情報処理装置
【課題】消費電力の削減を図りつつ、表示部に表示される内容と、主に操作キーの表示に用いられる第2の表示部に表示される内容とを視認可能に表示させる。
【解決手段】表示部と、第2の表示部とのそれぞれに表示がされている際に動作を開始し(ステップS101)、所定時間に渡って、イベントが発生しない、即ち、タイムアウトが発生した場合(ステップS102の「YES」)、表示部及び第2の表示部のいずれか一方に、両方にされていた表示内容を合成した内容を表示させる(ステップS103)。
【解決手段】表示部と、第2の表示部とのそれぞれに表示がされている際に動作を開始し(ステップS101)、所定時間に渡って、イベントが発生しない、即ち、タイムアウトが発生した場合(ステップS102の「YES」)、表示部及び第2の表示部のいずれか一方に、両方にされていた表示内容を合成した内容を表示させる(ステップS103)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に係り、特に、表示に用いられる電力の削減と、理解が容易な表示とに関する。
【背景技術】
【0002】
電池に蓄えられた電力で動作する、表示部と、キーボードとを有する移動通信装置などの情報処理装置で、例えば、所定の時間に渡ってキー操作が行われない場合、表示部が消灯され、また、キーのバックライトが消灯されることによって、消費電力を削減する処理が知られている。表示部がバックライト付きのLCD(Liquid Crystal Display)などの場合、表示部の消灯は、バックライトの消灯にあたることもある。
【0003】
ここで、キーボードに代えて、タッチパネル式のLCDなどを有する場合、キーのバックライトの消灯は、通常タッチパネル式のLCDのバックライトの消灯に対応する。しかしながら、そのバックライトの消灯によると、タッチパネルのどの位置にどの機能の入力が割り当てられているかが視認不可能となる。
【0004】
そこで、所定の時間に渡ってキー操作が行われず、タッチパネル式のLCDのバックライトが消灯されている場合、使用者によって所定のボタンの操作がされると、そのLCDの一部を照射するライトのみを点灯して集約画面を視認可能とする処理が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−65050号公報(第2、7頁、図1、図4、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている方法では、集約画面が視認可能となるだけであり、表示部による消費電力の削減と、表示部に表示されるべき内容を視認可能とすることの両立が不可能である問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、消費電力の削減を図りつつ、表示部に表示される内容と、主に操作キーの表示に用いられる第2の表示部に表示される内容とを視認可能に表示させる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、表示手段と、タッチパネルと、前記タッチパネルを介した入力が所定の時間に渡って行われない場合、前記表示手段に表示されていた画像と、前記タッチパネルに表示されていた画像とを合成し、その合成された画像を前記表示手段及び前記タッチパネルのいずれか一方に表示し、他方を消灯する消費電力削減手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、消費電力の削減を図りつつ、表示部に表示される内容と、主に操作キーの表示に用いられる第2の表示部に表示される内容とを視認可能に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信装置の正面の外観を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動通信装置の正面の外観を示す図(音楽プレイヤが動作中の場合。)。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る消費電力削減機能の消費電力削減の制御動作のフローチャート(その1)。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る操作用パネルに表示がされている一例を示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る表示用パネルに表示がされている一例を示す図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る消費電力削減機能の消費電力削減の制御動作のフローチャート(その2)。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る表示の状態の遷移図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る移動通信装置の正面の外観を示す図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る操作用ボタン型パネルに表示がされている一例を示す図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る表示用パネルに表示がされている一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係わる情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる情報処理装置が適用された移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、装置全体の制御を行う制御部11と、移動通信網に属する基地局(図示せず)との間で電波の送受信を行うアンテナ12aと、移動通信網通信部12bと、移動通信網送受信部13と、通話用のスピーカ14aと、通話用のマイクロフォン14bと、通話部14cと、利用者へ情報の提示を行う表示用パネル15と、使用者へ操作選択肢を提示すると共に、使用者からの操作指示を入力する操作用パネル16と、第1のアプリケーション部21と、第2のアプリケーション部22と、…、第nのアプリケーション部2nとを備えている。
【0013】
ここで、表示用パネル15は、例えば、バックライト付きのLCDである。操作用パネル16は、例えば、バックライト付きのLCDに静電容量方式のタッチパッドを組み合わせたタッチパネルであり、指又はスタイラスペンがタッチパッドに接触したことを検出して操作指示を入力する。また、接触に限ることはなく、指又はスタイラスペンと、タッチパッドとの間の距離が所定の閾値以下となったことを検出して操作指示を入力しても良い。
【0014】
なお、第1のアプリケーション部21と、第2のアプリケーション部22と、…、第nのアプリケーション部2nとには、例えば、待ち受け状態における動作を制御する待ち受け制御部や、移動通信網通信部12bと、移動通信網送受信部13と、通話部14cとによる通話を制御する通話制御部や、電子メールを送受信する電子メール送受信部や、所定の時刻に到達すると報知するアラーム部などが含まれるが、本発明の実施の際、いずれのアプリケーション部が動作中であるかに依存しない。そこで、以後、これらのアプリケーション部の中の1つを、第iのアプリケーション部2iと称する。
【0015】
制御部11は、OSの機能を備えている。また、プログラムを実行することで実現される本発明に関する機能として、制御部11には、消費電力削減機能11−1が存在している。
【0016】
移動通信装置の各部の動作を、図1を参照して説明する。消費電力削減機能11−1は、表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用パネル16によって消費される電力を削減すべく、所定の場合、それらの一方、又は、両方のバックライトを消灯する。一方のバックライトが消灯されている場合、両方に表示される内容を、バックライトが点灯されたパネルに視認可能に表示させる。
【0017】
移動通信網通信部12bは、アンテナ12aを介して受信した高周波信号を移動通信網送受信部13に送信する。また、移動通信網送受信部13から出力される高周波信号をアンテナ12aに送信する。
【0018】
