説明

座面傾斜機構付き椅子

【課題】既存の椅子を簡易に改造して形成することができる座面傾斜機構付き椅子を提供する。
【解決手段】座面11aを有する椅子本体10と、前記椅子本体10の下部後方左右に設けられ、先端に車輪を有する一対の脚であって、前記椅子本体10の左右に延びる第1の回転軸に対して基端側が回動するように固定される脚である後部脚21と、前記椅子本体10の下部前方に固定され、少なくとも前記後部脚21の垂直に立った状態における前記座面11aから下端までの最短の長さよりも、前記座面11aから下端までの最短の長さが短くなるように形成される脚である前部脚31と、前記椅子本体10の側面左右に形成される一対のレバーであって、それぞれが前記椅子本体10の座面11aよりも下方において前記椅子本体10の左右に延びる第2の回転軸に対して所定範囲で回動し、この回動が前記後部脚21の回動と連動するレバー23とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は座面が傾斜することにより着座者の起立や、食事等の机上における作業性向上を補助する機構が設けられた椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、老人など足が弱った人は椅子から立ち上がることが困難であるために、立ち上がることを補助するために座面が傾斜する機構を有する椅子が種々提案されている。このような座面傾斜機構付きの椅子は、特許文献1に記載のような、座板が回動可能に形成されており、座板部分のみが前方へ傾斜するものと、特許文献2に記載されているような、座板の下方にリンク機構が設けられており、リンク機構に連結される座板が前方に傾斜するものの2つの種類に分けることができる。なお、このような座面が傾斜する椅子の構造は机上における作業性の向上にも資する場合がある。
【特許文献1】特願2002−63498号公報
【特許文献2】特許第3660863号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のいずれの種類の椅子も、椅子の座板を変更したり、座板より下の部分を変更するものであるために、既存の椅子をそのまま利用することができず、また、機構も複雑なものとなっていた。また、既存の椅子を改造するのではなく、全てを設計製作するような場合も椅子の本体部分の構成に大きな制約が生じるのでデザイン的な自由度が小さくなるという問題もある。
本発明は、このような問題に鑑みて、既存の椅子を簡易に改造して形成することができ、また、既存の椅子を利用しない場合においてもデザイン的な制約の少ない、簡易な構成を有する座面傾斜機構が設けられた椅子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する。
請求項1に記載の発明は、座面を有する椅子を構成する椅子本体と、前記椅子本体の下部後方の左右に設けられる、先端に車輪を有する一対の脚であって、前記椅子本体の左右に延びる第1の回転軸に対して基端側が回動するように固定される脚である後部脚と、前記椅子本体の下部前方に固定される、少なくとも前記後部脚の垂直に立った状態における前記座面から下端までの最短の長さよりも、前記座面から下端までの最短の長さが短くなるように形成される脚である前部脚と、前記椅子本体の側面左右に形成される一対のレバーであって、それぞれが前記椅子本体の座面よりも下方において前記椅子本体の左右に延びる第2の回転軸に対して所定範囲で回動すると共に、この回動が前記後部脚の回動と連動するように形成されるレバーとを有する座面傾斜機構付き椅子。
請求項2に記載の発明は、前記座面傾斜機構付き椅子において、前記レバーの先端には肘掛が固定され、前記レバーが前記椅子本体の最も後方側に位置する状態において前記肘掛は着座者の肘を置くことができる位置に存すると共に、前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さと、前記座面から前記前部脚の下端までの最短の長さとがほぼ一致し、前記レバーが前記椅子の最も前方側に位置する状態において、前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さが、前記座面から前記前部脚の下端までの最短の長さよりも長くなるように形成されるものである。なお、ここで、「前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さと、前記座面から前記前部脚の下端までの最短の長さとがほぼ一致し」とは、通常状態の座面がデザイン上多少後傾している場合における、前部脚から座面までの最短の長さと、後部脚から座面までの最短の長さの差を許容誤差とするものであり、これらの長さ同士をほぼ一致するものと見なす。
