説明

携帯端末装置、充電台、及び着信報知装置

【課題】携帯端末装置において、確実にユーザに着信を報知することを可能にする。
【解決手段】着信を形状変化により報知する形状報知手段を携帯端末装置1の本体又はカバーに設ける。形状報知手段としては、例えば、携帯端末装置1のバイブレータで駆動するポンプによって膨張する膨張部41を設けておけばよい。膨張部41は、着信時、バイブレータの振動により膨出する。ユーザは、この膨出部41が、着信時以外には膨出していないことから、その違いにより視認し易くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置、充電台、及び着信報知装置に関し、より詳細には、着信報知機能をもつ携帯端末装置、その携帯端末装置用の充電台、及び携帯端末装置に取り付ける着信報知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話機をはじめとする携帯端末装置において、音声通話、TV電話、電子メールなどの着信報知方法として、メロディーや音楽等の発音、発光、或いはバイブレータ等による振動が用いられている。また、携帯端末装置では、ユーザの嗜好に合わせた着せ替え可能なカバーも商品化されている。
【0003】
また、携帯端末装置の充電に関し、特許文献1には、従来の充電装置における着信時の機器端末の取り外し難さを解消し、機器端末を直ちに取り外せるようにした充電装置が開示されている。この充電装置においては、移動体通信機器端末の底部には、一対の機器端末側充電端子が設けられ、充電台側の端子と接触されて充電が行われる。移動体通信機器端末の所定位置にはロック溝が、充電台にはロック機構がそれぞれ設けられ、充電中の機器端末の脱落を防いでいる。この充電台では、移動体通信機器端末に着信がなされたとき、制御パルスを発してソレノイドコイルを作動することにより、自動的にロック機構のロックを解除する。これにより、使用者は簡単に移動体通信機器端末を取り外すことができる。
【0004】
また、特許文献2には、通信端末機と充電器との接点の接触を保ちつつ、着信時の不便を解消する通信機充電システムが開示されている。このシステムでは、呼び出し信号を受信して通信する通信端末機を装着して充電する充電器と、この充電器に通信端末機を固定するロック機構とを備え、通信端末機は、呼び出し信号を検出する検出手段と、この検出手段により呼び出し信号が検出されたとき、充電器からの充電を遮断する遮断手段を有し、充電器のロック機構は、遮断手段による充電の遮断に基づいて解除される。
【0005】
また、特許文献3には、着信ベルでハンドセットが本体からフックスイッチが切り換わらない程度に持ち上げる移送機構を本体側に設けることによって、ユーザがハンドセットを容易に持ち上げ得る設置型の電話機が開示されている。
【特許文献1】特開平9−219739号公報
【特許文献2】特開平11−32106号公報
【特許文献3】実公平2−141157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、携帯端末装置における着信報知方法として、発音で報知するようにすると、周囲の雑音が大きい場合やヘッドフォンで音楽鑑賞中などでは、ユーザは聞こえず着信に気づかないことが多い。同じくバイブレータ等の振動により報知するようにすると、ユーザがぴったりと身に付けている場合や近くで堅いものの上に置いている場合以外、ユーザは振動或いは振動音に気づかない場合が多い。同じく発光で報知するようにすると、机上に置いた場合であっても少し離れたところや発光部を奥側に置いてしまった場合などでは、ユーザは発光を視認できず着信に気づかない。なお、発音によるものは時として騒音となり周辺への影響を及ぼす恐れもある。
【0007】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、確実にユーザに着信を報知することが可能な着信報知機能をもつ携帯端末装置、その携帯端末装置用の充電台、及びその携帯端末装置に取り付ける着信報知装置を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、着信を形状変化により報知する形状報知手段を備えた携帯端末装置である。
【0009】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、当該携帯端末装置は、取り外し可能なカバーを備え、前記形状報知手段は、前記カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段であることを特徴としたものである。
【0010】
第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、着信を、当該携帯端末装置を振動させることにより報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記振動報知手段による振動により駆動されることを特徴としたものである。
【0011】
第4の技術手段は、第1乃至第3のいずれかの技術手段において、前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として当該携帯端末装置の一部を膨出させる膨出部を有することを特徴としたものである。
【0012】
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記形状報知手段は、前記膨出部に流体を供給して膨出させる流体供給部と、該流体供給部を押圧する押圧部とを有することを特徴としたものである。
【0013】
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記流体供給部は、前記膨出部に供給する流体が入ったポンプ部と、該ポンプ部と前記膨出部とを繋ぐ流体の流路とを有し、前記押圧部は、前記ポンプ部を押圧することで、前記ポンプ部による前記流路を通じた前記膨出部へ流体供給を可能にしたことを特徴としたものである。
【0014】
第7の技術手段は、第6の技術手段において、前記流体は空気であり、前記ポンプ部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記ポンプ部を密閉した状態で、前記ポンプ部を押圧することを特徴としたものである。
【0015】
第8の技術手段は、第6又は第7の技術手段において、前記流体は空気であり、前記膨出部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記膨出部を密閉した状態で、前記流体供給部を押圧することを特徴としたものである。
【0016】
第9の技術手段は、第4乃至第8のいずれか1の技術手段において、前記膨出部は、内部圧力が所定値以上になると開弁して流体を外部に放出する安全弁を有することを特徴としたものである。
【0017】
第10の技術手段は、第1乃至第9のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として当該携帯端末装置の一部を突起させる突起部を有することを特徴としたものである。
【0018】
第11の技術手段は、第10の技術手段において、前記形状報知手段は、前記突起部を押圧して突起させる押圧部を有することを特徴としたものである。
【0019】
第12の技術手段は、第1乃至第11のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化により、当該携帯端末装置をユーザが持ち上げるための持ち手を形成することを特徴としたものである。
【0020】
第13の技術手段は、第1乃至第11のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化により、当該携帯端末装置を接地した場合に接地面との間に隙間を形成させることを特徴としたものである。
【0021】
第14の技術手段は、第1乃至第13のいずれか1の技術手段において、着信音を発するスピーカを備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記スピーカに対する拡声器を形成することを特徴としたものである。
【0022】
第15の技術手段は、第1の技術手段において、当該携帯端末装置の筐体の一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり、且つ該筐体は流体を収容してなり、前記形状報知手段は、外部形状ではなく前記流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知することを特徴としたものである。
【0023】
第16の技術手段は、第2の技術手段において、前記カバーの一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり且つ流体を収容してなり、前記形状報知手段は、前記カバーの外部形状ではなく前記流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知することを特徴としたものである。
【0024】
第17の技術手段は、第15又は第16の技術手段において、着信を、当該携帯端末装置を振動することにより報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記流体を、前記振動報知手段による振動により流動させることを特徴としたものである。
【0025】
第18の技術手段は、第15乃至第17のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記流体の収容部を押圧する押圧部を有し、該押圧部により前記収容部を押圧することにより前記流体を流動させることを特徴としたものである。
【0026】
第19の技術手段は、第1乃至第18のいずれか1の技術手段において、着信を発光により報知する発光手段を備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記発光手段の光を導く導光部を形成することを特徴としたものである。
【0027】
第20の技術手段は、第19の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化により前記導光部にレンズを形成することを特徴としたものである。
【0028】
第21の技術手段は、第19又は第20の技術手段において、前記発光手段は、当該携帯端末装置に設けられた発光ダイオード又は副画面表示手段であることを特徴としたものである。
【0029】
第22の技術手段は、第1乃至第21のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化を所定範囲で止める変化制限機構をもつことを特徴としたものである。
【0030】
