説明

接触加熱アレンジメント

コンタクト面(Sdev)(108)がその中にある、マイクロデバイス(101)上に存在する、1又はそれ以上の液体を含む微小空洞(102)を加熱するための加熱アレンジメント。アレンジメントは、a)マイクロデバイス(101)が加熱サポート(104、204)の上に配置された場合に、Sdev(108)に対向するサポートコンタクト面Ssup(110)と、b)加熱要素(120、220)に微小空洞(102)を合わせて、(a)に従ってマイクロデバイス(101)が配置された場合に、それぞれがSsup(110)と熱接触し、および少なくとも微小空洞(102)の少なくとも1つと熱接触する、1又はそれ以上の加熱要素(120、220)と、を有する加熱サポート(104、204)を含む。アレンジメントの特徴は、マイクロデバイス(101)がサポート(104、204)上に配置された場合に、アレンジメントが、サポートを介してサポート(104、204)とマイクロデバイス(101)との間でサブ加圧を可能とするサブ加圧システム(113−119)を含むことである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロデバイスの1、2、3、又はそれ以上の微小空洞中にある局所加熱液のアレンジメント及び/又はその方法に関する。本発明は、また、高温の微小空洞中で液体のアリコートが行われる工程、あるいは、その工程に続く、温度が下げられ、または更に上げられる工程を含むプロセスプロトコルを行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロデバイスの微小空洞に存在する、液体アリコートの加熱に使用できる加熱要素は、マイクロデバイス中に、微小空洞に非常に接近して配置されるべきだと言われてきた。そのような加熱要素は、有用な電気加熱、放射線吸収、又は他の手段を有する。例えば、WO 9322058(Univ. of Penn)、WO 0146465(Gyros AB)、WO 0241997(Gyros AB)、WO 0241998(Gyros AB)参照。分離されたデバイス(加熱サポート)上に加熱要素を配置するために、加熱中はマイクロデバイスと熱的に接触し、微小空洞が加熱されるべきだと提案されている。例えば、WO 0078455(Gamera/Tecan)参照。加熱状態で行われた反応工程(高温工程)後の液体アリコートの冷却は、デバイス中で及び/又は周囲の環境で内部に放出することにより達成される。周囲の環境への熱伝導は、例えば、デバイスを回転させる、デバイスの表面に圧縮空気を向ける等、冷却気流をデバイスの表面上を通すことにより行われる。
【0003】
マイクロデバイス中で、加熱される物体に非常に近くにある加熱要素は、高い効果があると知られているが、もし使用されるマイクロデバイスが使い捨てとして使用されるのであれば、製造コストは容認できない。位置の代替え品は、加熱中にデバイスと直接接触するように配置される分離された加熱サポートである。例えば、WO 0078455(Gamera/Tecan)参照。この解決は、熱伝導が非効率となる危険性を増加させる。例えば、多くに例における分離された加熱サポートは、加熱要素が微小空洞と同じデバイス上にある場合に比較して、より大きな質量や体積を必要とする。換言すれば、分離得された加熱サポートは、暖かい液体を急冷するとの要求には反することとなる。熱サイクル工程を含むプロセスプロトコルは、疑わしくなる。マイクロデバイス中で、液体の微細な体積を加熱するために、改良が望まれる。
【0004】
マイクロデバイス中で、微小空洞の効果的な部分加熱を行うために、以下のことが重要である。
a)微小空洞中にある液体アリコートを横切る十分な温度勾配による均一加熱および/または均一冷却、
b)加熱中の低い空洞間のばらつき、
c)隣り合った微小空洞の間の、低い望まない熱輸送、
d)マイクロデバイスのバルク材料(一般には微小空洞の間)の最小加熱、
e)周囲の環境温度の上昇防止等。
プロセスプロトコルが、例えば2又はそれ以上の加熱、冷却サイクルを有するような熱サイクルを含む場合に、これらの原則の多くが特に重要である。それらの原則に関係する問題は、体積がより小さくなった場合に、しばしばより目立つ。例えば、ナノリットル(nl)フォーマットに入るように、マイクロリットル(μl)フォーマット中で小さくなる場合である。マイクロデバイス上で微小空洞が高密度で集積された場合、問題は容易により重要になる。
【目的】
【0005】
本発明の目的は、本発明の多くの態様の改良に関する。特に、改良は、上述の問題を小さくする、および/または上述の原則の実行を容易にすることに関する。
【発明の概要】
【0006】
本発明の第1の態様は、1又はそれ以上の液体アリコートを加熱するための配置である。それらのそれぞれは、1、2、3、又はそれ以上の微小空洞(102)を含むマイクロデバイス(101)の微小空洞(102)に存在する。マイクロデバイス(101)は、所定の具体例で、加熱アレンジメントの一部でも良い。
【0007】
最も広義には、アレンジメントの特徴は、
a)コンタクト面(Ssup)(110、サポートコンタクト面)を含む1面(コンタクトサイド)を有する分離された加熱サポート(104)と、
b)加熱される液体アリコートが存在しうる微小空洞(102)と、マイクロデバイス(101)が加熱サポート(104)に準備状態で配置された場合に、Ssup(110)と対向するコンタクト面(Sdev)(108、デバイスコンタクト面)と、を含むマイクロデバイス(101)と、
c)好ましくはSsub(110)を備えたコンタクトサイド(111)に減圧を与え、Sdev(108)を介してSsup(110)にマイクロデバイス(101)を保持するための加熱サポートサブ加圧システム(113−119)と、
を含む。
【0008】
加熱サポート(104)は、例えば、加熱サポート上に適当に配置されたマイクロデバイス(101)の微小空洞(102)と調和する、1又はそれ以上の加熱要素(120a、b..)を含む加熱システム(120−124)を一般には含む。このテキスト中の「調和」、「適当に配置された」の用語は、マイクロデバイス(101)が加熱サポート(104)のコンタクトサイド(111)上に保持され、加熱要素(120a、b..)が加熱された場合に、熱が加熱サポート(104)からマイクロデバイス(101)と、マイクロデバイス(101)の微小空洞(102)に存在しうる液体アリコートに伝えられることを意味する。熱伝導は、主にSsup(110)からSdev(108)に伝わる。これは、液体アリコートが微小空洞に配置される前に、微小空洞(102)を加熱することを含む。
【0009】
サブ加熱システム(113−119)は、加熱サポート(104)とマイクロデバイス(101)との間の、好ましくは、サポートコンタクト面Ssup(110)とデバイスコンタクト面Sdev(108)との間の、サブ加熱空間(118、119)で減圧を形成する。
【0010】
本発明の他の主な形態は、この種類のアレンジメントを使用し、加熱方法、加熱工程を含むプロトコルを実行する方法に関する。
【0011】
