説明

携帯型情報処理装置、情報処理装置の画面回転方法および合成データ回転方法

【課題】画面回転角度や撮影時の回転角度を決定する際に、無駄なボタンや操作を無くし、スペース確保と操作性を向上させることのできる携帯型情報処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】図2(a)のような方向で携帯型情報処理装置10に指11を指紋情報入力装置102に置いたときに、表示装置101に表示画面101aのような画面が表示された場合、携帯型情報処理装置10を図2(b)のような方向に変えて、指紋情報入力装置102に対し指を置いて指紋情報を入力すると、表示画面101aが左90度回転され、画面表示が図のように変わる。また、図2(c)のように携帯型情報処理装置10を図2(a)とは逆向きの方向で指紋情報を入力すると、180度回転した画面が表示される。図2(d)のように入力した場合も、同様に右90度回転された画像が出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者が表示画面やカメラの使用方向を意識しなくても、簡単に表示画面を回転したり、カメラで撮影した映像に撮影情報を回転して合成することができる携帯型情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、薄型の表示装置の普及などにより、内蔵する表示装置にペンなどで直接入力を行うタブレット型の携帯型情報処理装置が増えつつある。通常、タブレット型の情報処理装置は、用途や表示内容によって「縦使い」、「横使い」に切り替えて使用することが多いため、使用者が使用する角度に合わせて画面を回転する機能が搭載されているが、この画面回転機能を使用するためには専用のボタンを携帯型情報処理装置に配置し、ボタンを押下して入力する必要があった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、近年の携帯電話のような携帯型情報処理装置では、高画質のカメラが内蔵され、専用カメラ並みの映像を撮影することが可能となったが、撮影年月日などの情報を合成する場合は、いつも固定位置に合成されるため、「縦使い」または「横使い」のどちらか一方は、必ず映像の撮影方向とは異なる方向となっていた。
【0004】
図8はそのような携帯型情報処理装置を示す概略図で、携帯型情報処理装置80は表示装置801、カメラ装置(図示せず)のシャッター802を有している。ここで、シャッター802を押しカメラ装置より写真を撮影し、図で示すように写真の撮影日時が合成されたとする。この場合、図8(a)のように画像801aの向きと日付801bの向きと位置が適当な写真が得られたが、図8(b)のように携帯型情報処理装置80を回転した状態で、シャッター802を押しカメラ装置より撮影すると、図で示したように画像801aの向きと日付801bの向きと位置が適切ではない写真が得られる。これは、携帯型情報処理装置80に縦向き用、横向き用で適切な位置に日付情報を出力する撮影モードを有していれば解決できる問題であるが、カメラ装置の性質上、カメラ装置の「縦使い」「横使い」を撮影する状況に合わせて頻繁に変更することが容易に想像でき、その場合、都度縦使いモードと横使いモードとを切り替えて使用せねばならないため、ユーザーに面倒な操作を強要することになりかねない。
【特許文献1】特開平9−179686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ボタン入力で画面回転をさせる方法では、ボタンが1つの場合だと、目的の角度に画面を回転させるために複数回の入力が必要となり、またボタンを目的角度に合わせて複数用意する場合だと、複数のボタンを配置するためのスペースが必要となってしまう。また、従来の技術を利用したカメラで撮影情報を映像に合成する場合だと、撮影情報を「縦使いで下辺部に合成」するように設定して「横使い」で撮影したり、「横使いで下辺部に合成」するように設定して「縦使い」で撮影すると、撮影情報は被写体の方向とは異なる方向で合成されてしまうが、カメラのように短い時間に「縦使い」と「横使い」の撮影を繰り返し行う用途でその都度設定を変更することは、操作者に過度の負担がかかってしまう。
【0006】
本発明は、画面回転角度や撮影時の回転角度を決定する際に、無駄なボタンや操作を無くし、スペース確保と操作性を向上させることのできる携帯型情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の携帯型情報処理装置は、表示装置と、指紋情報を入力するための指紋情報入力装置と、指紋情報入力装置で入力した指紋の入力角度を検出する入力角度検出手段と、入力角度検出手段で検出した入力角度に対応して、表示装置の表示画面を回転する画面回転手段を有することで、指紋の入力角度から表示画面の回転角度を決定して最適な方向に画面を表示することができる。
【0008】
また、映像をデジタルデータとして撮影するためのカメラ装置と、表示装置と、指紋情報を入力するための指紋情報入力装置と、指紋情報入力装置で入力した指紋の入力角度を検出する入力角度検出手段と、映像撮影時に入力角度検出手段で検出した入力角度に対応して、カメラ装置で撮影した映像データの所定位置に、デジタルデータを回転して合成する合成データ回転手段を有することで、指紋の入力角度から被写体の回転角度を決定して最適な位置に撮影情報を合成することができる。
