説明

原稿画像送信方法及び画像通信装置

【課題】紙媒体の情報を電子データとして外部に送信する場合、そのデータの所在を管理者が把握可能である原稿画像送信方法を提供する。
【解決手段】原稿画像方法は、画像通信装置が、原稿の画像を読取り、読取った画像を符号化して記憶するステップ142と、原稿の画像に表示されているQRコードを解析するステップ144と、QRコードに格納されている管理者のメールアドレスを宛先とし、読取った画像及び送信先所在情報を電子メールで送信するステップ152と、管理者から、送信許可である旨を示すメールが返信されたか否かを判定するステップ154と、判定するステップでの判定結果にしたがって、送信先所在情報を宛先として読取った画像を送信するか破棄するステップ156,162とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿画像送信方法及び画像通信装置に関し、特に、原稿の画像を他の装置に送信する原稿画像送信方法及び画像通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、企業等において機密情報の漏洩が問題視されている。機密情報等の様々な情報が電子データとして情報交換されるようになり、ネットワーク上において一度に多くの人に情報を伝達することができるようになったことが原因の1つであると考えられる。
【0003】
ところで、原稿等のように、各種情報が表示された紙媒体は、情報伝達を行なう上で未だ非常に有効なツールとして用いられている。そのため、原稿に表示された情報が機密情報であった場合、その情報が外部に漏洩されないようにする防止策が考えられている。例えば、「社外秘」の文字列を原稿の端に表示すること等である。そのような文字列を表示することにより、守秘義務がある者は、その原稿を外部に漏洩してはならないという責務を負うことになる。
【0004】
しかし、原稿が、ファックス及びスキャナ等で読込まれ、電子データとなると、もはやその原稿の作成者のコントロールを離れ、ネットワーク上で次々と複写されていく可能性が高くなる。時には、機密情報がインターネット上で流通してしまう可能性も出てくる。
【0005】
そこで、特許文献1では、紙媒体の機密情報の漏洩を防ぐための画像配信システムを開示している。当該画像配信システムは、ファクシミリ機能等を備えた複合機に関する。
【0006】
複合機がファクシミリ機能を実行する際に読込まれる紙媒体は、社外に送信するために予め準備されたものであって、その表面には2次元バーコードの一種であるQRコード(登録商標)が付されている。QRコードには、送信先を示す情報が格納されている。例えば、送信先を示す情報とは、送信先である社外のファックス番号である。複合機は、このQRコードからファックス番号を抽出できるようになっている。
【0007】
複合機は、予め、社外の送信先の一覧であるアドレス帳を記憶している。アドレス帳には、送信先の各々に対して、その名称、ファックス番号、及び送信を許可するか否かを示す許可フラグが記憶されている。
【0008】
特許文献1に記載の画像配信システムは、以下のように動作する。
【0009】
ファクシミリ機能が起動されると、複合機は原稿の画像を読取る。複合機は、読取った画像内のQRコードを解析して、ファックス番号を抽出し、アドレス帳を参照して、抽出したファックス番号への送信が許可されているか否かを判定する。送信が許可されていれば、画像を送信し、送信が許可されていなければ、処理を終了する。
【0010】
以上のような構成にすることにより、外部の者であっても予め許可されている者にだけファックスで送信することが可能となり、機密情報の漏洩を防ぐことができる。
【特許文献1】特開2007‐325168
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
機密情報が外部に送信された場合、その送信先は社内の者によって管理されることが望ましい。例えば、他社との契約が終了する場合に、機密データをその会社から回収するか、又は廃棄指示を出す必要があるからである。
【0012】
特許文献1に記載の技術では、予め許可された外部の者にのみファックス送信を許可しているが、送信された電子データの所在を社内の管理者が管理できるようにはなっていない。なぜなら、特許文献1に記載の複合機は、管理者以外の者であっても、自由に原稿の画像を外部に送信できるからである。
【0013】
仮に、社内において、特許文献1に記載の複合機でファックス送信した場合、その旨を口頭で伝達することを規則で定めたとする。しかし、不正な目的を持って複合機を利用する者がいた場合、そのような利用者が規則を守るとは限らない。
【0014】
