説明

基板処理装置及びそれに用いられる支持フレーム

【課題】基板処理装置のメンテナンス作業などで用いる足場の下方空間を有効に利用できるようにする。
【解決手段】複数の処理室110を備えた基板処理装置100を支持するために床面上に配置される支持フレーム140に,床面から所定の高さの部位に処理室の周囲から外側に張り出すように足場160を直接設けた。足場は,支持フレームの外側に取り付けられた複数の支持ブラケット162と,支持ブラケットに水平に支持された足場板164とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備えた基板処理装置及びそれを支持するのに用いられる支持フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程においては,ガラス基板(例えば液晶ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ基板)や半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」とも称する)などの被処理基板に対してエッチング処理,成膜処理などの所定のプロセス処理を施すための基板処理装置が用いられている。近年,高集積化および高スループット化を目的として,複数の処理室(チャンバ)を備えたマルチチャンバ型の基板処理装置が広く用いられている。この種の基板処理装置においては,複数の処理室と搬送室がゲートバルブを介して接続されており,搬送室内に備えられている搬送機構によって被処理基板を各処理室に順番に連続的に搬入して,各処理室にて被処理基板に対して個別のプロセス処理が施されることになる。
【0003】
上記のような基板処理装置をクリーンルーム内に設置するにあたっては,処理室を載置できる大きさの支持フレームをクリーンルームの床面に配置して,この支持フレームの上に処理室を載置するとともに,支持フレームの内部空間に制御機器,整合器,真空ポンプ,各種電気ケーブル,ガス管などを配設している。例えば,下記特許文献1,2には処理室を支持する支持フレームについての記載がある。
【0004】
ところで,上記のように処理室を支持フレームに載置すると,処理室がクリーンルームの床面から上方に位置することになる。しかも,最近では処理室の大型化が進んでいることもあり,処理室の天井部はさらに高くなっており,作業者は床面上に直接立った状態では処理室のメンテナンス作業を行うことが難しくなってきている。そこで従来では支持フレームに沿って足場を組んで,作業者はその足場に立って処理室のメンテナンスを行うようにしていた。
【0005】
【特許文献1】特開平7−193115号公報
【特許文献2】特開平8−335540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら,従来,足場を組むために,処理室の支持フレームに隣接して足場用の支持フレームを設けてその上に足場板を敷設するようにしていたため,足場用の支持フレームが妨げとなり,例えばメンテナンス作業用の工具や測定機器を置くことができないなど,足場下の空間を有効に利用することができなかった。
【0007】
特に,被処理基板が大型化していることに伴い基板処理装置が大規模となっている今日においては,クリーンルームの床面において支持フレームが占める面積がより広くなる傾向にあり,足場下の空間を利用できなければ,その分クリーンルームの床面積をさらに拡張する必要性が生じるといった問題にも繋がりかねなかった。
【0008】
また,大型の処理室の場合,処理室の下方空間すなわち支持フレーム内に収容する機器,例えば真空ポンプや整合器なども必然的に大きくなるため,処理室はより高い位置に支持されるようになる。このような環境下においては,作業者は処理室の下方空間へ立ち入ってメンテナンス作業を行うなど,メンテナンス用の足場の下方空間を利用することが可能になる。ところが,従来は支持フレームに隣接する足場用のフレームが作業者の通行の妨げとなり,作業性が低下するという問題もある。
【0009】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,例えばメンテナンス作業で用いる足場の下方空間を有効に利用することができる基板処理装置およびそれに用いられる支持フレームを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備えた基板処理装置を支持するために床面上に配置される支持フレームであって,前記床面から所定の高さの部位に前記処理室の周囲から外側に張り出すように足場を直接設けたことを特徴とする支持フレームが提供される。この足場は,例えば支持フレームの外側に取り付けられた複数の支持ブラケットと,前記支持ブラケットに水平に支持された足場板とを備える。
【0011】
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室と,床面上に配置されて前記処理室を支持する支持フレームと,を備えた基板処理装置であって,前記床面から所定の高さの部位に,前記処理室の周囲から外側に張り出すように前記支持フレームの外側に直接取り付けられた複数の支持ブラケットと,前記支持ブラケットに水平に支持された足場板と,を備えたことを特徴とする基板処理装置が提供される
