説明

接続装置

【課題】 電子機器のホルダーからの取出時における雄型コネクターの変形を防止する。
【解決手段】 電子機器を保持するホルダーと、電子機器がホルダーに保持されるときに雌型コネクターに挿入されて接続される雄型コネクターとを設け、ホルダーがベース部とベース部の両端部からそれぞれ略同じ方向へ突出され電子機器を挟持する一対の保持突部とを有し、雄型コネクターが一対の保持突部の並び方向に直交しベース部からの保持突部の突出方向に直交する方向に延びる軸を支点として一方の保持突部に回動自在に支持され、一方の保持突部の先端部にベース部からの保持突部の突出方向において雄型コネクターに対向して位置された規制突部を設け、雌型コネクターに雄型コネクターが接続された状態において電子機器の他方の保持突部との係合が解除されて電子機器がホルダーに対して傾動されて雄型コネクターが回動されたときに、電子機器が規制突部に接触されて雄型コネクターの所定の角度以上の回動が規制されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は接続装置についての技術分野に関する。詳しくは、雄型コネクターを電子機器が保持されるホルダーに対して回動可能にすると共に雄型コネクターのホルダーに対する回動を規制する規制突部を設けて電子機器のホルダーからの取出時における雄型コネクターの変形を防止する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯用の音楽記録再生装置や携帯電話等の電子機器が接続される接続装置がある。
【0003】
このような接続装置は、例えば、電子機器を保持するホルダーを有し、例えば、車内のダッシュボード等に取り付けられる。接続装置は、例えば、車載用のスピーカーユニットにデーターの出力等を行うための処理装置(デジタル・シグナル・プロセッサー・ユニット:Digital Signal Processor Unit)に接続される。接続装置が処理装置に接続されると、ホルダーに保持された電子機器の音楽データー等が処理装置を介してスピーカーユニットに送出され、スピーカーユニットから高品質の音声が出力される。
【0004】
上記のような接続装置には、電子機器に設けられた雌型コネクターが接続される雄型コネクターが長手方向における一端部に設けられ、長手方向における他端部に電子機器に係合されて電子機器を保持する保持部が設けられている。
【0005】
電子機器は雌型コネクターが雄型コネクターに接続されることにより接続装置に対する電気的な導通が図られ、雌型コネクターが雄型コネクターに接続され所定の部分が保持部に係合されることによりホルダーに保持される。
【0006】
【特許文献1】特開2003−134209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のような接続装置において、電子機器を接続装置から取り出そうとするときには、電子機器を接続装置に対して雌型コネクターが設けられている部分を支点として傾けることにより保持部の解除を行うことも可能である。
【0008】
ところが、上記のように電子機器を傾けて接続装置からの取出を行おうとしたときには、雌型コネクターが雄型コネクターに接続された状態で電子機器が傾けられてしまうため、その分、雄型コネクターに負荷が付与されてしまい、雄型コネクターが変形してしまうおそれがある。
【0009】
特に、車内において用いられる接続装置にあっては、車内において接続装置が様々な向きでダッシュボード等に取り付けられるため、電子機器を接続装置から取り出すときに電子機器が傾いた状態になり易い。
【0010】
そこで、本技術接続装置は、上記した問題点を克服し、電子機器のホルダーからの取出時における雄型コネクターの変形を防止することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1に、接続装置は、上記した課題を解決するために、雌型コネクターを有する電子機器を保持するホルダーと、前記電子機器が前記ホルダーに保持されるときに前記雌型コネクターに挿入されて接続される雄型コネクターとを備え、前記ホルダーがベース部と前記ベース部の両端部からそれぞれ略同じ方向へ突出され前記電子機器の両端部に係合して前記電子機器を挟持する一対の保持突部とを有し、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に直交し前記ベース部からの前記保持突部の突出方向に直交する方向に延びる軸を支点として一方の前記保持突部に回動自在に支持され、前記一方の保持突部の先端部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向において前記雄型コネクターに対向して位置された規制突部を設け、前記雌型コネクターに前記雄型コネクターが接続された状態において前記電子機器の他方の前記保持突部との係合が解除されて前記電子機器が前記ホルダーに対して傾動されて前記雄型コネクターが回動されたときに、前記電子機器が前記規制突部に接触されて前記雄型コネクターの所定の角度以上の回動が規制されるようにしたものである。
【0012】
従って、接続装置にあっては、電子機器のホルダーに対する傾動に伴って雄型コネクターが回動され電子機器の規制突部への接触により雄型コネクターの回動が規制される。
【0013】
第2に、上記した接続装置においては、前記雌型コネクターが前記雄型コネクターに接続された前記電子機器が前記規制突部に接触された状態において、前記規制突部の先端部と前記雄型コネクターの先端部とが前記並び方向において略同じ位置に存在することが望ましい。
【0014】
雌型コネクターが雄型コネクターに接続された電子機器が規制突部に接触された状態において、規制突部の先端部と雄型コネクターの先端部とが並び方向において略同じ位置に存在することにより、電子機器が雄型コネクターに対して傾いたときに、電子機器の雄型コネクターに対する傾きが大きくなり難い。
【0015】