請求項3に記載の発明は、前記座面傾斜機構付き椅子において、前記前部脚は先端に車輪を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の座面傾斜機構付き椅子において、前記座面傾斜機構付き椅子は、さらに、前記後部脚とは別の後部の脚を構成する車輪である駆動輪を有することにより車椅子を形成し、前記後部脚が傾斜した所定の回動位置において、前記座面から前記後部脚の下端までの長さが、前記座面から前記駆動輪の下端までの最短の長さよりも短くなるとともに、少なくとも前記後部脚の垂直に立った状態における前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さが、前記座面から前記駆動輪の下端までの最短の長さより長くなるように形成されるものである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に記載の発明は、椅子の後部脚の先端に車輪を設けるとともに、基端側で回動するように形成され、この回動をレバーにより操作できるようにすることで、後部脚を回動させて後部脚を高くすることにより椅子の座面の後方を高く持ち上げ、これにより座面を傾斜させるものである。このように、椅子の下部の脚と側面のレバーのみにより椅子の傾斜を達成しているので、既存の椅子を、比較的簡単に改造して座面傾斜機能付き椅子として形成できるとともに、機構も簡易なものとすることができる。また、全体を最初から設計する場合においても、椅子の下面に設ける後部脚および前部脚と側面に設けるレバーにより座面傾斜機構が構成されるので、椅子本体部分の構成について制約がほとんどなく、デザインの自由度を高くすることができる。
請求項2に記載の発明は、レバーの先端に肘掛を設け、レバーを最後方に位置させた状態で肘掛を普通に使用できる状態とするとともに、肘掛を前方に押してレバーを前方に倒すことで、後部脚が立ち上がって座面が前方に傾斜する。このような動作を行うことにより、着座者は肘掛に肘を掛けた状態で立ち上がるために前傾すると、肘掛が自然に前に押されて座面が傾斜するので自然な動作で無理なく座面を傾斜させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記前部脚は先端に車輪を有するので、後部脚の車輪と合わせて椅子本体を4つの車輪で支持することにより、椅子に着座者が座った状態で補助者が椅子を押して楽に移動させることができる。
請求項4に記載の発明は、既存の車椅子を改造して比較的簡易に座面傾斜機構を設けることができるとともに、機構も簡易なものとすることができる。また、車椅子の本体の構成はほとんど変える必要がないので、やはり、既存の車椅子を改造するのではない場合であっても、デザインの自由度を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に実施形態1に係る座面傾斜機構付き椅子Xの側面図を示す。座面傾斜機構付き椅子Xは既存の椅子を改造したものであり、座面11aを有するクッション11、背もたれ12、クッショの下方を支持する台座13とから形成される椅子本体10は既存の椅子の構成をそのまま用いている。そして、これに座面傾斜機構20と、前部脚31とが設けられる。座面傾斜機構20は、後部脚21、回動機構22、レバー23、肘掛24とから構成される。後部脚21は、十分な厚さと強度をもつT字状の板体を左右に張り出した先端部分に直角に長方形状の適当な穴を設けた板体を溶接した脚本体21a、溶接された板体部分の穴にボルトとナットにより固定される車輪21b、脚本体21aの車輪21bとは相対する端部に固定される歯車21cとから構成される。回動機構22は、前記後部脚21の歯車21cと、歯車21cに噛みあう歯車23bと、これらの歯車21c、23bとを噛みあった状態でそれぞれを椅子本体10の左右に延びる第1の回動軸および第2の回動軸に回動自在に固定するギアボックス22aとから構成される。レバー23は鋼製の断面形状が長方形状の真直ぐな管体からなるレバー本体23a、レバー本体23aの下端側に固定される前記歯車23bと、レバー本体23aの先端に溶接固定される適所に穴が形成された板体23c、レバー本体23aの下端背面側に一端が固定され前記ギアボックス22aの一部に他端が固定される引張りバネ23dとから構成される。肘掛24は木製であり、緩やかな上に向って湾曲する長尺のブロック体から構成され、レバー本体23aの板体23cの穴を介してネジにより固定される。前部脚31は、垂直な軸に対しても回動可能に固定される車輪であり、椅子本体10の台座13の下面に固定される。なお、座面傾斜機構20および前部脚31は、椅子の左右に対称に設けられる。
【0007】
図2の座面傾斜機構付き椅子Xの一部拡大側面図に示すように、後部脚21は、レバー本体23aがほぼ垂直状態で車輪21bが背面側に向うように傾斜し、後部脚本体21aの背面側の一部が、ギアボックス22aの一部に当接してそれ以上は後方に動けないように構成されており、この状態で安定する。そして、前部脚31の高さは、この状態の後部脚21の高さとほぼ一致するように形成されており、この状態で座面11aはほぼ水平状態となる。また、この状態で肘掛24は着座者が丁度肘を掛けることができる位置に存する。
そして、レバー23を前方へ傾斜させ、レバー23の前面側の一部がギアボックス22aの一部に当接してそれ以上は傾斜できない位置になると、図3の一部拡大側面図に示すように、後部脚21は車輪がやや前方に向うように緩やかな傾斜を持ってほぼ垂直に立ち上がる。このレバー23の位置において、座面11aに人が座って下方に力がかかっていれば、この状態で安定する。また、この状態から座っている人が立ち上がり、座面11aに力が加わらなくなると、レバー23に設けられる引張りバネ23dにより、レバー23が元の位置に引き戻され後部脚21は元の位置に回動して戻り、図2に示す状態となる。
