情報処理装置および文書印刷処理方法およびプログラムおよび記録媒体
【課題】印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させること。
【解決手段】不要情報判断部309が、該印刷対象の文書内から、予め不要候補情報DB303に記憶された不要候補情報(文書を印刷する際に不要の候補とする情報)に対応する情報を検索し、プリント実行判断部301が、該検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去し、前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理をプリンタ制御部308により制御する構成を特徴とする。
【解決手段】不要情報判断部309が、該印刷対象の文書内から、予め不要候補情報DB303に記憶された不要候補情報(文書を印刷する際に不要の候補とする情報)に対応する情報を検索し、プリント実行判断部301が、該検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去し、前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理をプリンタ制御部308により制御する構成を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にWEB文書のように構造化言語で記述された文書等の印刷処理に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷対象物に対してラスター化(又はPDL解析)を行い、文字、図形、空白の属性判別後にオブジェクト別に分離し、移動対象となるオブジェクトを縮小し、探索された空白オブジェクトに縮小されたオブジェクトを移動し、移動後にデータ上に生じた空白部分を削除して印刷レイアウトの自動変更を行う技術が提案されている。
【特許文献1】特開2006−48520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術では、画像縮小やレイアウトを変更させることで、印刷量を減らしていたが、自動でレイアウトを変更することにより、文章や画像の関連性が崩れ(ユーザの意図しない状態となり)、かつ縮小することにより文章や画像が読み取りづらくなり、ユーザにとってわかりづらい画像となってしまうことがある。
【0004】
例えば、"下図を参照"と文章に記載されていたとしても、自動でレイアウト変更され、その文章の下にあった図が他の図に置き換えられていた場合等、非常に分かりづらいものとなってしまうといった問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させる仕組を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、文書を印刷する際に不要の候補とする不要候補情報を記憶する記憶手段と、該印刷対象の文書内から前記記憶手段に記憶された不要候補情報に対応する情報を検索する検索手段と、前記検索手段に検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去する消去手段と、前記消去手段により前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理を実行する印刷制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させることができる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0009】
図1において、205はLAN等の通信ネットワークである。203は本発明の情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)である。PC203は、通信ネットワーク205及び図示しないルータを介してインターネット201に接続可能である。
【0010】
また、PC203は、通信ネットワーク205を介してデータベース(DB)202にアクセス可能である。また、PC203は、通信ネットワーク205を介してプリンタ204による印刷処理を実行可能である。
【0011】
図2は、図1に示したPC203のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
図2において、101はCPUであり、情報処理装置の中枢となる制御装置である。103はRAM(Random Access Memory)であり、CPU101により実行されるプログラムのワークエリアや一時的に保持するデータのバッファとして利用される。
【0013】
102はROM(Read Only Memory)であり、CPU101のプログラム等を保存する。104は外部メモリであり、プログラム,各種データの保持を行う。なお、外部メモリ104は、具体的にはハードディスクドライブやDVDドライブ等である。
【0014】
105は入力装置であり、この装置を通じてデータ,指示等の入力が行われる。なお、入力装置105は、具体的にはキーボードやポインティングデバイス(マウス等)である。106は表示装置であり、具体的にはディスプレイ等である。
【0015】
107は通信インターフェースであり、LAN等の伝送路と端末とを接続する部分である。
【0016】
図3は、図1に示したPC203のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図3において、309は不要情報判別部であり、HTMLタグに含まれている不要情報を照合して不要情報を判断する処理(図6のS401に示す不要情報判断処理)を実行する。307は一時記憶部であり、不要情報判別部により不要情報と判断されたHTMLタグを一時格納する。
【0018】
301はプリント実行判別部であり、不要情報判断部309での不要情報判断に基づいてプリント実行する処理(図6のS401に示すプリント実行処理)を実行する。
【0019】
303は不要候補データベース(DB)である、不要候補となる情報を格納する。302はHTML探索部であり、印刷対象物に不要候補情報DB303に含まれる内容があるかHTMLで検索する。
【0020】
304はHTML解析部であり、印刷対象物のHTMLタグの解析を行う。305はHTML生成部であり、HTMLタグを再構成し、不要情報を外したHTMLタグを作成する。
【0021】
306はHTMLレンダリング部であり、HTMLデータを画面に出力する。308はプリンタ制御部であり、プリンタ204に印刷物の情報を送信する。
【0022】
310はHTTPリクエスト送信部であり、インターネット201を介してWEBページのリクエストを図示しないWEBサーバに送信する。311は情報制御部であり、上記各部を統括制御する。
【0023】
なお、上記各機能部301,302,304〜306,308〜311は、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。
【0024】
また、一時記憶部307は、図2に示したRAM103上に実現される。また、不要候補情報DB303は、図2に示した外部メモリ104又は図1に示したDB202上に実現されるものとする。なお、不要候補情報DB303が図1に示したDB202上に実現される場合には、この不要候補情報DB303は、ユーザ毎に作成されるものとする。
【0025】
図4は、図3に示した不要候補情報DB303の一例を示す模式図である。
【0026】
図4に示すように、不要候補情報DB303は、登録番号801,ファイルパス802,タグ803,要素の内容804,登録日805,種類別フラグ806の各項目から構成される。
【0027】
ファイルパス802には、不要候補データを確認するためにURL等が保存される。タグ803には、不要候補データとして処理されたタグそのものが保存される。
【0028】
要素の内容804には、タグに囲まれた内容(なお"ANY"は任意であることを示す)が格納される。登録日805には、実際にデータが保存された日時が格納される。種類別フラグ806には、不要情報候補の種類を示すフラグ(図5に示すフラグ1,2,3)が格納される。
【0029】
図5は、図4に示した種類別フラグ806に格納される不要情報候補の種類を示すフラグを説明するための図である。
【0030】
図5に示すように、フラグ'1'は、最初から設定されている不要情報候補(即ち、一般的に不要と考えられる情報)を示す。なお、このフラグ'1'の情報は、管理者により設定変更可能に構成してもよい。
【0031】
また、フラグ'2'は、ユーザが設定した必ず消去を行う不要情報候補を示す。具体的には、後述する図10に示すチェックボックス1304にチェックを入れることで以前ユーザが消去すると設定した情報に相当する。
【0032】
また、フラグ'3'は、ユーザが設定した消去を行わない不要情報候補を示す。具体的には、後述する図10に示すチェックボックス1304にチェックを外すことで以前ユーザが消去しないと設定した情報に相当する。
【0033】
以下、図6〜図13を参照して、本発明においてWEBページ(HTML文書)を印刷する際の処理について説明する。
【0034】
図6は、本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、WEBページを印刷する際の処理のメイン処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図6中、S401,S402は各ステップを示す。
【0035】
ユーザからWEBページ(HTML文書)の印刷処理が指示されると、情報制御部311は不要情報判断部309を用い、ステップS401において、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して不要候補情報DB303を用いた不要情報判断処理を実行し、印刷物の印刷枚数を減らす処理を試みる。なお、ステップS401の不要情報判断処理の詳細は後述する図7に示す。
【0036】
次に、ステップS402において、情報制御部311はプリント実行判断部301を用い、プリント実行処理を実行する。このプリント実行処理では、ユーザの判断により文章を再構成して「普通印刷」,「裏面印刷」,「処理部分消去印刷」のいずれかの印刷を行う。なお、ステップS402のプリント実行処理の詳細は後述する図9に示す。そして、本フローチャートの処理を終了する。以上で、本システムの一連の流れは完結する。