【0012】
このような発明によれば,基板処理装置を支持する支持フレームに足場を直接設けるので,足場板の下方空間にこの足場板を支持するフレームや脚を設ける必要がなくなる。これにより,足場板の下方空間も有効に利用することができるようになる。
また,支持フレームに足場を直接設けることにより,メンテナンス作業を行い易い位置に足場を形成することができる。
【0013】
また,上記各支持ブラケットは,形鋼によって形成されることが好ましい。これによって,支持ブラケットの剛性が高まり,この支持ブラケットによって支持される足場板への最大積載荷重を増やすこともできる。
【0014】
各支持ブラケットは,支持フレームに対して着脱自在であることが好ましい。これによって,足場板が必要な箇所にのみ支持ブラケットを取り付けることができる。また,支持ブラケットを取り外した状態で支持フレームを輸送することができるため,支持フレームの輸送コストを抑えることも可能となる。
【0015】
また,上記処理室は,基体部と,この基体部に着脱自在の蓋体部とから構成されており,さらに前記基体部から離脱した前記蓋体部を前記基体部の側方の待避部位までスライド可能なレールを備え,前記レールの周囲にも足場を設け,前記処理室の周囲の足場との間で往来できるようにすることが好ましい。これによれば,作業者は処理室周囲の足場とレール周囲の足場との間を往来しながら,基体部の内部のメンテナンスを行うことができるとともに,基体部からレール上に退避させた蓋体部のメンテナンスも行うことができる。
【0016】
また,上記処理室の周囲の足場と上記レールの周囲の足場の間に,これらの足場間の往来を妨げる扉を設けるようにしてもよい。これらの足場への移動を扉によって制限することで,レールの周囲の足場には必要な場合以外は立ち入ることができないようにすることができるので,メンテナンス作業の安全性を向上させることができる。
【0017】
この場合,上記扉の開閉状態を検出するセンサと,前記センサの検出結果に応じて前記蓋体部の着脱動作を制御する制御部と,を備え,前記制御部は,前記センサが前記扉の開状態を検出している間は前記蓋体部の着脱動作ができないように規制することが好ましい。これによって,例えば着脱動作中の蓋体部が足場板上の作業者に接触するなどの事故を未然に防止することができ,メンテナンス作業の安全性をより向上させることができる。
【0018】
また,上記扉は,外扉と,この外扉に対して回動自在な内扉とからなる二重扉で構成され,前記外扉は前記足場の幅よりも狭い幅で構成して,前記足場の外側寄りに設けた支柱部に枢支し,前記内扉は前記外扉の戸先側に枢支するようにしてもよい。これによれば,外扉を閉じても,足場の内側(外扉の戸先と支持フレームとの間)には扉が存在しない隙間が形成される。このため,たとえ蓋体部の一部が支持フレームやレールよりも外側(足場側)に張り出している場合でも,蓋体部をレールに沿ってスライドさせるときには,外扉と内扉を閉じてレールの周囲の足場への立ち入りを禁止するとともに,蓋体部と外扉との干渉を防ぐことができる。また,蓋体部が閉じているときには,内扉を開いた状態で外扉を閉じることにより足場の内側の隙間を閉じることができる。これにより,レールの周囲の足場への作業者の立ち入りを規制できる。
【0019】
また,上記扉にロック機構を設け,前記制御部は,前記蓋体部が閉状態を検出している間及び前記蓋体部の着脱動作が行われている間は,前記扉が開かないようにロックするようにしてもよい。蓋体部が閉状態のときには,レール上には蓋体部が存在しないため,レール近傍に大きな空間が生じてしまい作業者が落下する虞がある。このように作業者が落下する虞がある場合には,扉をロックすることでレール周囲の足場には強制的に作業者が立ち入ることができないようにすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば,基板処理装置を支持する支持フレームに足場を直接設けることにより,足場板の下方空間も有効に利用することができるようになるとともに,処理室などのメンテナンス作業を行い易い位置に足場を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
(第1実施形態にかかる基板処理装置の構成例)
まず,本発明を複数の処理室を備えるマルチチャンバ型の基板処理装置に適用した場合の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は,本実施形態にかかる基板処理装置の外観構成の概略を示す斜視図である。図2は図1に示す基板処理装置の平面図(図1矢視A)であり,図3は正面図(図1矢視B)である。図1〜図3に示す基板処理装置100は,被処理基板としてのフラットパネルディスプレイ用基板(FPD用基板)に対してプラズマ処理を施すための3つの処理室110(110A〜110C)を備える。
【0023】
