説明

射出成形体の製造方法および製造装置

【課題】一次射出されたハウジング3とレンズ部4とを二次射出により一体化してサイドターンランプ1を製造する作業をより効率化する。
【解決手段】第一射出装置6で射出したハウジング3を金型6−2ともどもターンテーブル13に移送し、該テーブル13の旋回途中で光源2を組み込んだ後、ハウジング付き金型6−2を、レンズ部4が射出成形されている第二射出装置7に移送させて該第二射出装置7で二次射出をし、該製造されたサイドターンランプ1を、金型6−2ともどもターンテーブル13に移送し、テーブル13の旋回途中で取り出すようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるサイドウインカー(サイドターンランプ)、ヘッドランプ、テールランプ等の射出成形体の製造方法および製造装置の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、この種射出成形体の一つとして、車両のボデイやドアミラーに取付けられるサイドターンランプがあり、これを例として説明すると、サイドターンランプとしては、レンズ部とハウジングとをそれぞれ半製品として一次射出して型成形し、しかる後、ハウジングに必要部品(例えば端子板や電球(バルブ))を組み込んだ後、これら半製品同志を突き合わた状態で突き合わせ部に樹脂材を二次射出してこれらを一体化する製造方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
そして前記特許文献1の技術のものは、半製品を金型から取り出すことなく一連の型移動を伴う型成形で製品製造が完了することになって不良発生も殆どなく、生産効率も向上する、という画期的な製造方法であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−144370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが前記特許文献1のものは、一つの金型に樹脂材が異なる二機の射出機が必要になるという特殊な射出装置を構成しなければならないうえ、金型が大型化し、しかも第一、第二半製品を同時に射出するため、これらを合計した射出圧に耐えられるよう大型プレスが必要になって装置自体が大型化し構造も複雑になるという問題があるうえ、維持費も嵩み、ボデイに取り付けるサイドターンランプのように小さい製品に採用することはコストの面からも検討しなければならないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造装置において、第一半製品を射出成形するための第一射出装置と、第二半製品の射出成形及び二次射出するための第二射出装置と、一次射出により成形した第二半製品が脱型された第二半製品側金型を一次射出位置と該一次射出位置から退避した退避位置とのあいだの移送をする第二半製品側金型移送装置と、第一、第二射出装置のあいだに設けられ、前記二次射出をするため第一半製品が型嵌めされる第一半製品側金型を第一射出装置から第二射出装置に移送する第一半製品側金型移送装置とを備えて構成されていることを特徴とする射出成形体の製造装置である。
請求項2の発明は、第一半製品側金型移送装置は、第二射出装置に移送された第一半製品側金型を第一半製品の射出成形をするため第一射出装置に戻し移送する戻し移送手段を含んでいることを特徴とする請求項1記載の射出成形体の製造装置である。
請求項3の発明は、第一半製品側金型移送装置で移送される第一半製品側金型は一対あり、第一半製品側金型移送装置は、一方の第一半製品側金型が第一射出装置で第一半製品の一次射出がなされているとき、他方の第一半製品側金型が第二射出装置で第一、第二半製品同士を一体化するための二次射出がなされるように金型移送する構成になっていることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形体の製造装置である。
請求項4の発明は、第一半製品側金型移送装置は、第一半製品が型嵌めされた第一半製品側金型が第一射出装置から第二射出装置に移送される途中で一時停止をするものとし、該一時停止をしているとき第一半製品に加工を施すための加工装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の射出成形体の製造装置である。
請求項5の発明は、加工装置は部品組込み装置であることを特徴とする請求項4記載の射出成形体の製造装置である。
請求項6の発明は、加工装置は成膜装置であることを特徴とする請求項4記載の射出成形体の製造装置である。
請求項7の発明は、加工装置は部品組込み装置と成膜装置であることを特徴とする請求項4記載の射出成形体の製造装置である。
請求項8の発明は、第一半製品側金型移送装置は、二次射出により一体化された製品が型嵌めされた第一半製品側金型が第二射出装置から第一射出装置に移送される途中で一時停止をするものとし、該一時停止をしているとき製品を第一半製品側金型から取り出すための製品取り出し装置が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の射出成形体の製造装置である。
請求項9の発明は、製品が取り出された金型に、第一半製品が一次射出で成形されるときインサートモールドされるための部品を組み込むインサート部品組込み装置が備えられていることを特徴とする請求項8記載の射出成形体の製造装置である。