第3に、上記した接続装置においては、雄型コネクターが所定の角度範囲で前記ホルダーに対して回動可能とされ、前記電子機器が前記規制突部に接触したときに前記雄型コネクターの回動角度が前記角度範囲における最大角度より小さくされることが望ましい。
【0016】
雄型コネクターが所定の角度範囲でホルダーに対して回動可能とされ、電子機器が規制突部に接触したときに雄型コネクターの回動角度が角度範囲における最大角度より小さくされることにより、規制突部によって雄型コネクターの回動が角度範囲における最大角度より小さい角度で規制される。
【0017】
第4に、上記した接続装置においては、前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態において、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に対して前記規制突部側へ傾斜されることが望ましい。
【0018】
ホルダーに電子機器が保持される前の状態において、雄型コネクターが一対の保持突部の並び方向に対して規制突部側へ傾斜されることにより、電子機器の雌型コネクターに雄型コネクターを挿入し易くなる。
【0019】
第5に、上記した接続装置においては、前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態における前記雄型コネクターの位置が初期位置とされ、前記雄型コネクターが前記初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、前記雄型コネクターを前記初期位置へ向けて付勢する付勢バネを設けることが望ましい。
【0020】
雄型コネクターが初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、雄型コネクターを初期位置へ向けて付勢する付勢バネを設けることにより、電子機器が接続装置に接続される前の状態において、常に、雄型コネクターがベース部に対して一定の角度で初期位置に保持される。
【0021】
第6に、上記した接続装置においては、ホルダーのベース部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向へ移動可能とされ前記ホルダーに前記電子機器が保持されたときに前記電子機器に押し付けられるアジャスターを設け、前記ホルダーは前記ベース部からの前記保持突部の突出方向における大きさが異なる電子機器の保持が可能とされ、前記ホルダーに前記電子機器が保持された状態において、保持された前記電子機器の前記大きさに応じて前記アジャスターの前記電子機器に対する接触位置が変化されるようにすることが望ましい。
【0022】
ホルダーに電子機器が保持された状態において、保持された電子機器の大きさに応じてアジャスターの電子機器に対する接触位置が変化されるようにすることにより、大きさが異なる電子機器がホルダーに保持された状態において、ホルダーに対する電子機器の位置が大きく変化しない。
【発明の効果】
【0023】
本技術接続装置は、雌型コネクターを有する電子機器を保持するホルダーと、前記電子機器が前記ホルダーに保持されるときに前記雌型コネクターに挿入されて接続される雄型コネクターとを備え、前記ホルダーがベース部と前記ベース部の両端部からそれぞれ略同じ方向へ突出され前記電子機器の両端部に係合して前記電子機器を挟持する一対の保持突部とを有し、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に直交し前記ベース部からの前記保持突部の突出方向に直交する方向に延びる軸を支点として一方の前記保持突部に回動自在に支持され、前記一方の保持突部の先端部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向において前記雄型コネクターに対向して位置された規制突部を設け、前記雌型コネクターに前記雄型コネクターが接続された状態において前記電子機器の他方の前記保持突部との係合が解除されて前記電子機器が前記ホルダーに対して傾動されて前記雄型コネクターが回動されたときに、前記電子機器が前記規制突部に接触されて前記雄型コネクターの所定の角度以上の回動が規制されるようにしている。
【0024】
従って、雄型コネクターに電子機器から負荷が付与されないため、電子機器の取出時における雄型コネクターの変形を防止することができる。
【0025】
請求項2に記載した技術にあっては、前記雌型コネクターが前記雄型コネクターに接続された前記電子機器が前記規制突部に接触された状態において、前記規制突部の先端部と前記雄型コネクターの先端部とが前記並び方向において略同じ位置に存在するようにしている。
【0026】
従って、電子機器が雄型コネクターに対して傾いたときに、電子機器の雄型コネクターに対する傾きが大きくなり難く、雄型コネクターの変形の発生を低減することができる。
【0027】
請求項3に記載した技術にあっては、前記雄型コネクターが所定の角度範囲で前記ホルダーに対して回動可能とされ、前記電子機器が前記規制突部に接触したときに前記雄型コネクターの回動角度が前記角度範囲における最大角度より小さくされている。
【0028】
従って、雄型コネクターを含めた回動機構の破損及び動作不良の発生を防止することができる。
【0029】
請求項4に記載した技術にあっては、前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態において、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に対して前記規制突部側へ傾斜されている。
【0030】
従って、電子機器の雌型コネクターに雄型コネクターを挿入し易く、雄型コネクターに対する雌型コネクターの良好な接続動作及び接続状態を確保することができる。
【0031】
請求項5に記載した技術にあっては、前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態における前記雄型コネクターの位置が初期位置とされ、前記雄型コネクターが前記初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、前記雄型コネクターを前記初期位置へ向けて付勢する付勢バネを設けている。
