説明

印刷加工製品の製造装置

【課題】設備的な無駄や稼動休止による無駄、設置スペースの無駄を低減し、作業性、操作性においての無駄をなくすことができるようにする。
【解決手段】給紙部と印刷部と加工部とを設けると共に、加工部の下流端にユニット台12を設けた本体装置7と、上記ユニット台に交換可能に搭載するシートカットユニット13、折り畳みユニット、巻き取りユニット等の交換ユニット型の複数の後処理装置とからなり、上記ユニット台に主制御盤と、この主制御盤にて単独に制御可能にした2つのモータ16a,16bを設け、各後処理装置に上記ユニット台の一方のモータに連結した連続紙引き込み駆動系と、他方のモータに連結した後処理加工駆動系とを設け、各後処理装置に各固有の制御情報を記憶し、上記主制御盤にそれぞれの制御情報を入力するユニットコントローラを設けた構成になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続紙から印刷加工製品を製造する印刷加工製品の製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記印刷加工製品の製造装置としては、連続紙にフォーム印刷やラベル・シール印刷等を施してからこの各印刷面ごとにカットしてシート出し、あるいは横ミシン目に沿って折り畳み、さらにそのままロール状に巻き取る等、様々な仕様に合わせた後処理加工を施して製品を製造するようになっている。
【0003】
従来この種の製造装置にあっては、例えば上記シート出し、折り畳み、巻き取り等の後処理加工を行う複数の後処理装置を備えており、必要に応じてその1つの後処理装置を用いて所定の製品を製造するようにしている。この場合、他の後処理装置は用いられずそのまま通過させている。
【0004】
図1は、この従来の印刷加工製品の製造装置の一例を示すもので、図中1は給紙装置で、この給紙装置1の給紙ローラ1aから給紙される連続紙2の走行方向に複数の印刷機3a,3b,3c,3dを有する印刷部3と、打ち抜き機4a、送り孔加工機4b、横ミシン目加工機4c等の複数の加工機を配設した加工部4が設けられており、この加工部4の下流側に後処理部5が設けてある。そしてこの従来の後処理部5には、シートカット装置5aと折り畳み装置5bと巻き取り装置5c等の複数の後処理装置が設けてあり、この後処理装置のうちの例えばシートカット装置5aを稼動させてテーブル6上へシート出しを行い、または折り畳み装置5bを稼動させてテーブル6上へジグザグ折り出しを行い、さらに巻き取り装置5cを稼動させてロール状に巻き取るようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような製造装置にあっては、受注可能な製品仕様の範囲を拡大しようとすると、上記後処理部5を構成する後処理装置の数が増大して1台の製造装置が大型化し、これの設置スペースや設備費が増大してしまう問題があり、また大型になるほど作業性や操作性が低下するという問題もあった。
【0006】
また上記した製造装置においては、様々な製品仕様にあわせて後処理部も様々な仕様の後処理装置が設けられるが、特定の時期のみに必要とされる製品も多く、また製品仕様も期間ごとに変化し、さらに製造製品の受注において受注量、製品仕様も様々に変化する状況においては所有する製造装置が製品仕様に対応できなくなり、また生産設備に合ったもののみを受注するにしても、継続的な受注がむずかしくなる状況が必然的に発生し、所有する製造装置が停止せざるを得ないという問題が出てくる。
【0007】
さらに上記従来の製造装置にあっては、1台でもって複数の製品仕様に対応することができるが、1つの製品の製造時には他の複数の後処理装置が遊休状態にあって、この用いられない後処理装置が無駄であると共に、遊休装置を駆動させるためのエネルギーも無駄になるという問題があった。
【0008】
これらの無駄は、製造装置の設置台数が増加するにつれて大きくなるものであり、また長期的にみた場合には、専用機として設置された装置も1年のうちのある一定期間使用されずに稼動休止するなどの無駄になる場合も多く存在し、それは専用機に限らず複数の後処理装置を備えた製造装置においても製品仕様を満足することができない場合には休止せざるを得なくなる。
