説明

携帯型情報読取装置

【課題】 通常は、消費電力を抑制しながら、読み取りの高速処理等が必要な場合には、それに対応可能にする。
【解決手段】 本発明の携帯型情報読取装置は、光学的に情報を読み取る機能を有し、電池で駆動されるように構成されたものにおいて、第1の電池7と、着脱可能な第2の電池9と、各部に供給する負荷電力を予測する負荷電力予測手段21と、各部に供給する電力を制御する供給電力制御手段21とを備え、第1の電池7が供給し得る電力を超える電力供給が必要なことが検出されたときに、第1の電池7からの電力供給に加え、第2の電池9からも電力供給を行うように、第1の電池7及び第2の電池9の接続を切り替えるように構成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学的に情報(例えばバーコードや2次元コード等)を読み取る機能を有し、電池で駆動されるように構成された携帯型情報読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の携帯型情報読取装置の一例として、特許文献1に記載された光学情報読取装置が知られている。この読取装置においては、消費電力を節約することにより、電池駆動時間をできるだけ長くするように構成されている。
【特許文献1】特開2001−92918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1の構成の場合、消費電力を節約することが主目的であり、情報コードの読み取りの処理速度については、通常速度で動作させている。このため、高速処理が必要な状況が生じても、通常速度で処理されることから、処理時間(作業時間)が長くなり、かえって電池の消耗が大きくなるおそれがあった。尚、高速処理が必要な場合としては、例えば、短時間に多数の2次元コードの読み取りが必要な場合や、コードサイズの大きいコード(記録されたデータ量が多い2次元コード)を読み取る場合などがある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、通常は、消費電力を抑制しながら、読み取りの高速処理等が必要な場合には、要求される電圧や電流の条件で電力を供給することができる携帯型情報読取装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の携帯型情報読取装置は、光学的に情報を読み取る機能を有し、電池で駆動されるように構成されたものにおいて、第1の電池と、第2の電池と、各部に供給する負荷電力を予測する負荷電力予測手段と、各部に供給する電力を制御する供給電力制御手段とを備え、前記負荷電力予測手段が、前記第1の電池が供給し得る電力を超える電力供給が必要なことを検出した場合には、前記供給電力制御手段は、前記第1の電池からの電力供給に加え、前記第2の電池からも電力供給を行うように、前記第1の電池及び前記第2の電池の接続を切り替えるように構成されている。
【0006】
上記構成によれば、第1の電池が供給し得る電力を超える電力供給が必要なことを検出した場合に、前記供給電力制御手段により、前記第1の電池からの電力供給に加え、前記第2の電池からも電力供給を行うように、前記第1の電池及び前記第2の電池の接続を切り替えるように構成したので、読み取りの高速処理等が必要な場合に対応することができ、高速処理等を実行可能になる。しかも、通常の場合は、消費電力を抑制することが可能である。
【0007】
上記構成の場合、前記負荷電力予測手段は、検出された電力供給が前記第1の電池が供給し得る電力を超える場合に、電流が超えるのか、電圧が超えるのかを判別する判別手段を備え、前記供給電力制御手段によって、前記判別手段が、電流が超えると判別したときには、前記第1の電池と前記第2の電池とを並列に接続するように切り替え、前記判別手段が、電圧が超えると判別したときには、前記第1の電池と前記第2の電池とを直列に接続するように切り替えることが好ましい。
【0008】
また、携帯型情報読取装置の本体を、情報コード読取部、表示部、データ蓄積部、前記第1の電池等を収容する本体部と、前記第2の電池を収容するグリップ部とから構成すると、容量が大きく、重い電池を下部のグリップ部に収容することになるので、重量的なバランスがとれて持ち易い。
【0009】