請求項10の発明は、第一半製品側金型移送装置は、第一射出装置と第二射出装置とのあいだに設けられるターンテーブルと、該ターンテーブルに移動自在に設けられる金型把持手段とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1記載の射出成形体の製造装置である。
請求項11の発明は、一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造装置において、第一半製品を射出成形する第一射出機、第一半製品が交互に射出成形される一対の第一半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第一半製品側離接金型を備えた第一射出装置と、第二半製品の射出成形及び二次射出をする第二射出機、第二半製品が射出成形される第二半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第二半製品側離接金型、前記第二半製品側可動金型を第二半製品側離接金型に対向する対向位置および第二半製品側離接金型から退避する退避位置に移動させる第二半製品側可動金型移動手段を備えた第二射出装置と、第一、第二射出装置のあいだに旋回自在に設けられるターンテーブル、前記各第一半製品側可動金型の第一射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動および第二射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動をそれぞれ行うための第一半製品側可動金型移動手段を備えた旋回装置と、第一射出装置で成形された第一半製品に加工を施すための加工装置と、第二射出装置で一体化成形された製品を取り出すための製品取り出し装置と、これら第一、第二射出装置、旋回装置、加工装置および製品取り出し装置の作動制御を実行する制御手段とを備え、該制御手段は、第一半製品の射出成形および二次射出して製品を成形することの実行と、第一半製品が型嵌めされている一方の第一半製品側可動金型および製品が型嵌めされている他方の第一半製品側可動金型のターンテーブル側への移動、並びに第二半製品側可動金型の第二半製品射出位置への移動の実行と、ターンテーブル側に移動した第一半製品への加工の施しおよび製品取り出しをするためのターンテーブルの旋回、前記加工、製品取り出し、並びに第二半製品の射出成形の実行と、前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型の第二射出装置への移動および製品取出しがなされた第一半製品側可動金型の第一射出装置側への移動をするためのターンテーブルの旋回の実行と、第二半製品側可動金型の退避位置への移動、前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型のターンテーブルから第二射出装置への移動、並びに製品取出しがなされた第一半製品側可動金型のターンテーブルから第一射出装置への移動の実行とを順次繰返して行うように設定されていることを特徴とする射出成形体の製造装置である。
請求項12の発明は、一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造方法において、第一射出装置で第一半製品を射出成形する第一半製品成形工程と、第二射出装置で第二半製品を射出成形する第二半製品射出工程と、第二半製品が脱型された第二半製品側金型を射出位置から退避する退避位置に移送する第二半製品側金型移送工程と、前記射出成形された第一半製品が型嵌めされる第一半製品側金型を第一射出装置から第二射出装置に移送する第一半製品側金型移送工程と、該移送された第一半製品と第二半製品とを第二射出装置において突き合わせて二次射出する二次射出工程とを備えて構成されていることを特徴とする射出成形体の製造方法である。
請求項13の発明は、一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造方法において、第一半製品を射出成形する第一射出機、第一半製品が交互に射出成形される一対の第一半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第一半製品側離接金型を備えた第一射出装置と、第二半製品の射出成形及び二次射出をする第二射出機、第二半製品が射出成形される第二半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第二半製品側離接金型、前記第二半製品側可動金型を第二半製品側離接金型に対向する対向位置および第二半製品側離接金型から退避する退避位置に移動させる第二半製品側可動金型移動手段を備えた第二射出装置と、第一、第二射出装置のあいだに旋回自在に設けられるターンテーブル、前記各第一半製品側可動金型の第一射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動および第二射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動をそれぞれ行うための第一半製品側可動金型移動手段を備えた旋回装置と、第一射出装置で成形された第一半製品に加工を施すための加工装置と、第二射出装