説明

感光体と現像ローラの位置決め機構およびこれを備えた画像形成装置

【課題】 画像形成ユニットの小型化を図りつつ感光体あるいは現像装置の着脱を容易に行うことができ、かつ感光体と現像ローラとを高精度に位置決めすること。
【解決手段】 感光体111は、感光体軸121、奥側感光体軸受122、手前側感光体軸受123、手前側位置決め部材124を備える。現像ローラ116は、現像ローラ軸125、奥側現像ローラ軸受126、手前側現像ローラ軸受127、奥側位置決め部材128を備える。奥側感光体軸受122の外径は感光体111の外径以下とし、手前側現像ローラ軸受127の外径は現像ローラ116の外径以下とする。手前側位置決め部材124は、手前側感光体軸受123に取付け、手前側現像ローラ軸受127に当接させる。奥側位置決め部材128は、奥側現像ローラ軸受126に取付け、奥側感光体軸受122に当接させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真プロセスにより画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いて有用な感光体と現像ローラの位置決め機構およびこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の画像形成装置は、トナー像が形成される感光体の回転方向に沿って、帯電器、露光ユニット、現像装置、転写ローラ等が感光体の周囲に配置した画像形成ユニットを備えている。
【0003】
この画像形成装置では、帯電器で感光体の表面を均一に帯電させた後、画像データに応じて、露光ユニットで感光体を露光し、感光体上に静電潜像を形成する。
【0004】
感光体上に形成された静電潜像は、現像装置から供給されるトナーにより現像されてトナー像となる。
【0005】
感光体上に形成されたトナー像は、感光体と転写ローラとのニップ部に搬送された記録紙に転写ローラにより転写される。
【0006】
そして、トナー像が転写された記録紙は、定着ユニットに搬送され定着ユニットでトナー像(転写像)が定着された後、排紙トレイに排紙される。
【0007】
この種の画像形成装置における現像装置の現像ローラは、一般に、固定マグネットローラを内包した現像スリーブ上にトナーの均一な薄層を形成し、この現像スリーブ上に形成した薄層状のトナーを感光体上に形成された静電潜像に付着させて現像を行っている。
【0008】
ここで、所望の高い画像品質を維持するためには、現像ローラと感光体とを、予め規定されたギャップを隔てて精度よく保持する必要がある。
【0009】
また、この種の画像形成装置における感光体あるいは現像装置は、定期的にメンテナンスしたり交換したりするために、装置本体に対して着脱可能に構成する必要がある。
【0010】
このような要求に応える画像形成装置として、従来、感光体および現像装置等を一体化した一体型カートリッジ(プロセスカートリッジ)とし、このプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱可能に構成したものがある。
【0011】
このようなプロセスカートリッジを用いた画像形成装置においては、ユーザがプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱するだけで、感光体および現像装置等を極めて簡便に交換することができる。
【0012】
ところが、この種の画像形成装置における現像装置の寿命と感光体の寿命とは必ずしも同じでないことが多い。
【0013】
このため、プロセスカートリッジを用いた画像形成装置では、例えば、現像装置の寿命のほうが感光体の寿命よりも長い場合、感光体の寿命によるプロセスカートリッジの交換によって、未だ使用できる状態の現像装置も感光体とともに廃棄されてしまう。これは、資源の無駄な消費となるばかりでなく地球環境にとっても好ましくない。
【0014】
このようなことから、画像形成装置における感光体と現像装置とは、それぞれを別体のユニットで構成し、これらの感光体と現像装置とを画像形成ユニットに対して個別に交換できるように構成することが望ましい。
【0015】
しかしながら、この画像形成装置では、所望の画像品質を維持するために、画像形成ユニットに対して感光体または現像装置を装着した際に、現像装置の現像ローラと感光体とが予め規定されたギャップを隔てて精度よく保持されるように構成する必要がある。
【0016】
従来、感光体と現像ローラとのギャップを一定に保つための感光体と現像ローラの位置決め機構として、現像ローラの回転軸にギャップコロを配置し、このギャップコロを感光体の両端の素管部分の表面に押し当てて、感光体と現像ローラとを予め規定された間隔に維持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0017】
特許文献1記載の感光体と現像ローラの位置決め機構においては、図14に示すように、感光体10と現像ローラ20とのギャップGを一定に保つために、現像ローラ20の回転軸21にギャップコロ22を配置している。
【0018】
そして、この位置決め機構では、ギャップコロ22を感光体10の両端の素管部分10aの表面に押し当てて、感光体10と現像ローラ20とを予め規定された間隔に維持するようにしている。
【0019】
また、他の感光体と現像ローラの位置決め機構として、感光体の回転軸にギャップアームを配置し、このギャップアームを現像ローラの径より小径な現像ローラの回転軸の軸受けに押し当てて、感光体と現像ローラとを予め規定された間隔に維持するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0020】
