説明

印刷装置

【課題】コックリングムラ発生抑制手段を持つ印刷装置において、コックリングムラの発生しない印刷媒体での粒状性悪化を抑える。
【解決手段】印刷媒体上に形成されるインクドットが、ブルーノイズ特性を持つブルーノイズハーフトーンによるハーフトーン処理手段と、前記インクドットの隣接数が、前記印刷媒体上で前記インクドットの形成位置ずれによって、変動しないペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理手段の2つを、少なくとも備えた印刷装置であって、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にインクジェットプリンターでは、印刷結果においてインクドットが視認されにくくなるようにインクドットを分散配置させており、例えば、非特許文献1によって定義されるようなブルーノイズ特性を持つハーフトーン手法によって入力画像のハーフトーン処理(2値化処理)を行う。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「Digital halftoning」(Robert Ulichney著)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、インクジェットプリンターでは、インクの吸収により印刷時に印刷媒体であるメディアにたわみ(「コックリング」と呼ばれる)が発生する。コックリングは写真用紙のような厚手メディアでは小さいが、普通紙のような薄手メディアでは大きくなる。コックリングが発生すると、図9に示すように印刷ヘッドとメディア間のギャップ(以下、PG)が変動し、インクドットの着弾位置ずれが発生する。
そのため、位置ずれが無い状態では離れて配置されていたドット同士が、位置ずれが発生した場合には、隣接位置に配置されやすくなり、ドット同士の重なりが発生しやすくなる。その結果、図10に示すドット配置のように、位置ずれが無い状態に比べ、インクドットがメディアを覆う被覆率が低下する。
この被覆率低下が、コックリングによって一部の領域で発生すると、その部分が濃度低下として視認される(「コックリングムラ」と呼ばれる)。このコックリングムラは、特にインクジェットプリンター用の薄手のマット紙や、印刷本紙に近い薄手のプルーフ用紙で起こりやすく、画質劣化の要因となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例に係る印刷装置は、印刷媒体上に形成されるインクドットが、ブルーノイズ特性を持つブルーノイズハーフトーンによるハーフトーン処理手段と、前記インクドットの隣接数が、前記印刷媒体上で前記インクドットの形成位置ずれによって、変動しないペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理手段の2つを、少なくとも備えた印刷装置であって、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことを特徴とする。
【0007】
本適用例によれば、コックリングムラが発生するメディアのみ、ペアドット制御ディザマスクによるハーフトーン処理を行うため、コックリングムラが発生しない印刷媒体では印刷結果の粒状性悪化を抑えることができる。
従って、印刷結果の画質劣化を抑えた印刷装置を提供することができる。
【0008】
[適用例2]上記適用例に記載の印刷装置は、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことをユーザーが選択できることが好ましい。
【0009】
本適用例によれば、ユーザーの選択に基づいて、印刷媒体の種類によって最適なハーフトーン処理の選択を行うことができる。
これにより、印刷結果の画質劣化を抑えるという効果を得ることができる。
【0010】
[適用例3]上記適用例に記載の印刷装置は、更に印刷媒体の種類を検出する検出手段と、前記印刷媒体のコックリング特性情報を記録した参照テーブルを備え、前記検出手段により検出された印刷媒体の種類と前記参照テーブルの特性情報とに基づいて、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では、前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことが好ましい。
【0011】
本適用例によれば、印刷媒体の種類と参照テーブルの特性情報とに基づいて、印刷媒体の種類によって最適なハーフトーン処理の選択を自動的に行うことができる。
これにより、印刷結果の画質劣化を抑えるという効果を得ることができる。
【0012】
[適用例4]上記適用例に記載の印刷装置は、更に印刷媒体の厚みを検出する検出手段を備え、前記印刷媒体が規定値未満の厚みであれば、前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことが好ましい。
【0013】
本適用例によれば、印刷媒体のコックリング発生の有無が不明な印刷媒体であっても、印刷媒体の厚みに基づいて、最適なハーフトーン処理の選択を自動的に行うことができる。
これにより、印刷結果の画質劣化を抑えるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】印刷システムの概略構成図。
【図2】印刷制御装置としてのコンピューターの構成図。
【図3】プリンターの構成図。
【図4】印刷処理のフロー図。
【図5】実施形態1のハーフトーン処理フロー図。
【図6】ハーフトーン処理手法による粒状性シミュレーション評価の図。
【図7】実施形態2のハーフトーン処理フロー図。
【図8】実施形態3のハーフトーン処理フロー図。
【図9】コックリング発生によるインクドット位置ずれイメージ図。
【図10】インクドット位置ずれによる被覆率低下イメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
