説明

印刷集計システム

【課題】 課金ユーティリティによるユーザ情報の更新中に、web画面を介してユーザ情報の更新を実行させた場合、画像形成装置におけるユーザ情報の設定に矛盾が生じる。
【解決手段】 画像形成装置と、サーバとを含む印刷集計システムにおいて、課金ユーティリティが稼動する稼動部と、稼動開始を示す開始情報を生成するサーバ生成部と、該開始情報を画像形成装置へ送信するサーバ送信部とをサーバ側に設け、ユーザ情報が記憶されるユーザ情報記憶部と、サーバから開始情報を受信すると、稼動中を示す稼動情報を生成する装置生成部と、生成された稼動情報を記憶する稼動情報記憶部と、ユーザ情報に対する更新要求を入力する装置入力部と、稼動情報記憶部に稼動情報が記憶されているか否かに基づき、稼動中か否かを判断する稼動判断部と、稼動中と判断されると、ユーザ情報に対する更新処理の実行を不可とする制御部とを画像形成装置側に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成処理を実行する画像形成装置と、該画像形成処理に関する処理情報を集計するサーバとを含む印刷集計システムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、或いはプリンタ部とスキャナ部とを備える複合機等の画像形成装置が、複数のユーザにより共有使用されるネットワーク環境においては、各ユーザに対して、印刷枚数やトナー使用量等に応じて、課金が行われる。このような課金処理のために、近年、画像形成装置と、該画像形成装置にネットワークを介して接続される印刷集計サーバとからなる印刷集計システムが実用化され、広く導入されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記した印刷集計システムでは、画像形成装置には、ユーザPIN(Personal Identification Number)としての暗証番号毎に、印刷の許可或いは禁止等を示す権限情報が、ユーザ情報として予め設定される。画像形成装置を利用して印刷処理を実行させる場合、ユーザは、操作パネルにおいて暗証番号を入力する。入力された暗証番号が認証され、印刷が許可されると、画像形成装置は、印刷処理を実行すると共に、印刷枚数やトナーの使用量等を含む課金ログを生成して記憶する。この課金ログは、印刷集計サーバからの送信要求に応じて、印刷集計サーバへ送信された後、該印刷集計サーバ上で稼動する課金ユーティリティによる課金料金の計算に利用される。
【0004】
このような印刷集計システムでは、従来、印刷集計サーバが、画像形成装置へのユーザ情報の設定及び更新を実行していた。即ち、印刷集計サーバにおいて、課金ユーティリティが稼動され、新規暗証番号の追加要求や、設定済のユーザ情報の変更要求、削除要求等が入力されると、印刷集計サーバと画像形成装置との間で通信が実行され、画像形成装置に記憶されているユーザ情報が更新されていた。
【0005】
また、上記したユーザ情報の設定及び更新は、従来、web画面を利用して実行することも可能であった。即ち、画像形成装置の管理者が、管理者用のパーソナルコンピュータ(管理者PC)において、ユーザ情報の設定のためのweb画面を表示させて、入力を行うと、管理者PCは、画像形成装置と通信を行い、ユーザ情報の更新を実行していた。
【特許文献1】特開2005−178161号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、課金ユーティリティによるユーザ情報の更新中に、画像形成装置の管理者が、管理者PCに表示されたweb画面を介して、ユーザ情報の更新を実行させた場合、ユーザ情報の設定に矛盾が生じるという問題があった。同様に、管理者PCに表示されたweb画面においてユーザ情報の更新中に、課金ユーティリティによるユーザ情報の更新が実行された場合、やはり、ユーザ情報の設定に矛盾が生じるという問題があった。
【0007】
以上の問題点を鑑み、本発明の目的は、課金ユーティリティによるユーザ情報の更新処理と、web画面を介したユーザ情報の更新処理とが、同時に実行されることを防止可能な印刷集計システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
【0009】
〈構成〉
本発明に係る印刷集計システムは、ユーザ情報を取得して、画像形成処理を実行し、ユーザ情報を含む処理情報を生成する画像形成装置と、ネットワークを介して画像形成装置に接続し、該画像形成装置から複数の処理情報を受信して、ユーザに対して処理情報の集計処理を行うためのサーバとを含み、サーバは、集計処理及びユーザ情報の更新処理のためのアプリケーションが稼動する稼動部と、アプリケーションが稼動すると、稼動開始を示す開始情報を生成するサーバ生成部と、生成された開始情報を画像形成装置へ送信するサーバ送信部とを備え、画像形成装置は、ユーザ情報が記憶されているユーザ情報記憶部と、サーバから開始情報を受信すると、アプリケーションが稼動中であることを示す稼動情報を生成する装置生成部と、生成された稼動情報を記憶する稼動情報記憶部と、ユーザ情報に対する更新要求を入力する装置入力部と、稼動情報記憶部に稼動情報が記憶されているか否かに基づいて、アプリケーションが稼動中であるか否かを判断する稼動判断部と、稼動中であると判断されると、ユーザ情報に対する更新処理の実行を不可とする制御部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の印刷集計システムによれば、サーバにおいて、集計処理及びユーザ情報の更新処理のためのアプリケーションが稼動すると、該アプリケーションの稼動がサーバから画像形成装置へ通知され、稼動中を示す稼動情報が画像形成装置に記憶される。そして、画像形成装置において、ユーザ情報の更新要求が入力されると、稼動情報の記憶の有無に基づいて、アプリケーションが稼動中であるか否かが判断され、稼動中であると判断された場合、更新不可とされるので、ユーザ情報の設定における矛盾の発生が回避される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図を用いて詳細に説明する。ここでは、本発明を複合機及び印刷集計サーバを含む印刷集計システムに適用した場合を例に、説明する。
【実施例1】
【0012】
図2は、本発明に係る印刷集計システムの概略構成図である。
本実施例の印刷集計システム10は、複合機11と、ネットワークを介して複合機11に接続する印刷集計サーバ12と、ネットワークを介して複合機11に接続する管理者PC13とを含んで構成される。この印刷集計システム10を利用して、ユーザは、例えば、ネットワークに接続するユーザPCから複合機11へ画像データを送信して、印刷処理やファックス送信処理等の各画像形成処理を実行させることができる。
【0013】
図1は、本発明の実施例1に係る印刷集計システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
複合機11は、印刷処理やスキャン処理、ファックス送信処理等の画像形成処理を実行する画像形成装置として、操作パネル14、認証部15、処理実行部16、ログ生成格納部17、記憶部18、ユーザ情報管理部19、課金ログ管理部20、稼動情報管理部21、稼動判断部22及びインタフェース部23を備えている。
【0015】
操作パネル14は、表示入力機能を有し、取得部として、ユーザのユーザ識別情報としての暗証番号を入力させるためのログイン画面を表示して、入力された暗証番号を取得し、認証部15へ送る。また、操作パネル14は、各画像形成処理を選択するための処理選択画面を表示して、選択情報を取得し、該選択情報を暗証番号と共に処理実行部16へ送る。
【0016】
認証部15は、操作パネル14から暗証番号を受けると、該暗証番号が有効か否か及び該ユーザが選択可能な各画像形成処理についての情報、即ち権限情報を問合せるために、該暗証番号をユーザ情報管理部19に通知する。また、ユーザ情報管理部19から権限情報を受けると、該権限情報に対応する処理選択画面を、操作パネル14に表示させる。
【0017】
処理実行部16は、本実施例では、モノクロ印刷処理、カラー印刷処理、ScanToEmail処理、ScanToServer処理及びファックス送信処理を実行する機能を有し、操作パネル14から受けた選択情報に基づいて、対応する画像形成処理をジョブ単位で実行する。
