説明

少なくとも1人のユーザのためのボイス・メールボックス内の項目を管理するための方法、システム、およびプログラム(インターネット電話ボイス・メール管理)

【課題】 ボイス・メール管理のための方法、システム、およびプログラムを提供することにある。
【解決手段】 ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、あるユーザのためのボイス・メールボックス内に受信された複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの各ボイス・メール・メッセージについて個別ベイズ・スコアを計算し、各個別ベイズ・スコアは関連のボイス・メール・メッセージが前記ユーザによって必要とされない確率を示す。再生中に、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、ボイス・メールボックスから最後に再生されたボイス・メール・メッセージの特定のベイズ・スコアより大きい個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する複数のボイス・メール・メッセージからの選択内容を自動的に削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ボイス・メールの管理の改良に関し、特に、自動的にボイス・メール・メッセージに優先順位を付け、不要なボイス・メール・メッセージまたは非送信請求ボイス・メール・メッセージを除去することに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、人が他の人と通信するための様々な新しい方法を開拓した。たとえば、電子メール・サービスおよびインスタント・メッセージング・サービスは、ユーザが互いにメッセージを送信できるようにすることにより、通信を容易にするものであり、電子メールではメッセージがメールボックスからメールボックスに送信され、インスタント・メッセージングではメッセージがあるユーザ・インターフェースから他のユーザ・インターフェースにリアルタイムで送信される。
【0003】
インターネットを介して助長される通信の限界の1つは、歯止めがないことにより、殺到する不要な通信をユーザが受信するがままになることである。多くのユーザは、電子メールのメールボックスを開いたら、メールボックスに迷惑電子メールおよび不要な電子メールが詰め込まれていただけであるということを経験している。この迷惑電子メールおよび不要な電子メールは、通称、スパムと呼ばれる。スパムの増加に応答して、電子メール・サービス・プロバイダおよびサード・パーティ開発者は、必要な電子メールを残しながら、電子メールのメールボックスからスパムを除去しようとするスパム・フィルタリング・ツールを開発し続けている。
【0004】
インターネットによって促進される、もう1つのタイプの通信は、インターネット・プロトコル(IP:Internet Protocol)上の音声通信(Voiceover Internet Protocol)であり、VoIP、IP電話、インターネット電話、またはデジタル電話とも呼ばれる。VoIPは、インターネットまたはその他のIPベース・ネットワークによる音声会話の経路指定を指す。VoIPでは、音声データは、従来の専用回線交換音声伝送回線の代わりに、汎用パケット交換網を流れる。IPネットワークにより音声信号を伝達するために使用されるプロトコルは、一般に、VoIPプロトコルと呼ばれる。したがって、VoIPにより、インターネットに通信可能に接続されたコンピュータ・システムは電話装置として機能することができる。VoIPサービス・プロバイダまたはVoIPアプリケーション・ソフトウェアがコンピュータ・システムを介して提供するように、ユーザは、そのコンピュータ・システムで、ある電話番号に対して呼出しを行うか、またはある電話番号に対して行われた呼出しを受信することができる。
【0005】
VoIPボイス・サービスを提供することに加えて、VoIPサービス・プロバイダは、標準の有線および無線電話サービスとともに含まれるかまたはそれらともに提供される場合が多い、同じタイプのサービスの多くを提供することもできる。たとえば、通常の電話サービス・プロバイダによって提供されるボイス・メール・システムでは、意図された受信側が呼出しを受信し、メッセージをボイス・メール・メッセージとしてボイス・メールボックスに記憶することができないときに、その受信側向けのメッセージを発呼者が残すことを容易にするが、同様に、VoIPサービス・プロバイダは、ユーザ向けに残されたボイス・メール・メッセージを記憶するためのボイス・メール・システムを提供することができる。
【0006】
VoIPは多くの利点を有するが、VoIPには欠点もある。特に、VoIPの欠点の1つは、電子メールのように、VoIPは、それにより電話セールス業者(telemarketer)またはその他の人が、大抵の場合トレース不可能な複数の同時メッセージを送信できる媒体を提供することである。VoIP接続により、単一発呼者が、ほとんどコストをかけずに、数千ものボイス・メッセージを同時に電話またはボイス・メールボックスに送出することができる。したがって、VoIPメールボックスの出現により、VoIPボイス・メール・メッセージの形の不要なメッセージおよび迷惑メッセージに対処するための新たな目標が設定される。このような不要なVoIPボイス・メール・メッセージおよび迷惑VoIPボイス・メール・メッセージは、多くの場合、通称、インターネット電話上のスパム(SPIT:spam over Internet Telephony)と呼ばれる。ユーザが項目として表示し、読まずに削除できるスパムとは異なり、不要なボイス・メールを識別し削除するために、VoIPボイス・メール・メッセージでは、ユーザは、まずボイス・メールを聴取し、ボイス・メールを不要なものとして識別し、次にボイス・メールを削除しなければならない。さらに、最小限の記憶空間のみを使用する可能性のあるスパムとは異なり、VoIPボイス・メール・メッセージは、典型的には、より多くの記憶空間を必要とし、したがって、それぞれの望ましくないボイス・メール・メッセージが記憶空間を使用することはさらに厄介なことである。したがって、上記を考慮して、不要なボイス・メール・メッセージをフィルタで除去し、自動的に削除するか、または不要なボイス・メール・メッセージを迅速に削除するためのユーザ選択を容易にするようにVoIPボイス・メールボックスを管理するための方法、システム、およびプログラムが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明は、自動的に不要なボイス・メール・メッセージに優先順位を付け、除去することによるボイス・メールの管理の改良のための方法、システム、およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態では、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、あるユーザのためのボイス・メールボックス内に受信された複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの各ボイス・メール・メッセージについて個別ベイズ・スコア(Bayesian score)を計算し、各個別ベイズ・スコアは関連のボイス・メール・メッセージがユーザによって必要とされない確率を示す。ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、ボイス・メールボックスから最後に再生されたボイス・メール・メッセージの特定のベイズ・スコアより大きい個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する複数のボイス・メール・メッセージからの選択内容を自動的に削除する。ボイス・メールボックスは、VoIPによってサポートされる電話呼出しから受信された複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの少なくともいくつかを含むことができる。
【0009】
特に、ボイス・メール・メッセージ項目の再生の前に、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、各ボイス・メール・メッセージ内の単語のうち、コーパス内の単語と一致する単語を検出することにより、各ボイス・メール・メッセージについて個別ベイズ・スコアを計算し、コーパス内の各単語は、ボイス・メール内に発現する確率と、必要であるかまたは不要なボイス・メール内に発現する確率とを含む。ベイズ・スコアが計算されると、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、特定のしきい値より大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを自動的に削除することができる。加えて、ベイズ・スコアが計算されると、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、最低ベイズ・スコアから最高ベイズ・スコアの順にボイス・メール・メッセージをソートし、ソートした順にボイス・メール・メッセージ項目を再生する。ボイス・メール・メッセージを再生している間、ユーザは、最後に再生されたメッセージのベイズ・スコアより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除することを選択するためのオプションを有する。
【0010】
ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、複数のソースからコーパスに単語を追加する。第一に、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、再生中にユーザによって保管された少なくとも1つのボイス・メール・メッセージ内でまたは再生中にユーザによって検出され、不要なボイス・メールとしてマークが付けられた少なくとも1つのボイス・メール・メッセージ内で検出された単語からコーパスに単語を追加することができる。第二に、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、ユーザと少なくとも1人の他の参加者との間の少なくとも1つの会話中に検出された単語からコーパスに単語を追加することができる。
【0011】
加えて、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、送信側のIDに応じてボイス・メール・メッセージをフィルタリングすることができる。ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、各ボイス・メール・メッセージに関する個別音声特性(voice characteristic)が複数のボイス・インプリント(voice imprint)のうちの少なくとも1つのボイス・インプリントと一致するかどうかを検出し、ボイス・インプリントのそれぞれには許可または除外のいずれか一方のマークが付けられる。ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、除外としてマークが付けられたボイス・インプリントの1つと一致する音声特性を有するボイス・メール・メッセージを自動的に削除する。