移動通信網送受信部13は、移動通信網通信部12bからの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それによって得たデジタル音声信号を通話部14cに送信し、また、着信信号を含む制御信号を制御部11に送信する。更には、通話部14cから出力されるデジタル音声信号と、制御部11から出力される発信信号を含む制御信号を変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを移動通信網通信部12bに送信する。
【0019】
通話部14cは、移動通信網送受信部13から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、それを増幅してスピーカ14aに送る。また、マイクロフォン14bが出力するアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して移動通信網送受信部13へ送信する。
【0020】
表示用パネル15は、制御部11より起動されることにより、使用者に操作を促す表示や、使用者が操作した内容の表示や、第iのアプリケーション部2iの動作結果の表示などの表示動作を行う。表示用パネル15は、バックライトが消灯されている場合、たとえ、表示動作をしていたとしても、何ら視認可能な表示は行われない。
【0021】
操作用パネル16は、制御部11より起動されることにより、制御部11、又は、第iのアプリケーション部2iの要求に基づいて所定の画像を含む内容を表示する。そして、指又はスタイラスペンがタッチパッドに接触したことを検出した場合、その接触された位置を識別する情報を制御部11へ通知する。ここで、位置を識別する情報とは、操作用パネル16の座標であり、また、上記要求に伴われた操作用パネル16の範囲を識別する情報の中の、いずれかの範囲を示す情報である。操作用パネル16は、バックライトが消灯されている場合、たとえ、表示動作をしていたとしても、何ら視認可能な表示は行われない。
【0022】
ここで、表示用パネル15に表示される内容、及び、操作用パネル16に表示される内容の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係わる移動通信装置の正面の外観を示す。移動通信装置の正面の略上半分には、表示用パネル15が設置され、略下半分には、操作用パネル16が設置されている。これらのパネルは、略同じ大きさである。
【0023】
図2は、動作中の第iのアプリケーション部2iによって、表示動作がされ、これらのパネルのバックライトが点灯されている際の表示の一例である。即ち、表示用パネル15の略中央には主画像表示15aが表示されている。更に、下部(操作用パネル16に近い部分。)左には「機能A」なる第1の機能表示15bが、下部中央には「機能B」なる第2の機能表示15cが、下部右には「機能C」なる第3の機能表示15dが表示されている。
【0024】
操作用パネル16の略中央には「1」〜「9」、「0」、「*」及び「#」の12個の文字からなるテンキー表示16aが表示されている。テンキー表示16aは、電話番号を含む数字の入力などの際に表示される。また、上部(表示用パネル15に近い部分。)左には「キーA」なる第1のソフトキー表示16bが、上部中央には「キーB」なる第2のソフトキー表示16cが、上部右には「キーC」なる第3のソフトキー表示16dが表示されている。更に、移動通信装置の電源の投入及び切断などの動作指示などを入力するために用いられる機能の表示が行われる(図示せず)。
【0025】
ここで、第1の機能表示15bと第1のソフトキー表示16bと、第2の機能表示15cと第2のソフトキー表示16cと、更に、第3の機能表示15dと第3のソフトキー表示16dとは対応しており、第jのソフトキー表示16jが表示されている部分が接触された場合、対応する第jの機能表示15jによって識別される機能が第iのアプリケーション部2iによって実行されることを示す。ここで、jは、1以上かつ3以下の整数である(1≦j≦3。)。
【0026】
図3は、動作中の第iのアプリケーション部2iは音楽プレイヤであり、その音楽プレイヤによって、表示用パネル15、及び、操作用パネル16に表示動作がされ、これらのパネルのバックライトが点灯されている際の表示例である。
【0027】
この例では、表示用パネル15には、再生中の曲の名称、演奏者名、全再生時間及び再生済みの時間、音量バーによる音量からなる音楽プレイヤ動作状況表示15eが表示されている。また、操作用パネル16には、音楽プレイヤへの操作指示を図形で表した、音楽プレイヤ操作指示表示16eが表示されている。この例に示すように、第jの機能表示15j(1≦j≦3。)及び第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)の対応は、表示されなくとも良く、また、任意の個数が表示されても良い。
【0028】
この音楽プレイヤ操作指示表示16eは、図2に示す例で、「1」、「3」、「4」、「5」、「6」、「8」、及び「9」が表示されている位置に表示された7つの図形からなり、それぞれ、長方形と左向き三角形によって再生中の曲の先頭に戻ることを、右向き三角形と長方形によって次の曲の再生を、2つの左向き三角形によって早戻しを、右向き三角形によって再生を、2つの右向き三角形によって早送りを、2つの長方形によって一時停止を、正方形によって動作停止を示している。
【0029】
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置の消費電力削減機能11−1による、表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用パネル16によって消費される電力を削減する制御動作を説明する。
【0030】
図4は、この電力を削減する制御動作のフローチャートを示す。消費電力削減機能11−1は、第iのアプリケーション部2iが動作を開始した際(この際、表示用パネル15及び操作用パネル16に表示がされている。)にこの制御動作を開始する(ステップS101)。なお、第iのアプリケーション部2iが動作を開始した際とは、装置が待ち受け状態になった際を含むので、この制御動作は、装置に電源が投入され、待ち受け状態になった際に開始され、以後説明するように、電源切断まで終了することはない。
【0031】
そして、消費電力削減機能11−1は、第1の所定時間に渡って、イベントが発生しないことにより、タイムアウトが発生したか否かを判断する(ステップS102)。ここで、イベントには、接触による操作用パネル16への操作、着信信号の受信、アラームの発生などが含まれる。
【0032】
タイムアウトが発生しない、即ち、イベントが発生した場合、消費電力削減機能11−1は、ステップS101のタイムアウトが発生したか否かの判断動作を繰り返す。一方、タイムアウトが発生した場合、表示用パネル15及び操作用パネル16の中の一方による表示を行い、他方のバックライトを消灯する(ステップS103)。ここで、表示を行うパネルは、事前に使用者によって設定されたパネルである。
【0033】
ステップS101で、表示用パネル15及び操作用パネル16には、図2に示す表示がされていた場合、ステップS103の動作によって一方のパネルにされる表示を説明する。まず、図5は、表示用パネル15のバックライトが消灯されて、何も視認可能に表示されていず、操作用パネル16に表示がされている一例を示す。操作用パネル16には、図2に示す操作用パネル16に表示されていた内容と、表示用パネル15に表示されていた内容とが合成された内容が表示されている。
【0034】
ここで、合成された内容とは、操作用パネル16に表示されていた内容に、表示用パネル15に表示されていた主画像表示15aが変形された、変形主画像表示15fを加えた内容である。なお、変形されたことを、変形主画像表示15fにハッチングを施すことによって示す。
【0035】
なお、表示用パネル15に表示されていた内容の内、第jの機能表示15j(1≦j≦3。)は、表示されない。なぜなら、これらの機能表示の1つが表示された位置を触れることにより、その機能が動作するとの誤解を使用者に与えないためである。
【0036】
次に、図6は、操作用パネル16のバックライトが消灯されて、何も視認可能に表示されていず、表示用パネル15に表示がされている一例を示す。表示用パネル15には、図2に示す表示用パネル15に表示されていた内容と、操作用パネル16に表示されていた内容とが合成された内容が表示されている。
