説明

屋外用モバイルネットワークカメラシステム

【課題】屋外での監視に使用可能であって簡易な構成の屋外用モバイルネットワークカメラシステムを提供する。
【解決手段】移動体通信網102、103を有するネットワーク101〜103を介して通信可能に接続された、移動可能なローカル監視制御装置1とウェッブサーバ2とを具備したシステムであって、ローカル監視制御装置1が、移動体通信網を介した無線通信機能と撮像機能とを有し、監視領域を撮像して得られた画像をウェッブサーバ2に送信可能なモバイルカメラと、1次電池としての太陽電池パネルと太陽電池パネルから一方的に給電を受けることが可能な2次電池としての蓄電池とを有し、太陽電池パネルが蓄電池への給電時に蓄電池に代わってモバイルカメラにも給電可能な電源部と、を備え、ウェッブサーバ2が、ローカル監視制御装置1から受信した画像をネットワーク101〜103上で管理端末3と移動通信端末4とに閲覧可能とする構成を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外で使用可能なシステムであって、監視、制御等に使用可能な屋外用モバイルネットワークカメラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、携帯電話機等の通信情報処理装置の普及は目覚しく、種々の分野で応用されてきている。利便性の高さから屋外での利用も拡大してきており、屋外での長時間の使用を補助するために太陽電池が設けられたものもでてきている。屋外での監視等に使用される通信情報処理装置については、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、屋外における異常監視装置の設置及び運用を可能にするために、発電可能なときにソーラ電源で稼動しつつ2次電池として機能するバッテリーへ充電することが記載されている。監視のためにエリア内の異常検知部に火災感知器及びガス検知器が設置され、上記の構成のバッテリー等からなる電源を搭載した移動可能な装置が、移動中に検出した異常信号をアナログ信号により伝送するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−209875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、システム規模が大きく広く普及し難いという問題を有していた。
【0006】
以上の現状に鑑み、本発明の目的は、屋外での監視に使用可能であって簡易な構成の屋外用モバイルネットワークカメラシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、移動体通信網を有するネットワークに通信可能に接続され移動可能なローカル監視制御装置を具備し、前記ローカル監視制御装置が、前記移動体通信網を介した無線通信機能と撮像機能とを有し、監視領域を撮像して得られた画像を前記ネットワーク上に送信可能なモバイルカメラと、1次電池としての太陽電池パネルと前記太陽電池パネルから一方的に給電を受けることが可能な2次電池としての蓄電池とを有し、前記太陽電池パネルが前記蓄電池への給電時に前記蓄電池に代わって前記モバイルカメラにも給電可能な電源部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステムにおいて、前記ローカル監視制御装置が所定の監視用センサからの監視イベントの発生の出力を検知する機能を有し、前記モバイルカメラが監視イベントの発生に応答して監視領域を撮像し得られた画像を所定の移動通信端末に送信することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステムにおいて、前記ネットワーク上のウェッブサーバを更に具備し、前記ウェッブサーバが、前記ローカル監視制御装置から受信した画像を前記ネットワーク上で閲覧可能とすることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステムにおいて、前記ローカル監視制御装置が所定の監視用センサからの監視イベントの発生の出力を検知する機能を有し、前記モバイルカメラが監視イベントの発生に応答して監視領域を撮像し得られた画像を前記ウェッブサーバに送信することを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステムにおいて、前記ウェッブサーバが、認証されたアクセスがあったときに画像の閲覧を許可し、前記ローカル監視制御装置が、前記ネットワーク経由の外部装置のアクセスを介して前記監視対象の装置を制御可能かつ制御後の状態を撮像して返信可能であり、前記移