説明

安定した係合及びスティックフィットを伴う締結システム

ここに記載されている様々な実施例は、確実なスティックフィットの特徴を提供し、かつシステムコンポーネント間の係合の安定性を改善する直線壁構造の駆動面を有する締結システムを提供する。かかる新規なシステムの特徴は、既存の標準の直線壁構造のドライバが当該新規なシステムに係合することを許容することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概ね、ねじ式ファスナ(fastener)用の駆動システム、駆動システムを製造するツール、及び当該ファスナにトルクを付加するドライバに関する。本願は、特に、直線壁構造の凹部が設けられたファスナに関し、更に、ドライバとファスナとが軸アライメント及びスティックフィットの安定性を改善して係合する締結システムが構成される。
【背景技術】
【0002】
一般に産業上の用途に使用されるねじ式ファスナは、典型的な場合、パワーツールによって、高速かつ高トルク負荷の下で駆動される。特に駆動システム、より詳細にはファスナのヘッド内においてドライバに係合可能な凹部を有するねじ式ファスナ又は当該ファスナのヘッドにおいてドライバに係合可能な外部コンタ(contour)を有するねじ式ファスナを備えた駆動システムに関するこのような状況は難しい設計の検討事項となる。理想的には、このような駆動システムは容易に製造されることが必要であり、凹部及びヘッドの両方の形状、並びに、当該ファスナのヘッドを形成するための関連ツール及び当該凹部又は当該ヘッドの形状に係合するドライバも同様である。当該ファスナのヘッドの強度は当該凹部によって悪影響を受けるものであるべきではない。当該ドライバは結合した際に応力負荷を均一に分散し、これによって駆動面、ドライバ、又はその両方の変形を生じさせて駆動システムの早期故障の原因となり得る応力の局所的に高い領域の形成を防ぐべきである。
【0003】
締結システムは、ファスナが駆動された際に、ドライバの凹部からのカムアウトに抵抗力を有するべきである。多くの用途において非常に重要なことは、部品の修理若しくは交換又はアクセスパネルの除去及び交換のためにファスナが取り外されなければならないように、ファスナが数回の繰り返し動作に耐えることができなければならないということである。理想的には、締結駆動システムは、当該繰り返し動作、特に凹部が使用中に汚染、塗装、腐食され、又は悪影響を受けるような環境における繰り返し動作を可能にするべきである。当該環境において必要なことは、当該駆動システムが駆動係合を維持する一方で取り外す方向にトルクを付加することである。最初の組付け中にファスナが過剰に締付けられている場合、係合したねじ部の接触面において腐食が進んでいる場合、又は組立てられた部品の熱サイクルがファスナにおける負荷を増大させていた場合においては、駆動システムは、ファスナが取り外される際により高いレベルのトルクを付加することができることを要することもある。これら及び他の特徴はしばしば相反する検討事項であり、1つを妥協して他を選ぶことがなされなければならないこともある。
【0004】
様々な凹部及びドライバの構成が一般に使用されており、例えば、米国再発行特許第24,878号(Smithら)、米国特許第3,237,506号(Muenchinger)、及び米国特許第2,474,994号(Tomalis)に記載されている複数の十字穴を含む。他のファスナの形状は、米国特許第3,763,725号(Reiland)に記載されているタイプのマルチローブ形状及び米国特許第4,187,892号(Simmons)に記載されているリブ付き駆動システムを含む。また、一般的な凹部の構成は「アレン(Allen)」システムであり、当該システムは、基本的には直線壁構造の六角形状でありかつ同様の形状のドライバを受け入れるソケットである。らせん構造の駆動面を備え、かつ複数のローブを有する締結システムは米国特許第5,957,645号(Stacy)に記載されている。
【0005】
リブ付きシステムを除いて、典型的な場合、ドライバ及び凹部の壁及び表面は、駆動する面と駆動される面との面接触を実現するために、互いに密接に嵌合するように構成される。十字穴のファスナにおいて、面係合は、できる限りドライバが適切に位置合わせされかつ凹部に着座している場合にのみ生ずることができる。しかし、実際にドライバが凹部に挿入されるためには2つの間にいくらかの隙間がなければならない。
【0006】
この隙間の必要性は、Reilandの第3,763,725号特許及びアレンヘッドシステムのような、ほぼ軸方向に整列した(直線的な)駆動壁を有する凹部においては致命的である。全てのこれらシステムにおいて、実際上の当該隙間の必要性の結果、ドライバと凹部表面との間の十分な面接触、広い範囲の接触はほとんど実現されていない。多くのねじ式ファスナ用の駆動システムにおいて、ドライバはヘッド内の凹部に結合し、その後、広い範囲の面接触ではなく点接触又は線接触する。実際の接触領域は完全な面接触よりも大幅に小さい。それ故に、ドライバによってトルクが付加された際に、ねじヘッドに付加される力は局所的に集中する傾向があり、その結果、局所的に高い応力及び不安定な軸アライメントを生ずる。当該局所的に高い応力は、凹部を塑性変形させ、傾斜又は他の歪みを形成し、その結果、ドライバの凹部からの早期離脱、意図しない離脱を生ずる。
【0007】
ドライバと駆動面との間の係合可能な表面領域を最大化する締結システムは、本願出願人が共同所有するStacyの第5,957,645号特許に記載されている。第5,957,645号特許の開示内容は参照することによって本願に組み込まれているものとする。第5,957,645号特許の凹部及びドライバには、ファスナの軸にほぼ平行に整列したらせん構造の係合面が設けられており、第5,957,645号特許の凹部及びドライバは、一般的には直線壁構造の締結システムに分類され得るものである。らせん駆動締結システムのよりロバストな実施例は、本願出願人が共同所有する米国特許出願公開第2009−0104002号(Dilling)に記載されている。当該Dillingの出願の開示内容は参照することによってここに組み込まれているものとする。
【0008】
第5,957,645号特許に記載されている発明の利点は、ドライバの駆動する面及びファスナの駆動される面を、それぞれらせん形状の部分、特にドライバの挿入及び取外しの際に当該ドライバと凹部との間に十分かつ相当の隙間を与えることができるが、完全に着座したドライバが当該隙間を塞ぐように回転することを許容されるらせん構造の部分に整合するように構成することによって実現されている。当該らせん構造の当該ドライバの駆動壁及び凹部の当該ドライバに対する係合可能壁は、らせん壁が係合した際に比較的広い範囲に亘って係合し、これによってその広い範囲に応力を付加かつ分散する。当該らせん構造の駆動する壁及び駆動される壁は、トルクが付加されている部分の大部分をファスナの半径方向に対してほぼ平均的なものにするように回転され、例えあったとしても摩擦係合、接線方向に近い係合への依存は小さいものである。
【0009】
直線壁構造の締結システムの他の例はReilandに特許された米国特許第3,584,667号に記載されているシステムである。この特許の内容は参照することによりここに組み込まれているものとする。Reilandの第3,584,667号特許は、ほぼ六角形状に構成された1組の半円筒面を含む駆動面形状の締結システムである。Reilandの締結システムは通常ヘックスローブと呼ばれ、ファスナの軸に平行な駆動面を有している。
【0010】
直線壁構造のファスナは多くの用途において一般的に使用され成功しているが、これらはドライバとファスナの間の軸方向のずれに起因する問題に悩むことがある。さらに、スティックフィットの特徴を提供する確実な摩擦係合を得ることは困難であった。ファスナをドライバ上に位置合わせして保持する一方で当該ファスナの取付けが開始されるスティックフィットの特徴は切望されている。これは、ファスナにトルクを付加するのにパワー駆動されたビットを使用する大量組立のライン作業において非常に有益である。軸アライメント及びスティックフィットは、ファスナの長さが伸びた際にも重要である。
【0011】
直線壁構造の駆動システムが使用される多くの用途において、ドライバは、限られたアクセス位置においてパワー駆動されるか又は挿入されることを要する場合がある。このような状況においては、取付けに先立ってファスナがドライバ上に離脱可能なように係合し、当該ドライバがドライバとしてだけでなく挿入ツールとしても使用されることができることを要する。この「スティックフィット」の特徴は、例えば十字形(十字形状)のファスナ/ドライバシステムなどのいくつかの異なるタイプのファスナにおいて達成しようとされてきており、そのいくつかは、米国特許第6,199,455号及び米国特許第4,457,654号に示されている。正方形の駆動形状を有する締結システムは米国特許第4,084,478号に示されている。駆動面上へのスティックフィットが着目されているのが認められる。
【0012】
