情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、および、データ処理プログラム
【課題】情報センターから車載機にデータをダウンロードしてユーザに提供するシステムにおいて、ダウンロードに時間がかかるため、データ内容に誤差が生じる。
【解決手段】車載機100の処理装置10は、情報センター200から送信されてくるテキストデータの中で、車載機100側で検出できるデータが含まれている箇所を、車載機100側で検出したデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供する。これにより、正確な情報をユーザに提供することができる。
【解決手段】車載機100の処理装置10は、情報センター200から送信されてくるテキストデータの中で、車載機100側で検出できるデータが含まれている箇所を、車載機100側で検出したデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供する。これにより、正確な情報をユーザに提供することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに情報を提供する情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、および、ユーザに提供するためのデータを処理するデータ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーション装置において、音声によるルート案内をタイミングよく行うために、車両の走行速度に応じて、ルート案内を行うタイミングを調整する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−241962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザに提供する情報を、情報提供センターから車載機にダウンロードするシステムに対して、従来の技術を適用した場合、情報をダウンロードするのに時間がかかるため、ダウンロードした情報の中に、時間の経過とともに内容が変化する情報が含まれている場合には、正確な情報をユーザに提供することができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明による情報提供システムは、情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供するシステムであって、情報センターは、情報提供端末に送信するテキストデータを作成して、情報提供端末に送信し、情報提供端末は、情報センターから送信されるテキストデータを受信し、受信したテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする。
(2)本発明による情報提供装置は、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供装置で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする。
(3)本発明による情報提供方法は、情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供する方法であって、情報センターは、情報提供端末に送信するテキストデータを作成して、情報提供端末に送信し、情報提供端末は、情報センターから送信されるテキストデータを受信し、受信したテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする。
(4)本発明によるデータ処理プログラムは、ユーザに提供するために情報センターから送信されてくるテキストデータのうち、情報提供端末で検出できるデータが含まれているか否かを判定する処理と、テキストデータに、情報提供端末で検出できるデータが含まれていると判定すると、情報提供端末で検出されるデータを取得する処理と、取得したデータを用いて、テキストデータの一部を書き換える処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
(1)本発明による情報提供システムによれば、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうデータを情報提供端末側で書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
(2)本発明による情報提供装置によれば、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供装置で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうようなデータを書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
(3)本発明による情報提供方法によれば、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうデータを情報提供端末側で書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
(4)本発明によるデータ処理プログラムによれば、情報センターから送信されてくるテキストデータの一部を、情報提供端末で検出されるデータを用いて書き換えるので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうようなデータを書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、一実施の形態における情報提供システムの全体構成を示す図である。一実施の形態における情報提供システムでは、無線通信によって、情報センター200から車載機100にデータを送信し、車載機100で受信されたデータがユーザに提供される。図1では、1つの車載機100のみを示しているが、情報センター200は、複数の車載機と通信を行うことができる。
【0008】
車載機100は、時刻検知部1と、車速センサ2と、室内温度センサ3と、外気温センサ4と、オーディオ情報取得部5と、半ドア検知部6と、現在地検知部7と、携帯電話情報取得部8と、ナビ情報取得部9と、処理装置10と、マイク11と、操作スイッチ12と、スピーカ13と、パラメータワード記憶装置14と、ナビゲーションユニット15と、オーディオ装置16と、モニタ17と、通信アダプタ18と、携帯電話19とを備える。
【0009】
時刻検知部1は、現在時刻を検知する。車速センサ2は、車両の速度を検出する。室内温度センサ3は、車室内の温度を検出する。外気温センサ4は、車室外の温度を検出する。オーディオ情報取得部5は、オーディオ装置16に関する情報、特に、演奏中の曲や、次に演奏する曲に関する情報(曲名、アーティスト名)を取得する。半ドア検知部6は、車両のドアが完全に閉まっていない半ドア状態を検知する。
【0010】
現在地検知部7は、例えば、GPSセンサであり、車両の現在地を検知する。携帯電話情報取得部8は、携帯電話19の電界強度(電波状況)の情報を取得する。ナビ情報取得部9は、走行している道路の名称や、目的地までの距離の情報など、ナビゲーションに関する情報をナビゲーションユニット15から取得する。
【0011】
マイク11は、ナビゲーションユニット15や処理装置10に対して、ユーザが音声で指令を出す際に用いられる。処理装置10に対する指令には、情報センター200に情報取得要求を出すための指令も含まれる。操作スイッチ12は、ナビゲーションユニット15の操作、オーディオ装置16の操作、モニタ17に表示される画面の操作、情報センター200に情報取得要求の指令を出すための操作等、ユーザが各種の操作を行うために用いられる。スピーカ13は、ナビゲーションユニット15による経路案内を行う際の音声、オーディオ装置によって再生される音楽、および、情報センター200から受信したデータをTTS機能によって音声読み上げ処理を行った際の音声を出力する。
【0012】
パラメータワード記憶装置14には、後述するパラメータワードテーブルが格納されている。ナビゲーションユニット15は、目的地までの推奨経路の演算や、演算した推奨経路の案内等の処理を行う。オーディオ装置16は、複数の音楽データを格納しており、格納している音楽データの再生処理を行う。モニタ17は、車両周辺の地図、目的地までの推奨経路や、情報センター200から受信したデータを表示する。
【0013】
通信アダプタ18は、情報センター200との間の通信制御を行う。通信アダプタ18と接続される携帯電話19は、一般回線網30を介して、情報センター200の通信装置21との間で、様々なデータの授受を行い、特に、ユーザに提供するためのデータを情報センター200から取得する。
【0014】
図2は、処理装置10の詳細な構成を示す図である。処理装置10は、内部で行う処理機能上、TTSテキスト受信部101と、TTSテキスト読み上げ部102と、TTSテキスト解析部103と、パラメータワード解析部104と、パラメータワード置換部105とを備える。
【0015】
TTSテキスト受信部101は、情報センター200から送信され、携帯電話19で受信したテキストデータを、通信アダプタ18を介して取得する。TTSテキスト受信部101で取得されたテキストデータは、TTSテキスト解析部103に送られる。
【0016】
図3は、TTSテキスト解析部103に送られてきたテキストデータの一例である。このテキストデータには、車載機1側でデータの書き換えを行うためのパラメータワードが含まれている。ここでは、2つの%の記号で挟まれたワードをパラメータワードとする。例えば、図3に示すテキストデータには、「%hour%」、「%minute%」、および、「%cur_name%」という3つのパラメータワードが含まれている。TTSテキスト解析部103は、情報センター200から送信されてきたテキストデータの中から、パラメータワードを抽出する。
【0017】
パラメータワード解析部104は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルに基づいて、TTSテキスト解析部103で抽出されたパラメータワードの解析を行う。図4は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルの一例を示す図である。このパラメータワードテーブルには、各パラメータワードごとに、パラメータワードの意味およびパラメータワードの説明が含まれている。例えば、図4に示すパラメータワードテーブルの番号1に記載されているパラメータワード%year%は、現在の日付のうち、「年」を表しており、番号14に記載されている%dest_name%は、ナビゲーションユニット15に設定されている目的地の名称を表している。
