説明

基板処理装置

【課題】基板処理時に生成する副生成物がロードロック室に残留する水分と接触し化学反応することを抑制することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】処理室201と、開口161と開口(ウエハ搬送口)125とを有したロードロック室102であって、開口161を介し処理室201と連通し、ウエハ搬送口125を介し大気雰囲気空間と連通するロードロック室と、ロードロック室内の水分濃度を測定するセンサ301と、開口161を気密に閉塞するシールキャップ219およびゲートバルブ244とウエハ搬送口125を気密に閉塞するロードロックドア123と、センサ301の測定結果が予め定めた規定値以下になった際に、シールキャップ219またはゲートバルブ244を制御して処理室201とロードロック室とを連通させるように制御する制御装置162とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関し、特に、基板処理室に連接した気密室としてのロードック室を備える基板処理装置であって、原料ガスとしてジクロールシラン、塩化水素等の腐食性ガスを使用する基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IC、LSI等の半導体デバイスを製造する工程おいては、減圧CVD法(減圧化学気相成長法)によって、半導体シリコン基板(ウエハ)上に薄膜を形成することが行われている。近年、基板処理室にウエハを導入する際の自然酸化膜の増加や、不純物の付着等の問題を解決するために、処理室の直前に気密室としてのロードロック室を設置し、ロードロック室を減圧することによってロードロック室内で十分に酸素、水分、有機物等を除去し、ロードロック室内を窒素置換した後、ウエハを処理室内に導入する方法が用いられている。また、処理室内においては、多様な化学反応を用いてウエハ上に薄膜を形成することが行われており、原料ガスとしてジクロールシラン(SiHCl)、塩化水素(HCl)等の腐食性ガスを使用する場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなロードロック室を備える基板処理装置では、ウエハは、大気雰囲気のウエハ搬送空間からロードロック室内に移載され、その後、処理室に搬入され、処理室で成膜処理が行われる。処理室にて成膜処理が行われた後は、逆の手順により、処理室からロードロック室を経て大気雰囲気のウエハ搬送空間に送られ、その後、基板処理装置外に搬出される。
【0004】
このように、ロードロック室は、ロードロック室へのウエハの搬入時もしくはロードロック室からのウエハの搬出時に、大気雰囲気下にあるウエハの搬送空間と連通するため、この時ロードロック室も大気雰囲気下におかれる。この際、大気雰囲気中の水分がロードロック室の内壁面に付着等し、残留する。
【0005】
一方では、原料ガスとしてジクロールシラン、塩化水素等の腐食性ガスを使用し、または反応ガスの一部としてこういった腐食性ガスを使用してウエハに成膜処理を連続して行うと、処理室内に副生成物が徐々に溜まる。
【0006】
このような状態で、ロードロック室へのウエハの搬入時もしくはロードロック室からのウエハの搬出時に、処理室とローロック室との間を連通すると、この副生成物はロードロック室の残留水分と反応してHClガスを放出し、処理室とローロック室との間に設けられるゲートバルブの部品等に錆を生じさせ、さらに基板処理装置の付近はHClガスの放出で人体に危険な状態となるおそれもある。
【0007】
従って、本発明の主な目的は、基板処理時に生成する副生成物がロードロック室に残留する水分と接触し化学反応することを抑制することができる基板処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
その内部に所望の処理ガスを供給し、基板に所望の処理を実行する処理室と、
第1と第2の開口を有した気密室であって、前記第1の開口を介し前記処理室と連通し、前記第2の開口を介し大気雰囲気空間と連通する前記気密室と、
前記気密室内の水分濃度を測定するセンサと、
前記第1の開口及び第2の開口をそれぞれ気密に閉塞する第1と第2の閉塞手段と、を備え、
前記基板の処理によって副生成物が前記処理室内に生成され、前記副生成物は水分と反応することで、有害又は腐食性ガスを生成する前記副生成物であって、
