地理的位置に基づくライセンスシステム
ローカルコンピュータで使用するコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システムラッパが記述される。ソフトウェアラッパはコンピュータ・ソフトウェア・アプリケーションへの制御されたアクセスを提供するラッパインターフェイスを含んでいる。ソフトウェア・アプリケーションファイルがセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されて、それを非許可アクセスから保護する。ソフトウェアラッパは地理的境界内の使用制限を指定するライセンスポリシーを識別するソフトウェア・ライセンスキーも含んでいる。さらに、ソフトウェアラッパはライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に確認するライセンス検証機構を含んでいる。ライセンス検証機構はラッパインターフェイスを介してローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがライセンスサーバから受信した有効ライセンス確認信号に応答してアクセスするのを許可する。利用するライセンスサーバおよび地理的境界内にソフトウェア使用制限を有するソフトウェア・ライセンスラッパを売る電子ストアフロントも記述される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は認可可能商品のデジタル権利管理に関係する。特に、本発明はコンピュータソフトウェア、ニュースおよび娯楽メディア、音楽、その他の電子的に配信される知的財産が地理的領域により変動することがある地理的境界(たとえば、国その他の政治的境界)にわたるデジタル権利管理用システムおよび関連ツールに関係している。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
多くの商取引は財産、製品または制限された範囲に対する認可者によるサービスの認可に基づいており、それは被認可者によるそれらの使用の範囲および/または期間の制限を伴うことがある。典型的に、ライセンスはその割当て、再配信、再販またはその所期の受益者の変更を制約または制限するように作用し、他の制約はいつ、どこで、どのように、またどれだけ長く使用されるかに向けられることがある。(1)認可者が認可対象の所有権を保持し誰がそれを作り、使用しまたは販売するかを管理し、(2)被認可者が財産、製品またはサービスを完全に取得または開発するための基本的コストに較べて低減されたコストで財産、製品またはサービスを使用する利益を得られるように取引を組み立てることにより一般的に両方の当事者が経済的利益を引き出す。
【0003】
個人は商品およびサービスの認可を伴う日常生活のさまざまな状況に遭遇する。たとえば、アパートまたはホテルの部屋を借りる、映画館で映画を見る、車を借りる、モータ車を運転するための許可を州から得る、呼出カードで電話呼出しを行う、プライベートジムやカントリークラブに入る、あるいはコンピュータソフトウェア・アプリケーションを使用することは全て認可の形式である。
【0004】
商業的ソフトウェア産業では、ソフトウェアア・プリケーション・プロダクトは一般的にソフトウェアの限定的使用に対するライセンス契約による購入ベースで販売されている。販売代理人はしばしば見込みあるエンドユーザにソフトウェアを売り、従来の方法で購入すると、ソフトウェアは、たとえば、ユーザマニュアルと一緒にディスケットその他の媒体上でユーザに提供される。このようにして、多くのソフトウェア・アプリケーションは主として長期または永久ライセンスベースで販売され、サポートサービスは長期、定価契約で提供される。
【0005】
エンドユーザの見解からは、従来の購入ベースライセンス契約の元でのソフトウェア取得は高価となることがある。特に、エンドユーザが最初に従来のソフトウェア購入に投資してしまうと、他のベンダからの付加ソフトウェアタイトルの取得は経済的に実行できないことがある。さらに、ベンダはアプリケーション・アップグレードおよび継続的プロダクトサポートに対してユーザに課金することがある。これに関して、多くのエンドユーザは特定のベンダーおよび/またはアプリケーション・プロダクトに依存してしまうことがある。
【0006】
ソフトウェア・アプリケーションベンダの見解からは、収入の大部分が一般的に販売、マーケッティングおよびダイレクトセールを介したユーザサポートおよびVAR(付加価値販売業者)チャネルの使用に費やされる。しかしながら、インターネットアクセスおよび高速接続(すなわち、T1,ケーブルおよびDSL)の急増によりソフトウェア・アプリケーション・プロダクトの電子的配信はより実行可能なものとなってきている。インターネットの人気およびアクセシビリティが増すにつれ、ベンダは次第にインターネットを販売およびマーケッティングコストを低減するための有効な媒体として期待するようになってきている。その結果、あるベンダはインターネットを介したソフトウェア・アプリケーションの電子的購入および配信をサポートするように拡張してきてはいるが、一般的には前記した従来のライセンス契約モデルの下で行われる。しかしながら、ソフトウェア・アプリケーション・ライセンスを管理し、追跡し、カスタマイズする包括的方法が必要とされている。
【0007】
コストおよび効率問題の他に、ベンダはしばしばソフトウェア盗用その他の非認可、非許可または不法使用の問題にぶつかる。その結果、ベンダは一般的にアプリケーションの非認可使用を保護するためにソフトウェアプロダクト内であるセキュリティ機能を実施する。そのため、ベンダはソフトウェア・アプリケーション自体をサポートする他にこれらのライセンスセキュリティ機能をサポートするのに高価な付加リソースが必要であると気付くことがある。多くの場合、ソフトウェア・アプリケーションに対するサポートはライブ電話サポートを含む。ベンダが受信するテクニカルサポート電話呼の50%もがライセンスセキュリティ問題を伴うことがある。しばしば、このサポートはベンダの利用可能な開発リソースに対する重荷となることがある。したがって、ソフトウェアベンダがリソースを、たとえば、アプリケーション開発に再割当てしてより効率的に運営できるように、管理およびサポートをサードパーティにアウトソースできるライセンスシステムが必要とされている。
【0008】
ソフトウェア・アプリケーションの電子的配信は多くのベンダに対してセキュリティリスクももたらす。従来、ソフトウェアコードを保護するために暗号方法が利用されると、ソフトウェアコードの復号後の保護は最小となるかあるいは存在しない。したがって、ソフトウェア・アプリケーションがエンドユーザのプラットホームに配信されていると、ベンダは改変およびソフトウェア盗用に対して保護するのが困難となることがある。さらに、ベンダにより実施されるある電子的セキュリティ・ソリューションはやっかいである。たとえば、配信されたソフトウェアを使用する間、ユーザはアプリケーション・サービスプロバイダ(ASP)とのデータ接続を維持する必要がある。また、他のユーザが利用可能な全アクセスポイントまたはベンダサイトへの認可されたシートを占有すれば、ASPワーキング環境は新しいユーザへのアクセスを配信されたアプリケーションへ制限することがある。
【0009】
既存のあるソフトウェア・アプリケーション・ライセンスシステムはソフトウェアプロダクト周りにライセンス命令をラッピングしてライセンス管理をインスタレーションプロセスの一部として一体化する方法を含むクライアント−サーバモデルを実施する。ライセンスサーバは既存のソフトウェアライセンス、プロダクト定義、ラッピングされたソフトウェアプロダクト、オンライン購入処理機能、およびエンドユーザ・ソフトウェア登録機能を追跡および管理するライセンスデータベースを含んでいる。
【0010】
このクライアント−サーバモデルにおける典型的なソフトウェアライセンス方法は下記のステップを含んでいる。デベロッパがソフトウェア・アプリケーションプロダクトを生成する。デベロッパはライセンス管理サービスを選択する。ライセンス管理サービスから一体化されたツールを使用して、デベロッパはアプリケーション周りに管理コードをラッピングしてライセンス管理保護アプリケーションを生成するための命令を発生する。これらのラッピング命令は、とりわけ、デベロッパがこのアプリケーションに対して実施したい特定のライセンスポリシーを記述している。あるいは、デベロッパはソフトウェア開発キットを使用して所望のライセンスポリシーを有するライセンス管理保護アプリケーションとなるアプリケーション内にライセンス管理コードを埋め込むことができる。次に、保護されたアプリケーションをパッケージしてエンドユーザ被認可者へ配信し、その後インストールして使用することができる。保護されたアプリケーションのローカルインスタンスがエンドユーザ・ライセンス管理クライアントにより例示される時は、管理クライアントがクライアントシステム上のライセンスキーをチェックする。ライセンスキーが見つかると、管理クライアントは保護されたアプリケーションをアンロックまたはアンラップしてソフトウェアへのアクセスをエンドユーザへ提供する。ライセンスキーが見つからなければ、管理クライアントはインターネット通信リンクを介してライセンス管理サーバから認証を要求し、ラッピングされたアプリケーションへの適切なアクセスを提供する。ライセンス管理サーバが有効なライセンスを確認すると、管理クライアントにライセンスキーが提供されてクライアントシステム上に保存される。ライセンス管理サーバが有効なライセンスを捜し出さなければ、ライセンス管理サーバは命令達成アプリケーションを開始しさもなくばソフトウェアライセンス・セールストランザクションを管理する。この命令達成アプリケーションはアプリケーションに埋め込まれたウェブブラウザ−ベースJava(登録商標)アプレット、ライセンス管理ラッパーの一部、または命令管理および達成機能を実施する任意他のソフトウェア技術とすることができる。
【0011】
前記したソフトウェア認可のクライアント−サーバモデルは電子商取引ウェブサイトへのリンクだけでなくソフトウェア・アプリケーションまたはラッパー内に埋め込まれたアプリケーション買いオプションを介して提供することができる電子ストアフロントにより拡張することができる。エンドユーザは電子ストアフロントを検索して所望する保護されたアプリケーションおよびライセンス管理クライアントをダウンロードすることができる。ライセンス管理クライアントおよび保護されたアプリケーションがクライアントシステム上にインストールされると、前記したステップのようなライセンス管理ステップが実施されてクライアントシステム上で保護されたアプリケーションを使用できるようにする。あるシステムでは、クライアント管理ソフトウェアは保護されたアプリケーションによりラッピングされて1つのダウンロード可能で実行可能なソフトウェア・インスタレーションパッケージを形成する。
【0012】
ラッピングされ/保護されたアプリケーション内で実施されるライセンスポリシーは多くの形をとることができる。たとえば、保護されたソフトウェアは指定された時間だけエンドユーザにより認可され、次に、管理クライアントにより促された時に再開またはキャンセルすることができる。同様に、保護されたソフトウェアはエンドユーザのニーズに応じて変動する機能レベルで認可することができる(たとえば、トライアルウェア、ベーシック、メディアム、およびfull featured implememtations)。エンドユーザはライセンスサーバ上の命令達成機能とインタラクトするによりさまざまな機能レベルをアンロックして所望のライセンスレベルとすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
多様な被認可者の認可および認可者マーケット環境の有効かつ効率的管理に関連するこれらの欠陥および類似欠陥に取り組むシステムが必要とされている。特に、ソフトウェア・アプリケーション産業に関して、ライセンスを得てソフトウェア・アプリケーションを配信するターンキー電子的またはソフトウェアオンリー方法が必要とされている。このようなソフトウェアオンリーベース・ライセンスシステムはコスト、複雑さ、および顧客ハードウェア−ベースキーその他のカスタムデバイスを内蔵するライセンスシステムに関連する管理を解消する。ソフトウェアのベンダ配信を行いエンドユーザのプラットホーム上でセキュリティを維持するための安全な方法も必要とされている。
【0014】
現在取り組まれていない既存のソフトウェア・ライセンスシステムの1つの側面は地方の経済状況に基づいたソフトウェア・アプリケーション価格形成の調節である。このような地方経済状況価格形成ポリシーは衣類、食品および薬品等の他種の商品では実施されてきている。弾力的および非弾力的市場の間の本質的に異なる価格形成ポリシーが「ラムゼー理論」に関連してエコノミストにより記述されている。地理的領域はしばしば異なる市場を規定するのに使用される。
【0015】
本質的に異なる価格形成ポリシーに従って、会社は製品の価格を地方の市場状況に調節すると利益になることがある。利益の小さい低廉な製品は低所得地理的領域内の市場サイズしたがって販売量を広げるために受け入れられることがある。製薬産業では、高所得領域からの高利益販売が研究開発コストへ資金を供給するのに使用される。低所得国への低利益低コスト販売はより高い販売量を推進し、全体製造量を増すことにより単位薬品当たり製造コストを低く維持するのを助ける。この本質的に異なる価格形成ポリシーが有効に作用するようにするために、より低廉な製品は高価格市場には近づけないで高所得地理的領域においてよりコストの高い製品に対してより高い利鞘を維持しなければならない。さまざまな国における特許権および著作権の厳しい施行により製薬産業はある種の薬品に対して本質的に異なる価格形成ポリシーをうまく実施かつ維持できている。しかしながら、この本質的に異なる価格形成ポリシーを維持するための法的施行のコストは非常に高く、恐らくは製薬産業として数百万ドルになるものと思われる。
【0016】
製薬産業と同様に、ソフトウェア産業では特定のソフトウェアプロダクトに対するハイアップフロント研究開発コストが一度支払われると、製作コストの増分は低い。製薬産業とは異なり、特許権および著作権の厳しい施行は実際的ではないことがある。薬品の違法コピーは輸出入される際に見分けて止めることができる。対照的に、ソフトウェアはデータが1つの国からもう1つの国へ送信されるのを止めるための取締りが実質的に無いインターネット等のパケット化されたデータ網を介してしばしば電子的に送信される。そのため、特定の国におけるソフトウェアの違法コピーの輸出入を止めるのは実際的ではない。
【0017】
