説明

回転伝達装置およびそれを用いたステアリング機構

【課題】剛性が高く曲げ難い長尺部材を伝達手段として採用しても、プーリを必要とせず、小型化できる回転伝達装置およびステアリング機構を提供する。
【解決手段】回転中心Cに対して偏心した入力部17、18を有する入力シャフト16と、回転中心Cに対して偏心した出力部22,23を有する出力シャフト21と、入力部17、18と出力部22,23とを繋ぐコントロールケーブル13、14とを備え、入力シャフト16が回転した際に、コントロールケーブルに沿った入力部17、18から出力部22、23までの距離を保持するようにされてなることにより、コントロールケーブル13,14を介して入力シャフト16の回転を出力シャフト21に伝達する回転伝達装置10。その回転伝達装置10を用いたステアリング機構。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転伝達装置およびそれを用いたステアリング機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回転伝達装置は、入力側から入力された回転運動を、伝達部材を介して入力側とは異なる位置から回転運動として出力するものであり、二輪車の車輪とスピードメーターの間や、自動車のステアリングハンドルとステアリングギヤボックスの間に設けられたもの等が知られている。
【0003】
特許文献1には、ステアリングハンドルの軸(入力軸)に接続されるプーリとステアリングギヤボックスの軸(出力軸)に接続されたプーリとの間に一対のプルコントロールケーブルを設けた、いわば「つるべ構造」の回転伝達装置を利用するケーブル式ステアリング機構が開示されている。このものは、ステアリングハンドルを往復回転してステアリングギヤボックスの出力軸を左右に回動することにより、自動車の前輪を操舵することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−59194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のつるべ構造を用いた回転伝達装置はケーブルを巻き付けるプーリが必要である。このプーリ径を小さくするとプーリの径方向に小型化できるが、剛性が高く曲げ難いケーブルは使用できないという問題がある。また、プーリ径を大きくすると、剛性が高く曲げ難いケーブルも使用できるが、プーリの径方向に大型化してしまうという問題がある。
【0006】
本発明は剛性が高く曲げ難い長尺部材を伝達手段として採用しても、プーリを必要とせず、小型化できる回転伝達装置を提供することを技術課題としている。さらに本発明は剛性が高く曲げ難い長尺部材を伝達手段として採用しても、小型化できるステアリング機構を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の回転伝達装置は、中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置された入力部を有する入力シャフトと、中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置された出力部を有する出力シャフトと、前記入力部と前記出力部とを繋ぐ長尺部材とを備え、前記入力シャフトが軸周りに回転した際に、前記長尺部材に沿った前記入力部と前記出力部の距離を保持するようにされてなることにより、前記長尺部材を介して前記入力シャフトの回転が前記出力シャフトに伝達され、前記出力シャフトが軸周りに回転することを特徴とする。
【0008】
本発明のステアリング機構は、前記入力シャフトがステアリングハンドルに接続され、前記出力シャフトがステアリングギヤボックスに接続された前記回転伝達装置を用いたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
(1)本発明の回転伝達装置は、長尺部材を巻き付けるプーリが必要でなく、装置の小型
化が可能となる効果がある。
【0010】