【0009】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、設備的な無駄や稼動休止による無駄、装置の設置スペースの無駄を低減させ、作業性、操作性においても無駄のない印刷加工製品の製造装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷加工製品の製造装置は、給紙部と、この給紙部から給紙される連続紙に印刷を施す印刷部と、この印刷後の連続紙に横ミシン目等の加工を施す加工部とを上記連続紙の走行方向に設けると共に、上記加工部の下流端にユニット台を設けた本体装置と、上記ユニット台に交換可能に搭載して本体装置から走行されてくる連続紙をカットするシートカットユニット、ジグザグ状に折り畳む折り畳みユニット、ロール状に巻き取る巻き取りユニット等の交換ユニット型の複数の後処理装置とからなり、上記ユニット台に主制御盤と、この主制御盤にてそれぞれ単独に制御可能にした2つのモータを設け、また各後処理装置に上記ユニット台の一方のモータに連結して連続紙を引き込む引き込みローラを駆動する連続紙引き込み駆動系と、ユニット台の他方のモータに連結して上記引き込みローラにて引き込まれた連続紙に後処理加工を施す後処理加工駆動系とを設け、さらに上記各後処理装置に各固有の制御情報を記憶し、ユニット台に搭載時にこの固有の制御情報をユニット台の主制御盤にコネクタを介して入力するユニットコントローラを設けた構成になっている。
【0011】
上記装置において、印刷部に交換胴タイプの印刷機を用い、加工部に各種機能装置を入れ替えて多機能の組み合わせで使用可能にし、また本体装置の加工部の下流側に、本体装置に紙通しされた連続紙を挟持する連続紙挟持機構をON,OFF可能に設けた構成になっている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、1台の本体装置に対して、これのユニット台に複数種のうちの1つの後処理装置を選択的に搭載することができ、必要とする後処理装置を備えた印刷加工製品の製造装置を専用機として用いることができることにより、不使用の後処理装置を備えた従来の装置に比較して、設備的な無駄や不使用装置の稼動休止による無駄、設置スペースの無駄を低減することができる。そしてこれの操作も専用機として行うことができ、従来の装置に対して作業性、操作性の無駄をなくすことができる。
【0013】
そのほかに、製品の生産に必要な装置のみを配列させて稼動することにより操作性、作業性がよく、消費電力も少なくなる。また、製造装置を複数台設置した場合には、後処理装置を交換ユニットとして各装置で着用して使用することができるため、製造装置、後処理装置ともに稼動率を向上することができ、このことによっても無駄な設備コストを削減することができる。また、多品種生産に低コストで対応することができる。
【0014】
さらに本発明によれば、従来の装置に比較して製造装置全体の長さを短くすることにより損紙の発生を削減することができる。また、各後処理装置において、連続紙の送り機構と後処理加工機構とを別の動力系で駆動されることにより、負荷変動の生じやすい後処理部分と軽負荷の連続紙の送り部分とを分離できて制御の精度を向上でき、製品品質を向上及び所定の生産速度を確保できる。さらにトータル的に最小限の設備、及び設備費で最大多種類製品の生産が可能となった。
【0015】
そしてさらに、本体装置の加工部の下流側に、本体装置に紙通しされた連続紙を挟持し、本体装置内の連続紙のテンションを一時的に保持可能にした連続紙挟持機構を備えたことにより、本体装置のユニット台への後処理装置の交換時において、上記連続紙挟持機構を作動することにより、この後処理装置の交換を、本体装置内の連続紙のテンション及び印刷部、加工部に対する見当ずれが発生することなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来の印刷加工製品の製造装置の一例を示す構成説明図である。
【図2】本発明に係る印刷加工製品の製造装置の本体装置の一例を示す構成説明図である。
【図3】シートカットユニットを示す構成説明図である。
【図4】折り畳みユニットを示す構成説明図である。
【図5】巻き取りユニットを示す構成説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態を図2以下に基づいて説明する。なお、図1で示した従来技術のものと同じ部材は、同一符号を付して一部省略して説明する。
【0018】
図2において7は印刷加工製品の製造装置の本体装置であり、この本体装置7は連続紙2を給紙する給紙部1と、連続紙2に所定の絵柄を印刷する複数の印刷機3a,3b,3c,3dからなる印刷部3と、フレキソ印刷機4d、UV乾燥機4e、プルロール4f、表ダイロール4g、裏ダイロール4h、横ミシンロール4i等の加工機を配設した加工部4が設けられている。そして上記印刷部3を構成する各印刷機3a〜3dは交換胴型となっており、かつこの各印刷機3a〜3dの数は任意に選定される。また、上記加工部4を構成する各加工機は個々に交換可能になっていて、上記した加工機のほかに、コールド箔、ラミネート等必要に応じて装着できるようになっている。