「スティックフィット」の特徴は、ファスナがドライバに離脱可能なように係合され、ドライバ及びファスナを1つのユニットとして手の届かない場所、自動化された場所、及び他の用途において操作することを可能にする。一旦取付けられると、当該ファスナとドライバとは最小限の力で取外され得る。
【0013】
参照文献であるLarsonの米国特許第4,269,246号は、係合を強化するために部分的にテーパ形状のドライバを採用している点で興味深いものである。Larsonにおいて、ドライバ溝の内部領域は当該ドライバの軸に平行に設けられており、一方ローブの頂部は先端に向かって内側にテーパ形状をなしている。この目的は、ビットと凹部との間の早期干渉を防ぐことである。かかる構成は、ドライバと凹部との間において円周方向及び軸方向の線接触を生じさせ、安定性を強化せず又は摩擦係合しない。ビットのみがテーパ形状であり、凹部形状に変更はない。
【0014】
また、参照文献であるGossの米国特許第5,461,952号も興味深いものである。Gossにおいて、ドライバの後部側壁がテーパ形状をなしており、これによって駆動面に摩擦係合を生じさせ、かつ徐々に厚みを増すローブ形状を提供している。一方の側壁のみがテーパ形状になっているため、直線の側部駆動面との係合は円周方向の線接触となる。やはりビットのみが再構成されている。これは、既存のドライバとの互換性を失うために凹部形状を変更するのに抵抗があるからである。締結システム、特に直線壁構造のシステムにおいて後方互換性は構成上の利点である。
【0015】
直線壁構造のファスナにおいてスティックフィットを提供するように構成された締結システムは、本願出願人が共同所有する参照文献であるDillingの米国特許第7,293,949号に記載されている。Dillingにおいて、ファスナの凹部のウィング部(wing)間の内部非駆動遷移表面上に干渉面が設けられている。このタイプの締結システムにおける標準のドライバといわゆる「B」寸法の凹部上の当該干渉面とを使用して改善されたスティックフィットの特徴が得られ得ることが見出された。
【発明の概要】
【0016】
本明細書に記載されている様々な実施例は、確実なスティックフィットの特徴を提供し、かつシステムコンポーネント間の係合の安定性を改善する直線壁構造の駆動面を有する締結システムを提供する。当該新規なシステムの重要な特徴は、既存の標準の直線壁構造のドライバがこの新規なシステムに係合することを許容していることである。このため、以下に記載されるように新規なドライバ及び凹部のシステムが構成される。
【0017】
本願の直線壁構造の締結システムには、全体的に、中心軸から半径方向外側に広がる複数のウィング部(wing)を有する凹部と、当該凹部の当該ウィング部に整合する複数の整合ローブを有するドライバと、が構成されている。当該ウィング部及びローブの各々は、トルクが付加される方向に応じた取付け面及び取外し面を含む駆動面を有する。これら駆動面は、当該締結システムの中心軸に対してほぼ平行に設けられている。隣接するウィング部又はローブは、非駆動の遷移面によって外側半径において分離している。当該外側半径によって形成される半径は、本明細書では図面に示されている「A」寸法として説明される。
【0018】
干渉フィットを生成してスティックフィットを提供するために、ドライバのローブの「A」寸法の表面にはほぼ平坦な干渉コンタが形成され、相手方の凹部のウィング部の「A」寸法の表面には整合干渉コンタが形成される。当該凹部は標準の直線壁構造の凹部に比べて拡大されており、これによって凹部のウィング部の干渉コンタに干渉することなく標準の直線壁構造のドライバが係合する場所を提供する。当業者であれば、本明細書の参照文献の「標準の」ドライバ及び凹部は関連する市場における一般産業に認められたサイズを指すことを理解するであろう。ただし、スティックフィット及びアライメントの利点は、標準のドライバが当該ファスナに係合するのに使用されたときに得られるのではなく、このような態様にて後方互換性が提供されるので標準のドライバが本願の凹部に使用されることが可能となるということである。
【0019】
ドライバ及びファスナの整合インターフェイスを形成するために、当該ドライバのローブ及び凹部のウィング部の干渉面は内側にテーパ形状をなしている。当該インターフェイスは、当該凹部の底部から当該凹部の高さのわずかに下の距離の部分まで外側にテーパ形状をなしている。当該干渉コンタは、面係合する面を最大化するようにほぼ平坦であり得る。しかし、作製を容易にするために、これら形状は、回転処理が使用されるのを許容するために比較的大きな半径のわずかな湾曲部を有する。
【0020】
このようにして、スティックフィットが提供される一方でドライバ及び凹部の係合の安定性が強化される。さらに、直線壁構造の締結システムの標準の凹部に対してわずかに寸法を拡大することによって、標準のドライバの使用が許容される。しかし、上記したように、標準のドライバを使用した際にはスティックフィットの係合は存在しない。
【0021】
本願の1の実施例において、直線壁構造の締結システムには上記のReilandの参照文献に記載されているヘックスローブの締結システムの駆動面形状が構成されている。
【0022】
本願の他の実施例において、直線壁構造の締結システムは上記のStacyの参照文献に記載されているらせん形状の駆動面形状を有するように構成されている。
【0023】
本願の他の実施例において、直線壁構造の締結システムは上記のDillingの参照文献に記載されているらせん構造の駆動面形状を有するように構成されている。
【0024】
本願の他の実施例においては、ファスナは外部接続されたドライバ表面を有するように構成されており、当該ドライバには整合ソケットが構成されている。
【0025】
本発明による他の態様においては、ファスナのブランクのヘッドに凹部を形成するパンチが提供され、当該パンチは、従来のツーブローヘッダ技術において本発明による凹部を形成するのに適したニブ及び当該ファスナのヘッドの部分を形成するような形状の端部を有するメインボディを含む。当該ニブの半径方向に広がるウィング部は、当該ファスナのヘッド端部に打刻された際に補完的な表面を形成するのに適した1つ又は2つのらせん形状の表面を含み得る。
【0026】
本発明のこれらの特徴及び利点並びに他の特徴及び利点は、以下の本願の詳細な説明及び実施例の図面からより明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来技術によるらせん構造の駆動面を有するファスナの斜視図である。
【図2】第1実施例に従って構成されたヘックスローブの駆動システムの係合形状の概略図である。
【図3】図2のファスナを駆動するように構成されたドライバの上面図である。
【図4】図2のドライバの側面図である。
【図5】図2の実施例による凹部を有するファスナの上面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】図2のファスナ及び特別なドライバの斜視図である。
【図8】第2実施例に従って構成されたらせん駆動システムの係合形状の概略図である。
【図9】図8のファスナを駆動するように構成されたドライバの上面図である。
【図10】図8のドライバの側面図である。
【図11】図8の実施例による凹部を有するファスナの上面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿った断面図である。
【図13】図8のファスナ及び特別なドライバの斜視図である。
【図14】ヘックスローブの駆動システムを示す第3実施例の斜視図であり、ファスナは外部駆動面を有している。
【図15】らせん構造の駆動システムを示す第4実施例の斜視図であり、ファスナは外部駆動面を有している。
【図16】4つのローブ及びウィング部にスティックフィットの接触面を備えた図2の締結システムの第5実施例の概略図である。
【図17】3つのローブ及びウィング部にスティックフィットの接触面を備えた図2の締結システムの第6実施例の概略図である。
【図18】六角ヘッドの駆動システムを示す実施例の斜視図であり、ファスナは外部駆動面を有している。
【図19】六角ヘッドの駆動システムを示す実施例の斜視図であり、ファスナは外部駆動面を有している。
【図20】六角ヘッドの駆動システムを示す実施例の斜視図であり、ファスナは外部駆動面を有している。
【図21】六角ヘッドの駆動システムを示す実施例の斜視図であり、ファスナは外部駆動面を有している。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は図面に示された実施例を参照して記載されるが、本発明は代替形態を有し得る。さらに、適切なサイズ、形状、又はタイプの要素又は材料が使用されることができる。
【0029】