特許文献2記載の感光体と現像ローラの位置決め機構においては、図15に示すように、感光体10と現像ローラ20とのギャップGを一定に保つために、感光体10の両側の回転軸11にギャップアーム12をそれぞれ配置している。
【0021】
そして、この位置決め機構では、ギャップアーム12を現像ローラ20の径より小径な現像ローラ20の回転軸21の軸受23に押し当てて、感光体10と現像ローラ20とを予め規定された間隔に維持するようにしている。
【特許文献1】特開平3−23475号公報
【特許文献2】実開平4−20061号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかしながら、前記従来の感光体と現像ローラの位置決め機構においては以下の問題が生じる。
【0023】
特許文献1記載の位置決め機構では、例えば、現像装置を交換する場合、ギャップコロ22の感光体10の素管部分10aの表面への押し当てを開放し、そのまま感光体10の回転軸11と平行な方向に現像装置を着脱すればよく、現像装置を比較的容易に交換することができる。
【0024】
しかし、特許文献1記載の位置決め機構においては、現像ローラ20の回転軸21に配置したギャップコロ22を、感光体10の両端の素管部分10aの表面に押し当てているため、感光体10の両端に余分なスペースが必要となり、画像形成ユニットが大型化してしまうという問題がある。
【0025】
また、この位置決め機構では、新規の現像装置を装着した直後は感光体10と現像ローラ20とのギャップGを規定された間隔に維持することができるが、プリント中に感光体10の両端の素管部分10aの表面に飛散トナーなどが付着し易い。
【0026】
このため、この位置決め機構では、プリント時にギャップコロ22と感光体10の表面との間に付着した飛散トナーなどにより感光体10と現像ローラ20とのギャップGが変化し、ギャップGを規定された間隔に精度よく維持することが難しくなるという問題があった。
【0027】
一方、特許文献2記載の位置決め機構では、例えば、新規の現像装置を装着した後、ギャップアーム12の先端部を現像ローラ20の回転軸21の軸受23に押し当てて、感光体10と現像ローラ20とのギャップGを規定された間隔に維持している。
【0028】
この位置決め機構においては、プリント中でもギャップアーム12と現像ローラ20の回転軸21の軸受23との間に感光体10の表面に飛散したトナーなどが付着するおそれが少なく、感光体10と現像ローラ20とのギャップGを規定された間隔に精度よく維持し易い。
【0029】
しかしながら、この位置決め機構では、感光体10の両側の回転軸11に配置されたギャップアーム12の先端部が、現像ローラ20の径より小径な軸受23に押し当てられている。
【0030】
このため、この位置決め機構においては、例えば、感光体10を交換する場合、ギャップアーム12の先端部を現像ローラ20の回転軸21の軸受23から開放した後、さらにギャップアーム12の先端部を現像ローラ20の外径よりも大きく退避した位置に移動させないと、感光体10を回転軸11と平行な方向に着脱することができない。
【0031】
従って、この位置決め機構では、ギャップアーム12の先端部を現像ローラ20の回転軸21の軸受23から開放させるのに大きな退避スペースが必要になるため、画像形成ユニットが大型化し、また感光体10および現像装置の交換時の作業性もよくないという問題があった。
【0032】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、画像形成ユニットの小型化を図りつつ感光体あるいは現像装置の着脱を容易に行うことができ、かつ感光体と現像ローラとを高精度に位置決めすることができる、感光体と現像ローラとの位置決め機構およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0033】
かかる課題を解決するため、本発明の感光体と現像ローラの位置決め機構は、静電潜像が形成される感光体および前記静電潜像を現像する現像ローラを備えた現像装置を有する画像形成ユニットに対して、前記感光体を前記現像ローラと平行な方向に着脱可能に配設し、前記画像形成ユニットに前記感光体を装着した状態で、前記現像ローラに対して前記感光体を所定のギャップを隔てて平行に位置決めする感光体と現像ローラの位置決め機構であって、前記感光体は、前記感光体の両側に軸部が延出した感光体軸と、前記感光体軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側感光体軸受と、前記感光体軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側感光体軸受と、前記手前側感光体軸受に取付けた手前側位置決め部材と、を有し、前記現像装置は、前記現像ローラの両側に軸部が延出した現像ローラ軸と、前記現像ローラ軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側現像ローラ軸受と、前記現像ローラ軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側現像ローラ軸受と、前記奥側現像ローラ軸受に取付けた奥側位置決め部材と、を有し、前記奥側感光体軸受の外径を前記感光体の外径以下とし、前記手前側現像ローラ軸受の外径を前記現像ローラの外径以下とし、前記手前側位置決め部材を前記手前側現像ローラ軸受に当接させ、前記奥側位置決め部材を前記奥側感光体軸受に当接させた構成を採る。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、画像形成ユニットの小型化を図りつつ感光体あるいは現像装置の着脱を容易に行うことができ、かつ感光体と現像ローラとを高精度に位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一の構成または機能を有する構成要素及び相当部分には、同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