置で一体化成形された製品を取り出すための製品取り出し装置とを備え、これら第一、第二射出装置、旋回装置、加工装置および製品取り出し装置の作動制御の実行が、第一半製品の射出成形および二次射出して製品を成形することの実行と、第一半製品が型嵌めされている一方の第一半製品側可動金型および製品が型嵌めされている他方の第一半製品側可動金型のターンテーブル側への移動、並びに第二半製品側可動金型の第二半製品射出位置への移動の実行と、ターンテーブル側に移動した第一半製品への加工の施しおよび製品取り出しをするためのターンテーブルの旋回、前記加工、製品取り出し、並びに第二半製品の射出成形の実行と、前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型の第二射出装置への移動および製品取出しがなされた第一半製品側可動金型の第一射出装置側への移動をするためのターンテーブルの旋回の実行と、第二半製品側可動金型の退避位置への移動、前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型のターンテーブルから第二射出装置への移動、並びに製品取出しがなされた第一半製品側可動金型のターンテーブルから第一射出装置への移動の実行とを順次繰返して行われるようになっていることを特徴とする射出成形体の製造方法である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1または12の発明とすることにより、第一、第二射出装置に各1機の射出機を備えた汎用の射出装置を採用しながら一連の作業で二次射出までして製品成形ができることになる。
請求項2の発明とすることにより、連続した製品成形ができることになる。
請求項3の発明とすることにより、よりスピーディな製品成形ができることになる。
請求項4の発明とすることにより、第一半製品への加工が確実に行える。
請求項5〜7の発明とすることで、部品取り付け加工、成膜加工の少なくともひとつができることになる。
請求項8の発明とすることにより、二次射出された製品の取出しが容易になる。
請求項9の発明とすることにより、インサート部品の組込みが容易になる。
請求項10の発明とすることにより、第一半製品側金型移送装置の構成が簡単になる。
請求項11または13の発明とすることにより、第一、第二射出装置に各1機の射出機を備えた汎用の射出装置を採用しながら、第一、第二半製品の一次射出、第一半製品の加工、第一、第二半製品の二次射出による一体化、そして一体化された製品の取出しが一連の作業工程によって連続してできることになって作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】サイドターンランプの縦断面図である。
【図2】射出成形体の製造装置の平面図である。
【図3】射出成形体の製造装置の正面図である。
【図4】(A)は旋回装置の旋回モータ部の縦断面図、(B)は旋回装置の第一半製品側金型部位の縦断面図である。
【図5】作業開始前の射出成形体の製造装置の正面図である。
【図6】作業開始時のハウジング射出時を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図7】ハウジング側金型がターンテーブルに移送された状態を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図8】(A)はハウジング側金型がターンテーブルに移送された状態を示すターンテーブル部の平面図、(B)はハウジングに部品を組み込んでいる状態を示すターンテーブル部の平面図、(C)は部品が組み込まれたハウジングを第二射出装置対向位置まで移送させた状態を示すターンテーブル部の平面図である。
【図9】ハウジングに部品を組み込んでいると共にレンズ部が射出されている状態を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図10】部品が組み込まれたハウジングを第二射出装置対向位置まで移送させると共にレンズ部が脱型された状態を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図11】ハウジング側金型が第一、第二射出装置に移送された状態を記す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図12】ハウジングの射出および二次射出されている状態を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図13】ハウジングおよびサイドターンランプが脱型された状態を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図14】ハウジング側金型がターンテーブルに移送された状態を示す射出成形体の製造装置の正面図である。
【図15】(A)はハウジング側金型がターンテーブルに移送された状態を示すターンテーブル部の平面図、(B)はハウジングへの部品組込みとサイドターンランプの取り出し状態とを示すターンテーブル部の平面図、(C)は各ハウジング側金型が射出装置対向位置に移送された状態を示すターンテーブル部の平面図である。
【図16】第二の実施の形態を示す射出成形体製造装置の平面図である。
