説明

手押し車

【課題】本発明は、折畳み、展開操作が容易に行うことができ、かつ腰の曲がった高齢者にも適した手押し車100、200を提供することを目的とする。
【解決手段】主フレーム10と、ハンドルフレーム20と、前輪フレーム30と、後輪フレーム40とを備えた手押し車100であって、ハンドルフレーム20に、主フレーム10に挿通するスライド部21を設け、スライド部21と主フレーム10に、スライド部21を固定するハンドル固定部26を設けたハンドル高さ調整手段と、主フレーム10に固定したフック部材12と、主フレーム10の背面に配設した操作レバー50と、操作レバー50をフック部材12に回転掛止するロック部57と、操作レバー50に連結した作動リンク部材51と、前輪フレーム30と後輪フレーム40の前後方向を略水平に連結する側面第1リンク部材52と、側面第2リンク部材53とで構成した折畳み展開手段とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、高齢者や身障者が買物や散歩等に使用するような手押し車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、高齢者や身障者が、買物や散歩等に使用する歩行補助機器として様々な形状の手押し車が提供されている。これら手押し車には、買物や散歩等に使用し易いように買物カバンを備えたり、あるいは使用者が着座して休憩をとることができる座部を備えたものがあり、体力的に劣る高齢者らにとって、行動範囲を広げることができる手段のひとつである。
【0003】
しかし、腰の曲がった高齢者などバラつきの大きい個々人の身長あるいは体型が、安全かつ取扱い易い手押し車を提供するうえでの問題点となることがある。
【0004】
また、これら手押し車は、使用時の状態では大きな収納スペースが必要であり、そのままでは自動車等への積載も困難であることから、折畳み機構を備えた手押し車も提供されている。(特許文献1参照)。
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術では、折畳みあるいは展開時に操作するレバー部材に、ハンドルフレーム部材が連結しており、操作するレバー部材の重心が高く、重量的負担も加わることから操作にはある程度の力が必要となる。さらに、前方下側リンク部材と後方下側リンク部材とをコイルバネで連結しており、折畳み時には補助力として作用するが展開時には負荷となる。従って、折畳みや展開操作が、体力的に劣る高齢者らにとって負担となり容易に行えないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−90757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑み、折畳み、展開操作が容易に行うことができ、かつ腰の曲がった高齢者にも適した手押し車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、略上下方向に延びる左右一対の主フレームと、該主フレームの上端に連結して略上方に延び、上端に使用者が手押しするハンドル部を設けたハンドルフレームと、前記主フレームから前方斜め下方に延設し、下端に前輪を設けた左右一対の前輪フレームと、一端を該前輪フレームの前記主フレーム近傍に枢軸連結し、後方斜め下方に延びた下端に後輪を設けた左右一対の後輪フレームとを備えた手押し車であって、前記ハンドルフレームに、前記主フレームに挿通して上下スライドするスライド部を設け、該スライド部と前記主フレームに、前記スライド部の上下スライドを固定する左右一対のハンドル固定部を設けたハンドル高さ調整手段と、前記主フレームに固定した左右一対のフック部材と、前記主フレームの背面に配設した水平部の両端から前記フック部材に枢軸連結する略垂直に形成した左右一対のレバー部を有する操作レバーと、該操作レバーを前記フック部材に回転掛止するロック部と、前記操作レバーの前記レバー部に枢軸連結し、略下方に延びる左右一対の作動リンク部材と、前記前輪フレームと前記後輪フレームの下方の前後方向を略水平に連結し、一端を前輪フレームに枢軸連結し、他端を前記作動リンク部材の下端に枢軸連結する左右一対の側面第1リンク部材と、一端を前記後輪フレームに枢軸連結し、他端を前記作動リンク部材の下端に枢軸連結する左右一対の側面第2リンク部材とで構成した折畳み展開手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明により、折畳み、展開操作が容易に行うことができ、かつ腰の曲がった高齢者にも適した手押し車とすることができる。
【0010】
具体的には、ハンドルフレームが、主フレームに沿って上下にスライドすることにより、使用者が手押しするハンドル部の高さを、使用者の身長や体型に応じて任意の高さに調整することができる。従って、腰の曲がった高齢者でもハンドル部を低い位置に調整することで、手押し車を安全かつ快適に使用することができる。
