説明

外部データベースから情報を取得する情報取得装置及び外部データベースから情報を取得する情報取得プログラム

【課題】ユーザにとって望ましい情報を外部データベースから取得する情報取得装置及び情報取得プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】外部データベースから所定の情報を取得する情報取得装置であって、前記情報取得装置のユーザの生体情報、前記情報取得装置の周囲の環境の情報、前記情報取得装置の周囲に存在するものの識別情報のうちの少なくとも1つを計測する1つ又は複数の計測手段から計測値を取得する計測値取得手段と、前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、外部データベースから情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得した取得情報を記憶する取得情報記憶手段とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部データベースから情報を取得する情報取得装置及び外部データベースから情報を取得する情報取得プログラムに関するものであり、詳細は、外部データベースからユーザにとって望ましい情報を取得する情報取得装置及び情報取得プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の様々な端末装置において、種々の情報が扱われており、これらの機器の画面への表示が行われている。これらの端末は、外部のデータベースから情報を取得し、取得した情報を画面へ表示し、端末のユーザに情報を提供する。例えばインターネットでの検索を例に取ってみると、ユーザは検索したい情報に関連するキーワードをパーソナルコンピュータに入力することにより、ユーザの求める情報をパーソナルコンピュータの画面に表示させることができる。
【0003】
また、ユーザの求める情報は、ユーザの置かれている状況や周囲の状況により変化するものである。周囲の状況を取得するものとして、特許文献1に記載の発明の列車座席状況表示システムでは、列車の座席の空き状況を取得する為に、座席に圧力センサを取り付け、さらに切符を非接触ICカードとすることにより、切符を所持した人が座席に着席しているか否かの情報を収集する技術が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−4458公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、キーワードによる検索機能などでは、ユーザがいちいち操作をする必要があり、手間がかかるという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザにとって望ましい情報を外部データベースから取得する情報取得装置及び情報取得プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、請求項1記載の情報取得装置は、外部データベースから所定の情報を取得する情報取得装置であって、前記情報取得装置のユーザの生体情報、前記情報取得装置の周囲の環境の情報、前記情報取得装置の周囲に存在するものの識別情報のうちの少なくとも1つを計測する1つ又は複数の計測手段から計測値を取得する計測値取得手段と、前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、外部データベースから情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段により取得した取得情報を記憶する取得情報記憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の情報取得装置は、請求項1記載の情報取得装置であって、前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、ユーザに必要な情報を推論する推論手段を備え、前記情報取得手段は、前記推論手段による推論結果に基づいて、外部データベースから情報を取得することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の情報取得装置は、請求項2記載の情報取得装置であって、前記推論手段は、前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、ユーザに必要な情報の属するカテゴリを推論し、前記情報取得手段は、前記推論手段により推論されたカテゴリに属する情報を外部データベースから取得することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4記載の情報取得装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報取得装置であって、前記取得情報を表示する表示手段と、前記取得情報記憶手段に記憶されている前記取得情報を前記表示手段に表示させる取得情報表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5記載の情報取得装置は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報取得装置であって、前記計測値取得手段は、接触温度を計測する接触温度センサ、発汗量を計測する発汗センサ、心拍数を計測する心拍センサ、照度を計測する照度センサ、気温を計測する温度センサ、湿度を計測する湿度センサ、音を計測する音センサ、ものの識別情報を無線タグから無線通信により受信する識別情報受信手段のうち、少なくとも一つの前記計測手段から前記計測値を取得することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6記載の情報取得装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報取得装置であって、前記情報取得手段で取得する情報についての条件をユーザが指定可能な条件指定手段を備え、前記情報取得手段は、前記条件指定手段による条件に基づいて情報を取得することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7記載の情報取得装置は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報取得装置であって、前記情報取得装置の位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、前記情報取得手段は、前記位置情報取得手段による位置情報に基づいて情報を取得することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8記載の情報取得装置は、請求項4から請求項7のいずれかに記載の情報取得装置であって、前記取得情報のリストである取得情報リストを作成するリスト作成手段と、前記表示手段に前記取得情報リストを表示するリスト表示制御手段と、前記取得情報リストの中から特定の情報をユーザが選択可能な取得情報選択手段とを備え、前記取得情報表示制御手段は、前記取得情報選択手段により選択された前記取得情報を前記表示手段に表示することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9記載の情報取得装置は、請求項8記載の情報取得装置であって、前記推論手段が推論した前記カテゴリが複数ある場合は、前記リスト作成手段は前記カテゴリ毎に前記取得情報リストを作成することを特徴とする。
【0016】
また、請求項10記載の情報取得プログラムは、外部データベースから所定の情報を取得する情報取得装置のコンピュータを、前記情報取得装置のユーザの生体情報、前記情報取得装置の周囲の環境の情報、前記情報取得装置の周囲に存在するものの情報のうちの少なくとも1つを計測する1つ又は複数の計測手段と、前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、外部データベースからユーザに必要な情報を取得する情報取得手段と、
前記取得手段により取得した取得情報を記憶する取得情報記憶手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の情報取得装置によれば、ユーザにとって望ましい情報を自動的に外部データベースから取得することができる。
【0018】
また、請求項2記載の情報取得装置によれば、請求項1記載の情報取得装置が奏する効果に加え、推論手段がユーザに必要な情報を推論するので、ユーザにとって望ましい情報を精度良く取得することができる。
【0019】
また、請求項3記載の情報取得装置によれば、請求項2記載の情報取得装置が奏する効果に加え、推論手段によって推論されたカテゴリに属する情報を取得することができる。
【0020】
また、請求項4記載の情報取得装置によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報取得装置が奏する効果に加え、表示手段に取得した情報を表示することができる。
【0021】
また、請求項5記載の情報取得装置によれば、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報取得装置が奏する効果に加え、接触温度を計測する接触温度センサ、発汗量を計測する発汗センサ、心拍数を計測する心拍センサ、照度を計測する照度センサ、気温を計測する温度センサ、湿度を計測する湿度センサ、音を計測する音センサ、ものの識別情報を無線タグから無線通信により受信する識別情報受信手段のうち、少なくとも一つの前記計測手段から取得された計測値に基づいて情報を取得することができる。
【0022】
また、請求項6記載の情報取得装置によれば、請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報取得装置が奏する効果に加え、ユーザが取得する情報についての条件を指定することができる。
【0023】
また、請求項7記載の情報取得装置によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報取得装置が奏する効果に加え、位置情報に基づいて情報を取得することができる。
【0024】
また、請求項8記載の情報取得装置によれば、請求項4から請求項7のいずれかに記載の情報取得装置が奏する効果に加え、ユーザが取得情報リストの中から表示させたい情報を選択することができる。
【0025】
また、請求項9記載の情報取得装置によれば、請求項8記載の情報取得装置が奏する効果に加え、カテゴリごとに情報取得リストが作成されるため、ユーザの操作が簡単になる。
【0026】
また、請求項10記載の情報取得プログラムによれば、ユーザにとって望ましい情報を自動的に外部データベースから取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の第1の実施形態から第4の実施形態までを図面を参照して説明する。第1の実施形態では、本発明の情報取得装置である携帯電話機1において、携帯電話機1のユーザの生体の情報(体温、心拍数など。以下「生体情報」とよぶ。)を計測して、ユーザの生体の状態(緊張、眠いなど。以下、「生体状態」とよぶ。)を推論し、その生体状態に合わせたユーザに必要な情報を推論し、外部データベース50からその情報を取得する。第2の実施形態では、本発明の情報取得装置である携帯電話機100において、携帯電話機100が存在する周囲の環境の情報(明るさ、湿度など。以下、「環境情報」とよぶ。)を計測し、周囲の環境の状態(蒸し暑い昼間の屋外、寒い夜、騒がしい室内など。以下、「環境状態」とよぶ。)を推論し、その環境の状態に合わせたユーザに必要な情報を推論し、外部データベース50からその情報を取得する。
【0028】
第3の実施形態では、本発明の情報取得装置である携帯電話機200において、携帯電話機200の周囲に存在するものの種類からユーザに必要な情報を推論し、外部データベース50からその情報を取得する。なお、ものの種類の把握にはRFIDタグを利用する。第4の実施形態では、本発明の情報取得装置である携帯電話機290において、携帯電話機290のユーザの生体情報、周囲の状態を計測し、周囲にあるものの種類を取得して、ユーザの生体状態、周囲の環境状態、ユーザの行動状態を推論して、その状態に合わせたユーザに必要な情報を推論し、外部データベース50からその情報を取得する。
【0029】
始めに、第1の実施形態について説明するが、まずユーザ表示装置である携帯電話機1について説明する。図1は、携帯電話機1を開いた状態での外観図であり、図2は、携帯電話機1を閉じた状態での底面図であり、図3は、携帯電話機1の電気的構成を示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機1には、ディスプレイ2と、テン・キー入力部3と、4方向のボタン及び決定ボタンを備えたマルチボタン4と、通話開始ボタン5と、通話終了ボタン6と、マイク7と、スピーカ8と、電源ONボタン9と、電源OFFボタン10と、アンテナ12(図2、3参照)とが設けられている。なお、テン・キー入力部3、マルチボタン4、通話開始ボタン5、通話終了ボタン6、電源ONボタン9、電源OFFボタン10によりキー入力部38(図3参照)が構成される。
【0030】
また、図3に示すように、携帯電話機1には、携帯電話機1全体の制御を行なうCPU21と、データを一時的に記憶するRAM400と、携帯電話機1を制御するプログラム(本発明の要部である情報取得プログラムを含む)を記憶したROM23とが内蔵されている。そして、CPU21には、外部データベース50に接続されたI/F回路45と、文字等を入力するキー入力部38と、ディスプレイ2と、プログラムや各種情報を記憶したハードディスク300とが接続されている。
【0031】
また、CPU21には、生体センサである接触温度センサ13、心拍センサ14及び発汗センサ15が接続されている。接触温度センサ13は、白金測温抵抗体、サーミスタ、熱電対などを用いている、所謂温度計であり、装置に触れている手のひらや指の温度を計測する。心拍センサ14は、所謂圧力センサであり、携帯電話機1の表面に設けられている。そして、血流の圧力を計測して触れている人の心拍(脈拍数)を計測する。発汗センサ15は、触れている者の発汗量を計測する。
【0032】