第23の技術手段は、第1乃至第22のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、着信の内容に応じて、前記形状変化の形態を異ならしめることを特徴としたものである。
【0031】
第24の技術手段は、第1乃至第23のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段が前記形状変化により着信を報知した後、該着信が終話したとき、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴としたものである。
【0032】
第25の技術手段は、第24の技術手段において、前記終話を、当該携帯端末装置を振動させることにより報知する終話報知手段を備え、前記形状復帰手段は、前記終話報知手段による振動により駆動されることを特徴としたものである。
【0033】
第26の技術手段は、第4乃至第9のいずれか1の技術手段において、前記膨出部を膨出させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴としたものである。
【0034】
第27の技術手段は、第10又は第11の技術手段において、前記突起部を突起させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴としたものである。
【0035】
第28の技術手段は、第4乃至第9、第26のいずれか1の技術手段において、当該携帯端末装置は、当該携帯端末装置本体に対して平行移動可能な可動部分をもち、前記膨出部は、膨出させることで、当該携帯端末装置本体に対して前記可動部分を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴としたものである。
【0036】
第29の技術手段は、第10、第11、第27のいずれか1の技術手段において、当該携帯端末装置は、当該携帯端末装置本体に対して平行移動可能な可動部分をもち、前記突起部は、突起させることで、当該携帯端末装置本体に対して前記可動部分を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴としたものである。
【0037】
第30の技術手段は、第4乃至第9、第26のいずれか1の技術手段において、前記膨出部は、当該携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴としたものである。
【0038】
第31の技術手段は、第10、第11、第27のいずれか1の技術手段において、前記突起部は、当該携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴としたものである。
【0039】
第32の技術手段は、第30又は第31の技術手段における携帯端末装置を充電するための充電台であって、前記携帯端末装置が当該充電台に搭載されているときに前記接触部が前記形状変化することにより、当該充電台から前記携帯端末装置が外れることを特徴としたものである。
【0040】
第33の技術手段は、携帯端末装置に取り付け、該携帯端末装置の着信を報知するための着信報知装置であって、前記着信を、形状変化により報知する形状報知手段を備えたことを特徴としたものである。
【0041】
第34の技術手段は、第33の技術手段において、当該着信報知装置は、前記携帯端末装置のカバーとして取り付け、前記形状報知手段は、前記カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段であることを特徴としたものである。
【0042】
第35の技術手段は、第33又は第34の技術手段において、前記携帯端末装置を振動させることにより着信を報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記振動報知手段による振動により駆動されることを特徴としたものである。
【0043】
第36の技術手段は、第33乃至第35のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として前記カバーの一部を膨出させる膨出部を有することを特徴としたものである。
【0044】
第37の技術手段は、第36の技術手段において、前記形状報知手段は、前記膨出部に流体を供給して膨出させる流体供給部と、該流体供給部を押圧する押圧部とを有することを特徴としたものである。
【0045】
第38の技術手段は、第37の技術手段において、前記流体供給部は、前記膨出部に供給する流体が入ったポンプ部と、該ポンプ部と前記膨出部とを繋ぐ流体の流路とを有し、前記押圧部は、前記ポンプ部を押圧することで、前記ポンプ部による前記流路を通じた前記膨出部へ流体供給を可能にしたことを特徴としたものである。
【0046】
第39の技術手段は、第38の技術手段において、前記流体は空気であり、前記ポンプ部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記ポンプ部を密閉した状態で、前記ポンプ部を押圧することを特徴としたものである。
【0047】
第40の技術手段は、第38又は第39の技術手段において、前記流体は空気であり、前記膨出部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記膨出部を密閉した状態で、前記流体供給部を押圧することを特徴としたものである。
【0048】
第41の技術手段は、第36乃至第40のいずれか1の技術手段において、前記膨出部は、内部圧力が所定値以上になると開弁して流体を外部に放出する安全弁を有することを特徴としたものである。
【0049】
第42の技術手段は、第33乃至第41のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として前記カバーの一部を突起させる突起部を有することを特徴としたものである。
【0050】
第43の技術手段は、第42の技術手段において、前記形状報知手段は、前記突起部を押圧して突起させる押圧部を有することを特徴としたものである。
【0051】
第44の技術手段は、第33乃至第43のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記携帯端末装置をユーザが持ち上げるための持ち手を形成することを特徴としたものである。
【0052】
第45の技術手段は、第33乃至第43のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化により、当該携帯端末装置を接地した場合に接地面との間に隙間を形成させることを特徴としたものである。
【0053】
第46の技術手段は、第33乃至第45のいずれか1の技術手段において、着信音を発するスピーカを備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記スピーカに対する拡声器を形成することを特徴としたものである。
【0054】
第47の技術手段は、第33又は第34の技術手段において、当該着信報知装置の筐体の一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり、且つ該筐体は流体を収容してなり、前記形状報知手段は、当該着信報知装置の外部形状ではなく前記流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知することを特徴としたものである。
【0055】
第48の技術手段は、第47の技術手段において、前記携帯端末装置は、振動することにより着信を報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記流体を、前記振動報知手段による振動により流動させることを特徴としたものである。
【0056】
第49の技術手段は、第47又は第48の技術手段において、前記形状報知手段は、前記流体の収容部を押圧する押圧部を有し、該押圧部により前記収容部を押圧することにより前記流体を流動させることを特徴としたものである。
【0057】
第50の技術手段は、第33乃至第49のいずれか1の技術手段において、前記携帯端末装置は、着信を発光により報知する発光手段を備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記発光手段の光を導く導光部を形成することを特徴としたものである。
【0058】
第51の技術手段は、第50の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化により前記導光部にレンズを形成することを特徴としたものである。
【0059】
第52の技術手段は、第50又は第51の技術手段において、前記発光手段は、前記携帯端末装置に設けられた発光ダイオード又は副画面表示手段であることを特徴としたものである。
【0060】
第53の技術手段は、第33乃至第52のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、前記形状変化を所定範囲で止める変化制限機構をもつことを特徴としたものである。
【0061】
第54の技術手段は、33乃至53のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段は、着信の内容に応じて、前記形状変化の形態を異ならしめることを特徴としたものである。
【0062】
第55の技術手段は、第33乃至第54のいずれか1の技術手段において、前記形状報知手段が前記形状変化により着信を報知した後、該着信が終話したとき、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴としたものである。
【0063】
第56の技術手段は、第55の技術手段において、前記携帯端末装置は、振動させることにより前記終話を報知する終話報知手段を備え、前記形状復帰手段は、前記終話報知手段による振動により駆動されることを特徴としたものである。
【0064】
第57の技術手段は、第36乃至第41のいずれか1の技術手段において、前記膨出部を膨出させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴としたものである。
【0065】
第58の技術手段は、第42又は第43の技術手段において、前記突起部を突起させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴としたものである。
【0066】
第59の技術手段は、第36乃至第41、第57のいずれか1の技術手段において、当該着信報知装置は、前記携帯端末装置に対して平行移動可能に取り付けられ、前記膨出部は、膨出させることで、前記携帯端末装置に対して当該着信報知装置を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴としたものである。
【0067】
第60の技術手段は、第42、第43、第58のいずれか1の技術手段において、当該着信報知装置は、前記携帯端末装置に対して平行移動可能に取り付けられ、前記突起部は、突起させることで、前記携帯端末装置に対して当該着信報知装置を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴としたものである。
【0068】
第61の技術手段は、第36乃至第41、第57のいずれか1の技術手段において、前記膨出部は、前記携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴としたものである。
【0069】
第62の技術手段は、第42、第43、第58のいずれか1の技術手段において、前記突起部は、前記携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴としたものである。
【0070】
第63の技術手段は、第61又は第62の技術手段における着信報知装置を取り付ける携帯端末装置を充電するための充電台であって、前記携帯端末装置が当該充電台に搭載されているときに前記接触部が前記形状変化することにより、当該充電台から前記携帯端末装置が外れることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0071】
本発明によれば、携帯端末装置において、確実にユーザに着信を報知することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0072】
本発明に係る携帯端末装置(以下、携帯端末という)は、着信を形状変化により報知する形状報知手段を備えるものとする。また、この携帯端末は、取り外し可能なカバー(カスタムジャケットともいう)を備えてもよく、その場合、形状報知手段は、カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段である。このカバー付きの携帯端末では、カバー部分に形状報知手段を有することとなる。
【0073】
また、本発明は、携帯端末に取り付け、携帯端末の着信を報知するための着信報知装置としての形態も採用でき、その場合、携帯端末の着信を形状変化により報知する形状報知手段は、この着信報知装置に備えられることとなる。また、この着信報知装置は、携帯端末のカバーとして取り付け、形状報知手段は、カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段であるようにしてもよい。
【0074】
以下、本発明に係る携帯端末が、着信報知装置としてのカバーを取り付けてなるものとして説明するが、上述したように本発明に係る携帯端末はカバーを取り付けなくても携帯端末自身(例えばその筐体の一部)を形状変化させること(携帯端末に着信報知装置を内蔵すること)で構成することも可能であり、また、本発明に係る着信報知装置(携帯端末用カバー等)は、何らかの手段で取り付け先の携帯端末の着信を検知して着信報知装置自身の一部又は全部を形状変化させることでも構成可能である。なお、本発明に係る着信報知装置は、設置型のパーソナルコンピュータ(PC)に取り付けるような構成とすることも可能である。
【0075】
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯端末の一構成例を示すブロック図、図2は、図1の携帯端末における偏芯モータの一例を示す概略図、図3は、図1の携帯端末における形状変化の一例を示す概略図である。
【0076】
図1乃至図3において、1は携帯端末、10は携帯端末本体、11はアンテナ、12はRF(Radio Frequancy)部、13は通信制御部、14は操作部、15はRAM(Randam Access Memory)、16は不揮発性メモリ、17はマイクロフォン(以下、マイクという)、18はレシーバ、19はアプリケーション制御部、20は映像処理部、21はバックライト、22は表示部、23は着信表示部、24は発光ダイオード(LED)、25は音声処理部、26は通話用スピーカ、27は着信音処理部、28は着信音用スピーカ、30は報知駆動装置、31は跳ね上げ装置、32は跳ね上げ部材、33は振動制御装置、34は振動装置、40は形状報知手段、41は膨張部、42は流路、43はポンプ部、44は圧力弁、45は逆支弁、46は空気取り入れ弁、51は偏芯モータ、52は回転軸、53は偏芯オモリである。
【0077】
まず、本発明に係る携帯端末として適用可能な、一般的な携帯端末について図1の例を挙げて説明する。この一般的な携帯端末1は、電波を送受するためのアンテナ11と、アンテナ11を介した電波の送受信及び高周波信号処理を実行するRF部12と、RF部12での電話や電子メールやインターネットアクセス等における通信を制御する通信制御部13と、各種設定を行うための複数の数字キーや操作キーなどから構成される操作部14と、アプリケーション制御部19の作業領域となるRAM15と、アプリケーション制御部19の制御プログラムやデータを格納したROM(Read Only Memory)や書き換え可能ROM等の不揮発性メモリ16と、ユーザの音声を入力するマイク17、赤外線やbluetooth等で通信を行うためのレシーバ18(送信部も備えてよい)と、携帯端末全体の制御を行う主制御部を含むアプリケーション制御部19とが、携帯端末本体10に具備されてなる。ここで、ユーザ操作は、操作部14を用い、表示部22に操作内容を表示するなどして実行される。
【0078】
この一般的な携帯端末1は、さらに、アプリケーション制御部19からの信号に基づき表示部22に表示する映像データに対し各種映像処理を施す映像処理部20と、表示部22における画面を背面から照明するバックライト21と、映像処理部20から出力された映像データとして静止画像(操作時の各種状態などの画面も含む)や映像を表示する液晶パネルや表示ドライバ等でなる表示部22と、着信や通話中であることを報知するためにLED24(或いは表示部22)に対して表示制御を行う着信表示部23と、着信や通話中であることを単色又は複数色の組み合わせによって報知するLED24と、受信した通話音声に各種処理を施す音声処理部25と、音声処理部25から出力された音声データを出力する通話用スピーカ26と、着信音を例えば通話相手に応じて選んで各種処理を施す着信音処理部27と、着信音処理部27から出力された音声データを出力する着信音用スピーカ28とが、携帯端末本体10に具備されてなる。ここで、通話用スピーカ26と着信音用スピーカ28とは同一のスピーカで構成してもよい。
【0079】
また、この一般的な携帯端末1としては、一般的な携帯電話機やPDA(携帯情報端末)や一般的なモバイルPCなどが適用でき、従って、上述の各構成要素全てを具備するものに限ったものではないが、後述する本発明の或る実施形態においてのみ必須となる構成要素(例えば着信表示部23及びLED24や振動制御装置33及び振動装置34など)もある。
【0080】
本発明に係る携帯端末1は、上述のごとき一般的な携帯端末において、電話やメール等の着信を形状変化により報知する形状報知手段を備える。形状報知手段の様々な例については後述するが、形状報知手段を備えることで、携帯端末1において着信音や着信振動だけでなく形状変化によって着信をユーザに視認させることで、確実にユーザに着信を報知することが可能となる。この形状報知手段の駆動を、例えば後述するように従来のバイブレータを使用すれば、携帯端末側に何ら構成要素を追加することなく形状変化による報知が可能となる。
【0081】
また、アプリケーション制御部19には、携帯端末1を制御するための制御プログラム等が格納されたROM等の不揮発性メモリ16が内蔵又は接続されている。そして、その制御プログラムはアプリケーション制御部19に内蔵されたCPUによって、作業領域であるRAM15等の揮発性メモリに読み出されて実行される。このRAM15等の揮発性メモリは、アプリケーション制御部19に内蔵されていてもよい。アプリケーション制御部19に組み込まれる制御プログラムは、上述する或いは後述する形状報知手段や後述の各手段として、携帯端末1の演算処理装置を機能させ、形状変化の対象となる部位を形状変化させるための命令プログラムを含むものとする。すなわち、このプログラムは、各手段として、携帯端末1の演算処理装置を機能させるためのプログラムである。本発明はこのような機器内のプログラムとしての形態も採用できる。
【0082】
以下、本発明に係る形状報知手段の様々な形態を採用した、本発明に係る各実施形態について、個々に説明する。
【0083】
図1で例示する形状報知手段40は、膨張部41、流路42、及びポンプ部43を有する。ポンプ部43は、跳ね上げ部材32又は振動装置34によって押圧され、これにより、ポンプ部43内の気体が流路42を介して膨張部41に流れ込み、一部又は全部が弾性部材でなる膨張部41が膨張する。この膨張部41の膨張そのものが形状変化としてユーザに視認されるか、或いは膨張部41の膨張により他の部材(図示せず)を動かすことによりその部材の形状が変化してユーザに視認される。なお、この形状報知手段40は、単独でも本発明に係る着信報知装置(外部報知装置)として機能する。
【0084】
このように、本実施形態における形状報知手段40は、着信時に形状変化として携帯端末1の一部を膨出させる膨出部を有する。図1の例では、膨出部は膨張部41のうち膨出する部分(弾性部材の部分)を指す。
【0085】
また、形状報知手段40の駆動機構としては、上述のごとく、その膨出部に気体を供給して膨出させる流体供給部と、その流体供給部(ポンプ)を押圧する押圧部とを有する。図1の例では、流体供給部は、膨張部41に供給する流体(ここでは気体)が入ったポンプ部43と、ポンプ部43と膨張41とを繋ぐ流体の流路42とでなり、膨張部41に気体を送出して膨出させる。押圧部は、報知駆動装置30でなり、ポンプ部43を押圧することで、ポンプ部43による流路42を通じた膨張部41へ流体供給を可能にしている。
【0086】
ここで、ポンプ部43には、空気取り入れ弁46が設けてあり、押圧によってこの空気取り入れ弁46が開弁することで、外気が逆流することなくポンプ部43に送り込まれる。また、流路42には逆支弁45が設けてあり、気体を一定方向(ポンプ部43から膨張部41へ向かう方向)だけに流し、逆流を止める役割をする。
【0087】
また、膨張部41には、圧力弁44が設けてあり、一定未満の圧力で閉じた状態を保ち且つ一定以上の圧力で開弁し、気体の流れを制御する。圧力弁44は、ポンプ部43からの加圧により膨張部44が膨張し内部圧力が所定値以上になると開弁して流体を外部(膨張部41の外部)に放出する安全弁として機能する。また、圧力弁44は、操作者が膨張部41を握るなどの強制的な加圧によっても開放されて開弁し、膨張部41を減圧して縮小させる。
【0088】
