説明

地図表示装置

【課題】装置の負荷を大きくせずに、地図の縮尺を変えて地図を表示し、装置コストを抑えた地図表示装置を得る。
【解決手段】地図のデータを記録した地図データ記憶手段11と、地図のデータを画面に表示する表示手段17と、ユーザの操作を入力する操作手段13と、表示態様変更手段16とを備える。表示態様変更手段16は、地図の縮尺変更を行うとき、地図データ記憶手段11から縮尺変更後の地図のデータを読み込み、縮尺変更後の地図のデータの中から地図の縮尺変更に伴って新たに表示される新規表示データを求め、新規表示データの態様を複数回変えて縮尺変更後の地図のデータを表示手段17に表示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地図を表示する地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカーナビゲーション等の地図表示装置は、地図の縮尺変更によって地図表示を変更する際には、表示変更前又は後の地図の範囲を表示しながら、徐々に縮尺率を変更しているため、地図表示が切り替わっても違和感を感じないようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−46237号公報(第7〜9頁、第9、11図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の地図表示装置においては、地図の縮尺率を徐々に変更して地図を表示することによりスムーズに地図を切り替えるため、地図表示における装置の負荷が大きくなる。そのため、高性能な装置が必要となり、装置コストが高くなるという問題があった。
【0005】
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、装置の負荷を大きくせずに、地図の縮尺をスムーズに変えて地図を表示し、装置コストを抑えた地図表示装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る地図表示装置は、地図のデータを記録した地図データ記憶手段と、地図のデータを画面に表示する表示手段と、ユーザの操作を入力する操作手段と、表示態様変更手段とを備える。表示態様変更手段は、地図の縮尺変更を行うとき、地図データ記憶手段から縮尺変更後の地図のデータを読み込み、縮尺変更後の地図のデータの中から地図の縮尺変更に伴って新たに表示される新規表示データを求め、新規表示データの態様を複数回変えて縮尺変更後の地図のデータを表示手段に表示するものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、地図の縮尺変更をするとき、新規表示データの態様を複数回変えて縮尺変更後の地図のデータを表示手段に表示するので、装置の負荷を大きくせずに、スムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1〜8を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1〜8のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1を示す地図情報の構成図である。
【図4】この発明の実施の形態1のデータ構造を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1〜5の動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1、6、7を示す画面表示の例である。
【図7】この発明の実施の形態1、6を示す画面表示の例である。
【図8】この発明の実施の形態1、6を示す画面表示の例である。
【図9】この発明の実施の形態2、6を示す画面表示の例である。
【図10】この発明の実施の形態3、6を示す画面表示の例である。
【図11】この発明の実施の形態3、6を示す画面表示の例である。
【図12】この発明の実施の形態4、6を示す画面表示の例である。
【図13】この発明の実施の形態4、6を示す画面表示の例である。
【図14】この発明の実施の形態4、6を示す画面表示の例である。
【図15】この発明の実施の形態4、6を示す画面表示の例である。
【図16】この発明の実施の形態5〜7を示す画面表示の例である。
【図17】この発明の実施の形態6の動作を示すフローチャートである。
【図18】この発明の実施の形態7の動作を示すフローチャートである。
【図19】この発明の実施の形態8の動作を示すフローチャートである。
【図20】この発明の実施の形態8を示す画面表示の例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるナビゲーション装置を示すブロック図である。この図において、地図データ記憶手段11は、車両が走行する道路の道路情報などの地図データを記憶している。現在位置検出手段12は、GPS(Global Positioning System)受信機や各種センサの出力データにより車両の現在位置を検出する。操作手段13は、ユーザからの地図の縮尺変更や経路設定時の目的地等の各種操作の入力を受け付ける。経路設定手段14は、地図データを基に操作手段13で入力された目的地までの車両の経路を探索して記憶する。