そして、これらの接触温度センサ13、心拍センサ14及び発汗センサ15は、図2に示すように、携帯電話機1を閉じた状態での底面の表面に設置されている。この場所は、ユーザが携帯電話機1を握り、キー操作をする際に手のひらが当たる部分である。
【0033】
ここで、本実施形態で使用されるデータについて説明する。
【0034】
図4は外部データベース50に記憶されている外部情報を説明する説明図である。図4に示すように外部データベース50には様々な情報が記憶されている。例えば情報Aは「今週のオススメイベント紹介」の内容の情報であり、情報Bは「滋賀県のイベント紹介」の内容の情報であり、情報Cは「京都のイベント紹介」の内容の情報である。これらの外部データベース50に記憶されている外部情報はそれぞれの外部情報の管理者により逐次更新される。これらの外部情報は全てリストの情報である。例えば、情報Pは「オススメメニュー紹介」の内容の情報であるが、その内容はメニューのリストを表示するものである。例えば、情報Pが選択されると、「もつ鍋」、「とりのマヨネーズ和え」、「秋刀魚のお刺身」、「ほくほくコロッケ丼」、「豚舌」、「皿うどん」等のメニューのリストが表示される。
【0035】
図5は、ハードディスク300の構成を示す模式図である。そして、図6は、携帯電話機1で使用される外部情報記憶領域301の構成を示す模式図であり、図7は、取得する外部情報を決定する際に使用される標準値生体情報テーブル302の構成を示す模式図であり、図8は、取得する外部情報を決定する際に使用される生体状態テーブル303の構成を示す模式図であり、図9は、取得する外部情報を決定する際に使用される取得外部情報決定テーブル304の構成を示す模式図である。
【0036】
まず、図5に示すハードディスク300について説明する。ハードディスク300には、携帯電話機1で使用される情報を記憶する。たとえば、外部情報記憶領域301、標準値生体情報テーブル302、生体状態テーブル303、取得外部情報決定テーブル304等が設けられている。
【0037】
ここで、図6に示す外部情報記憶領域301について説明する。外部情報記憶領域301には、外部データベース50から取得した外部情報が記憶されており、ユーザはこの外部情報記憶領域301に記憶されている外部情報を呼び出すことにより外部情報をディスプレイ2に表示することができる。例えば、ここでは、情報C及び情報Dが記憶されている。
【0038】
次に、図7に示す標準値生体情報テーブル302について説明する。標準値生体情報テーブル302には、生体状態を判断する際に基準となる標準値の生体情報の値が記憶されている。本第1の実施形態では、生体情報として心拍数、体温、発汗量を使用する。そして、図7に示すようにそれぞれの標準値は、心拍数が毎分80回、体温が36.1℃、発汗量が10.5gとされている。
【0039】
次に、図8に示す生体状態テーブル303について説明する。生体状態テーブル303には、後述する取得外部情報決定処理で求められる変数である「TEMP」、「HR」、「SWEAT」の値がどのような時にどのような「生体状態」となるかが記憶されている。
【0040】
尚、後述する取得外部情報決定処理で求められる「TEMP」は、接触温度センサ13からの計測値と標準値生体情報テーブル302に記憶されている体温の標準値に基づき設定される変数である。また、後述する取得外部情報決定処理で求められる「HR」は、心拍センサ14からの計測値と標準値生体情報テーブル302に記憶されている心拍数の標準値に基づき設定される変数である。また、後述する取得外部情報決定処理で求められる「SWEAT」は、発汗センサ15からの計測値と標準値生体情報テーブルに記憶されている発汗量の標準値に基づき設定される変数である。
【0041】
本第1の実施形態では、「生体状態」として「興奮」、「空腹」、「眠い」、「通常」の4つの状態を扱うものとする。図8に示す生体状態テーブル303には、「興奮」、「空腹」、「眠い」の3つの状態に対応する変数「TEMP」、「HR」、「SWEAT」の値が、それぞれ対応付けられている。
【0042】
図8に示す生体状態テーブル303では、HRの値が4〜5、TEMPの値が2〜4、かつ、SWEATの値が4〜5の場合に、生体状態の「興奮」が対応付けられている。また、HRが2、TEMPが2、かつ、SWEATが2の場合に、生体状態の「空腹」が対応付けられている。また、HRが2、TEMPが3、かつ、SWEATが1の場合に生体状態の「眠い」が対応付けられている。尚、後述する取得外部情報決定処理にて、3つの変数の組み合わせが上述のいずれにも該当しない場合は「通常」とされる。このため「通常」については生体状態テーブル303については記述されていない。
【0043】
そして、それぞれの「生体状態」を示す値である生体状態推論値として、「興奮」は「1」、「空腹」は「2」、「眠い」は「3」が対応付けられている。「通常」は「0」が対応付けられている。生体状態推論値は後述する取得外部情報決定処理で用いられる。
【0044】
次に、図9に示す取得外部情報決定テーブル304について説明する。取得外部情報決定テーブル304には、それぞれの生体状態の場合に、外部データベース50に記憶されている複数の外部情報のうちいずれの外部情報を取得するかが記憶されている。
【0045】
図8に示す例では、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)の場合には、情報Aが対応付けられている。そして、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)の場合には、情報Eが対応付けられている。そして、生体状態「眠い」(生体状態推論値が3)の場合には情報Jが対応付けられている。
【0046】
これにより、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)の場合には、後述する外部情報取得処理にて情報Aが外部データベース50からRAM400に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Aの内容がディスプレイ2に表示される。そして、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)の場合には、情報Eが外部データベース50からRAM400に取得され、情報Eの内容がディスプレイ2に表示される。そして、生体状態「眠い」(生体状態推論値が3)の場合には情報Jが外部データベース50からRAM400に取得され、情報Jの内容がディスプレイ2に表示される。
【0047】
図10は、RAM400の構成を示す模式図である。RAM400は生体センサ第一バッファ領域401、生体センサ第二バッファ領域402、生体状態推論値記憶領域403、外部情報一時記憶領域404及び作業領域405を備えている。
【0048】
生体センサ第一バッファ領域401は、後述する計測値取得処理で各センサからの計測値を一時的に記憶しておくための領域である。生体センサ第二バッファ領域402は、後述する計測値取得処理で生体センサ第一バッファ領域401に一時的に記憶した各センサからの計測値を記憶する領域である。生体状態推論値記憶領域403は後述する取得外部情報決定処理において算出される生体状態推論値を記憶するための領域である。外部情報一時記憶領域404は、後述する外部情報取得処理において、取得した外部情報を一時的に記憶させるための領域である。作業領域405はCPU21が後述する各処理を実行するために使用される領域である。
【0049】
次に、本第1の実施形態での外部データベース50から外部情報を取得する処理について説明する。図11は、CPU21が行なうメイン処理のフローチャートである。
【0050】
図11に示すメイン処理は、ユーザがキー入力部38の電源ONボタン9を操作して、携帯電話機1の電源が入力されることによって開始される。まず、接触温度センサ13、心拍センサ14、発汗センサ15の計測値を取得するために、計測値取得処理が起動される(ステップ1、以下ステップを単にSと称す)。次に、計測値取得処理によって各センサから取得した計測値に基づいて外部データベース50からユーザに必要な情報を推論し、取得すべき外部情報を決定する取得外部情報決定処理(S2)が行なわれる。次に、S2において算出した生体状態推論値に基づいて、外部データベース50から外部情報を取得する外部情報取得処理(S3)が行なわれる。次にS3で取得された外部情報をディスプレイ2に表示する外部情報表示処理(S4)が行なわれる。
【0051】
外部情報表示処理(S4)を終了すると、キー入力部38の電源OFFボタン10が押下されているか否かを検知する(S5)。電源OFFボタン10が押下されていない場合は(S5:NO)、S2に戻る。電源OFFボタン10が押下されている場合(S5:YES)は、全ての処理を終了する(S6)。以下各処理について詳細に説明する。
【0052】
先ず、図11に示したメイン処理のS1にて起動される計測値取得処理について説明する。図12は計測値取得処理のフローチャートである。
【0053】
メイン処理のS1で計測値取得処理が起動されると計測値取得処理が開始される。そして、先ず、接触温度センサ13、心拍センサ14、発汗センサ15が起動される(S101)。
【0054】
各センサはそれぞれの計測値を計測すると、直ちにCPU21にその計測値を送信する。ここで、各センサが計測値をCPU21に送信する間隔は、所定間隔(例えば、5秒間隔)である.
CPU21は上述のような各センサをS1で起動した後、各センサからの計測値を受信したか否かを判断する(S102)。計測値を受信していない場合は(S102:NO)、計測値を受信するまで待機する。計測値を受信した場合は(S102:YES)、計測値をRAM400の生体センサ第一バッファ領域401に記憶させる(S103)。
【0055】
計測値を生体センサ第一バッファ領域401に記憶させると、CPU21は全てのセンサからの計測値をRAM400の生体センサ第一バッファ領域401に記憶したが否かを判断する(S104)。全てのセンサの計測値を記憶していない場合は(S104:NO)、S102に戻る。全てのセンサの計測値を記憶している場合は(S104:YES)、生体センサ第一バッファ領域401に記憶されている各センサからの計測値を、生体センサ第二バッファ領域402に記憶する(S105)。このとき、CPU21は作業領域405に生体センサ第二バッファ領域402を更新したことを示すフラグを立てる。
【0056】
その後、生体センサ第一バッファ領域401に記憶された各センサからの計測値を全て消去し(S106)、S102へ戻り再び各センサからの計測値を受信するまで待機する。
【0057】
次にメイン処理の中で行なわれる取得外部情報決定処理(図11、S2)について説明する。図13は取得外部情報決定処理のフローチャートである。
【0058】
メイン処理のS1にて計測値取得処理が起動された後、取得外部情報決定処理(S2)が開始される。取得外部情報決定処理が開始されると、先ず、RAM400の生体状態推論値記憶領域403を初期化する(S201)。ここでいう初期化とはRAM400の生体状態推論値記憶領域403に記憶されているデータを全て消去することである。
【0059】
RAM400の生体状態推論値記憶領域403を初期化すると、計測値取得処理のS105によって、RAM400の生体センサ第二バッファ領域402が更新されているか否かを判断する(S202)。作業領域405にフラグが立っている場合は、生体センサ第二バッファ領域402が更新されていると判断する。生体センサ第二バッファ領域402が更新さていない場合は(S202:NO)、生体センサ第二バッファ領域402が更新されるまで待機する。生体センサ第二バッファ領域402が更新されている場合は、作業領域405のフラグを0に戻し(S202:YES)、心拍分類処理によって上述した変数HRを設定する(S203)。
【0060】
ここで、心拍分類処理(S203)について説明する。図14は心拍分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS202において、生体センサ第二バッファ領域402が更新されたと判断された場合(S202:YES)、S203の心拍分類処理が開始される。
【0061】
心拍分類処理が開始されると、生体センサ第二バッファ領域402に記憶されている心拍数の計測値(心拍センサ14の計測値)からRAM400の標準値生体情報テーブル302に記憶されている心拍数の標準値が引かれ、心拍数の差Xが算出される(S2301)。
【0062】
そして、心拍数の差Xが−10以下であるか否かを判断する(S2302)。心拍数の差Xが−10以下である場合には(S2302:YES)、変数HRに1が設定され(S2306)、心拍分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。心拍数の差Xが−10以下でない場合は(S2302:NO)、心拍数の差Xが−5以下であるか否かを判断する(S2303)。
【0063】
そして、心拍数の差Xが−5以下である場合には(S2303:YES)、変数HRに2が設定され(S2307)、心拍分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。心拍数の差Xが−5以下でない場合は(S2303:NO)、心拍数の差Xが5以下であるか否かを判断する(S2304)。
【0064】
そして、心拍数の差Xが5以下である場合には(S2304:YES)、変数HRに3が設定され(S2308)、心拍分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。心拍数の差Xが5以下でない場合は(S2304:NO)、心拍数の差Xが15以下であるか否かを判断する(S2305)。
【0065】
そして、心拍数の差Xが15以下である場合には(S2305:YES)、変数HRに4が設定され(S2309)、心拍分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。心拍数の差Xが15以下でない場合は(S2304:NO)、変数HRに5が設定され(S2310)、心拍分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0066】
CPU21が心拍分類処理によって変数HRを設定したあと、次に体温分類処理によって上述した変数TEMPを設定する(S204)。体温分類処理の詳細は後述する。
【0067】
