携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置
【課題】日本語のひらがな及びカタカナを便利かつ迅速に入力できるようにする。
【解決手段】日本語のひらがな及びカタカナを入力するとき、行を先に入力した後、順次的に段を入力することで、入力しようとする文字を決定し、清音、濁音、半濁音、小文字、拗音などの多様な日本語の文字を一貫的な規則下で入力できるようにし、段階別に進行される過程を表示することで、目で確認しながら直観的に入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を備える。
【解決手段】日本語のひらがな及びカタカナを入力するとき、行を先に入力した後、順次的に段を入力することで、入力しようとする文字を決定し、清音、濁音、半濁音、小文字、拗音などの多様な日本語の文字を一貫的な規則下で入力できるようにし、段階別に進行される過程を表示することで、目で確認しながら直観的に入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日本語入力方法及びその装置に関するもので、より詳細には、日本語のひらがな及びカタカナを携帯用端末機のキーパッドを用いて入力するとき、日本文字の行を先に入力した後、該当の段を順次的に入力し、直観的でありながらも柔軟かつ便利であり、速い速度で入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、有線通信サービスの技術拡大とともに、コード分割多重接続(Code Division Multiple Access:CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:TDMA)などの技術に基づいた個人無線通信サービスに対する飛躍的な技術的発展がなされており、加入者の数が大いに増加するにつれて、基本的な通信サービス以外の多様な付加サービスが活発に利用されている。
このような各種の付加サービスとしては、短文メッセージサービス(Short Message Service:SMS)、メールなどの文字を基盤にしたサービスが大きな部分を占めており、最近には、無線インターネットと結合されたサービスなどに徐々に付加機能が多様化されている。
多様な付加機能を利用するためには、携帯用端末機の使用者たちが文字を直接入力すべき場合が多いが、一般的な携帯用端末機では、0、1、・・・、9の10個の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンなどの12個のボタン、取り消しボタン及びその他の多様な機能を担当するボタンなどが使用される。
図1及び図2は、ひらがなとカタカナの各文字及びその文字の属する行と段を表示した図である。
日本語には、日本語50音図に表示された文字である清音を基本にして、促音‘っ’があり、か行、さ行、た行、は行の各文字に濁音があり、は行の各文字に半濁音があり、各行のイ段に該当する文字のうち‘き’、‘し’、‘ち’、‘に’、‘ひ’、‘み’、‘り’、‘ぎ’、‘じ’、‘ぢ’、‘び’、‘ぴ’に小文字‘ゃ’、‘ゅ’、‘ょ’がそれぞれ結合されてなる拗音がある。また、外来語の表記などには、‘ァ’、‘ィ’、‘ゥ’、‘ェ’、‘ォ’などのあ行の小文字を使用し、小文字‘ゎ’を使用することもある。また、外来語を表記するとき、‘ヴ’と長音記号(ー)を使用し、カタカナの小文字‘ヵ’と‘ヶ’を使用することもある。
日本語の‘ん’、‘ヴ’、長音記号(ー)を除いた全ての文字は、各音の属する行と段を特定することができる。例えば、‘け’は、か行に属するとともにエ段に属する。また、‘ぶ’は、は行の濁音であるば行に属するとともにウ段に属する。ここで、各段は、行と区分するために(特に、あ行の各文字と区分するために)カタカナを使用してア段、イ段、ウ段、エ段、オ段に表示した。
上記のように構成された日本語を携帯用端末機の制限された入力ボタンで入力するには多くの制約があり得るが、このような状況でも一層便利に日本語を入力するために、現在の日本ではいくつかの日本語入力方法が使用されている。その代表的な方法として、かな方式と2タッチ方式を挙げることができる。
まず、かな方式は、図3に示すように、キーパッドのボタンに割り当てられている文字を複数回押すことで、所望の文字を入力する方式である。例えば、‘へ’を入力するためには、‘は’が表示された6番のボタンを4回押す。この方式によると、ア段の文字はボタンを1回押して入力することができ、イ段の文字は同じボタンを2回押して入力することができ、ウ段の文字は同じボタンを3回押して入力することができ、エ段の文字は同じボタンを4回押して入力することができ、オ段の文字は同じボタンを5回押して入力することができる(ただし、ウ段である‘ゆ’は2回、オ段である‘よ’は3回、同じオ段である‘を’は2回押して入力することができる)。
このように、カナ方式は、同じ文字を複数回押す方式であるので、例えば、3回押すべきであるが、4回押してしまう場合などが頻繁に発生する。このために、ほとんどの携帯用端末機には、押すときごとに一回ずつ入力した文字を取り消す別途のボタンが設けられることもある。また、濁音及び半濁音を入力するためには、まず、清音を入力した後、別途の濁音ボタン(例えば、*ボタンを1回押す。)及び半濁音ボタン(例えば、*ボタンを2回押す。)を押すべきである。ゃ、ゅ、ょ、ァ、ィ、ゥ、ェ、ォなどの小文字を入力するためには、まず、大文字を入力した後、別途の大文字/小文字変換ボタンを押したり、まず、小文字入力モードに変換した後、文字を入力すべきである。かな方式は、同じボタンに同じ行の五文字が一緒に割り当てられているので、同じ行の文字を引き続いて入力するためには、まず、入力した文字が確定された後、カーソルが右側に移動するときまで待つか、方向キーを用いてカーソルを右側に移動することで、先に入力した文字を確定すべきである。
かな方式は、直観的な面において長所を有しているが、同じボタンを何回も押すべきである不便さと誤って入力する可能性があり、濁音、半濁音及び小文字を入力するために別途のボタンを押すべきである。実際に、図1及び図2に表示された文字を全て入力するためにボタンを押すべき回数は、2タッチ方式に比べて20%以上多い。
2タッチ方式は、図4に示すように、キーパッドのボタンを2回押し、その番号に割り当てられた文字を入力する方式である。例えば、大文字入力モードで6番のボタンを押した後、4番のボタンを押すと、6と4に割り当てられた‘へ’が入力される。この方式は、2回目に押すボタンのうち1〜5のボタンのみに日本語が割り当てられており、6〜0のボタンには英語、記号及び絵文字などが割り当てられているので、ボタンを2回押して入力可能な日本語文字が最大50個に制限される。
小文字を入力するためには、まず、入力モード変換ボタン(8番と0番のボタン)を押して小文字入力モードに変換した後で入力し、引き続いて大文字を入力するためには、再び入力モード変換ボタン(8番と0番のボタン)を押して大文字入力モードに変換すべきである。濁音または半濁音を入力するためには、まず、清音を入力した後、別途の濁音ボタン(大文字入力モードで0番と4番のボタン)または半濁音ボタン(大文字入力モードで0番と5番のボタン)を押すべきである。
2タッチ方式は、2個のボタンごとに割り当てられた文字をキーパッドに全て表示できないので、文字割り当て一覧表を熟知して使用すべきであり、直観性に欠けるという短所がある。また、ボタンを2回押したときに文字が入力されるので、誤って入力した場合、入力した文字を削除して再び入力すべきである。2タッチ方式の場合、文字自体はボタンを2回のみ押して入力できるが、濁音表示、半濁音表示、小文字入力モード変換、大文字入力モード変換などのためにボタンを押すべき回数が多く、同じ回数のボタンを押す場合にも、それぞれ異なる種類のボタンを押すべきであるという問題点がある。
一方、現在の日本で主に使用されている日本語入力方法の他にも、日本語入力方法と関連し、下記のような登録特許または公開特許がある。
LG電子株式会社の登録特許(特許文献1)は、段を代表する母音からなる各キーと行を代表する子音からなる各キー(あ行は母音に分類し、別途に行を代表するキーを割り当てていない。)とに区分されたキーパッドを用いて行を代表する子音と段を代表する母音を選択し、その子音と母音が交差して対応する50音図のうち一個の文字が入力されることを特徴とする。しかしながら、この方式によると、母音に3個のボタンを割り当てることで、子音に割り当てるボタンが不足し、その結果、1個のボタンに子音を2個ずつ割り当てる場合が生じる。また、二番目に割り当てられた子音を選択するためには別途のボタンを押すべきであり、実際に押すべきボタンの数が大いに増加するという欠点がある。また、1個のボタンに2個の母音を割り当てた場合、これを区別可能な方法が明示されていない。母音を区別する別途のボタンがないので、そのボタンを1回押すと前の母音が表示され、2回押すと後の母音が表示される場合を予想することができる。しかしながら、この方法によると、‘け’を表示するためには1番のボタンを1回押した後、3番のボタンを2回押すべきで、‘かあ’を表示するためにも1番のボタンを1回押した後、3番のボタンを1回押し、再び3番のボタンを1回押すべきであるが、両者を区分可能な説明がないという問題がある。さらに、濁音と半濁音に変換するためにも、まず、清音を入力した後、#ボタンを1回または2回押して濁音と半濁音に変換すべきで、‘を’を入力するためにも、まず、‘お’を入力した後、#ボタンを押して‘を’に変換すべきである。また、この方式には、ァ、ィ、ゥ、ェ、ォなどの小文字を入力する方法に対する説明がないという問題点もある。
株式会社アマサソフトの登録特許(特許文献2)は、基準グループの字素、第1グループの字素、第2グループの字素がそれぞれ割り当てられる多数の子音入力キー及び多数の母音入力キーを含むキーパッドと入力キーの独立的なキー入力があると基準グループから対応する字素を抽出し、*キーと入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第1グループから対応する字素を抽出し、#キーと入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第2グループから対応する字素を抽出し、子音入力キーと母音入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第3グループから対応する字素を抽出し、多数の入力キーのうち互いに隣接した二つの入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第6グループから対応する字素を抽出し、数字0に該当する入力キーと多数の入力キーのうち何れか一つの組み合わせられたキー入力があると、第7グループから対応する字素を抽出し、*キー、#キー及び多数の入力キーのうち何れか一つの組み合わせられたキー入力があると、第8グループから対応する字素を抽出することを特徴とする。この方式によると、様々なボタンの組み合わせによって多様な文字を簡単に入力できるという長所があるが、複雑な組み合わせを熟知すべきであるので、直観性に欠けるという短所がある。例えば、この方式によって‘と’を入力するためには、子音入力キーである‘た’を入力するために*ボタンと7番のボタンを押し、母音入力キーである‘お’を入力するために#ボタンと9番のボタンを押し、子音入力キーと母音入力キーを組み合わせるために*ボタンと7番のボタン、#ボタンと9番のボタンを同時にまたは同時入力制限時間内に押すべきである。場合によっては、‘たお’が入力される可能性があり、その反対に、‘たお’を入力すべき場合、速く入力すると、‘と’が入力される可能性もある。
LG電子株式会社の公開特許(特許文献3)においては、濁音と半濁音を入力するために行変換キーを用いた別途の行変換段階が必要であり、方向移動ボタンを使用せずに既存の数字入力ボタンのみを使用して段を決定することはできなく、段を決定するためには方向移動キーが必ず必要であるという問題点があった。
その他にも、数字入力ボタンなどに日本語の各行を割り当て、段を入力するボタンを別途に設けたり、方向移動ボタンを活用して段を決定する方法などを提示した様々な登録特許または公開特許がある。
しかしながら、携帯用端末機は、携帯性が非常に重要であり、小型化されて軽くなるほど良いので、キーパッドのボタンの数も可能な限り最小化する方向に開発が進行されている。そのため、日本語入力を効率的にするために複数個のボタンを追加することは現実的に難しい。
さらに、複雑な日本語入力のために様々な便利な機能が提供されており、このような機能を活用するために各ボタンに多様な機能が割り当てられているが、方向移動ボタンも文字変換、漢字変換、文字複写、カーソル移動などの多様な用途で使用されているので、方向移動ボタンを日本語のひらがな及びカタカナ入力時に段入力ボタンとして活用するには制限があり得る。
【0003】
【特許文献1】大韓民国特許登録番号10−0631658
【特許文献2】大韓民国特許登録番号10−0450587
【特許文献3】大韓民国公開特許番号10−2007−0071480
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上述した問題点を解決するために、日本語のひらがな及びカタカナを入力するとき、行を先に入力した後、順次的に段を入力することで、入力しようとする文字を決定し、清音、濁音、半濁音、小文字、拗音などの多様な日本語の文字を一貫的な規則下で入力できるようにし、段階別に進行される過程を表示することで、目で確認しながら直観的に入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、清音、濁音、半濁音の入力のみならず、小文字の入力、ひらがな/カタカナ入力モードの変更などの日本語入力と関連したほとんどの機能を10個の数字ボタン、*ボタン及び#ボタンなどの12個の入力ボタンと取り消しボタンのみで使用することができる携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、日本語の入力過程で誤って文字が入力される場合、文字を全て削除する必要なしに、最小限の修正で所望の文字を入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、一つの文字を入力するために行入力ボタンと段入力ボタンを順次的に押すべきであるが、特殊な場合、一部を省略して入力できるようにし、習熟した使用者たちがより迅速かつ便利に使用できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ボタン別行割り当てを既存のかな方式と同一に維持しながら入力モードのみを変更することで、かな方式を同一のキーパッドで利用できるようにし、既存のかな入力方式に習熟した使用者たちも利用できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、日本語のひらがな及びカタカナを入力するためにボタンを押すべき回数を最小化するだけでなく、押すべきボタンの種類も最小化することができる携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような目的を達成するための本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法は、携帯用端末機が、新しい日本語文字を入力できるように文字が入力される位置にカーソルを位置させ、入力待機状態を維持する段階と、携帯用端末機が、入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押して入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押して行入力を取り消し可能な段入力待機状態に転換する段階と、携帯用端末機が、段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な確定待機状態に転換する段階と、携帯用端末機が、確定待機状態で取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン及び#ボタンなどを押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定する段階とを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯用端末機の日本語入力装置は、キーパッドの各ボタンが使用者によって選択されたとき、各ボタン別入力値を制御部に出力する入力部と、キーパッドの各ボタン別に割り当てられた文字テーブル、入力される文字の状態及び関連情報を保存しているメモリ部と、日本語入力過程を入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定に区分し、入力部から入力される入力値によって画面上に表示する文字を決定して文字の状態を変更する機能を行い、入力部から取り消しボタンが選択された場合、直前の入力値を取り消して状態を変更する機能を行う制御部と、入力部から入力された入力値に基づいて制御部で決定された文字を画面上に表示する出力部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置によると、日本語のひらがな及びカタカナを便利かつ迅速に入力できるようにすることで、電話帳の名前入力、メモ、メッセージ、メール作成などの携帯電話機を始めとする携帯用端末機の利用を便利にし、SMSなどの文字入力を基盤にした移動通信会社の多様なサービスを活性化することができ、既存に使用していたキーパッドのみを用いて効率的に日本語を入力できるので、携帯用端末機の小型化を助けるという効果がある。
また、現在の日本で使用しているキーパッドの行割り当てを維持することで、既存の方式に習熟した使用者も入力モード変更のみで既存の方式を利用できるように配慮するとともに、既存に市販された携帯用端末機においてもハードウェアの変更なしにソフトウェアのみをアップグレードし、新しい入力装置及び入力方法を利用できるという効果がある。