前記センサの測定結果が予め定めた規定値以下になった際に、前記第1の閉塞手段を制御し、前記処理室と気密室とを連通させる制御手段を有することを特徴とする基板処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、基板処理時に生成する副生成物がロードロック室に残留する水分と接触し化学反応することを抑制することができる基板処理装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、図面を参照して、本発明の好ましい実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は本実施例におけるホットウォール式縦型減圧CVD装置を説明するための概略構造縦断面図であり、図2は本実施例におけるホットウォール式縦型減圧CVD装置の処理炉を説明するための概略構造縦断面図であり、図3は本実施例における減圧CVD装置を説明するための概略斜視図である。
【0012】
図3に示すように、筐体101内部の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット100の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ105が設けられ、カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設けられ、カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取りつけられている。カセットエレベータ115の後側には、カセット100の載置手段としてのカセット棚109が設けられ、カセット棚109はスライドステージ122上に横行可能に設けられている。又、カセット棚の上方にはカセット100の載置手段としてのバッファカセット棚110が設けられている。更に、バッファカセット棚110の後側にはクリーンユニット118が設けられ、クリーンエアを筐体101の内部を流通させるように構成されている。
【0013】
筐体101の後部上方には、処理炉202が設けられている。この処理炉202内には、ウエハ200に所定の処理を行う処理室201が形成されている。処理炉202の下側には、気密室としてのロードロック室102が仕切弁としてのゲートバルブ244により連接され、ロードロック室102の前面にはカセット棚109と対向する位置に仕切手段としてのロードロックドア123が設けられている。ロードロック室102内には、基板としてのウエハ200を水平姿勢で多段に保持する基板保持手段としてのボート217を、処理室201とロードロック室102との間で昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ121が内設され、ボートエレベータ121には蓋体としてのシールキャップ219が取りつけられボート217を垂直に支持している。ロードロック室102とカセット棚109との間には図示しない昇降手段としての移載エレベータが設けられ、移載エレベータには搬送手段としてのウエハ移載機112が取りつけられている。
【0014】
カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
【0015】
図1、2に示すように、処理炉202は、ロードロック室の天井板106上に設けられたマニホールド209と、アウターチューブ205と、その内部に設けられたインナーチューブ204と、アウターチューブ205の外部に設けられたヒータ207と、ヒータ207とアウターチューブ205を覆って設けられた断熱材208とを備えている。ヒータ207と断熱材208とによりアウターチューブ205内部全体を加熱する。アウターチューブ205はマニホールド209の上部フランジ211上に設けられ、インナーチューブ204はマニホールド209の中程で内側に向かって突きだしたフランジ212上に設けられている。
【0016】
シールキャップ219上にはボート217が搭載されている。ボート217を搭載したシールキャップ219がロードロック室102の天井板106の開口161から挿入され、シールキャップ219が上昇してシールキャップ219によって開口161が閉じられるとボート217がインナーチューブ204内に位置する。シールキャップ219は、ロードロック室102の天井板106の開口161を気密に閉塞する閉塞手段となる。ボート217は回転機構156によって回転される。ボート217には複数のウエハ200が垂直方向に積層されて搭載されている。インナーチューブ204内がウエハ200を処理する処理室201となる。ボート下部のマニホールド209に相当する高さの部分には、断熱板210が搭載されている。
【0017】