【図17】第三の実施の形態を示す射出成形体製造装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は車両のボデイ横に取付けられるサイドターンランプであって、該サイドターンランプ1は、部品として光源(バルブ:電球、発光ダイオードが例示される。)2と端子板2aとが組み込まれる不透光樹脂材からなるハウジング3と、透光樹脂材からなるレンズ部4とを用い、二次射出された樹脂材5によってハウジング3及びレンズ部4が一体化されていることは何れも従来どおりである。
【0009】
前記サイドターンランプ1を製造するための装置としては、第一射出装置6、第二射出装置7、そして旋回装置8を主装置として構成されているが、後述するように第一射出装置6はハウジング(本発明の「第一半製品」に相当する)3を射出成形する装置、第二射出装置7はレンズ部(本発明の「第二半製品」に相当する)4の射出成形とレンズ部4とハウジング3とを一体化するための樹脂材5を射出(本発明の「二次射出」に相当する)をするための装置、旋回装置8は第一、第二射出装置6、7間の金型移動と部品組込みのための金型移動とをするものであり、以下、順を追ってこれらの説明をする。
因みに、これらの装置は温度および湿度管理されたクリーンルームに配設され、第一、第二射出装置6、7および旋回装置8には金型温度をコントロールするための温調機(図示せず)に接続されると共に、これら各装置は予め設定されたコントローラ(図示せず)からの指令に基づいて駆動制御するようになっていること等は何れも従来どおりであるので省略する。
【0010】
まず第一射出装置6であるが、このものは第一、第二、第三の金型6−1、6−2、6−3を備えて構成されているが、第二、第三金型6−2、6−3は後述するように前記旋回装置8に移動し、ここで旋回され、さらに第二射出装置7に移動するものであり、また第一金型6−1はハウジング3用の樹脂材を射出するための第一射出機9と共に後述するよう第一射出装置6において互いに対向する第二または第三金型6−2または6−3に対して離接移動するように構成されている。因みに、第一金型6−1の離接移動は例えば油圧シリンダやサーボモータ等の適宜の駆動手段を用いて行うことができる。
そして第一または第二金型6−1または6−2と第三金型6−3との型面同士が当接している状態で第一射出機9による射出でハウジング3が射出成形されるようになっている。
尚、第一金型6−1にはハウジング3を形成するための凸型の型面6aが形成され、第二、第三金型6−2、6−3にはハウジング3を形成するための凹型の型面6bが形成されている。そしてハウジング3を射出成形後、型離れした場合にハウジング3は第二、第三金型6−2、6−3側に型嵌めされて残る設定になっている。
【0011】
一方、第二射出装置7であるが、このものは第一、第二金型7−1、7−2を備えて構成されているが、第一金型7−1は、第二金型7−2と対向する位置と、第二金型7−2との対向位置と位置ズレした退避位置とに移動自在となっている。この第二金型7−2の移動は、油圧シリンダ、サーボモータ等の駆動手段を用いて行うことができるが、本実施の形態ではサーボモータ10を駆動手段として用い、該サーボモータ10の正逆駆動に基づく螺旋軸10aの回動によってチャック(掴み具)付きの把持器10bが移動することで行っている。尚、10cは把持器10bの移動案内を補助するための補助レールである。
また第一金型7−1は、前記対向位置に位置する第二金型7−2に対してレンズ部4の射出およびハウジング3とレンズ部4とを一体化する樹脂材5の射出をするための第二射出機11と共に第二射出装置7において第二金型7−2または第一射出装置6側の第二、第三金型6−2、6−3に対して離接移動するように構成されている。因みに、第一金型7−1の離接移動は例えば油圧シリンダやサーボモータ等の適宜の駆動手段を用いて行うことができる。
尚、第一金型7−1にはレンズ部4を成形するための凹型の型面7aが形成され、第二金型7−2にはレンズ部4を成形するための凸型の型面7bが形成され、そしてレンズ部4を成形後、型離れした場合に、レンズ部4は第一金型7−1側に型嵌めして残るように設定されている。
さらにまた、後述するようにハウジング3とレンズ部4とを突き合わせ、該突合せ部に樹脂材5を二次射出してサイドターンランプ1を完成品として成形することになるが、この二次射出するスペースの確保は、例えば公知である特許第3936615号公報、特許第4014141号公報において採用される技術を採用することができるので、その詳細については省略する。
【0012】
さらに旋回装置8であるが、このものは旋回角度の制御ができる旋回モータ12によって旋回するターンテーブル(旋回台)13を備えて構成されるが、該ターンテーブル13には、180度の角度を存する状態でテーブル面に沿って前記第一射出装置側第二、第三金型6−2、6−3を径方向に移動するための第一、第二の案内レール14、15が各一対ずつ配設されている。これら案内レール14、15の内端にはブラケット14a、15aが設けられ、ブラケット14a、15aに移動位置の制御ができる第一、第二のサーボモータ17、18と、該第一、第二のサーボモータ17、18にタイミングベルト17a、18aを介して連動連結された第一、第二螺旋軸17b、18bとが支持されている。
【0013】