【0018】
ログ生成格納部17は、装置生成部として、処理実行部16によりジョブが実行されると、処理情報としての課金ログを生成し、記憶部18に格納する。ログ生成格納部17により生成される課金ログには、暗証番号や、ジョブ識別ID、ジョブ開始時刻、ジョブ終了時刻、印刷枚数、トナー使用量等が含まれる。
【0019】
記憶部18は、本実施例では不揮発性メモリからなり、図1に示されるように、ユーザ情報記憶部24、課金ログ記憶部25及び稼動情報記憶部26を備えている。
【0020】
ユーザ情報記憶部24には、ユーザ識別情報としての暗証番号に対応して、該ユーザの権限情報が記憶される。ユーザ情報記憶部24に記憶されている暗証番号及び権限情報を、ユーザ情報とする。
【0021】
図3は、ユーザ情報記憶部の構成を示す説明図である。
ユーザ情報記憶部24には、図3に示されるように、ユーザの暗証番号に対応して、モノクロ印刷処理、カラー印刷処理、ScanToEmail処理、ScanToServer処理及びファックス送信処理の実行を許可するか否かを示す権限情報が記憶されている。
【0022】
図3において、ユーザ情報記憶部24には、暗証番号「1111」に対応して、モノクロ印刷項目、カラー印刷項目、ScanToEmail項目、ScanToServer項目及びファックス送信項目の何れにも、権限情報「許可」が記憶されている。即ち、暗証番号「1111」に対応するユーザは、複合機11において、モノクロ印刷処理、カラー印刷処理、ScanToEmail処理、ScanToServer処理及びファックス送信処理を、全て実行可能である。
【0023】
また、図3において、ユーザ情報記憶部24には、暗証番号「2222」に対応して、モノクロ印刷項目、ScanToEmail項目、ScanToServer項目及びファックス送信項目には権限情報「許可」が、カラー印刷項目には権限情報「禁止」が、それぞれ記憶されている。即ち、暗証番号「2222」に対応するユーザは、複合機11において、モノクロ印刷処理、ScanToEmail処理、ScanToServer処理及びファックス送信処理を実行可能であるが、カラー印刷処理は実行不可となっている。
【0024】
課金ログ記憶部25には、ログ生成格納部17により生成された課金ログが記憶される。課金ログ記憶部25に記憶されている課金ログは、印刷集計サーバ12からの送信要求に応じて、印刷集計サーバ12へ送信される。
【0025】
稼動情報記憶部26には、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティ(後述)が稼動中であるか否かを示す稼動フラグ情報が記憶される。
【0026】
図4は、実施例1の稼動情報記憶部の構成を示す説明図である。
稼動情報記憶部26には、図4(a)及び図4(b)に示されるように、稼動フラグ情報「ON」或いは「OFF」が記憶されている。稼動フラグ情報「ON」は、稼動情報として、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中であることを示しており、稼動フラグ情報「OFF」は、課金ユーティリティが稼動中ではない、即ち稼動停止中であることを示している。
【0027】
ユーザ情報管理部19は、ユーザ情報記憶部24を管理する機能を有し、更新部として、各ユーザの権限情報の変更や、新規暗証番号の追加、設定されている暗証番号の削除等の更新処理を行う。また、認証部15から暗証番号を受けると、該暗証番号がユーザ情報記憶部24に記憶されている暗証番号の何れかと一致するか否かを判断し、一致する場合、ユーザ情報管理部19は、該暗証番号を有効であると判断し、対応する権限情報を読み出して、認証部15に送る。一致しない場合、ユーザ情報管理部19は、該暗証番号の無効を認証部15に通知する。
【0028】
課金ログ管理部20は、課金ログ記憶部25を管理する機能を有する。
【0029】
稼動情報管理部21は、稼動情報記憶部26を管理する機能を有し、装置生成部として、インタフェース部23からの通知に応じて、稼動情報としての稼動フラグ情報「ON」や稼動フラグ情報「OFF」を、稼動情報記憶部26に書き込む機能を有する。また、稼動判断部22からの問合せに応じて、稼動情報記憶部26に記憶されている稼動フラグ情報を読み出して通知する。
【0030】
稼動判断部22は、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中であるか否かを判断する機能を有し、稼動情報管理部21に対して、稼動フラグ情報の問合せを行う。そして、稼動情報管理部21から通知された稼動フラグ情報が「ON」である場合、稼動判断部22は、課金ユーティリティが稼動中であると判断し、稼動フラグ情報が「OFF」である場合、稼動停止中であると判断する。稼動判断部22は、該判断結果をインタフェース部23に通知する。
【0031】
インタフェース部23は、装置送信部及び装置受信部として、印刷集計サーバ12及び管理者PC13との通信機能を有する。インタフェース部23は、印刷集計サーバ12から後述する開始情報及び停止情報を受信して、稼動情報管理部21に該受信を通知する。また、インタフェース部23は、制御部として、稼動判断部22から課金ユーティリティが稼動中であると通知されると、ユーザ情報管理部19にユーザ情報記憶部24に対する更新処理の実行不可を通知すると共に、更新不可を通知する更新不可通知を管理者PC13に送信する。更に、インタフェース部23は、稼動判断部22から課金ユーティリティが休止中であると通知されると、ユーザ情報管理部19にユーザ情報記憶部24からの暗証番号及び権限情報、即ちユーザ情報の読み出しを要求する。そして、インタフェース部23は、読み出されたユーザ情報を管理者PC13に送信する。
【0032】
印刷集計サーバ12は、本実施例では、複合機11へのユーザ情報の設定や課金処理を行うサーバとして、サーバインタフェース部27、サーバ記憶部28、課金処理部29、サーバ生成部30、サーバ入力部31、サーバ表示部32及びサーバ制御部33を備えている。
【0033】
サーバインタフェース部27は、サーバ送信部及びサーバ受信部として、複合機11との通信機能を有し、後述する開始情報や停止情報、更新要求等を複合機11へ送信し、ユーザ情報や課金ログ等を複合機11から受信する。
【0034】
サーバ記憶部28は、不揮発性メモリからなり、課金処理のためのアプリケーションである課金ユーティリティや、課金処理部29による処理結果を記憶する。
【0035】
課金処理部29は、稼動部として、サーバ記憶部28から課金ユーティリティを読み出して稼動し、課金料金の計算、即ち課金処理や、複合機11のユーザ情報記憶部24へのユーザ情報の設定処理を行う。
【0036】
サーバ生成部30は、サーバ制御部33からの通知に基づいて、課金ユーティリティの稼動開始を示す開始情報や、稼動停止を示す停止情報を生成して、サーバインタフェース部27に送る。
【0037】
サーバ入力部31は、例えばマウス及びキーボードからなり、各種入力情報や選択情報の入力を行う。例えば、サーバ入力部31は、複合機11に設定されているユーザ情報の更新要求を入力し、サーバ制御部33に送る。
【0038】
サーバ表示部32は、例えばディスプレイからなり、各種画面の表示を行う。例えば、サーバ表示部32は、サーバ制御部33から受けたユーザ情報の一覧を含む一覧表示画面(後述)を表示する。
【0039】
サーバ制御部33は、印刷集計サーバ12の各部を制御する機能を有する。また、サーバ制御部33は、課金処理部29の動作を監視して、課金ユーティリティの稼動開始及び稼動停止を、サーバ生成部30に通知する。
【0040】
管理者PC13は、本実施例では、複合機11の管理者に専有されるパーソナルコンピュータからなり、端末装置として、PC入力部34、PC表示部35、PCインタフェース部36及びPC制御部37を備えている。
【0041】
PC入力部34は、例えばマウス及びディスプレイからなり、端末入力部として、各種入力情報や選択情報の入力を行う。例えば、PC入力部34は、複合機11に設定されているユーザ情報の更新要求を入力し、PC制御部37に送る。
【0042】