【0037】
以下、図7を参照して、図6のS401に示した不要情報判断処理について説明する。
【0038】
図7は、本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図6のS401に示した不要情報判断処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図7中、S501〜S509は各ステップを示す。
【0039】
まず、ステップS501において、不要情報判断部309はHTML探索部302を用い、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して、印刷物のHTMLタグと過去に不要情報としてユーザが判断した情報が格納されている不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグとを完全一致で比較(照合)する。即ち、タグ内に記載された要素の内容(要素の内容804に相当)まで完全一致で比較する。
【0040】
ここで、HTML文書の初期状態の一例を図8に示す。
【0041】
図8は、ユーザが印刷要求を行ったHTML文書の初期状態の一例を示す模式図である。
【0042】
図8において、1001〜1011は、それぞれユーザが印刷要求を行ったHTML文書のタグである。タグ1001〜1011は、それぞれHTML文書の印刷画像例の1001a〜1011aに対応する。
【0043】
以下、図7の説明に戻る。
【0044】
次に、図7のステップS502では、不要情報判断部309がステップS501でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグと完全一致している情報があると判定した場合には、ステップS503に処理を進める。
【0045】
ステップS503では、不要情報判断部309、HTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグと完全一致している情報を、自動消去対象情報とみなして一時記憶部307に格納し、ステップS504に処理を進める。これにより、ユーザが不要と感じている情報を効率的に消去対象とみなすことができる。
【0046】
一方、ステップS502で、ステップS501でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグと完全一致している情報がないと判定した場合には、不要情報判断部309は、そのままステップS504に処理を進める。
【0047】
次に、図7のステップS504において、不要情報判断部309はHTML探索部302を用い、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して、印刷物のHTMLタグと過去に不要情報としてユーザが判断した情報が格納されている不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグとを一致で比較(照合)する。この場合、要素の内容に"ANY"と記載されている場合、タグ内に記載された要素の内容(要素の内容804に相当)については比較しないものとする。
【0048】
次に、ステップS505では、不要情報判断部309がステップS504でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグと一致している情報があると判定した場合には、ステップS506に処理を進める。
【0049】
ステップS506では、不要情報判断部309、HTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグと一致している情報を、消去対象情報とみなして一時記憶部307に格納し、ステップS507に処理を進める。これにより、一般的に不要とユーザが判断することが多い情報を効率的に消去対象とみなすことができる。
【0050】
一方、ステップS505で、ステップS504でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグと一致している情報がないと判定した場合には、不要情報判断部309は、そのままステップS507に処理を進める。
【0051】
次に、ステップS507において、不要情報判断部309はHTML探索部302を用い、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して、印刷物のHTMLタグと過去に不要情報としてユーザが判断した情報が格納されている不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグとを完全一致で比較(照合)する。即ち、タグ内に記載された要素の内容(要素の内容804に相当)まで完全一致で比較する。
【0052】
次に、ステップS508では、不要情報判断部309がステップS507でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグと完全一致している情報があると判定した場合には、ステップS509に処理を進める。
【0053】
ステップS509では、不要情報判断部309、HTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグと完全一致している情報を、一時記憶部307に格納されている消去対象情報から削除することにより消去対象から外し、本フローチャートの処理を終了する。これにより、以前システムにより不要情報と判断されたにも関わらずユーザが必要情報と判断した情報を消去対象から外すことが可能となる。
一方、ステップS509で、ステップS507でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグと完全一致している情報がないと判定した場合には、不要情報判断部309は、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
【0054】
以下、図9を参照して、図6のS402に示したプリント実行処理について説明する。
【0055】
図9は、本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図6のS402に示したプリント実行処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図9中、S601〜S509は各ステップを示す。
【0056】
まず、ステップS601において、プリント実行判断部301は、図6のステップS401の不要情報判断処理において消去対象とみなされた情報を図10に示すような印刷設定画面を用いて出力装置106に表示して入力装置105によるユーザ入力を受け付ける。
【0057】
図10は、本発明における印刷設定画面の一例を示す模式図である。
【0058】
図10において、1301〜1303は印刷モード選択ボタンであり、いずれか1つのボタンが選択されるように構成されている。
【0059】
普通印刷ボタン1301は、自動消去対象情報及び消去対象情報の消去は行わずに印刷対象のHTML文書をそのまま印刷出力する普通印刷モードを選択するためのものである。
【0060】
裏面印刷ボタン1302は、印刷対象のHTML文書から自動消去対象情報及び消去対象情報の消去を行い、該消去した自動消去対象情報及び消去対象情報を裏面に印刷出力する裏面印刷モードを選択するためのものである。
【0061】
消去印刷ボタン1303は、印刷対象のHTML文書から自動消去対象情報及び消去対象情報の消去を行って印刷出力する消去印刷モードを選択するためのものである。
【0062】
1304は消去する不要情報を選択するためのチェックボックスである。なお、このチェックボックス1304として表示される情報は、一時記憶部307に消去対象情報として格納されている情報に対応する。また、このチェックボックス1304は、デフォルトで全てチェック済に設定されているものとする。
【0063】
1305は印刷プレビューボタンであり、このボタンを入力装置105により押下指示することにより、印刷モードの選択,不要情報の消去チェックに応じた印刷プレビューを出力装置106に表示することができる。
【0064】
1306は印刷実行ボタンであり、このボタンを入力装置105により押下指示することにより、印刷モードの選択,不要情報の消去チェックに応じた印刷をプリンタ204で実行することができる。
【0065】
以下、図9のフローチャートの説明に戻る。
【0066】
図9のステップS602において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面に表示されている消去する不要情報のチェックボックス1304の入力操作がなされると、該入力を受け付ける。
【0067】
また、ステップS603において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面の印刷モード(通常印刷モード,裏面印刷モード,消去印刷モード)の入力操作がなされると、該入力を受け付ける。
【0068】
また、ステップS604において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面の印刷プレビューボタン1305の入力操作がなされると、該入力を受け付け、印刷プレビューボタン1305の入力操作があったと判断した場合には、ステップS605において、プリント実行判断部301はプレビュー実行処理を行う。なお、プレビュー実行処理の詳細は図10に示す。
【0069】
なお、S602,S603,S604〜S605の処理は、いずれの順序で実行されてもよいし、実行しなくてもよいし、印刷実行ボタン1306が操作されるまで、何度、実行されてもよいものとする。
【0070】
ここで図10を参照して、図9のS605に示したプレビュー実行処理について説明する。
【0071】
図11は、本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図9のS605に示したプレビュー実行処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図11中、S701〜S705は各ステップを示す。