(実施形態1)
A.装置構成:
図1は、本発明の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。図示するように、印刷制御装置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200などから構成されている。印刷システム10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。
【0017】
本実施形態のプリンター200は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色インクのドットを形成可能なインクジェットプリンターである。もちろん、これら4色のインクに加えて、染料または顔料濃度の低いシアン(淡シアン)インクと、染料または顔料濃度の低いマゼンタ(淡マゼンタ)インクとを含めた合計6色のインクドットを形成可能なインクジェットプリンターを用いることもできる。なお、以下では場合によって、シアンインク,マゼンタインク,イエローインク,ブラックインクのそれぞれを、Cインク,Mインク,Yインク,Kインクと略称することがあるものとする。
【0018】
コンピューター100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバー22やプリンタードライバー30が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、画像データORGを入力すると、ビデオドライバー22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタードライバー30を介して、画像データORGをプリンター200に出力する。
【0019】
プリンタードライバー30の内部には、解像度変換モジュール32、色変換モジュール35、ハーフトーンモジュール36、印刷制御モジュール37が備えられている。
【0020】
解像度変換モジュール32は、画像データORGをプリンター200の出力解像度の画像データに変換する。色変換モジュール35は、予め用意された色変換テーブルLUTに従い、解像度変換された画像データORGの色成分を、プリンター200が表現可能な色成分に変換する。
【0021】
ハーフトーンモジュール36は、色変換モジュール35によって色変換された画像データの階調を、ドット形成の有無によって表すハーフトーン処理を行う。本実施形態では、ドット形成の有無は、予め用意されたディザマスクを参照して、画像データの画素毎にドット形成の有無を決定する。ディザマスクはブルーノイズディザマスク38とペアドット制御ディザマスク39の2つが用意されており、後述する図3の印刷媒体Pの種別に応じて、この2つのディザマスクのうちのいずれかを参照してハーフトーン処理を行う。
【0022】
印刷制御モジュール37は、ハーフトーン処理された画像データのデータ並びを、ドットが実際に印刷用紙上に形成される順序を考慮して、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えるインターレース処理を行う。また、印刷制御モジュール37はインターレース処理を行った画像データを、印刷データとしてプリンター200に出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力することで、プリンター200の制御を行う。
【0023】
図2は、印刷制御装置としてのコンピューター100の構成図である。コンピューター100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続することによって構成された周知のコンピューターである。
【0024】
コンピューター100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラー(DDC)109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフェイス(PIF)108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェイス(VIF)112が接続されている。周辺機器インターフェイス108には、プリンター200や、ハードディスク118が接続されている。コンピューター100は、印刷しようとする画像データを入力すると、上述したプリンタードライバー30の働きにより、プリンター200を制御して、この画像データの印刷を行う。
【0025】
図3は、プリンター200の構成図である。図3に示すように、プリンター200は、紙送りモーター235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された印刷ヘッド250を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモーター235,キャリッジモーター230,印刷ヘッド250及び操作パネル266との信号のやり取りを司る制御回路260とから構成されている。
【0026】
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設され、キャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモーター230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリー232等から構成されている。
【0027】
キャリッジ240には、上述した4色のインクをそれぞれ収容したインクカートリッジ242〜245が搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド250には、上述の各色のカラーインクに対応する4種類のノズル列252〜255が形成されている。キャリッジ240にこれらのインクカートリッジ242〜245を上方から装着すると、各カートリッジからノズル列252〜255へのインクの供給が可能となる。