(2)前記入力シャフトは、入力シャフト本体と、前記入力部を構成する第1入力部と第2入力部と、前記第1入力部と前記第2入力部を連結する入力連結部材とを有し、前記第1入力部は、前記入力シャフト本体の中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置され、前記第2入力部は、前記入力シャフト本体の中心軸および前記入力連結部材を挟んで前記第1入力部の反対側に配置され、前記入力シャフト本体に固定されており、前記出力シャフトは、出力シャフト本体と、前記出力部を構成する第1出力部と第2出力部と、前記第1出力部と前記第2出力部を連結する出力連結部材とを有し、前記第1出力部は、前記出力シャフト本体の中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置され、前記第2出力部は、前記出力シャフト本体の中心軸および前記出力連結部材を挟んで前記第1出力部の反対側の位置に配置され、前記出力シャフト本体に固定されており、前記長尺部材は、第1長尺部材と、前記第2長尺部材とから構成され、前記第1長尺部材は、前記第1入力部と前記第1出力部とを繋ぎ、前記第2長尺部材は、前記第2入力部と前記第2出力部とを繋ぐ前記回転伝達装置の場合は、回転の伝達がより安定する効果がある。
【0011】
(3)前記長尺部材がコントロールケーブルである場合は、出力シャフトから入力シャフトに伝わる振動を吸収できる効果がある。
【0012】
(4)前記コントロールケーブルが、押し引き操作可能なコントロールケーブルである場合は、コントロールケーブルの押し操作と引き操作の両方で入力シャフトの回転を出力シャフトへ伝達できるため、回転の伝達がより安定する効果がある。
【0013】
(5)本発明のステアリング機構は、長尺部材を巻き付けるプーリが必要でなく、機構の小型化が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の回転伝達装置の一実施形態を示す一部断面斜視図である。
【図2】その回転伝達装置の入力装置の縦断面図である。
【図3】その入力装置の組み立て途中の要部斜視図である。
【図4】図4aおよび図4bはそれぞれその入力装置の側面図および平面図である。
【図5】図5aおよび図5bはそれぞれ図1の回転伝達装置のクランク部の平面図である。
【図6】図1の回転伝達装置の作動状態を示す動作説明図である。
【図7】図1の回転伝達装置の他の作動状態を示す動作説明図である。
【図8】本発明のステアリング機構の一実施形態を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示す回転伝達装置10は、入力装置11と、出力装置12と、それらを連結する第1および第2コントロールケーブル(長尺部材)13、14とを備えている。この実施形態ではコントロールケーブル13、14として押し引き操作が可能なプッシュプルコントロールケーブルを採用している。前記入力装置11は、図2に詳細に示すように、ケーシング15と、そのケーシングに対して回転自在に支持される入力シャフト16とを備えている。その入力シャフト16の一端近辺で中心軸(回転中心)Cから半径方向外側に所定の偏心量eだけ離れた位置に配置された第1および第2入力部17、18には、それぞれ第1および第2コントロールケーブル13、14の一端が間接的に連結されている。
【0016】
図1に戻って、出力装置12は入力装置11と実質的に同一であり、出力シャフト21を有し、その出力シャフト21の一端近辺で中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置された第1および第2出力部22、23に、前記第1および第2コントロールケーブル1
3、14の他端が間接的に連結されている(図6参照)。そして入力シャフト16が軸周りに回転した際に、コントロールケーブル13、14に沿った前記入力部17、18と前記出力部22、23の距離を保持するようにされてなることにより、前記コントロールケーブル13、14を介して入力シャフト16の回転が出力シャフト21に伝達され、出力シャフト21が自軸周りに回転する。
【0017】
図3に示すように、この実施形態では入力シャフト16は入力シャフト本体16aと、前記第1入力部17および第2入力部18と、それらの入力部17、18同士を互いに連結する入力連結部材24とを有する。第1入力部17は、入力シャフト本体16aの中心軸Cから半径方向外側に所定の偏心量eだけ離れた位置に配置され、第2入力部18は、入力シャフト本体16aの中心軸Cおよび入力連結部材24を挟んで第1入力部17の反対側に、中心軸Cから偏心量eだけ離れて配置され、前記入力シャフト本体16aに固定されている。ここで反対側というのは、入力連結部材24の第1入力部17が設けられた上面側を基準とすると、下面側の意味である。第1入力部17と第2入力部18は、矢印X方向から見たときに、入力シャフト本体16aの中心軸Cを挟んで対称となる180度の位置に限定されるものではない。
【0018】