各処理室110は,例えば一辺約3mのFPD用基板を載置する載置台が設けられた基体部112(112A〜112C)と,この基体部112に着脱自在に設けられ,処理室110内に反応エネルギを供給する電極や処理ガス雰囲気を形成するためのシャワーヘッドなどを備えた蓋体部114(114A〜114C)で構成されている。処理室110内部のメンテナンス作業を行う際には,蓋体部114は基体部112から取り外される。これによって処理室110の天井部が開放され処理室110の内部の部材を交換または調整することができる。なお,各処理室110を同一の処理(例えばエッチング処理等)を行うように構成してもよいし,互いに異なった処理(例えばエッチング処理とアッシング処理等)を行うように構成してもよい。
【0024】
各処理室110は,断面多角形状(例えば断面矩形状)の搬送室120の側面にゲートバルブ102(102A〜102C)を介して連結されている。搬送室120にはさらに,ロードロック室130がゲートバルブ104を介して連結されている。このようにして本実施形態にかかる基板処理装置100において,複数の処理室110とロードロック室130は,搬送室120を囲むように配置されている。また,ロードロック室130には,基板搬出入機構(ここでは図示を省略)がゲートバルブ106を介して連結されている。
【0025】
上記複数の処理室110,搬送室120,およびロードロック室130は,クリーンルームの床面上に配置された箱状をなす支持フレーム140に載置されており,クリーンルームの床面から所定の高さ,例えば1800mmに高さ調整されている。これによって,FPD用基板を,その搬送高さ(パスライン)を保ちつつ基板処理装置100へ搬入することができる。
【0026】
また,各室を支持フレーム140に載置することによって,各室の下方すなわち支持フレーム140内に空間を確保することができる。この空間には例えば各室の駆動部を制御する制御機器,高周波電源,整合器,その他電気機器,測定機器,真空ポンプを含む排気装置,各種電気ケーブル,ガス管などが配設されている。
【0027】
支持フレーム140は,各室を安定的に支持するために十分な強度を有しており,例えば金属製の角パイプやH形鋼をはじめとする形鋼によって構成されている。また,複数の処理室110,搬送室120,およびロードロック室130が大型である場合などには,支持フレーム140の上面に例えば形鋼によって構成された梁部材を渡して,その上に各室を載置するようにしてもよい。これによって,各室の筐体の撓みを防止することができる。
【0028】
さらに基板処理装置100は,例えばメンテナンス作業で用いる足場160を備えている。具体的にはこの足場160は,クリーンルームの床面から所定の高さ(例えば1800mm)で支持フレーム140からその外側に水平に張り出すように備えられている。上記のように,本実施形態にかかる基板処理装置100において,複数の処理室110とロードロック室130は搬送室120を囲むように配置されており,これらの室は支持フレーム140上に載置されている。したがって,図1,図2に示すように,足場160は処理室110とロードロック室130の周囲に位置することになる。作業者は,この足場160上を目的の地点にまで移動して,各処理室110,搬送室120,およびロードロック室130のメンテナンスを行うことができる。
【0029】
このような本実施形態にかかる足場160は,支持フレーム140に直接固定されることによって支持されるものであり,自らを支持するフレームや脚を備えていない点に特徴がある。足場160のより具体的な構成例については後述する。
【0030】
本実施形態にかかる基板処理装置100によってFPD用基板に対してプラズマ処理を行う際には,まず基板搬出入機構(図示せず)によってFPD用基板をロードロック室130内へ搬入する。このとき,ロードロック室130内に処理済みのFPD用基板があれば,その処理済みのFPD用基板をロードロック室130内から搬出し,未処理のFPD用基板と置き換える。ロードロック室130内へFPD用基板を搬入した後,ゲートバルブ106を閉じる。
【0031】
次いで,ロードロック室130内を所定の真空度まで減圧した後,搬送室120とロードロック室130間のゲートバルブ104を開く。そして,ロードロック室130内のFPD用基板を搬送室120内の搬送機構(図示せず)により搬送室120内へ搬入した後,ゲートバルブ104を閉じる。
【0032】
続いて,搬送室120と処理室110との間のゲートバルブ102を開き,上記搬送機構により処理室110内の載置台に未処理のFPD用基板を搬入する。このとき,処理済みのFPD用基板があれば,その処理済みのFPD用基板を搬出し,未処理のFPD用基板と置換える。
【0033】
処理室110内では,載置台上に載置されたFPD用基板に対してシャワーヘッドから処理ガスを供給しつつ,下部電極もしくは上部電極のいずれか一方,またはこれらの両方に高周波電力を供給して下部電極と上部電極との間に処理ガスのプラズマを発生させる。これによってFPD用基板に対して所定のプラズマ処理が施される。
【0034】
(足場の構成例)
ここで本実施形態にかかる足場160の具体的な構成例について図面を参照しながら詳細に説明する。図4は,基板処理装置の支持フレームを説明するための斜視図である。なお,図4に示すように,処理室110,搬送室120,およびロードロック室130は,支持フレーム140の上側に載置される。
【0035】