【0036】
図1は、本発明の実施の形態に係る感光体と現像ローラの位置決め機構を用いるのに適した画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。
【0037】
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成ユニット110Y,110M,110C,110K、レーザスキャンユニット(LSU)120、中間転写ユニット130、トナー補給ユニット140、定着装置150、給紙ユニット160などを備えている。
【0038】
画像形成ユニット110Yは、感光体111Y、帯電ローラ112Y、現像装置113Y、一次転写ローラ114Y、感光体クリーナ115Yを備えており、イエロー(Y)色のトナー像を感光体111Yに形成する。
【0039】
画像形成ユニット110Mは、感光体111M、帯電ローラ112M、現像装置113M、一次転写ローラ114M、感光体クリーナ115Mを備えており、マゼンタ(M)色のトナー像を感光体111Mに形成する。
【0040】
画像形成ユニット110Cは、感光体111C、帯電ローラ112C、現像装置113C、一次転写ローラ114C、感光体クリーナ115Cを備えており、シアン(C)色のトナー像を感光体111Cに形成する。
【0041】
画像形成ユニット110Kは、感光体111K、帯電ローラ112K、現像装置113K、一次転写ローラ114K、感光体クリーナ115Kを備えており、ブラック(K)色のトナー像を感光体111Kに形成する。
【0042】
レーザスキャンユニット120は、4色に色分解された各レーザ光LY,LM,LC,LKを、図示しないポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー、結像レンズなどを通して、各画像形成ユニット110Y,110M,110C,110Kの感光体111Y,111M,111C,111Kに照射する。
【0043】
中間転写ユニット130は、中間転写ベルト131、駆動ローラ132、従動ローラ133、テンションローラ134、ベルトクリーナ135を備えている。
【0044】
中間転写ベルト131は、駆動ローラ132および従動ローラ133により回転自在に懸架され、テンションローラ134により所定の張力が付与されており、駆動ローラ132により駆動されて矢印方向に回転する。
【0045】
ベルトクリーナ135は、中間転写ベルト131が回転することにより、中間転写ベルト131の画像転写面上の残トナーなどを除去する。
【0046】
トナー補給ユニット140は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが個別に収容されたトナーボトル141Y,141M,141C,141Kを備えている。
【0047】
トナー補給ユニット140は、装置本体101の上部に配設されており、トナー補給指令に基づいて、トナーボトル141Y,141M,141C,141Kに収容されているトナーを、図示しないトナー補給チューブを通して各画像形成ユニット110Y,110M,110C,110Kの現像装置113Y,113M,113C,113Kに適時補給する。
【0048】
各現像装置113Y,113M,113C,113Kは、現像ローラ116および攪拌スクリュー117を備えている。
【0049】
定着装置150は、励磁コイル151、加熱ベルト152、定着ローラ153、加圧ローラ154などを備えている。加熱ベルト152は、励磁コイル151により電磁誘導加熱される。定着ローラ153と加圧ローラ154は、互いに圧接回転し、加熱ベルト152を挟んでニップを形成している。
【0050】
給紙ユニット160は、装置本体101の下部に配設されており、本例の画像形成装置100は、小サイズの用紙P1を収容する用紙カセット161、および大サイズの用紙P2を収容する用紙カセット162を備えている。
【0051】
用紙カセット161内に積層して収容された小サイズの用紙P1は、ピックアップローラ163および分離ローラ164により用紙カセット161から1枚ずつ分離して給紙される。
【0052】
用紙カセット162内に積層して収容された大サイズの用紙P2は、ピックアップローラ165および分離ローラ166により用紙カセット162から1枚ずつ分離給紙される。
【0053】
図1において、各画像形成ユニット110Y,110M,110C,110Kの感光体111Y,111M,111C,111Kは、図示しない駆動系により所定のタイミングで所定方向に回転され、帯電ローラ112Y,112M,112C,112Kにより表面が所定の電位に順次帯電される。
【0054】
帯電された各感光体111Y,111M,111C,111Kの表面は、レーザスキャンユニット120から照射される各レーザ光LY,LM,LC,LKにより順次露光される。これにより、各感光体111Y,111M,111C,111Kの表面に、各色の静電潜像が形成される。
【0055】
各感光体111Y,111M,111C,111Kの表面に形成された各色の静電潜像は、各現像装置113Y,113M,113C,113Kの攪拌スクリュー117により攪拌され現像ローラ116により供給される薄層状のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーによって順次現像され、4色のトナー像としてそれぞれ顕像化される。
