説明

急性脳卒中血管再生/再疎通システム、プロセスおよびそれらによる製品

急性脳卒中再疎通システムおよびプロセスであって、このシステムは、カテーテルベースの改良型の再拘束可能なまたは繋留された神経学的デバイスを含み、神経学的デバイスは、対象の血栓/塞栓に関連したゾーンを横切って強く締め付けられ曲がった血管を通って送達可能であり、展開は、塞栓に衝突するか、塞栓を処理するか、乗り越えるかして塞栓を管腔壁中に圧縮し、このことは、塞栓の灌流および溶解を可能にし、この間に、改良型神経学的医療用デバイス自体は、塞栓の状態または検討のために提供される治療の他の治療上の局面に依存して、フィルターステント留置機構、バスケットステント留置機構または独立したステント留置機構として作用する送達システムに近接したままである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の参照)
本出願は、2008年4月に公開され、本譲受人Mindframe,Inc.に譲渡された米国仮出願第60/980,736号に対する完全なパリ条約優先権を主張し、参照によって同仮出願を明示的に援用する。同様に、米国仮出願第61/044,392号、米国仮出願第61/015,154号、米国仮出願第60/989,422号、米国仮出願第60/987,384号および米国仮出願第61/019,506号が参照によって援用され、各々が、本明細書で完全に述べられたかのように援用される。
【0002】
(本発明の背景)
本開示は、脈管構造において使用する最小侵襲性で、かつカテーテル送達される血管再生システムに関し、特に、鎖骨下動脈および総頚動脈の連結部の上での使用に適したシステムに関する。特に、本開示は、改良型神経学的医療用デバイスを含む、虚血性脳卒中における使用のための血管再生デバイスに関し、この改良型神経学的医療用デバイスは、繋留されるか、または再拘束可能な自己拡張型神経学的医療用デバイスである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
(発明の概要)
本発明の実施形態に従って、急性脳卒中血管再生/再疎通システムが開示され、このシステムは、改良型神経学的医療用デバイスにアクセスし、改良型神経学的医療用デバイスを脳血管系の中に配置するガイドワイヤーを有するカテーテルシステムを組み合わせて備え、このカテーテルシステムは、遠位のニチノールデバイスを有する近位のステンレス鋼プッシャを含む。
【0004】
実施形態に従って、上記で開示された、そして/または請求されるカテーテルシステムと組み合わせる、1つの小片のニチノールデバイスが開示される。
【0005】
簡潔に述べれば、実施形態に従って、新規の強化された繋留型血管再生デバイスは、被験体の血栓/塞栓に関連したゾーンに入り、強く締め付けられ曲がった脈管を通って送達可能であり、展開は、塞栓に衝突して塞栓を管腔壁中に圧縮し、このことは、塞栓の灌流および溶解を可能にし、一方で、血管再生デバイス自体は、検討のために提供される塞栓の状態または治療の他の治療上の局面に依存して、フィルター、バスケットまたは独立したステント留置機構として作用する送達システムに近接したままである。
【0006】
本発明のシステムおよびプロセスの実施形態に従って、特定の反復において、いったん展開されると、本システムは塞栓を管腔壁に対して圧縮し、血流のためのチャネルを作成し、血流は、塞栓を溶解するか、または溶かす自然の溶解剤として作用し得る。
【0007】
実施形態に従って、改良型神経学的医療用デバイスが提供され、このデバイスは、半径方向フィルター/血管再生の組み合わせデバイスおよびバスケットのようなアセンブリーを脳脈管構造の中の所望の位置に送達するのに有効なカテーテルシステムと、少なくとも3つのそれぞれのモードで機能するカテーテルシステムに取り外し可能に繋留された自己拡張型半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットアセンブリーとを組み合わせで備え、この半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットアセンブリーは、上記カテーテルに取り付けられ、半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットアセンブリーは、1モードについて少なくとも2つの状態、すなわち引き込まれた状態および拡張された状態をさらに含み、半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットアセンブリーは、各モードにおいて拡張された状態での展開の後に、引き込まれた状態に引き込まれ得る。
【0008】
実施形態に従って、プロセスが提供され、このプロセスは、障害物/損傷を有する脈管の中の所望の位置への移動のために、患者の中にシステムを配置することによってカテーテルに繋留された血管再生デバイスを提供することと、血管再生デバイスが第一の状態から第二の状態へ損傷を横切って移動することを可能にすることによって血管再生デバイスを展開し、このことは、塞栓が隣接する管腔壁の中に対象の塞栓を圧縮し、それによって溶解剤としての血流のためのチャネルを作成することと、障害物/損傷が処理されるシステムを除去することとを組み合わせて包含する。