動通信端末が、前記ネットワーク経由で前記ローカル監視制御装置にアクセスして、前記監視対象の装置としてのアラーム、照明、電光掲示板、ポンプ、農業用水用水門、建設機械、及び発電機のうちの何れか1つ以上を遠隔制御可能となっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、移動体通信網を有するネットワークに通信可能に接続され移動可能なローカル監視制御装置を具備し、ローカル監視制御装置が、移動体通信網を介した無線通信機能と撮像機能とを有し、監視領域を撮像して得られた画像をネットワーク上に送信可能なモバイルカメラと、1次電池としての太陽電池パネルと太陽電池パネルから一方的に給電を受けることが可能な2次電池としての蓄電池とを有し、太陽電池パネルが蓄電池への給電時に蓄電池に代わってモバイルカメラにも給電可能な電源部と、を備えるため、屋外での監視に使用可能であって簡易な構成の屋外用モバイルネットワークカメラシステムを実現することができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1の効果に加えて、ローカル監視制御装置が所定の監視用センサからの監視イベントの発生の出力を検知する機能を有し、モバイルカメラが監視イベントの発生に応答して監視領域を撮像し得られた画像を所定の移動通信端末に送信するため、リアルタイムに監視イベントの発生を通知することができる。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、上記請求項1又は請求項2の効果に加えて、ネットワーク上のウェッブサーバを更に具備し、ウェッブサーバが、ローカル監視制御装置から受信した画像をネットワーク上で閲覧可能とするため、情報の利便性を向上させることができる。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、上記請求項3の効果に加えて、ローカル監視制御装置が所定の監視用センサからの監視イベントの発生の出力を検知する機能を有し、モバイルカメラが監視イベントの発生に応答して監視領域を撮像し得られた画像をウェッブサーバに送信するため、リアルタイムに監視イベントの発生を通知することができる。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、上記請求項3又は請求項4の効果に加えて、ウェッブサーバが、認証されたアクセスがあったときに画像の閲覧を許可し、ローカル監視制御装置が、ネットワーク経由の外部装置のアクセスを介して監視対象の装置を制御可能かつ制御後の状態を撮像して返信可能であり、移動通信端末が、ネットワーク経由でローカル監視制御装置にアクセスして、監視対象の装置としてのアラーム、照明、電光掲示板、ポンプ、農業用水用水門、建設機械、及び発電機のうちの何れか1つ以上を遠隔制御可能となっているため、ユーザは、身近な携帯電話機等を介して遠隔地にある装置を簡易にオン/オフ等の制御ができ、利便性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による屋外用モバイルネットワークカメラシステムの一実施例を模式的に示すブロック構成図である。
【図2】本発明によるローカル監視制御装置の一実施例を示すブロック構成図である。
【図3】ローカル監視制御装置のモバイルカメラの一実施例を示すブロック構成図である。
【図4】制御部が行う撮像部及び無線通信部の制御動作(a)及び制御モード(b、c)についての説明図である。
【図5】レスポンドモードについての他の説明図である。
【図6】本発明によるローカル監視制御装置の一実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明によるローカル監視制御装置を建設現場に実際に設置した状態の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による屋外用モバイルネットワークカメラシステムの一実施例を模式的に示すブロック構成図である。屋外用モバイルネットワークカメラシステムは、図1に示すように、ネットワーク101〜103を介して通信可能に接続された、ローカル監視制御装置1、ウェッブサーバ2、管理端末3及び移動通信端末4を備える。ここで、ウェッブサーバ2は、監視対象の場所等に配置されたローカル監視制御装置1からの情報を受信して管理端末3及び移動通信端末4に提供可能となっている。
【0019】