図1は従来技術の直線壁構造の駆動面を有するねじ式ファスナの例を示している。用語「直線壁構造の駆動面」は、本明細書では、駆動面がほぼ一直線に構成されている、すなわち駆動面がファスナの長手軸に平行に構成されている締結システムを説明するのに使用される。ファスナの産業において認められているのは「平行配列」などの表現がいくらかの許容公差の影響を受けることであり、例えば当該配列は製造誤差の影響を受けて実際にはわずかに異なる。一例として、図1は上記参照したDillingの出願公開に記載されているファスナを示している。一般にこのタイプの締結システムはファスナ2及び整合ドライバビット(図示せず)を有するように構成されている。ファスナ2はヘッド4及びねじ式シャンク5を有するように構成される。この例において、ヘッド4にはらせん構造の凹部6が形成され、駆動面はファスナ2のz軸に平行に整列している(直線壁構造)。ドライバビットは、ファスナの凹部6の対応する面に整合するらせん構造の駆動面を有するように構成される。ヘッド4は、ファスナを作製するワイヤ又は他の材料の端部が当該ヘッダマシンの金型によって支持されている従来のツーブローヘッダマシンによって形成されてもよく、ヘッドの端部は、まず当該ヘッドを部分的に形成するパンチによって打刻され、その後当該ヘッドを仕上げる仕上げパンチによって打刻されて、ドライバに係合可能な凹部を形成する。ファスナの一般的な構成手段・方法は周知であり、本願ではさらなる記載はされない。当該周知な方法の組合せが本締結システムを構成するのに使用されることもできる。
【0030】
ファスナは多くの異なる構造に構成され、本願の用途は特定のタイプに制限されない。例えば、いくつかのファスナは基板にワークピースをクランプするヘッドを有していない。その代わりに、これらはワークピースに係合する第2のねじ部分を使用することがある。図示されているファスナはクランピングヘッドを有しているが、図示されている構造によって得られる利点は、非クランピングファスナなどの他のファスナのタイプ及びその他のものにおいて得られ得る。
【0031】
図2には第1実施例の特徴が示されており、係合した状態の凹部10、特別なドライバ11、及び標準のドライバ12のプロファイル形状が示されている。説明のために、図2及び他の図には、中心長手軸に垂直なデカルト軸V及びSが示されている。標準のドライバ12のコンタが図2において点線で示されており、これは特別なドライバ11のコンタとは異なるものである。この特定の図において、形状は上記参照したReilandのヘックスローブの締結システムに類似しているが、これは直線壁構造の締結システムにおける本発明の使用例を示すためだけのものである。当然ながら、図2は、両方のドライバが同時に使用されることを示してはおらず、ファスナの凹部に係合された際の特別なドライバと標準なドライバとの相対的な位置を示しているだけである。説明のために隙間は誇大されている。特別なドライバと凹部との間のインターフェイス19に隙間はないであろう。ファスナの凹部10の上部27のわずかに内側に摩擦係合が生ずる。
【0032】
図2に示されているように、ドライバ11にはドライバのローブ14の「A」寸法面に形成された干渉コンタ13が設けられている。ファスナの凹部10には相手方となる凹部のウィング部16の「A」寸法面に形成された整合干渉コンタ15が設けられている。当該凹部は標準のヘックスローブの凹部(図示せず)に対して拡大されており、これによって、当該凹部のウィング部の干渉コンタ15に干渉することなく、凹部10内に受入れられる標準のヘックスローブのドライバ12用の十分な隙間18を提供する。1の実施例において、「A」寸法のコンタのみが拡大され、一方「B」寸法のコンタは図2に示されているタイプのファスナ用に標準の凹部サイズを保持されている。これは、当該特別なドライバ及び当該標準のドライバの両方のアライメントの安定性を改善する。標準の凹部30の形状は「A」寸法のみが拡大されている当該実施例に従って図示されている。標準の凹部30のコンタが図2において点線で示されており、これは特別な凹部10のコンタとは異なるものである。係合時、ドライバ11及び凹部10は、ドライバのローブの干渉面13とファスナのウィング部の干渉面15との間にインターフェイス19を形成する。このように形成された接触面13及び15は非駆動面である。
【0033】
干渉面13及び15が構成されることによってインターフェイス19において十分な面係合を提供する。この係合をさらに補助するためにかかるコンタは整合する。当該干渉コンタの構成において整合処理が行われ、これによってわずかな湾曲部が形成される。好ましい実施例において使用される湾曲部は大きな半径であるため、これらコンタはほぼ平坦であると考えられてもよいが、当該接触コンタは湾曲していてもよく、依然として本締結システムの利点を得ている。
【0034】
図2の改良されたドライバ11の詳細は図3及び図4に示されており、同様の参照番号は同様の要素を示している。上記したように、ドライバ11は、各ローブ14の頂部においてドライバ形状における「A」寸法で形成された干渉コンタ13を有するように構成されている。これら表面は、取付け駆動面20と取外し駆動面21との間に遷移コンタを提供する非駆動面である。干渉コンタ13は、ドライバ11のチップ22に向かって、ドライバ11の中心長手軸xに対して角度θだけ、徐々に内側にテーパ形状をなしている。好ましくは、角度θは、当該凹部の干渉面(又はウェッジ)15の角度に応じて、約1度から約3度の範囲であってもよい。
【0035】
図5及び図6に示されているように、凹部10はファスナの上面27に構成されており、凹部10のウィング部16の各々の対向する「A」寸法の位置に設けられた整合干渉コンタ15を有している。これら表面は、取付け駆動面23と取外し駆動面24との間に遷移コンタを提供する非駆動面である。当該凹部のウィング部の干渉コンタ15は、凹部10の底部25に向かって、(中心長手軸yに向かって)徐々に内側にテーパ形状をなしている。干渉コンタ15は、凹部10の上部27のわずかに下のポイント26から開始し、深さdだけ継続しており、小さな角度においては深さdはテーパ形状の長さに近似する。これは、最初の挿入時にドライバ11と凹部10との間に小さな隙間を提供する。干渉コンタ15は当該ファスナの中心長手軸yに対して角度Φだけ内側にテーパ形状をなしている。好ましくは、角度Φは、当該ドライバのローブの干渉コンタ13の角度に応じて、約1度から約3度の範囲であってもよい。
【0036】
効果的なスティックフィットの特徴の実現を保証するために、干渉コンタ13及び15は、当該凹部に対して上部から下部まで、好ましくは約1度から約3度の範囲で、内側にテーパ形状をなしているが、角度Φとθは厳密に同じではなく、角度θは角度Φよりもわずかに大きくあるべきであることが見出された。好ましくは、角度θと角度Φとの間の差異は、約0.25度から約0.75度までであり、より好ましくは、約0.5度である。ねじのサイズ及びその凹部の深さに応じて、角度θ及び角度Φを大きくする又は小さくすることが好ましい。建物供給市場において現在普及しているサイズ1からサイズ3までの凹部及びドライバにおいては、約3度が好ましい。より大きなサイズのドライバ及び凹部においては、約4度が好ましい。ねじの凹部及びドライバのサイズが大きくなると、より大きな角度が好ましいものであり得る。建物供給市場における標準の凹部及びドライバのサイズにおいては、約0.5度から約7度までの角度θ及び角度Φが好ましい。角度が大きくなるとテーパ形状の長さは短くなる。テーパ形状の長さが深さdの約10%となるように「A」寸法に沿って内側又は外側にテーパ形状をなすのが効果的である。
【0037】
1の例では、1.5度の角度Φ及び2度の角度θは効果的な干渉を提供する。さらに、スティックフィットは、例えば、ドライバの「A」寸法を+0から+0.002インチ(+0.0508ミリメートル)の間の正の公差に保ち、凹部の「A」寸法を−0から−0.002インチ(−0.0508ミリメートル)の間の負の公差に保って製造することによって確実に構成されることができる。他の例では、凹部の角度Φについて+0.25度から−0.0度まで、ドライバの角度θについて+0.0度から−0.25度までの幾何公差を規定することができる。当該インターフェイスは、当該凹部の底部から当該凹部の高さのわずかに下の位置まで半径方向外側にテーパ形状をなしている。上記したように、当該ドライバ及び凹部のスティックフィットの係合を実現するために、当該ドライバのローブの干渉コンタのテーパ形状の角度θは、当該凹部のウィング部の干渉コンタのテーパ形状の角度Φよりもわずかに大きく構成され得る。
【0038】
図8には他の実施例のプロファイル形状が示されている。図8には、らせん形状のコンタを備えた直線壁構造のドライバ表面を有する凹部110が示されている。係合した状態の特別なドライバ111及び標準のドライバ112が示されている。説明のために隙間は誇大されている。第1実施例と同様に、特別なドライバ111と凹部110との間のインターフェイス119に隙間はないであろう。ファスナの凹部110の上部のわずかに内側に摩擦係合が生ずる。
【0039】