したがって、本発明の目的は、紙媒体の情報を電子データとして外部に送信する場合、そのデータの送信先情報を管理者が把握可能である原稿画像送信方法及び画像通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の第1の局面に係る原稿画像送信方法は、原稿の画像を他の装置に送信する画像通信装置を用いる原稿画像送信方法であって、画像通信装置が、原稿画像を読取る画像読取ステップと、画像通信装置が、画像読取ステップにおいて読取った原稿画像から、原稿画像の送信を管理する管理者の情報である管理者情報を抽出する抽出ステップと、画像通信装置が、抽出ステップにおいて抽出した管理者情報にしたがって、原稿画像を他の装置に送信しても良いか否かを管理者に対し問合せる処理を実行する承認依頼ステップと、画像通信装置が、管理者に対する問合せに対する返答を受取る返答受取りステップと、画像通信装置が、返答受取りステップによって受取った返答にしたがって、原稿画像を他の装置に送信する処理と、送信を中止する処理とを選択的に実行する送信ステップとを含む。
【0016】
画像読取ステップでは、原稿の画像を読取り、抽出ステップでは、原稿画像の送信を管理する管理者の情報を抽出する。承認依頼ステップでは、管理者情報にしたがって、原稿の画像を他の装置に送信しても良いか否かを管理者に問合せる処理を実行し、返答受取りステップでは、当該問合わせに対する返答を管理者から受取る。送信するステップでは、その返答にしたがって、原稿の画像を他の装置に送信する処理と、送信を中止する処理とを選択的に実行する。
【0017】
画像通信装置は、原稿の画像を送信する前に、送信の可否を管理者に問合せるので、管理者は、他の装置の利用者が不正な者であった場合に、送信を拒否することができる。管理者によって送信が拒否されることによって、不正な者への原稿画像の流出を防止することができる。また、管理者が送信を許可して、原稿の画像が送信されたとしても、管理者は、送信された原稿画像がどこにあるかを把握することができる。何らかの理由により、他の装置に送信された画像を廃棄する必要が生じた場合、管理者は他の装置の利用者に対して、即座に廃棄等の指示を行なうことができる。その結果、紙媒体の情報を電子データとして外部に送信した場合、そのデータの所在を管理者が把握可能である原稿画像送信方法を提供することができる。
【0018】
好ましくは、原稿には、管理者情報を復元可能なマークが形成されている。抽出ステップは、画像通信装置が、画像読取ステップにおいて読取った原稿画像に含まれるマークから、管理者情報を復元する復元ステップを含む。
【0019】
復元ステップでは、原稿画像に形成されているマークから管理者情報を抽出する。画像通信装置は、このマークから管理者情報を復元することができる。マークは、管理者情報を復元できるものであればどのようなものでも使用でき。例えば人間が見ただけでは解読できないマークを採用することもできる。その結果、管理者による管理の自由度を高めることができる。
【0020】
より好ましくは、マークは、管理者情報を符号化した符号画像である。
【0021】
マークが符号画像である場合、符号化と逆の手順で管理者情報を復号化し、再現することが容易にできる。また、符号画像については画像形成及び復号化の技術が確立されており、画像通信装置を容易に実現できる。
【0022】
符号画像はQRコードでもよい。
【0023】
QRコードについては既に確立された技術が存在しており、実現はきわめて容易であり、その上、QRコードは小さな画像で大量の情報を符号化することができる。したがって、管理者情報を符号画像として書類に記録する際の情報量に余裕が生じ、原稿の一部に管理者情報を記録してもコンパクトに収めることが可能で、原稿の外観を損なうおそれが小さい。
【0024】
さらに好ましくは、管理者情報は、管理者のメールアドレスを含む。復元ステップは、画像通信装置が、画像読取ステップにおいて読取った原稿画像に含まれるマークから、管理者のメールアドレスを復元するステップを含む。承認依頼ステップは、画像通信装置が、抽出ステップにおいて抽出したメールアドレスに、原稿画像を他の装置に送信しても良いか否かを問合せる電子メールを送信するステップを含む。
【0025】
復元するステップでは、原稿に形成されたマークからメールアドレスを抽出する。送信するステップでは、抽出するステップにおいて抽出されたメールアドレスに、原稿画像を送信しても良いか否かを問合せる。画像通信装置が原稿の画像を送信する際、メールで問合せるという簡単な仕組みで、管理者に原稿の画像を送信しても良いか否かを問合せることができる。
【0026】
さらに好ましくは、画像読取ステップは、画像通信装置が、原稿画像を読取って記憶手段に記憶するステップを含んでもよい。送信ステップは、画像通信装置が、返答受取りステップにおいて受取った返答により送信が承認されたか否かにしたがって、記憶装置に記憶された原稿画像を他の装置に送信する処理と、記憶装置に記憶された原稿画像を消去する処理とのいずれかを実行するステップを含む。
【0027】
記憶するステップでは、読取った原稿画像を記憶し、実行するステップでは、送信が承認されたか否かにしたがって、記憶された原稿画像を他の装置に送信する処理と、原稿画像を記憶手段から消去する処理とのいずれかを行なう。原稿画像が記憶手段から消去されれば、原稿画像がネットワーク上で流通する可能性はなくなり、セキュリティが確保される。
【0028】
さらに好ましくは、返答受取りステップは、承認依頼ステップの実行後、予め定められた時間が経過するまでに返答が受信されたか否かにしたがって、返答を受取って返答にしたがい送信ステップを起動する処理と、原稿画像を他の装置に送信しないことを指示する返答を受取ったものとして送信ステップを起動する処理とを選択的に実行するステップを含む。
