説明

反射防止フィルム、これを用いた偏光板、及び表示装置

【課題】液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置の表面に用いられる反射防止フィルムについて、高い物理強度(耐クラック性)を有するとともに、大面積反射防止フィルム中の異物故障や塗布ムラ発生の低減を可能にして、大面積反射防止フィルムの防汚性を大幅に増大させることができ、しかも大面積反射防止フィルムの生産性を向上させることができる、反射防止フィルム、偏光板、及び表示装置を提供する。
【解決手段】透明フィルム基材一高屈折率層一低屈折率層の構成を有する反射防止フィルムにおいて、高屈折率層表面を微小硬度計で押し込んだときの高屈折率層表面のマルテンス硬さ(HMs)が、250N/mm以上、350N/mm以下を有するものと規定する。あるいはまた低屈折率層表面を微小硬度計で押し込んだときの低屈折率層表面のマルテンス硬さ(HMs)が、250N/mm以上、350N/mm以下を有するものと規定する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明フィルム基材上に、屈折率が透明フィルム基材よりも高い高屈折率層と、屈折率が透明フィルム基材よりも低い低屈折率層とを有する反射防止フィルムであって、高屈折率層表面を微小硬度計で押し込んだときの高屈折率層表面のマルテンス硬さ(HMs)が、250N/mm以上、350N/mm以下を有するものであることを特徴とする、反射防止フィルム。
ここで、高屈折率層表面のマルテンス硬さ(HMs)とは、ビッカース圧子および稜線同士の角度が115度の三角錐圧子を用いた微小硬度計で、フィルムの高屈折率層表面を、高屈折率層の膜厚の略1/10の厚みまで圧子を押し込んだときの負荷試験力−押しこみ深さ曲線において、該負荷試験力−押しこみ深さ曲線から求められる最大負荷試験力(Fmax)の50%値から90%値までの押し込み深さが負荷試験力の平方根に比例する傾き(m)より、下記式で定義される値をいう。
1HMs=1/(26.43m
【請求項2】
透明フィルム基材上に、屈折率が透明フィルム基材よりも高い高屈折率層と、屈折率が透明フィルム基材よりも低い低屈折率層とを有する反射防止フィルムであって、低屈折率層表面を微小硬度計で押し込んだときの低屈折率層表面のマルテンス硬さ(HMs)が、250N/mm以上、350N/mm以下を有するものであることを特徴とする、反射防止フィルム。
この場合、低屈折率層表面のマルテンス硬さ(HMs)は、ビッカース圧子および稜線同士の角度が115度の三角錐圧子を用いた微小硬度計で、フィルムの低屈折率層表面を、低屈折率層の膜厚の略1/10の厚みまで圧子を押し込んだときの負荷試験力−押しこみ深さ曲線から求められる最大負荷試験力(Fmax)の値から、上記のようにして算出される。
【請求項3】
請求項1または2に記載の反射防止フィルムを、偏光子の両面のうちの少なくともいずれか一方の面に貼合したことを特徴とする、偏光板。
【請求項4】
請求項1または2に記載の反射防止フィルムを用いたことを特徴とする、表示装置。
【請求項5】
請求項3に記載の偏光板を用いたことを特徴とする、表示装置。

【公開番号】特開2009−186773(P2009−186773A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−26793(P2008−26793)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】