この実施形態では、第1入力部17および第2入力部18はそれぞれクランクピンないし偏心ピンの形態を有し、入力連結部材24はそれらのピン同士を連結する形状、例えば円板の形態を有する。入力部17、18のピンの半径が偏心量より大きい場合は、入力連結部材24なしでも互いに連結させることができる。第2入力部18を構成するピンの自由端は、入力連結部材24とほぼ同形状の回転円板25に固定されており、その回転円板25はケーシング15に対して中心軸Cの周りに回転自在に支持されている。図1の符号26は入力シャフト本体23および回転円板25の外周とケーシング15との間に介在される軸受けである。図2では軸受け26としてボールベアリングを記載している。
【0019】
図2に示すように、前記第1コントロールケーブル13は、先端が第1入力部17に回動自在に連結される第1入力ガイドロッド27の基端に固定される第1インナーケーブル28と、それを摺動自在に、押し引き操作可能にガイドする第1アウターケーシング29とを有する。第1入力ガイドロッド27の先端には第1入力部17であるピンの周りに回動自在に嵌合されるリング(図3の符号27a参照)が設けられている。第1ガイドロッド27は第1入力ガイドパイプ30によって軸方向摺動自在に支持され、第1入力ガイドパイプ30の基端は第1入力ケーシングキャップ31によって首振り自在に支持されている。第1入力ケーシングキャップ31には前記第1アウターケーシング29の端部が固定されている。
【0020】
第2コントロールケーブル14についても第1コントロールケーブル13と実質的に同一であり、第2入力ガイドロッド32に連結される第2インナーケーブル33と、それをガイドする第2アウターケーシング34とを備えている。第2入力ガイドロッド32は第2入力ガイドパイプ35によってガイドされ、その第2入力ガイドパイプ35は第2入力ケーシングキャップ36によって首振り自在に支持されている。
【0021】
前記入力装置11は、第1入力部17および第2入力部18の偏心量eが小さいため、図4aおよび図4bに示すように、プーリを有する従来の回転伝達装置の入力装置に比して装置全体がきわめてコンパクトである。また、2本のコントロールケーブル13、14の間隔も小さくてよく、密接して配置することもできる。そのため、配索スペースも小さくて済み、配索作業も容易である。
【0022】
図5aは、基準状態で第1入力部17と第2入力部18が縦方向に並んでいる状態を示している。他方、図5bは、第1入力部17と第2入力部18が横方向に並んでいる状態
を示している。これ以外に斜めに配列してもよい。
【0023】
前記第1コントロールケーブル13および第2コントロールケーブル14の他端は出力装置12に連結されている。すなわち図6の上端に示すように、第1コントロールケーブル(第1長尺部材)13の他端は出力装置12の第1出力部22に連結され、第2コントロールケーブル(第2長尺部材)14の他端は出力装置12の第2出力部23に連結されている。第1および第2出力ガイドロッド40、41、第1および第2出力ガイドパイプ42、43、第1および第2出力ケーシングキャップ44、45は、入力装置11側と実質的に同一であるので、詳細な説明は省略する。また、第1出力部22と第2出力部23の位置関係は、第1入力部17と第2入力部18の位置関係と同一である。なお図1および図6の符号24aは出力部22、23同士を連結する出力連結部材である。出力連結部材24aは、第2出力部23を介して出力シャフト本体(図1の符号21a参照)に固定される。
【0024】
つぎに図6を参照して上記のごとく構成される回転伝達装置10の作用を説明する。図6の回転伝達装置10では、第1入力部17と第1出力部22とが同一の位相にある。すなわち、それぞれのシャフトの中心軸C(図1または図3参照)から図面上方向の半径が基準位置とすると、その基準位置からの回転角度θが位相であり、図6の場合はその角度θが同一である。そして第1入力部17から180度ずれている第2入力部18と、第1出力部22から180度ずれている第2出力部23も、同一の位相にある。そしてコントロールケーブル13、14に沿った入力部16、17と出力部22、23の距離を保持するようにされているため、入力シャフト16を一方向(時計方向)に回転させると、出力シャフト21も同方向に同調して回転する。
【0025】
