説明

忘れ物防止装置およびプログラム

【課題】利用者を簡単かつ確実に識別・特定できる忘れ物防止装置を提供する。
【解決手段】IDタグ読み取り手段2は、利用者が携帯する利用者IDタグと前記利用者が携帯する物品に取付けられた物品IDタグから識別情報を読み取り、識別情報登録手段3は、利用者を識別する利用者識別情報と、当該利用者が携帯する物品を識別する物品識別情報が登録されて、照合手段4は、IDタグ読み取り手段2が利用者IDタグから読み出した識別情報を識別情報登録手段3に登録された利用者識別情報と照合して、両者が一致する場合に、IDタグ読み取り手段2が物品IDタグから読み出した識別情報を、識別情報登録手段3に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報と照合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅や事業所の出入口に設置されて、該出入口を通る利用者が携帯する物品に取り付けられたIDタグから識別情報を読み出して、事前に登録された識別情報と照合し、両者が一致しなかった場合に、その旨を利用者に報知して、忘れ物の防止を図る忘れ物防止装置に関する。また、コンピュータにインストールされて当該コンピュータを上述したような忘れ物防止装置として機能させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
IDタグあるいは、ICタグ、RFID、電子荷札と呼ばれるICチップが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2)。IDタグは、識別情報を記録するともに、親機から送信される電波を変換して得られた電力を使って該識別情報を親機に無線送信することができる。つまり、非接触でデータの読み取りができる。
【0003】
また、特許文献3には、住宅や事業所の出入口に設置されて、該出入口を通る利用者が携帯する物品に取り付けられたIDタグから識別情報を読み出して、事前に登録された識別情報が読み出されなかった場合に、その旨を利用者に音声と文字表示で報知する忘れ物検出装置が開示されている。
【0004】
忘れ物検出装置の利用者が複数登録されている場合、現に忘れ物検出装置の前にいる者を識別・特定する必要があるが、特許文献3の忘れ物検出装置では、持ち主が異なる複数のIDタグが検出された場合に、最も多くのIDタグが検出された持ち主が、現に忘れ物検出装置を利用している者であると推定している。言うならば、特許文献3の忘れ物検出装置は「多数決」で利用者を識別・特定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−205711号公報
【特許文献2】特開2006−319496号公報
【特許文献3】特開2006−11501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、「多数決」は正しくない場合がある。例えば、他人の持ち物を間違って携帯して、自己の持ち物より当該他人の持ち物を数多く携帯してしまった場合、当該他人と見なされてしまうからである。
【0007】
また、「多数決」は物品とその持ち主が1対1で対応していることを前提にしているが、物品とその持ち主を1対1で対応させることができない場合がある。例えば、事業所等で、装置や用具が複数台あって、それらを複数の担当者が共用する場合に、特定の人物をある装置や用具の持ち主とすることはできない。
【0008】
このように、「多数決」による利用者の識別・特定は、確実性に欠けるという問題がある。また、「多数決」を適用できない場合もある。
【0009】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、利用者が携帯する物品に取り付けられたIDタグを検出して、事前に登録されたIDタグが検出されなかった場合に、その旨を利用者に報知して注意を喚起する忘れ物防止装置において、利用者を簡単かつ確実に識別・特定できる忘れ物防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の忘れ物防止装置は、IDタグから識別情報を読み取るIDタグ読み取り手段と、識別情報を登録する識別情報登録手段と、前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された識別情報と照合する照合手段と、前記識別情報登録手段に登録された識別情報が、前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知する報知手段と、を備える忘れ物防止装置において、前記IDタグ読み取り手段は、前記忘れ物防止装置の利用者が携帯する利用者IDタグと前記利用者が携帯する物品に取付けられた物品IDタグから識別情報を読み取り、前記識別情報登録手段に登録される前記識別情報は、前記利用者を識別する利用者識別情報と、当該利用者が携帯する物品を識別する物品識別情報であり、前記照合手段は、前記IDタグ読み取り手段が