【0018】
パラメータワードテーブルに格納するパラメータワードは、予め決めておく。図4に示すパラメータワードテーブルには、時間の経過とともに変化する時刻のデータや、ナビゲーションユニット15に設定する目的地のデータ、オーディオ装置16で再生している曲の名称のデータ等のように、ユーザによって設定されるデータなど、車載機100側で検出可能なデータがパラメータワードとして格納されている。
【0019】
パラメータワード解析部104は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルを参照して、TTSテキスト解析部103で抽出されたパラメータワードの解析を行う。受信したテキストデータが図3に示すようなものであった場合、テキストデータに含まれているパラメータワード「%hour%」は、現在時刻の時を、パラメータワード「%minute%」は、現在時刻の分を、パラメータワード「%cur_name%」は、車両の現在地を表していると解析する。
【0020】
パラメータワード置換部105は、パラメータワード解析部104の解析結果に基づいて、パラメータワードの置換を行う。例えば、時刻検知部1によって検知される現在時刻が17時33分の場合、パラメータワード「%hour%」および「%minute%」の部分は、それぞれ「17時」および「33分」と置き換える。また、現在地検知部7によって検知される現在地が「駅前交差点」である場合、パラメータワード「%cur_name%」の部分は、「駅前交差点」と置き換える。従って、情報センター200から送信されてきたテキストデータのうち、「時刻が%hour% %minute%になりました」という文章は、「時刻が17時33分になりました」と置き換えられ、「現在地は、%cur_name%です」という文章は、「現在地は、駅前交差点です」と置き換えられる。図5は、パラメータワード置換部105によって、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図である。
【0021】
TTS(Text-to-Speech)機能を備えているTTSテキスト読み上げ部102は、パラメータワード置換部105によって、パラメータワードの置換が行われた後のテキストデータを、合成音声にて読み上げる。TTSテキスト読み上げ部102によってテキストデータを読み上げた際の音声は、スピーカ13から出力される。
【0022】
情報センター200は、通信装置21と、情報処理装置22と、パラメータワード記憶装置23とを備える。パラメータワード記憶装置23には、車載機100のパラメータワード記憶装置14に格納されているパラメータワードテーブルと同じパラメータワードテーブルが格納されている。
【0023】
情報処理装置22は、インターネット回線や、図示しない外部サーバと接続されており、車載機100からの要求に応じて、車載機100に送信するテキストデータを作成する。この時、車載機1側でデータの書き換えを行うべき部分には、パラメータワードを埋め込む。例えば、「時刻が17時30分になりました」というテキストデータを作成する場合には、パラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルを参照することによって、時刻を示すパラメータワード%hour%、および、%minute%を抽出して、「時刻が%hour% %minute%になりました」というテキストデータを作成する。作成したテキストデータは、通信装置21を介して、情報取得要求信号を送信してきた車載機100の携帯電話19に送信する。
【0024】
上述したように、一実施の形態における情報提供システムは、情報センター200から車載機100にデータを送信し、車載機100からユーザにデータ(情報)を提供するシステムにおいて、車載機100は、受信したテキストデータの中から書き換えすべき箇所を特定してデータを書き換える。図3に示す例では、書き換えすべきデータとして、時刻および現在位置のデータが含まれている例を挙げて説明した。以下では、書き換えすべきデータの別の例を挙げて説明する。
【0025】
図6は、情報センター200から送信されてきたテキストデータの他の一例を示す図である。図6に示すテキストデータには、オーディオ装置16で再生する曲名に関するパラメータワードが含まれている。情報センター200の情報処理装置22は、車載機100から情報取得要求信号を受けた際に、信号の中に、オーディオ装置16で音楽を再生中であるとの情報が含まれていると、図6に示すようなテキストデータを作成する。
【0026】
図6に示すテキストデータに含まれているパラメータワード%msv_trackname_pre%は、オーディオ装置16で再生中の曲名を、パラメータワード%msv_trackname_next%は、オーディオ装置16で次に再生する曲名を表している。従って、パラメータワード置換部105は、オーディオ情報取得部5から、オーディオ装置16で再生中の曲名、および、オーディオ装置16で次に再生する曲名を取得する。
【0027】
また、図6に示すテキストデータに含まれるパラメータワード%contents%は、車載機100において次に提供するコンテンツの内容を表している。パラメータワード置換部105は、情報センター200から取得したテキストデータに対して、テキストデータに含まれているパラメータワードを書き換える処理を行う。図7は、図6に示すテキストデータに含まれているパラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図である。
【0028】
図8は、情報センター200から送信されてきたデータのさらに別の一例を示す図である。図8に示すテキストデータには、パラメータワード%S_car_speed%が含まれている。このパラメータワード%S_car_speed%は、安全促進情報を表している。図9は、パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストの一例を示すテーブルであり、パラメータワード記憶装置14に格納されている。図9に示すように、パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストは、車両の速度、および、車両が走行している道路の種別に応じて異なる。例えば、一般道を走行している車両の速度が20km/hである場合のテキストは、「車の流れに気を付けてください」であり、有料道路を走行している車両の速度が80km/hである場合のテキストは、「このまま安全運転をこころがけてください」である。
【0029】
パラメータワード置換部105は、車速センサ2から車両の速度のデータを取得するとともに、ナビゲーションユニット15から、車両が走行している道路の種別のデータを取得し、図9に示すテーブル参照して、パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストを抽出し、置換処理を行う。図10は、図9に示すテキストデータに含まれているパラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図である。
【0030】
図11は、情報センター200から送信されてきたテキストデータのさらに別の一例を示す図である。情報センター200の情報処理装置22は、車載機100から情報取得要求信号を受けた際に、信号の中に、オーディオ装置16でラジオ放送を再生中であるとの情報が含まれていると、図11に示すようなテキストデータを作成する。図11に示すテキストデータには、オーディオ装置16によって再生されているAM放送またはFM報道などのラジオ放送に関するパラメータワードが含まれている。パラメータワード%Radio_CH_name%は、ラジオ放送の局名を、パラメータワード%Radio_Contents_name%は、提供中の番組名を表している。
【0031】
情報センター200は、ラジオ放送に関するパラメータワードを含むテキストデータを車載機100に送信する際に、ラジオ放送の局名や番組名を特定するためのラジオ放送データテーブルも一緒に送信する。図12は、ラジオ放送データテーブルの一例を示す図である。図12に示すラジオ放送データテーブルには、ラジオ放送を受信する地区、FM/AMの種別、周波数、時間帯、放送局名、および、番組名が含まれている。
【0032】
パラメータワード解析部104は、情報センター200から送信されてくるラジオ放送データテーブルに基づいて、放送局名および番組名を特定する。パラメータワード置換部105は、情報センター200から送信されてきたデータのうち、パラメータワード%Radio_CH_name%、および、%Radio_Contents_name%の部分を、パラメータワード解析部104で特定された放送局名および番組名にそれぞれ置き換える。図13は、図11に示すテキストデータに含まれているパラメータワードの置換が行われた後のテキストデータを示す図である。
【0033】
図14は、一実施の形態における情報提供システムにおいて行われる処理内容を示すフローチャートである。車載機100の電源がオンされると、処理装置10は、ステップS10の処理を開始する。ステップS10において、処理装置10のTTSテキスト受信部101は、マイク11または操作スイッチ12に対して、情報センター200に情報取得要求を出すための操作をユーザが行った否かを判定する。ユーザによる情報取得要求が出されていないと判定するとステップS10で待機し、情報取得要求が出されたと判定すると、ステップS20に進む。ステップS20では、通信アダプタ18および携帯電話19を介して、情報取得要求信号を情報センター200に出す。
【0034】
情報センター200の情報処理装置22は、ステップS100において、車載機100から送信される情報取得要求信号を受信したか否かを判定する。情報取得要求信号を受信していないと判定するとステップS100で待機し、受信したと判定すると、ステップS110に進む。ステップS110では、車載機100からの要求に応じて、車載機100に送信するテキストデータを作成する。上述したように、時間の経過とともに内容が変わってしまうデータについては、パラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルを参照することによって、パラメータワードを読み出して、テキストデータに埋め込む。テキストデータを作成すると、ステップS120に進む。ステップS120では、ステップS110で作成したテキストデータを、通信装置21を介して、情報取得要求信号を送信してきた車載機100に送信する。