図8に示されているように、ドライバ111にはドライバのローブ114の「A」寸法面に形成された干渉コンタ113が設けられている。ファスナの凹部110には相手方となる凹部のウィング部116の「A」寸法面に形成された整合干渉コンタ115が設けられている。当該凹部は標準のヘックスローブの凹部(図示していないが、図2の実施例に示されているものに類似する)に対して拡大されており、これによって、当該凹部のウィング部の干渉コンタ115に干渉することなく、凹部110内に受入れられる標準のらせん構造のドライバ112用の十分な隙間118を提供する。1の実施例において、「A」寸法のコンタのみが拡大され、一方「B」寸法のコンタは図8に示されているタイプのファスナ用に標準の凹部サイズを保持されている。係合時、ドライバ111及び凹部110は、干渉面113と干渉面115との間にインターフェイス119を形成する。このように形成された接触面113及び115は非駆動面である。
【0040】
干渉面113及び115が構成されることによってインターフェイス119において十分な面係合を提供する。この係合をさらに補助するためにかかるコンタは整合する。当該干渉コンタの構成において整合処理が行われ、これによってわずかな湾曲部が形成される。好ましい実施例において使用される湾曲部は大きな半径であるため、これらコンタはほぼ平坦であると考えられてもよいが、当該干渉コンタは湾曲していてもよく、依然として本締結システムの利点を得ている。
【0041】
図8の改良されたドライバ111の詳細は図9及び図10に示されており、同様の参照番号は同様の要素を示している。上記したように、ドライバ111は、各ローブ114の頂部においてドライバ形状における「A」寸法の位置に形成された干渉コンタ113を有するように構成されている。これら表面は、取付け駆動面120と取外し駆動面121との間に遷移コンタを提供する非駆動面である。干渉コンタ113は、ドライバ111のチップ122に向かって、ドライバ111の中心長手軸xに対して角度θだけ、徐々に内側にテーパ形状をなしている。好ましくは、角度θは、当該凹部のウィング部の干渉面115の角度に応じて、約1度から約3度の範囲であってもよい。
【0042】
図10に示されているように、凹部110はファスナの上面127に構成されており、凹部110のウィング部116の各々の対向する「A」寸法の位置に設けられた整合干渉コンタ115を有している。これら表面は、取付け駆動面123と取外し駆動面124との間に遷移コンタを提供する非駆動面である。当該凹部のウィング部の干渉コンタ115は、凹部110の底部125に向かって、(軸yに向かって)徐々に内側にテーパ形状をなしている。干渉コンタ115は、凹部110の上部127のわずかに下のポイント126から開始し、深さdだけ継続している。これは、最初の挿入時にドライバ111と凹部110との間に小さな隙間を提供する。干渉コンタ115は当該ファスナの長手軸yに対して角度Φだけ内側にテーパ形状をなしている。好ましくは、角度Φは、当該ドライバの干渉コンタ113の角度に応じて、約1度から約3度の範囲であってもよい。
【0043】
この実施例において効果的なスティックフィットの特徴の実現を保証するために、接触コンタ113及び115は、当該凹部に対して、上部から下部まで、好ましくは約1度から約3度の範囲で、内側にテーパ形状をなしているが、角度Φとθは厳密に同じではなく、角度θは角度Φよりもわずかに大きくあるべきであることが見出された。1の例では、1.5度の角度Φ及び2度の角度θは効果的な干渉を提供する。さらに、スティックフィットは、例えば、ドライバの「A」寸法を+0から+0.002インチ(+0.0508ミリメートル)の間の正の公差に保ち、凹部の「A」寸法を−0から−0.002インチ(−0.0508ミリメートル)の間の負の公差に保って製造することによって確実に構成されることができる。当該インターフェイスは、当該凹部の底部から当該凹部の高さのわずかに下の位置まで半径方向外側にテーパ形状をなしている。上記したように、当該ドライバ及び凹部のスティックフィットの係合を実現するために、当該ドライバのテーパ形状の角度θは、当該凹部のテーパ形状の角度Φよりもわずかに大きく構成され得る。
【0044】
上記した特徴は他の直線壁構造の締結システムに対して適用されても同様の結果を得ることができる。他の実施例では、参照されているStacyのらせん駆動システムが、凹部のウィング部及びドライバのローブの各々の対向する「A」寸法の位置に干渉インターフェイスを構成することにより改良され得る。上記の説明から動作及び構成は得ることができるため、この実施例はさらには説明しない。
【0045】
好ましい実施例において、当該干渉コンタは、ドライバのローブの干渉コンタの各々及び凹部のウィング部の干渉コンタの各々に構成され、これによって、特別な相対配向におけるドライバとファスナとのアライメントを必要とせず、かつ製造を容易にする。しかし、いくつかの用途においては、一般的にミスアライメントが生じ得ることを考慮して、選択されたドライバのローブとファスナのウィング部とのの対へ干渉コンタを構成するのが効果的であることもある。これは、例えばヘックスローブ構造において、図16に示されているように、対向するウィング部40とローブ42及びウィング部41とローブ43の対へ干渉コンタを構成することによって、ある程度回避されることができる。図2と同様に、標準のドライバのコンタが図16において点線で示されており、これは特別なドライバのコンタとは異なるものであり、また、標準の凹部のコンタが点線で示されており、これは特別な凹部のコンタとは異なるものである。
【0046】
ヘックスローブ構造の他の例において、図17に示されているように、接触コンタが2つの離間したウィング部50、51、及び52とローブ53、54、及び55に偏りなく設けられている。この構造は、当該ドライバのスティックインターフェイスを当該ローブのスティックインターフェイスに位置合わせするかどうかによってユーザがスティックフィットの特徴を使用するかどうかを選択することを可能にする。あるいは、(図示されていないが)、当該3つの接触コンタは非対称的に、すなわち隣り合う2つのローブ及び対応するウィング部と第3の隣接していないローブ及び対応するウィング部とに設けられてもよく、これによってどのようにドライバが回転位置決めされて凹部に係合しても少なくとも1対のウィング部及びローブの干渉コンタが係合することとなる。図2と同様に、標準のドライバのコンタが図17において点線で示されており、これは特別なドライバのコンタとは異なるものであり、また、標準の凹部のコンタが点線で示されており、これは特別な凹部のコンタとは異なるものである。
【0047】
上記の実施例はメス型のファスナの凹部及びオス型のドライバを用いた共通の締結システムの形態で示されている。しかし、本締結システムの干渉コンタは図14及び図15に示されているように反対の構造にも同じように適用されることができる。図14にはヘックスローブの直線壁構造の駆動面を有する締結システムが示されている。この実施例において、当該ファスナは当該ファスナのヘッドから軸方向外側に伸びる突起211を有してドライバ210に係合するように構成されている。ドライバ210には整合駆動面を有して突起211の駆動面に係合するメス型ソケットが設けられている。この実施例において、締結突起211のローブ214の「A」寸法面には突起干渉コンタ213が設けられており、相手方となるドライバソケット210のウィング部216の「A」寸法面には凹部干渉コンタ215が設けられている。
【0048】
図15には外部駆動型の本締結システムの他の実施例が示されており、らせん駆動システムが示されている。図15のらせん駆動の直線壁構造の締結システムには、当該ファスナのヘッドから軸方向外側に伸びてドライバソケット310に係合するように構成された突起311が設けられている。ドライバソケット310には突起311の駆動面に係合する整合駆動面が設けられている。この実施例において、締結突起311のローブ314の「A」寸法面には突起干渉コンタ313が設けられており、相手方となるドライバソケット310のウィング部316の「A」寸法面には凹部干渉コンタ315が設けられている。このようにしてアライメント安定性及び確実なスティックフィットが外部駆動型締結システムに確立される。
【0049】
図18から図21には外部駆動型締結システムの他の実施例が示されており、六角駆動型締結システムが示されている。図18の六角駆動型の直線壁構造の締結システムには、当該ファスナのヘッドから軸方向外側に伸びてドライバソケット410に係合するように構成された突起411が設けられている。ドライバソケット410には突起411の駆動面に係合する整合駆動面が設けられている。この実施例において、突起411の側面419にはドライバ干渉コンタ413が設けられており、相手方となるソケット410の側面415には凹部干渉コンタ418が設けられている。このようにしてアライメント安定性及び確実なスティックフィットが外部駆動型六角締結システムに確立される。図20において、コンタ413は表面419の下部に配置されるように示されているが、当該部分413はより高い位置に配置されかつ表面419のより広い又はより狭い部分に伸びるような大きさであり、さらにコンタ518がこれに従った大きさで配置されることもできる。