【0009】
また、あらかじめ入力した指紋情報を登録し管理するための指紋情報管理手段と、登録された指紋と新たに入力された指紋の2つの指紋情報の一致度を比較する指紋情報比較手段を有し、指紋情報比較手段は指紋情報管理手段で管理している指紋情報と、指紋情報入力装置が取得した指紋情報を同一角度に変換して一致度を比較し、所定の一致度以上の指紋を特定した場合に所定の動作を実行することで、複数の操作者の指を登録し1台の携帯型情報処理装置を共同利用することができる。
【0010】
また、入力角度検出手段が検出した入力角度を所定角度単位に丸めた角度を用いることで、誤動作を防止することができる。
【0011】
また、指紋情報比較手段が特定した指紋情報と入力角度を用いて画面回転することで、携帯型情報処理装置を使用する用途(使用方向)ごとに最も操作しやすい指とその角度で画面回転や被写体撮影時の撮影情報を合成することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の携帯型情報処理装置は、上記構成を有して、指紋照合技術を応用し、画面回転角度や撮影時の回転角度を決定することで、無駄なボタンや操作を無くし、スペース確保と操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の構成図、図2は動作を示す概略図、図3は指紋情報入力装置の入力角度と画面の回転角度の関係を表す図、図4は画面回転処理の一連の流れを示すフローチャートである。
【0015】
図において、101は携帯型情報処理装置10の表示装置、102はユーザーが指紋情報を入力するための指紋情報入力装置、103は指紋情報入力装置102で入力した指紋の入力角度を求める入力角度検出手段、104は入力角度検出手段103で求められた角度に従い、適切な角度に表示画面101aを回転させる画面回転手段、105はあらかじめ入力しておいた指紋情報を格納し管理する指紋情報管理手段、106は指紋情報入力装置102によって入力された指紋情報と、指紋情報管理手段105に格納されている指紋情報とを比較し、一致度の高い指紋情報を検出する指紋情報比較手段である。
【0016】
以上のように構成された第1の実施の形態の携帯型情報処理装置の動作について、図2を用いて説明する。本実施の形態は、タブレット型の携帯型情報処理装置について示したものである。
【0017】
この実施の形態では、本発明に係る携帯型情報処理装置の一例としてタブレット型の携帯型情報処理装置について説明するが、必ずしもタブレット型の携帯型情報処理装置に限るものではなく、例えばノート型あるいはデスクトップ型のコンピュータや、PDAと呼ばれる携帯情報端末や、PHSを含む携帯電話や、GPS原理に基づく携帯型位置計測装置や、デジタル化され且つ圧縮された、或いはデジタル化されていない又は圧縮されていないこともある音楽を録音、或いは再生する携帯型音楽再生装置や、デジタル化され且つ圧縮された或いはデジタル化されていない、又は圧縮されていないこともある映像を録画或いは再生する携帯型映像再生装置や、これらの機器の機能の一部又は全部の1つ又は複数を行う情報処理装置や、その他各種の業務用、或いは家庭用、或いはこれらを兼ね備えた機器の一部又は全部であっても構わない。
【0018】
携帯型情報処理装置10は表示装置101、指紋情報入力装置102を有している。なお、図2における指紋情報入力装置102は、指を置いて入力させるものであるが、指をスライドさせて入力するタイプのものでも構わず、指紋情報を検出するための指紋センサは光学式、静電誘導方式などさまざまな方式が存在するが、どのような方式でも構わない。
【0019】
ここで、図2(a)のような方向で携帯型情報処理装置10に指11を指紋情報入力装置102に置いたときに、表示装置101に表示画面101aのような画面が表示された場合を想定する。このとき、携帯型情報処理装置10を図2(b)のような方向に変えて、指紋情報入力装置102に対し指を置いて指紋情報を入力すると、表示画面101aが左90度回転され、画面表示が図のように変わる。また、図2(c)のように携帯型情報処理装置10を図2(a)とは逆向きの方向で指紋情報を入力すると、図のように180度回転した画面が表示される。図2(d)のように入力した場合も、同様に右90度回転された画像が出力されることになる。
【0020】
つまり、携帯型情報処理装置10がいずれの状態からも、指紋情報を入力した場合、指11と同じ方向の画面表示となり、ユーザーに対して常に同じ方向に表示画面101aを表示させることができる。例えば、1台の携帯型情報処理装置10を、指紋情報管理手段105に指紋情報が格納された4人のユーザーで画面表示を見る場合、携帯型情報処理装置10の向きを変えることなく、他の角度の画面表示状態より対応する方向への指紋情報の入力により、4人のユーザーそれぞれ自身が見やすい方向に回転させることが可能である。
【0021】