【0011】
また、ロックを解除した操作レバーを後方に回転すると、操作レバーの垂直部に枢軸連結した作動リンク部材を介して、側面第1リンク部材と側面第2リンク部材との枢軸連結部が押し下げられることにより、前輪と後輪が相互に近接するように折畳むことができる。また、操作レバーのレバー部に作動リンク部材を枢軸連結したことにより、操作レバーを後方に回転させると、作動リンク部材にはテコの原理が作用するため、より少ない力で側面第1リンク部材と側面第2リンク部材との枢軸連結部を押し下げることができる。
【0012】
逆に、展開時にも作動リンク部材にはテコの原理が作用するため、より少ない力で側面第1リンク部材と側面第2リンク部材との枢軸連結部を引き上げて、前輪と後輪が相互に離間するように展開することができる。
【0013】
また、操作レバーにはハンドルフレームなどの重量物が連結していないことにより、折畳みあるいは展開操作に使用者にかかる重量負担を軽減することができる。さらに、操作レバーを背面に配設したことにより、使用者は、体重などをかけながら操作レバーを操作することができる。
【0014】
従って、手押し車の折畳みあるいは展開操作時に、体力的に劣る高齢者や身障者にかかる負担を軽減することができる。
【0015】
この発明の態様として、前記ロック部を、前記操作レバーよりも内側に配設し、前記フック部材に掛止する掛止部を有するロックバーと、前記ロックバーを支持するロックバー支持部と、前記フック部材に切り欠き溝状に形成した前記掛止部を引掛けるフック溝部と、前記掛止部と前記フック部材とを弾性的に接続する弾性部材とで構成することができる。
【0016】
弾性部材は、掛止部をフック溝部に掛止した状態を維持できるコイルスプリングなどとすることができる。
【0017】
これにより、使用者は、立ち位置や姿勢を大きく変えることなく、操作レバーのロックを解除し、かつ操作レバーの回転操作を行うことができる。また、ロックバーを引き上げるだけで簡単に操作レバーのロックを解除することができる。さらに、ロック部が背面にあることにより、操作レバーのロック状態を視認し易く、ロックできていない状態で使用するようなことを避けることができる。
【0018】
また、ロックバーが操作レバーの内側にあり、かつロックバーを引き上げることで操作レバーのロックが解除されることにより、使用者が不意にロックバーに触れるのを避け、意図せず操作レバーのロックが解除されるのを防止することができる。
【0019】
さらに、フック部材と掛止部とが弾性部材で接続されていることにより、操作レバーのロック状態を維持することができる。逆に、折畳み状態から展開する際には、操作レバーを展開時の位置に戻すだけで、弾性部材の反発力により簡単に操作レバーをロックすることができる。
【0020】
また、この発明の態様として、前記ハンドル固定部を、前記スライド部に設けたネジ孔部と、主フレームに設けたネジ部とで構成することができる。
【0021】
これにより、ハンドルフレームを、主フレームにしっかりと固定することができる。また、ネジ孔部を設けたことで、左右一対のハンドルフレームであってもネジ孔部を目安に高さを調整することができ、かつ常に左右のハンドル部を水平に保つことができる。また、左右一対のハンドル固定部を備えたことにより、ハンドルフレームをより安定して固定することができる。
【0022】
従って、使用者の体重などがかかりやすいハンドル部が、使用中に突然下方にスライドし、使用者が転倒するような事故を防止することができる。
【0023】
また、この発明の態様として、前記前輪フレームの上方に使用者が着座する座部を備え、該座部後部の底面から下方に延設し、前記前輪フレームに枢軸連結した後部支持部材と、前記座部前部の底面から下方に延設した左右一対の前部支持部材と、一端を前記前部支持部材に枢軸連結した左右一対の座部第1リンク部材と、一端を前記前輪フレームに枢軸連結した左右一対の座部第2リンク部材と、前記左右一対の座部第1リンク部材と前記左右一対の座部第2リンク部材の他端同士を枢軸連結した支持シャフト部とで構成した座部折畳み手段を備えることができる。
【0024】
これにより、操作レバーにより手押し車が折畳まれる過程において、座部も同時に折畳むことができる。
【0025】
具体的には、ロックを解除した操作レバーを後方へ回転すると、前述したように前輪と後輪が相互に近接するように折畳まれる。前輪が後退するにつれて、座部下方にある前輪フレームが立ち上がることにより、支持シャフト部が当接していた前輪フレームから離れて前方に倒れ、座部第1リンク部材を介して座部が前輪フレームと平行になるように前倒しすることができる。
【0026】