【0010】
システム制御手段15は、現在位置検出手段12から車両の現在位置を取り込んだり、地図データ記憶手段11から地図データを読み込んだり、それを経路設定手段14に受け渡したり、経路設定手段14からの経路データを受け取ったり、操作手段13からのユーザの指示を処理したり、表示態様変更手段16へデータを受け渡したりして当該ナビゲーション装置のシステム全体の動作を制御する。例えばマイクロコンピュータや読み取り専用メモリ(以下、ROM(Read Only Memory)という)、随時書き替えメモリ(以下、RAM(Random Access Memory)という)などにより構成されている。
【0011】
表示態様変更手段16は、システム制御手段15を介して動作し、操作手段13からの操作情報やプログラムの動作により地図の縮尺変更をするとき、地図データ記憶手段11から読み込んだ地図データや、現在位置検出手段12からの現在位置、経路設定手段14からの経路データを基に、縮尺変更時の文字や建物、道路等の表示態様を指示する。表示手段17は、表示態様変更手段16からの指示に従って、道路地図等の地図データ、現在位置マーク、経路、目的地マーク等を表示する。
【0012】
図2はこのナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図において、HDD(Hard Disk Drive)21は、図1における地図データ記憶手段11に対応する。GPS受信機22はGPS衛星からの電波を受信して車両の現在位置を検出し、方位センサ23は車両の方位を検出し、距離センサ24は車両の移動距離を検出する。これらは図1に示した現在位置検出手段12に対応している。
【0013】
入力スイッチ26は、目的地の入力や、画面を切り替える等の指示を与えるためのリモコンやタッチスイッチ等であり、図1の操作手段13はこの入力スイッチ26に対応する。液晶ディスプレイ27には、コントロールユニット25からの表示データが表示され、図1の表示手段17に相当する。
【0014】
コントロールユニット25は、各種演算および装置全体の制御を行う。図1に示した経路設定手段14、システム制御手段15、表示態様変更手段16はそれぞれこのコントロールユニット25の機能として実現され、プログラムによって動作する。このコントロールユニット25は、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)251、ROM252、RAM253、表示制御部254、入出力装置(I/O)255で構成される。表示制御部254は、表示手段17である液晶ディスプレイ27の表示制御を行う。入出力装置(I/O)255は、入力スイッチ26等を介し当該コントロールユニット25と外部との入出力を行う。
【0015】
図3は地図データ記憶手段11に記憶されている地図情報の構造を示す図である。地図情報は情報の詳細度のレベルにより複数の階層に階層化され、各々の階層毎に所定間隔の緯度線と経線により囲まれた矩形領域であるメッシュに分割して管理されている。
【0016】
図4はメッシュのデータ構造を示す図である。或るレベルのデータに含まれる、或るナンバーのメッシュは、道路の表示やマップマッチングに使用するための道路データ、河川や施設、記号等の地図の背景を表示するための背景データ、3Dビュー表示や鳥瞰図等で建物を表示するための建物データ、地名等の名称を表示するための名称データ、経路誘導のための経路誘導データ、経路計算のための経路計算データ、目的地や施設を検索するための検索データ等から構成されている。
【0017】
このように構成されたナビゲーション装置の動作について図5のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS501では、目的地や交差点等に近づくなどしてプログラムの動作により自動で地図の縮尺変更が発生したか否か、又は、操作手段13からの操作情報によりユーザが手動で地図の縮尺変更を指示したか否かを判断し、縮尺変更があればステップS502に進み、縮尺変更が無ければステップS501を繰り返す。ステップS502では、縮尺変更後の道路データ、背景データ、建物データ、名称データ等の地図データを地図データ記憶手段11から読み込む。
【0018】
ステップS503では、現在の縮尺の地図に対し、縮尺変更後の地図データの中から、地図の縮尺変更に伴って新たに表示される新規表示データを求める。その後、ステップS504では、新規表示データ以外の縮尺変更後の地図データを表示する。
【0019】
そして、ステップS505で表示の態様を変化させる段階数Cを設定し、ステップS506でカウンタMを1に初期化し、ステップS507からS509の間でカウンタMを増加させながらCの段階数分、新規表示データの態様として透過率を変えて縮尺変更後の地図データを表示する。なお、透過率だけではなく、太さを変えたり、色を変えたりしてもよい。
【0020】