【0019】
上記加工部4の下流端に、本体装置7に紙通しされた連続紙2の本体装置7内での走行を停止した状態の連続紙2のテンションを一時的に保持する連続紙挟持機構8が設けてある。
【0020】
この連続紙挟持機構8は自由回転するガイドローラ8aと、このガイドローラ8aに接離(ON,OFF)し、かつ回転しないニップ部材8bからなっていて、ON作動によってニップ部材8bが上動してガイドローラ8aに接触することにより、ガイドローラ8aにガイドされている連続紙2を挟持により固定し、給紙部1の給紙ローラ1aから本体装置7内に所定のテンションにて紙通しされた連続紙2の本体装置7内でのテンション状態を保持できるようになっている。
【0021】
また、これのOFF作動によってニップ部材8bが下動し、ガイドローラ8aから離隔することによりガイドローラ8aは自由回転状態となり、本体装置7の下流側への連続紙2が、このガイドローラ8aにてガイドされるようになっている。
【0022】
この本体装置7の加工部4の下流側にユニット台12が本体装置7のフレームと一体状にして配置されており、このユニット台12に図3に示したシートカットユニット13、図4に示した折り畳みユニット14、図5に示した巻き取りユニット15等の後処理装置がそれぞれ交換ユニットとして交換可能に、かつそれぞれのユニットが上記本体装置7と連動連結可能に搭載することができるようになっている。
【0023】
上記ユニット台12にはそれぞれ単独に制御可能にした第1・第2のモータ16a,16bが備えられていて、このそれぞれのモータ16a,16bに歯車列、タイミングベルト等の連結手段を介して第1・第2の出力歯車17a,17bが連結してあり、この両歯車17a,17bは、ユニット台12に、これの上方に臨ませて設けられている。
【0024】
図3にて示すシートカットユニット13は、上記したようにユニット台12上に位置決めされた状態で係脱可能に取り付けられるようになっている。このシートカットユニット13は、本体装置7の連続紙挟持機構8のガイドローラ8aにてガイドされた連続紙2を引き込む引き込みローラ18と、周面にシートカッタを設けたカッタローラ19aと受けロール19bからなるシートカットローラ部19とからなっている。そして上記引き込みローラ18とシートカットローラ部19は、それぞれ駆動歯車20a,20bにて駆動されるようになっている。この各駆動歯車20a,20bは、シートカットユニット13がユニット台12上に搭載された状態でクラッチを介して、ユニット台12側の各出力歯車17a,17bに連結されるようになっている。
【0025】
図4にて示す折り畳みユニット14は、上記したようにユニット台12上に位置決めされた状態で係脱可能に搭載されるようになっている。この折り畳みユニット14は、本体装置7の連続紙挟持機構8のガイドローラ8aにてガイドされた連続紙2を引き込む引き込みローラ21と、この引き込みローラ21にて引き込まれた連続紙2をノズルを振ることによりジグザグ状に折り畳む折り畳み部22とからなっている。そして上記引き込みローラ21と折り畳み部22は、駆動歯車23a,23bにて駆動されるようになっている。この各歯車23a,23bは、折り畳みユニット14がユニット台12上に搭載された状態でクラッチを介して、ユニット台12側の各出力歯車17a,17bに連結されるようになっている。
【0026】
図5に示す巻き取りユニット15は、上記したようにユニット台12上に位置決めされた状態で係脱可能に取り付けられるようになっている。この巻き取りユニット15は、本体装置7の連続紙挟持機構8のガイドローラ8aにてガイドされた連続紙2を引き込む引き込みローラ24と、この引き込みローラ24にて引き込まれた連続紙2を巻き取る巻き取り部25とからなっており、これらはそれぞれ駆動歯車26a,26bにて駆動されるようになっている。そしてこの各駆動歯車26a,26bは、巻き取りユニット15がユニット台12上に搭載された状態でクラッチを介して、ユニット台12側の各出力歯車17a,17bに連結されるようになっている。上記、巻き取り部25の巻き取り軸の回転は、正逆いずれの方向にも切り替えられるようになっている。
【0027】