従って、高齢者らが、手押し車をより容易に折畳むことができるとともに、折畳み操作にかかる負担を軽減することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明により、折畳み、展開操作が容易に行うことができ、かつ腰の曲がった高齢者にも適した手押し車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】展開状態の手押し車の外観を示す正面図。
【図2】展開状態の手押し車の外観を示す右側面図。
【図3】展開状態の手押し車の外観を示す背面図。
【図4】展開状態の操作レバー近傍を示す背面拡大図。
【図5】図1のA−A断面を示す断面図。
【図6】ハンドル高さ調整後の手押し車の外観を示す正面図。
【図7】折畳み状態の手押し車の外観を示す右側面図。
【図8】折畳み過程の手押し車の外観を示す右側面図。
【図9】実施例2における展開状態の手押し車の外観を示す正面図。
【図10】実施例2における展開状態の手押し車の外観を示す右側面図。
【図11】実施例2における折畳み状態の手押し車の外観を示す右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
【実施例1】
【0030】
図1は、展開状態の手押し車100の正面図を示し、図2は、展開状態の手押し車100の右側面図を示し、図3は、展開状態の手押し車100の背面図を示し、図4は、展開状態の手押し車100の背面拡大図を示し、図5は、図1のA−A断面の断面図(背もたれ70と買物かばん71は、図示せず)を示し、図6は、ハンドル高さ調整後の手押し車100の正面図を示し、図7は、折畳み状態の手押し車100の右側面図を示し、図8は、折畳み過程の手押し車100の右側面図を示す。
【0031】
なお、本明細書において、車体とは、手押し車100、200を示し、前部とは車体前方側を示し、後部とは車体後方側を示す。
【0032】
図1、図2及び図3に示すように、手押し車100は、車体前後方向の略中央に配設した左右一対の主フレーム10と、主フレーム10の上端から略上方へ延びる左右一対ハンドルフレーム20と、主フレーム10の正面中程から車体前方に延設した左右一対の前輪フレーム30と、前輪フレーム30の主フレーム10近傍に連結した左右一対の後輪フレーム40と、主フレーム10の背面に配設した操作レバー50と、操作レバー50に連結した左右一対の作動リンク部材51と、前輪フレーム30と後輪フレーム40における下方を車体前後方向に連結する左右一対の側面第1リンク部材52及び左右一対の側面第2リンク部材53と、主フレーム10の間に配設した背もたれフレーム13と、操作レバー50より車体内側に配設したロックバー54と、左右一対の前輪フレーム30の上方に配設した座部60と、背もたれフレーム13に固定した背もたれ70と、操作レバー50の下方に配設した買物かばん71とで構成している。
【0033】
主フレーム10は、車体前後方向の略中央に配設した略上下方向に延びた円筒部材で形成している。また、主フレーム10の上端には、ハンドルフレーム20を固定するネジ部11を設けている。さらに、図5に示すように、主フレーム10の内側側面には、フック部材12を設けている。
【0034】
フック部材12は、前端を主フレーム10の内側側面に固定し、主フレーム10より車体後方に形成した略垂直平面を有する平面部12aと、平面部12aの上端を車体内側に略直角に屈曲し半円状の切欠きを設けた背もたれフレーム固定部12bとで形成している。また、この平面部12aには、切り欠き溝状に形成したフック溝部12cを設けている。
【0035】
ハンドルフレーム20は、円筒部材を逆U字形に形成したスライド部21と、スライド部21の上部に略水平に配設し使用者が手押しするハンドル部22と、スライド部21の上部とハンドル部22の中央とを覆う意匠カバー23とで構成している。また、スライド部21の外側側面には、上下方向に等間隔に配置した複数のネジ孔部21aを設けている。ハンドルフレーム20は、スライド部21を主フレーム10に挿通し、ネジ孔部21aをネジ部11で係止して主フレーム10に固定している。
【0036】
また、ハンドル部22には、ハンドル部22の車体右側に固定しブレーキ操作を行うブレーキレバー24と、ブレーキレバー24に接続され意匠カバー23の車体左側面から露出するブレーキケーブル25を設けている。このブレーキケーブル25は、車体左側を回りこむようにして下方へ配策している。
【0037】
前輪フレーム30は、主フレーム10の正面中程に一端を固定し、車体前方の斜め下方に延びる円筒部材を略L字形に形成した左右一対の前フレーム31と、左右一対の前フレーム31における下方を車体左右方向に連結する円筒状の前連結部材32と、片側2輪で構成し前フレーム31の下端に設けた左右一対の前輪33とで構成している。
【0038】
