説明

壁パネル構造及び壁パネルの施工方法

【課題】隣接する壁パネルの小口面同士の間で挟着した粘弾性体の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる壁パネル構造及び壁パネルの施工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】隣接する壁パネル2の小口面3同士が突き合わせられて目地部5が形成され、壁パネル2同士は、本実部3b,3cによって小口面3の長手方向に可動となるように建物躯体Bに取り付けられた壁パネル構造1Aにおいて、目地部5には、壁パネル2の小口面3同士の間に粘弾性体7が挟着され、粘弾性体7は、本実部3b,3cに対して壁パネル2の厚さ方向Dに偏って配置されている。そのため、壁パネル2の建て込み終了後に、目地部5の隙間を通して壁パネル2の少なくとも一方側から粘弾性体7の挟着状態を視認し易くなり、壁パネル2の小口面3同士の間で挟着した粘弾性体7の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の減衰性能を向上させることが可能な壁パネル構造及び壁パネルの施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建物躯体にロッキング(揺れ)するように取り付けられた壁パネル構造において、壁パネル小口面に粘弾性体を挟着させて建物の減衰性能を向上させる技術が特許文献1に記載されている。この種の壁パネル構造では、隣接する壁パネルの反り具合の違いを矯正すると共に、壁の面を出し、且つ隣接する壁パネルの面外方向の一体性を高めるために、壁パネル小口面の厚さ方向の略中央部に実構造を設け、小口面の実構造を互いに突き合わせるようにして目地部を形成していた。さらに、制振機能を持たせるために、壁パネルの小口面には、壁パネルの厚さ方向の略中央部に粘弾性体が挟着されている。その結果として、この壁パネル構造は、地震や風による建物の揺れによって、壁パネルがロッキングした際には、隣接する壁パネル同士が相対変位して壁パネル小口面に介在する粘弾性体に振動エネルギーが伝達され、熱エネルギーとして消費されることにより、建物の減衰性能を向上させることができる。
【特許文献1】特開平11−62058号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の壁パネル構造では、壁パネル小口面の厚さ方向の略中央部に設けられた実構造が突き合わせられるようにして目地部が形成され、実構造が設けられた箇所に粘弾性体を挟着させていたため、挟着状態の確認は困難であって不安定になり易く、壁パネル小口面に挟着した粘弾性体の接着面積に応じた所定の減衰性能を得にくいという問題があった。
【0004】
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、隣接する壁パネルの小口面同士の間で挟着した粘弾性体の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる壁パネル構造及び壁パネルの施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
壁パネル同士を突き合わせて目地部を形成し、その目地部に粘弾性体を挟着させて制振機能を付与する場合、ロッキングする壁パネルの重心位置を考慮し、壁パネルの厚さ方向の略中央部に粘弾性体を挟着させるのが最適であると考えるのが一般的である。しかしながら、本発明者は、壁パネルの厚さ方向の略中央部の実構造を突き合わせて目地部を形成した場合には、実構造で挟着された粘弾性体の挟着状態が不安定になる可能性があるという課題を着想し、その着想に基づいて鋭意検討を行った。その結果、本発明者は、粘弾性体を壁パネルの厚さ方向の略中央部に配置しなくても、粘弾性体の確実な挟着状態を確保できていれば、制振機能に実質的な支障は無いという知見を得た。本発明は、この知見に基づいて導出されたものである。
【0006】
本発明は、隣接する壁パネルの小口面同士が突き合わせられて実構造を有する目地部が形成され、壁パネル同士は小口面の長手方向に可動となるように建物躯体に取り付けられた壁パネル構造において、目地部には、壁パネルの小口面同士の間に粘弾性体が挟着され、粘弾性体は、実構造に対して壁パネルの厚さ方向に偏って配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、粘弾性体が実構造に対して壁パネルの厚さ方向に偏って配置されているため、壁パネルの建て込み終了後に、目地部の隙間を通して壁パネルの少なくとも一方側から粘弾性体の挟着状態を視認し易くなり、壁パネル小口面に挟着した粘弾性体の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。
【0008】