ソフトウェア盗用は低所得地理的領域ではよくあることである。これらの低所得地理的領域における購入に対してより買いやすいソフトウェア・プロダクトライセンスが入手できれば、盗用ソフトウェアのユーザは進んでソフトウェアライセンスの適法コピーを購入するであろう。これらのかつての盗用ソフトウェアのユーザはソフトウェアライセンスの適法コピーを購入すると、ソフトウェアベンダは受け取れなかったであろうライセンス収入を得て彼等のユーザベースを拡張する。適法ソフトウェアライセンスを買う余裕のあるこのようなユーザは盗用ソフトウェアプロダクトを使用することの法的訴追を回避し、顧客サポートおよびソフトウェア更新等の正規のユーザの利益を享受する。買いやすいライセンスを提供することにより、ソフトウェアベンダは彼等のソフトウェアプロダクトのより大きなロイヤルユーザベースを作り出し、それはユーザの経済的位置が変わるにつれてより高いレベルのソフトウェアライセンスへグレードアップすることができる。
【0018】
地理的領域に基づくある形の本質的に異なる価格形成ポリシーをソフトウェア産業内で実施してより高い販売量を達成できるようにするのが有益である。したがって、地理的位置に基づいて本質的に異なる価格形成ポリシーを実施することができるソフトウェア・ライセンスシステムが必要とされている。好ましくは、このようなソフトウェア・ライセンスシステムは、低価格ソフトウェアプロダクトをより高価格の同等ソフトウェアプロダクトが販売される高所得地理的領域に近づけないように地理的領域に基づいてソフトウェアに対する使用制限を実施することができる。
【0019】
本発明はこれらの必要性および他の問題に対するソリューションを提供し、従来技術に優る他の利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0020】
(発明の簡単な概要)
本発明は前記した問題を解決するソフトウェアシステムに関連する。本発明の一実施例に従ってローカルコンピュータで使用するコンピュータ・ソフトウェアライセンス管理システムラッパが記述される。ソフトウェアラッパはコンピュータ・ソフトウェア・アプリケーションファイルへの制御されたアクセスを提供するラッパインターフェイスを含んでいる。ソフトウェア・アプリケーションファイルはセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されてソフトウェア・アプリケーションファイルを非許可アクセスから保護する。ソフトウェアラッパは地理的境界内のユーザ制限を指定するライセンスポリシーを識別するソフトウェア・ライセンスキーも含んでいる。さらに、ソフトウェアラッパはライセンス検証機構を含んでいる。好ましくは、ライセンス検証機構は既存の通信インフラストラクチュアを利用してライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に決定してローカルコンピュータとライセンスサーバ間の通信リンクを提供するように構成される。ライセンス検証機構はライセンスサーバから受信した有効ライセンス確認信号に応答してラッパインターフェイスを介してローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを許す。利用するライセンスサーバおよび地理的領域内でのソフトウェア・アプリケーションの使用制限を有する埋め込みライセンスポリシーを有するソフトウェア・ライセンスラッパを販売する電子ストアフロントも記述される。さらに、地理的領域内でのソフトウェア・アプリケーションの使用制限を有するライセンスポリシーの実施方法が記述される。
【0021】
本発明のさらなる利点および特徴は一部下記の説明に記載され、一部は当業者ならば下記の検討から自明であり、あるいは本発明の実施から学ぶことができる。
【実施例】
【0022】
(詳細な説明)
物理的販売を実行できなくする価格点でソフトウェアベンダが国への増収を得る機会がある。これらの国内でデジタルプロダクトしか販売しないことにより、サービスされない市場での増収改善を達成することができる。このようなデジタルオンリー・ソフトウェア・ライセンスプロダクトは地理的領域または国に基づく本質的に異なる価格形成ポリシーで販売することができる。たとえば、中国での使用に限定されたソフトウェアライセンスに対する価格は日本での使用に限定されたソフトウェアライセンスよりも低く設定することができる。好ましい実施例では、国ベースライセンス計画は暗号技術により保護されたソフトウェアプロダクトを認可してそのソフトウェアに規則正しいベースで家で電話させて世界中のどこでそれが有効に動いてるかを報告することを伴う。さまざまなビジネスルールを実施して認可されたユーザがライセンスの地理的使用制限に幾分違反する状況を処理することができる。
【0023】
図1および2において、国ベースライセンス計画100はユーザ102が欧州、アフリカ、東南アジア、等の異なる国または地理的領域に基づいてポリシーを規定できるようにするライセンスポリシー構成能力をライセンスサーバ108内に提供することを含んでいる。これは独立ソフトウェアベンダ(ISV)等のユーザ102が構成ファイルのアップロードを介してライセンスサーバ108が利用できるライセンス構成だけでなくライセンスサーバ108クライアントツール内にライセンスポリシー120を設定する能力を含んでいる。好ましくは、ISVまたはライセンスサーバ・アドミニストレータのようなユーザ102はライセンスポリシーの初期設定後にこれらのライセンスポリシー120を調節することができる。
【0024】
ライセンスサーバ108はアプリケーションがユーザのコンピュータからライセンスサーバ108へフォーンホーム(phone home)する時にユーザ102が国ベース・ライセンスポリシー120に従っているかを確認できなければならない。ユーザのコンピュータのIPネットワークアドレスに基づいてユーザの地理的位置を確認する逆インターネットプロトコル(IP)アドレスルックアップを提供するウェブサービスが今日存在する。たとえば、250 Scientific Drive,Suite 800,Norcross,GA 30092にオフィスを有するDigotal Envoyという名の会社はNetAcuityという名前の逆IPルックアップ・ウェブサービスを提供する。登録されたソフトウェアライセンスに対するフォーンホーム機能はフォーンホーム動作時のユーザのコンピュータのIPアドレスを使用してその現在の国位置を確認し、登録されたソフトウェアライセンスの国制限と比較する。さらに、ストアフロント106はユーザのコンピュータに対する逆IPルックアップ確認国とタンデムに請求書送付国を提供したユーザまたは顧客を使用してそのライセンスを利用できる国を規定することができる。当業者ならば、ライセンス検証およびライセンスポリシーに対する任意の受け入れられる特例に関して多くの異なる国ベース・ライセンスポリシー120を規定できることがお判りであろう。
【0025】
動作において、顧客またはユーザ102はいくつかの保護されたファイルからなる特定のソフトウェア・アプリケーション112を有するソフトウェアラッパ104を得る。ソフトウェアラッパ104はコンパクトディスク(CD)またはデジタル・ビデオディスク(DVD)等のコンピュータ読取可能媒体からそれをコピーして得ることができる。好ましい実施例では、ユーザ102は電子商取引ウェブ−ベース・ストアフロント106からユーザのコンピュータへダウンロードしてソフトウェアラッパ104を得る。図10,11および12はウェブ−ベース・ストアフロント106からダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択するユーザすなわち顧客102にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す。
【0026】
一度ソフトウェアラッパ104がダウンロードされユーザ102が図12に示すinstall nowボタン130を選択してソフトウェアをインストールすると、図13に示すのと同様なダイアログ・ボックス132をリマインダ・ディスプレイ上でユーザ102に提示することができる。このダイアログ・ボックス132は顧客のコンピュータシステム上にインストールされているソフトウェア・アプリケーションの認可されたコピーの購入を思い出させるためにユーザすなわち顧客102に提示することができる。
【0027】
一度ユーザが図13に示すbuy nowオプション・ボタン134を選択すると150、図14および15に示すサンプル注文書式136,138等のソフトウェア購入注文書式がディスプレイされる。buy nowオプション・ボタン134が選択されると、ソフトウェアラッパ104はブラウザ152を開いてワイヤドまたはワイヤレスインターネット接続等の通信リンクを介してストアフロント106とのコンタクトを開始する。ストアフロント106は(i)ライセンスサーバ108とコンタクトする、(ii)購入されるアイテムが前記したようにIP逆ルックアップを使用するユーザ102の国または地理的位置に一致するかチェックし保証する、および(iii)IP逆ルックアップ結果をストアフロント106へ運び戻すことによりフォーンホーム機能を実施する153。ユーザ102に関連するIPアドレスが購入されるアイテムに一致すれば、ストアフロント106はこの注文書式136,138をディスプレイする154情報をソフトウェアラッパ104を介してユーザ102へ送る。そうでなければ、ストアフロント106はユーザ102へエラーメッセージを送るか、あるいはユーザ102の地理的位置に対して購入される正しいアイテムに注文を変える。その後、ユーザ102は注文書式136の第1の部分および支払情報を含む注文書式136の第2の部分に記入する。それが完了すると、ユーザ102は提起ボタン140を選択してストアフロント106に注文を出す156。
【0028】
注文を受けると、ストアフロント106は情報を検証し、支払いを得、ソフトウェアライセンス・エンタイトルメントを生成し、ソフトウェアライセンス・エンタイトルメントを生成し、ソフトウェアライセンス・エンタイトルメント158をライセンスサーバ108へ提出し、ソフトウェア購入注文プロセスがうまく完了すれば注文IDを含む受領書で注文160に応答することにより電子商取引の当業者ならば良くご存知の方法で注文を処理する。注文160受領書情報の受信に基づいて、図16に示すサンプルダイアログ・ボックス142と同様に受領書およびライセンスインスタレーション・ダイアログ・ボックスがユーザ102に示される。オプション終了ボタン144が選択されると、ソフトウェアラッパ104はライセンスサーバ108へ要求を出してアンロックキーの検索を試みる162。
【0029】
ライセンスサーバ108は注文IDに一致する任意のソフトウェアライセンス・エンタイトルメントをチェックする。チェックプロセス164中に、好ましくは、ライセンスサーバは、(i)購入されるアイテムがIP逆ルックアップを使用するユーザ102の国または地理的位置にまだ一致するかチェックしかつ保証し、(ii)IP逆ルックアップが適切であればライセンスキーをソフトウェアラッパ104へ注入できるようにすることで、フォーンホーム機能153と同様なフォーンホーム機能164により付加チェックを実施する。ライセンスサーバ108はフォーンホーム機能164が成功した後でソフトウェアラッパ104にキーを注入する166。注文IDに関連する地理的位置制限およびユーザ102のIPアドレスベース位置が一致しなければ、ライセンスキーの注入はユーザ102に対して拒絶される。図17はコンピュータシステム上にソフトウェア・ライセンスのインストールを試みる顧客にラップされたソフトウェア・アプリケーション内に埋め込まれたライセンスポリシー(たとえば、地理的使用制限)に違反することを示すサンプルエラーメッセージ146を示している。
【0030】
ソフトウェアラッパ
国ベースソフトウェア・ライセンス価格形成は、好ましくは、ラッパ104が周期的ベースでライセンスサーバ108へフォーンホームしてユーザ102がライセンスに関連する地理的境界内でアプリケーションを使用していることをチェックするモデルをサポートするラッパライセンス技術の構成を含んでいる。たとえば、ユーザはロシアで使用されるアプリケーションを買う。彼等はそれをドイツの仲間に与え彼等がアプリケーションを使用開始する。ソフトウェアラッパ104またはアプリケーションがスケジュールされたベースでフォーンホームしてライセンスサーバ108に地理的場所を着信IPアドレスに対して検証170するか尋ねる168。ライセンスサーバ108は結果に基づいて真偽または成功/失敗を返す172。ユーザ102が不一致であればラッパはユーザが問題を解決し、新しい地理的場所に対するライセンスを買うまでいくつかのエスカレーションパスを進む必要があり、あるいはラッパはアプリケーションをディセーブルする。図18はラップされたソフトウェア・アプリケーションまたはソフトウェアラッパ104内に埋め込まれたライセンスポリシーの違反が検出される時にユーザ102に示すことができるサンプル警告メッセージ148を示す。
【0031】
ソフトウェアラッパ104およびライセンスサーバ108は、好ましくは、ラッパ104内の保護されたファイル112をセキュリティ・ソフトウェア・コードによりカプセル化してソフトウェア・アプリケーション・ファイル112を許可されないアクセスから保護するラッパインターフェイス110とのプロセス間通信116を介して1つ以上のキービジネス・ルールを実施する。
・ ラップされたソフトウェアプロダクトまたはソフトウェアラッパ104は21日毎または21日後に初めてインターネット接続が検出される時にライセンスサーバへフォーンホームする170。それにより、ライセンスサーバ・ポリシーセンタはプロダクトがそのローカルコンピュータマシンにより使用し続けられることを検証する。ISVは、21日のデフォールト設定で、プロダクトレベルにおける異なる時間長にこの設定を構成できなければならない。
・ ライセンスポリシーの違反が生じない限り全てのフォーンホーム・アクティビティはユーザ102にトランスペアレントであり、その場合にはラッパ104はラッパインターフェイス110および保護されたファイル112間でコンジット114を介して通信することにより保護されたプロダクト112を不活性化させる。また、ファイアウォールその他のインターネット・リスニングデバイスもユーザ102に警報を出すことができる。
・ 有効なライセンスを確認すると、ライセンスサーバ108は保護されたプロダクト112の使用を不活性化させ、完全なライセンスを購入するための図13に示すtrialware nag画面132を反転させる。保護されたプロダクト112のそれ以上の使用は許されない。
【0032】
ラッパ104とライセンスサーバ108間のプロセス間通信116はいくつかの異なるソフトウェア・プログラミング・フレームワークにより遂行することができる。一実施例では、SOAP−XML(シングルオブジェクト・アクセスプロトコル−拡張マークアップ言語)フレームワークがインターネットウェブ環境内で使用されてライセンス・ソフトウェアキーおよび現在のIPアドレスをライセンスサーバ108に伝えて有効なライセンス確認信号をユーザ102のローカルコンピュータへのローカル応答へ返すタスクを実施する。当業者ならば、SOAP−XMLメッセージがASP(アクティブサーバページ)で書かれておれば、ライセンスサーバ108として作用するウェブサーバはSOAP−XMLメッセージを発生しDLL(ダイナミック・リンキング・ライブラリ)ファイルおよびActiveXコンポーネントを使用してインターネット・ウェブサービスを可能にすることがお判りであろう。また、SOAP−XMLメッセージがJSP(java(登録商標)サーバページ)で書かれておれば、SOAP−XMLメッセージをDTD(文書タイプ定義)タイプSOAP−XMLメッセージへ変えるEJB(enterprise java(登録商標) beans)およびサービスサーバを使用することができる。DBサーバがSOAP−XMLメッセージまたはEJBクエリーを直接受け取れなければ、DB(データベース)サーバとインターフェイスするための付加ゲートウェイまたはブリッジングコードも必要である。