【0008】
次に、以上のような構成を有する座面傾斜機構付き椅子Xの使用方法について説明する。使用者は通常は図1、図2に示すように座面11aがほぼ水平な状態で椅子に座る。この状態で、立ち上がる際には、使用者は、肘掛24に肘を掛けた状態で肘とともに体ごと前傾する。すると、肘掛24に固定されたレバー23も肘掛24に押される。これにより、回動機構22を通じて、後部脚21が立ち上がるように回動し、後部脚21の高さが高くなる。この結果、椅子本体10の後部が持ち上がり座面11aが前傾していくこととなる。これにより、使用者が体重を楽に前に移動させることができ、少ない労力で立ち上がることができる。使用者が立ち上がると、レバー23は引張りバネ23dにより引き戻され、これにつれて後部脚21が元の位置に回動して低くなり、座面傾斜機構付き椅子Xは通常の状態となる。
【0009】
本実施形態に係る座面傾斜機構付き椅子Xは上記に示すように座面傾斜機構のついた椅子を、既存の椅子を簡易に改造して形成することができる。また、既存の椅子を改良するのではなく、最初から座面傾斜機構付き椅子Xとして設計する場合においても、椅子本体の構成に座面傾斜機構はほとんど影響を与えないので、デザイン的な自由度を高くすることができる。なお、肘掛が当所から設けられている椅子に対しては、レバー23の先端に肘掛を設けることなく、レバー23のみを設けて、これを直接操作するようにすればよい。
【0010】
なお、上記実施形態においては、後部脚21には車輪が一つだけ設けられているが、図4(a)に示すように、車輪を2つ設けるようにすることもできる。即ち、図4(a)に示す後部脚21αは、上記後部脚21の前方側の側面に当初の車輪21bに対して、ほぼ直角方向に向う車輪21dを設けたものであり、通常の状態においては車輪21dが地面に当接し、車輪21bは浮き上り、図4(b)に示すように、レバー23を最大に前傾させた状態においては、車輪21cが地面に当接し、車輪21dは浮き上るように形成される。
【0011】
(実施形態2)
図5に、実施形態2に係る座面傾斜機構付き椅子Yの側面図を示す。本座面傾斜機構付き椅子Yは車椅子であり、既存の車椅子を改造して形成される。そのため、座面51aを構成する座シート、背もたれからなる椅子本体50、前部脚となる前輪81、他の後部脚となる駆動輪71、フットレスト、肘掛等は既存の車椅子の構成をそのまま用いている。そして、これに、座面傾斜機構60が設けられる。
座面傾斜機構60は、後部脚61、回動機構62、レバー63とから構成される。後部脚61は、十分な厚さと強度をもつT字状の板体を左右に張り出した先端部分に直角に長方形状の適当な穴を設けた板体を溶接した脚本体61a、溶接された板部分の穴にボルトとナットにより固定される車輪61b、脚本体61aの車輪61bとは相対する端部に固定される歯車61cとから構成される。回動機構62は、前記後部脚61の歯車61cと、歯車61cに噛みあう歯車63bと、これらの歯車61c、63bとを噛みあった状態でそれぞれを椅子本体50の左右に延びる第1の回動軸および第2の回動軸に回動自在に固定するギアボックス62aとから構成される。レバー63は鋼製の断面形状が長方形状の途中で前方に屈曲した管体からなるレバー本体63a、レバー本体63aの下端側に固定される前記歯車63bと、レバー本体63aの下端背面側に一端が固定され前記ギアボックス62aの一部に他端が固定される引張りバネ63dとから構成される。座面傾斜機構60は、椅子の左右に対称に設けられる。
【0012】
後部脚21は、レバー本体63aが前記引張りバネ63dが最も縮んだ状態において、車輪61bが背面側に向うように傾斜し、後部脚61の高さが、駆動輪71の高さよりも低くなる結果、車輪61bが地面から浮いた状態となる。即ち、この状態の後部脚61の下端から座面51aまでの最短の長さは、駆動輪71の下端から座面51aまでの最短の長さよりも短くなる。この状態は引張りバネ63dにより安定しており、座面51aはほぼ水平状態となる。
そして、レバー63を前方へ傾斜させて、レバー63の前面側の一部が、ギアボックス62aの一部に当接してそれ以上は傾斜できない位置になると、図6の側面図に示すように、後部脚61は車輪がやや前方に向うように緩やかな傾斜を持ってほぼ垂直に立ち上がる。このレバー63の位置において、後部脚61の高さは駆動輪71の高さよりも高くなり、今度は駆動輪71が地面から浮いた状態となる。即ち、この状態の後部脚61の下端から座面51aまでの最短の長さは、駆動輪71の下端から座面51aまでの最短の長さよりも長くなり、椅子本体50の後部が上方に持ち上げられて座面51aは前方に傾斜する。この状態において、座面51aに人が座って下方に力がかかっていれば、この状態で安定し、また、この状態から座っている人が立ち上がり、座面51aに力が加わらなくなると、レバー63に設けられる引張りバネ63dにより、レバー63が元に位置に引き戻され後部脚61は元の位置に回動して戻り、図5に示す状態となる。
【0013】