【0032】
従って、電子機器が接続装置に接続される前の状態において、常に、雄型コネクターがベース部に対して一定の角度で初期位置に保持されているため、電子機器の接続装置に対する接続動作を容易に行うことができる。
【0033】
請求項6に記載した技術にあっては、前記ホルダーのベース部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向へ移動可能とされ前記ホルダーに前記電子機器が保持されたときに前記電子機器に押し付けられるアジャスターを設け、前記ホルダーは前記ベース部からの前記保持突部の突出方向における大きさが異なる電子機器の保持が可能とされ、前記ホルダーに前記電子機器が保持された状態において、保持された前記電子機器の前記大きさに応じて前記アジャスターの前記電子機器に対する接触位置が変化されるようにしている。
【0034】
従って、保持突部の突出方向における大きさが異なる電子機器が接続装置に接続された場合に、ホルダーに対する電子機器の位置が大きく変化することがなく、大きさの相違に拘わらず電子機器の接続装置に対する接続動作及び取出動作を適性に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下に、本技術接続装置を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0036】
以下に示した最良の形態は、本技術接続装置を、車内において用いられ車載用のスピーカーユニットにデーターの出力等を行うための処理装置に接続される接続装置に適用したものである。
【0037】
但し、本技術の適用範囲は車載用のスピーカーユニットにデーターの出力等を行うための処理装置に接続される接続装置に限られることはない。本技術接続装置は、電子機器の雌型コネクターが接続される雄型コネクターを有し雌型コネクターに雄型コネクターが接続された状態において電子機器を保持する各種の接続装置に広く適用することができる。特に、接続装置は、携帯電話や携帯用の音楽記録再生装置(DMP:Digital Music Player)が接続される所謂クレードルと称される接続装置に好適である。
【0038】
[電子機器の概略構成]
先ず、接続装置に接続される電子機器について説明する(図1参照)。
【0039】
接続装置には、厚みの異なる電子機器100及び電子機器200が選択的に接続可能とされている。
【0040】
電子機器100は、例えば、携帯用の音楽記録再生装置であり、扁平な縦長の略矩形状に形成されている。電子機器100は前面に表示面100a及び操作部100bを有している。表示面100aは、例えば、タッチパネルとしても機能し、表示面100a又は操作部100bを操作することにより、記録された音楽データー等の外部への出力や音楽データーの選択等の所定の処理を実行することが可能とされている。
【0041】
電子機器100の下端部には下方に開口された雌型コネクター101が設けられている。
【0042】
電子機器200は、例えば、携帯用の音楽記録再生装置であり、扁平な縦長の略矩形状に形成されている。電子機器200の厚みは、例えば、電子機器100の厚みより薄くされている。
【0043】
電子機器200は前面に表示面200a及び操作部200bを有している。表示面200aは、例えば、タッチパネルとしても機能し、表示面200a又は操作部200bを操作することにより、記録された音楽データー等の外部への出力や音楽データーの選択等の所定の処理を実行することが可能とされている。
【0044】
電子機器200の下端部には下方に開口された雌型コネクター201が設けられている。
【0045】
[接続装置の構成]
次に、接続装置について説明する(図1乃至図6参照)。
【0046】
接続装置1はスタンド2とホルダー3を有している。
【0047】
スタンド2は被取付板4と被取付板4に回動自在に連結された支え脚5とを有している。被取付体4は上下方向を向く略円板状に形成され、下面側に図示しない吸盤を有している。被取付体4には吸着操作部4aが設けられている。被取付体4には上方へ突出された支持突部4bが設けられている。
【0048】
吸着操作部4aが操作されると、例えば、車のダッシュボード等の被取付面に吸盤によって被取付体4が吸着され又は被取付面に対する吸着が解除される。
【0049】
支え脚5は被取付体4の支持突部4bに回動自在に連結され、回動されることにより上端部が略前後方向へ移動されるように構成されている。また、支え脚5は被取付体4の一部の周方向における回転に伴って回転可能とされている。
【0050】
ホルダー3は上下で結合された上側筐体6と下側筐体7を有し、上側筐体6が下側筐体7に対して上下方向へ移動可能とされている。
【0051】
上側筐体6はフレーム部8とフレーム部8の下側に位置する内側構造部9とから成る(図3参照)。フレーム部8は内側構造部9に対して上下方向へ移動可能とされている。
【0052】
フレーム部8はフロントキャビネット10とリアパネル11が前後で結合されて成る。
【0053】
フロントキャビネット10は縦長の形状に形成され、上端部を除く部分が後方に開口され上端部における前端部を除く部分が上方及び後方に開口されている。フロントキャビネット10は上端部が他の部分より前方へ突出されている。フロントキャビネット10の前端部には下方へ突出された位置規制部10aが設けられている。
【0054】
リアパネル11は縦長の形状に形成され、上端部が他の部分より前方へ突出されている。
【0055】
内側構造部9は略前後方向を向く板状に形成された基板部9aと基板部9aから前方へ突出されたバネ支持突部9bとから成る。
【0056】
下側筐体7はフレーム部12とフレーム部12に取り付けられたパネル部13とを有している。
【0057】
フレーム部12はフロントパネル14とリアキャビネット15が前後で結合されて成る。
