説明

地点検索装置、地点検索方法及びプログラム

【課題】押下されたボタンで入力可能な他の文字とから構成される文字列と前方一致する候補地点名も同時に表示することが可能となる地点検索装置、地点検索方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】CPU41は、10キー62のいずれかのボタンが押下された場合には、入力表示部63に表示されている入力決定された入力決定文字列と当該ボタンで入力できる各入力文字とから構成される文字列と前方一致する候補文字列を候補文字列データファイル51から順次読み出し、RAM42に記憶する。また、CPU41は、この読み出した各候補文字列の「表示優先度」を算出する。そして、CPU41は、各候補文字列から表示優先度の大きい順に予め定められたN個を選択して、検索語入力画面61の各候補文字列表示部67に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字を入力するボタンの個数が限られている地点検索装置、地点検索方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、文字を入力するボタンの数が限られている場合において、限られたボタン数で文字列を効率よく入力する技術に関し種々提案されている。
例えば、携帯電話端末のキー部4には、「横3×縦4」の配列で12個のキーが配置されている。また、携帯電話端末の画面上には、メール本文の文章が配される文章入力領域32と、予測候補の一覧がキー部4の各キー配列(横3×縦4配列)と相対応させて配される候補一覧領域33とが表示される。そして、携帯電話端末は、キー部4に配置されたいずれかのキーが一定時間未満、短押しされた場合には、そのキーに割り当てられている文字(つまり、「あ」〜「ん」等である。)を入力文字として文章入力領域32内に表示する。一方、携帯電話端末は、キー部4のいずれかのキーが一定時間以上、長押しされた場合には、候補一覧領域33内に表示されている各予測候補のうち、長押しされたキーのキー部4内での配置に相対応した表示位置の予測候補を文章入力領域32内に表示する(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−206978号公報(段落(0017)〜(0061)、図1〜図9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した特許文献1に記載された携帯電話端末では、予測候補の一覧を表示する機能を備えているが、これらの予測候補は、キー部4を介して入力された文字までの文字列に前方一致する予測候補のみが表示されるだけである。このため、最終入力文字が例えば「こ」、つまり、「か行お段」の文字の場合には、10キーで50音を入力するため、「か行」の入力キーを5回「短押し」しなければ、先頭文字から「こ」まで前方一致する予測候補が表示されず、使い勝手が悪かった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、押下されたボタンで入力可能な他の文字とから構成される文字列と前方一致する候補地点名も同時に表示することが可能となる地点検索装置、地点検索方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため請求項1に係る地点検索装置は、検索対象となる地点を表す複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段と、複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段と、前記文字入力手段により入力された文字列と部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得する入力候補文字列取得手段と、前記入力候補文字列取得手段を介して取得した前記入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示する入力候補文字列表示手段と、を備え、前記入力候補文字列取得手段は、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとを合わせた複数の合成文字列を作成し、該複数の合成文字列のそれぞれに対して部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る地点検索装置は、請求項1に記載の地点検索装置において、前記検索対象文字列に予め付与された優先度に基づいて前記入力候補文字列取得手段を介して取得した各入力候補文字列の優先順位を決定する優先順位決定手段を備え、前記優先順位決定手段は、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のうち表示されている文字とを合わせた合成文字列と部分一致する入力候補文字列の優先順位を高くすることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る地点検索装置は、請求項2に記載の地点検索装置において、前記優先順位決定手段は、前記ボタンに予め割り当てられた各文字の優先順位を、前記表示されている文字から表示されるまでの押下回数の少ない文字順に高くなるように設定し、前記入力候補文字列取得手段を介して取得した各入力候補文字列の優先順位を、各入力候補文字列に対応する前記ボタンに予め割り当てられた各文字の優先順に高くなるように決定することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る地点検索方法は、複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段を介して文字列を入力する文字入力工程と、前記文字入力工程で入力された文字列と部分一致する検索対象となる地点を表す検索対象文字列を複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段から入力候補文字列として取得する入力候補文字列取得工程と、前記入力候補文字列取得工程で取得した前記入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示する入力候補文字列表示工程と、を備え、前記入力候補文字列取得工程では、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとを合わせた複数の合成文字列を作成し、該複数の合成文字列のそれぞれに対して部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得することを特徴とする。
【0010】
更に、請求項5に係るプログラムは、コンピュータに、複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段を介して文字列を入力する文字入力工程と、前記文字入力工程で入力された文字列と部分一致する検索対象となる地点を表す検索対象文字列を複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段から入力候補文字列として取得する入力候補文字列取得工程と、前記入力候補文字列取得工程で取得した前記入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示する入力候補文字列表示工程と、を実行させ、前記入力候補文字列取得工程では、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとを合わせた複数の合成文字列を作成し、該複数の合成文字列のそれぞれに対して部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得することを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