次に、以上のような構成を有する座面傾斜機構付き椅子Yの使用方法について説明する。使用者は通常は図5に示すように座面51aがほぼ水平な状態で椅子に座る。この状態で、立ち上がる際には、使用者は、レバー63を持ってレバー63を押し下げながら体ごと前傾する。これにより、回動機構22を通じて、後部脚21が立ち上がるように回動する。この結果、後部脚21の高さが駆動輪71よりも高くなり、椅子本体10の後部が持ち上がって座面51aが前傾していくこととなる。これにより、使用者が体重を楽に前に移動させることができ、少ない労力で立ち上がることができる。使用者が立ち上がると、レバー63は引張りバネ63dにより引き戻され、これによって、後部脚61が元の位置に回動して低くなり、座面傾斜機構付き椅子Yは通常の状態となる。
【0014】
なお、上記各実施形態における各部の材質や形状は適宜変更してよいことは言うまでもない。また、上記各実施形態においてレバー20、60はそれぞれ引張りバネ23d、63dにより着座状態に引き戻されるように構成しているが、これらの引張りバネ23d、63dを圧縮バネとして座面の傾斜状態にレバー20、60を押圧するようにしてもよい。このように構成すると、通常状態では着座者の体重により座面はほぼ水平に保たれるが、着座者が少し体を浮かせるように前傾すると圧縮バネがこれを補助するように動き、より容易に座面を傾斜状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1に係る座面傾斜機構付き椅子の側面図である。
【図2】実施形態1に係る座面傾斜機構付き椅子の一部拡大側面図である。
【図3】実施形態1に係る座面傾斜機構付き椅子の傾斜状態における一部拡大側面図である。
【図4】(a)は後部脚の変形例を示す座面傾斜機構付き椅子の一部拡大側面図であり、(b)は後部脚の変形例を示す座面傾斜機構付き椅子の傾斜した状態の一部拡大側面図である。
【図5】実施形態2に係る座面傾斜機構付き椅子の側面図である。
【図6】実施形態2に係る座面傾斜機構付き椅子の傾斜状態における側面図である。
【符号の説明】
【0016】
X、Y 座面傾斜機構付き椅子
10、50 椅子本体
20、60 座面傾斜機構
21、61 後部脚
21b、61b 車輪
22、62 回動機構
23、63 レバー
24 肘掛
31、81 前部脚
71 駆動輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座面を有する椅子を構成する椅子本体と、
前記椅子本体の下部後方の左右に設けられる、先端に車輪を有する一対の脚であって、前記椅子の左右に延びる第1の回転軸に対して基端側が回動するように固定される後部脚と、
前記椅子本体の下部前方に固定される、少なくとも前記後部脚の垂直に立った状態における前記座面から下端までの最短の長さよりも、前記座面から下端までの最短の長さが短くなるように形成される脚である前部脚と、
前記椅子本体の側面左右に形成される一対のレバーであって、それぞれが前記椅子本体の座面よりも下方において前記椅子本体の左右に延びる第2の回転軸に対して所定範囲で回動すると共に、この回動が前記後部脚の回動と連動するように形成されるレバーと、
を有する座面傾斜機構付き椅子。
【請求項2】
前記レバーの先端には肘掛が固定され、
前記レバーが前記椅子本体の最も後方側に位置する状態において前記肘掛は着座者の肘を置くことができる位置に存すると共に、前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さと、前記座面から前記前部脚の下端までの最短の長さとがほぼ一致し、前記レバーが前記椅子本体の最も前方側に位置する状態において、前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さが、前記座面から前記前部脚の下端までの最短の長さよりも長くなるように形成される請求項1に記載の座面傾斜機構付き椅子。
【請求項3】
前記前部脚は先端に車輪を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の座面傾斜機構付き椅子。
【請求項4】
前記座面傾斜機構付き椅子は、さらに、前記後部脚とは別の後部の脚を構成する車輪である駆動輪を有することにより車椅子を形成し、
前記後部脚が傾斜した所定の回動位置において、前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さが、前記座面から前記駆動輪の下端までの最短の長さよりも短くなるとともに、少なくとも前記後部脚の垂直に立った状態における前記座面から前記後部脚の下端までの最短の長さが、前記座面から前記駆動輪の下端までの最短の長さより長くなるように形成される
請求項4に記載の座面傾斜機構付き椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−89993(P2007−89993A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−286942(P2005−286942)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(505368014)
【Fターム(参考)】