【0037】
ここで、合成された内容とは、表示用パネル15に表示されていた内容に、操作用パネル16に表示されていたテンキー表示16aが変形された変形テンキー表示16fを加えた内容である。なお、変形されたことを、変形テンキー表示16fに含まれる各文字にハッチングを施すことによって示す。
【0038】
なお、操作用パネル16に表示されていた第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)は、表示されない。なぜなら、これらのソフトキー表示の1つが表示された位置を触れたとしても、その位置は、操作用パネル16の一部ではなく表示用パネル15の一部であるから、装置は、何ら動作を行わない。そこで、その位置を触れる意識を使用者に与えないためである。このステップS103の表示用パネル15及び操作用パネル16の中の一方にされる内容を作成する動作の詳細は、後述する。
【0039】
操作用パネル16による表示の別の例を説明する。この例では、(1)図5を参照して説明した表示、(2)図2を参照して説明した操作用パネル16の表示(表示用パネル15には、何も表示されない。)、(3)操作用パネル16に、図2を参照して説明した、変形されない主画像表示15aの表示(第jの機能表示15j(1≦j≦3。)は、表示されない。また、表示用パネル15には、何も表示されない。)、の3つの表示が所定の時間間隔で切り替えられる表示である。
【0040】
切り替えの順序の一例は、(1)の表示、(2)の表示、(1)の表示、(3)の表示、を繰り返す。この順序によれば、(1)の、表示用パネル15に表示される内容及び操作用パネル16に表示される内容を一覧可能な表示を主に、表示用パネル15に表示される内容の詳細な表示と、操作用パネル16に表示される内容の詳細な表示とを行うことができる。表示用パネル15による表示の別の例も、全く同様に可能である。
【0041】
図4を参照した、消費電力削減機能11−1による、消費される電力を削減する制御動作の説明に戻る。消費電力削減機能11−1は、続いて、第2の所定時間に渡って、イベントが発生しないことにより、タイムアウトが発生したか否かを判断する(ステップS104)。ここで、第2の所定時間は、ステップS102の動作で説明した第1の所定時間と同じでも良く、異なっても良い。
【0042】
タイムアウトが発生した場合、消費電力削減機能11−1は、表示用パネル15のバックライト及び操作用パネル16のバックライトを消灯させ、これらのパネルには何も視認可能に表示されない状態とする(ステップS105)。続いて、イベントが発生したか否かを判断する(ステップS106)。イベントが発生しない場合、ステップS106のイベントが発生したか否かの判断を繰り返す。
【0043】
一方、イベントが発生した場合、及び、ステップS104でタイムアウトが発生しない、即ち、イベントが発生した場合、消費電力削減機能11−1は、ステップS101の制御動作開始の際と同じように、表示用パネル15及び操作用パネル16に表示をさせて(ステップS107)、ステップS102のタイムアウトが発生したか否かの判断に移る。
【0044】
ステップS103の表示用パネル15及び操作用パネル16の中の一方にされる表示内容を作成する動作の詳細を説明する。図7は、この一方にされる表示内容を作成する動作の詳細なフローチャートである。消費電力削減機能11−1は、この動作を開始し(ステップS201)、バックライトを消灯するパネルは、表示用パネル15及び操作用パネル16のいずれであるかを、装置の使用者による設定に従って判断する(ステップS202)。
【0045】
そして、バックライトを消灯するパネルが表示用パネル15である場合、消費電力削減機能11−1は、表示用パネル15に表示されている内容及び操作用パネル16に表示されている内容をフレームメモリから読み出して、一時記憶領域に記憶させる(ステップS203)。ここで、フレームメモリには、画像として記憶されており、以後、内容に代えて、画像と称する。この際、表示用パネル15に表示されている画像の内、第jの機能表示15j(1≦j≦3。)は、記憶させない。
【0046】
消費電力削減機能11−1は、一時記憶領域で、操作用パネル16に表示されている画像に、表示用パネル15に表示されている画像を変形して重ね合わせ(ステップS204)、重ね合わされた画像を操作用パネル16用のフレームメモリに出力して(ステップS205)、表示画像を作成する動作を終了する(ステップS206)。
【0047】
ここで、変形とは、色を薄くすること、色を変化させること、などの処理又はそれらの処理の組合せであって、バックライトが消灯されないパネルに表示されていた画像が引き続き見易く、かつ、変形された画像が認識可能とするための処理である。なお、変形して重ね合わせることに代えて、2つの画像をアルファブレンドしても良い。
【0048】
一方、ステップS202で、バックライトを消灯するパネルが操作用パネル16である場合、消費電力削減機能11−1は、操作用パネル16に表示されている内容及び表示用パネル15に表示されている内容をフレームメモリから読み出して、一時記憶領域に記憶させる(ステップS207)。この際、操作用パネル16に表示されている画像の内、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)は、記憶させない。
【0049】
消費電力削減機能11−1は、一時記憶領域で、表示用パネル15に表示されている画像に、操作用パネル16に表示されている画像を変形して重ね合わせ(ステップS208)、重ね合わされた画像を表示用パネル15用のフレームメモリに出力して(ステップS209)、表示画像を作成する動作を終了する(ステップS206)。
【0050】
以上説明した消費電力削減機能11−1の消費電力削減の制御動作により、装置の表示の状態が如何に遷移するかを、図8に示す状態遷移図を参照して説明する。装置は、電源が投入された際には(ステップS101に対応する。)、2パネル表示状態にある。この状態で、タイムアウトが発生すると、1パネル表示状態に遷移する(ステップS103に対応する。)。
【0051】
1パネル表示状態でイベントが発生すると(ステップS104の「NO」に対応する。)、2パネル表示状態に遷移する(ステップS107に対応する。)。一方、タイムアウトが発生すると(ステップS104の「YES」に対応する。)、両パネル消灯状態に遷移する(ステップS105に対応する。)。両パネル消灯状態でイベントが発生すると(ステップS106の「YES」に対応する。)、2パネル表示状態に遷移する(ステップS107に対応する。)。
【0052】
(第1の実施形態の変形例)
以上の説明で、表示用パネル15と、操作用パネル16とは、別個のLCDであるとしたが、これに限るものではない。1つのLCDであり、そのLCDの表示画面を略等分し、それぞれの部分毎にバックライトの点灯、消灯の制御が可能とする。そして、一方の部分にはタッチパッドが組み合わされて、操作用パネル16となり、他方にはタッチパッドが組み合わされずに表示用パネル15となる構成としても良い。
【0053】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係わる情報処理装置が適用された移動通信装置は、第1の実施形態に係わる情報処理装置が適用された移動通信装置と類似している。そこで、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0054】
図9は、第2の実施形態に係わる移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、第1の実施形態に係わる移動通信装置と比較して、操作用パネル16に代えて、操作用ボタン型パネル16−2を備えている。
【0055】
操作用ボタン型パネル16−2は、例えば、15個のボタン型の、即ち、操作用パネル16より小さいタッチパネルからなり、それぞれのボタン型パネルは、バックライト付きのLCDに静電容量方式のタッチパッドを組み合わせた構成である。そして、指又はスタイラスペンがボタン型パネルに接触することを検出して操作指示を入力する。また、接触に限ることはなく、指又はスタイラスペンと、ボタン型パネルとの間の距離が所定の閾値以下となったことを検出して操作指示を入力しても良い。