前記構成を有する請求項1に係る地点検索装置では、文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとから構成される合成文字列と部分一致する入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示することが可能となる。これにより、ユーザは、ボタンを再度押下して文字を切替表示することなく、当該ボタンを所定回数押下することによって表示することが可能となる他の文字とから構成される文字列と前方一致する入力候補文字列を押下して入力することが可能となる。
【0012】
また、請求項2に係る地点検索装置では、入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンによって表示された文字とを合わせた合成文字列と部分一致する入力候補文字列が優先されて、検索対象文字列に予め付与された優先度に基づいて入力可能なボタンとして表示される。これにより、ユーザは、続いて押下したボタンによって表示された文字までの文字列と部分一致する入力候補文字列を確実に押下して入力することが可能となる。
【0013】
また、請求項3に係る地点検索装置では、各入力候補文字列の優先順位を、続いて押下したボタンによって表示可能な各文字に設定された優先順位に合わせることが可能となる。つまり、入力候補文字列のボタンを、続いて押下したボタンによって表示された文字から表示されるまでの押下回数の少ない文字順に対応させて表示することが可能となる。これにより、ユーザは、当該ボタンを次に押下したときに表示される文字までの文字列と部分一致する入力候補文字列を押下して入力することが可能となる。
【0014】
また、請求項4に係る地点検索方法では、文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとから構成される合成文字列と部分一致する入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示することが可能となる。これにより、ユーザは、ボタンを再度押下して文字を切替表示することなく、当該ボタンを所定回数押下することによって表示することが可能となる他の文字とから構成される文字列と前方一致する入力候補文字列を押下して入力することが可能となる。
【0015】
更に、請求項5に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとから構成される合成文字列と部分一致する入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示することが可能となる。これにより、ユーザは、ボタンを再度押下して文字を切替表示することなく、当該ボタンを所定回数押下することによって表示することが可能となる他の文字とから構成される文字列と前方一致する入力候補文字列を押下して入力することが可能となる。
【0016】
また、地点検索装置は、検索対象となる地点を表す複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段と、複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段と、前記文字入力手段のボタンが押下されている押下時間を計測する時間計測手段と、前記ボタンが押下された場合に、切替表示される文字までの文字列に対して部分一致する前記検索対象文字列が前記文字列記憶手段に記憶されているか否かを判定する文字判定手段と、前記複数の文字を所定順番で切替表示する際に、切替表示される文字までの文字列に対して部分一致する前記検索対象文字列が前記文字列記憶手段に記憶されていると判定された場合には、該切替表示される文字は表示し、切替表示される文字までの文字列に対して部分一致する前記検索対象文字列が前記文字列記憶手段に記憶されていないと判定された場合には、該切替表示される文字は非表示にするように制御する入力文字表示制御手段と、を備え、前記入力文字表示制御手段は、前記ボタンの押下時間が所定時間以上の場合には、切替表示される文字までの文字列に対して部分一致する前記検索対象文字列が前記文字列記憶手段に記憶されていないと判定されても、該切替表示される文字を通常と異なる態様で表示するように制御するようにしてもよい。
【0017】
このように構成された地点検索装置では、ボタンが所定時間未満押下された場合、つまり短押しの場合には、当該押下によって表示される文字までの文字列に対して部分一致する検索対象文字列が無い、つまり、該当する地点がない場合には、当該押下に対応する文字が非表示に設定される。また、ボタンが所定時間以上押下された場合、つまり、長押し若しくは連続押しされた場合には、当該押下によって表示される文字までの文字列に対して部分一致する検索対象文字列が無い、つまり、該当する地点がない場合には、当該切替表示される文字を通常と異なる態様で表示する。
【0018】
これにより、ユーザは短押しを行った場合には、検索対象文字列がある段の文字を効率的に入力することが可能となる。また、ユーザは長押し若しくは連続押しを行っても、当該切替表示された文字を見ることによって、切替表示された文字までの文字列と部分一致する検索対象文字列が無い文字か否かを容易に確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1実施例に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】文字列DBに記憶される候補文字列データファイルの一例を示す図である。
【図3】文字列DBに記憶されるボタンデータファイルの一例を示す図である。
【図4】入力決定文字列と10キーの押下回数に対応して選択された候補文字列を表示する「候補文字列表示処理」を示すフローチャートである。
【図5】「まく」に続いて「た行」ボタンを押下した場合に抽出される出力対象候補の一例を示す図である。
【図6】検索語入力画面に「た行」ボタンを1回押下して抽出された候補文字列を表示した一例を示す図である。
【図7】検索語入力画面に「た行」ボタンを5回押下して抽出された候補文字列を表示した一例を示す図である。
【図8】10キーのボタンの「短押し」と「長押し」とに対応して入力表示部の表示状態を変更する「表示状態変更処理」を示すフローチャートである。
【図9】10キーの「た行」ボタンの「短押し」と「長押し」とに対応した入力表示部の表示状態の一例を示す図である。
【図10】検索語入力画面の「た行」ボタンを「長押し」した際に、入力できない「つ」の文字を入力表示部に表示した一例を示す図である。
【図11】「まく」に続いて「た行」ボタンを押下した場合に抽出される出力対象候補の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明に係る地点検索装置、地点検索方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0021】