【0035】
車載機100の処理装置10は、ステップS30において、情報センター200から送信されるテキストデータを受信したか否かを判定する。テキストデータを受信していないと判定するとステップS30で待機し、テキストデータを受信したと判定すると、ステップS40に進む。ステップS40では、受信したテキストデータにパラメータワードが含まれているか否かを判定する。この判定は、処理装置10のTTSテキスト解析部103によって行われる。パラメータワードが含まれていないと判定するとステップS70に進み、パラメータワードが含まれていると判定すると、ステップS50に進む。
【0036】
ステップS50において、処理装置10のパラメータワード解析部104は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルを参照して、テキストデータに含まれているパラメータワードの解析を行う。パラメータワードの解析を行うと、ステップS60に進む。ステップS60において、処理装置10のパラメータワード置換部105は、パラメータワード解析部104の解析結果に基づいて、パラメータワードの置換を行う。パラメータワードの置換を行うと、ステップS70に進む。
【0037】
ステップS70において、処理装置10のTTSテキスト読み上げ部102は、パラメータワード置換部105によって、パラメータワードの置換が行われた後のテキストデータを、合成音声にて読み上げ、スピーカ13から音声出力する。この時、パラメータワードの置換が行われた後のテキストデータをモニタ17に表示するようにしてもよい。情報センター200から取得したデータをユーザに提供すると、車載機100および情報センター200で行われる処理は終了する。
【0038】
一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター200でテキストデータを作成して、車載機100に送信し、車載機100側において、受信したテキストデータの一部を、車載機100で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、時間の経過と共に変化するデータを車載機側で書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。テキストデータに時刻や車両位置などのデータが含まれている場合、テキストデータを情報センター200から車載機100にダウンロードしている間に、誤差が生じてしまうが、一実施の形態における情報提供システムによれば、車載機100側で正確なデータに書き換えたデータをユーザに提供することができる。
【0039】
一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター200でテキストデータを作成する際に、車載機100側でデータを書き換えすべき部分に、予め定められたパラメータワードを配置した形でテキストデータを作成して、車載機100に送信するので、車載機100側において、データを書き換えすべき箇所を容易に特定することができる。また、車載機100は、複数のパラメータワードと、各パラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを保持しており、このテーブルを参照することによって、テキストデータに含まれているパラメータワードの書き換えを行うので、パラメータワードの書き換えを迅速かつ容易に行うことができる。
【0040】
また、一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター200から、車載機100のパラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルに含まれていないパラメータワードを含むテキストデータを送信する場合、テキストデータとともに、それらのパラメータワードを含むパラメータワードテーブルも車載機100に送信するので、車載機100側において、容易にパラメータワードの書き換えを行うことができる。
【0041】
一実施の形態における情報提供システムによれば、テキストデータに含まれているパラメータワード%S_car_speed%を、車速および走行している道路の種別に応じたテキストデータと置き換えるようにしたので、車両の状況に応じた情報をユーザに提供することができる。
【0042】
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、パラメータワードの一例を図4に示したが、パラメータワードは図4に示されているものに限定されることはなく、少なくとも車載機100側で検出できるデータであればよい。
【0043】
情報センター200のパラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルの内容は、更新できるようにしておくこともできる。この場合、パラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルの内容の更新に伴って、更新されたパラメータワードテーブルを車載機100にも送信して、パラメータワード記憶装置14に格納するパラメータワードテーブルを最新のものにしておくことが好ましい。
【0044】
車載機100において、テキストデータに含まれているパラメータワードがパラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルに含まれていないことを検出した場合、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルの送信要求を情報センター200に出すようにしてもよい。この要求を受けた情報センター200は、作成したテキストデータに含まれているパラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを作成して、車載機100に送信すればよい。
【0045】
上述した一実施の形態では、テキストデータに含まれているパラメータワード%S_car_speed%を、車速および走行している道路の種別に応じたテキストデータと置き換えるようにして、車両の状況に応じた情報をユーザに提供できるようにした。同様に、車速や走行している道路の種別以外の車両情報を検出し、検出した車両情報に応じたデータをユーザに提供することもできる。
【0046】
上述した一実施の形態では、車速および走行している道路の種別に応じたテキストデータを格納したテーブル(図9参照)を車載機100側で保持するようにしたが、情報センター200側で保持するようにしてもよい。この場合、テキストデータとともに、図9に示すようなテーブルを車載機100に送信してもよいし、車載機100からの要求に応じて、テーブルデータを車載機100に送信してもよい。
【0047】
情報センター200は、車載機100側で書き換えすべき部分にパラメータワードを配置した形でテキストデータを作成して送信したが、パラメータワードを配置せずにテキストデータを作成・送信することもできる。この場合、車載機100側でテキストデータを解析して、車載機100側で検出できるデータが含まれていれば、その部分を書き換えるようにすればよい。
【0048】
上述した一実施の形態では、情報センター200から車載機100にデータを送信する例を挙げて説明したが、情報センター200からデータを送信する先は、PDAや携帯電話、パーソナルコンピュータなどの端末であってもよい。
【0049】
車載機100で行われるデータ処理プログラム(図14に示すフローチャートのステップS30〜S70の処理を行うプログラム)は、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供することができる。図15はその様子を示す図である。パーソナルコンピュータ300は、CD−ROM304を介してプログラムの提供を受ける。また、パーソナルコンピュータ300は、通信回線301との接続機能を有する。コンピュータ302は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク303などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線301は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ302はハードディスク303を使用してプログラムを読み出し、通信回線301を介してプログラムをパーソナルコンピュータ300に送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
【0050】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、情報処理装置22がテキストデータ作成手段を、通信装置21が第1の通信手段、受信手段および送信手段を、携帯電話19および通信アダプタ18が第2の通信手段を、処理装置10がデータ書き換え手段を、スピーカ13およびモニタ17が提供手段を、パラメータワード記憶装置14がテーブル格納手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】一実施の形態における情報提供システムの全体構成を示す図
【図2】処理装置の詳細な構成を示す図
【図3】情報センターから送られてきたテキストデータの一例を示す図
【図4】パラメータワード記憶装置に記憶されているパラメータワードテーブルの一例を示す図
【図5】図3に示すテキストデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図6】情報センターから送信されてきたテキストデータの他の一例を示す図
【図7】図6に示すテキストデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図8】情報センターから送信されてきたテキストデータのさらに別の一例を示す図
【図9】パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストの一例を示すテーブル