PC表示部35は、例えばディスプレイからなり、webブラウザ機能を有する端末表示部として、各種web画面の表示を行う。例えば、PC表示部35は、PC制御部37から受けたユーザ情報の一覧を含む管理者用設定画面や、ユーザ情報の更新不可を通知する通知画面としての実行不可通知画面を表示する。
【0043】
PCインタフェース部36は、端末送信部及び端末受信部として、複合機11との通信機能を有する。PCインタフェース部36は、例えば、PC入力部34により入力された更新要求を複合機11に送信し、ユーザ情報や更新不可通知を複合機11から受信する。
【0044】
PC制御部37は、管理者PC13の各部を制御する機能を有する。
【0045】
続いて、本実施例の印刷集計システム10の動作について、説明する。
まず、複合機11における画像形成処理の流れについて、暗証番号「1111」に対応するユーザを例に、説明する。
図5は、本発明に係る複合機の画像形成動作を示すフローチャートであり、図6は、操作パネルに表示される画面の説明図である。
【0046】
複合機11の電源がオン状態となり、各部のウォームアップ動作が完了すると、操作パネル14は、ログイン画面41(図6(a))を表示する(ステップS101)。
【0047】
ログイン画面41には、図6(a)に示されるように、暗証番号の入力を促すメッセージが表示されている。
【0048】
ログイン画面41において、ユーザが操作パネル14を操作して、暗証番号「1111」を入力すると、操作パネル14は、入力された暗証番号を取得して、認証部15へ送る(ステップS102)。
【0049】
認証部15は、暗証番号「1111」を受けると、ユーザ情報管理部19に該暗証番号が有効であるか否かを問合せる(ステップS103)。ユーザ情報管理部19は、認証部15から受けた暗証番号「1111」と、ユーザ情報記憶部24(図3)に記憶されている暗証番号とを比較し、一致するか否かを判断する。図3に示されるユーザ情報記憶部24には、一致する暗証番号「1111」が記憶されているので、ユーザ情報管理部19は、該暗証番号を有効であると判断し、対応して記憶されている権限情報を読み出して、認証部15に送る(ステップS103)。
【0050】
認証部15は、ユーザ情報管理部19から権限情報を受けると、処理選択画面42(図6(b))を表示する(ステップS104)。
【0051】
処理選択画面42には、図6(b)に示されるように、複合機11において実行可能な各画像形成処理が表示されている。なお、本実施例では、処理選択画面42には、複合機11において実行可能な各画像形成処理が全て表示され、選択可能となっているが、該ユーザの権限情報に基づいて、ユーザが選択可能な画像形成処理のみを表示しても良い。
【0052】
処理選択画面42において、ユーザが操作パネル14を操作して、何れかの画像形成処理を選択すると、操作パネル14は該画像形成処理の種類を示す選択情報を、認証部15へ送る。認証部15は、操作パネル14から受けた選択情報と、ユーザ情報管理部19から受けた権限情報とに基づいて、選択された画像形成処理が許可されているか否かを判断する(ステップS105)。暗証番号「1111」のユーザは、全ての画像形成処理の実行が許可されているので、認証部15は、許可されていると判断し、該判断結果を操作パネル14に通知する(ステップS105)。
【0053】
操作パネル14は、認証部15からの通知を受けて、更に画像形成処理の詳細を選択するための選択画面43(図6(c))を表示し、該選択画面43における選択に基づいて、処理実行部16が画像形成を実行する(ステップS106)。また、ログ生成格納部17が、処理実行部16により実行された画像形成処理に関する課金ログを生成して、課金ログ記憶部25に格納する(ステップS106)これにより、複合機11は、画像形成処理を終了する。
【0054】
ステップS105において、選択された画像形成処理が許可されていないと判断された場合、認証部15は、該判断結果を操作パネル14に通知する。操作パネル14は、認証部15からの通知を受けて、許可されていないことを通知するための禁止通知画面44(図6(d))を表示する(ステップS107)。これにより、複合機11は、画像形成処理を終了する。
【0055】
また、ステップS103において、ユーザ情報記憶部24に一致する暗証番号が無いと判断されると、ユーザ情報管理部は、該暗証番号を無効であると判断し、認証部15を介して操作パネル14に該判断結果を通知する。この通知を受けて、操作パネル14は、暗証番号が無効であることを示す無効通知画面45(図6(e))を表示する(ステップS108)。これにより、複合機11は、画像形成処理を終了する。
【0056】
上記のように、複合機11において、画像形成処理が実行され、課金ログが記憶される。
【0057】
なお、課金ログ記憶部25に記憶された課金ログは、印刷集計サーバ12からの送信要求に応じて、課金ログ管理部20により読み出されて、インタフェース部23により印刷集計サーバ12へ送信された後、課金ログ管理部20により課金ログ記憶部25から削除される。また、印刷集計サーバ12は、サーバインタフェース部27により課金ログを受信すると、課金処理部29が該課金ログに基づく課金処理を実行する。課金処理部29は、本実施例では、課金ログに含まれる暗証番号と関連づけて、課金料金の計算を実行して、処理結果をサーバ記憶部28に格納する。
【0058】
続いて、ユーザ情報を更新する場合の処理の流れについて、説明する。
まず、印刷集計サーバ12を利用して、ユーザ情報を更新する場合について、説明する。
図7は、本発明に係る印刷集計システムの実施例1における更新動作を示すフローチャート(その1)であり、図8は、サーバ表示部に表示される画面の説明図である。
【0059】
印刷集計サーバ12の管理者が、印刷集計サーバ12において、サーバ入力部31を操作して、課金処理を開始すべく入力を行うと、該入力を受けたサーバ制御部33の制御により、課金処理部29が、サーバ記憶部28から課金ユーティリティを読み出して、稼動させる(ステップS201)。また、サーバ制御部33は、課金ユーティリティの稼動開始を受けて、サーバ生成部30に開始情報を生成させて、該開始情報をサーバインタフェース部27により複合機11へ送信する(ステップS201)。
【0060】
複合機11において、インタフェース部23が印刷集計サーバ12から開始情報を受信すると、インタフェース部23から通知を受けた稼動情報管理部21が、稼動情報記憶部26に稼動フラグ情報「ON」を書き込む(ステップS202)。稼動情報記憶部26には、図4(a)に示されるように、課金ユーティリティが稼働中であることを示す稼動フラグ情報「ON」が記憶される。
【0061】
続いて、印刷集計サーバ12の管理者が、印刷集計サーバ12において、サーバ入力部31を操作して、ユーザ情報の更新処理のための入力を行うと、サーバ入力部31は、更新要求を入力する(ステップS203)。更新要求の入力を受けたサーバ制御部33は、サーバインタフェース部27を制御して、入力された更新要求を複合機11へ送信する(ステップS203)。
【0062】
複合機11において、インタフェース部23が印刷集計サーバ12から更新要求を受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、ユーザ情報記憶部24に記憶されている暗証番号及び権限情報、即ちユーザ情報を読み出して、インタフェース部23へ送る。インタフェース部23は、該ユーザ情報を印刷集計サーバ12へ送信する(ステップS204)。
【0063】
印刷集計サーバ12において、サーバインタフェース部27が複合機11からユーザ情報を受信すると、サーバ制御部33は、暗証番号の一覧を含む一覧表示画面46(図8(a))をサーバ表示部32に表示する(ステップS205)。
【0064】
一覧表示画面46には、図8(a)に示されるように、複合機11から受信したユーザ情報に含まれる暗証番号の一覧を表示するための一覧表示領域47と、暗証番号の新規追加を選択するための追加選択ボタン48と、設定されている暗証番号及び権限情報の変更を選択するための変更選択ボタン49と、暗証番号の削除を選択するための削除選択ボタン50とが表示されている。
【0065】
一覧表示画面46において、サーバ入力部31により追加選択ボタン48が押下される(ステップS206)と、サーバ制御部33は、ユーザ情報設定画面51(図8(b))をサーバ表示部32に表示する(ステップS207)。
【0066】