ここで体温分類処理(S204)について説明する。図15は体温分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS203である心拍分類処理が終了すると、S204の体温分類処理が開始される。
【0068】
体温分類処理が開始されると、生体センサ第二バッファ領域402に記憶されている体温の計測値(接触温度センサ14の計測値)からRAM400の標準値生体情報テーブル302に記憶されている体温の標準値が引かれ、体温の差Yが算出される(S2401)。
【0069】
そして、体温の差Yが−1以下であるか否かを判断する(S2402)。体温の差Yが−1以下である場合には(S2402:YES)、変数TEMPに1が設定され(S2406)、体温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。体温の差Yが−1以下でない場合は(S2402:NO)、体温の差Yが−0.5以下であるか否かを判断する(S2403)。
【0070】
そして、体温の差Yが−0.5以下である場合には(S2403:YES)、変数TEMPに2が設定され(S2407)、体温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。体温の差Yが−0.5以下でない場合は(S2403:NO)、体温の差Yが0.5以下であるか否かを判断する(S2404)。
【0071】
そして、体温の差Yが0.5以下である場合には(S2404:YES)、変数TEMPに3が設定され(S2408)、体温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。体温の差Yが0.5以下でない場合は(S2404:NO)、体温の差Yが1以下であるか否かを判断する(S2405)。
【0072】
そして、体温の差Yが1以下である場合には(S2405:YES)、変数TEMPに4が設定され(S2409)、体温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。体温の差Yが1以下でない場合は(S2404:NO)、変数TEMPに5が設定され(S2410)、体温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0073】
CPU21が体温分類処理によって変数TEMPを設定したあと、次に発汗量分類処理によって上述した変数SWEATを設定する(S205)。
【0074】
ここで発汗量分類処理(S205)について説明する。図16は発汗量分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS204である心拍分類処理が終了すると、S205の発汗量分類処理が開始される。
【0075】
発汗量分類処理が開始されると、生体センサ第二バッファ領域402に記憶されている発汗量の計測値(発汗センサ15の計測値)からRAM400の標準値生体情報テーブル302に記憶されている発汗量の標準値が引かれ、発汗量の差Zが算出される(S2501)。
【0076】
そして、発汗量の差Zが3以下であるか否かを判断する(S2502)。発汗量の差Zが3以下である場合には(S2502:YES)、変数SWEATに1が設定され(S2506)、発汗量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。発汗量の差Zが3以下でない場合は(S2502:NO)、発汗量の差Yが6以下であるか否かを判断する(S2503)。
【0077】
そして、発汗量の差Zが6以下である場合には(S2503:YES)、変数SWEATに2が設定され(S2507)、発汗量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。発汗量の差Zが6以下でない場合は(S2503:NO)、発汗量の差Zが10以下であるか否かを判断する(S2504)。
【0078】
そして、発汗量の差Zが10以下である場合には(S2504:YES)、変数SWEATに3が設定され(S2508)、発汗量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。発汗量の差Zが10以下でない場合は(S2504:NO)、発汗量の差Zが15以下であるか否かを判断する(S2505)。
【0079】
そして、発汗量の差Zが15以下である場合には(S2505:YES)、変数SWEATに4が設定され(S2509)、発汗量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。発汗量の差Zが15以下でない場合は(S2504:NO)、変数SWEATに5が設定され(S2510)、発汗量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0080】
発汗量分類処理後、S203〜S205において設定された3つの変数HR、TEMP、SWEATと、ハードディスク300に記憶されている生体状態テーブル303とに基づいて、生体状態推論値を算出しRAM400の生体状態推論値記憶領域403に記憶する(S206)。
【0081】
ここで、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)となるのは、HRが4〜5、TEMPが2〜4、かつ、SWEATが4〜5の場合である。生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)となるのは、HRが2、TEMPが2、かつ、SWEATが2の場合である。生体状態が「眠い」(生体状態推論値が3)となるのは、HRが2、TEMPが3、かつ、SWEATが1の場合である。尚、3つの変数の組み合わせが上述のいずれにも該当しない場合は生体状態が「通常」(生体状態推論値が0)とされる。
【0082】
RAM400の生体状態推論値記憶領域403に生体状態推論値が記憶されると、CPU21はRAM400の生体状態推論値記憶領域403に記憶されている生体状態推論値が1以上であるか否かを判断する(S207)。生体状態推論値が1以上で無い場合、即ち生体状態が「通常」と判断された場合は(S207:NO)、メイン処理のS5に進み、電源がOFFされるか否かが判断される。ここで電源がOFFされない場合(S5:YES)は上述したようにS2へ戻る。即ち生体状態が「通常」(生体状態推論値が0)と判断される限り、この処理が繰り返されることになるため、外部データベース50から外部情報を取得される処理は行われない。
【0083】
生体状態推論値が1以上である場合は(S207:YES)、生体状態推論値記憶領域403に記憶されている生体状態推論値と、ハードディスク300に記憶されている取得外部情報決定テーブル304とに基づいて、外部データベース50から取得する外部情報を決定する(S208)。
【0084】
上述したように、図9に示す取得外部情報決定テーブル304では、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)の場合には、情報Aが対応付けられている。そして、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)の場合には、情報Eが対応付けられている。そして、生体状態「眠い」(生体状態推論値が3)の場合には情報Jが対応付けられている。
【0085】
従って、生体状態推論値記憶領域403に記憶されている生体状態推論値が1の場合、外部データベース50から取得する外部情報として情報Aが決定される。また、生体状態推論値記憶領域403に記憶されている生体状態推論値が2の場合、外部データベース50から取得する外部情報として情報Eが決定される。生体状態推論値記憶領域403に記憶されている生体状態推論値が3の場合、外部データベース50から取得する外部情報として情報Jが決定される。
【0086】
このようにS208で外部データベース50から取得する外部情報が決定されると、メイン処理に戻り、次の外部情報取得処理(S3)が開始される。以下、このS208で取得することが決定された外部情報を取得外部情報と称す。
【0087】
次にメイン処理の中で行なわれる外部情報取得処理(図11、S3)について説明する。図17は外部情報取得処理のフローチャートである。
【0088】
メイン処理のS2の取得外部情報決定処理が終了すると、外部情報取得処理(S3)が開始される。外部情報取得処理が開始されると、先ず、上述の取得外部情報決定処理で外部データベース50から取得することが決定された取得外部情報を受信するために、外部データベース50に取得外部情報の取得要求を送信する(S301)。取得外部情報の取得要求を受信した外部データベース50は取得外部情報を携帯電話機1のCPU21に送信する。
【0089】
取得外部情報の取得要求を送信したあと、CPU21は取得外部情報を外部データベース50から受信する(S302)。
【0090】
取得外部情報を外部データベース50から受信すると、CPU21は受信した取得外部情報をRAM400の外部情報一時記憶領域404に記憶する(S303)。
【0091】
このようにS303で取得外部情報が外部情報一時記憶領域404に記憶されると、メイン処理に戻り、次の外部情報表示処理(S4)が開始される。
【0092】
次にメイン処理の中で行なわれる外部情報表示処理(図11、S4)について説明する。図18は外部情報表示処理のフローチャートである。
【0093】
メイン処理のS3の外部情報取得処理が終了すると、外部情報表示処理(S4)が開始される。外部情報表示処理が開始されると、先ず、上述の外部情報取得で外部情報一時記憶領域404に記憶された取得外部情報を表示させるか否かをユーザに選択させる閲覧選択画面をディスプレイ2に表示させる(S401)。図19にこの閲覧選択画面の一例を示す。これによって、ユーザは携帯電話機1が外部データベース50から外部情報を受信したことを知ることができ、ユーザはキー入力部38のマルチボタン4を操作して、外部情報を閲覧するか否かを選択することができる。
【0094】
閲覧選択画面をディスプレイ2に表示させたあと、CPU21はマルチボタン4により閲覧を希望する操作が行われたか否かを判断する(S402)。
【0095】
閲覧を希望する操作が行なわれなかったと判断した場合(S402:NO)、外部情報表示処理を終了してメイン処理に戻る。
【0096】
閲覧を希望する操作が行なわれたと判断した場合(S402:YES)、外部情報一時記憶領域404に記憶されている取得外部情報をディスプレイ2に表示させる(S403)。ユーザがマルチボタン4を操作して表示を終了させる操作が行なわれると、CPU21は取得外部情報を保存させるか否かをユーザに選択させる保存選択画面をディスプレイ2に表示する(S404)。図20に保存選択画面の一例を示す。
【0097】
そしてCPU21はマルチボタン4により保存のための操作が行なわれたか否かを判断する(S405)。マルチボタン4により保存のための操作が行なわれていないと判断した場合(S405:NO)、メイン処理に戻る。
【0098】
マルチボタン4により保存のための操作が行なわれた場合(S405:YES)、取得外部情報をハードディスク300の外部情報記憶領域301に記憶させ(S406)、メイン処理に戻る。
【0099】
なお、本第1の実施形態において、ディスプレイ2が「表示手段」に相当する。接触温度センサ13、心拍センサ14及び発汗センサ15が「計測手段」に相当する。計測値取得処理を行なうCPU21が「計測値取得手段」に相当する。メイン処理のS2の取得外部情報決定処理を実行するCPU21が「推論手段」に相当する。メイン処理のS3の外部情報取得処理を実行するCPU21が「情報取得手段」に相当する。メイン処理のS4の外部情報表示処理を実行するCPU21が「取得情報表示制御手段」に相当する。
【0100】
次に第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態について、第1の実施形態において説明したものと同様のものについては、第一の実施形態と同一の符号を用いて説明し、ここでは、第1の実施形態の携帯電話機1とは異なる部分についてのみ説明する。
【0101】
まず、第2の実施形態の携帯電話機100について説明する。図21は、携帯電話機100の電気的構成を示すブロック図である。また、携帯電話機100の外観は図1の携帯電話機1の外観と同様なので省略する。
【0102】
図21に示すように、携帯電話機100のCPU21には、第1の実施形態の接触温度センサ13、心拍センサ14、発汗センサ15が接続しているのではなく、ユーザが生活を営む空間に複数配置された環境情報計測装置44からの信号を受信するI/F回路42が接続している。環境情報計測装置44は、ユーザが生活を営むあらゆるところに配置される。I/F回路42はユーザの生活空間に複数配置されている環境情報計測装置44の中で、携帯電話機100と一番近い環境情報計測装置44からの信号を受信する。これにより、携帯電話機100の周囲の環境情報を携帯電話機100が取得することができる。
【0103】
環境情報検出装置44は、周囲の温度を計測する温度センサ51、周囲の湿度を計測する湿度センサ52、周囲の照度を計測する照度センサ53、及び、周囲の音を計測する音センサ54を備えている。そして温度センサ51、湿度センサ52、照度センサ53及び音センサ54がI/F回路43と接続されており、I/F回路43は携帯電話機100のI/F回路42と信号の送受信を行なう。
【0104】
次に、携帯電話機100のハードディスク310及びRAM410について説明する。図22は、ハードディスク310の構成を示す模式図である。図23は、取得する外部情報を決定する際に使用される環境状態テーブル312の構成を示す模式図であり、図24は、取得する外部情報を決定する際に使用される取得外部情報決定テーブル313の構成を示す模式図である。
【0105】
まず、図22に示すハードディスク310について説明する。ハードディスク310には、携帯電話機100で使用される情報を記憶する。たとえば、外部情報記憶領域301、環境状態テーブル312、取得外部情報決定テーブル313等が設けられている。
【0106】
ここで、外部情報記憶領域301について説明する。第1の実施形態の外部情報記憶領域301同様に外部情報記憶領域301には、外部データベース50から取得した外部情報が記憶されており、ユーザはこの外部情報記憶領域301に記憶されている外部情報を呼び出すことにより外部情報をディスプレイ2に表示することができる。