【0029】
実行するステップでは、承認依頼ステップの実行後、予め定められた時間が経過するまでに返答が受信されたか否かにしたがって、返答にしたがい送信ステップを起動する処理と、送信しないことを指示する返答を受取ったものとして送信ステップを起動する処理とを選択的に実行する。何らかの理由により管理者が返答するのに時間がかかる場合がある。長時間返答が来ない場合、画像通信装置が管理者からの返答があるまで待機し続けていては、画像通信装置の操作者も、長時間待機する必要があり、次の仕事に移行し難くなる。画像通信装置が、承認依頼ステップの実行後、予め定められた時間が経過するまでに返答が受信されたか否かにしたがって、送信ステップを起動することによって、画像通信装置の操作者は、画像通信装置が他の装置に原稿画像を送信したか否かを把握することができ、次の仕事に移行し易くなる。
【0030】
より好ましくは、画像読取ステップは、画像通信装置が、原稿画像を読取って記憶手段に記憶するステップを含み、送信ステップは、返答が原稿画像を他の装置に送信することを承認するものか否かにしたがって、記憶手段に記憶された原稿画像を他の装置に送信する処理と、記憶手段に記憶された原稿画像を消去する処理とを選択的に実行するステップを含む。
【0031】
記憶するステップでは、読取った原稿画像を記憶手段に記憶させる。実行するステップでは、返答が原稿画像を他の装置に送信することを承認するものか否かにしたがって、原稿画像を他の装置に送信する処理と、記憶手段に記憶された原稿画像を消去する処理とを選択的に実行する。原稿画像が記憶装置から消去されれば、原稿画像がネットワーク上で流通する可能性はなくなり、セキュリティが確保される。
【0032】
さらに好ましくは、原稿画像送信方法は、画像通信装置が、返答受取りステップにおいて受取った返答を画像通信装置の操作者に通知するステップをさらに含む。
【0033】
通知するステップでは、返答受取りステップにおいて受取った返答を操作者に通知する。したがって、操作者は、送信が許可されたか否かを認識して、画像通信装置の動作を確認することができる。
【0034】
さらに好ましくは、原稿画像送信方法はさらに、送信ステップにおいて画像の他の装置への送信が中止されたことに応答して、その旨を画像通信装置の操作者に通知するステップを含んでもよい。
【0035】
通知するステップでは、送信ステップにおいて画像の他の装置への送信が中止されたことに応答して、その旨を操作者に通知する。操作者は、画像の送信が中止されたか否かを確認することができる。
【0036】
本発明の第2の局面に係る画像通信装置は、原稿の画像を他の装置に送信する画像通信装置であって、原稿画像を読取るための画像読取手段と、原稿読取手段によって読取られた原稿画像から、原稿画像の送信を管理する管理者の情報である管理者情報を抽出するための抽出手段と、抽出手段において抽出した管理者情報にしたがって、原稿画像を他の装置に送信しても良いか否かを管理者に対し問合せる処理を実行するための承認依頼手段と、管理者に対する問合せに対する返答を受取るための受取手段と、受取手段によって受取った返答にしたがって、原稿画像を他の装置に送信する処理と、送信を中止する処理とのいずれかを実行するための送信手段とを含む。
【発明の効果】
【0037】
以上のように本発明によれば、画像通信装置が原稿の画像を読取った後、原稿画像を他の装置に送信しても良いか否かを、原稿画像の送信を管理する管理者に問合せる。画像通信装置は、管理者からの返答にしたがって、原稿画像を他の装置に送信する処理と、送信を中止する処理とを選択的に実行する。したがって、管理者は、他の装置の利用者が不正な者であった場合に、原稿画像の送信を許可しない返答をすることができ、不正な者への原稿画像の送信を防止することができる。また、管理者が送信を許可して、原稿画像が他の装置に送信されたとしても、管理者は、送信された原稿画像がどこにあるかをある程度把握することができる。したがって、管理者が知らない場所への原稿画像の流出をある程度防止することができる。これらのことから、情報の効率的運用と、セキュリティの確保とが同時に実現されることとなる。その結果、紙媒体の情報を電子データとして外部に送信した場合、そのデータの所在を管理者が把握可能である原稿画像送信方法及び画像通信装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下の実施の形態の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0039】
通常、ファクシミリ機能とは、原稿の画像を電子データとして読取り、電話回線網を介して、読取ったデータを送信先のファクシミリ装置に送信する機能である。しかし、本実施の形態では、ファクシミリ機能を実行する場合の送信先となる装置は、電話回線網に接続されているファクシミリ装置に限定されず、PC(Personal Computer)等の端末、携帯電話等の携帯端末、並びにUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びフレキシブルディスク等のデータの書込みが可能な外部周辺機器等でも良いものとする。
【0040】
[ネットワーク環境]
