や位相を、受光部で感知することにより、両光パルスの輝度の差や位相差から、その対象物の位置を調べることができる。
【0003】
このような光学的センサーは、その適用例として、携帯電話の使用者と集音マイクの距離を自動的に感知し、その距離に応じて通話音量を最適化する技術に用いられている。この技術では、携帯電話の集音マイク近傍に光学的センサーが設けられ、その光学的センサーの発光部から使用者へ照射された光の反射光の輝度等を、光学的センサーの受光部により測定することで、使用者と集音マイクとの距離を測定できる。
【0004】
このような光学的センサーを半導体装置として実現する場合、図12に示すように、細長い長方形の実装基板100上に、受光部として、フォトダイオード等の受光素子を含む受光用チップ(即ち半導体チップ)101を実装し、これとは別に、発光部として、LED等の発光素子を含む発光用チップ(即ち他の半導体チップ)102を実装していた。
【0005】
なお、測定の対象物の位置を調べる光学的センサーについては、特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2001−183458号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した光学的センサーでは、実装基板100上に、受光用チップ101と発光用チップ102を別々の半導体チップとして実装するため、実装領域を広く確保する必要があった。そのため、光学的センサーの小型化が困難となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の主な特徴は以下の通りである。本発明の半導体装置は、半導体基板の表面に配置された受光部と、半導体基板の表面であって受光部と離間した領域に配置された発光部と、半導体基板を覆う絶縁膜と、絶縁膜上に配置された電極と、絶縁膜及び電極を覆う接着剤を介して、半導体基板の表面に対向して貼り合わされた支持体と、支持体及び接着剤を貫通して受光部を露出する第1の開口部と、第1の開口部と離間する領域で支持体及び前記接着剤を貫通して発光部を露出する第2の開口部と、半導体基板の裏面に配置され電極と電気的に接続したバンプ電極と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面に受光部を形成する工程と、半導体基板を覆って絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜上に電極を形成する工程と、絶縁膜及び電極を覆って接着剤を塗布し、その接着剤を介して半導体基板の表面に対向して支持体を貼り合わせる工程と、支持体及び接着剤を貫通して受光部を露出する第1の開口部を形成する工程と、第1の開口部と離間する領域で支持体及び接着剤を貫通する第2の開口部を形成する工程と、第2の開口部内の半導体基板上に発光部を形成する工程と、半導体基板の裏面に電極と電気的に接続したバンプ電極を形成する工程と、半導体基板及び支持体を含む積層体を、第1の開口部及び第2の開口部を含む半導体チップに分離する工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、1つの半導体装置、即ち半導体チップ内に、光学的センサーを構成する受光部及び発光部が一体的に設けられるため、半導体装置の小型化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1乃至図9、及び図11は、本実施形態による半導体装置、即ち、光学的センサーとして構成される半導体チップ及びその製造方法を示す断面図である。なお、これらの図では、複数の半導体装置、即ち半導体チップ1が形成されるウェハ状の半導体基板10のうち、1つの半導体チップ1が形成される予定の領域を中心に図示している。
【0011】
最初に、図1に示すように、例えば約600μmの膜厚を有したシリコン基板からなる半導体基板10を準備する。そして、半導体チップ1が形成される予定の領域において、半導体基板10の表面の一部に、受光部10Pを形成する。受光部10Pは、例えばPN接合によるフォトダイオードを受光素子として含む。受光部10Pは、1個又は複数個の受光素子を含む。ただし、受光部10Pは、フォトダイオードに限定されるものではなく、その他の受光素子を含むものであってもよい。以降の説明では、受光部10LはPN接合によるフォトダイオードを受光素子として含むものとして説明する。
【0012】
さらに、半導体基板10の表面には、受光部10Pを駆動するマイコン等の制御回路10Dを形成してもよい。この制御回路10Dは、必ずしも形成される必要はなく、半導体チップ1の外に外部回路として設けられてもよい。
【0013】
次に、受光部10P、制御回路10D、及び半導体基板10を覆う第1の絶縁膜11を形成する。第1の絶縁膜11は、例えば約1μmの膜厚を有したBPSG膜からなる。第1の絶縁膜11上であって、受光部10Pの外側には、第1の電極12Aを形成し、第1の電極12Aと対向する側には、第2の電極12Bを形成する。
【0014】