さらに、粘弾性体は、実構造に対して壁パネルの厚さ方向の一方側にのみ偏って配置されていると好適である。実構造を嵌め合わせるようにして壁パネル同士を突き合わせて目地部を形成した場合であっても、壁パネルの製作精度による個体差や建物躯体側の下地の精度に依存して目地部での隙間は、実構造を挟んだ両側で均等ではなく、一方側では狭くなり、他方側では逆に拡がって小口面の当接具合が一方側と他方側とで異なる場合が生じる。そのため、実構造を挟むようにして壁パネルの厚さ方向の両側に粘弾性体を配置した場合には、一方側では粘弾性体は確実に挟着されるが、他方側では粘弾性体の挟着状態が不安定になる可能性がある。これに対して上記構成では、粘弾性体が実構造に対して壁パネルの厚さ方向の一方側にのみ偏って配置されているので、この一方側の粘弾性体を確実に挟着させれば他方側を考慮することなく粘弾性体の接着面積から得られる減衰性能を容易に割り出すことができ、その結果として所定の減衰性能を確保し易くなる。
【0009】
さらに、建物躯体の外周に取り付けられ、粘弾性体が偏って配置された壁パネルの一方側は、建物躯体の室内側であると好適である。建物躯体の外周に取り付けられる壁パネル構造では、室内側に粘弾性体を偏って配置することで、粘弾性体の挟着状態を室内側から視認し易くなり、さらに粘弾性体が難燃性でない有機成分を含んでいたとしても、建物躯体の外からの火災による室内側への延焼を防止することができ、防耐火性能が向上する。
【0010】
さらに、隣接する壁パネルの小口面同士のうち、少なくとも一方の小口面には、粘弾性体を収容する凹部が形成されていると好適である。目地部の隙間、すなわち小口面同士の間の空き寸法をできるだけ狭くすることにより、目地部の防耐火性能を確保しながら、ほぼ凹部内に収容できる体積分だけ粘弾性体のサイズを大きくできるため、地震時に想定される、壁パネルの目地部の長さ方向、すなわち小口面の長手方向に対してのムーブメントの量に対して、粘弾性体の許容できるせん断変形量やせん断接着抵抗を考慮し、破損が生じないような厚さを定めやすくなり、減衰性能を向上させるための総合的な設計を容易にすることが出来る。
【0011】
さらに、凹部は、底面部と、底面部から立ち上がっている側面部とを有し、粘弾性体は、底面部にのみ接着されていると好適である。粘弾性体と側面部とは接着されていないため、粘弾性体全体が自由に変位して振動エネルギーを熱エネルギーとして消費できるため、減衰性能は向上する。
【0012】
また、本発明は、隣接する壁パネルの小口面同士が粘弾性体を介して目地部を形成するように建物躯体に取り付けられる壁パネルの施工方法であって、建物躯体に取り付けられており、小口面の下部に余白部を残して粘弾性体が配置されている壁パネルの余白部に、他の壁パネルの小口面の下端に形成される角部を近接させてから、あるいは当接させながら、当該他の壁パネルを前記建物躯体に取り付けることを特徴とする。
【0013】
本発明では、既に建物躯体に取り付けられている壁パネルに他の壁パネルを粘弾性体が介するように他の壁パネルを建物躯体に取り付けていく。この場合に、他の壁パネルは、小口面の下端に形成される角部を、既に建物躯体に取り付けられている壁パネルの小口面に近接させてから、あるいは当接させながら位置合わせされ、建物躯体に取り付けられる。この場合に、壁パネルの小口面の全面にわたって粘弾性体が配置されていると、他の壁パネルの角部が粘弾性体に接触して粘弾性体を剥がしてしまう虞や、他の壁パネルの小口面によって粘弾性体が下方向に引きずられて接着力が不均一になる虞がある。すると、粘弾性体の接着面積にばらつきが生じ、接着面積に応じた所定の減衰性能を確保し難くなる。しかしながら、本発明では、壁パネルの小口面の下部に余白部を残して粘弾性体が配置されており、他の壁パネルの角部は余白部に当接されて建物躯体に取り付けられるため、粘弾性体の接着面積が壁パネルごとにばらついてしまうことが無くなり、壁パネルの小口面に挟着した粘弾性体の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に確保することが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、壁パネル小口面に挟着した粘弾性体の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に確保することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る壁パネル構造の斜視図である。図2は、本実施形態に係る壁パネル構造の目地部を拡大して示す斜視図である。図3は、壁パネル構造の目地部を拡大して示す断面図である。
【0016】
(第1実施形態)