【0107】
次に、図23に示す環境状態テーブル312について説明する。環境状態テーブル312には、後述する取得外部情報決定処理で求められる変数である「TEMP2」、「HUMID」、「LIGHT」、「VOL」の値がどのような時にどのような「環境状態」となるかが記憶されている。
【0108】
尚、後述する取得外部情報決定処理で求められる「TEMP2」は、温度センサ51からの計測値に基づき設定される変数である。また、後述する取得外部情報決定処理で求められる「HUMID」は、湿度センサ52からの計測値に基づき設定される変数である。また、後述する取得外部情報決定処理で求められる「LIGHT」は、照度センサ53からの計測値に基づき設定される変数である。また、上述する取得外部情報決定処理で求められる「VOL」は、音センサ54からの計測値に基づき設定される変数である。
【0109】
本第2の実施形態では、「環境状態」として「蒸し暑い昼間の屋外」、「騒がしい室内」、「寒い夜」、「通常」の4つの状態を扱うものとする。図22に示す環境状態テーブル312には、「蒸し暑い昼間の屋外」、「騒がしい室内」、「寒い夜」の3つの状態に対応する変数「TEMP2」、「HUMID」、「LIGHT」、「VOL」の値が、それぞれ対応付けられている。
【0110】
図23に示す環境状態テーブル312では、TEMP2の値が5、HUMIDの値が4、かつ、LIGHTの値が4〜5の場合に、環境状態の「蒸し暑い昼間の屋外」が対応付けられている。また、TEMP2が3〜4、HUMIDが2〜3、LIGHTが2〜3、かつ、VOLが5の場合に、環境状態の「騒がしい室内」が対応付けられている。また、TEMP2が1〜2、かつ、LIGHTが1〜2の場合に環境状態の「寒い夜」が対応付けられている。尚、後述する取得外部情報決定処理にて、4つの変数の組み合わせが上述のいずれにも該当しない場合は「通常」とされる。このため「通常」については環境状態テーブル312については記述されていない。
【0111】
そして、それぞれの「生体状態」を示す値である環境状態推論値として、「蒸し暑い昼間の屋外」は「1」、「騒がしい室内」は「2」、「寒い夜」は「3」が対応付けられている。「通常」は「0」が対応付けられている。環境状態推論値は後述する取得外部情報決定処理で用いられる。
【0112】
次に、図24に示す取得外部情報決定テーブル313について説明する。取得外部情報決定テーブル313には、それぞれの生体状態の場合に、外部データベース50に記憶されている複数の外部情報のうちいずれの外部情報を取得するかが記憶されている。
【0113】
図23に示す例では、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)の場合には、情報Hが対応付けられている。そして、環境状態が「騒がしい室内」(環境状態推論値が2)の場合には、情報Iが対応付けられている。そして、環境状態「寒い夜」(環境状態推論値が3)の場合には情報Fが対応付けられている。
【0114】
これにより、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)の場合には、後述する外部情報取得処理にて情報Hが外部データベース50からRAM410に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Hの内容がディスプレイ2に表示される。そして、環境状態が「騒がしい室内」(環境状態推論値が2)の場合には、情報Iが外部データベース50からRAM410に取得され、情報Iの内容がディスプレイ2に表示される。そして、環境状態「寒い夜」(環境状態推論値が3)の場合には情報Fが外部データベース50からRAM410に取得され、情報Fの内容がディスプレイ2に表示される。
【0115】
図25はRAM410の構成を示す模式図である。RAM410は環境センサ第一バッファ領域408、環境センサ第ニバッファ領域409、環境状態推論値記憶領域406、外部情報一時記憶領域404及び作業領域405を備えている。
【0116】
環境状態推論値記憶領域406は、後述する取得外部情報決定処理によって算出される環境状態推論値を記憶するための領域である。
【0117】
次に、本第2の実施形態での外部データベース50から外部情報を取得する処理について説明する。メイン処理の流れは第1の実施形態と同じであるので図11のフローチャートを用いて説明することができる。以下第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0118】
ここで、第2の実施形態における計測値取得処理について説明する。図26は第2の実施形態における計測値取得処理のフローチャートである。
【0119】
まず、環境情報検出装置44について説明する。環境情報検出装置44の各センサは、それぞれの計測値を計測すると、直ちにI/F回路43及びI/F回路42を介して、CPU21にその計測値を送信する。
【0120】
ここで、環境情報検出装置44が各センサからの計測値をCPU21に送信する間隔は所定間隔(例えば、5秒間隔)である。
【0121】
このような環境情報検出装置44はユーザが生活を営むあらゆるところに配置されており、携帯電話機100のI/F回路42は、一番近い場所に配置されている環境情報検出装置44からの信号を受信する。
【0122】
図26に示すように、CPU21は計測値取得処理が開始されると、環境情報検出装置44の各センサからの計測値を受信するか否かを判断する(S121)。計測値を受信していない場合は(S121:NO)、計測値を受信するまで待機する。計測値を受信した場合は(S121:YES)、計測値をRAM410の環境センサ第一バッファ領域408に記憶させる(S122)。
【0123】
計測値を環境センサ第一バッファ領域408に記憶させると、CPU21は全てのセンサからの計測値をRAM410の環境センサ第一バッファ領域408に記憶したが否かを判断する(S123)。全てのセンサの計測値を記憶していない場合は(S123:NO)、S121に戻る。全てのセンサの計測値を記憶している場合は(S123:YES)、環境センサ第一バッファ領域408に記憶されている各センサからの計測値を、環境センサ第ニバッファ領域409に記憶する(S124)。このとき、CPU21は作業領域405に環境センサ第二バッファ領域409を更新したことを示すフラグを立てる。
【0124】
その後、環境センサ第一バッファ領域408に記憶された各センサからの計測値を全て消去し(S125)、S121へ戻り再び各センサからの計測値を受信するまで待機する。
【0125】
次に第2の実施形態における取得外部情報決定処理(図11、S2)について説明する。図27は第2の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャートである。
【0126】
メイン処理のS1にて計測値取得処理が起動された後、取得外部情報決定処理(S2)が開始される。取得外部情報決定処理が開始されると、先ず、RAM410の環境状態推論値記憶領域406を初期化する(S221)。ここでいう初期化とはRAM410の環境状態推論値記憶領域406に記憶されているデータを全て消去することである。
【0127】
RAM410の環境状態推論値記憶領域406を初期化すると、計測値取得処理のS124(図26参照)によって、RAM410の環境センサ第ニバッファ領域409が更新されているか否かを判断する(S222)。作業領域405にフラグが立っている場合は、環境センサ第二バッファ領域409が更新されていると判断する。環境センサ第ニバッファ領域409が更新さていない場合は(S222:NO)、環境センサ第ニバッファ領域409が更新されるまで待機する。環境センサ第ニバッファ領域409が更新されている場合は作業領域405のフラグを0に戻し(S222:YES)、気温分類処理によって上述した変数TEMP2を設定する(S223)。
【0128】
ここで、気温分類処理(S223)について説明する。図28は気温分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS222において、環境センサ第ニバッファ領域409が更新されたと判断された場合(S222:YES)、S223の気温分類処理が開始される。
【0129】
気温分類処理が開始されると、環境センサ第ニバッファ領域409に記憶されている気温の計測値(温度センサ51の計測値)が0℃以下であるか否かを判断する(S2321)。気温の計測値が0℃以下である場合には(S2321:YES)、変数TEMP2に1が設定され(S2325)、気温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。気温の計測値が0℃以下でない場合は(S2321:NO)、気温の計測値が10℃以下であるか否かを判断する(S2322)。
【0130】
そして、気温の計測値が10℃以下である場合には(S2322:YES)、変数TEMP2に2が設定され(S2326)、気温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。気温の計測値が10℃以下でない場合は(S2322:NO)、気温の計測値が20℃以下であるか否かを判断する(S2323)。
【0131】
そして、気温の計測値が20℃以下である場合には(S2323:YES)、変数TEMP2に3が設定され(S2327)、気温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。気温の計測値が20℃以下でない場合は(S2323:NO)、気温の計測値が30℃以下であるか否かを判断する(S2324)。
【0132】
そして、気温の計測値が30℃以下である場合には(S2324:YES)、変数TEMP2に4が設定され(S2328)、気温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。気温の計測値が30以下でない場合は(S2324:NO)、変数TEMP2に5が設定され(S2329)、気温分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0133】
メイン処理に戻ると、CPU21が気温分類処理によって変数TEMP2を設定したあと、次に湿度分類処理によって上述した変数HUMIDを設定する(S224)。
【0134】
ここで湿度分類処理(S224)について説明する。図29は湿度分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS223である気温分類処理が終了すると、S224の湿度分類処理が開始される。
【0135】
湿度分類処理が開始されると、環境センサ第ニバッファ領域409に記憶されている湿度の計測値(湿度センサ52の計測値)が20%以下であるか否かを判断する(S2421)。湿度の計測値が20%以下である場合には(S2421:YES)、変数HUMIDに1が設定され(S2425)、湿度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。湿度の計測値が20%以下でない場合は(S2421:NO)、湿度の計測値が40%以下であるか否かを判断する(S2422)。
【0136】
そして、湿度の計測値が40%以下である場合には(S2422:YES)、変数HUMIDに2が設定され(S2426)、湿度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。湿度の計測値が40%以下でない場合は(S2422:NO)、湿度の計測値が60%以下であるか否かを判断する(S2423)。
【0137】
そして、湿度の計測値が60%以下である場合には(S2423:YES)、変数HUMIDに3が設定され(S2427)、湿度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。湿度の計測値が60%以下でない場合は(S2423:NO)、湿度の計測値が80%以下であるか否かを判断する(S2424)。
【0138】
そして、湿度の計測値が80%以下である場合には(S2424:YES)、変数HUMIDに4が設定され(S2428)、湿度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。湿度の計測値が80%以下でない場合は(S2423:NO)、変数HUMIDに5が設定され(S2429)、湿度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0139】
CPU21が湿度分類処理によって変数HUMIDを設定したあと、次に照度分類処理によって上述した変数LIGHTを設定する(S225)。
【0140】
ここで照度分類処理(S225)について説明する。図30は照度分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS224である湿度分類処理が終了すると、S225の照度分類処理が開始される。
【0141】
照度分類処理が開始されると、環境センサ第ニバッファ領域409に記憶されている照度の計測値(照度センサ53の計測値)が3 lx以下であるか否かを判断する(S2521)。照度の計測値が3lx以下である場合には(S2521:YES)、変数LIGHTに1が設定され(S2525)、照度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。照度の計測値が3 lx以下でない場合は(S2521:NO)、照度の計測値が500 lx以下であるか否かを判断する(S2522)。
【0142】
そして、照度の計測値が500 lx以下である場合には(S2521:YES)、変数LIGHTに2が設定され(S2526)、照度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。照度の計測値が500 lx以下でない場合は(S2521:NO)、照度の計測値が5000 lx以下であるか否かを判断する(S2523)。
【0143】
そして、照度の計測値が5000lx以下である場合には(S2523:YES)、変数LIGHTに3が設定され(S2527)、照度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。照度の計測値が5000lx以下でない場合は(S2523:NO)、照度の計測値が50000 lx以下であるか否かを判断する(S2524)。