図6は、地図を拡大する際、新規表示データの態様を複数回変えることにより、表示する例である。ここでは、新規表示データとして地図の文字のデータを使い、文字の透過率を徐々に下げている。図6(a)は元の縮尺の地図である。ユーザからの地図の拡大指示をうけて拡大後の地図データを読み込み、現在の地図に対して新たに表示される文字データを求める。次に、図6(b)ではこの新規表示文字データ以外の拡大地図のデータを表示する。なお、これは透過率が100%の新規表示文字を表示しているのと実質的に同じである。続いて、図6(c)、(d)と徐々に新規表示文字の透過率を下げて表示し、最後に、図6(e)で通常表示とする。これは、新規表示文字の透過率を0%としているのと同じである。このように新たに表示される地図の文字のデータを使って、文字の透過率を複数回下げて表示する。
【0021】
上記の例では透過率を100%〜0%で3段階に変えて表示しており、最初に新規表示データは表示されず、その後徐々に表示されるため、自然な表示となる。なお、変化させる段階数や透過率の値は、自動的に設定しても良いし、複数の組み合わせを用意しておきユーザが選択できるようにしても良い。また、ユーザが任意に設定できるようにしても良い。例えば、透過率を70%〜0%のように2段階に変えた場合は、図5のステップS504を省略することが可能であり、図6(b)が省略される。そのため、図6(a)→(c)→(d)→(e)のように表示されることになり、表示回数を下げられるので、装置の負荷を下げることが出来る。
【0022】
図7は、新規表示文字の太さを徐々に太く変えながら表示した例である。図7(a)は元の縮尺の地図であり、縮尺変更後、図7(b)で、新規表示文字データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図7(c)、(d)と徐々に新規表示文字を太く表示している。これも図5のステップS504と図7(b)を省略することが可能である。
【0023】
また、図8は新規表示文字の書体を徐々に変えながら表示した例である。図8(a)は元の縮尺の地図であり、文字はゴシック体等の太目の文字で表示している。縮尺変更後、図8(b)で、新規表示文字データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、新規表示文字を明朝体等の細めの文字で表示し(図8(c))、その後ゴシック体等の太目の文字で表示している(図8(d))。これも同様に、図5のステップS504と図8(b)を省略することが可能である。
【0024】
また、図は省略するが、新規表示文字の色を変化させ、縮尺変更後は色を薄くし(あるいは下地と同じ色や、白色)、その後徐々に濃くして表示してもよい。さらに、文字の透過率、色、太さ、書体等を複数組み合わせて変化させて表示しても良い。例えば、文字の太さを変えると共に透過率を変えたり、文字の書体と太さと色を共に変えたりしても良い。
【0025】
このように構成された地図表示装置によれば、地図の拡大表示に伴って新たに表示される新規表示データを求め、この新規表示データの態様として、例えば文字の透過率、色、太さ、書体の少なくとも1つを複数回変化させて表示するので、装置の負荷を大きくせずに、スムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【0026】
実施の形態2.
実施の形態1では、地図の拡大表示をする際、新たに表示される文字の透過率、色、太さ、書体を徐々に変化させたが、本実施の形態2では、新たに表示される道路の色等を徐々に変化させて表示することによりスムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0027】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであり、フローも図5と同じである。ただし、本実施の形態2は、新規表示データとして地図の道路のデータを使い、この道路のデータの態様として、透過率、色、太さ、線の種類を複数回変えて表示する。
【0028】
図9は新規表示道路の色を徐々に濃く変えながら表示した例である。図9(a)は元の縮尺の地図でありこの縮尺の地図では細街路は表示されていない。縮尺変更後、図9(b)で、新規表示道路データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図9(c)、(d)と徐々に新規表示道路の色を濃くして表示し、最後に、図9(e)で通常表示とする。図は省略するが、同様に、新規表示道路の透過率を徐々に下げたり、道路の太さを徐々に太くしたり、道路の線の種類を点線から破線、実線へと変えても良い。また、新規表示道路の色、透過率、太さ及び線の種類を複数組み合わせて変化させて表示しても良い。なお、これも図5のステップS504と図9(b)を省略することが可能である。
【0029】
このように構成された地図表示装置によれば、地図の拡大表示をする際、新たに表示される道路のデータを求め、この道路のデータの態様として透過率、色、太さ、線の種類の少なくとも1つを複数回変化させて表示するので、装置の負荷を大きくせずにスムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【0030】
実施の形態3.