図1〜図3に示されるように、本実施形態に係る壁パネル構造1Aは、鉄骨構造などの建物躯体B(図4参照)の外周に設けられる外壁構造として用いられており、複数の壁パネル2は、壁パネル取付部4によりロッキング構法によって取り付けられている。隣接する壁パネル2同士は小口面3同士が突き合わせられ、両壁パネル2の境界に目地部5が形成されている。目地部5には、粘弾性体7が挟着されている。地震時には、壁パネル2は上下の壁パネル取付部4を中心にしてロッキング(揺れ)し、隣接する壁パネル2同士は目地部5に沿った小口面3の長手方向に相対変位を発生し、目地部5に挟着された粘弾性体7に振動エネルギーが伝達される。粘弾性体7に伝達された振動エネルギーは、熱エネルギーに変えられることで、制振効果が生じ、建物の減衰性能を向上させる。
【0017】
壁パネル2は、100mm程度の厚みを有する軽量気泡コンクリートパネルからなる。壁パネル2の小口面3には、建物躯体Bの外A1側の側縁と室内A2側の側縁とに、欠損を避けるための面取部3a(図3参照)が形成されている。外A1側及び室内A2側の面取部3aの面取り寸法は約9mm程度である。面取部3aを形成する理由は、パネル建て込み時に、欠け(欠損)や傷がつくことを防ぐためである。
【0018】
壁パネル2の小口面3には、隣接する壁パネル2の反り具合の違いを矯正すると共に、壁の面を出し、且つ隣接する壁パネル2の面外方向の一体性を高めるために、本実部(実構造)3b,3cが設けられている。隣接する一対の壁パネル2のうち、一方の壁パネル2には凸状の本実部3bが形成され、他方の壁パネル2には凹状の本実部3cが形成されている。隣接する壁パネル2同士は、互いの本実部3b,3cが凹凸状に嵌り合うように設置される。本実部3b,3cは小口面3の長手方向に沿って直線状に延在しており、本実部3b,3cによって壁パネル2同士は小口面3の長手方向への移動は許容されるが、面外方向への移動は制限されている。
【0019】
本実部3b,3cは、小口面3における壁パネル2の厚さ方向Dの略中央に設けられている。粘弾性体7は、本実部3b,3cを挟むようにして壁パネル2の厚さ方向Dの両側のうち、一方側に偏って配置されている。この一方側は、建物躯体Bの室内A2側に相当する。他方側には、目地部5の隙間を埋めるためのシール材が充填されたシーリング部9が設けられている。なお、シーリング部9が設けられる他方側の目地部5内には、シーリング部9の三面接着を防止するボンドブレーカ(図示せず)が内装されている。シーリング部9の三面接着を防止することで、シーリング部9に過度の負荷がかかり難くなり、シーリング部9の表面亀裂を抑止できる。
【0020】
粘弾性体7は、幅寸法が約30mm、厚みが約2mmであり、室内A2側の面取部3aの端に合わせるように配置されている。なお、粘弾性体7は、粘性と弾性の両性質を合わせ持つ素材からなり、衝撃吸収や振動の低減に有効な物体である。本実施形態では、ブチル系あるいはアクリル系の仕様とした。また、粘弾性体7の厚みは、適宜、定めればよいが、0.5mm〜4mm程度が好ましい。
【0021】
本実施形態では、本実部3b,3cによって実構造を形成しているが、実構造は本実部3b,3cに限定されない。ここで、実構造は、壁パネル2を面外方向に拘束しやすい構造とする必要はあるが、一方で、面内方向に関係する寸法としては、壁パネル2の小口面3の接触の度合いを制限しにくい構造とすることが望ましい。具体的には、粘弾性体7の厚みも加味し、隣接する壁パネル2同士を突き合わせて目地部5を形成した際に、まず粘弾性体7と壁パネル2の小口面3とが接触することにより、粘弾性体7と壁パネル2の小口面3との接着が起こるように設計した寸法からなる実構造とすることが好ましい。
【0022】
本実施形態に係る壁パネル構造1Aでは、壁パネル2の小口面3の厚さ方向Dの略中央部に配された本実部3b,3cを避け、粘弾性体7を本実部3b,3cに対して壁パネル2の厚さ方向Dの室内A2側(一方側)に挟着させている。従って、不安定な挟着状態となることなく本実部3b,3cに邪魔されることなく粘弾性体7を確実に挟着させることができる。
【0023】
さらに、壁パネル構造1Aは建物躯体Bの外壁構造として利用されており、粘弾性体7を挟着させる一方側を室内A2側としたため、室内A2側から、粘弾性体7を目視によって直接確認できる。従って、粘弾性体7の挟着状態を容易に確かめることができ、壁パネル2の小口面3に挟着した粘弾性体7の接着面積に応じた所定の減衰性能が発揮できる状態であるのか否かの確認が容易となる。その結果、壁パネル2の小口面3に挟着した粘弾性体7の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。なお、室内A2側からの目視確認は、壁パネル2の建て込みが完了し、内装仕上げなどが行われる前に実施することが可能である。
【0024】
さらに、壁パネル構造1Aでは、粘弾性体7を挟着させる側を、壁パネル2の厚さ方向Dの室内A2側としたため、シーリング部9のある外A1側に粘弾性体7を挟着させる場合に比較して、粘弾性体7の接着面積をより広く確保することができる。
