説明

押出機

【課題】粉末状の、特に塵状のバルク材料で供給する一方で、このような粉末状の又は塵状のバルク材料の以前より到達可能な処理量を増加する際に、部分的に充填された、したがって実質的に常圧の押出機でさえ問題の無い運転を確実にするような一般的なタイプの押出機を構成することである。
【解決手段】平行で、部分的に相互に噛合う孔(3)とそこに配置されるスクリュー(7)とを備えて成るハウジング(2)を備えた押出機(1)は、粉末状バルク材料を供給する方法をこのような押出機(1)に適用する際に用いられる。粉末状バルク材料の固体移送は、供給開口(9)の下流側に配置された入口区間(14)で行われ、前記入口区間(14)は、部分的に充填される。入口区間には少なくとも一つのガス透過性壁部(24)が設けられ、そこでは、バルク材料の層が前記壁部(24)に作り出され、それによって、バルク材料が通り抜けることが防止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブル部分乃至所謂おいて部分の特徴を有する押出機に関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】DE 1729395 B
【特許文献2】GB 1277150
【特許文献3】DE 19516082 A1
【特許文献4】DE 3220916 A1
【非特許文献1】the release of "The Japan Steel Works, Ltd., Plastic Processing Technology News Letter", De-Gassing-Cylinder "DGC"
【0003】
このような押出機は、特許文献1(特許文献2に対応する)から知られている。この開示は、大量の空気を含んでいる、処理されるべきバルク材料を脱気するために、真空ハウジング部として従来型の焼結材料フィルター又はスクリーンを提供する。多孔性壁部は、平面であり、且つ、ハウジングにおける孔からかなり遠くに配置される。代わりの方法として、前記多孔性壁部は、孔壁部と位置合わせされて配置される。後者の場合、孔に面する多孔性壁部の壁がそこに付着する可塑化プラスチックによって詰まらせられ、それによって、所望の脱気効果が妨げられることが判明した。前者の場合、脱気は、ほとんど完全に阻止された。
【0004】
別の押出機が特許文献3から知られている。この開示は、粉末状バルク材料の押出機への供給がかなり困難であるという基本的な問題に基づく。プラグスクリュー供給器(plug screw feeders)のような事前圧縮供給機器を不要にすることを可能にするために、入口区間又は固体搬送区間には開口がそれぞれに設けられ、当該開口の直径は大きく、当該開口によって、ガス及び固体が0〜50%の範囲における低圧が加えられるときに放出されることを可能にする。この低圧供給の唯一の目的は、バルク材料のガス抜きである。その別の機能は、バルク材料の供給をやはりまた損なう、入口開口を介した逆方向のガス抜きを防止することである。さらに、これは、早ければ入口区間で発生する圧力上昇を許容する。別の想定される長所は、摩擦係数の増加がガス及び材料の放出に用いられる開口の近傍におけるハウジングで生じることである。しかしながら、短所は、一部の粉末状固体材料がガスと共に開口を通じて引抜かれることである。かくして、十分な運転安全性と効果とが保証されない。
【0005】
一般的なタイプの押出機は、非特許文献1から知られており、当該押出機には、ガス透過性壁部として用いられるフィルターが装備され、当該ガス透過性壁部を通じて、空気だけでなくABS内の水蒸気のような大量のプロセスガスや木粉が引抜かれる。ここでも、一部の固体材料がフィルター開口を通じて引抜かれる。これとは別に、フィルター開口が粉末状バルク材料によって詰まりかねないというリスクも存在する。
【0006】
