説明

吹き付けノズル

【課題】粗粒の粉体を含む流体を流通・噴射させても詰まりを生じることのない吹き付けノズルを提供する。
【解決手段】吹き付けノズルの内部には、耐火被覆原料に回転を与えて噴射するための旋回板25が設けられている。旋回板は、板状の部材を180度以下で螺旋状に捻られた形状の部材からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被覆対象に耐火被覆原料を吹き付けるためのノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
建造物の梁、柱、壁等を耐火被覆するためのロックウール吹き付け工法の一つに、半乾式工法がある(「半湿式」と称する場合もある)。半乾式工法は、繊維状原料であるロックウールと粉体状原料であるセメントを予め水と混合してなるセメントスラリーとを別送し、吹き付けノズルにおいて両者を混合して吹き付ける工法である(特許文献1参照)。この工法は、セメントスラリーを用いるため、粉塵の発生をかなり防止できる利点がある。吹き付けノズル内部には、噴流が充円錐状に広がるようにノズル内の流れを制御する旋回子が充填されていた。図7に、本出願人がこれまで使用していた旋回子を示す。旋回子1は、円柱状の金属部材の外周面に切削加工などによって3本の溝3を形成することによって構成されている。各溝3は隣り合う溝3に対して等角度(120度)で離隔しており、また、旋回子1の軸心回りに螺旋状に延長している。
【特許文献1】特開平9−141143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した既存の旋回子1を用いた吹き付けノズルにおいては、通常のセメントスラリーでは問題ないが、粗粒の粉体を含むスラリーを流通・噴射させると、詰まりを生じ、好適な充円錐状の噴流が得られず吹き付け施工が困難となる恐れがあった。特に、粒径が1mmを超えるような粉体状原料を使用する場合には、詰まりを起こす可能性が非常に高かった。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、粗粒の粉体を含む流体を流通・噴射させても詰まりを生じることのない吹き付けノズルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明は、被覆対象に耐火被覆原料を吹き付けるための吹き付けノズルにおいて、ノズル内部には、前記耐火被覆原料に回転を与えて噴射するための旋回板が設けられており、前記旋回板は、板状の部材を180度以下で螺旋状に捻られた形状の部材からなる、ことを特徴とする。
【0006】
また、一例として、前記耐火被覆原料は、粉体状原料及び繊維状原料を含み、前記吹き付けノズルは、前記繊維状原料を含む第1原料を噴射する外管と、該外管の内部に収容され前記粉体状原料を含む第2原料を噴射する内管とを備え、前記旋回板は前記内管の内部に配置されている。
【0007】
さらに、一例として、前記外管は前記第1原料としてロックウールを噴射し、前記内管は前記第2原料としてセメント及び二水石膏を予め水と混合してなる粉体状原料スラリーを噴射する。
【0008】
好適には、前記旋回板は、前記内管の噴射方向上流に向かってみて該旋回板が存在していないスルーエリアに対して突出する部分を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、噴射方向に沿って投影的に見て旋回板の存在する領域を、耐火被覆原料が流通する流路として有効に活用することができ、より粗粒の原料を詰まらせることなく、噴射させることができる。
【0010】
また、旋回板がスルーエリアに対して突出する部分を有する場合には、施工時の粉体状原料スラリーの吐出質量に応じて、その突出量を最適に選定することで、粗粒の粉体状原料スラリーを理想的に吹き付けることができる。しかも、その突出量の調整は、旋回板が板状の部材を捻った形状の部材からなるため、極めて容易な作業で行える。
【0011】
なお、本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施の形態によって更に詳しく説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明に係る吹き付けノズルを、ロックウールの半乾式工法に適用する場合の実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
