説明

振動制御装置

【課題】 振動制御手段の出力を低減することができ、小型の振動制御手段で実現できると共に、常に振動制御手段の移動範囲内で制御できる振動制御装置を提供する。
【解決手段】 設置部Fに設置された荷重支持部10と、荷重支持部10と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部30と、荷重支持部10の設置部Fに対する振動を制御する振動制御手段21を有する振動制御部20と、荷重支持部10の加速度を検出する加速度検出手段22と、振動制御手段21の移動範囲の中心からのずれを求める位置検出手段23と、加速度検出手段22及び位置検出手段23の検出値に応じて振動制御手段21を制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座席等の搭乗部、特に移動体等に設置される座席等の搭乗部に加わる振動を抑制、又は低減する振動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振動加速度に応じて 座席下の直動型電動アクチュエータを動作制御して座席に加わる振動を抑制する座席用振動制御装置がある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−180202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図9(a)に示すように、座席Sの支持をアクチュエータ121のみでする場合、停止状態を含め常にアクチュエータ121の出力が必要となる。また、図9(b)に示すように、座席Sの支持をアクチュエータ121とトーションスプリング122でする場合、停止状態ではアクチュエータ121の出力を0とすることができるが、座席Sの振動を制御する場合、トーションスプリング122のバネ力が反力となってしまい、振動制御分の出力の他にバネの反力分の出力がアクチュエータ121に必要となり、大きな出力が要求されていた。
また、振動制御を継続していくと、アクチュエータの初期位置が中心位置からずれてしまい、ストロークエンドに達し、制御不能となる場合があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するものであって、振動制御手段の出力を低減することができ、小型の振動制御手段で実現できると共に、常に振動制御手段の移動範囲内で制御できる振動制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために本発明は、設置部に設置された荷重支持部と、前記荷重支持部と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部と、前記荷重支持部の前記設置部に対する振動を制御する振動制御手段を有する振動制御部と、前記荷重支持部の加速度を検出する加速度検出手段と、前記振動制御手段の移動範囲の中心からのずれを求める位置検出手段と、前記加速度検出手段及び前記位置検出手段の検出値に応じて前記振動制御手段を制御することを特徴とする。
【0007】
また、前記荷重支持部を前記設置部に対して相対移動させる第1案内手段を有することを特徴とする。
【0008】
また、前記カウンタバランス部を前記荷重支持部に対して相対移動させる第2案内手段を有することを特徴とする。
【0009】
また、前記設置部に一端を支持された付勢手段と、前記設置部に支点を枢支され、一端を前記第1案内手段に連結され、他端を付勢手段の他端に連結された天秤部と、前記天秤部の長さを変更する調整手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、前記荷重支持部上の状態を検知する検知手段を備え、前記検知手段で検知した状態に応じて前記調整手段を作動することを特徴とする。
【0011】
また、前記位置検出手段の検出値が所定値以内の場合、前記加速度検出手段のみに応じて前記振動制御手段を制御することを特徴とする。
【0012】