また、入力方法の原則のみを学習することで、直観的に日本語を入力できるだけでなく、最小限のボタン操作で便利かつ迅速に日本語を入力できるので、日本語入力による不便さを解消できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ひらがなの各文字及びその文字の属する行と段を示した図である。
【図2】カタカナの各文字及びその文字の属する行と段を示した図である。
【図3】従来のかな方式の文字割り当て一覧を示した図である。
【図4】従来の2タッチ方式の文字割り当て一覧を示した図である。
【図5】本発明に係る携帯用端末機の日本語入力装置の構成を概略的に示したブロック図である。
【図6】本発明が適用された携帯用端末機のキーパッドの一例を示した図である。
【図7】本発明が適用された携帯用端末機のキーパッドの一例を示した図である。
【図8】本発明が適用された携帯用端末機のキーパッドの各ボタン別割り当て値を示した図である。
【図9】本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
【図10】本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
【図11】本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
【図12】本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法の動作過程を示したフローチャートである。
【図13】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【図14】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【図15】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【図16】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付された図面を参照し、本発明の携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を詳細に説明する。
図5は、本発明に係る携帯用端末機の日本語入力装置の構成を概略的に示したブロック図で、図6乃至図8は、本発明が適用された携帯用端末機のキーパッド及び各ボタン別割り当て値を示した図で、図9乃至図11は、本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
図5に示すように、本発明の日本語入力装置は、入力部100、メモリ部200、制御部300及び出力部400を含んで構成される。
入力部100は、キーパッドの各ボタンが使用者によって選択されたとき、各ボタン別入力値を制御部300に出力する。すなわち、入力部100は、使用者が選択するキーの入力信号に対して、メモリ部200を参照して行入力ボタンであるか、または段入力ボタンであるかを区分した後、それによる入力値を制御部300に伝える機能を担当する。このとき、行入力ボタンであるか、または段入力ボタンであるかを区分する機能と、#ボタンを押した場合、小文字のある行であるか、または小文字と一緒に拗音のある行であるかを区分する機能などは、直接処理せずに制御部300で処理するように構成することもできる。
メモリ部200は、キーパッドの各ボタン別に割り当てられた文字テーブル、入力される文字の状態及び関連情報を保存している。
制御部300は、メモリ部200と連係して日本語入力過程を入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定に区分し、入力部100から入力される入力値によって画面上に表示する文字を決定して文字の状態を変更する機能と、入力部100から取り消しボタンが選択された場合、直前の入力値を取り消して状態を変更する機能を行う。
出力部400は、入力部100から入力された入力値に基づいて制御部300で決定された文字をメモリ部200を参照して画面上に表示する。
このとき、上述した日本語入力過程のうち入力待機状態は、新しい日本語文字を入力できるように文字が入力される位置にカーソルが位置した状態をいい、カーソルが"|"形態で表示される。
段入力待機状態は、入力待機状態で使用者が数字入力ボタン(行入力ボタンとして作動)を選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な状態をいう。例えば、入力待機状態でが行を入力すると、「が」のように表示される。段入力待機状態の文字は、行が決定されたが、段がまだ決定されていないので、段入力ボタン(段が割り当てられた数字入力ボタン)を押したときに入力する文字が決定される。段入力待機状態で取り消しボタンを押すと、行入力が取り消されて再び入力待機状態になる。段入力待機状態の文字にはカーソルが位置するが、確定待機状態と区分するためにカーソルを反転形態などで表示する。
確定待機状態は、段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な状態をいう。例えば、段入力待機状態である「が」でエ段を押すと、げのように表示される。確定待機状態は、使用者が入力する文字を決定した状態であるが、最終的に確定された状態ではない。確定待機状態で使用者が取り消しボタンを押す場合、段入力が取り消されて再び段入力待機状態になるが、げの場合、取り消しボタンを押すと再び「が」になる。確定待機状態の文字にもカーソルが位置する。
文字最終確定は、確定待機状態で使用者が取り消しボタン以外の行入力ボタン、*ボタン、#ボタンなどを押した場合をいい、文字が最終的に確定されると、確定された文字の右側にカーソルが移動して入力待機状態になる。確定待機状態で行入力ボタンを押すと、右側に移動したカーソルに該当の行のア段文字が表示される。例えば、確定待機状態げでた行を入力すると、げ「た」に表示されるが、ここで、‘げ’は最終的に確定された文字であり、「た」は段入力待機状態にある。文字が最終的に確定されると、その後には文字単位のみで削除することができる。確定待機状態で一定の時間が経過した場合にも文字が最終的に確定され、カーソルが右側に移動して入力待機状態になる。
また、上述したキーパッドは、図6乃至図8に示すように、0、1、・・・、9の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタン、取り消しボタンなどで構成される。
0、1、・・・、9の数字入力ボタンは、入力段階によって行入力ボタン及び段入力ボタンの役割をする。行入力ボタンは、各数字入力ボタンに特定の行が割り当てられたボタンを意味し、10個の数字入力ボタンに特定の行がそれぞれ割り当てられている。段入力ボタンは、各数字入力ボタンに特定の段が割り当てられたボタンを意味する(例えば、図6の場合、5、7、8、9、0ボタン)。10個の数字入力ボタンにおいて、濁音または半濁音のない行が割り当てられた6個のボタンのうち5個のボタン(それ以外の1個のボタンにはあ行が割り当てられる。)には、行と一緒にア段、イ段、ウ段、エ段、オ段がそれぞれ割り当てられる。行と段が一緒に割り当てられた数字入力ボタンは、入力部100によって段入力待機状態では段入力ボタンとして作動し、それ以外の場合には行入力ボタンとして作動する。ただし、や行が段入力待機状態にある場合、ア段、ウ段、オ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、わ行が段入力待機状態にある場合、ア段、イ段、エ段及びオ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、わ行が小文字入力モードであると、ア段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動する。また、段入力待機状態のうち命令待機モードである場合(拗音のある行が段入力待機状態にある状況で#ボタンを1回押した場合)、た行においては、ウ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、カタカナカ行においては、ア段とエ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動する。
*ボタンを1回押した場合、行と段の区分のない‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの入力機能を割り当てるが、ひらがな入力モードでは‘ん’とスペース入力機能が割り当てられ、カタカナ入力モードでは‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペース入力機能が割り当てられる。また、*ボタンには、‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの他に、読点(、)または句点(。)などを追加的に割り当てることができる。*ボタンを1回押すと、画面上に各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧が表示され、番号を選択すると、該当の文字または記号が入力される。*ボタンを2回押すと、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更され、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更される。*ボタンを継続的に押すことで、英語の大文字入力モード、英語の小文字入力モードなどに変更することができる。
#ボタンには、小文字入力モード、命令待機モード、拗音入力モード変換機能が割り当てられている。待機文字があ、や、わ行である段入力待機状態で#ボタンを1回押すと、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、待機文字が拗音のある行である段入力待機状態で#ボタンを1回押すと、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、命令待機モードで再び#ボタンを1回押すと、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持する機能を割り当てる。小文字入力モードは段入力待機状態として、小文字入力モードで管理される状態で使用者が段入力ボタンを押すと、小文字が入力される。命令待機モードも段入力待機状態として、命令待機モードで管理される状態で使用者が小文字のある行の段入力ボタンを押すと、小文字入力モードと同一に小文字が入力され、命令待機モードで管理される状態で再び#ボタンを1回押すと、拗音入力モードに変更される。拗音入力モードは段入力待機状態として、ア段、ウ段、オ段の段入力ボタンを押すと拗音が表示される。例えば、か行が段入力待機状態である場合、#ボタンを2回押すと拗音入力モードになり、「き」のように表示される。引き続いてア段入力ボタンを押すと、‘きゃ’が入力される。拗音きゃは、確定待機状態であり、きゃのように表示される。
取り消しボタンは、入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定の各日本語入力過程で直前の入力値を取り消して状態を変更するためのボタンである。
また、上述した図5の制御部300は、行入力ボタン制御器310、段入力ボタン制御器320、*ボタン制御器330、#ボタン制御器340及び取り消しボタン制御器350を含んで構成される。以下、これら構成要素の構成を図8乃至図10を参照して詳細に説明する。
行入力ボタン制御器310は、入力待機状態で行入力ボタンが選択されると、入力された行のア段を表示し、段入力待機状態に変更する機能を行う。段入力待機状態で同一の行入力ボタンが繰り返して選択されると、濁音または半濁音のある行の場合、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示(例えば、か行を選択すべきであるが、誤って同一のボタンを2回押すことで、が行が選択された場合、か行ボタンと離れて位置する取り消しボタンを押す必要なしにか行ボタンをさらに1回押すことで、再びか行を選択して表示し、半濁音も同様な方式で清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示)しながら段入力待機状態に維持し、その他の場合には、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に維持する機能を行う。そして、確定待機状態で行入力ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、入力された行のア段を表示し、段入力待機状態に変更する機能を行う。
段入力ボタン制御器320は、段入力待機状態で段入力ボタンが選択されると、待機している行の文字のうち該当の段の文字を表示し、確定待機状態に変更する機能を行う。そして、小文字入力モード及び命令待機モードで段入力ボタンが選択されると、該当の段の小文字を表示し、拗音入力モードで段入力ボタンが選択されると、該当の行のイ段文字と一緒に小文字ゃ行のうち該当の段の文字を表示する機能を行う。
*ボタン制御器330は、入力待機状態で*ボタンが1回選択されると、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する機能を行う。そして、段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが1回選択されると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する機能を行う。入力待機状態で*ボタンが2回選択されると、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更されながら入力待機状態が維持され、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更されながら入力待機状態が維持される。段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが2回選択されると、待機文字を確定した後、入力待機状態と同一の機能を行う。
#ボタン制御器340は、入力待機状態で#ボタンが選択されると、別途の機能が割り当てられていないので、何らの動作もしない。段入力待機状態で#ボタンが選択されると、待機文字があ、や、わ行である場合、段入力待機状態を維持しながら小文字入力モードで管理し、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行である状況で#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら命令待機モードで管理し、命令待機モードで再び#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら拗音入力モードで管理し、それ以外の場合、#ボタンが選択されると、待機文字を確定し、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する機能を行う。そして、確定待機状態で#ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する機能を行う。
取り消しボタン制御器350は、入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、カーソルの直前に文字がある場合、以前の文字を削除した後、入力待機状態を維持し、カーソルの直前にスペースがある場合、以前のスペースを削除した後、入力待機状態を維持し、それ以外の場合、メッセージ作成以前のメニューに移動する機能を行う。そして、段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、各モードを解除して段入力待機状態を維持し、待機文字が濁音または半濁音である場合、それぞれ清音または濁音に表示して段入力待機状態を維持し、それ以外の場合、待機行を削除して入力待機状態に変更する機能を行う。段入力待機状態で小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、取り消しボタンが選択されると、各モードを解除するとともに、待機行を削除して入力待機状態に変更することもできる。そして、確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、行と段が結合された値が確定待機状態にある場合、段入力を取り消し、該当の行のア段を表示した後、段入力待機状態に変更し、拗音が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理し、*ボタンを押して入力した文字または記号が確定待機状態にある場合、該当の文字または記号を削除して入力待機状態に変更する機能を行う。
一方、制御部300では、ひらがな入力モードとカタカナ入力モードで入力する方法及び装置が同一に適用されるようにし、特殊な場合には、各入力モード別にメモリ部200を参照して別途に管理する。
以下、上記のように構成された本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法の一実施例を、図12乃至図16を参照して詳細に説明する。
図12乃至図16は、本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法の動作過程を詳細に示したフローチャートである。
図12に示すように、携帯用端末機は、使用者の日本語文字入力要請によって新しい日本語文字を入力できるように、文字が入力される位置にカーソルを位置させて入力待機状態を維持する(S100)。
そして、携帯用端末機は、入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な段入力待機状態に転換する(S200)。