図4に示すように,支持フレーム140には,クリーンルームの床面から所定の高さに,処理室110の周囲から外側に張り出すように,複数の支持ブラケット162が直接取り付けられている。ただし,足場160を設けない箇所には,支持ブラケット162は取り付けられない。例えば,ロードロック室130に対するFPD用基板の搬出入の妨げにならないように,そのゲートバルブ106の下方には足場160を設けないようにする。したがって,この箇所には支持ブラケット162は取り付けられない。
【0036】
また,本実施形態においては,複数の支持ブラケット162は,支持フレーム140の上端部を構成する梁部材142に取り付けられている。これら複数の支持ブラケット162の上に複数の足場板164が敷かれており,これによって足場160が形成される。支持ブラケット162は,高い剛性を有しており,例えばH形鋼で構成されている。また,足場板164は,撓み量が小さくかつ軽量であることが好ましく,例えばメッシュ構造のアルミニウムやステンレス鋼によって構成される。さらに,足場板164の表面は滑り止め加工が施されていることが好ましい。
【0037】
ここで,支持ブラケット162の具体的な取付例について図面を参照しながら説明する。図5は,支持ブラケット162の取付例を説明するための斜視図であり,支持ブラケット162と梁部材142との接続部を拡大して示している。図6は,図5に示す接続部を側面から見た図である。図5と図6に示すように,本実施形態にかかる梁部材142は,処理室110,搬送室120,およびロードロック室130を安定的に支持するため,高い剛性を有する例えばH形鋼で構成されている。また,この梁部材142を支える柱部材144もH形鋼で構成されることが好ましい。
【0038】
梁部材142には,その両フランジ間にベース板170が差し渡されて溶接されている。そして支持ブラケット162は,その端部をベース板170にボルトなどの締結部材172によって締結されている。これによって,複数の支持ブラケット162が支持フレーム140に確実かつ強固に取り付けられる。
【0039】
支持フレーム140の梁部材142に取り付けられた複数の支持ブラケット162の上に複数の足場板164を敷いて固定することによって足場板164が水平に支持され,足場160が形成される。また,足場160には作業者の落下を防止するための柵を設けるようにしてもよい。具体的には例えば図6に示すように,足場160の外側の側面に沿って柵166を取り付けるようにしてもよい。これによって足場160における安全性を向上させることができる。
【0040】
ところで,本実施形態においては,複数の支持ブラケット162は,支持フレーム140の上端の梁部材142に取り付けられているため,足場160の高さは支持フレーム140の高さとほぼ同じになる。これに対して,足場160をより低い位置に設ける場合には,例えば梁部材142と同様の梁部材を,梁部材142と床面との間で水平となるように柱部材144に取り付けて,これに支持ブラケット162を取り付けるようにしてもよい。
【0041】
また,処理室110,搬送室120,およびロードロック室130の形状,特に高さ寸法に応じて,足場160の取り付け高さを調節して,足場160を階段状に構成するようにしてもよい。
【0042】
以上のように,本実施形態では,基板処理装置100を支持する支持フレーム140に足場160を直接設けるので,足場板164を支持するフレームや脚が必要なくなる。したがって,足場160の下側には障害物のない空間が得られるため,そこに例えばメンテナンス作業用の工具や測定機器を置くことが可能になるなど,クリーンルーム内を有効に活用することができるようになる。
【0043】
また,支持フレーム140に足場160を直接設けることにより,メンテナンス作業を行い易い位置に足場を形成することができる。例えば処理室110との間に大きな隙間ができないように足場を設けることができるとともに,従来のように処理室の隣に独立して足場を組む場合に比してより安定した足場を設けることができる。
【0044】
また,足場160はクリーンルームの床面から約1800mmの高さに位置しているため,作業者は足場160に妨げられることなく足場160の下を通行できるようになる。このため,支持フレーム140の内側に安全かつ迅速に立ち入ることできるようになり,支持フレーム140に載置されている処理室110,搬送室120,およびロードロック室130のメンテナンスはもちろんのこと,支持フレーム140内に収容されている機材のメンテナンスをも効率よく行うことができるようになる。
【0045】
また本実施形態によれば,支持ブラケット162の数を増減させることによって,基板処理装置100に求められる足場160の最大積載荷重に簡単に対応することができる。
【0046】
さらに支持ブラケット162は,締結部材172によって支持フレーム140に締結されるものであるため,クリーンルームに支持フレーム140を設置するまでは支持ブラケット162および足場板164を取り外しておくことができる。したがって,支持フレーム140の輸送コストを抑えることができる。
【0047】
また本実施形態にかかる足場160は,処理室110とロードロック室130を取り囲むように設けられているが,これに限らず,例えば基板処理装置100の設置状況に応じて,必要な箇所にのみ足場160を設けるようにしてもよい。
【0048】
(第2実施形態)