【0009】
血流が血液塞栓を溶解しない場合には、本発明の特徴として、溶解剤がガイドワイヤーの管腔を介して投与され得ることが留意される。
【0010】
実施形態に従って、カテーテルに繋留された血管再生デバイスが、塞栓の下流への移動を防ぐように、半径方向のフィルターとして機能するプロセスが提供される。
【0011】
米国食品医薬品局(FDA)は、以前に凝塊回収デバイス(Merci(登録商標)ブランドのレトリーバーX4、X5、X6、L4、L5およびL6:Concentric Medical,Mountain View,CA)を承認している。残念ながら、単独で用いられる場合には、この凝塊レトリーバーは、症例の約50%にしか血流を回復することに成功せず、成功した再疎通を達成するには、しばしばこのデバイスによる複数の通過が求められる。付随的に投与されるIA血栓溶解剤は、このデバイスの処置の成功の可能性を高めるが、血管再生梗塞の出血性変化のリスクを増加させ得る。難治性閉塞の機械的血栓溶解に対して用いられる冠状ステント移植および神経ステント(neuro−stent)移植について、いくつかの報告がある。要約すれば、バルーン据付型ステントまたは自己拡張型ステントおよび神経タイプのステントによるステント留置は、頭蓋内脳血管閉塞および頭蓋外脳血管閉塞の両方の再疎通に対する独立の予測因子であることが示されている。このことは、これらの長年にわたる問題を克服するために必要とされるアプローチへの何らかの洞察を提供する。
【0012】
例として、特に脳脈管構造に対して設計された自己拡張型ステントは、95%超の成功率で、向上した送達可能性の安全プロフィールで頭蓋内狭窄の標的領域に送達され得、その理由は、これらのステントが、バルーン据付型冠状ステントよりも有意に低い圧力で展開されるからである。しかしながら、このデータを用いるシステムは、依然として商業的に、ほとんどの医療従事者によって利用可能に、または受け入れられるようになっていない。
【0013】
自己拡張型ステントの使用は、症候性媒質の環境および大きな血管の頭蓋内閉塞において実現可能である。第一選択の機械的治療または「最後の手段」の操作としてのステント配置によって、TIMI/TICI2またはTIMI/TICI3の血管再生は、現在利用可能な臨床データに従って成功裏に獲得され得る。
【0014】
文献は同様に、単一の媒質または大きな血管に限定された限局性閉塞、特にMCAまたはVBAの孤立性閉塞が、ステント留置に選択的に受け入れやすくあり得、結果として、医療事業者が最疎通の率の向上を達成することを助け得る。加えて、性別が自己拡張型ステント実装の成功において役割を果たし得る。しかしながら、システムは、これに基づいて実行するように設計される必要がある。
【0015】
増加するプロウロキナーゼrt−PA(遺伝子組み換え型組織プロスミノゲン活性化因子)または他の抗血栓剤(例えば、Alteplase(登録商標)およびReteplase(登録商標))の利用にもかかわらず、最疎通率は、約60%にとどまっている。薬理学的血栓溶解(単独)に対する主要な懸念は、出血率、フィブリン/多血小板凝塊を効果的に溶かせないこと、最疎通に非常に長く時間が掛かること、および障害物の最初の部位において突然の再閉塞を防げないことであった。PROACTIIにおいて、24時間以内の神経症状の悪化を伴うICHは、プロウロキナーゼ群の10.9%と、対照群(P=0.06)の3.1%とにおいて発生し、死亡率において差はなかった。血管形成または塞栓の機械的破砕のためのスネア操作の付加があっても、突然の再閉塞または最疎通された動脈は、比較的頻繁に発生することがわかっており、良好でない臨床結果に関連しているように見える。
【0016】
他の機械的手段の使用は、急性閉塞の再疎通に有効であることが報告されている。機械的アプローチと薬理学的アプローチの組み合わせがより大きな利益を生み出し得ることは、道理にかなっている。
【0017】
動物モデルにおける公知の研究は、Wingspan(登録商標)ブランドの自己拡張型ステントおよび
【0018】
【数1】

ブランドのバルーン据付型ステント(Boston Scientific,Boston,MA)の両方が、急性閉塞血管を通る流れを再び作ることができたことを示している。自己拡張型ステントは、標的部位への誘導の点で、バルーン据付型ステントよりも良好に機能した。自己拡張型ステントは、血管痙攣および側枝閉塞のより低い率をもたらし、このことは、急性血管閉塞の間に分枝血管の開存性を維持するために、これらのステントのバルーン据付型ステントに対して優位であることを示唆する。以前に行われた動物研究において、金属がむき出しのバルーン拡張型ステントの移植後に、内膜増殖および管腔直径の損失が見られた。文献は、この一組の問題をさらにサポートする。
【0019】
これらの現象は、ステント展開に対して求められる高圧のバルーン血管形成の間に作成された、血管内膜損傷に起因すると考えられる。
【0020】
冠状バルーン据付型ステントと比べて、頭蓋内血液循環における使用のために設計された自己拡張型ステントは、優位であり、その理由は、自己拡張型ステントが、頭蓋内血液循環を追跡することがより容易であり、真の直径およびアテローム性動脈硬化症の程度が明確でない血管の中で展開するのにより安全なことである。