また、第1の絶縁膜11上であって、受光部10Pと第2の電極12Bとの間には、第3の電極13A及び第4の電極13Bを形成する。次に、第1乃至第4の電極12A,12B,13A,13B、及び第1の絶縁膜11の表面を覆って、シリコン窒化膜等のパッシベーション膜14を形成する。
【0015】
次に、図2に示すように、パッシベーション膜14上に、有機樹脂等を含む接着剤15を塗布し、この接着剤15を介して、半導体基板10の表面に対向して支持体16を貼り合わせる。支持体16は、光を透過する材料、又は光を透過しない材料からなる。好ましくは、支持体16は、光を透過しないシリコン基板からなる。支持体16は、例えば約100〜600μmの厚さを有している。
【0016】
次に、図3に示すように、支持体16と貼り合わされた半導体基板10に対して裏面研削を行い、その厚さを、例えば10〜150μmに至るまで薄くする。さらに、半導体基板10であって、第1の電極12Aから半導体チップ1の端部に至る領域、及び第2の電極12Bから半導体チップ1の他方の端部に至る領域をエッチングして除去する。これにより、それらの領域では第1の絶縁膜11が露出される。また、その領域における半導体基板10の側面は、支持体16に向かってテーパー状に形成されることが好ましい。これにより、後の工程において半導体基板10及び支持体16を覆って形成される各層の被覆性が向上する。
【0017】
次に、図4に示すように、半導体基板10と第1の絶縁膜11を覆う第2の絶縁膜17を形成する。第2の絶縁膜17は、例えばCVD法により形成されたシリコン酸化膜からなる。その後、第1の絶縁膜11及び第2の絶縁膜17の一部をエッチングして除去し、第1の電極12A及び第2の電極12Bの裏面を露出する。
【0018】
次に、第2の絶縁膜17上に、第1の電極12A及び第2の電極12Bと接続し、半導体基板10の裏面に延びる配線18A,18Bを形成する。配線18A,18Bは、例えばスパッタ法により形成されたアルミニウムからなる。さらに、これらを覆って、第3の絶縁膜19を形成する。第3の絶縁膜19は、例えばCVD法により形成されたシリコン酸化膜からなる。
【0019】
次に、図5に示すように、支持体16、接着剤15、及びパッシベーション膜14を部分的にエッチングすることにより、それらを貫通して第1の絶縁膜11を介して受光部を露出する第1の開口部16Aを形成する。これと同時に、第1の開口部16Aと離間する領域で、支持体16、接着剤15、及びパッシベーション膜14を部分的にエッチングすることにより、それらを貫通して第3の電極13A及び第4の電極13Bを露出する第2の開口部16Bを形成する。このとき、第1の開口部16A及び第2の開口部16Bは、テーパー状に形成されることが好ましい。また、第1の開口部16Aでは、第1の絶縁膜11もエッチング除去するものであってもよい。
【0020】
なお、パッシベーション膜14には、支持体16が貼り合わされる前に、予め、第1の絶縁膜11、第3の電極13A、及び第4の電極13Bを露出する開口部を設けておいてもよい。この場合、支持体16及び接着剤15を部分的にエッチングすることで、第3の電極13A及び第4の電極13Bを露出する第2の開口部16Bを形成することができる。また、同様に第3の電極13A上及び第4の電極13B上に、予め、例えばニッケル(Ni)及び金(Au)が積層されてなるメッキ層(不図示)を形成しておいてもよい。
【0021】
次に、図6に示すように、第2の開口部16Bの底部に、LED等の発光素子を含む発光部10Lを形成する。発光部10Lは、1個又は複数個のLED等の発光素子を含み、複数個の発光素子を含む場合には、それらの発光素子はそれぞれ異なる発光帯域を有してもよい。ただし、発光部10Lは、LEDに限定されるものではなく、その他の発光素子を含むものであってもよい。以降の説明では、発光部10LはLEDを発光素子として含むものとして説明する。この場合、例えば、LEDのPN接合を構成するN型層が、金(Au)等を含む金属バンプ20を介して第3の電極13Aと接続され、そのPN接合を構成するP型層が、金属バンプ20を介して第4の電極13Bと接続される。なお、第3の電極13A及び第4の電極13B上にはニッケル(Ni)及び金(Au)が積層されてなるメッキ層が形成されている。また、金属バンプ20として金(Au)バンプの代わりに半田バンプを用いてもよい。さらには、メッキ層を形成することなく、銀ペーストを形成してもよい。
【0022】
なお、第1の開口部16A及び第2の開口部16Bが、図の例のようにテーパー状に形成されている場合、そうでない場合に比して、受光部10Pに多方向から光が入射しやすくなり、かつ、発光部10Lから多方向へ光を照射しやすくなる。
【0023】
また、この例では、支持体16は光を透過しないシリコン基板からなるため、第1の開口部16Aと第2の開口部16Bは互いに遮光されており、第1の開口部16A内の受光部10Pでは、第2の開口部16B内の発光部10Lから発光した光を直接感知することはない。これとは異なり、支持体16が光を透過するガラス等の材料からなる場合には、第1の開口部16A及び第2の開口部16Bの側壁に、光を反射する反射膜又は遮光膜(いずれも不図示)を形成することで、上記と同様の効果を得ることができる。
【0024】