【0144】
そして、照度の計測値が50000 lx以下である場合には(S2524:YES)、変数LIGHTに4が設定され(S2528)、照度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。照度の計測値が50000 lx以下でない場合は(S2524:NO)、変数LIGHTに5が設定され(S2529)、照度分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0145】
CPU21が照度分類処理によって変数LIGHTを設定したあと、次に音量分類処理によって上述した変数VOLを設定する(S226)。
【0146】
ここで音量分類処理(S226)について説明する。図31は音量分類処理のフローチャートである。取得外部情報決定処理のS225である照度分類処理が終了すると、S226の音量分類処理が開始される。
【0147】
音量分類処理が開始されると、環境センサ第ニバッファ領域409に記憶されている音量の計測値(音量センサ54の計測値)が10db以下であるか否かを判断する(S2621)。音量の計測値が10db以下である場合には(S2621:YES)、変数VOLに1が設定され(S2625)、音量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。音量の計測値が10db以下でない場合は(S2621:NO)、音量の計測値が40db以下であるか否かを判断する(S2622)。
【0148】
そして、音量の計測値が40db以下である場合には(S2622:YES)、変数VOLに2が設定され(S2626)、音量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。音量の計測値が40db以下でない場合は(S2622:NO)、音量の計測値が70db以下であるか否かを判断する(S2623)。
【0149】
そして、音量の計測値が70db以下である場合には(S2623:YES)、変数VOLに3が設定され(S2627)、音量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。音量の計測値が70db以下でない場合は(S2623:NO)、音量の計測値が100db以下であるか否かを判断する(S2624)。
【0150】
そして、音量の計測値が100db以下である場合には(S2624:YES)、変数VOLに4が設定され(S2628)、音量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。音量の計測値が100db以下でない場合は(S2623:NO)、変数VOLに5が設定され(S2629)、音量分類処理を終了して取得外部情報決定処理に戻る。
【0151】
音量分類処理後、S223〜S226において設定された3つの変数TEMP2、HUMID、LIGHT、VOLと、ハードディスク310に記憶されている環境状態テーブル312とに基づいて、環境状態推論値を算出しRAM410の環境状態推論値記憶領域406に記憶する(S227)。
【0152】
ここで、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)となるのは、TEMP2が5、HUMIDが4、かつ、LIGHTが4〜5の場合である。環境状態が「騒がしい室内」(環境状態推論値が2)となるのは、TEMP2が2〜4、HUMIDが2〜3、LIGHTが2〜3、かつ、VOLが5の場合である。環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)となるのは、TEMP2が1〜2、かつ、LIGHTが1〜2の場合である。尚、4つの変数の組み合わせが上述のいずれにも該当しない場合は環境状態が「通常」(環境状態推論値が0)とされる。
【0153】
RAM410の環境状態推論値記憶領域406に環境状態推論値が記憶されると、CPU21はRAM410の環境状態推論値記憶領域406に記憶されている環境状態推論値が1以上であるか否かを判断する(S228)。環境状態推論値が1以上で無い場合、即ち環境状態が「通常」と判断された場合は(S228:NO)、メイン処理のS5に進み、電源がOFFされるか否かが判断される。ここで電源がOFFされない場合(S5:YES)は上述したようにS2へ戻る。即ち環境状態が「通常」(環境状態推論値が0)と判断される限り、この処理が繰り返されることになるため、外部データベース50から外部情報を取得される処理は行われない。
【0154】
環境状態推論値が1以上である場合は(S228:YES)、環境状態推論値記憶領域406に記憶されている環境状態推論値と、ハードディスク310に記憶されている取得外部情報決定テーブル313とに基づいて、外部データベース50から取得する外部情報を決定する(S229)。
【0155】
上述したように、図24に示す取得外部情報決定テーブル313では、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)の場合には、情報Hが対応付けられている。そして、環境状態が「騒がしい室内」(環境状態推論値が2)の場合には、情報Iが対応付けられている。そして、環境状態「寒い夜」(環境状態推論値が3)の場合には情報Fが対応付けられている。
【0156】
従って、環境状態推論値記憶領域406に記憶されている環境状態推論値が1の場合、取得外部情報として情報Hが決定される。また、環境状態推論値記憶領域406に記憶されている環境状態推論値が2の場合、取得外部情報として情報Iが決定される。環境状態推論値記憶領域406に記憶されている環境状態推論値が3の場合、取得外部情報として情報Fが決定される。
【0157】
このようにS229で取得外部情報が決定されると、メイン処理に戻り、次の外部情報取得処理(S3)が開始される。
【0158】
次のメイン処理のS3〜S6については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0159】
なお、本第2の実施形態において、ディスプレイ2が「表示手段」に相当する。温度センサ51、湿度センサ52、照度センサ53及び音センサ54が「計測手段」に相当する。計測値取得処理を行なうCPU21が「計測値取得手段」に相当する。メイン処理のS2の取得外部情報決定処理を実行するCPU21が「推論手段」に相当する。メイン処理のS3の外部情報取得処理を実行するCPU21が「情報取得手段」に相当する。メイン処理のS4の外部情報表示処理を実行するCPU21が「取得情報表示制御手段」に相当する。
【0160】
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態について、第1の実施形態において説明したものと同様のものについては、同じ符号を用いるものとし、ここでは、第1の実施形態の携帯電話機1とは異なる部分についてのみ説明する。
【0161】
まず、第3の実施形態の携帯電話機200について説明する。図32は、携帯電話機200の電気的構成を示すブロック図である。また、携帯電話機200の外観は図1の携帯電話機1の外観と同様なので省略する。
【0162】
図32に示すように、携帯電話機200のCPU21にはI/F回路46が接続されている。このI/F回路46は、RFIDタグ154を呼び出す呼出波を送信し、RFIDタグ154から返信される反射波を受信し、反射波に含まれるRFIDタグ154の識別コードを読み出すものである。CPU21は、I/F回路46に呼出波送信の指示を与えることにより、通信が成立した、すなわち、近隣に存在するRFIDタグ154の識別コードを取得することができる。このRFIDタグ154は、携帯電話機200のユーザの身の回りに存在する物に貼り付けられている。RFIDタグ154には他のRFIDタグと識別する為の識別コードが記憶されており、I/F回路46からの呼出波を受信すると、この識別コードを載せた反射波を出力する。したがって、識別コードと身の回りのものとの組み合わせを予め携帯電話機200に登録しておくことにより、携帯電話機200の周りに何が存在するかの情報を携帯電話機200は取得することができる。
【0163】
次に、携帯電話機200のハードディスク320について説明する。図33は、ハードディスク320の構成を示す模式図であり、図34は、識別情報テーブル322の構成を示す模式図であり、図35は、取得外部情報決定テーブル323の構成を示す模式図である。
【0164】
まず、図33を参照して、ハードディスク320について説明する。図33に示すように、ハードディスク320には、外部情報記憶領域301、識別情報テーブル322、外部情報決定テーブル323等が設けられている。識別情報テーブル322には、ユーザの身の回りのものとRFIDタグ154の識別コードの組み合わせが記憶されている。
取得外部情報決定テーブル323には、ユーザの回りに存在するものの組み合わせの条件ごとに取得する外部情報が記憶されている。
【0165】
ここで、外部情報記憶領域301について説明する。第1の実施形態の外部情報記憶領域301同様に外部情報記憶領域301には、外部データベース50から取得した外部情報が記憶されており、ユーザはこの外部情報記憶領域301に記憶されている外部情報を呼び出すことにより外部情報をディスプレイ2に表示することができる。
【0166】
図34を参照して、識別情報テーブル322について説明する。図34に示すように、識別情報テーブル322にはもの欄及び識別コード欄が設けられており、ものごとにそこに貼り付けられているRFIDタグ154の識別コードが記憶されている。
【0167】
図34に示す例では、駅の改札に付けられたRFIDタグ154の識別コードは「97FCE891」であり、飲食店の看板に付けられたRFIDタグ154の識別コードは「B312CE89」であり、書店の看板に付けられたRFIDタグ154の識別コードは「99AAB312」であり、コンビニの看板に付けられたRFIDタグ154の識別コードは「8986756F」であり、教室の机に付けられたRFIDタグ154の識別コードは「CD6BB560」であり、教室の黒板に付けられたRFIDタグ154の識別コードは「D98D21D1」であり、じゃがいもに付けられたRFIDタグ154の識別コードは「000F219A」であり、にんじんに付けられたRFIDタグ154の識別コードは「19790816」であり、たまねぎに付けられたRFIDタグ154の識別コードは「19790114」であり、その他の情報は省略されている。なお、図34では、わかりやすさの為にものの名称を記載しているが、識別情報テーブル322において記憶される際には、ものを特定するコードが記憶されていればよい。
【0168】
次に、図35に示す取得外部情報決定テーブル323について説明する。取得外部情報決定テーブル323には、ものの組み合わせと取得外部情報とが対応付けて記憶されている。即ち、それぞれのものの組み合わせの場合に、外部データベース50に記憶されている複数の外部情報のうちいずれの外部情報を取得するかが記憶されている。
【0169】
図35に示す例では、ものの組み合わせが「駅の改札」の場合には、情報Oが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「飲食店の看板」の場合には、情報Pが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「書店の看板」の場合には、情報Gが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「コンビニの看板」の場合には、情報Mが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「机」と「黒板」の場合には、情報Kが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「じゃがいも」と「にんじん」と「たまねぎ」の場合には、情報Nが対応付けられている。
【0170】
これにより、I/F回路46で取得した識別コードの中に「駅の改札」が含まれる場合には、後述する外部情報取得処理にて情報Oが外部データベース50からRAM420に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Oの内容がディスプレイ2に表示される。
【0171】
そして、I/F回路46で取得した識別コードの中に「飲食店の看板」が含まれる場合には、情報Pが外部データベース50からRAM420に取得され、情報Pの内容がディスプレイ2に表示される。
【0172】
そして、I/F回路46で取得した識別コードの中に「書店の看板」が含まれる場合には、情報Gが外部データベース50からRAM420に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Gの内容がディスプレイ2に表示される。
【0173】
そして、I/F回路46で取得した識別コードの中に「コンビニの看板」が含まれる場合には、情報Mが外部データベース50からRAM420に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Mの内容がディスプレイ2に表示される。
【0174】
そして、I/F回路46で取得した識別コードの中に「机」及び「黒板」が含まれる場合には、情報Kが外部データベース50からRAM420に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Kの内容がディスプレイ2に表示される。
【0175】
そして、I/F回路46で取得した識別コードの中に「じゃがいも」及び「にんじん」及び「たまねぎ」が含まれる場合には、情報Nが外部データベース50からRAM420に取得され、後述する外部情報表示処理にて情報Nの内容がディスプレイ2に表示される。
【0176】
図36はRAM420の構成を示す模式図である。RAM420は識別コード記憶領域407、外部情報一時記憶領域404及び作業領域405を備えている。外部情報一時記憶領域404及び作業領域405については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0177】
識別コード記憶領域407は、後述する計測値取得処理によって取得する識別コードを一時的に記憶するための領域である。
【0178】