【0072】
まず、ステップS701において、プリント実行判断部301は、いずれの印刷モード(通常印刷モード,裏面印刷モード,消去印刷モード)に対応するプレビュー実行処理が選択されているか判定する。
【0073】
ステップS701で、通常印刷モードと判定した場合には、ステップS702において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象情報を強調表示するようにドキュメントを再構成した印刷物の印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を強調表示するようなHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータの印刷プレビューを出力装置106に表示する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0074】
また、ステップS701で、裏面印刷モードと判定した場合には、ステップS703において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象情報を消去してドキュメントを再構成した印刷物表面の印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去したHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータを用いて印刷プレビューを表印刷面の印刷プレビューとして出力装置106に表示する。
【0075】
次に、ステップS704において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象情報のみをまとめてドキュメントを再構成した印刷物裏面の印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報のみからHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータを用いた印刷プレビューを裏印刷面の印刷プレビューとして出力装置106に表示する(この際、裏印刷面が1頁(又は表印刷面の頁数内)に収まるように縮小表示するようにしてもよい)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0076】
また、ステップS701で、消去印刷モードと判定した場合には、ステップS705において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象部を消去表示する消去して印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去したHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータの印刷プレビューを出力装置106に表示する。そして、本フローチャートの処理を終了する。以上により、プレビュー実行一連の流れは完結する。
【0077】
以下、図9のフローチャートの説明に戻る。
【0078】
そして、図9ステップS606において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面の印刷実行ボタン1306の入力操作を受け付けると、印刷モード(通常印刷モード,裏面印刷モード,消去印刷モード)を判定する。
【0079】
ステップS606で、通常印刷モードと判定した場合には、プリント実行判断部301は、ステップS607において、HTML解析部304,HTML生成部305,プリンタ制御部308を用いて、普通印刷処理を実行する。具体的には、プリンタ制御部308が、印刷対象のHTML文書から印刷データを生成してプリンタ204に送信する。そして、ステップS610に処理を進める。
【0080】
また、ステップS606で、裏面印刷モードと判定した場合には、プリント実行判断部301は、ステップS607において、HTML解析部304,HTML生成部305,プリンタ制御部308を用いて、裏面印刷処理を実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去した表面印刷用のHTMLデータを生成する。なお、この表面印刷用(必要情報)のHTMLデータを生成する際、HTMLの有利点生かし不要情報のタグを消去するだけで不要情報の消去以外のレイアウト変更は行わないものとする。さらに、HTML生成部305が、上記消去された情報のみを用いて裏面印刷用のHTMLデータを生成する。そして、プリンタ制御部308が、上記生成された表面印刷用のHTMLデータから表面印刷用の印刷データ、裏面印刷用のHTMLデータから裏面印刷用の印刷データを生成して、プリンタ204に両面印刷データとして送信する。そして、ステップS610に処理を進める。なお、裏面印刷用の印刷データは1頁(又は表面の頁数内)に収まるように縮小印刷するように構成してもよい。なお、裏面印刷用情報は、もともと不要情報なので、情報が見えにくいなどの配慮は考慮しない。
【0081】
また、ステップS606で、消去印刷モードと判定した場合には、プリント実行判断部301は、ステップS607において、HTML解析部304,HTML生成部305,プリンタ制御部308を用いて、消去印刷処理を実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去したHTMLデータを生成する(例えば、後述する図13に示すように再構成する)。なお、必要情報のHTMLデータを生成する際、HTMLの有利点を生かし不要情報のタグを消去するだけで不要情報の消去以外のレイアウト変更は行わないものとする。そして、プリンタ制御部308が、上記生成されたHTMLデータから印刷データを生成してプリンタ204に送信する。そして、ステップS610に処理を進める。
【0082】
次に、ステップS610にておい、プリント実行判断部301は、ステップS604でチェックボックスから外された情報が存在するかどうかを判定し、存在すると判定した場合には、ステップS611に処理を進める。
【0083】
ステップS611では、プリント実行判断部301は、ステップS604でチェックボックスから外された情報を、ユーザが必要情報と判断した情報を示すフラグ'3'の情報として不要候補情報DBに格納し、ステップS612に処理を進める。これにより、ユーザが図10に示すチェックボックス1304にチェックを外して消去しないと設定した情報を、これ以後、消去対象から外すことができる。
【0084】
一方、ステップS610で、ステップS604でチェックボックスから外された情報が存在しないと判定した場合には、そのままステップS612に処理を進める。
【0085】
次にステップS612では、プリント実行判断部301は、ステップS604でチェックボックスから外されなかった情報を、ユーザが不要情報と判断した情報を示すラグ'2'の情報として不要候補情報DBに格納し、本フローチャートの処理を終了する。これにより、ユーザが図10に示すチェックボックス1304にチェックを入れて(デフォルトチェックも含む)消去すると設定した情報を、これ以後、消去対象とすることができる。以上によりプリント実行判断処理の一連の流れが完結する。
【0086】
以下、図12,図13を参照して、印刷実行結果をについて説明する。
【0087】
図12は、図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図であり、図8と同一のものには同一の符号を付してある。なお、図12に示す例では、図10に示したチェックボックス1304のチェックを全て外して印刷実行した場合に対応する。
【0088】
HTML文書は、図8に示した状態から、自動消去対象情報であるタグ1010のみが消去されて再構成されている。
【0089】
その結果、図12に示す印刷結果では、自動消去対象部分である「バナー1」1010aのみが消去されている。なお、図12に示す印刷結果では、「バナー1」1010aが消去され、そのスペース分だけ「バナー2」1011a上に移動した点を除いては、印刷レイアウトは変更されていない。
【0090】
図13は、図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図であり、図8と同一のものには同一の符号を付してある。なお、図13に示す例では、図10に示したチェックボックス1304を全てチェックして印刷実行した場合に対応する。
【0091】
HTML文書は、図8に示した状態から、消去対象情報であるタグ1002,1003,1005,1006,1008が消去され、さらに、自動消去対象情報であるタグ1010が消去されて、図13に示すように再構成されている。
【0092】
その結果、図13に示す印刷結果では、消去対象部分である1002a,1003a1005a,1006a,1008aが消去され、さらに、自動消去対象部分である「バナー1」1010aが消去されている。
【0093】
以上示したように、本発明では、不要情報判断部309が図6のS401に示した不要情報判断処理により、ユーザが印刷時に不必要と判断することが多い情報が格納されている不要候補情報DB303と印刷対象物の全情報を照合する。そして、プリント実行判断部301が図6のS402に示したプリント実行処理により、その不必要情報を消去してドキュメントを再構成し、印刷する構成を有する。このような構成により、印刷枚数を減らし無駄な印刷用紙を削減することができるとともに、特許文献1が抱えている問題点(ユーザが意図しないレイアウトの印刷結果を招いてしまうこと)を解決することができる。
【0094】
また、本発明では、Web上の情報を印刷する際に、紙の無駄があるという警告を受けた場合に、図10に示したチェックボックス1304により、それらの情報を消去するか否かを選択できる。そして、消去すると選択した情報は、これ以後、消去対象として登録され、また、消去しないと選択した情報は、これ以後、消去対象から外れるため、使用を重ねることにより、本発明の情報処理装置は、そのユーザにとってより使いやすいものとなっていく。
【0095】
また、本発明では、図10に示した印刷モード選択ボタン1301〜1303により、ユーザの希望に応じて、無駄となる情報を印刷するのか、消去するのか、裏に印刷するのか選択することができ、より簡単に無駄な印刷用紙を削減することができる。