このように、入力する指の向きによって画面の回転角度の制御を行うことができ、図3(a)で示すように、90度単位での回転角度の制御を行っており、入力された指の角度が316〜45度の範囲であれば180度回転、46〜135度の範囲であれば左90度回転、136〜225であれば0度回転(回転しない)、226〜315度の範囲であれば270度回転としている。上記では90度単位で回転するため間隔を90度ごとに設定したが、0度回転が不要である場合は、図3(b)で示すように0度回転をなくし、301〜60度の範囲であれば180度回転、61〜180度の範囲であれば左90度回転、181〜300度の範囲であれば右90度回転というように回転角度を120度ごとで制御することも可能である。さらに、回転角度の切り分けをより細かくすることにより、例えば45度単位での回転制御をするなど、回転可能な角度を増やすことも可能である。
【0022】
また、指紋情報の入力に使用する指は両手合わせて10指あり、対象とする操作や機器に合わせて変更することも可能である。例えば、右90度回転は右手の指のみで操作し左90度回転は左手の指のみで操作する、又は右手の場合は、図3(c)のように右90度回転に偏った回転制御をし、左手の場合は図3(d)のように左90度回転に偏った回転制御をすることもできる。これは、右手、左手だけでなく右手の親指の場合の回転制御、左手の人差し指の場合の回転制御という形で指一つ一つに対し制御を行うことにより、ユーザビリティーの向上を図ることができる。
【0023】
次に、本実施の形態における画面回転処理の一連の流れを図4のフローチャートを用いて説明する。
【0024】
ステップ201で、指紋情報入力装置により指紋情報を入力する。
【0025】
ステップ202で、入力された指紋と指紋情報管理手段にあらかじめ格納されている指紋情報との比較を指紋情報比較手段にて行う。ステップ201において入力された指紋情報は、常に一定の方向とは限らないため、入力された指紋情報を回転しながら比較を行う。
【0026】
ステップ203で、入力された指紋情報と指紋情報管理手段の有する指紋情報がマッチしたか否かを判定する。マッチしなかった場合は終了する(ステップ209)。
【0027】
これら、ステップ201〜203の動作は従来の指紋認証装置の動作と同じである。ただし、本発明においては、必ずしも指紋によって本人認証が成される必要はなく、本人や使用する指を特定する必要がないときは、入力された角度さえ得られればよい。その場合、例えば指紋情報の比較の際に、マッチしたか否かを判定する基準を通常の本人認証の場合よりも低めに設定するなどし、厳密に本人認証をしなくとも構わない。
【0028】
ステップ204で、指紋情報の入力角度を入手し、必要であれば使用した指がどの指かを入手する。指紋情報の入力角度は、ステップ202で述べたように入力された指紋情報を回転しながら比較を行い、マッチしたときの回転角度が入力角度である。使用した指はマッチした指より求めることができる。
【0029】
ステップ205で、入力角度検出手段により画面回転手段に入力する回転角度を決定する。
【0030】
ステップ206で、ステップ205より入力された回転角度を画面回転手段により回転を行う。
【0031】
ステップ207で、ステップ206で回転された回転映像を表示装置に出力し、ステップ208に進み一連の処理を終了する。
【0032】
上記したように、対象の携帯型情報処理装置の用途、形状、ユーザビリティーなどにあわせて、使用する指、画面回転角度の制御、さらにこれらを組み合わせた制御を任意に行うことが可能であり、これにより多段階の画面回転をする場合でもユーザーは1回の入力で目的の回転角度を得ることができるようになる。
【0033】
(実施の形態2)
本発明に係る携帯型情報処理装置の第2の実施の形態として、カメラ装置を有する携帯型情報処理装置について図5から図7を用いて説明を行う。
【0034】
図5は本発明の第2の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の構成図、図6は動作を示す概略図、図7は画面を回転・合成する処理の一連の流れを示すフローチャートである。
【0035】
図において、301は携帯型情報処理装置30の表示装置、302はユーザーが指紋情報を入力するための指紋情報入力装置、303は指紋情報入力装置302で入力した指紋の入力角度を求める入力角度検出手段、304は入力角度検出手段303で求められた角度に従い、適切な角度に表示画面301aを回転させる画面回転手段、305はあらかじめ入力しておいた指紋情報を格納し管理する指紋情報管理手段、306は指紋情報入力装置302によって入力された指紋情報と、指紋情報管理手段305に格納されている指紋情報とを比較し、一致度の高い指紋情報を検出する指紋情報比較手段、また、307は被写体を撮影するためのカメラ装置、308はカメラ装置307で撮影した映像データの所定位置に入力角度検出手段303で求めた角度に従いデジタルデータを回転して合成する合成データ回転手段である。
【0036】
なお、図6及び図7では図示していないが、カメラ装置307を表示面の裏側に有しているものとする。
【0037】
なお、この実施の形態では、本発明に係る携帯型情報処理装置の一例として携帯端末型の情報処理装置について説明するが、必ずしも携帯端末型に限ったものではなく、第1の実施の形態で記述したものと同様にさまざまな携帯型情報処理装置を対象とする。
【0038】