【図10】図8に示すデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図11】情報センターから送信されてきたデータのさらに別の一例を示す図
【図12】ラジオ放送データテーブルの一例を示す図
【図13】図11に示すテキストデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図14】一実施の形態における情報提供システムにおいて行われる処理内容を示すフローチャート
【図15】データ処理プログラムを、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供する様子を示す図
【符号の説明】
【0052】
1…時刻検知部、2…車速センサ、3…室内温度センサ、4…外気温センサ、5…オーディオ情報取得部、6…半ドア検知部、7…現在地検知部、8…携帯電話情報取得部、9…ナビ情報取得部、10…処理装置、11…マイク、12…操作スイッチ、13…スピーカ、14…パラメータワード記憶装置、15…ナビゲーションユニット、16…オーディオ装置、17…モニタ、18…通信アダプタ、19…携帯電話、21…通信装置、22…情報処理装置、23…パラメータワード記憶装置、100…車載機、101…TTSテキスト受信部、102…TTSテキスト読み上げ部、103…TTSテキスト解析部、104…パラメータワード解析部、105…パラメータワード置換部、200…情報センター、300…パーソナルコンピュータ、301…通信回線、302…コンピュータ、303…ハードディスク、304…CD−ROM
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに情報を提供する情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法、および、ユーザに提供するためのデータを処理するデータ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーション装置において、音声によるルート案内をタイミングよく行うために、車両の走行速度に応じて、ルート案内を行うタイミングを調整する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−241962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ユーザに提供する情報を、情報提供センターから車載機にダウンロードするシステムに対して、従来の技術を適用した場合、情報をダウンロードするのに時間がかかるため、ダウンロードした情報の中に、時間の経過とともに内容が変化する情報が含まれている場合には、正確な情報をユーザに提供することができないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明による情報提供システムは、情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供するシステムであって、情報センターは、情報提供端末に送信するテキストデータを作成して、情報提供端末に送信し、情報提供端末は、情報センターから送信されるテキストデータを受信し、受信したテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする。
(2)本発明による情報提供装置は、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供装置で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする。
(3)本発明による情報提供方法は、情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供する方法であって、情報センターは、情報提供端末に送信するテキストデータを作成して、情報提供端末に送信し、情報提供端末は、情報センターから送信されるテキストデータを受信し、受信したテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする。
(4)本発明によるデータ処理プログラムは、ユーザに提供するために情報センターから送信されてくるテキストデータのうち、情報提供端末で検出できるデータが含まれているか否かを判定する処理と、テキストデータに、情報提供端末で検出できるデータが含まれていると判定すると、情報提供端末で検出されるデータを取得する処理と、取得したデータを用いて、テキストデータの一部を書き換える処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
(1)本発明による情報提供システムによれば、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうデータを情報提供端末側で書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
(2)本発明による情報提供装置によれば、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供装置で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうようなデータを書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
(3)本発明による情報提供方法によれば、情報センターから送信されるテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうデータを情報提供端末側で書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
(4)本発明によるデータ処理プログラムによれば、情報センターから送信されてくるテキストデータの一部を、情報提供端末で検出されるデータを用いて書き換えるので、情報センターからデータをダウンロードする際に内容が変わってしまうようなデータを書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、一実施の形態における情報提供システムの全体構成を示す図である。一実施の形態における情報提供システムでは、無線通信によって、情報センター200から車載機100にデータを送信し、車載機100で受信されたデータがユーザに提供される。図1では、1つの車載機100のみを示しているが、情報センター200は、複数の車載機と通信を行うことができる。
【0008】
車載機100は、時刻検知部1と、車速センサ2と、室内温度センサ3と、外気温センサ4と、オーディオ情報取得部5と、半ドア検知部6と、現在地検知部7と、携帯電話情報取得部8と、ナビ情報取得部9と、処理装置10と、マイク11と、操作スイッチ12と、スピーカ13と、パラメータワード記憶装置14と、ナビゲーションユニット15と、オーディオ装置16と、モニタ17と、通信アダプタ18と、携帯電話19とを備える。
【0009】
時刻検知部1は、現在時刻を検知する。車速センサ2は、車両の速度を検出する。室内温度センサ3は、車室内の温度を検出する。外気温センサ4は、車室外の温度を検出する。オーディオ情報取得部5は、オーディオ装置16に関する情報、特に、演奏中の曲や、次に演奏する曲に関する情報(曲名、アーティスト名)を取得する。半ドア検知部6は、車両のドアが完全に閉まっていない半ドア状態を検知する。
【0010】
現在地検知部7は、例えば、GPSセンサであり、車両の現在地を検知する。携帯電話情報取得部8は、携帯電話19の電界強度(電波状況)の情報を取得する。ナビ情報取得部9は、走行している道路の名称や、目的地までの距離の情報など、ナビゲーションに関する情報をナビゲーションユニット15から取得する。
【0011】
マイク11は、ナビゲーションユニット15や処理装置10に対して、ユーザが音声で指令を出す際に用いられる。処理装置10に対する指令には、情報センター200に情報取得要求を出すための指令も含まれる。操作スイッチ12は、ナビゲーションユニット15の操作、オーディオ装置16の操作、モニタ17に表示される画面の操作、情報センター200に情報取得要求の指令を出すための操作等、ユーザが各種の操作を行うために用いられる。スピーカ13は、ナビゲーションユニット15による経路案内を行う際の音声、オーディオ装置によって再生される音楽、および、情報センター200から受信したデータをTTS機能によって音声読み上げ処理を行った際の音声を出力する。
【0012】
パラメータワード記憶装置14には、後述するパラメータワードテーブルが格納されている。ナビゲーションユニット15は、目的地までの推奨経路の演算や、演算した推奨経路の案内等の処理を行う。オーディオ装置16は、複数の音楽データを格納しており、格納している音楽データの再生処理を行う。モニタ17は、車両周辺の地図、目的地までの推奨経路や、情報センター200から受信したデータを表示する。
【0013】
通信アダプタ18は、情報センター200との間の通信制御を行う。通信アダプタ18と接続される携帯電話19は、一般回線網30を介して、情報センター200の通信装置21との間で、様々なデータの授受を行い、特に、ユーザに提供するためのデータを情報センター200から取得する。
【0014】
図2は、処理装置10の詳細な構成を示す図である。処理装置10は、内部で行う処理機能上、TTSテキスト受信部101と、TTSテキスト読み上げ部102と、TTSテキスト解析部103と、パラメータワード解析部104と、パラメータワード置換部105とを備える。
【0015】
TTSテキスト受信部101は、情報センター200から送信され、携帯電話19で受信したテキストデータを、通信アダプタ18を介して取得する。TTSテキスト受信部101で取得されたテキストデータは、TTSテキスト解析部103に送られる。
【0016】
図3は、TTSテキスト解析部103に送られてきたテキストデータの一例である。このテキストデータには、車載機1側でデータの書き換えを行うためのパラメータワードが含まれている。ここでは、2つの%の記号で挟まれたワードをパラメータワードとする。例えば、図3に示すテキストデータには、「%hour%」、「%minute%」、および、「%cur_name%」という3つのパラメータワードが含まれている。TTSテキスト解析部103は、情報センター200から送信されてきたテキストデータの中から、パラメータワードを抽出する。
【0017】