ローラギャップの前にスクリュータイプ押出機が直接配置される、個々のローラープレス(roller press)は、粉末状の又は微細な結晶バルク材料の圧縮ために特許文献4から知られており、そこでは、スクリュータイプ押出機は、多孔性体を有するスクリューハウジングを有し、当該多孔性体を用いて、吸い込み口が、ローラーギャップの前で粉末状バルク材料を圧縮することによって解放される空気のために形成される。ローラー前での直接的な空気の連続引抜きは、バルク材料の所望の高圧縮のための条件をローラーギャップに与える。したがって、スクリュータイプ押出機は、粉末を事前圧縮するために用いられ、一方で、ローラーギャップに加圧下で粉末を供給する。スクリュータイプ押出機は、完全にバルク材料で充填される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、粉末状、特に塵状のバルク材料(dusty bulk materials)で供給する一方で、このような粉末状又は塵状バルク材料の、以前より到達可能な処理量を増加する場合に、部分的に充填された、したがって実質的に圧力の無い乃至常圧の押出機でさえ問題の無い運転を確実にするような一般的なタイプの押出機を構成することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、本発明にしたがって、一般的なタイプの押出機において請求項1の特徴記載部分の特徴によって達成される。均一な厚さの粉末状バルク材料層が、低圧を加えることによって、いかなる粉末状バルク材料をも引抜かずにガス透過性壁部に作り出されるという事実によって、バルク材料の望ましくない放出に起因する、バルク材料の再供給や気固分離のような更なる手順は全く要求されない。バルク材料の層は、著しく壁面摩擦を増加させ、これにより、バルク材料の移送又は搬送が著しく改良される。部分的に充填された入口区間で固体として移送されるバルク材料のガス抜きは、通常の方法で行われる。したがって、ガス透過性壁部を通じて起こる大幅なガス抜きは全く存在しない。驚いたことに、そこに付着する可塑化材料に起因する、孔に面する多孔性壁部の壁の詰まりが、全く存在しないことが見い出された。他方で、処理プロセス全体の間に多孔性壁部を通る空気の積極的な引抜きは全く存在せず、かくして、事実上詰らない多孔性壁部をもたらす。これは、焼結材料を適応して選択することに影響する。
【0009】
有利な実施形態が従属請求項に提示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の更なる特徴、詳細及び長所が、次の実施形態の記述から明らかになろう。
【0011】
図面に示される押出システムは、押出機1を有する。概していくつかのハウジング部から構成される、そのハウジング2において、8の字型の形式で相互に噛み合い、平行軸5、6を有する孔3、4が形成される。二本のスクリュー7、8がハウジング孔3、4に配置される。当該スクリューは、同一方向に回転する近接相互噛合スクリュー7、8である。一方の端部(図1及び2において左手方向端部)には、供給ホッパー9が孔3、4に開口している。供給ホッパー9から始まり移送方向10で見て、スクリュー7、8には、第一スクリュー搬送部11、これに隣接する捏和ディスク部12及び別の第二スクリュー搬送部13とが設けられる。
【0012】
第一スクリュー搬送部11は、固体搬送区間としての役割を果たす入口区間14にわたって延在する。この実施形態において、捏和ディスク部12は、溶融区間15を規定する。第二スクリュー搬送部13は、圧力上昇区間16を規定する。ハウジング2の端部で、放出ノズル17が圧力上昇区間16に隣接する。図からも見て取れるように、ハウジング2の入口区間14の所定部分には、冷却ダクト18が設けられる。
【0013】
スクリュー7、8は電気モータ19を用いて駆動され、当該電気モータは、連結器20を介して減速・配分ギア(reduction and distribution gear)21に駆動可能に接続される。次には、スクリュー7、8が通常の方法でギア21に連結される。
【0014】
例えば重力計量スクリュー供給器(gravimetric metering screw feeder)である計量装置22が、供給ホッパ9の上方に配置される。ハウジング2は、供給ホッパ9の後に短いが所定距離で配置される真空ハウジング部23を有し、前記真空ハウジング部23は、かくして、入口区間14の部分領域にわたって延在する。真空ハウジング部23は、孔3、4との境界を部分的に定め且つ焼結材料から成る内部多孔性壁部24を有し、当該内部多孔性壁部24において、ガスが多孔性壁部24を通過することを可能にするダクト(図には示されない)が形成される。真空チャンバー25が多孔性壁部24の外側に隣接し、当該真空チャンバーは、(当然ながら)壁部26を用いて外側に対してシールされている。真空ライン27が前記壁部26を貫通し、真空チャンバー25に開口している。真空ライン27は、液封ポンプ(liquid ring pump)などの真空源28と接続される。