【0096】
なお、上記実施形態では、HTML文書を印刷する場合について説明したが、HTML文書以外の印刷にも適用可能である。例えば、XML,SGML等のHTML以外の構造化言語で記載された文書や、PDF等の各種ページ記述言語等の文書の印刷にも適用可能である。
【0097】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0098】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0099】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0100】
図14は、本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0101】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0102】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0103】
本実施形態における図6,図7,図9,図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0104】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0105】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0106】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0107】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0109】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0110】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0111】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0112】
従来、印刷を行う際、不必要な情報が印刷され、その情報を印刷することにより印刷用紙の無駄が発生してしまうといった問題点があった。そこで、この無駄な印刷を減少させるために、本発明は、印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の一実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示したPC203のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示したPC203のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図3に示した不要候補情報DB303の一例を示す模式図である。
【図5】図4に示した種類別フラグ806に格納される不要情報候補の種類を示すフラグを説明するための図である。
【図6】本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】ユーザが印刷要求を行ったHTML文書の初期状態の一例を示す模式図である。
【図9】本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明における印刷設定画面の一例を示す模式図である。
【図11】本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図である。
【図13】図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図である。
【図14】本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0114】
301 プリント実行判断部
302 HTML探索部
303 不要候補情報DB
304 HTML解析部
305 HTML生成部
306 HTMLレンダリング部
307 一時記憶部
308 プリンタ制御部
309 不要情報判断部
310 HTTPリクエスト部
311 情報制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にWEB文書のように構造化言語で記述された文書等の印刷処理に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、印刷対象物に対してラスター化(又はPDL解析)を行い、文字、図形、空白の属性判別後にオブジェクト別に分離し、移動対象となるオブジェクトを縮小し、探索された空白オブジェクトに縮小されたオブジェクトを移動し、移動後にデータ上に生じた空白部分を削除して印刷レイアウトの自動変更を行う技術が提案されている。
【特許文献1】特開2006−48520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術では、画像縮小やレイアウトを変更させることで、印刷量を減らしていたが、自動でレイアウトを変更することにより、文章や画像の関連性が崩れ(ユーザの意図しない状態となり)、かつ縮小することにより文章や画像が読み取りづらくなり、ユーザにとってわかりづらい画像となってしまうことがある。
【0004】
例えば、"下図を参照"と文章に記載されていたとしても、自動でレイアウト変更され、その文章の下にあった図が他の図に置き換えられていた場合等、非常に分かりづらいものとなってしまうといった問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させる仕組を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、文書を印刷する際に不要の候補とする不要候補情報を記憶する記憶手段と、該印刷対象の文書内から前記記憶手段に記憶された不要候補情報に対応する情報を検索する検索手段と、前記検索手段に検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去する消去手段と、前記消去手段により前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理を実行する印刷制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させることができる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0009】
図1において、205はLAN等の通信ネットワークである。203は本発明の情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)である。PC203は、通信ネットワーク205及び図示しないルータを介してインターネット201に接続可能である。
【0010】
また、PC203は、通信ネットワーク205を介してデータベース(DB)202にアクセス可能である。また、PC203は、通信ネットワーク205を介してプリンタ204による印刷処理を実行可能である。
【0011】
図2は、図1に示したPC203のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
図2において、101はCPUであり、情報処理装置の中枢となる制御装置である。103はRAM(Random Access Memory)であり、CPU101により実行されるプログラムのワークエリアや一時的に保持するデータのバッファとして利用される。
【0013】
102はROM(Read Only Memory)であり、CPU101のプログラム等を保存する。104は外部メモリであり、プログラム,各種データの保持を行う。なお、外部メモリ104は、具体的にはハードディスクドライブやDVDドライブ等である。
【0014】
105は入力装置であり、この装置を通じてデータ,指示等の入力が行われる。なお、入力装置105は、具体的にはキーボードやポインティングデバイス(マウス等)である。106は表示装置であり、具体的にはディスプレイ等である。
【0015】
107は通信インターフェースであり、LAN等の伝送路と端末とを接続する部分である。
【0016】
図3は、図1に示したPC203のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図3において、309は不要情報判別部であり、HTMLタグに含まれている不要情報を照合して不要情報を判断する処理(図6のS401に示す不要情報判断処理)を実行する。307は一時記憶部であり、不要情報判別部により不要情報と判断されたHTMLタグを一時格納する。
【0018】
301はプリント実行判別部であり、不要情報判断部309での不要情報判断に基づいてプリント実行する処理(図6のS401に示すプリント実行処理)を実行する。
【0019】
303は不要候補データベース(DB)である、不要候補となる情報を格納する。302はHTML探索部であり、印刷対象物に不要候補情報DB303に含まれる内容があるかHTMLで検索する。
【0020】
304はHTML解析部であり、印刷対象物のHTMLタグの解析を行う。305はHTML生成部であり、HTMLタグを再構成し、不要情報を外したHTMLタグを作成する。
【0021】
306はHTMLレンダリング部であり、HTMLデータを画面に出力する。308はプリンタ制御部であり、プリンタ204に印刷物の情報を送信する。
【0022】
310はHTTPリクエスト送信部であり、インターネット201を介してWEBページのリクエストを図示しないWEBサーバに送信する。311は情報制御部であり、上記各部を統括制御する。
【0023】
なお、上記各機能部301,302,304〜306,308〜311は、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。
【0024】
また、一時記憶部307は、図2に示したRAM103上に実現される。また、不要候補情報DB303は、図2に示した外部メモリ104又は図1に示したDB202上に実現されるものとする。なお、不要候補情報DB303が図1に示したDB202上に実現される場合には、この不要候補情報DB303は、ユーザ毎に作成されるものとする。