マイクロデバイス(101)の微小空洞(102)は、コンタクト面Sdev(108)を横切ってマイクロデバイス中で分配される。1又はそれ以上で、全部までの微小空洞(102)は、好適には、デバイスコンタクト面Sdev(108)から等距離にある。所定の変形では、マイクロデバイスは、微小空洞とデバイスコンタクト面Sdev(108)との間の距離が、同じグループの微小空洞に対しては同じであるが、異なるグループの微小空洞に対しては異なる。微小空洞の1のグループは、1、2、又はそれ以上の微小空洞を含む。
【0012】
サポートコンタクト面Ssup(110)と、デバイスコンタクト面Sdev(108)とは、一般に同じ大きさと形であり、マイクロデバイス(101)が加熱サポート(104)上に配置された場合に、互いに熱接触する。
【0013】
sup(110)は、一般に、サポートの実際のコンタクトサイド(111)の一部を占める。Sdev(108)は、一般に、マイクロデバイス(101)の実際のコンタクトサイド(109)と同軸である。
【0014】
それぞれの微小空洞(102)は、加熱要素(120)と加熱サポート(104)の上に適当に配置された微小空洞(102)との間の塊である熱コンタクト領域(125プラス126)と結合する。図1b参照。好ましい配置は、微小空洞が、1又はそれ以上の加熱要素の少なくとも一部を覆う場合(互いの関係で、微小空洞と加熱要素との近接配置)を含む。マイクロデバイス(101)の上に存在する熱コンタクト領域に部分(125)は、微小空洞(102)により覆われ、微小空洞からデバイスコンタクト面Sdev(108)に延びるマイクロデバイス(101)の部分(塊)として定義される。熱コンタクト領域の残りの部分がもしあれば、熱サポート(104)上に存在し、微小空洞(102)により覆われ、サポートコンタクト面Ssup(110)から加熱要素(120)に延びる熱サポート(104)の部分(塊)として定義される。微小空洞(102)は、Ssup(110)から異なった距離にある加熱要素を覆っても良く、加熱要素(120)を覆わない微小空洞/熱コンタクト領域の一部(127)(図1b)があっても良い。これらの場合、熱コンタクト領域(126)は、Ssup(110)から遠くに離れた加熱要素(120)のレベルまで下方に延びる。下部は比較パターン加熱である。
【0015】
微小空洞の大きさ、形状、および分布が異なったマイクロデバイス用を意図する所定の加熱サポートに対して、熱コンタクト領域は、その瞬間に使用される特別なマイクロデバイスに応じて変化する。
【発明の詳細な記載】
【0016】
サブ加圧システム
サブ加圧システムは、一般には3つのメイン部分を含む。
a)浅い構造(118、119)と、通常加熱サポート(104)の外側にあるサブ加熱システムの部分(113−116)との間でサブ加熱結合する、加熱サポート(104)のコンタクトサイド(111)の浅い構造(凹んだ部分:リセス)(118、119)と加熱サポート(104)中のチャネルシステム(117)。浅い構造は、好適には、Ssup(110)中に存在する。それらは、代わりに、デバイスコンタクトサイド(109)中にあり、特にデバイスコンタクト面Sdev(108)に存在しても良い。
b)一般には加熱サポート(104)まで外方に延びるサブ加圧源(113)。
c)サブ加圧源(113)と加熱サポート(104)上に存在するサブ加圧システムの一部との間の接続(114−116)。これらの接続は、加圧サポート(104)のためにキャリア(103)中に存在し、サブ加熱を加熱サポート(104)に関連づけるために使用される導管システム(116)を含む。この導管システム(116)は、次に、チューブや囲まれたチャネル等のような、1又はそれ以上の外部サブ加圧導管(114)を介して、サブ加圧源(113)に接続されても良い。
【0017】
マイクロデバイス(101)が加熱サポート(104)のコンタクトサイド(111)に配置された場合、サブ加圧システムの凹んだ部分(118、119)は、囲まれたサブ加圧空間(118、119)を形成する。凹んだ部分(118、119)は、それぞれの微小空洞(102)が加熱された状態で、サポートコンタクト面Ssup(110)とデバイスコンタクト面Sdev(108)との間の、均一接着および/または熱接触を本質的に支持するように設計される。
【0018】
サブ加圧システムの凹んだ部分(118、119)は、ウエル、および/または窪み、および/または覆われない溝を含んでも良い。ウエル形状の凹んだ部分は、円、楕円、覆いのない、豆状、多角形等の形状を有しても良い。一般的な多角形は、三角形、矩形、五角形、六角形等である。溝状の凹んだ部分や、そうでなければ他の囲まれた窪みやへこみは、直線、湾曲、弧型、円形、角のある形状等でよい。
【0019】
凹んだ部分は、一般的にはSdev(108)とSsup(110)のそれぞれの、コンタクトサイド(109、111)の1又は双方の中の、組織された、又は無作為のパターンに分散させても良い。凹んだ部分のシステムは、このように、多数の同心円の円形溝(119)、および/または、互いに平行であったり角度を有したりする、多数のまっすぐな溝(118)であっても良い。まっすぐな溝を含む、一般的なアレンジメントは、スパイクアレンジメントである。これは一般に、1、2、又はそれ以上のスパイク(118)(半径方向の溝)を含む。スパイクアレンジメントでは、スパイクは、中心点又は中心から所定の距離離れた点から始まる。円形溝(119)の場合、溝の数は、一般に、1、2、3、4、又はそれ以上である。直線(118)と円形(119)の双方の溝が存在する場合、それらは互いに横切り、例えばスパイクアレンジメントでは、それらは1、2、又はそれ以上の、スパイクの中心と同軸の中心を有する同心円の円形溝(119)でも良い。スパイクと円形アレンジメントは、アレンジメントが円全体の一部のみ、即ち、扇型のスパイクアレンジメントを覆うアレンジメントを含む。スパイクアレンジメントは、図2に示される。
【0020】
スパイクアレンジメントは、またいわゆる開いたスパイク、即ち、本質的に平行で、アレンジメントの中心に対して内部位置から外部位置に向かう(本質的に半径方向)、円弧状スパイクを含む。
【0021】
窪みの他の種類は、削り、ブラスト等により得られる表面おりあわせを含む。このテキストにおけるブラストは、例えば、ガラスブラストやサンドブラストを含む。
【0022】
好ましい具体例では、マイクロデバイス(101)のSdev(108)の平坦な部分(130)、および/または加熱サポート(104)のSsup(110)が、サブ加圧窪みとして欠け、サブ加圧システムの全ての窪み(118、119)やそのような窪みの部分を完全に囲む。このような平坦な部分の存在は、マイクロデバイス(101)のコンタクト面Sdev(108)と、加熱サポート(104)のコンタクト面Ssup(110)との間の気密シール接触を確実にするのを助ける。
【0023】
このような締め付け部分は、所定の好ましい変形では、サブ加圧システム又はそのような部分の集合部分の凹んだ部分を囲む締め付け弾性シール要素と、平行に配置されるか又はこれを含む。そのようなシール要素は、一般には、サブ加圧システムの凹んだ部分を囲む分離された凹部(シール要素凹部)に配置される。シール要素凹部の深さと幅と、シール要素の寸法は互いに一致し、サポート表面Ssup(110)の非凹部部分と、マイクロデバイスのコンタクト面Sdev(108)とのの間で、固い接触が得られる。シール要素とシール要素凹部は、図示されていない。
【0024】