前記利用者IDタグから読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された利用者識別情報と照合して、両者が一致する場合に、前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報を、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報と照合して、前記報知手段は、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報が前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知することを特徴とする。
【0011】
前記識別情報登録手段には、1の利用者識別情報に対応する複数の物品識別情報が登録されて、前記照合報知手段は、前記複数の物品識別情報にそれぞれ対応する複数の表示装置を有し、前記物品識別情報が前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報と一致した場合に、当該物品識別情報に対応する前記表示装置の表示態様を切り替えてもよい。
【0012】
前記表示装置は表示灯であって、前記表示態様の切り替えは、前記表示灯の発光色の切り替えであってもよい。
【0013】
また、前記利用者が前記IDタグ読み取り手段の検出範囲にある場合に、当該利用者の存在を検出する利用者検出手段と、前記利用者検出手段が前記利用者の存在を検出すると前記IDタグ読み取り手段を起動するとともに、前記利用者検出手段が前記利用者の存在を検出しなくなると前記IDタグ読み取り手段を停止する節電手段を備えてもよい。
【0014】
また、本発明のプログラムは、IDタグから識別情報を読み取るIDタグ読み取り手段と、報知手段に接続されたコンピュータにインストールされて、当該コンピュータを、識別情報を登録する識別情報登録手段と、前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された識別情報と照合する照合手段として機能させるとともに、前記識別情報登録手段に登録された識別情報が、前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報と一致しない場合に、当該コンピュータが前記報知手段を起動して、その旨を前記利用者に報知するように機能させるプログラムにおいて、前記IDタグ読み取り手段は、前記忘れ物防止装置の利用者が携帯する利用者IDタグと前記利用者が携帯する物品に取付けられた物品IDタグから識別情報を読み取り、前記識別情報登録手段に登録される前記識別情報は、前記利用者を識別する利用者識別情報と、当該利用者が携帯する物品を識別する物品識別情報であり、前記照合手段は、前記IDタグ読み取り手段が前記利用者IDタグから読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された利用者識別情報と照合して、両者が一致する場合に、前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報を、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報と照合して、前記報知手段は、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報が前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者が携帯する利用者IDタグに記録された識別情報を識別情報登録手段に登録された利用者識別情報と照合するので、識別・特定を簡単かつ確実に行える。
【0016】
また、複数の物品識別情報にそれぞれ対応する表示装置を備えて、その表示態様の変化で、検出の有無(つまり、忘れ物の有無)を利用者に報知するようにしたので、忘れ物の把握が容易で、利用者に対する訴求力が大きい。
【0017】
また、利用者検出手段と節電手段を備えて、IDタグ読み取り手段の検出範囲に利用者がいない場合に、IDタグ読み取り手段を停止するようにしたので、IDタグ読み取り手段の電力消費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】忘れ物防止装置の機能的な構成を示す概念図である。
【図2】忘れ物防止装置のハードウェア構成を示す概念図である。
【図3】外部記憶装置の記憶領域の構成を示す概念図である。
【図4】忘れ物防止装置の操作パネルの構成を示す外形図である。
【図5】検出プログラムによる処理の概略を示すフローチャートである。
【図6】登録/消去プログラムによる処理の概略を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を、適宜、図面を参照しながら説明する。
【0020】
[機能的構成]
図1は本発明の実施形態の1例を示す忘れ物防止装置1の機能的な構成を示している。すなわち、忘れ物防止装置1は、IDタグ読み取り手段2、識別情報登録手段3、照合手段4、報知手段5、利用者検知手段6及び節電手段7を備えている。