なお、ここでは媒体として気体を例として挙げているが、後述の空気取り入れ弁46を改良し他の部位から他の流体(液体やゲル)を注入できるようにするなどによって、媒体として液体やゲルも適用可能である。空気以外を媒体とする場合には、圧力弁44の配設位置における膨張部41の外部に、その媒体を受け入れる収容部が必要となる。
【0089】
また、報知駆動装置30は、ポンプ部43に振動や圧迫によって圧力を加え、膨張や変形など形状変化を行わせるための装置であり、跳ね上げ部材32及びその部材32を跳ね上げる跳ね上げ装置31で構成してもよいし、或いは振動装置34及びその振動装置34を駆動制御する振動制御装置33で構成してもよい。なお、図1では振動駆動及び跳ね上げ駆動の双方を図示しているが一方だけでもよい。また、跳ね上げ装置31自体を振動装置34による振動で駆動するような構成も採用できる。これら跳ね上げ装置31及び跳ね上げ部材32、或いは振動制御装置33及び振動装置34は、ポンプ部43を押圧する押圧部であると言える。このように、この実施形態は、携帯端末1の振動(振動装置34)により駆動されるものだけでなく、跳ね上げ部材32による押圧などあらゆる駆動方式に適用可能である。
【0090】
また、この例では、ポンプ部43及びそれを押圧する跳ね上げ部材32又は振動装置34等の押圧部を携帯端末本体10に備えるものとして説明したが、これらは必須の構成要素ではなく、押圧部を必要としない膨出部であっても形状変化は可能である。例えば、膨出部を膨張する樹脂で形成しておき、振動装置34の振動で熱を起こして、樹脂を膨出させるといった方法など、様々な方法が採用できる。
【0091】
振動装置34は、偏芯モータ51の回転軸52に偏芯オモリ53を取り付けるなどして構成できる。偏芯モータ51は、携帯端末本体10の筐体に接触し、且つ携帯端末本体10の中心以外に配設されることで、携帯端末本体10がより振動する。このような振動装置34の一例として、従来から携帯電話に多用されているバイブレータが適用できる。
【0092】
このように、携帯端末1を振動させることにより着信を報知する振動報知手段を携帯端末1が備えておき、形状報知手段は、振動報知手段による振動により駆動されるよう構成してもよい。この形状報知手段は、携帯端末1の着信報知用バイブレータの振動の影響を受けるように携帯端末外部に配置された着信報知装置であるとも言える。そして、伝導される振動エネルギーを、流体の運動エネルギー或いは運動エネルギーを介して位置エネルギーに変換して膨出部を膨出させる。
【0093】
また、報知駆動装置30としては携帯端末10に具備されたものを使用するのではなく、形状変化手段40に、例えば取り外し可能なカバー側に備えるようにしてもよい。報知駆動装置30の他の形態としては、バイブレータ方式の他、電磁方式や他のモータ方式であってもよい。例えば、通信電波を電磁方式などで検知する方式など、携帯電話に取り付けておき電波を捕らえてLEDを光らせるといった携帯電話用の発光アクセサリに用いられるような方式を採用してもよい。
【0094】
このように、携帯端末1は取り外し可能なカバー(図示せず)を備えてもよい。この実施形態において、形状報知手段は、カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段である。例えば、図1の膨張部41、流路42、及びポンプ部43を覆うような薄いカバー(カスタムジャケット)であって、膨張部41に位置するところに孔を穿ったカバーを、携帯端末本体10に取り付けておくことで、着信によりその孔から膨張部41の一部がはみ出て膨出し、ユーザに視認できるようになる。なお、孔の代わりにその部分に弾性部材を配し、カバーのその部分が押し出されることで、ユーザに視認させるようにしてもよい。このように、膨出部を携帯端末本体10又はカバーのいずれに設けた場合でも、着信により携帯端末1の外観(形態)を変化させることが可能である。この実施形態は、携帯端末本体10の振動により駆動されるものや上述した他の駆動方式により駆動させるものも適用可能である。また、上述したように報知駆動装置30を携帯端末本体10に内蔵するのではなく、カバーに内蔵するようにしてもよい。
【0095】
次に、図3を参照して、膨出部の一例を説明する。着信待ち受け時には、携帯端末1は図3の上に示すように例えば卓上に置かれている。着信と共に、図3の下に示すように、報知駆動装置30によって膨張部41の一部が膨出することで、携帯端末本体10が持ち上がる。
【0096】
また、本実施形態では、形状報知手段として膨出部を有し、跳ね上げ部材32で駆動する場合には、ポンプ部43を介して膨張部41を膨張させるものとして説明したが、膨出部を備えず跳ね上げ部材32によって直接、携帯端末本体10を跳ね上げることで、形状変化をなすようにしてもよい。
【0097】
また、形状報知手段は、膨出部の代わりに、着信時に形状変化として携帯端末の一部を突起させる突起部を有するよう構成してもよい。この突起部とは、上述した直接携帯端末本体10を跳ね上げるレバーのごとき部位であり、膨出部とは元々備わった形状をそのまま膨出を伴わずに突出させる点で異なる。従って、この形態では、突起物を突出させる形状変化により着信を報知することとなる。このような突起部を有する形態も、最終的に図3の膨張部41で例示したような突起部を出すことで形状報知する。その他の突起部としては、単純に、図3の上の図において、上方向にアンテナのごとく突起部が着信に伴って伸びるなどといった形態も採用できる。
【0098】
勿論、突起部を有する形態であっても、携帯端末1の振動により駆動されるものや他の駆動方式も適用可能であり、従って形状報知手段として着信時にその突起部を押圧して突起させる押圧部を有する形態も適用できる。携帯端末本体10に内蔵されたバーブレータによって突起物を出す方法としては、バイブレータの振動で熱を起こし、バイメタルを熱膨張率の違いによって曲げ、足のような突起物を出す方法、同じく熱を起こし、形状記憶素材を元に戻して突起物を出す方法、バイブレータの回転運動を直線運動に変換するギアにより突起物を出す方法など、様々な方法が適用できる。
【0099】
また、図3で例示したように、形状報知手段は、形状変化により、携帯端末1をユーザが持ち上げるための持ち手を形成するようにしてもよい。ここで、持ち手とは所謂、握りでなくてもよく、膨出部の膨出或いは突起部の突出などにより、接地した携帯端末をユーザが手で取り上げ易くなるようにすればよい。これにより、ユーザが視認できるだけでなく、取り上げ易さも付加的な効果として得られる。勿論、取り上げ易さを主たる効果として形状変化を行わせてもよく、その場合も、結果として形状変化するため、形状報知が可能となる。
【0100】
また、別の観点に立ち、形状報知手段は、形状変化により、携帯端末1を接地した場合に接地面との間に隙間を形成させるようにしてもよい。この実施形態も図3の下で例示したもので例示することができる。膨出部の膨出或いは突起部の突出などにより、接地した携帯端末と接地面との間に隙間を形成させることで、ユーザが手で取り上げ易くなる。
【0101】
その他、持ち手や隙間を形成する実施形態では、例えば、牛、犬、猫、蛙等の動物の4本足や、自動車の4つのタイヤの形状をもつ膨出部や突起部を形成し、それにより接地面との間に隙間を形成するか、或いは隙間を広げるようにしてもよい。動物の足や自動車のタイヤなどの特殊な形状をもった膨出部や突起部を設けることで、ユーザが遊び心をもって携帯端末1を利用できる。このような特殊な形状をもつ突出部や突起部を設けるためには、ユーザによって好みに差があり、動物の本体や自動車の本体と共に上述したカバーとして形成しておくことが好ましい。特に、動物や自動車などの形状のカバー又は筐体を採用した場合には、後述する着信ランプを利用して目やライトを形作り、併せて足やタイヤを膨出部又は突起部で形作り、双方を用いた着信の報知を行うことで、よりユーザに着信を視認させることが容易になる。
【0102】
なお、ポケットに携帯端末1を入れていた場合、形状変化によりポケットから取り出せないようなことがなるべくないような対策を講じておくとよい。例えば、或る特定のモードにしたときだけ、着信に基づく形状変化を起こさせるなどの対策が考えられる。
【0103】
図4は、図1の携帯端末における着信処理の一例を説明するためのフロー図である。上述のごとき着信処理の一例としては、まず携帯端末1を待ち受けの状態にしておく(ステップS1)。そして、着信有りか無しかを判定し(ステップS2)、着信無しであった場合にはステップS1へ戻る。
【0104】
一方、着信有りであった場合のみ振動モードであるか否かを判定する(ステップS3)。振動モードであった場合には、以下のステップS4〜S11の処理を実行した後、ステップS1へ戻る。一方、振動モードでなかった場合には、以下のステップS12〜S19の処理を実行した後、ステップS1へ戻る。
【0105】
ステップS4では、モータの振動を開始してバイブレータを働かせる。その振動によって、ポンプ部43でポンプアップが実行され(ステップS5)、膨張部41が膨張する(ステップS6)。次に、一定時間又は一定回数振動したか否かを判定し(ステップS7)、していればモータ振動を停止し(ステップS9)、それによりポンプアップが停止し(ステップS10)、自然と膨張部41が縮小する(ステップS11)。ステップS7で振動が規定分だけ成されていない場合には、着信が終了したかユーザが手で持ち上げたか(すなわち受話したか)を検出する(ステップS8)。ステップS8でYESの場合、ステップS9〜S11の処理が実行され、NOの場合、ステップS1へ戻る。
【0106】
ステップS12では、跳ね上げ装置31により跳ね上げ部材32の跳ね上げがなされる。その跳ね上げによって、ポンプ部43でポンプが圧迫され(ステップS13)、膨張部41が膨張する(ステップS14)。次に、一定時間経過したか否かを判定し(ステップS15)、していれば跳ね上げ装置31による跳ね上げ部材32の跳ね上げを停止し(ステップS17)、それによりポンプ圧迫が停止され(ステップS18)、自然と膨張部41が縮小する(ステップS19)。ステップS15で一定期間経過していない場合には、着信が終了したかユーザが手で持ち上げたか(すなわち受話したか)を検出する(ステップS16)。ステップS16でYESの場合、ステップS17〜S19の処理が実行され、NOの場合、ステップS1へ戻る。
【0107】
ここで、ステップS7,S15における判別処理に適用できる様々な形態を例示する。この判別処理は、膨出部の膨出や突起部の突起の度合いに限度を設けるためのものである。限度を設けておかないと膨出が進み破裂してしまうことなども考えられるからである。このように、上述した各実施形態における形状報知手段は、形状変化を所定範囲で止める変化制限機構(安全機構)をもつことが好ましい。例えば、加圧されても、一定圧力以上に圧力が上昇しない構造が挙げられ、図1においては図示しないが、一定圧力以上の圧力が加わった時、開放して圧力を逃がす安全弁などを備えることでもよい。このような物理的な安全機構がない形態では、変化制限手段として、ステップS7,S15における判別処理の閾値として利用できるように、着信に対する呼び出し限度回数でも形状変化が限度を超えないように設定しておくとよい。