サブ加圧システムの窪み部分(118、119)の深さは、一般に加熱サポートの厚みの半分より小さい。殆どの場合、これは、例えば5000μm以下、1000μm以下、500μm以下、100μm以下、50μm以下のようなμmレンジの深さを意味する。単体の溝やウエルの深さを実際に形成するため配慮は、一般に10μm以上である。深さは、凹部の間および/または凹部の内部で変化する。
【0025】
窪み部分の適当な分布や設計は、WO 03025549(Gyro AB)やWO 03024596(Gyro AB)に記載されている。
【0026】
マイクロデバイスの加熱中に、マイクロデバイスをサポート面Ssupに保持できる十分なサブ加圧をサブ加圧システム中に形成できる限り、従来のサブ加圧源を使用することができる。これは、一般には、0.5バール以下、または0.1バール以下、または0.01バール以下、または0.05バール以下のような0.9バール以下、即ち0.001バールから0.950バールを意味する。圧力の数字は、絶対圧力である。
【0027】
加熱サポート中に囲まれたチャネルシステムは、比較的短い。
【0028】
加熱システム
加熱サポート(104)は、1又は複数の加熱要素(120)と、サポート(104)の上に配置されるマイクロデバイス(101)上の各微小空洞(102)のための一般には1つの熱コンタクト領域(126)とを含む。他の部分は、加熱要素(120)および/または外部電源の間の電気接続(237)である。
【0029】
加熱要素(120)は、マイクロデバイス(101)の、加圧される全ての微小空洞(102)が、1又はそれ以上の加熱要素(120)の少なくとの一部に近い位置となるように配置される。
加熱要素は、以下のようにその温度を上昇させるタイプである。
a)例えば、可視光、UV、IR、ラジオ波、マイクロ波、電子、γ輻射等を用いた輻射、
b)要素を通る電流の移動、
c)例えば、温水や、温風のような流れる加熱流体を介するような、外部加熱源と要素との物理的な接触、および、
d)発熱反応の実行。
【0030】
マイクロデバイス中に存在する液体アリコートの加圧に予め使用された原則的な加熱要素を用いても良い。例えば、WO 9322058(Univ. of Penn)、WO 0146465(Gyro AB)、WO 9853311(Gamera Biosciences/Tecan)、WO 0078455(Gamera Biosciences/Tecan)、WO 0241997(Gyro AB)、WO 0241998(Gyro AB)参照。
【0031】
出願時における好ましい加熱要素は、例えば、i)通過電流、又はii)輻射の吸着のように、要素中の熱がその中で形成されるものから選択される。
【0032】
加熱要素のタイプは、i)高い抵抗の導電性材料を一般に含む。加熱要素は、互いに、および/または電源に、例えば、低抵抗の導電性材料を含む、加熱要素に比較してほんの僅かの熱放出ができる1又はそれ以上の接続部で接続される。電気加熱要素(120)の間の接続は、加熱要素の設計および/または位置に依存して、加熱サポート(104)の外部又は内部に配置される。一般的な加熱要素やその接続部は、導電性材料からなるワイヤ(120a、b、...、122、237)を含む。加熱要素および/またはその接続部は、例えば、適当な寸法、導電性、および抵抗の分離形成されたワイヤのように、加熱サポートのバルクから分離して形成されても良い。代わりに、電気加熱要素が、その製造中にサポートの上に形成されてもよい。例えば、加熱要素のために高抵抗の導電性インクや粉が適用され、電気接続/ワイヤのために低抵抗の導電性インクや粉が適用される。インク/粉の適用は、一般に、スプレー、ペイント、プリント、スタンプ等により行われる。インク/粉タイプの電気加熱要素は、予め形成されたワイヤタイプに組み合わされても良く、また逆でも良い。上記およびこの明細書の他の場所における「インク又は粉」の用語は、ペイント、および既存の技術により適用できる他の材料の形態を含む。
【0033】
電気加熱要素は、サポート面Ssup(110)中に存在し、加熱サポート(104)の本体に囲まれても良く、および/またはより好適にはサポートコンタクト面Ssup(110)に対向する加熱サポート(104)のサイドに配置される。
【0034】
加熱要素が、加熱サポートの表面上に配置される場合、例えば、コンタクト面Ssupの上や加熱サポートの対向面の上のような、サポートの面上に直接配置されても良い。加熱サポートの表面に配置された加熱要素は、一般には、加熱要素および/またはその接続を完全にまたは部分的に含む面内の凹部(121a、b..)中に配置される。
【0035】
他の好適な加熱原理によれば、加熱要素は、加熱サポート中で加熱するための輻射の流入を変形させることができる、材料の混合により定義される。一般には、この材料と影響するように用いられる輻射は、例えば光のような、輻射の吸着である。輻射としての潜在的な候補は、異なったタイプの光である。例えば、赤外(IR)、紫外(UV)、可視光等、マイクロ波、ラジオ波、ガンマ線、電子線等である。光は、レーザ光や広帯域光のような、単色光でも良い。この種類の加熱要素を決めるのに、2つの主なサブグループがある。
1)定められた部分領域(加熱要素)内で輻射と影響しあう材料を含む加熱サポート。それらの領域外では、そのような材料および/または影響は本質的に存在しない。部分領域は、選択的な輻射により加熱される。
2)例えば、材料から形成されたような、広くない領域で輻射と影響する材料を含む加熱サポート。限定された領域にのみ直接輻射することにより、その部分領域のみ加熱され、本発明の加熱要素として機能する。部分領域への輻射は、穴の空いた適当なマスクを用い、輻射源と加熱サポートとの間にマスクを配置することにより、又は、輻射源の光学系中または加熱サポートと輻射源との間の適当な他の限定手段を含むことにより、達成される。例えば、WO 0241997(Gyros AB)およびWO 0241998(Gyros AB)を参照。
【0036】
意図する輻射と影響しあう材料は、製造中に加熱サポートに混入されても良い。これは、1又はそれ以上の明瞭な層、および/または部分領域中の表面層として適用しても良い。表面層を適用する有用な技術は、部分的に限定された領域、またはサポート面Ssupの全面にインクまたは粉として材料をプリント、ペイント、スプレー、又はスタンプする方法、または同じ方法を加熱サポートの対向面に行う方法を含む。例えば、WO 0241997(Gyros AB)およびWO 0241998(Gyros AB)を参照。
【0037】
輻射のビーム経路は、一般に、サポート面Ssup(110)に対向するサイドから加熱サポート(104)に向かう方向である。輻射は、代わりに側面を通って加熱サポートに入射しても良い。例えば、サポート面Ssup(110)に対向する面に対して角度を有する側面(例えば90°(エッジ側))を通って、又はサポートコンタクト面Ssup(110)を含む側面を通って、である。
【0038】
ある変形では、加熱要素に到達する前に、輻射が、加熱サポートおよび/またはマイクロデバイスを通過しなければならないように、加熱要素が配置される。この変形では、加熱要素中、および/またはマイクロデバイス中のバルク材料を、輻射にさらし、加熱要素中より他の部分の熱放出が殆どないようにすることが重要である。
【0039】