【0021】
さらに、以前の経験に基づいて、現在利用可能な自己拡張型ステントは、閉塞した血管を血管再生するために体温で十分な半径方向に外向きの力を提供し、頭蓋内でない血管床においてバルーン据付型ステントに関連した正常でないリモデリングおよびステント内再狭窄の可能性が低い。
【0022】
自己拡張型ステントがバルーン上に据え付けられていないので、自己拡張型ステントは、頭蓋内血液循環に対して利用可能なステントの中で、最も追跡可能性が高い。回収されるたびに標的へのアクセスを失う(そして、しばしば複数の段階を必要とする)凝塊レトリーバーと違って、自己拡張型ステントは、いつでも塞栓へのワイヤーアクセスを可能にし、標的部位へのアクセスを得るために繰り返しの操縦を求めないことによって、処置の安全プロフィールを高める(Merci(登録商標)ブランドの凝塊レトリーバーの場合におけるように)。
【0023】
急性頭蓋内血管閉塞の自己拡張型ステント留置は、凝塊レトリーバー療法、血管形成療法および/または血栓溶解療法の失敗の後に、最疎通の新規の手段を提供し得る。この連続における開存率は、有望であるが、依然として対処すべき問題が残っている。
【0024】
急性脳卒中の環境において、流れの回復は、唯一の重要な問題である。患者が脳卒中から機能的回復を達成した場合には、ステント内狭窄または遅発性狭窄は、選択的に遅延して治療され得る。
【0025】
自己拡張型ステントによる再疎通は、開存性動脈を通る流れを提供し、穿孔器への流れを回復し得るか、あるいは、穿孔器は、閉塞したままであり得る。しかしながら、大動脈への流れを回復させることは、脳卒中の負荷を低減する。必要とされるのは、従来のステント留置に関連した悪い結果なしに、ステントベースの治療の良い面を活用する解決策である。
【0026】
本開示の上述の特徴および目的は、添付の図面と関連させて理解される以下の説明を参照してより明白となり、同様な参照数字は、同様な要素を指示する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】図1は、第一の構成における本開示の実施形態に従った急性脳卒中再疎通システムの実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、第二の構成における神経血管に対する使用に合わせた本開示の実施形態に従った急性脳卒中再疎通システムの実施形態の斜視図であり、繋留されるか、または再拘束可能な自己拡張型神経学的医療用デバイスとともに用いられるシステムのモジュール式の局面をさらに例示する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(発明の詳細な説明)
本発明の発明者らは、従来の自己拡張型血管再生デバイス送達プラットフォームを活用することによって、ポリモディック(poly−modic)システムは、塞栓に衝突し、塞栓を処理し、そして/または塞栓を横切り、半径方向に塞栓にフィルターをかけ、問題となっている塞栓を除去するか、またはオプションで塞栓を処理するように配置されるかのいずれかを行うことを反復し得ることを実現した。そのような組み合わせの療法に対して有効な現存のシステムの不足が、当業者の間で注目されている。
【0029】
本発明の実施形態に従って、血管内技術を用いて、自己拡張可能な繋留されたまたは再拘束可能な自己拡張型神経学的医療用デバイスは、ステント留置に関連した従来の懸念のいずれもなしに、MCAのおよび関係した血管の即時の血管再生/再疎通を提供する。
【0030】
以下の米国特許証および米国公開、第2005/0119684号、第2007/0198028号、第2007/0208367号、第5,449,372号、第5,485,450号、第5,792,157号、第5,928,260号、第5,972,019号、第6,485,500号、第7,147,655号、第7,160,317号、第7,172,575号、第7,175,607号および第7,201,770号は、各々が、本明細書で完全に述べられているように、本明細書で参照によって明示的に援用される。
【0031】
本システムは、自然の溶解、障害のある血管の血管再生を可能にし、重要なことには、生成される任意の微粒子を半径方向にフィルターをかけ、脳内の動脈瘤に対してのみ認可されたデバイスの大部分は「認可外の」用法を含む先行のシステムまたは用途とは違って、微粒子の遠位の移動に関係する必要性を除去する。
【0032】
本開示は、とりわけ、虚血性脳卒中を治療するために用いられる血管再生デバイスに関する。したがって、当然、本開示の血管再生デバイスは、神経タイプの用途に用いられるように設計され、本カテーテルおよび血管再生デバイスの仕様は、脳脈管構造の血管の中で展開され得る。身体の他の部分における展開は、本開示の血管再生システムおよびカテーテルに対して同様に考慮され、本開示の仕様は、非侵襲の態様で身体の他の血管において用いられ得る。
【0033】
実施形態に従って、カテーテルベースの血管再生システムが本明細書で開示される。本開示の血管再生デバイスは、血管の血管再生のためのものである。本開示のカテーテルベースの血管再生システムが塞栓を有する血管の中に展開されるとき、血管再生デバイスは、拡張され、それによって、血管が適正な血流を再開し得るように血管を開く。