[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0022】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車両の現在位置(以下、「自車位置」という。)、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0023】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25、文字列データベース(文字列DB)27及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0024】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26には、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。また、店舗データとしては、各地域のホテル、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号等のデータがPOIを特定するIDとともに記憶されている。
【0025】
また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
また、文字列DB27には、後述の目的地を表す複数の文字列を候補文字列として記憶する候補文字列データファイル51(図2参照)と、後述の50音の各行(あ行〜わ行)が割り当てられた10キー62(図6参照)の各ボタン番号と表示文字に対応する各ボタンの押下回数を記憶するボタンデータファイル52(図3参照)とが格納されている。
【0026】
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0027】
また、ROM43には、後述の入力決定文字列と10キー62の押下回数に対応して候補文字列を選択して表示する候補文字列表示処理(図4参照)等のプログラムが記憶されている。また、ROM43には、後述の10キー62のボタンを所定時間未満の押下時間で押下する「短押し」と所定時間以上の押下時間で押下する「長押し」とによって入力文字表示部63(図10参照)の表示状態を変更する表示状態変更処理(図8参照)等のプログラムが記憶されている。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0028】
この操作部14は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0029】
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報、後述の検索語入力画面61(図6参照)、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0030】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
【0031】
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0032】
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表面部に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
【0033】
ここで、文字列DB27に格納される目的地を表す複数の文字列を候補文字列として記憶する候補文字列データファイル51について図2に基づいて説明する。図2は文字列DB27に格納される候補文字列データファイル51の一例を示す図である。
【0034】
図2に示すように、候補文字列データファイル51は、「候補文字列」と「文字列識別コード」と「優先度」とから構成されている。この「候補文字列」には、地名、ジャンル、施設の名称や施設の略称、施設を表すキーワード等になり得る単語が50音順に記憶されている。また、「文字列識別コード」には、候補文字列を構成する各文字毎に、後述のボタンデータファイル52に記憶された10キー62の2桁のボタン番号と、2桁の押下回数とで構成される識別コードが記憶されている。また、「優先度」には、「候補文字列」の各文字列に対応する優先度が記憶されており、数値の大きいものほど優先度が高いことを表している。
【0035】
例えば、「文字列識別コード」には、候補文字列「あきた」の各文字の識別コードとして、「あ」に対応してボタン番号「01」と押下回数「01」とから構成される「0101」と、「き」に対応してボタン番号「02」と押下回数「02」とから構成される「0202」と、「た」に対応してボタン番号「04」と押下回数「01」とから構成される「0401」とが、各文字の入力順に記憶されている。
【0036】
次に、文字列DB27に格納される10キー62の各ボタン番号と表示文字に対応する各ボタンの押下回数を記憶するボタンデータファイル52について図3に基づいて説明する。図3は文字列DB27に格納されるボタンデータファイル52の一例を示す図である。
【0037】
図3に示すように、ボタンデータファイル52は、「ボタン番号」と「行内容」と「押下回数」と「表示文字」とから構成されている。この「ボタン番号」には、10キー62の各ボタンを識別する2桁のボタン番号が記憶されている。この2桁のボタン番号は、割り当てられた「あ行」〜「わ行」の50音における順番を表す「01」〜「10」である。
【0038】
また、「行内容」には、各ボタンに割り当てられた50音の行が記憶されている。また、「押下回数」には、各ボタンに割り当てられた50音の行の各段の文字を選択する最小押下回数を表す2桁の「01」〜「05」等が記憶されている。また、「表示文字」には、「押下回数」の各最小押下回数で各ボタンを押下した場合に、検索語入力画面61の入力文字表示部66(図6参照)に表示される文字が記憶されている。
【0039】
例えば、10キー62の「あ行」が割り当てられたボタンに対しては「ボタン番号」として「01」が記憶され、このボタンで「あ」が表示される「押下回数」として「01」、このボタンで「い」が表示される「押下回数」として「02」等が記憶されている。従って、候補文字列データファイル51の「候補文字列」の文字「あ」に対応する識別コードは、「0101」となる。また、「候補文字列」の文字「い」に対応する識別コードは、「0102」となる。
【0040】
[候補文字列表示処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、入力決定文字列と10キー62の押下回数に対応して候補文字列を選択して表示する候補文字列表示処理について図4乃至図7に基づいて説明する。図4はCPU41が実行する処理であって、入力決定文字列と10キー62の押下回数に対応して候補文字列を選択して表示する候補文字列表示処理を示すフローチャートである。
【0041】
尚、図4にフローチャートで示されるプログラムは、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合に、CPU41により所定時間毎に(例えば、10ミリ秒毎である。)実行される。また、CPU41は、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合には、液晶ディスプレイ15の画面に、地点情報としての施設に関する名称等を検索するための検索語を入力する検索語入力画面61(図6参照)を表示する。
【0042】
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、検索語入力画面61に表示された50音の各行(あ行〜わ行)が割り当てられた10キー62のいずれかが押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、10キー62のいずれのボタンも押下されていない場合には(S11:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0043】