実施の形態1、2では、地図の拡大表示をする際、新たに表示される文字や道路の透過率や色等を徐々に変化させたが、本実施の形態3では、3Dビューや鳥瞰図等の表示の際、新たに表示される建物の透過率や高さ等を徐々に変化させて表示することによりスムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0031】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであり、フローも図5と同じである。ただし、本実施の形態3は、新規表示データとして建物のデータを使い、この建物のデータの態様として、透過率、色、高さを複数回変えて表示する。
【0032】
図10は建物の色を徐々に濃く変えながら表示した例である。図10(a)は元の縮尺の鳥瞰図である。縮尺変更後、図10(b)で、新規表示建物データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図10(c)、(d)と徐々に新規表示建物の色を濃くして表示し、最後に、図10(e)で通常表示とする。図は省略するが、同様に、新規表示建物の透過率を徐々に下げてもよい。
【0033】
また、図11は新規表示建物の高さを徐々に高く変えながら表示した例である。図11(a)は元の縮尺の鳥瞰図である。縮尺変更後、図11(b)で、新規表示建物データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図11(c)、(d)と徐々に新規表示建物の高さを高くして表示し、最後に、図11(e)で通常表示とする。
【0034】
なお、本実施の形態3においても、図5のステップS504と、図10(b)、図11(b)を省略することが可能である。また、3D表示に限らずに通常の2Dの地図表示においても新たに表示される建物の色や透過率を複数回変えて表示しても良い。
【0035】
また、新たに表示される文字、道路、建物のデータを複数用いて、透過率や色等を複数回変えて表示しても良い。例えば、新たに表示される文字と建物のデータを使ってこれらの透過率を徐々に変化させたり、文字と道路と建物のデータを使ってこれらの色を徐々に変化させたり、文字と道路のデータを使って文字は書体を徐々に変化させ、道路は太さを徐々に変化させるなどを行っても良い。
【0036】
このように構成された地図表示装置によれば、地図の拡大表示をする際、新たに表示される建物のデータを求め、この建物のデータの態様として透過率、色、高さの少なくとも1つを複数回変化させて表示するので、装置の負荷を大きくせずにスムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【0037】
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、地図の拡大表示をする際、新たに表示される文字、道路、建物の透過率や色等を徐々に変化させたが、本実施の形態4では、新たに表示される文字等を画面の辺や隅から表示したり、現在位置周辺から表示したり、経路周辺から表示したりすることによりスムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0038】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであり、フローも図5と同じである。ただし、本実施の形態4は、新規表示データとして、文字、道路、建物等のデータの少なくとも1つを使い、新規表示データの態様として、画面の辺または隅からそれぞれの対辺又は対角の方向に向かって表示範囲を複数回変えたり、現在位置を基準に同心円状や扇状等の形状の表示範囲を複数回変えたり、経路に沿って表示範囲を複数回変えたりして表示する。
【0039】
図12は新規表示データとして地図の文字データを使い、これを、画面の上辺から下辺に向かって徐々に表示範囲を広げながら順に表示したときの例である。図12(a)は元の縮尺の地図であり、縮尺変更後、図12(b)で、新規表示データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図12(c)、(d)、(e)と新規表示文字の表示範囲を上辺近くから対辺に位置する下辺側に向かって徐々に広げ、最後に通常表示とする。
【0040】
図は省略するが、新規表示文字を画面の隅から対角の方向に向かって順に表示しても良い。また、画面の辺や隅から表示する際、自車の進行方向を考慮しても良い。例えば、画面の上側を北にしている場合は、画面中の自車の進行方向が適宜変わるので、例えば、右上に向かって進行している場合は、右上の隅から左下の隅に向かって、若しくは、左下の隅から右上の隅へ向かって順に表示しても良い。
【0041】
図13は新規表示データとして地図の文字データを使い、これを現在位置検出手段12からの現在位置を基準に、この周辺から同心円状に表示範囲を広げながら順に表示したときの例である。図13(a)は元の縮尺の地図であり、縮尺変更後、図13(b)で、新規表示データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図13(c)、(d)、(e)と新規表示文字の表示範囲を現在位置周辺から徐々に同心円状に表示範囲を広げ最後に通常表示とする。なお、ここでは、同心円状の表示範囲について述べたが、楕円や矩形、三角形、多角形等であっても良い。