【0015】
図1〜4にしたがって、このような真空ハウジング部23は、頂部の方で水平方向に延在する孔3、4の境界を定め、これは、真空ハウジング部が軸5、6によって広がる面とおよそ平行に配置されることを意味する。かくして、図1〜4に記載の実施形態において、孔3、4の両方は、同時に、単独の上側多孔性壁部24を介して真空によって作用される。
【0016】
最後に、図5に記載の実施形態において、多孔性壁部24’、24”を備えて成る一つの真空ハウジング部23’、23”それぞれが、孔3又は4の一方の側面に、厳密に言えば左手側及び右手側にそれぞれ配置され、これは、多孔性壁部24’及び24”が軸5、6によって広がる面に配置されることを意味する。
【0017】
図1〜4における比較可能な構成部分又は領域にそれぞれに対応する、図5に示される真空ハウジング部23’、23”の残りの構成部分は、同じ参照番号に一つの又は二つのアポストロフィ乃至カンマを後にそれぞれ付けられて示される。
【0018】
真空制御バルブ30が真空ライン27に配置される。さらに、圧力測定機器31が、真空源28とバルブ30との間に配置される。
【0019】
さらに、各真空チャンバー25は、圧力パージライン32を介して圧力ガス源33に接続され、そこで、パージバルブ34がライン32に取り付けられる。圧力測定機器31は、ライン27で測定されたそれぞれの圧力に対応する測定信号を、信号ライン35を介して中央制御システム36に送る。今度は、中央制御システム36は、真空制御ライン37を介して真空制御バルブ30を操作する。さらに、制御システムは、ライン38を介してパージバルブ34を操作する。最後に、制御システムは、計量装置22の駆動モータ39、押出機1の駆動モータ19及び真空源28のモータ40を操作する。
【0020】
重要なことは、それぞれの孔3、4を規定するそれぞれの多孔性壁部24又は24’、24”の多孔性内壁部41、41’、41”は、R3=R4<R41(又は、それぞれR41’又はR41”)であるように、部分的に環状の断面を有し、且つ、それぞれの孔壁42又は43に対して後退させられていることである。これに関して、R3及びR4は、それぞれ、孔3及び4の半径である一方で、R41、R41’及びR41”は、それぞれ多孔性内壁部41又は41’又は41”の半径であり、各半径は、それぞれ軸5、6から測定される。かくして、この実施形態では、それぞれの稜線(ridge)45とそれぞれの孔壁部42又は43との間のクリアランス46と比較して、拡大された間隙44又は44’又は44”が、それぞれの内壁部41又は41’又は42”に対して、スクリュー7又は8それぞれの稜線45との間にそれぞれ作られることを可能にする。したがって、この間隙44又は44’又は44”は、D=R41(又は、それぞれR41’、R41”)―R4(又はそれぞれR3)が当てはまる半径方向の一定厚さDをそれぞれに有し、ここでは、2.0mm≦D≦30mmが当てはまる。R3又はR4がそれぞれに大きくなればなるほど、すなわち、押出機が大きくなればなるほど、Dは大きくなる。
【0021】
図3〜5に見て取れるように、冷却ダクト47が、それぞれの真空ハウジング部23又は23’、23”に、厳密に言えば、それぞれの多孔性壁部24又は24’、24”に形成され、当該冷却ダクトには、冷却剤供給ライン48と冷却剤放出ライン49とを介して冷却剤が供給される。
【0022】
運転モードは、次の通りである。
【0023】
粉末状の又は塵状のバルク材料が、計量装置22を用いてそれぞれ供給される。前記粉末状バルク材料は、ポリマーだけでなく多軸押出機を用いて処理されるべき他のいかなるバルク材料でもありえる。運転の間、押出機1が部分的にだけ充填されることを確実にするように、粉末状バルク材料の供給は、スクリュー7、8の回転速度にマッチングさせられる。
【0024】