【0025】
さらに、難燃性でない有機成分を含む粘弾性体7を建物躯体Bの室内A2側としたため、建物の外からの火災による室内A2側への延焼の防止を図ることができ、防耐火性能を確保しやすい構造とすることができる。
【0026】
例えば、軽量気泡コンクリートパネルの場合、耐火性能を60分〜120分程度確保するためには、壁パネル2の厚みを75mm以上の構造とする必要があるとされている。本実施形態に係る壁パネル構造1Aでは、壁パネル2の厚みは90mm程度であり、外A1側からの距離が75mm以上室内A2側に偏った位置、すなわち室内A2側から15mm(=90mm−75mm)以内に粘弾性体7を挟着させれば、外部から75mm部分は、従来の標準的な軽量気泡コンクリートパネルの壁パネル構造1Aと同様となり、60分〜120分程度の耐火性能を確保しやすい構造とすることができる。
【0027】
また、壁パネル2の厚みが100mmの場合や150mmの場合も同様であり、外A1側からの距離が75mm以上室内A2側に偏った位置、すなわち室内A2側から25mm(=100mm−75mm)または75mm(=150mm−75mm)以内に粘弾性体7を挟着するようにすれば、外A1側からの距離が75mmまでの部分は、従来の標準的な軽量気泡コンクリートパネルの壁パネル構造1Aと同様となり、60分〜120分程度の耐火性能を確保しやすい構造になる。なお、外面からの距離が75mmとなる部分を確保することは必須ではなく、壁パネル2の小口面3で壁パネル2の厚さ方向Dの室内A2側に粘弾性体7を挟着させることが重要であり、さらに言えば、壁パネル2の小口面3で壁パネル2の厚さ方向Dの略中央部より室内A2側に粘弾性体7を挟着させることが、耐火性能を確保しやすい構造とするために重要である。
【0028】
また、ある程度の厚みを有する壁パネル2の方が、薄い壁パネル2に比較して粘弾性体7を室内A2側に偏らせて配置した場合に耐火効果が高くなる。例えば、軽量気泡コンクリートパネルからなる壁パネル2の場合では、JIS(JISA5416−2007)の区分で言えば、厚形ALC、すなわち壁パネル2の厚みが75mm〜180mmの壁パネル2が好ましく、90mm〜180mmがより好ましく、さらには、100〜180mmが最も好ましい。
【0029】
次に、図5を参照して、上記の壁パネル構造1Aと、本実部3b,3cを挟んで壁パネル2の厚さ方向Dの両側に粘弾性体7を挟着した壁パネル構造1B(比較例)とを比較した結果について説明する。図5(a)は本実施形態に係る壁パネル構造の断面図であり、図5(b)は比較例に係る壁パネル構造の断面図である。
【0030】
目地部5の隙間から粘弾性体7を目視し易くするという点では、比較例に係る壁パネル構造1Bであっても同様の効果を得られる。しかしながら、図5(b)に示されるように、比較例に係る壁パネル構造1Bでは、壁パネル2の製作精度による個体差や建物躯体B側の下地の精度に依存して目地部5での隙間は、本実部3b,3cを挟んだ両側で均等ではなく、一方側では狭くなり、他方側では逆に拡がってしまう可能性がある。このような場合には、対面する小口面3同士の間に角度がついてしまい、小口面3の当接具合が一方側と他方側とで異なるようになり、両側の粘弾性体7を共に確実に挟着するのは困難になってくる。その結果、例えば、室内A2側では粘弾性体7は確実に挟着されるが、外A1側では粘弾性体7の挟着状態が不安定になって非接着部Xが生じたり、逆に、室内A2側に非接着部Xが生じたりする可能性が発生する。
【0031】
比較例に対して本実施形態に係る壁パネル構造1Aでは、図5(a)に示されるように、粘弾性体7が一方側(室内A2側)にのみ偏って配置されているので、この一方側の粘弾性体7を確実に挟着させれば他方側を考慮することなく粘弾性体7の接着面積から得られる減衰性能を容易に割り出すことができ、その結果として所定の減衰性能を確保し易くなる。
【0032】
図6は、壁パネル2の小口面3に配置された粘弾性体7を示す斜視図である。上述の通り、粘弾性体7は、小口面3における壁パネル2の厚さ方向Dの室内A2側に、面取部3aの端に合わせるように配置されている。また、粘弾性体7は、小口面3の上端部から長手方向に配置され、小口面3の下部には余白部3eを残して貼付(配置)されている。この構成により、後述する壁パネル2の建て込み(取り付け)において施工性を高めることができる。なお、余白部の長さは、他の壁パネルの角部2a(図7参照)が粘弾性体7に接触しないようにする観点からは100mm以上が好ましく、他の壁パネルが垂直に建て込まれる際に他の壁パネルの小口面によって粘弾性体7が下方向に引きずられないようにする観点からは200mm以上がさらに好ましい。
【0033】
(壁パネルの施工方法)