次に、本第3の実施形態での外部データベース50から外部情報を取得する処理について説明する。メイン処理の流れは第1の実施形態と同じであるので図11のフローチャートを用いて説明することができる。第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0179】
ここで、第2の実施形態における計測値取得処理について説明する。図37は第3の実施形態における計測値取得処理のフローチャートである。
【0180】
図37に示すように、CPU21は計測値取得処理を開始すると、まず、RFIDタグ154を呼び出すための呼出波を送信する(S141)。そして、所定時間(たとえば、3秒間)RFIDタグ154からの反射波の受信を行い、受信した反射波に含まれる識別コードをRAM420の作業領域405に記憶する(S142)。このとき、受信した識別コードが複数存在する場合は受信した全ての識別コードを記憶する。
【0181】
そして、作業領域405に受信した全ての識別コードを記憶すると、S141へ戻り再びFRIDタグ54を呼び出すための呼出波を送信する。
【0182】
次に第3の実施形態における取得外部情報決定処理(図11、S2)について説明する。図38は第3の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャートである。
【0183】
メイン処理のS1にて計測値取得処理が起動された後、取得外部情報決定処理(S2)が開始される。CPU21が取得外部情報決定処理を開始すると、計測値取得処理のS142(図37参照)によって、RAM420の識別コード記憶領域407が更新されているか否かを判断する(S241)。識別コード記憶領域407に記憶されている識別コードと作業領域405に記憶されている識別コードとを比較し、一致する場合は更新されていないと判断する。識別コード記憶領域407に記憶されている識別コードと作業領域405に記憶されている識別コードとが一致しない場合は更新されたと判断する。
【0184】
識別コード記憶領域407が更新さていない場合は(S241:NO)、識別コード記憶領域407が更新されるまで待機する。識別コード記憶領域407が更新されている場合は識別コード記憶領域407に作業領域405に記憶されている識別コードを全てコピーして(S241:YES)、識別コード記憶領域407に記憶されている全ての識別コードと、ハードディスク320に記憶されている取得外部情報決定テーブル323とを比較する(S242)。作業領域405に記憶されている識別コードは識別コード記憶領域407にコピーされる際に全て消去する。
【0185】
そして、取得した全ての識別コードの中に、取得外部情報決定テーブル323に記載されている、ものの組み合わせがあるか否かを判断する(S243)。ものの組み合わせがない場合は(S243:NO)、メイン処理のS5に進み、電源がOFFされるか否かが判断される。ここで電源がOFFされない場合(S5:YES)は上述したようにS2へ戻る。
【0186】
ものの組み合わせがある場合は(S243:YES)、取得外部情報決定テーブル323に基づいて、外部データベース50から取得する取得外部情報を決定する(S244)。
【0187】
上述したように、図35に示す取得外部情報決定テーブル323では、図35に示す例では、ものの組み合わせが「駅の改札」の場合には、情報Oが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「飲食店の看板」の場合には、情報Pが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「書店の看板」の場合には、情報Gが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「コンビニの看板」の場合には、情報Mが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「机」と「黒板」の場合には、情報Kが対応付けられている。そして、ものの組み合わせが「じゃがいも」と「にんじん」と「たまねぎ」の場合には、情報Nが対応付けられている。
【0188】
したがって、取得した識別コードの中に「駅の改札」が含まれる場合には、取得外部情報として情報Oが決定される。また、取得した識別コードの中に「飲食店の看板」が含まれる場合には、取得外部情報として情報Pが決定される。また、取得した識別コードの中に「書店の看板」が含まれる場合には、取得外部情報として情報Gが決定される。また、取得した識別コードの中に「コンビニの看板」が含まれる場合には、取得外部情報として情報Mが決定される。また、取得した識別コードの中に「机」及び「黒板」が含まれる場合には、取得外部情報として情報Kが決定される。また、取得した識別コードの中に「じゃがいも」及び「にんじん」及び「たまねぎ」が含まれる場合には、取得外部情報として情報Nが決定される。
【0189】
このようにS244で取得外部情報が決定されると、メイン処理に戻り、次の外部情報取得処理(S3)が開始される。
【0190】
次のメイン処理のS3〜S6については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0191】
なお、本第3の実施形態において、ディスプレイ2が「表示手段」に相当する。識別コードが「識別情報」に相当する。RFIDタグ及びI/F回路46が「計測手段」に相当する。計測値取得処理を行なうCPU21が「計測値取得手段」に相当する。メイン処理のS3の外部情報取得処理を実行するCPU21が「情報取得手段」に相当する。メイン処理のS4の外部情報表示処理を実行するCPU21が「取得情報表示制御手段」に相当する。
【0192】
次に、第4の実施形態について説明する。第1の実施形態〜第3の実施形態において説明したものと同様の物については、同じ符号を用いるものとし、ここでは、第1の実施形態の携帯電話機1とは異なる部分についてのみ説明する。
【0193】
まず、第4の実施形態の携帯電話機290について説明する。図39は、携帯電話機290の電気的構成を示すブロック図である。なお、携帯電話機290について、第1の実施形態〜第3の実施形態において使用した携帯電話機1、100、200と同様の部材については同一の符号を用いるものとし、ここでは、第1の実施形態〜第3の実施形態の携帯電話機1、100、200との共通部分以外についてのみ説明する。また、携帯電話機290の外観は図1の携帯電話機1の外観と同様なので省略する。
【0194】
図39に示すように、携帯電話機290のCPU21には、接触温度センサ13、心拍センサ14、発汗センサ15が接続している。また、環境情報計測装置44からの信号を受信するI/F回路42が接続している。また、RFIDタグ154を呼び出す呼出波を送信し、RFIDタグ154から返信される反射波を受信し、反射波に含まれるRFIDタグ154の識別コードを読み出すI/F回路46が接続されている。
【0195】
したがって、携帯電話機290のユーザの生体情報を取得し、かつ、携帯電話機290の周囲の環境の情報を取得し、携帯電話機290の周囲に存在するものの識別情報を携帯電話機290は取得することができる。
【0196】
次に、携帯電話機290のハードディスク330について説明する。図40は、ハードディスク330の構成を示す模式図である。図40に示すように、ハードディスク330には、外部情報記憶領域301、標準値生体情報テーブル302、生体状態テーブル303、環境状態テーブル312、識別情報テーブル322、取得外部情報決定テーブル333等が設けられている。
【0197】
外部情報記憶領域301、標準値生体情報テーブル302、生体状態テーブル303、環境状態テーブル312及び識別情報テーブル322については、上述の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0198】
取得外部情報決定テーブル333について説明する。図41に取得外部情報決定テーブル333を示す。本第4の実施形態では、ユーザの生体情報により決定された生体状態(生体状態推論値)、携帯電話機290の存在するまわりの環境情報により決定された環境状態(環境状態推論値)、及び携帯電話機290の周囲に存在するものの組み合わせ、により、外部データベース50からいずれの外部情報を取得するかが記憶されている。
【0199】
図41に示す例では、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)であり、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)であり、ものの組み合わせが「飲食店の看板」である場合には、情報Qが対応付けられている。
【0200】
また、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)であり、環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)であり、ものの組み合わせが「レンタルビデオ店」である場合には、情報Rが対応付けられている。
【0201】
また、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)であり、環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)であり、ものの組み合わせが「じゃがいも」と「にんじん」と「たまねぎ」である場合には、情報Sが対応付けられている。
【0202】
また、生体状態が「眠い」(生体状態推論値が3)であり、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)であり、ものの組み合わせが「コンビニの看板」である場合には、情報Tが対応付けられている。
【0203】
次に、携帯電話機290のRAM430について説明する。図42は、RAM430の構成を示す模式図である。図42に示すように、RAM430には、生体センサ第一バッファ領域401、生体センサ第二バッファ領域402、生体状態推論値記憶領域403、外部情報一時記憶領域404、作業領域405、環境状態推論値記憶領域406、識別コード記憶領域407、環境センサ第一バッファ領域408、環境センサ第二バッファ領域409が設けられている。
【0204】
生体センサ第一バッファ領域401、生体センサ第二バッファ領域402、生体状態推論値記憶領域403、外部情報一時記憶領域404、作業領域405、環境状態推論値記憶領域406、識別コード記憶領域407、環境センサ第一バッファ領域408、環境センサ第二バッファ領域409は上述した実施形態で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
【0205】
次に、本第4の実施形態での外部データベース50から外部情報を取得する処理について説明する。メイン処理の流れは第1の実施形態と同じであるので図11のフローチャートを用いて説明することができる。第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0206】
メイン処理のS1における計測値取得処理が起動されるが、このとき起動される計測値取得処理は、上述の第1の実施形態から第3の実施形態においてそれぞれ説明した3つの計測値取得処理が起動される。
【0207】
即ち、図12、図26、図37に示した全ての計測値取得処理が起動される。従ってこれらの計測値取得処理がCPU21によって実行されることにより、接触温度センサ13及び心拍センサ14及び発汗センサから取得された計測値がRAM430の生体センサ第二バッファ領域402に記憶され、環境情報計測装置44から取得された計測値がRAM430の環境センサ第二バッファ領域409に記憶され、RFIDタグ154から取得された計測値(識別コード)が識別コード記憶領域407に記憶される。
【0208】
次に第4の実施形態における取得外部情報決定処理(図11、S2)について説明する。図43は第4の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャートである。
【0209】
図43に示す第4の実施形態における取得外部情報決定処理が開始されるとまず、生体状態推論処理によって、心拍センサ14及び発汗センサから取得された計測値に基づいて生体状態推論値を算出し、RAM430の生体状態推論値記憶領域403に記憶する(S261)。
【0210】
生体状態推論処理は、図13に示したフローチャートのS201からS207までの処理と同様であるので、説明は省略する。
【0211】
次に、環境状態推論処理によって、環境情報計測装置44から取得された計測値に基づいて環境状態推論値を算出し、RAM430の環境状態推論値記憶領域406に記憶する(S262)
環境状態推論処理は、図27に示したフローチャートのS221からS228までの処理と同様であるので、説明は省略する。
【0212】
次に、計測値取得処理のS142(図37参照)によって、RAM430の識別コード記憶領域407が更新されているか否かを判断する(S263)。識別コード記憶領域407が更新さていない場合は(S263:NO)、識別コード記憶領域407が更新されるまで待機する。識別コード記憶領域407が更新されている場合は(S263:YES)、識別コード記憶領域407に記憶されている全ての識別コードと、ハードディスク330に記憶されている取得外部情報決定テーブル333とを比較する(S264)。
【0213】
そして、取得した全ての識別コードの中に、取得外部情報決定テーブル333に記載されている、ものの組み合わせがあるか否かを判断する(S265)。ものの組み合わせがない場合は(S265:NO)、メイン処理のS5に進み、電源がOFFされるか否かが判断される。ここで電源がOFFされない場合(S5:YES)は上述したようにS2へ戻る。
【0214】
ものの組み合わせがある場合は(S265:YES)、取得外部情報決定テーブル333に基づいて、外部データベース50から取得する取得外部情報を決定する(S266)。
【0215】
図41に示す取得外部情報決定テーブル333では、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)であり、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)であり、ものの組み合わせが「飲食店の看板」である場合には、情報Qが対応付けられている。
【0216】