その後、携帯用端末機は、段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な確定待機状態に転換する(S300)。
そして、携帯用端末機は、確定待機状態で使用者が取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンなどを押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定する(S400)。
以下、入力待機状態であるS200段階を、図13を参照して詳細に説明する。
携帯用端末機は、使用者が入力待機状態で行入力ボタンを選択するかを判断し(S202)、使用者が行入力ボタンを選択すると、入力された行のア段を表示し、段入力待機状態に変更する(S204)。
S202段階の判断結果、使用者が入力待機状態で行入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が*ボタンを選択するかを判断し(S206)、使用者が*ボタンを選択すると、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する(S208)。
S206段階の判断結果、使用者が入力待機状態で*ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が#ボタンを選択するかを判断し(S210)、使用者が#ボタンを選択すると、該当の#ボタンには別途の機能が割り当てられていないので、何らの動作もしない(S212)。
S210段階の判断結果、使用者が入力待機状態で#ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が取り消しボタンを選択するかを判断し(S214)、使用者が取り消しボタンを選択すると、カーソルの直前に文字(または記号)があるかを判断し(S216)、カーソルの直前に文字があると、以前の文字を削除した後、入力待機状態を維持する(S218)。
S216段階の判断結果、カーソルの直前に文字がないと、携帯用端末機は、カーソルの直前にスペースがあるかを判断し(S220)、カーソルの直前にスペースがあると、以前のスペースを削除した後、入力待機状態を維持し(S222)、カーソルの直前にスペースがないと、メッセージ作成以前のメニューに移動する(S224)。
そして、S214段階の判断結果、使用者が取り消しボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が選択したボタンの固有機能を行う(S226)。
以下、段入力待機状態であるS300段階を、図14 及び図15を参照して詳細に説明する。
携帯用端末機は、使用者が段入力待機状態で段入力ボタンを選択するかを判断し(S302)、使用者が段入力ボタンを選択すると、小文字入力モードであるかを判断し(S304)、小文字入力モードであると、該当の段の小文字を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S306)。このとき、S304段階の小文字入力モードであるかを判断する段階は、使用者が段入力待機状態で後述するS322、S328及びS330段階のように#ボタンを先に選択し、小文字入力モードで別途に管理される状態であるかを判断する段階である。
S304段階の判断結果、小文字入力モードでないと、命令待機モードであるかを判断し(S308)、命令待機モードであると、該当の段の小文字を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S310)。このとき、S308段階の命令待機モードであるかを判断する段階は、使用者が段入力待機状態で後述するS322、S332及びS334段階のように#ボタンを先に選択し、命令待機モードで別途に管理される状態であるかを判断する段階である。
S308段階の判断結果、命令待機モードでないと、拗音入力モードであるかを判断し(S312)、拗音入力モードであると、該当の段の拗音を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S314)。このとき、S312段階の拗音入力モードであるかを判断する段階は、使用者が段入力待機状態で後述するS322、S324及びS326段階のように#ボタンを先に選択し、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理される状態であるかを判断する段階である。
S312段階の判断結果、拗音入力モードでないと、携帯用端末機は、待機している行の文字のうち該当の段の文字を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S316)。
S302段階の判断結果、使用者が段入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が*ボタンを選択するかを判断し(S318)、使用者が*ボタンを選択すると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する(S320)。
S318段階の判断結果、使用者が*ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が#ボタンを選択するかを判断し(S322)、使用者が#ボタンを選択すると、命令待機モードであるかを判断し(S324)、命令待機モードであると、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持し、S302段階以後を繰り返して行う(S326)。
S324段階の判断結果、命令待機モードでないと、携帯用端末機は、待機文字があ、や、わ行であるかを判断し(S328)、待機文字があ、や、わ行であると、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、S302段階以後を繰り返して行う(S330)。
S328段階の判断結果、待機文字があ、や、わ行でないと、携帯用端末機は、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行であるかを判断し(S332)、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行であると、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、S302段階以後を繰り返して行い(S334)、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行でないと、待機文字を確定し、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する(S336)。
S322段階の判断結果、使用者が#ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が行入力ボタンを選択するかを判断し(S338)、使用者が行入力ボタンを選択すると、待機中の行と同一の行入力ボタンを選択するかを判断し(S340)、使用者が待機中の行と同一の行入力ボタンを選択すると、待機文字がか、さ、た、は、が、ざ、だ、ば、ぱ行であるかを判断し(S342)、待機文字がか、さ、た、は、が、ざ、だ、ば、ぱ行であると、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示しながら段入力待機状態に維持し、S302段階以後を繰り返して行う(S344)。
S342段階の判断結果、待機文字がか、さ、た、は、が、ざ、だ、ば、ぱ行でないと、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に変更する(S346)。
S340段階の判断結果、待機中の行と同一の行入力ボタンでないと、携帯用端末機は、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に変更する(S348)。
S338段階の判断結果、使用者が行入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が取り消しボタンを選択するかを判断し(S350)、使用者が取り消しボタンを選択すると、命令待機モードであるかを判断し(S352)、命令待機モードであると、命令待機モードを解除して段入力待機状態を維持する(S354)。
S352段階の判断結果、命令待機モードでないと、携帯用端末機は、拗音入力モードであるかを判断し(S356)、拗音入力モードであると、拗音入力モードを解除して段入力待機状態を維持し(S358)、拗音入力モードでないと、小文字入力モードであるかを判断する(S360)。
S360段階の判断結果、小文字入力モードであると、小文字入力モードを解除して段入力待機状態を維持し(S362)、待機文字が小文字入力モードでないと、待機文字が濁音であるかを判断する(S364)。
S364段階の判断結果、待機文字が濁音であると、待機文字を清音に表示した後、段入力待機状態を維持し(S366)、待機文字が濁音でないと、待機文字が半濁音であるかを判断する(S368)。
S368段階の判断結果、待機文字が半濁音であると、待機文字を濁音に表示して段入力待機状態を維持し(S370)、待機文字が半濁音でないと、待機行を削除
して入力待機状態に変更する(S372)。
そして、S350段階の判断結果、使用者が取り消しボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が選択したボタンの固有機能を行う(S374)。
最後に、確定待機状態であるS400段階を、図16を参照して詳細に説明する。
携帯用端末機は、使用者が確定待機状態で行入力ボタンを選択するかを判断し(S402)、行入力ボタンを選択すると、確定待機文字を確定した後、入力された行のア段を表示して段入力待機状態に変更する(S404)。
S402段階の判断結果、行入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が*ボタンを選択するかを判断し(S406)、使用者が*ボタンを選択すると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態で表示する(S408)。
S406段階の判断結果、*ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が#ボタンを選択するかを判断し(S410)、使用者が#ボタンを選択すると、確定待機文字を確定した後、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する(S412)。
S410段階の判断結果、使用者が#ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が取り消しボタンを選択するかを判断し(S414)、使用者が取り消しボタンを選択すると、拗音が確定待機状態にあるかを判断し(S416)、拗音が確定待機状態にあると、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理する(S418)。
S416段階の判断結果、拗音が確定待機状態にないと、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にあるかを判断し(S420)、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にあると、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら小文字入力モードで管理する(S422)。
S420段階の判断結果、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にないと、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にあるかを判断し(S424)、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にあると、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら命令待機モードで管理する(S426)。
S424段階の判断結果、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にないと、行と段が結合された値が確定待機状態にあるかを判断し(S428)、行と段が結合された値が確定待機状態にあると、段入力を取り消して段入力待機状態に変更し(S430)、行と段が結合された値が確定待機状態にないと、待機中の文字または記号を削除して入力待機状態に変更する(S432)。
S414段階の判断結果、使用者が取り消しボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が選択したボタンの固有機能を行う(S434)。
以上、本発明では、好適な実施例を参照して説明したが、該当の技術分野の熟練した当業者は、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0009】
100 入力部
200 メモリ部
300 制御部
310 行入力ボタン制御器
320 段入力ボタン制御器
330 *ボタン制御器
340 #ボタン制御器
350 取り消しボタン制御器
400 出力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、日本語入力方法及びその装置に関するもので、より詳細には、日本語のひらがな及びカタカナを携帯用端末機のキーパッドを用いて入力するとき、日本文字の行を先に入力した後、該当の段を順次的に入力し、直観的でありながらも柔軟かつ便利であり、速い速度で入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、有線通信サービスの技術拡大とともに、コード分割多重接続(Code Division Multiple Access:CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:TDMA)などの技術に基づいた個人無線通信サービスに対する飛躍的な技術的発展がなされており、加入者の数が大いに増加するにつれて、基本的な通信サービス以外の多様な付加サービスが活発に利用されている。
このような各種の付加サービスとしては、短文メッセージサービス(Short Message Service:SMS)、メールなどの文字を基盤にしたサービスが大きな部分を占めており、最近には、無線インターネットと結合されたサービスなどに徐々に付加機能が多様化されている。
多様な付加機能を利用するためには、携帯用端末機の使用者たちが文字を直接入力すべき場合が多いが、一般的な携帯用端末機では、0、1、・・・、9の10個の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンなどの12個のボタン、取り消しボタン及びその他の多様な機能を担当するボタンなどが使用される。
図1及び図2は、ひらがなとカタカナの各文字及びその文字の属する行と段を表示した図である。
日本語には、日本語50音図に表示された文字である清音を基本にして、促音‘っ’があり、か行、さ行、た行、は行の各文字に濁音があり、は行の各文字に半濁音があり、各行のイ段に該当する文字のうち‘き’、‘し’、‘ち’、‘に’、‘ひ’、‘み’、‘り’、‘ぎ’、‘じ’、‘ぢ’、‘び’、‘ぴ’に小文字‘ゃ’、‘ゅ’、‘ょ’がそれぞれ結合されてなる拗音がある。また、外来語の表記などには、‘ァ’、‘ィ’、‘ゥ’、‘ェ’、‘ォ’などのあ行の小文字を使用し、小文字‘ゎ’を使用することもある。また、外来語を表記するとき、‘ヴ’と長音記号(ー)を使用し、カタカナの小文字‘ヵ’と‘ヶ’を使用することもある。
日本語の‘ん’、‘ヴ’、長音記号(ー)を除いた全ての文字は、各音の属する行と段を特定することができる。例えば、‘け’は、か行に属するとともにエ段に属する。また、‘ぶ’は、は行の濁音であるば行に属するとともにウ段に属する。ここで、各段は、行と区分するために(特に、あ行の各文字と区分するために)カタカナを使用してア段、イ段、ウ段、エ段、オ段に表示した。
上記のように構成された日本語を携帯用端末機の制限された入力ボタンで入力するには多くの制約があり得るが、このような状況でも一層便利に日本語を入力するために、現在の日本ではいくつかの日本語入力方法が使用されている。その代表的な方法として、かな方式と2タッチ方式を挙げることができる。
まず、かな方式は、図3に示すように、キーパッドのボタンに割り当てられている文字を複数回押すことで、所望の文字を入力する方式である。例えば、‘へ’を入力するためには、‘は’が表示された6番のボタンを4回押す。この方式によると、ア段の文字はボタンを1回押して入力することができ、イ段の文字は同じボタンを2回押して入力することができ、ウ段の文字は同じボタンを3回押して入力することができ、エ段の文字は同じボタンを4回押して入力することができ、オ段の文字は同じボタンを5回押して入力することができる(ただし、ウ段である‘ゆ’は2回、オ段である‘よ’は3回、同じオ段である‘を’は2回押して入力することができる)。
このように、カナ方式は、同じ文字を複数回押す方式であるので、例えば、3回押すべきであるが、4回押してしまう場合などが頻繁に発生する。このために、ほとんどの携帯用端末機には、押すときごとに一回ずつ入力した文字を取り消す別途のボタンが設けられることもある。また、濁音及び半濁音を入力するためには、まず、清音を入力した後、別途の濁音ボタン(例えば、*ボタンを1回押す。)及び半濁音ボタン(例えば、*ボタンを2回押す。)を押すべきである。ゃ、ゅ、ょ、ァ、ィ、ゥ、ェ、ォなどの小文字を入力するためには、まず、大文字を入力した後、別途の大文字/小文字変換ボタンを押したり、まず、小文字入力モードに変換した後、文字を入力すべきである。かな方式は、同じボタンに同じ行の五文字が一緒に割り当てられているので、同じ行の文字を引き続いて入力するためには、まず、入力した文字が確定された後、カーソルが右側に移動するときまで待つか、方向キーを用いてカーソルを右側に移動することで、先に入力した文字を確定すべきである。