【0012】
ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、複数のソースからボイス・インプリントを構築することができる。ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、ユーザと少なくとも1人の他の呼出し参加者との間の会話の一部分をサンプリングし、許可としてマークが付けられたボイス・インプリントにそのサンプリングを追加することができる。ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、ボイス・メールボックス・グリーティングの一部分をサンプリングし、許可としてマークが付けられたボイス・インプリントにそのサンプリングを追加することができる。特定のボイス・メール・メッセージが不要であるのでそのメッセージを削除するためのユーザによる選択内容を検出したことに応答して、ボイス・メール・フィルタリング・コントローラは、除外としてマークが付けられたボイス・インプリントにそのボイス・メール・メッセージのサンプリングを追加する。
【0013】
本発明に特有と思われる新規な特徴は特許請求の範囲に示されている。しかし、本発明そのもの、ならびにその好ましい使用態様、追加の目的および利点は、添付図面に併せて読んだときに、以下に示す例示的な一実施形態の詳細な説明を参照することにより最も良く理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に図1に関して説明すると、このブロック図は、VoIPボイス・メール・メッセージを記憶するためのVoIPボイス・メール・システムとの音声通信をサポートするための分散通信ネットワークの一実施形態を例示している。図1は音声通信をサポートするための分散通信ネットワークの一例を表しているが、音声通信および本発明のボイス・メール・システムをサポートするために他のネットワーク構成およびネットワーク・コンポーネントを実現できることが理解されるであろう。
【0015】
一般に、図1は、公衆交換電話網(PSTN:PublicSwitching Telephone Network)などの少なくとも1つの回線交換電話網114により単独でまたはインターネットなどの少なくとも1つのパケット交換網116と組み合わせて音声通信がサポートされる分散通信ネットワーク100を例示している。回線交換電話網114は、PSTN、私設電話システム、および無線サービス網を含むがこれらに限定されない単一または複数の回線交換網およびインフラストラクチャを含むことができる。パケット交換網116は、インターネット、私設広域ネットワーク(WAN:wide area network)、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN:local area network)、およびパケット交換網サービス・プロバイダ・インフラストラクチャを含むことができるが、これらに限定されない。音声通信をサポートすることに加えて、電話網114およびパケット交換網116は、データ、ビデオ、およびその他の通信媒体もサポートできることが理解されるであろう。
【0016】
パケット交換網116によりサポートされる音声通信は、一般に、インターネット・プロトコル上の音声通信(VoIP)呼出しと呼ばれる。VoIPに加えてまたはVoIPに代わるものとして、他のタイプの電話がパケット交換網116により実現可能であることが理解されるであろう。
【0017】
VoIP呼出しはプロトコルの選択を使用して実現され、その選択は呼出しのパスに依存し、プロトコルとしては、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)およびメディア・ゲートウェイ制御プロトコル(MGCP:Media Gateway Control Protocol)を含むがこれらに限定されない。VoIP呼出しが電話網114に接続された電話装置112に対して行われるかまたは電話装置112から受信される場合、パケット交換網116と電話網114との間の通信をサポートするゲートウェイ(図示せず)はVoIP呼出しをサポートするための追加プロトコルを実現することができる。
【0018】
VoIP呼出しでは、パケット交換網116への種々の通信接続を備えた種々のタイプのシステムを使用することができる。一般に、各システムは、スタンドアロン電話ユニットであるか、複数のネットワーク・システムの組み合わせであるかにかかわらず、VoIPプロトコルを使用して音声通信を可能にする。
【0019】
一例では、パケット交換網116に通信可能に接続されたコンピュータ・システム102は、それによりユーザがVoIP呼出しを行い、VoIP呼出しを受信できるVoIP電話装置として動作する。たとえば、コンピュータ・システム102は、コンピュータ・システム102へのVoIP呼出しをサポートするVoIPアプリケーションを実行することができる。コンピュータ・システム102に接続されたマイクロホン、スピーカ、およびその他の入出力インターフェースにより、ユーザはVoIP呼出し中に対話することができる。他の例では、ユーザは、VoIPサーバ110と接続するためにWebページ・ブラウザによりログオンすることなどにより、VoIPサービス・プロバイダにログオンすることができる。次に、VoIPサーバ110は、コンピュータ・システム102と、少なくとも1つの他の電話システムとの間のVoIP呼出しを容易にする。さらに、コンピュータ・システム102でローカルに実行されているVoIPアプリケーションは、VoIP呼出しを容易にするためにVoIPサーバ110によって提供されるサービスと協力して機能することができる。
【0020】
他の例では、パケット交換網116に通信可能に接続されたVoIPアダプタ104は、電話装置108によって使用されるアナログ信号をVoIP呼出しでパケット交換網116により伝送するためのデジタル・データに変換する。VoIPアダプタ104は、単独でまたはコンピュータ・システムと組み合わせて、電話装置108によるVoIP呼出しを容易にするためのVoIPアプリケーションまたはファームウェアを含むことができる。
【0021】
さらに他の例では、パケット交換網116に通信可能に接続されエンタープライズ・サーバ120は、電話装置112および124など、複数の電話装置への複数の同時VoIP呼出しを容易にするためのゲートウェイを提供する。一例では、電話装置122および124はVoIP装備のスタンドアロン電話装置であり、エンタープライズ・サーバ120はエンタープライズ・ネットワーク・システム内に接続されたシステムへのゲートウェイをパケット交換網116に提供する。他の例では、電話装置122および124は標準の電話装置であり、エンタープライズ・サーバ120はパケット交換網116へのゲートウェイを提供し、VoIP呼出しを容易にするためのVoIPアプリケーションを実行し、アナログ信号とデジタル信号との変換を行う。
【0022】
一例では、VoIPサービス・プロバイダは、VoIPサーバ110からコンピュータ・システム102またはエンタープライズ・サーバ120などのコンピュータ・システムにあるいはVoIPアダプタ104などのアダプタにダウンロードするためのVoIPアプリケーションまたはファームウェアを提供することができる。他の例では、VoIPアプリケーションは、VoIPサーバ110とのインターフェースを取るWebブラウザにより実現することもできる。また、さらに他の例では、スタンドアロンVoIP装備システムは、VoIPアプリケーションに関して記載した諸機能を実行する。
【0023】
VoIP呼出しに関するサポートは、追加のVoIPサービスも含むことができる。VoIPサービスとしては、発呼者識別、通話中着信(call waiting)、通話中転送(calltransfer)、反復ダイヤル(repeat dial)、リターン・コール(return call)、および3ウェイ呼出し(three-way calling)を含むことができるが、これらに限定されない。加えて、VoIP呼出しに関連するVoIPサービスはボイス・メール・サービスを含むことができる。ボイス・メール・サービスを含むVoIPサービスは、たとえば、VoIP固有サービス・プロバイダまたは電話サービス・プロバイダによって提供することができる。
【0024】
コンピュータまたは電話システム、VoIPサーバ110、あるいはその他のサービス・システムで実行されるVoIPアプリケーションは、特定のユーザのためのVoIPサービスを提供し管理することができる。VoIPボイス・メール・システムは、コンピュータ・システム102のVoIPボイス・メール(VM)システム130またはVoIPアダプタ104のVoIPボイス・メール(VM)システム134など、ローカルに常駐することができる。加えて、VoIPボイス・メール・システムは、VoIPサーバ110を介してアクセス可能なVoIPボイス・メール(VM)サーバ132またはエンタープライズ・サーバ120を介してアクセス可能なVoIPボイス・メール(VM)サーバ136など、加入ネットワークまたはプライベート・ネットワークを介して共用リモート・ストレージとともにリモートに常駐することもできる。
【0025】
各VoIPボイス・メール・システムは、データ記憶システムまたはメモリに電話ベースの通信を記憶するために標準のボイス・メールボックスを含むことができる。加えて、各VoIPボイス・メール・システムは、ユーザがボイス・メール・メッセージを再生、記憶、削除、コピー、または再配信するための標準オプションを含むこともできる。
【0026】
さらに説明するように、ユーザが記憶されたVoIPボイス・メール・メッセージをより効率的に再生するのを援助するために、VoIPボイス・メール・システムは、VoIPボイス・メール・メッセージをフィルタリングし、ユーザが潜在的に不要なVoIPボイス・メール・メッセージおよび非送信請求VoIPボイス・メール・メッセージ(本明細書では不要なボイス・メールという)を聴取する必要なしに、ユーザがこれらのタイプのメッセージを削除するのを援助する。さらに説明するように、内容に応じてボイス・メール・メッセージをフィルタで除去する際に、VoIPボイス・メール・システムは、各ボイス・メール・メッセージに関するベイズ・スコアを検出し、ベイズ・スコアに応じてボイス・メール・メッセージの再生に優先順位を付け、現在再生されているメッセージのスコアなど、特定のスコアより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除するためのオプションをユーザに提供することができる。加えて、さらに説明するように、発呼者IDに応じてボイス・メール・メッセージをフィルタで除去する際に、VoIPボイス・メール・システムは、許可発呼者のボイス・インプリントと一致しない音声特性を有するボイス・メール・メッセージをフィルタで除去するかまたは再配列することができる。内容と発呼者IDの両方によってボイス・メール・メッセージをフィルタリングすることにより、VoIPボイス・メール・システムは、ボイス・メールボックスに記憶されるかまたはユーザによって聴取される不要なボイス・メール・メッセージの数を削減する。