図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム50のネットワーク環境を示す図である。図1を参照して、ネットワークシステム50は、ファクシミリ、複写機、プリンタ、及びスキャナとして機能するMFP(MultiFunction Peripheral)である画像通信装置60と、社内LAN(Local Area Network)54を有するある会社のためのものであって、LAN54を介して画像通信装置60に接続され、電子メールを送受信する機能を備えるPC等の端末62と、画像通信装置60に接続されるUSBメモリ58と、電話回線網及びインターネットを含む通信回線網56を介して画像通信装置60に接続され、通常の携帯電話の機能の他に、電子メールを送受信する機能を備える携帯電話64とを含む。
【0041】
画像通信装置60がファクシミリ機能を実行する際、原稿52に表示された画像を読取り、端末62、携帯電話64、及びUSBメモリ58等に読取った画像の電子データを送信する。
【0042】
[原稿の構成]
図2(A)は、原稿52の一例を示す図である。図2(A)を参照して、原稿52には、各種情報を示す文字列等の画像と、QRコード80とが表示されている。
【0043】
図2(B)は、図2(A)に示すQRコード80の拡大図である。図2(B)を参照して、QRコード80は、人間の肉眼ではその内容を解析することが困難である2次元バーコードである。本実施の形態では、画像通信装置60が読取る原稿52のQRコード80には、原稿52を管理する管理者の名前及びメールアドレスが符号化されているものとする。
【0044】
[端末62及び携帯電話64の外観構成]
図3(A)及び図3(B)は、それぞれ端末62及び携帯電話64の外観構成を示す図である。図3(A)を参照して、端末62は、デスクトップ型のPCであり、PCの本体とディスプレイとを含む。図3(B)を参照して、携帯電話64は、筐体と、筐体の表面に配置されたディスプレイ、及び利用者によって操作される各種キーとを含む。端末62及び携帯電話64のディスプレイに表示されているものの詳細については後述する。
【0045】
[画像通信装置60の構成]
図4は、図1に示す画像通信装置60の機能ブロック図である。図4を参照して、画像通信装置60は、原稿52を所定の解像度の画像として読取り、RGB(R:Red、G:Green、B:Blue)アナログ画像信号を出力するための、CCD(Charge Coupled Device)を利用したスキャナである原稿読取部110と、原稿読取部110によって出力されたアナログ画像信号を符号化する処理、及びデジタル信号をアナログ信号に変換する復号化処理の両方を行なうためのデータ形式変換部104と、原稿読取部110によって出力されたアナログ画像信号、データ形式変換部104によって符号化又は復号化された画像データを記憶する画像記憶部114とを含む。
【0046】
画像通信装置60はさらに、画像記憶部114に記憶されている各種画像データをハードコピーする記録部108と、画像記憶部114に記憶されている画像データをTIFF(Tag Image File Format)ファイルに変換するフォーマット変換部112と、原稿読取部110によって読取られた原稿52がセパレータ用紙であるか否かを識別する識別記号処理部94とを含む。
【0047】
画像通信装置60はさらに、利用者が画像通信装置60を操作する際に使用され、図示しない表示部及び操作部からなる操作パネルである操作パネル制御部106と、LAN54を介した端末62等との間の通信を制御するLAN制御部96と、通信回線網56を介した携帯電話64等との間の通信を制御する網制御部100と、網制御部100を介して、電話回線網に接続されているモデム102と、USBメモリ58を接続するためのUSBインターフェイス124と、利用者が画像通信装置60を利用し始める際に、ユーザ認証を行なう管理部116と、原稿読取部110、データ形式変換部104、画像記憶部114、記録部108、フォーマット変換部112、識別記号処理部94、操作パネル制御部106、LAN制御部96、網制御部100、モデム102、USBインターフェイス124、及び管理部116が接続されたバス122とを含む。
【0048】
画像通信装置60はさらに、バス122にいずれも接続された、所定のコンピュータプログラムを実行することによりMFPとしての一般的機能を実現するためのメイン制御部90、メイン制御部90が実行するプログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)である制御用メモリ92、及び種々のプログラムの記憶領域を提供するためのRAM(Random Access Memory)である制御用バッファ98を含む。
【0049】
メイン制御部90は、画像通信装置60全体の制御を司るものであって、CPU(Central Processing Unit)等から構成されている。
【0050】