更に、読み取り対象面からの反射光の強さを検出する反射光レベル検出手段と、読み取り対象面に照明光を照射する照明光源と、前記照明光源に供給する電力を制御する照明電力制御手段とを備え、前記供給電力制御手段は、前記反射光レベル検出手段が、前記反射光の強さが不足すると判断した場合に、前記照明光源に供給する電力を増加させるように前記照明電力制御手段を制御することが良い。
【0010】
更にまた、マーカ光源と、前記マーカ光源に供給する電力を制御するマーカ電力制御手段とを備え、前記供給電力制御手段は、前記反射光レベル検出手段が、前記反射光の強さが不足すると判断した場合に、前記マーカ光源に供給する電力を増加させるように前記マーカ電力制御手段を制御することも良い構成である。
【0011】
一方、読み取り対象の画像データから読み取りの難易を評価する読取性評価手段を備え、前記供給電力制御手段は、前記読取性評価手段が、読み取り困難と評価した場合に、読取部の駆動電圧を高くするように制御することも好ましい。
【0012】
また、読み取り処理の動作速度を通常速度とする普通モードと、読み取り処理の動作速度を高速とする高速モードとを備え、前記普通モードと前記高速モードを切り替え可能に構成することが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明をバーコードリーダに適用した一実施例について、図面を参照しながら説明する。まず、図3は、本実施例のバーコードリーダの全体構成を示す側面図である。この図3に示すように、本実施例のバーコードリーダは、いわゆるガン(銃)タイプのバーコードリーダである。このバーコードリーダの本体1は、本体部2と、この本体部2の下面部から下方へ向けて突設されたグリップ部3とから構成されている。
【0014】
本体部2の内部には、情報コード読取部4(図2参照)、表示部5(図2参照)、メモリ(データ蓄積部)6(図2参照)、第1の電池7等が収容されている。上記第1の電池7は、例えば2次電池からなり、本体部2の内部に着脱可能(取り付け・取り外し可能)に収容されている。本体部2の図3中の左端面部には、透明部材からなる矩形状の読取口が設けられている。
【0015】
また、グリップ部3は、ユーザー(操作者)が手で握る部分であり、このグリップ部3の上部の図3中左端部にトリガースイッチ8が配設されている。このトリガースイッチ8は、バーコードリーダの読取動作を開始させるためのスイッチであり、ユーザーがオン操作(押し込み操作)している間、読取動作が続けられるように構成されている。上記グリップ部3の内部には、例えば2次電池からなる第2の電池9が着脱可能(取り付け・取り外し可能)に収容されている。
【0016】
また、図2は、本実施例のバーコードリーダの電気的構成を示すブロック図である。この図2に示すように、バーコードリーダは、光学部10、データ処理部11、データ出力部12、表示部5、操作部14、電源回路15等から構成されている。
【0017】
光学部10は、結像レンズ16と、CCDセンサ17と、照明用LED18、マーカ用レーザダイオード19から構成されている。この場合、照明用LED18から発光された光は、読取口を通って、紙や物品等に印刷されたバーコード(情報コード)20に照射されて、これを照明するように構成されている。バーコード20からの反射光は、読取口を通り、結像レンズ16を介することにより、CCDセンサ17上に結像される。CCDセンサ17は、バーコード20を撮影して、撮影した信号を出力する機能を有している。尚、マーカ用レーザダイオード19から照射されるマーカ用レーザ光により読み取り範囲が表示されてユーザーに認識可能なように構成されている。
【0018】
上記CCDセンサ17は、データ処理部10のCPU21により駆動回路22を介して駆動されるように構成されている。また、照明用LED18及びマーカ用レーザダイオード19は、上記CPU21により駆動回路23、24を介してそれぞれ駆動されるように構成されている。
【0019】
データ処理部11は、CPU21と、メモリ5と、増幅回路25とから構成されている。CPU21は、バーコードリーダの動作全般を制御する機能を有しており、CCDセンサ17からの出力信号を増幅回路25を介して増幅して2値化した信号(画像データ)を取り込み、この取り込んだデータをメモリ6に記憶すると共に、上記データに含まれるバーコード20を解析してデコードするように構成されている。この場合、光学部10とデータ処理部11とから情報コード読取部4が構成されている。
【0020】