【0013】
図1は、吹き付けノズルの縦断面を示す。吹き付けノズル11は、繊維状原料を含む第1原料を噴射する外管13と、粉体状原料を含む第2原料を噴射する内管15とを備えている。外管13は、円筒状のストレートパイプからなり、その上部には、内管15が貫通するための縦孔17が穿設されている。内管15は、屈曲部15aを挟んで上流部15bと下流部15cとが屈曲している。また、内管15は、上流部15bの部分において外管13の縦孔17を貫通している。内管15が貫通した縦孔17の隙間はカバー19によって覆われている。内管15の下流部15cは、外管13と同心的に配置されており、外管13と内管15の下流部15cとの間には、環状流路21が生じている。
【0014】
内管15の下流部15cの先端には、ノズルヘッド23が取り付けられている。図2に示されるように、ノズルヘッド23は、筒状の部材であって、内部に旋回板25が設けられている。旋回板25は、ノズルヘッド23の上流部分に形成された円柱状の収容スペース27に配置されている。ノズルヘッド23にはその軸心方向に沿って貫通流路が形成されており、収容スペース27はその貫通流路の上流部分を構成している。貫通流路における収容スペース27の下流には、先端に向けて直径が縮小する截頭円錐状流路29が形成され、さらにその下流には截頭円錐状流路29の最小直径を維持して延長する円柱流路31が形成されている。
【0015】
截頭円錐状流路29の最上流部の直径は、収容スペース27の最下流部の直径よりも小さくなっており、それによって、収容スペース27の最下流部には段付き部27aが形成されている。旋回板25は、その先端部が段付き部27aに突き当てられるようにして位置決め配置されている。
【0016】
図3に示されるように、旋回板25は、本実施の形態ではアルミニウム、ステンレススチール、鋼板等の金属から形成されており、板状の部材を捩り角θ1=120度で捩ることによって螺旋状に形成された部材である。旋回板25の先端面33は、板状のままのストレート状すなわち「I」字状に形成されている。また、旋回板25には、捩り角が180度未満であるため、噴射方向の上流に向かって投影的に見て、旋回板25が存在していないスルーエリア35が生じている。本実施の形態では、旋回板25の捩り角θ1が120度であるため、中心角θ2=60度である扇形のスルーエリア35が軸対称的に2つ存在する。
【0017】
図4の(a)及び(b)にはそれぞれ、図3のA−A線及びB−B線による横断面が示される。旋回板25は、板状の部材を螺旋状に捻られた形状の部材からなるため、旋回板25の横断面37は、流れ方向に亘って何れの面においても常に「I」字状に現れる。換言するならば、収容スペース27内に収容された旋回板25の両側には、流れ方向に亘って何れの横断面においても常に、旋回板25の両側に半円形状流路39(図中、網掛け部として図示)が確保されることとなる。
【0018】
次に、以上のように構成された本実施の形態に係る吹き付けノズルの作用について説明する。繊維状原料を含む第1原料の一例としてロックウールを、粉体状原料を含む第2原料としてはセメント及び二水石膏を水と混合してなる粉体状原料スラリーを用いる。粉体状原料スラリーの濃度は、特に限定されるものではなく、従来の半乾式における一般的なセメントスラリー濃度である30〜40質量%は勿論のこと、これより高濃度の40〜60質量%であっても好適に吹き付けることができ、効率的な施工が可能となる。
【0019】
また、二水石膏を用いる理由は次のとおりである。従来の半乾式工法においては、吹き付け後の硬化体が軽量であるため、脆く、衝撃や振動により破損する可能性があった。一方、これを防止する方法としては、ロックウールに対するセメントスラリーの比率を上げる方法や、高濃度のセメントスラリーを用いる方法があるが、前者の方法では、吹き付け層における余剰水が多くなり、吹き付け後に脱落しやすくなるという新たな問題を伴い、後者の方法では、セメントスラリー中のセメント沈降によるホースの閉塞や、粘度上昇による圧送不良が発生し、施工性が悪化するという新たな問題を伴う。
【0020】