【0058】
フロントパネル14は縦長の形状に形成され、上端部に前後に貫通された支持孔14aを有し下端部に上下に貫通された配置孔14bを有している。フロントパネル14は下端部が他の部分より前方へ突出されている。
【0059】
リアキャビネット15は縦長の形状に形成され、下端部を除く部分が前方に開口され下端部が上方及び前方に開口されている。リアキャビネット15は下端部が他の部分より前方へ突出されている。リアキャビネット15の上端部には後方へ突出された突状配置部16が設けられ突状配置部16の後端部には前後に貫通された軸挿通孔16aが形成されている。
【0060】
リアキャビネット15の下端部における両側面部には、内面側にそれぞれ軸受凹部15a、15aが形成されている。
【0061】
リアキャビネット15の所定の位置にはそれぞれ釦配置孔15b、15b、・・・及び摘子配置用切欠15cが形成されている。
【0062】
パネル部13は、フロントパネル14とリアキャビネット15が結合されて構成されたフレーム部12における下端部に前方から取り付けられている。パネル部13には左右に離隔して透過孔13aと配置用孔13bが形成されている。パネル部13には、透過孔13aに赤外線フィルター17が取り付けられ、配置用孔13bにインジケーター18が取り付けられている。
【0063】
パネル部13がフレーム部12に取り付けられた状態においては、パネル部13の上端部がフレーム部12の下端部における上面より上方へ突出され(図4及び図5参照)、この突出された部分が規制突部19として設けられている。
【0064】
下側筐体7に上側筐体6が結合され下側筐体7にパネル部13が結合されることによりホルダー3が構成される。ホルダー3には、フレーム部8の上端部を除く部分とフレーム部12の下端部を除く部分とによって略前後方向を向くベース部20が設けられ、ホルダー3の上端部と下端部はそれぞれベース部20から前方へ突出された保持突部21、22として設けられている。
【0065】
上側筐体6の上端部における内部には前後方向へ伸縮可能とされた圧縮コイルバネ23が配置されている(図3参照)。圧縮コイルバネ23は上側筐体6の内側構造部9に設けられたバネ支持突部9bに支持されている。
【0066】
下側筐体7のフレーム部12の内部における上端部にはアジャスター24が配置されている。アジャスター24は略円柱状に形成された押付部24aと押付部24aの後端部から外方へ張り出されたフランジ部24bとから成る。アジャスター24は押付部24aがフロントパネル14の支持孔14aに挿通されて支持され、圧縮コイルバネ23によって前方へ付勢される。
【0067】
下側筐体7のフレーム部12における突状配置部16の内部には前側から順に押さえバネ25と受け部材26が配置される。押さえバネ25は上側筐体6の内側構造部9の後側に配置され、前面が内側構造部9の基板部9aに接した状態とされている。
【0068】
受け部材26の後側には支持体27が配置される。支持体27は球状に形成された球状部27aと球状部27aから後方へ突出された結合軸部27bとから成る。支持体27は、球状部27aが突状配置部16の内部に配置され、結合軸部27bが下側筐体7のリアキャビネット15に形成された軸挿通孔16aから後方へ突出される。
【0069】
支持体27の球状部27aには押さえバネ25によって受け部材26が前方から押し付けられ、球状部27aと受け部材26の間に一定の摩擦力が発生する。支持体27の球状部27aには受け部材26が任意の方向へ回転可能に保持される。
【0070】
支持体27は結合軸部27bがスタンド2の支え脚5の上端部に結合される。支持体27の結合軸部27bが支え脚5に結合された状態において、ホルダー3は受け部材26が支持体27の球状部27aに摺動されることにより任意の方向へ回動可能とされると共に押さえバネ25の付勢力により球状部27aと受け部材26の間に摩擦力が発生することによって回動された任意の位置において保持される。
【0071】
下側筐体7のフレーム部12にはそれぞれ操作釦28、29、30が配置される。操作釦28、29、30はそれぞれ釦配置孔15b、15b、・・・に配置され、外部からの操作が可能とされている。操作釦28、29、30は、例えば、それぞれ電源釦、電子機器100に記録された音楽データーの早送り・巻き戻し等の釦、上側筐体6の下側筐体7に対する移動を可能または規制するための釦として機能する。
【0072】
下側筐体7のフレーム部12の内部には、突状配置部16の下側に前後方向を向く回路基板31が配置されている。回路基板31には上下両端部にそれぞれフレキシブルプリント配線板32、33が接続され、上側のフレキシブルプリント配線板32には接続コネクター34が接続されている。接続コネクター34はフレーム部12のリアキャビネット15の内面に取り付けられている。
【0073】
回路基板31には回転可能なダイヤル摘子35が取り付けられており、ダイヤル摘子35はフレーム部12の摘子配置用切欠15cに配置される。従って、ダイヤル摘子35に対して外部からの操作が可能とされている。ダイヤル摘子35は音楽データーの音量調整用の摘子として機能する。
【0074】
下側筐体7のフレーム部12の内部における下端部には導光部材36が取り付けられている。
【0075】
下側筐体7のフレーム部12の内部における下端部には回動部材37が回動自在に支持されている。回動部材37は本体部38と本体部38からそれぞれ左右に突出された軸部39、39とから成り、本体部38にはコネクター挿通孔38aが形成されている。
【0076】
回動部材37は軸部39、39がそれぞれリアキャビネット15の内面側に形成された軸受凹部15a、15aに支持されている。従って、回動部材37は左右方向に延びる軸部39、39を支点として回動可能とされている。
【0077】
回動部材37の本体部38における下面には接続基板40が取り付けられている。接続基板40上には半導体発光素子41が搭載されている。接続基板40の下面には回路基板31に接続されたフレキシブルプリント配線板33が接続されている。
