外装カバー
【課題】 ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、カバーの強度を高めること。
【解決手段】 一体成形された強度を高めるための補強リブ(26)と、外側カバー装着部(17,23)とを有し、画像形成装置のフレームに固定される内側カバー(FC2)と、前記外側カバー装着部(17,23)に装着される被装着部(3,8)を有し、前記被装着部(3,8)が前記外側カバー装着部(17,23)に装着された状態で外表面が外部に露出する外側カバー(FC1)とを備えた外装カバー。
【解決手段】 一体成形された強度を高めるための補強リブ(26)と、外側カバー装着部(17,23)とを有し、画像形成装置のフレームに固定される内側カバー(FC2)と、前記外側カバー装着部(17,23)に装着される被装着部(3,8)を有し、前記被装着部(3,8)が前記外側カバー装着部(17,23)に装着された状態で外表面が外部に露出する外側カバー(FC1)とを備えた外装カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置の外装カバーに関し、特に、外表面が外部に露出し、ユーザが観察可能な意匠等が施された外装カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のプリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置の外装カバーに関する従来技術として、下記の従来技術(J01),(J02)が従来公知である。
(J01)特許文献1(特開平8−234521号公報)記載の技術
特許文献1には、多数のリブ(50Y)が形成され、装置本体に開閉可能な状態でヒンジ連結された外側カバー(50)と、機能部材(50a、50c)が一体形成され、前記外側カバー(50)の内側に装着された内側カバー(60)とを備えた開閉カバーが記載されている。
(J02)特許文献2(特開2004−34648号公報)記載の技術
特許文献2には、裏面に固定爪(1a,1c,50a,50c)や補強リブ(11、1m)が形成されたサイドカバーが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平8−234521号公報(「0035」〜「0041」、第2図〜第7図)
【特許文献2】特開2004−34648号公報(「0003」、「0007」、「0029」〜「0035」、第1図、第5図、第6図、第10図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01)、(J02)のカバーは、一般には樹脂により一体成形されており、射出成形法等によりモールド(型)を使用して成形している。前記従来技術(J01)、(J02)のようにカバーの内側にリブや機能部材を形成すると、外側にヒケ(くぼみ)が発生することがある。従来技術(J01)の外側カバーの外表面や内側カバーの内表面、従来技術(J02)のカバーの外表面は、ユーザに視認されるので、カバー表面にヒケ(くぼみ、凹部)があると見栄えが悪いという問題がある。したがって、前記従来技術(J01)、(J02)では、ヒケが発生しないように(または、目立たないように)、リブや機能部材の厚み(特に、根本部分の厚み)を薄くする必要があり、また、リブ等を配置する位置やリブの個数も制限されてしまうという問題があった。前記リブの厚みが薄かったりリブ等を配置する位置やリブの個数が制限されていると、十分な補強ができず、外装カバーとして使用するには強度が不足する恐れがある。
【0005】
また、強度を高めるために薄いリブを多数配置することも考えられるが、リブを配置する位置自体が制限されるので、機能部材を配置する位置が更に制限される恐れがあり、画像形成装置の内部の構成部材の配置等も制限を受ける恐れがある。したがって、強度を確保するために多数のリブを配置すると製造が難しくなり、また、機能部材の配置等の設計の自由度が低下する問題がある。さらに、機能部材の厚みも制限を受けるので、機能部材の強度が十分確保できない恐れもある。
【0006】
また、外装カバーの外表面が損傷、破損した場合、外装カバー全てを交換する必要があり、無駄が多く、リサイクル効率が悪いという問題もある。また、画像形成時に加熱されるヒータを有する定着装置が画像形成時に高温になったり、制御基板が故障した場合に画像形成装置内部が高温になることがあるので、安全のためリブ等を難燃材で作製することが必要な場合があり、外装カバーとして使用できる材質が制限される問題もある。
さらに、リブの配置位置が制限されたり、使用できる材質が制限されるので、外装カバー表面のデザイン(装飾)の自由度が低下する問題もある。さらに、前記従来技術(J01)、(J02)において、固定爪や機能部材を一体成形する場合に、外装カバーに型抜き用の孔を形成すると見栄えが悪くなるので、従来技術(J01)、(J02)では型抜き用の孔を形成できない。したがって、固定爪のようなアンダーカット形状の一体成形を行う場合、特殊な型が必要となり、コスト高になるという問題がある。
【0007】
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01),(O02)を技術的課題とする。
(O01)ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、カバーの強度を高めること。
(O02)外装カバーの設計や装飾の自由度を高めること。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0009】
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の外装カバーは、次の構成要件(A01),(A02)を備えたことを特徴とする。
(A01)一体成形された強度を高めるための補強リブ(26,66)と、外側カバー装着部(17,23,62)とを有する画像形成装置(U)の内側カバー(FC2,RC2)、
(A02)前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着される被装着部(3,8,46)を有し、前記被装着部(3,8,46)が前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着された状態で外表面が外部に露出する外側カバー(FC1,RC1)。
【0010】
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01),(A02)を備えた第1発明の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、一体成形された強度を高めるための補強リブ(26,66)を有する。前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着される被装着部(3,8,46)を有する外側カバー(FC1,RC1)は、前記被装着部(3,8,46)が前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着された状態で外表面が外部に露出する。したがって、内側カバー(FC2,RC2)に外側カバー(FC1,RC1)が装着されるので、内側カバー(FC2,RC2)に一体成形された補強リブ(26,66)によりヒケが発生しても外側カバー(FC1,RC1)により隠すことができる。この結果、第1発明の外装カバーは、ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、強度を高めることができる。したがって、ヒケを気にせずに設計することができるので、設計の自由度を高めることもできる。また、外側カバー(FC1,RC1)と内側カバー(FC2,RC2)が別の部材なので、必要に応じて内側カバー(FC2,RC2)の材料とは異なる材料で外側カバー(FC1,RC1)を作製することができ、外側カバー(FC1,RC1)の装飾の自由度を高めることができる。また、外側カバー(FC1,RC1)が内側カバー(FC2,RC2)に装着されるので、外側カバー(FC1,RC1)のみ交換することができるので、無駄が少なく、リサイクル効率も高まる。
【0011】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の外装カバーは、前記第1発明において、次の構成要件(A03)を備えたことを特徴とする。
(A03)モールド成形により形成された前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A03)を備えた第1発明の形態1の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、モールド成形により形成されている。
【0012】
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の外装カバーは、前記第1発明又は第1発明の形態1において、次の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする。
(A04)樹脂により形成された前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A04)を備えた第1発明の形態2の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、樹脂により形成されている。
【0013】
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1、2のいずれかにおいて、次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする。
(A05)ネジ孔(8、46)により構成された前記被装着部(8,46)を有する前記外側カバー(FC1,RC1)、
(A06)ネジ貫通孔(23,62)により構成された前記外側カバー装着部(23,62)を有し、前記内側カバー(FC2,RC2)の内側から前記ネジ貫通孔(23,62)及び前記ネジ孔(8、46)を貫通するネジ(31)により前記外側カバー(FC1,RC1)が装着される前記内側カバー(FC2,RC2)。
【0014】
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A05),(A06)を備えた第1発明の形態3の外装カバーでは、外側カバー(FC1,RC1)の被装着部(8,46)は、ネジ孔(8、46)により構成されている。内側カバー(FC2,RC2)の外側カバー装着部(23,62)は、ネジ貫通孔(23,62)により構成されている。そして、前記外側カバー(FC1,RC1)は、前記内側カバー(FC2,RC2)の内側から前記ネジ貫通孔(23,62)及び前記ネジ孔(8、46)を貫通するネジ(31)により内側カバー(FC2,RC2)に装着される。
【0015】
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜3のいずれかにおいて、次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする。
(A07)スナップフィット係合部(17)により構成された前記外側カバー装着部(17)を有する前記内側カバー(FC2,RC2)、
(A08)スナップフィット被係合部(3)により構成された前記被装着部(3)を有し、前記外側カバー(FC1,RC1)を前記内側カバー(FC2,RC2)に重ね合わせた時に前記スナップフィット係合部(17)が前記スナップフィット被係合部(3)に係合して前記内側カバー(FC2,RC2)に装着される前記外側カバー(FC1,RC1)。
【0016】
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件(A07),(A08)を備えた第1発明の形態4の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)の外側カバー装着部(17)はスナップフィット係合部(17)により構成されている。外側カバー(FC1,RC1)の被装着部(3)は、スナップフィット被係合部(3)により構成されている。そして、外側カバー(FC1,RC1)を内側カバー(FC2,RC2)に重ね合わせた時に前記スナップフィット被係合部(3)が前記スナップフィット係合部(17)に係合して、外側カバー(FC1,RC1)が内側カバー(FC2,RC2)に装着される。
【0017】
(第1発明の形態5)
第1発明の形態5の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜4のいずれかにおいて、次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする。
(A09)前記内側カバー(FC2,RC2)に装着された場合に、前記内側カバー(FC2,RC2)のほぼ全外表面を被覆する前記外側カバー(FC1,RC1)。