加熱は、通常、液体で満たされた微小空洞(102)を横切って十分な温度勾配を有するようになる。これは、微小空洞(102)の異なった部分で、反応速度が十分に異なることを意味する。それ故に、XY面(即ち、コンタクト面Sdev(108)とSsup(110)に平行な面)および/または液体で満たされた微小空洞(102)のY面(深さ)で、実質的にゼロ又は非常に平坦な温度勾配を有するように配置できる特徴がある。「実質的にゼロ」、「非常に平坦な温度勾配」の用語は、温度上昇の時間、微小空洞で起きるプロセスや反応のための温度変化にとって許容しうる温度分布を意味する。多くのプロセスや反応にとって、微小空洞の許容できる温度分布は、微小空洞に関する微小流体装置の厚みを横切る温度分布において、最大25%、または最大10%、または最大5%のように、大きくとも50%の温度分布と信じられている。多くのプロセスや反応にとって好ましい微小空洞を横切る温度分布は、5℃以内または1℃以内のように、10℃以内である。(℃と同じようにパーセントによる)分布は、XY面および/またはZ方向(深さ)に適用される。
【0040】
ゼロに近いか非常に平坦な温度分布は、いわゆる個々の微小空洞(102)のパターン加熱により達成される。例えば、WO 0241997(Gyros AB)およびWO 0241998(Gyros AB)を参照。本発明の文中におけるパターン加熱は、加熱サポートの特別な熱接触領域と関係する加熱要素が、低い昇温の所定位置と、熱接触領域の加熱要素のレベルのより高い昇温の所定位置とを形成するように配置されることにより行われる。熱接触領域の加熱要素および/または材料を適当に配置することにより、より高い温度との接触がより低い温度のリスクのある微小空洞の部分を手当し、より低い温度との接触がより高い温度のリスクのある微小空洞の部分を手当する。電気加熱と輻射による加熱は、微小空洞のパターン加熱に特に良く用いられる。
【0041】
パターン加熱を行うために、各熱接触領域/微小空洞(125、126/102)と組み合わされた少なくとも1つの加熱要素が必要であり、好ましくは、2またはそれ以上の、各熱接触領域と組み合わされた分離された加熱要素が必要である。
【0042】
1の変形では、パターン加熱が、少なくとも加熱要素の一部を覆う1又はそれ以上の部分と、加熱要素を覆わない1又はそれ以上の部分を含むXY面中の熱接触領域/微小空洞を備える。微小空洞(102)により熱接触領域が定義される比較図1bは、加熱要素(120c)の直上に配置された部分(128)と、隣り合う2つの加熱要素(120cおよびd)に間の領域の直上の配置された部分(127)とを有する。
【0043】
パターン加熱は、このように、同じ又は異なった幅の、複数の同心円状の加熱要素、または微小空洞に対して、円周上の点や多角形の形状の加熱要素を用いて行われる。円周上の点は円形である。一般的な多角形は、三角、矩形等である。WO 0241998(Gyros AB)の図3、4、5、5、7、および8を参照。加熱要素が熱接触領域(XY面)の一部のみを覆う場合、または、例えば、コイルまたは蛇状のようなジグザグに熱接触領域に入ったり出たりする不規則である場合、1つの加熱要素が、パターン加熱に有用である。
【0044】
パターン加熱は、また熱接触領域(即ちXY面)で異なった熱伝導の材料を加えることによっても達成される。この変形では、加熱要素を全く覆わない熱接触領域の部分を避ける必要はない。
【0045】
パターン加熱の他の変形では、加熱サポートが、チャネル、および/または加熱サポートの熱接触領域を横切るおよび/またはその一部である空洞を含む。これらのチャネルと空洞は、設接触領域中の熱輸送の分布を減らし、パターン加熱を支持する。チャネルまたは空洞がサポート面Ssup(110)中に配置された場合、これらは、マイクロデバイスがサポート上に加熱のために配置された時に覆われる、覆われていない凹部の形態を有する。それらのチャネルまたは凹部は、サブ加圧システムの一部であってもなくても良い。
【0046】
加熱サポートの全体設計
加熱サポート(104)は一般にはプレートであり、以下の、
1)上述の加熱機能(120)、
2)好適には上述のサポート面Ssup(110)を備えた加熱サポート(104)のコンタクトサイド(111)にある浅い構成/凹部(118、119)、および
3)浅い構成(118、119)の少なくとも一部にサブ加圧を与えるサブ加圧源(113)に接続された覆われたチャネルシステム(117)を含む。
代わりに、浅い構造/凹部は、マイクロデバイス(101)のコンタクトサイド(109)、特にデバイスコンタクト面Sdev(108)に存在しても良い。
【0047】
サポート面Ssup(110)は、一般に、上述の凹部(118、119)を除いて実質的に平坦である。サポート面Ssup(110)が、例えば凸状または凹状に湾曲し、反転した湾曲がマイクロデバイス(101)のコンタクト面Sdev(108)に存在し、サポート面Ssup(110)の上に配置されるような変形は、考えられるであろう。また、マイクロデバイス(101)のコンタクト面Sdev(108)が載る平坦な上面を有する突起部をサポート面Ssup(110)が提供する構成も考えられるであろう。後者の変形例では、突起部の間に空間が、サブ加圧システムの浅い構成に対応する。代わりに、サブ加圧システムに接続される浅い構成は、突起部の上面に配置される。双方の変形例において、突起部の間の空間は、マイクロデバイスの個々の微小空洞の局所的な加熱を助け、加熱後の速くて効率のよい冷却を確実にする。
【0048】
サポート面Ssup(110)が突起部を含む変形において、各加熱要素は少なくとも1つの突起部と結合する。マイクロデバイスが、そのような加熱サポート上に適当に配置された場合、加熱される各空間は、加熱要素と結合した突起部と結合する。そのような突起部は、加熱サポートの熱接触領域の一部である。突起部は、加熱要素を含んでも良い。
【0049】
プレート状の加熱サポートは、一般に、熱容量を低くするために比較的薄い。低い熱容量は、例えば熱サイクルのような、急冷に続く加熱を含むプロセスプロトコルをマイクロデバイスに行う場合に重要になる。それ故に、プレートの厚みは、10d以上、または50d以上のように2d以上であり、かつ1000d以下、または500d以下のように2000d以下である。ここでdはプレートの凹部の最も深い深さである。一般に、加熱サポートは、加熱サポートのバルク材料の物理的特性のような要素に依存して、0.1mm〜10mmの範囲から選択される。
【0050】
加熱サポートは、特にプレート形状の場合は、サポート面Ssup(110)を含むコンタクトサイド(111)に垂直な対称軸(C)(106)を含む。nは、例えば3または4または5または6または、8以上、10以上のような、それより大きい整数である、2以上の整数であり、円形(nが無限大の場合)を含む。
【0051】
好適な変形では、加熱サポートは加熱サポートを回転させるスピナアレンジメントの回転部材(103)の上に保持される。好適な変形では、スピナアレンジメントの回転軸(105)は、加熱サポート(104)の対称軸(106)と一致する。加熱サポート(104)の回転は、加熱サポート(104)と、サポート上に配置されたマイクロでバイス(101)の急冷を助ける。回転は、加熱速度を制御し、マイクロデバイスの加熱される全ての微小空洞を実質的に同じ温度にし、過熱を起こりにくくする等の助けとなる。過熱サポートの対称軸(106)と一致するスピン軸(105)の周囲での回転に基づく変形では、nは、好適には6以上で、最適には円形状(nが無限大)である。