ここで、検索語入力画面61の一例について図6に基づいて説明する。
図6に示すように、検索語入力画面61には、10キー62、小文字変換ボタン63、濁音ボタン64、入力確定ボタン65、入力文字表示部66、3個の候補文字列表示部67、修正ボタン68、件数表示部69、戻るボタン70、入力モード表示部71、完了ボタン72が表示される。
【0044】
10キー62は、50音の各行(あ行〜わ行)が割り当てられた10個のボタンから構成され、それぞれ割り当てられた行が表示されている。例えば、「あ行」が割り当てられたボタンには「あ」の文字が表示されている。そして、10キー62の各ボタンを押下する毎に、各ボタンに割り当てられた行の1段目の文字から5段目の文字までが入力文字表示部66に順番に繰り返し表示される。そして、異なるボタンまたは入力確定ボタン65が押下された場合には、直前に表示されている文字が入力決定文字として表示される。その後、この異なるボタンを押下する毎に、当該異なるボタンに割り当てられた行の文字を順番に表示して入力することができる。
【0045】
また、小文字変換ボタン63は、当該小文字変換ボタン63を押下することによって、入力文字表示部63に表示されている入力中の文字が小文字に変換される。そして、10キー62の異なるボタンまたは入力確定ボタン65を押下すると当該小文字が入力決定文字として表示される。また、濁音ボタン64は、当該濁音ボタン64を押下する毎に、入力文字表示部63に表示されている入力中の文字が、濁音と半濁音とに繰り返し変換される。そして、10キー62の異なるボタンまたは入力確定ボタン65を押下すると当該濁音または半濁音の文字が入力決定文字として表示される。
【0046】
また、入力確定ボタン65は、当該入力確定ボタン65を押下することによって、入力文字表示部63に表示されている入力中の文字を決定表示することができる。従って、当該入力確定ボタン65を押下することによって、例えば「あい」等の同じ行の文字を続けて入力することができる。
【0047】
また、3個の候補文字列表示部67には、後述のように10キー62のボタンを押下した場合に、入力文字表示部63に表示されている文字と部分一致する3個の候補文字列が表示される。そして、候補文字列表示部67を押下することによって、この押下した候補文字列表示部67に表示されている候補文字列が入力文字表示部63に入力決定文字列として表示される。
【0048】
また、修正ボタン68を押下する毎に、入力文字表示部63に表示されている文字列の最終入力文字を1文字ずつ削除することができる。また、戻るボタン70を押下することによって、最後の操作の前の状態に戻すことができる。また、件数表示部69には、入力文字表示部63に表示される文字列によって検索された候補地点の件数が表示される。
【0049】
また、入力モード表示部71には、漢字入力等の現在の入力モードが表示される。更に、完了ボタン72を押下することによって、入力文字表示部63に表示されている文字列を検索語として、地点情報としての施設に関する名称等を検索してリスト表示するように指示することができる。
【0050】
一方、図4に示すように、10キー62のいずれかのボタンが押下された場合には(S11:YES)、CPU41は、S12の処理に移行する。S12において、CPU41は、候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」の全てについてチェックを行ったか否か、つまり、候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」から次の候補文字列を読み出すことができないか否かの判定処理を実行する。尚、S12において、CPU41は、候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」の1番目から順番に読み出す。
【0051】
候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」の全てについてチェックを行っていない、つまり、候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」から次の候補文字列を読み出すことができる場合には(S12:NO)、CPU41は、候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」から次の候補文字列を読み出してRAM42に記憶後、S13の処理に移行する。
【0052】
続いて、S13において、CPU41は、RAM42から次の候補文字列を読み出して、入力表示部63に表示されている入力文字列から「最終入力の1文字」だけ少ない文字列、つまり、入力が決定された入力決定文字列と前方一致するか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、RAM42から読み出した候補文字列は、入力が決定された入力決定文字列と前方一致しないと判定した場合には(S13:NO)、CPU41は、再度S12以降の処理を実行する。
【0053】
一方、RAM42から読み出した候補文字列は、入力が決定された入力決定文字列と前方一致すると判定した場合には(S13:YES)、CPU41は、S14の処理に移行する。S14において、CPU41は、RAM42から読み出した候補文字列の前方一致した部分の次の文字が、入力表示部63に表示された最終入力文字を入力した10キー62のボタンで入力することができる文字か否か、つまり、この最終入力文字と同じ50音の行の文字か否かを判定する判定処理を実行する。
【0054】
具体的には、CPU41は、RAM42から読み出した候補文字列に対応する「文字列識別コード」を候補文字列データファイル51から読み出し、候補文字列の前方一致した部分の次の文字の識別コードを抽出してRAM42に記憶する。また、CPU41は、入力表示部63に表示された最終入力文字に対応する「ボタン番号」をボタンデータテーブル52から読み出す。そして、CPU41は、最終入力文字に対応する「ボタン番号」と候補文字列の前方一致した部分の次の文字の識別コードの上位2桁の数字とが一致するか否か、つまり、同じ「ボタン番号」か否かを判定する判定処理を実行する。
【0055】
そして、候補文字列の前方一致した部分の次の文字が、入力表示部63に表示された最終入力文字を入力した10キー62のボタンで入力することができる文字でないと判定した場合には(S14:NO)、CPU41は、再度S12以降の処理を実行する。具体的には、ボタンデータテーブル52から読み出した最終入力文字に対応する「ボタン番号」と、候補文字列の前方一致した部分の次の文字の識別コードの上位2桁の数字とが一致しないと判定した場合には(S14:NO)、CPU41は、再度S12以降の処理を実行する。
【0056】
一方、候補文字列の前方一致した部分の次の文字が、入力表示部63に表示された最終入力文字を入力した10キー62のボタンで入力することができる文字であると判定した場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。具体的には、ボタンデータテーブル52から読み出した最終入力文字に対応する「ボタン番号」と、候補文字列の前方一致した部分の次の文字の識別コードの上位2桁の数字とが一致すると判定した場合には(S14:YES)、CPU41は、S15の処理に移行する。
【0057】
S15において、CPU41は、入力表示部63に表示された最終入力文字に対応する「押下回数」をボタンデータテーブル52から読み出す。そして、CPU41は、最終入力文字に対応する「押下回数」と、候補文字列の前方一致した部分の次の文字の識別コードの下位2桁の数字、即ち、次の文字の「押下回数」とから、最終入力文字からこの次の文字が表示されるまでの10キー62のボタンの押下回数を算出する。