制御用メモリ92には、画像通信装置60の動作を制御するのに必要なプログラムと、通信回線網56に接続されている他の会社の端末の電話番号及びメールアドレス等を含む相手先情報118と、管理部116がユーザ認証を行なうために使用する、正当な利用者の名前、及びパスワード等を記憶するための管理テーブル120と、管理者情報がQRコードとして記憶されていない文書の送信を許可するか否かを示すシステムフラグ等とが記憶されている。メイン制御部90は、制御用メモリ92に格納されているプログラム及びデータに従って画像通信装置60の制御を行なうと共に画像通信装置60の各機能に関する制御を実行する。
【0051】
データ形式変換部104は、ファクシミリ通信で一般的に利用されている、MH(Modified Hufman)、MR(Modified Read)、及びMMR(Modified Modified Read)等の符号化方式にしたがって、画像データの符号化及び復号化実行する。
【0052】
メイン制御部90は、原稿読取部110によって読取られた画像データを、MH等による圧縮形式で圧縮して、圧縮ファイルを作成する機能を実行する。この圧縮処理は、原稿1頁単位で行なわれる。
【0053】
なお、原稿読取部110、データ形式変換部104、画像記憶部114、記録部108、フォーマット変換部112、識別記号処理部94、操作パネル制御部106、LAN制御部96、網制御部100、モデム102、USBインターフェイス124、管理部116、制御用メモリ92、及び制御用バッファ98に対する制御は、メイン制御部90により行なわれる。
【0054】
図5は、図4に示す管理テーブル120の構成を示す図である。図5を参照して、管理テーブル120の各レコードは、画像通信装置60の正当な利用者の名前、当該利用者によって予め定められたパスワード、及びメールアドレスをそれぞれ記憶するための名前フィールド、パスワードフィールド、及びメールアドレスフィールドからなる。
【0055】
[ソフトウェア構成]
図6は、画像通信装置60のファクシミリ機能が起動されたときに、メイン制御部90で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図6を参照して、このプログラムは、画像通信装置60の操作者に名前及びパスワードを入力させ、管理テーブル120を参照して、ユーザ認証を行なうステップ140と、ステップ140の後、操作者に送信先の宛先を入力させ、操作者によってセットされた原稿の画像を読取り、読取った画像を符号化して画像記憶部114に記憶するステップ142とを含む。
【0056】
なお、上記のステップ140においてユーザ認証に失敗した場合は、ステップ142以降の処理を行なわず、処理を終了する。ユーザ認証は以下のように行なわれる。メイン制御部90は、管理テーブル120を参照して、操作者によって入力された名前及びパスワードに一致するレコードを検索する。レコードが存在した場合は、認証OKとし、レコードが存在しない場合は、認証NGとする。レコードが存在した場合、メイン制御部90は、当該レコードのメールアドレスを抽出して記憶する。
【0057】
上記のステップ142において、操作者に入力される送信先の宛先は、通常、ファックス番号であるが、ファックス番号の他にも、通信回線網56上で識別可能な、ある端末のIP(Internet Protocol)アドレス、及びUSBインターフェイス124に接続されているUSBメモリ等であってもよい。以後、それらの送信先のファックス番号、IPアドレス、及びUSBメモリ等を、「送信先情報」と呼ぶ。
【0058】
このプログラムはさらに、ステップ142の後、原稿の画像に表示されているQRコードを解析するステップ144と、ステップ144の後、解析されたQRコードに、原稿を管理する管理者の名前及びメールアドレスが格納されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ146とを含む。
【0059】
このプログラムはさらに、ステップ146の判定結果がYESの場合に、管理テーブル120を参照して、QRコードに格納されている名前及びメールアドレスが、ステップ140において検索されたレコードの名前及びメールアドレスに一致するか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ150と、ステップ150の判定結果がNOの場合に、QRコードに格納されている管理者のメールアドレスを宛先とし、読取った画像及び送信先情報を電子メールで送信するステップ152と、ステップ152の後、予め定められた時間以内に管理者から送信許可である旨を示すメールが返信されたか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ154とを含む。
【0060】
なお、ステップ152において送信される、読取った画像は、フォーマット変換部112によって変換されたTIFFファイルである。このTIFFファイルは、例えば、MIME(Multipurpose Internet Mail Extension)にしたがってマルチパートメールとして添付されて、メール送信される。
【0061】
なお、ステップ154において、予め定められた時間は、管理者からの返信を待機するために定められた時間であり、どのような時間でも良い。本実施の形態では、予め定められた時間は、5分であるものとする。予め定められた時間を経過しても管理者から返信のメールがない場合、又は予め定められた時間内に返信のメールがあっても、送信不可である旨が示されている場合、ステップ154の判定結果はNOとなる。