前記螺旋軸17b、18bにはチャック(掴み具)付きの把持器17c、18cが螺合している。そして旋回装置8は、第一、第二のサーボモータ17、18が駆動することに伴う第一、第二螺旋軸17b、18bの回転により把持器17c、18cが案内レール14、15に沿って径内外方向に移動するようになっている。さらに前記第一、第二射出装置6、7には、第一、第二案内レール14、15に接続される第一、第二案内レール19、20が設けられているが、第二射出装置7側の第二案内レール20は、さらに旋回装置8とは反対側に向けて延長した延長レール20aが設けられていて、前記第一金型7−1を第二金型7−2との対向位置と退避位置とに移動案内するようになっている。尚、ターンテーブル13には、把持器17c、18cの移動案内を補助するための補助レール17d、18dがさらに設けられている。尚、13aはターンテーブル13を旋回させるためのベアリングである。
【0014】
また図中、21は前述した部品を組み込むための部品組込み装置であって、該部品組込み装置21はマジックハンド等のロボットにより必要部品を把持し、後述するように一次射出されたハウジング3に必要部品を組み込むものであるが、例えば特開2004−142391号公報において知られたようなものを採用することができ、その詳細は省略する。そして部品組込み装置21は、旋回装置8の外周側に位置する状態で第一、第二射出装置6、7のあいだに配されている。
さらに22は後述するように二次射出されて完成したサイドターンランプ1を取り出すための製品取り出し装置であって、該製品取り出し装置22は、本実施の形態では部品組込み装置21とは反対側位置配設され、マジックハンド等のロボットによりサイドターンランプ1を取り出すものであるが、これも前記公開公報において知られたようなものを採用することができる。
またさらに23は製品置きテーブルであるが、該製品置きテーブル23は、製品取出装置22で取り出した製品を仮置きすることになるが、この仮置きによって製品の養生(冷却養生)をすると共に、該養生後の製品について点灯チェック、気密チェック等の必要なチェックをするようになっているが、これについても前記公開公報で知られたものを採用することができその詳細は省略する。
【0015】
次に、サイドターンランプ1の製造手順について図5以降の図面に基づいて説明する。図5は製造開始前の状態を示しているが、ここにおいて第一射出装置6側では第一金型(以降「ハウジング側離接金型」という)6−1が第二金型(以降「ハウジング側第二可動金型」という)6−2に離接対向し、第二射出装置7側では、第一金型7−1(以降「レンズ側離接金型」という)が第一射出装置6側の第二金型(以降「ハウジング側第三可動金型」という)6−3に離接対向し、第二射出装置7側の第二金型(以降「レンズ側可動金型」という)7−2は前述した退避位置に位置している。そしてこの状態ではハウジング3及びレンズ部4が射出成形されていない。
【0016】
この状態から図6に示すように、第一、第二射出装置6、7ではハウジング側離接金型6−1、レンズ側離接金型7−1の当接移動によってハウジング側第二可動金型6−2、ハウジング側第三可動金型6−3に型合わせし、第一射出装置6側において第一射出機9による一次射出がなされ、ハウジング側第二可動金型6−2にハウジング3が射出成形される。このとき第二射出装置7側での射出は実行されない。
【0017】
次いで第一、第二射出装置6、7ではハウジング側離接金型6−1、レンズ側離接金型7−1の離間移動によってこれら金型6−1、7−1からハウジング側第二可動金型6−2、ハウジング側第三可動金型6−3が脱型し、その後、第一、第二サーボモータ17、18の駆動に伴い、ハウジング側第二可動金型6−2、ハウジング側第三可動金型6−3がターンテーブル13側に移動する。この移動にタイミングを合わせてレンズ側可動金型7−2がレンズ側離接金型7−1と対向する対向位置に移動する(図7、図8(A)参照)。
【0018】
しかる後、ターンテーブル13が一部旋回(本実施の形態では90度の旋回)して一時停止をし、ハウジング側第二可動金型6−2が部品組込み装置21と対向する。そして該部品組込み装置21によって光源2と端子板2aとがハウジング3に組み込まれる(図8(B)参照)一方で、レンズ側離接金型7−1が当接移動してレンズ側可動金型7−2に型合わせされ、第二射出機11からの射出でレンズ部4が成形される(図9参照)。
【0019】
その後、ターンテーブル13が旋回し、これによってハウジング側第二可動金型6−2が第二射出装置7と対向すると共にハウジング側第三可動金型6−3が第一射出装置6と対向する一方、第一、第二射出装置6、7側において、ハウジング側離接金型6−1、レンズ側離接金型7−1が脱型移動する(図10参照)。
【0020】
さらにその後、レンズ側可動金型7−2の退避位置への移動、ハウジング側第二可動金型6−2のレンズ側離接金型7−1対向位置への移動、ハウジング側第三可動金型6−3のハウジング側離接金型6−1対向位置への移動がなされ(図11参照)た後、ハウジング側離接金型6−1のハウジング側第三可動金型6−3への型合わせ移動、レンズ側離接金型7−1のハウジング側第二可動金型6−2への型合わせ移動がなされた後、第一射出機9によるハウジング3の射出、第二射出機11による樹脂材5の二次射出が実行され、ハウジング3が形成されると共に、ハウジング3とレンズ部4とが樹脂材5によって一体化されたサイドターンランプ1が形成される(図12参照)。
【0021】
