説明

携帯端末および携帯端末用カバー

【課題】 使用者の携帯性を阻害することなく非接触式ICに対する不正通信を防止できる携帯端末および携帯端末用カバーを提供する。
【解決手段】 非接触式のリーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部21が携帯端末用カバー20に設けられているので、不使用時には遮断部21により携帯端末10に設けられている非接触式IC30の高感度位置を被覆することができ、スキミング等の不正通信を防止できる。また、使用時には、遮断部21を非接触式IC30の高感度位置から移動させることにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で通信が可能になる。さらに、遮断部21は携帯端末用カバー20に設けられているので、別途携帯端末を収容する物入れ等は必要なく、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触式の通信が可能な非接触式ICを筐体に収容した携帯端末および携帯端末用カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、筐体に非接触式ICを収容した携帯端末が提案されている(例えば特許文献1参照)。
非接触式ICは、非接触式のリーダ/ライタが発する電波を内蔵アンテナにより受信し、電磁誘導等により発生した磁界により電力を得て起動する。そして、非接触式ICは、磁界の範囲内でリーダ/ライタと通信可能となる。このような携帯端末は、外出した使用者が駅改札口や各種小売店等においてリーダ/ライタに筐体をかざすことにより、非接触式ICの情報を読み取らせ、使用者の金融機関口座からの引き落としにより所定金額を支払うシステムの一部を構成している。
【0003】
ところで、リーダ/ライタにより通信を行う非接触式ICの特性上の理由から、非接触式ICを備えた携帯端末は、使用者の承諾を得ることなく悪意を持つ第三者により非接触式ICの情報が不正に読み取られたり、あるいは書き換えられたりするいわゆるスキミングの可能性がある。このような問題に対して、例えば磁気遮断および電磁波遮断するスキミング防護層を収納部に形成した携帯用物入れが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−222442号公報
【特許文献2】実用新案登録第3106094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2に記載されている技術では、携帯端末を専用の携帯用物入れに収容する必要があるため、外出時に使用者の持ち物が増えるという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、使用者の携帯性を阻害することなく非接触式ICに対する不正通信を防止できる携帯端末および携帯端末用カバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯端末用カバーは、非接触式のリーダ/ライタと通信可能な非接触式ICが筐体に収容された携帯端末に取り付けられる携帯端末用カバーであって、前記リーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部が設けられているとともに、前記筐体における前記非接触式ICの受信感度が高い高感度位置を前記遮断部が被覆可能とされ、かつ、前記遮断部を初期位置から移動可能である構成を有している。
【0007】
この構成により、非接触式のリーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部が携帯端末用カバーに設けられているので、不使用時には遮断部により携帯端末に設けられている非接触式ICの高感度位置を被覆することができ、スキミング等の不正通信を防止できる。
また、使用時には、遮断部を非接触式ICの高感度位置から移動させることにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で通信が可能になる。さらに、遮断部は携帯端末用カバーに設けられているので、別途携帯端末を収容する物入れ等は必要なく、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できる。
【0008】
また、本発明の携帯端末は、非接触式のリーダ/ライタと通信可能な非接触式ICが筐体に収容された携帯端末であって、前記リーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部が設けられているとともに、前記筐体の少なくとも一部を覆うカバーを有し、前記カバーが、前記非接触式ICの受信感度が高い高感度位置を被覆するように前記遮断部を配置可能である構成を有している。
【0009】
この構成により、カバーに設けられている遮断部により筐体に収容されている非接触式ICの受信感度が高い高感度位置を被覆可能であるので、不使用時には遮断部により携帯端末に設けられている非接触式ICの高感度位置を被覆することができ、スキミング等の不正通信を防止できる。
また、遮断部は携帯端末用カバーに設けられているので、別途携帯端末を収容する物入れ等は必要なく、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できる。
【0010】
さらに、本発明の携帯端末は、前記カバーに設けられ、前記電磁波が通過可能な通過部を有し、前記カバーが前記筐体に沿って直線移動することにより、前記高感度位置に対して前記遮断部および前記通過部を選択的に配置可能である構成を有している。
【0011】
この構成により、電磁波が通過可能な通過部および電磁波を遮断する遮断部を有するカバーは筐体に沿って移動可能であるため、非接触式ICにより通信を行う場合には通過部を高感度位置に移動させ、不使用時には遮断部を高感度位置に移動させる。