【0033】
ソフトウェアラッパ104は地理的境界と結び付けられるライセンスポリシーを規定する能力も必要である。国はラッパ104内で構成時に決定することができ、あるいは、購入したものに基づいて後端でダイナミックにライセンスに結ぶことができる。第2のオプションは最もフレキシブルであり、可能ならば第1の方法と考えなければならない。
【0034】
ラッパ104がどれだけ頻繁にライセンスサーバ108と符合してユーザ102がライセンスと一致するかを確認する頻度を設定する必要がある。
【0035】
前記したように、ラッパ104はライセンスサーバ108またはライセンスポリシーセンターにライセンスキー(暗号化)および場所設定を送る168。ライセンスポリシーセンターはライセンスキーを受け取り、要求ID(詐欺/不渡り/返品)の有効性をチェックし170、NetAcuityからIP情報を受信する。キーおよびReqIDが有効であり、かつNetAcuityが元の国および購入における請求書送付アドレスを解明すると、ラッパ104は「確認」メッセージを受信して172有効なライセンスで継続する。
【0036】
ポリシーセンターまたはライセンスサーバ108へ送られたデータがライセンスポリシーの違反を示す場合、ラッパ104は保護されたプログラムファイル112を不活性化させる前に違反カウンタを介して10日の不一致を許す。図18に示す警告メッセージ148はユーザ102に示される。これは旅行その他の格別なイベントを考慮している。この機能はプロダクトレベルで構成できなければならない。
【0037】
ラッパ104は過去10日間1日おきに5回まで要求検証を続ける。その後、ラッパは新しいライセンスが得られるまでプロダクトを不活性化させる。違反カウンタはIPが適切な国に変わることを確認するとゼロにリセットする。
【0038】
nag画面または警告メッセージ148は下記をサポートする必要がある。
・ 違反をユーザを知らせる
・ ハード時間限れが生じるまでの残りの時間量をディスプレイする
・ 適切なライセンスを購入するためのURLを提供する(あるいは、ストアフロントへの単なるリンク)
・ 許可された国対IPにより変えられた国をディスプレイする
・ 保護されたプロダクトファイル112がそれ自体をディセーブル時に着信メッセージを示す
【0039】
ソフトウェア開発キットは誰かがその機構を使用して通信しこのタイプのライセンスを検証できるようにする適切な方法をサポートするように拡張する必要がある。一般的に、ラッパ104はポリシー120の違反時あるいは請求状態が返品/返済/不渡りである場合にソフトウェア・プログラムの使用を許さない。
【0040】
図3および4はソフトウェア・アプリケーションのファイル118をライセンスポリシーおよび他のデータでラップして保護されたソフトウェア・アプリケーションまたは保護されたファイル112とするソフトウェア保護ユーティリティに対するユーザインターフェイスを示す。当業者ならばソフトウェア・ラッピング・ユーティリティもウェブ−ベースにできることがお判りであろう。たとえば、図5は管理ウェブサイト上のラップされたソフトウェア・アプリケーションに対する付加プロダクト情報を加えるためのユーザインターフェイスを示す。図6はラップされたソフトウェア・アプリケーションが管理ウェブサイトに加えられていることを示すダイアログ・ボックスを示す。一度ウェブサイトまたはストアフロント106に加えられると、ファイルはプロダクトID、キーワードその他の検索規準により検索することができる。たとえば、検索を行うのにダイアログ・ボックス174に示すプロダクトID176が使用されると、図7に示す検索結果ダイアログ・ボックス178が作り出される。国ベースライセンス計画100を実施するために、ソフトウェア保護ユーティリティまたはウェブ−ベース・ソフトウェア・ラッピングユーティリティはこれらのライセンスポリシーのさまざまなオプションを選択するための図8および9に示すような付加ユーザインターフェイスを必要とする。
【0041】
ストア
電子ストアフロント106内のファイル118の集まりからなるソフトウェア・プロダクトは複雑なライセンスポリシー120をサポートする必要がある。これらのライセンスポリシー120はセキュリティ証明書テンプレートキー、プロジェクト/プロダクトID、署名レベル、およびユーザにより選択されたオプションに基づくある付加情報を含むことができる。これらのライセンスポリシー120は、理想的には、構成情報またはラップされるソフトウェア・プロダクトファイル118に関連するラッパ・カスタマイゼーション122内に含めることができる。どんな国の構成もプロジェクトIDの一部として電子ストアフロント106内に構成することができる。ライセンスを購入するとライセンス活性化サーバ108は将来のためにライセンスに対する国をライセンス活性化サーバ記録の一部として記録しなければならない。
【0042】
ライセンス活性化サーバまたは単にライセンスサーバ108は国ベースライセンスをサポートする必要がある。一度販売が生じると、ライセンスタイプを国ベースおよび購入国として記録する必要がある。
【0043】
ラッパ104が周期的ベースでホームフォーン170する時は、ライセンスサーバ104はライセンスを検証する必要がある。ライセンスサーバ104は着信IPアドレスを受け取りNetAcuityを使用してユーザの場所またはユーザ102IPアドレスを解明し、次に、それを元の請求IDの請求書送付国と比較する。問題があればラッパ104に問題を知らせる。
【0044】
ライセンスサーバ108はより複雑なライセンスポリシー120を実施して必要な調停を提供することができる。本発明の範囲および精神を逸脱せずに非解明IPアドレスその他の機構を処理する代替構成を提供することができる。非解明IPは、たとえば、請求ID内の請求書送付国へ戻ることができる。ライセンスサーバ108は非解明IPにフラグを立て、できるだけ頻繁に解明を試みることができる。
【0045】
任意の点において、ライセンス状態は返済/不渡り/詐欺に変えられることがあり、したがって、ライセンスサーバ108はライセンスポリシーの瞬時違反をラッパへコールホームし戻して保護されたプロダクトファイル112を即座に不活性化させる。
【0046】
さらに、ライセンスサーバ108を管理する会社に対する顧客サービス代表者(CSR)はCRSがプロダクトの通し番号、活性化ヒストリ、元の国、現在の国および進行中の国ベースライセンスの活性化および管理において生じる論争を解明するのに必要な他の情報を見られるようにする情報ディスプレイ画面を持たなければならない。また、任意のCSRに要求に応じて違反ビジネスを無効にする能力を与えなければならない。
【0047】
ヒストリカル目的およびCSR画面のために各顧客サービス要求のログを作る必要がある。ログされる情報は通し番号、ハードウェア指紋、活性化コード、日付、IPアドレス、国解明、注文番号を含むことができる。顧客サービスはソフトウェアの特定ユニットまたは購入したソフトウェア・ライセンスに対して付加活性化を許すか否かの情報に基づく判断をできなければならない。さらに、それらはIPアドレスおよび他のタイプの問題に関する事実を調停したい。そうするために、任意のライセンス活性化問題に関する全情報への視界を与える画面を提供する必要がある。CSRは購入したライセンスの活性化ヒストリに対するログ情報の完全なリストを提供する詳細な報告を見たい。これはダウンロードされた/通し番号、アンロックキー、ハードウェア指紋、被認可者名、IPアドレス、解明されたIP国、ライセンスに対する国、日付、等を含んでいる。
【0048】
CSRは活性化のブロッキングをオーバライドしてユーザが特定の日数または特定の日付までソフトウェアを使用し続けられるようにしなければならない。理想的には、顧客サービスは終結が近づいている違反の全ユーザのリストを問いただして問題となる前に問題点をオーバライドして固定させなければならない(すなわち、何にも変わらないIPアドレスのような明白なものを追跡する)。
【0049】
ライセンスサーバ108はISVまたはストアフロント106が活性化ヒストリ、取消し、その他の国ベースライセンスに関する関連情報を再検討できるようにする報告も有することができる。
【0050】
国ベースライセンス計画100の好ましい実施例は次のように要約することができる。ローカルコンピュータ102で使用するコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム・ソフトウェアラッパ104が提供される。ラッパ104内のラッパインターフェイス110がコンピュータソフトウェア・アプリケーションファイル119への制御されたアクセスを提供する。ソフトウェア・アプリケーションファイル119はセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されてソフトウェア・アプリケーションファイル119を非許可アクセスから保護する。ソフトウェア・ライセンスキーは地理的境界内での使用制限を指定するライセンスポリシー120を識別するラッパ104内に含まれる。この地理的境界は国境界または隣接する国の集まりの外部境界と実質的に同じとすることができる。
【0051】
ラッパ104内のライセンス検証機構はプロセス間通信およびhttp通信チャネル(すなわち、インターネットリンク)等の既存の通信インフラストラクチュア116を利用して168ライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に確認してラッパ104を有するローカルコンピュータ102とライセンスサーバ108間の通信リンクを提供するように構成される。ライセンス検証機構はライセンスサーバ108から受信した有効ライセンス確認信号172に応答してラッパインターフェイス110を介してローカルコンピュータ102で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを許可する。そうでなければ、ソフトウェアラッパ104はライセンスサーバ108から受信される有効ライセンス確認信号172に応答してラッパインターフェイス110を介してローカルコンピュータ102で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを拒絶する114。
【0052】
好ましくは、ラッパインターフェイス110は集合的にソフトウェア・アプリケーションを形成するコンピュータ・ソフトウェア・アプリケーションファイル118の集まりへの制御されたアクセスを提供する。さまざまな理由から、ソフトウェアラッパ104はラッパインターフェイスを介してローカルコンピュータで動作するもう1つのプロセスによるアクセスを拒絶するように構成することができる。たとえば、拒絶は有効ライセンス確認信号172が予め定められた時間内にライセンスサーバ108から受信されない時に生じることがある。また、ソフトウェアラッパ104はラッパインターフェイス110を介してローカルコンピュータ102で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを限定された持続時間だけ許可して、ソフトウェア・ライセンスキーにより識別されたライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側のソフトウェア・アプリケーションファイル119の非許可使用に関する警告メッセージ148をローカルコンピュータ102にディスプレイさせる。この警告メッセージ148はライセンスサーバ108から受信される有効ライセンス確認信号172に応答するか、あるいは、予め定められた時間内にライセンスサーバ108から何の信号も受信されないようにすることができる。好ましくは、この警告メッセージはローカルコンピュータ102の現在の地理的位置を含むユーザ制限のあるソフトウェア・アプリケーションファイル119に対するライセンスを購入するオプションをユーザに提供する。
【0053】
コンピュータ・ソフトウェア・ライセンス管理システム100はソフトウェアラッパ104およびライセンスサーバ108を含むことができる。好ましくは、ライセンスサーバ108は次のようないくつかのステップを実施するように構成される。
・ ソフトウェア・ライセンスキーおよびローカルコンピュータの現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを通信リンクを介して受信する、
・ IPアドレスデータベースを相互参照して地理的位置で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を決定する。
・ 受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいて特定の地理的境界を有する使用制限のあるライセンスポリシーをライセンス・データベースから検索する、
・ 現在の地理的位置が検索したライセンスポリシーにより識別される特定の地理的境界内である時に、有効なライセンス確認信号をコンピュータリンクを介してローカルコンピュータへ送る。
【0054】
コンピュータ・ソフトウェア・ライセンスサーバ108も提供され、それは既存の通信インフラストラクチュア116を利用してライセンスサーバ108およびリモートコンピュータ102間に通信リンクを提供する通信モジュールを含んでいる。通信モジュールはソフトウェア・ライセンスキーおよびローカルコンピュータ102の現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信する162。ライセンスサーバはIPアドレスデータベースへの地理的位置を相互参照する164。ライセンスサーバ108はいくつかのライセンスポリシー120を有するライセンス・データベースも含んでいる。各ライセンスポリシーは対応するソフトウェア・ライセンスキーにより一意的に識別される。このライセンスポリシーは地理的境界内のソフトウェア・アプリケーション119に対する使用制限を指定する。ライセンス検証機構は通信モジュールに有効なライセンス確認信号166を通信リンクを介してリモートコンピュータ102に送らせるように構成される。(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別し、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンス・データベースから特定の地理的境界使用制限を検索し、(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界内にあることを確認することに応答して、ライセンスサーバはこのような信号を送る172。