【0025】
図4は、図3に示した不要候補情報DB303の一例を示す模式図である。
【0026】
図4に示すように、不要候補情報DB303は、登録番号801,ファイルパス802,タグ803,要素の内容804,登録日805,種類別フラグ806の各項目から構成される。
【0027】
ファイルパス802には、不要候補データを確認するためにURL等が保存される。タグ803には、不要候補データとして処理されたタグそのものが保存される。
【0028】
要素の内容804には、タグに囲まれた内容(なお"ANY"は任意であることを示す)が格納される。登録日805には、実際にデータが保存された日時が格納される。種類別フラグ806には、不要情報候補の種類を示すフラグ(図5に示すフラグ1,2,3)が格納される。
【0029】
図5は、図4に示した種類別フラグ806に格納される不要情報候補の種類を示すフラグを説明するための図である。
【0030】
図5に示すように、フラグ'1'は、最初から設定されている不要情報候補(即ち、一般的に不要と考えられる情報)を示す。なお、このフラグ'1'の情報は、管理者により設定変更可能に構成してもよい。
【0031】
また、フラグ'2'は、ユーザが設定した必ず消去を行う不要情報候補を示す。具体的には、後述する図10に示すチェックボックス1304にチェックを入れることで以前ユーザが消去すると設定した情報に相当する。
【0032】
また、フラグ'3'は、ユーザが設定した消去を行わない不要情報候補を示す。具体的には、後述する図10に示すチェックボックス1304にチェックを外すことで以前ユーザが消去しないと設定した情報に相当する。
【0033】
以下、図6〜図13を参照して、本発明においてWEBページ(HTML文書)を印刷する際の処理について説明する。
【0034】
図6は、本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、WEBページを印刷する際の処理のメイン処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図6中、S401,S402は各ステップを示す。
【0035】
ユーザからWEBページ(HTML文書)の印刷処理が指示されると、情報制御部311は不要情報判断部309を用い、ステップS401において、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して不要候補情報DB303を用いた不要情報判断処理を実行し、印刷物の印刷枚数を減らす処理を試みる。なお、ステップS401の不要情報判断処理の詳細は後述する図7に示す。
【0036】
次に、ステップS402において、情報制御部311はプリント実行判断部301を用い、プリント実行処理を実行する。このプリント実行処理では、ユーザの判断により文章を再構成して「普通印刷」,「裏面印刷」,「処理部分消去印刷」のいずれかの印刷を行う。なお、ステップS402のプリント実行処理の詳細は後述する図9に示す。そして、本フローチャートの処理を終了する。以上で、本システムの一連の流れは完結する。
【0037】
以下、図7を参照して、図6のS401に示した不要情報判断処理について説明する。
【0038】
図7は、本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図6のS401に示した不要情報判断処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図7中、S501〜S509は各ステップを示す。
【0039】
まず、ステップS501において、不要情報判断部309はHTML探索部302を用い、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して、印刷物のHTMLタグと過去に不要情報としてユーザが判断した情報が格納されている不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグとを完全一致で比較(照合)する。即ち、タグ内に記載された要素の内容(要素の内容804に相当)まで完全一致で比較する。
【0040】
ここで、HTML文書の初期状態の一例を図8に示す。
【0041】
図8は、ユーザが印刷要求を行ったHTML文書の初期状態の一例を示す模式図である。
【0042】
図8において、1001〜1011は、それぞれユーザが印刷要求を行ったHTML文書のタグである。タグ1001〜1011は、それぞれHTML文書の印刷画像例の1001a〜1011aに対応する。
【0043】
以下、図7の説明に戻る。
【0044】
次に、図7のステップS502では、不要情報判断部309がステップS501でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグと完全一致している情報があると判定した場合には、ステップS503に処理を進める。
【0045】
ステップS503では、不要情報判断部309、HTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグと完全一致している情報を、自動消去対象情報とみなして一時記憶部307に格納し、ステップS504に処理を進める。これにより、ユーザが不要と感じている情報を効率的に消去対象とみなすことができる。
【0046】
一方、ステップS502で、ステップS501でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'2'のタグと完全一致している情報がないと判定した場合には、不要情報判断部309は、そのままステップS504に処理を進める。
【0047】
次に、図7のステップS504において、不要情報判断部309はHTML探索部302を用い、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して、印刷物のHTMLタグと過去に不要情報としてユーザが判断した情報が格納されている不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグとを一致で比較(照合)する。この場合、要素の内容に"ANY"と記載されている場合、タグ内に記載された要素の内容(要素の内容804に相当)については比較しないものとする。
【0048】
次に、ステップS505では、不要情報判断部309がステップS504でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグと一致している情報があると判定した場合には、ステップS506に処理を進める。
【0049】
ステップS506では、不要情報判断部309、HTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグと一致している情報を、消去対象情報とみなして一時記憶部307に格納し、ステップS507に処理を進める。これにより、一般的に不要とユーザが判断することが多い情報を効率的に消去対象とみなすことができる。
【0050】
一方、ステップS505で、ステップS504でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'1'のタグと一致している情報がないと判定した場合には、不要情報判断部309は、そのままステップS507に処理を進める。
【0051】
次に、ステップS507において、不要情報判断部309はHTML探索部302を用い、ユーザが印刷要求を行った印刷物に対して、印刷物のHTMLタグと過去に不要情報としてユーザが判断した情報が格納されている不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグとを完全一致で比較(照合)する。即ち、タグ内に記載された要素の内容(要素の内容804に相当)まで完全一致で比較する。
【0052】
次に、ステップS508では、不要情報判断部309がステップS507でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグと完全一致している情報があると判定した場合には、ステップS509に処理を進める。
【0053】
ステップS509では、不要情報判断部309、HTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグと完全一致している情報を、一時記憶部307に格納されている消去対象情報から削除することにより消去対象から外し、本フローチャートの処理を終了する。これにより、以前システムにより不要情報と判断されたにも関わらずユーザが必要情報と判断した情報を消去対象から外すことが可能となる。
一方、ステップS509で、ステップS507でHTML文書内に不要候補情報DB303のフラグ'3'のタグと完全一致している情報がないと判定した場合には、不要情報判断部309は、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
【0054】
以下、図9を参照して、図6のS402に示したプリント実行処理について説明する。
【0055】
図9は、本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図6のS402に示したプリント実行処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図9中、S601〜S509は各ステップを示す。
【0056】
まず、ステップS601において、プリント実行判断部301は、図6のステップS401の不要情報判断処理において消去対象とみなされた情報を図10に示すような印刷設定画面を用いて出力装置106に表示して入力装置105によるユーザ入力を受け付ける。
【0057】
図10は、本発明における印刷設定画面の一例を示す模式図である。
【0058】
図10において、1301〜1303は印刷モード選択ボタンであり、いずれか1つのボタンが選択されるように構成されている。
【0059】
普通印刷ボタン1301は、自動消去対象情報及び消去対象情報の消去は行わずに印刷対象のHTML文書をそのまま印刷出力する普通印刷モードを選択するためのものである。
【0060】
裏面印刷ボタン1302は、印刷対象のHTML文書から自動消去対象情報及び消去対象情報の消去を行い、該消去した自動消去対象情報及び消去対象情報を裏面に印刷出力する裏面印刷モードを選択するためのものである。