【0027】
VoIPボイス・メール・システムを備えた追加または代替タイプのVoIP対応システムが分散通信ネットワーク100と通信することができ、システムが例示のために図示されていることは留意すべき重要なことである。たとえば、スタンドアロンVoIP対応電話装置は、パケット交換網に直接接続するかまたは無線サービス・プロバイダを介して接続することができ、スタンドアロンVoIP対応電話装置に常駐するVoIPボイス・メール・システムまたはその一部分を含むことができる。
【0028】
次に図2を参照すると、このブロック図は、それにより本発明の方法、システム、およびプログラム(program product)の電話装置、コンピュータ・システム、サーバ、またはネットワーク・システムを実現可能なコンピューティング・システムの一実施形態を図示している。本発明は、様々なコンピューティング・システムおよび電子装置を含む、様々なシステムで実行することができる。
【0029】
コンピュータ・システム200は、コンピュータ・システム200内で情報を伝達するためのバス222またはその他の通信装置と、情報を処理するためにバス222に結合されたプロセッサ212などの少なくとも1つの処理装置とを含む。バス222は好ましくは、ブリッジおよびアダプタによって接続され、複数のバス・コントローラによってコンピュータ・システム200内で制御される、低待ち時間パスおよび高待ち時間パスを含む。電子メール・サーバとして実現される場合、コンピュータ・システム200は、ネットワーク・サービス能力を改善するように設計された複数のプロセッサを含むことができる。
【0030】
プロセッサ212は、通常動作中に、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)214などの動的記憶装置、読取り専用メモリ(ROM)216などの静的記憶装置、大容量記憶装置218などのデータ記憶装置、またはその他のデータ記憶媒体からアクセス可能なオペレーティング・システム260、アプリケーション・ソフトウェア270、ミドルウェア(図示せず)、およびその他のコードの制御下でデータを処理する、IBMのPowerPC(商標)プロセッサなどの汎用プロセッサにすることができる。オペレーティング・システム260は、ユーザに対してグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を提供することができる。一実施形態では、アプリケーション・ソフトウェア270は、プロセッサ212上で実行されたときに図6、図7、および図8の流れ図に図示された動作および本明細書に記載されたその他の動作を実行する、音声通信およびVoIPボイス・メール・システムを制御するための機械実行可能命令を含むことができる。代わって、本発明の諸ステップは、その諸ステップを実行するためのハードワイヤード・ロジックを含む特定のハードウェア・コンポーネントによるかまたはプログラム式コンピュータ・コンポーネントとカスタム・ハードウェア・コンポーネントの任意の組み合わせにより、実行することもできるであろう。
【0031】
本発明のVoIP通信およびVoIPボイス・メール・システムは、本発明によるプロセスを実行するようにコンピュータ・システム200をプログラミングするために使用される機械実行可能命令がそこに記憶された機械可読媒体上に含まれるコンピュータ・プログラム(computer program product)として提供することができる。本明細書で使用する「機械可読媒体」という用語は、実行のためにコンピュータ・システム200のプロセッサ212またはその他のコンポーネントに命令を提供することに関与する任意の媒体を含む。このような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むがこれらに限定されない多くの形を取ることができる。不揮発性媒体の一般的な形としては、たとえば、フロッピー・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、磁気テープまたは任意のその他の磁気媒体、コンパクト・ディスクROM(CD−ROM)または任意のその他の光学媒体、せん孔パターンを有するパンチ・カードまたは任意のその他の物理媒体、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的EPROM(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、任意のその他のメモリ・チップまたはカートリッジ、あるいはそこからコンピュータ・システム400が読み取ることができ、命令を記憶するために適した任意のその他の媒体を含む。この実施形態では、不揮発性媒体の一例は、図示されている通り、コンピュータ・システム200の内部コンポーネントである大容量記憶装置218であるが、外部装置でも提供されるものと理解されるであろう。揮発性媒体としてはRAM214などの動的メモリを含む。伝送媒体としては、バス222を含むワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、または光ファイバを含む。また、伝送媒体は、無線周波または赤外線データ通信中に生成されるものなどの音波または光波の形を取ることもできる。
【0032】
その上、本発明は、コンピュータ・プログラム(computerprogram product)としてダウンロードすることができ、プログラム命令は、バス222に結合された通信インターフェース232へのネットワーク・リンク234(たとえば、モデムまたはネットワーク接続)を介して搬送波またはその他の伝搬媒体で実施されるデータ信号により、サーバ240などのリモート・コンピュータから要求側コンピュータ・システム200に転送することができる。通信インターフェース232は、たとえば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、またはインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)に直接、接続可能なネットワーク・リンク234への両方向データ通信結合を提供する。特に、ネットワーク・リンク234は、ネットワーク140などの1つまたは複数のネットワークへの有線または無線あるいはその両方のネットワーク通信を提供することができる。
【0033】
ネットワーク・リンク234とネットワーク140はいずれも、デジタル・データ・ストリームを伝達する電気信号、電磁信号、または光学信号を使用する。様々なネットワークを通る信号ならびにネットワーク・リンク234上および通信インターフェース232を通る信号は、コンピュータ・システム200との間でデジタル・データを伝達するものであり、情報を移送する搬送波の形になっている。
【0034】
VoIP対応システムとして実現されると、コンピュータ・システム200は、VoIP呼出しで図1に関して記載した標準電話装置とまたはVoIP対応電話システム246などの他のVoIP対応システムと通信することができる。
【0035】
ネットワーク・サーバとして実現されると、コンピュータ・システム200は、入出力コントローラに接続された複数の周辺装置相互接続(PCI)バス・ブリッジを介してアクセス可能な複数の通信インターフェースを含むことができる。このように、コンピュータ・システム200は、複数の個別ポートを介して複数のネットワーク・コンピュータへの接続を可能にする。
【0036】
加えて、コンピュータ・システム200は典型的には、通信を容易にする複数の周辺コンポーネントを含む。これらの周辺コンポーネントは、複数レベルのバス222のうちの一方に結合される、入出力(I/O)インターフェース226などの複数のコントローラ、アダプタ、および拡張スロットに接続される。たとえば、入力装置224は、入力を制御する入出力インターフェース226を介してバス222上で通信可能に使用可能になる、たとえば、マイクロホン、キーボード、マウス、またはその他の入力周辺装置を含むことができる。加えて、たとえば、出力を制御するために入出力インターフェース226を介してバス222上で通信可能に使用可能になる出力装置220は、たとえば、1つまたは複数の図形表示装置を含むことができるが、オーディオ出力インターフェースなどのその他の出力インターフェースを含むこともできる。本発明の代替諸実施形態では、追加の入力および出力周辺コンポーネントを追加することもできる。
【0037】
当業者であれば、図2に図示されたハードウェアが様々になる可能性があることが分かるであろう。さらに、当業者であれば、図示された例は本発明に関してアーキテクチャ上の制限を示すものではないことが分かるであろう。
【0038】
次に図3に関して説明すると、このブロック図は、不要なボイス・メールをフィルタで除去するためのボイス・メール・システムを例示している。例示されている通り、VoIPボイス・メール・システム300は、複数のコンポーネントおよびデータ・システムを含むが、ボイス・メール・システム300は追加または代替コンポーネントおよびデータ・システムを含むことができることが理解されるであろう。加えて、ボイス・メール・システム300のコンポーネントは1つまたは複数のコンピュータ・システム全域に分散させることができ、ボイス・メール・システム300は複数のユーザによって共用できることが理解されるであろう。
【0039】
第一に、ボイス・メール・システム300はボイス・メール項目データベース302を含む。ボイス・メール・メッセージが記録されると、各ボイス・メール・メッセージごとに新しい項目がデータベース302内に作成される。到着時間、送信側電話システム用の発呼者識別、およびその他の情報は、各ボイス・メール・メッセージごとの新しい項目とともにデータベース302内に含めることができ、このデータベースはボイス・メールボックスとも呼ぶことができる。さらに、到着時、再生中、または任意のその他の期間に、各ボイス・メール・メッセージに関する追加情報をデータベース302内の項目に追加することができる。ボイス・メール・システム300が呼出しに応答すると、ボイス・メール・システム300は対話式音声応答装置またはその他のプロンプト・システムを起動して、ボイス・メール項目データベース302に記録し記憶されるメッセージを残すよう発呼者にプロンプトを出すことができることが理解されるであろう。加えて、ボイス・メール・システム300が複数のユーザ間で共用される場合、図5に関して例示されるように、ボイス・メール項目データベース302は、各ユーザごとに個別に残されるボイス・メール・メッセージの記憶のための個別装置とともに、複数の物理装置または論理装置を含むことができることが理解されるであろう。