【0056】
第2の実施形態に係わる移動通信装置の正面の外観を示す図10を参照して、操作用ボタン型パネル16−2の15個のボタン型パネルの大きさと、それぞれのパネルの配置とを説明する。操作用ボタン型パネル16−2は、操作用パネル16が設置されていた位置、即ち、装置正面の略下半分に設置され、15個のボタン型パネルは、図2に示す操作用パネル16の表示の一例で、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)、テンキー表示16aに含まれる「1」〜「9」、「0」、「*」及び「#」の12個の文字のそれぞれが表示される大きさであり、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)と、上記12個の文字が表示されていた位置に設置される。
【0057】
そこで、図2を参照して説明した、第1の実施形態における操作用パネル16の表示は、第2の実施形態においては、図10に示すように、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)、テンキー表示16aに含まれる「1」〜「9」、「0」、「*」及び「#」の12個の文字がそれぞれ異なるボタン型パネルに表示されるものの、第1の実施形態における表示と類似している。操作用ボタン型パネル16−2は、第1の実施形態における操作用パネル16と同様の機能を有することが明らかである。
【0058】
操作用ボタン型パネル16−2の動作を説明する。操作用ボタン型パネル16−2は、制御部11より起動されることにより、制御部11、又は、第iのアプリケーション部2iの要求に基づいて所定の内容をボタン型パネルに表示する。そして、指又はスタイラスペンがボタン型パネルのいずれかに接触したことを検出した場合、その接触されたボタン型パネルを識別する情報を制御部11へ通知する。操作用ボタン型パネル16−2は、各ボタン型パネルに分散して設置されたバックライトが消灯されている場合、たとえ、表示動作をしていたとしても、何ら視認可能な表示は行われない。
【0059】
消費電力削減機能11−1が表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用ボタン型パネル16−2によって消費される電力を削減する制御動作は、第1の実施形態における表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用パネル16によって消費される電力を削減する制御動作と同じである。
【0060】
ただし、第1の実施形態における操作用パネル16に表示させる動作は、操作用ボタン型パネル16−2が設置されている部分に対応する内容のみを表示させる動作と読み替える。その他の部分に対応する内容は、どこにも表示はされない。そのため、表示される内容にわずかの相違があるのみである。その相違を説明する。
【0061】
図11は、表示用パネル15のバックライトが消灯されて、何も視認可能に表示されていず、操作用ボタン型パネル16−2に表示がされている一例を示し、図5を参照して説明した、第1の実施形態における表示用パネル15のバックライトが消灯され、操作用パネル16に表示がされている一例に対応する。
【0062】
操作用ボタン型パネル16−2には、図10に示す表示がされた上に、更に、図10では、表示用パネル15に表示されていた主画像表示15aが変形された、変形主画像表示15fの中で、15個のボタン型パネル内の内容が表示されている。なお、変形されたことを、変形主画像表示15fにハッチングを施すことによって示す。
【0063】
図12は、操作用ボタン型パネル16−2のバックライトが消灯され、何も視認可能に表示されていず、表示用パネル15に表示がされた一例を示し、図6を参照して説明した、第1の実施形態における操作用パネル16のバックライトが消灯され、表示用パネル15に表示がされた一例に対応する。
【0064】
図12に示す表示用パネル15の表示と、図6に示す表示用パネル15の表示との相違はない。操作用ボタン型パネル16−2は、複数のボタン型パネルからなることが図示されていることが相違するのみである。
【0065】
このように、操作用パネル16に代えて、操作用ボタン型パネル16−2を用いることにより、操作用ボタン型パネル16−2への表示にいくらかの不自然さが生じることは避けられないものの、大きいタッチパッドは不要であり、かつ、いずれのボタン型パッドに接触されたかのみが検出されれば良い。そこで、装置の複雑な構成を避けることができる。
【0066】
(その他の実施形態)
以上の説明で、表示用パネル15、操作用パネル16、及び操作用ボタン型パネル16−2は、LCDにより表示をし、消費電力削減のために、バックライトを消灯するとしたが、本発明は、表示機能の如何を問わず実施可能である。例えば、有機EL、プラズマディスプレー、CRTなどのバックライトを有しない機構により表示をし、消費電力削減のために、表示を行わないとしても良い。
【0067】
以上の説明は、本発明をバータイプの移動通信装置に適用した例を用いて行ったが、折り畳み型の移動通信装置にも、折り畳みを開いた際、表示用パネル15と、操作用パネル16又は操作用ボタン型パネル16−2とが説明したような位置に設置されている限り、全く同様に適用可能である。
【0068】
更に、本発明は、当然に移動通信装置以外の情報処理装置、例えば、携帯型のパソコン、PDA、携帯型の音楽再生装置などの適用することが可能である。なお、装置が携帯型であるか否か、また、装置が電池に蓄えられた電力で動作するか否かは、本発明の適用には何ら影響はない。
【0069】
以上説明した第1の実施形態と、第2の実施形態とは、適宜組み合わせることが可能である。本発明は以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0070】
11 制御部
11−1 消費電力削減機能
15 表示用パネル
15a 主画像表示
15j 第jの機能表示
15e 音楽プレイヤ動作状況表示
15f 変形主画像表示
16 操作用パネル
16a テンキー表示
16j 第jのソフトキー表示
16e 音楽プレイヤ操作指示表示
16f 変形テンキー表示
16−2 操作用ボタン型パネル
2i 第iのアプリケーション部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に係り、特に、表示に用いられる電力の削減と、理解が容易な表示とに関する。
【背景技術】
【0002】
電池に蓄えられた電力で動作する、表示部と、キーボードとを有する移動通信装置などの情報処理装置で、例えば、所定の時間に渡ってキー操作が行われない場合、表示部が消灯され、また、キーのバックライトが消灯されることによって、消費電力を削減する処理が知られている。表示部がバックライト付きのLCD(Liquid Crystal Display)などの場合、表示部の消灯は、バックライトの消灯にあたることもある。
【0003】
ここで、キーボードに代えて、タッチパネル式のLCDなどを有する場合、キーのバックライトの消灯は、通常タッチパネル式のLCDのバックライトの消灯に対応する。しかしながら、そのバックライトの消灯によると、タッチパネルのどの位置にどの機能の入力が割り当てられているかが視認不可能となる。
【0004】