【0052】
適当なスピナの変形では、サブ加圧システムの回転部分(103)が、接触なし、またはサブ加圧システムのジャーナル部分に対して回転するように接触して配置される。サブ加圧システムは、シールされた、およびシールされない、回転の表面とスピナアレンジメントの静止部分との間で、サブ加圧接続(115)を介して接続されても良い。これは、多様なスイベル設計(115)を含む。
【0053】
サブ加圧をスピナの回転部分に接続させる所定のアレンジメントは、WO 03024596(Gyros AB)およびWO 03025549(Gyros AB)に記載されている。また、本明細書の実験部分も参照。
【0054】
加熱サポートのバルク材料で最も有用なのはプラスチックである。なぜならば、低い熱容量と低い熱伝導を有し、部分加熱要素の周囲での部分加熱および冷却を支持するからである。電気加熱要素が従来のプラスチックに混合されることは、電気的に実質的に非導電性となる利点を有する。
【0055】
加熱サポートは、一般に、プレート(104)(加熱サポート)のチャネルシステム(117)と、サブ加圧システム(113)との間をサブ加圧接続するための導管(116、導管システム)を含むキャリア(103)に保持される。好適な変形では、キャリア(103)は、サポート面Ssup(110)に対向するサイド上の加熱サポート(104)に取り付けられる。キャリア(103)と加熱サポート(104)との間の接触領域は、加熱サポートの断面積(サポート面Ssup(XY面)に平行な面)に比較して小さくすべきである。一般に、この接触領域は、Ssup(110)および/またはコンタクトサイド(111)の面積の、例えば25%以下、又は10%以下のように、50%以下である。この比が小さくなるほど、加熱された部分、即ち加熱サポート(104)およびマイクロデバイス(101)の冷却が、より単純になる。急加熱および急冷、即ち、速い温度サイクルを含むプロトコルがマイクロデバイス中で行われる場合、これは特に重要である。加熱サポートが上述のように回転することを意図する場合、キャリア(103)は一般にはスピナの回転部材の一部である。
【0056】
マイクロデバイス(101)
マイクロデバイスは、一般にはプレート(ディスク)状であり、反応物とともに液体アリコート又は小滴がその中で処理される、複数の微小空洞を取り囲む。反応物は、検出される不明な物質(検体)である。デバイス当たりの微小空洞の数は、一般には、2、3、またはそれ以上で、例えば10以上、または25以上または90以上または180以上または270以上である。上限は、2000又は3000であろう。
【0057】
好適なディスク状の変形は、ディスクに対して垂直な対称軸(C)(107)を有し、ここで、nは、2、3、4、5、6、またはそれ以上の整数であり、好ましくは10以上の整数である。円形の変形(nが無限大の場合)も含む。円形の変形例は、扇形や、ディスク面に垂直な対称軸を有する他の変形を含む。
【0058】
静的なマイクロデバイスは、マイクロチャネル内での移動無しに、微小空洞内で、液体アリコートが加えられ、処理される変形である。静的な変形における微小空洞は、一般に開いたウエル形状であり、即ち、例えばデバイスが、マイクロ滴定プレートを有する。本発明で静的なマイクロデバイスが使用された場合、蒸発による損失は重要ではないことが保証されるべきである。例えば、高温で行われる処理工程中では、適当なカバーが使用される。
【0059】
微小流体デバイスは、プロトコルで使用される液体アリコートが使用されるマイクロチャネルの1又はそれ以上の導入ポートに出され、マイクロチャネル中の所定の位置の存在するサブ構造中に移動して処理される変形に属する。一般的なサブ構造は、導入ポート、反応微小空洞、混合微小空洞、検出微小空洞(しばしば、透明または周囲の環境に開いている)、放出ポート等である。導入ポートと放出ポートは、液体の導入又は排出のために、および/または周囲の環境の導入または排出(通気孔)のために使用される。
【0060】
加熱される微小空洞(102)は、この分野で知られたように設計される。回転可能な微小流体デバイスにとって、内方に向かう加熱されない微小導管を有する微小空洞を備えることが好ましい。内方に向かう微小導管は、一般に、周囲の環境に、直接または間接に接続されている。微小空洞中で液体を加熱する間、この微小導管中で、部分的な蒸発や凝縮が起きる。回転は、凝縮物を、加熱された微小空洞中に再移動される。例えば、WO 0146465(Gyros AB)、WO 0241997(Gyros AB)、およびWO 0241998(Gyros AB)参照。
【0061】
微小流体デバイスは、この分野で知られている。例えば、背景技術での議論/WO 02074438(Gyros AB)での開示参照。
【0062】
回転可能なマイクロデバイスは、特に興味深い。主な理由は、加熱されたマイクロデバイスの冷却として回転は非常に有効な方法であるとともに、回転軸から同じ半径距離にある加熱された微小空洞の間で、非常に低い温度分布を得ることができるためである。回転される加熱サポートとついて、上ではどのように言われてきたかと比較すべきである。微小流体デバイスについては、追加の利点がある。例えば、内側の上流から外側の下流に延びる構造を有するマイクロチャネル構造を含むデバイスでは、回転軸の周りでデバイスを回転することにより部分の間で液体流が移動する。この文脈において、「内部」、「外部」は、内部部分が、外部部分より回転軸により近いことを意味する。回転軸が対称軸と同軸である変形は、WO 9721090(Gamera Bioscience)、WO 9807019(Gamera Bioscience)、WO 9853311(Gamera Bioscience)、WO 9955827(Gyros AB)、WO 9958245(Gyros AB)、WO 0025921(Gyros AB)、WO 0040750(Gyros AB)、WO 0056808(Gyros AB)、WO 0062042(Gyros AB)、WO 0102737(Gyros AB)、WO 0146465(Gyros AB)、WO 0147637(Gyros AB)、WO 0154810(Gyros AB)、WO 0147638(Gyros AB)、WO 02074438(Gyros AB)、WO 02075312(Gyros AB)、WO 02075775(Gyros AB)、およびWO 02075776(Gyros AB)に記載され、これらは参照されることによりここに含まれる。ここには、回転軸が、対称軸に対して同軸になる必要のない変形もある。
【0063】
マイクロチャネル構造や微小空洞の数は、一般には10以上である、例えば25以上、または90以上、または180以上、または270以上である。上限は、2000または3000である。
【0064】
円形デバイスと本発明で使用される他のマイクロデバイスは、従来のCDの大きさの1%から5000%までの範囲の大きさを有する。好適には、従来のCDの大きさおよび/または形状である。
【0065】