次に、図7に示すように、半導体基板10の裏面上の第3の絶縁膜19の一部をエッチング等により除去し、配線18A,18Bの一部を露出させる。露出した配線18A,18B上には、例えばニッケル(Ni)及び金(Au)が積層されてなるメッキ層21を形成する。なお、このメッキ層21の形成工程は必ずしも必要ではない。
【0025】
その後、半導体基板10のダイシングラインDLに沿って、第1の絶縁膜11、パッシベーション膜14、接着剤15、及び支持体16の厚さ方向の一部を切削して、溝22を形成する。この溝22は、第1の電極12A及び第2の電極12Bに接触しない位置に形成する。
【0026】
次に、図8に示すように、第1の絶縁膜11上、第3の絶縁膜19上、及び溝22内に延びる保護膜23を形成する。半導体基板10の裏面を覆う保護膜23上には、半田等からなるバンプ電極24A,24Bを形成する。バンプ電極24A,24Bは、保護膜23に設けられた開口部を通してメッキ層21と接続されている。
【0027】
次に、図9に示すように、ダイシングラインDLに沿ってダイシングを行い、半導体基板10及び支持体16を含む積層体を、第1の開口部16A及び第2の開口部16Bを含む半導体チップ1に分離する。なお、そのダイシングの際には、溝22内の保護膜23及び支持体16のみを切削する。
【0028】
こうして、1つの半導体チップ1の中に、受光部10P及び発光部10Lを備えた光学的センサーが構成される。これにより、受光部と発光部のそれぞれを半導体チップとして実装基板に実装する必要はなくなるため、従来例に比して、光学的センサーを小型化することが可能となる。
【0029】
また、この半導体チップ1の側面で露出する第1の絶縁膜11の端部、第2の絶縁膜17の端部、パッシベーション膜14の端部、接着剤15の端部、支持体16の一部の端部、及び第3の絶縁膜19は、保護膜23により覆われているため、半導体チップ1の内部への水分の浸入を防止することができる。
【0030】
ただし、半導体チップ1の内部への水分の浸入や腐食の問題を考慮する必要が無い場合、上述した溝22を形成する工程は省略されてもよい。
【0031】
以下に、上述した半導体チップ1における光学的センサーの動作の一例について図面を参照して説明する。図10は、本実施形態による半導体装置を示す断面図であり、図9に示した半導体チップ1を簡略化して示したものである。
【0032】
図10に示すように、半導体チップ1の受光部10Pは、制御回路10Dの制御により、発光部10Lから発せられて測定対象物40で反射した光を感知する。そして、発光部10Lから発せられた光と受光部10Pで感知した光の輝度の差を基に、制御回路10Dにより、測定対象物40と半導体チップ1との距離が算出される。
【0033】
あるいは、制御回路10Dの制御により発光部10Lから一定周期の光パルスが発せられ、受光部10Pでは測定対象物40で反射された光パルスが感知されてもよい。この場合、制御回路10Dにより、発光部10Lから発せられた光パルスと受光部10Pで感知された光パルスについて、輝度及び位相が比較され、それらの輝度の差、位相差を基に、測定対象物40と半導体チップ1との距離が算出される。
【0034】
また、図11に示すように、第1の開口部16A及び第2の開口部16Bは、光を透過する充填物25A,25Bにより封止されてもよい。この工程は、図7に示した溝22を形成する工程の前に行われることが好ましい。充填物25A,25Bは、例えば透明樹脂からなる。
【0035】
さらにいえば、第1の開口部16A及び第2の開口部16Bで露出する充填物25A,25Bの表面は、曲面を有してもよい。具体的には、第1の開口部16Aで露出する充填物25Aの曲面は、受光部10Pに対して広い角度から外光が集まりやすい形状として形成される。また、第2の開口部16Bで露出する充填物25Bの曲面は、発光部10Lから発光された光が高い指向性を以って出射されるような形状として形成される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図9】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の実施形態による半導体装置を示す断面図である。
【図11】本発明の実施形態による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【図12】従来例による半導体装置及びその製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 半導体チップ 10 半導体基板
10P 受光部 10L 発光部
10D 制御回路 11 第1の絶縁膜
12A 第1の電極 12B 第2の電極
13A 第3の電極 13B 第4の電極
14 パッシベーション膜 15 接着剤
16 支持体 16A 第1の開口部
16B 第2の開口部 17 第2の絶縁膜
18A,18B 配線 19 第3の絶縁膜
20 金属バンプ 21 メッキ層
22 溝 23 保護膜
24A,24B バンプ電極 25A,25B 充填物
40 測定対象物 100 実装基板
101 受光用チップ 102 発光用チップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板の表面に配置された受光部と、