【0021】
IDタグ読み取り手段2は、忘れ物防止装置1の利用者が携帯するIDタグ(以下、「利用者IDタグ」という)、及び忘れ物防止装置1の検出対象の物品であって、前記利用者が携帯する物品に取り付けられたIDタグ(以下、「物品IDタグ」という)に記録された識別情報を読み出す、一種の無線通信手段である。なお、利用者IDタグには、当該利用者を特定する識別情報(以下、「利用者識別情報」という)が記録され、物品IDタグには、当該物品を特定する識別情報(以下、「物品識別情報」という)が記録されている。
【0022】
識別情報登録手段3は、忘れ物防止装置1の利用者の利用者識別情報と当該利用者が携帯する物品の物品識別情報を対応付けて登録する手段である。なお、本明細書では、「登録」を、「入力および記憶」の意味で使用する。つまり、「識別情報を登録手段に登録する」とは「識別情報を登録手段に入力して、登録手段がその識別情報を記憶する」ことを意味する。
【0023】
照合手段4は、IDタグ読み取り手段2が利用者IDタグ及び物品IDタグから読み出した利用者識別情報及び物品識別情報を、識別情報登録手段3に登録された利用者識別情報及び物品識別情報と照合する手段である。
【0024】
報知手段5は、IDタグ読み取り手段2が物品IDタグから読み出した物品識別情報が、識別情報登録手段3に登録された物品識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知して、前記利用者の注意を喚起する手段である。
【0025】
利用者検出手段6は、識別情報登録手段3の検出範囲内に利用者が立った場合にこれを検出する手段である。
【0026】
節電手段7は、利用者検出手段6が利用者を検出している場合にIDタグ読み取り手段2に電源を投入し、利用者検出手段6が利用者を検出しない場合にIDタグ読み取り手段2の電源を遮断する手段である。
【0027】
[ハードウェア構成]
上記の機能的構成は、図2に示すようなハードウェアと後述するソフトウェアによって実現される。すなわち、忘れ物防止装置1はハードウェア構成において、RFIDタグリーダ8、外部記憶装置9、コンピュータ10、表示灯11、赤外線センサ12及び操作入力スイッチ13を備える。
【0028】
RFIDタグリーダ8は、RFIDタグ(利用者IDタグ、物品IDタグ)に対して、コマンド信号を送信するとともに、該コマンド信号を受信したRFIDタグが送信する応答信号を受信する公知の無線通信装置である。また、RFIDタグの応答信号にはRFIDタグの識別情報が含まれる。
【0029】
なお、RFIDタグリーダ8はコンピュータ10の命令に従って起動・停止する。また、RFIDタグリーダ8がRFIDタグから読み出した識別情報はコンピュータ10に入力される。なお、RFIDタグはRFIDタグリーダ8から送信されるコマンド信号の電波を電力に変換して動力を得るので、電池等の電源を必要としない。
【0030】
なお、RFIDタグリーダ8は、IDタグ読み取り手段2として機能するハードウェアであることは言うまでもないが、後述するように、識別情報登録手段3の入力装置としても機能する。
【0031】
外部記憶装置9は、例えばハードディスクドライブのような、コンピュータ10の補助記憶装置であり、識別情報登録手段3の記憶装置として機能する。
【0032】
なお、外部記憶装置9には、図3に示すように、4件の利用者識別情報を記憶する記憶領域(利用者識別情報(1)〜(4))と、各利用者識別情報に対応する、それぞれ8件の物品識別情報を記憶する記憶領域(物品識別情報(A)〜(H))を備える。言い替えれば、外部記憶装置9は、4人の利用者を特定する利用者識別情報と、該4人の利用者のそれぞれが携帯する物品を特定する物品識別情報を最大8件、記憶することができる。
【0033】
再び、図2に戻って、忘れ物防止装置1のハードウェアの説明を続ける。コンピュータ10は、RFIDタグリーダ8、外部記憶装置9、表示灯11及び赤外線センサ12を支配するコンピュータである。また、識別情報登録手段3、照合手段4、報知手段5及び節電手段7は、コンピュータ10にインストールされたプログラムをコンピュータ10が実行することによって機能する。また、該プログラムによる具体的な処理については後述する。
【0034】
表示灯11は、コンピュータ10の命令に従って、点灯、消灯し、あるいは発光色を変える複数のランプであり、前述の報知手段5の表示装置として機能する。表示灯11の具体的な構成及び作用は後述する。
【0035】
赤外線センサ12は、利用者がRFIDタグリーダ8の検出範囲にある時に、当該利用者の身体から輻射される赤外線を検出するセンサであり、前述の利用者検出手段6として機能する。なお、このようなセンサは既に周知であり、市場で容易に入手できるので、具体的な構成や検出原理の説明は省略する。
【0036】
操作入力スイッチ13は、コンピュータ10を操作するスイッチである。操作入力スイッチ13の具体的な構成や作用は後述する。