【0056】
各感光体111Y,111M,111C,111Kの表面に形成された4色のトナー像は、回転する中間転写ベルト131の画像転写面(外周面)上に、一次転写ローラ114Y,114M,114C,114Kにより順次重ね合わせて一次転写される。これにより、中間転写ベルト131の画像転写面上にフルカラー画像が形成される。
【0057】
中間転写ベルト131上に一次転写されたフルカラー画像は、給紙ユニット160から給紙されて給紙ガイドローラ102およびレジストローラ103により搬送される用紙P1または用紙P2上に、二次転写ローラ104により一括転写(二次転写)される。
【0058】
フルカラー画像が二次転写された用紙P1または用紙P2は、定着装置150のニップでフルカラー画像が定着された後、排紙ガイドローラ105により搬送され排紙ローラ106により装置本体101の上部に設けられた排紙トレイ107上に排紙される。
【0059】
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態1に係る感光体と現像ローラの位置決め機構について説明する。
【0060】
まず、本例の画像形成装置100における画像形成ユニット110Y,110M,110C,110Kの構成について説明する。なお、各画像形成ユニット110Y,110M,110C,110Kは、使用されるトナー色が異なるのみで同一の構成を有しているので、以下、トナー色を表す符合末尾のY,M,C,Kの記号の標記は省略する。
【0061】
図2は、本発明の実施の形態1に係る感光体と現像ローラの位置決め機構を搭載した画像形成ユニットの外観を示す概略斜視図である。
【0062】
図2に示すように、画像形成ユニット110は、感光体111、帯電ローラ112、現像装置113などを備えている。
【0063】
帯電ローラ112は、感光体111に対し接触あるいは所定のギャップを隔てて対向するように配置されている。また、帯電ローラ112には、表面に付着したトナーや埃などを除去するためのクリーニングローラ118が配設されている。
【0064】
感光体111は、画像形成ユニット110の支持板(不図示)に対して着脱自在に配設されており、図2において、矢印A方向に引く抜くことで画像形成ユニット110から離脱し、矢印B方向に押し込むことで画像形成ユニット110に装着されるように構成されている。
【0065】
また、帯電ローラ112および現像装置113は、画像形成ユニット110に対し感光体111を着脱する際に、感光体111の表面から離間(退避)するように構成されている。例えば、現像装置113は、トナーの収容部としての筐体119に設けたボス119aを回転中心として、図示しない解除レバーにより遥動されることにより、感光体111に対して現像ローラ116が接離するように構成されている。
【0066】
このように、感光体111が着脱自在に配設された画像形成ユニット110においては、感光体111を画像形成ユニット110に装着した際に、現像装置113の現像ローラ116と感光体111とが予め規定されたギャップGを隔てて精度よく保持されるように、感光体111と現像ローラ116とを位置決めする必要がある。
【0067】
しかしながら、従来の感光体と現像ローラの位置決め機構を使用して感光体111と現像ローラ116とを位置決めした場合には、前述したように、画像形成ユニット110が大型化したり、感光体111の交換時の作業性が低下したりするという問題が生じる。
【0068】
そこで、本例の画像形成ユニット110においては、図3に示す位置決め機構を使用して感光体111と現像ローラ116との位置決めを行うようにしている。
【0069】
図3は、本発明の実施の形態1に係る感光体と現像ローラの位置決め機構の構成を示す断面図である。
【0070】
図3に示すように、本例の位置決め機構は、感光体111を現像ローラ116と平行な方向に着脱可能に配設したもので、図2に示すように画像形成ユニット110に感光体111を装着した状態で、現像ローラ116に対して感光体111を所定のギャップGを隔てて平行に位置決めする構成を有している。
【0071】
図3において、感光体111は、感光体軸121、奥側感光体軸受122、手前側感光体軸受123、ギャップアームである手前側位置決め部材124を備えている。
【0072】
感光体軸121は、感光体111の両側に軸部が延出している。
【0073】
奥側感光体軸受122は、感光体軸121の奥側の軸部を回転可能に支持している。
【0074】
手前側感光体軸受123は、感光体軸121の手前側の軸部を回転可能に支持している。
【0075】
手前側位置決め部材124は、手前側感光体軸受123に取付けられている。
【0076】
一方、現像ローラ116は、現像ローラ軸125、奥側現像ローラ軸受126、手前側現像ローラ軸受127、ギャップアームである奥側位置決め部材128を備えている。
【0077】
現像ローラ軸125は、現像ローラ116の両側に軸部が延出している。
【0078】
奥側現像ローラ軸受126は、現像ローラ軸125の奥側感光体軸受122に対向する軸部を回転可能に支持している。
【0079】
手前側現像ローラ軸受127は、手前側感光体軸受123に対向する現像ローラ軸125の軸部を回転可能に支持している。
【0080】
奥側位置決め部材128は、奥側現像ローラ軸受126に取付けられている。
【0081】
また、本例の位置決め機構においては、奥側感光体軸受122の外径が感光体111の外径以下となるように形成されて、手前側現像ローラ軸受127の外径が現像ローラ116の外径以下となるように形成されている。これにより、本例の位置決め機構では、奥側感光体軸受122および手前側現像ローラ軸受127として、安価かつ小型な汎用タイプの軸受を用いることができ、省スペース化および低コスト化を実現することができる。