上記各後処理装置のそれぞれの搭載状態において、ユニット台12側の第1のモータ16aと、各ユニット13,14,15の引き込みローラ18,21,24をそれぞれ駆動する駆動歯車20a,23a,26aとを連結する駆動系列が連続紙引き込み系となり、第2のモータ16bと、各ユニット13,14,15の処理部をそれぞれ駆動する駆動歯車20b,23b,26bとを連結する駆動系列が処理部駆動系となり、2系列の駆動列となっている。
【0028】
このときにおいて、連続紙引き込み系の引き込みローラ18の回転が安定しないと各後処理装置の処理部の加工精度を低下させることとなるが、上記したように引き込みローラ18,21,24を駆動する駆動系と、各処理部を駆動する駆動系の2系列にしたことにより、シートカット、折り畳み、巻き取りの各処理部の負荷変動の影響が連続紙2の走行系に及ぶのを防止でき、製品の精度を維持することができる。
【0029】
上記した各後処理装置には、この各後処理装置固有の制御情報を記憶させたユニットコントローラ27a,27b,27cが備わっている。一方、ユニット台12側には上記各ユニットコントローラ27a〜27cからの制御情報がコネクタ28,29を介して入力されることにより、この入力情報に基づいてモータ16a,16bを駆動するようにした主制御盤30が設けてある。
【0030】
ユニット台12上に後処理装置を搭載したときの上記主制御盤30による上記後処理装置の駆動制御は、本発明の出願人が先に出願した特許文献1に記載したように行われるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0031】
【特許文献1】特開2006−247866号公報
【0032】
すなわち、例えばシートカットユニット13をユニット台12上へ搭載した場合において、両コネクタ28,29の接続により、ユニットコントローラ27a内に記憶されている情報が主制御盤30へ送られて、主制御盤30でユニット台12上の後処理装置がシートカットユニット13であることが認識される。そしてこの認識に基づいてモータ16a,16bがシートカットユニット13として駆動制御されて、ユニット台12側の第1・第2の出力歯車17a,17b、シートカットユニット13側の駆動歯車20a,20bを介して、引き込みローラ18及びシートカットローラ部19が本体装置7側の動作と同期して駆動されて、本体装置7から引き出された連続紙2が所定長のシートにカットされてテーブル6上へ排出されるようになっている。このときのシートカットユニット13の仕様の変更は、ユニットコントローラ27aの設定を変えることによって行われる。
【0033】
また、ユニット台12上に折り畳みユニット14を搭載した場合には、上記シートカットユニット13の場合と同様に、この折り畳みユニット14のユニットコントローラ27b内に記憶されている情報がユニット台12側の主制御盤30へ送られ、折り畳みユニット14では本体装置7から引き出される連続紙2を、本体装置7の加工部にて加工された横ミシン目に沿って折り畳まれて排出されるようになっている。
【0034】
さらに、ユニット台12上に巻き取りユニット15を搭載した場合には、同様に巻き取りユニット15のユニットコントローラ27c内に記憶されている情報がユニット台12側の主制御盤30へ送られ、巻き取りユニット15では本体装置7から引き出される連続紙2をロール状に巻き取るようになっている。
【0035】
上記構成において、本体装置7のユニット台12に、例えばシートカット装置13を搭載した場合について説明する。
【0036】
連続紙挟持機構8をOFF状態にして、給紙部1より連続紙2を本体装置7の印刷部3、加工部5、さらに上記シートカット装置13へ紙通しする。そして装置を駆動することにより、連続紙2は各部において見当合わせがされると共に、所定のテンションが作用して印刷部3にて所定の印刷がなされ、加工部4にて所定の加工がなされ、シートカット装置13にてシート状にカット出しされる。
【0037】
ついで、上記1つの後処理装置の使用状態から他の後処理装置に交換する場合には、先に用いた後処理装置の使用状態で連続紙2の走行を停止すると共に、連続紙挟持機構8をONにして、これのニップ部材8bをガイドローラ8aに接触させて、この連続紙挟持機構8にて連続紙2を挟持する。これにより先に用いた後処理装置の使用状態での本体装置7内における連続紙2の見当及びテンションが、この連続紙挟持機構8にて一時的に保持される。
【0038】