ユーザ情報設定画面51には、図8(b)に示されるように、暗証番号を入力するための暗証番号領域52と、暗証番号領域52に入力された暗証番号に対応するユーザの複合機11におけるモノクロ印刷処理の実行許可或いは禁止、即ち権限を選択するための権限選択ボタン53aと、カラー印刷処理の権限を選択するための権限選択ボタン53bと、ScanToEmail処理の権限を選択するための権限選択ボタン53cと、ScanToServer処理の権限を選択するための権限選択ボタン53dと、ファックス送信処理の権限を選択するための権限選択ボタン53eとが表示されている。また、ユーザ情報設定画面51には、図8(b)に示されるように、選択を確定するための「OK」ボタン54と、更新処理を終了するための「キャンセル」ボタン55とが表示されている。
【0067】
ユーザ情報設定画面51において、サーバ入力部31により暗証番号の入力及び各権限選択ボタン53a〜eの選択がなされた後、「OK」ボタン54が押下されると、サーバ制御部33は、入力された暗証番号及び各権限選択ボタン53a〜eにより選択された権限情報を、該暗証番号の追加要求と共に、サーバインタフェース部27により複合機11へ送信する(ステップS208)。
【0068】
複合機11において、インタフェース部23が、印刷集計サーバ12から追加要求と、暗証番号及び権限情報、即ちユーザ情報とを受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、通知された暗証番号と、ユーザ情報記憶部24に記憶されている暗証番号とを比較して、一致するか否か、即ち通知された暗証番号が既に設定済であるか否かを判断する(ステップS209)。
【0069】
ユーザ情報記憶部24に通知された暗証番号と一致する暗証番号が記憶されていない場合、ユーザ情報管理部19は、該暗証番号が設定済ではない、即ち新規追加であると判断し(ステップS209)、該暗証番号と、インタフェース部23から通知された権限情報とを、ユーザ情報記憶部24に追加して記憶させて、ユーザ情報記憶部24の更新を行う(ステップS210)。そして、ユーザ情報管理部19は、インタフェース部23に更新完了を通知する。
【0070】
また、一覧表示画面46(図8(a))において、サーバ入力部31により一覧表示領域47に表示された暗証番号の何れかが選択され、変更選択ボタン49が押下された(ステップS213)場合、サーバ制御部33は、選択された暗証番号と、該暗証番号に対応する権限情報とを含むユーザ情報設定画面51(図8(c))を、サーバ表示部32に表示する(ステップS214)。
【0071】
ユーザ情報設定画面51には、選択された暗証番号が暗証番号領域52に表示され、対応する権限情報が各権限選択ボタン53a〜eに表示される。
【0072】
ユーザ情報設定画面51において、各権限選択ボタン53a〜eの選択がなされた後、「OK」ボタン54が押下されると、サーバ制御部33は、暗証番号及び権限情報からなるユーザ情報と、該ユーザ情報の変更要求とを、サーバインタフェース部27により複合機11へ送信する(ステップS215)。
【0073】
複合機11において、インタフェース部23が、印刷集計サーバ12から変更要求及びユーザ情報を受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、ユーザ情報記憶部24の更新を行う(ステップS216)。即ち、ユーザ情報管理部19は、通知された暗証番号に対応する権限情報を、通知された権限情報に上書きする。続いて、ユーザ情報管理部19は、インタフェース部23に更新完了を通知する。
【0074】
また、一覧表示画面46(図8)において、サーバ入力部31により一覧表示領域47に表示された暗証番号の何れかが選択され、削除選択ボタン50が押下された場合(ステップS217)、サーバ制御部33は、削除確定画面56(図8(c))をサーバ表示部32に表示する(ステップS218)。
【0075】
削除確定画面56には、図8(c)に示されるように、削除を確定するための「はい」ボタン57と、削除を中止するための「いいえ」ボタン58とが表示されている。
【0076】
削除確定画面56において、「はい」ボタン57が押下されると、サーバ制御部33は、ユーザ情報設定画面51において選択された暗証番号と、該暗証番号の削除を要求する削除要求とを、サーバインタフェース部27により複合機11へ送信する(ステップS219)。
【0077】
複合機11において、インタフェース部23が、印刷集計サーバ12から削除要求及び暗証番号を受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、ユーザ情報記憶部24の更新を行う(ステップS220)。即ち、ユーザ情報管理部19は、通知された暗証番号と、該暗証番号に対応する権限情報とを、ユーザ情報記憶部24から削除する。そして、ユーザ情報管理部19は、インタフェース部23に更新完了を通知する。
【0078】
続いて、更新完了を通知されたインタフェース部23が、更新完了通知を印刷集計サーバ12に送信する。
【0079】
印刷集計サーバ12において、サーバインタフェース部27が複合機11から更新完了通知を受信すると、サーバ制御部33は、サーバ表示部32に更新完了を通知するための完了通知画面を表示する。
【0080】
その後、課金処理部29による課金ユーティリティの稼動が停止される(ステップS211)と、サーバ制御部33は、サーバ生成部30に停止情報を生成させて、サーバインタフェース部27により該停止情報を複合機11に送信する(ステップS211)。
【0081】
複合機11において、インタフェース部23が印刷集計サーバ12から停止情報を受信すると、インタフェース部23から通知を受けた稼動情報管理部21が、稼動情報記憶部26に稼動フラグ情報「OFF」を上書きする(ステップS212)。稼動情報記憶部26には、図4(b)に示されるように、課金ユーティリティが稼動停止中であることを示す稼動フラグ情報「OFF」が記憶される。これにより、印刷集計システム10における更新処理が終了する。
【0082】
上記のように、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動されると、複合機11の稼動情報記憶部26に、稼動フラグ情報「ON」が記憶される。また、複合機11のユーザ情報記憶部24に対して更新処理が実行された後、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティの稼動が停止されると、複合機11の稼動情報記憶部26に記憶されていた稼動フラグ情報「ON」が、稼動フラグ情報「OFF」に書き換えられる。
【0083】
次に、管理者PC13を利用して、ユーザ情報を更新する場合の処理の流れについて、説明する。
図9は、本発明に係る印刷集計システムの実施例1における更新動作を示すフローチャート(その2)であり、図10は、実施例1のPC表示部に表示される画面の説明図である。
【0084】
まず、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動停止中の場合について、説明する。
【0085】
複合機11の管理者が、管理者PC13において、PC入力部34を操作して、ユーザ情報の更新処理のための入力を行うと、PC入力部34は、更新要求を入力する(ステップS301)。更新要求の入力を受けて、PC制御部37は、PCインタフェース部36を制御して、入力された更新要求を複合機11へ送信する(ステップS301)。
【0086】
複合機11において、インタフェース部23が管理者PC13から更新要求を受信すると、インタフェース部23から通知を受けた稼動判断部22が、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼働中であるか否かを判断する(ステップS302)。稼動判断部22は、稼動情報管理部21により稼動情報記憶部26から稼動フラグ情報「OFF」を読み出すと、課金ユーティリティが稼動停止中であると判断し、該判断結果をインタフェース部23に通知する(ステップS302)。
【0087】
続いて、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、ユーザ情報記憶部24に記憶されているユーザ情報を読み出して、インタフェース部23へ送る。インタフェース部23は、該ユーザ情報を管理者PC13へ送信する(ステップS303)。