またさらにその後、ハウジング側離接金型6−1のハウジング側第三可動金型6−3からの脱型移動、レンズ側離接金型7−1のハウジング側第二可動金型6−2からの脱型移動がなされた(図13参照)後、ハウジング側第二可動金型6−2、ハウジング側第三可動金型6−3のターンテーブル13側への移動、レンズ側可動金型7−2のレンズ側離接金型7−1への対向位置側への移動がなされた(図14、図15(A)参照)後、ターンテーブル13が旋回してハウジング側第二可動金型6−2が製品取出装置22に対向する位置に移動すると共に、ハウジング側第二可動金型6−3が部品組込み装置21に対向する位置に移動して一時停止をし、ハウジング側第三可動金型6−3に形成されているハウジング3への部品組込みと、ハウジング側第二可動金型6−2からのサイドターンランプ1の取出しがなされ(図15(B)参照)、これに合わせて第二射出装置7側では第二射出機11によるレンズ部4の射出成形が実行される(図9の状態参照)。その後、ターンテーブル13の旋回によって、空になったハウジング側第二可動金型6−2が第一射出装置6に対向し、ハウジング3に部品組込みがなされたハウジング側第三可動金型6−3が第二射出装置7に対向する位置に移動し(図15(C)参照、図10の状態参照)、以降、ハウジング側第二、第三可動金型6−2、6−3に対してハウジング3の射出成形、成形されたハウジング3に対してレンズ部4の一体化成形が交互に繰り返しなされる、つまり図9の状態から図15の状態までが順次繰返される(図面において6−2が(6−3)となり、6−3が(6−2)となることが交互に繰返される)ことになって連続したサイドターンランプ1の製造ができるように設定される。
【0022】
叙述の如く構成された本実施の形態において、ハウジング3が第一射出装置6により、レンズ部4が第二射出装置7によりそれぞれ射出成形されることになって、各射出成形装置6、7は1機の射出機9、11を備えた汎用のものを採用でき、しかもこれら射出成形装置6、7は両半製品の射出圧を加えた耐圧性が高いものにする必要がなく、コンパクト化が達成できながら、一連の作動を繰返すことで連続してサイドターンランプ1の製造ができることになって作業性が向上する。
【0023】
しかもこのものでは、ハウジング側可動金型6−2、6−3が一対あり、この金型6−2、6−3でハウジングを成形することにタイミングを合わせてレンズ部4の射出、二次射出が行われることになるため、無駄がなく、よりスピーディなサイドターンランプ1の作成ができることになる。
【0024】
またこの場合において、第一射出装置6で射出されたハウジング3が第二射出装置7に移送されるあいだの工程で、移送が一時停止をして部品2、2aの組込みがなされるため、部品組込みの工程が無駄なく実行されることになる。
しかもこの部品組込みの工程に合わせてサイドターンランプ1の取り出しもなされることになるから、さらなる効率アップが達成できる。
【0025】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、部品組込みが必要でないときにはこれを省略することができ、また部品組込みの加工に換え、他の加工、例えば成膜加工をすることができ、また部品組込み加工と成膜加工のように複数の加工を実行したい場合、図16に示すように、部品組込み装置21と成膜装置24とを並設し、前記ターンテーブル13が一時停止しているとき部品組込み加工と成膜加工とを実行することができるが、これらの加工の順序は必要においてどちらを後先にしてもよい。またターンテーブル13を各装置21、24対応位置でそれぞれ一時停止させ、各対応する加工を実行するようにしても良い。この場合、成膜装置24としては、例えば特開2007−230245号公報に示すようにマジックハンドに成膜機を取付けたものとして実行できるが、さらには成膜機をターンテーブルの上面に上下移動自在に設けたものでも良い。
【0026】
また、サイドターンランプ1の取り出し工程の後、部品の一部である端子板2aをインサート部品とするものである場合、製品取り出し装置22にインサート部品組込み装置25を並設し、サイドターンランプ1が取外された金型6−2または3に端子板2aを組み込むようにすることができ、このときのターンテーブル13の一時停止は、前記部品組込み加工、成膜加工をする場合のタイミングに合わせて実行すればより効率アップとなって好ましい。
【0027】
さらに本発明を実施するにあたり、可動金型の第一、第二射出装置間の移送について、前記実施の形態のようにターンテーブル旋回とレール移動との組み合わせに限定されないことは勿論であって、可動金型をレール移動のみとしても実施することができる。
【0028】
さらにまた、ターンテーブルを用いた場合に、ターンテーブルの旋回方向を同一方向(例えば時計回り方向)の旋回のみにして1回の製品成形工程においてターンテーブルの旋回角度が360度になるようにすることなく、正逆回転の組合せとすることができ、この場合において、1回の製品成形工程においてターンテーブルの旋回角度が0度になるように設定することができ、このようにした場合には、配管や配線の捻じれが生じることがないので、回転管継手やスリップリング等の部品を用いる必要がなくなる。
【0029】