微小空洞および加熱される液体アリコートは、一般にはμlの大きさであり、好ましくはnlの大きさである。μlの大きさは、1000μl以下であり、例えば100μl以下、または10μl以下である。また、nlの大きさは、5000nl以下であり、好ましくは1000nl以下であり、例えば100nl以下、または10nl以下である。もし、マイクロデバイスがマイクロ流体デバイスの場合、マイクロチャネル構造は、少なくとも1つの断面寸法が10μm以下、又は10μm以下、または10μm以下であることを意味するマイクロフォーマットの大きさである。
【0066】
マイクロデバイスのバルク材料は、有機物または無機物である。適当な有機材料は、多くのタイプのプラスチックを含む。適当な無機材料は、シリコン、水晶等を含む。好ましい材料は、プラスチックの形態の有機プラスチックのような有機物である。マイクロデバイスのバルク材料は、熱伝導度が、0.05−5000ジュール/kgx°Kであり、例えば0.5−4000ジュール/kgx°Kである。一般には加熱される微小空洞中では95℃より低い温度で、マイクロデバイスのコンタクト面Sdevでは、それよりやや高い温度より低い温度(120℃以下で、例えば110℃以下または100℃以下)である所望の温度に加熱された場合、変形しない材料を選択することが重要である。
好適なプラスチック材料は、この限界より少なくとも5℃、10℃、20℃又はそれ以上高い軟化温度を有するべきである。それらの一般的なガイドラインに適合した、フッ化モノマーをベースにするプラスチック、特にアルケン型は、良い候補である。好適な温度特性は、例えば10kg/m以上のような0.9x10kg/m以上の範囲、および/または例えば1.4x10kg/m以下のような2.5x10kg/m以下の範囲の選択された密度を有するバルク材料中に多く見られる。
【0067】
好適なマイクロ流体デバイスは、まず、複数の覆われていないマイクロチャネル構造を備えた面を1つのサイドに有する基板を提供し、続いて第2の構造(トップ又は蓋)でそれらの構造を覆うその後の工程で、形成される。WO 9116966(Pharmacia Biotech AB)およびWO 0154810(Gyro AB)、およびこれらの2つの刊行物で引用された刊行物を参照。基板の少なくとも1つは、例えば、重合した材料のようなプラスチック材料を含む。第1基板の覆われていない構造は、好ましくは、覆われていないマイクロチャネル構造の反転を含むマスター母材から、プラスチック材料の複製として形成される。
【0068】
冷却手段
好適な変形では、革新的なアレンジメントは、また、加熱された微小空洞、マイクロデバイスの他の加熱された部分、および加熱サポートの加熱された部分を冷却するための手段を含む。好適な冷却手段は、加熱サポートの自由面、および/またはマイクロデバイスの自由面上を流れる空気流を形成するために、ジェネレータの組み込みを含む。原則的にこれは、Ssup(110)を含むサイドに対向するサイド上の加熱サポート(104)上、および/またはSdev(109)を含むサイドに対向するサイド上の加熱サポート上に、空気流を流すことを意味する。冷却手段は、コンタクトサイド(111)、特にサポート面Ssup(110)が、加熱サポートと突起部の上に配置されるマイクロデバイスの間を空冷できるように、マイクロデバイスがその上に保持される突起部を含む。
【0069】
好適な空気流を形成するジェネレータ、一般には、加熱サポート、および/または上記パラグラフで説明したマイクロデバイスの表面上を通る圧縮された冷却空気または吸われた冷却空気である。この種類の流れは、アレンジメントの適当な面にファンを向けること等により、冷却される微小空洞を含むマイクロデバイスを搭載する加熱サポートを回転することにより形成される。より複雑な手段としては、加熱サポート中に、例えば、液体または気体のような冷却流体のための導管の形で、冷却手段を組み込むことである、
【0070】
本発明の方法の範囲
本発明の範囲は、温度サイクルを含む加熱工程および/または(もし存在するのであれば)冷却工程のための発明のアレンジメントを用いることとをも沿い他、先になされた加熱とプロセスプロトコルを含む。
【0071】
プロセスプロトコル
関連するプロセスプロトコルは、一般に、分析的、準備的、または人工的な目的を有する。第1は、一般に、生物学や化学のような自然科学であり、医学、診断学、動物学、化学、生化学、有機化学、無機化学、分析化学、分子生物学、微生物学、職業上の健康、環境の研究等を有する。
【0072】
革新的なアレンジメントで使用されるプロセスプロトコルは、高い温度において行わる少なくとも1つの工程を含む。この少なくとも1つの工程は、2又はそれ以上の液体の混合、1、2、又はそれ以上の反応物の間の反応、バルク液体から所望の又は望まない1又はそれ以上の化合物を分離するための分離、プロトコル、反応、混合、分離等の結果nお検出、から選択された少なくとも1つの工程である。
【0073】
特別な工程に対する「高い温度」の用語は環境温度より高い温度、即ち、マイクロデバイスの周囲の温度より高いような温度で、工程が行われることを意味する。マイクロデバイスの特別な微小空洞の温度は、特別なプロトコルの異なった工程により変化する。温度の変化は、プロセスプロトコルが熱サイクルである場合のサイクルであっても良い。最も簡単な温度サイクルプロトコルは、1つだけのサイクル、即ち、1又はそれ以上の工程(高温工程)で、最初に温度が上げられ、続いて、1又はそれ以上の続く工程(低温工程)で、温度が下げられるサイクルを含む。一般的な温度サイクルプロトコルは、2又はそれ以上のサイクルを含み、これは、通常は同じ反応や処置を2回、3回等繰り返すことを意味し、処理サイクル生成物が、続くサイクルの出発基板になったり、異なったサイクルの対応する反応物が同じおよび/または類似しているといった主な違いを有する。
【0074】
マイクロデバイスの微小空洞中で行われる一般的な反応は、酸素の反応、親和的な反応等から選択される。反応は、微小空洞中に含まれる固相への親和滴な吸着、または酸素によるシステムの1又はそれ以上の固相結合部材と、同じシステムの1又はそれ以上の溶解する部材との反応を含む同質または異種反応である。多くの反応が、分離、線上、および/または検出工程のような、他の中間の工程とともに、連続して行われても良い。プロトコルは、例えば酸素とその基板との間の、1またはそれ以上の酸素関連工程のような連続した工程や、吸着相対物等の間の1またはそれ以上の吸着反応を含む。プロトコルは、同種の反応を含む1又はそれ以上の工程、および/または固相結合反応物と溶解反応との間の異種反応を含む1またはそれ以上の工程、および/または同種反応と異種反応の双方を含む1又はそれ以上の工程、を含む。異なった工程は、例えば、少なくとも1つの微小空洞が本発明によって加熱される、異なった微小空洞中でマイクロチャネル構造の異なった部分で行われる。
【0075】
実験部分