【0055】
ライセンスサーバ108ライセンス検証機構164,170は、(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別し、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンス・データベースから特定の地理的境界使用制限を検索し、(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界外にあることを確認することに応答して、通信モジュールに通信リンクを介して有効ライセンス確認信号166,172をリモートコンピュータへ送らせるように構成される。
【0056】
ローカルコンピュータ102および電子ストアフロント106間に既存の通信リンクを介して接続されるコンピュータが使用するように電子ストアフロント106も提供される。電子ストアフロント106はダウンロードすることができるいくつかのコンピュータ・ソフトウェア・ライセンス管理システムラッパ104を含んでいる。各ラッパ104はソフトウェア・アプリケーションファイル119を非許可アクセスから保護するセキュリティ・ソフトウェアコードおよび地理的境界内の使用制限を指定するライセンスポリシーによりカプセル化されたソフトウェア・アプリケーションファイル119を含んでいる。電子ストアフロント106はダウンロードするラッパ104の1つを選択する消費者に応答して請求書送付するための地理的位置を含む請求書送付情報の入力を要求するソフトウェア購入アプリケーションも含んでいる。請求書を送付する地理的位置が選択されたラッパ104のライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側であれば、ソフトウェア購入アプリケーションは選択されたラッパ104のダウンロードを防止する153。
【0057】
本発明のさまざまな実施例の非常に多くの特徴および利点を、本発明のさまざまな実施例の構造および機能の詳細と共に、前記した説明に記載してきたが、本開示は単なる説明用であり、本発明の原理内で、特に、部品の構造および構成に関する詳細の変更を添付特許請求の範囲を表現する用語の広い一般的な意味により示される全範囲まで行うことができる。たとえば、本発明の範囲および精神を逸脱せずに実質的に同じ機能を維持しながら異なる構成または設計のユーザには異なるダイアログ・ボックスが提示されるように、ウェブインターフェイスに対する特定のアプリケーションに応じて特定のエレメントは変動することがある。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の国ベースライセンス計画の実施例のデータフローを示す図である。
【図2】ライセンスサーバを有するラップされたソフトウェア・アプリケーションのインタラクションを示す図である。
【図3】ライセンスポリシーおよび他のデータを有するソフトウェア・アプリケーションをラップして保護されたソフトウェア・アプリケーションとするソフトウェア保護ユーティリティに対するユーザインターフェイスを示す図である。
【図4】ライセンスポリシーおよび他のデータを有するソフトウェア・アプリケーションをラップして保護されたソフトウェア・アプリケーションとするソフトウェア保護ユーティリティに対するソフトウェア保護用ユーザインターフェイスを示す図である。
【図5】管理ウェブサイト上のラップされたソフトウェア・アプリケーションに対して付加プロダクト情報を追加するためのユーザインターフェイスを示す図である。
【図6】ラップされたソフトウェア・アプリケーションが管理ウェブサイトに追加されていることを示すダイアログ・ボックスを示す図である。
【図7】図6に示すプロダクトIDを使用する検索に基づく検索結果ダイアログ・ボックスを示す図である。
【図8】国ベースライセンス計画内のさまざまなオプションを選択するための付加ユーザインターフェイスを示す図である。
【図9】国ベースライセンス計画内のさまざまなオプションを選択するための付加ユーザインターフェイスを示す図である。
【図10】ウェブ−ベース・ストアフロントからダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択する顧客にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図11】ウェブ−ベース・ストアフロントからダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択する顧客にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図12】ウェブ−ベース・ストアフロントからダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択する顧客にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図13】顧客のコンピュータシステム上にインストールされているソフトウェア・アプリケーションの認可されたコピーを購入することを思い出させるために顧客に提示することができる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図14】図13に示す思い出させるダイアログ・ボックス内に示すバイナウオプションを選択する顧客に応答してディスプレイすることができるサンプルソフトウェア購入注文書式を示す図である。
【図15】図13に示す思い出させるダイアログ・ボックス内に示すバイナウオプションを選択する顧客に応答してディスプレイすることができるサンプルソフトウェア購入注文書式を示す図である。
【図16】図14および15に示す注文書式に基づいて購入ソフトウェアに注文を出す顧客に示すことができるサンプルライセンス・インスタレーション・ダイアログ・ボックスを示す図である。
【図17】ラップされたソフトウェア・アプリケーション内に埋め込まれたライセンスポリシーに違反するコンピュータシステム上にソフトウェアライセンスをインストールしようとする顧客に示すサンプルエラーメッセージを示す図である。
【図18】ラップされたソフトウェア・アプリケーション内に埋め込まれたライセンスポリシーの違反が検出される時にユーザに示すことができるサンプル警告メッセージを示す図である。
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は認可可能商品のデジタル権利管理に関係する。特に、本発明はコンピュータソフトウェア、ニュースおよび娯楽メディア、音楽、その他の電子的に配信される知的財産が地理的領域により変動することがある地理的境界(たとえば、国その他の政治的境界)にわたるデジタル権利管理用システムおよび関連ツールに関係している。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
多くの商取引は財産、製品または制限された範囲に対する認可者によるサービスの認可に基づいており、それは被認可者によるそれらの使用の範囲および/または期間の制限を伴うことがある。典型的に、ライセンスはその割当て、再配信、再販またはその所期の受益者の変更を制約または制限するように作用し、他の制約はいつ、どこで、どのように、またどれだけ長く使用されるかに向けられることがある。(1)認可者が認可対象の所有権を保持し誰がそれを作り、使用しまたは販売するかを管理し、(2)被認可者が財産、製品またはサービスを完全に取得または開発するための基本的コストに較べて低減されたコストで財産、製品またはサービスを使用する利益を得られるように取引を組み立てることにより一般的に両方の当事者が経済的利益を引き出す。
【0003】
個人は商品およびサービスの認可を伴う日常生活のさまざまな状況に遭遇する。たとえば、アパートまたはホテルの部屋を借りる、映画館で映画を見る、車を借りる、モータ車を運転するための許可を州から得る、呼出カードで電話呼出しを行う、プライベートジムやカントリークラブに入る、あるいはコンピュータソフトウェア・アプリケーションを使用することは全て認可の形式である。
【0004】
商業的ソフトウェア産業では、ソフトウェアア・プリケーション・プロダクトは一般的にソフトウェアの限定的使用に対するライセンス契約による購入ベースで販売されている。販売代理人はしばしば見込みあるエンドユーザにソフトウェアを売り、従来の方法で購入すると、ソフトウェアは、たとえば、ユーザマニュアルと一緒にディスケットその他の媒体上でユーザに提供される。このようにして、多くのソフトウェア・アプリケーションは主として長期または永久ライセンスベースで販売され、サポートサービスは長期、定価契約で提供される。
【0005】
エンドユーザの見解からは、従来の購入ベースライセンス契約の元でのソフトウェア取得は高価となることがある。特に、エンドユーザが最初に従来のソフトウェア購入に投資してしまうと、他のベンダからの付加ソフトウェアタイトルの取得は経済的に実行できないことがある。さらに、ベンダはアプリケーション・アップグレードおよび継続的プロダクトサポートに対してユーザに課金することがある。これに関して、多くのエンドユーザは特定のベンダーおよび/またはアプリケーション・プロダクトに依存してしまうことがある。
【0006】
ソフトウェア・アプリケーションベンダの見解からは、収入の大部分が一般的に販売、マーケッティングおよびダイレクトセールを介したユーザサポートおよびVAR(付加価値販売業者)チャネルの使用に費やされる。しかしながら、インターネットアクセスおよび高速接続(すなわち、T1,ケーブルおよびDSL)の急増によりソフトウェア・アプリケーション・プロダクトの電子的配信はより実行可能なものとなってきている。インターネットの人気およびアクセシビリティが増すにつれ、ベンダは次第にインターネットを販売およびマーケッティングコストを低減するための有効な媒体として期待するようになってきている。その結果、あるベンダはインターネットを介したソフトウェア・アプリケーションの電子的購入および配信をサポートするように拡張してきてはいるが、一般的には前記した従来のライセンス契約モデルの下で行われる。しかしながら、ソフトウェア・アプリケーション・ライセンスを管理し、追跡し、カスタマイズする包括的方法が必要とされている。
【0007】
コストおよび効率問題の他に、ベンダはしばしばソフトウェア盗用その他の非認可、非許可または不法使用の問題にぶつかる。その結果、ベンダは一般的にアプリケーションの非認可使用を保護するためにソフトウェアプロダクト内であるセキュリティ機能を実施する。そのため、ベンダはソフトウェア・アプリケーション自体をサポートする他にこれらのライセンスセキュリティ機能をサポートするのに高価な付加リソースが必要であると気付くことがある。多くの場合、ソフトウェア・アプリケーションに対するサポートはライブ電話サポートを含む。ベンダが受信するテクニカルサポート電話呼の50%もがライセンスセキュリティ問題を伴うことがある。しばしば、このサポートはベンダの利用可能な開発リソースに対する重荷となることがある。したがって、ソフトウェアベンダがリソースを、たとえば、アプリケーション開発に再割当てしてより効率的に運営できるように、管理およびサポートをサードパーティにアウトソースできるライセンスシステムが必要とされている。
【0008】
ソフトウェア・アプリケーションの電子的配信は多くのベンダに対してセキュリティリスクももたらす。従来、ソフトウェアコードを保護するために暗号方法が利用されると、ソフトウェアコードの復号後の保護は最小となるかあるいは存在しない。したがって、ソフトウェア・アプリケーションがエンドユーザのプラットホームに配信されていると、ベンダは改変およびソフトウェア盗用に対して保護するのが困難となることがある。さらに、ベンダにより実施されるある電子的セキュリティ・ソリューションはやっかいである。たとえば、配信されたソフトウェアを使用する間、ユーザはアプリケーション・サービスプロバイダ(ASP)とのデータ接続を維持する必要がある。また、他のユーザが利用可能な全アクセスポイントまたはベンダサイトへの認可されたシートを占有すれば、ASPワーキング環境は新しいユーザへのアクセスを配信されたアプリケーションへ制限することがある。
【0009】
既存のあるソフトウェア・アプリケーション・ライセンスシステムはソフトウェアプロダクト周りにライセンス命令をラッピングしてライセンス管理をインスタレーションプロセスの一部として一体化する方法を含むクライアント−サーバモデルを実施する。ライセンスサーバは既存のソフトウェアライセンス、プロダクト定義、ラッピングされたソフトウェアプロダクト、オンライン購入処理機能、およびエンドユーザ・ソフトウェア登録機能を追跡および管理するライセンスデータベースを含んでいる。
【0010】
このクライアント−サーバモデルにおける典型的なソフトウェアライセンス方法は下記のステップを含んでいる。デベロッパがソフトウェア・アプリケーションプロダクトを生成する。デベロッパはライセンス管理サービスを選択する。ライセンス管理サービスから一体化されたツールを使用して、デベロッパはアプリケーション周りに管理コードをラッピングしてライセンス管理保護アプリケーションを生成するための命令を発生する。これらのラッピング命令は、とりわけ、デベロッパがこのアプリケーションに対して実施したい特定のライセンスポリシーを記述している。あるいは、デベロッパはソフトウェア開発キットを使用して所望のライセンスポリシーを有するライセンス管理保護アプリケーションとなるアプリケーション内にライセンス管理コードを埋め込むことができる。次に、保護されたアプリケーションをパッケージしてエンドユーザ被認可者へ配信し、その後インストールして使用することができる。保護されたアプリケーションのローカルインスタンスがエンドユーザ・ライセンス管理クライアントにより例示される時は、管理クライアントがクライアントシステム上のライセンスキーをチェックする。ライセンスキーが見つかると、管理クライアントは保護されたアプリケーションをアンロックまたはアンラップしてソフトウェアへのアクセスをエンドユーザへ提供する。ライセンスキーが見つからなければ、管理クライアントはインターネット通信リンクを介してライセンス管理サーバから認証を要求し、ラッピングされたアプリケーションへの適切なアクセスを提供する。ライセンス管理サーバが有効なライセンスを確認すると、管理クライアントにライセンスキーが提供されてクライアントシステム上に保存される。ライセンス管理サーバが有効なライセンスを捜し出さなければ、ライセンス管理サーバは命令達成アプリケーションを開始しさもなくばソフトウェアライセンス・セールストランザクションを管理する。この命令達成アプリケーションはアプリケーションに埋め込まれたウェブブラウザ−ベースJava(登録商標)アプレット、ライセンス管理ラッパーの一部、または命令管理および達成機能を実施する任意他のソフトウェア技術とすることができる。
【0011】