【0058】
続いて、CPU41は、候補文字列の「優先度」を候補文字列データファイル51から読み出し、最終入力文字からこの次の文字が表示されるまでの10キー62のボタンの押下回数が少ない順に優先順位が高くなるように候補文字列の「表示優先度」を算出する。
【0059】
例えば、最終入力文字から候補文字列の前方一致した部分の次の文字が表示されるまでの10キー62のボタンの押下回数が「0回」、つまり、最終入力文字とこの次の文字との押下回数が一致する場合には、候補文字列の優先度に「10000」を加算した優先度を「表示優先度」とする。また、最終入力文字からこの次の文字が表示されるまでの10キー62のボタンの押下回数が「1回」、「2回」、「3回」又は「4回」の場合には、候補文字列の優先度に、それぞれ「8000」、「4000」、「2000」、「0」を加算した優先度を「表示優先度」とする。
【0060】
そして、S16において、CPU41は、当該候補文字列を検索語入力画面61の候補文字列表示部67に表示する出力対象候補として、上記S15で算出した「表示優先度」を対応させてRAM42に記憶後、再度S12以降の処理を実行する。
【0061】
他方、上記S12で候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」の全てについてチェックを行った、つまり、候補文字列データファイル51に記憶された「候補文字列」から次の候補文字列を読み出すことができない場合には(S12:YES)、CPU41は、S17の処理に移行する。S17において、CPU41は、RAM42から出力対象候補としてRAM42に記憶された候補文字列と、その候補文字列に対応する「表示優先度」とを読み出し、優先順位の高い順に、つまり、表示優先度の大きい順に候補文字列をソートして、RAM42に記憶する。
【0062】
続いて、S18において、CPU41は、表示優先度の大きい順にソートされた候補文字列から、表示順位の高い順に、つまり、表示優先度の大きい順に予め定められたN個(例えば、3個である。)を選択して、検索語入力画面61の各候補文字列表示部67に表示後、当該処理を終了する。
【0063】
ここで、検索語入力画面61の入力表示部63に表示された入力決定文字列が「まく」で、最終入力文字が「た行」の場合に、つまり、10キー62の「た行」ボタンが押下された場合に、検索語入力画面61の各候補文字列表示部67に表示される候補文字列の一例を図5乃至図7に基づいて説明する。尚、各候補文字列の「表示優先度」は、最終入力文字から候補文字列の前方一致した部分の次の文字が表示されるまでの「た行」ボタンの押下回数「0回」、「1回」、「2回」、「3回」又は「4回」に対応して、当該候補文字列の「優先度」に、それぞれ「10000」、「8000」、「4000」、「2000」、「0」を加算した優先度とする。
【0064】
例えば、図5の1段目に示すように、10キー62の「た行」ボタンが1回押下されて入力文字「た」が入力された場合には、CPU41は、候補文字列データファイル51から候補文字列として「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてっちゃん」、「まくてまくり」、「まくどーなっつ」、「まくどなるひこ」を順次読み出す。また、各候補文字列の表示優先度を「10219」、「8088」、「2160」、「2188」、「208」、「253」とする。そして、CPU41は、表示優先度の大きい順に「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてまくり」、・・・と候補文字列をソート後、出力対象候補としてRAM42に記憶する。
【0065】
続いて、図6に示すように、CPU41は、検索語入力画面61の入力文字表示部66に「まくた」を表示すると共に、表示優先度の大きい順に3個の候補文字列「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてまくり」を選択して、各候補文字列表示部67に表示する。
【0066】
また、例えば、図5の5段目に示すように、10キー62の「た行」ボタンが5回押下されて入力文字「と」が入力された場合には、CPU41は、候補文字列データファイル51から候補文字列として「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてっちゃん」、「まくてまくり」、「まくどーなっつ」、「まくどなるひこ」を順次読み出す。また、各候補文字列の表示優先度を「8219」、「4088」、「160」、「188」、「10208」、「10253」とする。そして、CPU41は、表示優先度の大きい順に「まくどなるひこ」、「まくどーなっつ」、「まくたえき」、・・・と候補文字列をソート後、出力対象候補としてRAM42に記憶する。
【0067】
続いて、図7に示すように、CPU41は、検索語入力画面61の入力文字表示部66に「まくと」を表示すると共に、各候補文字列表示部67に表示優先度の大きい順に選択した3個の候補文字列「まくどなるひこ」、「まくどーなっつ」、「まくたえき」を表示する。
【0068】
また、図6及び図7に示すように、CPU41は、入力決定文字列「まく」と前方一致する候補文字列の中で、各候補文字列の前方一致した部分の次の文字を入力できない行のボタンがある場合には、これら入力できない行のボタンの枠や枠内の文字を灰色等や透明度を高くし、通常表示状態よりトーンダウンして表示する。例えば、「まく」と前方一致する候補文字列の中で、各候補文字列の前方一致した部分の次の文字に「は行」、「ま行」、「や行」の文字が入力できない場合には、「は行」ボタン、「ま行」ボタン、「や行」ボタンを灰色等で通常表示状態よりトーンダウンして表示する。
【0069】
[表示状態変更処理]
ここで、前記した特許文献1に記載された携帯電話端末では、最終入力文字が例えば「こ」、つまり、「か行お段」の文字の場合には、10キーで50音を入力するため、「か行」の入力キーを5回「短押し」しなければならず、煩雑であった。また、上記の通り、10キー62のいずれかのボタンが押下された場合に、入力決定文字列と前方一致する候補文字列の中で、各候補文字列の前方一致した部分の次の文字に当該ボタンを押下して入力できる文字が無い場合がある。そこで、10キー62のボタンに入力する文字を順番に切替表示をした場合に、当該入力できない文字をボタンに灰色や透明度を上げてトーンダウンして表示したり、表示をしないようにすることが考えられる。
【0070】
しかし、本実施例のように、10キー62のボタンを押下する構成では、「長押し」した場合に、10キー62のボタン表示が、例えば、「た→ち→て→と→た→・・・」のように「つ」を跳ばして切替表示したり、「つ」をトーンダウンして表示すると、指の下側になってしまい、確認できない。
そこで、10キー62のボタンを所定時間以上押下する「長押し」や「連続押し」をした場合に、前方一致する候補文字列が無いため、当該ボタンによって入力できない文字であることを容易に知ることが可能となる構成について図8乃至図10に基づいて説明する。
【0071】
10キー62のボタンを所定時間未満の押下時間で押下する「短押し」と所定時間以上の押下時間で押下する「長押し」とによって入力文字表示部63(図10参照)の表示状態を変更する表示状態変更処理について図8乃至図10に基づいて説明する。図8はCPU41が実行する処理であって、10キー62のボタンを押下する「短押し」と「長押し」とによって入力文字表示部63の表示状態を変更する表示状態変更処理を示すフローチャートである。