また、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)であり、環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)であり、ものの組み合わせが「レンタルビデオ店」である場合には、情報Rが対応付けられている。
【0217】
また、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)であり、環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)であり、ものの組み合わせが「じゃがいも」と「にんじん」と「たまねぎ」である場合には、情報Sが対応付けられている。
【0218】
また、生体状態が「眠い」(生体状態推論値が3)であり、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)であり、ものの組み合わせが「コンビニの看板」である場合には、情報Tが対応付けられている。
【0219】
したがって、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)であり、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)であり、ものの組み合わせが「飲食店の看板」である場合には、取得外部情報として情報Qが決定される。
【0220】
また、生体状態が「興奮」(生体状態推論値が1)であり、環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)であり、ものの組み合わせが「レンタルビデオ店」である場合には、取得外部情報として情報Rが決定される。
【0221】
また、生体状態が「空腹」(生体状態推論値が2)であり、環境状態が「寒い夜」(環境状態推論値が3)であり、ものの組み合わせが「じゃがいも」と「にんじん」と「たまねぎ」である場合には、取得外部情報として情報Sが決定される。
【0222】
また、生体状態が「眠い」(生体状態推論値が3)であり、環境状態が「蒸し暑い昼間の屋外」(環境状態推論値が1)であり、ものの組み合わせが「コンビニの看板」である場合には、取得外部情報として情報Tが決定される。
【0223】
このようにS266で取得外部情報が決定されると、メイン処理に戻り、次の外部情報取得処理(S3)が開始される。
【0224】
次のメイン処理のS3〜S6については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0225】
なお、本第4の実施形態において、ディスプレイ2が「表示手段」に相当する。識別コードが「識別情報」に相当する。接触温度センサ13、心拍センサ14、発汗センサ15、温度センサ51、湿度センサ52、照度センサ53、音センサ54、RFIDタグ154及びI/F回路46が「計測手段」に相当する。計測値取得処理を行なうCPU21が「計測値取得手段」に相当する。メイン処理のS3の外部情報取得処理を実行するCPU21が「情報取得手段」に相当する。メイン処理のS4の外部情報表示処理を実行するCPU21が「取得情報表示制御手段」に相当する。
【0226】
次に本発明の第5の実施形態について説明する。尚、第5の実施形態について、第1の実施形態において説明したものと同様のものについては、第1の実施形態と同一の符号を用いて説明し、ここでは、第1の実施形態とは異なる部分についてのみ説明する。
【0227】
まず、第5の実施形態の携帯電話機600について説明する。図44は、携帯電話機100の電気的構成を示すブロック図である。また、携帯電話機100の外観は図1の携帯電話機1の外観と同様なので省略する。
【0228】
図44に示すように、携帯電話機600は外部データベース150から外部情報を取得する。また、携帯電話機600のCPU21には、GPS衛星からの電波を受信するGPS用受信機144、ハードディスク350、RAM450が接続している。
【0229】
図45は外部データベース150に記憶されている外部情報を説明する説明図である。図45に示すように、外部データベース150に記憶されている全ての外部情報は、「イベント」、「グルメ」、「宿」、「買い物」等の任意に設定されたカテゴリごとに分類されている。更に、各カテゴリごとに分類された外部情報は、地域の情報として都道府県ごとにも分類されている。
【0230】
例えば、北海道で開催されるのイベントを紹介する内容のイベント情報Aは、「イベント」のカテゴリに分類され、「北海道」の都道府県に分類されている。また、岩手県にあるおいしい盛岡冷麺が食べれるお店を紹介する内容のグルメ情報Kは、「グルメ」のカテゴリに分類され、「岩手」の都道府県に分類されている。
【0231】
GPS用受信機144はGPS衛星から、携帯電話機600の存在する都道府県の情報である位置情報を受信する。例えば、携帯電話機600が北海道に存在する場合は、「北海道」を示す情報を受信する。
【0232】
ハードディスク350の構成について説明する。図46はハードディスク350の構成を示す模式図である。図46に示すようにハードディスク350には、外部情報記憶領域301、標準値生体情報テーブル302、生体状態テーブル303、取得外部情報決定テーブル354が設けられている。
【0233】
外部情報記憶領域301、標準値生体情報テーブル302、生体状態テーブル303については、上述の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0234】
取得外部情報決定テーブル354について説明する。図47に取得外部情報決定テーブル354を示す。第1の実施形態とは異なり、各生体状態(「興奮」、「空腹」、「眠い」)に対して、外部情報が分類されているカテゴリが対応付けられている。
【0235】
例えば、図47に示す例では、生体状態の「興奮」に対して「イベント」及び「買い物」のカテゴリが対応付けられている。また、生体状態の「空腹」に対して、「グルメ」のカテゴリが対応付けられている。また、生体状態の「眠い」に対して「宿」のカテゴリが対応付けられている。
【0236】
RAM450の構成について説明する。図48はRAM450の構成を示す模式図である。図48に示すようにRAM450には、生体センサ第一バッファ領域401、生体センサ第二バッファ領域402、生体状態推論値記憶領域403、外部情報一時記憶領域404、作業領域405、及び、位置情報記憶領域451が設けられている。
【0237】
生体センサ第一バッファ領域401、生体センサ第二バッファ領域402、生体状態推論値記憶領域403、外部情報一時記憶領域404、作業領域405については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0238】
位置情報記憶領域451は、GPS用受信機144がGPS衛星から受信した位置情報を記憶する領域である。
【0239】
次に、本第5の実施形態での外部データベース150から外部情報を取得する処理について説明する。メイン処理の流れは第1の実施形態と同じであるので図11のフローチャートを用いて説明することができる。以下第1の実施形態と同様の処理については説明を省略する。
【0240】
メイン処理のS1は第1の実施形態と同じである。次のメイン処理のS2である取得外部情報決定処理において、第1の実施形態では取得外部情報決定テーブル304に基づいて外部データベース50から取得する外部情報が決定されたが、第5の実施形態では取得外部情報決定テーブル354に基づいて、外部データベース150から取得する外部情報が属するカテゴリを決定する。
【0241】
上述したように、外部情報決定テーブル354には、生体状態の「興奮」に対して「イベント」及び「買い物」のカテゴリが対応付けられている。また、生体状態の「空腹」に対して、「グルメ」のカテゴリが対応付けられている。また、生体状態の「眠い」に対して「宿」のカテゴリが対応付けられている。
【0242】
従って、生体状態推論値として1が算出された場合には、取得外部情報が属するカテゴリとして、「イベント」及び「買い物」のカテゴリが決定される。また、生体状態推論値として2が算出された場合には、取得する外部情報が属するカテゴリとして、「グルメ」のカテゴリが決定される。また、生体状態推論値として3が算出された場合には、取得する外部情報が属するカテゴリとして、「宿」のカテゴリが決定される。
【0243】
S2において、取得する外部情報が属するカテゴリが決定されると、S3の外部情報取得処理が開始される。
【0244】
次にメイン処理の中で行なわれる外部情報取得処理(図11、S3)について説明する。第5の実施形態における外部情報取得処理のフローチャートを図49に示す。
【0245】
メイン処理のS2の取得外部情報決定処理が終了すると、外部情報取得処理(S3)が開始される(図49参照)。外部情報取得処理が開始されると、CPU21はGPS用受信機144から位置情報を取得し、位置情報をRAM450の位置情報記憶領域451に記憶する(S351)。
【0246】
次に、RAM450の位置情報記憶領域451に記憶された位置情報が示す都道府県に分類され、上述の取得外部情報決定処理で決定されたカテゴリに分類されている外部情報を受信するために、外部データベース150に外部情報の取得を要求する取得要求を送信する(S352)。
【0247】
取得要求を受信した外部データベース150は、位置情報記憶領域451に記憶された位置情報の示す都道府県に分類され、且つ、取得外部情報決定処理で決定されたカテゴリに分類されている外部情報を、携帯電話機1のCPU21に送信する。
【0248】
外部情報の取得要求をしたあと、CPU21は取得外部情報を外部データベース50から受信する(S353)。このとき、該当する取得外部情報が複数存在する場合は、該当する全てを受信する。
【0249】
例えば、位置情報記憶領域451に位置情報として「北海道」が記憶されており、上述の取得外部情報決定処理で、生体状態として「興奮」が推論され、取得する外部情報のカテゴリとして「イベント」及び「買い物」が決定された場合は次のようになる。外部データベース150から、カテゴリとして「イベント」に分類され、且つ、都道府県として「北海道」に分類されている全ての外部情報、及び、カテゴリとして「買い物」に分類され、且つ、都道府県として「北海道」に分類されている全ての外部情報を、CPU21は外部データベース150から受信する。
【0250】
取得外部情報を外部データベース150から受信するとRAM450の外部情報一時記憶領域404に記憶すると共に、CPU21は受信した取得外部情報のリストをカテゴリごとに作成し、このリストを外部情報一時記憶領域404に記憶する(S354)。以下、作成したリストを外部情報リスト800と称す。更に、取得した外部情報が属するカテゴリを並べた取得カテゴリリスト700も作成し、外部情報一時記憶領域404に記憶する(S354)。
【0251】
このようにS354で取得外部情報が外部情報一時記憶領域404に記憶されると、メイン処理に戻り、次の外部情報表示処理(S4)が開始される。
【0252】
次にメイン処理の中で行なわれる外部情報表示処理(図11、S4)について説明する。図50は第5の実施形態における外部情報表示処理のフローチャートである。
【0253】
外部情報表示処理が開始されると、先ず、上述の外部情報取得で外部情報一時記憶領域404に記憶された取得カテゴリリスト700をディスプレイに表示させる(S451)。
【0254】
図51に取得カテゴリリスト700を表示させた画面の一例を示す。画面の中央部に取得カテゴリリスト700が表示される。そして、マルチボタン4を操作することによって、いずれかのカテゴリをユーザが選択できるように、画面中にカーソル900を同時に表示させる。また、情報の閲覧を希望しないことをユーザが入力できるように、取得カテゴリリスト700の下方には「閲覧しない」の項目も表示されている。
【0255】
上述のような画面を表示したあと、CPU21はマルチボタン4により、取得カテゴリリスト700のうちのいずれかのカテゴリが選択されたか否かを判断する(S452)。
【0256】
取得カテゴリリスト700のいずれのカテゴリも選択されず、上述の「閲覧しない」の項目が選択されたことを検知すると(S452:NO)、メイン処理に戻る。
【0257】
取得カテゴリリスト700のいずれかのカテゴリが選択されたことを検知すると、選択されたカテゴリの外部情報リスト800をディスプレイに表示する(S453)。
【0258】
図52に外部情報リスト800を表示させた画面の一例を示す。画面の中央部に外部情報リスト800が表示される。そして、マルチボタン4を操作することによって、いずれかの取得情報をユーザが選択できるように、画面中にカーソル900を同時に表示させる。また、情報の閲覧を希望しないことをユーザが入力できるように、外部情報リスト800の下方には「閲覧しない」の項目も表示されている。
【0259】
上述のような画面を表示したあと、CPU21はマルチボタン4により、外部情報リスト800のうちのいずれかの取得外部情報が選択されたか否かを判断する(S454)。
【0260】
外部情報リスト800のいずれの取得外部情報も選択されず、上述の「閲覧しない」の項目が選択されたことを検知すると(S454:NO)、メイン処理に戻る。
【0261】
外部情報リスト800のいずれかの取得外部情報が選択されたことを検知すると、選択された取得外部情報をディスプレイに表示する(S455)。
【0262】
以降のS456からS458までの処理は第1の実施形態のS404からS406と同様であるので説明を省略する。
【0263】
なお、本第5の実施形態において、ディスプレイ2が「表示手段」に相当する。接触温度センサ13、心拍センサ14及び発汗センサ15が「計測手段」に相当する。計測値取得処理を行なうCPU21が「計測値取得手段」に相当する。メイン処理のS2の取得外部情報決定処理を実行するCPU21が「推論手段」に相当する。メイン処理のS3の外部情報取得処理を実行するCPU21が「情報取得手段」に相当する。メイン処理のS4の外部情報表示処理を実行するCPU21が「取得情報表示制御手段」に相当する。GPS用受信機144が「位置情報取得手段」に相当する。外部情報取得処理のS354にて取得カテゴリリスト700及び外部情報リスト800を作成するCPU21が「リスト作成手段」に相当する。外部情報表示処理のS451及びS453にて取得カテゴリリスト700及び外部情報リスト800をディスプレイ2に表示させるCPU21が「リスト表示制御手段」に相当する。外部情報表示処理のS453にカーソル900を表示させ、S454においていずれの外部情報が選択されるかの信号を受け付けるCPU21が「取得情報選択手段」に相当する。