図6において、携帯型情報処理装置30は表示装置301を有しており、さらに指紋情報入力装置302を有している。ここで指紋情報入力装置302は、指をスライドすることで指紋を入力するタイプのものであるが、実施の形態1で記述したものと同様に、いかなる指紋認証方式、指紋センサでも構わない。
【0039】
なお、指紋情報入力装置302は、指紋認証後はカメラ装置のシャッターとして機能するようになっている。
【0040】
以上のように構成された第2の実施の形態の携帯型情報処理装置の動作について、図6を用いて説明する。
【0041】
図6(a)のように指11を縦向き(矢印A方向)に指紋情報入力装置302から指紋情報の入力を行うと、その入力がシャッターになり、図で示すような撮影日時が合成された写真が得られたとする。この場合、301と同様に、画像301aの向きと日付301bの向きと位置が適当な写真が得られている。一方、図6(b)のように携帯型情報処理装置30を横向きにし、図で示すように指11を横向き(矢印B方向)に指紋情報を入力すると、前記同様その入力がシャッターになり、図で示す撮影日時が合成された写真が得られる。この場合、画像301aの向きと日付の向き301bと位置が適当な写真が得られている。
【0042】
このように、指紋情報の入力によって指紋情報そのものの入力と同時に方向情報を入力することが可能であるため、得られたデータに別のデータを追加・合成することが求められる場合に、元のデータの方向情報が入力時にすでに入っているため、適切な場所、方向にリアルタイムで合成することが可能となる。ここで、入力する方向情報は、実施の形態1における図3の説明にて記述されているものと同様の方法で決定する。
【0043】
なお、本実施の形態では合成するデータを撮影日時としたが、この他にGPSなどを用いて座標情報や地域名、あらかじめ入力しておいた文字や画像などのデータを合成対象としても構わない。
【0044】
次に、本発明の実施の形態におけるカメラ装置から入力された映像と他のデータとを回転・合成する処理の流れを図7のフローチャートを用いて説明する。
【0045】
ステップ401〜403は、実施の形態1におけるステップ201〜203と全く同じであるため省略する。
【0046】
ステップ404で、カメラ装置により写真撮影を行う。
【0047】
ステップ405で、指紋情報の入力角度を入手し、必要であれば使用した指がどの指かを入手する。
【0048】
ステップ406で、入力角度検出手段により合成データ回転手段に入力する方向情報を決定する。方向情報の決定方法については実施の形態1において述べたものと同じであるため割愛する。
【0049】
ステップ407で、ステップ406より入力された方向情報を元に合成データ回転手段にて、写真映像に対し合成するデータを適切な向き、位置に配置し合成する。
【0050】
ステップ408で、ステップ407で合成された映像を表示装置に出力し、ステップ409に進み、一連の処理を終了する。
【0051】
このように、本実施の形態では、映像撮影時に入力角度検出手段で検出した入力角度に対応して、カメラ装置で撮影した映像データの所定位置に、デジタルデータを回転して合成する合成データ回転手段を有することで、指紋の入力角度から被写体の回転角度を決定して最適な位置に撮影情報を合成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明にかかる情報処理装置は、無駄なボタンや操作を無くし、スペース確保と操作性を向上させることができ、指紋照合技術を有したデジタルカメラや、携帯電話、タブレット型の情報端末などの情報処理装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の動作を示す概略図
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の指紋情報入力装置の入力角度と画面の回転角度の関係を表す図
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の画面回転処理の一連の流れを示すフローチャート
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の構成図
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の動作を示す概略図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る携帯型情報処理装置の画面の回転・合成処理を示すフローチャート
【図8】従来の携帯型情報処理装置を示す概略図
【符号の説明】
【0054】
101、301 表示装置
101a、301a 表示画面
102、302 指紋情報入力装置
103、303 入力角度検出手段
104、304 画面回転手段
105、305 指紋情報管理手段
106、306 指紋情報比較手段
307 カメラ装置
308 合成データ回転手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、指紋情報を入力するための指紋情報入力装置と、前記指紋情報入力装置で入力した指紋の入力角度を検出する入力角度検出手段と、前記入力角度検出手段で検出した入力角度に対応して、前記表示装置の表示画面を回転する画面回転手段を有する情報処理装置。