パラメータワード解析部104は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルに基づいて、TTSテキスト解析部103で抽出されたパラメータワードの解析を行う。図4は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルの一例を示す図である。このパラメータワードテーブルには、各パラメータワードごとに、パラメータワードの意味およびパラメータワードの説明が含まれている。例えば、図4に示すパラメータワードテーブルの番号1に記載されているパラメータワード%year%は、現在の日付のうち、「年」を表しており、番号14に記載されている%dest_name%は、ナビゲーションユニット15に設定されている目的地の名称を表している。
【0018】
パラメータワードテーブルに格納するパラメータワードは、予め決めておく。図4に示すパラメータワードテーブルには、時間の経過とともに変化する時刻のデータや、ナビゲーションユニット15に設定する目的地のデータ、オーディオ装置16で再生している曲の名称のデータ等のように、ユーザによって設定されるデータなど、車載機100側で検出可能なデータがパラメータワードとして格納されている。
【0019】
パラメータワード解析部104は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルを参照して、TTSテキスト解析部103で抽出されたパラメータワードの解析を行う。受信したテキストデータが図3に示すようなものであった場合、テキストデータに含まれているパラメータワード「%hour%」は、現在時刻の時を、パラメータワード「%minute%」は、現在時刻の分を、パラメータワード「%cur_name%」は、車両の現在地を表していると解析する。
【0020】
パラメータワード置換部105は、パラメータワード解析部104の解析結果に基づいて、パラメータワードの置換を行う。例えば、時刻検知部1によって検知される現在時刻が17時33分の場合、パラメータワード「%hour%」および「%minute%」の部分は、それぞれ「17時」および「33分」と置き換える。また、現在地検知部7によって検知される現在地が「駅前交差点」である場合、パラメータワード「%cur_name%」の部分は、「駅前交差点」と置き換える。従って、情報センター200から送信されてきたテキストデータのうち、「時刻が%hour% %minute%になりました」という文章は、「時刻が17時33分になりました」と置き換えられ、「現在地は、%cur_name%です」という文章は、「現在地は、駅前交差点です」と置き換えられる。図5は、パラメータワード置換部105によって、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図である。
【0021】
TTS(Text-to-Speech)機能を備えているTTSテキスト読み上げ部102は、パラメータワード置換部105によって、パラメータワードの置換が行われた後のテキストデータを、合成音声にて読み上げる。TTSテキスト読み上げ部102によってテキストデータを読み上げた際の音声は、スピーカ13から出力される。
【0022】
情報センター200は、通信装置21と、情報処理装置22と、パラメータワード記憶装置23とを備える。パラメータワード記憶装置23には、車載機100のパラメータワード記憶装置14に格納されているパラメータワードテーブルと同じパラメータワードテーブルが格納されている。
【0023】
情報処理装置22は、インターネット回線や、図示しない外部サーバと接続されており、車載機100からの要求に応じて、車載機100に送信するテキストデータを作成する。この時、車載機1側でデータの書き換えを行うべき部分には、パラメータワードを埋め込む。例えば、「時刻が17時30分になりました」というテキストデータを作成する場合には、パラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルを参照することによって、時刻を示すパラメータワード%hour%、および、%minute%を抽出して、「時刻が%hour% %minute%になりました」というテキストデータを作成する。作成したテキストデータは、通信装置21を介して、情報取得要求信号を送信してきた車載機100の携帯電話19に送信する。
【0024】
上述したように、一実施の形態における情報提供システムは、情報センター200から車載機100にデータを送信し、車載機100からユーザにデータ(情報)を提供するシステムにおいて、車載機100は、受信したテキストデータの中から書き換えすべき箇所を特定してデータを書き換える。図3に示す例では、書き換えすべきデータとして、時刻および現在位置のデータが含まれている例を挙げて説明した。以下では、書き換えすべきデータの別の例を挙げて説明する。
【0025】
図6は、情報センター200から送信されてきたテキストデータの他の一例を示す図である。図6に示すテキストデータには、オーディオ装置16で再生する曲名に関するパラメータワードが含まれている。情報センター200の情報処理装置22は、車載機100から情報取得要求信号を受けた際に、信号の中に、オーディオ装置16で音楽を再生中であるとの情報が含まれていると、図6に示すようなテキストデータを作成する。
【0026】
図6に示すテキストデータに含まれているパラメータワード%msv_trackname_pre%は、オーディオ装置16で再生中の曲名を、パラメータワード%msv_trackname_next%は、オーディオ装置16で次に再生する曲名を表している。従って、パラメータワード置換部105は、オーディオ情報取得部5から、オーディオ装置16で再生中の曲名、および、オーディオ装置16で次に再生する曲名を取得する。
【0027】
また、図6に示すテキストデータに含まれるパラメータワード%contents%は、車載機100において次に提供するコンテンツの内容を表している。パラメータワード置換部105は、情報センター200から取得したテキストデータに対して、テキストデータに含まれているパラメータワードを書き換える処理を行う。図7は、図6に示すテキストデータに含まれているパラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図である。
【0028】
図8は、情報センター200から送信されてきたデータのさらに別の一例を示す図である。図8に示すテキストデータには、パラメータワード%S_car_speed%が含まれている。このパラメータワード%S_car_speed%は、安全促進情報を表している。図9は、パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストの一例を示すテーブルであり、パラメータワード記憶装置14に格納されている。図9に示すように、パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストは、車両の速度、および、車両が走行している道路の種別に応じて異なる。例えば、一般道を走行している車両の速度が20km/hである場合のテキストは、「車の流れに気を付けてください」であり、有料道路を走行している車両の速度が80km/hである場合のテキストは、「このまま安全運転をこころがけてください」である。
【0029】
パラメータワード置換部105は、車速センサ2から車両の速度のデータを取得するとともに、ナビゲーションユニット15から、車両が走行している道路の種別のデータを取得し、図9に示すテーブル参照して、パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストを抽出し、置換処理を行う。図10は、図9に示すテキストデータに含まれているパラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図である。
【0030】
図11は、情報センター200から送信されてきたテキストデータのさらに別の一例を示す図である。情報センター200の情報処理装置22は、車載機100から情報取得要求信号を受けた際に、信号の中に、オーディオ装置16でラジオ放送を再生中であるとの情報が含まれていると、図11に示すようなテキストデータを作成する。図11に示すテキストデータには、オーディオ装置16によって再生されているAM放送またはFM報道などのラジオ放送に関するパラメータワードが含まれている。パラメータワード%Radio_CH_name%は、ラジオ放送の局名を、パラメータワード%Radio_Contents_name%は、提供中の番組名を表している。
【0031】
情報センター200は、ラジオ放送に関するパラメータワードを含むテキストデータを車載機100に送信する際に、ラジオ放送の局名や番組名を特定するためのラジオ放送データテーブルも一緒に送信する。図12は、ラジオ放送データテーブルの一例を示す図である。図12に示すラジオ放送データテーブルには、ラジオ放送を受信する地区、FM/AMの種別、周波数、時間帯、放送局名、および、番組名が含まれている。
【0032】
パラメータワード解析部104は、情報センター200から送信されてくるラジオ放送データテーブルに基づいて、放送局名および番組名を特定する。パラメータワード置換部105は、情報センター200から送信されてきたデータのうち、パラメータワード%Radio_CH_name%、および、%Radio_Contents_name%の部分を、パラメータワード解析部104で特定された放送局名および番組名にそれぞれ置き換える。図13は、図11に示すテキストデータに含まれているパラメータワードの置換が行われた後のテキストデータを示す図である。
【0033】
図14は、一実施の形態における情報提供システムにおいて行われる処理内容を示すフローチャートである。車載機100の電源がオンされると、処理装置10は、ステップS10の処理を開始する。ステップS10において、処理装置10のTTSテキスト受信部101は、マイク11または操作スイッチ12に対して、情報センター200に情報取得要求を出すための操作をユーザが行った否かを判定する。ユーザによる情報取得要求が出されていないと判定するとステップS10で待機し、情報取得要求が出されたと判定すると、ステップS20に進む。ステップS20では、通信アダプタ18および携帯電話19を介して、情報取得要求信号を情報センター200に出す。
【0034】