そこで、所定の時間に渡ってキー操作が行われず、タッチパネル式のLCDのバックライトが消灯されている場合、使用者によって所定のボタンの操作がされると、そのLCDの一部を照射するライトのみを点灯して集約画面を視認可能とする処理が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−65050号公報(第2、7頁、図1、図4、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている方法では、集約画面が視認可能となるだけであり、表示部による消費電力の削減と、表示部に表示されるべき内容を視認可能とすることの両立が不可能である問題点があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、消費電力の削減を図りつつ、表示部に表示される内容と、主に操作キーの表示に用いられる第2の表示部に表示される内容とを視認可能に表示させる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、表示手段と、タッチパネルと、前記タッチパネルを介した入力が所定の時間に渡って行われない場合、前記表示手段に表示されていた画像と、前記タッチパネルに表示されていた画像とを合成し、その合成された画像を前記表示手段及び前記タッチパネルのいずれか一方に表示し、他方を消灯する消費電力削減手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、消費電力の削減を図りつつ、表示部に表示される内容と、主に操作キーの表示に用いられる第2の表示部に表示される内容とを視認可能に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る移動通信装置の正面の外観を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る移動通信装置の正面の外観を示す図(音楽プレイヤが動作中の場合。)。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る消費電力削減機能の消費電力削減の制御動作のフローチャート(その1)。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る操作用パネルに表示がされている一例を示す図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る表示用パネルに表示がされている一例を示す図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る消費電力削減機能の消費電力削減の制御動作のフローチャート(その2)。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る表示の状態の遷移図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る移動通信装置の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る移動通信装置の正面の外観を示す図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る操作用ボタン型パネルに表示がされている一例を示す図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る表示用パネルに表示がされている一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係わる情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる情報処理装置が適用された移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、装置全体の制御を行う制御部11と、移動通信網に属する基地局(図示せず)との間で電波の送受信を行うアンテナ12aと、移動通信網通信部12bと、移動通信網送受信部13と、通話用のスピーカ14aと、通話用のマイクロフォン14bと、通話部14cと、利用者へ情報の提示を行う表示用パネル15と、使用者へ操作選択肢を提示すると共に、使用者からの操作指示を入力する操作用パネル16と、第1のアプリケーション部21と、第2のアプリケーション部22と、…、第nのアプリケーション部2nとを備えている。
【0013】
ここで、表示用パネル15は、例えば、バックライト付きのLCDである。操作用パネル16は、例えば、バックライト付きのLCDに静電容量方式のタッチパッドを組み合わせたタッチパネルであり、指又はスタイラスペンがタッチパッドに接触したことを検出して操作指示を入力する。また、接触に限ることはなく、指又はスタイラスペンと、タッチパッドとの間の距離が所定の閾値以下となったことを検出して操作指示を入力しても良い。
【0014】
なお、第1のアプリケーション部21と、第2のアプリケーション部22と、…、第nのアプリケーション部2nとには、例えば、待ち受け状態における動作を制御する待ち受け制御部や、移動通信網通信部12bと、移動通信網送受信部13と、通話部14cとによる通話を制御する通話制御部や、電子メールを送受信する電子メール送受信部や、所定の時刻に到達すると報知するアラーム部などが含まれるが、本発明の実施の際、いずれのアプリケーション部が動作中であるかに依存しない。そこで、以後、これらのアプリケーション部の中の1つを、第iのアプリケーション部2iと称する。
【0015】
制御部11は、OSの機能を備えている。また、プログラムを実行することで実現される本発明に関する機能として、制御部11には、消費電力削減機能11−1が存在している。
【0016】
移動通信装置の各部の動作を、図1を参照して説明する。消費電力削減機能11−1は、表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用パネル16によって消費される電力を削減すべく、所定の場合、それらの一方、又は、両方のバックライトを消灯する。一方のバックライトが消灯されている場合、両方に表示される内容を、バックライトが点灯されたパネルに視認可能に表示させる。
【0017】
移動通信網通信部12bは、アンテナ12aを介して受信した高周波信号を移動通信網送受信部13に送信する。また、移動通信網送受信部13から出力される高周波信号をアンテナ12aに送信する。
【0018】
移動通信網送受信部13は、移動通信網通信部12bからの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それによって得たデジタル音声信号を通話部14cに送信し、また、着信信号を含む制御信号を制御部11に送信する。更には、通話部14cから出力されるデジタル音声信号と、制御部11から出力される発信信号を含む制御信号を変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを移動通信網通信部12bに送信する。
【0019】
通話部14cは、移動通信網送受信部13から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、それを増幅してスピーカ14aに送る。また、マイクロフォン14bが出力するアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して移動通信網送受信部13へ送信する。
【0020】
表示用パネル15は、制御部11より起動されることにより、使用者に操作を促す表示や、使用者が操作した内容の表示や、第iのアプリケーション部2iの動作結果の表示などの表示動作を行う。表示用パネル15は、バックライトが消灯されている場合、たとえ、表示動作をしていたとしても、何ら視認可能な表示は行われない。
【0021】
操作用パネル16は、制御部11より起動されることにより、制御部11、又は、第iのアプリケーション部2iの要求に基づいて所定の画像を含む内容を表示する。そして、指又はスタイラスペンがタッチパッドに接触したことを検出した場合、その接触された位置を識別する情報を制御部11へ通知する。ここで、位置を識別する情報とは、操作用パネル16の座標であり、また、上記要求に伴われた操作用パネル16の範囲を識別する情報の中の、いずれかの範囲を示す情報である。操作用パネル16は、バックライトが消灯されている場合、たとえ、表示動作をしていたとしても、何ら視認可能な表示は行われない。
【0022】
ここで、表示用パネル15に表示される内容、及び、操作用パネル16に表示される内容の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係わる移動通信装置の正面の外観を示す。移動通信装置の正面の略上半分には、表示用パネル15が設置され、略下半分には、操作用パネル16が設置されている。これらのパネルは、略同じ大きさである。
【0023】
図2は、動作中の第iのアプリケーション部2iによって、表示動作がされ、これらのパネルのバックライトが点灯されている際の表示の一例である。即ち、表示用パネル15の略中央には主画像表示15aが表示されている。更に、下部(操作用パネル16に近い部分。)左には「機能A」なる第1の機能表示15bが、下部中央には「機能B」なる第2の機能表示15cが、下部右には「機能C」なる第3の機能表示15dが表示されている。