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態における壁パネル2の建て込み(施工)方法を説明する。図7に示されるように、壁パネル200,210,220は順次並べるようにして建物躯体Bに取り付けられていく。なお、図7では、最初の壁パネル200及び壁パネル200に隣接する二枚目の壁パネル210が既に建物躯体Bに取り付けられており、三枚目の壁パネル220の角部2aが他の壁パネルとして二枚目の壁パネル210の小口面3に近接されて、あるいは当接されながら位置合わせされ、垂直に建て込まれる。壁パネル200,210,220には、小口面3の下部に余白部3eを残して粘弾性体7が配置されている。
【0034】
先ず、クレーン等の機械装置(図示せず)及びナイロンスリングQ等によって三枚目の壁パネル220を所定の位置に吊り下げる。次に、壁パネル220を、壁パネル210から、やや離れた場所に載置する。次に、作業者Pが、壁パネル210の本実部3aに、壁パネル220の本実部3bを合わせるように、壁パネル220を傾けながら壁パネル210に近づくように移動させる。この際、作業者Pは、壁パネル220の小口面3の下端に形成される角部2aを、壁パネル210の小口面3の余白部3eに、壁パネル220を近接、あるいは当接させながら位置合わせする。次に、クレーンによる吊り下げ位置を調節しながら、作業者Pが、壁パネル220の角部2aを壁パネル210の余白部3eに沿わせるように下へずらし、壁パネル220を垂直に建て込んでいく。ここで、位置合わせの際には当接していなくても、垂直に建て込んでいく過程で当接してもよい。なお、壁パネル210の小口面3と壁パネル220の小口面3の下端に形成される角部2aを近接させる距離は、壁パネル220の幅が300mmの場合は、水平距離で5mm以下とすることが好ましい。
【0035】
次に、図8に示されるように、壁パネル220からナイロンスリングQを外した上で、作業者Pが、壁パネル220を壁パネル210に押し付け、壁パネル取付部4により、建物躯体Bに固定する。なお、建て込み前の粘弾性体7には接着面を保護するための剥離紙(図示せず)が貼付されている。壁パネル220を建て込む際は、壁パネル210の粘弾性体7に貼付された剥離紙は、予め剥がしておく。一方、ナイロンスリングQによる吊り下げや作業者Pの作業性を考慮して、これから建て込む側の壁パネル220の粘弾性体7の剥離紙は貼付したままでよい。
【0036】
図7及び図8に示されるように、隣接する壁パネル220の建て込みを行う際には、作業者Pが、壁パネル210,220を順次、押しつけて建て込みを行い、その後、壁パネル取付部4により、建物躯体Bに固定する。隣接する壁パネル220を押し付けて建て込みをおこなうので、壁パネル200〜220が取り付けられる躯体精度のバラツキに係わらず、粘弾性体7を壁パネル200〜220の小口面3に確実に挟着させることができる。なお、壁パネル200〜220の小口面3で、粘弾性体7の接着部分には、プライマー処理を行って、押し付けるように壁パネル200〜220の建て込みをおこなった。粘弾性体7としては、ブチル系あるいはアクリル系の仕様としたが、押し付けるように壁パネル200〜220の建て込みをおこなった建て込み後も、粘弾性体7は、さほど圧縮されることなく、初期の厚みに近い寸法で納まった。
【0037】
上記の施工方法によれば、壁パネル210の余白部3eに壁パネル220の角部2aを近接させる、あるいは当接させることにより、壁パネル220の前後左右の位置合わせが容易となる。更に、壁パネル210には余白部3eを残して粘弾性体7が配置されているため、建て込みの途中に壁パネル220の角部2aによって粘弾性体7がずれたり破損したりすることを防止でき、建て込みに手間がかからず容易に施工できる。
【0038】
また、例えば、壁パネル210に余白部3eが設けられておらず、小口面3の全面にわたって粘弾性体7が配置されていると、建て込み時に粘弾性体7の下端が壁パネル220の角部2aによって引っ張られてはがれたり、はみ出したりすることが想定され、施工後の見栄えが悪くなる虞がある。さらに、建て込みの際に壁パネル220の角部2aが粘弾性体7に接触して粘弾性体7を剥がしてしまうと、粘弾性体7が均一に接着されず、接着面積が不確定となるため、粘弾性体の接着面積にばらつきが生じ、あらかじめ設計上計算された、接着面積に応じた所定の減衰性能を確保し難くなる。
【0039】
しかしながら、上述の構成及び施工方法によれば、粘弾性体7の接着面積が壁パネル200,210,220ごとにばらついてしまうことが無くなり、壁パネル200,210,220の小口面3同士の間で挟着した粘弾性体7の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。
【0040】
(第2実施形態)
次に、図9を参照し、本発明の第2実施形態に係る壁パネル構造について説明する。図9は、第2実施形態に係る壁パネル構造の目地部を拡大して示す断面図である。なお、第2実施形態に係る壁パネル構造について、第1実施形態に係る壁パネル構造と同様の要素や部材については、同一の符号を付して詳細説明は省略する。