【0072】
尚、図8にフローチャートで示されるプログラムは、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合に、CPU41により所定時間毎に(例えば、10ミリ秒毎である。)実行される。また、CPU41は、操作部14の不図示の目的地設定ボタンが押下された場合には、液晶ディスプレイ15の画面に、地点情報としての施設に関する名称等を検索するための検索語を入力する検索語入力画面61(図10参照)を表示する。
【0073】
図8に示すように、先ず、S111において、CPU41は、検索語入力画面61に表示された50音の各行(あ行〜わ行)が割り当てられた10キー62のいずれかが押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、10キー62のいずれのボタンも押下されていない場合には(S111:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0074】
一方、10キー62のいずれかのボタンが押下された場合には(S111:YES)、CPU41は、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、タイマ45によって10キー62のボタンが押下されている押下時間の計測を開始する。そして、押下時間が所定時間未満(例えば、約1秒未満である。)の「短押し」か、押下時間が所定時間以上(例えば、約1秒以上である。)の「長押し」や「連続押し」か否かを判定する判定処理を実行する。
【0075】
そして、10キー62のボタンが押下されていた押下時間が所定時間未満の「短押し」の場合には(S112:短押し)、CPU41は、入力決定文字列の次に表示する文字として次の段の文字を選択して、S113の処理に移行する。尚、「短押し」の場合には、CPU41は、ボタンに割り当てられた行の1段目の文字から5段目の文字までを、「短押し」される毎に、入力決定文字の次に表示する文字として繰り返し順番に選択する。
【0076】
S113において、CPU41は、入力決定文字の次に表示する文字として選択した次の段の文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できる文字か否かを判定する判定処理を実行する。つまり、CPU41は、入力決定文字と選択した次の段の文字までの文字列と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0077】
そして、入力決定文字の次に表示する文字として選択した次の段の文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できない文字であると判定された場合、つまり、入力決定文字と選択した次の段の文字までの文字列と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51に記憶されていないと判定された場合には(S113:NO)、CPU41は、この選択した文字を入力決定文字の次に表示せず、更に、この選択した文字の次の段の文字を入力決定文字の次に表示する文字として選択して、再度S113の処理を実行する。
【0078】
一方、入力決定文字の次に表示する文字として選択した次の段の文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できる文字であると判定された場合、つまり、入力決定文字と選択した次の段の文字までの文字列と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51に記憶されていると判定された場合には(S113:YES)、CPU41は、S114の処理に移行する。
【0079】
S114において、CPU41は、入力決定文字の次に表示するとして選択した文字を通常の態様、つまり、通常表示時のフォントや色で検索語入力画面61の入力表示部66の最終入力文字として表示後、当該処理を終了する。
【0080】
ここで、入力文字表示部63に入力決定文字列として「まく」が表示されて、「た行」ボタンを「短押し」した場合の一例について図9の上側に基づいて説明する。尚、文字列「まくつ」と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51には記憶されていない。
図9の上側に示すように、CPU41は、「た行」ボタンが「短押し」された場合には、「た行ボタン」が「短押し」される毎に、入力決定文字列「まく」に続いて、「た→ち→て→と→た→・・・」のように、「つ」を跳ばして切替表示する。
【0081】
他方、図8に示すように、上記S112で10キー62のボタンが押下されていた押下時間が所定時間以上の「長押し」または「連続押し」の場合には(S112:長押し)、CPU41は、入力決定文字列の次に表示する文字として次の段の文字を選択して、S115の処理に移行する。尚、「長押し」の場合には、CPU41は、ボタンが押下されている間、ボタンに割り当てられた行の1段目の文字から5段目の文字までを、所定時間毎に(例えば、約1秒毎である。)、入力決定文字の次に表示する文字として繰り返し順番に選択する。
【0082】
S115において、CPU41は、入力決定文字の次に表示する文字として選択した次の段の文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できる文字か否かを判定する判定処理を実行する。つまり、CPU41は、入力決定文字と選択した次の段の文字までの文字列と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0083】
そして、入力決定文字の次に表示する文字として選択した次の段の文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できる文字であると判定された場合、つまり、入力決定文字と選択した次の段の文字までの文字列と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51に記憶されていると判定された場合には(S115:YES)、CPU41は、S116の処理に移行する。
【0084】
S116において、CPU41は、入力決定文字の次に表示するとして選択した文字を通常の態様、つまり、通常表示時のフォントや色で検索語入力画面61の入力表示部66の最終入力文字として表示後、後述のS118の処理に移行する。
【0085】
一方、入力決定文字の次に表示する文字として選択した次の段の文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できない文字であると判定された場合、つまり、入力決定文字と選択した次の段の文字までの文字列と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51に記憶されていないと判定された場合には(S115:NO)、CPU41は、S117の処理に移行する。
【0086】
S117において、CPU41は、入力決定文字の次に表示するとして選択した文字を通常と異なる態様、つまり、通常表示時と異なるフォントや色で検索語入力画面61の入力表示部66の最終入力文字として表示後、S118の処理に移行する。
【0087】