【0024】
操作用パネル16の略中央には「1」〜「9」、「0」、「*」及び「#」の12個の文字からなるテンキー表示16aが表示されている。テンキー表示16aは、電話番号を含む数字の入力などの際に表示される。また、上部(表示用パネル15に近い部分。)左には「キーA」なる第1のソフトキー表示16bが、上部中央には「キーB」なる第2のソフトキー表示16cが、上部右には「キーC」なる第3のソフトキー表示16dが表示されている。更に、移動通信装置の電源の投入及び切断などの動作指示などを入力するために用いられる機能の表示が行われる(図示せず)。
【0025】
ここで、第1の機能表示15bと第1のソフトキー表示16bと、第2の機能表示15cと第2のソフトキー表示16cと、更に、第3の機能表示15dと第3のソフトキー表示16dとは対応しており、第jのソフトキー表示16jが表示されている部分が接触された場合、対応する第jの機能表示15jによって識別される機能が第iのアプリケーション部2iによって実行されることを示す。ここで、jは、1以上かつ3以下の整数である(1≦j≦3。)。
【0026】
図3は、動作中の第iのアプリケーション部2iは音楽プレイヤであり、その音楽プレイヤによって、表示用パネル15、及び、操作用パネル16に表示動作がされ、これらのパネルのバックライトが点灯されている際の表示例である。
【0027】
この例では、表示用パネル15には、再生中の曲の名称、演奏者名、全再生時間及び再生済みの時間、音量バーによる音量からなる音楽プレイヤ動作状況表示15eが表示されている。また、操作用パネル16には、音楽プレイヤへの操作指示を図形で表した、音楽プレイヤ操作指示表示16eが表示されている。この例に示すように、第jの機能表示15j(1≦j≦3。)及び第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)の対応は、表示されなくとも良く、また、任意の個数が表示されても良い。
【0028】
この音楽プレイヤ操作指示表示16eは、図2に示す例で、「1」、「3」、「4」、「5」、「6」、「8」、及び「9」が表示されている位置に表示された7つの図形からなり、それぞれ、長方形と左向き三角形によって再生中の曲の先頭に戻ることを、右向き三角形と長方形によって次の曲の再生を、2つの左向き三角形によって早戻しを、右向き三角形によって再生を、2つの右向き三角形によって早送りを、2つの長方形によって一時停止を、正方形によって動作停止を示している。
【0029】
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信装置の消費電力削減機能11−1による、表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用パネル16によって消費される電力を削減する制御動作を説明する。
【0030】
図4は、この電力を削減する制御動作のフローチャートを示す。消費電力削減機能11−1は、第iのアプリケーション部2iが動作を開始した際(この際、表示用パネル15及び操作用パネル16に表示がされている。)にこの制御動作を開始する(ステップS101)。なお、第iのアプリケーション部2iが動作を開始した際とは、装置が待ち受け状態になった際を含むので、この制御動作は、装置に電源が投入され、待ち受け状態になった際に開始され、以後説明するように、電源切断まで終了することはない。
【0031】
そして、消費電力削減機能11−1は、第1の所定時間に渡って、イベントが発生しないことにより、タイムアウトが発生したか否かを判断する(ステップS102)。ここで、イベントには、接触による操作用パネル16への操作、着信信号の受信、アラームの発生などが含まれる。
【0032】
タイムアウトが発生しない、即ち、イベントが発生した場合、消費電力削減機能11−1は、ステップS101のタイムアウトが発生したか否かの判断動作を繰り返す。一方、タイムアウトが発生した場合、表示用パネル15及び操作用パネル16の中の一方による表示を行い、他方のバックライトを消灯する(ステップS103)。ここで、表示を行うパネルは、事前に使用者によって設定されたパネルである。
【0033】
ステップS101で、表示用パネル15及び操作用パネル16には、図2に示す表示がされていた場合、ステップS103の動作によって一方のパネルにされる表示を説明する。まず、図5は、表示用パネル15のバックライトが消灯されて、何も視認可能に表示されていず、操作用パネル16に表示がされている一例を示す。操作用パネル16には、図2に示す操作用パネル16に表示されていた内容と、表示用パネル15に表示されていた内容とが合成された内容が表示されている。
【0034】
ここで、合成された内容とは、操作用パネル16に表示されていた内容に、表示用パネル15に表示されていた主画像表示15aが変形された、変形主画像表示15fを加えた内容である。なお、変形されたことを、変形主画像表示15fにハッチングを施すことによって示す。
【0035】
なお、表示用パネル15に表示されていた内容の内、第jの機能表示15j(1≦j≦3。)は、表示されない。なぜなら、これらの機能表示の1つが表示された位置を触れることにより、その機能が動作するとの誤解を使用者に与えないためである。
【0036】
次に、図6は、操作用パネル16のバックライトが消灯されて、何も視認可能に表示されていず、表示用パネル15に表示がされている一例を示す。表示用パネル15には、図2に示す表示用パネル15に表示されていた内容と、操作用パネル16に表示されていた内容とが合成された内容が表示されている。
【0037】
ここで、合成された内容とは、表示用パネル15に表示されていた内容に、操作用パネル16に表示されていたテンキー表示16aが変形された変形テンキー表示16fを加えた内容である。なお、変形されたことを、変形テンキー表示16fに含まれる各文字にハッチングを施すことによって示す。
【0038】
なお、操作用パネル16に表示されていた第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)は、表示されない。なぜなら、これらのソフトキー表示の1つが表示された位置を触れたとしても、その位置は、操作用パネル16の一部ではなく表示用パネル15の一部であるから、装置は、何ら動作を行わない。そこで、その位置を触れる意識を使用者に与えないためである。このステップS103の表示用パネル15及び操作用パネル16の中の一方にされる内容を作成する動作の詳細は、後述する。
【0039】
操作用パネル16による表示の別の例を説明する。この例では、(1)図5を参照して説明した表示、(2)図2を参照して説明した操作用パネル16の表示(表示用パネル15には、何も表示されない。)、(3)操作用パネル16に、図2を参照して説明した、変形されない主画像表示15aの表示(第jの機能表示15j(1≦j≦3。)は、表示されない。また、表示用パネル15には、何も表示されない。)、の3つの表示が所定の時間間隔で切り替えられる表示である。
【0040】
切り替えの順序の一例は、(1)の表示、(2)の表示、(1)の表示、(3)の表示、を繰り返す。この順序によれば、(1)の、表示用パネル15に表示される内容及び操作用パネル16に表示される内容を一覧可能な表示を主に、表示用パネル15に表示される内容の詳細な表示と、操作用パネル16に表示される内容の詳細な表示とを行うことができる。表示用パネル15による表示の別の例も、全く同様に可能である。
【0041】
図4を参照した、消費電力削減機能11−1による、消費される電力を削減する制御動作の説明に戻る。消費電力削減機能11−1は、続いて、第2の所定時間に渡って、イベントが発生しないことにより、タイムアウトが発生したか否かを判断する(ステップS104)。ここで、第2の所定時間は、ステップS102の動作で説明した第1の所定時間と同じでも良く、異なっても良い。
【0042】
タイムアウトが発生した場合、消費電力削減機能11−1は、表示用パネル15のバックライト及び操作用パネル16のバックライトを消灯させ、これらのパネルには何も視認可能に表示されない状態とする(ステップS105)。続いて、イベントが発生したか否かを判断する(ステップS106)。イベントが発生しない場合、ステップS106のイベントが発生したか否かの判断を繰り返す。