【0050】
図19の六角駆動型の直線壁構造の締結システムには、当該ファスナのヘッドから軸方向外側に伸びてドライバソケット510に係合するように構成された突起511が設けられている。ドライバソケット510には突起511の駆動面に係合する整合駆動面が設けられている。この実施例において、突起511の側面519にはドライバ干渉コンタ513が設けられており、相手方となるソケット510の側面515には凹部干渉コンタ518が設けられている。図19に示されているシステムは図18のシステムに類似しているが、コンタ513と518は、それぞれ表面519と515の一部のみに伸びている。図19において、コンタ513は表面519の下位中心部に配置されるように示されているが、当該部分513はより高い位置若しくは一方の側部に配置され、かつ/又は表面519のより広い又はより狭い部分に伸びるような大きさであり、さらにコンタ518がこれに従った大きさで配置されることもできる。
【0051】
図20の六角駆動型の直線壁構造の締結システムには、当該ファスナのヘッドから軸方向外側に伸びてドライバソケット610に係合するように構成された突起611が設けられている。ドライバソケット610には突起611の駆動面に係合する整合駆動面が設けられている。この実施例において、2つの隣接する側部619間のコーナ617における突起611の側面619にはドライバ干渉コンタ613が設けられており、隣接する側部615間のコーナ614における相手方のソケット610の側面615には凹部干渉コンタ618が設けられている。
【0052】
図21の六角駆動型の直線壁構造の締結システムには、当該ファスナのヘッドから軸方向外側に伸びてドライバソケット710に係合するように構成された突起711が設けられている。ドライバソケット710には突起711の駆動面に係合する整合駆動面が設けられている。この実施例において、2つの隣接する側部719間のコーナ717における突起711の側面719にはドライバ干渉コンタ713が設けられており、隣接する側部715間のコーナ714における相手方のソケット710の側面715には凹部干渉コンタ718が設けられている。図21に示されているシステムは図20のシステムに類似しているが、表面713は突起711の頂部の下の位置すなわち直線壁部分720の下部からテーパ形状が開始している。
【0053】
本願のドライバ及び凹部は従来のツーブローヘッダマシンで製造され得る。典型的な場合、パンチは図4及び図10に示されているドライバの形状にほぼ一致するニブ及びボディを含むように形成される。パンチはホブ盤の金型の使用などの従来のパンチ形成手法によって形成され得る。さらに、本発明によるドライバは、ドライバブランクを1つ以上の成形金型で打刻して所望の形状のウィング部を形成すること又は特別に加工されたフライス盤を用いてドライバビットをミル加工することなどの従来の手法を用いて製造されることもできる。
【0054】
上記説明及び図面はここに記載した特徴及び利点を実現する特定の実施例の例示的なものに過ぎない。特定の条件及び特定の材料のために変形及び置換されることが可能である。従って、実施例は前述した説明及び図面によって制限されるものではなく、特許請求の範囲によってのみ制限されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド及びシャンクを有しかつ中心長手軸を有するファスナと、
ビット端部を有しかつ中心長手軸を有するドライバと、
干渉インターフェイスと、を含む締結システムであって、
前記ヘッドは中心部及び前記中心部から半径方向外側に広がる複数のウィング部を有するように構成され、前記ウィング部の各々は非駆動遷移コンタによって分離されている取付け駆動面と取外し駆動面とを有し、前記非駆動遷移コンタは前記ウィング部の最も半径方向外側の部分を形成し、前記駆動面は前記ファスナの中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記ビット端部は中心部及び前記中心部から半径方向外側に広がる複数のローブを有するように構成され、前記ローブの各々は非駆動遷移コンタによって分離されている取付け駆動面と取外し駆動面とを有し、前記非駆動遷移コンタは前記ローブの最も半径方向外側の部分を形成し、前記ローブの前記駆動面は前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記干渉インターフェイスは、少なくとも1つの前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタに形成されて第1のテーパ形状の接触面を提供する第1干渉コンタと、少なくとも1つの前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記非駆動遷移コンタに形成されて第2のテーパ形状の接触面を提供する第2干渉コンタと、をさらに含み、
前記ファスナのヘッドの前記駆動面は前記ドライバのビット端部の前記駆動面を整合係合して受け入れるように構成されており、前記第1接触面及び前記第2接触面は前記ファスナのヘッドと前記ドライバのビット端部とが整合係合した際に摩擦係合を形成するように構成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項2】
請求項1に記載の締結システムであって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記非駆動遷移コンタの各々に形成され、これによって前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記非駆動遷移コンタの各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供することを特徴とする締結システム。
【請求項3】
請求項1に記載の締結システムであって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける3つの前記非駆動遷移コンタに形成され、これによって前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記3つの前記非駆動遷移コンタの各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供することを特徴とする締結システム。
【請求項4】
請求項1に記載の締結システムであって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける2つの対すなわち合計4つの前記非駆動遷移コンタに形成され、これによって前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記4つの前記非駆動遷移コンタの各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供し、前記4つのコンタはそれぞれの配置において一致した相対位置に離間して設けられていることを特徴とする締結システム。
【請求項5】
請求項1に記載の締結システムであって、前記ファスナのヘッドにおける前記駆動面は前記ファスナのヘッド内に伸びる凹部に設けられ、前記凹部は前記ビット端部における前記駆動面を受け入れるのに適していることを特徴とする締結システム。
【請求項6】
請求項5に記載の締結システムであって、前記凹部の寸法は拡大され、これによって前記第1接触面又は前記第2接触面に結合することなく当該拡大された前記凹部が標準のドライバのビット端部を受け入れることが可能となることを特徴とする締結システム。
【請求項7】
請求項5に記載の締結システムであって、前記第1接触面及び前記第2接触面はそれぞれ第1の角度及び第2の角度だけテーパ形状をなしており、前記第1の角度は前記第2の角度よりも大きいことを特徴する締結システム。
【請求項8】
請求項7に記載の締結システムであって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約1度から約3度までの範囲であることを特徴とする締結システム。
【請求項9】
請求項5に記載の締結システムであって、一方の遷移コンタから対向する遷移コンタまでの前記凹部の寸法は前記ファスナの「A」寸法を含み、前記凹部は前記「A」寸法を延長することによって拡大されていることを特徴とする締結システム。
【請求項10】
請求項1に記載の締結システムであって、前記ウィング部及び前記ローブはヘックスローブの構造で構成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項11】
請求項1に記載の締結システムであって、前記ウィング部及び前記ローブにはらせん形状の部分を含む構造で構成された駆動面が設けられていることを特徴とする締結システム。
【請求項12】
請求項1に記載の締結システムであって、
前記ドライバのビット端部における前記駆動面は前記ビット内に伸びるソケットに設けられ、前記ソケットの寸法は拡大され、これによって前記第1干渉面又は前記第2干渉面に結合することなく当該拡大された前記ソケットが標準の駆動面を受け入れることが可能となることを特徴とする締結システム。