【0042】
図14は新規表示データとして地図の文字データを使い、これを、現在位置を基点に進行方向から、扇を開くように扇状の表示範囲の角度を大きくしながら順に表示したときの例である。図14(a)は元の縮尺の地図であり、縮尺変更後、図14(b)で、新規表示データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図14(c)、(d)、(e)と新規表示文字の表示範囲を、進行方向に沿った扇状の角度を徐々に大きくして表示範囲を広げ、最後に通常表示とする。なお、ここでは進行方向から扇状の表示範囲を広げたが、これに限らず、例えば後方からであっても良い。
【0043】
図15は新規表示データとして地図の文字データを使い、これを、経路設定手段14からの経路に沿って徐々に表示範囲を広げながら順に表示したときの例である。図15(a)は元の縮尺の地図である。中央の太い線は、経路設定手段14で設定された経路を示す。縮尺変更後、図15(b)で、新規表示データ以外の拡大地図のデータを表示し、続いて、図15(c)、(d)、(e)と新規表示文字の表示範囲を、経路に沿って徐々に広げ最後に通常表示とする。
【0044】
なお、ここでは、新規表示データとして地図の文字データを使って説明したが、地図の道路のデータや、建物のデータでも良い。また、文字、道路、建物のデータを複数組み合せて使ったり、透過率や色等を変えて表示範囲を広げながら順に表示したりしても良い。また、これも図5のステップS504と、図12(b)、図13(b)、図14(b)、図15(b)を省略することが可能である。
【0045】
このように構成された地図表示装置によれば、地図の拡大表示をする際、新規表示データを求め、画面の辺又は隅から順に、あるいは、現在位置を基準に同心円状や扇状、あるいは経路沿いに表示範囲を複数回変化させて表示するので、装置の負荷を大きくせずにスムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。また、現在位置や進行方向、経路を基準に表示を開始すると、自車に関係したデータから表示されるため、利便性も向上する。
【0046】
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、地図の拡大表示をする際、新規表示データの態様を徐々に変えて表示したが、本実施の形態5では、地図を縮小表示する場合についてもスムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0047】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであり、基本的なフローも図5と同じである。図16は、地図を縮小する際、新規表示データの態様を複数回変えることにより、表示する例である。ここでは、新規表示データとして地図の文字のデータを使い、文字の透過率を徐々に下げている。図16(a)は元の縮尺の地図である。図5のステップS501で詳細地図の無いエリアに近づくなどしてプログラムの動作により自動で地図の縮尺変更、ここでは縮小変更があった場合や、操作手段13からの操作情報によりユーザが手動で地図の縮尺変更を指示した場合、ステップS502で縮尺変更後の縮小地図のデータを地図データ記憶手段11から読み込む。ステップS503では、地図の表示エリアが広がるため、現在の地図に対して新たに表示される文字データを求める。次に、ステップS504では、図16(b)に示すように、新規表示文字データ以外の縮小地図のデータを表示する。なお、これは透過率が100%の文字を表示しているのと実質的に同じである。
【0048】
ステップS505では、表示態様を変化させる段階数Cを設定し、ステップS506でカウンタMを1に初期化し、ステップS507からS509の間でカウンタMを増加させながらCの段階数分、新規表示データの透過率を変えて縮尺変更後の地図データを表示する。図16(c)では透過率を下げたときの表示例であり、最後に、図16(d)で通常表示とする。これは、透過率を0%としているのと同じである。このように新たに表示される地図の文字のデータを使って、文字の透過率を複数回下げて表示する。
【0049】
なお、文字の透過率以外にも、色、太さ、書体を変えても良いし、新規表示データとして地図の道路のデータや建物のデータを使い、透過率、色等を変えても良い。また、画面の辺や隅からそれぞれの対辺や対角に向かって表示したり、現在位置を基準に同心円状や扇状等に順に表示したり、ルートに沿って表示したりしても良い。また、これらを適宜組み合わせても良い。なお、本実施の形態5においても、図5のステップS504と、図16(b)を省略することが可能である。
【0050】
このように構成された地図表示装置によれば、地図を縮小する場合においても、新たに表示される文字、道路、建物のデータの態様として、透過率や色、表示範囲等を複数回変化させて表示するので、装置の負荷を大きくせずにスムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【0051】
実施の形態6.