前記したソフトウェア認可のクライアント−サーバモデルは電子商取引ウェブサイトへのリンクだけでなくソフトウェア・アプリケーションまたはラッパー内に埋め込まれたアプリケーション買いオプションを介して提供することができる電子ストアフロントにより拡張することができる。エンドユーザは電子ストアフロントを検索して所望する保護されたアプリケーションおよびライセンス管理クライアントをダウンロードすることができる。ライセンス管理クライアントおよび保護されたアプリケーションがクライアントシステム上にインストールされると、前記したステップのようなライセンス管理ステップが実施されてクライアントシステム上で保護されたアプリケーションを使用できるようにする。あるシステムでは、クライアント管理ソフトウェアは保護されたアプリケーションによりラッピングされて1つのダウンロード可能で実行可能なソフトウェア・インスタレーションパッケージを形成する。
【0012】
ラッピングされ/保護されたアプリケーション内で実施されるライセンスポリシーは多くの形をとることができる。たとえば、保護されたソフトウェアは指定された時間だけエンドユーザにより認可され、次に、管理クライアントにより促された時に再開またはキャンセルすることができる。同様に、保護されたソフトウェアはエンドユーザのニーズに応じて変動する機能レベルで認可することができる(たとえば、トライアルウェア、ベーシック、メディアム、およびfull featured implememtations)。エンドユーザはライセンスサーバ上の命令達成機能とインタラクトするによりさまざまな機能レベルをアンロックして所望のライセンスレベルとすることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
多様な被認可者の認可および認可者マーケット環境の有効かつ効率的管理に関連するこれらの欠陥および類似欠陥に取り組むシステムが必要とされている。特に、ソフトウェア・アプリケーション産業に関して、ライセンスを得てソフトウェア・アプリケーションを配信するターンキー電子的またはソフトウェアオンリー方法が必要とされている。このようなソフトウェアオンリーベース・ライセンスシステムはコスト、複雑さ、および顧客ハードウェア−ベースキーその他のカスタムデバイスを内蔵するライセンスシステムに関連する管理を解消する。ソフトウェアのベンダ配信を行いエンドユーザのプラットホーム上でセキュリティを維持するための安全な方法も必要とされている。
【0014】
現在取り組まれていない既存のソフトウェア・ライセンスシステムの1つの側面は地方の経済状況に基づいたソフトウェア・アプリケーション価格形成の調節である。このような地方経済状況価格形成ポリシーは衣類、食品および薬品等の他種の商品では実施されてきている。弾力的および非弾力的市場の間の本質的に異なる価格形成ポリシーが「ラムゼー理論」に関連してエコノミストにより記述されている。地理的領域はしばしば異なる市場を規定するのに使用される。
【0015】
本質的に異なる価格形成ポリシーに従って、会社は製品の価格を地方の市場状況に調節すると利益になることがある。利益の小さい低廉な製品は低所得地理的領域内の市場サイズしたがって販売量を広げるために受け入れられることがある。製薬産業では、高所得領域からの高利益販売が研究開発コストへ資金を供給するのに使用される。低所得国への低利益低コスト販売はより高い販売量を推進し、全体製造量を増すことにより単位薬品当たり製造コストを低く維持するのを助ける。この本質的に異なる価格形成ポリシーが有効に作用するようにするために、より低廉な製品は高価格市場には近づけないで高所得地理的領域においてよりコストの高い製品に対してより高い利鞘を維持しなければならない。さまざまな国における特許権および著作権の厳しい施行により製薬産業はある種の薬品に対して本質的に異なる価格形成ポリシーをうまく実施かつ維持できている。しかしながら、この本質的に異なる価格形成ポリシーを維持するための法的施行のコストは非常に高く、恐らくは製薬産業として数百万ドルになるものと思われる。
【0016】
製薬産業と同様に、ソフトウェア産業では特定のソフトウェアプロダクトに対するハイアップフロント研究開発コストが一度支払われると、製作コストの増分は低い。製薬産業とは異なり、特許権および著作権の厳しい施行は実際的ではないことがある。薬品の違法コピーは輸出入される際に見分けて止めることができる。対照的に、ソフトウェアはデータが1つの国からもう1つの国へ送信されるのを止めるための取締りが実質的に無いインターネット等のパケット化されたデータ網を介してしばしば電子的に送信される。そのため、特定の国におけるソフトウェアの違法コピーの輸出入を止めるのは実際的ではない。
【0017】
ソフトウェア盗用は低所得地理的領域ではよくあることである。これらの低所得地理的領域における購入に対してより買いやすいソフトウェア・プロダクトライセンスが入手できれば、盗用ソフトウェアのユーザは進んでソフトウェアライセンスの適法コピーを購入するであろう。これらのかつての盗用ソフトウェアのユーザはソフトウェアライセンスの適法コピーを購入すると、ソフトウェアベンダは受け取れなかったであろうライセンス収入を得て彼等のユーザベースを拡張する。適法ソフトウェアライセンスを買う余裕のあるこのようなユーザは盗用ソフトウェアプロダクトを使用することの法的訴追を回避し、顧客サポートおよびソフトウェア更新等の正規のユーザの利益を享受する。買いやすいライセンスを提供することにより、ソフトウェアベンダは彼等のソフトウェアプロダクトのより大きなロイヤルユーザベースを作り出し、それはユーザの経済的位置が変わるにつれてより高いレベルのソフトウェアライセンスへグレードアップすることができる。
【0018】
地理的領域に基づくある形の本質的に異なる価格形成ポリシーをソフトウェア産業内で実施してより高い販売量を達成できるようにするのが有益である。したがって、地理的位置に基づいて本質的に異なる価格形成ポリシーを実施することができるソフトウェア・ライセンスシステムが必要とされている。好ましくは、このようなソフトウェア・ライセンスシステムは、低価格ソフトウェアプロダクトをより高価格の同等ソフトウェアプロダクトが販売される高所得地理的領域に近づけないように地理的領域に基づいてソフトウェアに対する使用制限を実施することができる。
【0019】
本発明はこれらの必要性および他の問題に対するソリューションを提供し、従来技術に優る他の利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0020】
(発明の簡単な概要)
本発明は前記した問題を解決するソフトウェアシステムに関連する。本発明の一実施例に従ってローカルコンピュータで使用するコンピュータ・ソフトウェアライセンス管理システムラッパが記述される。ソフトウェアラッパはコンピュータ・ソフトウェア・アプリケーションファイルへの制御されたアクセスを提供するラッパインターフェイスを含んでいる。ソフトウェア・アプリケーションファイルはセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されてソフトウェア・アプリケーションファイルを非許可アクセスから保護する。ソフトウェアラッパは地理的境界内のユーザ制限を指定するライセンスポリシーを識別するソフトウェア・ライセンスキーも含んでいる。さらに、ソフトウェアラッパはライセンス検証機構を含んでいる。好ましくは、ライセンス検証機構は既存の通信インフラストラクチュアを利用してライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に決定してローカルコンピュータとライセンスサーバ間の通信リンクを提供するように構成される。ライセンス検証機構はライセンスサーバから受信した有効ライセンス確認信号に応答してラッパインターフェイスを介してローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを許す。利用するライセンスサーバおよび地理的領域内でのソフトウェア・アプリケーションの使用制限を有する埋め込みライセンスポリシーを有するソフトウェア・ライセンスラッパを販売する電子ストアフロントも記述される。さらに、地理的領域内でのソフトウェア・アプリケーションの使用制限を有するライセンスポリシーの実施方法が記述される。
【0021】
本発明のさらなる利点および特徴は一部下記の説明に記載され、一部は当業者ならば下記の検討から自明であり、あるいは本発明の実施から学ぶことができる。
【実施例】
【0022】
(詳細な説明)
物理的販売を実行できなくする価格点でソフトウェアベンダが国への増収を得る機会がある。これらの国内でデジタルプロダクトしか販売しないことにより、サービスされない市場での増収改善を達成することができる。このようなデジタルオンリー・ソフトウェア・ライセンスプロダクトは地理的領域または国に基づく本質的に異なる価格形成ポリシーで販売することができる。たとえば、中国での使用に限定されたソフトウェアライセンスに対する価格は日本での使用に限定されたソフトウェアライセンスよりも低く設定することができる。好ましい実施例では、国ベースライセンス計画は暗号技術により保護されたソフトウェアプロダクトを認可してそのソフトウェアに規則正しいベースで家で電話させて世界中のどこでそれが有効に動いてるかを報告することを伴う。さまざまなビジネスルールを実施して認可されたユーザがライセンスの地理的使用制限に幾分違反する状況を処理することができる。
【0023】
図1および2において、国ベースライセンス計画100はユーザ102が欧州、アフリカ、東南アジア、等の異なる国または地理的領域に基づいてポリシーを規定できるようにするライセンスポリシー構成能力をライセンスサーバ108内に提供することを含んでいる。これは独立ソフトウェアベンダ(ISV)等のユーザ102が構成ファイルのアップロードを介してライセンスサーバ108が利用できるライセンス構成だけでなくライセンスサーバ108クライアントツール内にライセンスポリシー120を設定する能力を含んでいる。好ましくは、ISVまたはライセンスサーバ・アドミニストレータのようなユーザ102はライセンスポリシーの初期設定後にこれらのライセンスポリシー120を調節することができる。
【0024】
ライセンスサーバ108はアプリケーションがユーザのコンピュータからライセンスサーバ108へフォーンホーム(phone home)する時にユーザ102が国ベース・ライセンスポリシー120に従っているかを確認できなければならない。ユーザのコンピュータのIPネットワークアドレスに基づいてユーザの地理的位置を確認する逆インターネットプロトコル(IP)アドレスルックアップを提供するウェブサービスが今日存在する。たとえば、250 Scientific Drive,Suite 800,Norcross,GA 30092にオフィスを有するDigotal Envoyという名の会社はNetAcuityという名前の逆IPルックアップ・ウェブサービスを提供する。登録されたソフトウェアライセンスに対するフォーンホーム機能はフォーンホーム動作時のユーザのコンピュータのIPアドレスを使用してその現在の国位置を確認し、登録されたソフトウェアライセンスの国制限と比較する。さらに、ストアフロント106はユーザのコンピュータに対する逆IPルックアップ確認国とタンデムに請求書送付国を提供したユーザまたは顧客を使用してそのライセンスを利用できる国を規定することができる。当業者ならば、ライセンス検証およびライセンスポリシーに対する任意の受け入れられる特例に関して多くの異なる国ベース・ライセンスポリシー120を規定できることがお判りであろう。
【0025】
動作において、顧客またはユーザ102はいくつかの保護されたファイルからなる特定のソフトウェア・アプリケーション112を有するソフトウェアラッパ104を得る。ソフトウェアラッパ104はコンパクトディスク(CD)またはデジタル・ビデオディスク(DVD)等のコンピュータ読取可能媒体からそれをコピーして得ることができる。好ましい実施例では、ユーザ102は電子商取引ウェブ−ベース・ストアフロント106からユーザのコンピュータへダウンロードしてソフトウェアラッパ104を得る。図10,11および12はウェブ−ベース・ストアフロント106からダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択するユーザすなわち顧客102にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す。
【0026】
一度ソフトウェアラッパ104がダウンロードされユーザ102が図12に示すinstall nowボタン130を選択してソフトウェアをインストールすると、図13に示すのと同様なダイアログ・ボックス132をリマインダ・ディスプレイ上でユーザ102に提示することができる。このダイアログ・ボックス132は顧客のコンピュータシステム上にインストールされているソフトウェア・アプリケーションの認可されたコピーの購入を思い出させるためにユーザすなわち顧客102に提示することができる。
【0027】
一度ユーザが図13に示すbuy nowオプション・ボタン134を選択すると150、図14および15に示すサンプル注文書式136,138等のソフトウェア購入注文書式がディスプレイされる。buy nowオプション・ボタン134が選択されると、ソフトウェアラッパ104はブラウザ152を開いてワイヤドまたはワイヤレスインターネット接続等の通信リンクを介してストアフロント106とのコンタクトを開始する。ストアフロント106は(i)ライセンスサーバ108とコンタクトする、(ii)購入されるアイテムが前記したようにIP逆ルックアップを使用するユーザ102の国または地理的位置に一致するかチェックし保証する、および(iii)IP逆ルックアップ結果をストアフロント106へ運び戻すことによりフォーンホーム機能を実施する153。ユーザ102に関連するIPアドレスが購入されるアイテムに一致すれば、ストアフロント106はこの注文書式136,138をディスプレイする154情報をソフトウェアラッパ104を介してユーザ102へ送る。そうでなければ、ストアフロント106はユーザ102へエラーメッセージを送るか、あるいはユーザ102の地理的位置に対して購入される正しいアイテムに注文を変える。その後、ユーザ102は注文書式136の第1の部分および支払情報を含む注文書式136の第2の部分に記入する。それが完了すると、ユーザ102は提起ボタン140を選択してストアフロント106に注文を出す156。
【0028】
注文を受けると、ストアフロント106は情報を検証し、支払いを得、ソフトウェアライセンス・エンタイトルメントを生成し、ソフトウェアライセンス・エンタイトルメントを生成し、ソフトウェアライセンス・エンタイトルメント158をライセンスサーバ108へ提出し、ソフトウェア購入注文プロセスがうまく完了すれば注文IDを含む受領書で注文160に応答することにより電子商取引の当業者ならば良くご存知の方法で注文を処理する。注文160受領書情報の受信に基づいて、図16に示すサンプルダイアログ・ボックス142と同様に受領書およびライセンスインスタレーション・ダイアログ・ボックスがユーザ102に示される。オプション終了ボタン144が選択されると、ソフトウェアラッパ104はライセンスサーバ108へ要求を出してアンロックキーの検索を試みる162。