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の形態5の外装カバーでは、外側カバー(FC1,RC1)は、内側カバー(FC2,RC2)に装着された場合に、前記内側カバー(FC2,RC2)のほぼ全外表面を被覆する。
【0018】
(第1発明の形態6)
第1発明の形態6の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜5のいずれかにおいて、次の構成要件(A010)を備えたことを特徴とする。
(A010)一体成形する際の型抜き用の型抜き孔(29)が形成された前記内側カバー(FC2)。
(第1発明の形態6の作用)
前記構成要件(A010)を備えた第1発明の形態6の外装カバーでは、内側カバー(FC2)には一体成形する際の型抜き用の型抜き孔(29)が形成されている。
【0019】
(第1発明の形態7)
第1発明の形態7の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜6のいずれかにおいて、次の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする。
(A011)前記外側カバー(FC1,RC1)が装着された状態で前記フレームに固定される前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態7の作用)
前記構成要件(A011)を備えた第1発明の形態7の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、前記外側カバー(FC1,RC1)が装着された状態で前記フレームに固定される。
【0020】
(第1発明の形態8)
第1発明の形態8の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜7のいずれかにおいて、次の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする。
(A012)前記フレームに固定するネジが螺合するフレーム固定用ネジ孔(14,54)が外側端部(12,52)に形成された前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態8の作用)
前記構成要件(A012)を備えた第1発明の形態8の外装カバーでは、フレームに固定するネジが螺合するフレーム固定用ネジ孔(14,54)が内側カバー(FC2,RC2)の外側端部(12,52)に形成されている。
【0021】
(第1発明の形態9)
第1発明の形態9の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜8のいずれかにおいて、次の構成要件(A013)を備えたことを特徴とする。
(A013)前記画像形成装置(U)を構成する部品を支持する部品支持部(27)を備えた前記内側カバー(FC2)。
(第1発明の形態9の作用)
前記構成要件(A013)を備えた第1発明の形態9の外装カバーでは、前記内側カバー(FC2)は、前記画像形成装置(U)を構成する部品を支持する部品支持部(27)を備えている。
【0022】
(第1発明の形態10)
第1発明の形態10の外装カバーは、前記第1発明の形態9において、次の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする。
(A014)前記部品支持部(27)が設けられた位置に対応する前記内側カバー(FC2)の外表面を被覆する前記外側カバー(FC1)。
(第1発明の形態10の作用)
前記構成要件(A014)を備えた第1発明の形態10の外装カバーでは、前記外側カバー(FC1)は、部品支持部(27)が設けられた位置に対応する前記内側カバー(FC2)の外表面を被覆する。したがって、部品支持部(27)によりヒケが発生しても外側カバー(FC1)で確実に被覆することができる。
【0023】
(第1発明の形態11)
第1発明の形態11の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜10のいずれかにおいて、次の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする。
(A015)前記外側カバー(FC1,RC1)の肉厚よりも厚いリブ厚を有する前記補強リブ(26,66)を備えた前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態11の作用)
前記構成要件(A015)を備えた第1発明の形態11の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)の前記補強リブ(26,66)は、前記外側カバー(FC1,RC1)の肉厚よりも厚いリブ厚を有する。したがって、外側カバー(FC1,RC1)により被覆される内側カバー(FC2,RC2)には、ヒケを気にせずに十分な厚みの補強リブ(26,66)を形成することができると共に、内側カバー(FC2,RC2)に装着される外側カバー(FC1,RC1)は厚みを薄くすることができる。
【0024】
(第1発明の形態12)
第1発明の形態12の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜11のいずれかにおいて、次の構成要件(A016)を備えたことを特徴とする。
(A016)一体成形された前記補強リブ(26,66)により前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面に形成されたヒケの部分を覆う前記外側カバー(FC1,RC1)。
(第1発明の形態12の作用)
前記構成要件(A016)を備えた第1発明の形態12の外装カバーでは、外側カバー(FC1,RC1)は、一体成形された前記補強リブ(26,66)により前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面に形成されたヒケの部分を覆う。したがって、少なくともヒケが発生した箇所は外側カバー(FC1,RC1)で確実に覆うことができ、見栄えを良好にできる。
【0025】
(第1発明の形態13)
第1発明の形態13の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜12のいずれかにおいて、次の構成要件(A017),(A018)を備えたことを特徴とする。
(A017)前記画像形成装置(U)に前記内側カバー(FC2,RC2)を装着するためのネジ孔が形成されたネジボスを有する前記内側カバー(FC2,RC2)、
(A018)前記ネジボスが形成された位置に対応する前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面を被覆する前記外側カバー(FC1,RC1)。
【0026】
(第1発明の形態13の作用)
前記構成要件(A017),(A018)を備えた第1発明の形態13の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、前記画像形成装置(U)に前記内側カバー(FC2,RC2)を装着するためのネジ孔が形成されたネジボスを有する。前記外側カバー(FC1,RC1)は、前記ネジボスが形成された位置に対応する前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面を被覆する。したがって、ヒケが生じやすいネジボスに対応する内側カバー(FC2,RC2)の箇所を外側カバー(FC1,RC1)で確実に覆うことができるので、外装カバーの見栄えを良好にすることが可能となると共に、ネジボスの大きさや位置等を自由に設計することができる。
【発明の効果】
【0027】
前述の本発明は、下記の効果(E01)〜(E04)を奏する。
(E01)ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、カバーの強度を高めることができる。
(E02)外装カバーの設計や装飾の自由度を高めることができる。
(E03)外側カバーが損傷した場合に、外側カバーのみ交換できるので、リサイクル効率を高めることができる。
(E04)内側カバーにアンダーカット形状の部分を一体形成する場合には、型抜き孔を形成でき、特殊な型を省略できるので、コストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【実施例1】
【0029】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の斜視図である。
図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUの上面にはシート排出トレイTRhが設けられており、前側下部には給紙トレイTR1(図2参照)が左右方向(Y軸方向)に出入可能に支持されている。図1、図2において、プリンタUは、フレームに固定された外装カバーとしてのフロントカバーFC及びリアカバーRCと、ヒンジ軸(図2参照)を中心に左方向(−Y方向)に回動可能なトップカバーTCとを有している。
図2において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、プリンタ本体U1と、プリンタ本体U1に対して着脱可能に支持されたプロセスカートリッジU2及び定着ユニットU3とを有する。
【0030】
プリンタ本体U1はマイクロコンピュータにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電装置CC、現像ロールGaおよび転写ロールTr等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のホストコンピュータ等から入力された印字データを潜像形成用の画像データに変換して所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
【0031】
前記プロセスカートリッジU2は、像担持体ユニットU2aおよび現像ユニットU2bを有している。前記プロセスカートリッジU2の像担持体ユニットU2aは、像担持体PR、帯電装置CCおよびそれらを回転可能に支持するトナー回収容器(クリーナ)CLを有している。現像ユニットU2bは、現像容器Vを有しており、現像容器V内部には現像ロールGaおよび現像剤攪拌部材Gbが回転可能に支持されている。前記現像容器Vには現像剤カートリッジKが着脱可能に装着されている。前記現像剤カートリッジK内部には現像剤を攪拌しながら前記現像剤撹拌部材Gbに搬送する攪拌搬送部材Gcが回転可能に支持されている。
【0032】
回転する像担持体PRの表面は、帯電領域Q1において前記帯電装置(スコロトロン)CCにより帯電され、潜像書込位置Q2において前記ROS(潜像書込装置)から出射するレーザビームLにより静電潜像が書き込まれる。前記静電潜像は現像領域Q3において現像ユニットU3bの現像ロールGaによりトナー像に現像され、像担持体PR及び転写ロールTrとの圧接領域により形成される転写領域Q4において転写ロールTrにより記録シートSに転写される。像担持体PR表面の残留トナーは、転写領域Q4の下流側のクリーニング領域Q5においてクリーニングブレードCBにより除去され(擦り取られ)、トナー回収容器CLに回収される。
なお、前記クリーニングブレードCBの対向する側にはフィルムシールFSが設けられており、フィルムシールFSは前記トナー回収容器CL内に回収されたトナーが外にこぼれ出るのを防止する。
【0033】
プリンタ本体U1の下部の前記給紙トレイTR1から、ピックアップロールRpにより取出された記録シートSは、リタードロールおよび給紙ロールを有するさばきロールRsにより1枚づつ分離されて、シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ロールRaにより搬送され、転写領域Q4のシート搬送方向の上流側に配置されたレジロールRrにより所定のタイミングで、前記転写領域Q4に搬送される。
【0034】
前記コントローラCにより動作が制御される電源装置Eから所定のタイミングで転写バイアスが印加される転写ロールTrは、転写領域Q4を通過する記録シートSに像担持体PR上のトナー像を転写する。
前記転写領域Q4においてトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で前記定着ユニットU3に搬送される。前記定着ユニットU3は一対の定着ロールFh,Fpからなる定着装置Fを有し、前記一対の定着ロールFh,Fpの圧接領域によって定着領域Q6が形成される。前記定着ユニットU3に搬送された記録シートSは、定着領域Q6において定着装置Fの一対の定着ロールFh,Fpによりトナー像が定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、シートガイドSG1,SG2によってガイドされ、排出ロールR1からプリンタ本体U1上面の前記排出トレイTRhに排出される。
【0035】
(外装カバーの説明)
(前側カバーの説明)
図3は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての前側カバーの斜視説明図である。