【請求項13】
請求項5に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタに形成され、かつ前記凹部の上部のわずかに下のポイントから開始して前記凹部の底部まで伸びていることを特徴とする締結システム。
【請求項14】
請求項1に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには整合湾曲部が形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項15】
請求項14に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには整合湾曲部が形成されており、前記整合湾曲部はほぼ平坦なインターフェイスを提供するのに十分大きな湾曲半径を有することを特徴とする締結システム。
【請求項16】
ヘッド及びシャンクを有しかつ中心長手軸を有するファスナを形成するステップと、
ビット端部を有しかつ中心長手軸を有するドライバを形成するステップと、
干渉インターフェイスを形成するステップと、を含む締結システムを構成する方法であって、
前記ヘッドは中心部及び前記中心部から半径方向外側に広がる複数のウィング部を有するように構成され、前記ウィング部の各々は非駆動遷移コンタによって分離されている取付け駆動面と取外し駆動面とを有し、前記非駆動遷移コンタは前記ウィング部の最も半径方向外側の部分を形成し、前記駆動面は前記ファスナの中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記ビット端部は中心部及び前記中心部から半径方向外側に広がる複数のローブを有するように構成され、前記ローブの各々は非駆動遷移コンタによって分離されている取付け駆動面と取外し駆動面とを有し、前記非駆動遷移コンタは前記ローブの最も半径方向外側の部分を形成し、前記ローブの前記駆動面は前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記干渉インターフェイスは、少なくとも1つの前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタに形成されて第1のテーパ形状の接触面を提供する第1干渉コンタと、少なくとも1つの前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記非駆動遷移コンタに形成されて第2のテーパ形状の接触面を提供する第2干渉コンタと、をさらに含み、
前記ファスナのヘッドの前記駆動面は前記ドライバのビット端部の前記駆動面を整合係合して受け入れるように構成されており、前記第1接触面及び前記第2接触面は前記ファスナのヘッドと前記ドライバのビット端部とが整合係合した際に摩擦係合を形成するように構成されていることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、前記ファスナのヘッドにおける前記駆動面は前記ファスナのヘッド内に伸びる凹部に設けられ、前記凹部は前記ビット端部における前記駆動面を受け入れるのに適していることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の締結システムを構成する方法であって、前記凹部の寸法は拡大され、これによって前記第1接触面又は前記第2接触面に結合することなく当該拡大された前記凹部が標準のドライバのビット端部を受け入れることが可能となることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項17に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1接触面及び前記第2接触面はそれぞれ第1の角度及び第2の角度だけテーパ形状をなしており、前記第1の角度は前記第2の角度よりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約1度から約3度までの範囲であることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項17に記載の締結システムを構成する方法であって、一方の遷移コンタから対向する遷移コンタまでの前記凹部の寸法は前記ファスナの「A」寸法を含み、前記凹部は前記「A」寸法を延長することによって拡大されていることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、前記ウィング部及び前記ローブはヘックスローブの構造で構成されていることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、前記ウィング部及び前記ローブにはらせん形状の部分を含む構造で構成された駆動面が設けられていることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、
前記ドライバのビット端部における前記駆動面は前記ビット内に伸びるソケットに設けられ、前記ソケットの寸法は拡大され、これによって前記第1干渉面又は前記第2干渉コンタに結合することなく当該拡大された前記ソケットが標準の駆動面を受け入れることが可能となることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項17に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタに形成され、かつ前記凹部の上部のわずかに下のポイントから開始して前記凹部の底部まで伸びていることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには整合湾曲部が形成されていることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには整合湾曲部が形成されており、前記整合湾曲部はほぼ平坦なインターフェイスを提供するのに十分大きな湾曲半径を有することを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、
前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには、+0から+0.002インチ(+0.0508ミリメートル)の正の公差を有する「A」寸法のドライバと、−0から−0.002インチ(−0.0508ミリメートル)の負の公差を有する「A」寸法の凹部と、が構成されていることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記非駆動遷移コンタの各々に形成され、これによって前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記非駆動遷移コンタの各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供することを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける3つの前記非駆動遷移コンタに形成され、これによって前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記3つの前記非駆動遷移コンタの各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供することを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項16に記載の締結システムを構成する方法であって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける2つの対すなわち合計4つの前記非駆動遷移コンタに形成され、これによって前記ファスナのウィング部における前記非駆動遷移コンタ及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記4つの前記非駆動遷移コンタの各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供し、前記4つのコンタはそれぞれの配置において一致した相対位置に離間して設けられていることを特徴とする方法。
【請求項32】
中心長手軸を有するヘッド及びシャンクと、
ウェッジと、を含むファスナであって、
前記ヘッドは中心部及び前記中心部から半径方向外側に広がる複数のウィング部を有するように構成され、前記ウィング部の各々は非駆動遷移コンタによって分離されている取付け駆動面と取外し駆動面とを有し、前記非駆動遷移コンタは前記ウィング部の最も半径方向外側の部分を形成し、前記駆動面は前記ファスナの中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記ウェッジは前記ファスナのウィング部の前記非駆動遷移コンタに形成されてテーパ形状の接触面を提供することを特徴とするファスナ。