マニホールド209の側壁には、排気管231が取り付けられており、排気管231の途中には排気バルブ175が設けられており、排気管231は真空排気装置(図示せず。)に接続されている。マニホールド209の側壁には、ガス供給管232が設けられている。ガス供給管232は、ガス供給装置220に接続されている。原料ガスとしてのジクロールシラン(SiHCl)、塩化水素(HCl)等が、ガス供給装置220より供給管232を介してインナーチューブ204の下部から導入される。その後、インナチューブ204内を上昇し、その後、アウタチューブ205とインナチューブ204との間の隙間を通って、ガス排気管231に接続された真空排気装置(図示せず。)により排気される。
【0018】
気密室としてのロードロック室102の前面の側壁103にはウエハ搬送口125が開口し、ウエハ搬送口125を気密に閉鎖するように、閉塞手段としてのロードロックドア123が設けられている。また、ロードロック室102の前面の側壁103の上部には水分濃度測定センサ301がロードロック室102に連通して設けられている。
【0019】
ロードロック室102の後面の側壁104の上部にはパージノズル234がロードロック室102に連通して設けられ、側壁104の下部には排気管236がロードロック室102に連通して設けられている。パージノズル234にはバルブ177が設けられ、排気管236には、バルブ237が設けられている。排気管236は真空排気装置(図示せず。)に接続されている。パージノズル234からは、不活性ガスとしての窒素ガスがロードロック室102内に供給される。
【0020】
ロードロック室102には、ボートエレベータ121(図3参照。)が設けられ、ボート217を搭載したシールキャプ219を上昇させてシールキャップ219が開口161を閉塞し、ウエハ処理が可能な状態とする。ウエハの処理が完了すると、ボートエレベータ121(図3参照。)により、シールキャップ219およびボート217をロードロック室102内に降下する。シールキャップ219を下降して、ボート217をインナーチューブ204から搬出した後は、ゲートバルブ117(図1参照)によって、開口161を閉じる。ゲートバルブ117は、ロードロック室102の天井板106の開口161を気密に閉塞する閉塞手段となる。図1を参照すれば、このようにしてロードロック室102内に搬出されたボート217とウエハカセット100との間で移載機112によってウエハ200は移載される。
【0021】
ヒータ207、回転機構156、ガス供給装置220、真空排気装置(図示せず。)、バルブ175、234、237、ロードロックドア123、ゲートバルブ244、移載機112、ボートエレベータ121(図3参照。)、水分濃度測定センサ301等は制御装置162によって制御され、ウエハ200を搭載したボート217の処理室201とローロック室102との間の昇降、ゲートバルブ244やロードロックドア123の開閉、処理炉202内の温度制御、処理室201内への処理ガスの供給および処理室201の排気、ロードロック室102への不活性ガスとしての窒素ガスの供給、ロードロック室102の排気、ロードロック室102内の水分濃度の測定等が制御装置162によって制御される。
【0022】
次に、本実施例の基板処理装置であるホットウォール式縦型減圧CVD装置における半導体ウエハ200の処理の一例として、半導体シリコンウエハに、ジクロールシラン(SiHCl)および塩化水素(HCl)を用いてエピタキシャルSi膜を成膜する場合を説明する。
【0023】
図示しない外部搬送装置から搬送されたカセット100は、カセットステージ105に載置され、カセットステージ105でカセット100の姿勢を90°変換され、更に、カセットエレベータ115の昇降動作、横行動作及び、カセット移載機114の進退動作の協働によりカセット棚109又は、バッファカセット棚110に搬送される。
【0024】
ウエハ移載機112によりカセット棚109からボート217へウエハ200が移載される。ボート217へウエハ200を移載する準備として、ボート217がボートエレベータ121により降下され、ゲートバルブ244により処理室201が閉塞され、更にロードロック室102の内部にパージノズル234から窒素ガスのパージガスが導入される。ロードロック室102が大気圧に復圧された後、ロードロックドア123が開かれる。
【0025】
水平スライド機構122はカセット棚109を水平移動させ、移載の対象となるカセット100をウエハ移載機112に対峙する様に位置決めする。ウエハ移載機112は昇降動作、回転動作の協働によりウエハ200をカセット100よりボート217へと移載する。ウエハ200の移載はいくつかのカセット100に対して行われ、ボート217へ所定枚数ウエハの移載が完了した後、ロードロックドア123が閉じられ、ロードロック室102が排気管236を介して真空引きされる。
【0026】