次に,本発明の第2実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図7は,第2実施形態にかかる基板処理装置の構成例の概略を示す平面図である。図7に示すように,この基板処理装置200は,第1実施形態にかかる基板処理装置100と同様に,搬送室120の周りに複数の処理室110とロードロック室130を設けて構成される。
【0049】
図7に示す各処理室110(110A〜110C)は,基体部112(112A〜112C)と,この基体部112から取り外し自在の蓋体部114(114A〜114C)とから構成されている(図1参照)。またこれらの処理室110(110A〜110C)にはそれぞれ,その側方に延出する一対のレール202(202A〜202C)が設けられている。これら一対のレール202(202A〜202C)は,基体部112から取り外された蓋体部114を基体部112の側方の退避部位(蓋体部114をスライド機構113を軸にして裏返しになるように回動させても基体部112と干渉しない部位)までスライドさせるためのものである。
【0050】
蓋体部114(114A〜114C)にはそれぞれ,その側部に一対のスライド機構113(113A〜113C)が設けられている。スライド機構113(113A〜113C)は,例えば蓋体部114(114A〜114C)を水平軸周りに回転自在に支持する支持部材(図示しない)を備える。また支持部材はレール202(202A〜202C)に沿って摺動自在なスライダとしても機能する。なお,図7に示す蓋体部114B,114Cは閉じている状態であり,蓋体部114Aはレール202Aに沿ってスライドしている状態である。
【0051】
処理室110のメンテナンス作業を行う際には,開閉機構(図示せず)によって蓋体部114を基体部112から離脱させた後,スライド機構113によりレール202上をスライド移動させる。次いで蓋体部114をスライド機構113の支持部材(図示しない)を軸にして平行するレール202間で180°回転させて裏返しにする。これによって基体部112と蓋体部114はともに内部が上向きになるので,作業者は足場260,262に乗った状態で,基体部112と蓋体部114の内部に設けられた各種部材のメンテナンスが可能となる。
【0052】
また図7に示す基板処理装置200を支持する支持フレーム140には,各処理室110の周囲から張り出すように,例えばメンテナンス作業で用いる足場260が設けられている。この足場260は,第1実施形態の場合と同様に構成される。すなわち,クリーンルームの床面から所定の高さに処理室の周囲から外側に張り出すように支持フレーム140に直接取り付けられた複数の支持ブラケット162と,これら支持ブラケット162上に敷かれた複数の足場板164とから構成されている。
【0053】
また,図7に示す基板処理装置200では,さらに各処理室110側方のレール202の周囲にも足場262が設けられている。これらレール202の周囲の足場262は,処理室110の周囲の足場260との間で往来できるようになっており,これらの足場260,262を合わせて基板処理装置200の周囲の足場を構成する。このように,処理室110の周囲の足場260のみならず,レール202の周囲にも足場262を設けることによって,作業者は,これらの足場260,262を往来して,各処理室110の基体部112の内部のみならず,レール202上にある蓋体部114の内部のメンテナンスを行うことができる。
【0054】
このようなレール202周囲の足場262についても,処理室110の周囲の足場260と同様に構成してもよい。なお,処理室110の構成によっては,レール202が支持フレーム140で支持されていない場合もあり,このような場合にはレール202周囲には足場262の支持ブラケットを取り付けられないので,足場262については支持ブラケットに足場板を支持する代わりに,足場板を支持する支持フレームを別途設けるようにしてもよい。
【0055】
ところで,レール202の周囲の足場262に作業者がいるときに,蓋体部114をレール202に沿ってスライド移動させることは,蓋体部114と作業者が接触する虞もあるため好ましくない。また,基体部112の蓋体部114が閉じているときには,レール202上には蓋体部114が存在しないため,例えば一対のレール202間などレール202の近傍に大きな空間が生じてしまう。このときレール202周囲の足場262に作業者がいると,例えば歩行によりレール202間などに落下する虞がある。この問題に対処するために足場262のレール202側に柵を設けることも考えられるが,その柵が蓋体部114のメンテナンス作業の妨げになってしまう可能性もある。
【0056】
そこで,本実施形態では,例えば図7に示すように各処理室110の周囲の足場260と各レール202の周囲の足場262との間に,これらの足場260,262の往来を妨げる複数の扉210(210A1,210A2,210B1,210B2,210C1)を設けることが好ましい。これにより,各レール202の周囲の足場262には必要な場合以外は立ち入ることができないようにすることができる。
【0057】