【0040】
再生コントローラ304は、データベース302内のボイス・メール・メッセージ項目の再生を制御する。再生コントローラ304は、それによりユーザがボイス・メール項目データベース302内に記憶されたメッセージの再生のためのオプションを選択できるユーザ選択インターフェースも容易にする。
【0041】
フィルタリング・コントローラ306は、ボイス・メール・システム300内のボイス・メール項目をフィルタリングする。一例では、フィルタリング・コントローラ306は、データベース302に記憶する前、ボイス・メール・メッセージが再生前にデータベース302内で待機している間、または再生コントローラ304によるボイス・メール・メッセージの再生中を含むがこれらの限定されない種々の時期にボイス・メール項目をフィルタリングすることができる。一実施形態では、フィルタリング・コントローラ306は、送信側のIDと内容の両方によってボイス電子メール項目をフィルタリングする。他の諸実施形態では、フィルタリング・コントローラ306は、送信側のIDまたは内容のみによってボイス電子メール項目をフィルタリングすることができる。送信側のIDおよび内容に加えて、フィルタリング・コントローラ306はその他のフィルタリング・パラメータに応じてボイス・メール項目をフィルタリングできることが理解されるであろう。
【0042】
内容ベースのフィルタリングの一例では、フィルタリング・コントローラ306はベイズ・スコアに応じてボイス・メール項目をフィルタリングする。特に、ベイズ・スコアリング・コントローラ312は、各ボイス・メール項目ごとにベイズ・スコアを分析し計算する。ベイズ・スコアを計算する際に、ベイズ・スコアリング・コントローラ312は、ボイス・メール・メッセージが不要なボイス・メールである確率を計算する。一般に、ベイズ・スコアは、特定の単語が不要なメールまたは必要なメールのいずれかで発現する特定の確率を有するという仮定に基づいて計算される。たとえば、ユーザによって好まれない特定の製品の名前を含むボイス・メール・メッセージに遭遇するユーザは、不要なボイス・メールとしてそのボイス・メール・メッセージにマークを付けることになるだろうが、必要なものとしてそのボイス・メール・メッセージにマークを付けることは滅多になく、したがって、その特定の製品の名前は不要なボイス・メールに発現する確率が高くなるであろう。
【0043】
ベイズ・スコアリング・コントローラ312によって使用される1つの式では、ボイス・メール・メッセージが不要なボイス・メールである確率は、不要なボイス・メール内でこのような特定の単語を検出する確率に、任意のボイス・メールが不要なものである確率を掛け、任意の電子メール内でこのような特定の単語を検出する確率で割ったものに等しい。したがって、ボイス・メール・メッセージが不要なボイス・メールである確率を計算するために、ベイズ・スコアリング・コントローラ312は、コーパス・リスト308内の単語と一致する特定の単語の有無についてボイス・メール項目をスキャンする。この例では、コーパス・リスト308は、複数の単語を含み、各単語ごとに、その単語が任意のボイス・メール・メッセージ内に存在する確率と、その単語を含むボイス・メール・メッセージが不要なメールまたは必要なメールのいずれかである確率とをリストする。加えて、コーパス・リスト308は、任意のボイス・メールが特定のユーザにとって不要なものである確率を含む。コーパス・リスト308に含まれるデータは、サービス・プロバイダまたはフィルタリング・サービスからアクセスするか、ユーザによって手動で入力するか、またはコーパス・コントローラ310によって構築することができる。
【0044】
ベイズ・スコアを計算する際に、ベイズ・スコアリング・コントローラ312はまず、ボイス・メールを音声からテキストに変換するか、またはその他の音声認識方法によりボイス・メールの単語を検出することができる。音声認識または音声からテキストへの変換の使用については当業者によって理解されるであろう。一例では、ViaVoice(ViaVoiceはインターナショナル・ビジネス・マシーンズ社の商標である)は音声認識を実行するソフトウェア製品である。
【0045】
内容ベースのフィルタリングの例では、コーパス・コントローラ310は、コーパス・リスト308を構築し、複数のソースからのコーパス・リスト308内で単語が不要なボイス・メール内に置かれる確率と任意のボイス・メールが不要なものである確率とを更新する。一例では、コーパス・コントローラ310は、実際の会話のすべてまたは一部分をモニターし、実際の会話のモニター対象部分内のキーワードを検出することにより、単語と各単語に関連する確率とを含むコーパス・リスト308を構築する。他の例では、コーパス・コントローラ310は、ユーザによって聴取され、ユーザによってボイス・メール項目データベース302内に保管されたボイス・メール・メッセージ内のキーワードを検出することにより、単語と確率とを含むコーパス・リスト308を構築する。さらに、コーパス・コントローラ310は、メッセージの終了前の再生中にユーザが削除するボイス・メール・メッセージ内かまたはユーザが削除し、不要なボイス・メールとしてマークを付けるボイス・メール・メッセージ内の単語を検出することにより、不要なボイス・メールとしての確率を有する単語を含むコーパス・リスト308を構築する。
【0046】
IDベースのフィルタリングの一例では、フィルタリング・コントローラ306は、発呼者IDに応じてボイス・メール・メッセージ項目をフィルタリングする。この例では、ホワイト・リスト314はボイス・インプリントを含み、各ボイス・インプリントには許可または除外としてマークが付けられる。各ボイス・メール・メッセージごとに、音声識別コントローラ322は、ボイス・メール・メッセージを残す話者に関する音声特性を検出する。特性を検出する際に、音声識別コントローラ322は、ペース、トーン、抑揚、およびその他のボイス・シグニチャID(voice signature identifier)などの特性を検出することができる。音声識別コントローラ322は、その音声特性をホワイト・リスト314内のボイス・インプリントと比較する。音声識別コントローラ322がボイス・メール・メッセージ内の音声特性とホワイト・リスト314内の許可ボイス・インプリントとの一致を検出した場合、フィルタリング・コントローラ306はそのボイス・メール・メッセージを維持し、再生を可能にする。音声識別コントローラ322がボイス・メール・メッセージ内の音声特性とホワイト・リスト314内の除外ボイス・インプリントとの一致を検出した場合、フィルタリング・コントローラ306はそのボイス・メール・メッセージを自動的に削除するか、または不要なボイス・メールとしてそのボイス・メール・メッセージに自動的にマークを付けることができる。音声識別コントローラ322が一致を検出しない場合、フィルタリング・コントローラ306は、そのボイス・メール・メッセージにタグを付け、送信側に関するボイス・インプリントをホワイト・リスト314に追加するかどうかならびにそのボイス・インプリントを許可として追加するかまたは除外として追加するかを示すよう受信側にプロンプトを出すことができる。
【0047】
音声特性をボイス・インプリントに突き合わせる際に、音声識別コントローラ322は、実際の分析のためにバイオメトリック分析または音声認証を実行することができる。バイオメトリック音声識別または音声認証の使用については当業者によって理解されるであろう。
【0048】
ホワイト・リスト・コントローラ316は、ホワイト・リスト314内にボイス・インプリントを構築する。一例では、ホワイト・リスト・コントローラ316は、実際の会話をモニターし、これらの会話からボイス・インプリントを検出する。ホワイト・リスト・コントローラ316は、ユーザがいつ会話に関与するか、参加者に関するボイス・インプリントをホワイト・リスト314に追加すべきかどうか、ならびに許可としてそのボイス・インプリントにマークを付けるべきかどうかを指定するようユーザにプロンプトを出すことができる。他の例では、ホワイト・リスト・コントローラ316は、ボイス・メール・メッセージの再生をモニターする。ユーザがボイス・メール・メッセージを保管する場合、ホワイト・リスト・コントローラ316は、保管されたボイス・メール・メッセージからボイス・インプリントを検出して記憶し、許可としてそのボイス・インプリントにマークを付ける。再生が終了する前にユーザがボイス・メール・メッセージを削除する場合、ホワイト・リスト・コントローラ316は、保管されたボイス・メール・メッセージからボイス・インプリントを検出して記憶し、除外としてそのボイス・インプリントにマークを付ける。
【0049】
フィルタリング・プリファレンス(filteringpreference)320は、フィルタリング・コントローラ306のパフォーマンスに関する複数タイプのプリファレンスを含むことができる。一例では、フィルタリング・プリファレンスは、ボイス・メール項目データベース302への受領時、特定の時期、またはボイス・メール再生コントローラ304による再生中のいずれの時期にフィルタリング・コントローラ306がメッセージをフィルタリングすることをユーザが好むかを示すことができる。他の例では、フィルタリング・プリファレンスは、コーパス308およびホワイト・リスト314内の新しい項目に関するユーザ承認を求めるプロンプトをフィルタリング・コントローラ306が提供することをユーザが好むかどうかあるいはフィルタリング・コントローラ306が新しい項目をコーパス308およびホワイト・リスト314に自動的に追加するかどうかを示すことができる。さらに他の例では、フィルタリング・プリファレンスは、ホワイト・リスト、ベイズ・スコア、またはその両方のいずれによってフィルタリング・コントローラ306がメッセージをフィルタリングすることをユーザが好むかを示すことができる。さらに、フィルタリング・プリファレンスは、しきい値より大きいベイズ・スコアを有するメッセージを自動的に削除しなければならない場合に、最高しきいベイズ・スコアを示すことができる。さらに、フィルタリング・プリファレンスは、フィルタリング関連情報をどのように出力すべきか、ならびにユーザ選択のためにどの選択可能オプションを出力すべきかについて、ユーザのプリファレンスを示すことができる。
【0050】