図4は図3の矢印IV方向から見た図である。
図5は前側カバーの分解斜視説明図であり、図5Aは外側カバーの斜視説明図、図5Bは内側カバーの斜視説明図である。
図6は前側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図6Aは内側カバーの斜視説明図、図6Bは外側カバーの斜視説明図であり、図6Cは図6BのVIC部分の拡大図である。
図7は前側カバーのスナップフィット係合部の拡大説明図であり、図7Aはスナップフィット係合部が連結した状態の説明図、図7Bはスナップフィット係合部が離脱した状態の説明図である。
【0036】
図1、図3〜図6において、プリンタUのフロントカバーFCは、外側カバーとしての前側化粧カバーFC1と、内側カバーとしての前側強度保持カバーFC2とを有している。図5A、図6Bにおいて、前記前側化粧カバーFC1は、前後方向に貫通する外側操作窓1を有している。前記前側化粧カバーFC1の後側面には、前側面にヒケが発生しない程度の小さな補強リブ2が複数形成されている。また、前記前側化粧カバーFC1の後側面には、前記補強リブ2より後方に突出する長さが長く形成された複数のスナップフィット被係合凸部(被装着部)3が一体形成されている。前記複数のスナップフィット被係合凸部3は、全て同様の形状であるが、前側化粧カバーFC1の右側及び左側に配置されたスナップフィット被係合凸部3aは上下方向に延びて形成され、中央部に配置されたスナップフィット被係合凸部3bは左右方向に延びて形成されている。
【0037】
図7において、前記スナップフィット被係合凸部3aは、後方に突出する凸部本体4と、前記凸部本体4の上下部分から後方に延びる弾性変形可能な係合爪本体6、6とを有している。図7Bに示すように、下側(−Z側)の係合爪本体6の係合爪6aは右方(+Y方向)に形成され、上側(+Z側)の係合爪本体6の係合爪6bは左方(−Y方向)に形成されている。
図6Bにおいて、前側化粧カバーFC1左上部(−Y+Z部分)には後方に突出するネジ孔形成部7が一体形成されている。図6Cにおいて、前記ネジ孔形成部7には、前後方向に延びるネジ孔(被装着部)8が形成されている。
【0038】
図3〜図6において、前記前側強度保持カバーFC2は、プレート状のカバー本体11と、前記カバー本体11の右端部(外端部)から後方に延びる右端壁(外側端部)12と、前記カバー本体11の下端に沿って一体形成され且つ前側化粧カバーFC1の下端縁の形状に合わせて前側化粧カバーFC1の厚み程度前方に突出する縁部13とを有している。前記右端壁12には、フレーム固定用ネジ孔14、14と、内部アクセス用小窓16とが形成されている。前記縁部13の中央部には、ユーザがプリンタUを持ち上げる際に把持する取手部13aが形成されている。
【0039】
図5B、図6において、前記カバー本体11には、前側化粧カバーFC1のスナップフィット被係合凸部3(3a、3b)に対応する位置にスナップフィット係合部(外側カバー装着部)17(17a、17b)が形成されている。図7において、前記スナップフィット係合部17aは、スナップフィット被係合凸部3が貫通する係合凸部貫通溝18と、係合凸部貫通溝18の反対側でカバー本体11に片持ち状態で一体形成された弾性変形可能な係合爪係止部19とを有している。前記係合爪係止部19の係合凸部貫通溝18側の下面には、傾斜切除部21が形成されており、スナップフィット被係合凸部3が前方(+X方向)から貫通する際に確実に係合凸部貫通溝18にガイドされる。
【0040】
図5B、図6Aにおいて、カバー本体11の左上部(−Y+Z部分)には、ネジ孔形成部7に対応してネジ孔形成部材収容凹部22が形成され、前記ネジ孔形成部材収容凹部18には、ネジ貫通孔(外側カバー装着部)23(図6A参照)が形成されている。また、カバー本体11には、前記外側操作窓1に対応する位置に内側操作窓24が形成されており、前記操作窓1、24を通じて前後方向にスライド可能に支持された図示しないクリーナ(スコロトロン清掃用グリッドクリーナ)をユーザが手動でスライドさせることができる。
【0041】
図4、図6Aにおいて、カバー本体11の後端面(内側面、裏面、−X面)や右端壁12には、多数の補強リブ26が一体形成されている。また、前記カバー本体11の後端面の内側操作窓24の近傍には、左上方に傾斜するスライダ支持部(機能部材、部品支持部)27が一体形成されている。前記スライダ支持部27には、前記操作窓1、24を開閉する窓カバー(図示せず)を移動させるための窓カバースライダ(図示せず)が支持され、トップカバーTCを開放した時にユーザが窓カバースライダ(部品)を操作して操作窓1、24を開放する。前記スライダ支持部27の後端部(−X端部)には、窓カバースライダの抜け止めやプリンタU内部のハーネスを引っ掛けるためのアンダーカット形状の抜け止め部28が6つ形成されている。前記カバー本体11の抜け止め部28に対応する位置には、型抜き孔29(図5B参照)が形成されている。
また、図4、図6Aにおいて、カバー本体11の左上部(−Y+Z部分)には、トップカバーTC開放時に、内部の部材を保護する(ユーザが誤って触れるのを防止したり、内部に埃等が進入するのを防止する)ための内部保護リブ31が形成されている。
【0042】
前記リブ26、31及びスライダ支持部27は、強度保持カバーFC2が必要な強度を得るためやスライダを支持するのに必要な強度を得るために、適切な位置及びサイズ(厚み、高さ等)で形成されており、カバー本体11の表面にヒケが発生することもある。実施例1の補強リブ26は、カバー本体11の厚み(肉厚)と同程度の厚み(肉厚、リブ厚)で形成されている。なお、前記補強リブ26の厚みはカバー本体11と同程度の厚みに限定されず、カバー本体11よりも厚くすることも薄くすることも可能である。
【0043】
図1、図3、図4において、実施例1のフロントカバーFCは、先ず、前側化粧カバーFC1と前側強度保持カバーFC2とを重ね合わせて、スナップフィット被係合凸部3が係合凸部貫通溝18を貫通する。そして、係止爪6a、6bの下面が係合爪係止部19に係止され、スナップフィット連結構造により前側化粧カバーFC1と前側強度保持カバーFC2とが接合(装着)される。次に、フロントカバーFCの内側(−X方向)から前記ネジ孔形成部材収容凹部22のネジ貫通孔23を貫通し、ネジ孔形成部7のネジ孔8に螺合するネジ31(図4参照)により前側化粧カバーFC1を前側強度保持カバーFC2に確実に装着、固定する。前側化粧カバーFC1が前側強度保持カバーFC2に装着された状態で、前記フロントカバーFCを、プリンタ本体U1のフレーム(図示せず)にフレーム固定用ネジ孔14、14を貫通するネジにより固定する。
【0044】
(後側カバーの説明)
図8は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての後側カバーの斜視説明図である。
図9は図8の矢印IX方向から見た図である。
図10は後側カバーの分解斜視説明図であり、図10Aは外側カバーの斜視説明図、図10Bは内側カバーの斜視説明図である。
図11は後側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図11Aは外側カバーの斜視説明図、図11Bは内側カバーの斜視説明図である。
【0045】
図8〜図11において、リアカバーFCは、外側カバーとしての後側化粧カバーRC1と、内側カバーとしての後側強度保持カバーRC2とを有している。前記後側化粧カバーRC1は、前後方向に貫通する外側基板操作窓41と、ルーバー42aを有する複数の外側通風口42とを有する。図11Aにおいて、後側化粧カバーRC1の内面側の前記外側基板操作窓41や外側通風口42の縁には、補強リブ41a、42bが形成されている。また、後側化粧カバーRC1の外側基板操作窓41の下方には、電源スイッチ用凹部43が形成されている。
図11Aにおいて、後側化粧カバーRC1の裏面(前側面、内側面)には、ネジ孔形成部7と同様に構成されたネジ孔形成部44が6個一体形成されており、各ネジ孔形成部44にはネジ孔(被装着部)46が形成されている。また、前記外側基板操作窓41の上部には基板操作窓用の蓋(図示せず)を装着した場合に、蓋を止めるネジが貫通する蓋用ネジ貫通孔47が形成されている。
【0046】
図9、図10B、図11Bにおいて、後側強度保持カバーRC2は、カバー本体51と、前記カバー本体51の右側部(+Y側部、外端部)から前方(+X方向)に延びる右端壁(外側端部)52と、前記カバー本体51の下端に沿って一体形成され且つ後側化粧カバーRC1の下端縁の形状に合わせて前方に突出する縁部53と、を有している。前記右端壁52には、フレーム固定用ネジ孔54と、内部アクセス用小窓56とが形成されている。前記縁部53には、前記取手部13aと同様に、プリンタUを持ち上げる際にユーザが把持するための取手部53aが設けられている。
【0047】
図9、図10B、図11Bにおいて、前記カバー本体51には、後側化粧カバーRC1の外側基板操作窓41に対応して内側基板操作窓57が形成され、前記通風口42に対応して内側通風口58が形成されている。また、前記内側基板操作窓57の上部には、蓋用ネジ貫通孔47に対応して蓋用ネジ孔59が形成されている。したがって、前記基板操作窓41、57を通じて、リアカバーRCの近傍に配置されたプリンタ本体U1の制御基板(図示せず)にユーザやサービスエンジニアがアクセスでき、メモリの増設、交換や基板のメンテナンス等を行うことができる。また、内側基板操作窓57の下方には、電源スイッチ用凹部43に対応して、電源スイッチ用貫通孔60が形成されている。
【0048】
また、前記カバー本体51には、前記後側化粧カバーRC1のネジ孔形成部44に対応する位置に、ネジ孔形成部材収容凹部22と同様に構成されたネジ孔形成部材収容凹部61が一体形成されている。前記ネジ孔形成部材収容凹部61には、ネジ貫通孔(外側カバー装着部)62(図11B参照)が形成されている。
図11Bにおいて、前記カバー本体51や右端壁52の裏面(内側面)には、後方に突出する多数の補強リブ66が形成されている。また、カバー本体51の左上部(−Y+Z部分)には、トップカバーTC開放時に、内部の制御基板を保護する(ユーザが誤って触れるのを防止したり、内部に埃等が進入するのを防止する)ための内部保護リブ67が形成されている。
なお、前記補強リブ66や保護リブ67の位置やサイズは、前記リブ26、31及びスライダ支持部27と同様に、後側強度保持カバーRC2が必要な強度を得るために、適切な位置及びサイズ(厚み、高さ等)で形成されており、カバー本体51の表面にヒケが発生することもある。前記実施例1の補強リブ26、66や保護リブ31、67は、カバー本体11、51の厚みと同程度の厚みで形成されている。なお、前記補強リブ26、66等の厚みはカバー本体11、51と同程度の厚みに限定されず、任意に変更可能である。
【0049】
図8〜図11において、実施例1のリアカバーRCは、先ず、後側化粧カバーRC1と後側強度保持カバーRC2とを重ね合わせた状態で、リアカバーFCの内側(+X方向)から前記ネジ孔形成部材収容凹部61のネジ貫通孔62を貫通し、ネジ孔形成部44のネジ孔46に螺合するネジ71(図4参照)により後側化粧カバーRC1と後側強度保持カバーRC2とを装着する。そして、後側化粧カバーRC1が後側強度保持カバーRC2に装着された状態で、前記リアカバーRCを、プリンタ本体U1のフレーム(図示せず)にフレーム固定用ネジ孔54、54を貫通するネジにより固定する。
【0050】
なお、実施例1の強度保持カバーFC2,RC2は、難燃性の樹脂で構成され、化粧カバーFC1,RC1は樹脂で構成されている。また、化粧カバーFC1,RC1及び強度保持カバーFC2,RC2は、型を使用する射出成形法により一体成形されている。また、前記化粧カバーFC1,RC1の厚みは、強度保持カバーFC2,RC2のカバー本体11、51の厚みよりも薄く形成されている。
【0051】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、外装カバーとしてのフロントカバーFC及びリアカバーRCは、それぞれ化粧カバーFC1,RC1及び強度保持カバーFC2,RC2とを有する。前記化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2のほぼ全表面を被覆した状態で装着されている。したがって、前記強度保持カバーFC2、RC2に複数の補強リブ26,66やスライダ支持部27等が形成され、強度保持カバーFC2,RC2の外表面にヒケが発生しても、化粧カバーFC1,RC1によりほぼ全面が被覆されるので、発生したヒケがユーザからは見えず、見栄えを損なうことがない。この結果、ヒケの発生を気にせずに、強度保持カバーFC2,RC2の補強リブ26、66やスライダ支持部27の配置位置やサイズを設計することができ、設計の自由度を高めることができる。
【0052】
また、化粧カバーFC1、RC1が、強度保持カバーFC2,RC2に装着されるので、化粧カバーFC1,RC1自体の強度はさほど必要ない。したがって、補強のための補強リブ2、41aを小さくでき(あるいは、無くすこともでき)、化粧カバーFC1,RC1を薄くすることもできる。したがって、化粧カバーFC1,RC1の強度を気にせずに設計することができる上に、補強のための補強リブを小さくしたり、へらしたりできるので、ヒケの発生を抑えることができる。