また、図2に示すように、前フレーム31の主フレーム10近傍に後述する第1枢軸連結部1を設け、前フレーム31の下方に後述する第2枢軸連結部2を設け、第1枢軸連結部1と第2枢軸連結部2の間で、かつ第2枢軸連結部2よりの位置に後述する第7枢軸連結部7を設けている。
【0039】
後輪フレーム40は、上端を第1枢軸連結部1と枢軸連結し、車体後方の斜め下方に延びる円筒部材を車体外側へ緩やかなクランク状に形成した左右一対の後フレーム41と、左右一対の後フレーム41における下方を車体左右方向に連結する円筒状の後連結部材42と、片側1輪で構成し後フレーム41の下端に設けた左右一対の車輪43とで構成している。
【0040】
また、図2に示すように、後フレーム41には、第2枢軸連結部2と同等の高さに位置する第3枢軸連結部3を設けている。さらに、後フレーム41の下端には、平板部材を略L字形に形成した左右一対のブレーキ44が枢軸連結し、ブレーキ44の後端において車体左右方向をブレーキバー45で連結している。また、ブレーキ44の前端と第3枢軸連結部3とをコイルスプリング46で接続している。
【0041】
加えて、車体左側の後フレーム41における背面側には、第3枢軸連結部3より下方で、かつブレーキ44より上方の位置にブレーキケーブル25を固定するケーブル固定部41aを設けている。このケーブル固定部41aに、車体左側を回り込むように配策したブレーキケーブル25を固定している。さらに、ブレーキケーブル25から露出したワイヤー部25aの末端を、車体左側のブレーキ44の後端に固定している。
【0042】
背もたれフレーム13は、図4、図5に示すように、主フレーム10の間において、ネジ部11よりやや高い位置に配設し車体左右方向に延びた円筒部材で形成した水平部13aと、水平部13aの両端から鉛直下方に屈曲した左右一対の垂直部13bと、垂直部13bの下端を前方に屈曲し平面状に形成した連結部13cとで形成している。また、連結部13cの下端を第1枢軸連結部1と枢軸連結している。
【0043】
操作レバー50は、図4に示すように、主フレーム10より背面において、ネジ部11と同程度の高さに配設し車体左右方向に延びた円筒部材で形成した水平部50bと、水平部50bの両端から略直角下方に屈曲した左右一対のレバー部50aとで形成している。
【0044】
また、図4、図5に示すように、操作レバー50は、レバー部50aの車体内側側面における下方に長孔形状に開口した開口部50cを設け、レバー部50aの下端近傍をフック部材12の下方に設けた第6枢軸連結部6に枢軸連結している。
【0045】
さらに、操作レバー50は、レバー部50aの上下方向中程において、作動リンク部材51を連結する第5枢軸連結部5と、内側側面にロックレバー54を支持するスライドガイド56とを設けている。
【0046】
作動リンク部材51は、図2に示すように、円筒部材で略くノ字形に形成している。また、作動リンク部材51は、上端を第5枢軸連結部5と枢軸連結し、下端に第4枢軸連結部4を設けている。
【0047】
側面第1リンク部材52は、略垂直平面を有する平板部材で形成している。また、側面第1リンク部材52の前端を第2枢軸連結部2と枢軸連結し、後端を第4枢軸連結部4と枢軸連結している。
【0048】
側面第2リンク部材53は、略垂直平面を有する平板部材で前端近傍から外側に向けて緩やかなクランク状に屈曲した形状に形成している。また、側面第2リンク部材53の前端を第4枢軸連結部4と枢軸連結し、側面第2リンク部材53の後端を第3枢軸連結部3と枢軸連結している。
【0049】
ロックバー54は、図4、図5に示すように、操作レバー50より車体内側にあって、スライドガイド56よりやや高い位置において、車体左右方向に延びた丸棒部材で形成したバー部54cと、バー部54cの両端から略直角下方に屈曲した左右一対の垂直部54bと、左右の垂直部54bの下端からそれぞれ車体外側方向へ略直角に屈曲した掛止部54aとで形成している。
【0050】
また、ロックバー54は、垂直部54bの上部をスライドガイド56で支持し、掛止部54aを操作レバー50の開口部50cに挿通して支持している。さらに、掛止部54aは、フック部材12のフック溝部12cに引掛けて、加えて第6枢軸連結部6とコイルスプリング55で接続し、フック溝部12cとコイルスプリング55とで操作レバー50が回転しないように掛止している。
【0051】
座部60は、前フレーム31の上方に略水平に配設された座面部61と、座面部61の底面を支持する座部フレーム62とで構成している。
【0052】
座面部61は、左右の後フレーム41間と同等の幅と、第1枢軸連結部1と第2枢軸連結部2間と同等の奥行きと、一定の厚みを有する形状に形成している。
【0053】
座部フレーム62は、座面部61よりもやや小さい大きさの略ロの字形に円筒部材で形成している。また、座部フレーム62の内側には、座部フレーム62の内側を車体左右方向に連結して座部フレーム62を補強する補強部材62aを座部フレーム62の車体前方側と車体後方側とに固定している。