インターフェース・コントローラ318は、使用可能な情報およびオプションに応じて、さらにフィルタリング・プリファレンス320内の選択内容に応じて、フィルタリング関連情報および選択可能オプションの出力を制御する。一例では、インターフェース・コントローラ318は、ボイス・メール・メッセージの再生中に、各ボイス・メール・メッセージについて計算されたベイズ・スコアの出力を制御する。他の例では、インターフェース・コントローラ318は、ボイス・メール・メッセージの再生中に、不要なボイス・メールとしてメッセージにマークを付けるためのオプション、および不要なボイス・メールとしてマークが付けられたメッセージまたは最後に再生されたメッセージのベイズ・スコアに等しいかまたはそれより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除するためのオプションの出力を制御する。インターフェース・コントローラ318は、追加またはその他のタイプの情報および選択可能オプションの出力も制御できることが理解されるであろう。
【0051】
次に図4を参照すると、この例示的な図は、再生前および再生中に不要なボイス・メールをフィルタで除去する一例を示している。この例では、ボイス・メール項目データベース400は、到着時間に応じて番号が付けられ、送信側IDによって示される複数の項目を含む。各項目は、参照番号402に例示された送信側の名前と、参照番号404に例示された到着日時と、参照番号406に例示されたベイズ・スコアを示している。
【0052】
ボイス・メール項目データベース400内のメッセージの再生前に、参照番号402に例示されている通り、フィルタリング・コントローラ306は音声識別コントローラ322を起動して、各ボイス・メール・メッセージからの音声特性のサンプルと一致するホワイト・リスト・ボイス・インプリントをサーチする。この例では、例示されている通り、ホワイト・リスト一致(white list match)という列404は、音声識別コントローラ322がホワイト・リスト一致をサーチした結果を示している。この例では、音声識別コントローラ322は、「ジョン・スミス」および「タミー・ウェスト」という送信側からのボイス・メール・メッセージを許可ボイス・インプリントと一致するものとして識別し、発呼者識別子(ID)を持たない4番目に受信したボイス・メール・メッセージを除外ボイス・インプリントと一致するものとして識別し、残りのボイス・メール・メッセージをホワイト・リスト内のボイス・インプリントと一致しないものとして識別する。音声識別コントローラ322によって実行される突き合わせに基づいて、フィルタリング・コントローラ306は、項目「4」からの不要なボイス・メールを示す単語でコーパス・リスト308を自動的に更新し、除外ボイス・インプリントと一致する音声特性を有する項目「4」を削除する。他の例では、フィルタリング・コントローラ306は、除外ボイス・インプリントと一致する音声特性を有する項目を削除することを選択するようユーザにプロンプトを出すことができるか、または項目を自動的に削除するのではなく、再生リストの末尾の項目に優先順位を付けることができる。
【0053】
次に、参照番号406に示されている通り、フィルタリング・コントローラ306はベイズ・スコアリング・コントローラ312を起動して、各ボイス・メール・メッセージについてベイズ・スコアを計算する。一代替例では、ベイズ・スコアリング・コントローラ312は、ボイス・インプリントと一致しない音声特性を有するボイス・メール・メッセージについてまたはその他のグループのボイス・メール・メッセージについてのみベイズ・スコアを計算することができる。この例では、例示されている通り、ベイズ・スコア(Bayesian score)という列408は、ベイズ・スコアリング・コントローラ312が各ボイス・メール・メッセージ項目についてベイズ・スコアを計算した結果を示している。この例では、ベイズ・スコアは、ボイス・メール・メッセージが不要なボイス・メールである確率を表している。
【0054】
ベイズ・スコアリング・コントローラ312によって実行されるベイズ・スコアリングに基づいて、フィルタリング・コントローラ306は、「.8」として例示されている80%などの特定のしきい値より大きいベイズ・スコアを有するボイス・メール・メッセージを自動的に削除することができる。この例では、フィルタリング・コントローラ306は、「.9」というベイズ・スコアを有する項目「6」を自動的に削除することになるであろう。他の例では、フィルタリング・コントローラ306は、しきい値より大きいベイズ・スコアを有する項目のリストとともにユーザにプロンプトを出し、特定の項目を削除するかまたは全項目を削除するかというユーザ選択を要求することができる。しきい値より大きいベイズ・スコアに基づいてボイス・メール・メッセージが削除される場合、各ボイス・メール・メッセージからの音声サンプルは除外ボイス・インプリントとしてホワイト・リスト314に追加され、各ボイス・メール・メッセージからの単語は不要なボイス・メールを示すものとしてコーパス・リスト308に追加される。
【0055】
次に、参照番号410に例示されている通り、フィルタリング・コントローラは残りのボイス・メール・メッセージのフィルタリングを起動して、ベイズ・スコアに応じて、さらにその他の基準に応じて、ボイス・メール・メッセージを順序付ける。この例では、再生順序(playback order)という列412は、再生のための項目の順序付けを示している。特に、項目「2」、「3」、「5」、「7」、「8」、および「1」は、ベイズ・スコアに応じて最低スコアから最高スコアに順序付けられている。加えて、自動的に削除された項目「6」および「4」を示すプレース・ホルダが含まれており、ベイズ・スコアしきい値に応じて削除された項目が除外ボイス・インプリントに応じて削除された項目の前にリストされている。その他の例では、ボイス・メール・メッセージ項目およびプレース・ホルダを順序付ける際にその他の基準を使用することもできる。
【0056】
参照番号414に例示されている通り、再生コントローラ304は、順序付けられた通りにボイス・メール・メッセージ項目の再生を開始する。再生中に、ユーザ・アクション(user action)という列416は各ボイス・メール・メッセージごとのユーザ・アクションまたは選択を示し、フィルタリング応答(filtering response)という列418はユーザ・アクションに対するフィルタリング・コントローラ306の応答を示している。この例の項目「2」について、ユーザはボイス・メール・メッセージを保管することを選択する。このユーザ選択に応答して、フィルタリング・コントローラ306はコーパス・コントローラ310を起動して、必要なボイス・メール・メッセージからのキーワードでコーパス・リスト308を更新する。送信側はホワイト・リスト314内のボイス・インプリントによってすでに識別されているので、新しい項目を追加する必要があるが、ユーザは定期的にまたは単一送信側からの複数サンプルでホワイト・リスト項目を更新するためのプリファレンスを選択することができる。次に、この例の項目「3」について、ユーザはボイス・メール・メッセージを削除することを選択する。応答として、フィルタリング・コントローラ306はインターフェース・コントローラ318を起動して、コーパス・リスト308およびホワイト・リスト314への更新のために不要なものとしてボイス・メール・メッセージにマークを付けるかどうかを選択するようユーザにプロンプトを出す。その後、この例の項目「5」について、ユーザはボイス・メール・メッセージを保管することを選択する。応答として、フィルタリング・コントローラ306はコーパス・コントローラ310を起動して、必要なボイス・メールからのキーワードでコーパス・リスト308を更新し、ホワイト・リスト・コントローラ316を起動して、ボイス・メール・メッセージのサンプルからのボイス・インプリントをホワイト・リスト314に追加し、許可としてそのボイス・インプリントにマークを付ける。
【0057】
次に、この例の項目「7」について、ユーザは、前のボイス・メール・メッセージより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージ項目を削除することを要求する「ベイズ削除(Bayesian delete)」を選択する。応答として、フィルタリング・コントローラは、項目「7」、「8」、および「1」を自動的に削除し、不要なボイス・メールおよび除外送信側として各ボイス・メール・メッセージごとにコーパス・リスト308およびホワイト・リスト314を更新する。
【0058】
次に図5に関して説明すると、この例示的な図は、企業内で共用されるボイス・メール・システムによる使用のために記憶されるタイプのデータの一例を示している。この例では、エンタープライズ・ボイス・メール・データ500は、エンタープライズ・ネットワーク・システム内のエンタープライズ・ボイス・メール・サーバ136などの1つまたは複数のデータ記憶システム内に常駐するかまたは電話装置122および124などのエンタープライズ・ネットワーク・システム内でアクセス可能な電話装置全域に分散させることができる。エンタープライズ・ボイス・メール・データ500はエンタープライズ・ネットワーク・システム内外のその他のデータ記憶システムにも常駐できることが理解されるであろう。
【0059】
この例では、ボイス・メール項目データベース502は、各従業員ごとに個別ボイス・メールボックスを含む。特に、この例では、従業員A、従業員B、および従業員Cはそれぞれ異なる従業員を表し、それぞれその従業員向けのボイス・メール・メッセージが記憶される個別ボイス・メールボックスを有する。
【0060】
加えて、この例では、コーパス・リスト504は、企業用の個別リストと、さらに各従業員用の個別リストを含む。ベイズ・スコアリング・コントローラ312がボイス・メール・メッセージについてベイズ・スコアを計算する場合、ベイズ・スコアリング・コントローラ312は、企業用コーパス・リストと、特定の従業員用のコーパス・リストの両方にアクセスすることができる。加えて、コーパス・コントローラ310がコーパス・リスト504を更新する場合、コーパス・コントローラ310は、従業員用コーパス・リスト内の共通単語を検出し、その共通単語を企業用コーパス・リストに追加することができる。さらに、エンタープライズ・システムは、ボイス・メール・トラフィックをモニターし、ベイズ・パーセンテージを有するコーパス単語を計算し、企業用コーパス・リストを定期的に更新するサービスに加入することができる。
【0061】
ホワイト・リスト506は、各従業員用のボイス・インプリントを有する従業員ディレクトリと、企業全体の許可発呼者および除外発呼者を含む企業用リストとを含む。加えて、各従業員は、許可発呼者および除外発呼者用のボイス・インプリントを記憶することを選択することができる。音声識別コントローラ322がボイス・メール・メッセージからサンプリングされた音声特性と一致するボイス・インプリントをサーチする場合、音声識別コントローラ322は、一致するボイス・インプリントの有無について企業用ホワイト・リストと従業員用ホワイト・リストの両方をサーチすることができる。加えて、ホワイト・リスト・コントローラ316がホワイト・リスト506を更新する場合、ホワイト・リスト・コントローラ316は、従業員用リスト間で共通ボイス・インプリントを検出し、その共通ボイス・インプリントを企業用リストに追加することができる。さらに、ホワイト・リスト・コントローラ316は、各従業員ごとに呼出しをモニターし、企業用リストおよび従業員用リスト内のボイス・インプリントをサンプリングされた会話で更新することができる。