かな方式は、直観的な面において長所を有しているが、同じボタンを何回も押すべきである不便さと誤って入力する可能性があり、濁音、半濁音及び小文字を入力するために別途のボタンを押すべきである。実際に、図1及び図2に表示された文字を全て入力するためにボタンを押すべき回数は、2タッチ方式に比べて20%以上多い。
2タッチ方式は、図4に示すように、キーパッドのボタンを2回押し、その番号に割り当てられた文字を入力する方式である。例えば、大文字入力モードで6番のボタンを押した後、4番のボタンを押すと、6と4に割り当てられた‘へ’が入力される。この方式は、2回目に押すボタンのうち1〜5のボタンのみに日本語が割り当てられており、6〜0のボタンには英語、記号及び絵文字などが割り当てられているので、ボタンを2回押して入力可能な日本語文字が最大50個に制限される。
小文字を入力するためには、まず、入力モード変換ボタン(8番と0番のボタン)を押して小文字入力モードに変換した後で入力し、引き続いて大文字を入力するためには、再び入力モード変換ボタン(8番と0番のボタン)を押して大文字入力モードに変換すべきである。濁音または半濁音を入力するためには、まず、清音を入力した後、別途の濁音ボタン(大文字入力モードで0番と4番のボタン)または半濁音ボタン(大文字入力モードで0番と5番のボタン)を押すべきである。
2タッチ方式は、2個のボタンごとに割り当てられた文字をキーパッドに全て表示できないので、文字割り当て一覧表を熟知して使用すべきであり、直観性に欠けるという短所がある。また、ボタンを2回押したときに文字が入力されるので、誤って入力した場合、入力した文字を削除して再び入力すべきである。2タッチ方式の場合、文字自体はボタンを2回のみ押して入力できるが、濁音表示、半濁音表示、小文字入力モード変換、大文字入力モード変換などのためにボタンを押すべき回数が多く、同じ回数のボタンを押す場合にも、それぞれ異なる種類のボタンを押すべきであるという問題点がある。
一方、現在の日本で主に使用されている日本語入力方法の他にも、日本語入力方法と関連し、下記のような登録特許または公開特許がある。
LG電子株式会社の登録特許(特許文献1)は、段を代表する母音からなる各キーと行を代表する子音からなる各キー(あ行は母音に分類し、別途に行を代表するキーを割り当てていない。)とに区分されたキーパッドを用いて行を代表する子音と段を代表する母音を選択し、その子音と母音が交差して対応する50音図のうち一個の文字が入力されることを特徴とする。しかしながら、この方式によると、母音に3個のボタンを割り当てることで、子音に割り当てるボタンが不足し、その結果、1個のボタンに子音を2個ずつ割り当てる場合が生じる。また、二番目に割り当てられた子音を選択するためには別途のボタンを押すべきであり、実際に押すべきボタンの数が大いに増加するという欠点がある。また、1個のボタンに2個の母音を割り当てた場合、これを区別可能な方法が明示されていない。母音を区別する別途のボタンがないので、そのボタンを1回押すと前の母音が表示され、2回押すと後の母音が表示される場合を予想することができる。しかしながら、この方法によると、‘け’を表示するためには1番のボタンを1回押した後、3番のボタンを2回押すべきで、‘かあ’を表示するためにも1番のボタンを1回押した後、3番のボタンを1回押し、再び3番のボタンを1回押すべきであるが、両者を区分可能な説明がないという問題がある。さらに、濁音と半濁音に変換するためにも、まず、清音を入力した後、#ボタンを1回または2回押して濁音と半濁音に変換すべきで、‘を’を入力するためにも、まず、‘お’を入力した後、#ボタンを押して‘を’に変換すべきである。また、この方式には、ァ、ィ、ゥ、ェ、ォなどの小文字を入力する方法に対する説明がないという問題点もある。
株式会社アマサソフトの登録特許(特許文献2)は、基準グループの字素、第1グループの字素、第2グループの字素がそれぞれ割り当てられる多数の子音入力キー及び多数の母音入力キーを含むキーパッドと入力キーの独立的なキー入力があると基準グループから対応する字素を抽出し、*キーと入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第1グループから対応する字素を抽出し、#キーと入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第2グループから対応する字素を抽出し、子音入力キーと母音入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第3グループから対応する字素を抽出し、多数の入力キーのうち互いに隣接した二つの入力キーの組み合わせられたキー入力があると、第6グループから対応する字素を抽出し、数字0に該当する入力キーと多数の入力キーのうち何れか一つの組み合わせられたキー入力があると、第7グループから対応する字素を抽出し、*キー、#キー及び多数の入力キーのうち何れか一つの組み合わせられたキー入力があると、第8グループから対応する字素を抽出することを特徴とする。この方式によると、様々なボタンの組み合わせによって多様な文字を簡単に入力できるという長所があるが、複雑な組み合わせを熟知すべきであるので、直観性に欠けるという短所がある。例えば、この方式によって‘と’を入力するためには、子音入力キーである‘た’を入力するために*ボタンと7番のボタンを押し、母音入力キーである‘お’を入力するために#ボタンと9番のボタンを押し、子音入力キーと母音入力キーを組み合わせるために*ボタンと7番のボタン、#ボタンと9番のボタンを同時にまたは同時入力制限時間内に押すべきである。場合によっては、‘たお’が入力される可能性があり、その反対に、‘たお’を入力すべき場合、速く入力すると、‘と’が入力される可能性もある。
LG電子株式会社の公開特許(特許文献3)においては、濁音と半濁音を入力するために行変換キーを用いた別途の行変換段階が必要であり、方向移動ボタンを使用せずに既存の数字入力ボタンのみを使用して段を決定することはできなく、段を決定するためには方向移動キーが必ず必要であるという問題点があった。
その他にも、数字入力ボタンなどに日本語の各行を割り当て、段を入力するボタンを別途に設けたり、方向移動ボタンを活用して段を決定する方法などを提示した様々な登録特許または公開特許がある。
しかしながら、携帯用端末機は、携帯性が非常に重要であり、小型化されて軽くなるほど良いので、キーパッドのボタンの数も可能な限り最小化する方向に開発が進行されている。そのため、日本語入力を効率的にするために複数個のボタンを追加することは現実的に難しい。
さらに、複雑な日本語入力のために様々な便利な機能が提供されており、このような機能を活用するために各ボタンに多様な機能が割り当てられているが、方向移動ボタンも文字変換、漢字変換、文字複写、カーソル移動などの多様な用途で使用されているので、方向移動ボタンを日本語のひらがな及びカタカナ入力時に段入力ボタンとして活用するには制限があり得る。
【0003】
【特許文献1】大韓民国特許登録番号10−0631658
【特許文献2】大韓民国特許登録番号10−0450587
【特許文献3】大韓民国公開特許番号10−2007−0071480
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上述した問題点を解決するために、日本語のひらがな及びカタカナを入力するとき、行を先に入力した後、順次的に段を入力することで、入力しようとする文字を決定し、清音、濁音、半濁音、小文字、拗音などの多様な日本語の文字を一貫的な規則下で入力できるようにし、段階別に進行される過程を表示することで、目で確認しながら直観的に入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、清音、濁音、半濁音の入力のみならず、小文字の入力、ひらがな/カタカナ入力モードの変更などの日本語入力と関連したほとんどの機能を10個の数字ボタン、*ボタン及び#ボタンなどの12個の入力ボタンと取り消しボタンのみで使用することができる携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、日本語の入力過程で誤って文字が入力される場合、文字を全て削除する必要なしに、最小限の修正で所望の文字を入力できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、一つの文字を入力するために行入力ボタンと段入力ボタンを順次的に押すべきであるが、特殊な場合、一部を省略して入力できるようにし、習熟した使用者たちがより迅速かつ便利に使用できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ボタン別行割り当てを既存のかな方式と同一に維持しながら入力モードのみを変更することで、かな方式を同一のキーパッドで利用できるようにし、既存のかな入力方式に習熟した使用者たちも利用できるようにする携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、日本語のひらがな及びカタカナを入力するためにボタンを押すべき回数を最小化するだけでなく、押すべきボタンの種類も最小化することができる携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような目的を達成するための本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法は、携帯用端末機が、新しい日本語文字を入力できるように文字が入力される位置にカーソルを位置させ、入力待機状態を維持する段階と、携帯用端末機が、入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押して入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押して行入力を取り消し可能な段入力待機状態に転換する段階と、携帯用端末機が、段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な確定待機状態に転換する段階と、携帯用端末機が、確定待機状態で取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン及び#ボタンなどを押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定する段階とを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る携帯用端末機の日本語入力装置は、キーパッドの各ボタンが使用者によって選択されたとき、各ボタン別入力値を制御部に出力する入力部と、キーパッドの各ボタン別に割り当てられた文字テーブル、入力される文字の状態及び関連情報を保存しているメモリ部と、日本語入力過程を入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定に区分し、入力部から入力される入力値によって画面上に表示する文字を決定して文字の状態を変更する機能を行い、入力部から取り消しボタンが選択された場合、直前の入力値を取り消して状態を変更する機能を行う制御部と、入力部から入力された入力値に基づいて制御部で決定された文字を画面上に表示する出力部とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置によると、日本語のひらがな及びカタカナを便利かつ迅速に入力できるようにすることで、電話帳の名前入力、メモ、メッセージ、メール作成などの携帯電話機を始めとする携帯用端末機の利用を便利にし、SMSなどの文字入力を基盤にした移動通信会社の多様なサービスを活性化することができ、既存に使用していたキーパッドのみを用いて効率的に日本語を入力できるので、携帯用端末機の小型化を助けるという効果がある。
また、現在の日本で使用しているキーパッドの行割り当てを維持することで、既存の方式に習熟した使用者も入力モード変更のみで既存の方式を利用できるように配慮するとともに、既存に市販された携帯用端末機においてもハードウェアの変更なしにソフトウェアのみをアップグレードし、新しい入力装置及び入力方法を利用できるという効果がある。
また、入力方法の原則のみを学習することで、直観的に日本語を入力できるだけでなく、最小限のボタン操作で便利かつ迅速に日本語を入力できるので、日本語入力による不便さを解消できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】ひらがなの各文字及びその文字の属する行と段を示した図である。
【図2】カタカナの各文字及びその文字の属する行と段を示した図である。
【図3】従来のかな方式の文字割り当て一覧を示した図である。
【図4】従来の2タッチ方式の文字割り当て一覧を示した図である。
【図5】本発明に係る携帯用端末機の日本語入力装置の構成を概略的に示したブロック図である。
【図6】本発明が適用された携帯用端末機のキーパッドの一例を示した図である。
【図7】本発明が適用された携帯用端末機のキーパッドの一例を示した図である。
【図8】本発明が適用された携帯用端末機のキーパッドの各ボタン別割り当て値を示した図である。
【図9】本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
【図10】本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
【図11】本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
【図12】本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法の動作過程を示したフローチャートである。
【図13】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【図14】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【図15】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【図16】図12の各段階別動作過程を詳細に示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付された図面を参照し、本発明の携帯用端末機の日本語入力方法及びその装置を詳細に説明する。
図5は、本発明に係る携帯用端末機の日本語入力装置の構成を概略的に示したブロック図で、図6乃至図8は、本発明が適用された携帯用端末機のキーパッド及び各ボタン別割り当て値を示した図で、図9乃至図11は、本発明に係る日本語入力過程の入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態での各ボタン別作動一覧を示した図である。
図5に示すように、本発明の日本語入力装置は、入力部100、メモリ部200、制御部300及び出力部400を含んで構成される。
入力部100は、キーパッドの各ボタンが使用者によって選択されたとき、各ボタン別入力値を制御部300に出力する。すなわち、入力部100は、使用者が選択するキーの入力信号に対して、メモリ部200を参照して行入力ボタンであるか、または段入力ボタンであるかを区分した後、それによる入力値を制御部300に伝える機能を担当する。このとき、行入力ボタンであるか、または段入力ボタンであるかを区分する機能と、#ボタンを押した場合、小文字のある行であるか、または小文字と一緒に拗音のある行であるかを区分する機能などは、直接処理せずに制御部300で処理するように構成することもできる。
メモリ部200は、キーパッドの各ボタン別に割り当てられた文字テーブル、入力される文字の状態及び関連情報を保存している。
制御部300は、メモリ部200と連係して日本語入力過程を入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定に区分し、入力部100から入力される入力値によって画面上に表示する文字を決定して文字の状態を変更する機能と、入力部100から取り消しボタンが選択された場合、直前の入力値を取り消して状態を変更する機能を行う。
出力部400は、入力部100から入力された入力値に基づいて制御部300で決定された文字をメモリ部200を参照して画面上に表示する。
このとき、上述した日本語入力過程のうち入力待機状態は、新しい日本語文字を入力できるように文字が入力される位置にカーソルが位置した状態をいい、カーソルが"|"形態で表示される。
段入力待機状態は、入力待機状態で使用者が数字入力ボタン(行入力ボタンとして作動)を選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な状態をいう。例えば、入力待機状態でが行を入力すると、「が」のように表示される。段入力待機状態の文字は、行が決定されたが、段がまだ決定されていないので、段入力ボタン(段が割り当てられた数字入力ボタン)を押したときに入力する文字が決定される。段入力待機状態で取り消しボタンを押すと、行入力が取り消されて再び入力待機状態になる。段入力待機状態の文字にはカーソルが位置するが、確定待機状態と区分するためにカーソルを反転形態などで表示する。
確定待機状態は、段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な状態をいう。例えば、段入力待機状態である「が」でエ段を押すと、げのように表示される。確定待機状態は、使用者が入力する文字を決定した状態であるが、最終的に確定された状態ではない。確定待機状態で使用者が取り消しボタンを押す場合、段入力が取り消されて再び段入力待機状態になるが、げの場合、取り消しボタンを押すと再び「が」になる。確定待機状態の文字にもカーソルが位置する。