実施の形態1〜5では、地図の縮尺変更をする際、新規表示データの態様を徐々に変えて表示したが、本実施の形態6では、地図の縮尺変更に伴って消去されるデータの態様を徐々に変えながら表示して消去することにより、スムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0052】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであるが、動作は図17のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS601では、目的地や交差点等に近づくなどしてプログラムの動作により自動で地図の縮尺変更が発生したか否か、又は、操作手段13からの操作情報によりユーザが手動で地図の縮尺変更を指示したか否かを判断し、縮尺変更があればステップS602に進み、縮尺変更がなければステップS601を繰り返す。ステップS602では、縮尺変更後の道路データ、背景データ、建物データ、名称データ等の地図データを地図データ記憶手段11から読み込む。ステップS603では、現在の縮尺の地図データの中から、地図の縮尺変更に伴って消去される消去データを求める。
【0053】
ステップS604で表示の態様を変化させる段階数Wを設定し、ステップS605でカウンタYを1に初期化し、ステップS606からS608の間でカウンタYを増加させながらWの段階数分、消去データの態様として透過率を変えて現在の縮尺の地図データを表示する。なお、透過率ではなく、太さを変えたり、色を変えたりしてもよい。その後、ステップS609では、縮尺変更後の地図データを表示する。
【0054】
本実施の形態では、最初は透過率0%(通常表示)から徐々に透過率を上げていくが、その際、変化させる段階数や透過率の値は、例えば0%〜100%、0%〜70%の様に適宜決めてよい。なお、最終的な透過率を100%にすると文字を消去することと同じになるため、自然な表示となる。しかし、透過率を例えば、0%〜70%のように変えた場合は、表示回数を下げられるので、装置の負荷を下げることが出来る。
【0055】
次に、地図の縮尺変更をするときの消去データの表示例について述べる。例えば、地図を拡大する際、消去データとして地図の文字のデータを使い、文字の透過率を変える場合について述べる。図16(d)は元の縮尺の地図である。次に消去データを求め、この透過率を上げて表示し(図16(c))、文字を消去し(図16(b))、拡大地図に切り替える(図16(a))。このように実施の形態5で述べた図16の表示の順番を逆にすれば良い。なお、この時、最終的な透過率が100%ではないときは(一度完全に消去しない場合)、図16(b)は省略することとなる。
【0056】
地図を縮小する際、消去データとして地図の文字のデータを使い、文字の透過率を変える場合は、元の縮尺の地図の図6(e)(透過率0%)から徐々に文字の透過率を上げ(図6(d)→(c)→(b))、地図を縮小する(図6(a))。このように実施の形態1で述べた図6の表示の順番を逆にすれば良い。同様に文字の太さ、フォント、道路の色、建物の色、建物の高さを変えたり、画面の辺から表示したり、現在位置を基準に同心円状や扇状に表示したり、ルートに沿って表示したりする場合も、実施の形態1〜4で述べた図7〜図15における表示の順番を逆にすれば良い。
【0057】
このように構成された地図表示装置によれば、地図の縮尺変更をする際、縮尺変更によって消去される地図の文字、道路、建物のデータの態様として、透過率や色、表示範囲等を複数回変えて表示するので、装置の負荷を大きくせずにスムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【0058】
実施の形態7.
実施の形態1〜6では、地図の縮尺変更に伴って消去されるデータ、又は、新規表示されるデータの態様を徐々に変えて表示する地図表示装置について述べたが、本実施の形態7では、消去データの態様を徐々に変えて表示しながら消去し、新規表示データの態様を徐々に変えて表示することにより、さらにスムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0059】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであるが、動作は図18のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS701では、目的地や交差点等に近づくなどしてプログラムの動作により自動で地図の縮尺変更が発生したか否か、又は、操作手段13からの操作情報によりユーザが手動で地図の縮尺変更を指示したか否かを判断し、縮尺変更があればステップS702に進み、縮尺変更がなければステップS701を繰り返す。ステップS702では、縮尺変更後の道路データ、背景データ、建物データ、名称データ等の地図データを地図データ記憶手段11から読み込む。ステップS703では、現在の縮尺の地図と縮尺変更後の地図データの中から、地図の縮尺変更に伴って消去される消去データと、新たに表示される新規表示データとを求める。
【0060】
ステップS704では、表示の態様を変化させる段階数Wを設定し、ステップS705でカウンタYを1に初期化し、ステップS706からS708の間でカウンタYを増加させながらWの段階数分、消去データの態様として透過率等を変えて現在の縮尺の地図データを表示する。
【0061】
その後、ステップS709では、新規表示データ以外の縮尺変更後の地図データを表示する。そして、ステップS710で表示の態様を変化させる段階数Cを設定し、ステップS711でカウンタMを1に初期化し、ステップS712からS714の間でカウンタMを増加させながらCの段階数分、新規表示データの態様として透過率等を変えて縮尺変更後の地図データを表示する。
【0062】
次に、地図の縮尺変更をするときの表示例として、例えば、地図を拡大する際、消去データと新規表示データとして地図の文字のデータを使い、文字の透過率を変える場合について述べる。図16(d)は元の縮尺の地図である。次に消去データと新規表示データを求める。まず消去データの透過率を上げて表示して行き、文字を消去し(図16(c)→(b))、拡大地図に切り替える。このとき、図6(b)に示すように、新規表示データ以外の拡大地図のデータを表示する。その後、図6(c)、図6(d)と透過率を下げて表示し、図6(e)で通常表示とする。
【0063】
地図を縮小する時は、上記と逆の表示となり、図6(e)→図6(d)→図6(c)→図6(b)→図16(b)→図16(c)→図16(d)のように表示される。なお、ここでは、消去データを徐々に消去した後に新規表示データを徐々に表示しているが、消去データを徐々に消去すると共に新規表示データを徐々に表示しても良い。
【0064】
なお、ここでは、地図の文字のデータを用いたが、道路データや建物データでも同様である。また、透過率以外にも、色等を変えたり、画面の辺や隅からや、同心円状や扇状、経路沿いなど表示範囲を変えたりしても良い。また、途中の透過率を100%にしない、すなわち完全に消去しない場合は、ステップS709と、図16(b)と図6(b)を省略できる。
【0065】
このように構成された地図表示装置によれば、消去データと新規表示データを求め、まず、消去データの態様を複数回変えて表示し、その後に新規表示データの態様を複数回変えて表示するので、装置の負荷を大きくせずに、よりスムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【0066】
実施の形態8.