したがって、この状態で先に用いられていた後処理装置をユニット台12から取り外して、他の後処理装置を搭載しても、この本体装置7内での連続紙2の見当及びテンションは変化せず、上記本体装置7の作動状態が維持される。そして他の後処理装置を搭載すると共に、これに上記連続紙挟持機構8より下流側の連続紙2を、この後処理装置に紙通ししてから上記連続紙挟持機構8をOFFにして上記連続紙のニップを開放し、この他の後処理装置による後処理加工を行う。
【0039】
このようにして本体装置7の下流端に設けられたユニット台12に、交換ユニットであるシートカットユニット13、折り畳みユニット14及び巻き取りユニット5の後処理装置を選択的に搭載してこれを紙通して作動することにより、本体装置7より引き出される連続紙2はシート製品に、また折り畳み製品に、さらにロール製品等に加工される。
【0040】
上記シートカットユニット13等の交換ユニット型の後処理装置は、交換台車に載せて1台、あるいは複数の装置本体7のユニット台12に対して装脱を行うが、交換台車からユニット台12への移動は、交換台車側とユニット台12側とをレールで連結して、このレール上を移動させるようにしてもよいし、クレーンなどを用いて移動させるようにしてもよい。
【0041】
また、本体装置7の印刷部に各種サイズの交換胴を入れ替えによりバリアブルサイズの印刷が可能な交換胴タイプの印刷機を用いた印刷部と、各種の加工機を交換可能にした加工部と、ユニット台12への交換ユニットを各種入れ替えて、製品の様々な加工仕様に対応可能にした複数の後処理装置を搭載可能としたユニット台12を有する多機能加工部とを組み合わせることにより、多品種製品への対応を簡素でコンパクトな構成で可能にすることができる。
【符号の説明】
【0042】
1…給紙装置、1a…給紙ローラ、2…連続紙、3…印刷部、3a,3b,3c,3d…印刷機、4…加工部、4a…打ち抜き機、4b…送り孔加工機、4c…横ミシン目加工機、5…後処理部、5a…シートカット装置、5b…折り畳み装置、5c…巻き取り装置、6…テーブル、7…本体装置、8…連続紙挟持機構、8a…ガイドローラ、8b…ニップ部材、12…ユニット台、13…シートカットユニット、14…折り畳みユニット、15…巻き取りユニット、16a,16b…モータ、17a,17a…出力歯車、18,21,24…引き込みローラ、19…シートカットローラ部、19a…カッタローラ、19b…受けローラ、20a,20b,23a,23b,26a,26b…駆動歯車、22…折り畳み部、25…巻き取り部、27a,27b,27c…ユニットコントローラ、28,29…コネクタ、30…主制御盤。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給紙部と、この給紙部から給紙される連続紙に印刷を施す印刷部と、この印刷後の連続紙に横ミシン目等の加工を施す加工部とを上記連続紙の走行方向に設けると共に、上記加工部の下流端にユニット台を設けた本体装置と、上記ユニット台に交換可能に搭載して本体装置から走行されてくる連続紙をカットするシートカットユニット、ジグザグ状に折り畳む折り畳みユニット、ロール状に巻き取る巻き取りユニット等の交換ユニット型の複数の後処理装置とからなり、
上記ユニット台に主制御盤と、この主制御盤にてそれぞれ単独に制御可能にした2つのモータを設け、
また各後処理装置に上記ユニット台の一方のモータに連結して連続紙を引き込む引き込みローラを駆動する連続紙引き込み駆動系と、ユニット台の他方のモータに連結して上記引き込みローラにて引き込まれた連続紙に後処理加工を施す後処理加工駆動系とを設け、
さらに上記各後処理装置に各固有の制御情報を記憶し、ユニット台に搭載時にこの固有の制御情報をユニット台の主制御盤にコネクタを介して入力するユニットコントローラを設けた
ことを特徴とする印刷加工製品の製造装置。
【請求項2】
印刷部に交換胴タイプの印刷機を用い、加工部に各種機能装置を入れ替えて多機能の組み合わせで使用可能にしたことを特徴とする請求項1記載の印刷加工製品の製造装置。
【請求項3】
本体装置の加工部の下流側に、本体装置に紙通しされた連続紙を挟持する連続紙挟持機構をON,OFF可能に設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項記載の印刷加工製品の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−57331(P2011−57331A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206708(P2009−206708)
【出願日】平成21年9月8日(2009.9.8)
【出願人】(000161057)株式会社ミヤコシ (122)
【Fターム(参考)】