【0061】
消去印刷ボタン1303は、印刷対象のHTML文書から自動消去対象情報及び消去対象情報の消去を行って印刷出力する消去印刷モードを選択するためのものである。
【0062】
1304は消去する不要情報を選択するためのチェックボックスである。なお、このチェックボックス1304として表示される情報は、一時記憶部307に消去対象情報として格納されている情報に対応する。また、このチェックボックス1304は、デフォルトで全てチェック済に設定されているものとする。
【0063】
1305は印刷プレビューボタンであり、このボタンを入力装置105により押下指示することにより、印刷モードの選択,不要情報の消去チェックに応じた印刷プレビューを出力装置106に表示することができる。
【0064】
1306は印刷実行ボタンであり、このボタンを入力装置105により押下指示することにより、印刷モードの選択,不要情報の消去チェックに応じた印刷をプリンタ204で実行することができる。
【0065】
以下、図9のフローチャートの説明に戻る。
【0066】
図9のステップS602において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面に表示されている消去する不要情報のチェックボックス1304の入力操作がなされると、該入力を受け付ける。
【0067】
また、ステップS603において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面の印刷モード(通常印刷モード,裏面印刷モード,消去印刷モード)の入力操作がなされると、該入力を受け付ける。
【0068】
また、ステップS604において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面の印刷プレビューボタン1305の入力操作がなされると、該入力を受け付け、印刷プレビューボタン1305の入力操作があったと判断した場合には、ステップS605において、プリント実行判断部301はプレビュー実行処理を行う。なお、プレビュー実行処理の詳細は図10に示す。
【0069】
なお、S602,S603,S604〜S605の処理は、いずれの順序で実行されてもよいし、実行しなくてもよいし、印刷実行ボタン1306が操作されるまで、何度、実行されてもよいものとする。
【0070】
ここで図10を参照して、図9のS605に示したプレビュー実行処理について説明する。
【0071】
図11は、本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図9のS605に示したプレビュー実行処理に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図3に示した各機能部によりが実行される。即ち、図2に示したCPU101が外部メモリ104に格納されたプログラムをRAM103上にロードして実行することにより実現される。なお、図11中、S701〜S705は各ステップを示す。
【0072】
まず、ステップS701において、プリント実行判断部301は、いずれの印刷モード(通常印刷モード,裏面印刷モード,消去印刷モード)に対応するプレビュー実行処理が選択されているか判定する。
【0073】
ステップS701で、通常印刷モードと判定した場合には、ステップS702において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象情報を強調表示するようにドキュメントを再構成した印刷物の印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を強調表示するようなHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータの印刷プレビューを出力装置106に表示する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0074】
また、ステップS701で、裏面印刷モードと判定した場合には、ステップS703において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象情報を消去してドキュメントを再構成した印刷物表面の印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去したHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータを用いて印刷プレビューを表印刷面の印刷プレビューとして出力装置106に表示する。
【0075】
次に、ステップS704において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象情報のみをまとめてドキュメントを再構成した印刷物裏面の印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報のみからHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータを用いた印刷プレビューを裏印刷面の印刷プレビューとして出力装置106に表示する(この際、裏印刷面が1頁(又は表印刷面の頁数内)に収まるように縮小表示するようにしてもよい)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
【0076】
また、ステップS701で、消去印刷モードと判定した場合には、ステップS705において、プリント実行判断部301はHTML解析部304,HTML生成部305,HTMLレンダリング部306を用いて、消去対象部を消去表示する消去して印刷プレビューを実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去したHTMLデータを生成する。次に、HTMLレンダリング部306が、上記生成されたHTMLデータの印刷プレビューを出力装置106に表示する。そして、本フローチャートの処理を終了する。以上により、プレビュー実行一連の流れは完結する。
【0077】
以下、図9のフローチャートの説明に戻る。
【0078】
そして、図9ステップS606において、プリント実行判断部301は、ユーザからの入力装置105による図10に示した印刷設定画面の印刷実行ボタン1306の入力操作を受け付けると、印刷モード(通常印刷モード,裏面印刷モード,消去印刷モード)を判定する。
【0079】
ステップS606で、通常印刷モードと判定した場合には、プリント実行判断部301は、ステップS607において、HTML解析部304,HTML生成部305,プリンタ制御部308を用いて、普通印刷処理を実行する。具体的には、プリンタ制御部308が、印刷対象のHTML文書から印刷データを生成してプリンタ204に送信する。そして、ステップS610に処理を進める。
【0080】
また、ステップS606で、裏面印刷モードと判定した場合には、プリント実行判断部301は、ステップS607において、HTML解析部304,HTML生成部305,プリンタ制御部308を用いて、裏面印刷処理を実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去した表面印刷用のHTMLデータを生成する。なお、この表面印刷用(必要情報)のHTMLデータを生成する際、HTMLの有利点生かし不要情報のタグを消去するだけで不要情報の消去以外のレイアウト変更は行わないものとする。さらに、HTML生成部305が、上記消去された情報のみを用いて裏面印刷用のHTMLデータを生成する。そして、プリンタ制御部308が、上記生成された表面印刷用のHTMLデータから表面印刷用の印刷データ、裏面印刷用のHTMLデータから裏面印刷用の印刷データを生成して、プリンタ204に両面印刷データとして送信する。そして、ステップS610に処理を進める。なお、裏面印刷用の印刷データは1頁(又は表面の頁数内)に収まるように縮小印刷するように構成してもよい。なお、裏面印刷用情報は、もともと不要情報なので、情報が見えにくいなどの配慮は考慮しない。
【0081】
また、ステップS606で、消去印刷モードと判定した場合には、プリント実行判断部301は、ステップS607において、HTML解析部304,HTML生成部305,プリンタ制御部308を用いて、消去印刷処理を実行する。具体的には、HTML解析部304が、印刷対象のHTML文書を解析し、印刷対象のHTML文書内において、不要候補情報DBに格納されている自動消去対象情報,消去対象情報(ただし、チェックボックス1304でチェックされたもののみ)に対応する箇所を特定する。次に、HTML生成部305が、上記特定された箇所の情報を消去したHTMLデータを生成する(例えば、後述する図13に示すように再構成する)。なお、必要情報のHTMLデータを生成する際、HTMLの有利点を生かし不要情報のタグを消去するだけで不要情報の消去以外のレイアウト変更は行わないものとする。そして、プリンタ制御部308が、上記生成されたHTMLデータから印刷データを生成してプリンタ204に送信する。そして、ステップS610に処理を進める。
【0082】
次に、ステップS610にておい、プリント実行判断部301は、ステップS604でチェックボックスから外された情報が存在するかどうかを判定し、存在すると判定した場合には、ステップS611に処理を進める。
【0083】
ステップS611では、プリント実行判断部301は、ステップS604でチェックボックスから外された情報を、ユーザが必要情報と判断した情報を示すフラグ'3'の情報として不要候補情報DBに格納し、ステップS612に処理を進める。これにより、ユーザが図10に示すチェックボックス1304にチェックを外して消去しないと設定した情報を、これ以後、消去対象から外すことができる。
【0084】
一方、ステップS610で、ステップS604でチェックボックスから外された情報が存在しないと判定した場合には、そのままステップS612に処理を進める。
【0085】
次にステップS612では、プリント実行判断部301は、ステップS604でチェックボックスから外されなかった情報を、ユーザが不要情報と判断した情報を示すラグ'2'の情報として不要候補情報DBに格納し、本フローチャートの処理を終了する。これにより、ユーザが図10に示すチェックボックス1304にチェックを入れて(デフォルトチェックも含む)消去すると設定した情報を、これ以後、消去対象とすることができる。以上によりプリント実行判断処理の一連の流れが完結する。