【0034】
本教示に従って、本開示のシステムの展開は、処理されている血管の管腔開存性の直径のほぼ50%を確立する。先行技術の中で、その部位での治療のための改善されたアクセスを促進するように柔軟性を有し適切に小さい外形を有する、一時的な(移植されない)解決策として用いられ得るシステムは、公知ではない。当業者は、機械的、電気的、液圧式、化学的または他のものを含む取り外し方法が、本教示の範囲内にあることを容易に理解する。
【0035】
さらに、その塞栓が溶けるとき、血流を介してか、または溶解剤を注入することによって、展開された半径方向にフィルターをかけ、それによって、さらなる合併症の可能性を低減する。いったん血管が血管再生されると、血管再生デバイスは、フィルターをかけられたデトリタスとともに除去可能な状態になるように修正され、カテーテル血管再生システムは、患者の血管から除去される。
【0036】
同様に、即時血管再生システムにおいて塞栓の溶解が認められない場合には、発明者らは、バスケットのような膜のステントとして分離と使用とを企図する。血管造影法再疎通は、急性頭蓋内血栓性閉塞による急性脳卒中の状況において、臨床結果の改善に関連してきた。解剖学的限界(蛇行性の解剖学的形態、閉塞の長さまたは閉塞の位置)あるいは供給の限界は、本教示の不利な点にいたるまで先行技術システムの使用を妨げる理由の一部である。
【0037】
ステント留置は、以前の場合において、他の治療法による再疎通後に発生する突然の再閉塞の後に流れを復元するために、成功裏に用いられてきた。ステント留置はまた、他の治療法が血管を再疎通させることに失敗した場合に報告されてきた。下にある狭窄が脳卒中の原因であることがめったにないとしても、ステント留置は、塞栓性凝塊を細分化すること(morselizing)または塞栓性凝塊を動脈壁に当てて捕らえることによって、役割を果たし得る。
【0038】
頭蓋内血管の病巣の閉塞によって引き起こされる脳虚血の間の動脈再疎通のための方法としての頭蓋内ステントの使用は、一部のケースにおいて利点を有することが証明されている。利用可能な薬学療法および機械療法の使用にもかかわらず、閉塞血管の血管造影法再疎通は、ほとんどの場合、ステント留置の前には十分に達成されていなかった。
【0039】
バルーンを取り付けられたステントが用いられている患者においてSAHおよび頭蓋内血腫が発生したとき、それらは、大部分が遠位のワイヤーの貫通から生じた。冠状ステントを頭蓋内血液循環の中に誘導するために必要とされた遠位のワイヤーの入手は、これらの不都合な出来事の発生を説明し得る。あるいは、Merci(登録商標)ブランドのレトリーバーデバイスの多くの操作またはバルーンを据え付けられたステントの拡張は、血管内での顕微解剖を誘発した可能性がある。頭蓋内の誘導のために設計されたステントは、より良い誘導可能性と柔軟性とを有する。Wingspan(登録商標)ブランドのステント(Boston Scientific)は、Neuroform(登録商標)ブランドのステントよりも大きな半径方向力を有するように設計され、この技術をさらに改善し得る。しかしながら、この分野でさらに前進するための動作が明らかに必要である。
【0040】
過去10年間の間に、脳卒中に対するIA療法が発展した。Merci(登録商標)ブランドのレトリーバーデバイスの認可は、IV tPAに適していない患者に対して急性脳卒中においてより良い成果を達成するための有意なステップを表す。しかしながら、再疎通は、必ずしもこのデバイスを用いて達成されない。したがって、本明細書で考慮のために提供されるように、付加的な治療オプションが必要とされる。
【0041】
内頚動脈(ICA)の自発的な切開は、そのような症例の10%から25%を示す若年および中年の患者における虚血性脳卒中の主な原因の1つである。切開に起因する梗塞が主に血栓塞栓症であるので、禁忌を有していないことを条件として、急性切開を有する患者における新たな脳卒中を防ぐために、抗凝固性であることが推奨されてきた。急性期において、切開に起因する脳卒中が始まって3時間以内に与えられた静脈内組み換え型組織型プラスミノゲン活性化剤(IV rtPA)は、報告によれば、安全かつ有効である。しかしながら、これは、しばしば、有効であるには補足的療法を必要とする。
【0042】
抗凝固性であることが新たな虚血性事象を防ぐことができないとき、高度狭窄または高度閉塞を有するICA切開に対するステント展開による血管内治療は、最も適切であり得る。そのような場合、MCAは開存であり得る。しかしながら、ICA切開に起因するMCA閉塞に続く急性脳卒中にかかっている複数の患者の結果を比べることは、ステント補助の血管内血栓崩壊/血栓摘出によってか、またはIV rtPA血栓崩壊によってのいずれかで扱われる。ステント補助の血管内血栓崩壊/血栓摘出は、本デバイスに対する必要性を強調して、IV rtPA血栓崩壊と比べて有利である。
【0043】
この処置の主な限界は、経験ある血管内療法士に対する直接的な必要性である。頚動脈切開に起因するMCA閉塞の症例数はかなり少なく、頚動脈切開について認められた患者の10%未満を示していた。しかしながら、これらの見込みのある予備的な結果にもかかわらず、この処置に関連した潜在的な障害が考慮されなければならない。永久的でない虚血性発作のような急性合併症、虚血性脳卒中、大腿切開または頚動脈切開および死亡が報告されている。大腿切開の血管内治療の他の潜在的な危険が認められた可能性がある。差し引きして、リスク対便益は、本発明のような解決策が有利であるとする。