【0043】
一方、イベントが発生した場合、及び、ステップS104でタイムアウトが発生しない、即ち、イベントが発生した場合、消費電力削減機能11−1は、ステップS101の制御動作開始の際と同じように、表示用パネル15及び操作用パネル16に表示をさせて(ステップS107)、ステップS102のタイムアウトが発生したか否かの判断に移る。
【0044】
ステップS103の表示用パネル15及び操作用パネル16の中の一方にされる表示内容を作成する動作の詳細を説明する。図7は、この一方にされる表示内容を作成する動作の詳細なフローチャートである。消費電力削減機能11−1は、この動作を開始し(ステップS201)、バックライトを消灯するパネルは、表示用パネル15及び操作用パネル16のいずれであるかを、装置の使用者による設定に従って判断する(ステップS202)。
【0045】
そして、バックライトを消灯するパネルが表示用パネル15である場合、消費電力削減機能11−1は、表示用パネル15に表示されている内容及び操作用パネル16に表示されている内容をフレームメモリから読み出して、一時記憶領域に記憶させる(ステップS203)。ここで、フレームメモリには、画像として記憶されており、以後、内容に代えて、画像と称する。この際、表示用パネル15に表示されている画像の内、第jの機能表示15j(1≦j≦3。)は、記憶させない。
【0046】
消費電力削減機能11−1は、一時記憶領域で、操作用パネル16に表示されている画像に、表示用パネル15に表示されている画像を変形して重ね合わせ(ステップS204)、重ね合わされた画像を操作用パネル16用のフレームメモリに出力して(ステップS205)、表示画像を作成する動作を終了する(ステップS206)。
【0047】
ここで、変形とは、色を薄くすること、色を変化させること、などの処理又はそれらの処理の組合せであって、バックライトが消灯されないパネルに表示されていた画像が引き続き見易く、かつ、変形された画像が認識可能とするための処理である。なお、変形して重ね合わせることに代えて、2つの画像をアルファブレンドしても良い。
【0048】
一方、ステップS202で、バックライトを消灯するパネルが操作用パネル16である場合、消費電力削減機能11−1は、操作用パネル16に表示されている内容及び表示用パネル15に表示されている内容をフレームメモリから読み出して、一時記憶領域に記憶させる(ステップS207)。この際、操作用パネル16に表示されている画像の内、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)は、記憶させない。
【0049】
消費電力削減機能11−1は、一時記憶領域で、表示用パネル15に表示されている画像に、操作用パネル16に表示されている画像を変形して重ね合わせ(ステップS208)、重ね合わされた画像を表示用パネル15用のフレームメモリに出力して(ステップS209)、表示画像を作成する動作を終了する(ステップS206)。
【0050】
以上説明した消費電力削減機能11−1の消費電力削減の制御動作により、装置の表示の状態が如何に遷移するかを、図8に示す状態遷移図を参照して説明する。装置は、電源が投入された際には(ステップS101に対応する。)、2パネル表示状態にある。この状態で、タイムアウトが発生すると、1パネル表示状態に遷移する(ステップS103に対応する。)。
【0051】
1パネル表示状態でイベントが発生すると(ステップS104の「NO」に対応する。)、2パネル表示状態に遷移する(ステップS107に対応する。)。一方、タイムアウトが発生すると(ステップS104の「YES」に対応する。)、両パネル消灯状態に遷移する(ステップS105に対応する。)。両パネル消灯状態でイベントが発生すると(ステップS106の「YES」に対応する。)、2パネル表示状態に遷移する(ステップS107に対応する。)。
【0052】
(第1の実施形態の変形例)
以上の説明で、表示用パネル15と、操作用パネル16とは、別個のLCDであるとしたが、これに限るものではない。1つのLCDであり、そのLCDの表示画面を略等分し、それぞれの部分毎にバックライトの点灯、消灯の制御が可能とする。そして、一方の部分にはタッチパッドが組み合わされて、操作用パネル16となり、他方にはタッチパッドが組み合わされずに表示用パネル15となる構成としても良い。
【0053】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係わる情報処理装置が適用された移動通信装置は、第1の実施形態に係わる情報処理装置が適用された移動通信装置と類似している。そこで、同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0054】
図9は、第2の実施形態に係わる移動通信装置の構成を示すブロック図である。この移動通信装置は、第1の実施形態に係わる移動通信装置と比較して、操作用パネル16に代えて、操作用ボタン型パネル16−2を備えている。
【0055】
操作用ボタン型パネル16−2は、例えば、15個のボタン型の、即ち、操作用パネル16より小さいタッチパネルからなり、それぞれのボタン型パネルは、バックライト付きのLCDに静電容量方式のタッチパッドを組み合わせた構成である。そして、指又はスタイラスペンがボタン型パネルに接触することを検出して操作指示を入力する。また、接触に限ることはなく、指又はスタイラスペンと、ボタン型パネルとの間の距離が所定の閾値以下となったことを検出して操作指示を入力しても良い。
【0056】
第2の実施形態に係わる移動通信装置の正面の外観を示す図10を参照して、操作用ボタン型パネル16−2の15個のボタン型パネルの大きさと、それぞれのパネルの配置とを説明する。操作用ボタン型パネル16−2は、操作用パネル16が設置されていた位置、即ち、装置正面の略下半分に設置され、15個のボタン型パネルは、図2に示す操作用パネル16の表示の一例で、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)、テンキー表示16aに含まれる「1」〜「9」、「0」、「*」及び「#」の12個の文字のそれぞれが表示される大きさであり、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)と、上記12個の文字が表示されていた位置に設置される。
【0057】
そこで、図2を参照して説明した、第1の実施形態における操作用パネル16の表示は、第2の実施形態においては、図10に示すように、第jのソフトキー表示16j(1≦j≦3。)、テンキー表示16aに含まれる「1」〜「9」、「0」、「*」及び「#」の12個の文字がそれぞれ異なるボタン型パネルに表示されるものの、第1の実施形態における表示と類似している。操作用ボタン型パネル16−2は、第1の実施形態における操作用パネル16と同様の機能を有することが明らかである。
【0058】
操作用ボタン型パネル16−2の動作を説明する。操作用ボタン型パネル16−2は、制御部11より起動されることにより、制御部11、又は、第iのアプリケーション部2iの要求に基づいて所定の内容をボタン型パネルに表示する。そして、指又はスタイラスペンがボタン型パネルのいずれかに接触したことを検出した場合、その接触されたボタン型パネルを識別する情報を制御部11へ通知する。操作用ボタン型パネル16−2は、各ボタン型パネルに分散して設置されたバックライトが消灯されている場合、たとえ、表示動作をしていたとしても、何ら視認可能な表示は行われない。
【0059】
消費電力削減機能11−1が表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用ボタン型パネル16−2によって消費される電力を削減する制御動作は、第1の実施形態における表示用パネル15によって消費される電力、及び、操作用パネル16によって消費される電力を削減する制御動作と同じである。
【0060】
ただし、第1の実施形態における操作用パネル16に表示させる動作は、操作用ボタン型パネル16−2が設置されている部分に対応する内容のみを表示させる動作と読み替える。その他の部分に対応する内容は、どこにも表示はされない。そのため、表示される内容にわずかの相違があるのみである。その相違を説明する。