前記半導体基板の表面であって前記受光部と離間した領域に配置された発光部と、
前記半導体基板を覆う絶縁膜と、
前記絶縁膜上に配置された電極と、
前記絶縁膜及び前記電極を覆う接着剤を介して、前記半導体基板の表面に対向して貼り合わされた支持体と、
前記支持体及び前記接着剤を貫通して前記受光部を露出する第1の開口部と、
前記第1の開口部と離間する領域で前記支持体及び前記接着剤を貫通して前記発光部を露出する第2の開口部と、
前記半導体基板の裏面に配置され前記電極と電気的に接続したバンプ電極と、を備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記支持体は、半導体基板からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、光を透過する充填物により封止されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1の開口部及び前記第2の開口部で露出する前記充填物の表面は、曲面を有していることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記受光部は、フォトダイオードを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項6】
前記発光部は、LEDを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項7】
前記絶縁膜、前記接着剤、及び前記支持体の各端部は、保護膜により覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記半導体基板の表面には、前記受光部、前記発光部の少なくともいずれかを制御する制御回路が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項9】
半導体基板の表面に受光部を形成する工程と、
前記半導体基板を覆って絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に電極を形成する工程と、
前記絶縁膜及び前記電極を覆って接着剤を塗布し、その接着剤を介して前記半導体基板の表面に対向して支持体を貼り合わせる工程と、
前記支持体及び前記接着剤を貫通して前記受光部を露出する第1の開口部を形成する工程と、
前記第1の開口部と離間する領域で前記支持体及び前記接着剤を貫通する第2の開口部を形成する工程と、
前記第2の開口部内の前記半導体基板上に発光部を形成する工程と、
前記半導体基板の裏面に前記電極と電気的に接続したバンプ電極を形成する工程と、
前記半導体基板及び前記支持体を含む積層体を、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を含む半導体チップに分離する工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記支持体は、光を透過しない半導体基板からなることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記第1の開口部及び前記第2の開口部は、光を透過する充填物により封止されていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記第1の開口部及び前記第2の開口部で露出する前記充填物の表面は、曲面を有していることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
前記受光部は、フォトダイオードを含むことを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【請求項14】
前記発光部は、LEDを含むことを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【請求項15】
前記積層体を前記半導体チップに分離する工程の前において、前記半導体基板であって前記電極の一部上から前記半導体チップの端部に至る領域を除去する工程と、前記半導体チップの端部に沿って、前記絶縁膜、前記接着剤、及び前記支持体の厚さ方向の一部を切削して溝を形成する工程と、を含み、
前記保護膜は前記溝内に延在して形成されると共に、前記溝内の前記保護膜及び前記支持体のみを切削することにより、前記積層体を前記半導体チップに分離することを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【請求項16】
前記半導体基板の表面に、前記受光部、前記発光部の少なくともいずれかを制御する制御回路を形成する工程を含むことを特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−295834(P2009−295834A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148859(P2008−148859)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(506227884)三洋半導体株式会社 (1,155)
【Fターム(参考)】