【請求項33】
請求項32に記載のファスナであって、前記ファスナのヘッドの前記駆動面はドライバのビット端部を整合係合して受け入れるように構成されていることを特徴とするファスナ。
【請求項34】
請求項33に記載のファスナであって、前記テーパ形状の接触面は前記ドライバのビット端部と摩擦係合を形成するように構成されていることを特徴とするファスナ。
【請求項35】
請求項32に記載のファスナであって、前記ファスナのヘッドにおける前記駆動面は前記ファスナのヘッド内に伸びる凹部に設けられ、前記凹部はドライバのビット端部における前記駆動面を受け入れるのに適していることを特徴とするファスナ。
【請求項36】
請求項35に記載のファスナであって、前記凹部の寸法は拡大され、これによって前記接触面に結合することなく当該拡大された前記凹部が標準のドライバのビット端部を受け入れることが可能となることを特徴とするファスナ。
【請求項37】
請求項32に記載のファスナであって、前記接触面は好ましくは約1度から約3度までの範囲の角度でテーパ形状をなしていることを特徴とするファスナ。
【請求項38】
請求項3に記載の締結システムであって、前記3つのコンタはそれぞれの配置において対称的にかつ一致して離間していることを特徴とする締結システム。
【請求項39】
請求項7に記載の締結システムであって、前記第1の角度は前記第2の角度よりも約0.5度大きいことを特徴とする締結システム。
【請求項40】
請求項7に記載の締結システムであって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約0.5度から約7度の範囲であることを特徴とする締結システム。
【請求項41】
請求項17に記載の方法であって、前記第1の角度は前記第2の角度よりも約0.5度大きいことを特徴とする方法。
【請求項42】
請求項17に記載の方法であって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約0.5度から約7度の範囲であることを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項32に記載のファスナであって、前記接触面は好ましくは約0.5度から約7度までの範囲の角度でテーパ形状をなしていることを特徴とするファスナ。
【請求項44】
請求項19に記載の方法であって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタは、+0.25度から−0度の公差を有する前記第1の角度と、+0度から−0.25度の公差を有する第2の角度と、によって構成されていることを特徴とする方法。
【請求項45】
請求項30に記載の締結システムであって、前記ファスナのウィング部及び前記ドライバのビット端部の前記ローブにおける前記3つの非駆動遷移コンタはそれぞれの配置において対称的にかつ一致して離間していることを特徴とする締結システム。
【請求項46】
ヘッド及びシャンクを有しかつ中心長手軸を有するファスナと、
ビット端部を有しかつ中心長手軸を有するドライバと、
干渉インターフェイスと、を含む締結システムであって、
前記ヘッドは取付け及び取外し用の駆動面を有するように構成され、前記ファスナにおける前記駆動面は前記ファスナの前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記ビット端部は取付け及び取外し用の駆動面を有するように構成され、前記ドライバにおける前記駆動面は前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記干渉インターフェイスは、少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面に形成されて第1のテーパ形状の接触面を提供する第1干渉コンタと、少なくとも1つの前記ドライバにおける前記駆動面に形成されて第2のテーパ形状の接触面を提供する第2干渉コンタと、をさらに含み、
前記ファスナのヘッドの前記駆動面は前記ドライバのビット端部の前記駆動面を整合係合して受け入れるように構成されており、前記第1接触面及び前記第2接触面は前記ファスナのヘッドと前記ドライバのビット端部とが整合係合した際に摩擦係合を形成するように構成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項47】
請求項46に記載の締結システムであって、前記駆動面はヘックス構造で構成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項48】
請求項47に記載の締結システムであって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナ及び前記ドライバのビットにおける前記駆動面の各々に形成され、これによって前記ファスナ及び前記ドライバのビットにおける前記駆動面の各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供することを特徴とする締結システム。
【請求項49】
請求項46に記載の締結システムであって、前記ファスナのヘッドにおける前記駆動面は前記ファスナのヘッドから伸びる突起上に構成され、前記突起は前記ビット端部における前記駆動面を受け入れるのに適していることを特徴とする締結システム。
【請求項50】
請求項46に記載の締結システムであって、前記第1接触面及び前記第2接触面はそれぞれ第1の角度及び第2の角度でテーパ形状をなしており、前記第1の角度は前記第2の角度よりも大きいことを特徴とする締結システム。
【請求項51】
請求項50に記載の締結システムであって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約1度から約3度までの範囲であることを特徴とする締結システム。
【請求項52】
請求項47に記載の締結システムであって、前記ドライバのビットにおける前記駆動面は前記ビット内に伸びるソケットに構成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項53】
請求項49に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部の下のポイントから開始して前記突起の底部まで伸びる少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面に形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項54】
請求項49に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部と底部との間のおよそ中間のポイントから開始して前記突起の前記底部まで伸びる少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面に形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項55】
請求項46に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには整合湾曲部が形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項56】
請求項55に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタはほぼ平坦なインターフェイスを提供することを特徴とする締結システム。
【請求項57】
請求項50に記載の締結システムであって、前記第1の角度は前記第2の角度よりも約0.5度大きいことを特徴とする締結システム。
【請求項58】
請求項50に記載の締結システムであって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約0.5度から約7度までの範囲であることを特徴とする締結システム。
【請求項59】
請求項49に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部のわずかに下のポイントから開始して前記突起の底部まで伸びる少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面の下位中心部に形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項60】
請求項49に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは前記ファスナにおける前記駆動面に隣接する少なくとも1つのコーナに形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項61】