【0108】
次に、ステップS11,S19における縮小処理に適用できる様々な形態を例示する。縮小処理は、基本的に次回の着信を気づかせるために、着信後、形状変化を元に戻すための処理であり、このような処理を実行するための何らかの形状復帰手段を備えておくことで実行される。形状復帰手段は、従って縮小処理に限ったものではなく、形状報知手段が形状変化により着信を報知した後、その着信が終話したとき、形状変化を元に戻す処理を実行するものである。
【0109】
形状復帰手段の一例としては、終話を、携帯端末1を振動させることにより報知する終話報知手段を備え、形状復帰手段は、終話報知手段による振動により駆動されるようにしてもよい。この例では、着信時に用いるバイブレータを終話時に逆ポンプの駆動手段として用いることで実現できる。例えば、着信終話後に、一定時間、一定回数バイブレータが動作するようにしておき、終話に基づき、バイブレータが振動し、逆ポンプとなって縮ませてもよい。また、着信終話後に、呼び出し時と同じか若しくは多くの時間、多くの回数バイブレータが動作するようにしておき、同様の逆ポンプを駆動してもよい。
【0110】
また、形状復帰手段としては、膨出部を膨出させた方向と逆方向に押圧することで、形状変化を元に戻す手段、或いは突起部を突起させた方向と逆方向に押圧することで、形状変化を元に戻す手段などが挙げられる。これらの手段は、いずれも上述の終話報知手段によって駆動することもできるが、ユーザが手動で押圧することにより形状変化を戻す手段としても構成できる。より簡単な例としては、浮き輪などに用いられている空気を注入するための弁のごとく左右からユーザが抑えることで形状に歪が生じ圧力弁が開き空気が抜けるようにしておいてもよい。また、単純に携帯端末本体10を握ったときに形状変化部分をユーザが握るようにしておくか、通話後形状変化部分をユーザが押すことにより、終話後、膨出部を収縮させたり、突起部を収納したりしてもよい。その他、携帯端末1が折り畳み構造の筐体をもつ場合には、その筐体を閉じることにより逆支弁が開放される向きの力がかかり、周囲より高くなった膨張部の気圧を下げて、膨張部を縮小するようにしてもよい。
【0111】
また、図示しないが、膨出部や突起部など形状変化がなされる部位は、携帯端末を充電するための充電台(クレドール)との接触部に配設されてもよい。例えば、携帯端末本体10又はカバーに、形状変化を生じさせる部位を充電台との接触部にロックして設けておき、着信振動により、ロックがはずれて取り出し易いように持ち上がるようにしてもよい。この形態では、従来技術における充電台の方のロックがはずれるものとは異なり、携帯端末1側に設けた形状報知手段により、圧力で膨らませて充電台とのロックを外すこととなる。また、本発明では、このような例えば凸部をもった充電台の形態も採用できる。すなわち、本発明に係る充電台は、携帯端末1を充電するための充電台であって、携帯端末1が充電台に搭載されているときに携帯端末1側(携帯端末本体10又はカバー)の接触部が形状変化することにより、充電台から携帯端末1が外れるよう構成しておく。
【0112】
次に、図5乃至図8を参照して、上述した形状報知手段40の他の例について説明する。図5乃至図8は、それぞれ、図1の携帯端末における形状報知手段の他の例を示す概略図である。
【0113】
図5で例示する形状報知手段40は、流体が空気であることを前提としたもので、ポンプ部43に開放孔(開放部分)をもたせ、押圧部にその開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁47を設けるものとする。密閉弁47は例えば跳ね上げ部材32と同様に駆動すればよい。ここで、密閉弁47は、図1で例示した空気取り入れ弁46と同様の空気取り入れ弁の機能も併せもち、押圧によって密閉弁47内の空気取り入れ弁が開弁することで、外気が逆流することなくポンプ部43に送り込まれる。そして、押圧部は、密閉弁47を可動(閉駆動)することでポンプ部43を密閉した状態でポンプ部43を振動等により押圧する。これにより、ポンプ機能の無効/有効を密閉弁47の開閉によって制御できる。
【0114】
この場合でも、膨張部41を外部から圧迫することで圧力弁44が開き、膨張部41が収縮するようにするとよい。また、終話等により密閉弁47を開放することによって形状復帰動作も可能であり、密閉弁47は形状復帰手段としても機能する。なお、流体が空気でなくても、ポンプ部43及びその周りを覆うような流体の収容部を設けておくことで適用可能であるが、空気である方が上述のごとき簡易な構成を採用できる。
【0115】
図6で例示する形状報知手段40は、流体が空気であることを前提としたもので、膨出部(ここでは膨張部41)に開放孔(開放部分)をもたせ、押圧部にその開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁48を設けるものとする。密閉弁48は例えば跳ね上げ部材32と同様に駆動すればよい。そして、押圧部は、密閉弁48を可動(閉駆動)することで膨張部41を密閉した状態でポンプ部43を振動等により押圧する。これにより、膨出機能の無効/有効を密閉弁48の開閉によって制御できる。なお、ここでもポンプ部43に、図1で例示した空気取り入れ弁46と同様の空気取り入れ弁の機能を採用して、押圧によってこの空気取り入れ弁が開弁することで、外気が逆流することなくポンプ部43に送り込まれるように構成しておくとよい。
【0116】
この場合でも、膨張部41を密閉弁48で閉じた状態で外部から圧迫することで圧力弁44が開き、膨張部41が収縮するようにするとよいし、同時に密閉弁48を開弁することで収縮させるようにしてもよい。また、終話等により密閉弁48を開放することによって形状復帰動作も可能であり、密閉弁48は形状復帰手段としても機能する。膨張部41に風船のような弾力性をもたせておくことで復帰が可能となる。なお、流体が空気でなくても同様に適用可能であるが、空気である方が上述のごとき簡易な構成を採用できる。
【0117】
図7で例示する形状報知手段40は、図5で例示したものと図6で例示したものを組み合わせた構成をもつ。すなわち、密閉弁47でポンプ部43を密閉し、さらに密閉弁48で膨張部41を密閉する。このとき、終話等により密閉弁47,48を開放することによって形状復帰動作も可能であり、密閉弁47,48は形状復帰手段としても機能する。なお、密閉弁47は、図5で説明したように、図1で例示した空気取り入れ弁46と同様の空気取り入れ弁の機能も併せもたせておくとよい。
【0118】
図8で例示する形状報知手段40は、図7のそれと同じであり、図8は、圧力弁44の動作を補足的に説明するための図である。図8の上で示したようにポンプ部43からの加圧により膨張部41が膨張する。このとき、圧力弁44は一定圧力未満であれば閉じているが、図8の下で示したように一定圧力以上となると開放されて安全弁として働く。
【0119】
図9乃至図14は、図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図であり、各図を参照しながら、図3で説明したものとは異なる形状変化の例を説明する。ここで説明する各例は、基本的に上述した各実施形態を同時に適用することが可能である。
【0120】
図9で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34を用い、携帯端末本体10に取り付けられたカバーでなる形状報知手段40を備えるものとする。この形状報知手段40によって、図9の上のような形態が、着信により図9の下のように膨張部41を膨らませて、携帯端末1自体の位置を上げる。
【0121】
図10で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34を用い、携帯端末本体10に取り付けられたカバーでなる形状報知手段40を備えるものとする。この形状報知手段40は、突起部47a〜47dを備えており、図10の上のような形態が、着信により図10の左下のように突起部47a〜47dを突出させ、携帯端末1自体の位置を上げる。このとき、まず、図10の右下のように片側2つの突起部47b,47cのみ突出させてもよいし、その後、図10の左下のようにもう片方の2つの突起部47a,47dも併せて突出させてもよい。
【0122】
まず、突起部47b,47cのみ突出させ、その後、突起部47a,47dも併せて突出させるような形態は、着信の内容(着信元や着信グループ、電話とメールの違いなど)によって形状変化の形態を異ならしめるときに好適に利用できる。このように、本発明では、上述した各実施形態における形状報知手段が、着信の内容に応じて、形状変化の形態を異ならしめるようにしてもよい。ここで、形状変化の形態は、形状の変化量、個々の箇所の変化順序、形状変化にかかる時間などを指す。
【0123】
図10で例示したような膨出部又は突起部の動きの他の例としては、突起部47a,47b,47c,47dの順に突起させてもよいし、これを突出を引っ込めるなどしながら繰り返してもよい。例えば、各突起部による圧力や振動エネルギーの伝達量、とその時間を変化させるようにすることで実現できる。
【0124】
特に、カバーが動物のような特殊な形状をもつ場合には、突起部47a〜47dを動物の四足に見立てて、順番に立ち上げてもよい。実際、発信者との親しさを判別して立ち上がり方を変化させてもいいし、親しさは通信頻度の履歴を参照したり予め設定した情報を参照するなどして実行できる。また、着信期間に応じて膨らませ具合を異ならせてもよいし、その他、発信者によってリズミカルに膨らませるとか、ポンプの強さを異ならせて通話したい相手(親しい相手)の場合には、一瞬で立ち上がらせ、会社からの電話などに対してはのそのそっとゆっくり立ち上がらせるなど、様々な方法が適用できる。ゆっくり立ち上げる場合には、例えば、右前足、左前足、右後足、左後足の順で突出や膨出させるとよい。また、立ち上がり方を変化させるために着信(発信元)グループ判別や発信元そのものを用いてもよいし、その発信元やグループ判別によるバイブレータの振動の違いをそのまま利用して立ち上がらせ方を異ならせてもよい。
【0125】
その他、複数のモータを配設しておき、同時に動かすか、順番に動かすか、リズミカルに順番に動かすか、などで異ならせる。また、リズミカルに膨らませたり突出させたりする場合には、着信音及びそれに合わせた着信振動に基づき、所謂着信メロディや着信歌のリズムで膨らませたり突出させたりすることもできる。
【0126】