【0037】
さて、図4は忘れ物防止装置1の操作パネルの外形図である。
【0038】
図4に示すように、忘れ物防止装置1の操作パネルには、状態表示灯14、利用者表示灯15,携帯品表示灯16を備える。これらはいずれも前述の表示灯11の具体例である。また、登録/消去ボタン17と前述の赤外線センサ12を備える。なお、登録/消去ボタン17は、前述の操作入力スイッチ13の具体例であり、その機能については後述する。
【0039】
状態表示灯14は、赤外線センサ12による利用者の検出の有無、及び、RFIDタグリーダ8による利用者IDタグの検出(識別情報の読み取り)の有無を表示する表示灯11であり、コンピュータ10の指令に従って、発光色を赤色又は緑色に変える。
【0040】
利用者表示灯15は4個あって、それぞれが外部記憶装置9に記憶された4件の利用者識別情報の記憶領域(利用者識別情報(1)〜(4))(図3参照)に対応する。例えば、RFIDタグリーダ8が利用者IDタグから読み出した識別情報が外部記憶装置9の4つの記憶領域(利用者識別情報(1)〜(4))のいずれかに記憶された利用者識別情報と一致した場合に、該当する記憶領域に対応する利用者表示灯15が点灯する。また、外部記憶装置9に利用者識別情報を登録する場合、あるいは、外部記憶装置9内の利用者識別情報を消去する場合に、登録または消去を行う記憶領域に対応する利用者表示灯15が点灯する。また、利用者表示灯15は、コンピュータ10の指令に従って、発光色を緑色又は青色に変える。
【0041】
携帯品表示灯16は、32個あって、4列8行(ここでは、横方向の並びを「行」と呼び、縦方向の並びを「列」と呼ぶ。以下、同じ。)に配置され、それぞれが外部記憶装置9に記憶された32件の物品識別情報の記憶領域(図3参照)に対応する。つまり、ある利用者表示灯15の下に1列に並ぶ8個の携帯品表示灯16は、その利用者表示灯15に対応する利用者識別情報の記憶領域に対応する物品識別情報の記憶領域(物品識別情報(A)〜(H))に対応する。また、携帯品表示灯16は、コンピュータ10の指令に従って、発光色を赤色又は青色に変える。
【0042】
また、忘れ物防止装置1の操作パネルの利用者表示灯15と携帯品表示灯16の横には、メモ記入欄18が配置される。メモ記入欄18はそれぞれが直近の利用者表示灯15あるいは携帯品表示灯15に対応する。メモ記入欄18には、対応する利用者表示灯15あるいは携帯品表示灯15に割り付けられた利用者名あるいは物品の名称(例えば、「青木」「井上」「財布」「眼鏡」など)が記入される。
【0043】
[プログラム]
コンピュータ10には検出プログラムと登録/消去プログラムがインストールされて、コンピュータ10が実行することによって、識別情報登録手段3、照合手段4、報知手段5及び節電手段7が機能する。以下、これらのプログラムによる処理の概要を説明する。
【0044】
[検出プログラム]
図5は、検出プログラムによる処理の概要を示すフローチャートである。本実施形態では忘れ物防止装置1を起動(主電源を投入)すると、自動的に検出プログラムが起動するようにプログラムされる。また、登録/消去プログラムが起動されている間は、検出プログラムは停止され、登録/消去プログラムが終了すると再起動されるようにプログラムされる。また、検出プログラムは、忘れ物防止装置1の主電源が遮断されるか、あるいは登録/消去プログラムが起動された時に終了するようにプログラムされる。
【0045】
検出プログラムが起動すると、コンピュータ10は、赤外線センサ12の電源を投入して起動(ステップS01)させて、待機する(ステップS02)。なお、検出プログラムは、忘れ物防止装置1の主電源の遮断あるいは登録/消去プログラムの起動を終了処理の条件としていて、待機中に終了処理の条件が発生すると(ステップS03;YES)、赤外線センサ12を停止(ステップS04)させて、検出プログラムは終了する。
【0046】
終了処理の条件が発生しなければ(ステップS03;NO)、ステップS05に進む。そして、赤外線センサ12が利用者を検出したら(ステップS05;YES)、コンピュータ10は、状態表示灯14を点灯、赤色発光させ(ステップS06)、RFIDタグリーダ8を起動する(ステップS07)。そして、RFIDタグリーダ8は、利用者が携帯する利用者IDタグから識別情報を読み出す(ステップS08)。利用者IDタグから識別情報が読み出されたら、状態表示灯14の発光色を緑色に変える(ステップS09)。
【0047】
次に、コンピュータ10は、RFIDタグリーダ8が利用者IDタグから読み出した識別情報を、外部記憶装置9に記憶された利用者識別情報(登録情報)と照合し、一致しない場合(ステップS10;NO)は、ステップS02に戻る。
【0048】
RFIDタグリーダ8が利用者IDタグから読み出した識別情報が登録情報と一致していれば、言い替えれば、RFIDタグリーダ8が検出した利用者識別情報が忘れ物防止装置1に記憶されていれば(ステップS10;YES)、コンピュータ10は当該利用者識別情報に対応する利用者表示灯15を緑色に発光点灯させる(ステップS11)。そして、コンピュータ10は、当該利用者識別情報に係る外部記憶装置9に記憶された物品識別情報(例えば、当該利用者識別情報が利用者識別情報(1)であれば、図3において利用者識別情報(1)の下方に1列に並ぶ物品識別情報(A)〜(H)に対応する携帯品表示灯16を赤色に発光点灯させる(ステップS12)。