S118において、CPU41は、最終入力文字が決定されたか否か、つまり、最終入力文字を表示してから所定時間以内に(例えば、約1秒以内である。)、指がボタンから離れたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、最終入力文字が決定されていないと判定された場合、つまり、最終入力文字を表示してから所定時間を超えて、ボタンが押下され続けていると判定した場合には(S118:NO)、CPU41は、ボタンに割り当てられた行の次の段の文字を選択して、再度S115以降の処理を実行する。
【0088】
ここで、入力文字表示部63に入力決定文字列として「まく」が表示されて、「た行」ボタンを「長押し」した場合の一例について図9の下側及び図10に基づいて説明する。尚、文字列「まくつ」と前方一致する候補文字列が、候補文字列データファイル51には記憶されていない。
図9の下側に示すように、CPU41は、「た行」ボタンが「長押し」された場合には、入力決定文字列「まく」の次に最終入力文字として「た→ち」を通常表示時のフォントや色で所定時間毎に順番に表示する。
【0089】
そして、図9の下側及び図10に示すように、CPU41は、入力決定文字列「まく」の次に最終入力文字として「つ」を通常表示時と異なるフォントや色で所定時間表示する。
続いて、図9の下側に示すように、CPU41は、入力決定文字列「まく」の次に最終入力文字として「て→と」を通常表示時のフォントや色で所定時間毎に順番に表示する。そして、更に「長押し」が継続している場合には(S118:NO)、最終入力文字のこれらの表示を繰り返す。
【0090】
一方、最終入力文字が決定されたと判定された場合、つまり、最終入力文字を表示してから所定時間以内に、指がボタンから離れた場合には(S118:YES)、CPU41は、指が離れたときに表示していた最終入力文字を表示後、当該処理を終了する。但し、指が離れたときに表示していた最終入力文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できない文字の場合には、CPU41は、更に次の段の文字を選択して最終入力文字として入力表示部63に表示後、当該処理を終了する。
【0091】
尚、指が離れたときに表示していた最終入力文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できない文字の場合には、CPU41は、更に前の段の文字を選択して最終入力文字として入力表示部63に表示後、当該処理を終了するようにしてもよい。また、指が離れたときに表示していた最終入力文字が、入力決定文字列の次の文字として入力できない文字の場合には、CPU41は、候補文字列の最も多い段の文字を選択して最終入力文字として入力表示部63に表示後、当該処理を終了するようにしてもよい。
【0092】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、CPU41は、10キー62のいずれかのボタンが押下された場合には、入力表示部63に表示されている入力決定された入力決定文字列と当該ボタンで入力できる各入力文字とから構成される文字列と前方一致する候補文字列を候補文字列データファイル51から順次読み出し、RAM42に記憶する。また、CPU41は、この読み出した各候補文字列毎に、最終入力文字からこの次の文字が表示されるまでの10キー62のボタンの押下回数が少ない順に優先順位が高くなるように候補文字列の「表示優先度」を算出する。そして、CPU41は、各候補文字列から表示優先度の大きい順に予め定められたN個(例えば、3個である。)を選択して、検索語入力画面61の各候補文字列表示部67に表示する。
【0093】
これにより、ユーザは、10キー62の押下したボタンを再度押下して最終入力文字を切替表示することなく、当該ボタンを所定回数押下することによって表示することが可能となる他の段の文字と入力決定文字列とから構成される文字列と前方一致する候補文字列が表示された候補文字列表示部67を押下して、入力文字表示部63に表示することが可能となる。
【0094】
また、10キー62の押下したボタンによって表示された最終入力文字までの文字列と前方一致する候補文字列の表示優先順位が最も高くなるように設定される。これにより、ユーザは、最終入力文字までの文字列と前方一致する候補文字列が表示された候補文字列表示部67を押下して、当該候補文字列を入力文字表示部63に表示することが可能となる。
【0095】
更に、候補文字列の表示優先順位を、10キー62の押下したボタンによって表示された最終入力文字から表示されるまでの押下回数の少ない文字順に対応させて設定することが可能となる。これにより、ユーザは、10キー62の押下したボタンを次に押下したときに表示される最終入力文字までの文字列と前方一致する候補文字列が表示された候補文字列表示部67を押下して、当該候補文字列を入力文字表示部63に表示することが可能となる。
【0096】
また、CPU41は、10キー62のボタンが「短押し」された場合には、入力決定文字列の次の文字として入力できる文字だけを通常表示時のフォントや色で検索語入力画面61の入力表示部66に最終入力文字として表示する。これにより、ユーザは、10キー62のボタンを「短押し」することによって、最終入力文字までの文字列と前方一致する候補文字列がある段の文字を効率的に入力することが可能となる。
【0097】
また、CPU41は、10キー62のボタンが「長押し」された場合には、入力決定文字列の次の文字として入力できる文字を通常表示時のフォントや色で検索語入力画面61の入力表示部66に最終入力文字として表示し、入力決定文字列の次の文字として入力できない文字を通常表示時と異なるフォントや色で検索語入力画面61の入力表示部66に最終入力文字として表示する。
【0098】
これにより、ユーザは長押し若しくは連続押しを行っても、当該切替表示された最終入力文字を見ることによって、切替表示された文字までの文字列と前方一致する候補文字列が無いか否かを容易に確認して、最終入力文字までの文字列と前方一致する候補文字列がある段の文字を正確に入力することが可能となる。
【0099】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0100】
例えば、上記S17において、CPU41は、RAM42から出力対象候補としてRAM42に記憶された全候補文字列の「優先度」を候補文字列データファイル51から読み出し、最も「優先度」の高い候補文字列を抽出する。そして、CPU41は、この最も「優先度」の高い候補文字列の「表示優先度」をRAM42から読み出し、この「表示優先度」が最も高くなるように設定して、RAM42に記憶後、表示優先度の大きい順に候補文字列をソートして、RAM42に記憶するようにしてもよい。
【0101】
ここで、検索語入力画面61の入力表示部63に表示された入力決定文字列が「まく」で、最終入力文字が「た行」の場合に、つまり、10キー62の「た行」ボタンが押下された場合に、検索語入力画面61の各候補文字列表示部67に表示される候補文字列の一例を図11に基づいて説明する。
【0102】
尚、各候補文字列の「表示優先度」は、最終入力文字から候補文字列の前方一致した部分の次の文字が表示されるまでの「た行」ボタンの押下回数「0回」、「1回」、「2回」、「3回」又は「4回」に対応して、当該候補文字列の「優先度」に、それぞれ「10000」、「8000」、「4000」、「2000」、「0」を加算した優先度とする。また、優先度が最も大きい候補文字列の「表示優先度」は、当該候補文字列の「優先度」に「20000」を加算した優先度とする。
【0103】