【0088】
管理者PC13において、PCインタフェース部36が複合機11からユーザ情報を受信すると、PC制御部37は、暗証番号の一覧を含む管理者用設定画面59(図10(a))をPC表示部35に表示する(ステップS304)。
【0089】
管理者用設定画面59には、図10(a)に示されるように、暗証番号の一覧を表示するための一覧表示領域60と、暗証番号の新規追加を選択するための追加選択ボタン61と、暗証番号及び権限情報の変更を選択するための変更選択ボタン62と、暗証番号の削除を選択するための削除選択ボタン63とが表示されている。
【0090】
管理者用設定画面59において、PC入力部34により追加選択ボタン61が押下される(ステップS305)と、PC制御部37は、ユーザ情報設定画面64(図10(b))をPC表示部35に表示する(ステップS306)。
【0091】
ユーザ情報設定画面64には、図10(b)に示されるように、暗証番号を入力するための暗証番号領域65と、暗証番号領域65に入力された暗証番号に対応するユーザの複合機11におけるモノクロ印刷処理の実行許可或いは禁止、即ち権限を選択するための権限選択ボタン66aと、カラー印刷処理の権限を選択するための権限選択ボタン66bと、ScanToEmail処理の権限を選択するための権限選択ボタン66cと、ScanToServer処理の権限を選択するための権限選択ボタン66dと、ファックス送信処理の権限を選択するための権限選択ボタン66eとが表示されている。また、ユーザ情報設定画面64には、図10(b)に示されるように、設定を確定するための「OK」ボタン54と、更新処理を終了するための「キャンセル」ボタン55とが表示されている。
【0092】
ユーザ情報設定画面64において、PC入力部34により暗証番号の入力及び各権限選択ボタン66a〜eの選択がなされた後、「OK」ボタン54が押下されると、PC制御部37は、入力された暗証番号と、各権限選択ボタン66a〜eにより選択された権限情報とを、該暗証番号の追加要求と共に、PCインタフェース部36により複合機11へ送信する(ステップS307)。
【0093】
複合機11において、インタフェース部23が、管理者PC13から追加要求と、暗証番号及び権限情報、即ちユーザ情報とを受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、通知された暗証番号と、ユーザ情報記憶部24に記憶されている暗証番号とを比較して、一致するか否か、即ち通知された暗証番号が既に設定済であるか否かを判断する(ステップS308)。
【0094】
ユーザ情報記憶部24に通知された暗証番号と一致する暗証番号が記憶されていない場合、ユーザ情報管理部19は、該暗証番号が設定済ではない、即ち新規追加であると判断し(ステップS308)、該暗証番号と、インタフェース部23から通知された権限情報とを、ユーザ情報記憶部24に記憶させて、ユーザ情報記憶部24の更新を行う(ステップS309)。
【0095】
管理者用設定画面59(図10(a))において、PC入力部34により一覧表示領域60に表示された暗証番号の何れかが選択され、変更選択ボタン62が押下される(ステップS310)と、PC制御部37は、選択された暗証番号と、該暗証番号に対応する権限情報とを含むユーザ情報設定画面64(図10(b))をPC表示部35に表示する(ステップS311)。
【0096】
ユーザ情報設定画面64には、選択された暗証番号が暗証番号領域65に表示され、対応する権限情報が各権限選択ボタン66a〜eに表示される。
【0097】
ユーザ情報設定画面51において、各権限選択ボタン66a〜eの選択がなされた後、「OK」ボタン54が押下されると、PC制御部37は、暗証番号及び権限情報からなるユーザ情報と、該ユーザ情報の変更要求とを、PCインタフェース部36により複合機11へ送信する(ステップS312)。
【0098】
複合機11において、インタフェース部23が、管理者PC13から変更要求及びユーザ情報を受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、ユーザ情報記憶部24の更新を行う(ステップS313)。即ち、通知された暗証番号に対応する権限情報を、通知された権限情報に上書きする。
【0099】
管理者用設定画面59(図10(a))において、PC入力部34により一覧表示領域60に表示された暗証番号の何れかが選択され、削除選択ボタン63が押下される(ステップS314)と、PC制御部37は、削除確定画面67(図10(c))をPC表示部35に表示する(ステップS315)。
【0100】
削除確定画面67には、図10(c)に示されるように、削除を確定するための「はい」ボタン57と、削除を中止するための「いいえ」ボタン58とが表示されている。
【0101】
削除確定画面67において、「はい」ボタン57が押下されると、PC制御部37は、管理者用設定画面59(図10(a))において選択された暗証番号と、該暗証番号の削除を要求する削除要求とを、PCインタフェース部36により複合機11へ送信する(ステップS316)。
【0102】
複合機11において、インタフェース部23が、管理者PC13から削除要求及び暗証番号を受信すると、インタフェース部23から通知を受けたユーザ情報管理部19が、ユーザ情報記憶部24の更新を行う(ステップS317)。即ち、ユーザ情報管理部19は、通知された暗証番号と、該暗証番号に対応する権限情報とを、ユーザ情報記憶部24から削除する。
【0103】
上記のように、管理者PC13を利用して、複合機11のユーザ情報記憶部24に対する更新処理が実行される。
【0104】
次に、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中の場合について、説明する。
【0105】
管理者PC13において、PC入力部34により更新要求が入力される(ステップS301)と、PC制御部37は、PCインタフェース部36を制御して、入力された更新要求を複合機11へ送信する(ステップS301)。
【0106】
複合機11において、インタフェース部23が管理者PC13から更新要求を受信すると、インタフェース部23から通知を受けた稼動判断部22が、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼働中であるか否かを判断する(ステップS302)。稼動判断部22は、稼動情報管理部21により稼動情報記憶部26から稼動フラグ情報「ON」を読み出して、課金ユーティリティが稼動中であると判断し、該判断結果をインタフェース部23に通知する(ステップS302)。
【0107】
インタフェース部23は、稼働中であると通知されると、更新処理の実行不可を通知するための実行不可通知を、管理者PC13へ送信する(ステップS318)。
【0108】
管理者PC13において、PCインタフェース部36が複合機11から実行不可通知を受信すると、PC制御部37は、更新不可を通知するための更新不可通知画面68(図10(d))をPC表示部35に表示する(ステップS319)。これにより、印刷集計システム10における更新処理は終了する。
【0109】
上記のように、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼働中である場合、複合機11は、管理者PC13によるユーザ情報記憶部24に対する更新処理を実行不可とする。
【0110】
以上のように、本実施例の印刷集計システムによれば、印刷集計サーバにおいて、課金ユーティリティが稼動されると、稼働中を示す稼動フラグ情報が複合機に記憶され、稼動が停止されると、稼動停止中を示す稼動フラグ情報が記憶されるので、複合機において、課金アプリケーションが稼動中であるか否かの判断が可能となる。そして、管理者PCからユーザ情報の更新要求が入力されると、複合機は、上記した稼動判断を行い、稼働中であると判断した場合、更新処理を実行不可とするので、ユーザ情報の設定における矛盾の発生が回避される。
【0111】