ネットワーク101〜103を介して、通常の有線通信に加え所謂携帯電話機等の移動通信端末4を介したモバイル通信が可能となっている。また、ネットワーク101〜103は、ハードウェア的なものに限定されず、通信チャネルを有する概念的なネットワークをも含むものとする。このネットワーク101〜103は、目的に応じて性能を限定可能であるが、以下では、インターネットアクセス、電子メール通信等の一般に利用可能な通信を実現可能となっているものとする。
【0020】
図2は、本発明によるローカル監視制御装置の一実施例を示すブロック構成図である。ここで、ローカル監視制御装置1は、移動可能性を有して建設現場、農作業現場等の屋外に設置可能であり、モバイルカメラ10と、モバイルカメラ10に電力を供給する電源部20と、を備える。
【0021】
図3は、ローカル監視制御装置のモバイルカメラの一実施例を示すブロック構成図である。モバイルカメラ10は、撮像部11、画像処理部12、検出処理部13、制御部14、記憶部15及び無線通信部16を有する。
【0022】
撮像部11は、ビデオカメラを有し、パン、チルト、ズーム等が可能となっている。監視領域として例えば工事現場、果樹園、畑、雪渓斜面等が事前に設定可能であるが、ネットワーク101〜103を介して管理端末3及び移動通信端末4によって指定された領域に監視領域が変更されるのでもよい。また、カラー撮像/白黒撮像の別が選択可能となっているのでも、赤外線撮像が可能となっているのでもよい。
【0023】
撮像は、対象に応じて例えば30秒〜24時間等の所定の時間間隔で実行可能となっている。画像サイズは、例えばVGA(Video Graphics Array、画素数640×480)、QVGA(Quarter-VGA、320×240)、QQVGA(Quarter Quarter-VGA、160×120)等が選択可能となっている。得られた画像には、撮像日時を特定する情報が付されて記憶部15に格納される。
【0024】
ただし、また電力上余裕がある構成の場合、動画的撮像が可能となっているのでもよい。ここで、動画的撮像は、所謂動画撮影に加え、上記の時間間隔よりも短い例えば0.1秒、0.5秒、1秒、5秒、10秒等の時間間隔での撮像をさす。動画的撮像が可能な構成の場合、動画的撮像相互に所定の時間間隔が設けられるのでもよい。そして、得られた画像には、フレーム毎又は所定フレーム間隔毎に撮像日時を特定する情報が付されて記憶部15に格納される。
【0025】
画像処理部12は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及びプログラム等からなり、記憶部15に格納された画像の圧縮が可能となっている。時間間隔が十分長い撮像、静的な対象の撮像等によって得られた画像については、圧縮は例えばJPEG(Joint Picture Expert Group)に準拠して行われる。
【0026】
また、目的に応じて、GIF(Graphics Interchange Format)、MPEG(Moving Picture Expert Group)等に基づいて行われるのでもよい。GIFは、通常高い圧縮率が得られるため、高い忠実性で画像を復元する必要がない場合等に好ましい。MPEGが上記の動画的撮像で得られた画像の圧縮に適用され、より高い圧縮率が達成されるのでもよい。更に、送信データ量の調整のために、圧縮率が例えば低/中/高等のように切替え可能となっているのでもよい。
【0027】
検出処理部13は、コネクタ17等を介して外部のセンサからの信号の入力が可能となっている。センサとして、例えば赤外線センサ、煙センサ、超音波センサ等が接続可能となる。また、人感センサ、火災検知センサ、地滑りセンサ等が接続可能となり、直接人の検出、火災の検出、地滑りの検出等の対応する検出が可能となるのでもよい。
【0028】
人の侵入、火災の発生等は、例えばセンサからの出力レベルが環境に応じて決まる閾値レベルよりも高いことを条件として検出されるのでもよい。具体的には、人の侵入については、赤外線センサの出力レベルが環境から決まる閾値レベルよりも高いこと又は人感センサで検出されていること等が条件とされる。また、火災の発生については、環境に応じて火災のときに発生すると予め指定されたガスの濃度レベルが環境から決まる閾値レベルよりも高いことが、あげられる。検出処理部13は、また、人の侵入、火災の発生等の検出したイベントを制御部14に通知可能となっている。
【0029】
制御部14は、撮像部11、画像処理部12及び無線通信部16の制御、並びに端子18を介した外部の装置200の制御が可能となっている。具体的には、まず、撮像や画像送信の間隔の制御が可能となっている。図4は、制御部が行う撮像部及び無線通信部の制御動作(a)及び制御モード(b、c)についての説明図である。
【0030】