請求項49に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部のポイントから開始して前記突起の底部の上のポイントまで伸び、かつ前記ファスナにおける前記駆動面に隣接する少なくとも1つのコーナに形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項62】
請求項49に記載の締結システムであって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部の下のポイントから開始して前記突起の底部の上のポイントまで伸び、かつ前記ファスナにおける前記駆動面に隣接する少なくとも1つのコーナに形成されていることを特徴とする締結システム。
【請求項63】
ヘッド及びシャンクを有しかつ中心長手軸を有するファスナと、
ビット端部を有しかつ中心長手軸を有するドライバと、
干渉インターフェイスと、を含む締結システムを構成する方法であって、
前記ヘッドは取付け及び取外し用の駆動面を有するように構成され、前記ファスナにおける前記駆動面は前記ファスナの前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記ビット端部は取付け及び取外し用の駆動面を有するように構成され、前記ドライバにおける前記駆動面は前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記干渉インターフェイスは、少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面に形成されて第1のテーパ形状の接触面を提供する第1干渉コンタと、少なくとも1つの前記ドライバにおける前記駆動面に形成されて第2のテーパ形状の接触面を提供する第2干渉コンタと、をさらに含み、
前記ファスナのヘッドの前記駆動面は前記ドライバのビット端部の前記駆動面を整合係合して受け入れるように構成されており、前記第1接触面及び前記第2接触面は前記ファスナのヘッドと前記ドライバのビット端部とが整合係合した際に摩擦係合を形成するように構成されていることを特徴とする方法。
【請求項64】
請求項63に記載の締結システムを構成する方法であって、前記駆動面はヘックス構造で構成されていることを特徴とする方法。
【請求項65】
請求項64に記載の締結システムを構成する方法であって、
前記第1接触コンタ及び前記第2接触コンタは前記ファスナ及び前記ドライバのビットにおける前記駆動面の各々に形成され、これによって前記ファスナ及び前記ドライバのビットにおける前記駆動面の各々において第1のテーパ形状の接触面及び第2のテーパ形状の接触面を提供することを特徴とする方法。
【請求項66】
請求項63に記載の締結システムを構成する方法であって、前記ファスナのヘッドにおける前記駆動面は前記ファスナのヘッドから伸びる突起上に構成され、前記突起は前記ビット端部における前記駆動面を受け入れるのに適していることを特徴とする方法。
【請求項67】
請求項63に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1接触面及び前記第2接触面はそれぞれ第1の角度及び第2の角度でテーパ形状をなしており、前記第1の角度は前記第2の角度よりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項68】
請求項67に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約1度から約3度までの範囲であることを特徴とする方法。
【請求項69】
請求項64に記載の締結システムを構成する方法であって、前記ドライバのビットにおける前記駆動面は前記ビット内に伸びるソケットに構成されていることを特徴とする方法。
【請求項70】
請求項66に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部の下のポイントから開始して前記突起の底部まで伸びる少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面に形成されていることを特徴とする方法。
【請求項71】
請求項66に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部と底部との間のおよそ中間のポイントから開始して前記突起の前記底部まで伸びる少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面に形成されていることを特徴とする方法。
【請求項72】
請求項63に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタには整合湾曲部が形成されていることを特徴とする方法。
【請求項73】
請求項72に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタはほぼ平坦なインターフェイスを提供することを特徴とする方法。
【請求項74】
請求項67に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1の角度は前記第2の角度よりも約0.5度大きいことを特徴とする方法。
【請求項75】
請求項67に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1の角度及び前記第2の角度は約0.5度から約7度までの範囲であることを特徴とする方法。
【請求項76】
請求項66に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部のわずかに下のポイントから開始して前記突起の底部まで伸びる少なくとも1つの前記ファスナにおける前記駆動面の下位中心部に形成されていることを特徴とする方法。
【請求項77】
請求項66に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは前記ファスナにおける前記駆動面に隣接する少なくとも1つのコーナに形成されていることを特徴とする方法。
【請求項78】
請求項66に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部のポイントから開始して前記突起の底部の上のポイントまで伸び、かつ前記ファスナにおける前記駆動面に隣接する少なくとも1つのコーナに形成されていることを特徴とする方法。
【請求項79】
請求項66に記載の締結システムを構成する方法であって、前記第1干渉コンタは、前記突起の上部の下のポイントから開始して前記突起の底部の上のポイントまで伸び、かつ前記ファスナにおける前記駆動面に隣接する少なくとも1つのコーナに形成されていることを特徴とする方法。
【請求項80】
請求項67に記載の方法であって、前記第1干渉コンタ及び前記第2干渉コンタは、+0.25度から−0度の公差を有する前記第1の角度と、+0度から−0.25度の公差を有する第2の角度と、によって構成されていることを特徴とする方法。
【請求項81】
前記ヘッドの外部コンタを画定するように構成された表面を有するボディと、
前記ボディと一体になっており、前記表面から伸び、かつ中心長手軸を有するニブと、
ウェッジと、を含む凹型ヘッド構造のファスナのヘッド端部を形成するパンチであって、
前記ニブは中心部及び前記中心部から半径方向外側に広がる複数のウィング部を有するように構成され、前記ウィング部の各々は非駆動遷移コンタによって分離されている取付け駆動面と取外し駆動面とを形成するように構成された表面を有し、前記非駆動遷移コンタは前記ウィング部の最も半径方向外側の部分を形成し、前記駆動面は前記中心長手軸にほぼ平行に構成されており、
前記ウェッジは前記ウィング部の前記非駆動遷移コンタに形成されてテーパ形状の接触面を提供することを特徴とするパンチ。
【請求項82】
請求項81に記載のパンチであって、前記ニブの寸法は拡大され、これによって前記接触面に結合することなく標準のドライバのビット端部を受け入れる拡大された凹部を形成することを特徴とするパンチ。
【請求項83】
請求項81に記載のパンチであって、前記接触面は好ましくは約1度から約3度までの範囲の角度でテーパ形状をなしていることを特徴とするパンチ。
【請求項84】
請求項81に記載のパンチであって、前記接触面は好ましくは約0.5度から約7度までの範囲の角度でテーパ形状をなしていることを特徴とするパンチ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2013−521450(P2013−521450A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556050(P2012−556050)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/048846
【国際公開番号】WO2011/109040
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(500154858)フィリップス・スクリュー・カンパニー (6)
【Fターム(参考)】