説明

反射防止フィルム

【課題】反射防止フィルムにあっては、製造コストの低い反射防止フィルムが求められており、さらに、反射防止性能や干渉ムラのない光学特性に優れた反射防止フィルムが求められており、さらに、ディスプレイ表面に設けられるため高い耐擦傷性が求められており、さらに、ほこり付着防止のため帯電防止機能を備える反射防止フィルムが求められている。本発明にあっては、製造コストが低く、また、優れた光学特性及び優れた耐擦傷性及び帯電防止機能を備える反射防止フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】透明基材の少なくとも一方の面に偏在層と低屈折率層をこの順で積層した反射防止フィルムであって、前記偏在層は、少なくとも透明基材側から中間層、ハードコート層、導電性材料を含む帯電防止層、レベリング材料を含むレベリング層の順に偏在して積層されることを特徴とする反射防止フィルムとした。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明基材の少なくとも一方の面に偏在層と低屈折率層をこの順で積層した反射防止フィルムであって、
前記偏在層は電離放射線硬化型材料と導電性材料とレベリング材料を含み、
前記偏在層の前記透明基材側には、前記透明基材成分と前記偏在層の電離放射線硬化型材料成分が混在した中間層が形成され、かつ、
前記偏在層の低屈折率層側表面には前記電離放射線硬化型材料とレベリング材料を含み、導電性材料が含まれていないレベリング層が形成され、かつ、
前記レベリング層に含まれるレベリング材料が、アミド基を有する化合物、アクリル基を有する化合物、ブタジエン基を有する化合物、オレフィン基を有する化合物から選択され、かつ、
前記偏在層に含まれる導電性材料が、四級アンモニウム塩材料を含み、かつ、
偏在層表面における鉛筆硬度がH以上であり、かつ、
前記反射防止フィルムの低屈折率層表面における表面抵抗値が1×10Ω/cm以上1×1012Ω/cm以下の範囲内である
ことを特徴とする反射防止フィルム。
【請求項2】
前記反射防止フィルムの平行光線透過率が93%以上であり、かつ、
前記反射防止フィルムのヘイズが1.0%以下の範囲内であり、かつ、
前記反射防止フィルムの低屈折率層表面における純水接触角が80°以上130°以下の範囲内である
ことを特徴とする請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項3】
前記レベリング層に含まれるレベリング材料がアミド基を有する化合物を含み、かつ、
前記四級アンモニウム塩材料の分子量(Q)が1000以上100000以下であり、かつ、
前記アミド基を有する化合物の分子量(A)が100000以下である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の反射防止フィルム。
【請求項4】
前記レベリング層に含まれるレベリング材料がアクリル基を有する化合物を含み、かつ、
前記四級アンモニウム塩材料の分子量(Q)が1000以上100000以下であり、かつ、
前記アクリル基を有する化合物の分子量(B)が100000以下である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項5】
前記レベリング層に含まれるレベリング材料がブタジエン基を有する化合物を含み、かつ、
前記四級アンモニウム塩材料の分子量(Q)が1000以上100000以下であり、かつ、
前記ブタジエン基を有する化合物の分子量(C)が100000以下である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項6】
前記レベリング層に含まれるレベリング材料がオレフィン基を有する化合物を含み、かつ、
前記四級アンモニウム塩材料の分子量(Q)が1000以上100000以下であり、かつ、
前記オレフィン基を有する化合物の分子量(D)が100000以下である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の反射防止フィルム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−48261(P2012−48261A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247558(P2011−247558)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【分割の表示】特願2011−501056(P2011−501056)の分割
【原出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】