真空引き完了後にガスパージノズル234より純度の高い不活性ガスである窒素ガスをフィルタ等を通してロードロック室102内に導入し、ロードロック室102内部を窒素ガスにより大気圧に復圧する。この際、ロードロック室102内の水分濃度を水分濃度測定センサ301で測定し、ロードロック室102内の水分濃度が規定値以下(100ppm以下が望ましい)になった場合のみゲートバルブ244が開放できるように、制御装置162で制御するようにしている。このように制御することにより、処理室201内の副生成物がロードロック室102内の残留水分に触れることなく安全なウェハ200処理を行うことが可能となる。なお、ロードロック室102の水分濃度は、ロードロック室に純度の高い不活性ガスをフィルタ等を通して供給することで下げることができる。
【0027】
このようにゲートバルブ244が開かれた後は、ボートエレベータ121によりボート217が処理室201内に挿入され、シールキャップ219により処理炉202の開口部である炉口161を閉塞することによって処理室201を閉塞する。ロードロック室102は、ウエハ200の処理が終了して再びボート217がロードロック室102に下降してくるまでは窒素ガスによりほぼ大気圧に保たれている。
【0028】
次に、排気バルブ175を開けて、処理室201内の雰囲気を排気し、処理室201を減圧する。そして、制御装置162によりヒータ207を制御し、処理室201内の温度を所定の温度に維持する。その後、回転機構156が駆動してボート217を所定の回転数で回転する。
【0029】
ガス供給装置220より、ジクロールシラン(SiHCl)、塩化水素(HCl)およびキャリアガスとしての水素をガス供給管232を通じて、処理室201に供給し、一方では、ガス排気管231によって排気することによって処理室201内の圧力を所定の圧力に保って、減圧CVD法により、ウエハ200にエピタキシャルSi膜を成膜する。
【0030】
処理室201内でウエハ200に所定の成膜処理がなされた後、処理室201内をパージガスとしての窒素ガスで置換する。すなわち、成膜後、(1)処理室201内をガス排気管231を介して減圧し、その後窒素ガス(N)をガス供給管232より処理室201内に流して処理室201内をパージし、その後、(2)窒素ガスを止めて、再度処理室201内をガス排気管231を介して減圧し、その後窒素ガスをガス供給管232より処理室201内に流して処理室201内をパージする。この(1)、(2)の操作を所定回数繰り返す。その後ガス供給管232より窒素ガスを処理室201内に導入し、窒素ガスで処理室201内をほぼ大気圧まで戻す。なお、ロードロック室102は、上述のとおり、窒素ガスによりほぼ大気圧に保たれている。
【0031】
この状態で、ロードロック室102内の水分濃度を水分濃度測定センサ301で測定し、ロードロック室102内の水分濃度が規定値以下(100ppm以下が望ましい)になった場合のみ、ボートエレベータ121によりシールキャップ219およびボート217の下降を開始し、シールキャップ219を開放し、ウエハ200を搭載したボート217が処理室201からロードロック室102内に下降するように、制御装置162で制御するようにしている。このように制御することにより、処理室201内の副生成物がロードロック室102内の残留水分に触れることなく安全なウェハ200処理を行うことが可能となる。
【0032】
その後、排気管236を介してロードロック室102内を10Torr以下まで真空引きし、その後、窒素ガスをパージノズル234より処理室201内に導入してロードロック室102内を大気圧まで窒素ガスで戻す。
【0033】
その後、ロードロックドア123を開き、処理後のウエハ200は上記した操作の逆の手順によりボート217からカセット棚109を経てカセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により搬出される。
【0034】
次に、水平スライド機構122はカセット棚109を水平移動させ、次に移載の対象となるカセット100をウエハ移載機112に対峙する様に位置決めする。ウエハ移載機112は昇降動作、回転動作の協働により次に処理の対象となるウエハ200をカセット100よりボート217へと移載する。ウエハ200の移載はいくつかのカセット100に対して行われ、ボート217へ所定枚数ウエハの移載が完了した後、ロードロックドア123が閉じられ、ロードロック室102が排気管236を介して真空引きされる。
【0035】
真空引き完了後にガスパージノズル234より純度の高い不活性ガスである窒素ガスをフィルタ等を通してロードロック室102内に導入し、ロードロック室102内部を窒素ガスにより大気圧に復圧する。この際、ロードロック室102内の水分濃度を水分濃度測定センサ301で測定し、ロードロック室102内の水分濃度が規定値以下(100ppm以下が望ましい)になった場合のみゲートバルブ244が開放できるように、制御装置162で制御するようにしている。