【0044】
従来のIV rtPA血栓崩壊に対して治療されるとき、ICA切開に続くMCA閉塞を伴う急性脳血管症候群を有する大部分の患者は、良好でない結果を有するが、ステント補助の血管内血栓崩壊/血栓摘出を治療される大部分の患者は、劇的な改善を示す。さらに、これらのデータを裏付けるために、大規模な任意抽出による研究が必要であり、そのトレンドは、同様に本システムの技術的なベースである。
【0045】
実施形態に従って、図1に図示されるように、カテーテルベースの血管再生システム100は、閉塞した血管の中で塞栓を溶解させるためのプラットフォームを提供する。したがって、カテーテルベースの血管再生システム100は、概して、制御端102および展開端104を備える。実施形態に従って、制御端102は、例えば外科医のようなユーザーが患者の血管を通してデバイスの展開を制御することを可能にするデバイスの一部分である。一部の実施形態において、送達ハンドル106およびウイングのある装置108が、制御端102の一部分として含まれる。当業者は、モジュール113が(図2を参照)容易に取り外し可能であることを、容易に理解する。
【0046】
本システムの一部の例に従って、カテーテル−血管再生システム100の積み出しの間、使用されていない間に血管再生デバイス124(図2を参照)の展開および早過ぎる伸長を防ぐために、積み出しロック(図示せず)が、送達ハンドル106とウイングのある装置108との間に取り付けられる。さらに、送達ハンドル106がウイングのある装置108に向かって進められることを防ぐことによって、血管再生デバイス124に貼られるコーティングは、カテーテルベースの血管再生システム100が使用されていない間、コーティングがはがれないか、または別なように損傷されない構成で格納される。
【0047】
実施形態に従って、薬剤送達デバイス130は、流体連通しているコンジットにカテーテルベースの血管再生システム100の管腔を提供し、血管再生システム100は、このシステムのユーザーが、カテーテル−血管再生システム100を通して薬剤を直接塞栓の位置に送達することを可能にする。本血管再生システム送達デバイスは、ステンレス鋼ハイポチューブ、ステンレス鋼コイル、ポリマージャケットおよび/または放射線不透過性ジャケットを含む当業者に公知の材料から作られ得る。
【0048】
したがって、ルアーコネクター132または機能的均等物は、カテーテル−血管再生システム100の管腔への無菌のアクセスを提供し、選ばれた薬剤の送達をもたらす。当業者は、本発明の血管再生デバイスが、本質的にニチノールまたはスプリングテンパー(spring tempered)ステンレス鋼で作られた実施形態を含むことを理解する。血管再生デバイスは、同様に、薬理学的に有効な量の治療用物質または滑らかな材料でコーティングされ得るか、または覆われ得る。実施形態に従って、コーティングは、ナモドペーネ(namodopene)、血管拡張剤、シロラムス(sirolamus)およびパクリタクセルを含む。加えて、少なくともヘパリンおよび薬学的性質の他のコーティング材料が用いられ得る。
【0049】
カテーテルベースの血管再生システム100の展開端104は、近位セグメント110と遠位セグメント120とを備える。近位セグメント110は、実施形態に従って、遠位セグメント120を収容し、首、頭および脳の脈管構造の血管の中への展開のために適した長さと直径とである外部カテーテル112を備える。例えば、一部の実施形態において、近位セグメント110は、少なくとも約100cmからほぼ115cmの長さで、少なくとも約2.5フレンチから約4フレンチの外径である。
【0050】
また、図2も参照すると、遠位セグメント120は、内部カテーテル122および血管再生デバイス124を備え(ここで均一なセルを有する一実施形態において示されるように、可変のセルは、同様に本発明の他の実施形態の中にある)、血管再生デバイス124は、内部カテーテル122に接続される。内部カテーテル122は、実施形態に従って、ステンレス鋼コイル、ステンレス鋼ワイヤー、あるいはリボンのハイポチューブまたはレーザー切断されたハイポチューブから作られ、展開中に外部カテーテル112を通って動くのに適した長さと直径とを有する。例えば、内部カテーテル122は、38cmの外部カテーテル112から延び、それによって、少なくとも約143cmと約175cmとの間の全長になる。例示的な実施形態に従った内部カテーテル122の直径は、2.7フレンチで、少なくとも約0.012インチから約0.029インチの内径を有する。血管再生デバイス124を展開させることと引き込むこととの両方のために、内部カテーテル122が強度と柔軟性とを維持することを条件として、内部カテーテル122の内径は、任意の適切な直径であり得る。
【0051】