【0054】
また、座部60は、後端を前フレーム31と連結する左右一対の座部支持部材63と、前フレーム31と連結する座部リンク部材64とで支持している。
【0055】
座部支持部材63は、平板部材で略垂直平面を有する略L字形に形成し、車体前後方向に長孔形状に開口したガイド溝部63aを設けている。また、座部支持部材63の後端は、第1枢軸連結部1と枢軸連結している。
【0056】
座部リンク部材64は、丸棒部材で左右の座面支持部材63のガイド溝部63aに挿通し、左右の前フレーム31の間と同等の幅を有する水平部64aと、水平部64aの両端から略鉛直下方に屈曲した垂直部64bとで形成される。また、垂直部64bの下端は、第7枢軸連結部7と枢軸連結している。
【0057】
背もたれ70は、主フレーム10の間と同等の幅と、上端が背もたれフレーム13よりやや高く、下端が第5枢軸連結部5と同程度の位置となる高さと、一定の厚みを有する形状に形成している。この背もたれ70は、背もたれフレーム13より車体前方に配設し、背もたれフレーム13に固定している。
【0058】
また、座部60と背もたれ70は、手押し車100を使用する高齢者らが無理なく着座できる高さに設定している。
【0059】
買物かばん71は、背もたれフレーム13の垂直部13b間よりやや小さい幅と、第5枢軸連結部と第3枢軸連結部3との間と同程度の高さとを有し、側面断面形状が略台形の形状に形成している。この買物かばん71は、主フレーム10の背面において、背もたれ70の下端よりやや低い位置に上部が回転可能に配設している。
【0060】
なお、ネジ孔部21aとネジ部11とでハンドル固定部26を構成し、フック部材12と、フック溝部12cと、ロックバー54と、スライドガイド56と、コイルスプリング55とでロック部57を構成している。
【0061】
また、上述した円筒部材、平板部材及び丸棒部材は、金属素材あるいは樹脂素材などとすることができるが、使用者が高齢者らであることから軽量な素材であることが好ましい。
【0062】
このような構成の手押し車100において、ハンドル高さ調整手順について説明する。
【0063】
図1に示す手押し車100は、ハンドル部22を調整可能な範囲の最も高い位置に固定している。ここで、高齢者や身障者など手押し車100の使用者がハンドル部22を最も取扱い易い高さに調整するためには、まず、使用者は、ハンドル部22を手で支えながら、左右のネジ部11を緩めてハンドルフレーム20の固定状態を解除する。なお、ハンドルフレーム20の固定状態を解除する際に、手押し車100を横倒しした状態で行ってもよい。
【0064】
ハンドルフレーム20の固定状態が解除されると、ハンドルフレーム20は、主フレーム10に対してスライド部21の範囲だけ上下スライドすることができる。そこで、使用者は、ハンドル部22が希望する高さとなるようにハンドルフレーム20を上下スライドさせる。
【0065】
次に、使用者は、希望するハンドル部22の高さに最も近くなるネジ孔部21aを左右のネジ部11で係止してハンドル高さの調整を完了する。
【0066】
なお、希望するハンドル部22の高さに近いネジ孔部21aは、主フレーム10に隠れてネジ部11との位置合わせが困難なことがある。そこで、ネジ部11とネジ孔部21aとを係止した際における主フレーム10の上端を示す目印を、スライド部21の各ネジ孔部21a間にペイントあるいはプレスなどであらかじめ施しておき、使用者がより簡単にネジ部11とネジ孔部21aとの位置を合わせられるようにしてもよい。
【0067】
また、図1ではネジ孔部21aを等間隔に設けているが、各ネジ孔部21aの間隔は必ずしも等間隔である必要はない。
【0068】
これにより、ハンドル部22の高さを使用者の身長や体型に応じた高さに調整することができる。
【0069】
例えば、使用者が腰の曲がった高齢者の場合、ハンドルフレーム20をスライドして、スライド部21の最上部にあるネジ孔部21aをネジ部11で係止する。このとき、図6に示すように、ネジ部11が背もたれ70の中程にあることから、ハンドル部22は背もたれ70よりやや上方の位置にする高さにすることができ、腰の曲がった高齢者であっても取扱い易い高さにハンドル部22を調整することができる。
【0070】
従って、使用者の身長や体型にバラつきがあっても、使用者に適したハンドル部22の高さに調整できることで、使用者が安全にかつ快適に手押し車100を使用することができる。
【0071】
また、ハンドルフレーム20を主フレーム10に固定するハンドル固定部26をネジ孔部21aとネジ部11とで構成したことで、ハンドルフレーム20を、主フレーム10にしっかりと固定することができる。また、ネジ孔部21aを設けたことで、左右一対のハンドルフレーム20であってもネジ孔部21aを目安に高さを調整することができ、かつ常に左右のハンドル部22を水平に保つことができる。また、左右一対のハンドル固定部26を備えたことにより、ハンドルフレーム20をより安定して固定することができる。