【0061】
図11は、表示用パネル15のバックライトが消灯されて、何も視認可能に表示されていず、操作用ボタン型パネル16−2に表示がされている一例を示し、図5を参照して説明した、第1の実施形態における表示用パネル15のバックライトが消灯され、操作用パネル16に表示がされている一例に対応する。
【0062】
操作用ボタン型パネル16−2には、図10に示す表示がされた上に、更に、図10では、表示用パネル15に表示されていた主画像表示15aが変形された、変形主画像表示15fの中で、15個のボタン型パネル内の内容が表示されている。なお、変形されたことを、変形主画像表示15fにハッチングを施すことによって示す。
【0063】
図12は、操作用ボタン型パネル16−2のバックライトが消灯され、何も視認可能に表示されていず、表示用パネル15に表示がされた一例を示し、図6を参照して説明した、第1の実施形態における操作用パネル16のバックライトが消灯され、表示用パネル15に表示がされた一例に対応する。
【0064】
図12に示す表示用パネル15の表示と、図6に示す表示用パネル15の表示との相違はない。操作用ボタン型パネル16−2は、複数のボタン型パネルからなることが図示されていることが相違するのみである。
【0065】
このように、操作用パネル16に代えて、操作用ボタン型パネル16−2を用いることにより、操作用ボタン型パネル16−2への表示にいくらかの不自然さが生じることは避けられないものの、大きいタッチパッドは不要であり、かつ、いずれのボタン型パッドに接触されたかのみが検出されれば良い。そこで、装置の複雑な構成を避けることができる。
【0066】
(その他の実施形態)
以上の説明で、表示用パネル15、操作用パネル16、及び操作用ボタン型パネル16−2は、LCDにより表示をし、消費電力削減のために、バックライトを消灯するとしたが、本発明は、表示機能の如何を問わず実施可能である。例えば、有機EL、プラズマディスプレー、CRTなどのバックライトを有しない機構により表示をし、消費電力削減のために、表示を行わないとしても良い。
【0067】
以上の説明は、本発明をバータイプの移動通信装置に適用した例を用いて行ったが、折り畳み型の移動通信装置にも、折り畳みを開いた際、表示用パネル15と、操作用パネル16又は操作用ボタン型パネル16−2とが説明したような位置に設置されている限り、全く同様に適用可能である。
【0068】
更に、本発明は、当然に移動通信装置以外の情報処理装置、例えば、携帯型のパソコン、PDA、携帯型の音楽再生装置などの適用することが可能である。なお、装置が携帯型であるか否か、また、装置が電池に蓄えられた電力で動作するか否かは、本発明の適用には何ら影響はない。
【0069】
以上説明した第1の実施形態と、第2の実施形態とは、適宜組み合わせることが可能である。本発明は以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0070】
11 制御部
11−1 消費電力削減機能
15 表示用パネル
15a 主画像表示
15j 第jの機能表示
15e 音楽プレイヤ動作状況表示
15f 変形主画像表示
16 操作用パネル
16a テンキー表示
16j 第jのソフトキー表示
16e 音楽プレイヤ操作指示表示
16f 変形テンキー表示
16−2 操作用ボタン型パネル
2i 第iのアプリケーション部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
タッチパネルと、
前記タッチパネルを介した入力が所定の時間に渡って行われない場合、前記表示手段に表示されていた画像と、前記タッチパネルに表示されていた画像とを合成し、その合成された画像を前記表示手段及び前記タッチパネルのいずれか一方に表示し、他方を消灯する消費電力削減手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記消費電力削減手段は、前記合成された画像を前記表示手段に表示する際、前記表示手段に表示されていた画像に、前記タッチパネルに表示されていた画像を変形して加えることによって合成し、
前記合成された画像を前記タッチパネルに表示する際、前記タッチパネルに表示されていた画像に、前記表示手段に表示されていた画像を変形して加えることによって合成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変形とは、色を薄くすること、及び/又は、異なる色とすることである
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段と、前記タッチパネルとは隣接して設置され、
前記表示手段の前記タッチパネルに近い部分には機能識別情報が表示され、
前記タッチパネルの前記表示手段に近い部分には、前記機能識別情報と対応付けてソフトキーが表示され、
前記消費電力削減手段は、前記合成された画像を前記表示手段に表示する際、前記タッチパネルに表示されていた前記ソフトキー画像を除いて合成し、前記合成された画像を前記タッチパネルに表示する際、前記表示手段に表示されていた前記機能識別情報画像を除いて合成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記消費電力削減手段は、前記合成された画像を表示することと、前記表示手段に表示されていた画像を表示することと、前記タッチパネルに表示されていた画像を表示することとを繰り返す
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項1】
表示手段と、
タッチパネルと、
前記タッチパネルを介した入力が所定の時間に渡って行われない場合、前記表示手段に表示されていた画像と、前記タッチパネルに表示されていた画像とを合成し、その合成された画像を前記表示手段及び前記タッチパネルのいずれか一方に表示し、他方を消灯する消費電力削減手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記消費電力削減手段は、前記合成された画像を前記表示手段に表示する際、前記表示手段に表示されていた画像に、前記タッチパネルに表示されていた画像を変形して加えることによって合成し、
前記合成された画像を前記タッチパネルに表示する際、前記タッチパネルに表示されていた画像に、前記表示手段に表示されていた画像を変形して加えることによって合成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変形とは、色を薄くすること、及び/又は、異なる色とすることである
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示手段と、前記タッチパネルとは隣接して設置され、
前記表示手段の前記タッチパネルに近い部分には機能識別情報が表示され、
前記タッチパネルの前記表示手段に近い部分には、前記機能識別情報と対応付けてソフトキーが表示され、
前記消費電力削減手段は、前記合成された画像を前記表示手段に表示する際、前記タッチパネルに表示されていた前記ソフトキー画像を除いて合成し、前記合成された画像を前記タッチパネルに表示する際、前記表示手段に表示されていた前記機能識別情報画像を除いて合成する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記消費電力削減手段は、前記合成された画像を表示することと、前記表示手段に表示されていた画像を表示することと、前記タッチパネルに表示されていた画像を表示することとを繰り返す
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−198065(P2010−198065A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−38908(P2009−38908)
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月23日(2009.2.23)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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