【0041】
本実施形態に係る壁パネル構造1Cの壁パネル12は、厚み100mm程度の軽量気泡コンクリートパネルからなり、隣接する壁パネル12同士は、小口面13の本実部13c,13dが凹凸状に嵌り合うように設置される。粘弾性体17は、本実部13c,13dに対して壁パネル12の厚さ方向Dの一方側、すなわち建物躯体Bの室内A2側に偏って配置されている。粘弾性体17の幅寸法Lは、余裕を持たせて22mmとした。本実部13c,13dに対して厚さ方向Dの他方側、すなわち小口面3の外A1側には、目地部5の隙間を埋めるためのシール材が充填されたシーリング部15が設けられている。なお、シーリング部15が設けられた他方側の目地部5内には、シーリング部15の三面接着を防止するためのバックアップ材16が内装されている。
【0042】
また、本実施形態に係る壁パネル構造1Cでは、粘弾性体17を挟着させる室内A2側の面取部13aの面取り寸法を、外A1側の面取部13bの面取り寸法よりも小さくなるようにしている。室内A2側の面取部13aの面取り寸法を小さくすればするほど、粘弾性体17の接着面積を広くとることが可能となる。一方で、面取り寸法が小さくなれば、欠損や傷を防ぐという効果が弱くなる。そこで、本実施形態では、一般の軽量気泡コンクリートパネルで採用されている9mm程度の面取り寸法からなる外A1側の面取部13bに対して、室内A2側の面取部13aの面取り寸法を9mmよりも小さくした。この室内A2側の面取部13aの面取り寸法としては、5mm〜1mmが好ましく、更に、粘弾性体17の接着面積の確保及びパネル建て込み時における欠損や傷の防止の両立という観点からは4mm〜2mmが好ましく、3mmがより好ましい。
【0043】
本実施形態に係る壁パネル構造1Cも、第1実施形態に係る壁パネル構造1Aと同様に、不安定な挟着状態となることなく粘弾性体17を確実に挟着させることができる。さらに、粘弾性体17を挟着させる一方側(室内A2側)から、粘弾性体17を目視によって直接確認できる。従って、粘弾性体17の挟着状態を容易に確かめることができ、壁パネル12の小口面13に挟着した粘弾性体17の接着面積に応じた所定の減衰性能が発揮できる状態であるのか否かの確認が容易となる。その結果、壁パネル12の小口面13に挟着した粘弾性体17の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。
【0044】
なお、本実施形態に係る壁パネル構造1Cの場合も、第1実施形態に係る施工方法と同様の施工方法によって壁パネル12を建物躯体Bに取り付けることにより粘弾性体17の接着面積が壁パネル12ごとにばらついてしまうことが無くなり、壁パネル12の小口面13同士の間で挟着した粘弾性体17の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。
【0045】
(第3実施形態)
次に、図10を参照し、本発明の第3実施形態に係る壁パネル構造について説明する。図10は、第3実施形態に係る壁パネル構造の目地部を拡大して示す断面図である。なお、第3実施形態に係る壁パネル構造について、第1実施形態または第2実施形態に係る壁パネル構造と同様の要素や部材については、同一の符号を付して詳細説明は省略する。
【0046】
本実施形態に係る壁パネル構造1Dの壁パネル22は、厚み100mm程度の軽量気泡コンクリートパネルからなり、隣接する壁パネル22同士は、小口面23の本実部23c,23dが凹凸状に嵌り合うように設置される。粘弾性体27は、本実部23c,23dに対して壁パネル22の厚さ方向Dの一方側(室内A2側)、すなわち建物躯体Bの室内A2側に偏って配置されている。壁パネル22の厚さ方向Dの他方側(外A1側)には、バックアップ材16及びシーリング部15が設けられている。
【0047】
壁パネル22の小口面23には、粘弾性体27を収容可能な彫り込み部(凹部)25が形成されている。本実施形態では、対面する両小口面23に彫り込み部25が形成されており、粘弾性体27は両方の彫り込み部25によって包まれるように収容されているが、どちらか一方の小口面23にのみ彫り込み部25を形成し、その片方の彫り込み部25にのみ粘弾性体27が収容されるようにしてもよい。彫り込み部25内での粘弾性体27の挟着について詳しく説明する。
【0048】
両方の壁パネル22に形成された彫り込み部25のうち、一方の彫り込み寸法(彫り込み深さ)を“H1”とし、他方の彫り込み寸法を“H2”とする。各彫り込み寸法H1,H2は、同じであっても異なっていても良い。両方の彫り込み寸法の合計を“H”とすると、“H=H1+H2”となる。所定の制振性能を確保するために必要となる粘弾性体7の厚み寸法を“N”とすると、彫り込み寸法の合計“H”は、粘弾性体7の厚み寸法“N”よりも小さくなるように設定する。