【0072】
従って、使用者の体重などがかかりやすいハンドル部22が、使用中に突然下方にスライドし、使用者が転倒するような事故を防止することができる。
【0073】
次に、図7に示すように、手押し車100を前後方向に折畳むことができる折畳み展開手順について説明する。
【0074】
まず、前述ようにハンドル部22の高さ調整順序に従って、ハンドル部22の高さが最も低い位置となるネジ孔部21aをネジ部11で掛止して、図6に示すようにハンドル部22を収納する。
【0075】
次に、座部60を片手で支えながら、座部リンク部材64を第7枢軸連結部7を中心に車体後方へ回転させる。そうすると、座部リンク部材64の水平部64aがガイド溝部63aに挿通しているので、座部リンク部材64が車体後方へ回転するにつれて、座部60は、座部60の前部が第1枢軸連結部1を中心に車体前方へ回転するように折畳まれる。そして、座部リンク部材64が、ガイド溝部63aの後端に当接して座部60の折畳みが完了する。
【0076】
次に、操作レバー50のロックを解除する。まず、手押し車100の背面に配設したロックバー54のバー部54aを持って、ロックバー54の掛止部54aがフック溝部12cより露出する位置までロックバー54を引き上げて、操作レバー50のロックを解除する。
【0077】
次に、操作レバー50を操作して手押し車100の折畳みを開始する。まず、ロックを解除した操作レバー50の水平部50bを持って操作レバー50を車体後方へ回転させる。このとき、片手でハンドル部22を支えるとよい。また、ロックレバー54は掛止部54aがフック溝部12cから完全に抜け出していれば手を離してもよい。
【0078】
さらに、操作レバー50を車体後方へ回転させると、図8に示すように、第5枢軸連結部5に連結した作動リンク部材51を介して、第4枢軸連結部4が略下方に押し込まれる。第4枢軸連結部4が下方に押し込まれると、第4枢軸連結部4と枢軸連結している側面第1リンク部材52と側面第2リンク部材53とが、V字形に回転変形しようとする。
【0079】
ここで、側面第1リンク部材52は、第2枢軸連結部2を介して前輪フレーム30と、側面第2リンク部材53は、第3枢軸連結部3を介して後輪フレーム40と枢軸連結し、前輪フレーム30と後輪フレーム40は第1枢軸連結部1で枢軸連結している。
【0080】
そのため、第4枢軸連結部4が略下方に押し込まれるにつれて、第1枢軸連結部材1を中心に、前輪フレーム30と主フレーム10及びハンドルフレーム20は、側面第1リンク部材52を介して前輪33が車体後方に向かうように回転し、後輪フレーム40は、側面第2リンク部材53を介して後輪43が車体前方に向かうように回転する。
【0081】
従って、操作レバー50を車体後方に回転させるにつれて、手押し車100は、前輪33と後輪43が相互に近接するように折畳まれ、操作レバー50を約180度車体後方に回転させると、図7に示すように完全に折畳まれる。
【0082】
なお、折畳まれた手押し車100を展開する場合は、ハンドル部22を手で支えならが、操作レバー50を後方へ回転させると、折畳み時とは逆に作動リンク部材51を介して、前輪33と後輪43が相互に離間するようにして展開することができる。
【0083】
また、操作レバー50をロック位置まで回転させると、コイルスプリング55によりロックバー54の掛止部54aがフック溝部12cに掛止され、操作レバー50がロックされる。
【0084】
これにより、手押し車100の折畳み、展開操作を容易に行うことができる。また、また、ロックを解除した操作レバー50を後方に回転すると、操作レバー50の第5枢軸連結部5に枢軸連結した作動リンク部材51を介して、第4枢軸連結部4が押し下げられることにより、前輪33と後輪43が相互に近接するように折畳むことができる。また、操作レバー50の第5枢軸連結部5に作動リンク部材51を枢軸連結したことにより、操作レバー50を後方に回転させると、作動リンク部材51にはテコの原理が作用するため、より少ない力で第4枢軸連結部4を押し下げることができる。
【0085】
逆に、展開時にも作動リンク部材51にはテコの原理が作用するため、より少ない力で第4枢軸連結部4を引き上げて、前輪33と後輪43が相互に離間するように展開することができる。
【0086】
また、操作レバー50にはハンドルフレーム20などの重量物が連結していないことにより、折畳みあるいは展開操作に使用者にかかる重量負担を軽減することができる。さらに、操作レバー50を背面に配設したことにより、使用者は、体重などをかけながら操作レバー50を操作することができる。
【0087】
従って、手押し車100の折畳みあるいは展開操作時に、体力的に劣る高齢者や身障者にかかる負担を軽減することができる。
【0088】