【0029】
ライセンスサーバ108は注文IDに一致する任意のソフトウェアライセンス・エンタイトルメントをチェックする。チェックプロセス164中に、好ましくは、ライセンスサーバは、(i)購入されるアイテムがIP逆ルックアップを使用するユーザ102の国または地理的位置にまだ一致するかチェックしかつ保証し、(ii)IP逆ルックアップが適切であればライセンスキーをソフトウェアラッパ104へ注入できるようにすることで、フォーンホーム機能153と同様なフォーンホーム機能164により付加チェックを実施する。ライセンスサーバ108はフォーンホーム機能164が成功した後でソフトウェアラッパ104にキーを注入する166。注文IDに関連する地理的位置制限およびユーザ102のIPアドレスベース位置が一致しなければ、ライセンスキーの注入はユーザ102に対して拒絶される。図17はコンピュータシステム上にソフトウェア・ライセンスのインストールを試みる顧客にラップされたソフトウェア・アプリケーション内に埋め込まれたライセンスポリシー(たとえば、地理的使用制限)に違反することを示すサンプルエラーメッセージ146を示している。
【0030】
ソフトウェアラッパ
国ベースソフトウェア・ライセンス価格形成は、好ましくは、ラッパ104が周期的ベースでライセンスサーバ108へフォーンホームしてユーザ102がライセンスに関連する地理的境界内でアプリケーションを使用していることをチェックするモデルをサポートするラッパライセンス技術の構成を含んでいる。たとえば、ユーザはロシアで使用されるアプリケーションを買う。彼等はそれをドイツの仲間に与え彼等がアプリケーションを使用開始する。ソフトウェアラッパ104またはアプリケーションがスケジュールされたベースでフォーンホームしてライセンスサーバ108に地理的場所を着信IPアドレスに対して検証170するか尋ねる168。ライセンスサーバ108は結果に基づいて真偽または成功/失敗を返す172。ユーザ102が不一致であればラッパはユーザが問題を解決し、新しい地理的場所に対するライセンスを買うまでいくつかのエスカレーションパスを進む必要があり、あるいはラッパはアプリケーションをディセーブルする。図18はラップされたソフトウェア・アプリケーションまたはソフトウェアラッパ104内に埋め込まれたライセンスポリシーの違反が検出される時にユーザ102に示すことができるサンプル警告メッセージ148を示す。
【0031】
ソフトウェアラッパ104およびライセンスサーバ108は、好ましくは、ラッパ104内の保護されたファイル112をセキュリティ・ソフトウェア・コードによりカプセル化してソフトウェア・アプリケーション・ファイル112を許可されないアクセスから保護するラッパインターフェイス110とのプロセス間通信116を介して1つ以上のキービジネス・ルールを実施する。
・ ラップされたソフトウェアプロダクトまたはソフトウェアラッパ104は21日毎または21日後に初めてインターネット接続が検出される時にライセンスサーバへフォーンホームする170。それにより、ライセンスサーバ・ポリシーセンタはプロダクトがそのローカルコンピュータマシンにより使用し続けられることを検証する。ISVは、21日のデフォールト設定で、プロダクトレベルにおける異なる時間長にこの設定を構成できなければならない。
・ ライセンスポリシーの違反が生じない限り全てのフォーンホーム・アクティビティはユーザ102にトランスペアレントであり、その場合にはラッパ104はラッパインターフェイス110および保護されたファイル112間でコンジット114を介して通信することにより保護されたプロダクト112を不活性化させる。また、ファイアウォールその他のインターネット・リスニングデバイスもユーザ102に警報を出すことができる。
・ 有効なライセンスを確認すると、ライセンスサーバ108は保護されたプロダクト112の使用を不活性化させ、完全なライセンスを購入するための図13に示すtrialware nag画面132を反転させる。保護されたプロダクト112のそれ以上の使用は許されない。
【0032】
ラッパ104とライセンスサーバ108間のプロセス間通信116はいくつかの異なるソフトウェア・プログラミング・フレームワークにより遂行することができる。一実施例では、SOAP−XML(シングルオブジェクト・アクセスプロトコル−拡張マークアップ言語)フレームワークがインターネットウェブ環境内で使用されてライセンス・ソフトウェアキーおよび現在のIPアドレスをライセンスサーバ108に伝えて有効なライセンス確認信号をユーザ102のローカルコンピュータへのローカル応答へ返すタスクを実施する。当業者ならば、SOAP−XMLメッセージがASP(アクティブサーバページ)で書かれておれば、ライセンスサーバ108として作用するウェブサーバはSOAP−XMLメッセージを発生しDLL(ダイナミック・リンキング・ライブラリ)ファイルおよびActiveXコンポーネントを使用してインターネット・ウェブサービスを可能にすることがお判りであろう。また、SOAP−XMLメッセージがJSP(java(登録商標)サーバページ)で書かれておれば、SOAP−XMLメッセージをDTD(文書タイプ定義)タイプSOAP−XMLメッセージへ変えるEJB(enterprise java(登録商標) beans)およびサービスサーバを使用することができる。DBサーバがSOAP−XMLメッセージまたはEJBクエリーを直接受け取れなければ、DB(データベース)サーバとインターフェイスするための付加ゲートウェイまたはブリッジングコードも必要である。
【0033】
ソフトウェアラッパ104は地理的境界と結び付けられるライセンスポリシーを規定する能力も必要である。国はラッパ104内で構成時に決定することができ、あるいは、購入したものに基づいて後端でダイナミックにライセンスに結ぶことができる。第2のオプションは最もフレキシブルであり、可能ならば第1の方法と考えなければならない。
【0034】
ラッパ104がどれだけ頻繁にライセンスサーバ108と符合してユーザ102がライセンスと一致するかを確認する頻度を設定する必要がある。
【0035】
前記したように、ラッパ104はライセンスサーバ108またはライセンスポリシーセンターにライセンスキー(暗号化)および場所設定を送る168。ライセンスポリシーセンターはライセンスキーを受け取り、要求ID(詐欺/不渡り/返品)の有効性をチェックし170、NetAcuityからIP情報を受信する。キーおよびReqIDが有効であり、かつNetAcuityが元の国および購入における請求書送付アドレスを解明すると、ラッパ104は「確認」メッセージを受信して172有効なライセンスで継続する。
【0036】
ポリシーセンターまたはライセンスサーバ108へ送られたデータがライセンスポリシーの違反を示す場合、ラッパ104は保護されたプログラムファイル112を不活性化させる前に違反カウンタを介して10日の不一致を許す。図18に示す警告メッセージ148はユーザ102に示される。これは旅行その他の格別なイベントを考慮している。この機能はプロダクトレベルで構成できなければならない。
【0037】
ラッパ104は過去10日間1日おきに5回まで要求検証を続ける。その後、ラッパは新しいライセンスが得られるまでプロダクトを不活性化させる。違反カウンタはIPが適切な国に変わることを確認するとゼロにリセットする。
【0038】
nag画面または警告メッセージ148は下記をサポートする必要がある。
・ 違反をユーザを知らせる
・ ハード時間限れが生じるまでの残りの時間量をディスプレイする
・ 適切なライセンスを購入するためのURLを提供する(あるいは、ストアフロントへの単なるリンク)
・ 許可された国対IPにより変えられた国をディスプレイする
・ 保護されたプロダクトファイル112がそれ自体をディセーブル時に着信メッセージを示す
【0039】
ソフトウェア開発キットは誰かがその機構を使用して通信しこのタイプのライセンスを検証できるようにする適切な方法をサポートするように拡張する必要がある。一般的に、ラッパ104はポリシー120の違反時あるいは請求状態が返品/返済/不渡りである場合にソフトウェア・プログラムの使用を許さない。
【0040】
図3および4はソフトウェア・アプリケーションのファイル118をライセンスポリシーおよび他のデータでラップして保護されたソフトウェア・アプリケーションまたは保護されたファイル112とするソフトウェア保護ユーティリティに対するユーザインターフェイスを示す。当業者ならばソフトウェア・ラッピング・ユーティリティもウェブ−ベースにできることがお判りであろう。たとえば、図5は管理ウェブサイト上のラップされたソフトウェア・アプリケーションに対する付加プロダクト情報を加えるためのユーザインターフェイスを示す。図6はラップされたソフトウェア・アプリケーションが管理ウェブサイトに加えられていることを示すダイアログ・ボックスを示す。一度ウェブサイトまたはストアフロント106に加えられると、ファイルはプロダクトID、キーワードその他の検索規準により検索することができる。たとえば、検索を行うのにダイアログ・ボックス174に示すプロダクトID176が使用されると、図7に示す検索結果ダイアログ・ボックス178が作り出される。国ベースライセンス計画100を実施するために、ソフトウェア保護ユーティリティまたはウェブ−ベース・ソフトウェア・ラッピングユーティリティはこれらのライセンスポリシーのさまざまなオプションを選択するための図8および9に示すような付加ユーザインターフェイスを必要とする。
【0041】
ストア
電子ストアフロント106内のファイル118の集まりからなるソフトウェア・プロダクトは複雑なライセンスポリシー120をサポートする必要がある。これらのライセンスポリシー120はセキュリティ証明書テンプレートキー、プロジェクト/プロダクトID、署名レベル、およびユーザにより選択されたオプションに基づくある付加情報を含むことができる。これらのライセンスポリシー120は、理想的には、構成情報またはラップされるソフトウェア・プロダクトファイル118に関連するラッパ・カスタマイゼーション122内に含めることができる。どんな国の構成もプロジェクトIDの一部として電子ストアフロント106内に構成することができる。ライセンスを購入するとライセンス活性化サーバ108は将来のためにライセンスに対する国をライセンス活性化サーバ記録の一部として記録しなければならない。
【0042】
ライセンス活性化サーバまたは単にライセンスサーバ108は国ベースライセンスをサポートする必要がある。一度販売が生じると、ライセンスタイプを国ベースおよび購入国として記録する必要がある。
【0043】
ラッパ104が周期的ベースでホームフォーン170する時は、ライセンスサーバ104はライセンスを検証する必要がある。ライセンスサーバ104は着信IPアドレスを受け取りNetAcuityを使用してユーザの場所またはユーザ102IPアドレスを解明し、次に、それを元の請求IDの請求書送付国と比較する。問題があればラッパ104に問題を知らせる。
【0044】
ライセンスサーバ108はより複雑なライセンスポリシー120を実施して必要な調停を提供することができる。本発明の範囲および精神を逸脱せずに非解明IPアドレスその他の機構を処理する代替構成を提供することができる。非解明IPは、たとえば、請求ID内の請求書送付国へ戻ることができる。ライセンスサーバ108は非解明IPにフラグを立て、できるだけ頻繁に解明を試みることができる。
【0045】
任意の点において、ライセンス状態は返済/不渡り/詐欺に変えられることがあり、したがって、ライセンスサーバ108はライセンスポリシーの瞬時違反をラッパへコールホームし戻して保護されたプロダクトファイル112を即座に不活性化させる。
【0046】
さらに、ライセンスサーバ108を管理する会社に対する顧客サービス代表者(CSR)はCRSがプロダクトの通し番号、活性化ヒストリ、元の国、現在の国および進行中の国ベースライセンスの活性化および管理において生じる論争を解明するのに必要な他の情報を見られるようにする情報ディスプレイ画面を持たなければならない。また、任意のCSRに要求に応じて違反ビジネスを無効にする能力を与えなければならない。
【0047】
ヒストリカル目的およびCSR画面のために各顧客サービス要求のログを作る必要がある。ログされる情報は通し番号、ハードウェア指紋、活性化コード、日付、IPアドレス、国解明、注文番号を含むことができる。顧客サービスはソフトウェアの特定ユニットまたは購入したソフトウェア・ライセンスに対して付加活性化を許すか否かの情報に基づく判断をできなければならない。さらに、それらはIPアドレスおよび他のタイプの問題に関する事実を調停したい。そうするために、任意のライセンス活性化問題に関する全情報への視界を与える画面を提供する必要がある。CSRは購入したライセンスの活性化ヒストリに対するログ情報の完全なリストを提供する詳細な報告を見たい。これはダウンロードされた/通し番号、アンロックキー、ハードウェア指紋、被認可者名、IPアドレス、解明されたIP国、ライセンスに対する国、日付、等を含んでいる。
【0048】
CSRは活性化のブロッキングをオーバライドしてユーザが特定の日数または特定の日付までソフトウェアを使用し続けられるようにしなければならない。理想的には、顧客サービスは終結が近づいている違反の全ユーザのリストを問いただして問題となる前に問題点をオーバライドして固定させなければならない(すなわち、何にも変わらないIPアドレスのような明白なものを追跡する)。
【0049】
ライセンスサーバ108はISVまたはストアフロント106が活性化ヒストリ、取消し、その他の国ベースライセンスに関する関連情報を再検討できるようにする報告も有することができる。
【0050】
国ベースライセンス計画100の好ましい実施例は次のように要約することができる。ローカルコンピュータ102で使用するコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム・ソフトウェアラッパ104が提供される。ラッパ104内のラッパインターフェイス110がコンピュータソフトウェア・アプリケーションファイル119への制御されたアクセスを提供する。ソフトウェア・アプリケーションファイル119はセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されてソフトウェア・アプリケーションファイル119を非許可アクセスから保護する。ソフトウェア・ライセンスキーは地理的境界内での使用制限を指定するライセンスポリシー120を識別するラッパ104内に含まれる。この地理的境界は国境界または隣接する国の集まりの外部境界と実質的に同じとすることができる。
【0051】