真空ハウジング部23は、この領域で粉末状バルク材料がスクリュー稜線45と壁部24の内壁部41との間のクリアランス44に相当する厚さを有する層に保持され、かくして多孔性壁部24に付着するように、対応する低圧(この明細書で真空と称される)によって作用される。これは、移送されるべきバルク材料と内壁部41との間の摩擦を増加させ、今度は、バルク材料の増加した移送をもたらす。多孔性壁部24に形成されるダクト(図面には示されない)が移送されるべきバルク材料の粒子サイズよりも小さいという事実によって、バルク材料は、多孔性壁部24に引き込まれず、これにより前記多孔性壁部24が詰まることが防止される。多孔性壁部24におけるダクトの幅は、概して、バルク材料の粒子サイズ分布の範囲内であるか又はそれ以下である。一般に、バルク材料の粒子サイズ分布は、細かい粒子サイズ以下の極度に細かい粒子サイズをカバーする特定の範囲にわたる。同様に、多孔性壁部24に形成されるダクトは、特定の範囲にわたる幅を有する。多孔性壁部24におけるダクトの直径又は幅範囲が、それぞれ、記述される粒子サイズ分布範囲内であるか又はそれ以下である場合に、これらダクトの詰まりが効果的に防止されることが見出された。例えば、15〜90μmのダクト幅は、D10=30μmとD90=160μmとの間の粒子サイズ分布に適している。小さい方の直径D10は、粉末状バルク材料の最大10%が示された直径、すなわち30μmと等しいか又はより小さい直径を有することを示す。D90は、バルク材料における粒子の90%が示された値の160μmと等しいか又はより小さい直径を有することを意味する。この場合、D50=75μmが当てはまる。このような分布は、真空が加えられた場合に、十分に多数のバルク材料微粒子(粒子)がスクリュー側のダクト開口を押圧するので、ダクトがわずかな範囲だけに詰まるか、又は、全く詰まらないことを確実にする。
【0025】
多孔性、すなわちガス透過性壁部24によって、低圧を用いてバルク材料の既述の層を作り出すために要求される量のガス(すなわち概して空気又は窒素)だけが、引き抜かれることを可能にする。押出機1が定常状態にある場合に、バルク材料の緊密な又は圧縮された層が多孔性壁部24のそれぞれの内壁部41に形成されるとすぐに、微量の空気又は窒素だけが、所望される実際の輸送効果をこれにより減少することなく引抜かれる。間隙44における低圧は、粉末状材料をこの間隙に保つのに用いられるだけである。
【0026】
内壁部41又は41’、41”近傍におけるバルク材料の圧縮は、それぞれに、スクリューの谷底部50近傍でバルク材料の密度の低下を生じさせる。場合によっては、粉末状バルク材料の追加的な圧縮が、例えば区間15及び入口区間14の外側で、すなわち入口区間14とは無関係に起こり、それによって、材料が溶融させられ、固体搬送区間として用いられる部分的に充填された入口区間14に存在する空気は、供給ホッパ9の方の方向へ逆流によって取り除かれる。場合によっては、そのような圧縮は全く存在せず、そのまま残されたガスを移送方向10でも放出しうる。
【0027】
処理区間15、16及び必要に応じて入口区間14の下流側に配置される追加的な処理区間は、溶融、混合、均質化、ボイリング、反応等のために用いられる区間となしうる。しかしながら、また、空間的に離された、追加のスクリュータイプ機械又は押出機をそれぞれ存在させてもよい。
【0028】
入口区間14で移送されるバルク材料が例えば粉末状のポリマーであるとしても、せん断の結果としてそこに定着する乃至集まる可塑化ポリマーに起因する、多孔性壁部24又はその内壁部41それぞれの望ましくない詰まりのリスクは全く存在しない。このようなポリマーが存在した場合、内壁部41に低圧を作り出すことは不可能であろう。このリスクは排除される。驚いたことに見出されたことには、拡大した間隙44は、可塑化ポリマーが真空ハウジング部23の内壁部41に付着することを効果的に防止する。これは、多孔性壁部24の近傍での冷却に確実に影響する。
【0029】
仮に、多孔性壁部24が塵状のバルク材料によって詰まらせられる場合が生じると、これは、圧力測定機器31によって指示され、当該圧力測定機器31は、今度は、制御システム36に真空制御バルブ30を閉じさせ、パージバルブ34を開けさせ、これにより、圧力パージライン32を介して、圧力サージの形式で多孔性壁部24の圧力ガスパージをトリガーする。
【0030】
上述の実施形態から見て取れるように、孔3、4のそれぞれの部分的な外周及び入口区間14の狭い部分23だけに真空を加えることで十分である。
【0031】
この出願の範囲内で用いられる用語、真空は、物理的な意味における絶対真空のことを差すのではなく、例えば0.02〜0.2バール(bar)の非常に低い圧力、すなわち98%〜80%の真空を差す。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】押出機を備えて成る押出システムを貫いた、垂直縦断面図を示す。
【図2】図1に記載の押出機を貫いた、水平縦断面図を示す。
【図3】図1の拡大部分図を示す。