【0049】
次に、RFIDタグリーダ8は利用者が携帯する物品に付された物品IDタグから識別情報を読み出す(ステップS13)。そして、コンピュータ10は、物品IDタグから読み出された識別情報を、外部記憶装置9に記憶された物品識別情報(登録情報)と照合して(ステップS14)、両者が一致すれば、その物品識別情報に対応する携帯品表示灯16の発光色を青色に変更する(ステップS15)。なお、一致しない場合は携帯品表示灯16の発光色は赤色のままである。
【0050】
また、当該利用者識別情報に係る登録情報の全てが、物品IDタグから読み出された識別情報と一致したら、言い替えれば、当該利用者識別情報に係る全ての携帯品表示灯16の発光色が赤色から緑色に変わったら(ステップS16;YES)、当該利用者識別情報に対応する利用者表示灯15の発光色を緑色から青色に変更する(ステップS17)。登録情報の一部が、物品IDタグから読み出された識別情報と一致しなければ(ステップS16;NO)、ステップS17をスキップする。
【0051】
この処理によって、利用者は、携帯品表示灯16の発光色で忘れ物の有無を確認できる。携帯品表示灯16を発光が赤色のままであれば、利用者はその携帯品表示灯16に対応する物品を携帯していない、つまり忘れ物をしたことが解る。また、メモ記入欄18(図4参照)に携帯品表示灯16に対応する物品の名称を記入しておけば、更に解りやすい。
【0052】
さて、その後、赤外線センサ12が利用者を検出しなくなったら、つまり、利用者がRFIDタグリーダ8の検出範囲から離れたら(ステップS18;NO)、コンピュータ10は、RFIDタグリーダ8の電源を遮断して、停止状態に戻し(ステップS19)、全ての表示灯(状態表示灯14、利用者表示灯15及び携帯品表示灯16)を消灯する(ステップS20)。そして、ステップS02に戻る。また、赤外線センサ12が利用者を検出していれば、つまり、利用者がRFIDタグリーダ8の検出範囲に留まっていれば(ステップS18;YES)、ステップS15に戻り、状態表示灯14、利用者表示灯15及び携帯品表示灯16の点灯状態を維持する。
【0053】
[登録/消去プログラム]
外部記憶装置9への識別情報の登録及び消去は、図6に示した登録/消去プログラムに記述された手順に従って実行される。
【0054】
登録/消去プログラムは、登録/消去ボタン17を押すと、起動される。なお、識別情報の登録を行う場合は、登録対象の利用者IDタグを事前にRFIDタグリーダ8の検出範囲に置いて、その後に登録/消去ボタン17を押す。識別情報の消去を行う場合は、RFIDタグリーダ8の検出範囲に何も置かないで、登録/消去ボタン17を押す。
【0055】
登録/消去プログラムの初期(起動直後)状態では、登録/消去対象の記憶領域として利用者識別情報(1)(図3参照)が選択されていて、利用者識別情報(1)に対応する利用者表示灯15(図4において左端)が緑色発光点滅する。
【0056】
この状態で、登録/消去ボタン17を押したままで所定時間が経過すれば、つまり登録/消去ボタン17を長押しすれば(ステップS21;YES)、記憶領域の選択が確定して、ステップS24に進む。
【0057】
所定時間内に登録/消去ボタン17から指を離せば(長押ししなければ)(ステップS21;NO)、登録/消去対象の記憶領域が変更されて(ステップ22)、つまり、この場合は、利用者識別情報(2)(図3参照)が選択されて、利用者識別情報(2)に対応する利用者表示灯15(図4において、左端から2番目)が緑色発光点滅して、ステップ21に戻る。なお、利用者識別情報(1)に対応する利用者表示灯15は消灯する。この後、登録/消去ボタン17を長押しすれば(ステップS21;YES)、利用者識別情報(2)の選択が確定して、ステップS24に進む。所定時間内に登録/消去ボタン17から指を離せば(ステップS21;NO)、ステップS22に進む。
【0058】
このように、登録/消去ボタン17を長押しすれば、選択中の記憶領域、つまり緑色発光点滅中の利用者表示灯15に対応する記憶領域が登録/消去の対象として確定し、所定時間内に登録/消去ボタン17から指を離せば(長押ししなければ)、登録/消去対象の記憶領域が変更される。なお、利用者識別情報(4)が選択されている時に、登録/消去対象の記憶領域を変更すれば、登録/消去対象の記憶領域は利用者識別情報(1)に戻る。
【0059】
登録/消去対象の記憶領域が確定すれば、状態表示灯14が赤色発光して点滅して(ステップS24)、登録/消去の対象が確定したことを表示する。そして、RFIDタグリーダ8を起動し(ステップS25)、RFIDタグリーダ8の検出範囲に置かれた利用者IDタグから識別情報を読み出す(ステップS26)。
【0060】