さらに、内側カバーとしての強度保持カバーFC2,RC2は、安全のため難燃材で構成されているが、外側カバーとしての化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2とは別の材料で構成することができる。したがって、様々な色の化粧カバーFC1,RC1を作成してカラーバリエーションを持たせたり、様々なデザイン(装飾)を施した化粧カバーFC1,RC1を作成することもできる。この結果、化粧カバーFC1,RC1の構成材料の選択の自由度を高めることができ、化粧カバーのデザイン(装飾)等の自由度を高めることができる。さらに、強度保持カバーFC2,RC2を共通化した場合、一部の部品を共通化してコストを抑えつつプリンタUの外観のバリエーションを増やすことができる。
【0053】
また、化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2に対して着脱可能なので、化粧カバーFC1,RC1が損傷、破損した場合、化粧カバーFC1,RC1を交換すれば良く、強度保持カバーまで交換する必要がない。したがって、外装カバー全体を交換する従来の場合と比較して、無駄が少なくなり、リサイクル効率が高まる。
さらに、強度保持カバーFC2,RC2は、ヒケを気にせずにリブを配置し、強度保持カバーFC2,RC2の強度を高めることができるので、プリンタUをユーザが持ち上げる際に、プリンタUの全重量が集中する取手部13a、53aを強度保持カバーFC2.RC2に形成することができる。
【0054】
また、実施例1のフロントカバーFCでは、スナップフィット構造で前側化粧カバーFC1と、前側強度保持カバーFC2とを連結しているので、容易に装着することができる。また、スナップフィット構造を採用しているので、ネジ等の部品を減らすこともできる。
さらに、強度保持カバーFC2,RC2の外表面が化粧カバーFC1,RC1により被覆されるので、アンダーカット形状の抜け止め部28の成形用の型抜き孔29を形成しても、型抜き孔29がユーザの目に触れず見栄えが悪くならない。したがって、1枚の外装カバーでアンダーカット形状の部分を形成する際に必要であった特殊な型を使用する必要が無く、強度保持カバーFC2,RC2の生産コストを削減できる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)本発明は、複写機に限定されず、プリンタ、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、モノクロの画像形成装置に限定されず、カラーの画像形成装置にも適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式の画像形成装置等にも適用可能である。
【0056】
(H02)前記実施例において、補強リブ26、66や保護リブ31、67は、カバー本体11、51の厚みと同程度の厚みに設定したが、これに限定されず、任意の厚さに設定することが可能である。なお、カバー本体11、51の厚みと同程度〜2割程度薄い補強リブ26、66を作製した場合、ヒケが発生する可能性が高い。
(H03)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1に、補強リブ2、41a、42bを設けたが、省略することも可能である。
(H04)前記実施例において、強度保持カバーFC2,RC2に、保護リブ31、67を設けたが、省略することも可能である。
【0057】
(H05)前記実施例において、フロントカバーFCはスナップフィット構造とネジ止め、リアカバーRCはネジ止めにより化粧カバーと強度保持カバーを装着したが、これに限定されず、スナップフィット構造の連結のみとしたり、全てネジ止めとしたりすることも可能である。また、スナップフィット被係合凸部3を前側化粧カバーFC1に形成し、係合凸部貫通溝18を有するスナップフィット係合部17を前側強度保持カバーFC2に形成したが、これらを入れ替えて、スナップフィット被係合凸部を前側強度保持カバーFC2に形成し、係合凸部貫通溝18を前側化粧カバーFC1に形成することも可能である。さらに、スナップフィット構造やネジ止めに替えて、他の装着方法(例えば、圧入等)を採用することも可能である。
(H06)前記実施例において、操作窓1、24、41、57や通風口42は省略可能である。
【0058】
(H07)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1や強度保持カバーFC2,RC2を樹脂で構成したが、これに限定されず、外装カバーとして使用可能な材料(例えば、マグネシウム合金等)で構成することも可能であり、難燃材料で構成することも可能である。また、強度保持カバーFC2,RC2は安全のため難燃性であることが望ましいが、例えば、高温になる部材がカバーの近傍に配置されていない場合には難燃性でない材料で構成することも可能である。
(H08)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1や強度保持カバーの作成方法は、射出成形法に限定されず、従来公知の種々の型を使用した成形方法(モールド成形)により作成することが可能である。
【0059】
(H09)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2のほぼ全表面を被覆するように形成したが、これに限定されず、ヒケが発生する可能性がある位置(例えば、補強リブ26,66やスライダ支持部27の外表面側部分やネジ孔形成部材収容凹部22、61の外表面側部分等)のみを被覆するように形成することも可能である。また、化粧カバーFC1,RC1は1枚のプレート状の部材に限定されず、複数のパーツにより構成することも可能である。
(H010)前記実施例において、外装カバーFC,RCを画像形成装置Uに装着するためのネジ孔(フレーム固定用ネジ孔14,54)を右端壁12,52に設けたが、これに限定されず、強度保持カバーFC2,RC2のカバー本体11,51に、ネジ孔が形成されたネジボス(ネジ孔形成部材収容凹部22、61と同様に構成された凹部)を設けることも可能である。なお、このとき、比較的大きな外装カバーFC,RCを画像形成装置Uに装着するので、ネジ孔が大きくなり、ネジボスおよびネジボス用のリブが大きくなる可能性が高く、ヒケが発生しやすい。しかし、化粧カバーFC1,RC1で外表面を被覆するので、外表面の見栄えを良好にすることができるとともに、ネジボスの大きさや位置等を自由に設計可能となる。
(H011)前記実施例において、部品支持部として、スライダ支持部を例示したが、スライド移動可能に支持する必要がなく、画像形成装置Uの部品を固定支持する場合には部品支持部としてのネジ孔を設けることも可能であり、回転可能に支持する場合には、部品支持部としての回転軸または軸貫通孔を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は本発明の実施例1の画像形成装置の斜視図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図3】図3は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての前側カバーの斜視説明図である。
【図4】図4は図3の矢印IV方向から見た図である。
【図5】図5は前側カバーの分解斜視説明図であり、図5Aは外側カバーの斜視説明図、図5Bは内側カバーの斜視説明図である。
【図6】図6は前側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図6Aは内側カバーの斜視説明図、図6Bは外側カバーの斜視説明図であり、図6Cは図6BのVIC部分の拡大図である。
【図7】図7は前側カバーのスナップフィット係合部の拡大説明図であり、図7Aはスナップフィット係合部が連結した状態の説明図、図7Bはスナップフィット係合部が離脱した状態の説明図である。
【図8】図8は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての後側カバーの斜視説明図である。
【図9】図9は図8の矢印IX方向から見た図である。
【図10】図10は後側カバーの分解斜視説明図であり、図10Aは外側カバーの斜視説明図、図10Bは内側カバーの斜視説明図である。
【図11】図11は後側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図11Aは外側カバーの斜視説明図、図11Bは内側カバーの斜視説明図である。
【符号の説明】
【0061】
3…スナップフィット被係合部、
3,8,46…被装着部、
8、46…ネジ孔、
12,52…外側端部、
14,54…フレーム固定用ネジ孔、
17…スナップフィット係合部、
17,23,62…外側カバー装着部、
23,62…ネジ貫通孔、
26,66…補強リブ、
29…型抜き孔、
FC1,RC1…外側カバー、
FC2,RC2…内側カバー、
U…画像形成装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置の外装カバーに関し、特に、外表面が外部に露出し、ユーザが観察可能な意匠等が施された外装カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のプリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置の外装カバーに関する従来技術として、下記の従来技術(J01),(J02)が従来公知である。
(J01)特許文献1(特開平8−234521号公報)記載の技術
特許文献1には、多数のリブ(50Y)が形成され、装置本体に開閉可能な状態でヒンジ連結された外側カバー(50)と、機能部材(50a、50c)が一体形成され、前記外側カバー(50)の内側に装着された内側カバー(60)とを備えた開閉カバーが記載されている。
(J02)特許文献2(特開2004−34648号公報)記載の技術
特許文献2には、裏面に固定爪(1a,1c,50a,50c)や補強リブ(11、1m)が形成されたサイドカバーが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平8−234521号公報(「0035」〜「0041」、第2図〜第7図)
【特許文献2】特開2004−34648号公報(「0003」、「0007」、「0029」〜「0035」、第1図、第5図、第6図、第10図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01)、(J02)のカバーは、一般には樹脂により一体成形されており、射出成形法等によりモールド(型)を使用して成形している。前記従来技術(J01)、(J02)のようにカバーの内側にリブや機能部材を形成すると、外側にヒケ(くぼみ)が発生することがある。従来技術(J01)の外側カバーの外表面や内側カバーの内表面、従来技術(J02)のカバーの外表面は、ユーザに視認されるので、カバー表面にヒケ(くぼみ、凹部)があると見栄えが悪いという問題がある。したがって、前記従来技術(J01)、(J02)では、ヒケが発生しないように(または、目立たないように)、リブや機能部材の厚み(特に、根本部分の厚み)を薄くする必要があり、また、リブ等を配置する位置やリブの個数も制限されてしまうという問題があった。前記リブの厚みが薄かったりリブ等を配置する位置やリブの個数が制限されていると、十分な補強ができず、外装カバーとして使用するには強度が不足する恐れがある。
【0005】
また、強度を高めるために薄いリブを多数配置することも考えられるが、リブを配置する位置自体が制限されるので、機能部材を配置する位置が更に制限される恐れがあり、画像形成装置の内部の構成部材の配置等も制限を受ける恐れがある。したがって、強度を確保するために多数のリブを配置すると製造が難しくなり、また、機能部材の配置等の設計の自由度が低下する問題がある。さらに、機能部材の厚みも制限を受けるので、機能部材の強度が十分確保できない恐れもある。
【0006】
また、外装カバーの外表面が損傷、破損した場合、外装カバー全てを交換する必要があり、無駄が多く、リサイクル効率が悪いという問題もある。また、画像形成時に加熱されるヒータを有する定着装置が画像形成時に高温になったり、制御基板が故障した場合に画像形成装置内部が高温になることがあるので、安全のためリブ等を難燃材で作製することが必要な場合があり、外装カバーとして使用できる材質が制限される問題もある。
さらに、リブの配置位置が制限されたり、使用できる材質が制限されるので、外装カバー表面のデザイン(装飾)の自由度が低下する問題もある。さらに、前記従来技術(J01)、(J02)において、固定爪や機能部材を一体成形する場合に、外装カバーに型抜き用の孔を形成すると見栄えが悪くなるので、従来技術(J01)、(J02)では型抜き用の孔を形成できない。したがって、固定爪のようなアンダーカット形状の一体成形を行う場合、特殊な型が必要となり、コスト高になるという問題がある。