【図4】ガス透過壁部の実行可能な第一実施形態を備えて成る押出機を貫いた断面図を示す。
【図5】ガス透過壁部の実行可能な第二実施形態を備えて成る押出機を貫いた断面図を示す。
【符号の説明】
【0033】
1 押出機
2 ハウジング
3 孔
4 孔
7 スクリュー
8 スクリュー
9 供給開口
11 スクリュー搬送部
14 入口区間
19 駆動装置
22 計量装置
23 真空ハウジング部
23’ 真空ハウジング部
23” 真空ハウジング部
24 ガス透過性多孔壁部
32 圧力パージライン
33 圧力ガス源
41 内壁部
42 孔壁部
43 孔壁部
44 ギャップ
44’ ギャップ
44” ギャップ
47 冷却ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
−ハウジング(2)と、
−少なくとも一つの孔(3、4)と、
−ハウジング(2)の一方の端部に配置される、粉末状材料のための供給開口(9)と、
−少なくとも一つの孔(3、4)に配置されるそれぞれ一本のスクリュー(7、8)と、
−粉末状バルク材料で供給するために供給開口(9)の上流側に配置され、且つ、押出機(1)の少なくとも入口区間(14)が運転の間に部分的にだけ充填されることを確実にするように構成される計量装置(22)と、
−入口区間(14)での真空ハウジング部(23)であって、多数のダクトを有する焼結材料のガス透過性多孔壁部(24)を有する真空ハウジング部(23)と、
−少なくとも一本のスクリュー(7、8)のための駆動装置(19)と、
を備えて成り、
前記少なくとも一つの孔(3、4)が、
−−孔壁部(42、43)有し、
前記スクリュー(7、8)が、
−−入口区間(14)を形成するように供給開口(9)の下流側に配置されるそれぞれ一つのスクリュー搬送部(11)と、
−−バルク材料を処理するためのスクリュー搬送部(11)の下流側に配置される少なくとも一つの部分(12)と、を有する、
粉末状バルク材料を処理するための押出機において、
−ガス透過性壁部(24)が、少なくとも一つの孔(3、4)を規定し且つ孔壁部(42、43)に対して後退させられる内壁部(41)を有し、それによって部分的な環状断面を備えた間隙(44、44’、44”)を形成すること、
−間隙(44、44’、44”)が、2.0mm≦D≦30mmが適用される一定の厚さDを有すること、及び、
−ガス透過性壁部(24)が、圧力パージライン(32)を用いて圧力ガス源(33)に接続されること、
を特徴とする押出機。
【請求項2】
ガス透過性多孔性壁部(24)でのダクトが、少なくとも内壁部(41)の近傍で、粉末状バルク材料の平均粒子サイズよりも小さいか又は等しい幅を有することを特徴とする請求項1に記載の押出機。
【請求項3】
真空ハウジング部(23)には、冷却ダクト(47)が設けられることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の押出機。
【請求項4】
真空ハウジング部(23)が、少なくとも一つの孔(3、4)の上方に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の押出機。
【請求項5】
真空ハウジング部(23’、23”)が、少なくとも一つの孔(3、4)の側面に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の押出機。
【請求項6】
少なくとも2つの平行で、部分的に相互に噛合う孔(3、4)が、ハウジング(2)に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の押出機。
【請求項7】
一つの真空ハウジング部(23’、23”)が、それぞれ、各孔(3、4)の側面に設けられることを特徴とする請求項6に記載の押出機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−254444(P2008−254444A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−86293(P2008−86293)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(501164665)コペリオン ヴェルナー ウント プライデラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (20)
【Fターム(参考)】