さらに、ロック部57を主フレーム10より背面に配設したことにより、使用者は、立ち位置や姿勢を大きく変えることなく、操作レバー50のロックを解除し、かつ操作レバー50の回転操作を行うことができる。また、ロックバー54を引き上げるだけで簡単に操作レバー50のロックを解除することができる。さらに、ロック部57が背面にあることにより、操作レバー50のロック状態を視認し易く、ロックできていない状態で使用するようなことを避けることができる。
【0089】
また、ロックバー54が操作レバー50の内側にあり、かつロックバー54を引き上げることで操作レバー50のロックが解除されることにより、使用者が不意にロックバー54に触れるのを避け、意図せず操作レバー50のロックが解除されるのを防止することができる。
【0090】
また、フック部材12と掛止部54aとがコイルスプリング55で接続されていることにより、操作レバー50のロック状態を維持することができる。逆に、折畳み状態から展開する際には、操作レバー50を展開時の位置に戻すだけで、コイルスプリング55の反発力により簡単に操作レバー50をロックすることができる。
【実施例2】
【0091】
次に、実施例2では、折畳み過程において座部60も同時に折畳むことができる手押し車200について説明する。手押し車200は、実施例1の手押し車100に対して主に座部60を支持する構成が異なる。なお、実施例1と実質的に同じ機能を有する部材には同じ符号を付してある。
【0092】
図9は、実施例2における展開状態の手押し車200の正面図を示し、図10は、実施例2における展開状態の手押し車200の右側面図を示し、図11は、実施例2における折畳み状態の手押し車200の右側面図を示す。
【0093】
図9、図10に示すように、実施例2における手押し車200の座部60を、座部フレーム62の車体前方側に固定した左右一対の前部支持部材62bと、座部フレーム62の車体後方側に固定した左右一対の後部支持部材62cと、前部支持部材62bと前フレーム31とを連結支持する左右一対の座部第1リンク部材65及び左右一対の座部第2リンク部材66と、座部第1リンク部材65と座部第2リンク部材66とを枢軸連結する支持シャフト部67とで支持している。
【0094】
前部支持部材62bは、座部フレーム62の車体前方側に固定した補強部材62aの両端から略鉛直下方に屈曲して形成し、下端に第9枢軸連結部9を設けている。
【0095】
後部支持部材62cは、座部フレーム62の車体後方側に固定した補強部材62bの両端から略鉛直下方に屈曲して形成し、下端を第1枢軸連結部1に連結している。
【0096】
座部第1リンク部材65は、平板部材で形成され略垂直に配設している。また、上端を第9枢軸連結部9と枢軸連結し、下端には第8枢軸連結部8を設けている。
【0097】
座部第2リンク部材66は、平板部材で形成され前フレーム31と略平行に配設している。また、一端を第7枢軸連結部7と枢軸連結し、他端を第8枢軸連結部8と枢軸連結している。
【0098】
支持シャフト部67は、左右一対の座部第1リンク部材65と左右一対の座部第2リンク部材66とを第8枢軸連結部8で枢軸連結する軸部67aと、軸部67aの車体左端に座部60の展開操作を行う座部操作部67bと、軸部67aの車体右端に軸部67aと座部第1リンク部材65及び座部第2リンク部材66とを固定するナット67cとで構成している。
【0099】
軸部67aは、丸棒部材で車体左右方向に左右の第8枢軸連結部8を挿通する幅を有する形状に形成している。また、この軸部67aは、前フレーム31に当接して座部第1リンク部材65を介して座部60を支持している。
【0100】
このような構成の手押し車200において、折畳み操作時における座部60の折畳みについて説明する。
【0101】
まず、実施例1と同様にロックを解除した操作レバー50を後方に回転する。操作レバー50を回転させるにつれて、上述したように前輪33と後輪43が相互に近接すように折畳まれる。このとき、前輪フレーム30と後輪フレーム40とが、第1枢軸連結部1を中心に回転するようにして相互に近接するので、座部60の下方における前フレーム31が立ち上がるように手押し車200が変形する。
【0102】
前フレーム31が立ち上がるように手押し車200が変形するにつれて、支持シャフト部67の自重と前フレーム31の傾斜により、座部第2リンク部材66は、第7枢軸連結部7を中心にして車体前方へ回転しようとする。座部第2リンク部材66が車体前方へ回転しようとすると、支持シャフト部67が前フレーム31から離れるので、座部60の前部は、座部第1リンク部材65と座部第2リンク部材66と支持シャフト部67とで支持した状態ではなくなる。そして、座部60は、第1枢軸連結部1を中心に座部60の前部が略下方に回転するようにして折畳まれる。
【0103】