【0062】
エンタープライズ・システム内の一例では、ホワイト・リスト・コントローラ316は、各従業員によって記録されたボイス・メールボックス・グリーティングをサンプリングすることにより、従業員ディレクトリ・ホワイト・リストに従業員のボイス・インプリントを供給する(seed)ことができる。エンタープライズ・システム内の他の例では、ホワイト・リスト・コントローラ316は、従業員に対して呼出しを行い、ボイス・インプリントとして記憶するために特定の単語または音声を話すよう従業員にプロンプトを出すことにより、従業員ディレクトリ・ホワイト・リストを供給することができる。
【0063】
エンタープライズ・システム内の他の例では、従業員用コーパス・リストおよびホワイト・リスト間のパターンを追跡し、共通単語およびボイス・インプリントで企業用コーパス・リストおよびホワイト・リストを更新することにより、エンタープライズ・システムは、ボイス・メール・メッセージの記憶のために使用可能なデータ記憶システムに不要なボイス・メールを入れすぎるのを回避するために、不要なボイス・メールの有無を積極的にモニターし、従業員のボイス・メールボックスから不要なボイス・メールを削除することができる。特に、エンタープライズ・システムは、使用ごとに支払われるオンデマンド・ストレージなどの追加の記憶空間を一時的に獲得することができる。エンタープライズ・システムが追加の記憶空間の支払いを行うことにより追加ストレージの必要性に適合する場合、エンタープライズ・システムは、コストを削減するためにオンデマンド記憶空間に記憶される不要なボイス・メール・メッセージの数を制限する必要がある場合もある。
【0064】
エンタープライズ・システム内のさらに他の例では、ホワイト・リスト506内に従業員のボイス・インプリントを含めることにより、ボイス・メール・システムは、音声認証を使用して従業員をログインさせ、その従業員向けのボイス・メール・メッセージにアクセスすることができる。したがって、ボイス・インプリントは、ボイス・メール・システムにログインするために従業員を認証するため、ならびに従業員によって送信されたボイス・メールが送信偽装されていないが、高度インテリジェント・ネットワーク(AIN:Advanced Intelligent Network)呼出し識別またはライトウェイト・ディレクトリ・アクセス・プロトコル(LDAP:Lightweight Directory Access Protocol)呼出し識別から検出された発呼者識別で指定された従業員からのものであることを認証するための両方に使用することができるであろう。
【0065】
次に図6を参照すると、このハイレベル論理流れ図は、ホワイト・リストに対する更新を制御するためのプロセスおよびプログラムを図示している。例示されている通り、プロセスはブロック600から始まり、その後、ブロック602に移行する。ブロック602は、新しい呼出しが開始されたかどうかという判断を示している。新しい呼出しが開始された場合、プロセスはブロック604に移行する。ブロック604で、フィルタリング・コントローラは、ユーザが呼出しを行ったかどうかを判断する。ユーザが呼出しを受信した場合、プロセスはブロック606に移行する。ブロック606は、呼出し受信側との会話をサンプリングすることを示している。次に、ブロック608は、ホワイト・リスト内の許可ボイス・インプリント項目としてそのサンプルを追加することを選択するようユーザにプロンプトを出すことを示している。その後、ブロック610は、ユーザが許可ボイス・インプリントとしてそのサンプルを追加することを選択したかどうかという判断を示している。ユーザがそのサンプルを追加することを選択した場合、プロセスはブロック612に移行する。ブロック612は、ホワイト・リスト内の許可ボイス・インプリント項目としてそのサンプルを追加することを示し、プロセスは終了する。ブロック610に戻り、ユーザが許可ボイス・インプリントとしてそのサンプルを追加することを選択しなかった場合、プロセスはブロック620に移行する。ブロック620は、ユーザが除外ボイス・インプリントとしてそのサンプルを追加することを選択したかどうかという判断を示している。ユーザが除外ボイス・インプリントとしてそのサンプルを追加することを選択した場合、プロセスはブロック622に移行する。ブロック622は、ホワイト・リスト内の除外ボイス・インプリント項目としてそのサンプルを追加することを示し、プロセスは終了する。ユーザへのプロンプトは呼出し中にまたは呼出しの終結後に行うことができることは留意すべき重要なことである。
【0066】
ブロック604に戻り、ユーザが呼出しを行った場合、プロセスはブロック614に移行する。ブロック614は、呼出しから音声特性をサンプリングすることを示している。他の実施形態では、ユーザは、ユーザが呼出しを行ったときに、その呼出しがユーザの連絡先データベース内の番号に対して行われていない場合のみ、ブロック614で音声特性がサンプリングされるというプリファレンスを選択することができる。次に、ブロック616は、呼出しからの音声特性をホワイト・リスト内のボイス・インプリントと比較することを示している。その後、ブロック618は、サンプリングされた音声特性とホワイト・リスト内のボイス・インプリントとの一致が存在するかどうかという判断を示している。一致が存在する場合、プロセスは終了する。代わって、一致が存在する場合、ユーザに対し、前のボイス・インプリントを新しいサンプルで置き換えるかどうかまたは送信側用の追加のサンプルを追加するかどうかを選択するようプロンプトを出すことができる。ブロック618に戻り、一致が存在しない場合、プロセスはブロック608に移行し、前に記載したように進行する。
【0067】
次に図7に関して説明すると、このハイレベル論理流れ図は、ボイス・メール・メッセージのフィルタリングを制御するためのハイレベル・プロセスおよびプログラムを図示している。例示されている通り、プロセスはブロック700から始まり、その後、ブロック702に移行する。ブロック702は、ボイス・メール・フィルタリングが起動されたかどうかという判断を示している。一例では、新しいボイス・メール・メッセージの受信またはボイス・メール・メッセージ項目を再生するためのユーザ要求など、フィルタリング・プリファレンスに指定されたイベントの発生により、ボイス・メール・フィルタリングが起動される。ボイス・メール・フィルタリングが起動された場合、次にプロセスはブロック704に移行する。
【0068】
ブロック704は、次のボイス・メール・メッセージのサンプルの音声特性をホワイト・リスト内のボイス・インプリントと比較することを例示している。次に、ブロック706は、音声特性とホワイト・リスト内のボイス・インプリントとの一致が存在するかどうか、ならびにそのボイス・インプリントに許可としてのマークが付けられているどうかという判断を示している。フィルタリング・コントローラが許可ボイス・インプリントとの一致を検出した場合、プロセスはブロック714に移行する。さもなければ、ブロック706でフィルタリング・コントローラが許可音声サンプルとの一致を検出しなかった場合、プロセスはブロック708に移行する。
【0069】
ブロック708は、次のボイス・メール・メッセージのサンプルの音声特性とホワイト・リスト内のボイス・インプリントとの一致が存在するかどうか、ならびにボイス・インプリントに除外としてのマークが付けられているかどうかというフィルタリング・コントローラによる判断を示している。フィルタリング・コントローラが除外ボイス・インプリントとの一致を検出した場合、プロセスはブロック710に移行する。ブロック710は、ボイス・メール・メッセージからのキーワードでコーパスを更新することを示している。特に、コーパスは、不要なボイス・メールと見なされるボイス・メール・メッセージからのキーワードで更新される。次に、ブロック712は、ボイス・メールボックスからボイス・メール・メッセージを削除することを例示し、プロセスはブロック726に移行する。
【0070】
ブロック726は、依然としてフィルタリングされていないボイス・メール・メッセージがボイス・メールボックス内に残っているかどうかというフィルタリング・コントローラによる判断を示している。フィルタリングされていないボイス・メール・メッセージがボイス・メールボックス内に残っている場合、プロセスはブロック704に移行する。フィルタリングされていないボイス・メール・メッセージがボイス・メールボックス内にまったく残っていない場合、プロセスは終了する。
【0071】
ブロック708に戻り、除外ボイス・インプリントとの一致が存在する場合、プロセスはブロック714に移行する。ブロック714は、ボイス・メール・メッセージについてベイズ・スコアを計算することを示している。次に、ブロック718は、ベイズ・スコアが特定のしきい値より大きいかどうかというフィルタリング・コントローラによる判断を例示している。ベイズ・スコアが必要なスコアしきい値より小さい場合、プロセスはブロック726に移行する。さもなければ、ブロック718でベイズ・スコアが必要なスコアしきい値より大きい場合、プロセスはブロック720に移行する。ブロック720は、ボイス・メール・メッセージからのキーワードで不良コーパス(bad corpus)を更新することを示している。次に、ブロック722は、ボイス・メール・メッセージからサンプリングされたボイス・インプリントで除外ホワイト・リストを更新することを例示している。その後、ブロック724は、ボイス・メールボックスからボイス・メール・メッセージを削除することを示し、プロセスはブロック726に移行する。
【0072】
ボイス・メールボックス内のボイス・メール・メッセージをフィルタリングする際に、フィルタリング・コントローラは図7に図示されたものに対して追加のステップまたは代替ステップを実行できることが理解されるであろう。特に、フィルタリング・プリファレンスは、除外ホワイト・リスト項目と一致する音声特性を有するボイス・メール・メッセージをフィルタリングするためのプリファレンスを示すことができる。たとえば、フィルタリング・プリファレンスは、ボイス・メール・メッセージに不要なボイス・メールとしてマークを付け、再生リストの末尾で優先順位を付けなければならないことを示すことができる。加えて、特に、フィルタリング・プリファレンスは、スコアしきい値より大きいベイズ・スコアを有するボイス・メールをフィルタリングするためのプリファレンスを示すことができる。たとえば、フィルタリング・プリファレンスは、特定のしきい値より大きいベイズ・スコアを有するボイス・メールを異なる記憶空間内に移動し、不要なボイス・メールとしてマークを付けなければならないことを示すことができる。