【0007】
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01),(O02)を技術的課題とする。
(O01)ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、カバーの強度を高めること。
(O02)外装カバーの設計や装飾の自由度を高めること。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0009】
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の外装カバーは、次の構成要件(A01),(A02)を備えたことを特徴とする。
(A01)一体成形された強度を高めるための補強リブ(26,66)と、外側カバー装着部(17,23,62)とを有する画像形成装置(U)の内側カバー(FC2,RC2)、
(A02)前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着される被装着部(3,8,46)を有し、前記被装着部(3,8,46)が前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着された状態で外表面が外部に露出する外側カバー(FC1,RC1)。
【0010】
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01),(A02)を備えた第1発明の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、一体成形された強度を高めるための補強リブ(26,66)を有する。前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着される被装着部(3,8,46)を有する外側カバー(FC1,RC1)は、前記被装着部(3,8,46)が前記外側カバー装着部(17,23,62)に装着された状態で外表面が外部に露出する。したがって、内側カバー(FC2,RC2)に外側カバー(FC1,RC1)が装着されるので、内側カバー(FC2,RC2)に一体成形された補強リブ(26,66)によりヒケが発生しても外側カバー(FC1,RC1)により隠すことができる。この結果、第1発明の外装カバーは、ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、強度を高めることができる。したがって、ヒケを気にせずに設計することができるので、設計の自由度を高めることもできる。また、外側カバー(FC1,RC1)と内側カバー(FC2,RC2)が別の部材なので、必要に応じて内側カバー(FC2,RC2)の材料とは異なる材料で外側カバー(FC1,RC1)を作製することができ、外側カバー(FC1,RC1)の装飾の自由度を高めることができる。また、外側カバー(FC1,RC1)が内側カバー(FC2,RC2)に装着されるので、外側カバー(FC1,RC1)のみ交換することができるので、無駄が少なく、リサイクル効率も高まる。
【0011】
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の外装カバーは、前記第1発明において、次の構成要件(A03)を備えたことを特徴とする。
(A03)モールド成形により形成された前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A03)を備えた第1発明の形態1の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、モールド成形により形成されている。
【0012】
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の外装カバーは、前記第1発明又は第1発明の形態1において、次の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする。
(A04)樹脂により形成された前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A04)を備えた第1発明の形態2の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、樹脂により形成されている。
【0013】
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1、2のいずれかにおいて、次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする。
(A05)ネジ孔(8、46)により構成された前記被装着部(8,46)を有する前記外側カバー(FC1,RC1)、
(A06)ネジ貫通孔(23,62)により構成された前記外側カバー装着部(23,62)を有し、前記内側カバー(FC2,RC2)の内側から前記ネジ貫通孔(23,62)及び前記ネジ孔(8、46)を貫通するネジ(31)により前記外側カバー(FC1,RC1)が装着される前記内側カバー(FC2,RC2)。
【0014】
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A05),(A06)を備えた第1発明の形態3の外装カバーでは、外側カバー(FC1,RC1)の被装着部(8,46)は、ネジ孔(8、46)により構成されている。内側カバー(FC2,RC2)の外側カバー装着部(23,62)は、ネジ貫通孔(23,62)により構成されている。そして、前記外側カバー(FC1,RC1)は、前記内側カバー(FC2,RC2)の内側から前記ネジ貫通孔(23,62)及び前記ネジ孔(8、46)を貫通するネジ(31)により内側カバー(FC2,RC2)に装着される。
【0015】
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜3のいずれかにおいて、次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする。
(A07)スナップフィット係合部(17)により構成された前記外側カバー装着部(17)を有する前記内側カバー(FC2,RC2)、
(A08)スナップフィット被係合部(3)により構成された前記被装着部(3)を有し、前記外側カバー(FC1,RC1)を前記内側カバー(FC2,RC2)に重ね合わせた時に前記スナップフィット係合部(17)が前記スナップフィット被係合部(3)に係合して前記内側カバー(FC2,RC2)に装着される前記外側カバー(FC1,RC1)。
【0016】
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件(A07),(A08)を備えた第1発明の形態4の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)の外側カバー装着部(17)はスナップフィット係合部(17)により構成されている。外側カバー(FC1,RC1)の被装着部(3)は、スナップフィット被係合部(3)により構成されている。そして、外側カバー(FC1,RC1)を内側カバー(FC2,RC2)に重ね合わせた時に前記スナップフィット被係合部(3)が前記スナップフィット係合部(17)に係合して、外側カバー(FC1,RC1)が内側カバー(FC2,RC2)に装着される。
【0017】
(第1発明の形態5)
第1発明の形態5の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜4のいずれかにおいて、次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする。
(A09)前記内側カバー(FC2,RC2)に装着された場合に、前記内側カバー(FC2,RC2)のほぼ全外表面を被覆する前記外側カバー(FC1,RC1)。
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の形態5の外装カバーでは、外側カバー(FC1,RC1)は、内側カバー(FC2,RC2)に装着された場合に、前記内側カバー(FC2,RC2)のほぼ全外表面を被覆する。
【0018】
(第1発明の形態6)
第1発明の形態6の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜5のいずれかにおいて、次の構成要件(A010)を備えたことを特徴とする。
(A010)一体成形する際の型抜き用の型抜き孔(29)が形成された前記内側カバー(FC2)。
(第1発明の形態6の作用)
前記構成要件(A010)を備えた第1発明の形態6の外装カバーでは、内側カバー(FC2)には一体成形する際の型抜き用の型抜き孔(29)が形成されている。
【0019】
(第1発明の形態7)
第1発明の形態7の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜6のいずれかにおいて、次の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする。
(A011)前記外側カバー(FC1,RC1)が装着された状態で前記フレームに固定される前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態7の作用)
前記構成要件(A011)を備えた第1発明の形態7の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、前記外側カバー(FC1,RC1)が装着された状態で前記フレームに固定される。
【0020】
(第1発明の形態8)
第1発明の形態8の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜7のいずれかにおいて、次の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする。
(A012)前記フレームに固定するネジが螺合するフレーム固定用ネジ孔(14,54)が外側端部(12,52)に形成された前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態8の作用)
前記構成要件(A012)を備えた第1発明の形態8の外装カバーでは、フレームに固定するネジが螺合するフレーム固定用ネジ孔(14,54)が内側カバー(FC2,RC2)の外側端部(12,52)に形成されている。
【0021】
(第1発明の形態9)
第1発明の形態9の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜8のいずれかにおいて、次の構成要件(A013)を備えたことを特徴とする。
(A013)前記画像形成装置(U)を構成する部品を支持する部品支持部(27)を備えた前記内側カバー(FC2)。
(第1発明の形態9の作用)
前記構成要件(A013)を備えた第1発明の形態9の外装カバーでは、前記内側カバー(FC2)は、前記画像形成装置(U)を構成する部品を支持する部品支持部(27)を備えている。
【0022】
(第1発明の形態10)
第1発明の形態10の外装カバーは、前記第1発明の形態9において、次の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする。
(A014)前記部品支持部(27)が設けられた位置に対応する前記内側カバー(FC2)の外表面を被覆する前記外側カバー(FC1)。
(第1発明の形態10の作用)
前記構成要件(A014)を備えた第1発明の形態10の外装カバーでは、前記外側カバー(FC1)は、部品支持部(27)が設けられた位置に対応する前記内側カバー(FC2)の外表面を被覆する。したがって、部品支持部(27)によりヒケが発生しても外側カバー(FC1)で確実に被覆することができる。
【0023】
(第1発明の形態11)
第1発明の形態11の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜10のいずれかにおいて、次の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする。
(A015)前記外側カバー(FC1,RC1)の肉厚よりも厚いリブ厚を有する前記補強リブ(26,66)を備えた前記内側カバー(FC2,RC2)。
(第1発明の形態11の作用)
前記構成要件(A015)を備えた第1発明の形態11の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)の前記補強リブ(26,66)は、前記外側カバー(FC1,RC1)の肉厚よりも厚いリブ厚を有する。したがって、外側カバー(FC1,RC1)により被覆される内側カバー(FC2,RC2)には、ヒケを気にせずに十分な厚みの補強リブ(26,66)を形成することができると共に、内側カバー(FC2,RC2)に装着される外側カバー(FC1,RC1)は厚みを薄くすることができる。
【0024】
(第1発明の形態12)