図11で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34などを用いて、携帯端末本体10に取り付けられたカバー50に含まれる形状報知手段40で形状変化を実行するものとする。この形状報知手段40としては、多少上述したが、膨張部41の配設位置に孔を設けておき、図11の上のような形態が、着信により図11の下のように膨張部41を膨らませて、ユーザに風船のように膨らんだ膨張部41を視認させる。ユーザは、この膨出部41が、着信時以外には膨出していないことから、その違いにより視認し易くなる。
【0127】
図12で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34などを用いて、携帯端末本体10に取り付けられたカバー50に含まれる形状報知手段40で形状変化を実行するものとする。この形状報知手段40は、カバー50そのものが膨張部41をなすものであり、図12の上のような形態が、着信により図12の下のようにカバー50の全体として膨張部41を膨らませて、ユーザに全体的に膨らんだ膨張部41を視認させる。なお、図12では、サブ画面を中央に設けた例を示しているが、サブ画面が無い場合にはカバー50の一面全体を膨らませればよい。
【0128】
図13で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34などを用いて、携帯端末本体10に具備されたスピーカ28を取り囲むような形状報知手段40を備えるものとする。この形状報知手段40としては、着信によりスピーカ28から発音していることをよりユーザに気づき易いように、図13の上のような形態が、着信により図13の下のようにスピーカ28の拡声器を形成するように膨張部41を膨らませる。すなわち、この膨張部41は、スピーカ28の周りに例えばドーナツ状(一部が欠けていてもよい)や人や動物の耳の形状で設けておき、着信により拡声器となるような形状に膨出できるものとする。例えば、図1のy方向に膨張部41が膨張するに従って、次第にスピーカ28の周りが覆われ、膨張部41の一部又は全部が拡声器を形成する。この実施形態では、形状変化によってユーザに視認させるだけでなく、着信音もホーンスピーカのような効果で強調することが可能となり、ユーザは着信を確実に知ることができる。
【0129】
図14で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34などを用いて、携帯端末本体10に具備された着信ランプ(LED24)を取り囲むような形状報知手段40を備えるものとする。この形状報知手段40としては、着信によりLED24が発光していることをよりユーザに気づき易いように、図14の上のような形態が、着信により図14の下のようにLED24の上に覆い被さるように膨張部41を膨らませる。そして、膨張部41は、LED24の光を導く導光部を形成するように膨らませるものとする。例えば、図1のy方向に膨張部41が膨張するに従って、次第に着信ランプ(LED24)が覆われ、膨張部41の一部又は全部が導光部を形成する。この導光部は、透明又は半透明となる。
【0130】
また、図14で例示した実施形態において、LED24以外の発光手段にも適用でき、例えば、サブ画面(サブ液晶)のバックライトを通常にするなどでも着信を通知することがなされているので、このような副画面表示手段を利用してもよい。
【0131】
以上、本発明の各実施形態を図面を元に説明してきたが、形状変化としては、携帯端末本体又はカバーの見た目の変化だけ生じさせるようにしてもよい。すなわち、このような実施形態における形状変化は、携帯端末本体又はカバーの内部のみの形状変化となる。
【0132】
図15及び図18は、図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図、図16及び図17は図15に対応する形状報知手段の例を示す概略図であり、各図を参照しながら、内部の形状変化の例を説明する。ここで説明する各例は、基本的に上述した各実施形態を同時に適用することが可能である。
【0133】
図15乃至図17で例示するものは、折り畳み式の携帯端末1の振動装置34などを用いて、携帯端末本体10に具備された着信ランプ(LED24)とは別のLED24aを取り囲むような形状報知手段60を備えるものとする。この形状報知手段60としては、着信によりLED24aを発光させ、且つ図15の上のような形態が着信により図15の下のようにLED24aの上にレンズ24bを形成するような形態に、導光部61を移行させる。
【0134】
すなわち、形状報知手段60は、形状変化により導光部61にレンズ24bを形成するものである。従って、この例における導光部61は図14の導光部と異なり膨らませる必要はなく、図16及び図17で後述するようにレンズ24bを形成できればよい。なお、レンズそのものを膨張可能な導光部61に入れておき、膨らまないとそこに光が入らないような構造としてもよい。
【0135】
図16で例示する形状報知手段60は、導光部61と流体Fを導光部61へ供給するポンプ部63(前述のポンプ部43と同様)とそれらの間の流路62a,62bとを備える。また、導光部61は透明又は半透明の材質でなる容器でなる。形状報知手段60は、図16の上で示すように、着信時に弁66を閉じたまま弁65を開き、振動等によりポンプ部63を押圧して、ポンプ部63内の流体(液体等)Fを流路62aを通じて導光部61へ供給する。導光部61に供給された流体Fはレンズ24bを形成し、LED24aから発せられた光を拡散させ、ユーザへの視認度を上げる効果をもつ。逆に、終話時には、図16の下で示すように、弁65を閉じたまま弁66を開き、導光部61内の流体Fを流路62bを通じてポンプ部63に戻す。このとき、流体Fがポンプ部63へ戻るように、導光部61及びポンプ部63の形状及び位置関係を決めておくとよい。なお、流体F以外に形状報知手段60内に入っている流体としては流体Fより密度の小さいものや空気などの気体を採用するとよい。
【0136】
図17で例示する形状報知手段60は、図16で例示したものと同様に、導光部61、ポンプ部63、及び流路62a,62bを備える。図17で例示する形状報知手段60はその中に密度(比重)の異なる流体Fa、流体Fb、及び気体等を収納してなる。形状報知手段60は、図17の上で示すように、着信時に弁66を閉じたまま弁65を開き、振動等によりポンプ部63を押圧して、ポンプ部63内の流体Fa,Fbのうち軽い流体Faを流路62aを通じて導光部61へ供給する。このように、異なる比重をもつ流体を使用した場合、比重が小さい流体Faから先に流れる。導光部61に供給された流体Faは、図17の下で示すようにレンズ24bを形成し、LED24aから発せられた光を拡散させ、ユーザへの視認度を上げる効果をもつ。逆に、終話時には、弁65を閉じたまま弁66を開き、導光部61内の流体Faを流路62bを通じてポンプ部63に戻す。このとき、流体Fがポンプ部63へ戻るように、導光部61及びポンプ部63の形状及び位置関係を決めておくとよい。
【0137】
また、図15乃至図17で例示した実施形態においても、LED24a以外の発光手段にも適用でき、例えば、サブ画面(サブ液晶)のバックライトを通常にするなどでも着信を通知することがなされているので、このような副画面表示手段を利用してもよい。
【0138】
図18で例示する携帯端末1は、筐体の一部が透明又は半透明の材質でなり、且つその筐体は流体を収容してなるものとする。そして、形状報知手段は、例えば報知駆動装置による圧力変化により、外部形状ではなく流体(気体、液体、ゲル)の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知する。また、カバーを携帯端末1に取り付けた実施形態にあっては、カバーの一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり且つ流体を収容してなるものとする。そして、形状報知手段は、例えば報知駆動装置による圧力変化により、カバーの外部形状ではなく流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知するとよい。
【0139】
例えば、図18(A)に示すように渦巻き状の流路71を構成しておき、内部の流体を流動・循環させてもよい。また、図18(B)に示すように筐体又はカバーの表面(一部は内部)にコイル状の流路(パイプ)72を廻らせておき、内部の流体を流動・循環させてもよい。また、着信ランプの近辺に流路71,72を設けることで、流体による着信表示光のレンズ効果及び拡散効果を得ることも可能である。
【0140】
また、報知駆動装置ではなく上述した振動報知手段を備えることで、ここでの形状報知手段も、流体をこの振動報知手段による振動により流動させるように構成してもよい。また、報知駆動装置として同じく例示したが、形状報知手段は、流体の収容部を押圧する押圧部を有するものとし、その押圧部により収容部を押圧することにより流体を流動させるように構成してもよいし、また、振動により収容部を押圧し、それにより流体を流動させるように構成してもよい。
【0141】
内部形状の変化は境界面の変化によって実現するようにしてもよい。境界面とは、例えば異なる比重をもつ流体同士の境界面を指し、この境界面を移動させることで着信を報知することが可能となる。この実施形態は、着信により圧力変化を生じさせ、それを流体の境界面の変化として視認させるものだけでなく、流体を流路をぐるぐる回るようにするなど、加圧により予め封入された流体が移動するものも含む。例えば、流体を複数種類流路71,72に入れ、順番に異なる色の流体が表れるようにしてもよい。また、流路71,72のユーザから可視の部分として、図17で例示したもの(可視部分に導光部61を適用)を採用し、比重の異なる2つの流体Fa,Fbが入れ替わることで着信(及び終話)を報知してもよい。
【0142】
実際、液体でも気体でも着色しておけば、半透明なカバーや筐体により、その動きが視認できる。また、水と油が傾きに応じてその境界面が比重差により移動するだけでもよい。流路を流体が回るようにするとき、所定のコースを設けておき、そのコースを青色の水のような液体が流れるようにすることで、夏場専用のカバーを提供するようなことも可能である。本発明は、バイブレータで代表される予め携帯端末本体に具備された振動装置によって、圧力をかけ、その作用で別の構成要素を動かすことで、形状変化を生じさせるといった様々な形態にも応用でき、さらには形状変化以外の変化も生じさせるようにしてもよい。
【0143】
最後に、図19を参照して、形状変化の例として、上述した膨出部、押圧部、突起部を収納ケース内や伸縮構造内部に組み込むことにより形状変化を可能とする例を説明する。図19は、図1の携帯端末に適用可能な形状変化の他の例を示す概略図である。
【0144】