実施の形態1〜7では、地図の縮尺変更に伴って消去されるデータや新規表示されるデータの態様を変えて表示する地図表示装置について述べたが、本実施の形態8では、スクロール等により地図の表示が変更する際に、新規表示データの態様を変えて表示することにより、スムーズに地図が変化したように見せる地図表示装置について述べる。
【0067】
装置構成は図1、図2のブロック図と同じであるが、動作は図19のフローチャートに従って説明する。まず、ステップS801では、自車位置の移動や方向転換などによるプログラムの動作により自動で表示変更が発生したか否か、又は、操作手段13からの操作情報によりユーザが手動で表示変更を指示したか否かを判断する。ユーザによる表示変更には、地図の北を上(ノースアップ)とするか自車の進行方向を上(ヘッドアップ)とするかの切り替えや、地図スクロール等が含まれる。このような表示変更があればステップS802に進み、表示変更が無ければステップS801を繰り返す。
【0068】
ステップS802では、表示変更後の道路データ、背景データ、建物データ、名称データ等の地図データを地図データ記憶手段11から読み込む。ステップS803では、現在の地図に対し、表示変更後の地図データの中から、地図の表示変更に伴って新たに表示される新規表示データを求める。その後、ステップS804では、新規表示データ以外の表示変更後の地図データを表示する。
【0069】
そして、ステップS805で表示の態様を変化させる段階数Cを設定し、ステップS806でカウンタMを1に初期化し、ステップS807からS809の間でカウンタMを増加させながらCの段階数分、新規表示データの態様として透過率等を変えて表示変更後の地図データを表示する。なお、スクロール等、連続して地図の表示変更が行われる場合は、再度STARTに戻って次の表示変更処理を行う。
【0070】
図20は、地図を横方向にスクロールする際、新規表示データの態様を複数回変えることにより表示する例である。ここでは、新規表示データとして地図の文字のデータを使い、文字の透過率を徐々に下げている。図20(a)は現在の地図である。ユーザからのスクロールの指示をうけて、表示変更後のデータを読み込み、現在の地図に対して新たに表示される新規表示文字データを求める。次に、図20(b)ではこの新規表示データ文字以外の表示変更後のデータを表示する。なお、これは透過率が100%の文字を表示しているのと実質的に同じである。透過率を下げ(図20(c))、最後に、図20(d)で通常表示とする。これは、透過率を0%としているのと同じである。このように新規表示される地図の文字のデータを使って、文字の透過率を複数回下げて表示する。その後、スクロール操作が続く場合は、同様に繰り返す。あるいは、スクロール操作が続いている間は新規表示データは表示せず、スクロールが終わった時点で新規表示データを徐々に表示するようにしても良い。
【0071】
なお、ここでは、新規表示データとして地図の文字のデータを用いたが、道路データや建物データでも同様である。また、透過率以外にも、色等を変えたり、画面の辺や隅からや、同心円状や扇状、経路沿いなど表示範囲を変えたりしても良い。また、途中の透過率を100%にしない、すなわち完全に消去しない場合は、ステップS804と、図20(b)を省略できる。
【0072】
また、ここでは新規表示データの態様を徐々に変えて表示したが、地図の表示変更に伴って消去されるデータの態様を徐々に変えながら表示して消去してもよい。この場合は、図20(d)→(c)→(b)→(a)のように表示される。また、徐々に消去した後に、新規表示データの態様を徐々に変えて表示しても良いし、徐々に消去すると共に新規表示データを徐々に表示しても良い。
【0073】
このように構成された地図表示装置によれば、消去データや新規表示データを求め、これらの態様を複数回変えて表示するので、装置の負荷を大きくせずに、スムーズに地図が変化したように見せることが出来、装置コストを抑えた地図表示装置が得られる。
【符号の説明】
【0074】
11 地図データ記憶手段
12 現在位置検出手段
13 操作手段
14 経路設定手段
15 システム制御手段
16 表示態様変更手段
17 表示手段
21 HDD
22 GPS受信機
23 方位センサ
24 距離センサ
25 コントロールユニット
251 CPU
252 ROM
253 RAM
254 表示制御部
255 I/O