第1発明の形態12の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜11のいずれかにおいて、次の構成要件(A016)を備えたことを特徴とする。
(A016)一体成形された前記補強リブ(26,66)により前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面に形成されたヒケの部分を覆う前記外側カバー(FC1,RC1)。
(第1発明の形態12の作用)
前記構成要件(A016)を備えた第1発明の形態12の外装カバーでは、外側カバー(FC1,RC1)は、一体成形された前記補強リブ(26,66)により前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面に形成されたヒケの部分を覆う。したがって、少なくともヒケが発生した箇所は外側カバー(FC1,RC1)で確実に覆うことができ、見栄えを良好にできる。
【0025】
(第1発明の形態13)
第1発明の形態13の外装カバーは、前記第1発明、第1発明の形態1〜12のいずれかにおいて、次の構成要件(A017),(A018)を備えたことを特徴とする。
(A017)前記画像形成装置(U)に前記内側カバー(FC2,RC2)を装着するためのネジ孔が形成されたネジボスを有する前記内側カバー(FC2,RC2)、
(A018)前記ネジボスが形成された位置に対応する前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面を被覆する前記外側カバー(FC1,RC1)。
【0026】
(第1発明の形態13の作用)
前記構成要件(A017),(A018)を備えた第1発明の形態13の外装カバーでは、内側カバー(FC2,RC2)は、前記画像形成装置(U)に前記内側カバー(FC2,RC2)を装着するためのネジ孔が形成されたネジボスを有する。前記外側カバー(FC1,RC1)は、前記ネジボスが形成された位置に対応する前記内側カバー(FC2,RC2)の外表面を被覆する。したがって、ヒケが生じやすいネジボスに対応する内側カバー(FC2,RC2)の箇所を外側カバー(FC1,RC1)で確実に覆うことができるので、外装カバーの見栄えを良好にすることが可能となると共に、ネジボスの大きさや位置等を自由に設計することができる。
【発明の効果】
【0027】
前述の本発明は、下記の効果(E01)〜(E04)を奏する。
(E01)ヒケによる見栄えの悪化を防止しつつ、カバーの強度を高めることができる。
(E02)外装カバーの設計や装飾の自由度を高めることができる。
(E03)外側カバーが損傷した場合に、外側カバーのみ交換できるので、リサイクル効率を高めることができる。
(E04)内側カバーにアンダーカット形状の部分を一体形成する場合には、型抜き孔を形成でき、特殊な型を省略できるので、コストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
【実施例1】
【0029】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の斜視図である。
図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUの上面にはシート排出トレイTRhが設けられており、前側下部には給紙トレイTR1(図2参照)が左右方向(Y軸方向)に出入可能に支持されている。図1、図2において、プリンタUは、フレームに固定された外装カバーとしてのフロントカバーFC及びリアカバーRCと、ヒンジ軸(図2参照)を中心に左方向(−Y方向)に回動可能なトップカバーTCとを有している。
図2において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、プリンタ本体U1と、プリンタ本体U1に対して着脱可能に支持されたプロセスカートリッジU2及び定着ユニットU3とを有する。
【0030】
プリンタ本体U1はマイクロコンピュータにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電装置CC、現像ロールGaおよび転写ロールTr等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のホストコンピュータ等から入力された印字データを潜像形成用の画像データに変換して所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
【0031】
前記プロセスカートリッジU2は、像担持体ユニットU2aおよび現像ユニットU2bを有している。前記プロセスカートリッジU2の像担持体ユニットU2aは、像担持体PR、帯電装置CCおよびそれらを回転可能に支持するトナー回収容器(クリーナ)CLを有している。現像ユニットU2bは、現像容器Vを有しており、現像容器V内部には現像ロールGaおよび現像剤攪拌部材Gbが回転可能に支持されている。前記現像容器Vには現像剤カートリッジKが着脱可能に装着されている。前記現像剤カートリッジK内部には現像剤を攪拌しながら前記現像剤撹拌部材Gbに搬送する攪拌搬送部材Gcが回転可能に支持されている。
【0032】
回転する像担持体PRの表面は、帯電領域Q1において前記帯電装置(スコロトロン)CCにより帯電され、潜像書込位置Q2において前記ROS(潜像書込装置)から出射するレーザビームLにより静電潜像が書き込まれる。前記静電潜像は現像領域Q3において現像ユニットU3bの現像ロールGaによりトナー像に現像され、像担持体PR及び転写ロールTrとの圧接領域により形成される転写領域Q4において転写ロールTrにより記録シートSに転写される。像担持体PR表面の残留トナーは、転写領域Q4の下流側のクリーニング領域Q5においてクリーニングブレードCBにより除去され(擦り取られ)、トナー回収容器CLに回収される。
なお、前記クリーニングブレードCBの対向する側にはフィルムシールFSが設けられており、フィルムシールFSは前記トナー回収容器CL内に回収されたトナーが外にこぼれ出るのを防止する。
【0033】
プリンタ本体U1の下部の前記給紙トレイTR1から、ピックアップロールRpにより取出された記録シートSは、リタードロールおよび給紙ロールを有するさばきロールRsにより1枚づつ分離されて、シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ロールRaにより搬送され、転写領域Q4のシート搬送方向の上流側に配置されたレジロールRrにより所定のタイミングで、前記転写領域Q4に搬送される。
【0034】
前記コントローラCにより動作が制御される電源装置Eから所定のタイミングで転写バイアスが印加される転写ロールTrは、転写領域Q4を通過する記録シートSに像担持体PR上のトナー像を転写する。
前記転写領域Q4においてトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で前記定着ユニットU3に搬送される。前記定着ユニットU3は一対の定着ロールFh,Fpからなる定着装置Fを有し、前記一対の定着ロールFh,Fpの圧接領域によって定着領域Q6が形成される。前記定着ユニットU3に搬送された記録シートSは、定着領域Q6において定着装置Fの一対の定着ロールFh,Fpによりトナー像が定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、シートガイドSG1,SG2によってガイドされ、排出ロールR1からプリンタ本体U1上面の前記排出トレイTRhに排出される。
【0035】
(外装カバーの説明)
(前側カバーの説明)
図3は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての前側カバーの斜視説明図である。
図4は図3の矢印IV方向から見た図である。
図5は前側カバーの分解斜視説明図であり、図5Aは外側カバーの斜視説明図、図5Bは内側カバーの斜視説明図である。
図6は前側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図6Aは内側カバーの斜視説明図、図6Bは外側カバーの斜視説明図であり、図6Cは図6BのVIC部分の拡大図である。
図7は前側カバーのスナップフィット係合部の拡大説明図であり、図7Aはスナップフィット係合部が連結した状態の説明図、図7Bはスナップフィット係合部が離脱した状態の説明図である。
【0036】
図1、図3〜図6において、プリンタUのフロントカバーFCは、外側カバーとしての前側化粧カバーFC1と、内側カバーとしての前側強度保持カバーFC2とを有している。図5A、図6Bにおいて、前記前側化粧カバーFC1は、前後方向に貫通する外側操作窓1を有している。前記前側化粧カバーFC1の後側面には、前側面にヒケが発生しない程度の小さな補強リブ2が複数形成されている。また、前記前側化粧カバーFC1の後側面には、前記補強リブ2より後方に突出する長さが長く形成された複数のスナップフィット被係合凸部(被装着部)3が一体形成されている。前記複数のスナップフィット被係合凸部3は、全て同様の形状であるが、前側化粧カバーFC1の右側及び左側に配置されたスナップフィット被係合凸部3aは上下方向に延びて形成され、中央部に配置されたスナップフィット被係合凸部3bは左右方向に延びて形成されている。
【0037】
図7において、前記スナップフィット被係合凸部3aは、後方に突出する凸部本体4と、前記凸部本体4の上下部分から後方に延びる弾性変形可能な係合爪本体6、6とを有している。図7Bに示すように、下側(−Z側)の係合爪本体6の係合爪6aは右方(+Y方向)に形成され、上側(+Z側)の係合爪本体6の係合爪6bは左方(−Y方向)に形成されている。
図6Bにおいて、前側化粧カバーFC1左上部(−Y+Z部分)には後方に突出するネジ孔形成部7が一体形成されている。図6Cにおいて、前記ネジ孔形成部7には、前後方向に延びるネジ孔(被装着部)8が形成されている。
【0038】
図3〜図6において、前記前側強度保持カバーFC2は、プレート状のカバー本体11と、前記カバー本体11の右端部(外端部)から後方に延びる右端壁(外側端部)12と、前記カバー本体11の下端に沿って一体形成され且つ前側化粧カバーFC1の下端縁の形状に合わせて前側化粧カバーFC1の厚み程度前方に突出する縁部13とを有している。前記右端壁12には、フレーム固定用ネジ孔14、14と、内部アクセス用小窓16とが形成されている。前記縁部13の中央部には、ユーザがプリンタUを持ち上げる際に把持する取手部13aが形成されている。
【0039】
図5B、図6において、前記カバー本体11には、前側化粧カバーFC1のスナップフィット被係合凸部3(3a、3b)に対応する位置にスナップフィット係合部(外側カバー装着部)17(17a、17b)が形成されている。図7において、前記スナップフィット係合部17aは、スナップフィット被係合凸部3が貫通する係合凸部貫通溝18と、係合凸部貫通溝18の反対側でカバー本体11に片持ち状態で一体形成された弾性変形可能な係合爪係止部19とを有している。前記係合爪係止部19の係合凸部貫通溝18側の下面には、傾斜切除部21が形成されており、スナップフィット被係合凸部3が前方(+X方向)から貫通する際に確実に係合凸部貫通溝18にガイドされる。
【0040】
図5B、図6Aにおいて、カバー本体11の左上部(−Y+Z部分)には、ネジ孔形成部7に対応してネジ孔形成部材収容凹部22が形成され、前記ネジ孔形成部材収容凹部18には、ネジ貫通孔(外側カバー装着部)23(図6A参照)が形成されている。また、カバー本体11には、前記外側操作窓1に対応する位置に内側操作窓24が形成されており、前記操作窓1、24を通じて前後方向にスライド可能に支持された図示しないクリーナ(スコロトロン清掃用グリッドクリーナ)をユーザが手動でスライドさせることができる。
【0041】
図4、図6Aにおいて、カバー本体11の後端面(内側面、裏面、−X面)や右端壁12には、多数の補強リブ26が一体形成されている。また、前記カバー本体11の後端面の内側操作窓24の近傍には、左上方に傾斜するスライダ支持部(機能部材、部品支持部)27が一体形成されている。前記スライダ支持部27には、前記操作窓1、24を開閉する窓カバー(図示せず)を移動させるための窓カバースライダ(図示せず)が支持され、トップカバーTCを開放した時にユーザが窓カバースライダ(部品)を操作して操作窓1、24を開放する。前記スライダ支持部27の後端部(−X端部)には、窓カバースライダの抜け止めやプリンタU内部のハーネスを引っ掛けるためのアンダーカット形状の抜け止め部28が6つ形成されている。前記カバー本体11の抜け止め部28に対応する位置には、型抜き孔29(図5B参照)が形成されている。
また、図4、図6Aにおいて、カバー本体11の左上部(−Y+Z部分)には、トップカバーTC開放時に、内部の部材を保護する(ユーザが誤って触れるのを防止したり、内部に埃等が進入するのを防止する)ための内部保護リブ31が形成されている。
【0042】