制御部14は、図4(a)に示すように、例えば電源投入に応答して行われる初期化動作の後、所定の制御モードで撮像部11への撮像要求及び無線通信部16への送信要求が可能となっている。制御モードは、スケジュールモード、レスポンドモード等に分かれている。図4(b)に示すスケジュールモードでは、一定時間(図4(b)では360分)間隔で又は予めスケジュールされた時刻で、例えば送信要求が行われる。スケジュールモードでは、撮像の時間間隔、画像の送信間隔等の調節を介して、電力消費の調整が容易となる。
【0031】
図5は、レスポンドモードについての他の説明図である。図4(c)に示すレスポンドモードでは、例えば図5(a)に示すように管理端末3からの送信要求に応答して撮像部11への撮像要求、無線通信部16への送信要求が行われる。また、例えば図5(b)に示すように接点ON要求に応答して、例えば端子18を電気的にショートし、これらの端子18に電気的に接続された外部の装置200が制御されるのでもよい。この外部の装置200として、例えば、アラーム、照明、電光掲示板、ポンプ、農業用水用水門、建設機械、これらに電力を供給する発電機等が接続されるのでもよい。
【0032】
また、パスワード等の権限が付与された要求に応答して、スケジュールモードからレスポンドモードに切り替わるのでもよい。即ち、権限のない要求に対しては、このモードの切り替えが行われないようになっているのでもよい。これによって、モードの切り替えを限定することが可能となり、もって電力消費の一層の低減が可能となる。さらに、このモードの切り替え、送信要求、接点ON要求等は、予め登録された移動通信端末4に許可されるのでもよい。
【0033】
レスポンドモードで、さらに、制御部14がイベント発生の通知を検出処理部13から受けたときに、撮像部11を制御して撮像が行わせるようになっているのでもよい。この場合、得られた画像が例えば管理端末3に送信されるように、無線通信手段16が連携するように制御されるのでもよい。
【0034】
制御部14は、イベント発生の通知を受けたとき、例えば、移動通信端末4へ電子メールを介して通知する。これによって、ユーザは、移動通信端末4を介して管理端末3にアクセスし画像を閲覧することによって、発生した状況の把握が可能となる。
【0035】
電源部20は、外部から給電が得られない屋外使用のために、太陽電池パネル21及び蓄電池22を備える。太陽電池パネル21は、日中等の日照のある又は多い時間帯に主に発電し、電力をモバイルカメラ10に供給しつつ蓄電池22に充電可能になっている。日照のない又は少ない時間帯での逆流を防止するために、例えば図2に示すように、逆流防止ダイオード23が太陽電池パネル21と蓄電池22との間に直列に連結されている。そして、蓄電池22よりも太陽電池パネル21の出力電圧が低下したとき、蓄電池22からモバイルカメラ10に電力が供給される。
【0036】
図6は、本発明によるローカル監視制御装置の一実施例を示す斜視図である。ローカル監視制御装置1は、例えば支持部材41〜44を介して支持ポスト40に取り付けられ、移動可能となっている。支持ポスト40には、上部に太陽電池パネル21が、その下部の見晴らしの良い部分等にモバイルカメラ10が、下部等に蓄電池22等が格納された電源ボックスが取り付けられる。
【0037】
これらは、所定のケーブル31、32を介して電気的に接続されている。ローカル監視制御装置1は、また、防水等の屋外で使用のための所定の処理が施されている。図7は、本発明によるローカル監視制御装置を建設現場に実際に設置した状態の一例を示す説明図である。
【0038】
ウェッブサーバ2は、ネットワーク101〜103を介してローカル監視制御装置1から画像を受信し、管理端末3及び移動通信端末4に閲覧可能とする。閲覧は、ウェッブサーバ2の機能、利用権原等に応じて、パスワード、生体認証等の所定の認証を経て可能となるのでもよい。また、閲覧時に管理端末3及び移動通信端末4に画像のダウンロードが行われるのでもよい。ここで、ウェッブサーバ2は、複数のローカル監視制御装置1を対象に上記の動作が可能となっている。
【0039】
管理端末3は、ウェッブサーバ2から画像をダウンロードして所定の画像処理が可能となっている。画像処理によって、ローカル監視制御装置1で電力消費することなく、詳細な状況の把握、分析等が可能となるのでもよい。管理端末3にはまた、権限を保証するために、必要に応じて生体情報読取装置が接続可能となっているのでもよい。ここで、管理端末3は、複数のローカル監視制御装置1を管理対象とするのでもよい。
【0040】
移動通信端末4は、電子メールを介して、登録されたイベントの発生等がローカル監視制御装置1から通知される。移動通信端末4のユーザは、リターンメールを介して、イベント発生を含む時間帯の画像の送信をローカル監視制御装置1に要求することができる。イベント発生を含む時間帯は、通常は最新の時間帯であるが、ローカル監視制御装置1の機能、イベントの性質等に応じて、これより過去のものとなるのでもよい。