【0086】
以下、図12,図13を参照して、印刷実行結果をについて説明する。
【0087】
図12は、図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図であり、図8と同一のものには同一の符号を付してある。なお、図12に示す例では、図10に示したチェックボックス1304のチェックを全て外して印刷実行した場合に対応する。
【0088】
HTML文書は、図8に示した状態から、自動消去対象情報であるタグ1010のみが消去されて再構成されている。
【0089】
その結果、図12に示す印刷結果では、自動消去対象部分である「バナー1」1010aのみが消去されている。なお、図12に示す印刷結果では、「バナー1」1010aが消去され、そのスペース分だけ「バナー2」1011a上に移動した点を除いては、印刷レイアウトは変更されていない。
【0090】
図13は、図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図であり、図8と同一のものには同一の符号を付してある。なお、図13に示す例では、図10に示したチェックボックス1304を全てチェックして印刷実行した場合に対応する。
【0091】
HTML文書は、図8に示した状態から、消去対象情報であるタグ1002,1003,1005,1006,1008が消去され、さらに、自動消去対象情報であるタグ1010が消去されて、図13に示すように再構成されている。
【0092】
その結果、図13に示す印刷結果では、消去対象部分である1002a,1003a1005a,1006a,1008aが消去され、さらに、自動消去対象部分である「バナー1」1010aが消去されている。
【0093】
以上示したように、本発明では、不要情報判断部309が図6のS401に示した不要情報判断処理により、ユーザが印刷時に不必要と判断することが多い情報が格納されている不要候補情報DB303と印刷対象物の全情報を照合する。そして、プリント実行判断部301が図6のS402に示したプリント実行処理により、その不必要情報を消去してドキュメントを再構成し、印刷する構成を有する。このような構成により、印刷枚数を減らし無駄な印刷用紙を削減することができるとともに、特許文献1が抱えている問題点(ユーザが意図しないレイアウトの印刷結果を招いてしまうこと)を解決することができる。
【0094】
また、本発明では、Web上の情報を印刷する際に、紙の無駄があるという警告を受けた場合に、図10に示したチェックボックス1304により、それらの情報を消去するか否かを選択できる。そして、消去すると選択した情報は、これ以後、消去対象として登録され、また、消去しないと選択した情報は、これ以後、消去対象から外れるため、使用を重ねることにより、本発明の情報処理装置は、そのユーザにとってより使いやすいものとなっていく。
【0095】
また、本発明では、図10に示した印刷モード選択ボタン1301〜1303により、ユーザの希望に応じて、無駄となる情報を印刷するのか、消去するのか、裏に印刷するのか選択することができ、より簡単に無駄な印刷用紙を削減することができる。
【0096】
なお、上記実施形態では、HTML文書を印刷する場合について説明したが、HTML文書以外の印刷にも適用可能である。例えば、XML,SGML等のHTML以外の構造化言語で記載された文書や、PDF等の各種ページ記述言語等の文書の印刷にも適用可能である。
【0097】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0098】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0099】
以下、図14に示すメモリマップを参照して本発明に係る情報処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0100】
図14は、本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0101】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0102】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0103】
本実施形態における図6,図7,図9,図11に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0104】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0105】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0106】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0107】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0108】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0109】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0110】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0111】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0112】
従来、印刷を行う際、不必要な情報が印刷され、その情報を印刷することにより印刷用紙の無駄が発生してしまうといった問題点があった。そこで、この無駄な印刷を減少させるために、本発明は、印刷を行う際、ユーザが意図しないレイアウト変更を行うことなく、ユーザにとって不要と思われる情報の印刷による印刷無駄を減少させて印刷枚数を減少させることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の一実施形態を示す情報処理装置を適用可能な印刷システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示したPC203のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示したPC203のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図3に示した不要候補情報DB303の一例を示す模式図である。
【図5】図4に示した種類別フラグ806に格納される不要情報候補の種類を示すフラグを説明するための図である。
【図6】本発明における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】ユーザが印刷要求を行ったHTML文書の初期状態の一例を示す模式図である。
【図9】本発明における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明における印刷設定画面の一例を示す模式図である。
【図11】本発明における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図である。
【図13】図8に示したHTML文書の印刷実行結果の一例を示す模式図である。
【図14】本発明に係る情報処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0114】
301 プリント実行判断部
302 HTML探索部
303 不要候補情報DB
304 HTML解析部
305 HTML生成部
306 HTMLレンダリング部
307 一時記憶部
308 プリンタ制御部
309 不要情報判断部
310 HTTPリクエスト部
311 情報制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書を印刷する際に不要の候補とする不要候補情報を記憶する記憶手段と、
該印刷対象の文書内から前記記憶手段に記憶された不要候補情報に対応する情報を検索する検索手段と、
前記検索手段に検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去する消去手段と、
前記消去手段により前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理を制御する印刷制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記文書は、構造化言語により記載されたものであり、
前記記憶手段は、前記不要候補情報を、前記構造化言語のタグ情報として記憶する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記不要候補情報は、前記記憶手段に登録された消去候補情報,前記記憶手段に登録された消去対象情報から構成されるものであり、
前記検索手段は、前記消去候補情報に対応する情報を第1の消去情報とみなし、前記消去対象情報に対応する情報を第2の消去情報とみなし、
前記消去手段は、前記第1の消去情報,前記第2の消去情報とみなされた情報を前記印刷対象の文書内から消去する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記不要候補情報は、前記記憶手段に登録された消去候補情報,前記記憶手段に登録された消去除外情報から構成されるものであり、
前記検索手段は、前記消去候補情報に対応する情報を第1の消去情報とみなし、前記消去除外情報に対応する情報を前記第1の消去情報から除外するものであり、
前記消去手段は、前記検索手段により第1の消去情報とみなされた情報を前記印刷対象の文書内から消去する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記不要候補情報において、前記消去候補情報、前記消去対象情報に加えて、前記消去除外情報から構成されるものであり、
前記検索手段は、前記検索した消去候補情報に対応する情報を第1の消去情報とみなし、前記消去対象情報に対応する情報を第2の消去情報とみなし、前記消去除外情報に対応する情報を前記第2の消去情報から除外するものであり、