【0028】
プリンター200の制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インターフェイス)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモーター230及び紙送りモーター235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作及び副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データを受け取ると、制御回路260が、キャリッジ240の主走査あるいは副走査する動きに合わせて、印刷データに応じた駆動信号を印刷ヘッド250に供給することによって、各色のヘッドを駆動することが可能となっている。
【0029】
以上のようなハードウェア構成を有するプリンター200は、キャリッジモーター230を駆動することによって、印刷ヘッド250(各色のノズル列252〜255)を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また紙送りモーター235を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御回路260は、キャリッジ240が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンター200は印刷媒体P上にカラー画像を印刷することが可能となっている。なお、上述の構成では、各色のインクは、プリンター200に搭載される脱着可能なカートリッジに収容されているが、プリンター200とは分離して構成されたインク収容タンクなどに収容し、当該収容タンクとプリンター200とを接続してもよい。あるいは、脱着不可能にプリンター200と一体的に構成された収容容器に収容されていてもよい。
【0030】
B.印刷処理
上述の印刷システム10における印刷処理について説明する。図4に、図1のプリンタードライバー30で行う印刷処理のフローを示す。
印刷処理が開始されると、まず解像度変換処理により入力された画像データORGの解像度をプリンター200の出力解像度の画像データに変換する(ステップS110)。次に、色変換処理によって、予め用意された色変換テーブルLUTに従い、解像度変換された画像データORGの色成分を、プリンター200が表現可能な色成分に変換する(ステップS120)。
【0031】
次に、ハーフトーン処理によって、予め用意されたディザマスクを参照して、色変換された画像データの階調をドット形成の有無によって表す(ステップS130)。
【0032】
このハーフトーン処理の詳細については、図5のフローを用いて説明する。
まず、印刷媒体Pがコックリングムラの発生する印刷媒体(メディア)かどうかを確認する(ステップS210)。本実施形態では、印刷媒体Pのコックリングムラ発生有無をユーザーが印刷実行操作と共に入力する。前記入力結果を基に印刷媒体Pがコックリングムラ発生有りであった場合(ステップS210:YES)は、ペアドット制御ディザマスクによるハーフトーン処理を行い(ステップS220)、コックリングムラが発生無しの場合(ステップS210:NO)は、ブルーノイズディザマスクによるハーフトーン処理を行う(ステップS230)。
【0033】
図4に戻って、ハーフトーン処理された画像データは、インターレース処理によってプリンター200に転送すべき順序に並べ替える処理を行い、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドを付加した制御データを生成する(ステップS140)。インターレース処理によって生成した制御データは、プリンター200に転送される。プリンター200は制御データに従って印刷媒体Pにドット形成処理を行う(ステップS150)。
すなわち、図3を用いて前述したように、キャリッジモーター230および紙送りモーター235を駆動することによってキャリッジ240の主走査および副走査を行い、これらの動きに合わせて、制御データに基づいて印刷ヘッド250を駆動してインク滴を吐出する。以上の印刷処理によって画像が印刷されることになる。
【0034】
ここで、ペアドット制御ディザマスクは従来のブルーノイズ特性を持つハーフトーン処理手法に比べ、着弾位置ずれが発生していない状態でのドットの分散性を低下させてしまうため、印字結果の粒状性が従来ディザマスクに比べて悪化する。図6はインク量を0から255までの段階に分け、各インク量での粒状性をシミュレーションした結果である。粒状性指標値は値が低い方が、粒状性が良いことを示しており、図6の結果から、ペアドット制御ディザマスクの粒状性がブルーノイズディザマスクよりも悪いことがわかる。そのため、コックリングムラが発生しにくい厚手の写真用紙のようなメディアでは、粒状性悪化による画質劣化が発生する課題があった。
【0035】
これに対して、以上述べたように、本実施形態に係る印刷システム10によれば、コックリングムラが発生する印刷媒体ではペアドット制御ディザマスクを用いることでコックリングムラを低減でき、かつコックリングムラが発生しない印刷媒体ではブルーノイズディザマスクを用いることで粒状性悪化を抑えることができる。
【0036】
(実施形態2)
図7は、実施形態2に係るハーフトーン処理のフロー図である。実施形態2における印刷システム10は、その構成は実施形態1と同様であるが、ステップS310における印刷媒体Pのコックリングムラ発生有無の判定手法が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
【0037】