【0049】
隣接する壁パネル22を押し付けて建て込みを行う際に、彫り込み部25が形成されていない場合には、粘弾性体27の厚み寸法“N”は、目地部5の空き寸法、すなわち小口面23同士の間の隙間寸法になる。これに対して、本実施形態では、粘弾性体27を収容する彫り込み部25が形成されているので、目地部5の空き寸法Sは、彫り込み部25が形成されていない場合に比較して小さくなる。その結果として、壁パネル構造1Dの耐火性能を損なわないように、壁パネル22の小口面23を突き合わせやすい構造となる。
【0050】
例えば、壁パネル構造1Dの耐火性能を損なわないように、壁パネル22の目地部5の空き寸法Sを、1mm程度確保したいとする。ここで、所定の制振性能を確保するために必要となる粘弾性体27の厚み寸法“N”が2mmの場合には、壁パネル22の彫り込み寸法(H1、H2)を、それぞれ0.5mmとして、隣接する両方の壁パネル22の彫り込み部25の彫り込み寸法の合計“H”を1mmとすることにより、壁パネル22の目地部5の空き寸法Sを、1mm程度に確保することができる。
【0051】
なお、粘弾性体27の必要な厚み寸法“N”は、地震時に想定される、壁パネル22の目地部5の長さ方向、すなわち小口面23の長手方向に対してのムーブメントの量に対して、粘弾性体27の許容できるせん断変形量やせん断接着抵抗力を考慮し、破損が生じないような厚さで定める。ただし、厚み寸法“N”を大きくすると、粘弾性体27にかかるコストが高くなり、不経済となるため、経済性も加味し、総合的に定める必要がある。
【0052】
また、目地部5の空き寸法について、壁パネル22の耐火性能を考慮して予め規定しておき、空き寸法の規定値に合うようにして彫り込み部25を形成するようにしてもよい。例えば、壁パネル構造1Dの耐火性能を損なわないように、壁パネル22の目地部5の空き寸法の規定値“A”が1mmであったとする。そして、所定の制振性能を確保するために必要となる粘弾性体27の厚み寸法“N”が3mmの場合には、彫り込み部25の彫り込み寸法(H1、H2)を、それぞれ1mmとして、隣接する両方の壁パネル22の彫り込み寸法の合計“H”を2mmとすることにより、壁パネル22の小口面23の空き寸法“S”は規定値“A”と略同一寸法の1mm程度にすることができる。
【0053】
なお、目地部5の空き寸法の規定値“A”については、耐火性能の確保と、壁パネル22の製作精度や躯体側の下地の精度を加味すると、2mm〜0.5mmの範囲で設定するのが良く、さらには、1.5mm〜0.75mmが好ましく、1mm程度が最も好ましい。参考に、粘弾性体27を設けることがない従来の壁パネルが軽量気泡コンクリートパネルの場合には、耐火性能の確保と、壁パネルの製作精度や躯体側の下地の精度を加味して、目地部5の空きを、1mm程度に設定していることが多い。
【0054】
また、彫り込み部25は、底面部25aと、底面部25aから立ち上がっている側面部25bとを有する。設計上、彫り込み部25の寸法は、粘弾性体27と側面部25bとの間に隙間が空くように形成されており、粘弾性体27は、彫り込み部25の側面部25bには接着されず、彫り込み部25の底面部25aにのみ接着されている。彫り込み部25の全面に渡って粘弾性体27が接着されていると、粘弾性体27の制振機能は、主として彫り込み部25から露出した一部分でしか発揮されない。しかしながら、壁パネル構造1Dでは、粘弾性体27は、彫り込み部25の底面部25aにのみ接着されており、側面部25bには接着されていないので、粘弾性体27は、その全体で自由に変位して振動エネルギーを熱エネルギーとして消費できるため、減衰性能は向上する。
【0055】
本実施形態に係る壁パネル構造1Dも、第1及び第2実施形態と同様に、不安定な挟着状態となることなく粘弾性体27を確実に挟着させることができる。さらに、粘弾性体27を挟着させる一方側(室内A2側)から、粘弾性体27を目視によって直接確認できる。従って、粘弾性体27の挟着状態を容易に確かめることができ、壁パネル22の小口面23に挟着した粘弾性体27の接着面積に応じた所定の減衰性能が発揮できる状態であるのか否かの確認が容易となる。その結果、壁パネル22の小口面23に挟着した粘弾性体27の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。
【0056】
特に、本実施形態は、粘弾性体27を収容する彫り込み部(凹部)25を有するので、目地部5の隙間、すなわち小口面23同士の間の空き寸法をできるだけ狭くすることにより、目地部5の防耐火性能を確保しながら、ほぼ彫り込み部25内に収容できる体積分だけ粘弾性体27のサイズを大きくできるため、地震時に想定される、壁パネル22の目地部5の長さ方向、すなわち小口面23の長手方向に対してのムーブメントの量に対して、粘弾性体27の許容できるせん断変形量やせん断接着抵抗を考慮し、破損が生じないような厚さを定めやすくなり、減衰性能を向上させるための総合的な設計を容易にすることが出来る。