そこで、本発明者は、鋭意検討を行った結果、本発明者による特願2002−379937号出願明細書にも記載したように、セメントスラリーに二水石膏を併用することによって、施工性が良好で、吹き付け後の脱落がなく、高密度で耐火性能に優れた被覆層が得られることを見出した。また、その際、二水石膏は、リサイクル資源の有効利用を図るべく、近年大量に排出されている石膏ボード廃材を乾式粉砕したものを用いることができる。
【0021】
以上の理由から、本実施の形態では、従来のセメントスラリーに代えて、セメント及び二水石膏を予め水と混合してなる粉体状原料スラリーを用いるわけであるが、石膏ボード廃材を乾式粉砕することによって得られる二水石膏は粗粒であるため、ノズル内の詰まりを引き起こす可能性がある。本実施の形態では、以下に説明するように、詰まりを生じることなく半乾式工法の施工を行うことができる。
【0022】
吹き付けノズル11の外管13からはロックルール41が圧送・噴射され、内管15からは粉体状原料スラリー43が圧送・噴射される。
【0023】
粉体状原料スラリー43は、ノズルヘッド23内を流れる際に、旋回板25によって回転を付与され、先端の噴射口から充円錐状に広がって吹き付けられる。また、粉体状原料スラリー43内には、石膏ボード廃材から得られた粒径1.5mmの粗粒の二水石膏が含まれるが、回転を付与する旋回板25に沿って流れる際、図7で示した既存の態様よりも流路面積の大きな二つの半円形状流路39を通って流通するため、詰まりを発生させることがない。すなわち、本実施の形態では、既存の態様のように溝を螺旋状に形成するわけではなく、板状部材を捻って螺旋流路を形成することにより、噴射方向に沿って投影的に見て旋回板25の存在する領域を粉体状原料スラリー43が流通する流路として有効に活用することができる。よって、より粗粒の原料を詰まらせることなく、噴射させることができる。
【0024】
また、図7に示した既存の旋回子では、粉体状原料スラリーの流路を確保するために切削加工などによって螺旋状の溝を形成しなければならなかったが、本実施の形態では、市販されている金属板から捩り加工を行うだけで、螺旋状の流路が形成される。よって、上記のように流路面積の大きな螺旋流路を簡単な製作態様で実現することができる。
【0025】
次に、本発明の別の実施の形態について図5をもとに説明する。本実施の形態は、図1〜図4に示した実施の形態に対して旋回板の構成のみが異なり、他の部分は同様であるものとする。図5に示されるように、旋回板125は、アルミニウムから形成されており、板状の部材を捩り角θ1=120度で捩ることによって螺旋状に形成された部材である。旋回板125の先端面133は、「S」字状に湾曲している。このため、本来ならば、投影的にみて図3と同様に、中心角が60度の扇形のスルーエリアが存在するはずであるが、本実施の形態では「S」字状に湾曲した先端面133が湾曲分だけ本来のスルーエリア出口を部分的に塞ぎ、図5に示すような投影形状のスルーエリア135を形成する。
【0026】
以上のような構成の旋回板125を備えた吹き付けノズルにおいても、板状部材を捻って螺旋流路を形成することにより、噴射方向に沿って投影的に見て旋回板125の存在する領域を粉体状原料スラリー43が流通する半円形状流路として有効に活用することができる。よって、より粗粒の原料を詰まらせることなく、噴射させることができる。
【0027】
さらに、本発明の別の実施の形態について図6をもとに説明する。本実施の形態も、図1〜図5に示した実施の形態に対して旋回板の構成のみが異なり、他の部分は同様であるものとする。図6に示されるように、旋回板225は、アルミニウムから形成されており、板状の部材を捩り角θ1=180度で捩ることによって螺旋状に形成された部材である。また、旋回板225の先端面233は、「I」字状に形成されている。旋回板225には、捩り角が180度であるため、上述した実施の形態とは異なり、投影的に見てスルーエリアは生じることなく、旋回板225に沿って流れる粉体状原料スラリー43は全て旋回板225の作用を受けて回転力を付与される。
【0028】
以上のような構成の旋回板225を備えた吹き付けノズルにおいても、板状部材を捻って螺旋流路を形成することにより、噴射方向に沿って投影的に見て旋回板225の存在する領域を粉体状原料スラリー43が流通する半円形状流路として有効に活用することができる。よって、より粗粒の原料を詰まらせることなく、噴射させることができる。
【0029】