【0082】
さらに、手前側位置決め部材124は、手前側現像ローラ軸受127に当接され、奥側位置決め部材128は、奥側感光体軸受122に当接されている。
【0083】
次に、画像形成ユニット110から感光体111が離脱する際の画像形成ユニット110の状態遷移について説明する。
【0084】
図4は、本発明の実施の形態1において、画像形成ユニットから感光体が離脱する前の画像形成ユニットの状態を示す概略平面図である。
【0085】
図4に示すように、画像形成ユニット110に感光体111が装着されている状態では、感光体111側に配設されている手前側位置決め部材124が現像ローラ116の手前側現像ローラ軸受127に当接され、かつ現像ローラ116側に配設されている奥側位置決め部材128が感光体111の奥側感光体軸受122に当接されている。
【0086】
これにより、感光体111は、現像装置113の現像ローラ116に対して所定のギャップGを隔てて対向するように保持される。
【0087】
画像形成ユニット110から感光体111を離脱させる場合には、まず、図5に示すように、現像装置113の筐体119を矢印C方向に遥動させて、感光体111から現像ローラ116を離間させる。なお、ここでは現像装置113の筐体119を矢印C方向に遥動させているが、感光体111を現像ローラ116から離間させる方向に変位させるようにしてもよい。
【0088】
これにより、感光体111側に配設されている手前側位置決め部材124が現像ローラ116の手前側現像ローラ軸受127から離間し、かつ現像ローラ116側に配設されている奥側位置決め部材128が感光体111の奥側感光体軸受122から離間する。
【0089】
次いで、図5に示すように感光体111が現像ローラ116から離間した状態で、図6および図7に示すように、画像形成ユニット110から感光体111を矢印A方向に引き出す。
【0090】
これにより、図8に示すように、画像形成ユニット110内に現像装置113を残して、感光体111が画像形成ユニット110から完全に離脱された状態となる。
【0091】
このように、本例の位置決め機構においては、手前側位置決め部材124が感光体111側に配設され、かつ手前側位置決め部材124が当接する手前側現像ローラ軸受127の外径が現像ローラ116の外径よりも小さいので、感光体111の着脱時に、手前側位置決め部材124および手前側現像ローラ軸受127が他の部材に干渉することがない。
【0092】
また、本例の位置決め機構においては、奥側位置決め部材128が現像ローラ116側に配設され、かつ奥側位置決め部材128が当接する奥側感光体軸受122の外径が感光体111の外径よりも小さいので、感光体111の着脱時に、奥側位置決め部材128および奥側感光体軸受122が他の部材に干渉することがない。
【0093】
従って、本例の位置決め機構においては、図15に示した従来の位置決め機構のようにギャップアーム12の先端部を現像ローラ20の外径よりも大きく退避した位置に移動させずに、画像形成ユニット110から感光体111を引き出すことができる。
【0094】
これにより、本例の位置決め機構においては、画像形成ユニット110の小型化を図りつつ感光体111の着脱を容易に行うことができ、かつ感光体111を現像ローラ116に対して高精度に位置決めすることができる。
【0095】
なお、本例の位置決め機構においては、感光体111を画像形成ユニット110から完全に離脱させた後、現像装置113を画像形成ユニット110から離脱させることが可能となる。
【0096】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る感光体と現像ローラの位置決め機構について説明する。
【0097】
図9は、本発明の実施の形態2に係る感光体と現像ローラの位置決め機構の構成を示す概略平面図である。
【0098】
本例の位置決め機構は、現像装置113を感光体111と平行な方向に着脱可能に配設したもので、図9に示すように、現像装置113を装着した状態で、感光体111に対して現像装置113の現像ローラ116を所定のギャップGを隔てて平行に位置決めする構成を有している。
【0099】
図9において、現像ローラ116は、現像ローラ軸125、奥側現像ローラ軸受126、手前側現像ローラ軸受127、ギャップアームである手前側位置決め部材124を備えている。
【0100】
現像ローラ軸125は、現像ローラ116の両側に軸部が延出している。
【0101】
奥側現像ローラ軸受126は、奥側感光体軸受122に対向する現像ローラ軸125の軸部を回転可能に支持している。
【0102】
手前側現像ローラ軸受127は、手前側感光体軸受123に対向する現像ローラ軸125の軸部を回転可能に支持している。
【0103】
手前側位置決め部材124は、手前側現像ローラ軸受127に取付けられている。
【0104】
一方、感光体111は、感光体軸121、奥側感光体軸受122、手前側感光体軸受123、ギャップアームである奥側位置決め部材128を備えている。
【0105】
感光体軸121は、感光体111の両側に軸部が延出している。
【0106】
奥側感光体軸受122は、感光体軸121の奥側の軸部を回転可能に支持している。
【0107】
手前側感光体軸受123は、感光体軸121の手前側の軸部を回転可能に支持している。
【0108】
奥側位置決め部材128は、奥側感光体軸受122に取付けられている。
【0109】