前記リブ26、31及びスライダ支持部27は、強度保持カバーFC2が必要な強度を得るためやスライダを支持するのに必要な強度を得るために、適切な位置及びサイズ(厚み、高さ等)で形成されており、カバー本体11の表面にヒケが発生することもある。実施例1の補強リブ26は、カバー本体11の厚み(肉厚)と同程度の厚み(肉厚、リブ厚)で形成されている。なお、前記補強リブ26の厚みはカバー本体11と同程度の厚みに限定されず、カバー本体11よりも厚くすることも薄くすることも可能である。
【0043】
図1、図3、図4において、実施例1のフロントカバーFCは、先ず、前側化粧カバーFC1と前側強度保持カバーFC2とを重ね合わせて、スナップフィット被係合凸部3が係合凸部貫通溝18を貫通する。そして、係止爪6a、6bの下面が係合爪係止部19に係止され、スナップフィット連結構造により前側化粧カバーFC1と前側強度保持カバーFC2とが接合(装着)される。次に、フロントカバーFCの内側(−X方向)から前記ネジ孔形成部材収容凹部22のネジ貫通孔23を貫通し、ネジ孔形成部7のネジ孔8に螺合するネジ31(図4参照)により前側化粧カバーFC1を前側強度保持カバーFC2に確実に装着、固定する。前側化粧カバーFC1が前側強度保持カバーFC2に装着された状態で、前記フロントカバーFCを、プリンタ本体U1のフレーム(図示せず)にフレーム固定用ネジ孔14、14を貫通するネジにより固定する。
【0044】
(後側カバーの説明)
図8は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての後側カバーの斜視説明図である。
図9は図8の矢印IX方向から見た図である。
図10は後側カバーの分解斜視説明図であり、図10Aは外側カバーの斜視説明図、図10Bは内側カバーの斜視説明図である。
図11は後側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図11Aは外側カバーの斜視説明図、図11Bは内側カバーの斜視説明図である。
【0045】
図8〜図11において、リアカバーFCは、外側カバーとしての後側化粧カバーRC1と、内側カバーとしての後側強度保持カバーRC2とを有している。前記後側化粧カバーRC1は、前後方向に貫通する外側基板操作窓41と、ルーバー42aを有する複数の外側通風口42とを有する。図11Aにおいて、後側化粧カバーRC1の内面側の前記外側基板操作窓41や外側通風口42の縁には、補強リブ41a、42bが形成されている。また、後側化粧カバーRC1の外側基板操作窓41の下方には、電源スイッチ用凹部43が形成されている。
図11Aにおいて、後側化粧カバーRC1の裏面(前側面、内側面)には、ネジ孔形成部7と同様に構成されたネジ孔形成部44が6個一体形成されており、各ネジ孔形成部44にはネジ孔(被装着部)46が形成されている。また、前記外側基板操作窓41の上部には基板操作窓用の蓋(図示せず)を装着した場合に、蓋を止めるネジが貫通する蓋用ネジ貫通孔47が形成されている。
【0046】
図9、図10B、図11Bにおいて、後側強度保持カバーRC2は、カバー本体51と、前記カバー本体51の右側部(+Y側部、外端部)から前方(+X方向)に延びる右端壁(外側端部)52と、前記カバー本体51の下端に沿って一体形成され且つ後側化粧カバーRC1の下端縁の形状に合わせて前方に突出する縁部53と、を有している。前記右端壁52には、フレーム固定用ネジ孔54と、内部アクセス用小窓56とが形成されている。前記縁部53には、前記取手部13aと同様に、プリンタUを持ち上げる際にユーザが把持するための取手部53aが設けられている。
【0047】
図9、図10B、図11Bにおいて、前記カバー本体51には、後側化粧カバーRC1の外側基板操作窓41に対応して内側基板操作窓57が形成され、前記通風口42に対応して内側通風口58が形成されている。また、前記内側基板操作窓57の上部には、蓋用ネジ貫通孔47に対応して蓋用ネジ孔59が形成されている。したがって、前記基板操作窓41、57を通じて、リアカバーRCの近傍に配置されたプリンタ本体U1の制御基板(図示せず)にユーザやサービスエンジニアがアクセスでき、メモリの増設、交換や基板のメンテナンス等を行うことができる。また、内側基板操作窓57の下方には、電源スイッチ用凹部43に対応して、電源スイッチ用貫通孔60が形成されている。
【0048】
また、前記カバー本体51には、前記後側化粧カバーRC1のネジ孔形成部44に対応する位置に、ネジ孔形成部材収容凹部22と同様に構成されたネジ孔形成部材収容凹部61が一体形成されている。前記ネジ孔形成部材収容凹部61には、ネジ貫通孔(外側カバー装着部)62(図11B参照)が形成されている。
図11Bにおいて、前記カバー本体51や右端壁52の裏面(内側面)には、後方に突出する多数の補強リブ66が形成されている。また、カバー本体51の左上部(−Y+Z部分)には、トップカバーTC開放時に、内部の制御基板を保護する(ユーザが誤って触れるのを防止したり、内部に埃等が進入するのを防止する)ための内部保護リブ67が形成されている。
なお、前記補強リブ66や保護リブ67の位置やサイズは、前記リブ26、31及びスライダ支持部27と同様に、後側強度保持カバーRC2が必要な強度を得るために、適切な位置及びサイズ(厚み、高さ等)で形成されており、カバー本体51の表面にヒケが発生することもある。前記実施例1の補強リブ26、66や保護リブ31、67は、カバー本体11、51の厚みと同程度の厚みで形成されている。なお、前記補強リブ26、66等の厚みはカバー本体11、51と同程度の厚みに限定されず、任意に変更可能である。
【0049】
図8〜図11において、実施例1のリアカバーRCは、先ず、後側化粧カバーRC1と後側強度保持カバーRC2とを重ね合わせた状態で、リアカバーFCの内側(+X方向)から前記ネジ孔形成部材収容凹部61のネジ貫通孔62を貫通し、ネジ孔形成部44のネジ孔46に螺合するネジ71(図4参照)により後側化粧カバーRC1と後側強度保持カバーRC2とを装着する。そして、後側化粧カバーRC1が後側強度保持カバーRC2に装着された状態で、前記リアカバーRCを、プリンタ本体U1のフレーム(図示せず)にフレーム固定用ネジ孔54、54を貫通するネジにより固定する。
【0050】
なお、実施例1の強度保持カバーFC2,RC2は、難燃性の樹脂で構成され、化粧カバーFC1,RC1は樹脂で構成されている。また、化粧カバーFC1,RC1及び強度保持カバーFC2,RC2は、型を使用する射出成形法により一体成形されている。また、前記化粧カバーFC1,RC1の厚みは、強度保持カバーFC2,RC2のカバー本体11、51の厚みよりも薄く形成されている。
【0051】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、外装カバーとしてのフロントカバーFC及びリアカバーRCは、それぞれ化粧カバーFC1,RC1及び強度保持カバーFC2,RC2とを有する。前記化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2のほぼ全表面を被覆した状態で装着されている。したがって、前記強度保持カバーFC2、RC2に複数の補強リブ26,66やスライダ支持部27等が形成され、強度保持カバーFC2,RC2の外表面にヒケが発生しても、化粧カバーFC1,RC1によりほぼ全面が被覆されるので、発生したヒケがユーザからは見えず、見栄えを損なうことがない。この結果、ヒケの発生を気にせずに、強度保持カバーFC2,RC2の補強リブ26、66やスライダ支持部27の配置位置やサイズを設計することができ、設計の自由度を高めることができる。
【0052】
また、化粧カバーFC1、RC1が、強度保持カバーFC2,RC2に装着されるので、化粧カバーFC1,RC1自体の強度はさほど必要ない。したがって、補強のための補強リブ2、41aを小さくでき(あるいは、無くすこともでき)、化粧カバーFC1,RC1を薄くすることもできる。したがって、化粧カバーFC1,RC1の強度を気にせずに設計することができる上に、補強のための補強リブを小さくしたり、へらしたりできるので、ヒケの発生を抑えることができる。
さらに、内側カバーとしての強度保持カバーFC2,RC2は、安全のため難燃材で構成されているが、外側カバーとしての化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2とは別の材料で構成することができる。したがって、様々な色の化粧カバーFC1,RC1を作成してカラーバリエーションを持たせたり、様々なデザイン(装飾)を施した化粧カバーFC1,RC1を作成することもできる。この結果、化粧カバーFC1,RC1の構成材料の選択の自由度を高めることができ、化粧カバーのデザイン(装飾)等の自由度を高めることができる。さらに、強度保持カバーFC2,RC2を共通化した場合、一部の部品を共通化してコストを抑えつつプリンタUの外観のバリエーションを増やすことができる。
【0053】
また、化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2に対して着脱可能なので、化粧カバーFC1,RC1が損傷、破損した場合、化粧カバーFC1,RC1を交換すれば良く、強度保持カバーまで交換する必要がない。したがって、外装カバー全体を交換する従来の場合と比較して、無駄が少なくなり、リサイクル効率が高まる。
さらに、強度保持カバーFC2,RC2は、ヒケを気にせずにリブを配置し、強度保持カバーFC2,RC2の強度を高めることができるので、プリンタUをユーザが持ち上げる際に、プリンタUの全重量が集中する取手部13a、53aを強度保持カバーFC2.RC2に形成することができる。
【0054】
また、実施例1のフロントカバーFCでは、スナップフィット構造で前側化粧カバーFC1と、前側強度保持カバーFC2とを連結しているので、容易に装着することができる。また、スナップフィット構造を採用しているので、ネジ等の部品を減らすこともできる。
さらに、強度保持カバーFC2,RC2の外表面が化粧カバーFC1,RC1により被覆されるので、アンダーカット形状の抜け止め部28の成形用の型抜き孔29を形成しても、型抜き孔29がユーザの目に触れず見栄えが悪くならない。したがって、1枚の外装カバーでアンダーカット形状の部分を形成する際に必要であった特殊な型を使用する必要が無く、強度保持カバーFC2,RC2の生産コストを削減できる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)本発明は、複写機に限定されず、プリンタ、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。また、モノクロの画像形成装置に限定されず、カラーの画像形成装置にも適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式の画像形成装置等にも適用可能である。
【0056】
(H02)前記実施例において、補強リブ26、66や保護リブ31、67は、カバー本体11、51の厚みと同程度の厚みに設定したが、これに限定されず、任意の厚さに設定することが可能である。なお、カバー本体11、51の厚みと同程度〜2割程度薄い補強リブ26、66を作製した場合、ヒケが発生する可能性が高い。
(H03)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1に、補強リブ2、41a、42bを設けたが、省略することも可能である。
(H04)前記実施例において、強度保持カバーFC2,RC2に、保護リブ31、67を設けたが、省略することも可能である。
【0057】
(H05)前記実施例において、フロントカバーFCはスナップフィット構造とネジ止め、リアカバーRCはネジ止めにより化粧カバーと強度保持カバーを装着したが、これに限定されず、スナップフィット構造の連結のみとしたり、全てネジ止めとしたりすることも可能である。また、スナップフィット被係合凸部3を前側化粧カバーFC1に形成し、係合凸部貫通溝18を有するスナップフィット係合部17を前側強度保持カバーFC2に形成したが、これらを入れ替えて、スナップフィット被係合凸部を前側強度保持カバーFC2に形成し、係合凸部貫通溝18を前側化粧カバーFC1に形成することも可能である。さらに、スナップフィット構造やネジ止めに替えて、他の装着方法(例えば、圧入等)を採用することも可能である。
(H06)前記実施例において、操作窓1、24、41、57や通風口42は省略可能である。
【0058】
(H07)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1や強度保持カバーFC2,RC2を樹脂で構成したが、これに限定されず、外装カバーとして使用可能な材料(例えば、マグネシウム合金等)で構成することも可能であり、難燃材料で構成することも可能である。また、強度保持カバーFC2,RC2は安全のため難燃性であることが望ましいが、例えば、高温になる部材がカバーの近傍に配置されていない場合には難燃性でない材料で構成することも可能である。
(H08)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1や強度保持カバーの作成方法は、射出成形法に限定されず、従来公知の種々の型を使用した成形方法(モールド成形)により作成することが可能である。