すなわち入力シャフト16を回転させると、回転軸Cから偏心している第1入力部17中心軸Cの周りを回転し、それに連結されている第1入力ガイドロッド27はクランク機構のコンロッドと同一の作用で第1入力ガイドパイプ30にガイドされながら軸方向に往復移動する。そのとき、第1入力部17の横方向の触れは、第1入力ガイドパイプ30の首振り運動により吸収される。それにより第1ガイドロッド27に連結されている第1インナーケーブル28が往復操作される。なお、第2入力部18についても同様に回動し、第2入力ガイドロッド32および第2インナーケーブル33が往復操作される。このとき、第1コントロールケーブル13および第2コントロールケーブル14の押し操作と引き操作の両方で入力シャフト16の回転を出力シャフト21へ伝達できるため、回転の伝達がより安定する。
【0026】
第1インナーケーブル28の往復操作に基づき、出力装置12側では第1出力ガイドロッド40が第1出力ガイドパイプ42によってガイドされて、首振りしながら往復移動する。それにより第1出力部22が回転軸C周りに回動し、出力シャフト21が回動する。図6の最上段では、第1入力部17が真上から斜め右上に移動し、同様に第1出力部22も真上から斜め右上に移動している。第2入力部18は真下から斜め左下に移動し、第2出力部23も真下から斜め左下に移動している。
【0027】
ついで図6の2段目では、第1入力部17が斜め右下に移動し、第1出力部22も斜め右下に移動している。その間に第2入力部18および第2出力部23は斜め左上に移動している。図6の3段目および4段目も同様に同じ方向に回動しており、結局は入力シャフト16を360度以上回動させても、第1コントロールケーブル13および第2コントロールケーブル14は往復作動を繰り返すだけであることが分かる。ただし360度未満で回動させてもよい。図示していないが、図6とは逆に入力シャフト16を反時計方向に回転させると、前述と同一の理屈で出力シャフト21も反時計方向に回転する。このように構成しているため、第1コントロールケーブル13および第2コントロールケーブル14
を巻き付けるプーリを必要としない。
【0028】
図7の上段では、第1入力部17が右上に位置し、第1出力部22は右下に位置している。そのため、位相が90度ずれているように見える。しかし第1出力部22が真下を基準位置としているとすると、第1入力部17と第1出力部22とは同一の位相にある。また第2入力部18の位相と第2出力部23の位相も同一である。そして1段目から2段目、3段目、4段目の順で示すように、入力シャフト16を時計方向に回転させると出力シャフト21がこれとは逆に、反時計方向に回転する。他方、入力シャフト16を反時計方向に回転させると出力シャフト21が時計方向に回転する。
【0029】
前記回転伝達装置10は、図8に示すように、自動車のステアリングハンドル51の操作をステアリングギヤボックス52に伝達させるステアリング機構50に使用することができる。その場合、入力シャフト16の自由端にステアリングハンドル51が連結され、出力シャフト21はステアリングギヤボックス52の回転軸に接続される。その回転軸にはたとえばピニオンが固定され、そのピニオンはステアリングロッドと連結されたラックと噛み合っている。このようなケーブル式ステアリング機構50では、ステアリングハンドル51を左右に回転させると、その動きがコントロールケーブル13、14を介してステアリングギヤボックス52に伝達され、ラックピニオン機構およびステアリングロッドを介して操舵輪53の操舵を行うことができる。このステアリング機構50は、回転角度の制限がないため、回転角度範囲を考慮してステアリングハンドル51およびステアリングギヤボックス52へ組付ける必要がない。
【0030】
前記実施形態では2本のプッシュプルコントロールケーブル13、14を介して回転を伝達しているが、1本でも可能である。その場合は安価に製造でき、軽量にすることができる。また、3本以上採用してもよく、その場合は回転の伝達がスムーズになる。入力部などの配列は3本の場合で120度など、同角度とする。プッシュプルコントロールケーブルに代えてプルコントロールケーブルを採用することもできる。その場合は押し方向の力を伝達できないので、2本、あるいはそれ以上のプルコントロールケーブルを採用する。この場合、例えば1本のコントロールケーブルで引き操作力を伝達して出力側を回転させ、その回転力によって他方の、あるいは残りのプルコントロールケーブルを出力側から引き操作することができる。そして入力側から引き操作していた引きコントロールケーブルが押し方向の位置に来たときは、他の引きコントロールケーブルが引き操作の位置に来るので、交互に引き操作を継続していくことができる。
【0031】