【0062】
このプログラムはさらに、ステップ146の判定結果がNOの場合に、システムフラグを参照して、管理者情報のない文書の送信が禁止されているか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ148と、ステップ154の判定結果がNOの場合、又はステップ148の判定結果がYESの場合に実行され、操作者のメールアドレスを宛先として、送信却下の旨を示すメールを送信するステップ160と、ステップ160の後、画像記憶部114に記憶されている符号化された画像データを破棄し、このプログラムを終了するステップ162とを含む。
【0063】
このプログラムはさらに、ステップ154の判定結果がYESの場合、又はステップ148の判定結果がNOの場合に実行され、送信先情報を宛先として、読取った画像を送信するステップ156と、ステップ156の後、操作者のメールアドレスを宛先として、送信完了の旨を示すメールを送信し、このプログラムを終了するステップ158とを含む。
【0064】
[動作]
図1〜図6を参照して、上記した構成を持つ本実施の形態に係るネットワークシステム50は以下のように動作する。なお、これに先立ち、管理テーブル120には、図5に示すような情報が予め定められているものとする。
【0065】
以下、原稿にQRコードが付されている場合の動作について述べる。
【0066】
(画像通信装置60の操作者と原稿の管理者とが異なる場合の動作)
操作者は、画像通信装置60をファクシミリ機能で起動させ、名前及びパスワードを入力する。
【0067】
メイン制御部90はユーザ認証を行ない、認証NGの場合、ファクシミリ機能の処理を終了させる(図6に示すステップ140)。
【0068】
メイン制御部90がユーザ認証を行なった結果、認証OKの場合、操作者は、QRコードが付された原稿を画像通信装置60にセットし、送信先情報を入力する。ここでは、原稿に付されたQRコードには、操作者とは異なる、その原稿を管理する管理者のメールアドレスが符号化されているものとする。メイン制御部90は、セットされた原稿の画像を読取り、読取った画像データを符号化して、画像記憶部114に記憶させる(図6に示すステップ142)。メイン制御部90は、読取った画像のQRコードを解析して、管理者の名前及びメールアドレスを抽出する(図6に示すステップ144)。
【0069】
メイン制御部90は、ステップ144で抽出したメールアドレスを宛先として、原稿の画像データ及び送信先情報を電子メールで送信する(図6に示すステップ152)。
【0070】
管理者は、その電子メールを受信した後、送信を許可するか否かを決定する。図3(A)を参照して、その電子メールの宛先が端末62である場合、端末62のディスプレイには、送信の許可及び拒否のいずれかを管理者に選択させるための画面が表示される。一方、電子メールの宛先が携帯電話64である場合、携帯電話64のディスプレイには、同様の画面が表示される。
【0071】
(1)管理者が、送信を許可するように決定する旨を示すメールを画像通信装置60に送信したものとする。
【0072】
メイン制御部90は、管理者によって送信されたメールを受信すると、送信先情報を宛先として、原稿の画像データを送信する(図6に示すステップ156)。メイン制御部90は、操作者のメールアドレスを宛先として、送信完了の旨を示す電子メールを送信し(図6に示すステップ158)、ファクシミリ機能の処理を終了する。
【0073】
(2)一方、上記のステップ152の後、管理者が、送信を拒否するように決定する旨を示すメールを画像通信装置60に送信したものとすると、メイン制御部90は、操作者のメールアドレスを宛先として、送信却下の旨を示す電子メールを送信する(図6に示すステップ160)。メイン制御部90は、原稿の画像データを画像記憶部114から破棄して(図6に示すステップ162)、ファクシミリ機能の処理を終了する。
【0074】
(操作者と管理者とが同一である場合での動作)
操作者が画像通信装置60にセットする原稿に付されたQRコードに、当該操作者の名前及びメールアドレスが格納されているものとする。
【0075】
操作者と管理者とが同一である場合での動作は、操作者と管理者とが異なる場合での動作とほぼ同様であるが、画像通信装置60が送信の許可及び拒否のいずれかを管理者に問合せることなく、上記したステップ140〜144、156、及び158を行なう点において、操作者と管理者とが異なる場合での動作と異なる。なぜなら、管理者が画像通信装置60のファクシミリ機能を起動させ、送信先情報を入力するという行為自体が、送信を許可することの意思を表明しているからである。
【0076】
以下、原稿にQRコードが付されていないか、又は、QRコードが付されていても、ある者の名前及びメールアドレスが格納されていない場合での動作について述べる。
【0077】
メイン制御部90は、先ず、上記したステップ140〜144の動作を行なう。
【0078】
システムフラグを参照した結果、管理者情報のない文書の送信が禁止されていると判定された場合(図6に示すステップ148においてYES)、メイン制御部90は、上記したステップ160及び162の処理を実行して、ファクシミリ機能の処理を終了する。