以下,このような扉210の具体的構成例について図面を参照しながら説明する。図8は扉210の構成例の概略を示す外観斜視図であり,図9は扉210を上方から見た平面図である。扉210は,例えば図8に示すように起立した支柱部214に扉本体212をヒンジ部216で枢支して構成される。支柱部214は,処理室110の周囲の足場260の方に設けてもよく,またレール202周囲の足場262の方に設けてもよい。支柱部214を処理室110の周囲の足場260の方に設ける場合には,例えば複数の支持ブラケット162(図8では図示を省略)に取り付けるようにしてもよい。
【0058】
また図9に示すように,扉210には,扉本体212の開閉状態を検出するセンサ218が設けられている。このようなセンサ218としては,例えば近接スイッチやリミットスイッチなどを挙げることができる。センサ218として近接スイッチを用いる場合には,例えば扉本体212が完全に閉じられたときにセンサ218の検出範囲に支柱部214の金属部が入るように,センサ218を扉本体212に取り付ける。
【0059】
このセンサ218は,基板処理装置200全体を制御する制御部290に電気的に接続されており,制御部290は,センサ218からの検出信号によって扉210の開閉状態を把握することができる。また,制御部290は,各処理室110の蓋体部114の開閉機構とも電気的に接続されている。したがって,制御部290は,蓋体部114のレール202上のスライド動作を扉210の開閉状態に応じて制御することができる。このようなインタロック制御の具体例としては次のようなものがある。
【0060】
制御部290は,例えば扉210A1と扉210A2の各センサ218からの信号に基づいて,扉210A1,210A2が両方とも閉じられていることを検出している間は,処理室110Aの蓋体部114Aがレール202Aに沿ってスライドすることを許可する。
【0061】
このとき,例えば蓋体部114Aの開閉機構が手動である場合には,例えば開閉機構のブレーキを解除して作業者による蓋体部114Aのスライド動作を可能とする。なお,蓋体部114Aの開閉機構が自動である場合には,制御部290は蓋体部114Aの開閉機構を制御して,蓋体部114Aをレール202Aに沿ってスライド移動させる。
【0062】
これに対して,制御部290は,扉210A1と扉210A2のうち少なくとも一方の扉が開かれていることを検出している間は,蓋体部114Aのスライド動作を禁止する。
【0063】
この場合,基体部112の蓋体部114が閉じているときには,蓋体部114がスライドするレール202周囲の足場262に立ち入ることができる扉210をすべて閉じるようにし,作業者がレール202周囲の足場262で作業をしているときには,その足場262に立ち入ることができる扉210を開くようにしておく必要がある。
【0064】
例えば扉210A1と扉210A2との間の足場262に作業者がいる場合には両扉210A1,210A2のうちの少なくとも一方を開くようにし,その足場262に作業者がいない場合には両方の扉210A1,210A2を閉じるようにすればよい。
【0065】
これにより,両方の扉210A1,210A2が閉じられている場合には,作業者がレール202A周囲の足場262にいないため,レール202Aに沿って蓋体部114をスライドさせても,蓋体部114と作業者が接触する虞はない。また,レール202に沿って蓋体部114を基体部112までスライドさせた場合でも,足場262から作業者が落下する危険はなくなる。
【0066】
その他,例えば扉210に制御部290からの制御に応じて解錠・施錠可能なロック機構を設け,蓋体部114の開閉動作に応じて扉210のロック機構を制御するようにしてもよい。すなわち,基体部112の蓋体部114が閉じているとき,または蓋体部114がレール202に沿ってスライドしているときには,扉210に自動的にロックを掛けてレール202周囲の足場262には強制的に作業者が立ち入ることができないようにしてもよい。さらに,レール202周囲の足場262にエリアセンサを設けて,直接的に作業者の有無を検出して,その検出結果に基づいて蓋体部114のスライド動作を制御するようにしてもよい。
【0067】
このように第2実施形態によれば,第1実施形態と同様の効果が得られる。また,処理室110周囲の足場260とレール202周囲の足場262に扉210を設け,必要なときのみレール202周囲の足場262に立ち入ることができるようにすることで,メンテナンス作業の安全性をより高めることができる。
【0068】
なお,処理室110周囲の足場260とレール202周囲の足場262に設ける扉の構成は図8に示すものに限られるものではなく,扉の内側に更なる扉を設けた2枚構成の所謂二重扉で構成してもよい。例えば図7に示すように蓋体部114(114A〜114C)のスライド機構113(113A〜113C)が支持フレーム140やレール202の外側に張り出さない場合は,図8に示すような扉210でも,蓋体部114がスライドした際に扉210と干渉することはない。
【0069】
ところが,蓋体部114やそのスライド機構113の形状などによっては,例えば図10に示すように蓋体部114のスライド機構113の一部が支持フレーム140やレール202よりも外側に張り出す場合もある。このような蓋体部114がレール202に沿ってスライドする際には,蓋体部114やスライド機構113の一部が,閉じた扉210に干渉する虞もある。そこで,このような場合には,一枚構成の扉210に代えて二枚構成の扉,例えば図10に示すような二重扉を用いることで,蓋体部114がスライドする際に扉と干渉することを防ぐことができる。