そして、CPU21は、デコード結果をデータ出力部12を介して外部の機器(例えばレジスタやホストコンピュータ等)へ出力するように構成されている。尚、デコード結果をメモリ6に記憶して蓄積するように構成しても良い。上記データ出力部12は、例えば無線通信装置で構成されている。
【0021】
また、CPU21は、トリガースイッチ8や各種の操作スイッチ等を有する操作部14からのスイッチ信号を入力すると共に、表示部5を制御し、また、電源回路15を制御するように構成されている。
【0022】
電源回路15は、図1に示すように、第1の電池7と、第2の電池9と、切替回路26と、電圧生成回路27とから構成されている。切替回路26は、CPU21からの指令に応じて、第1の電池7だけからの電圧(電力)を電圧生成回路27へ供給する第1の接続態様と、第1の電池7と第2の電池9を直列接続したものからの電圧(電力)を電圧生成回路27へ供給する第2の接続態様と、第1の電池7と第2の電池9を並列接続したものからの電圧(電力)を電圧生成回路27へ供給する第3の接続態様とを切り替えることが可能なように構成されている。
【0023】
電圧生成回路27は、切替回路26からの電圧(電力)を受けて、必要とする各種の直流定電圧(例えば3.3V、5V、8V等)を生成して、各部へ供給するように構成されている。特に、電圧生成回路27は、CPU21からの指令に応じて、各部へ供給する電圧をアップ(例えば3.3Vから5Vへアップ、5Vから8Vへアップ)することが可能なように構成されている。
【0024】
次に、上記構成のバーコードリーダの動作について説明する。通常の読取速度で、バーコードの読み取りを実行する場合は、普通モード(即ち、周知のバーコードリーダの読取速度と同じ速度)で読取処理を実行するように構成されている。この普通モードにおいては、CPU21は、第1の接続態様とする指令を切替回路26に与えており、第1の電池7だけからの電圧(電力)電圧生成回路27へ供給されている。
【0025】
さて、読取処理を高速で実行した方が良い場合、例えば、連続的に読取処理を実行する場合には、普通モードから高速モード(例えばCPU21の演算スピードを2倍にするモード)へ運転モードを切り替える。この切り替えは、操作部14の中の所定のファンクションキー(例えばM1)をユーザーが操作することにより、実行されるように構成されている。尚、普通モードから高速モードへの切り替えの一例として、CPU21のクロック速度を200MHzから400MHzへ切り替える。
【0026】
そして、CPU21は、高速モードへ切り替えるときに、各部に供給する負荷電力を予測し、第1の電池7が供給し得る電力を超える電力供給が必要である否かを判断(検出)する。この場合、CPU21は、負荷電力予測手段としての機能を有している。更に、CPU21は、第1の電池7が供給し得る電力を超える電力供給が必要なことを検出した場合には、第1の電池7からの電力供給に加え、第2の電池9からも電力供給を行うように、第1の電池7及び第2の電池9の接続を切り替えるように構成されている。この場合、CPU21は、供給電力制御手段としての機能を有している。このように構成することにより、本実施例では、常時は、消費電力を極力抑えながら、大電力が要求されるときには、必要なだけの大電力を供給して、高速処理または高信頼度処理を実行することから、省電力を図りながらも処理速度や読み取り性能を犠牲にしない、使い勝手の良い携帯型バーコードリーダ(情報読取装置)を実現できる。
【0027】
ここで、第1の電池7及び第2の電池9の接続の切り替えについて、具体的に説明する。CPU21は、検出された電力供給が第1の電池7が供給し得る電力を超える場合に、電流が超えるのか、それとも電圧が超えるのかを判別し(判別手段としての機能)、電流が超えると判別したときには、第1の電池7と第2の電池9とを並列に接続するように切り替え(即ち、第2の接続態様とする指令を切替回路26に与える)、電圧が超えると判別したときには、第1の電池7と第2の電池9とを直列に接続するように切り替える(即ち、第3の接続態様とする指令を切替回路26に与える)。
【0028】
例えば第1の電池7を使用中に第1の電池7の容量がほとんど無くなってしまった状態で高速モード処理要求が発生した場合には、第1の電池7だけでは高速モードで動作することができないと判断し、まだ使用していない第2の電池9を使用して高速モード処理を実行する。また、高速モード処理実行後、第1の電池7だけで普通モード処理要求が可能と判断できれば、元の状態に戻り、第1の電池7を使い切るようにする。