また本発明を実施するにあたり、図17の第三の実施の形態に示すように、部品組込み装置(加工装置として複数あっても良い)21と同じ側に製品取り出し装置22を配することができ、このようにした場合には、部品組込みと製品取り出しとが同じ側でできることになる結果、ターンテーブル13は180度の正逆回転で済むことになり回転制御の簡略化が図れることになる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、車両に搭載されるサイドウインカー(サイドターンランプ)、ヘッドランプ、テールランプ等の射出成形体の効率の良い製造に利用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 サイドターンランプ
2 光源
3 ハウジング
4 レンズ部
6 第一射出装置
6−1 ハウジング用離接金型
6−2、3 ハウジング用可動金型
7 第二射出装置
7−1 レンズ用離接金型
7−2 レンズ用可動金型
13 ターンテーブル
21 部品組込み装置
22 製品取り出し装置
24 成膜装置
25 インサート部品組込み装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造装置において、
第一半製品を射出成形するための第一射出装置と、
第二半製品の射出成形及び二次射出するための第二射出装置と、
一次射出により成形した第二半製品が脱型された第二半製品側金型を一次射出位置と該一次射出位置から退避した退避位置とのあいだの移送をする第二半製品側金型移送装置と、
第一、第二射出装置のあいだに設けられ、前記二次射出をするため第一半製品が型嵌めされる第一半製品側金型を第一射出装置から第二射出装置に移送する第一半製品側金型移送装置とを備えて構成されていることを特徴とする射出成形体の製造装置。
【請求項2】
第一半製品側金型移送装置は、第二射出装置に移送された第一半製品側金型を第一半製品の射出成形をするため第一射出装置に戻し移送する戻し移送手段を含んでいることを特徴とする請求項1記載の射出成形体の製造装置。
【請求項3】
第一半製品側金型移送装置で移送される第一半製品側金型は一対あり、第一半製品側金型移送装置は、一方の第一半製品側金型が第一射出装置で第一半製品の一次射出がなされているとき、他方の第一半製品側金型が第二射出装置で第一、第二半製品同士を一体化するための二次射出がなされるように金型移送する構成になっていることを特徴とする請求項1または2記載の射出成形体の製造装置。
【請求項4】
第一半製品側金型移送装置は、第一半製品が型嵌めされた第一半製品側金型が第一射出装置から第二射出装置に移送される途中で一時停止をするものとし、該一時停止をしているとき第一半製品に加工を施すための加工装置が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の射出成形体の製造装置。
【請求項5】
加工装置は部品組込み装置であることを特徴とする請求項4記載の射出成形体の製造装置。
【請求項6】
加工装置は成膜装置であることを特徴とする請求項4記載の射出成形体の製造装置。
【請求項7】
加工装置は部品組込み装置と成膜装置であることを特徴とする請求項4記載の射出成形体の製造装置。
【請求項8】
第一半製品側金型移送装置は、二次射出により一体化された製品が型嵌めされた第一半製品側金型が第二射出装置から第一射出装置に移送される途中で一時停止をするものとし、該一時停止をしているとき製品を第一半製品側金型から取り出すための製品取り出し装置が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の射出成形体の製造装置。
【請求項9】
製品が取り出された金型に、第一半製品が一次射出で成形されるときインサートモールドされるための部品を組み込むインサート部品組込み装置が備えられていることを特徴とする請求項8記載の射出成形体の製造装置。
【請求項10】
第一半製品側金型移送装置は、第一射出装置と第二射出装置とのあいだに設けられるターンテーブルと、該ターンテーブルに移動自在に設けられる金型把持手段とで構成されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1記載の射出成形体の製造装置。
【請求項11】
一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造装置において、
第一半製品を射出成形する第一射出機、第一半製品が交互に射出成形される一対の第一半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第一半製品側離接金型を備えた第一射出装置と、
第二半製品の射出成形及び二次射出をする第二射出機、第二半製品が射出成形される第二半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第二半製品側離接金型、前記第二半製品側可動金型を第二半製品側離接金型に対向する対向位置および第二半製品側離接金型から退避する退避位置に移動させる第二半製品側可動金型移動手段を備えた第二射出装置と、
第一、第二射出装置のあいだに旋回自在に設けられるターンテーブル、前記各第一半製品側可動金型の第一射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動および第二射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動をそれぞれ行うための第一半製品側可動金型移動手段を備えた旋回装置と、