ラッパ104内のライセンス検証機構はプロセス間通信およびhttp通信チャネル(すなわち、インターネットリンク)等の既存の通信インフラストラクチュア116を利用して168ライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に確認してラッパ104を有するローカルコンピュータ102とライセンスサーバ108間の通信リンクを提供するように構成される。ライセンス検証機構はライセンスサーバ108から受信した有効ライセンス確認信号172に応答してラッパインターフェイス110を介してローカルコンピュータ102で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを許可する。そうでなければ、ソフトウェアラッパ104はライセンスサーバ108から受信される有効ライセンス確認信号172に応答してラッパインターフェイス110を介してローカルコンピュータ102で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを拒絶する114。
【0052】
好ましくは、ラッパインターフェイス110は集合的にソフトウェア・アプリケーションを形成するコンピュータ・ソフトウェア・アプリケーションファイル118の集まりへの制御されたアクセスを提供する。さまざまな理由から、ソフトウェアラッパ104はラッパインターフェイスを介してローカルコンピュータで動作するもう1つのプロセスによるアクセスを拒絶するように構成することができる。たとえば、拒絶は有効ライセンス確認信号172が予め定められた時間内にライセンスサーバ108から受信されない時に生じることがある。また、ソフトウェアラッパ104はラッパインターフェイス110を介してローカルコンピュータ102で動作するもう1つのプロセスによるアクセスを限定された持続時間だけ許可して、ソフトウェア・ライセンスキーにより識別されたライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側のソフトウェア・アプリケーションファイル119の非許可使用に関する警告メッセージ148をローカルコンピュータ102にディスプレイさせる。この警告メッセージ148はライセンスサーバ108から受信される有効ライセンス確認信号172に応答するか、あるいは、予め定められた時間内にライセンスサーバ108から何の信号も受信されないようにすることができる。好ましくは、この警告メッセージはローカルコンピュータ102の現在の地理的位置を含むユーザ制限のあるソフトウェア・アプリケーションファイル119に対するライセンスを購入するオプションをユーザに提供する。
【0053】
コンピュータ・ソフトウェア・ライセンス管理システム100はソフトウェアラッパ104およびライセンスサーバ108を含むことができる。好ましくは、ライセンスサーバ108は次のようないくつかのステップを実施するように構成される。
・ ソフトウェア・ライセンスキーおよびローカルコンピュータの現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを通信リンクを介して受信する、
・ IPアドレスデータベースを相互参照して地理的位置で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を決定する。
・ 受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいて特定の地理的境界を有する使用制限のあるライセンスポリシーをライセンス・データベースから検索する、
・ 現在の地理的位置が検索したライセンスポリシーにより識別される特定の地理的境界内である時に、有効なライセンス確認信号をコンピュータリンクを介してローカルコンピュータへ送る。
【0054】
コンピュータ・ソフトウェア・ライセンスサーバ108も提供され、それは既存の通信インフラストラクチュア116を利用してライセンスサーバ108およびリモートコンピュータ102間に通信リンクを提供する通信モジュールを含んでいる。通信モジュールはソフトウェア・ライセンスキーおよびローカルコンピュータ102の現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信する162。ライセンスサーバはIPアドレスデータベースへの地理的位置を相互参照する164。ライセンスサーバ108はいくつかのライセンスポリシー120を有するライセンス・データベースも含んでいる。各ライセンスポリシーは対応するソフトウェア・ライセンスキーにより一意的に識別される。このライセンスポリシーは地理的境界内のソフトウェア・アプリケーション119に対する使用制限を指定する。ライセンス検証機構は通信モジュールに有効なライセンス確認信号166を通信リンクを介してリモートコンピュータ102に送らせるように構成される。(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別し、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンス・データベースから特定の地理的境界使用制限を検索し、(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界内にあることを確認することに応答して、ライセンスサーバはこのような信号を送る172。
【0055】
ライセンスサーバ108ライセンス検証機構164,170は、(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別し、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンス・データベースから特定の地理的境界使用制限を検索し、(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界外にあることを確認することに応答して、通信モジュールに通信リンクを介して有効ライセンス確認信号166,172をリモートコンピュータへ送らせるように構成される。
【0056】
ローカルコンピュータ102および電子ストアフロント106間に既存の通信リンクを介して接続されるコンピュータが使用するように電子ストアフロント106も提供される。電子ストアフロント106はダウンロードすることができるいくつかのコンピュータ・ソフトウェア・ライセンス管理システムラッパ104を含んでいる。各ラッパ104はソフトウェア・アプリケーションファイル119を非許可アクセスから保護するセキュリティ・ソフトウェアコードおよび地理的境界内の使用制限を指定するライセンスポリシーによりカプセル化されたソフトウェア・アプリケーションファイル119を含んでいる。電子ストアフロント106はダウンロードするラッパ104の1つを選択する消費者に応答して請求書送付するための地理的位置を含む請求書送付情報の入力を要求するソフトウェア購入アプリケーションも含んでいる。請求書を送付する地理的位置が選択されたラッパ104のライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側であれば、ソフトウェア購入アプリケーションは選択されたラッパ104のダウンロードを防止する153。
【0057】
本発明のさまざまな実施例の非常に多くの特徴および利点を、本発明のさまざまな実施例の構造および機能の詳細と共に、前記した説明に記載してきたが、本開示は単なる説明用であり、本発明の原理内で、特に、部品の構造および構成に関する詳細の変更を添付特許請求の範囲を表現する用語の広い一般的な意味により示される全範囲まで行うことができる。たとえば、本発明の範囲および精神を逸脱せずに実質的に同じ機能を維持しながら異なる構成または設計のユーザには異なるダイアログ・ボックスが提示されるように、ウェブインターフェイスに対する特定のアプリケーションに応じて特定のエレメントは変動することがある。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の国ベースライセンス計画の実施例のデータフローを示す図である。
【図2】ライセンスサーバを有するラップされたソフトウェア・アプリケーションのインタラクションを示す図である。
【図3】ライセンスポリシーおよび他のデータを有するソフトウェア・アプリケーションをラップして保護されたソフトウェア・アプリケーションとするソフトウェア保護ユーティリティに対するユーザインターフェイスを示す図である。
【図4】ライセンスポリシーおよび他のデータを有するソフトウェア・アプリケーションをラップして保護されたソフトウェア・アプリケーションとするソフトウェア保護ユーティリティに対するソフトウェア保護用ユーザインターフェイスを示す図である。
【図5】管理ウェブサイト上のラップされたソフトウェア・アプリケーションに対して付加プロダクト情報を追加するためのユーザインターフェイスを示す図である。
【図6】ラップされたソフトウェア・アプリケーションが管理ウェブサイトに追加されていることを示すダイアログ・ボックスを示す図である。
【図7】図6に示すプロダクトIDを使用する検索に基づく検索結果ダイアログ・ボックスを示す図である。
【図8】国ベースライセンス計画内のさまざまなオプションを選択するための付加ユーザインターフェイスを示す図である。
【図9】国ベースライセンス計画内のさまざまなオプションを選択するための付加ユーザインターフェイスを示す図である。
【図10】ウェブ−ベース・ストアフロントからダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択する顧客にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図11】ウェブ−ベース・ストアフロントからダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択する顧客にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図12】ウェブ−ベース・ストアフロントからダウンロードする特定のソフトウェア・アプリケーションを選択する顧客にディスプレイされる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図13】顧客のコンピュータシステム上にインストールされているソフトウェア・アプリケーションの認可されたコピーを購入することを思い出させるために顧客に提示することができる代表的なダイアログ・ボックスを示す図である。
【図14】図13に示す思い出させるダイアログ・ボックス内に示すバイナウオプションを選択する顧客に応答してディスプレイすることができるサンプルソフトウェア購入注文書式を示す図である。
【図15】図13に示す思い出させるダイアログ・ボックス内に示すバイナウオプションを選択する顧客に応答してディスプレイすることができるサンプルソフトウェア購入注文書式を示す図である。
【図16】図14および15に示す注文書式に基づいて購入ソフトウェアに注文を出す顧客に示すことができるサンプルライセンス・インスタレーション・ダイアログ・ボックスを示す図である。
【図17】ラップされたソフトウェア・アプリケーション内に埋め込まれたライセンスポリシーに違反するコンピュータシステム上にソフトウェアライセンスをインストールしようとする顧客に示すサンプルエラーメッセージを示す図である。
【図18】ラップされたソフトウェア・アプリケーション内に埋め込まれたライセンスポリシーの違反が検出される時にユーザに示すことができるサンプル警告メッセージを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローカルコンピュータ内で使用するコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム・ソフトウェアラッパであって、
コンピュータソフトウェア・アプリケーションファイルへの制御されたアクセスを提供するラッパインターフェイスであって、ソフトウェア・アプリケーションファイルはセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されて非許可アクセスから保護されるラッパインターフェイスと、
地理的境界内での使用制限を指定するライセンスポリシーを識別するソフトウェア・ライセンスキーと、
既存の通信インフラストラクチュアを利用してライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に確認してローカルコンポーネントおよびライセンスサーバ間の通信リンクを提供するように構成されたライセンス検証機構であって、ローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがライセンスサーバから受信した有効ライセンス確認信号に応答してラッパインターフェイスを介してアクセスするのを許可するライセンス検証機構と、
を含むコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム・ソフトウェアラッパ。
【請求項2】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、ラッパインターフェイスは集合的にソフトウェア・アプリケーションを形成する複数のコンピュータソフトウェア・アプリケーションファイルへの制御されたアクセスを提供するソフトウェアラッパ。
【請求項3】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、通信リンクはインターネットへの電子ネットワークリンクを含むソフトウェアラッパ。
【請求項4】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、ライセンス検証機構はローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがライセンスサーバから受信した無効ライセンス確認信号に応答してラッパインターフェイスを介してアクセスするのを拒絶するソフトウェアラッパ。
【請求項5】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、予め定められた時間内にライセンスサーバから有効ライセンス確認信号が受信されない場合、ライセンス検証機構はローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがラッパインターフェイスを介してアクセスするのを拒絶するソフトウェアラッパ。
【請求項6】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、ライセンスサーバから受信される無効ライセンス確認信号または予め定められた時間内にライセンスサーバから信号が受信されないことに応答して、ライセンス検証機構は(i)ローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがラッパインターフェイスを介してアクセスするのを限定された持続時間だけ許可し、(ii)ソフトウェア・ライセンスキーにより識別されたライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側のソフトウェア・アプリケーションファイルの非許可使用に関する警告メッセージをローカルコンピュータにディスプレイさせるソフトウェアラッパ。
【請求項7】