続いて、本発明の実施の形態と比較例とに関して、粉体状原料スラリーの分散状態について行った評価試験の結果を示す。本発明の実施の形態に係る旋回板としては、図3、図5及び図6にそれぞれ示された3種類の態様を用意し、比較例としては図7に示した既存品を用いた。そして、粉体状原料スラリーの吐出質量を変化させて、それぞれ噴射角度(図1に角度αとして図示)、充足性、噴流の偏りについて試験した。
【0030】
充足性については、噴流中心部の粉体状原料スラリーの抜けを考察するものであり、すなわち、充足性の低下は、中心部の粉体状原料スラリーが抜けて混合性が悪化し施工が困難になる状態に帰結する。このため、ロックウールとスラリーの混合性を良くするためには、充足性を確保し、粉体状原料スラリーが充円錐状に噴射されることが望ましい。
【0031】
また、試験に使用した粉体状原料スラリーは、セメント及び二水石膏の合計含有量40質量%(なおセメントと二水石膏は質量比が1:1となるように調製されている)に、水60質量%を加えて混合したもので、二水石膏は最大粒径が1.5mmの粗粒のものを用いた。
【0032】
【表1】

【0033】
なお、表1中の「充足性」、「偏り」の評価に使用されている記号○、△、□はその順に高評価を示すものであり、記号○は理想的な結果を示し、記号□は使用に問題はないがさらに改善が望まれる結果であることを示している。
【0034】
表1の結果から分かるように、既存品の旋回子を用いた噴射においては、粉体状原料スラリーの吐出質量の多少に拘わらず、ノズルにおいて閉塞を起こしてしまい、既に分散状態の評価も不可能となった。
【0035】
一方、本実施の形態に係る旋回板を用いた噴射においては、粉体状原料スラリーの吐出質量の多少に拘わらず、概ね良好な分散結果を得ている。
【0036】
また、特に本実施の形態のなかで評価すると、3態様のうち捩り角が120度で旋回板端面がS字状のものは、非常に理想的な分散結果となった。この態様では、ロックウールを含めた半乾式吹き付け工法として、粉体状原料スラリー吐出量12.9kg/min(40%)且つロックウール吐出量4.2kg/minの条件で実際に吹き付けてみたところ、良好な吹き付けを行うことができた。また、同様に、粉体状原料スラリー吐出量8.2kg/min(40%)且つロックウール吐出量2.7kg/minの条件で実際に吹き付けてみたところ、やはり良好な吹き付けを行うことができた。
【0037】
本実施の形態における残りの2態様では、捩り角が180度で旋回板端面がI字状のものは噴流の分散性が強く、逆に、捩り角が120度で旋回板端面がI字状のものは噴流の直進性が強い傾向が見られる。
【0038】
また、同じ捩り角が120度で旋回板端面がI字状のものでも、粉体状原料スラリーの吐出質量が少ない態様(単位時間吐出量8.2[kg/min])では、多い態様(単位時間吐出量12.9[kg/min])よりも噴流の直進性や軸心部への集中性が緩和されている。
【0039】
以上から分かるように、本実施の形態によれば粗粒の粉体状原料スラリーでもノズルの閉塞を引き起こすことなく噴射、吹き付けを行うことできる。また、吹き付け時の噴流の分散状態は、少なくとも、粉体状原料スラリーの吐出質量と、旋回板の捩り角と、旋回板の端面形状とで制御することができる。従って、施工時の粉体状原料スラリーの吐出質量に応じて、旋回板の捩り角と端面形状とを選定することで粗粒の粉体状原料スラリーを理想的に吹き付けることができる。しかも、旋回板を板状部材から捩り加工で製作する場合には、切削加工で製作する場合と異なり、捩り角及び端面形状の調整は極めて容易な作業となる。
【0040】
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
【0041】
例えば、旋回板は実際に捻って製作される態様には限定されず、型を利用して形成する態様でもよい。その場合にも、旋回板は板状部材を捻られた形状で構成されているため、切削により溝加工した既存品とは異なり、さらに捩りを加えたりあるいは捩りを戻したりして捩り角の微調整をすることが容易である。同様に、端面形状を微調整することも容易である。
【0042】
また、本発明は、石膏ボード廃材を乾式粉砕することで得た二水石膏を含有した粉体状原料スラリーの吹き付けに限定されるものではなく、溝加工された既存の旋回子では詰まりが問題となるような粗粒を含有する流体を半乾式で吹き付ける際に広く適用することができる。