情報センター200の情報処理装置22は、ステップS100において、車載機100から送信される情報取得要求信号を受信したか否かを判定する。情報取得要求信号を受信していないと判定するとステップS100で待機し、受信したと判定すると、ステップS110に進む。ステップS110では、車載機100からの要求に応じて、車載機100に送信するテキストデータを作成する。上述したように、時間の経過とともに内容が変わってしまうデータについては、パラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルを参照することによって、パラメータワードを読み出して、テキストデータに埋め込む。テキストデータを作成すると、ステップS120に進む。ステップS120では、ステップS110で作成したテキストデータを、通信装置21を介して、情報取得要求信号を送信してきた車載機100に送信する。
【0035】
車載機100の処理装置10は、ステップS30において、情報センター200から送信されるテキストデータを受信したか否かを判定する。テキストデータを受信していないと判定するとステップS30で待機し、テキストデータを受信したと判定すると、ステップS40に進む。ステップS40では、受信したテキストデータにパラメータワードが含まれているか否かを判定する。この判定は、処理装置10のTTSテキスト解析部103によって行われる。パラメータワードが含まれていないと判定するとステップS70に進み、パラメータワードが含まれていると判定すると、ステップS50に進む。
【0036】
ステップS50において、処理装置10のパラメータワード解析部104は、パラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルを参照して、テキストデータに含まれているパラメータワードの解析を行う。パラメータワードの解析を行うと、ステップS60に進む。ステップS60において、処理装置10のパラメータワード置換部105は、パラメータワード解析部104の解析結果に基づいて、パラメータワードの置換を行う。パラメータワードの置換を行うと、ステップS70に進む。
【0037】
ステップS70において、処理装置10のTTSテキスト読み上げ部102は、パラメータワード置換部105によって、パラメータワードの置換が行われた後のテキストデータを、合成音声にて読み上げ、スピーカ13から音声出力する。この時、パラメータワードの置換が行われた後のテキストデータをモニタ17に表示するようにしてもよい。情報センター200から取得したデータをユーザに提供すると、車載機100および情報センター200で行われる処理は終了する。
【0038】
一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター200でテキストデータを作成して、車載機100に送信し、車載機100側において、受信したテキストデータの一部を、車載機100で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供するので、時間の経過と共に変化するデータを車載機側で書き換えて、正確な情報をユーザに提供することができる。テキストデータに時刻や車両位置などのデータが含まれている場合、テキストデータを情報センター200から車載機100にダウンロードしている間に、誤差が生じてしまうが、一実施の形態における情報提供システムによれば、車載機100側で正確なデータに書き換えたデータをユーザに提供することができる。
【0039】
一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター200でテキストデータを作成する際に、車載機100側でデータを書き換えすべき部分に、予め定められたパラメータワードを配置した形でテキストデータを作成して、車載機100に送信するので、車載機100側において、データを書き換えすべき箇所を容易に特定することができる。また、車載機100は、複数のパラメータワードと、各パラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを保持しており、このテーブルを参照することによって、テキストデータに含まれているパラメータワードの書き換えを行うので、パラメータワードの書き換えを迅速かつ容易に行うことができる。
【0040】
また、一実施の形態における情報提供システムによれば、情報センター200から、車載機100のパラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルに含まれていないパラメータワードを含むテキストデータを送信する場合、テキストデータとともに、それらのパラメータワードを含むパラメータワードテーブルも車載機100に送信するので、車載機100側において、容易にパラメータワードの書き換えを行うことができる。
【0041】
一実施の形態における情報提供システムによれば、テキストデータに含まれているパラメータワード%S_car_speed%を、車速および走行している道路の種別に応じたテキストデータと置き換えるようにしたので、車両の状況に応じた情報をユーザに提供することができる。
【0042】
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、パラメータワードの一例を図4に示したが、パラメータワードは図4に示されているものに限定されることはなく、少なくとも車載機100側で検出できるデータであればよい。
【0043】
情報センター200のパラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルの内容は、更新できるようにしておくこともできる。この場合、パラメータワード記憶装置23に格納されているパラメータワードテーブルの内容の更新に伴って、更新されたパラメータワードテーブルを車載機100にも送信して、パラメータワード記憶装置14に格納するパラメータワードテーブルを最新のものにしておくことが好ましい。
【0044】
車載機100において、テキストデータに含まれているパラメータワードがパラメータワード記憶装置14に記憶されているパラメータワードテーブルに含まれていないことを検出した場合、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルの送信要求を情報センター200に出すようにしてもよい。この要求を受けた情報センター200は、作成したテキストデータに含まれているパラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを作成して、車載機100に送信すればよい。
【0045】
上述した一実施の形態では、テキストデータに含まれているパラメータワード%S_car_speed%を、車速および走行している道路の種別に応じたテキストデータと置き換えるようにして、車両の状況に応じた情報をユーザに提供できるようにした。同様に、車速や走行している道路の種別以外の車両情報を検出し、検出した車両情報に応じたデータをユーザに提供することもできる。
【0046】
上述した一実施の形態では、車速および走行している道路の種別に応じたテキストデータを格納したテーブル(図9参照)を車載機100側で保持するようにしたが、情報センター200側で保持するようにしてもよい。この場合、テキストデータとともに、図9に示すようなテーブルを車載機100に送信してもよいし、車載機100からの要求に応じて、テーブルデータを車載機100に送信してもよい。
【0047】
情報センター200は、車載機100側で書き換えすべき部分にパラメータワードを配置した形でテキストデータを作成して送信したが、パラメータワードを配置せずにテキストデータを作成・送信することもできる。この場合、車載機100側でテキストデータを解析して、車載機100側で検出できるデータが含まれていれば、その部分を書き換えるようにすればよい。
【0048】
上述した一実施の形態では、情報センター200から車載機100にデータを送信する例を挙げて説明したが、情報センター200からデータを送信する先は、PDAや携帯電話、パーソナルコンピュータなどの端末であってもよい。
【0049】
車載機100で行われるデータ処理プログラム(図14に示すフローチャートのステップS30〜S70の処理を行うプログラム)は、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供することができる。図15はその様子を示す図である。パーソナルコンピュータ300は、CD−ROM304を介してプログラムの提供を受ける。また、パーソナルコンピュータ300は、通信回線301との接続機能を有する。コンピュータ302は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク303などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線301は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ302はハードディスク303を使用してプログラムを読み出し、通信回線301を介してプログラムをパーソナルコンピュータ300に送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
【0050】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、情報処理装置22がテキストデータ作成手段を、通信装置21が第1の通信手段、受信手段および送信手段を、携帯電話19および通信アダプタ18が第2の通信手段を、処理装置10がデータ書き換え手段を、スピーカ13およびモニタ17が提供手段を、パラメータワード記憶装置14がテーブル格納手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】一実施の形態における情報提供システムの全体構成を示す図
【図2】処理装置の詳細な構成を示す図
【図3】情報センターから送られてきたテキストデータの一例を示す図
【図4】パラメータワード記憶装置に記憶されているパラメータワードテーブルの一例を示す図
【図5】図3に示すテキストデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図6】情報センターから送信されてきたテキストデータの他の一例を示す図
【図7】図6に示すテキストデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図8】情報センターから送信されてきたテキストデータのさらに別の一例を示す図