【0057】
なお、本実施形態に係る壁パネル構造1Dの場合も、第1実施形態に係る施工方法と同様の施工方法によって壁パネル22を建物躯体Bに取り付けることにより粘弾性体27の接着面積が壁パネル22ごとにばらついてしまうことが無くなり、壁パネル22の小口面23同士の間で挟着した粘弾性体27の接着面積に応じた所定の減衰性能を確実に得ることができる。
【0058】
本発明は、以上の実施形態のみに限定されず、建物の減衰性能を向上させることが可能な壁パネル構造に好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の第1実施形態に係る壁パネル構造の斜視図である。
【図2】壁パネル構造の目地部を拡大して示す斜視図である。
【図3】壁パネル構造の目地部を拡大して示す断面図である。
【図4】建物躯体の外周に本実施形態に係る壁パネル構造を適用した一例を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係る壁パネル構造と本実部を挟んだ両側に粘弾性体を挟着した比較例とを対比して示す図であり、(a)は本実施形態に係る壁パネル構造の断面図であり、(b)は比較例に係る壁パネル構造の断面図である。
【図6】壁パネルの小口面に配置された粘弾性体を示す斜視図である。
【図7】隣接する壁パネル同士を近づけるように移動させて建て込みを行っている状態を示す図である。
【図8】隣接する壁パネルを押し付けて建て込みを行っている状態を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る壁パネル構造の目地部を拡大して示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る壁パネル構造の目地部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
【0060】
1A,1B,1C,1D…壁パネル構造、2,12,22,200,210…壁パネル、220…壁パネル(他の壁パネル)、2a…角部、3,13,23…小口面、3b,13c,23c…凸側の本実部(実構造)、3c,13d,23d…凹側の本実部(実構造)、3e…余白部、5…目地部、7,17,27…粘弾性体、25…彫り込み部(凹部)、25a…底面部、25b…側面部、D…壁パネルの厚さ方向、A1…建物躯体の外、A2…建物躯体の室内、B…建物躯体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接する壁パネルの小口面同士が突き合わせられて実構造を有する目地部が形成され、前記壁パネル同士は前記小口面の長手方向に可動となるように建物躯体に取り付けられた壁パネル構造において、
前記目地部には、前記壁パネルの小口面同士の間に粘弾性体が挟着され、
前記粘弾性体は、前記実構造に対して前記壁パネルの厚さ方向に偏って配置されていることを特徴とする壁パネル構造。
【請求項2】
前記粘弾性体は、前記実構造に対して前記壁パネルの厚さ方向の一方側にのみ偏って配置されていることを特徴とする請求項1記載の壁パネル構造。
【請求項3】
前記建物躯体の外周に取り付けられ、
前記粘弾性体が偏って配置された前記壁パネルの一方側は、前記建物躯体の室内側であることを特徴とする請求項2記載の壁パネル構造。
【請求項4】
隣接する前記壁パネルの小口面同士のうち、少なくとも一方の前記小口面には、前記粘弾性体を収容する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の壁パネル構造。
【請求項5】
前記凹部は、底面部と、前記底面部から立ち上がっている側面部とを有し、
前記粘弾性体は、前記底面部にのみ接着されていることを特徴とする請求項4記載の壁パネル構造。
【請求項6】
隣接する壁パネルの小口面同士が粘弾性体を介して目地部を形成するように建物躯体に取り付けられる壁パネルの施工方法であって、
建物躯体に取り付けられており、小口面の下部に余白部を残して粘弾性体が配置されている壁パネルの前記余白部に、他の壁パネルの小口面の下端に形成される角部を近接させてから、あるいは当接させながら、当該他の壁パネルを前記建物躯体に取り付けることを特徴とする、壁パネルの施工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−243251(P2009−243251A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−187638(P2008−187638)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【出願人】(390018717)旭化成建材株式会社 (249)
【Fターム(参考)】