また、前記位置検出手段の検出値に応じた前記振動制御手段の制御は、定ジャーク制御であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明によれば、設置部に設置された荷重支持部と、前記荷重支持部と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部と、前記荷重支持部の前記設置部に対する振動を制御する振動制御手段を有する振動制御部と、前記荷重支持部の加速度を検出する加速度検出手段と、前記振動制御手段の移動範囲の中心からのずれを求める位置検出手段と、前記加速度検出手段及び前記位置検出手段の検出値に応じて前記振動制御手段を制御するので、振動制御手段の出力を低減することができ、小型の振動制御手段で実現できると共に、常に振動制御手段の移動範囲内で制御できる振動制御装置を提供することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、前記荷重支持部を前記設置部に対して相対移動させる第1案内手段を有するので、荷重支持部材が水平方向に移動しないようにすることができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、前記カウンタバランス部を前記荷重支持部に対して相対移動させる第2案内手段を有するので、カウンタバランス部を移動させる必要がなくなる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、前記設置部に一端を支持された付勢手段と、前記設置部に支点を枢支され、一端を前記第1案内手段に連結され、他端を付勢手段の他端に連結された天秤部と、前記天秤部の長さを変更する調整手段とを備えたので、カウンタウエイト等の重量物を適用する必要がなくなる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、前記荷重支持部上の状態を検知する検知手段を備え、前記検知手段で検知した状態に応じて前記調整手段を作動するので、初期荷重の変化に対して適切に対応することができる。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、前記位置検出手段の検出値が所定値以内の場合、前記加速度検出手段のみに応じて前記振動制御手段を制御するので、効率的な制御をすることができる。
【0019】
請求項7記載の発明によれば、前記位置検出手段の検出値に応じた前記振動制御手段の制御は、定ジャーク制御であるので、荷重支持部に伝わる衝撃を低減しつつ位置を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態における振動制御装置1を示す。図中、1は振動制御装置、10は荷重支持部、11は荷重支持部材、Sは座席、20は振動制御部、21は振動制御手段の一例としての制振用アクチュエータ、22は加速度検出手段としての加速度センサ、23は位置検出手段としてのエンコーダ、24は荷重検出手段としての荷重センサ、30はカウンタバランス部、31は第2移動手段支持部の一例としての第2スライダ支持部、32は調整手段の一例としてのプリロード調整用アクチュエータ、33はねじりバネ、40は第1案内手段、41は第1スライダレール、42は第1スライダ、50は第2案内手段、51は第2スライダレール、52は第2スライダ、Fは設置部である。
【0022】
振動制御装置1は、荷重支持部10により床等の設置部Fに設置され、振動制御部20で振動制御装置1上の座席S等の荷重の振動をアクティブに制御すると共に、カウンタバランス部30で荷重に対する力の釣り合いを設定するものである。
【0023】
荷重支持部10は、座席S及び座席Sを支持する荷重支持部材11等を有する。荷重支持部材11は、座席Sの下方に設置され、振動制御部20及びカウンタバランス部30に載置されている。なお、座席を直接振動制御部20及びカウンタバランス部30に載置してもよい。
【0024】
振動制御部20は、ボイスコイルモータ等の制振用アクチュエータ21、加速度センサ22、位置センサとしてのエンコーダ23、荷重センサ24等を有する。制振用アクチュエータ21は、下部を設置部Fに設置、上部を荷重支持部材11に当接され、加速度センサ22等からの信号により、上下伸縮可能に制御される。加速度センサ22は、荷重支持部10の加速度を検出するものであり、荷重支持部10に載置される。エンコーダ23は、制振用アクチュエータ21の移動範囲の中心からのずれを検出するために用いられるものである。荷重センサ24は、荷重支持部10上の荷重を検出するものである。なお、荷重センサ24は加速度センサ22があれば、必ずしも設ける必要はない。
【0025】
カウンタバランス部30は、天秤部31、プリロード調整用アクチュエータ32、スプリング33等を有する。
【0026】
天秤部31は、設置部Fに支点31aを有し、一端側31bを第2スライダ52に、他端側31cをプリロード調整用アクチュエータ32を介してスプリング33に回動可能に連結する。
【0027】
プリロード調整用アクチュエータ32は、長さを可変することができるもので、一端を天秤部31に連結され、他端をスプリング33に固着され、加速度センサ22や荷重センサ24等の信号により、伸縮可能に制御される。スプリング33は、一端をプリロード調整用アクチュエータ32に固着され、他端を設置部Fに固着されている。