【0079】
一方、管理者情報のない文書の送信が許可されている場合(図6に示すステップ148においてNO)、メイン制御部90は、ステップ156及び158の処理を実行して、ファクシミリ機能の処理を終了する。
【0080】
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係るネットワークシステム50を利用することにより、画像通信装置60の操作者が原稿の管理者と異なる場合、画像通信装置60は、送信を許可するか否かを、逐一管理者に問合わせる。したがって、送信先情報が管理者にとってあまり信用できない会社であった場合、管理者は、送信を拒否することができる。
【0081】
管理者が送信を許可して、原稿の画像の電子データが送信されたとしても、管理者は、送信されたデータがどこにあるかを把握することができる。また、管理者が知らない場所へのデータの流出をある程度防止することができる。
【0082】
[変形例]
上記した実施の形態では、画像通信装置60はMFPであった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、原稿の画像を読取って、操作者に入力された送信先情報を宛先として、読取った画像を電子データで送信する装置であれば何でもよい。例えば、そのような装置として、MFPの他に、通常のファクシミリ装置でも良い。
【0083】
また、上記した実施の形態では、送信先情報は、ファックス番号、IPアドレス、及び画像通信装置60に接続されたUSBメモリであった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、送信先情報は、画像通信装置60が原稿の画像を送信することができる装置及び記憶媒体であれば何でも良い。例えば、そのような装置として、電話回線網、インターネット、及びLANのいずれかに接続された各種端末でも良い。また、そのような記憶媒体として、フレキシブルディスク等のように、書込みが可能な外部周辺機器でも良い。
【0084】
さらに、上記した実施の形態では、画像の送信を許可するか否かを管理者にメールで問い合わせていた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、問合せの方法は何でも良い。問合せをデータの送受信で行なう場合、電子メールを利用する方法の他に、送受信のプロトコルは、どのようなものでも良い。
【0085】
また、問合わせの方法として、管理者が携帯電話を保持していた場合、その携帯電話に電話をかけ、自動音声で問合せを行なっても良い。その場合、例えば、管理者が送信を許可したい場合は、携帯電話の「1」と表示されたテンキーを押下し、送信を拒否したい場合は、「2」と表示されたテンキーを押下するようにすれば良い。
【0086】
さらに、上記した実施の形態では、原稿にはQRコードが付されていた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、管理者の情報は、QRコード以外のもので表示されていてもよい。例えば、管理者の情報を、テキストで表示させても良い。そのような場合、画像通信装置60に、文字認識を行なう装置を接続して、表示されたテキストを解析するようにすれば良い。
【0087】
しかし、原稿に表示される、管理者の情報は、人間が容易に認識できないようにすることが望ましい。したがって、管理者の情報は、通常のテキストをある規則で変換させた暗号であっても良い。画像通信装置60は、暗号が付された原稿を読取った場合、その暗号を解析して元の文字列に復元すればよい。
【0088】
さらに、上記した実施の形態ではQRコードには、管理者の情報として管理者の名前及びメールアドレスが格納されていた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、管理者の情報はどのようなものでも良い。例えば、自動音声によって電話で問合わせる場合は、メールアドレスの代わりに電話番号であっても良い。
【0089】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークシステムのネットワーク環境を示す図である。
【図2】図1に示す原稿52の一例を示す図である。
【図3】図1に示す端末62及び携帯電話64の外観構成を示す図である。
【図4】図1に示す画像通信装置60のハードウェア構成を示す図である。
【図5】図4に示す管理テーブル120の構成を示す図である。
【図6】図4に示すメイン制御部90の機能を実現するコンピュータプログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
50 ネットワークシステム
52 原稿
54 LAN
56 通信回線網
58 USBメモリ
60 画像通信装置
62 端末
64 携帯電話
90 メイン制御部
92 制御用メモリ
94 識別記号処理部
96 LAN制御部
98 制御用バッファ
100 網制御部
102 モデム
104 データ形式変換部
106 操作パネル制御部
108 記録部
110 原稿読取部
112 フォーマット変換部
114 画像記憶部
116 管理部