【0078】
接続基板40上には雄型コネクター42が搭載されている。接続基板40が本体部38に取り付けられた状態において、雄型コネクター42はコネクター挿通孔38aを下側から挿通され一部が本体部38から上方へ突出される。
【0079】
接続基板40が取り付けられた回動部材37はフレーム部12のフロントパネル14に形成された配置孔14bに配置される。従って、雄型コネクター42は配置孔14bに配置された回動部材37及び接続基板40と一体になって回動される。
【0080】
回動部材37がフレーム部12に支持された状態において、軸部39、39にそれぞれ付勢バネ43、43が支持される。付勢バネ43、43は、例えば、捩じりコイルバネであり、回動部材37を介して雄型コネクター42を付勢する機能を有している。雄型コネクター42は初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、初期位置はホルダー3のベース部20が延びる方向Hに対してθ°前方へ傾斜された位置、例えば、6°前方へ傾斜された位置である(図4参照)。雄型コネクター42は付勢バネ43、43によって回動部材37を介して初期位置に戻る方向へ付勢されている。
【0081】
雄型コネクター42は初期位置を基準として回動され、例えば、延びる方向Hに対して前側に25°傾斜される状態まで回動可能とされ、延びる方向H、即ち、0°まで後側に回動可能とされている。従って、雄型コネクター42が初期位置を基準として回動され回動された方向への力の付与が解除されたときには、付勢バネ43、43の付勢力によって、常に、初期位置(6°の状態)に戻るようにされている。
【0082】
接続基板40に搭載された半導体発光素子41から光が出射されると、出射された光が導光部材36を導光されてパネル部13に取り付けられたインジケーター18に入射される。半導体発光素子41からは異なる色の光が出射可能とされており、出射された色に応じてインジケーター18が色付き、インジケーター18を視認することにより使用者において接続装置1の動作状態を確認することができる。
【0083】
また、後述するリモートコントロール装置が操作されると、リモートコントロール装置から赤外光が赤外線フィルター17を介して図示しない受光部に入射され、リモートコントロール装置による接続装置1に対する遠隔操作が可能とされている。
【0084】
[接続装置の接続状態]
以下に、接続装置1の他の各部との接続状態について説明する(図7参照)。
【0085】
上記のように構成された接続装置1は、例えば、車輌1000において用いられる。接続装置1は車輌1000の車内において、例えば、ダッシュボード等に取り付けられ、手動による操作の他、リモートコントロール装置50による操作によって動作される。
【0086】
接続装置1は、例えば、車載用のスピーカーユニットにデーターの出力等を行うための処理装置(デジタル・シグナル・プロセッサー・ユニット:Digital Signal Processor Unit)60に接続される。接続装置1と処理装置60の接続はケーブル70がそれぞれ接続装置1の接続コネクター34と処理装置60の接続端子とに接続されることにより行われる。
【0087】
処理装置60は増幅回路として機能するアンプ80を介して音声出力装置として機能するスピーカー90に接続され、アンプ80及びスピーカー90に対して所定の処理を行ってこれらの各部を制御する。
【0088】
接続装置1から出力された音声データーは処理装置60に送出され、処理装置60から出力されてアンプ80によって増幅されてスピーカー90から高品質の音声として出力される。
【0089】
[接続装置に対する電子機器の接続動作]
以下に、接続装置1に対する電子機器100の接続動作について説明する(図8乃至図15参照)。
【0090】
電子機器100が接続される前の状態においては、雄型コネクター42が初期位置にあり、ホルダー3のベース部20が延びる方向に対して、例えば、6°前方、即ち、規制突部19側へ傾斜されて位置されている(図8参照)。このとき上側筐体6は下側筐体7に対して上方へ移動されて上方の移動端に位置されている。
【0091】
電子機器100は上側の保持突部21との干渉を回避するために稍前方に傾けられた状態で上方側からホルダー3のベース部20に沿うようにして下方側へ移動され、雌型コネクター101が雄型コネクター42に接続される(図9参照)。
【0092】
このとき雄型コネクター42が規制突部19側へ傾斜されているため、電子機器100の雌型コネクター101に雄型コネクター42を挿入し易く、雄型コネクター42に対する雌型コネクター101の良好な接続動作及び接続状態を確保することができる。
【0093】
次に、電子機器100を後方に押圧し、電子機器100をベース部20に平行な状態とする(図10参照)。このとき電子機器100によってアジャスター24が押圧され、アジャスター24が圧縮コイルバネ23の付勢力に反して後方へ移動され、圧縮コイルバネ23の付勢力によって押付部24aが電子機器100の背面に押し付けられる。
【0094】
電子機器100が後方へ押圧されるときには、電子機器100は下端部を支点とするように回動され、このとき雄型コネクター42が回動部材37及び接続基板40と一体になって回動される。このように雄型コネクター42は回動される構成にされているため、電子機器100が後方へ押圧されるときに雄型コネクター42に負荷が付与されることがなく、電子機器100が後方へ押圧されたときの雄型コネクター42の変形を防止することができる。
【0095】
電子機器100がベース部20に平行な状態とされた状態においては、雄型コネクター42はベース部20が延びる方向Hと同じ角度(0°)まで回動される。
【0096】