この時、利用者IDタグから識別情報が読み出されなければ(データが無ければ)(ステップS27;NO)、言い替えれば、RFIDタグリーダ8の検出範囲に利用者IDタグが置いてなければ、選択中の記憶領域、つまり、緑色発光点滅中の利用者表示灯15に対応する外部記憶装置9内の利用者識別情報の記憶領域、及び該記憶領域に対応する物品識別情報の記憶領域(物品識別情報(A)〜(H))にある識別情報を全て消去する(ステップS28)。その後、RFIDタグリーダ8を停止(ステップS29)、状態表示灯14を消灯し(ステップS30)、緑色発光点滅中の利用者表示灯15を消灯し(ステップS31)、登録/消去プログラムを終了する。なお、登録/消去プログラムが終了すると、検出プログラムが起動する。
【0061】
一方、RFIDタグリーダ8が利用者IDタグから識別情報を読み出したら(ステップS27;YES)、言い替えれば、RFIDタグリーダ8の検出範囲に利用者IDタグが置いてあれば、選択中の利用者識別情報の記憶領域、つまり、緑色発光点滅中の利用者表示灯15に対応する外部記憶装置9内の記憶領域に、RFIDタグリーダ8が利用者IDタグから読み出した識別情報を登録する(ステップS32)。そして、状態表示灯14を緑色に点灯して(ステップS33)、利用者識別情報の登録が完了したことを表示する。また、緑色発光点滅中の利用者表示灯15の下に並ぶ8個の携帯品表示灯16の内、最上段にある携帯品表示灯16、言い替えれば、ステップS33において利用者識別情報が登録された記憶領域と対になる物品識別情報(A)(図3参照)に対応する携帯品表示灯16を青色発光点滅させる(ステップS34)。
【0062】
その後、コンピュータ10は待機して、ユーザによる操作を待つ(ステップS35)。ユーザは物品IDタグをRFIDタグリーダ8の検出範囲に置いて、登録/消去ボタン17を押す。登録/消去ボタン17が押下げられれば(ステップS36;YES)、ステップS37に進む。登録/消去ボタン17が押されなければ(ステップS36;NO)、ステップS35に戻って、待機を続ける。
【0063】
さて、登録/消去ボタン17が押下げられたら、RFIDタグリーダ8が物品IDタグの識別情報を読み出す(ステップS37)。この時、物品IDタグから識別情報が読み出されたら(データがあれば)(ステップS38;YES)、ステップ39に進む。物品IDタグから識別情報が読み出されなければ(データが無ければ)(ステップS38;NO)、言い替えれば、RFIDタグリーダ8の検出範囲に物品IDタグが置いてなければ、ステップS42に進む。
【0064】
さて、物品IDタグから識別情報が読み出されたら、読み出された識別情報を外部記憶装置9内の選択中の記憶領域、つまり、青色点滅中の携帯品表示灯16に対応する記憶領域に登録する(ステップS39)。そして全ての記憶領域(物品識別情報(A)〜(H))について識別情報の登録が完了していれば(ステップS40;YES)、ステップS42に進む。
【0065】
一方、未登録の記憶領域があれば(ステップS40;NO)、物品識別情報を登録する記憶領域を変更する、例えば、物品識別情報(A)から物品識別情報(B)に変更する(ステップS41)。その後、ステップS34に戻って、変更後の記憶領域に対応する対応する携帯品表示灯16を青色発光点滅させ、ステップS35からステップS40までの処理を繰り返す。
【0066】
そして、物品識別情報の登録処理の途中(ステップS34からステップS40)の間でRFIDタグリーダ8の検出範囲に物品IDタグが置かれていない場合(ステップS38;NO)、あるいは、全ての記憶領域(物品識別情報(A)〜(H))について識別情報の登録が完了した場合(ステップS40;YES)は、ステップS42ないしステップS45の処理を行って、登録/消去プログラムを終了する。
【0067】
すなわち、RFIDタグリーダ8を停止(ステップS42)し、状態表示灯14を消灯し(ステップS43)、利用者表示灯15を消灯し(ステップS44)、携帯品表示灯16を消灯し(ステップS45)、登録/消去プログラムを終了する。なお、登録/消去プログラムが終了すると、検出プログラムが起動する。
【0068】
以上のように構成されているので、忘れ物防止装置1は、次のような効果を奏する。
【0069】
利用者が携帯する利用者IDタグの識別情報をRFIDタグリーダ8で読み出して、これを事前に外部記憶装置9に記憶された識別情報と照合して、利用者の識別及び特定を行うので、従来の「多数決」に比べて、識別・特定の信頼性が向上する。
【0070】
RFIDタグリーダ8の検出範囲にある利用者を検出する赤外線センサ12を備えて、赤外線センサ12が利用者を検出した時に、RFIDタグリーダ8を起動し、赤外線センサ12が利用者を検出しなくなったら、RFIDタグリーダ8を停止するようにしたので、RFIDタグリーダ8の電力消費を削減することができる。
【0071】
検出対象の物品にそれぞれ携帯品表示灯15を割り付けて、その携帯品表示灯15の発光色の変化で、検出の有無(つまり、忘れ物の有無)を利用者に報知するようにしたので、忘れ物の把握が容易で、利用者に対する訴求力が大きい。