【0059】
(H09)前記実施例において、化粧カバーFC1,RC1は、強度保持カバーFC2,RC2のほぼ全表面を被覆するように形成したが、これに限定されず、ヒケが発生する可能性がある位置(例えば、補強リブ26,66やスライダ支持部27の外表面側部分やネジ孔形成部材収容凹部22、61の外表面側部分等)のみを被覆するように形成することも可能である。また、化粧カバーFC1,RC1は1枚のプレート状の部材に限定されず、複数のパーツにより構成することも可能である。
(H010)前記実施例において、外装カバーFC,RCを画像形成装置Uに装着するためのネジ孔(フレーム固定用ネジ孔14,54)を右端壁12,52に設けたが、これに限定されず、強度保持カバーFC2,RC2のカバー本体11,51に、ネジ孔が形成されたネジボス(ネジ孔形成部材収容凹部22、61と同様に構成された凹部)を設けることも可能である。なお、このとき、比較的大きな外装カバーFC,RCを画像形成装置Uに装着するので、ネジ孔が大きくなり、ネジボスおよびネジボス用のリブが大きくなる可能性が高く、ヒケが発生しやすい。しかし、化粧カバーFC1,RC1で外表面を被覆するので、外表面の見栄えを良好にすることができるとともに、ネジボスの大きさや位置等を自由に設計可能となる。
(H011)前記実施例において、部品支持部として、スライダ支持部を例示したが、スライド移動可能に支持する必要がなく、画像形成装置Uの部品を固定支持する場合には部品支持部としてのネジ孔を設けることも可能であり、回転可能に支持する場合には、部品支持部としての回転軸または軸貫通孔を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】図1は本発明の実施例1の画像形成装置の斜視図である。
【図2】図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図3】図3は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての前側カバーの斜視説明図である。
【図4】図4は図3の矢印IV方向から見た図である。
【図5】図5は前側カバーの分解斜視説明図であり、図5Aは外側カバーの斜視説明図、図5Bは内側カバーの斜視説明図である。
【図6】図6は前側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図6Aは内側カバーの斜視説明図、図6Bは外側カバーの斜視説明図であり、図6Cは図6BのVIC部分の拡大図である。
【図7】図7は前側カバーのスナップフィット係合部の拡大説明図であり、図7Aはスナップフィット係合部が連結した状態の説明図、図7Bはスナップフィット係合部が離脱した状態の説明図である。
【図8】図8は実施例1の画像形成装置の外装カバーとしての後側カバーの斜視説明図である。
【図9】図9は図8の矢印IX方向から見た図である。
【図10】図10は後側カバーの分解斜視説明図であり、図10Aは外側カバーの斜視説明図、図10Bは内側カバーの斜視説明図である。
【図11】図11は後側カバーを後側から見た分解斜視説明図であり、図11Aは外側カバーの斜視説明図、図11Bは内側カバーの斜視説明図である。
【符号の説明】
【0061】
3…スナップフィット被係合部、
3,8,46…被装着部、
8、46…ネジ孔、
12,52…外側端部、
14,54…フレーム固定用ネジ孔、
17…スナップフィット係合部、
17,23,62…外側カバー装着部、
23,62…ネジ貫通孔、
26,66…補強リブ、
29…型抜き孔、
FC1,RC1…外側カバー、
FC2,RC2…内側カバー、
U…画像形成装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の構成要件(A01),(A02)を備えたことを特徴とする外装カバー、
(A01)一体成形された強度を高めるための補強リブと、外側カバー装着部とを有する画像形成装置の内側カバー、
(A02)前記外側カバー装着部に装着される被装着部を有し、前記被装着部が前記外側カバー装着部に装着された状態で外表面が外部に露出する外側カバー。
【請求項2】
次の構成要件(A03)を備えたことを特徴とする請求項1記載の外装カバー、
(A03)モールド成形により形成された前記内側カバー。
【請求項3】
次の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の外装カバー、
(A04)樹脂により形成された前記内側カバー。
【請求項4】
次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の外装カバー、
(A05)ネジ孔により構成された前記被装着部を有する前記外側カバー、
(A06)ネジ貫通孔により構成された前記外側カバー装着部を有し、前記内側カバーの内側から前記ネジ貫通孔及び前記ネジ孔を貫通するネジにより前記外側カバーが装着される前記内側カバー。
【請求項5】
次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の外装カバー、
(A07)スナップフィット係合部により構成された前記外側カバー装着部を有する前記内側カバー、
(A08)スナップフィット被係合部により構成された前記被装着部を有し、前記外側カバーを前記内側カバーに重ね合わせた時に前記スナップフィット係合部が前記スナップフィット被係合部に係合して前記内側カバーに装着される前記外側カバー。
【請求項6】
次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の外装カバー、
(A09)前記内側カバーに装着された場合に、前記内側カバーのほぼ全外表面を被覆する前記外側カバー。
【請求項7】
次の構成要件(A010)を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の外装カバー、
(A010)一体成形する際の型抜き用の型抜き孔が形成された前記内側カバー。
【請求項8】
次の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の外装カバー、
(A011)前記外側カバーが装着された状態で前記画像形成装置のフレームに固定される前記内側カバー。
【請求項9】
次の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載の外装カバー、
(A012)前記フレームに固定するネジが螺合するフレーム固定用ネジ孔が外側端部に形成された前記内側カバー。
【請求項10】
次の構成要件(A013)を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか記載の外装カバー、
(A013)前記画像形成装置を構成する部品を支持する部品支持部を備えた前記内側カバー。
【請求項11】
次の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする請求項10記載の外装カバー
(A014)前記部品支持部が設けられた位置に対応する前記内側カバーの外表面を被覆する前記外側カバー。
【請求項12】
次の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか記載の外装カバー、
(A015)前記外側カバーの肉厚よりも厚いリブ厚を有する前記補強リブを備えた前記内側カバー。
【請求項13】
次の構成要件(A016)を備えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか記載の外装カバー、
(A016)一体成形された前記補強リブにより前記内側カバーの外表面に形成されたヒケの部分を覆う前記外側カバー。
【請求項14】
次の構成要件(A017),(A018)を備えたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか記載の外装カバー、
(A017)前記画像形成装置に前記内側カバーを装着するためのネジ孔が形成されたネジボスを有する前記内側カバー、
(A018)前記ネジボスが形成された位置に対応する前記内側カバーの外表面を被覆する前記外側カバー。
【請求項1】
次の構成要件(A01),(A02)を備えたことを特徴とする外装カバー、
(A01)一体成形された強度を高めるための補強リブと、外側カバー装着部とを有する画像形成装置の内側カバー、
(A02)前記外側カバー装着部に装着される被装着部を有し、前記被装着部が前記外側カバー装着部に装着された状態で外表面が外部に露出する外側カバー。
【請求項2】
次の構成要件(A03)を備えたことを特徴とする請求項1記載の外装カバー、
(A03)モールド成形により形成された前記内側カバー。
【請求項3】
次の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の外装カバー、
(A04)樹脂により形成された前記内側カバー。
【請求項4】
次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の外装カバー、
(A05)ネジ孔により構成された前記被装着部を有する前記外側カバー、
(A06)ネジ貫通孔により構成された前記外側カバー装着部を有し、前記内側カバーの内側から前記ネジ貫通孔及び前記ネジ孔を貫通するネジにより前記外側カバーが装着される前記内側カバー。
【請求項5】
次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の外装カバー、
(A07)スナップフィット係合部により構成された前記外側カバー装着部を有する前記内側カバー、
(A08)スナップフィット被係合部により構成された前記被装着部を有し、前記外側カバーを前記内側カバーに重ね合わせた時に前記スナップフィット係合部が前記スナップフィット被係合部に係合して前記内側カバーに装着される前記外側カバー。
【請求項6】
次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の外装カバー、
(A09)前記内側カバーに装着された場合に、前記内側カバーのほぼ全外表面を被覆する前記外側カバー。
【請求項7】
次の構成要件(A010)を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の外装カバー、
(A010)一体成形する際の型抜き用の型抜き孔が形成された前記内側カバー。
【請求項8】
次の構成要件(A011)を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の外装カバー、
(A011)前記外側カバーが装着された状態で前記画像形成装置のフレームに固定される前記内側カバー。
【請求項9】
次の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載の外装カバー、
(A012)前記フレームに固定するネジが螺合するフレーム固定用ネジ孔が外側端部に形成された前記内側カバー。
【請求項10】
次の構成要件(A013)を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか記載の外装カバー、
(A013)前記画像形成装置を構成する部品を支持する部品支持部を備えた前記内側カバー。
【請求項11】
次の構成要件(A014)を備えたことを特徴とする請求項10記載の外装カバー
(A014)前記部品支持部が設けられた位置に対応する前記内側カバーの外表面を被覆する前記外側カバー。
【請求項12】
次の構成要件(A015)を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか記載の外装カバー、
(A015)前記外側カバーの肉厚よりも厚いリブ厚を有する前記補強リブを備えた前記内側カバー。
【請求項13】
次の構成要件(A016)を備えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか記載の外装カバー、
(A016)一体成形された前記補強リブにより前記内側カバーの外表面に形成されたヒケの部分を覆う前記外側カバー。
【請求項14】
次の構成要件(A017),(A018)を備えたことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか記載の外装カバー、
(A017)前記画像形成装置に前記内側カバーを装着するためのネジ孔が形成されたネジボスを有する前記内側カバー、
(A018)前記ネジボスが形成された位置に対応する前記内側カバーの外表面を被覆する前記外側カバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−58688(P2006−58688A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−241525(P2004−241525)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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