【0028】
第1案内手段40は、設置部Fに設置された第1スライダレール41と、荷重支持部材11に設けた第1スライダ42とを有し、荷重支持部10を設置部Fに対して相対移動させるものである。第1スライダレール41は、設置部Fに設置され、第1スライダ42及び荷重支持部材11を上下方向に案内する。第1スライダ42は、荷重支持部材11に設けられ、第1スライダレール41により上下方向に案内される。
【0029】
第2案内手段50は、荷重支持部材11に設置された第2スライダレール51、天秤部33の一端に連結される第2スライダ52を有し、カウンタバランス部30を荷重支持部10に対して相対移動させるものである。第2スライダレール51は、荷重支持部材11に設置され、第2スライダ52を移動可能に案内する。第2スライダ52は、天秤部31の一端に連結されると共に、第2スライダレール51に案内され、荷重支持部材11に対して移動可能なものである。
【0030】
図2は、このような構造の振動制御装置1のブロック図を示す。加速度センサ22、エンコーダ23等からの入力信号を制御手段としてのECU40に入力し、制振用アクチュエータ21を制御することで、アクティブに振動を制御する。また、加速度センサ22、エンコーダ23、又は、荷重センサ24等の入力信号を制御手段としてのECU60に入力し、プリロード調整用アクチュエータ32を制御する。
【0031】
次に、プリロード調整制御について説明する。図3は、プリロード調整制御のフローチャートを示す。まず、ステップ1で、荷重支持部10上の荷重を加速度センサ22又は荷重センサ24により検出する(ST1)。次に、ステップ2で、検出した荷重値の一定時間分をECU60に読み込む(ST2)。続いて、ステップ3で、一定時間分の荷重値から例えば平均値を計算して基準荷重値を算出する(ST3)。次に、ステップ4で、算出した基準荷重値にあわせてプリロード調整用アクチュエータ32作動制御する(ST4)。
【0032】
図4は、プリロード調整制御前後の本実施形態の振動制御装置1の状態を示すもので、図4(a)はプリロード調整制御前、図4(b)はプリロード調整制御後の状態を示すものである。図4(a)に示すプリロード調整制御前の状態から、例えば乗員Pが座席Sに座り、初期荷重に乗員Pの荷重が足されると、カウンタバランス部30の天秤部31が反時計方向に回転し、スプリング33に負荷がかかる。そこで、図4(b)に示すように、プリロード調整用アクチュエータ32を作動させ、天秤部31の長さを変えることにより、荷重とスプリング33による負荷とを釣り合わせる。
【0033】
このように、プリロード調整用アクチュエータ32を作動させることにより、荷重がキャンセルされ、その状態から振動制御をすることができるようになる。
【0034】
次に、本実施形態の振動制御について説明する。図5は、振動制御のフローチャートを示す。まず、ステップ11で、振動時の荷重支持部10の加速度を加速度センサ22により検出する(ST11)。次に、ステップ12で、ECU60において制振用アクチュエータ21の推力を計算する(ST12)。推力計算は、例えば、加速度×フリクション×ゲイン×(−1)等の計算式やあらかじめ加速度に対応する推力の値を記憶しておくことにより実行する。ただし、計算式におけるゲインは制御の遅れ分、−1は向きの反転を表す。
【0035】
ここで、位置ずれ補正について説明する。図6は、位置ずれ補正を示す概略図である。振動制御を続けていると、図6(a)に示すように、荷重支持部10の位置が中心からずれてしまい、移動できる距離が通常よりも少なくなり、ストロークエンドに達してしまう場合もある。そこで、位置ずれ補正により、ECU60は、図6(b)に示すように、位置ずれが所定値を超えた場合に、位置ずれを所定値以下に低減するように、位置センサ23の検出値に応じて制振用アクチュエータ21を制御する。また、定ジャーク制御とし、荷重支持部10に伝わる衝撃を低減することができる。
【0036】
まず、ステップ13で、エンコーダ23から制振アクチュエータ21の位置、又は、荷重支持部10の位置を取得する(ST13)。続いて、ステップ14で、位置ずれ移動平均を計算する(ST14)。
【0037】
ところで、位置ずれ移動平均で計算する理由は、振動制御を行いつつ、位置の制御を行うためである。振動制御を行いながら、位置の制御している状態では、その位置が一時的に上下することを踏まえた上で、その中心位置を取得する必要があり、ローパスフィルタとしての移動平均を計算し、カットオフ周波数を制御することでその中心位置を取得することができる。なお、カットオフ周波数の制御は移動平均の中では平均する時間を表しているが、本実施例の場合には1s程度で妥当である。
【0038】