【0072】
なお、上記の実施形態は本発明の実施態様の一例であって、本発明の技術的範囲は上記の実施形態によって限定されない。本発明は特許請求の範囲に記載された技術的思想の限りにおいて、自由に変形、応用、あるいは改良して実施することができる。
【0073】
例えば、上記の実施形態においては、本発明をソフトウェアで実現する例を示したが、本発明の構成要素の一部又は全てを専用のハードウェアで構成することもできる。
【0074】
また、上記の実施形態では識別情報登録手段3の記憶装置の具体例としてハードディスク装置を示したが、識別情報登録手段3の記憶装置はハードディスク装置には限定されない。識別情報を記憶できる装置であれば、構成や形体は限定されない。
【0075】
また、上記の実施形態では識別情報登録手段3に1件の利用者識別情報と当該利用者識別情報に対応する8件の物品識別情報からなる識別情報の組を1組だけ登録する例を示したが、本発明の技術的範囲はこのような構成を有するものには限定されない。利用者識別情報とそれに対応する物品識別情報の組が複数個登録される構成を選択することもできる。
【0076】
また、忘れ物防止装置1の操作パネルの配置例(図4)は、あくまでも例示であって、本発明の技術的範囲はこれによって限定されない。状態表示灯14〜メモ記入欄18等は本発明の必須の構成要素ではない。また、表示灯の表示態様(点灯、消灯、発光色の変化など)も本発明の必須の構成要素ではない。
【0077】
また、外部記憶装置9に、4件の利用者識別情報を記憶する記憶領域を備え、利用者識別情報の記憶領域のそれぞれについて、8件の物品識別情報を記憶する記憶領域を備え、該記憶領域にそれぞれ対応する利用者表示灯15と携帯品表示灯16を操作パネルに配置する例を示したが、記憶領域および利用者表示灯15、携帯品表示灯16の数は任意である。例えば、利用者識別情報を記憶する記憶領域と利用者表示灯15を1個だけ備えるようにしても良い。つまり、忘れ物防止装置1は、特定の1名の利用者に対応するものであっても良い。
【0078】
また、複数の利用者が同時にIDタグ読み取り手段2(RFIDタグリーダ8)の検出範囲に進入して、IDタグ読み取り手段2(RFIDタグリーダ8)が複数の利用者識別情報を読み出した場合、例えば、「青木」と「井上」の利用者識別情報を同時に読み出した場合に、一方の利用者(例えば「青木」)について登録された物品識別情報について照合を行い、その後に他の利用者(例えば「井上」)について登録された物品識別情報について照合を行うようにしてもよい。
【0079】
また、上記の実施形態では報知手段5の表示装置として携帯品表示灯15を例示し、表示装置の表示態様の変化の例として発光色の変化を示したが、報知手段5はかかる表示装置を備えるものには限定されない。報知手段5は利用者の五感のいずれかを通じて、利用者に忘れ物の存在を報知する機能を有していれば十分である。例えば、警告音を発生するものであっても良いし、合成音声で忘れ物の品名を読み上げるものであっても良い。あるいは文字や図形を表示するものあっても良い。
【0080】
また、上記の実施形態では、識別情報登録手段3の入力装置としてRFIDタグリーダ8を使い、実物のRFIDタグから識別情報を読み込ませる例を示したが、識別情報登録手段3はかかるものには限定されない。識別情報を入力する入力装置と入力された識別情報を記憶する記憶装置を備えていれば十分であり、各種の構成を任意に選択することができる。例えば、磁気カードリーダやパンチカードリーダを入力装置として磁気カードやパンチカードに記録された識別情報を読み込むようにしても良い。あるいは、忘れ物防止装置1にUSB(Universal Serial Bus)を備えて、いわゆるUSBメモリーに記録された識別情報を外部記憶装置9にコピーするようにしても良い。
【0081】
また、利用者IDタグは、利用者の基本的かつ固有的な携帯品、つまり、常に身に付けていて、他人と共有することがない物品、例えば、身分証、ネームプレート、あるいは携帯電話等に取り付けておくと便利である。
【0082】
また、本発明のプログラムは様々な形態で、流通あるいは配布されることができる。例えば、本発明のプログラムは、忘れ物防止装置を構成するコンピュータにインストールされて、コンピュータ(忘れ物防止装置の部品あるいは半製品)あるいは忘れ物防止装置(完成品)と一体で流通あるいは配布される。あるいは、記録媒体に記録されて配布される。あるいは、電気通信回線を通じて配布される。
【符号の説明】
【0083】
1 忘れ物防止装置
2 IDタグ読み取り手段
3 識別情報登録手段
4 照合手段
5 報知手段
6 利用者検知手段
7 節電手段
8 RFIDタグリーダ
9 外部記憶装置
10 コンピュータ
11 表示灯
12 赤外線センサ
13 操作入力スイッチ
14 状態表示灯
15 利用者表示灯
16 携帯品表示灯
17 登録/消去ボタン
18 メモ記入欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IDタグから識別情報を読み取るIDタグ読み取り手段と、