本実施形態では、予め用意された参照テーブルの情報を基にハーフトーン処理手法を選択する。参照テーブルには、予め印刷媒体の種別ごとにコックリングムラ発生有無などの特性情報が入力されている。この情報を基に印刷に用いる印刷媒体Pの種類がコックリングムラ発生有りであった場合(ステップS310:YES)は、ペアドット制御ディザマスクによるハーフトーン処理を行い(ステップS320)、コックリングムラ発生無しの場合(ステップS310:NO)は、ブルーノイズディザマスクによるハーフトーン処理を行う(ステップS330)。印刷媒体Pの種類判定方法は、ユーザーが印刷実行操作と共に入力する方法や、光学センサーによって印刷実行前に印刷媒体Pの種類判定を行う方法によって行う。
【0038】
以上述べたように、本実施形態に係る印刷システム10によれば、印刷媒体Pに応じた最適なハーフトーン処理手法を自動的に選択でき、実施形態1の印刷媒体Pのコックリングムラ発生有無をユーザーが入力する操作を省くことができる。
【0039】
(実施形態3)
図8は、実施形態3に係るハーフトーン処理フロー図である。実施形態3における印刷システム10は、その構成は実施形態1と同様であるが、ステップS410における印刷媒体Pのコックリングムラ発生有無の判定手法が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
【0040】
本実施形態では、印刷媒体Pの厚みを印刷実行前に検出し、検出した厚みが規定値未満であれば(ステップS410:NO)、ペアドット制御ディザマスクによるハーフトーン処理を行い(ステップS420)、前記厚みが規定値以上であれば(ステップS410:YES)、ブルーノイズディザマスクによるハーフトーン処理を行う(ステップS430)。コックリングは厚みが薄い印刷媒体ほど発生しやすいため、コックリングムラの発生有無を印刷媒体Pの厚みに応じて判断することもできる。
【0041】
以上述べたように、本実施形態に係る印刷システム10によれば、実施形態1の印刷媒体Pのコックリングムラ発生有無をユーザーが入力する操作を省くことができ、更にコックリングムラ発生の有無が不明な印刷媒体でも、最適なハーフトーン処理手法を自動的に選択できる。
【0042】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
【0043】
(変形例1)
上記実施形態1では図5に示すように、コックリングムラ発生無しの場合は、ブルーノイズディザマスクによるハーフトーン処理手法としたが、これに限定するものではなく、ブルーノイズ特性を持つハーフトーン処理手法として誤差拡散法によるハーフトーン処理としても良い。
【0044】
本変形例に係る印刷装置によれば、コックリングムラが発生無しの場合のハーフトーン処理手法を、実施形態1で述べたハーフトーン処理手法以外のものとした印刷装置にも適用できる。
【符号の説明】
【0045】
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバー
30…プリンタードライバー
32…多値化モジュール
34…解像度変換モジュール
35…色変換モジュール
36…ハーフトーンモジュール
37…印刷制御モジュール
38…ブルーノイズディザマスク
39…ペアドット制御ディザマスク
100…コンピューター
102…CPU
104…ROM
106…RAM
108…周辺機器インターフェイス
109…ディスクコントローラー
112…ビデオインターフェイス
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンター
230…キャリッジモーター
231…駆動ベルト
232…プーリー
233…摺動軸
235…紙送りモーター
236…プラテン
240…キャリッジ
242〜245…インクカートリッジ
250…印刷ヘッド
252〜255…ノズル列
260…制御回路
266…操作パネル
P…印刷媒体
ORG…画像データ
LUT…色変換テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体上に形成されるインクドットが、ブルーノイズ特性を持つブルーノイズハーフトーンによるハーフトーン処理手段と、前記インクドットの隣接数が、前記印刷媒体上で前記インクドットの形成位置ずれによって、変動しないペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理手段の2つを、少なくとも備えた印刷装置であって、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1記載の印刷装置であって、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことをユーザーが選択できることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項1記載の印刷装置であって、更に印刷媒体の種類を検出する検出手段と、前記印刷媒体のコックリング特性情報を記録した参照テーブルを備え、前記検出手段により検出された印刷媒体の種類と前記参照テーブルの特性情報とに基づいて、コックリングムラが発生する印刷媒体への印刷では、前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項1記載の印刷装置であって、更に印刷媒体の厚みを検出する検出手段を備え、前記印刷媒体が規定値未満の厚みであれば、前記ペアドット制御ハーフトーンによるハーフトーン処理を行うことを特徴とする印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−223954(P2012−223954A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92748(P2011−92748)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】