図19で例示する携帯端末2は、携帯端末本体80に対して平行移動(スライド)可能な可動部分(この例では収納ケース)81をもつものとする。そして、膨出部82は、膨出させることで、携帯端末本体80に対して可動部分81を平行移動させるような位置に配設されている。膨出部83の代わりに、突起させることで携帯端末本体80に対して可動部分81を平行移動させるような位置に配された突起部を設けてもよい。この例では、膨出させてスライドさせることにより、携帯端末2の表示部83が視認できるようになる例を示している。また、携帯端末2の代わりに、携帯端末2等に取り付ける着信報知装置にこのような機構を備えてもよい。
【0145】
また、上述した各実施形態の形状報知手段及びその駆動方法は、組み合わせることでよりユーザへの視認度が高まる。特に、カバーが動物のような特殊な形状をもつ場合には、LEDを目、4つの突起部を足、拡声器を耳などと割り当てるように各実施形態の形状報知手段及び駆動方法を組み合わせることで、より動物等の動きを表現でき、より視認度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯端末の一構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯端末における偏芯モータの一例を示す概略図である。
【図3】図1の携帯端末における形状変化の一例を示す概略図である。
【図4】図1の携帯端末における着信処理の一例を説明するためのフロー図である。
【図5】図1の携帯端末における形状報知手段の他の例を示す概略図である。
【図6】図1の携帯端末における形状報知手段の他の例を示す概略図である。
【図7】図1の携帯端末における形状報知手段の他の例を示す概略図である。
【図8】図1の携帯端末における形状報知手段の他の例を示す概略図である。
【図9】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図10】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図11】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図12】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図13】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図14】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図15】図1の携帯端末における形状変化の他の例を示す概略図である。
【図16】図15に対応する形状報知手段の例を示す概略図である。
【図17】図15に対応する形状報知手段の他の例を示す概略図である。
【図18】図1の携帯端末に適用可能な形状変化の他の例を示す概略図である。
【図19】図1の携帯端末に適用可能な形状変化の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0147】
1,2…携帯端末、10,80…携帯端末本体、11…アンテナ、12…RF部、13…通信制御部、14…操作部、15…RAM、16…不揮発性メモリ、17…マイク、18…レシーバ、19…アプリケーション制御部、20…映像処理部、21…バックライト、22…表示部、23…着信表示部、24,24a…LED、24b…レンズ、25…音声処理部、26…通話用スピーカ、27…着信音処理部、28…着信音用スピーカ、30…報知駆動装置、31…跳ね上げ装置、32…跳ね上げ部材、33…振動制御装置、34…振動装置、40,60…形状報知手段、41…膨張部、42,62a,62b…流路、43,63…ポンプ部、44…圧力弁、45…逆支弁、46…空気取り入れ弁、47,48…密閉弁、50…カバー、51…偏芯モータ、52…回転軸、53…偏芯オモリ、61…導光部、71…渦巻き状の流路、72…コイル状の流路、81…可動部分、82…膨出部、83…表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信を形状変化により報知する形状報知手段を備えた携帯端末装置。
【請求項2】
当該携帯端末装置は、取り外し可能なカバーを備え、前記形状報知手段は、前記カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
着信を、当該携帯端末装置を振動させることにより報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記振動報知手段による振動により駆動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として当該携帯端末装置の一部を膨出させる膨出部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記形状報知手段は、前記膨出部に流体を供給して膨出させる流体供給部と、該流体供給部を押圧する押圧部とを有することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記流体供給部は、前記膨出部に供給する流体が入ったポンプ部と、該ポンプ部と前記膨出部とを繋ぐ流体の流路とを有し、前記押圧部は、前記ポンプ部を押圧することで、前記ポンプ部による前記流路を通じた前記膨出部へ流体供給を可能にしたことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記流体は空気であり、前記ポンプ部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記ポンプ部を密閉した状態で、前記ポンプ部を押圧することを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記流体は空気であり、前記膨出部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記膨出部を密閉した状態で、前記流体供給部を押圧することを特徴とする請求項6又は7に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記膨出部は、内部圧力が所定値以上になると開弁して流体を外部に放出する安全弁を有することを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として当該携帯端末装置の一部を突起させる突起部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記形状報知手段は、前記突起部を押圧して突起させる押圧部を有することを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記形状報知手段は、前記形状変化により、当該携帯端末装置をユーザが持ち上げるための持ち手を形成することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
前記形状報知手段は、前記形状変化により、当該携帯端末装置を接地した場合に接地面との間に隙間を形成させることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項14】
着信音を発するスピーカを備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記スピーカに対する拡声器を形成することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項15】
当該携帯端末装置の筐体の一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり、且つ該筐体は流体を収容してなり、前記形状報知手段は、外部形状ではなく前記流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項16】
前記カバーの一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり且つ流体を収容してなり、前記形状報知手段は、前記カバーの外部形状ではなく前記流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
着信を、当該携帯端末装置を振動することにより報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記流体を、前記振動報知手段による振動により流動させることを特徴とする請求項15又は16に記載の携帯端末装置。
【請求項18】
前記形状報知手段は、前記流体の収容部を押圧する押圧部を有し、該押圧部により前記収容部を押圧することにより前記流体を流動させることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項19】
着信を発光により報知する発光手段を備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記発光手段の光を導く導光部を形成することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項20】
前記形状報知手段は、前記形状変化により前記導光部にレンズを形成することを特徴とする請求項19に記載の携帯端末装置。
【請求項21】
前記発光手段は、当該携帯端末装置に設けられた発光ダイオード又は副画面表示手段であることを特徴とする請求項19又は20に記載の携帯端末装置。
【請求項22】
前記形状報知手段は、前記形状変化を所定範囲で止める変化制限機構をもつことを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項23】
前記形状報知手段は、着信の内容に応じて、前記形状変化の形態を異ならしめることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項24】
前記形状報知手段が前記形状変化により着信を報知した後、該着信が終話したとき、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項25】
前記終話を、当該携帯端末装置を振動させることにより報知する終話報知手段を備え、前記形状復帰手段は、前記終話報知手段による振動により駆動されることを特徴とする請求項24に記載の携帯端末装置。
【請求項26】
前記膨出部を膨出させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項27】
前記突起部を突起させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴とする請求項10又は11に記載の携帯端末装置。
【請求項28】