【0070】
以下,このような扉の変形例として二重扉の具体的構成例について説明する。図10は,本実施形態における二重扉の外観斜視図である。図10に示す二重扉220は,2枚の扉すなわち外扉(主扉)222と,さらに外扉222の片側に重ねて設けた内扉(副扉)224からなる。外扉222は,図8に示す上記の扉210の扉本体212と同様に,例えば起立した支柱部214にヒンジ部216で枢支されている。
【0071】
内扉224は外扉222の戸先の外側を閉じるための扉であり,内扉224を外扉222に重ねた状態でも,外扉222を閉じれば通り抜けできないように(足場260と足場262との間を往来できないように)構成されている。具体的には,内扉224は,外扉222の戸先側に取り付けられたヒンジ部(図示せず)によって枢支されており,戸先側を中心にして矢印R又はLの方向に回動できるようになっている。
【0072】
このように構成された二重扉220によれば,外扉222を閉じることによって,足場260,262の作業者の往来を規制することができる。また外扉222は,その幅が足場260,262の幅よりも狭くなるように構成されており,これによって外扉222を完全に閉じても,その戸先と支持フレーム140との間に,すなわち足場260,262の内側に,蓋体部114をスライド動作する際に外扉222との干渉を防ぐための隙間Sを形成することができる。
【0073】
具体的には,内扉224を矢印Rの方向に回動させて外扉222に重ねるようにすれば,足場260,262の内側に扉が存在しない隙間Sを形成することができる。これに対して,内扉224を矢印Lの方向に回動させると,外扉222の戸先の外側まで内扉224を回動できるので,内扉224によって足場260,262の内側の隙間Sを塞ぐことができる。
【0074】
例えば蓋体部114が閉じている際には,内扉224を矢印Lの方向に回動させて外扉222を閉じることによって隙間Sを塞ぐ。これにより,各処理室110の周囲の足場260から各レール202の周囲の足場262への作業者の立ち入りを規制できる。
【0075】
また,蓋体部114をスライド動作する際には,内扉224を外扉222に重ねた状態で外扉222を閉じる。これにより,外扉222の戸先と支持フレーム140との間(処理室110との間)に隙間Sが確保されるので,スライド機構113などが外扉222と干渉することを防止できる。すなわち,たとえスライド機構113の一部が外側に張り出すような形状の場合であっても,その張り出した部分は蓋体部114がスライドする際に隙間Sを通るので,二重扉220と干渉することはない。さらに,この場合には,各レール202の周囲の足場262への作業者の立ち入りできなくすることができる。
【0076】
また,蓋体部114が完全に開いている際には,内扉224を外扉222に重ねたまま外扉222を開くことによって,各処理室110の周囲の足場260から各レール202の周囲の足場262への作業者の立ち入りが可能となる。
【0077】
なお,外扉222および内扉224に近接スイッチやリミットスイッチなどのセンサを設けることにより,蓋体部114のスライド動作を外扉222および内扉224の開閉状態に応じて制御するようにしてもよい。
【0078】
また,第2実施形態では扉210,二重扉220をそれぞれ開き戸で構成した場合について説明したが,これに限られるものではなく,扉210,二重扉220をそれぞれ引き戸や折れ戸などで構成してもよい。
【0079】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0080】
例えば,基板処理装置としてプラズマ処理装置を例に挙げて本発明の実施形態を説明したが,本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく,スパッタリング装置,コータデベロッパ,洗浄装置,CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置,PVD(Physical Vapor Deposition)装置,露光装置,イオンインプランタなどにも適用可能である。
【0081】
また,本発明はマルチチャンバ型の基板処理装置だけでなく単一の処理室から構成される基板処理装置にも適用可能である。また,一枚ずつ基板を処理する枚葉式の基板処理装置だけでなく,複数枚の基板を一括して処理するバッチ式の処理装置にも適用可能である。
【0082】
さらに,被処理基板は,上記FPD用基板に限定されることなく,例えば半導体ウエハ,CD基板,プリント基板,セラミック基板,太陽電池基板などであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は,被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備えた基板処理装置及びそれを支持するのに用いられる支持フレームに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる基板処理装置の外観構成の概略を示す斜視図である。