【図9】パラメータワード%S_car_speed%と置換するテキストの一例を示すテーブル
【図10】図8に示すデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図11】情報センターから送信されてきたデータのさらに別の一例を示す図
【図12】ラジオ放送データテーブルの一例を示す図
【図13】図11に示すテキストデータに対して、パラメータワードの置換が行われた後のデータを示す図
【図14】一実施の形態における情報提供システムにおいて行われる処理内容を示すフローチャート
【図15】データ処理プログラムを、CD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供する様子を示す図
【符号の説明】
【0052】
1…時刻検知部、2…車速センサ、3…室内温度センサ、4…外気温センサ、5…オーディオ情報取得部、6…半ドア検知部、7…現在地検知部、8…携帯電話情報取得部、9…ナビ情報取得部、10…処理装置、11…マイク、12…操作スイッチ、13…スピーカ、14…パラメータワード記憶装置、15…ナビゲーションユニット、16…オーディオ装置、17…モニタ、18…通信アダプタ、19…携帯電話、21…通信装置、22…情報処理装置、23…パラメータワード記憶装置、100…車載機、101…TTSテキスト受信部、102…TTSテキスト読み上げ部、103…TTSテキスト解析部、104…パラメータワード解析部、105…パラメータワード置換部、200…情報センター、300…パーソナルコンピュータ、301…通信回線、302…コンピュータ、303…ハードディスク、304…CD−ROM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供する情報提供システムにおいて、
情報センターは、
情報提供端末に送信するテキストデータを作成するテキストデータ作成手段と、
前記テキストデータ作成手段によって作成されたテキストデータを情報提供端末に送信する第1の通信手段とを備え、
情報提供端末は、
前記第1の通信手段から送信されるテキストデータを受信する第2の通信手段と、
前記第2の通信手段によって受信されたテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えるデータ書き換え手段と、
前記データ書き換え手段によって書き換えられたデータをユーザに提供する提供手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報提供端末で検出できるデータには、時間の経過と共に内容が変化するデータが含まれることを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報提供端末で検出できるデータには、地理的要因をもつデータが含まれることを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記テキストデータには、ユーザによって設定されるデータが含まれており、
前記データ書き換え手段は、ユーザによって設定されたデータを用いて、前記テキストデータの一部を書き換えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記テキストデータ作成手段は、情報提供端末側でデータを書き換えすべき部分に、予め定められたパラメータワードを配置した形でテキストデータを作成し、
前記データ書き換え手段は、前記パラメータワードが配置された箇所を書き換えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報提供システムにおいて、
情報提供端末は、複数のパラメータワードと、各パラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを格納するテーブル格納手段をさらに備え、
前記データ書き換え手段は、前記テキストデータに含まれているパラメータワードと、前記テーブル格納手段に格納されているテーブルとに基づいて、前記書き換えデータを特定し、特定した書き換えデータを用いて、データの書き換えを行うことを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記第2の通信手段は、情報センターから送信されてきたテキストデータに含まれているパラメータワードが前記テーブル格納手段に格納されているテーブルに含まれていない場合には、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルの送信要求を情報センターに出すことを特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記第1の通信手段は、前記テキストデータ作成手段によって作成されたテキストデータとともに、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを情報提供端末に送信することを特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報提供システムにおいて、
前記第1の通信手段は、前記テキストデータ作成手段が前記テーブル格納手段に格納されているテーブルに含まれていないパラメータワードをテキストデータの中に配置した場合に、テキストデータとともに、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを情報提供端末に送信することを特徴とする情報提供システム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記データ書き換え手段は、前記第2の通信手段によって受信されたテキストデータに対して、情報提供端末の状況に応じたテキストデータを追加することを特徴とする情報提供システム。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、TTS機能によって、読み上げることを特徴とする情報提供システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、モニタに表示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項13】
情報センターから送信されるデータを受信して、ユーザに提供する情報提供装置において、
情報センターから送信されるテキストデータを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたテキストデータの一部を、情報提供装置で検出できるデータを用いて書き換えるデータ書き換え手段と、
前記データ書き換え手段によって書き換えられたデータをユーザに提供する提供手段とを備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項14】
請求項13に記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置で検出できるデータには、時間の経過と共に変化するデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置で検出できるデータには、地理的要因をもつデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項16】
請求項13〜15のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置で検出できるデータには、ユーザによって設定されたデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項17】
請求項13〜16のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記受信手段で受信されるテキストデータには、情報提供装置側でデータを書き換えすべき部分に、予め定められたパラメータワードが配置されており、
前記データ書き換え手段は、前記パラメータワードが配置された箇所を書き換えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項18】
請求項17に記載の情報提供装置において、
複数のパラメータワードと、各パラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを格納するテーブル格納手段をさらに備え、
前記データ書き換え手段は、前記テキストデータに含まれているパラメータワードと、前記テーブル格納手段に格納されているテーブルとに基づいて、前記書き換えデータを特定し、特定した書き換えデータを用いて、データの書き換えを行うことを特徴とする情報提供装置。
【請求項19】
請求項18に記載の情報提供装置において、
情報センターから送信されてきたテキストデータに含まれているパラメータワードが前記テーブル格納手段に格納されているテーブルに含まれていない場合には、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルの送信要求を情報センターに出す送信手段をさらに備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項20】
請求項13〜19のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記データ書き換え手段は、前記受信手段によって受信されたテキストデータに対して、情報提供装置の状況に応じたテキストデータを追加することを特徴とする情報提供装置。
【請求項21】
請求項13〜20のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、TTS機能によって、読み上げることを特徴とする情報提供装置。
【請求項22】
請求項13〜21のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、モニタに表示することを特徴とする情報提供装置。
【請求項23】
情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供する情報提供方法において、
情報センターは、情報提供端末に送信するテキストデータを作成して、情報提供端末に送信し、
情報提供端末は、情報センターから送信されるテキストデータを受信し、受信したテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする情報提供方法。