【0029】
また、本実施例においては、粗悪バーコードラベルを読み取るような場合には、各部に供給する電圧をアップするように切り替えるように構成されている。この切り替えは、CPU21により自動的に実行される構成となっている。
【0030】
具体的には、CPU21は、CCDセンサ16からの信号に基づいてバーコードラベル(読み取り対象面)からの反射光の強さを検出する。この場合、CPU21とCCDセンサ16が、反射光レベル検出手段としての機能を構成している。そして、CPU21は、
反射光の強さが不足すると判断した場合には、照明LED(照明光源)15に供給する電力、例えば電流を増加させるように制御する。この場合、CPU21は、照明電力制御手段としての機能を有している。
【0031】
また、CPU21は、上記照明LED15に対する制御と、同時に、反射光の強さが不足すると判断した場合に、マーカ用レーザダイオード(マーカ光源)16に供給する電力、例えば電流を増加させるように構成されている。この場合、CPU21は、マーカ電力制御手段としての機能を有している。尚、上記照明LED15に対する制御と、マーカ用レーザダイオード16に対する制御は、何れか一方だけを実行するように構成しても良い。
【0032】
また、CPU21は、CCDセンサ16により撮影したバーコード(読み取り対象)の画像データに基づいて、バーコードの読み取りの難易を評価する機能を有している。この場合、CPU21は、読取性評価手段としての機能を有している。そして、CPU21は、読み取り困難と評価した場合に、読取部の駆動電圧を高くする(例えば、CCDセンサ16に供給する電圧を3.3Vから5Vにアップしたり、増幅回路22に供給する電圧を3.3Vから5Vにアップしたりする)ように制御する。これにより、CCDセンサ16の感度をアップできると共に、S/N比を改善することができる。
【0033】
尚、上記実施例においては、本発明をバーコードリーダに適用したが、2次元コードリーダに適用しても良い。特に、2次元コードリーダの場合には、2次元コードとして例えばQRコードを読み取るときに、そのQRコードのバージョンが大きいと、データ処理が多くなる。このような場合に、通常モードで読み取りを行うと、読み取り処理に時間がかかるので、前述した高速モードに切り替えて読み取りを実行することが好ましい。この高速モードへの切り替えは、ユーザーがマニュアルで実行しても良いし、記録されたデータ量が多い2次元コードを検知したら、自動的に実行しても良い。
【0034】
また、上記実施例においては、普通モードで読み取りを実行する場合には、特許文献1と同様の消費電力を節約する対策を実行することが好ましい。これにより、通常は、消費電力を極力抑制することができる。
【0035】
上記一実施例では、本体1にグリップ部3が配設された、いわゆるガンタイプのバーコードリーダにおいてグリップ部3に第2の電池9を収容する形態について説明したが、これに限らず、例えばグリップ部を備えず、バーコードリーダ本体1に2個の電池が収容される場合も同様な内容で実現できる。
【0036】
また、上記一実施例では、電池の接続態様を、第1の電池7だけで電力供給を行う第1の接続態様、第1の電池7に第2の電池9を付加して直列に接続して高い電圧で電力供給を行う第2の接続態様、第1の電池7に第2の電池9を付加して並列に接続して大電流の電力供給を行う第3の接続態様を設ける例について説明したが、これに限らず、第2の接続態様および第3の接続態様のみで構成し、各々を切替え可能にした実施形態でもよい。この場合には、第3の接続態様を消費電力の小さい通常の接続態様とすることが望ましい。
【0037】
更に、第2の接続態様によって高い電圧を供給する場合には、切替回路26として、図4(a)に示すような回路を用いて、回路全体に高い電圧を供給する構成としてもよい。この切替回路で第1〜3の接続態様を実現するには、図5(a)に示すようにスイッチS1〜S5をON/OFFすればよい。
【0038】
また、切替回路26として、図4(b)に示すような回路を用いて、必要な回路部分、例えば情報コード読取部4だけに高い電圧を供給する構成としてもよい。この切替回路で第1〜3の接続態様を実現するには、図5(b)に示すようにスイッチS1〜S6をON/OFFすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施例を示す電源回路のブロック図
【図2】バーコードリーダのブロック図