これにより、不使用時にはスキミング等の不正通信を防止できるとともに、カバーをスライドさせることにより非接触式ICを使用できる。
【0012】
さらに、本発明の携帯端末は、前記カバーに設けられ、前記電磁波が通過可能な通過部を有し、前記カバーの少なくとも一部が前記筐体に沿って回転移動することにより、前記高感度位置に対して前記遮断部および前記通過部を選択的に配置可能である構成を有している。
【0013】
この構成により、電磁波が通過可能な通過部および電磁波を遮断する遮断部を有するカバーは筐体に沿って回転移動可能であるため、非接触式ICにより通信を行う場合にはカバーを回転させて通過部を高感度位置に移動させ、不使用時には遮断部を高感度位置に移動させる。
これにより、不使用時にはスキミング等の不正通信を防止できるとともに、カバーを回転させることにより非接触式ICを使用できる。
【0014】
さらに、本発明の携帯端末は、前記カバーが前記筐体に対して着脱可能である構成を有している。
【0015】
この構成により、電磁波が通過可能な通過部および電磁波を遮断する遮断部を有するカバーは、筐体から容易に取り外すことができ、交換も可能である。
【0016】
さらに、本発明の携帯端末は、前記筐体内において前記非接触式ICを収容するとともに前記高感度位置に向けて開口し、かつ、前記電磁波を遮断する有底枠状の収容部を有している。
【0017】
この構成により、有底枠状の収容部に収容された非接触式ICは、収容部の開口側からの電磁波のみ受信できるので、開口を遮断部により被覆することにより、非接触式ICによる通信を完全に遮断できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、不使用時には携帯端末用カバーに設けられている遮断部が非接触式ICの高感度位置を被覆するのでスキミング等の不正通信を防止できるとともに、使用時には遮断部を非接触式ICの高感度位置から移動させることにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で通信が可能になるので、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できるという効果を有する携帯端末および携帯端末用カバーを提供できるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態の携帯端末および携帯端末用カバーについて、図面を用いて説明する。
図1(A)は本発明の第1実施形態の携帯端末に携帯端末用カバーを装着して非接触式ICを使用しない状態を示す斜視図、図1(B)は携帯端末を示す斜視図、図1(C)は非接触式ICを使用する状態を示す斜視図である。
【0020】
図1(A)に示すように、携帯端末10は、非接触式のリーダ/ライタ(図示省略)と通信可能な非接触式IC30が筐体11(ここでは例えば上筐体11)に収容されたものであって、外側に少なくとも一部を覆う携帯端末用カバー20が取り付けられている。
携帯端末10は、例えば、上筐体11と、下筐体12と、両筐体11、12を回動可能に連結する連結部13とを有しており、使用形態に応じて両筐体11、12を開閉できるようになっている。
【0021】
図1(B)に示すように、上筐体11の裏面11aは非接触式IC30を収容するとともに高感度位置に向けて開口し、かつ、電磁波を遮断する有底枠状の収容部14を有している。
すなわち、収容部14としては、例えば上筐体11の裏面11aに矩形状の開口部14aを設け、この開口部14aに、底部14bおよび側壁14cを有する箱状部材を埋め込んだものである。底部14bおよび側壁14cはいずれも電磁波を遮断する材料から構成されており、従って電磁波は、上筐体11の裏面11aに設けた開口部14aからのみ非接触式IC30に届くことができ、開口部14aの前方が非接触式IC30の受信感度が高い高感度位置となっている。
ただし、収納部14の上面は、開口部14a様に上筐体11の一部分が切欠かれている必要は特になく、開口部14a相当の部分を通じて、非接触式IC30が外部のリーダ/ライタと通信可能となっていれば、いかなる構成としても良い。
【0022】
図1(A)および(C)に示すように、携帯端末用カバー20は、非接触式のリーダ/ライタと通信可能な非接触式IC30が収容されている上筐体11に取り付けられている。
携帯端末用カバー20には、リーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部21が設けられているとともに、上筐体11における高感度位置を遮断部21が被覆可能とされ、かつ、遮断部21を初期位置(図1(A)に示す位置)から移動可能となっている。
【0023】
また、カバー20は、電磁波が通過可能な通過部22を有している。通過部22は単にカバー20を切欠くことによって設けることもできるが、切欠いた部分を電磁波を通過させる材質の物で覆うのがよい。
特に、通過部22と見分けがつかないように設けるのが外観を損なわないので望ましい。
【0024】
図1(C)において矢印で示すように、カバー20は上筐体11に沿って直線移動することにより、高感度位置に対して遮断部21および通過部22を選択的に配置可能となっている。このため、カバー20は、上筐体11の裏面11aを覆う本体面20aと、上筐体11の側面11bに沿ってガイドするガイド面20bを有している。
ガイド面20bの高さを上筐体11の側面11bの途中までとするとともに、上筐体11の側面11bに長手方向に沿ってガイド溝11cを設け、ガイド面20bの下端部がガイド溝11cに沿ってスライドするようにできる。あるいは、ガイド面20bの下端部を上筐体11の表面側に回り込ませて、上筐体11を抱きかかえるようにしてスライドするようにすることもできる。