【0264】
次に本発明の第6の実施形態について説明する。尚、第6の実施形態について、第5の実施形態において説明したものと同様のものについては、第5の実施形態と同一の符号を用いて説明し、ここでは、第5の実施形態とは異なる部分についてのみ説明する。
【0265】
上述の第5の実施形態においては、GPS用受信機144で取得した位置情報をRAM450の位置情報記憶領域451に記憶させ、位置情報記憶領域451に記憶された位置情報に基づいて外部情報を取得したが、第6の実施形態においてはユーザがキー入力部38により入力した位置情報に基づいて、外部情報を取得する。
【0266】
即ち、ハードディスク350にユーザがキー入力部38により入力した位置情報を記憶するための位置情報記憶領域351を設定する。そして、外部情報取得処理(図48参照)のS351において、CPU21はGPS用受信機144から位置情報を取得するのではなく、ハードディスク350の位置情報記憶領域351から位置情報を取得し、RAM450の位置情報記憶領域451に位置情報を記憶する。
【0267】
なお、本第6の実施形態において、キー入力部38が「条件指定手段」に相当する。
【0268】
本発明の情報取得装置及び情報取得プログラムは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。上記第1の実施形態〜第5の実施形態では、情報取得装置として携帯電話機を用いたが、情報取得装置は携帯電話気に限らず、携帯情報端末、公共の場所に設置されている情報提供端末、パーソナルコンピュータ等の装置であってもよい。
【0269】
また、上記第1の実施形態では、予めハードディスク300に標準値生体情報テーブル302、生体状態テーブル303、取得外部情報決定テーブル304が記憶されているが、これらの情報をユーザが設定する標準値生体情報テーブル設定手段、生体状態テーブル設定手段、取得外部情報決定テーブル設定手段を設けてもよい。たとえば、情報取得装置の操作に「標準値生体情報テーブル設定」メニューを設ける。そして、ユーザは体調がよく、落ち着いている状態(しばらく安静にして息が上がっていない状態)で当該メニューを選択する。すると、情報取得装置では、各生体センサから生体情報を収集し、その値を標準値生体情報として標準値生体テーブルに記憶する。
【0270】
また、生体状態テーブル設定手段及び取得外部情報決定テーブル設定手段としては、「生体状態テーブル設定」メニューを情報取得装置の操作に設け、生体状態の名称、その状態での各生体センサの値の条件、その状態でのリストの表示順序の入力欄を設ける。そして、ユーザは自身の好みに合った生体状態の名称、その状態での各生体センサの値の条件、その状態で取得する情報を入力する。情報取得装置は入力を受け付けると、生体状態テーブル及び取得外部情報決定テーブルに記憶する。
【0271】
また、上記実施形態では、生体センサとして接触温度センサ13、心拍センサ14、発汗センサ15を用い、環境センサとして温度センサ51、湿度センサ52、光センサ53を用いたが、計測手段として用いるセンサはこれに限らない。例えば、生体センサとして、光センサ、温度センサ、湿度センサ、感圧センサなどを用いてもよく、環境センサとして、接触温度センサ、発汗センサ、心拍センサ、感圧センサなどを用いてもよい。
【0272】
また、上記実施形態では、外部情報としてリストの情報を取得したが、特願2005−214408号に記載されているように、取得したリストの順番を並び換えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0273】
【図1】第1の実施形態における携帯電話機1を開いた状態での外観図。
【図2】第1の実施形態における携帯電話機1を閉じた状態での底面図。
【図3】第1の実施形態における携帯電話機1の電気的構成を示すブロック図。
【図4】第1の実施形態における外部データベース50に記憶されている外部情報を説明する説明図。
【図5】第1の実施形態におけるハードディスク300の構成を示す模式図。
【図6】第1の実施形態における外部情報記憶領域301の構成を示す模式図。
【図7】第1の実施形態における標準値生体情報テーブル302の構成を示す模式図。
【図8】第1の実施形態における生体状態テーブル303の構成を示す模式図。
【図9】第1の実施形態における取得外部情報決定テーブル304の構成を示す模式図。
【図10】第1の実施形態におけるRAM400の構成を示す模式図。
【図11】第1の実施形態におけるCPU21が行なうメイン処理のフローチャート。
【図12】第1の実施形態における計測値取得処理のフローチャート。
【図13】第1の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャート。
【図14】第1の実施形態における心拍分類処理のフローチャート。
【図15】第1の実施形態における体温分類処理のフローチャート。
【図16】第1の実施形態における発汗量分類処理のフローチャート。
【図17】第1の実施形態における外部情報取得処理のフローチャート。
【図18】第1の実施形態における外部情報表示処理のフローチャート。
【図19】第1の実施形態における閲覧選択画面の模式図。
【図20】第1の実施形態における保存選択画面の模式図。
【図21】第2の実施形態における携帯電話機100の電気的構成を示すブロック図。
【図22】第2の実施形態におけるハードディスク310の構成を示す模式図。
【図23】第2の実施形態における環境状態テーブル312の構成を示す模式図。
【図24】第2の実施形態における取得外部情報決定テーブル313の構成を示す模式図。
【図25】第2の実施形態におけるRAM410の構成を示す模式図。
【図26】第2の実施形態における計測値取得処理のフローチャート。
【図27】第2の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャート。
【図28】第2の実施形態における気温分類処理のフローチャート。
【図29】第2の実施形態における湿度分類処理のフローチャート。
【図30】第2の実施形態における照度分類処理のフローチャート。
【図31】第2の実施形態における音量分類処理のフローチャート。
【図32】第3の実施形態における携帯電話機200の電気的構成を示すブロック図
【図33】第3の実施形態におけるハードディスク320の構成を示す模式図。
【図34】第3の実施形態における識別情報テーブル322の構成を示す模式図。
【図35】第3の実施形態における取得外部情報決定テーブル323の構成を示す模式図。
【図36】第3の実施形態におけるRAM420の構成を示す模式図。
【図37】第3の実施形態における計測値取得処理のフローチャート。
【図38】第3の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャート。
【図39】第4の実施形態における携帯電話機290の電気的構成を示すブロック図
【図40】第4の実施形態におけるハードディスク320の構成を示す模式図。
【図41】第4の実施形態における取得外部情報決定テーブル333の構成を示す模式図。
【図42】第4の実施形態におけるRAM430の構成を示す模式図。
【図43】第4の実施形態における取得外部情報決定処理のフローチャート
【図44】第5の実施形態における携帯電話機600の電気的構成を示すブロック図
【図45】第5の実施形態における外部データベース150に記憶されている外部情報を説明する説明図。
【図46】第5の実施形態におけるハードディスク350の構成を示す模式図。
【図47】第5の実施形態における取得外部情報決定テーブル354の構成を示す模式図。
【図48】第5の実施形態におけるRAM450の構成を示す模式図。
【図49】第5の実施形態における外部情報取得処理のフローチャート。
【図50】第5の実施形態における外部情報表示処理のフローチャート。
【図51】第5の実施形態における取得カテゴリリスト700を表示させた画面の模式図。
【図52】第5の実施形態における外部情報リスト800を表示させた画面の模式図。
【符号の説明】
【0274】
1、100、200、290、600 携帯電話機
2 ディスプレイ
3 テン・キー入力部
4 マルチボタン
5 通話開始ボタン
6 通話終了ボタン
7 マイク
8 スピーカ
9 電源ONボタン
10 電源OFFボタン
12 アンテナ
13 接触温度センサ
14 心拍センサ
15 発汗センサ
21 CPU
23 ROM
38 キー入力部
42、43、45、46 I/F回路
44 環境情報計測装置
50、150 外部データベース
51 温度センサ
52 湿度センサ
53 照度センサ
54 音センサ
144 GPS用受信機
154 RFIDタグ
300、310、320、330、350 ハードディスク
301 外部情報記憶領域
302 標準値生体テーブル
303 生体状態テーブル
304、313、323、333、354 取得外部情報決定テーブル
312 環境状態テーブル
322 識別情報テーブル
400、410、420、430、450 RAM
401 生体センサ第一バッファ領域
402 生体センサ第二バッファ領域
403 生体状態推論値記憶領域
404 外部情報一時記憶領域
405 作業領域
406 環境状態推論値記憶領域
407 識別コード記憶領域
408 環境センサ第一バッファ領域
409 環境センサ第二バッファ領域
451 位置情報記憶領域
700 取得カテゴリリスト
800 外部情報リスト
900 カーソル



【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部データベースから所定の情報を取得する情報取得装置であって、
前記情報取得装置のユーザの生体情報、前記情報取得装置の周囲の環境の情報、前記情報取得装置の周囲に存在するものの識別情報のうちの少なくとも1つを計測する1つ又は複数の計測手段から計測値を取得する計測値取得手段と、
前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、外部データベースから情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段により取得した取得情報を記憶する取得情報記憶手段とを備えたことを特徴とする情報取得装置。
【請求項2】
前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、ユーザに必要な情報を推論する推論手段を備え、
前記情報取得手段は、前記推論手段による推論結果に基づいて、外部データベースから情報を取得することを特徴とする請求項1記載の情報取得装置。
【請求項3】
前記推論手段は、前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、ユーザに必要な情報の属するカテゴリを推論し、
前記情報取得手段は、前記推論手段により推論されたカテゴリに属する情報を外部データベースから取得することを特徴とする請求項2記載の情報取得装置。
【請求項4】
前記取得情報を表示する表示手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている前記取得情報を前記表示手段に表示させる取得情報表示制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項5】
前記計測値取得手段は、接触温度を計測する接触温度センサ、発汗量を計測する発汗センサ、心拍数を計測する心拍センサ、照度を計測する照度センサ、気温を計測する温度センサ、湿度を計測する湿度センサ、音を計測する音センサ、ものの識別情報を無線タグから無線通信により受信する識別情報受信手段のうち、少なくとも一つの前記計測手段から前記計測値を取得することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項6】
前記情報取得手段で取得する情報についての条件をユーザが指定可能な条件指定手段を備え、
前記情報取得手段は、前記条件指定手段による条件に基づいて情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項7】
前記情報取得装置の位置を示す情報である位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記情報取得手段は、前記位置情報取得手段による位置情報に基づいて情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項8】
前記取得情報のリストである取得情報リストを作成するリスト作成手段と、
前記表示手段に前記取得情報リストを表示するリスト表示制御手段と、
前記取得情報リストの中から特定の情報をユーザが選択可能な取得情報選択手段とを備え、
前記取得情報表示制御手段は、前記取得情報選択手段により選択された前記取得情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の情報取得装置。
【請求項9】
前記推論手段が推論した前記カテゴリが複数ある場合は、前記リスト作成手段は前記カテゴリ毎に前記取得情報リストを作成することを特徴とする請求項8記載の情報取得装置。
【請求項10】
外部データベースから所定の情報を取得する情報取得装置のコンピュータを、
前記情報取得装置のユーザの生体情報、前記情報取得装置の周囲の環境の情報、前記情報取得装置の周囲に存在するものの情報のうちの少なくとも1つを計測する1つ又は複数の計測手段と、
前記計測手段により計測された計測結果に基づいて、外部データベースからユーザに必要な情報を取得する情報取得手段と、
前記取得手段により取得した取得情報を記憶する取得情報記憶手段として機能させることを特徴とする情報取得プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【公開番号】特開2007−94774(P2007−94774A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−283462(P2005−283462)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】