次いで、上側筐体6を下側筐体7に対して下方へ移動させる(図11及び図12参照)。上側筐体6が下方へ移動されると、上側筐体6における保持突部21の前端部に設けられた位置規制突部10aに電子機器100の上端部の前縁が係合される。従って、電子機器100がホルダー3に保持される。このとき電子機器100にはアジャスター24を介して圧縮コイルバネ23の付勢力が付与されているため、位置規制突部10aに電子機器100の上端部の前縁が押し付けられ位置規制突部10aに電子機器100が係合された状態が保持される。
【0097】
電子機器100がホルダー3に保持された状態においては、電子機器100がベース部20に平行な状態にされており、雄型コネクター42はベース部20が延びる方向Hと同じ角度(0°)の状態が保持されている(図11及び図13参照)。電子機器100がホルダー3に保持された状態において、処理装置60に対して電子機器100に記録された音楽データーの出力が行われる。
【0098】
電子機器100を接続装置1から取り出すときには、先ず、上側筐体6を下側筐体7に対して上方へ移動させる。上側筐体6が上方へ移動されると、上側筐体6における保持突部21の前端部に設けられた位置規制突部10aと電子機器100の上端部の前縁との係合が解除されて圧縮コイルバネ23の付勢力によってアジャスター24が前方へ移動され、電子機器100がアジャスター24によって前方へ押圧される。
【0099】
電子機器100がアジャスター24によって前方へ押圧されると、電子機器100は下端部を支点とするように回動され、電子機器100が前側に傾斜され、このとき雄型コネクター42が回動部材37及び接続基板40と一体になって回動される。このように雄型コネクター42は回動される構成にされているため、電子機器100が前方へ押圧されるときに雄型コネクター42に負荷が付与されることがなく、電子機器100が前方へ押圧されたときの雄型コネクター42の変形を防止することができる。
【0100】
次いで、電子機器100を把持して電子機器100をさらに前側に傾斜させる(図14及び図15参照)。電子機器100がさらに前側に傾斜されるときにも、雄型コネクター42が回動部材37及び接続基板40と一体になって回動される。
【0101】
電子機器100の前側への傾斜は下端部の前面が規制突部19に接触するまで行うことが可能であり、電子機器100の下端部の前面が規制突部19に接触することにより、電子機器100の前側への傾斜が規制される。
【0102】
上記したように、雄型コネクター42が初期位置を基準として回動可能な最大角度は、ベース部20が延びる方向Hに対して25°にされているが、電子機器100の前側への傾斜が規制突部19によって規制された状態においては、雄型コネクター42の初期位置を基準とした回動角度が最大角度より小さくされ、例えば、19°にされている。
【0103】
このように接続装置1にあっては、電子機器100が規制突部19に接触され前側への傾斜が規制された状態における雄型コネクター42の回動角度が、雄型コネクター42の回動可能な最大角度より小さくされている。
【0104】
従って、回動部材37や雄型コネクター42を含めた回動機構の破損及び動作不良の発生を防止することができる。
【0105】
続いて、電子機器100が前斜め上方へ引き抜かれることにより、雌型コネクター101と雄型コネクター42の接続が解除され、電子機器100が接続装置1から取り出される。
【0106】
電子機器100が接続装置1から取り出されると、付勢バネ43、43の付勢力によって雄型コネクター42が初期位置に戻る(図8参照)。
【0107】
上記したように、接続装置1にあっては、雄型コネクター42が初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、雄型コネクター42を初期位置に向けて付勢する付勢バネ43、43を設けている。
【0108】
従って、電子機器100が接続装置1に接続される前の状態において、常に、雄型コネクター42がベース部20に対して一定の角度で初期位置に保持されているため、電子機器100の接続装置1に対する接続動作を容易に行うことができる。
【0109】
尚、上記には、電子機器100の接続装置1に対する接続動作及び取出動作について説明したが、接続装置1には、上記したように、電子機器100とは厚みの異なる電子機器200を接続することが可能とされている。電子機器200の厚みは、例えば、電子機器100の厚みより薄くされている。
【0110】
電子機器200が接続装置1に接続された状態においては、電子機器100が接続装置1に接続された状態(図16参照)に比し、電子機器200の厚みが薄い分、電子機器100の場合に対してアジャスター24が前方に位置されて接触位置が変化された状態でアジャスター24が電子機器200の背面に圧縮コイルバネ23の付勢力によって押し付けられている(図17参照)。
【0111】
従って、厚みの相違する電子機器100と電子機器200が接続装置1に接続された場合に、ホルダー3に対する電子機器100と電子機器200の位置が大きく変化することがなく、厚みの相違に拘わらず電子機器100、200の接続装置1に対する接続動作及び取出動作を適性に行うことができる。
【0112】
また、上記したように、雄型コネクター42が初期位置を基準として回動可能な最大角度は、ベース部20が延びる方向Hに対して25°にされているが、電子機器200の前側への傾斜が規制突部19によって規制された状態においては、雄型コネクター42の初期位置を基準とした回動角度が最大角度より小さくされ、例えば、24°にされている。
【0113】
このように接続装置1にあっては、電子機器200が規制突部19に接触され前側への傾斜が規制された状態における雄型コネクター42の回動角度が、雄型コネクター42の回動可能な最大角度より小さくされている。
【0114】
従って、回動部材37や雄型コネクター42を含めた回動機構の破損及び動作不良の発生を防止することができる。
【0115】
[規制突部と雄型コネクターの位置関係]
以下に、規制突部19と雄型コネクター42の位置関係について説明する(図19及び図20参照)。
【0116】
電子機器100、200の雌型コネクター101、201と雄型コネクター42の間には、雄型コネクター42をそれぞれ雌型コネクター101、201に円滑に挿入するための隙間が形成されている。