なお、カバー20は上筐体11の裏面11a全体を覆う大きさであってもよいが、少なくとも上筐体11aの先端から非接触式IC30の収納部14を覆う大きさがあれば足りる。
【0025】
カバー20は、図1(A)に示す非接触式IC30への電磁波を遮断する初期位置と、図1(C)に示す非接触式IC30への電磁波を通過させる通信位置とに位置決め可能であるようにするのが望ましい。すなわち、カバー20を押し込めば図1(A)の初期位置となり、カバー20を引き出すと図1(C)の通信位置に停止して位置決めされるようにする。
これにより、非接触式IC30による通信時に、使用者が通過部22を収容部14の開口部14aに合わせて位置決めする手間が必要でなく、また、遮断部21と通過部22とが外観上区別できる必要もなくなる。
【0026】
以上のように構成された携帯端末10および携帯端末用カバー20について、その動作を説明する。
まず、携帯端末10の不使用時や、電話やメール等の使用時、すなわち非接触式IC30の不使用時には、図1(A)に示すように、カバー20を上筐体11に押し込んで、カバー20の通過部22を非接触式IC30の収容部14から外れた初期位置に位置決めしておく。
そして、交通機関の改札口や売店で物を購入する際等非接触式IC30を用いて通信する場合には、カバー20を上筐体11に沿って引き出し、カバー20の通過部22を非接触式IC30の収容部14の開口部14aに合わせる。使用後は、カバー20を初期位置まで押し込む。
【0027】
このような本発明の第1実施形態の携帯端末10および携帯端末用カバー20によれば、不使用時には携帯端末用カバー20に設けられている遮断部21が非接触式IC30の高感度位置を被覆するのでスキミング等の不正通信を防止できるとともに、使用時には遮断部21を非接触式IC30の高感度位置から移動させることにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で通信が可能になるので、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できる。
【0028】
なお、前述した第1実施形態においては、非接触式IC30を上筐体11に設けたためカバー20も上筐体11に設けた場合について説明したが、非接触式IC30を下筐体12に設けた場合には、カバー20も下筐体12に設けることはいうまでもない。また、カバー20を上下両筐体11、12に設けることも可能であるが、非接触式IC30が設けられている方の筐体11、12については、カバー20をスライド移動可能とする。
また、上筐体11に設けられている非接触式ICの収容部14を矩形とした場合について説明したが、これに限らず、その他の形状とすることもできる。
【0029】
次に、図2(A)および(B)に基づいて、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、前述した第1実施形態と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0030】
この携帯端末用カバー20Bでは、カバー20Bの少なくとも一部が筐体11(12)に沿って回転移動することにより、高感度位置に対して遮断部21および通過部22を選択的に配置可能である。
カバー20Bは、電磁波を遮断する材料で形成されて例えば円板状をしており、その一部に円形の通過部22を設けてある。従って、通過部22以外の部分は遮断部21である。カバー20Bは上筐体11の裏面11aに直接回転可能に設けるようにしてもよいが、上筐体11全体を覆うようなカバーを設け、このカバーの一部に円形のカバー20Bを回転可能に設けるようにしてもよい。
【0031】
以上のように構成された携帯端末10および携帯端末用カバー20Bについて、その動作を説明する。
まず、携帯端末10の不使用時や、電話やメール等の使用時、すなわち非接触式IC30の不使用時には、図2(B)に示すように、カバー20Bを回転させて、通過部22が非接触式IC30の収容部14から外れた初期位置に位置決めしておく。
そして、非接触式IC30を用いて通信する場合には、図2(A)に示すように、カバー20Bを上筐体11上で回転させて、カバー20Bの通過部22を非接触式IC30の収容部14の開口部14aに合わせる。使用後は、カバー20を回転させて初期位置に位置決めする。
【0032】
このような本発明の第2実施形態の携帯端末10および携帯端末用カバー20Bによれば、不使用時には携帯端末用カバー20Bに設けられている遮断部21が非接触式IC30の高感度位置を被覆するのでスキミング等の不正通信を防止できるとともに、使用時にはカバー20Bを回転させて通過部22を非接触式IC30の高感度位置に移動させることにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で容易に通信が可能になるので、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できる。
【0033】
なお、図2においては、上筐体11に設けられている収容部14を円形とし、開口部14a、底部14b、側壁14c等を円形としたが、これに限らない。第1実施形態で示したように矩形としてもよいし、その他の形状とすることもできる。
【0034】
次に、図3(A)〜(C)に基づいて、本発明の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態あるいは第2実施形態と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
【0035】
この携帯端末用カバー20Cは、非接触式IC30が設けられている上筐体11に対して、着脱自在に設けられている。カバー20Cは電磁波を遮断する材料で形成されており、少なくとも非接触式IC30の収容部14の開口部14aを覆うことができる構造となっている。
従って、上筐体11の裏面全体を覆うものであってもよいが、少なくとも収容部14を覆う大きさがあればよい。