例えば、図11の1段目に示すように、10キー62の「た行」ボタンが1回押下されて入力文字「た」が入力された場合には、CPU41は、候補文字列データファイル51から候補文字列として「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてっちゃん」、「まくてまくり」、「まくどーなっつ」、「まくどなるひこ」を順次読み出す。また、各候補文字列の表示優先度を「10219」、「8088」、「2160」、「2188」、「208」、「20253」とする。
【0104】
そして、CPU41は、表示優先度の大きい順に「まくどなるひこ」、「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてまくり」、・・・と候補文字列をソート後、出力対象候補としてRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、検索語入力画面61の入力文字表示部66に「まくた」を表示すると共に、表示優先度の大きい順に3個の候補文字列「まくどなるひこ」、「まくたえき」、「まくちゃんねる」を選択して、各候補文字列表示部67に表示する。
【0105】
また、例えば、図11の5段目に示すように、10キー62の「た行」ボタンが5回押下されて入力文字「と」が入力された場合には、CPU41は、候補文字列データファイル51から候補文字列として「まくたえき」、「まくちゃんねる」、「まくてっちゃん」、「まくてまくり」、「まくどーなっつ」、「まくどなるひこ」を順次読み出す。また、各候補文字列の表示優先度を「8219」、「4088」、「160」、「188」、「10208」、「20253」とする。
【0106】
そして、CPU41は、表示優先度の大きい順に「まくどなるひこ」、「まくどーなっつ」、「まくたえき」、・・・と候補文字列をソート後、出力対象候補としてRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、検索語入力画面61の入力文字表示部66に「まくと」を表示すると共に、各候補文字列表示部67に表示優先度の大きい順に選択した3個の候補文字列「まくどなるひこ」、「まくどーなっつ」、「まくたえき」を表示する。
【0107】
これにより、ユーザは、10キー62の押下したボタンを再度押下して最終入力文字を切替表示することなく、当該ボタンを所定回数押下することによって表示することが可能となる他の段の文字と入力決定文字列とから構成される文字列と前方一致する候補文字列の中で、最も優先度の高い候補文字列が表示された候補文字列表示部67を押下して、入力文字表示部63に表示することが可能となる。
【符号の説明】
【0108】
1 ナビゲーション装置
14 操作部
15 液晶ディスプレイ
18 タッチパネル
25 地図情報DB
27 文字列DB
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 候補文字列データファイル
52 ボタンデータファイル
61 検索語入力画面
62 10キー
66 入力文字表示部
67 候補文字列表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象となる地点を表す複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段と、
複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段と、
前記文字入力手段により入力された文字列と部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得する入力候補文字列取得手段と、
前記入力候補文字列取得手段を介して取得した前記入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示する入力候補文字列表示手段と、
を備え、
前記入力候補文字列取得手段は、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとを合わせた複数の合成文字列を作成し、該複数の合成文字列のそれぞれに対して部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得することを特徴とする地点検索装置。
【請求項2】
前記検索対象文字列に予め付与された優先度に基づいて前記入力候補文字列取得手段を介して取得した各入力候補文字列の優先順位を決定する優先順位決定手段を備え、
前記優先順位決定手段は、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のうち表示されている文字とを合わせた合成文字列と部分一致する入力候補文字列の優先順位を高くすることを特徴とする請求項1に記載の地点検索装置。
【請求項3】
前記優先順位決定手段は、前記ボタンに予め割り当てられた各文字の優先順位を、前記表示されている文字から表示されるまでの押下回数の少ない文字順に高くなるように設定し、前記入力候補文字列取得手段を介して取得した各入力候補文字列の優先順位を、各入力候補文字列に対応する前記ボタンに予め割り当てられた各文字の優先順に高くなるように決定することを特徴とする請求項2に記載の地点検索装置。
【請求項4】
複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段を介して文字列を入力する文字入力工程と、
前記文字入力工程で入力された文字列と部分一致する検索対象となる地点を表す検索対象文字列を複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段から入力候補文字列として取得する入力候補文字列取得工程と、
前記入力候補文字列取得工程で取得した前記入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示する入力候補文字列表示工程と、
を備え、
前記入力候補文字列取得工程では、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとを合わせた複数の合成文字列を作成し、該複数の合成文字列のそれぞれに対して部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得することを特徴とする地点検索方法。
【請求項5】
コンピュータに、
複数のボタンで構成され、同じボタンを繰り返し押下すると該ボタンに予め割り当てられた複数の文字を所定順番で切替表示し、異なるボタンを押下すると直前に表示されている文字を入力決定文字として決定し、続けて文字を入力することで文字列を入力する文字入力手段を介して文字列を入力する文字入力工程と、
前記文字入力工程で入力された文字列と部分一致する検索対象となる地点を表す検索対象文字列を複数の検索対象文字列を予め記憶する文字列記憶手段から入力候補文字列として取得する入力候補文字列取得工程と、
前記入力候補文字列取得工程で取得した前記入力候補文字列を入力可能なボタンとして表示する入力候補文字列表示工程と、
を実行させ、
前記入力候補文字列取得工程では、前記文字入力手段を介して入力が決定された入力決定文字列と、続いて押下されたボタンに予め割り当てられた複数の文字のそれぞれとを合わせた複数の合成文字列を作成し、該複数の合成文字列のそれぞれに対して部分一致する前記検索対象文字列を前記文字列記憶手段から入力候補文字列として取得することを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−2395(P2011−2395A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−147161(P2009−147161)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】