文字最終確定は、確定待機状態で使用者が取り消しボタン以外の行入力ボタン、*ボタン、#ボタンなどを押した場合をいい、文字が最終的に確定されると、確定された文字の右側にカーソルが移動して入力待機状態になる。確定待機状態で行入力ボタンを押すと、右側に移動したカーソルに該当の行のア段文字が表示される。例えば、確定待機状態げでた行を入力すると、げ「た」に表示されるが、ここで、‘げ’は最終的に確定された文字であり、「た」は段入力待機状態にある。文字が最終的に確定されると、その後には文字単位のみで削除することができる。確定待機状態で一定の時間が経過した場合にも文字が最終的に確定され、カーソルが右側に移動して入力待機状態になる。
また、上述したキーパッドは、図6乃至図8に示すように、0、1、・・・、9の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタン、取り消しボタンなどで構成される。
0、1、・・・、9の数字入力ボタンは、入力段階によって行入力ボタン及び段入力ボタンの役割をする。行入力ボタンは、各数字入力ボタンに特定の行が割り当てられたボタンを意味し、10個の数字入力ボタンに特定の行がそれぞれ割り当てられている。段入力ボタンは、各数字入力ボタンに特定の段が割り当てられたボタンを意味する(例えば、図6の場合、5、7、8、9、0ボタン)。10個の数字入力ボタンにおいて、濁音または半濁音のない行が割り当てられた6個のボタンのうち5個のボタン(それ以外の1個のボタンにはあ行が割り当てられる。)には、行と一緒にア段、イ段、ウ段、エ段、オ段がそれぞれ割り当てられる。行と段が一緒に割り当てられた数字入力ボタンは、入力部100によって段入力待機状態では段入力ボタンとして作動し、それ以外の場合には行入力ボタンとして作動する。ただし、や行が段入力待機状態にある場合、ア段、ウ段、オ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、わ行が段入力待機状態にある場合、ア段、イ段、エ段及びオ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、わ行が小文字入力モードであると、ア段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動する。また、段入力待機状態のうち命令待機モードである場合(拗音のある行が段入力待機状態にある状況で#ボタンを1回押した場合)、た行においては、ウ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、カタカナカ行においては、ア段とエ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動する。
*ボタンを1回押した場合、行と段の区分のない‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの入力機能を割り当てるが、ひらがな入力モードでは‘ん’とスペース入力機能が割り当てられ、カタカナ入力モードでは‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペース入力機能が割り当てられる。また、*ボタンには、‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの他に、読点(、)または句点(。)などを追加的に割り当てることができる。*ボタンを1回押すと、画面上に各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧が表示され、番号を選択すると、該当の文字または記号が入力される。*ボタンを2回押すと、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更され、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更される。*ボタンを継続的に押すことで、英語の大文字入力モード、英語の小文字入力モードなどに変更することができる。
#ボタンには、小文字入力モード、命令待機モード、拗音入力モード変換機能が割り当てられている。待機文字があ、や、わ行である段入力待機状態で#ボタンを1回押すと、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、待機文字が拗音のある行である段入力待機状態で#ボタンを1回押すと、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、命令待機モードで再び#ボタンを1回押すと、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持する機能を割り当てる。小文字入力モードは段入力待機状態として、小文字入力モードで管理される状態で使用者が段入力ボタンを押すと、小文字が入力される。命令待機モードも段入力待機状態として、命令待機モードで管理される状態で使用者が小文字のある行の段入力ボタンを押すと、小文字入力モードと同一に小文字が入力され、命令待機モードで管理される状態で再び#ボタンを1回押すと、拗音入力モードに変更される。拗音入力モードは段入力待機状態として、ア段、ウ段、オ段の段入力ボタンを押すと拗音が表示される。例えば、か行が段入力待機状態である場合、#ボタンを2回押すと拗音入力モードになり、「き」のように表示される。引き続いてア段入力ボタンを押すと、‘きゃ’が入力される。拗音きゃは、確定待機状態であり、きゃのように表示される。
取り消しボタンは、入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定の各日本語入力過程で直前の入力値を取り消して状態を変更するためのボタンである。
また、上述した図5の制御部300は、行入力ボタン制御器310、段入力ボタン制御器320、*ボタン制御器330、#ボタン制御器340及び取り消しボタン制御器350を含んで構成される。以下、これら構成要素の構成を図8乃至図10を参照して詳細に説明する。
行入力ボタン制御器310は、入力待機状態で行入力ボタンが選択されると、入力された行のア段を表示し、段入力待機状態に変更する機能を行う。段入力待機状態で同一の行入力ボタンが繰り返して選択されると、濁音または半濁音のある行の場合、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示(例えば、か行を選択すべきであるが、誤って同一のボタンを2回押すことで、が行が選択された場合、か行ボタンと離れて位置する取り消しボタンを押す必要なしにか行ボタンをさらに1回押すことで、再びか行を選択して表示し、半濁音も同様な方式で清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示)しながら段入力待機状態に維持し、その他の場合には、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に維持する機能を行う。そして、確定待機状態で行入力ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、入力された行のア段を表示し、段入力待機状態に変更する機能を行う。
段入力ボタン制御器320は、段入力待機状態で段入力ボタンが選択されると、待機している行の文字のうち該当の段の文字を表示し、確定待機状態に変更する機能を行う。そして、小文字入力モード及び命令待機モードで段入力ボタンが選択されると、該当の段の小文字を表示し、拗音入力モードで段入力ボタンが選択されると、該当の行のイ段文字と一緒に小文字ゃ行のうち該当の段の文字を表示する機能を行う。
*ボタン制御器330は、入力待機状態で*ボタンが1回選択されると、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する機能を行う。そして、段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが1回選択されると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する機能を行う。入力待機状態で*ボタンが2回選択されると、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更されながら入力待機状態が維持され、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更されながら入力待機状態が維持される。段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが2回選択されると、待機文字を確定した後、入力待機状態と同一の機能を行う。
#ボタン制御器340は、入力待機状態で#ボタンが選択されると、別途の機能が割り当てられていないので、何らの動作もしない。段入力待機状態で#ボタンが選択されると、待機文字があ、や、わ行である場合、段入力待機状態を維持しながら小文字入力モードで管理し、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行である状況で#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら命令待機モードで管理し、命令待機モードで再び#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら拗音入力モードで管理し、それ以外の場合、#ボタンが選択されると、待機文字を確定し、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する機能を行う。そして、確定待機状態で#ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する機能を行う。
取り消しボタン制御器350は、入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、カーソルの直前に文字がある場合、以前の文字を削除した後、入力待機状態を維持し、カーソルの直前にスペースがある場合、以前のスペースを削除した後、入力待機状態を維持し、それ以外の場合、メッセージ作成以前のメニューに移動する機能を行う。そして、段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、各モードを解除して段入力待機状態を維持し、待機文字が濁音または半濁音である場合、それぞれ清音または濁音に表示して段入力待機状態を維持し、それ以外の場合、待機行を削除して入力待機状態に変更する機能を行う。段入力待機状態で小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、取り消しボタンが選択されると、各モードを解除するとともに、待機行を削除して入力待機状態に変更することもできる。そして、確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、行と段が結合された値が確定待機状態にある場合、段入力を取り消し、該当の行のア段を表示した後、段入力待機状態に変更し、拗音が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理し、*ボタンを押して入力した文字または記号が確定待機状態にある場合、該当の文字または記号を削除して入力待機状態に変更する機能を行う。
一方、制御部300では、ひらがな入力モードとカタカナ入力モードで入力する方法及び装置が同一に適用されるようにし、特殊な場合には、各入力モード別にメモリ部200を参照して別途に管理する。
以下、上記のように構成された本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法の一実施例を、図12乃至図16を参照して詳細に説明する。
図12乃至図16は、本発明に係る携帯用端末機の日本語入力方法の動作過程を詳細に示したフローチャートである。
図12に示すように、携帯用端末機は、使用者の日本語文字入力要請によって新しい日本語文字を入力できるように、文字が入力される位置にカーソルを位置させて入力待機状態を維持する(S100)。
そして、携帯用端末機は、入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な段入力待機状態に転換する(S200)。
その後、携帯用端末機は、段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な確定待機状態に転換する(S300)。
そして、携帯用端末機は、確定待機状態で使用者が取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンなどを押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定する(S400)。
以下、入力待機状態であるS200段階を、図13を参照して詳細に説明する。
携帯用端末機は、使用者が入力待機状態で行入力ボタンを選択するかを判断し(S202)、使用者が行入力ボタンを選択すると、入力された行のア段を表示し、段入力待機状態に変更する(S204)。
S202段階の判断結果、使用者が入力待機状態で行入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が*ボタンを選択するかを判断し(S206)、使用者が*ボタンを選択すると、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する(S208)。
S206段階の判断結果、使用者が入力待機状態で*ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が#ボタンを選択するかを判断し(S210)、使用者が#ボタンを選択すると、該当の#ボタンには別途の機能が割り当てられていないので、何らの動作もしない(S212)。
S210段階の判断結果、使用者が入力待機状態で#ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が取り消しボタンを選択するかを判断し(S214)、使用者が取り消しボタンを選択すると、カーソルの直前に文字(または記号)があるかを判断し(S216)、カーソルの直前に文字があると、以前の文字を削除した後、入力待機状態を維持する(S218)。
S216段階の判断結果、カーソルの直前に文字がないと、携帯用端末機は、カーソルの直前にスペースがあるかを判断し(S220)、カーソルの直前にスペースがあると、以前のスペースを削除した後、入力待機状態を維持し(S222)、カーソルの直前にスペースがないと、メッセージ作成以前のメニューに移動する(S224)。
そして、S214段階の判断結果、使用者が取り消しボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が選択したボタンの固有機能を行う(S226)。
以下、段入力待機状態であるS300段階を、図14 及び図15を参照して詳細に説明する。
携帯用端末機は、使用者が段入力待機状態で段入力ボタンを選択するかを判断し(S302)、使用者が段入力ボタンを選択すると、小文字入力モードであるかを判断し(S304)、小文字入力モードであると、該当の段の小文字を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S306)。このとき、S304段階の小文字入力モードであるかを判断する段階は、使用者が段入力待機状態で後述するS322、S328及びS330段階のように#ボタンを先に選択し、小文字入力モードで別途に管理される状態であるかを判断する段階である。
S304段階の判断結果、小文字入力モードでないと、命令待機モードであるかを判断し(S308)、命令待機モードであると、該当の段の小文字を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S310)。このとき、S308段階の命令待機モードであるかを判断する段階は、使用者が段入力待機状態で後述するS322、S332及びS334段階のように#ボタンを先に選択し、命令待機モードで別途に管理される状態であるかを判断する段階である。
S308段階の判断結果、命令待機モードでないと、拗音入力モードであるかを判断し(S312)、拗音入力モードであると、該当の段の拗音を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S314)。このとき、S312段階の拗音入力モードであるかを判断する段階は、使用者が段入力待機状態で後述するS322、S324及びS326段階のように#ボタンを先に選択し、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理される状態であるかを判断する段階である。
S312段階の判断結果、拗音入力モードでないと、携帯用端末機は、待機している行の文字のうち該当の段の文字を表示し、段入力待機状態を確定待機状態に変更する(S316)。
S302段階の判断結果、使用者が段入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が*ボタンを選択するかを判断し(S318)、使用者が*ボタンを選択すると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更する(S320)。
S318段階の判断結果、使用者が*ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が#ボタンを選択するかを判断し(S322)、使用者が#ボタンを選択すると、命令待機モードであるかを判断し(S324)、命令待機モードであると、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持し、S302段階以後を繰り返して行う(S326)。
S324段階の判断結果、命令待機モードでないと、携帯用端末機は、待機文字があ、や、わ行であるかを判断し(S328)、待機文字があ、や、わ行であると、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、S302段階以後を繰り返して行う(S330)。