次に、ステップ15で、位置ずれ補正の処理フラグがON、すなわち位置ずれ補正が処理中であるか判断する(ST15)。
【0039】
ステップ15において、位置ずれ補正の処理フラグがONとなっている場合、ステップ16で、位置ずれ移動平均が第1閾値e1より小さいか判断する(ST16)。
【0040】
ステップ16において、位置ずれ移動平均が第1閾値e1より小さい場合、ステップ17で、位置ずれ補正の処理フラグをOFFとする(ST17)。
【0041】
ステップ15において、位置ずれ補正の処理フラグがONとなっていない場合、すなわち位置ずれ補正の処理中でない場合、ステップ18で、位置ずれ移動平均が第2閾値e2より大きいか判断する(ST18)。
【0042】
ステップ18において、位置ずれ移動平均が第2閾値e2より大きい場合、ステップ19で、位置ずれ補正の処理フラグをONとする(ST19)。
【0043】
続いて、ステップ20で、位置ずれ推力補正値を補正部62において計算する(ST20)。
【0044】
ステップ16において、位置ずれ移動平均が第1閾値e1より大きい場合、ステップ20で、推力補正値を計算する(ST20)。
【0045】
ステップ17において、位置ずれ補正の処理フラグをOFFとした後、ステップ18において、位置ずれ移動平均が第2閾値e2より小さい場合、又は、ステップ20において、位置ずれ補正を実行した後、ステップ21で、振動制御に位置ずれ補正値を付加した制振アクチュエータ21の推力を計算する(ST21)。
【0046】
次に、ステップ22で、ステップ21において計算した推力で制振アクチュエータ21を作動する(ST22)。
【0047】
図7は、本実施形態の振動制御の状態を示すもので、図7(a)は制振用アクチュエータ21を収縮した状態、図7(b)は制振用アクチュエータ21を伸張した状態を示すものである。
【0048】
図7(a)はステップ14に対応する検出した荷重値がプリロード調整制御で求めた基準荷重値より大きい場合であり、座席S上の振動をほぼ0にするため制振用アクチュエータ21を収縮すると、第2スライダ52が前方に移動すると共に、カウンタバランス部30の天秤部31が反時計方向に回転する。この時、スプリング33は伸張するが、荷重とスプリング33による負荷は、ほぼ釣り合い状態を保つことができる。
【0049】
図7(b)はステップ15に対応する検出した荷重値がプリロード調整制御で求めた基準荷重値より小さい場合であり、座席S上の振動を0にするため制振用アクチュエータ21を伸張すると、第2スライダ52が後方に移動すると共に、カウンタバランス部30の天秤部31が時計方向に回転する。この時、スプリング33は収縮するが、荷重とスプリング33による負荷は、ほぼ釣り合い状態を保つことができる。
【0050】
図8は、本実施形態の振動制御装置1を用いた場合と、図9に示す従来技術の場合とをシミュレーションで比較した結果を示す。シミュレーションは、振幅25mm周期750mmの波状路を速度70km/hで走行する条件で、荷重の振動を0にするために必要な制振用アクチュエータを求めた。
【0051】
図8(a)は、図9(a)に示すように、座席の支持をアクチュエータのみでする場合、図8(b)は、図9(b)に示すように、座席の支持をアクチュエータとスプリングでする場合、図8(c)は、本実施形態の場合である。
【0052】
このように、本実施形態によれば、設置部Fに設置された荷重支持部10と、荷重支持部10と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部30と、荷重支持部10の設置部Fに対する振動を制御する制振用アクチュエータ21を有する振動制御部20と、荷重支持部10の加速度を検出する加速度センサ22と、制振用アクチュエータ21の移動範囲の中心からのずれを求めるエンコーダ23と、加速度センサ22及び位置センサ23の検出値に応じて制振用アクチュエータ21を制御するので、制振用アクチュエータ21の出力を低減することができ、小型の制振用アクチュエータ21で実現できると共に、常に制振用アクチュエータ21の移動範囲内で制御できる振動制御装置1を提供することができる。
【0053】
また、荷重支持部10を設置部Fに対して相対移動させる第1案内手段40を有するので、荷重支持部材11が水平方向に移動しないようにすることができる。
【0054】
また、カウンタバランス部30を荷重支持部10に対して相対移動させる第2案内手段50を有するので、カウンタバランス部30を移動させる必要がなくなる。
【0055】
また、設置部Fに一端を支持されたスプリング33と、設置部Fに支点を枢支され、一端を第1案内手段40に連結され、他端をスプリング33の他端に連結された天秤部31と、天秤部31の長さを変更するプリロード調整用アクチュエータ32とを備えたので、カウンタウエイト等の重量物を適用する必要がなくなる。