なお、本実施例では、課金ユーティリティの稼動判断は、管理者PC13から複合機11への更新要求の入力時に実施されているが、管理者PC13において更新処理のための入力が実行され、複合機11においてユーザ情報記憶部24に対する更新処理が実行される時に、再度稼動判断を行うことも可能である。これにより、更新要求の入力後に、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動された場合も、管理者PC13からのユーザ情報の更新処理が実行不可となるので、矛盾の発生が確実に回避される。
【実施例2】
【0112】
図11は、本発明の実施例2に係る印刷集計システムの構成を示すブロック図である。
本実施例の印刷集計システムでは、複合機に稼動通知部を備える構成が、実施例1とは異なる。
なお、本実施例において、実施例1と同様な構成については同一の符号で示し、これらについての詳しい説明を省略する。
【0113】
本実施例の印刷集計システム70は、図11に示されるように、複合機71と、ネットワークを介して複合機71に接続する印刷集計サーバ12と、ネットワークを介して複合機71に接続する管理者PC73とを含んで構成される。
【0114】
複合機71は、画像形成装置として、操作パネル14、認証部15、処理実行部16、ログ生成格納部17、記憶部74、ユーザ情報管理部19、課金ログ管理部20、稼動情報管理部76、稼動判断部77、稼動通知部78及びインタフェース部79を備えている。
【0115】
記憶部74は、本実施例では不揮発性メモリからなり、図11に示されるように、ユーザ情報記憶部24、課金ログ記憶部25及び稼動情報記憶部75を備えている。
【0116】
稼動情報記憶部75には、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中であるか否かを示す稼動フラグ情報と、管理者PC73においてユーザ情報の更新処理を実行中、即ち更新中であるか否かを示す更新フラグ情報とが記憶される。
【0117】
図12は、実施例2の稼動情報記憶部の構成を示す説明図である。
稼動情報記憶部75には、図12(a)、(b)、(c)及び(d)に示されるように、稼動フラグ情報「ON」或いは「OFF」が記憶されている。
【0118】
また、稼動情報記憶部75には、図12(a)、(b)、(c)及び(d)に示されるように、更新フラグ情報「ON」或いは「OFF」が記憶されている。更新フラグ情報「ON」は、更新情報として、管理者PC73においてユーザ情報を更新中であることを示しており、更新フラグ情報「OFF」は、更新中ではないことを示している。
【0119】
稼動情報管理部76は、稼動情報記憶部75を管理する機能を有し、装置生成部として、インタフェース部79からの通知に応じて、稼動情報としての稼動フラグ情報や、更新情報としての更新フラグ情報を、稼動情報記憶部75に書き込む機能を有する。また、稼動判断部77からの問合せに応じて、稼動情報記憶部26に記憶されている稼動フラグ情報や更新フラグ情報を読み出して通知する。
【0120】
稼動判断部77は、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中であるか否かを判断する機能を有する。また、稼動判断部77は、管理者PC73においてユーザ情報を更新中であるか否かを判断する機能を有する。稼動判断部77は、稼動情報管理部76に対して、更新フラグ情報の問合せを行い、稼動情報管理部76から通知された更新フラグ情報が「ON」である場合、更新中であると判断し、該判断結果を稼動情報管理部76及び稼動通知部78に通知する。更新フラグ情報が「OFF」である場合、稼動判断部77は、更新中ではないと判断し、該判断結果をインタフェース部79に通知する。
【0121】
稼動通知部78は、稼動判断部77からの通知を受けて、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティの稼動が開始されたことを通知するための稼動通知を、インタフェース部79に送る。また、稼動通知部78は、課金ユーティリティの稼動が停止されたことを通知するための停止通知を、インタフェース部79に送る。
【0122】
インタフェース部79は、装置送信部及び装置受信部として、印刷集計サーバ12及び管理者PC73との通信機能を有する。
【0123】
印刷集計サーバ12は、サーバインタフェース部27、サーバ記憶部28、課金処理部29、サーバ生成部30、サーバ入力部31、サーバ表示部32及びサーバ制御部33を備えている。
【0124】
管理者PC73は、本実施例では、複合機71の管理者に専有されるパーソナルコンピュータからなり、端末装置として、PC入力部34、PC表示部80、PCインタフェース部81及びPC制御部82を備えている。
【0125】
PC表示部80は、例えばディスプレイからなり、webブラウザ機能を有する端末表示部として、各種web画面の表示を行う。例えば、PC表示部35は、印刷集計サーバ12における課金ユーティリティの稼動開始を通知する稼動通知画面や、稼動停止を通知する停止通知画面を表示する。
【0126】
PCインタフェース部81は、端末送信部及び端末受信部として、複合機71との通信機能を有する。PCインタフェース部81は、例えば、稼動通知や停止通知を複合機71から受信して、PC制御部82へ送る。
【0127】
PC制御部82は、管理者PC13の各部を制御する機能を有する。例えば、PC制御部82は、PCインタフェース部81から稼動通知を受けると、PC表示部80に稼動通知画面を表示させる。また、PC制御部82は、PCインタフェース部81から停止通知を受けると、PC表示部80に停止通知画面を表示させる。
【0128】
続いて、本実施例の印刷集計システム70の動作について、説明する。
複合機71における画像形成処理の流れについては、実施例1と同様なので、説明を省略する。
ここでは、印刷集計サーバ12を利用して、ユーザ情報を更新する場合の処理の流れについて、説明する。
図13は、本発明に係る印刷集計システムの実施例2における更新動作を示すフローチャート(その1)である。
【0129】
まず、管理者PC73がユーザ情報を更新中ではない場合の更新処理の流れについて、説明する。
【0130】
印刷集計サーバ12において、サーバ入力部31による入力を受けたサーバ制御部33が、課金処理部29を制御して、サーバ記憶部28から課金ユーティリティを読み出して稼動させると、サーバ生成部30が開始情報を生成し、サーバインタフェース部27が該開始情報を複合機71へ送信する(ステップS201)。
【0131】
複合機71において、インタフェース部79が印刷集計サーバ12から開始情報を受信すると、インタフェース部79から通知を受けた稼動判断部77が、管理者PC73においてユーザ情報の更新中であるか否かの判断を行う(ステップS401)。稼動判断部77は、稼動情報管理部76により稼動情報記憶部75(図12(b))から更新フラグ情報「OFF」を読み出して、更新中ではないと判断し、該判断結果を稼動情報管理部76に通知する(ステップS401)。
【0132】
稼動判断部77から通知を受けた稼動情報管理部76は、稼動情報記憶部75に稼動フラグ情報「ON」を書き込む(ステップS202)。そして、印刷集計サーバ12及び複合機71において、ユーザ情報の更新が行われる。ステップS203以降の処理の流れは、実施例1と同様なので、説明を省略する。
【0133】
ステップS212において、稼動情報記憶部75に稼動フラグ情報「OFF」が書き込まれると、続いて、稼動判断部77は、管理者PC73においてユーザ情報の更新中であるか否かの判断を行う(ステップS404)。稼動判断部77は、稼動情報管理部76により稼動情報記憶部75(図12(b))から更新フラグ情報「OFF」を読み出して、更新中ではないと判断する(ステップS401)。これにより、印刷集計システム70における更新処理が終了する。
【0134】
上記のように、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動され、複合機71におけるユーザ情報の更新処理が実行される。
【0135】
次に、管理者PC73がユーザ情報を更新中である場合の更新処理の流れについて、説明する。
【0136】