識別情報を登録する識別情報登録手段と、
前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された識別情報と照合する照合手段と、
前記識別情報登録手段に登録された識別情報が、前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知する報知手段と、
を備える忘れ物防止装置において、
前記IDタグ読み取り手段は、前記忘れ物防止装置の利用者が携帯する利用者IDタグと前記利用者が携帯する物品に取付けられた物品IDタグから識別情報を読み取り、
前記識別情報登録手段に登録される前記識別情報は、前記利用者を識別する利用者識別情報と、当該利用者が携帯する物品を識別する物品識別情報であり、
前記照合手段は、前記IDタグ読み取り手段が前記利用者IDタグから読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された利用者識別情報と照合して、両者が一致する場合に、前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報を、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報と照合して、
前記報知手段は、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報が前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知する
ことを特徴とする忘れ物防止装置。
【請求項2】
前記識別情報登録手段には、1の利用者識別情報に対応する複数の物品識別情報が登録されて、
前記照合報知手段は、前記複数の物品識別情報にそれぞれ対応する複数の表示装置を有し、前記物品識別情報が前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報と一致した場合に、当該物品識別情報に対応する前記表示装置の表示態様を切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の忘れ物防止装置。
【請求項3】
前記表示装置は表示灯であって、
前記表示態様の切り替えは、前記表示灯の発光色の切り替えである
ことを特徴とする請求項2に記載の忘れ物防止装置。
【請求項4】
前記利用者が前記IDタグ読み取り手段の検出範囲にある場合に、当該利用者の存在を検出する利用者検出手段と、
前記利用者検出手段が前記利用者の存在を検出すると前記IDタグ読み取り手段を起動するとともに、前記利用者検出手段が前記利用者の存在を検出しなくなると前記IDタグ読み取り手段を停止する節電手段を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の忘れ物防止装置。
【請求項5】
IDタグから識別情報を読み取るIDタグ読み取り手段と、
報知手段に接続されたコンピュータにインストールされて、
当該コンピュータを、
識別情報を登録する識別情報登録手段と、
前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された識別情報と照合する照合手段として機能させるとともに、
前記識別情報登録手段に登録された識別情報が、前記IDタグ読み取り手段が読み出した識別情報と一致しない場合に、当該コンピュータが前記報知手段を起動して、その旨を前記利用者に報知するように機能させるプログラムにおいて、
前記IDタグ読み取り手段は、前記忘れ物防止装置の利用者が携帯する利用者IDタグと前記利用者が携帯する物品に取付けられた物品IDタグから識別情報を読み取り、
前記識別情報登録手段に登録される前記識別情報は、前記利用者を識別する利用者識別情報と、当該利用者が携帯する物品を識別する物品識別情報であり、
前記照合手段は、前記IDタグ読み取り手段が前記利用者IDタグから読み出した識別情報を前記識別情報登録手段に登録された利用者識別情報と照合して、両者が一致する場合に、前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報を、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報と照合して、
前記報知手段は、前記識別情報登録手段に当該利用者識別情報に対応して登録された物品識別情報が前記IDタグ読み取り手段が前記物品IDタグから読み出した識別情報と一致しない場合に、その旨を前記利用者に報知する
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−197836(P2011−197836A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61686(P2010−61686)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(510075468)
【Fターム(参考)】