請求項6に記載のソフトウェアラッパであって、警告メッセージはローカルコンピュータの現在の地理的位置を含む使用制限を有するソフトウェア・アプリケーション用ライセンスを購入するオプションをユーザを提供するソフトウェアラッパ。
【請求項8】
請求項1のソフトウェアラッパを有しさらにライセンスサーバを含むコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システムであって、ライセンスサーバは、
通信リンクを介してローカルコンピュータのソフトウェア・ライセンスキーおよび現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信するステップと、
IPアドレスデータベースを相互参照する地理的位置において逆IPアドレスルックアップを実施することにより、受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を決定するステップと、
受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンスデータベースから特定の地理的境界内での使用制限を有するライセンスポリシーを検索するステップと、
現在の地理的位置が検索したライセンスポリシーにより指定される特定の地理的境界内にある場合、通信リンクを介してローカルコンピュータへ有効ライセンス確認信号を送るステップと、
を実施するように構成されているコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム。
【請求項9】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、地理的境界は実質的に国境界と同一であるソフトウェアラッパ。
【請求項10】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、地理的境界は隣接する国の集まりの外部境界からなるソフトウェアラッパ。
【請求項11】
既存の通信インフラストラクチュアを利用してライセンスサーバおよびリモートコンピュータ間に通信リンクを提供する通信モジュールであって、ローカルコンピュータのソフトウェア・ライセンスキーおよび現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信する通信モジュールと、
IPアドレスデータベースへの地理的境界相互参照と、
複数のライセンスポリシーを有するライセンスデータベースであって、各ライセンスポリシーは対応するソフトウェア・ライセンスキーにより一意的に識別され、少なくとも1つのライセンスポリシーは地理的境界内でのソフトウェア・アプリケーションに対する使用制限を指定するライセンスデータベースと、
(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別する、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンスデータベースから特定の地理的境界使用制限を検索する、および(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界内にあることを確認する、ことに応答して通信モジュールに通信リンクを介してリモートコンピュータへ有効ライセンス確認信号を送らせるように構成されたライセンス検証機構と、
を含むコンピュータソフトウェア・ライセンスサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載のライセンスサーバであって、ライセンス検証機構は(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別する、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンスデータベースから特定の地理的境界使用制限を検索する、および(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界の外側にあることを確認する、ことに応答して通信モジュールに通信リンクを介してリモートコンピュータへ無効ライセンス確認信号を送らせるように構成されているライセンスサーバ。
【請求項13】
ローカルコンピュータおよび電子ストアフロント間の既存の通信リンクを介して接続された消費者が使用する電子ストアフロントであって、
各々がセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されてソフトウェア・アプリケーションファイルを非許可アクセスから保護するソフトウェア・アプリケーションおよび地理的境界内での使用制限を指定するライセンスポリシーを含むダウンロードできる複数のコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システムラッパと、
ダウンロードする複数のラッパの1つを消費者が選択するのに応答して、請求書を送付する地理的位置を含む請求書送付情報の入力を要求するソフトウェア購入アプリケーションであって、請求書送付地理的位置が選択されたラッパのライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側であれば選択されたラッパのダウンロードを防止するソフトウェア購入アプリケーションと、
を含む電子ストアフロント。
【請求項1】
ローカルコンピュータ内で使用するコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム・ソフトウェアラッパであって、
コンピュータソフトウェア・アプリケーションファイルへの制御されたアクセスを提供するラッパインターフェイスであって、ソフトウェア・アプリケーションファイルはセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されて非許可アクセスから保護されるラッパインターフェイスと、
地理的境界内での使用制限を指定するライセンスポリシーを識別するソフトウェア・ライセンスキーと、
既存の通信インフラストラクチュアを利用してライセンスポリシーとのコンプライアンスを周期的に確認してローカルコンポーネントおよびライセンスサーバ間の通信リンクを提供するように構成されたライセンス検証機構であって、ローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがライセンスサーバから受信した有効ライセンス確認信号に応答してラッパインターフェイスを介してアクセスするのを許可するライセンス検証機構と、
を含むコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム・ソフトウェアラッパ。
【請求項2】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、ラッパインターフェイスは集合的にソフトウェア・アプリケーションを形成する複数のコンピュータソフトウェア・アプリケーションファイルへの制御されたアクセスを提供するソフトウェアラッパ。
【請求項3】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、通信リンクはインターネットへの電子ネットワークリンクを含むソフトウェアラッパ。
【請求項4】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、ライセンス検証機構はローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがライセンスサーバから受信した無効ライセンス確認信号に応答してラッパインターフェイスを介してアクセスするのを拒絶するソフトウェアラッパ。
【請求項5】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、予め定められた時間内にライセンスサーバから有効ライセンス確認信号が受信されない場合、ライセンス検証機構はローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがラッパインターフェイスを介してアクセスするのを拒絶するソフトウェアラッパ。
【請求項6】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、ライセンスサーバから受信される無効ライセンス確認信号または予め定められた時間内にライセンスサーバから信号が受信されないことに応答して、ライセンス検証機構は(i)ローカルコンピュータ上で動作するもう1つのプロセスがラッパインターフェイスを介してアクセスするのを限定された持続時間だけ許可し、(ii)ソフトウェア・ライセンスキーにより識別されたライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側のソフトウェア・アプリケーションファイルの非許可使用に関する警告メッセージをローカルコンピュータにディスプレイさせるソフトウェアラッパ。
【請求項7】
請求項6に記載のソフトウェアラッパであって、警告メッセージはローカルコンピュータの現在の地理的位置を含む使用制限を有するソフトウェア・アプリケーション用ライセンスを購入するオプションをユーザを提供するソフトウェアラッパ。
【請求項8】
請求項1のソフトウェアラッパを有しさらにライセンスサーバを含むコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システムであって、ライセンスサーバは、
通信リンクを介してローカルコンピュータのソフトウェア・ライセンスキーおよび現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信するステップと、
IPアドレスデータベースを相互参照する地理的位置において逆IPアドレスルックアップを実施することにより、受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を決定するステップと、
受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンスデータベースから特定の地理的境界内での使用制限を有するライセンスポリシーを検索するステップと、
現在の地理的位置が検索したライセンスポリシーにより指定される特定の地理的境界内にある場合、通信リンクを介してローカルコンピュータへ有効ライセンス確認信号を送るステップと、
を実施するように構成されているコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システム。
【請求項9】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、地理的境界は実質的に国境界と同一であるソフトウェアラッパ。
【請求項10】
請求項1に記載のソフトウェアラッパであって、地理的境界は隣接する国の集まりの外部境界からなるソフトウェアラッパ。
【請求項11】
既存の通信インフラストラクチュアを利用してライセンスサーバおよびリモートコンピュータ間に通信リンクを提供する通信モジュールであって、ローカルコンピュータのソフトウェア・ライセンスキーおよび現在のインターネットプロトコル(IP)アドレスを受信する通信モジュールと、
IPアドレスデータベースへの地理的境界相互参照と、
複数のライセンスポリシーを有するライセンスデータベースであって、各ライセンスポリシーは対応するソフトウェア・ライセンスキーにより一意的に識別され、少なくとも1つのライセンスポリシーは地理的境界内でのソフトウェア・アプリケーションに対する使用制限を指定するライセンスデータベースと、
(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別する、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンスデータベースから特定の地理的境界使用制限を検索する、および(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界内にあることを確認する、ことに応答して通信モジュールに通信リンクを介してリモートコンピュータへ有効ライセンス確認信号を送らせるように構成されたライセンス検証機構と、
を含むコンピュータソフトウェア・ライセンスサーバ。
【請求項12】
請求項11に記載のライセンスサーバであって、ライセンス検証機構は(i)地理的位置データベース内で逆IPアドレスルックアップを実施することにより受信した現在のIPアドレスに対する現在の地理的位置を識別する、(ii)受信したソフトウェア・ライセンスキーに基づいてライセンスデータベースから特定の地理的境界使用制限を検索する、および(iii)現在の地理的位置が特定の地理的境界の外側にあることを確認する、ことに応答して通信モジュールに通信リンクを介してリモートコンピュータへ無効ライセンス確認信号を送らせるように構成されているライセンスサーバ。
【請求項13】
ローカルコンピュータおよび電子ストアフロント間の既存の通信リンクを介して接続された消費者が使用する電子ストアフロントであって、
各々がセキュリティ・ソフトウェアコードによりカプセル化されてソフトウェア・アプリケーションファイルを非許可アクセスから保護するソフトウェア・アプリケーションおよび地理的境界内での使用制限を指定するライセンスポリシーを含むダウンロードできる複数のコンピュータソフトウェア・ライセンス管理システムラッパと、
ダウンロードする複数のラッパの1つを消費者が選択するのに応答して、請求書を送付する地理的位置を含む請求書送付情報の入力を要求するソフトウェア購入アプリケーションであって、請求書送付地理的位置が選択されたラッパのライセンスポリシー内に指定された地理的境界の外側であれば選択されたラッパのダウンロードを防止するソフトウェア購入アプリケーションと、
を含む電子ストアフロント。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2007−533037(P2007−533037A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508549(P2007−508549)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/012766
【国際公開番号】WO2005/104426
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【出願人】(506345214)デジタル リバー、インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/012766
【国際公開番号】WO2005/104426
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【出願人】(506345214)デジタル リバー、インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】
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