また、本例の位置決め機構においては、奥側現像ローラ軸受126の外径が現像ローラ116の外径以下となるように形成され、手前側感光体軸受123の外径が感光体111の外径以下となるように形成されている。これにより、本例の位置決め機構では、奥側現像ローラ軸受126および手前側感光体軸受123として、安価かつ小型な汎用タイプの軸受を用いることができ、省スペース化および低コスト化を実現することができる。
【0110】
さらに、手前側位置決め部材124は、手前側感光体軸受123に当接され、奥側位置決め部材128は、奥側現像ローラ軸受126に当接されている。
【0111】
次に、画像形成ユニット110から現像装置113が離脱する際の画像形成ユニット110の状態遷移について説明する。
【0112】
図9は、画像形成ユニットから現像装置が離脱する前の画像形成ユニットの状態を示している。
【0113】
図9に示すように、画像形成ユニット110に現像装置113が装着されている状態では、現像ローラ116側に配設されている手前側位置決め部材124が手前側感光体軸受123に当接され、感光体111側に配設されている奥側位置決め部材128が奥側現像ローラ軸受126に当接されている。
【0114】
これにより、現像装置113の現像ローラ116は、感光体111に対して所定のギャップGを隔てて対向するように保持される。
【0115】
画像形成ユニット110から現像装置113を離脱させる場合には、まず、図10に示すように、現像装置113の筐体119を矢印C方向に遥動させて、感光体111から現像ローラ116を離間させる。なお、ここでは現像装置113の筐体119を矢印C方向に遥動させているが、感光体111を現像ローラ116から離間させる方向に変位させるようにしてもよい。
【0116】
これにより、現像ローラ116側に配設されている手前側位置決め部材124が感光体111の手前側感光体軸受123から離間し、かつ感光体111側に配設されている奥側位置決め部材128が現像ローラ116の奥側現像ローラ軸受126から離間する。
【0117】
次いで、図10に示すように現像装置113の現像ローラ116が感光体111から離間した状態で、図11および図12に示すように、画像形成ユニット110から現像装置113を矢印A方向に引き出す。
【0118】
これにより、図13に示すように、画像形成ユニット110内に感光体111を残して、現像装置113が画像形成ユニット110から完全に離脱された状態となる。
【0119】
このように、本例の位置決め機構においては、手前側位置決め部材124が現像装置113側に配設され、かつ手前側位置決め部材124が当接する手前側感光体軸受123の外径が感光体111の外径よりも小さいので、現像装置113の着脱時に、手前側位置決め部材124および手前側感光体軸受123が他の部材に干渉することがない。
【0120】
また、本例の位置決め機構においては、奥側位置決め部材128が感光体111側に配設され、かつ奥側位置決め部材128が当接する奥側現像ローラ軸受126の外径が現像ローラ116の外径よりも小さいので、現像装置113の着脱時に、奥側位置決め部材128および奥側現像ローラ軸受126が他の部材に干渉することがない。
【0121】
従って、本例の位置決め機構においては、図15に示した従来の位置決め機構のようにギャップアーム12の先端部を現像ローラ20の外径よりも大きく退避した位置に移動させずに、画像形成ユニット110から現像装置113を引き出すことができる。
【0122】
これにより、本例の位置決め機構においては、画像形成ユニット110の小型化を図りつつ現像装置113の着脱を容易に行うことができ、かつ現像ローラ116を感光体111に対して高精度に位置決めすることができる。
【0123】
なお、本例の位置決め機構においては、現像装置113を画像形成ユニット110から完全に離脱させた後、感光体111を画像形成ユニット110から離脱させることが可能となる。
【0124】
本発明の第1の態様に係る感光体と現像ローラの位置決め機構は、静電潜像が形成される感光体および前記静電潜像を現像する現像ローラを備えた現像装置を有する画像形成ユニットに対して、前記感光体を前記現像ローラと平行な方向に着脱可能に配設し、前記画像形成ユニットに前記感光体を装着した状態で、前記現像ローラに対して前記感光体を所定のギャップを隔てて平行に位置決めする感光体と現像ローラの位置決め機構であって、前記感光体は、前記感光体の両側に軸部が延出した感光体軸と、前記感光体軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側感光体軸受と、前記感光体軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側感光体軸受と、前記手前側感光体軸受に取付けた手前側位置決め部材と、を有し、前記現像装置は、前記現像ローラの両側に軸部が延出した現像ローラ軸と、前記現像ローラ軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側現像ローラ軸受と、前記現像ローラ軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側現像ローラ軸受と、前記奥側現像ローラ軸受に取付けた奥側位置決め部材と、を有し、前記奥側感光体軸受の外径を前記感光体の外径以下とし、前記手前側現像ローラ軸受の外径を前記現像ローラの外径以下とし、前記手前側位置決め部材を前記手前側現像ローラ軸受に当接させ、前記奥側位置決め部材を前記奥側感光体軸受に当接させた構成を採る。
【0125】