S328段階の判断結果、待機文字があ、や、わ行でないと、携帯用端末機は、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行であるかを判断し(S332)、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行であると、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、S302段階以後を繰り返して行い(S334)、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行でないと、待機文字を確定し、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する(S336)。
S322段階の判断結果、使用者が#ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が行入力ボタンを選択するかを判断し(S338)、使用者が行入力ボタンを選択すると、待機中の行と同一の行入力ボタンを選択するかを判断し(S340)、使用者が待機中の行と同一の行入力ボタンを選択すると、待機文字がか、さ、た、は、が、ざ、だ、ば、ぱ行であるかを判断し(S342)、待機文字がか、さ、た、は、が、ざ、だ、ば、ぱ行であると、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示しながら段入力待機状態に維持し、S302段階以後を繰り返して行う(S344)。
S342段階の判断結果、待機文字がか、さ、た、は、が、ざ、だ、ば、ぱ行でないと、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に変更する(S346)。
S340段階の判断結果、待機中の行と同一の行入力ボタンでないと、携帯用端末機は、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に変更する(S348)。
S338段階の判断結果、使用者が行入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が取り消しボタンを選択するかを判断し(S350)、使用者が取り消しボタンを選択すると、命令待機モードであるかを判断し(S352)、命令待機モードであると、命令待機モードを解除して段入力待機状態を維持する(S354)。
S352段階の判断結果、命令待機モードでないと、携帯用端末機は、拗音入力モードであるかを判断し(S356)、拗音入力モードであると、拗音入力モードを解除して段入力待機状態を維持し(S358)、拗音入力モードでないと、小文字入力モードであるかを判断する(S360)。
S360段階の判断結果、小文字入力モードであると、小文字入力モードを解除して段入力待機状態を維持し(S362)、待機文字が小文字入力モードでないと、待機文字が濁音であるかを判断する(S364)。
S364段階の判断結果、待機文字が濁音であると、待機文字を清音に表示した後、段入力待機状態を維持し(S366)、待機文字が濁音でないと、待機文字が半濁音であるかを判断する(S368)。
S368段階の判断結果、待機文字が半濁音であると、待機文字を濁音に表示して段入力待機状態を維持し(S370)、待機文字が半濁音でないと、待機行を削除
して入力待機状態に変更する(S372)。
そして、S350段階の判断結果、使用者が取り消しボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が選択したボタンの固有機能を行う(S374)。
最後に、確定待機状態であるS400段階を、図16を参照して詳細に説明する。
携帯用端末機は、使用者が確定待機状態で行入力ボタンを選択するかを判断し(S402)、行入力ボタンを選択すると、確定待機文字を確定した後、入力された行のア段を表示して段入力待機状態に変更する(S404)。
S402段階の判断結果、行入力ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が*ボタンを選択するかを判断し(S406)、使用者が*ボタンを選択すると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態で表示する(S408)。
S406段階の判断結果、*ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が#ボタンを選択するかを判断し(S410)、使用者が#ボタンを選択すると、確定待機文字を確定した後、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する(S412)。
S410段階の判断結果、使用者が#ボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が取り消しボタンを選択するかを判断し(S414)、使用者が取り消しボタンを選択すると、拗音が確定待機状態にあるかを判断し(S416)、拗音が確定待機状態にあると、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理する(S418)。
S416段階の判断結果、拗音が確定待機状態にないと、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にあるかを判断し(S420)、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にあると、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら小文字入力モードで管理する(S422)。
S420段階の判断結果、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にないと、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にあるかを判断し(S424)、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にあると、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら命令待機モードで管理する(S426)。
S424段階の判断結果、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にないと、行と段が結合された値が確定待機状態にあるかを判断し(S428)、行と段が結合された値が確定待機状態にあると、段入力を取り消して段入力待機状態に変更し(S430)、行と段が結合された値が確定待機状態にないと、待機中の文字または記号を削除して入力待機状態に変更する(S432)。
S414段階の判断結果、使用者が取り消しボタンを選択しないと、携帯用端末機は、使用者が選択したボタンの固有機能を行う(S434)。
以上、本発明では、好適な実施例を参照して説明したが、該当の技術分野の熟練した当業者は、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0009】
100 入力部
200 メモリ部
300 制御部
310 行入力ボタン制御器
320 段入力ボタン制御器
330 *ボタン制御器
340 #ボタン制御器
350 取り消しボタン制御器
400 出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用端末機が、新しい日本語文字を入力できるように文字が入力される位置にカーソルを位置させ、入力待機状態を維持する段階;
携帯用端末機が、前記入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な段入力待機状態に転換する段階;
携帯用端末機が、前記段入力待機状態で清音の行と一緒に濁音または半濁音の行が一つに割り当てられた数字入力ボタンを使用者が継続的に押すと、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の行を継続的に画面上に繰り返して表示しながら段入力待機状態を維持し、
前記段入力待機状態で使用者が#ボタンを押すと、携帯用端末機が、待機文字があ、や、わ行である場合、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、待機文字が拗音のある行である場合、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、
前記段入力待機状態で使用者が#ボタンを押して命令待機モードで管理している状況で再び#ボタンを押すと、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持する段階;
携帯用端末機が、前記段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、待機行が濁音または半濁音行であると、濁音または半濁音を表示し、待機行の文字が小文字入力モードまたは命令待機モードであると、待機行の文字のうち該当の段の小文字を画面上に表示し、待機行の文字が拗音入力モードであると、待機行の文字のうち該当の段の拗音を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な確定待機状態に転換する段階;及び
携帯用端末機が、前記確定待機状態で取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンのうち何れか一つのボタンを使用者が押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定する段階を含むことを特徴とする携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項2】
前記入力待機状態で数字入力ボタンが選択されると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行のア段の文字が段入力待機状態で画面上に表示され、
前記段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンが選択されると、待機している行の文字のうち該当の数字入力ボタンに割り当てられた段の文字が確定待機状態で画面上に表示され、
前記確定待機状態で取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンのうち何れか一つのボタンが選択されると、文字が最終的に確定されながら各ボタンの機能が作動し、確定待機状態で何らのボタンも押さずに一定の時間が経過しても、文字が最終的に確定されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項3】
前記段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、行入力が取り消されながら再び入力待機状態になり、
前記確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、段入力が取り消されながら再び段入力待機状態になり、
前記文字が最終的に確定された後、取り消しボタンが選択されると、最終的に確定された文字が削除されながら再び入力待機状態になることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項4】
前記入力待機状態で文字が入力される位置にカーソルが’’|’’形態で位置し、
前記段入力待機状態で段入力待機中の文字にカーソルが位置し、確定待機状態と区別するために反転などの他の形態のカーソルが位置し、
前記確定待機状態で確定待機中の文字にカーソルが位置し、
前記文字が最終的に確定されると、カーソルが’’|’’形態で確定された文字の右側に移動しながら入力待機状態になることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項5】
前記各段階で選択される10個の数字入力ボタンにあ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ行をそれぞれ割り当てると同時に、濁音及び半濁音のないな、ま、や、ら、わ行が割り当てられた数字入力ボタンにア段、イ段、ウ段、エ段、オ段をそれぞれ割り当て、
濁音及び半濁音の行は、清音が割り当てられた行に一緒に割り当て、
*ボタンには、行と段の区分のない‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの入力機能とひらがな/カタカナ入力モード変更機能を割り当て、
#ボタンには、小文字入力モード/命令待機モード/拗音入力モード変換機能を割り当てることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項6】
行と段が一緒に割り当てられた数字入力ボタンは、別途の変換作業なしに段入力待機状態では段入力ボタンとして作動し、入力待機状態と確定待機状態では行入力ボタンとして作動することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項7】
*ボタンを1回押すと、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態で表示し、*ボタンを2回押すと、別途の追加的な作業なしに、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更され、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更されることを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項8】
*ボタンを1回押したときに表示される文字及び記号一覧には、ひらがな入力モードでは‘ん’とスペースが表示され、カタカナ入力モードでは‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)、スペースが表示され、読点(、)、句点(。)が追加的に割り当てられることを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項9】
小文字を入力する場合、大文字を入力した後、小文字に変換したり、文字を入力する前に小文字入力モードに変換した後、文字全体を入力せずに大文字の行のみを入力した後、小文字入力モード変換ボタンを押して小文字入力モードに変換し、引き続いて段を指定して小文字を入力することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項10】
拗音のある行の場合、行を入力した後、命令待機モード変換ボタンを押して命令待機モードに変換し、拗音と一緒に小文字のある行の場合、引き続いて段を指定して小文字を入力することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項11】
拗音のある行の場合、命令待機モードに変換された状態で再び#ボタンを押して拗音入力モードに変換し、引き続いて段を指定して拗音を一度に入力することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項12】
#ボタンは、別途の変換作業なしに、小文字のみがあるあ、や、わ行である場合、小文字入力モード変換ボタンとして作動し、拗音のあるか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行である場合、命令待機モード変換ボタンとして作動し、命令待機モードでは拗音入力モード変換ボタンとして作動することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項13】
前記段入力待機状態で数字入力ボタンが選択されたとき、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていると、段入力ボタンとして作動し、
前記段入力待機状態で数字入力ボタンが選択されたとき、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていないと、行入力ボタンとして作動することを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項14】
前記段入力待機状態にや行がある場合、ア段、ウ段、オ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、その他の場合には行入力ボタンとして作動し、
前記段入力待機状態にわ行がある場合、ア段、イ段、エ段及びオ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、わ行が小文字入力モードである場合、ア段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、その他の場合には行入力ボタンとして作動し、
前記段入力待機状態が命令待機モードである場合、た行においては、ウ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、
カタカナのカ行においては、ア段とエ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、
それ以外の全ての命令待機モードでは、数字入力ボタンが行入力ボタンとして作動することを特徴とする、請求項13に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項15】
前記入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、カーソルの直前に文字またはスペースがある場合、その文字またはスペースを削除し、