【0043】
よって、例えば、繊維状原料である第1原料としては、ロックウール、グラスファイバー、セラミックファイバー等の無機繊維や、セルロース繊維(古紙や石膏ボード廃材の紙を繊維化したものを含む)、あるいは、それらを2種以上混合したものを使用することができる。
【0044】
また、粉体状原料である第2原料においては、次のようなものを使用することができる。セメントとしては、各種ポルトランドセメント、白色セメント、アルミナセメント、エコセメント及び各種混合セメントなどの水硬性セメントを使用することができる。石膏としては、石膏ボード廃材を粉砕した二水石膏や排脱二水石膏などの二水石膏全般を使用することができる。
【0045】
さらに、粉体状原料である第2原料において、以下の原料を併用することも可能である。半水石膏や無水石膏などの二水石膏以外の石膏を使用することができる。水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの耐火性能向上材を使用してもよい。マイカやウォラストナイトなどの耐熱骨材を使用してもよい。パーライトやバーミキュライトなどの軽量化充填材を使用してもよい。フライアッシュやスラグなどのポゾラン物質を使用してもよい。
【0046】
さらに、繊維状原料に粉体状原料の一部が含有されていてもよいし、粉体状原料に繊維状原料の一部が含有されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態に係る吹き付けノズルの縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いられるノズルヘッドの縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いられる旋回板の端面及び側面を示す図である。
【図4】(a)及び(b)はそれぞれ、図3のA−A線及びB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に用いられる旋回板の端面を示す図である。
【図6】本発明のさらに別の実施の形態に用いられる旋回板の端面及び側面を示す図である。
【図7】既存の吹き付けノズルに用いられている旋回子を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
11 吹き付けノズル
13 外管
15 内管
35 スルーエリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被覆対象に耐火被覆原料を吹き付けるための吹き付けノズルにおいて、
ノズル内部には、前記耐火被覆原料に回転を与えて噴射するための旋回板が設けられており、
前記旋回板は、板状の部材を180度以下で螺旋状に捻られた形状の部材からなる、
ことを特徴とする吹き付けノズル。
【請求項2】
前記耐火被覆原料は、粉体状原料及び繊維状原料を含み、
前記吹き付けノズルは、前記繊維状原料を含む第1原料を噴射する外管と、該外管の内部に収容され前記粉体状原料を含む第2原料を噴射する内管とを備え、
前記旋回板は前記内管の内部に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の吹き付けノズル。
【請求項3】
前記外管は前記第1原料としてロックウールを噴射し、前記内管は前記第2原料としてセメント及び二水石膏を予め水と混合してなる粉体状原料スラリーを噴射することを特徴とする請求項2に記載の吹き付けノズル。
【請求項4】
前記旋回板は、前記内管の噴射方向上流に向かってみて該旋回板が存在していないスルーエリアに対して突出する部分を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の吹き付けノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−26499(P2006−26499A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−207713(P2004−207713)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000126609)株式会社エーアンドエーマテリアル (99)
【Fターム(参考)】