この構成によれば、前記奥側位置決め部材が前記感光体の外径以下の前記奥側感光体軸受に当接しているので、前記奥側位置決め部材および前記奥側感光体軸受が前記感光体の着脱操作の障碍になることがない。従って、この構成によれば、前記手前側位置決め部材の前記手前側現像ローラ軸受への当接、および前記奥側位置決め部材の前記奥側感光体軸受への当接を僅かに開放するだけで、前記画像形成ユニットに対して前記感光体を極めて容易に着脱することができ、画像形成ユニットが大型化することがない。また、この構成によれば、前記手前側位置決め部材が前記手前側現像ローラ軸受に当接し、前記奥側位置決め部材が前記奥側感光体軸受に当接しているので、これらの当接部に飛散トナーなどが入り込むことが少なく、感光体と現像ローラとの位置決めを高精度に維持することができる。
【0126】
本発明の第2の態様に係る感光体と現像ローラの位置決め機構は、前記第1の態様において、前記画像形成ユニットから前記感光体を離脱させた状態で、前記画像形成ユニットに対して前記現像装置を着脱可能とした構成を採る。
【0127】
この構成によれば、前記感光体を前記画像形成ユニットから離脱させた後に、前記画像形成ユニットに対して前記現像装置を容易に着脱させることができる。
【0128】
本発明の第3の態様に係る感光体と現像ローラの位置決め機構は、静電潜像が形成される感光体および前記静電潜像を現像する現像ローラを備えた現像装置を有する画像形成ユニットに対して、前記現像装置を前記感光体と平行な方向に着脱可能に配設し、前記画像形成ユニットに前記現像装置を装着した状態で、前記感光体に対して前記現像ローラを所定のギャップを隔てて平行に位置決めする感光体と現像ローラの位置決め機構であって、前記現像装置は、前記現像ローラの両側に軸部が延出した現像ローラ軸と、前記現像ローラ軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側現像ローラ軸受と、前記現像ローラ軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側現像ローラ軸受と、前記手前側現像ローラ軸受に取付けた手前側位置決め部材と、を有し、前記感光体は、前記感光体の両側に軸部が延出した感光体軸と、前記感光体軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側感光体軸受と、前記感光体軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側感光体軸受と、前記奥側感光体軸受に取付けた奥側位置決め部材と、を有し、前記奥側現像ローラ軸受の外径を前記現像ローラの外径以下とし、前記手前側感光体軸受の外径を前記感光体の外径以下とし、前記奥側位置決め部材を前記奥側現像ローラ軸受に当接させ、前記手前側位置決め部材を前記手前側感光体軸受に当接させた構成を採る。
【0129】
この構成によれば、前記奥側位置決め部材が前記現像ローラの外径以下の前記奥側現像ローラ軸受に当接しているので、前記奥側位置決め部材および前記奥側現像ローラ軸受が前記現像装置の着脱操作の障碍になることがない。従って、この構成によれば、前記手前側位置決め部材の前記手前側感光体軸受への当接、および前記奥側位置決め部材の前記奥側現像ローラ軸受への当接を僅かに開放するだけで、前記画像形成ユニットに対して前記現像装置を極めて容易に着脱することができ、画像形成ユニットが大型化することがない。また、この構成によれば、前記手前側位置決め部材が前記手前側感光体軸受に当接し、前記奥側位置決め部材が前記奥側現像ローラ軸受に当接しているので、これらの当接部に飛散トナーなどが入り込むことが少なく、感光体と現像ローラとの位置決めを高精度に維持することができる。
【0130】
本発明の第4の態様に係る感光体と現像ローラの位置決め機構は、前記第3の態様において、前記画像形成ユニットから前記現像装置を離脱させた状態で、前記画像形成ユニットに対して前記感光体を着脱可能とした構成を採る。
【0131】
この構成によれば、前記現像装置を前記画像形成ユニットから離脱させた後に、前記画像形成ユニットに対して前記感光体を容易に着脱させることができる。
【0132】
本発明の第5の態様に係る画像形成装置は、前記第1の態様から第4のいずれかの態様に記載の感光体と現像ローラの位置決め機構を備えた構成を採る。
【0133】
この構成によれば、前記感光体もしくは前記現像装置を容易に着脱できるので、前記感光体および前記現像装置のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明に係る感光体と現像ローラの位置決め機構は、画像形成ユニットの小型化を図りつつ感光体あるいは現像装置の着脱を容易に行うことができ、かつ感光体と現像ローラとを高精度に位置決めすることができるので、電子写真プロセスにより画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の感光体と現像ローラの位置決め機構として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明の実施の形態に係る感光体と現像ローラの位置決め機構を用いるのに適した画像形成装置の全体構成を示す概略構成図
【図2】本発明の実施の形態1に係る感光体と現像ローラの位置決め機構を搭載した画像形成ユニットの外観を示す概略斜視図
【図3】本発明の実施の形態1に係る感光体と現像ローラの位置決め機構の構成を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態1において、画像形成ユニットから感光体が離脱する前の画像形成ユニットの状態を示す概略平面図
【図5】本発明の実施の形態1において、感光体が現像装置の現像ローラから離間した状態を示す概略平面図
【図6】本発明の実施の形態1において、感光体が現像装置の現像ローラから離間した後、画像形成ユニットから感光体を引き出した状態を示す概略平面図