印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動され(ステップS201)、複合機71において、インタフェース部79が印刷集計サーバ12から開始情報を受信すると、インタフェース部79から通知を受けた稼動判断部77が、管理者PC73においてユーザ情報を更新中であるか否かの判断を行う(ステップS401)。稼動判断部77は、稼動情報管理部76により稼動情報記憶部75(図12(c))から更新フラグ情報「ON」を読み出して、更新中であると判断し、該判断結果を稼動通知部78に通知する(ステップS401)。
【0137】
稼動判断部77から通知を受けた稼動通知部78は、印刷集計サーバ12における課金ユーティリティの稼動開始を通知するために、稼動通知をインタフェース部79に送る。そして、インタフェース部79が、該稼動通知を管理者PC73へ送信する(ステップS402)。
【0138】
管理者PC73において、PCインタフェース部81が複合機71から稼動通知を受信すると、PC制御部82は、PC表示部80に稼動通知画面83(図14(a))を表示させると共に、ユーザ情報の更新処理を休止する(ステップS403)。
【0139】
図14は、実施例2のPC表示部に表示される画面の説明図である。
稼動通知画面83は、PC表示部80においてユーザ情報を更新中に表示される画面であり、図14(a)に示されるように、課金ユーティリティの稼動開始及びユーザ情報の更新停止を通知するメッセージを含んでいる。
【0140】
続いて、PC制御部82は、ユーザ情報の更新休止を通知する更新休止情報を、PCインタフェース部81により複合機71へ送信する。複合機71において、インタフェース部79が管理者PC73から更新休止情報を受信すると、インタフェース部79から通知を受けた稼動情報管理部76が、稼動情報記憶部75に稼動フラグ情報「ON」を書き込む(ステップS202)。稼動情報記憶部75には、図12(d)に示されるように、稼動フラグ情報「ON」及び更新フラグ情報「ON」が記憶される。その後、印刷集計サーバ12及び複合機71において、ユーザ情報の更新が行われる。ステップS203以降の処理の流れは、実施例1と同様なので、説明を省略する。
【0141】
ステップS212において、稼動情報記憶部75に稼動フラグ情報「OFF」が書き込まれた後、稼動判断部77は、管理者PC73においてユーザ情報を更新中であるか否かの判断を行う(ステップS404)。稼動判断部77は、稼動情報管理部76により稼動情報記憶部75(図12(d))から更新フラグ情報「ON」を読み出して、更新中であると判断し、該判断結果を稼動通知部78に通知する(ステップS404)。
【0142】
稼動通知部78は、稼動判断部77からの通知を受けて、印刷集計サーバ12における課金ユーティリティの稼動が停止されたことを通知する停止通知を、インタフェース部79により管理者PC73へ送信する(ステップS405)。
【0143】
管理者PC73において、PCインタフェース部81が複合機71から停止通知を受信すると、PC制御部82は、PC表示部80に停止通知画面84(図14(b))を表示させると共に、休止されていたユーザ情報の更新処理を再開する(ステップS406)。これにより、印刷集計サーバ12からのユーザ情報の更新処理が終了する。
【0144】
停止通知画面84は、PC表示部80においてユーザ情報の更新休止中に表示される画面であり、図14(b)に示されるように、課金ユーティリティの稼動停止及びユーザ情報の更新再開を通知するメッセージを含んでいる。
【0145】
上記のように、管理者PC73においてユーザ情報の更新中に、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動されると、複合機71からの通知により、管理者PC73における更新処理が自動的に停止される。その後、課金ユーティリティの稼動が停止されると、複合機71からの通知により、管理者PC73における更新処理が自動的に再開される。
【0146】
次に、管理者PC73を利用して、ユーザ情報を更新する場合の処理の流れについて、説明する。
図15は、本発明に係る印刷集計システムの実施例2における更新動作を示すフローチャート(その2)である。
【0147】
印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中の場合は、実施例1と同様なので説明を省略する。ここでは、課金ユーティリティが稼動停止中の場合について、説明する。
【0148】
管理者PC73において、PC入力部34が更新要求を入力すると、PC制御部82は、該更新要求をPCインタフェース部81により複合機71へ送信する(ステップS301)。
【0149】
複合機71において、インタフェース部79が管理者PC73から更新要求を受信すると、インタフェース部79から通知を受けた稼動判断部77が、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動中であるか否かを判断する(ステップS302)。稼動判断部77は、稼動情報管理部76により稼動情報記憶部75から稼動フラグ情報「OFF」を読み出して、稼動停止中であると判断する(ステップS302)。
【0150】
続いて、稼動情報管理部76が、稼動情報記憶部75に更新フラグ情報「ON」を書き込む(ステップS501)。稼動情報記憶部75には、図12(c)に示されるように、更新フラグ情報「ON」が記憶される(ステップS501)。
【0151】
続いて、インタフェース部23が、暗証番号及び権限情報を含むユーザ情報を、管理者PC73へ送信し(ステップS303)、管理者PC73におけるユーザ情報の更新が実行される。以下、実施例1と同様なので、説明を省略する。
【0152】
なお、管理者PC73において更新処理実行中に、印刷集計サーバ12において課金ユーティリティが稼動された場合、複合機71は、稼動通知を管理者PC73へ送信する(図13のステップS402)。そして、PC表示部80には、稼動通知画面83(図14(a))が表示される。その後、課金ユーティリティの稼動が停止し、複合機71から停止通知を受信すると、PC表示部80には、停止通知画面84(図14(b))が表示され、管理者PC73は、更新処理を再開可能となる。
【0153】
ユーザ情報記憶部24において、ユーザ情報が更新される(ステップS309、S313、S317)と、稼動情報管理部76により、稼動情報記憶部75には更新フラグ情報「OFF」が書き込まれる(ステップS502)。これにより、印刷集計システム70における更新処理が終了する。
【0154】
上記のように、管理者PC73におけるユーザ情報の更新に際して、複合機71の稼動情報記憶部75に、更新フラグ情報「ON」が記憶され、更新が終了すると、更新フラグ情報「OFF」に書き換えられる。
【0155】
以上のように、本実施例の印刷集計システムによれば、管理者PCにおいてユーザ情報の更新処理のための画面を表示中に、印刷集計サーバにおいて課金ユーティリティが稼動された場合、管理者PCに該稼動を通知する画面が表示され、ユーザ情報の更新処理が自動的に休止される。そして、課金ユーティリティの稼動が停止されると、管理者PCに該停止を通知する画面が表示され、更新処理を自動的に再開可能となるので、無駄な手間や時間が省略され、利便性が向上すると共に、ユーザ情報の設定における矛盾の発生が確実に回避される。
【0156】
なお、本実施例では、管理者PCにおいてユーザ情報の更新中に、課金ユーティリティが稼動されると、実行中の更新処理が自動的に停止されるが、更新処理実行中における課金ユーティリティの稼動を禁止する構成をとることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0157】
上記各実施例では、画像形成装置として複合機が採用されたが、本発明は、この例に限定されるものではない。複合機に代えて、プリンタやファクシミリ、複写機等を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0158】
【図1】本発明の実施例1に係る印刷集計システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷集計システムの概略構成図である。
【図3】ユーザ情報記憶部の構成を示す説明図である。
【図4】実施例1の稼動情報記憶部の構成を示す説明図である。
【図5】本発明に係る複合機の画像形成動作を示すフローチャートである。
【図6】操作パネルに表示される画面の説明図である。