【0036】
このようにゲートバルブ244が開かれた後は、ボートエレベータ121によりボート217が処理室201内に挿入され、以下、上記と同様にしてウエハ200の処理が行われる。
【0037】
以上説明したように、本実施例では、ロードロック室102に水分濃度を測定する水分濃度測定センサ301を取りつけ、ロードロック室102の水分濃度が規定値以下(100ppm以下が望ましい)になった場合のみシールキャップ219やゲートバルブ244が開放できるように制御装置162で制御するようにした。その結果、原料ガスとしてジクロールシランおよび塩化水素の腐食性ガスを使用する本実施例のような場合でも、処理室201内の副生成物がロードロック室102内の残留水分に触れて、HClガスを放出し、処理室201とローロック1102室との間に設けられるゲートバルブ244の部品等に錆を生じさせ、さらに基板処理装置の付近にHClガスが放出されるのを抑制することができるようになり、安全にウェハの処理を行うことができるようになった。
【0038】
なお、本実施例では、ロードロック室102の開口161を閉塞する閉塞手段として、シールキャップ219およびゲートバルブ244が存在し、いずれを開放する場合においても、ロードロック室102内の水分濃度を水分濃度測定センサ301で測定し、ロードロック室102内の水分濃度が規定値以下になった場合のみシールキャップ219またはゲートバルブ244が開放できるように、制御装置162で制御するようにしているが、シールキャップ219およびゲートバルブ244一方を開放する場合には、ロードロック室102内の水分濃度が規定値以下であることがあきらかである場合等には、他方を開放する場合のみ、ロードロック室102内の水分濃度が規定値以下になった場合のみシールキャップ219またはゲートバルブ244が開放できるように、制御装置162で制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の好ましい実施例におけるホットウォール式縦型減圧CVD装置を説明するための概略構造縦断面図である。
【図2】本発明の好ましい実施例におけるホットウォール式縦型減圧CVD装置の処理炉を説明するための概略構造縦断面図である。
【図3】本発明の好ましい実施例における減圧CVD装置を説明するための概略斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
100…カセット
101…筐体
102…ロードロック室
103、104…側壁
106…天井板
109…カセット棚
112…ウエハ移載機
118…クリーンユニット
121…ボートエレベータ
123…ロードロックドア
124…搬送制御手段
125…ウエハ搬送口
156…回転機構
161…開口
162…制御装置
175…排気バルブ
177…バルブ
180…ガス供給装置
200…ウエハ
201…処理室
202…処理炉
204…インナーチューブ
205…アウターチューブ
207…ヒータ
208…断熱材
209…マニホールド
210…断熱板
211、212…フランジ
217…ボート
219…シールキャップ
220…ガス供給装置
231…排気管
232…ガス供給管
234…パージノズル
236…排気管
237…排気バルブ
244…ゲートバルブ
301…水分濃度測定センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その内部に所望の処理ガスを供給し、基板に所望の処理を実行する処理室と、
第1と第2の開口を有した気密室であって、前記第1の開口を介し前記処理室と連通し、前記第2の開口を介し大気雰囲気空間と連通する前記気密室と、
前記気密室内の水分濃度を測定するセンサと、
前記第1の開口及び第2の開口をそれぞれ気密に閉塞する第1と第2の閉塞手段と、を備え、
前記基板の処理によって副生成物が前記処理室内に生成され、前記副生成物は水分と反応することで、有害又は腐食性ガスを生成する前記副生成物であって、
前記センサの測定結果が予め定めた規定値以下になった際に、前記第1の閉塞手段を制御し、前記処理室と気密室とを連通させる制御手段を有することを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−13215(P2006−13215A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−189677(P2004−189677)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】