【0036】
以上のように構成された携帯端末10および携帯端末用カバー20Cについて、その動作を説明する。
まず、携帯端末10の不使用時や、電話やメール等の使用時、すなわち非接触式IC30の不使用時には、図3(A)に示すように、カバー20Cを上筐体11に被せて、遮断部21が非接触式IC30の収容部14を覆うようにする。
そして、非接触式IC30を用いて通信する場合には、カバー20Cを上筐体11から取り外して、非接触式IC30を露出させる。使用後は、再びカバー20を上筐体11に被せる。
【0037】
このような本発明の第3実施形態の携帯端末10および携帯端末用カバー20Cによれば、不使用時には電磁波を遮断する材料からなる携帯端末用カバー20Cが非接触式IC30の高感度位置を被覆するのでスキミング等の不正通信を防止できる。また、使用時にはカバー20Cを取り外すことにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で容易に通信が可能になるので、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できる。
【0038】
なお、以上の説明した各実施形態においては、携帯端末10として、連結部13に上下筐体11、12を回動自在に連結し、必要に応じて開閉して使用する折りたたみタイプのものを例示したが、これに限るものではない。
例えば、上下両筐体が相互にスライドするタイプや、同一平面内において回転するタイプのものでもよい。あるいは、折りたたみ式ではないストレートタイプのものでも同様に実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる携帯端末および携帯端末用カバーは、不使用時には携帯端末用カバーに設けられている遮断部が非接触式ICの高感度位置を被覆するのでスキミング等の不正通信を防止できるとともに、使用時には遮断部を非接触式ICの高感度位置から移動させることにより、非接触式のリーダ/ライタとの間で容易に通信が可能になるので、携帯性を損なうことなく不正通信を防止できるという効果を有し、非接触式の通信が可能な非接触式ICを筐体に収容した携帯端末および携帯端末用カバー等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態の携帯端末に携帯端末用カバーを装着して非接触式ICを使用しない状態を示す斜視図、(B)は携帯端末を示す斜視図、(C)は非接触式ICを使用する状態を示す斜視図である。
【図2】(A)は本発明の第2実施形態を示す分解斜視図、(B)は非接触式ICを使用しない状態を示す斜視図である。
【図3】(A)は本発明の第3実施形態の携帯端末に携帯端末用カバーを装着して非接触式ICを使用しない状態を示す斜視図、(B)は携帯端末を示す斜視図、(C)は非接触式ICを使用する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
10 携帯端末
11 上筐体(筐体)
14 収容部
20、20B、20C 携帯端末用カバー
21 遮断部
22 通過部
30 非接触式IC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触式のリーダ/ライタと通信可能な非接触式ICが筐体に収容された携帯端末に取り付けられる携帯端末用カバーであって、
前記リーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部が設けられているとともに、前記筐体における前記非接触式ICの受信感度が高い高感度位置を前記遮断部が被覆可能とされ、かつ、前記遮断部を初期位置から移動可能であることを特徴とする携帯端末用カバー。
【請求項2】
非接触式のリーダ/ライタと通信可能な非接触式ICが筐体に収容された携帯端末であって、
前記リーダ/ライタの電磁波を遮断する遮断部が設けられているとともに、前記筐体の少なくとも一部を覆うカバーを有し、
前記カバーが、前記非接触式ICの受信感度が高い高感度位置を被覆するように前記遮断部を配置可能であることを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
前記カバーに設けられ、前記電磁波が通過可能な通過部を有し、
前記カバーが前記筐体に沿って直線移動することにより、前記高感度位置に対して前記遮断部および前記通過部を選択的に配置可能であることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記カバーに設けられ、前記電磁波が通過可能な通過部を有し、
前記カバーの少なくとも一部が前記筐体に沿って回転移動することにより、前記高感度位置に対して前記遮断部および前記通過部を選択的に配置可能であることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項5】
前記カバーが前記筐体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項6】
前記筐体内において前記非接触式ICを収容するとともに前記高感度位置に向けて開口し、かつ、前記電磁波を遮断する有底枠状の収容部を有していることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の携帯端末。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−295547(P2006−295547A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−113527(P2005−113527)
【出願日】平成17年4月11日(2005.4.11)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】