両方の図を参照すると、血管再生デバイス124は、内部カテーテル122に繋留された自己拡張型の再拘束可能で引き込み可能なデバイスである。血管再生デバイス124は、実施形態に従って、ニチノール、ばねで強化されたステンレス鋼、または公知でありかつ当業者によって理解される均等物で作られ得る。血管再生デバイス124は、実施形態に従って、処理される特定の問題に依存して、拡張された状態において約3.5mmから約50mmであり得る。拡張された状態において、血管再生デバイス124は、血管再生デバイス124が展開される血管の管腔壁へ直径が拡張するように設計される。
【0052】
当業者に公知のように、血管再生デバイス124は、所望に応じて、滑らかな特性を与える物質または治療用物質でコーティングされるか、または覆われ得る。当然のことに、血管再生デバイス124の拡張可能なメッシュ設計は、血管再生デバイス124が引き込まれるとき、内部カテーテル122の中に完全に引き込まれるようなパターンによってなされねばならない。セルのタイプの性質は、用いられる実施形態に対して同様に変化し、しばしば凝塊の性質に基づいて決定される。
【0053】
カテーテル−血管再生システム100は、患者の血管を通して展開される。公知であり当業者によって良く理解されているように、いったんカテーテル−血管再生システム100の使用者が、処理される塞栓が横切られることを決定すると、血管再生デバイス124は、最初に外部カテーテル112を塞栓に遠位部分の位置に接するように位置決めすることによって展開される。
【0054】
次いで、図2に例示されるように、閉塞した血管を血管再生/再灌流させるために、遠位カテーテル120は、血管再生デバイス124が塞栓の位置で拡張する位置において展開される。閉塞は、それによって、血管の管腔壁に対して圧縮され、血流が回復される。モジュール式の取り外し可能なセグメント113もまた、公知であり、Rxシステムが用いられる場合には、必要に応じて、外して交換され得る。
【0055】
上記で論じられ、下記において特許請求されるように、流れのためのチャネルを作成することは、理想的には、少なくともほぼ中ほどまで開存または血管の直径の50%が開いている血管を作ることを含む。他の実施形態に従って、作成されるチャネルは、心筋梗塞TIMI1、TIMI2またはTIMI3における血栓崩壊の大脳等価物であり得る。
【0056】
血流の回復は、自然の溶解剤として作用し得、多くの塞栓は、溶け始め得る。血管再生デバイス124は、実施形態に従って、溶解する塞栓のより大きな小片を半径方向にフィルターにかけ、溶解する塞栓のより大きな小片がデバイスへ遠位に移動して潜在的に別の位置に閉塞をもたらすことを防ぐように設計される。塞栓が溶けるとき、血管再生デバイスが障害物の位置において連続的な半径方向の圧力を提供するので、血流は、増加し続ける。
【0057】
塞栓が溶解された後に、血管再生デバイス124は、外部カテーテル112の中に収められ、身体から除去される。実施形態に従って、塞栓のより大きな小片は、半径方向にフィルターをかけるプロセスにおいて捕らえられた後に、血管再生デバイス124によって引き込まれ得る。実施形態に従って、血管再生デバイス124は、取り外し可能であり得、そのことによって、血管再生デバイス124が患者の中にとどまるべきであると決定される場合には、血管再生デバイス124は、カテーテルベースの血管再生システム100から外れ得る。実施形態に従って上記で論じられ、図面に例示され、以下で特許請求されるように、カテーテルベースの血管再生システム100の再拘束可能な取り付けまたはテザーによる取り付けは、オプションで取り外し可能であり得る。血管再生デバイスの取り外し方法は、機械的使用、電気的使用、液圧式使用、化学的使用、熱式使用および当業者に公知の他の使用を含む。
【0058】
装置および方法が、現在最も実際的かつ好適な実施形態であると見なされているものの観点で説明されているが、本開示は、開示される実施形態に限定される必要がないことが理解されるべきである。特許請求の範囲の精神と範囲の中に含まれるさまざまな修正および類似の配列をカバーし、その範囲は、すべてのそのような修正および類似の構造物を含むように、最も広い解釈を与えられるべきであることが意図される。本開示は、以下の特許請求の範囲の任意の実施形態およびすべての実施形態を含む。
【0059】
また、本発明の本質から逸脱することなしに、さまざまな変更が行われ得ることも、理解されるべきである。そのような変更はまた、説明の中にも黙示的に含まれる。そのような変更は依然として、本発明の範囲内に入る。本開示は、個別にもシステム全体としても、そして方法および装置のモードの両方において、本発明の多数の局面をカバーする特許を生み出すように意図されていることが、理解されるべきである。
【0060】
さらに、本発明および特許請求の範囲のさまざまな要素の各々もまた、さまざまな態様で達成され得る。本開示は、任意の装置実施形態の実施形態の変化形であれ、方法実施形態またはプロセス実施形態であれ、あるいはこれらの任意の要素の単なる変化形にすぎない場合であってさえ、そのような各変化形を含むことが理解されるべきである。
【0061】
特に、本開示が本発明の複数の要素に関するとき、機能または結果のみが同じ場合でさえも、各要素に対する言葉は、均等物の装置の用語または均等物の方法の用語によって表現され得ることが、理解されるべきである。
【0062】