前記段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、各モードを解除して段入力待機状態に維持し、待機文字が濁音または半濁音である場合、それぞれ清音または濁音に表示して段入力待機状態を維持し、それ以外の場合、待機行を削除して入力待機状態に変更し、
前記確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、行と段が結合された値が確定待機状態にある場合、段入力を取り消して該当の行のア段を表示した後、段入力待機状態に変更し、拗音が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理し、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら小文字入力モードで管理し、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら命令待機モードで管理し、その他の文字または記号が確定待機状態で表示された状況で取り消しボタンが選択されると、待機中の文字または記号を削除して入力待機モードに変更することを特徴とする、請求項1または3に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項16】
段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、待機行を削除して入力待機状態に変更することを特徴とする、請求項15に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項17】
キーパッドの各ボタンが使用者によって選択されたとき、各ボタン別入力値を制御部に出力する入力部;
キーパッドの各ボタン別に割り当てられた文字テーブル、入力される文字の状態及び関連情報を保存しているメモリ部;
日本語入力過程を入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定に区分し、前記入力部から入力される入力値によって画面上に表示する文字を決定し、文字の状態を変更する機能を行い、前記入力部から取り消しボタンが選択された場合、直前の入力値を取り消して状態を変更する機能を行う制御部;及び
前記入力部から入力された入力値に基づいて前記制御部で決定された文字を画面上に表示する出力部を含み、
前記入力部は、
数字入力ボタンが押されたとき、メモリ部を参照して、入力待機状態または確定待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行の値を制御部に出力し、段入力待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていると、割り当てられた段の値を制御部に出力し、段が割り当てられていないと、該当の数字入力ボタンに割り当てられている行の値を制御部に出力し、
*ボタンが2回押されたとき、メモリ部を参照して、ひらがな入力モードであると、カタカナ入力モードに変換する命令を制御部に出力し、カタカナ入力モードであると、ひらがな入力モードに変換する命令を制御部に出力し、
段入力待機状態で#ボタンが押されたとき、メモリ部を参照して、あ、や、わ行が段入力待機状態であると、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が段入力待機状態であると、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が命令待機モードであると、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持する命令を制御部に出力することを特徴とする携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項18】
前記入力待機状態は、新しい日本語文字を入力できるように、文字が入力される位置にカーソルが位置した状態で、
前記段入力待機状態は、前記入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な状態で、
前記確定待機状態は、前記段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な状態で、
前記文字最終確定は、前記確定待機状態で使用者が取り消しボタン以外のボタンを押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定することを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項19】
前記キーパッドは、
10個のボタンのうち5個のボタンに濁音及び半濁音のない行が割り当てられると同時に、ア段、イ段、ウ段、エ段、オ段がそれぞれ割り当てられ、それ以外の5個のボタンに濁音または半濁音のある行とあ行が割り当てられた数字入力ボタン;
行と段の区分のない‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの入力機能とひらがな/カタカナ入力モード変換機能が割り当てられた*ボタン;
小文字入力モード、命令待機モード、拗音入力モード変換機能が割り当てられた#ボタン;及び
前記入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定の各日本語入力過程で直前の入力値を取り消して状態を変更するための取り消しボタンを含むことを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項20】
前記*ボタンには、
ん、ン、ヴ、長音記号(ー)及びスペースの他に、読点(、)、句点(。)が追加的に割り当てられており、*ボタンを1回押すと、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を入力した後、確定待機状態に変更することを特徴とする、請求項19に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項21】
数字入力ボタンが押されたとき、入力部は、押されたボタンに割り当てられた値を制御部に出力し、制御部は、メモリ部を参照して、入力待機状態または確定待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を表示し、段入力待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていると、待機中の行の文字のうち該当の段の文字を表示し、段が割り当てられていないと、待機中の文字を確定した後、該当の数字入力ボタンに割り当てられている行を表示し、
*ボタンが2回押されたとき、入力部は、押されたボタンに割り当てられた値を制御部に出力し、制御部は、メモリ部を参照して、ひらがな入力モードであると、カタカナ入力モードに変換し、カタカナ入力モードであると、ひらがな入力モードに変換し、
段入力待機状態で#ボタンが押されたとき、入力部は、押されたボタンに割り当てられた値を制御部に出力し、制御部は、メモリ部を参照して、あ、や、わ行が段入力待機状態であると、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が段入力待機状態であると、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が命令待機モードであると、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持することを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項22】
前記制御部は、
前記入力待機状態で行入力ボタンが選択されると、入力された行のア段を表示して段入力待機状態に変更し、前記段入力待機状態で同一の行入力ボタンが繰り返して選択されると、濁音または半濁音のある行の場合、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示しながら段入力待機状態に維持し、その他の場合には、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に維持し、前記確定待機状態で行入力ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、入力された行のア段を表示して段入力待機状態に変更する行入力ボタン制御器;
前記段入力待機状態で段入力ボタンが選択されると、待機している行の文字のうち該当の段の文字を表示して確定待機状態に変更し、小文字入力モード及び命令待機モードで段入力ボタンが選択されると、該当の段の小文字を表示し、拗音入力モードで段入力ボタンが選択されると、該当の行のイ段文字と一緒に小文字ゃ行のうち該当の段の文字を表示する段入力ボタン制御器;
前記入力待機状態で*ボタンが1回選択されると、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更し、前記段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが1回選択されると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更し、入力待機状態で*ボタンが2回選択されると、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更されながら入力待機状態になり、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更されながら入力待機状態になり、段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが2回選択されると、待機文字を確定した後、入力待機状態と同一の機能を行う*ボタン制御器;
前記入力待機状態で#ボタンが選択されると動作せず、前記段入力待機状態で#ボタンが選択されると、待機文字があ、や、わ行である場合、段入力待機状態を維持しながら小文字入力モードで管理し、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行である状況で#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら命令待機モードで管理し、命令待機モードで再び#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら拗音入力モードで管理し、それ以外の場合、#ボタンが選択されると、待機文字を確定し、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更し、前記確定待機状態で#ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する#ボタン制御器;及び
前記入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、カーソルの直前に文字がある場合、この文字を削除した後、入力待機状態を維持し、カーソルの直前にスペースがある場合、以前のスペースを削除した後、入力待機状態を維持し、その他の場合、メッセージ作成以前のメニューに移動し、前記段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、各モードを解除して段入力待機状態を維持し、待機文字が濁音または半濁音である場合、それぞれ清音または濁音に表示して段入力待機状態を維持し、その他の場合、待機行を削除して入力待機状態に変更し、前記確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、行と段が結合された値が確定待機状態にある場合、段入力を取り消して該当の行のア段を表示した後、段入力待機状態に変更し、拗音が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理し、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら小文字入力モードで管理し、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら命令待機モードで管理し、*ボタンを押して入力した文字または記号が確定待機状態にある場合、該当の文字または記号を削除して入力待機状態に変更する機能を行う取り消しボタン制御器を含むことを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項1】
携帯用端末機が、新しい日本語文字を入力できるように文字が入力される位置にカーソルを位置させ、入力待機状態を維持する段階;
携帯用端末機が、前記入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な段入力待機状態に転換する段階;
携帯用端末機が、前記段入力待機状態で清音の行と一緒に濁音または半濁音の行が一つに割り当てられた数字入力ボタンを使用者が継続的に押すと、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の行を継続的に画面上に繰り返して表示しながら段入力待機状態を維持し、
前記段入力待機状態で使用者が#ボタンを押すと、携帯用端末機が、待機文字があ、や、わ行である場合、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、待機文字が拗音のある行である場合、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、
前記段入力待機状態で使用者が#ボタンを押して命令待機モードで管理している状況で再び#ボタンを押すと、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持する段階;
携帯用端末機が、前記段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、待機行が濁音または半濁音行であると、濁音または半濁音を表示し、待機行の文字が小文字入力モードまたは命令待機モードであると、待機行の文字のうち該当の段の小文字を画面上に表示し、待機行の文字が拗音入力モードであると、待機行の文字のうち該当の段の拗音を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な確定待機状態に転換する段階;及び
携帯用端末機が、前記確定待機状態で取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンのうち何れか一つのボタンを使用者が押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定する段階を含むことを特徴とする携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項2】
前記入力待機状態で数字入力ボタンが選択されると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行のア段の文字が段入力待機状態で画面上に表示され、
前記段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンが選択されると、待機している行の文字のうち該当の数字入力ボタンに割り当てられた段の文字が確定待機状態で画面上に表示され、
前記確定待機状態で取り消しボタン以外の数字入力ボタン、*ボタン、#ボタンのうち何れか一つのボタンが選択されると、文字が最終的に確定されながら各ボタンの機能が作動し、確定待機状態で何らのボタンも押さずに一定の時間が経過しても、文字が最終的に確定されることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項3】
前記段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、行入力が取り消されながら再び入力待機状態になり、
前記確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、段入力が取り消されながら再び段入力待機状態になり、
前記文字が最終的に確定された後、取り消しボタンが選択されると、最終的に確定された文字が削除されながら再び入力待機状態になることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項4】
前記入力待機状態で文字が入力される位置にカーソルが’’|’’形態で位置し、
前記段入力待機状態で段入力待機中の文字にカーソルが位置し、確定待機状態と区別するために反転などの他の形態のカーソルが位置し、
前記確定待機状態で確定待機中の文字にカーソルが位置し、
前記文字が最終的に確定されると、カーソルが’’|’’形態で確定された文字の右側に移動しながら入力待機状態になることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項5】
前記各段階で選択される10個の数字入力ボタンにあ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ行をそれぞれ割り当てると同時に、濁音及び半濁音のないな、ま、や、ら、わ行が割り当てられた数字入力ボタンにア段、イ段、ウ段、エ段、オ段をそれぞれ割り当て、
濁音及び半濁音の行は、清音が割り当てられた行に一緒に割り当て、
*ボタンには、行と段の区分のない‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの入力機能とひらがな/カタカナ入力モード変更機能を割り当て、
#ボタンには、小文字入力モード/命令待機モード/拗音入力モード変換機能を割り当てることを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項6】