【図2】図1に示す基板処理装置を上方から見た場合の平面図である。
【図3】図1に示す基板処理装置の正面図である。
【図4】図1に示す基板処理装置の支持フレームの構成を説明するための斜視図である。
【図5】図4に示す支持ブラケットの取付例を説明するための斜視図である。
【図6】図5に示す支持ブラケットと梁部材との接続部を側面から見た図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる基板処理装置の構成の概略を示す図であって,基板処理装置を上方から見た場合の平面図である。
【図8】図7に示す扉の構成例の概略を示す斜視図である。
【図9】図8に示す扉を上方から見た平面図である。
【図10】図7に示す扉の他の構成例の概略を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0085】
100 基板処理装置
102(102A〜102C) ゲートバルブ
104,106 ゲートバルブ
110(110A〜110C) 処理室
112(112A〜112C) 基体部
113(113A〜113C) スライド機構
114(114A〜114C) 蓋体部
120 搬送室
130 ロードロック室
140 支持フレーム
142 梁部材
144 柱部材
160 足場
162 支持ブラケット
164 足場板
166 柵
170 ベース板
172 締結部材
200 基板処理装置
202(202A〜202C) レール
210(210A1,210A2,210B1,210B2,210C1) 扉
212 扉本体
214 支柱部
216 ヒンジ部
218 センサ
220 二重扉
222 外扉
224 内扉
260,262 足場
290 制御部
S 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理基板に対して所定の処理を施す処理室を備えた基板処理装置を支持するために床面上に配置される支持フレームであって,
前記床面から所定の高さの部位に前記処理室の周囲から外側に張り出すように足場を直接設けたことを特徴とする支持フレーム。
【請求項2】
前記足場は,
前記支持フレームの外側に取り付けられた複数の支持ブラケットと,
前記支持ブラケットに水平に支持された足場板と,
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の支持フレーム。
【請求項3】
前記各支持ブラケットは,形鋼によって形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の支持フレーム。
【請求項4】
前記各支持ブラケットは,前記支持フレームに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の支持フレーム。
【請求項5】
前記処理室は,基体部と,この基体部に着脱自在の蓋体部とから構成されており,さらに前記基体部から離脱した前記蓋体部を前記基体部の側方の待避部位までスライド可能なレールを備え,
前記レールの周囲にも足場を設け,前記処理室の周囲の足場との間を往来できるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の支持フレーム。
【請求項6】
前記処理室の周囲の足場と前記レールの周囲の足場との間に,これらの足場間の往来を妨げる扉を設けたことを特徴とする請求項5に記載の支持フレーム。
【請求項7】
前記扉の開閉状態を検出するセンサと,
前記センサの検出結果に応じて前記蓋体部の着脱動作を制御する制御部と,を備え,
前記制御部は,前記センサが前記扉の開状態を検出している間は前記蓋体部の着脱動作ができないように規制することを特徴とする請求項6に記載の支持フレーム。
【請求項8】
前記扉にロック機構を設け,
前記制御部は,前記蓋体部が閉状態を検出している間及び前記蓋体部の着脱動作が行われている間は,前記扉が開かないようにロックすることを特徴とする請求項6又は7に記載の支持フレーム。
【請求項9】
前記扉は,外扉と,この外扉に対して回動自在な内扉とからなる二重扉で構成され,
前記外扉は,前記足場の幅よりも狭い幅で構成して,前記足場の外側寄りに設けた支柱部に枢支し,
前記内扉は,前記外扉の戸先側に枢支したことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の支持フレーム。
【請求項10】
被処理基板に対して所定の処理を施す処理室と,床面上に配置されて前記処理室を支持する支持フレームと,を備えた基板処理装置であって,
前記床面から所定の高さの部位に,前記処理室の周囲から外側に張り出すように前記支持フレームの外側に直接取り付けられた複数の支持ブラケットと,
前記支持ブラケットに水平に支持された足場板と,
を備えたことを特徴とする基板処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−16144(P2010−16144A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174128(P2008−174128)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】