そのような均等物、より広いか、またはよりいっそう一般的な用語は、各要素または各動作の説明の中に含まれると見なされるべきである。そのような用語は、本発明が権利を与えられる黙示的に広いカバー範囲を明示的にするように所望される場合に、代替され得る。
【0063】
すべての動作は、その動作をとるための手段として、またはその動作をもたらす要素として表現され得ることが、理解されるべきである。
【0064】
同様に、開示される各物理的要素は、その物理的要素が容易にする動作の開示を含むことが、理解されるべきである。
【0065】
本特許出願において言及される任意の特許、刊行物または他の参照文献は、本明細書で参照によって援用される。加えて、用いられる各用語に関して、本出願における各用語の利用がそのような解釈と矛盾しない場合には、一般的な辞書の定義が各用語について援用されることが理解されるべきであり、当業者によって認められた少なくとも1つの標準的な技術辞書およびRandom House Webster’s Unabridged Dictionary最新版に含まれるすべての定義、代替用語および類義語が、本明細書で参照によって援用されることが、理解されるべきである。
【0066】
最後に、本出願とともに提出された情報開示陳述書または他の情報陳述書において参照され、挙げられたすべては、本明細書に添付され、本明細書で参照によって援用される。しかしながら、上記の各々に関して、参照によって援用されるそのような情報または文書が本発明の特許取得と矛盾していると見なされ得る程度にまで、そのような陳述書は、明示的に、出願人(ら)によって作られたと見なされるべきではない。
【0067】
この点に関して、実際的な理由で、そして可能性として数百の請求項を付加することを回避するために、出願人は、最初の複数の従属項のみを提示したことが、理解されるべきである。
【0068】
1つの独立請求項または概念の下で提示されるさまざまな従属項または他の要素うちの任意のものの付加を、任意の他の独立請求項または概念の下での従属項または要素として可能にする新規事項についての法律(米国特許法35 USC 132または他のそのような法律を含むが、これらに限定されない)の下で求められる程度に存在するようにサポートが、理解されるべきである。
【0069】
実質的でない代替物が作られる程度に、出願人が任意の特定の実施形態を文字通り含むように実際に請求項を作成しなかった程度に、そして別なように適用可能な程度に、出願人が単にすべての偶発的事件を予測できなかった可能性があるので、出願人は、そのようなカバー範囲を意図された何らかの方法を有しているか、またはそのようなカバー範囲を実際に放棄したと理解されるべきではなく、当業者は、文字通りそのような代替の実施形態を含んだ可能性のある請求項を作成したことを合理的に期待されるべきではない。
【0070】
さらに、移行的なフレーズ「備えている、含んでいる、包含している(comprising)」の使用は、従来の請求項解釈に従って、本明細書では「オープンエンド(open−end)」請求項を主張するために用いられる。よって、文脈が別なように求めない場合には、用語「備える、含む、包含する(compromise)」または「備える、含む、包含する(comprises)」「備えている、含んでいる、包含している(comprising)」のような変化形は、言明された要素あるいはステップあるいは一群の要素または一群のステップの包含を含意するが、任意の他の要素あるいはステップあるいは一群の要素または一群のステップの排除を含意しないことが意図されることが理解されるべきである。
【0071】
そのような用語は、出願人に法的に許される最も広いカバー範囲を与えるように、最も広範囲な形式において解釈され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
急性脳卒中再疎通システムであって、該急性脳卒中再疎通システムは、
改良型神経学的医療用デバイスの脳脈管構造へのアクセスおよび脳脈管構造の中への配置に有効なガイドワイヤーを有するカテーテルベースのシステムと、
少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスであって、該神経学的医療用デバイスは、近位端と遠位先端とを有する近位のステンレス鋼プッシャと、遠位のニチノールデバイスと、1つの小片のニチノールデバイスからなる群から選択された、神経学的医療用デバイスと
を組み合わせて備え、該少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスは、該ガイドワイヤーの追跡可能性を改善するために該プッシャの中に組み込まれたポリマーライナーをさらに備え、それによって、該ポリマーライナーは、該ガイドワイヤーを導き、該ニチノールデバイスの中でのもつれを防ぐために該プッシャの該遠位先端を越えて延びる、急性脳卒中再疎通システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの改良型神経学的デバイスは、前記ガイドワイヤーの追跡可能性を改善するために前記プッシャの中に組み込まれたポリマーライナーをさらに備え、それによって、該ポリマーライナーは、該ガイドワイヤーを導き、前記ニチノールデバイスの中でのもつれを防ぐために該プッシャの前記遠位先端を越えて延びる、請求項1に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項3】