前記実施形態では長尺部材としてコントロールケーブルを使用しており、そのため出力シャフト側の振動を吸収し、入力シャフト側に伝えにくいという利点がある。しかし周囲の状況によっては、ロッドなど、剛性が低い、あるいは可撓性を有しない長尺部材を採用することもできる。この場合は入力側のガイドロッドを出力側のガイドロッドと直接連結することもできる。その場合はガイドパイプは不要である。
【0032】
本発明の回転伝達装置は、自動車のステアリング機構のほか、種々の産業用機器、医療用機器などに採用することができる。
【符号の説明】
【0033】
10 回転伝達装置
11 入力装置
12 出力装置
13 第1コントロールケーブル(第1長尺部材)
14 第2コントロールケーブル(第2長尺部材)
15 ケーシング
16 入力シャフト
16a 入力シャフト本体
17 第1入力部
18 第2入力部
21 出力シャフト
21a 出力シャフト本体
22 第1出力部
23 第2出力部
24 入力連結部材
24a 出力連結部材
25 回転円板
26 軸受け
27 第1入力ガイドロッド
28 第1インナーケーブル
29 第1アウターケーシング
30 第1入力ガイドパイプ
31 第1入力ケーシングキャップ
32 第2入力ガイドロッド
33 第2インナーケーブル
34 第2アウターケーシング
35 第2入力ガイドパイプ
36 第2入力ケーシングキャップ
40 第1出力ガイドロッド
41 第2出力ガイドロッド
42 第1出力ガイドパイプ
43 第2出力ガイドパイプ
44 第1出力ケーシングキャップ
45 第2出力ケーシングキャップ
50 ステアリング機構
51 ステアリングハンドル
52 ステアリングギヤボックス
53 操舵輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置された入力部を有する入力シャフトと、
中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置された出力部を有する出力シャフトと、
前記入力部と前記出力部とを繋ぐ長尺部材とを備え、
前記入力シャフトが軸周りに回転した際に、前記長尺部材に沿った前記入力部と前記出力部の距離を保持するようにされてなることにより、前記長尺部材を介して前記入力シャフトの回転が前記出力シャフトに伝達され、前記出力シャフトが軸周りに回転することを特徴とする回転伝達装置。
【請求項2】
前記入力シャフトは、入力シャフト本体と、
前記入力部を構成する第1入力部と第2入力部と、
前記第1入力部と前記第2入力部を連結する入力連結部材とを有し、
前記第1入力部は、前記入力シャフト本体の中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置され、
前記第2入力部は、前記入力シャフト本体の中心軸および前記入力連結部材を挟んで前記第1入力部の反対側に配置され、前記入力シャフト本体に固定されており、
前記出力シャフトは、出力シャフト本体と、
前記出力部を構成する第1出力部と第2出力部と、
前記第1出力部と前記第2出力部を連結する出力連結部材とを有し、
前記第1出力部は、前記出力シャフト本体の中心軸から半径方向外側に離れた位置に配置され、
前記第2出力部は、前記出力シャフト本体の中心軸および前記出力連結部材を挟んで前記第1出力部の反対側の位置に配置され、前記出力シャフト本体に固定されており、
前記長尺部材は、第1長尺部材と、第2長尺部材とから構成され、
前記第1長尺部材は、前記第1入力部と前記第1出力部とを繋ぎ、
前記第2長尺部材は、前記第2入力部と前記第2出力部とを繋ぐことを特徴とする請求項1記載の回転伝達装置。
【請求項3】
前記長尺部材はコントロールケーブルであることを特徴とする請求項1または2記載の回転伝達装置。
【請求項4】
前記コントロールケーブルは、押し引き操作可能なコントロールケーブルであることを特徴とする請求項3記載の回転伝達装置。
【請求項5】
前記入力シャフトはステアリングハンドルに接続され、前記出力シャフトはステアリングギヤボックスに接続された請求項1、2、3または4に記載の回転伝達装置を用いたステアリング機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−97791(P2012−97791A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244770(P2010−244770)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(390000996)株式会社ハイレックスコーポレーション (362)
【Fターム(参考)】