【図7】本発明に係る印刷集計システムの実施例1における更新動作を示すフローチャート(その1)である。
【図8】サーバ表示部に表示される画面の説明図である。
【図9】本発明に係る印刷集計システムの実施例1における更新動作を示すフローチャート(その2)である。
【図10】実施例1のPC表示部に表示される画面の説明図である。
【図11】本発明の実施例2に係る印刷集計システムの構成を示すブロック図である。
【図12】実施例2の稼動情報記憶部の構成を示す説明図である。
【図13】本発明に係る印刷集計システムの実施例2における更新動作を示すフローチャート(その1)である。
【図14】実施例2のPC表示部に表示される画面の説明図である。
【図15】本発明に係る印刷集計システムの実施例2における更新動作を示すフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0159】
10、70 印刷集計システム
11、71 複合機
12 印刷集計サーバ
13、73 管理者PC
22、77 稼動判断部
26、75 稼動情報記憶部
78 稼動通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ情報を取得して、画像形成処理を実行し、前記ユーザ情報を含む処理情報を生成する画像形成装置と、ネットワークを介して前記画像形成装置に接続し、該画像形成装置から複数の処理情報を受信して、ユーザに対して処理情報の集計処理を行うためのサーバとを含む印刷集計システムであって、
前記サーバは、
前記集計処理及びユーザ情報の更新処理のためのアプリケーションが稼動する稼動部と、
前記アプリケーションが稼動すると、稼動開始を示す開始情報を生成するサーバ生成部と、
生成された前記開始情報を前記画像形成装置へ送信するサーバ送信部とを備え、
前記画像形成装置は、
ユーザ情報が記憶されているユーザ情報記憶部と、
前記サーバから前記開始情報を受信すると、前記アプリケーションが稼動中であることを示す稼動情報を生成する装置生成部と、
生成された前記稼動情報を記憶する稼動情報記憶部と、
前記ユーザ情報に対する更新要求を入力する装置入力部と、
前記稼動情報記憶部に前記稼動情報が記憶されているか否かに基づいて、前記アプリケーションが稼動中であるか否かを判断する稼動判断部と、
稼動中であると判断されると、前記ユーザ情報に対する更新処理の実行を不可とする制御部とを備える
ことを特徴とする印刷集計システム。
【請求項2】
前記稼動判断部により稼動中でないと判断されると、前記更新処理を実行する更新部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の印刷集計システム。
【請求項3】
前記サーバにおいて、
前記稼動部による前記アプリケーションの稼動が停止すると、前記サーバ生成部は、更に停止を示す停止情報を生成し、
前記サーバ送信部は、更に生成された前記停止情報を前記画像形成装置へ送信し、
前記画像形成装置は、
前記サーバから前記停止情報が受信されると、前記稼動情報記憶部から前記稼動情報を削除する削除部を更に備える
ことを特徴とする請求項1記載の印刷集計システム。
【請求項4】
前記稼動判断部により稼動中でないと判断されると、前記制御部は、更に前記更新処理の実行中を示す更新情報を前記情報生成部に生成させ、
前記稼動情報記憶部は、更に生成された前記更新情報を記憶し、
前記サーバから前記開始情報が受信されると、前記稼動判断部は、更に前記稼動情報記憶部に前記更新情報が記憶されているか否かに基づいて、前記ユーザ情報の更新中であるか否かを判断し、
更新中であると判断されると、前記制御部は、前記更新処理を停止させると共に、前記稼動情報記憶部から前記更新情報を削除する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷集計システム。
【請求項5】
前記画像形成装置において、
前記稼動判断部により稼動中でないと判断されると、前記制御部は、更に前記更新処理の実行中を示す更新情報を前記情報生成部に生成させ、
前記稼動情報記憶部は、更に生成された前記更新情報を記憶し、
前記サーバから前記開始情報が受信されると、前記稼動判断部は、更に前記稼動情報記憶部に前記更新情報が記憶されているか否かに基づいて、前記ユーザ情報の更新中であるか否かを判断し、
更新中であると判断されると、前記制御部は、前記アプリケーションの稼動不可を前記サーバに通知し、
前記サーバにおいて、
前記画像形成装置から前記稼動不可を通知されると、前記稼動部は、前記アプリケーションの稼動を停止する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷集計システム。
【請求項6】
ネットワークを介して前記画像形成装置に接続する端末装置を更に含み、
前記端末装置は、
前記ユーザ情報記憶部に対する更新要求を入力する端末入力部と、
入力された前記更新要求を前記画像形成装置へ送信する端末送信部とを備え、
前記画像形成装置において、
前記装置入力部は、前記端末装置から前記更新要求を受信する装置通信部からなり、
前記稼動判断部により稼動中であると判断されると、前記制御部は、更に前記更新処理の実行不可を通知する実行不可通知を、前記装置通信部により前記端末装置へ送信する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷集計システム。
【請求項7】
前記稼動判断部により稼動中でないと判断されると、前記制御部は、前記更新処理の実行許可を通知する実行許可通知を、前記装置通信部により前記端末装置へ送信し、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から前記実行許可通知を受信する装置受信部と、
前記更新処理のための更新画面を表示する装置表示部とを更に備える
ことを特徴とする請求項6記載の印刷集計システム。
【請求項8】
ネットワークを介して前記画像形成装置に接続する端末装置を更に含み、
前記端末装置は、
前記ユーザ情報記憶部に対する更新要求を入力する端末入力部と、
入力された前記更新要求を前記画像形成装置へ送信する端末送信部とを備え、
前記画像形成装置において、
前記装置入力部は、前記端末装置から前記更新要求を受信する装置受信部からなり、
前記稼動判断部により稼動中でないと判断されると、前記制御部は、更に前記更新処理の実行中を示す更新情報を前記情報生成部に生成させ、
前記稼動情報記憶部は、更に生成された前記更新情報を記憶する
ことを特徴とする請求項1記載の印刷集計システム。
【請求項9】
前記画像形成装置において、
前記サーバから前記開始情報が受信されると、前記稼動判断部は、更に前記稼動情報記憶部に前記更新情報が記憶されているか否かに基づいて、前記ユーザ情報の更新中であるか否かを判断し、
更新中であると判断されると、前記制御部は、前記更新処理を停止させると共に、前記稼動情報記憶部から前記更新情報を削除し、前記アプリケーションの稼動を通知する稼動通知を前記装置通信部により前記端末装置へ送信し、
前記端末装置は、
前記画像形成装置から前記稼動通知を受信する端末受信部と、
前記アプリケーションの稼動中及び前記更新処理の実行不可を通知するための通知画面を表示する端末表示部とを更に備える
ことを特徴とする請求項8記載の印刷集計システム。
【請求項10】
前記画像形成装置において、
前記サーバから前記開始情報が受信されると、前記稼動判断部は、更に前記稼動情報記憶部に前記更新情報が記憶されているか否かに基づいて、前記ユーザ情報の更新中であるか否かを判断し、
更新中であると判断されると、前記制御部は、前記アプリケーションの稼動不可を前記サーバに通知し、
前記サーバは、
前記画像形成装置から前記稼動不可を通知されると、前記アプリケーションの稼動を停止する
ことを特徴とする請求項8記載の印刷集計システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−191844(P2008−191844A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24307(P2007−24307)
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【出願人】(594202361)株式会社沖データシステムズ (259)
【Fターム(参考)】