ポリマーライニングは、該ポリマーライニングと流体連通している薬剤送達デバイスを通して送られるとき、注入可能な溶解剤が半径方向に、かつ少なくとも1つの被験体の塞栓の中に遠位に出ることを可能にする複数の開口部をさらに含む、請求項2に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスは、前記近位のステンレス鋼プッシャであり、近位端および遠位先端と、遠位のニチノールデバイスとを有し、前記ポリマーライナーは、該遠位のニチノールデバイスの中でもつれを防ぐように前記ガイドワイヤーを方向づけるために、該プッシャの該遠位先端を越えて該遠位のニチノールデバイスの長さよりも大きい長さまで延びる、請求項3に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項5】
再捕捉可能性、柔軟性および追跡は、前記少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスの複数の支柱によって可能になり、該少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスは、屈曲/拡張が治療された血管を通して誘導することを可能にする、請求項4に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスは、均一な複数のセルを備えている、請求項5に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの改良型神経学的医療用デバイスは、可変のセルの大きさを備えている、請求項5に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項8】
前記可変のセルの大きさは、該セルの中にメッシュで捕らえられた血塊の露出された表面領域に影響を与える、請求項7に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項9】
画像化のために放射線不透過性をさらに含む、請求項6に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項10】
前記放射線不透過性は、本質的にプラチナおよび金からなるグループから選択された少なくとも1つのマーカー材料をさらに含む、請求項9に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項11】
前記複数のマーカーは、嵌合し該複数のマーカーを取り巻くように設計された予めレーザー切断された複数の開口の中に押し込められる、請求項10に記載の急性脳卒中再疎通システム。
【請求項12】
改良型神経学的医療用デバイスであって、該改良型神経学的医療用デバイスは、
半径方向フィルター/血管再生の組み合わせデバイスおよびバスケットのようなアセンブリーを脳脈管構造の中の所望の位置に送達するのに有効なカテーテルシステムと、
少なくとも3つのそれぞれのモードで機能する該カテーテルシステムに取り外し可能に繋留された自己拡張型半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットアセンブリーと
を組み合わせて備え、該半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットのようなアセンブリーは、該カテーテルに取り付けられ、半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットアセンブリーは、1モードについて少なくとも2つの状態、すなわち引き込まれた状態および拡張された状態を含み、
該半径方向フィルター/血管再生デバイスおよびバスケットのようなアセンブリーは、各モードにおいて拡張された状態での展開の後に、引き込まれた状態に引き込まれる、改良型神経学的医療用デバイス。
【請求項13】
前記血管再生デバイスは、ニチノールおよびスプリングテンパーステンレス鋼のうちの少なくとも1つから作られる、請求項12に記載の改良型神経学的医療用デバイス。
【請求項14】
薬剤が塞栓の部位まで送達されるように流体連通している注入カテーテルおよび薬剤送達システムをさらに備えている、請求項13に記載の改良型神経学的医療用デバイス。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−502655(P2011−502655A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−533336(P2010−533336)
【出願日】平成20年11月12日(2008.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/083185
【国際公開番号】WO2009/114046
【国際公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(510129532)マインドフレーム, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】