118 相手先情報
120 管理テーブル
124 USBインターフェイス


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を他の装置に送信する画像通信装置を用いる原稿画像送信方法であって、
前記画像通信装置が、原稿画像を読取る画像読取ステップと、
前記画像通信装置が、前記画像読取ステップにおいて読取った前記原稿画像から、前記原稿画像の送信を管理する管理者の情報である管理者情報を抽出する抽出ステップと、
前記画像通信装置が、前記抽出ステップにおいて抽出した前記管理者情報にしたがって、前記原稿画像を前記他の装置に送信しても良いか否かを前記管理者に対し問合せる処理を実行する承認依頼ステップと、
前記画像通信装置が、前記管理者に対する問合せに対する返答を受取る返答受取りステップと、
前記画像通信装置が、前記返答受取りステップによって受取った返答にしたがって、前記原稿画像を前記他の装置に送信する処理と、送信を中止する処理とを選択的に実行する送信ステップとを含む、原稿画像送信方法。
【請求項2】
原稿には、前記管理者情報を復元可能なマークが形成されており、
前記抽出ステップは、前記画像通信装置が、前記画像読取ステップにおいて読取った前記原稿画像に含まれるマークから、前記管理者情報を復元する復元ステップを含む、請求項1に記載の原稿画像送信方法。
【請求項3】
前記マークは、前記管理者情報を符号化した符号画像である、請求項2に記載の原稿画像送信方法。
【請求項4】
前記符号画像は、QRコードである、請求項3に記載の原稿画像送信方法。
【請求項5】
前記管理者情報は、前記管理者のメールアドレスを含み、
前記復元ステップは、前記画像通信装置が、前記画像読取ステップにおいて読取った前記原稿画像に含まれるマークから、前記管理者のメールアドレスを復元するステップを含み、
前記承認依頼ステップは、前記画像通信装置が、前記抽出ステップにおいて抽出した前記メールアドレスに、前記原稿画像を前記他の装置に送信しても良いか否かを問合せる電子メールを送信するステップを含む、請求項2に記載の原稿画像送信方法。
【請求項6】
前記画像読取ステップは、前記画像通信装置が、前記原稿画像を読取って記憶手段に記憶するステップを含み、
前記送信ステップは、前記画像通信装置が、前記返答受取りステップにおいて受取った返答により送信が承認されたか否かにしたがって、前記記憶装置に記憶された前記原稿画像を前記他の装置に送信する処理と、前記記憶装置に記憶された前記原稿画像を消去する処理とのいずれかを実行するステップを含む、請求項1に記載の原稿画像送信方法。
【請求項7】
前記返答受取りステップは、
前記承認依頼ステップの実行後、予め定められた時間が経過するまでに前記返答が受信されたか否かにしたがって、前記返答を受取って前記返答にしたがって前記送信ステップを起動する処理と、前記原稿画像を前記他の装置に送信しないことを指示する返答を受取ったものとして前記送信ステップを起動する処理とを選択的に実行するステップを含む、請求項1に記載の原稿画像送信方法。
【請求項8】
前記画像読取ステップは、前記画像通信装置が、前記原稿画像を読取って記憶手段に記憶するステップを含み、
前記送信ステップは、前記返答が前記原稿画像を前記他の装置に送信することを承認するものか否かにしたがって、前記記憶手段に記憶された前記原稿画像を前記他の装置に送信する処理と、前記記憶手段に記憶された前記原稿画像を消去する処理とを選択的に実行するステップを含む、請求項7に記載の原稿画像送信方法。
【請求項9】
前記画像通信装置が、前記返答受取りステップにおいて受取った返答を前記画像通信装置の操作者に通知するステップをさらに含む、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の原稿画像送信方法。
【請求項10】
さらに、前記送信ステップにおいて前記画像の前記他の装置への送信が中止されたことに応答して、その旨を前記画像通信装置の操作者に通知するステップを含む、請求項7に記載の原稿画像送信方法。
【請求項11】
原稿の画像を他の装置に送信する画像通信装置であって、
原稿画像を読取るための画像読取手段と、
前記原稿読取手段によって読取られた前記原稿画像から、前記原稿画像の送信を管理する管理者の情報である管理者情報を抽出するための抽出手段と、
前記抽出手段において抽出した前記管理者情報にしたがって、前記原稿画像を前記他の装置に送信しても良いか否かを前記管理者に対し問合せる処理を実行するための承認依頼手段と、
前記管理者に対する問合せに対する返答を受取るための受取手段と、
前記受取手段によって受取った返答にしたがって、前記原稿画像を前記他の装置に送信する処理と、送信を中止する処理とのいずれかを実行するための送信手段とを含む、画像通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−28391(P2010−28391A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−186386(P2008−186386)
【出願日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】