さらに、手押し車200の前輪33と後輪43が相互に近接すると、座部第2リンク部材66が約180度車体前方に回転して、支持シャフト部67は、再び前フレーム31に当接して座部60の折畳みが完了する。
【0104】
これにより、操作レバー50により手押し車200が折畳まれる過程において、座部60も同時に折畳むことができる。
【0105】
従って、高齢者らが、手押し車200をより容易に折畳むことができるとともに、折畳み操作にかかる負担を軽減することができる。
【0106】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の弾性部材は、実施形態のコイルスプリング55に対応し、
以下同様に、
ロックバー支持部は、スライドガイド56に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0107】
この発明は、高齢者や身障者が買物や散歩等に利用する手押し車に適用することができる。
【符号の説明】
【0108】
10…主フレーム
11…ネジ部
12…フック部材
12c…フック溝部
20…ハンドルフレーム
21…スライド部
21a…ネジ孔部
22…ハンドル部
26…ハンドル固定部
30…前輪フレーム
40…後輪フレーム
50…操作レバー
50a…レバー部
50b…水平部
51…作動リンク部材
52…側面第1リンク部材
53…側面第2リンク部材
54…ロックバー
54a…掛止部
55…コイルスプリング
56…スライドガイド
57…ロック部
60…座部
62b…前部支持部材
62c…後部支持部材
66…座部第2リンク部材
65…座部第1リンク部材
67…支持シャフト部
100、200…手押し車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略上下方向に延びる左右一対の主フレームと、
該主フレームの上端に連結して略上方に延び、上端に使用者が手押しするハンドル部を設けたハンドルフレームと、
前記主フレームから前方斜め下方に延設し、下端に前輪を設けた左右一対の前輪フレームと、
一端を該前輪フレームの前記主フレーム近傍に枢軸連結し、後方斜め下方に延びた下端に後輪を設けた左右一対の後輪フレームとを備えた手押し車であって、
前記ハンドルフレームに、
前記主フレームに挿通して上下スライドするスライド部を設け、
該スライド部と前記主フレームに、
前記スライド部の上下スライドを固定する左右一対のハンドル固定部を設けたハンドル高さ調整手段と、
前記主フレームに固定した左右一対のフック部材と、
前記主フレームの背面に配設した水平部の両端から前記フック部材に枢軸連結する略垂直に形成した左右一対のレバー部を有する操作レバーと、
該操作レバーを前記フック部材に回転掛止するロック部と、
前記操作レバーの前記レバー部に枢軸連結し、略下方に延びる左右一対の作動リンク部材と、
前記前輪フレームと前記後輪フレームの下方の前後方向を略水平に連結し、一端を前輪フレームに枢軸連結し、他端を前記作動リンク部材の下端に枢軸連結する左右一対の側面第1リンク部材と、
一端を前記後輪フレームに枢軸連結し、他端を前記作動リンク部材の下端に枢軸連結する左右一対の側面第2リンク部材とで構成した折畳み展開手段とを備えた手押し車。
【請求項2】
前記ロック部を、
前記操作レバーよりも内側に配設し、前記フック部材に掛止する掛止部を有するロックバーと、
前記ロックバーを支持するロックバー支持部と、
前記フック部材に切り欠き溝状に形成した前記掛止部を引掛けるフック溝部と、
前記掛止部と前記フック部材とを弾性的に接続する弾性部材とで構成した
請求項1に記載の手押し車。
【請求項3】
前記ハンドル固定部を、
前記スライド部に設けたネジ孔部と、
主フレームに設けたネジ部とで構成した
請求項1または請求項2に記載の手押し車。
【請求項4】
前記前輪フレームの上方に使用者が着座する座部を備え、
該座部後部の底面から下方に延設し、前記前輪フレームに枢軸連結した後部支持部材と、
前記座部前部の底面から下方に延設した左右一対の前部支持部材と、
一端を前記前部支持部材に枢軸連結した左右一対の座部第1リンク部材と、
一端を前記前輪フレームに枢軸連結した左右一対の座部第2リンク部材と、
前記左右一対の座部第1リンク部材と前記左右一対の座部第2リンク部材の他端同士を枢軸連結した支持シャフト部とで構成した座部折畳み手段を備えた
請求項1〜3のいずれか1つに記載の手押し車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−56537(P2012−56537A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204520(P2010−204520)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(502020168)ユーバ産業株式会社 (11)
【Fターム(参考)】