加熱実験が、マイクロデバイス(101)が、示された微小空洞(102)を有さないダミーであることを除き、図1−3に記載のアレンジメントを用いてシミュレートされた。スピナ(単に回転部材としてのみ表示)の回転部分(キャリア)(103)は、マイクロ流体デバイス(101)がサブ加圧により保持された円形の加熱サポート(104、204)を運んだ。スピナにより規定される回転軸(105)は、加熱サポート(104、204)およびマイクロデバイス(101)双方の対称軸(106、206、および107)と同軸である。マイクロデバイス(101)は、加熱サポート(104、204)のコンタクトサイド(111)上のサポートコンタクト面Ssup(110)と接触配置されるように取り付けられる、デバイスコンタクト面Sdev(108)を提供する1つのサイド(109、コンタクトサイド)を有する。加熱される微小空洞(102)は、マイクロデバイス(101)中に記載されている。微小空洞(102)は、蓋(112)により覆われている。サブ加圧源(113)から、外部チューブ(114)、回転部材(103)上のサブ加圧スイベル(115)、回転部材(103)中の導管システム、および加熱サポート(104、204)中のチャネルシステム(117、217)を介して、加熱サポート(104、204)のコンタクト面Ssup(110)の、放射状および環状の溝(118、218、および119、219)に至るように、サブ加圧は回転部材(103)に接続される。溝(118、218、および119、219)は、サポート面Ssup(110)上に配置されたマイクロデバイス(101)により覆われる。加熱サポート(103)は、環状の窪み(121a−e)の中に配置された5つの環状の加熱要素(120a−e、220a−e)を含む。ビアワイヤ(122)および回転部材(103)上の環状コンタクト(123)は、電気スイベル(124)に接続されている。このスイベルは、続いて、電源(図示せず)に接続されている。
【0076】
マイクロデバイス(101)は、加熱されるそれぞれの微小空洞(102)に対して、1の熱接触領域(125)を含む。この熱接触領域(125)は、微小空洞(102)に覆われた塊として定義され、微小空洞(202)とマイクロデバイス(101)のコンタクト面Sdev(108)との間に配置される。同様に、加熱サポート(104)は、マイクロデバイス(101)の加熱される各微小空洞(102)に対する、1つの熱接触領域(126)を含む。この熱接触領域(126)は、加熱サポート(104)中の部分的な塊として定義され、加熱サポート(104)は、適当に位置合わせされたマイクロデバイス(101)により、加熱要素(120)の上に並置された微小空洞(102)により覆われる。加熱サポートの熱接触領域(126)は、サポートコンタクト面Ssup(110)から加熱要素(120)まで延びる。加熱サポート(104)は、パターン加熱に適応される。これは、微小空洞(102)が、2つの加熱要素も間の加熱サポートの一部(127)と加熱要素の上部の部分(128)とを覆うという事実から明らかである。
【0077】
図1は、また、微小導管(102)が、好適には直接的または間接的に周囲の環境と接続された、内方に向かうマイクロ導管(138)に接続されることを示す。マイクロデバイス(101)を有する加熱サポート(104)の回転と加熱の間、マイクロ導管(138)は、蒸発による液体の爆発および/または損失のリスクを伴う過圧を効果的に防止うるコンデンサとして働く。
【0078】
加熱サポート(104)とマイクロデバイス(101)の双方は、プラスチックから形成され、60mmの直径、および1.2mmの厚さを有する。加熱要素(117)は、中心から40−50mmの間に配置される。
【0079】
図2は、円形の加熱サポート(204)を下方から見たものあり、この変形ではコンタクトサイド(211)と同軸であるサポートコンタクト面Ssup(210)の上に、放射状および環状のサブ加圧溝(218、219)を有する。周辺(229)の近くで、サブ加圧溝(218、219)を載せる表面部分の外部に、マイクロデバイス(101)のサポート面Ssup(210)とコンタクトサイドSdev(209)との間の気密性のあるシールを得るのを助けるために、平坦な環状ゾーン(230)が設けられている。環状ゾーン(230、即ち、図1の130)は、好適には弾力があり、サブ加圧システムの一部では無い、環状溝(図示せず)中に配置される、環状のシール要素(図示せず)を含んでも良い。サポート面Ssupに対向するサイドの上には、図1aに示す回転部分(103)上のelスイベル(124)に接続されるワイヤを備えた、電気円形加熱要素(220)がある。図2は、キャリア(103、=回転部材)中の導管システム(116)と、加熱サポート(204)中のサブ加圧溝(218、219)との間のサブ加圧結合用の、チャネルシステム(217)の存在が記載されている。対称軸(206)や好適なスピン軸(205)は、サポート(204)の中心を通る。
【0080】
図3は、円形の加熱サポート上に配置された円形のマイクロデバイスの上層の、環状ゾーンで得られる均一な温度を示す。加熱サポートの半分(その中心から周囲)が、線(332)と線(333)との間にある。マイクロデバイスの半分(その中心から周囲)が、線(332)と線(334)との間にある。線(332)は、SsupとSdevとが相互に接触していることを示す。y軸は、加熱サポートの低いサイドからのメータで表された距離であり、x軸は、マイクロデバイス/加熱サポートの中心からのメータで表された距離である。垂直の線(335)はマイクロデバイス/加熱サポートの中心に対応する。図1−2に示された加熱サポートのように、5つの円形加熱要素(320a、b..)が存在する。不規則な線(336a、b、c..)は等温線であり、一番外側の等温線が+70℃を示し、最も内側の等温線が+130℃またはそれ以上を示す。等温線は、マイクロデバイスには加熱された局所領域を有するとともに、通常、微細空洞が配置される位置で、即ち、加熱要素の位置にまっすぐ対向するマイクロデバイスの面で、十分な温度勾配を有することを示す。
【0081】
本発明の所定の革新的な範囲は、添付される請求項によりより詳細に規定される。本発明およびその長所については詳細に述べてきたが、多くの変形、代用、および改変は、添付の請求項により規定されるような本発明の精神や範囲から離れることなく、行うことができる。更に、本発明の範囲は、明細書に記載されたプロセス、機械、製造、物質の混合、手段、方法、および工程の特別な具体例に限定されることを意図するものではない。この分野における当業者は、本発明の記載から、ここに存在するまたはのちに開発されたここの記載された具体例に対応するのと実質的に同じ機能を有し実質的に同じ結果が得られるプロセス、機械、製造、物質の混合、手段、方法、または工程が本発明に従って用いられることを正しき認識すべきである。従って、添付された請求項は、そのようなプロセス、機械、製造、物質の混合、手段、方法、または工程を、その範囲内に含むことを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1a】図2に示される型の円形加熱サポートと円形マイクロデバイスがスピナーの回転部材(キャリア)上に載置された革新的な配置の変形を示す。マイクロデバイスと加熱サポートの対称軸と共通の回転軸を通る面を通るものである。面は、図2のA−A線で示される。
【図1b】図1aの取り囲み部の拡張された断面図である。
【図2】対称軸と円形加熱要素を有する円形で透明な加熱サポートを示す。
【図3】シミュレーション実験で得られた温度勾配を示す。図は、図1aと同じ面を通る側面である。 3桁の参照番号のうち、最初の番号は、関連する図に関する。他の2桁は、特別な項目に関する。異なった図面における対応する項目は、末尾2桁が同じ参照番号となっている。
【符号の説明】
【0083】
101 マイクロデバイス、102 微小空洞、104 加熱サポート、108 デバイスコンタクト面(Sdev)、110 サポートコンタクト面(Ssup)、113〜119 サブ加熱システム、120 加熱要素.