【0056】
また、荷重支持部材11上の荷重を検知する加速度センサ22、エンコーダ23又は荷重センサ24を備え、加速度センサ22、エンコーダ23又は荷重センサ24で求めた荷重に応じてプリロード調整用アクチュエータ32を作動するので、初期荷重の変化に対して適切に対応することができる。
【0057】
また、エンコーダ23の検出値が所定値以内の場合、加速度センサ22のみに応じて制振用アクチュエータ21を制御するので、効率的な制御をすることができる。
【0058】
また、エンコーダ23の検出値に応じた制振用アクチュエータ21の制御は、定ジャーク制御であるので、荷重支持部10に伝わる衝撃を低減しつつ位置を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】第1実施形態の振動制御装置を示す図である。
【図2】振動制御装置のシステム構成を示したブロック図である。
【図3】プリロード調整制御のフローチャートを示す図である。
【図4】プリロード調整制御時の振動制御装置の状態を示す図である。
【図5】振動制御のフローチャートを示す図である。
【図6】位置ずれ補正を示す概略図である。
【図7】振動制御時の振動制御装置の状態を示す図である。
【図8】本実施形態の振動制御装置と従来の技術とを比較したシミュレーションを示す図である。
【図9】従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
1…振動制御装置、10…荷重支持部、11…荷重支持部材、20…振動制御部、21…制振用アクチュエータ(振動制御手段)、22…加速度センサ(加速度検出手段・検知手段)、23…エンコーダ(位置検出手段・検知手段)24…荷重センサ(検知手段)、30…カウンタバランス部、31…天秤部、32…プリロード調整用アクチュエータ(調整手段)、33…スプリング(付勢手段)、40…第1案内手段、41…第1スライダレール、12…第1スライダ、50…第2案内手段、51…第2スライダレール、52…第2スライダ、60…ECU(制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置部に設置された荷重支持部と、
前記荷重支持部と連結され荷重と釣り合う負荷を与えるカウンタバランス部と、
前記荷重支持部の前記設置部に対する振動を制御する振動制御手段を有する振動制御部と、
前記荷重支持部の加速度を検出する加速度検出手段と、
前記振動制御手段の移動範囲の中心からのずれを求める位置検出手段と、
前記加速度検出手段及び前記位置検出手段の検出値に応じて前記振動制御手段を制御する
ことを特徴とする振動制御装置。
【請求項2】
前記荷重支持部を前記設置部に対して相対移動させる第1案内手段を有することを特徴とする請求項1に記載の振動制御装置。
【請求項3】
前記カウンタバランス部を前記荷重支持部に対して相対移動させる第2案内手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動制御装置。
【請求項4】
前記設置部に一端を支持された付勢手段と、前記設置部に支点を枢支され、一端を前記第1案内手段に連結され、他端を付勢手段の他端に連結された天秤部と、前記天秤部の長さを変更する調整手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の振動制御装置。
【請求項5】
前記荷重支持部上の状態を検知する検知手段を備え、前記検知手段で検知した状態に応じて前記調整手段を作動することを特徴とする請求項4に記載の振動制御装置。
【請求項6】
前記位置検出手段の検出値が所定値以内の場合、前記加速度検出手段のみに応じて前記振動制御手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の振動制御装置。
【請求項7】
前記位置検出手段の検出値に応じた前記振動制御手段の制御は、定ジャーク制御であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の振動制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−154593(P2009−154593A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−332453(P2007−332453)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(591261509)株式会社エクォス・リサーチ (1,360)
【Fターム(参考)】