【0117】
このとき規制突部19の高さが雄型コネクター42の高さに対して低い場合(図19参照)に、電子機器100、200が雄型コネクター42に対して傾いてしまうと、電子機器100、200と規制突部19の接点Aから雌型コネクター101、201の下端部と雄型コネクター42の下端部との接点Bまでの距離が小さいため、電子機器100、200の雄型コネクター42に対する傾きが大きくなり易い。従って、雄型コネクター42の上端Cが雌型コネクター101、201と接触し易くなり、雄型コネクター42に電子機器100、200から負荷が付与され、雄型コネクター42が変形し易くなってしまう。
【0118】
一方、規制突部19の高さが雄型コネクター42の高さに対して高い場合(図20参照)には、電子機器100、200が雄型コネクター42に対して傾いたときに、電子機器100、200と規制突部19の接点Aから雌型コネクター101、201の下端部と雄型コネクター42の下端部との接点Bまでの距離が大きいため、電子機器100、200の雄型コネクター42に対する傾きが大きくなり難い。従って、雄型コネクター42の上端Cが雌型コネクター101、201と接触し難く、雄型コネクター42に電子機器100、200から負荷が付与され難く、雄型コネクター42が変形し難い。
【0119】
そこで、接続装置1にあっては、接点Aから接点Bまでの距離が大きくなるようにするために、雌型コネクター101、201が雄型コネクター42に接続された電子機器100、200が規制突部19に接触された状態において、規制突部19の先端部(上端部)19aと雄型コネクター42の先端部(上端部)42aとが上下方向において略同じ位置に存在するようにしている。
【0120】
従って、電子機器100、200が雄型コネクター42に対して傾いたときに、電子機器100、200の雄型コネクター42に対する傾きが大きくなり難く、雄型コネクター42の変形の発生を低減することができる。
【0121】
[まとめ]
以上に記載した通り、接続装置1にあっては、雄型コネクター42を回動可能にすると共に保持突部22の先端部に雄型コネクター42に前方において対向して位置された規制突部19を設け、電子機器100、200がホルダー3に対して傾動されて雄型コネクター42が回動されたときに、電子機器100、200が規制突部19に接触されて雄型コネクター42の所定の角度以上の回動が規制されるようにしている。
【0122】
従って、雄型コネクター42に電子機器100、200から負荷が付与されず、雄型コネクター42が変形することがないため、電子機器100、200の取出時における雄型コネクター42の変形を防止することができる。
【0123】
[本技術]
本技術は、以下のような構成とすることができる。
【0124】
(1)雌型コネクターを有する電子機器を保持するホルダーと、前記電子機器が前記ホルダーに保持されるときに前記雌型コネクターに挿入されて接続される雄型コネクターとを備え、前記ホルダーがベース部と前記ベース部の両端部からそれぞれ略同じ方向へ突出され前記電子機器の両端部に係合して前記電子機器を挟持する一対の保持突部とを有し、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に直交し前記ベース部からの前記保持突部の突出方向に直交する方向に延びる軸を支点として一方の前記保持突部に回動自在に支持され、前記一方の保持突部の先端部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向において前記雄型コネクターに対向して位置された規制突部を設け、前記雌型コネクターに前記雄型コネクターが接続された状態において前記電子機器の他方の前記保持突部との係合が解除されて前記電子機器が前記ホルダーに対して傾動されて前記雄型コネクターが回動されたときに、前記電子機器が前記規制突部に接触されて前記雄型コネクターの所定の角度以上の回動が規制されるようにした接続装置。
【0125】
(2)前記雌型コネクターが前記雄型コネクターに接続された前記電子機器が前記規制突部に接触された状態において、前記規制突部の先端部と前記雄型コネクターの先端部とが前記並び方向において略同じ位置に存在するようにした前記(1)に記載の接続装置。
【0126】
(3)前記雄型コネクターが所定の角度範囲で前記ホルダーに対して回動可能とされ、前記電子機器が前記規制突部に接触したときに前記雄型コネクターの回動角度が前記角度範囲における最大角度より小さくされた前記(1)又は前記(2)に記載の接続装置。
【0127】
(4)前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態において、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に対して前記規制突部側へ傾斜された前記(1)から前記(3)の何れかに記載の接続装置。
【0128】
(5)前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態における前記雄型コネクターの位置が初期位置とされ、前記雄型コネクターが前記初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、前記雄型コネクターを前記初期位置へ向けて付勢する付勢バネを設けた前記(4)に記載の接続装置。
【0129】
(6)前記ホルダーのベース部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向へ移動可能とされ前記ホルダーに前記電子機器が保持されたときに前記電子機器に押し付けられるアジャスターを設け、前記ホルダーは前記ベース部からの前記保持突部の突出方向における大きさが異なる電子機器の保持が可能とされ、前記ホルダーに前記電子機器が保持された状態において、保持された前記電子機器の前記大きさに応じて前記アジャスターの前記電子機器に対する接触位置が変化されるようにした前記(1)から前記(5)の何れかに記載の接続装置。