【0073】
次に図8を参照すると、このハイレベル論理流れ図は、ボイス・メール・メッセージのフィルタ済み再生を制御するためのプロセスおよびプログラムを図示している。例示されている通り、プロセスはブロック800から始まり、その後、ブロック802に移行する。ブロック802は、ボイス・メール再生コントローラによるボイス・メールの再生が起動されたかどうかをフィルタリング・コントローラが検出することを示している。ボイス・メールの再生が起動されると、プロセスはブロック830に移行する。
【0074】
ブロック830は、再生を待っているすべてのボイス・メール・メッセージがすでにフィルタリングされたかどうかというフィルタリング・コントローラによる判断を示している。すべてのボイス・メール・メッセージがすでにフィルタリングされた場合、プロセスはブロック804に移行する。すべてのボイス・メール・メッセージがすでにフィルタリングされたわけではない場合、プロセスはブロック832に移行する。ブロック832は、図7に例示されているボイス・メール・フィルタリングを起動することを例示している。次に、ブロック834は、ボイス・メール・フィルタリングが完了したかどうかという判断を示している。ボイス・メール・フィルタリングが完了すると、プロセスはブロック804に移行する。
【0075】
ブロック804は、ユーザ再生フィルタリング・プリファレンスに応じてボイス・メール・メッセージをソートすることを例示している。たとえば、ユーザ再生フィルタリング・プリファレンスは、不要なボイス・メールである確率が最高であるボイス・メール・メッセージが最後に再生されるように、最低ベイズ・スコアから最高ベイズ・スコアにフィルタリングすることを指定することができる。次に、ブロック806は、ボイス・メール再生コントローラを起動して、ソートした順にボイス・メール・メッセージの再生を開始することを示している。その後、ブロック808は、再生中の現行ボイス・メール・メッセージに関連してユーザ・フィルタリング・プリファレンスに応じてフィルタリング情報および選択可能オプションの出力を制御することを示し、プロセスはブロック810に移行する。
【0076】
ブロック810は、ボイス・メール・メッセージを保管することをユーザが選択したかどうかという判断を例示している。ボイス・メール・メッセージを保管することをユーザが選択した場合、プロセスはブロック812に移行する。ブロック812は、保管された電子メールからのキーワードで良好コーパス(good corpus)を更新することを示している。次に、ブロック814は、許可としてボイス・インプリントにマークが付けられている場合に、保管された電子メールからサンプリングされたボイス・インプリントでホワイト・リストを更新することを例示し、プロセスはブロック828に移行する。ブロック828は、まだ再生されていないボイス・メール・メッセージがメールボックス内に残っているかどうかという判断を示している。再生されていないボイス・メール・メッセージがメールボックス内にまったく残っていない場合、プロセスは終了する。再生されていないボイス・メール・メッセージがメールボックス内に残っている場合、プロセスはブロック808に移行する。
【0077】
ブロック810に戻り、ボイス・メール・メッセージを保管することをユーザが選択しなかった場合、プロセスはブロック816に移行する。ブロック816は、不要なボイス・メールとしてボイス・メール・メッセージにマークを付けることをユーザが選択したかどうかという判断を示している。不要なものとしてボイス・メール・メッセージにマークを付けることをユーザが選択した場合、プロセスはブロック818に移行する。ブロック818は、選択されたボイス・メール・メッセージからのキーワードでコーパスを更新することを例示している。次に、ブロック820は、除外としてボイス・インプリントにマークが付けられている場合に、ボイス・メール・メッセージからサンプリングされたボイス・インプリントでホワイト・リストを更新することを示している。その後、ブロック822は、ボイス・メールボックスからボイス・メール・メッセージを削除することを例示し、プロセスはブロック828に移行する。さもなければ、ブロック816に戻り、不要なボイス・メールとしてボイス・メール・メッセージにマークを付けることをユーザが選択しなかった場合、プロセスはブロック824に移行する。
【0078】
ブロック824は、最後に再生されたメッセージより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択したかどうかという判断を例示している。最後に再生されたメッセージより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択した場合、プロセスはブロック825に移行する。ブロック825は、最後に再生されたメッセージより大きいベイズ・スコアを有するボイス・メール・メッセージを選択することを示し、プロセスはブロック818に移行する。最後に再生されたメッセージより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除することを選択するためのオプションに加えて、現在再生中のメッセージより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除すること、特定のボイス・メール・メッセージを聴取しながらまたは聴取した後でユーザが話した特定の単語を含むすべてのボイス・メール・メッセージを削除すること、または特定の基準に応じてボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択できるようにするその他のオプションなど、その他のオプションの中からユーザが選択できることは留意すべき重要なことである。
【0079】
ブロック824に戻り、最後に再生されたメッセージより大きいベイズ・スコアを有するすべてのボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択しなかった場合、プロセスはブロック826に移行する。ブロック826は、ボイス・メール・メッセージの再生の終了前にボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択したかどうかという判断を示している。フィルタリング・プリファレンス設定に応じて再生の終了前にボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択した場合、プロセスはブロック818に移行する。さもなければ、ブロック826で再生の終了前にボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択しなかった場合、プロセスはブロック828に移行する。再生の終了前に削除されたボイス・メール・メッセージに関連して追加または代替フィルタリング・プリファレンスをユーザが選択できることは留意すべき重要なことである。たとえば、フィルタリング・プリファレンスは、ボイス・メール・メッセージの再生の終了前にボイス・メール・メッセージを削除することをユーザが選択したときに、ボイス・メール・メッセージが不要なものであったかどうかを指定するようフィルタリング・コントローラがユーザにプロンプトを出すことを指定することができる。
【0080】
好ましい一実施形態に関して本発明を詳しく示し説明してきたが、当業者であれば、本発明の精神および範囲を逸脱せずに形式および細部の様々な変更が可能であることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】VoIPボイス・メール・メッセージを記憶するためのVoIPボイス・メール・システムとの音声通信をサポートするための分散通信ネットワークの一実施形態を例示するブロック図である。
【図2】それにより本発明の方法、システム、およびプログラム(program product)の電話装置、コンピュータ・システム、サーバ、またはネットワーク・システムを実現可能なコンピューティング・システムの一実施形態を図示するブロック図である。
【図3】不要なボイス・メールをフィルタで除去するためのボイス・メール・システムを例示するブロック図である。
【図4】再生前および再生中に不要なボイス・メール・メッセージをフィルタで除去する一例を図示する例示的な図である。
【図5】企業内で共用されるボイス・メール・システムによる使用のために記憶されるタイプのデータの一例を例示する例示的な図である。
【図6】ホワイト・リストに対する更新を制御するためのプロセスおよびプログラムを図示するハイレベル論理流れ図である。
【図7】ボイス・メール・メッセージのフィルタリングを制御するためのハイレベル・プロセスおよびプログラムを例示するハイレベル論理流れ図である。
【図8】ボイス・メール・メッセージのフィルタ済み再生を制御するためのプロセスおよびプログラムを図示するハイレベル論理流れ図である。
【符号の説明】
【0082】
300:VoIPボイス・メール・システム
302:ボイス・メール項目データベース
304:再生コントローラ
306:フィルタリング・コントローラ
308:コーパス・リスト
310:コーパス・コントローラ
312:ベイズ・スコアリング・コントローラ
314:ホワイト・リスト
316:ホワイト・リスト・コントローラ
318:インターフェース・コントローラ
320:フィルタリング・プリファレンス
322:音声識別コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1人のユーザのためのボイス・メールボックス内の項目を管理するための方法であって、
前記ユーザのための前記ボイス・メールボックス内に受信された複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの各ボイス・メール・メッセージについて個別ベイズ・スコアを計算するステップであって、前記個別ボイス・メール・メッセージのそれぞれが前記ユーザによって必要とされない確率を前記個別ベイズ・スコアのそれぞれが示すステップと、
項目を削除するための再生中のユーザ選択に応答して、前記ボイス・メールボックスから最後に再生されたボイス・メール・メッセージの特定のベイズ・スコアより大きい前記個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの選択内容を前記ボイス・メールボックスから自動的に削除するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
最低ベイズ・スコアから最高ベイズ・スコアの順に前記複数のボイス・メール・メッセージ項目をソートするステップと、