前記消去手段は、前記検索手段により第1の消去情報,第2の消去情報とみなされた情報を前記印刷対象の文書内から消去する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記消去手段は、前記第2の消去情報とみなされた情報毎の消去の有無を操作者にそれぞれ選択させ、該操作者の各選択結果に応じて、前記第2の消去情報とみなされた情報毎に前記印刷対象の文書内からの消去を制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記操作者により消去しないと選択された前記第2の消去情報に対応する情報を、前記消去除外情報として前記記憶手段に登録する登録手段を、設けたことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記登録手段は、前記操作者により消去すると選択された前記第2の消去情報に対応する情報を、前記第2の候補情報として前記記憶手段に登録する、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記印刷制御手段は、前記消去手段により前記印刷対象の文書内から消去された情報を、該情報が消去された前記印刷対象の文書を印刷する面の裏面に、印刷するように印刷処理する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記印刷制御手段は、前記消去手段により前記印刷対象の文書内から消去された情報を、1枚に印刷されるように縮小して印刷制御する、又は、該情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷枚数に応じて縮小して印刷制御する、ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記消去手段による情報の消去を行わず前記印刷制御手段に前記印刷対象の文書の印刷制御させる第1の印刷モード,前記消去手段による情報の消去を行わせた後に前記印刷制御手段に前記印刷対象の文書の印刷制御させる第2の印刷モード,前記消去手段による情報の消去を行わせた後に該消去された情報を該情報が消去された前記印刷対象の文書を印刷する面の裏面に印刷させる第3の印刷モードのいずれかを選択させる選択手段を設け、
前記印刷制御手段は、前記選択手段の選択結果に応じて、印刷制御する、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
文書の印刷指示がなされると、該印刷対象の文書内から、予め記憶手段に文書を印刷する際に不要の候補として登録されている不要候補情報に対応する情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップで検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去する消去ステップと、
前記消去ステップで前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理を実行する印刷処理ステップと、
を有することを特徴とする文書印刷処理方法。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるための、又は、請求項12に記載された文書印刷処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、又は、請求項12に記載された文書印刷処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
【請求項1】
文書を印刷する際に不要の候補とする不要候補情報を記憶する記憶手段と、
該印刷対象の文書内から前記記憶手段に記憶された不要候補情報に対応する情報を検索する検索手段と、
前記検索手段に検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去する消去手段と、
前記消去手段により前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理を制御する印刷制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記文書は、構造化言語により記載されたものであり、
前記記憶手段は、前記不要候補情報を、前記構造化言語のタグ情報として記憶する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記不要候補情報は、前記記憶手段に登録された消去候補情報,前記記憶手段に登録された消去対象情報から構成されるものであり、
前記検索手段は、前記消去候補情報に対応する情報を第1の消去情報とみなし、前記消去対象情報に対応する情報を第2の消去情報とみなし、
前記消去手段は、前記第1の消去情報,前記第2の消去情報とみなされた情報を前記印刷対象の文書内から消去する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記不要候補情報は、前記記憶手段に登録された消去候補情報,前記記憶手段に登録された消去除外情報から構成されるものであり、
前記検索手段は、前記消去候補情報に対応する情報を第1の消去情報とみなし、前記消去除外情報に対応する情報を前記第1の消去情報から除外するものであり、
前記消去手段は、前記検索手段により第1の消去情報とみなされた情報を前記印刷対象の文書内から消去する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記不要候補情報において、前記消去候補情報、前記消去対象情報に加えて、前記消去除外情報から構成されるものであり、
前記検索手段は、前記検索した消去候補情報に対応する情報を第1の消去情報とみなし、前記消去対象情報に対応する情報を第2の消去情報とみなし、前記消去除外情報に対応する情報を前記第2の消去情報から除外するものであり、
前記消去手段は、前記検索手段により第1の消去情報,第2の消去情報とみなされた情報を前記印刷対象の文書内から消去する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記消去手段は、前記第2の消去情報とみなされた情報毎の消去の有無を操作者にそれぞれ選択させ、該操作者の各選択結果に応じて、前記第2の消去情報とみなされた情報毎に前記印刷対象の文書内からの消去を制御する、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記操作者により消去しないと選択された前記第2の消去情報に対応する情報を、前記消去除外情報として前記記憶手段に登録する登録手段を、設けたことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記登録手段は、前記操作者により消去すると選択された前記第2の消去情報に対応する情報を、前記第2の候補情報として前記記憶手段に登録する、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記印刷制御手段は、前記消去手段により前記印刷対象の文書内から消去された情報を、該情報が消去された前記印刷対象の文書を印刷する面の裏面に、印刷するように印刷処理する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記印刷制御手段は、前記消去手段により前記印刷対象の文書内から消去された情報を、1枚に印刷されるように縮小して印刷制御する、又は、該情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷枚数に応じて縮小して印刷制御する、ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記消去手段による情報の消去を行わず前記印刷制御手段に前記印刷対象の文書の印刷制御させる第1の印刷モード,前記消去手段による情報の消去を行わせた後に前記印刷制御手段に前記印刷対象の文書の印刷制御させる第2の印刷モード,前記消去手段による情報の消去を行わせた後に該消去された情報を該情報が消去された前記印刷対象の文書を印刷する面の裏面に印刷させる第3の印刷モードのいずれかを選択させる選択手段を設け、
前記印刷制御手段は、前記選択手段の選択結果に応じて、印刷制御する、ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
文書の印刷指示がなされると、該印刷対象の文書内から、予め記憶手段に文書を印刷する際に不要の候補として登録されている不要候補情報に対応する情報を検索する検索ステップと、
前記検索ステップで検索された不要候補情報に対応する情報を前記印刷対象の文書内から消去する消去ステップと、
前記消去ステップで前記不要候補情報に対応する情報が消去された前記印刷対象の文書の印刷処理を実行する印刷処理ステップと、
を有することを特徴とする文書印刷処理方法。
【請求項13】
請求項1乃至11のいずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるための、又は、請求項12に記載された文書印刷処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】
請求項1乃至11のいずれかに記載された情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、又は、請求項12に記載された文書印刷処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−158885(P2008−158885A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−348259(P2006−348259)
【出願日】平成18年12月25日(2006.12.25)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月25日(2006.12.25)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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