第一射出装置で成形された第一半製品に加工を施すための加工装置と、
第二射出装置で一体化成形された製品を取り出すための製品取り出し装置と、
これら第一、第二射出装置、旋回装置、加工装置および製品取り出し装置の作動制御を実行する制御手段とを備え、
該制御手段は、
第一半製品の射出成形および二次射出して製品を成形することの実行と、
第一半製品が型嵌めされている一方の第一半製品側可動金型および製品が型嵌めされている他方の第一半製品側可動金型のターンテーブル側への移動、並びに第二半製品側可動金型の第二半製品射出位置への移動の実行と、
ターンテーブル側に移動した第一半製品への加工の施しおよび製品取り出しをするためのターンテーブルの旋回、前記加工、製品取り出し、並びに第二半製品の射出成形の実行と、
前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型の第二射出装置への移動および製品取出しがなされた第一半製品側可動金型の第一射出装置側への移動をするためのターンテーブルの旋回の実行と、
第二半製品側可動金型の退避位置への移動、前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型のターンテーブルから第二射出装置への移動、並びに製品取出しがなされた第一半製品側可動金型のターンテーブルから第一射出装置への移動の実行とを順次繰返して行うように設定されていることを特徴とする射出成形体の製造装置。
【請求項12】
一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造方法において、
第一射出装置で第一半製品を射出成形する第一半製品成形工程と、
第二射出装置で第二半製品を射出成形する第二半製品射出工程と、
第二半製品が脱型された第二半製品側金型を射出位置から退避する退避位置に移送する第二半製品側金型移送工程と、
前記射出成形された第一半製品が型嵌めされる第一半製品側金型を第一射出装置から第二射出装置に移送する第一半製品側金型移送工程と、
該移送された第一半製品と第二半製品とを第二射出装置において突き合わせて二次射出する二次射出工程とを備えて構成されていることを特徴とする射出成形体の製造方法。
【請求項13】
一次射出により成形した第一、第二半製品同士を互いに突合わせた突合せ面に二次射出をすることで一体化して製品成形をする射出成形体の製造方法において、
第一半製品を射出成形する第一射出機、第一半製品が交互に射出成形される一対の第一半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第一半製品側離接金型を備えた第一射出装置と、
第二半製品の射出成形及び二次射出をする第二射出機、第二半製品が射出成形される第二半製品側可動金型、該可動金型に離接自在に型合わせされる第二半製品側離接金型、前記第二半製品側可動金型を第二半製品側離接金型に対向する対向位置および第二半製品側離接金型から退避する退避位置に移動させる第二半製品側可動金型移動手段を備えた第二射出装置と、
第一、第二射出装置のあいだに旋回自在に設けられるターンテーブル、前記各第一半製品側可動金型の第一射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動および第二射出装置とターンテーブルとのあいだの相互移動をそれぞれ行うための第一半製品側可動金型移動手段を備えた旋回装置と、
第一射出装置で成形された第一半製品に加工を施すための加工装置と、
第二射出装置で一体化成形された製品を取り出すための製品取り出し装置とを備え、
これら第一、第二射出装置、旋回装置、加工装置および製品取り出し装置の作動制御の実行が、
第一半製品の射出成形および二次射出して製品を成形することの実行と、
第一半製品が型嵌めされている一方の第一半製品側可動金型および製品が型嵌めされている他方の第一半製品側可動金型のターンテーブル側への移動、並びに第二半製品側可動金型の第二半製品射出位置への移動の実行と、
ターンテーブル側に移動した第一半製品への加工の施しおよび製品取り出しをするためのターンテーブルの旋回、前記加工、製品取り出し、並びに第二半製品の射出成形の実行と、
前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型の第二射出装置への移動および製品取出しがなされた第一半製品側可動金型の第一射出装置側への移動をするためのターンテーブルの旋回の実行と、
第二半製品側可動金型の退避位置への移動、前記加工の施された第一半製品が型嵌めされている第一半製品側可動金型のターンテーブルから第二射出装置への移動、並びに製品取出しがなされた第一半製品側可動金型のターンテーブルから第一射出装置への移動の実行とを順次繰返して行われるようになっていることを特徴とする射出成形体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−46000(P2011−46000A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193816(P2009−193816)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000144027)株式会社ミツバ (2,083)
【Fターム(参考)】