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの前記選択内容を前記順序で前記ユーザに対して再生するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ボイス・メール・メッセージのそれぞれについて前記個別ベイズ・スコアを計算したことに応答して、特定のスコアしきい値より大きい前記個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの第2の選択内容を自動的に削除するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
個別ベイズ・スコアを計算する前記ステップが、
コーパス内の複数の単語からの単語の個別選択内容に前記ボイス・メール・メッセージのそれぞれに含まれる単語を突き合わせることにより前記個別ベイズ・スコアのそれぞれを計算するステップであって、前記コーパス内の前記複数の単語のそれぞれが、ボイス・メール内に発現する確率と、不要なボイス・メール内に発現する確率とを有するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
再生中に前記ユーザによって保管された少なくとも1つのボイス・メール内で検出された単語からの第1の選択内容と、前記ユーザと少なくとも1人の他の参加者との間の少なくとも1つの会話中に検出された単語からの第2の選択内容と、前記ユーザによって削除され、不要なボイス・メールとしてマークが付けられた少なくとも1つのボイス・メール内で検出された単語からの第3の選択内容のうちの少なくとも1つから前記複数の単語を前記コーパスに追加するステップ
をさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの前記ボイス・メール・メッセージのそれぞれに関する個別音声特性が複数のボイス・インプリントのうちの少なくとも1つのボイス・インプリントと一致するかどうかを検出するステップであって、前記複数のボイス・インプリントのそれぞれに許可または除外のうちの一方のマークが付けられるステップと、
除外としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントのうちの1つと一致する前記個別音声特性をそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの第2の選択内容を前記ボイス・メールボックスから自動的に削除するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザと少なくとも1人の他の呼出し参加者との間の会話の少なくとも一部分をサンプリングするステップと、
除外としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントに前記サンプリングを追加するステップと、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ボイス・メールボックス・グリーティングの少なくとも一部分をサンプリングするステップと、
許可としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントに前記サンプリングを追加するステップと、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの特定のボイス・メール・メッセージが前記特定のユーザによって必要とされないので前記特定のボイス・メール・メッセージを削除するための前記ユーザによる選択内容を検出したことに応答して、除外としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントに前記ボイス・メール・メッセージのサンプリングを追加するステップ
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1人のユーザのためのボイス・メールボックス内の項目を管理するためのシステムであって、
前記ユーザのための複数のボイス・メール・メッセージ項目を記憶するためのボイス・メールボックス
を含み、
前記ボイス・メールボックスが、
前記ボイス・メールボックス内に記憶された前記複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの各ボイス・メール・メッセージについて個別ベイズ・スコアを計算するための手段であって、前記個別ボイス・メール・メッセージのそれぞれが前記ユーザによって必要とされない確率を前記個別ベイズ・スコアのそれぞれが示す手段と、
項目を削除するための再生中のユーザ選択に応答して、前記ボイス・メールボックスから最後に再生されたボイス・メール・メッセージの特定のベイズ・スコアより大きい前記個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの選択内容を前記ボイス・メールボックスから自動的に削除するための手段と、
をさらに含む、システム。
【請求項11】
前記ボイス・メールボックスが、
最低ベイズ・スコアから最高ベイズ・スコアの順に前記複数のボイス・メール・メッセージ項目をソートするための手段と、
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの前記選択内容を前記順序で前記ユーザに対して再生するための手段と、
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ボイス・メールボックスが、
前記ボイス・メール・メッセージのそれぞれについて前記個別ベイズ・スコアを計算したことに応答して、特定のスコアしきい値より大きい前記個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの第2の選択内容を自動的に削除するための手段
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
個別ベイズ・スコアを計算するための前記手段が、
コーパス内の複数の単語からの単語の個別選択内容に前記ボイス・メール・メッセージのそれぞれに含まれる単語を突き合わせることにより前記個別ベイズ・スコアのそれぞれを計算するための手段であって、前記コーパス内の前記複数の単語のそれぞれが、ボイス・メール内に発現する確率と、不要なボイス・メール内に発現する確率とを有する手段
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記ボイス・メールボックスが、
再生中に前記ユーザによって保管された少なくとも1つのボイス・メール内で検出された単語からの第1の選択内容と、前記ユーザと少なくとも1人の他の参加者との間の少なくとも1つの会話中に検出された単語からの第2の選択内容と、前記ユーザによって削除され、不要なボイス・メールとしてマークが付けられた少なくとも1つのボイス・メール内で検出された単語からの第3の選択内容のうちの少なくとも1つから前記複数の単語を前記コーパスに追加するための手段
をさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ボイス・メールボックスが、
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの前記ボイス・メール・メッセージのそれぞれに関する個別音声特性が複数のボイス・インプリントのうちの少なくとも1つのボイス・インプリントと一致するかどうかを検出するための手段であって、前記複数のボイス・インプリントのそれぞれに許可または除外のうちの一方のマークが付けられる手段と、
除外としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントのうちの1つと一致する前記個別音声特性をそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの第2の選択内容を前記ボイス・メールボックスから自動的に削除するための手段と、
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
前記ボイス・メールボックスが、
前記ユーザと少なくとも1人の他の呼出し参加者との間の会話の少なくとも一部分をサンプリングするための手段と、
除外としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントに前記サンプリングを追加するための手段と、
をさらに含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ボイス・メールボックスが、
ボイス・メールボックス・グリーティングの少なくとも一部分をサンプリングするための手段と、
許可としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントに前記サンプリングを追加するための手段と、
をさらに含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記ボイス・メールボックスが、
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目のうちの特定のボイス・メール・メッセージが前記特定のユーザによって必要とされないので前記特定のボイス・メール・メッセージを削除するための前記ユーザによる選択内容を検出したことに応答して、除外としてマークが付けられた前記複数のボイス・インプリントに前記ボイス・メール・メッセージのサンプリングを追加するための手段
をさらに含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの少なくとも1つの選択内容が、インターネット・プロトコル上の音声通信を使用してパケット交換網により伝送される、請求項10に記載のシステム。
【請求項20】
少なくとも1人のユーザのためのボイス・メールボックス内の項目を管理するためのプログラムであって、前記プログラムが、
前記ユーザのための前記ボイス・メールボックス内に受信された複数のボイス・メール・メッセージのうちの各ボイス・メール・メッセージについて個別ベイズ・スコアを計算することを制御するステップであって、前記個別ボイス・メール・メッセージのそれぞれが前記ユーザによって必要とされない確率を前記個別ベイズ・スコアのそれぞれが示すステップと、
前記ボイス・メールボックスから最後に再生されたボイス・メール・メッセージの特定のベイズ・スコアより大きい前記個別ベイズ・スコアをそれぞれが有する前記複数のボイス・メール・メッセージ項目からの選択内容を前記ボイス・メールボックスから自動的に削除することを制御するステップと、
をコンピュータに実行させるコンピュータで実行可能な命令を含む、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−179540(P2007−179540A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332454(P2006−332454)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】