【請求項24】
ユーザに提供するために情報センターから送信されてくるテキストデータのうち、情報提供端末で検出できるデータが含まれているか否かを判定する処理と、
前記テキストデータに、情報提供端末で検出できるデータが含まれていると判定すると、情報提供端末で検出されるデータを取得する処理と、
取得したデータを用いて、前記テキストデータの一部を書き換える処理とをコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム。
【請求項1】
情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供する情報提供システムにおいて、
情報センターは、
情報提供端末に送信するテキストデータを作成するテキストデータ作成手段と、
前記テキストデータ作成手段によって作成されたテキストデータを情報提供端末に送信する第1の通信手段とを備え、
情報提供端末は、
前記第1の通信手段から送信されるテキストデータを受信する第2の通信手段と、
前記第2の通信手段によって受信されたテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えるデータ書き換え手段と、
前記データ書き換え手段によって書き換えられたデータをユーザに提供する提供手段とを備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報提供端末で検出できるデータには、時間の経過と共に内容が変化するデータが含まれることを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報提供端末で検出できるデータには、地理的要因をもつデータが含まれることを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記テキストデータには、ユーザによって設定されるデータが含まれており、
前記データ書き換え手段は、ユーザによって設定されたデータを用いて、前記テキストデータの一部を書き換えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記テキストデータ作成手段は、情報提供端末側でデータを書き換えすべき部分に、予め定められたパラメータワードを配置した形でテキストデータを作成し、
前記データ書き換え手段は、前記パラメータワードが配置された箇所を書き換えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報提供システムにおいて、
情報提供端末は、複数のパラメータワードと、各パラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを格納するテーブル格納手段をさらに備え、
前記データ書き換え手段は、前記テキストデータに含まれているパラメータワードと、前記テーブル格納手段に格納されているテーブルとに基づいて、前記書き換えデータを特定し、特定した書き換えデータを用いて、データの書き換えを行うことを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記第2の通信手段は、情報センターから送信されてきたテキストデータに含まれているパラメータワードが前記テーブル格納手段に格納されているテーブルに含まれていない場合には、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルの送信要求を情報センターに出すことを特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記第1の通信手段は、前記テキストデータ作成手段によって作成されたテキストデータとともに、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを情報提供端末に送信することを特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項8に記載の情報提供システムにおいて、
前記第1の通信手段は、前記テキストデータ作成手段が前記テーブル格納手段に格納されているテーブルに含まれていないパラメータワードをテキストデータの中に配置した場合に、テキストデータとともに、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを情報提供端末に送信することを特徴とする情報提供システム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記データ書き換え手段は、前記第2の通信手段によって受信されたテキストデータに対して、情報提供端末の状況に応じたテキストデータを追加することを特徴とする情報提供システム。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、TTS機能によって、読み上げることを特徴とする情報提供システム。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、モニタに表示することを特徴とする情報提供システム。
【請求項13】
情報センターから送信されるデータを受信して、ユーザに提供する情報提供装置において、
情報センターから送信されるテキストデータを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信されたテキストデータの一部を、情報提供装置で検出できるデータを用いて書き換えるデータ書き換え手段と、
前記データ書き換え手段によって書き換えられたデータをユーザに提供する提供手段とを備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項14】
請求項13に記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置で検出できるデータには、時間の経過と共に変化するデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置で検出できるデータには、地理的要因をもつデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項16】
請求項13〜15のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記情報提供装置で検出できるデータには、ユーザによって設定されたデータが含まれることを特徴とする情報提供装置。
【請求項17】
請求項13〜16のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記受信手段で受信されるテキストデータには、情報提供装置側でデータを書き換えすべき部分に、予め定められたパラメータワードが配置されており、
前記データ書き換え手段は、前記パラメータワードが配置された箇所を書き換えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項18】
請求項17に記載の情報提供装置において、
複数のパラメータワードと、各パラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルを格納するテーブル格納手段をさらに備え、
前記データ書き換え手段は、前記テキストデータに含まれているパラメータワードと、前記テーブル格納手段に格納されているテーブルとに基づいて、前記書き換えデータを特定し、特定した書き換えデータを用いて、データの書き換えを行うことを特徴とする情報提供装置。
【請求項19】
請求項18に記載の情報提供装置において、
情報センターから送信されてきたテキストデータに含まれているパラメータワードが前記テーブル格納手段に格納されているテーブルに含まれていない場合には、パラメータワードとパラメータワードを書き換えるための書き換えデータとを対応付けたテーブルの送信要求を情報センターに出す送信手段をさらに備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項20】
請求項13〜19のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記データ書き換え手段は、前記受信手段によって受信されたテキストデータに対して、情報提供装置の状況に応じたテキストデータを追加することを特徴とする情報提供装置。
【請求項21】
請求項13〜20のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、TTS機能によって、読み上げることを特徴とする情報提供装置。
【請求項22】
請求項13〜21のいずれかに記載の情報提供装置において、
前記提供手段は、前記データ書き換え手段によって書き換えられたテキストデータを、モニタに表示することを特徴とする情報提供装置。
【請求項23】
情報センターから送信されるデータを情報提供端末で受信して、ユーザに提供する情報提供方法において、
情報センターは、情報提供端末に送信するテキストデータを作成して、情報提供端末に送信し、
情報提供端末は、情報センターから送信されるテキストデータを受信し、受信したテキストデータの一部を、情報提供端末で検出できるデータを用いて書き換えてから、ユーザに提供することを特徴とする情報提供方法。
【請求項24】
ユーザに提供するために情報センターから送信されてくるテキストデータのうち、情報提供端末で検出できるデータが含まれているか否かを判定する処理と、
前記テキストデータに、情報提供端末で検出できるデータが含まれていると判定すると、情報提供端末で検出されるデータを取得する処理と、
取得したデータを用いて、前記テキストデータの一部を書き換える処理とをコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−94496(P2007−94496A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−279679(P2005−279679)
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月27日(2005.9.27)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】
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