【請求項2】
映像をデジタルデータとして撮影するためのカメラ装置と、表示装置と、指紋情報を入力するための指紋情報入力装置と、前記指紋情報入力装置で入力した指紋の入力角度を検出する入力角度検出手段と、映像撮影時に前記入力角度検出手段で検出した入力角度に対応して、前記カメラ装置で撮影した映像データの所定位置に、デジタルデータを回転して合成する合成データ回転手段を有する情報処理装置。
【請求項3】
合成データ回転手段が回転するデジタルデータは撮影年月日、または撮影位置、または撮影位置の固有名称を含んだ文字列であることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
あらかじめ入力した指紋情報を管理するための指紋情報管理手段と、2つの指紋情報の一致度を比較する指紋情報比較手段を有し、前記指紋情報比較手段は前記指紋情報管理手段で管理している指紋情報と、指紋情報入力装置が取得した指紋情報を同一角度に変換して一致度を比較し、所定の一致度以上の指紋を特定した場合に所定の動作を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
画面回転手段は、入力角度検出手段が検出した入力角度を所定角度単位に変換した角度を用いて画面回転することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
画面回転手段は、指紋情報比較手段が特定した指紋情報と入力角度を用いて画面回転することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
合成データ回転手段は、入力角度検出手段が検出した入力角度を所定角度単位に変換した角度を用いてデジタルデータを回転することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
合成データ回転手段は、指紋情報比較手段が特定した指紋情報と入力角度を用いてデジタルデータを回転することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
表示装置と、指紋情報を入力するための指紋情報入力装置と、前記指紋情報入力装置で入力した指紋の入力角度を検出する入力角度検出手順と、前記入力角度検出手順で検出した入力角度に対応して、前記表示装置の表示画面を回転する画面回転手順を有する情報処理装置の画面回転方法。
【請求項10】
映像をデジタルデータとして撮影するためのカメラ装置と、表示装置と、指紋情報を入力するための指紋情報入力装置と、前記指紋情報入力装置で入力した指紋の入力角度を検出する入力角度検出手順と、映像撮影時に前記入力角度検出手順で検出した入力角度に対応して、前記カメラ装置で撮影した映像データの所定位置に、デジタルデータを回転して合成する合成データ回転手順を有する情報処理装置の合成データ回転方法。
【請求項11】
合成データ回転手順が回転するデジタルデータは撮影年月日、または撮影位置、または撮影位置の固有名称を含んだ文字列であることを特徴とする請求項10記載の情報処理装置の合成データ回転方法。
【請求項12】
あらかじめ入力した指紋情報を管理するための指紋情報管理手順と、2つの指紋情報の一致度を比較する指紋情報比較手順を有し、前記指紋情報比較手順は前記指紋情報管理手順で管理している指紋情報と、前記指紋情報入力装置が取得した指紋情報を同一角度に変換して一致度を比較し、所定の一致度以上の指紋を特定した場合に所定の動作を実行することを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれかに記載の情報処理装置の動作実行方法。
【請求項13】
画面回転手順は、入力角度検出手順が検出した入力角度を所定角度単位に変換した角度を用いて画面回転することを特徴とする請求項9ないし請求項12記載の情報処理装置の画面回転方法。
【請求項14】
画面回転手順は、指紋情報比較手順が特定した指紋情報と入力角度を用いて画面回転することを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の情報処理装置の画面回転方法。
【請求項15】
合成データ回転手順は、入力角度検出手順が検出した入力角度を所定角度単位に変換した角度を用いてデジタルデータを回転することを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の情報処理装置の合成データ回転方法。
【請求項16】
合成データ回転手順は、指紋情報比較手順が特定した指紋情報と入力角度を用いてデジタルデータを回転することを特徴とする請求項10ないし請求項12のいずれかに記載の情報処理装置の合成データ回転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−72872(P2006−72872A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−257918(P2004−257918)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】