【0041】
ローカル監視制御装置1がIPアドレス等のネットワーク上の通信アドレスを有するため、移動通信端末4はローカル監視制御装置1にアクセス可能となっている。これによって、ユーザは、移動通信端末4を介してローカル監視制御装置1を制御し、発電機、電光掲示板等のオン/オフが可能となる。また、モバイルカメラ10を制御して画像を取得し、これらが確実にオン/オフされたかの確認が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明による屋外用モバイルネットワークカメラシステムは、監視カメラ、制御装置、通報装置等として使用され、建設業、農業、セキュリティサービス業等において、また、本システムを構成するこれらの装置の製造産業、電子部品製造業、プログラム製造業等において利用可能であり、このような製品の有用性を増進する。
【符号の説明】
【0043】
1 ローカル監視制御装置
2 ウェッブサーバ
3 管理端末
4 移動通信端末
10 モバイルカメラ
11 撮像部
12 画像処理部
13 検出処理部
14 制御部
15 記憶部
16 無線通信部
20 電源部
21 太陽電池パネル
22 蓄電池
23 逆流防止ダイオード
31、32 ケーブル
40 支持ポスト
41〜44 支持部材
101〜103 ネットワーク
200 制御される外部の装置(発電機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体通信網を有するネットワークに通信可能に接続され移動可能なローカル監視制御装置を具備したシステムであって、
前記ローカル監視制御装置が、
前記移動体通信網を介した無線通信機能と撮像機能とを有し、監視領域を撮像して得られた画像を前記ネットワーク上に送信可能なモバイルカメラと、
1次電池としての太陽電池パネルと前記太陽電池パネルから一方的に給電を受けることが可能な2次電池としての蓄電池とを有し、前記太陽電池パネルが前記蓄電池への給電時に前記蓄電池に代わって前記モバイルカメラにも給電可能な電源部と、
を備えることを特徴とする、屋外用モバイルネットワークカメラシステム。
【請求項2】
前記ローカル監視制御装置が所定の監視用センサからの監視イベントの発生の出力を検知する機能を有し、前記モバイルカメラが監視イベントの発生に応答して監視領域を撮像し得られた画像を所定の移動通信端末に送信することを特徴とする、請求項1に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステム。
【請求項3】
前記ネットワーク上のウェッブサーバを更に具備し、前記ウェッブサーバが、前記ローカル監視制御装置から受信した画像を前記ネットワーク上で閲覧可能とすることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステム。
【請求項4】
前記ローカル監視制御装置が所定の監視用センサからの監視イベントの発生の出力を検知する機能を有し、前記モバイルカメラが監視イベントの発生に応答して監視領域を撮像し得られた画像を前記ウェッブサーバに送信することを特徴とする、請求項3に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステム。
【請求項5】
前記ウェッブサーバが、認証されたアクセスがあったときに画像の閲覧を許可し、前記ローカル監視制御装置が、前記ネットワーク経由の外部装置のアクセスを介して前記監視対象の装置を制御可能かつ制御後の状態を撮像して返信可能であり、前記移動通信端末が、前記ネットワーク経由で前記ローカル監視制御装置にアクセスして、前記監視対象の装置としてのアラーム、照明、電光掲示板、ポンプ、農業用水用水門、建設機械、及び発電機のうちの何れか1つ以上を遠隔制御可能となっていることを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の屋外用モバイルネットワークカメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−187165(P2010−187165A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29427(P2009−29427)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(509042518)エコモット株式会社 (2)
【Fターム(参考)】