【0130】
上記した技術の最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】図2乃至図20と共に本技術接続装置を示すものであり、本図は、接続装置と接続装置に接続される厚みの異なる電子機器を示す斜視図である。
【図2】接続装置をスタンドとホルダーを分離して示す斜視図である。
【図3】接続装置の一部を示す分解斜視図である。
【図4】接続装置の側面図である。
【図5】図4とは反対方向から見た状態で示す接続装置の側面図である。
【図6】接続装置の正面図である。
【図7】接続装置の他の各部との接続状態を示すブロック図である。
【図8】図9乃至図15と共に接続装置に対する電子機器の接続動作を示すものであり、本図は、電子機器が接続装置に接続される前の状態を示す側面図である。
【図9】電子機器の雌型コネクターが雄型コネクターに接続された状態を示す側面図である。
【図10】電子機器が後方へ押圧されベース部と平行にされた状態を示す側面図である。
【図11】電子機器がホルダーに保持されて接続装置に接続された状態を示す側面図である。
【図12】電子機器がホルダーに保持されて接続装置に接続された状態を示す正面図である。
【図13】電子機器がホルダーに保持されて接続装置に接続された状態を示す拡大断面図である。
【図14】電子機器の接続装置からの取出時に、電子機器が前方に傾けられた状態を示す側面図である。
【図15】電子機器が規制突部に接触されて雄型コネクターの回動が規制された状態を示す拡大断面図である。
【図16】厚みの厚い電子機器がホルダーに保持されて接続装置に接続された状態を示す側面図である。
【図17】厚みの薄い電子機器がホルダーに保持されて接続装置に接続された状態を示す側面図である。
【図18】厚みの薄い電子機器が規制突部に接触されて雄型コネクターの回動が規制された状態を示す拡大断面図である。
【図19】図20と共に規制突部と雄型コネクターの位置関係(高さ)を説明するためのものであり、本図は、規制突部の高さが雄型コネクターの高さに対して低い場合を示す概念図である。
【図20】規制突部の高さが雄型コネクターの高さに対して高い場合を示す概念図である。
【符号の説明】
【0132】
1…接続装置、3…ホルダー、19…規制突部、20…ベース部、21…保持突部、22…保持突部、24…アジャスター、42…雄型コネクター、43…付勢バネ、100…電子機器、101…雌型コネクター、200…電子機器、201…雌型コネクター、19a…先端部、42a…先端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雌型コネクターを有する電子機器を保持するホルダーと、
前記電子機器が前記ホルダーに保持されるときに前記雌型コネクターに挿入されて接続される雄型コネクターとを備え、
前記ホルダーがベース部と前記ベース部の両端部からそれぞれ略同じ方向へ突出され前記電子機器の両端部に係合して前記電子機器を挟持する一対の保持突部とを有し、
前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に直交し前記ベース部からの前記保持突部の突出方向に直交する方向に延びる軸を支点として一方の前記保持突部に回動自在に支持され、
前記一方の保持突部の先端部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向において前記雄型コネクターに対向して位置された規制突部を設け、
前記雌型コネクターに前記雄型コネクターが接続された状態において前記電子機器の他方の前記保持突部との係合が解除されて前記電子機器が前記ホルダーに対して傾動されて前記雄型コネクターが回動されたときに、前記電子機器が前記規制突部に接触されて前記雄型コネクターの所定の角度以上の回動が規制されるようにした
接続装置。
【請求項2】
前記雌型コネクターが前記雄型コネクターに接続された前記電子機器が前記規制突部に接触された状態において、前記規制突部の先端部と前記雄型コネクターの先端部とが前記並び方向において略同じ位置に存在するようにした
請求項1に記載の接続装置。
【請求項3】
前記雄型コネクターが所定の角度範囲で前記ホルダーに対して回動可能とされ、
前記電子機器が前記規制突部に接触したときに前記雄型コネクターの回動角度が前記角度範囲における最大角度より小さくされた
請求項1に記載の接続装置。
【請求項4】
前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態において、前記雄型コネクターが前記一対の保持突部の並び方向に対して前記規制突部側へ傾斜された
請求項1に記載の接続装置。
【請求項5】
前記ホルダーに前記電子機器が保持される前の状態における前記雄型コネクターの位置が初期位置とされ、
前記雄型コネクターが前記初期位置を基準として反対方向へ回動可能とされ、
前記雄型コネクターを前記初期位置へ向けて付勢する付勢バネを設けた
請求項4に記載の接続装置。
【請求項6】
前記ホルダーのベース部に前記ベース部からの前記保持突部の突出方向へ移動可能とされ前記ホルダーに前記電子機器が保持されたときに前記電子機器に押し付けられるアジャスターを設け、
前記ホルダーは前記ベース部からの前記保持突部の突出方向における大きさが異なる電子機器の保持が可能とされ、
前記ホルダーに前記電子機器が保持された状態において、保持された前記電子機器の前記大きさに応じて前記アジャスターの前記電子機器に対する接触位置が変化されるようにした
請求項1に記載の接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−25885(P2013−25885A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156632(P2011−156632)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】