【図7】本発明の実施の形態1において、画像形成ユニットから感光体をさらに引き出した状態を示す概略平面図
【図8】本発明の実施の形態1において、画像形成ユニットから感光体が離脱された状態を示す概略平面図
【図9】本発明の実施の形態2に係る感光体と現像ローラの位置決め機構の構成を示す概略平面図
【図10】本発明の実施の形態2において、現像装置の現像ローラが感光体から離間した状態を示す概略平面図
【図11】本発明の実施の形態2において、現像装置の現像ローラが感光体から離間した後、画像形成ユニットから現像装置を引き出した状態を示す概略平面図
【図12】本発明の実施の形態2において、画像形成ユニットから現像装置をさらに引き出した状態を示す概略平面図
【図13】本発明の実施の形態2において、画像形成ユニットから現像装置が離脱された状態を示す概略平面図
【図14】特許文献1記載の感光体と現像ローラの位置決め機構の構成を示す概略構成図
【図15】特許文献2記載の感光体と現像ローラの位置決め機構の構成を示す概略構成図
【符号の説明】
【0136】
100 画像形成装置
101 装置本体
110 画像形成ユニット
111 感光体
113 現像装置
119 筐体
119a ボス
116 現像ローラ
121 感光体軸
122 奥側感光体軸受
123 手前側感光体軸受
124 手前側位置決め部材(ギャップアーム)
125 現像ローラ軸
126 奥側現像ローラ軸受
127 手前側現像ローラ軸受
128 奥側位置決め部材(ギャップアーム)
G ギャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像が形成される感光体および前記静電潜像を現像する現像ローラを備えた現像装置を有する画像形成ユニットに対して、前記感光体を前記現像ローラと平行な方向に着脱可能に配設し、前記画像形成ユニットに前記感光体を装着した状態で、前記現像ローラに対して前記感光体を所定のギャップを隔てて平行に位置決めする感光体と現像ローラの位置決め機構であって、
前記感光体は、前記感光体の両側に軸部が延出した感光体軸と、前記感光体軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側感光体軸受と、前記感光体軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側感光体軸受と、前記手前側感光体軸受に取付けた手前側位置決め部材と、を有し、
前記現像装置は、前記現像ローラの両側に軸部が延出した現像ローラ軸と、前記現像ローラ軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側現像ローラ軸受と、前記現像ローラ軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側現像ローラ軸受と、前記奥側現像ローラ軸受に取付けた奥側位置決め部材と、を有し、
前記奥側感光体軸受の外径を前記感光体の外径以下とし、前記手前側現像ローラ軸受の外径を前記現像ローラの外径以下とし、前記手前側位置決め部材を前記手前側現像ローラ軸受に当接させ、前記奥側位置決め部材を前記奥側感光体軸受に当接させた感光体と現像ローラの位置決め機構。
【請求項2】
前記画像形成ユニットから前記感光体を離脱させた状態で、前記画像形成ユニットに対して前記現像装置を着脱可能とした請求項1記載の感光体と現像ローラの位置決め機構。
【請求項3】
静電潜像が形成される感光体および前記静電潜像を現像する現像ローラを備えた現像装置を有する画像形成ユニットに対して、前記現像装置を前記感光体と平行な方向に着脱可能に配設し、前記画像形成ユニットに前記現像装置を装着した状態で、前記感光体に対して前記現像ローラを所定のギャップを隔てて平行に位置決めする感光体と現像ローラの位置決め機構であって、
前記現像装置は、前記現像ローラの両側に軸部が延出した現像ローラ軸と、前記現像ローラ軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側現像ローラ軸受と、前記現像ローラ軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側現像ローラ軸受と、前記手前側現像ローラ軸受に取付けた手前側位置決め部材と、を有し、
前記感光体は、前記感光体の両側に軸部が延出した感光体軸と、前記感光体軸の奥側の軸部を回転可能に支持する奥側感光体軸受と、前記感光体軸の手前側の軸部を回転可能に支持する手前側感光体軸受と、前記奥側感光体軸受に取付けた奥側位置決め部材と、を有し、
前記奥側現像ローラ軸受の外径を前記現像ローラの外径以下とし、前記手前側感光体軸受の外径を前記感光体の外径以下とし、前記奥側位置決め部材を前記奥側現像ローラ軸受に当接させ、前記手前側位置決め部材を前記手前側感光体軸受に当接させた感光体と現像ローラの位置決め機構。
【請求項4】
前記画像形成ユニットから前記現像装置を離脱させた状態で、前記画像形成ユニットに対して前記感光体を着脱可能とした請求項3記載の感光体と現像ローラの位置決め機構。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の感光体と現像ローラの位置決め機構を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−243180(P2006−243180A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−56387(P2005−56387)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】