当該携帯端末装置は、当該携帯端末装置本体に対して平行移動可能な可動部分をもち、前記膨出部は、膨出させることで、当該携帯端末装置本体に対して前記可動部分を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴とする請求項4乃至9、26のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項29】
当該携帯端末装置は、当該携帯端末装置本体に対して平行移動可能な可動部分をもち、前記突起部は、突起させることで、当該携帯端末装置本体に対して前記可動部分を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴とする請求項10、11、27のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項30】
前記膨出部は、当該携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴とする請求項4乃至9、26のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項31】
前記突起部は、当該携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴とする請求項10、11、27のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項32】
請求項30又は31に記載の携帯端末装置を充電するための充電台であって、前記携帯端末装置が当該充電台に搭載されているときに前記接触部が前記形状変化することにより、当該充電台から前記携帯端末装置が外れることを特徴とする充電台。
【請求項33】
携帯端末装置に取り付け、該携帯端末装置の着信を報知するための着信報知装置であって、前記着信を、形状変化により報知する形状報知手段を備えたことを特徴とする着信報知装置。
【請求項34】
当該着信報知装置は、前記携帯端末装置のカバーとして取り付け、前記形状報知手段は、前記カバーの一部又は全部を形状変化させることにより着信を報知する手段であることを特徴とする請求項33に記載の着信報知装置。
【請求項35】
前記携帯端末装置を振動させることにより着信を報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記振動報知手段による振動により駆動されることを特徴とする請求項33又は34に記載の着信報知装置。
【請求項36】
前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として前記カバーの一部を膨出させる膨出部を有することを特徴とする請求項33乃至35のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項37】
前記形状報知手段は、前記膨出部に流体を供給して膨出させる流体供給部と、該流体供給部を押圧する押圧部とを有することを特徴とする請求項36に記載の着信報知装置。
【請求項38】
前記流体供給部は、前記膨出部に供給する流体が入ったポンプ部と、該ポンプ部と前記膨出部とを繋ぐ流体の流路とを有し、前記押圧部は、前記ポンプ部を押圧することで、前記ポンプ部による前記流路を通じた前記膨出部へ流体供給を可能にしたことを特徴とする請求項37に記載の着信報知装置。
【請求項39】
前記流体は空気であり、前記ポンプ部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記ポンプ部を密閉した状態で、前記ポンプ部を押圧することを特徴とする請求項38に記載の着信報知装置。
【請求項40】
前記流体は空気であり、前記膨出部は開放孔をもち、前記押圧部は、前記開放孔を密閉可能な可動式の密閉弁を有し、該密閉弁を閉駆動することで前記膨出部を密閉した状態で、前記流体供給部を押圧することを特徴とする請求項38又は39に記載の着信報知装置。
【請求項41】
前記膨出部は、内部圧力が所定値以上になると開弁して流体を外部に放出する安全弁を有することを特徴とする請求項36乃至40のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項42】
前記形状報知手段は、着信時に、前記形状変化として前記カバーの一部を突起させる突起部を有することを特徴とする請求項33乃至41のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項43】
前記形状報知手段は、前記突起部を押圧して突起させる押圧部を有することを特徴とする請求項42に記載の着信報知装置。
【請求項44】
前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記携帯端末装置をユーザが持ち上げるための持ち手を形成することを特徴とする請求項33乃至43のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項45】
前記形状報知手段は、前記形状変化により、当該携帯端末装置を接地した場合に接地面との間に隙間を形成させることを特徴とする請求項33乃至43のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項46】
着信音を発するスピーカを備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記スピーカに対する拡声器を形成することを特徴とする請求項33乃至45のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項47】
当該着信報知装置の筐体の一部又は全部は、透明又は半透明の材質でなり、且つ該筐体は流体を収容してなり、前記形状報知手段は、当該着信報知装置の外部形状ではなく前記流体の流動によって内部形状を変化させることにより、着信を報知することを特徴とする請求項33又は34に記載の着信報知装置。
【請求項48】
前記携帯端末装置は、振動することにより着信を報知する振動報知手段を備え、前記形状報知手段は、前記流体を、前記振動報知手段による振動により流動させることを特徴とする請求項47に記載の着信報知装置。
【請求項49】
前記形状報知手段は、前記流体の収容部を押圧する押圧部を有し、該押圧部により前記収容部を押圧することにより前記流体を流動させることを特徴とする請求項47又は48に記載の着信報知装置。
【請求項50】
前記携帯端末装置は、着信を発光により報知する発光手段を備え、前記形状報知手段は、前記形状変化により、前記発光手段の光を導く導光部を形成することを特徴とする請求項33乃至49のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項51】
前記形状報知手段は、前記形状変化により前記導光部にレンズを形成することを特徴とする請求項50に記載の着信報知装置。
【請求項52】
前記発光手段は、前記携帯端末装置に設けられた発光ダイオード又は副画面表示手段であることを特徴とする請求項50又は51に記載の着信報知装置。
【請求項53】
前記形状報知手段は、前記形状変化を所定範囲で止める変化制限機構をもつことを特徴とする請求項33乃至52のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項54】
前記形状報知手段は、着信の内容に応じて、前記形状変化の形態を異ならしめることを特徴とする請求項33乃至53のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項55】
前記形状報知手段が前記形状変化により着信を報知した後、該着信が終話したとき、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴とする請求項33乃至54のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項56】
前記携帯端末装置は、振動させることにより前記終話を報知する終話報知手段を備え、前記形状復帰手段は、前記終話報知手段による振動により駆動されることを特徴とする請求項55に記載の着信報知装置。
【請求項57】
前記膨出部を膨出させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴とする請求項36乃至41のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項58】
前記突起部を突起させた方向と逆方向に押圧することで、前記形状変化を元に戻す形状復帰手段を備えたことを特徴とする請求項42又は43に記載の着信報知装置。
【請求項59】
当該着信報知装置は、前記携帯端末装置に対して平行移動可能に取り付けられ、前記膨出部は、膨出させることで、前記携帯端末装置に対して当該着信報知装置を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴とする請求項36乃至41、57のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項60】
当該着信報知装置は、前記携帯端末装置に対して平行移動可能に取り付けられ、前記突起部は、突起させることで、前記携帯端末装置に対して当該着信報知装置を平行移動させるような位置に配設されていることを特徴とする請求項42、43、58のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項61】
前記膨出部は、前記携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴とする請求項36乃至41、57のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項62】
前記突起部は、前記携帯端末装置を充電するための充電台との接触部に配設されていることを特徴とする請求項42、43、58のいずれか1項に記載の着信報知装置。
【請求項63】
請求項61又は62に記載の着信報知装置を取り付ける携帯端末装置を充電するための充電台であって、前記携帯端末装置が当該充電台に搭載されているときに前記接触部が前記形状変化することにより、当該充電台から前記携帯端末装置が外れることを特徴とする充電台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−281786(P2007−281786A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−104342(P2006−104342)
【出願日】平成18年4月5日(2006.4.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】