26 表示スイッチ
27 液晶ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図のデータを記録した地図データ記憶手段と、
前記地図のデータを画面に表示する表示手段と、
ユーザの操作を入力する操作手段と、
地図の縮尺変更を行うとき、前記地図データ記憶手段から縮尺変更後の地図のデータを読み込み、前記縮尺変更後の地図のデータの中から地図の縮尺変更に伴って新たに表示される新規表示データを求め、前記新規表示データの態様を複数回変えて前記縮尺変更後の地図のデータを前記表示手段に表示する表示態様変更手段とを備えた地図表示装置。
【請求項2】
地図のデータを記録した地図データ記憶手段と、
前記地図のデータを画面に表示する表示手段と、
ユーザの操作を入力する操作手段と、
地図の縮尺変更を行うとき、前記地図データ記憶手段から縮尺変更後の地図のデータを読み込み、現在の縮尺の地図のデータの中から地図の縮尺変更に伴って消去される消去データを求め、前記消去データの態様を複数回変えて前記現在の縮尺の地図のデータを前記表示手段に表示し、前記縮尺変更後の地図のデータを前記表示手段に表示する表示態様変更手段とを備えた地図表示装置。
【請求項3】
地図のデータを記録した地図データ記憶手段と、
前記地図のデータを画面に表示する表示手段と、
ユーザの操作を入力する操作手段と、
地図の縮尺変更を行うとき、前記地図データ記憶手段から縮尺変更後の地図のデータを読み込み、現在の縮尺の地図のデータと前記縮尺変更後の地図のデータとの中から地図の縮尺変更に伴って消去される消去データ及び新たに表示される新規表示データを求め、前記消去データの態様を複数回変えて前記現在の縮尺の地図のデータを前記表示手段に表示し、前記新規表示データの態様を複数回変えて前記縮尺変更後の地図のデータを前記表示手段に表示する表示態様変更手段とを備えた地図表示装置。
【請求項4】
前記表示態様変更手段は、前記新規表示データ又は前記消去データとして、地図の文字のデータを使い、この透過率、色、太さ及び書体の少なくとも1つを複数回変える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地図表示装置。
【請求項5】
前記表示態様変更手段は、前記新規表示データ又は前記消去データとして、地図の道路のデータを使い、この透過率、色、太さ及び線の種類の少なくとも1つを複数回変える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地図表示装置。
【請求項6】
前記表示態様変更手段は、前記新規表示データ又は前記消去データとして、地図の建物のデータを使い、この透過率、色及び高さの少なくとも1つを複数回変える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地図表示装置。
【請求項7】
前記表示態様変更手段は、前記画面の辺又は隅からそれぞれの対辺又は対角に向かって、前記新規表示データ又は前記消去データの表示範囲を複数回変える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地図表示装置。
【請求項8】
現在位置を検出する現在位置検出手段を備え、
前記表示態様変更手段は、前記現在位置検出手段からの現在位置を基準に、前記新規表示データ又は前記消去データの表示範囲を複数回変える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地図表示装置。
【請求項9】
目的地までの経路を設定する経路設定手段を備え、
前記表示態様変更手段は、前記経路設定手段からの経路に沿って、前記新規表示データ又は前記消去データの表示範囲を複数回変える請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地図表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−256405(P2010−256405A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−102899(P2009−102899)
【出願日】平成21年4月21日(2009.4.21)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】