【図3】バーコードリーダの側面図
【図4】切替回路の具体例を示す回路図
【図5】上記切替回路の具体例における各スイッチと接続態様との関係を示す対応図
【符号の説明】
【0040】
図面中、1は本体、2は本体部、3はグリップ部、4は情報コード読取部、6はメモリ(データ蓄積部)、7は第1の電池、8はトリガースイッチ、9は第2の電池、10は光学部、15は電源回路、17はCCDセンサ、18は照明用LED(照明光源)、19はマーカ用レーザダイオード(マーカ光源)、20はバーコード、21はCPU(負荷電力予測手段、供給電力制御手段、判別手段、照明電力制御手段、マーカ電力制御手段、読取性評価手段)、22、23、24は駆動回路、25は増幅回路、26は切替回路、27は電圧生成回路を示す。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学的に情報を読み取る機能を有し、電池で駆動されるように構成された携帯型情報読取装置において、
第1の電池と、
第2の電池と、
各部に供給する負荷電力を予測する負荷電力予測手段と、
各部に供給する電力を制御する供給電力制御手段と、を備え、
前記負荷電力予測手段が、前記第1の電池が供給し得る電力を超える電力供給が必要なことを検出した場合には、
前記供給電力制御手段は、前記第1の電池からの電力供給に加え、前記第2の電池からも電力供給を行うように、前記第1の電池及び前記第2の電池の接続を切り替えるように構成されていることを特徴とする携帯型情報読取装置。
【請求項2】
前記負荷電力予測手段は、検出された電力供給が前記第1の電池が供給し得る電力を超える場合に、電流が超えるのか、電圧が超えるのかを判別する判別手段を備え、
前記供給電力制御手段は、
前記判別手段が、電流が超えると判別したときには、前記第1の電池と前記第2の電池とを並列に接続するように切り替え、
前記判別手段が、電圧が超えると判別したときには、前記第1の電池と前記第2の電池とを直列に接続するように切り替えることを特徴とする請求項1記載の携帯型情報読取装置。
【請求項3】
携帯型情報読取装置の本体は、
情報コード読取部、表示部、データ蓄積部、前記第1の電池等を収容する本体部と、
前記第2の電池を収容するグリップ部とから構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の携帯型情報読取装置。
【請求項4】
読み取り対象面からの反射光の強さを検出する反射光レベル検出手段と、
読み取り対象面に照明光を照射する照明光源と、
前記照明光源に供給する電力を制御する照明電力制御手段と、を備え、
前記供給電力制御手段は、前記反射光レベル検出手段が、前記反射光の強さが不足すると判断した場合に、前記照明光源に供給する電力を増加させるように前記照明電力制御手段を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯型情報読取装置。
【請求項5】
マーカ光源と、
前記マーカ光源に供給する電力を制御するマーカ電力制御手段と、を備え、
前記供給電力制御手段は、前記反射光レベル検出手段が、前記反射光の強さが不足すると判断した場合に、前記マーカ光源に供給する電力を増加させるように前記マーカ電力制御手段を制御することを特徴とする請求項4記載の携帯型情報読取装置。
【請求項6】
読み取り対象の画像データから読み取りの難易を評価する読取性評価手段を備え、
前記供給電力制御手段は、前記読取性評価手段が、読み取り困難と評価した場合に、読取部の駆動電圧を高くするように制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯型情報読取装置。
【請求項7】
読み取り処理の動作速度を通常速度とする普通モードと、
読み取り処理の動作速度を高速とする高速モードとを備え、
前記普通モードと前記梗塞モードを切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の携帯型情報読取装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−285539(P2006−285539A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−103272(P2005−103272)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】