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスコンタクト面(Sdev)を含むマイクロデバイス(101)上に存在する、1又はそれ以上の液体を含む微小空洞(102)を加熱するための加熱アレンジメントであって、アレンジメントが、
a)マイクロデバイス(101)が加熱サポート(104、204)の上に配置された場合に、Sdev(108)に対向するサポートコンタクト面Ssup(110)と、
b)加熱要素(120、220)に微小空洞(102)を合わせて、(a)に従ってマイクロデバイス(101)が配置された場合に、それぞれがSsup(110)と熱接触し、および少なくとも微小空洞(102)の少なくとも1つと熱接触する、1又はそれ以上の加熱要素(120、220)と、を有する加熱サポート(104、204)を含み、
マイクロデバイス(101)がサポート(104、204)上に配置された場合に、アレンジメントが、サポートを介してサポート(104、204)とマイクロデバイス(101)との間でサブ加圧を可能とするサブ加圧システム(113−119)を含むことを特徴とする加熱アレンジメント。
【請求項2】
上記サブ加圧システムが、Ssup(110)に、1又はそれ以上の凹んだ部分(118、119、218、209)を含むことを特徴とする請求項1の加熱アレンジメント。
【請求項3】
上記凹んだ部分が、直線状の溝(118、218)、および/または弓状の溝(119、219)を含むことを特徴とする請求項2の加熱アレンジメント。
【請求項4】
上記凹んだ部分が、スパイク状のアレンジメントを形成することを特徴とする請求項2〜3のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項5】
上記マイクロデバイス(101)が、a)およびb)に従って、上記サポート(104、204)上に配置された場合に、上記凹んだ部分と上記サブ加熱システムが、それぞれの上記微小空洞(102)のSdev(108)とSsup(110)との間に、本質的に等しい保持力を与えることができることを特徴とする請求項2〜4のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項6】
上記サブ加圧システムが、上記1又はそれ以上の微小空洞(102)を加熱する間、サポート(104、204)とマイクロデバイス(101)との間に、マイクロデバイスをサポートに保持できるサブ加圧を形成できるサブ加圧源(113)を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項7】
上記Ssup(110)が、上記サブ加圧システムの凹んだ部分を囲むシール要素を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項8】
上記マイクロデバイス(101)が、Ssup(110)に対向するSdev(108)を備え、そして加熱要素の上に並置された微小空洞(102)を備えたアレンジメントの一部であり、これにより加熱されるそれぞれの微小空洞に、
a)微小空洞(102)とSdev(108)に覆われ、これらの間にある、マイクロデバイス(101)の塊であるデバイス熱接触領域(125)と、
b)デバイス熱接触領域/微小空洞(125/102)により覆われ、Ssup(110)から加熱要素(120、220)のレベルまでの間にある、加熱サポート(104、204)の塊であるサポート熱接触領域(126)とを形成することを特徴とする請求項1〜7のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項9】
上記マイクロデバイス(101)が、マイクロ流体デバイスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項10】
上記サブ加圧システムの1又はそれ以上の凹んだ部分(118、119、218、219)が、本質的に、サポート熱接触領域(126)の外側にあることを特徴とする請求項8〜9のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項11】
上記マイクロデバイス(101)のバルクが、0.05〜5000ジュール/kgxKの範囲から選択される熱伝導率を有する材料から選択される材料からなることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項12】
上記材料が、10〜2.5x10kg/mの範囲の密度を有する材料から選択されることを特徴とする請求項11の加熱アレンジメント。
【請求項13】
上記1又はそれ以上の加熱要素(120、220)がSsup(110)中、または加熱サポート(104、204)中、好適には、もし存在するならば、凹んだ部分(118、119、218、219)の深さより大きなSsup(110)からの距離にあることを特徴とする請求項1〜12のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項14】
上記1又はそれ以上の加熱要素(120、220)が、Ssup(110)に対向するサイドの面の上に存在することを特徴とする請求項1〜13のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項15】
上記サポート(104、204)が、0.1〜10mmの範囲から選択される、Ssup(110)からの厚さを有するプレート形状であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項16】
上記サポートが、Ssup(110)からの厚さ(t)を有し、凹んだ部分(118、119、218、219)の最も深い部分の深さをdとした場合に、2xd<t<1000xdの範囲に最大値があるプレート形状であることを特徴とする請求項2〜15のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項17】
上記それぞれの加熱要素(120、220)が、
a)要素の輻射、
b)要素中での発熱化学反応の実施、
c)要素を通る電流の移動、
d)外部熱源と要素との接触、
e)サーモスタットで調温した、水のような液体の流通、
f)その他、
に基づいて昇温されることを特徴とする請求項1〜16のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項18】
上記それぞれの加熱要素(120、220)が、低抵抗の導電性材料で、サポート内またはサポート上で外部電源に接続された、高抵抗の導電材料を含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項19】
a)Ssup(110)に対向するサポートのサイドの面、および/または、
b)Sdev(108)に対向するマイクロデバイスのサイドの面、を横切る空気流を形成するジェネレータを含むことを特徴とする請求項1〜19のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項20】
上記ジェネレータが、加熱サポート(104、204)と、加熱サポート(104、204)の上に配置されたマイクロデバイス(101)を回転させるスピナを含み、および/またはファンを含むことを特徴とする請求項19の加熱アレンジメント。
【請求項21】
上記アレンジメントが、加熱サポート(104、204)上に保持されたマイクロデバイス(101)とともに、加熱要素(104、204)を回転させるスピナを含むことを特徴とする請求項1〜20のいずれかの加熱アレンジメント。
【請求項22】
上記マイクロデバイス(101)と上記加熱サポート(104、204)が、スピン軸(105)の周りで回転するように配置され、加熱されるそれぞれの微小空洞(102)がマイクロ導管(238)に直接接続され、その始点において、微小空洞(102)は微小空洞(102)の半径距離より短い半径距離の方向に向かうことを特徴とする請求項1〜21のいずれかの加熱アレンジメント。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−524849(P2007−524849A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549185(P2006−549185)
【出願日】平成17年1月5日(2005.1.5)
【国際出願番号】PCT/SE2005/000005
【国際公開番号】WO2005/065827
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(505358004)ユィロス・パテント・アクチボラグ (22)
【氏名又は名称原語表記】Gyros Patent AB
【Fターム(参考)】