行と段が一緒に割り当てられた数字入力ボタンは、別途の変換作業なしに段入力待機状態では段入力ボタンとして作動し、入力待機状態と確定待機状態では行入力ボタンとして作動することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項7】
*ボタンを1回押すと、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態で表示し、*ボタンを2回押すと、別途の追加的な作業なしに、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更され、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更されることを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項8】
*ボタンを1回押したときに表示される文字及び記号一覧には、ひらがな入力モードでは‘ん’とスペースが表示され、カタカナ入力モードでは‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)、スペースが表示され、読点(、)、句点(。)が追加的に割り当てられることを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項9】
小文字を入力する場合、大文字を入力した後、小文字に変換したり、文字を入力する前に小文字入力モードに変換した後、文字全体を入力せずに大文字の行のみを入力した後、小文字入力モード変換ボタンを押して小文字入力モードに変換し、引き続いて段を指定して小文字を入力することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項10】
拗音のある行の場合、行を入力した後、命令待機モード変換ボタンを押して命令待機モードに変換し、拗音と一緒に小文字のある行の場合、引き続いて段を指定して小文字を入力することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項11】
拗音のある行の場合、命令待機モードに変換された状態で再び#ボタンを押して拗音入力モードに変換し、引き続いて段を指定して拗音を一度に入力することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項12】
#ボタンは、別途の変換作業なしに、小文字のみがあるあ、や、わ行である場合、小文字入力モード変換ボタンとして作動し、拗音のあるか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行である場合、命令待機モード変換ボタンとして作動し、命令待機モードでは拗音入力モード変換ボタンとして作動することを特徴とする、請求項5に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項13】
前記段入力待機状態で数字入力ボタンが選択されたとき、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていると、段入力ボタンとして作動し、
前記段入力待機状態で数字入力ボタンが選択されたとき、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていないと、行入力ボタンとして作動することを特徴とする、請求項1に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項14】
前記段入力待機状態にや行がある場合、ア段、ウ段、オ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、その他の場合には行入力ボタンとして作動し、
前記段入力待機状態にわ行がある場合、ア段、イ段、エ段及びオ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、わ行が小文字入力モードである場合、ア段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、その他の場合には行入力ボタンとして作動し、
前記段入力待機状態が命令待機モードである場合、た行においては、ウ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、
カタカナのカ行においては、ア段とエ段が割り当てられたボタンのみが段入力ボタンとして作動し、
それ以外の全ての命令待機モードでは、数字入力ボタンが行入力ボタンとして作動することを特徴とする、請求項13に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項15】
前記入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、カーソルの直前に文字またはスペースがある場合、その文字またはスペースを削除し、
前記段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、各モードを解除して段入力待機状態に維持し、待機文字が濁音または半濁音である場合、それぞれ清音または濁音に表示して段入力待機状態を維持し、それ以外の場合、待機行を削除して入力待機状態に変更し、
前記確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、行と段が結合された値が確定待機状態にある場合、段入力を取り消して該当の行のア段を表示した後、段入力待機状態に変更し、拗音が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理し、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら小文字入力モードで管理し、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら命令待機モードで管理し、その他の文字または記号が確定待機状態で表示された状況で取り消しボタンが選択されると、待機中の文字または記号を削除して入力待機モードに変更することを特徴とする、請求項1または3に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項16】
段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、待機行を削除して入力待機状態に変更することを特徴とする、請求項15に記載の携帯用端末機の日本語入力方法。
【請求項17】
キーパッドの各ボタンが使用者によって選択されたとき、各ボタン別入力値を制御部に出力する入力部;
キーパッドの各ボタン別に割り当てられた文字テーブル、入力される文字の状態及び関連情報を保存しているメモリ部;
日本語入力過程を入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定に区分し、前記入力部から入力される入力値によって画面上に表示する文字を決定し、文字の状態を変更する機能を行い、前記入力部から取り消しボタンが選択された場合、直前の入力値を取り消して状態を変更する機能を行う制御部;及び
前記入力部から入力された入力値に基づいて前記制御部で決定された文字を画面上に表示する出力部を含み、
前記入力部は、
数字入力ボタンが押されたとき、メモリ部を参照して、入力待機状態または確定待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行の値を制御部に出力し、段入力待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていると、割り当てられた段の値を制御部に出力し、段が割り当てられていないと、該当の数字入力ボタンに割り当てられている行の値を制御部に出力し、
*ボタンが2回押されたとき、メモリ部を参照して、ひらがな入力モードであると、カタカナ入力モードに変換する命令を制御部に出力し、カタカナ入力モードであると、ひらがな入力モードに変換する命令を制御部に出力し、
段入力待機状態で#ボタンが押されたとき、メモリ部を参照して、あ、や、わ行が段入力待機状態であると、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が段入力待機状態であると、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が命令待機モードであると、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持する命令を制御部に出力することを特徴とする携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項18】
前記入力待機状態は、新しい日本語文字を入力できるように、文字が入力される位置にカーソルが位置した状態で、
前記段入力待機状態は、前記入力待機状態で使用者が数字入力ボタンを選択すると、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を画面上に表示し、段が割り当てられた数字入力ボタンを押すことで入力する文字を決定したり、取り消しボタンを押すことで行入力を取り消し可能な状態で、
前記確定待機状態は、前記段入力待機状態で段が割り当てられた数字入力ボタンを使用者が押すと、待機行の文字のうち該当の段の文字を画面上に表示し、該当の文字を最終的に確定したり、段入力を取り消し可能な状態で、
前記文字最終確定は、前記確定待機状態で使用者が取り消しボタン以外のボタンを押したり、一定の時間が経過すると、文字を最終的に確定することを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項19】
前記キーパッドは、
10個のボタンのうち5個のボタンに濁音及び半濁音のない行が割り当てられると同時に、ア段、イ段、ウ段、エ段、オ段がそれぞれ割り当てられ、それ以外の5個のボタンに濁音または半濁音のある行とあ行が割り当てられた数字入力ボタン;
行と段の区分のない‘ん’、‘ン’、‘ヴ’、長音記号(ー)及びスペースの入力機能とひらがな/カタカナ入力モード変換機能が割り当てられた*ボタン;
小文字入力モード、命令待機モード、拗音入力モード変換機能が割り当てられた#ボタン;及び
前記入力待機状態、段入力待機状態、確定待機状態、文字最終確定の各日本語入力過程で直前の入力値を取り消して状態を変更するための取り消しボタンを含むことを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項20】
前記*ボタンには、
ん、ン、ヴ、長音記号(ー)及びスペースの他に、読点(、)、句点(。)が追加的に割り当てられており、*ボタンを1回押すと、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を入力した後、確定待機状態に変更することを特徴とする、請求項19に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項21】
数字入力ボタンが押されたとき、入力部は、押されたボタンに割り当てられた値を制御部に出力し、制御部は、メモリ部を参照して、入力待機状態または確定待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに割り当てられた行を表示し、段入力待機状態である場合、該当の数字入力ボタンに段が割り当てられていると、待機中の行の文字のうち該当の段の文字を表示し、段が割り当てられていないと、待機中の文字を確定した後、該当の数字入力ボタンに割り当てられている行を表示し、
*ボタンが2回押されたとき、入力部は、押されたボタンに割り当てられた値を制御部に出力し、制御部は、メモリ部を参照して、ひらがな入力モードであると、カタカナ入力モードに変換し、カタカナ入力モードであると、ひらがな入力モードに変換し、
段入力待機状態で#ボタンが押されたとき、入力部は、押されたボタンに割り当てられた値を制御部に出力し、制御部は、メモリ部を参照して、あ、や、わ行が段入力待機状態であると、小文字入力モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が段入力待機状態であると、命令待機モードで別途に管理しながら段入力待機状態を維持し、拗音のある行が命令待機モードであると、命令待機モードを拗音入力モードに変更して管理しながら段入力待機状態を維持することを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【請求項22】
前記制御部は、
前記入力待機状態で行入力ボタンが選択されると、入力された行のア段を表示して段入力待機状態に変更し、前記段入力待機状態で同一の行入力ボタンが繰り返して選択されると、濁音または半濁音のある行の場合、清音→濁音→清音、または清音→濁音→半濁音→清音の順に繰り返して表示しながら段入力待機状態に維持し、その他の場合には、待機文字を確定した後、新しく入力された行のア段を表示しながら段入力待機状態に維持し、前記確定待機状態で行入力ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、入力された行のア段を表示して段入力待機状態に変更する行入力ボタン制御器;
前記段入力待機状態で段入力ボタンが選択されると、待機している行の文字のうち該当の段の文字を表示して確定待機状態に変更し、小文字入力モード及び命令待機モードで段入力ボタンが選択されると、該当の段の小文字を表示し、拗音入力モードで段入力ボタンが選択されると、該当の行のイ段文字と一緒に小文字ゃ行のうち該当の段の文字を表示する段入力ボタン制御器;
前記入力待機状態で*ボタンが1回選択されると、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更し、前記段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが1回選択されると、待機文字を確定した後、各番号別に割り当てられた文字及び記号一覧を表示し、番号を選択すると、該当の文字または記号を表示した後、確定待機状態に変更し、入力待機状態で*ボタンが2回選択されると、ひらがな入力モードではカタカナ入力モードに変更されながら入力待機状態になり、カタカナ入力モードではひらがな入力モードに変更されながら入力待機状態になり、段入力待機状態または確定待機状態で*ボタンが2回選択されると、待機文字を確定した後、入力待機状態と同一の機能を行う*ボタン制御器;
前記入力待機状態で#ボタンが選択されると動作せず、前記段入力待機状態で#ボタンが選択されると、待機文字があ、や、わ行である場合、段入力待機状態を維持しながら小文字入力モードで管理し、待機文字がか、さ、た、な、は、ま、ら、が、ざ、だ、ば、ぱ行である状況で#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら命令待機モードで管理し、命令待機モードで再び#ボタンが選択されると、段入力待機状態を維持しながら拗音入力モードで管理し、それ以外の場合、#ボタンが選択されると、待機文字を確定し、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更し、前記確定待機状態で#ボタンが選択されると、確定待機文字を確定した後、カーソルを右側に移動しながら入力待機状態に変更する#ボタン制御器;及び
前記入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、カーソルの直前に文字がある場合、この文字を削除した後、入力待機状態を維持し、カーソルの直前にスペースがある場合、以前のスペースを削除した後、入力待機状態を維持し、その他の場合、メッセージ作成以前のメニューに移動し、前記段入力待機状態で取り消しボタンが選択されると、小文字入力モード、命令待機モードまたは拗音入力モードである場合、各モードを解除して段入力待機状態を維持し、待機文字が濁音または半濁音である場合、それぞれ清音または濁音に表示して段入力待機状態を維持し、その他の場合、待機行を削除して入力待機状態に変更し、前記確定待機状態で取り消しボタンが選択されると、行と段が結合された値が確定待機状態にある場合、段入力を取り消して該当の行のア段を表示した後、段入力待機状態に変更し、拗音が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら拗音入力モードで管理し、あ、や、わ行の小文字が確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら小文字入力モードで管理し、っ、ヵ、ヶが確定待機状態にある場合、段入力を取り消した後、段入力待機状態に変更しながら命令待機モードで管理し、*ボタンを押して入力した文字または記号が確定待機状態にある場合、該当の文字または記号を削除して入力待機状態に変更する機能を行う取り消しボタン制御器を含むことを特徴とする、請求項17に記載の携帯用端末機の日本語入力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
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【公開番号】特開2009−238224(P2009−238224A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72822(P2009−72822)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(509083142)
【出願人】(509083119)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(509083142)
【出願人】(509083119)
【Fターム(参考)】
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